1: 2014/05/17(土) 17:48:44.46 ID:SvclQias0
警官A「こらッ!起きろ、空条!釈放だ!お母さんが迎えに来てくれたぞっ!」

承太郎「なんだ…おふくろか…悪いが俺はここから出るつもりはない…」

ホリィ「どうして!?承太郎…帰りましょう!!」

承太郎「俺には『悪霊』がとりついている…そいつの正体が判明するまで檻から出すな…」

警官A「悪霊ぅ~?お前、頭は大丈夫か?」

承太郎「だったら…見せてやる!」ド-ン!ギャ-ン!ブチッ!

警官A「ほ、本官の銃が宙を浮いて!空条の手にッ!?」

警官B「た、大変だぁ!しかも、銃口を自分の頭に向けている!?何をする気だ!」

空条「悪霊そのものは見えねぇようだな…これならどうだッ!!」ガーン!!

警官B「弾が途中で止まってやがる!」

承太郎「これが悪霊だ…!しかもこいつは…!俺に数秒先の未来のことを教えてくれる…」

警官A「み、未来予知だとッ!?そんな馬鹿な!!」

囚人「こ、こいつの言ってることは本当だっ!俺が新入りにヤキを入れようと殴りかかったら!全ての攻撃を完璧に見切られちまった!
   反射神経が良いとか場慣れしてるとか……そんなチャチなもんじゃあ…断じてねぇ…!もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…!」

ホリィ「ジョセフおじいちゃんも…不思議な力を持ってるけど…!わ、私の息子は一体…!?」


https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1400316514

2: 2014/05/17(土) 17:52:34.79 ID:SvclQias0
コツコツコツ

承太郎「おじいちゃんか…」

ジョセフ「ほぅ…!わしだとわかったのか…未来が見えるというのは本当らしいな…」

ガシャーンッ!!

ジョセフ「檻は開けた…出ろ!わしと帰るぞ…」

ホリィ「承太郎!おじいちゃんなら貴方の力になってくれるわ!ここを出て…!」

承太郎「およびじゃないぜ…ニューヨークから来てもらって悪いが…おじいちゃんは俺の力にはなれない…!」バン!

ジョセフ(わ、わしの義手の小指が…いつの間に抜き取られている…!?な、なんてことだ!このわしをいきなり欺くとは…!)

承太郎「俺に近づくな…!残り少ない寿命が縮むだけだぜ…」

ジョセフ(わしは承太郎の悪霊の正体を…全て知っておる!口で説明するよりも…実際にあいつ自身が体験すれば…よりよく理解できるだろーて…
     いや、将来出会う危機のために…体で理解する必要があるッ!)

ジョセフ「アヴドゥル!君の出番だ…!」ドォォォン!

承太郎「なんだ?そのアラビアンなブ男は…?」

ジョセフ「三年前に出会った…エジプトの友人アヴドゥルだ…!アヴドゥル…孫の承太郎を!この牢屋から追い出せッ!!」

アヴドゥル「ジョースターさん…少々手荒くなりますが…きっと自分から「出してくれ」と喚き…懇願するほど苦しみますが…?」

ジョセフ「構わん!!」シュゴオオオ!スッ

ドーンッ!!

承太郎「なんだ…!!そのウサギのような頭をした人型のビジョンは!!まさか!それはッ!!」

ジョセフ「そう…お前の言う悪霊をアヴドゥルも持っている!アヴドゥルの意思で動く…その悪霊の名はッ!
     『Dirty Deeds Done Dirt Cheap“いともたやすく行われるえげつない行為”』!!略してッ!『D4C』!!」

4: 2014/05/17(土) 18:24:52.62
一瞬で終わりそう

13: 2014/05/17(土) 23:07:24.93 ID:SvclQias0
コツコツコツ

承太郎「やめろ…!これ以上檻に近づくな… てめぇが俺の悪霊にぶん殴られる未来が見えるぜ!」

アヴドゥル「D4C!ジョジョを引きづ“ボグオ!”

警官A「あっ!アヴドゥル氏が吹っ飛んで回転してうつ伏せに倒れこんだ!何が起こったんだッ!」

ジョセフ「アヴドゥルの悪霊が動きだす前に先制攻撃だと…!!なんという速さッ!しかも!ここまではっきりとした形を出せるとはッ!意外!」

承太郎「言わんこっちゃねえ…俺の忠告をきかないからだ… ん!?ブ男が消えた…!?」

囚人A「うわああああああ」ズズッ!バァーン!

警官B「な、何イイイッ!!ジョジョを避け!壁に引っ付いていた囚人から!アヴドゥル氏が浮き出てきたぁッ!?」

アヴドゥル「『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』“いともたやすく行われるえげつない行為”」ドドドドドドドドド

承太郎「どうなって…やがる…?」

ジョセフ「承太郎!お前が今まで悪霊だと思っていたのはお前の生命エネルギーが作り出すパワーある像“ヴィジョン”なのじゃッ!
     そばに現れ!立つという所からその像を名付けて!幽波紋“スタンド”!!」
アヴドゥル「スタンドには皆固有の能力がある… 承太郎、お前のスタンドは『未来予知』… そして!俺のスタンド“D4C”の能力は…
      『何かの間に挟まることで少しだけ違う隣の世界に移動すること』だ…!」
ジョセフ「アヴドゥルが承太郎に殴られ倒れこんだ時!マントと地面の間に挟まれることで隣の世界に移動していた!」

承太郎「そして囚人と壁の間から出てきた言うわけか…」

アヴドゥル「YES… しかし、それだけではないぞ…」

囚人B「あああ…俺の体からもッ!」ズズッ!バァーン!

承太郎「ブ男が二人!」

ジョセフ「これがアヴドゥルのD4Cじゃ… 承太郎!お前のスタンドがいかに優れていてもこヴドゥルを殺すことはできない!
     なぜなら!アヴドゥルは隣の世界から無限にアヴドゥルを連れてこれるからだッ!!」バァーン!

アヴドゥル「今から隣の世界の俺を大量に連れてきて… この部屋をアヴドゥルで一杯にする… 覚悟はいいな?」スッ

ジョセフ「ほう… 牢屋から出てきたな」

承太郎「こんなせまっくるしい所でブ男に囲まれたら…窒息しちまうぜ…!俺の負けだ」

アヴドゥル「俺もお前も同じ悪霊を持つもの!悪霊の研究を牢屋でする必要もないだろう」

その後!ジョセフとアヴドゥルからスタンドと100年の眠りから覚めた邪悪の化身DIOの話をきいた承太郎は近くの喫茶店で詳しい話を聞くことに!

14: 2014/05/17(土) 23:10:43.69 ID:SvclQias0
承太郎「いきなり100年前の男が蘇ったとかいう突拍子もない話を「はいそーですか」と信じろというのか?」

アヴドゥル「しかし、俺やお前の悪霊も突拍子もないという点では同じではないかな」

ジョセフ「とりあえず、わしとアヴドゥルがDIOを追っている理由を教えよう!実はわしにも一年程前…スタンドの能力が突然発動した!
     みせよう!わしのスタンドはッ!これじゃあ!!」ガシャアン!!

承太郎「カメラを叩き壊した!それに手からいばらが!」

ジョセフ「これがわしのスタンド“ハーミットパープルヘイズ”能力は『念写』!いちいち三万円もするカメラをぶっ壊さなきゃならんがな!」

アブドゥル「それにもうひとつ凶悪な能力がある…我々のスタンドように人型の像を出現させると能力が変わるのだ!」

ジョセフ「もうひとつの能力… それは『あらゆる生物を溶かしつくす殺人ウィルスの散布』じゃ!」

承太郎「中々に危険な能力だな…」

ジョセフ「そのとおり… しかも制御はできず、自分自身にも危険が及ぶために極力使わないようにしておる」

ジョセフ「さて、話は変わるが… 承太郎!ホリィ!お前達は自分の首の後ろに星型のアザがあるのは知っているか?」

承太郎「何の話だ!?」

ジョセフ「ジョースターの血統を持つものは… 皆首筋に星型のアザがある」

アヴドゥル「そして、ジョースターさんが先ほど念写した写真を見てみろ!」

承太郎「これは!星型アザを持った金髪の男が写っている!まさかこいつがDIO!」

ジョセフ「そのとおり!わしの念写にはいつもこいつばかり写る!そして、このクソッタレ野郎の首から下はッ!
     わしの祖父ジョナサン・ジョースターの肉体を乗っ取ったものなのじゃあーーーッ!!」ガァーン!!

ジョセフ「奴が蘇って四年!わしと承太郎のスタンドがここ一年以内に発現している事実!恐らくDIOが原因!!」

アヴドゥル「写真の背景が黒いため、奴がどこにいるかは不明!しかし、どこかに潜み… 何かをたくらんでいるのは間違いない…」

ジョセフ「ホリィ… わしとアヴドゥルはしばらく日本に滞在する… お前の家に厄介になるぞ」

15: 2014/05/17(土) 23:11:49.02 ID:SvclQias0
DIO「ヌウウ… まただ… 今、また… 何者かに見られている感触を味わった…ぞ」

DIO「やはり… ジョナサンの子孫か… この肉体が何らかの信号を子孫どもに送っている…」

DIO「いいだろう… 宿命ともいうべきか…始末すべき宿命!抹消すべき因縁!すでに手は打った!!」

DIO「しかし、この妙な胸騒ぎはなんだ!?」


学校向かう途中、石階段を下りる承太郎。それを眺める人影

ドグァン!

承太郎「足元の小石が爆発した!!」

バランスをくずし、階段から転げ落ちる承太郎!

取り巻き女「きゃああああ!!JOJO!!」

to be continued

32: 2014/05/18(日) 15:50:35.77 ID:vhHAZ7Sy0
承太郎「まずいッ!!このままでは!あそこの木の枝をスタンドで掴んで!クッションにするぜッ!!」ドキューン!ガシッ!バキバキ

承太郎「ふう…(しかし何だ!? 今石ころが爆発した…!)」

???(ほぅ… 中々に強力なスタンドを出す奴だ… あの方が始末しろと仰るのも無理はない… しかし、私のスタンドの敵ではない…!)

承太郎「は!」シュキイイイン!

???「慣れている階段でも…気の緩みから大事故につながることもある。 覚えておくといい・・・」ス・・・

???「少し右足を傷つけたようだね・・・ このハンカチで応急手当をするといい・・・」クルー

承太郎「待て!見ない顔だが・・・ うちの学校か…?」

???「花京院典明・・・ 昨日、転校してきたばかりです・・・!」

取り巻き女「へえ~結構かっこよいじゃない!JOJOほどじゃないけど」

33: 2014/05/18(日) 15:53:06.61 ID:vhHAZ7Sy0
保健室

先生「JOJO!あなたまた喧嘩したの?」

不良A「先生!JOJOの奴が喧嘩で怪我したことあるぅ~?」

不良B「そんなわけねぇだろ?」

先生「それもそうね。じゃあ、転んだってこと・・・信じるわ!じゃあ、ズボン切るわよ」

承太郎「冗談じゃねぇ!脱ぐよ!もったいねーぜ …」

先生「ほほほ!意外とセコイ奴ね・・・ じゃあ、JOJOが脱いでる間・・・ 君達の体温測って仮病だってこと証明してあげるわ・・・!」ドバァン!

不良A「うぎゃぁッ!」ズン

承太郎「!」

不良B「なんだ!いきなり先生の指先と体温計が吹っ飛んだッ!!」

不良A「目がぁ!!目が焼けるぅ!!」

先生「あ、あぁん」バタン

不良B「なんだかわかんねぇけど!に、逃げろぉぉ!!」

不良A「ま!待ってくれよ!!」

承太郎(今、俺には体温計が爆発するのが見えた!さっきの石と同じだ・・・!あいつらには見えてねぇってことは・・・!スタンド攻撃か!?)

???「何かあったんですか?」

承太郎「てめぇは!確か・・・ 花京院だったか・・・?」

花京院「ええ。君の様子を見にきたんですが!これはッ!!」タタ

花京院「これはひどい怪我だ!しかし、脈はある・・・ JOJO!とりあえず!彼女をベットの上にあげよう!手伝ってくれッ!」

承太郎「ああ・・ (何か妙だ。未来予知を使うか・・・) これは!」

花京院「どうしたました・・・?」

34: 2014/05/18(日) 15:55:47.99 ID:vhHAZ7Sy0
承太郎「オラァッ!!」ドキュゥゥン!ボゴッ!

花京院「うぶッ!」ドガーンッ

承太郎「今、先生に触れた途端・・・!俺の体が爆発する未来が見えたぜ!てめぇの仕業だな!花京院!!」

花京院「それで・・・ いきなり顔面に先制攻撃か・・・ 未来予知・・・ 恐ろしい能力だな・・・!」

承太郎「あっさり認めやがったな!スタンドとやらを出しな!てめぇをぶちのめして・・・!じじいの所に連れて行く!
    DIOとかいう男には俺も興味があるしな・・・!」

花京院「いいだろう!いでよ!キラークイーン!!」ドドドドドド

承太郎「猫みたいな外見してやがるな・・・!しかし、能力は性悪だ・・・!」

花京院「キラークイーンの能力は『触れたものなんでも爆弾に変える』ことだ・・・!あの時のハンカチを爆弾に変えても良かったが・・・
    貴様には未来予知があるからな・・・!女医を利用すれば油断すると踏んだが・・・ 失敗だったか」

ブチッ
承太郎「この空条承太郎はいわゆる不良のレッテルを貼られている・・・だが!こんな俺にも吐き気のする『悪』はわかる!!『悪』とは!
    てめー自身のためだけに弱者を利用し踏みつける奴のことだ!!ましてや女をーッ!貴様がやってのはそれだ!」

承太郎「お前のスタンドは被害者自身にも!法律にも見えねぇしわからねぇ・・・ だから!俺が裁くッ!!」

花京院「それは違うな!『悪』とは敗者のこと・・・!『正義』とは勝者のこと・・・ 生き残った者のことだ・・・!過程は問題じゃあない・・・
    敗けた奴が『悪』なのだ!キラークイーン『第二の爆弾』“シアハ」タタタタッ

承太郎「オラァッ!!」ボグゥアッ!

花京院「ゴフッ!」

承太郎「オラオラオラオラ裁くのは!」ドドドドドドドッ!

承太郎「俺のスタンドだッー!!」ボゴォーンッ!

花京院「すでに・・・私のシアハートアタックを・・・予知していたのか・・・」

承太郎「発動させると面倒そうだからな・・・ 速攻でケリをつけさせてもらったぜ・・・!」

花京院「未来予知・・・恐るべし・・・!」ガクッ

承太郎「敗けた方が『悪』か・・・ やっぱりてめぇのことじゃねぇか・・・!」

36: 2014/05/18(日) 18:13:46.00
エピタフ、キング・クリムゾン持ちはジョセフが持ってたらどうなるだろうな、
未来予知の先回りに頭の回転でエライ事になりそう(小並感)

42: 2014/05/18(日) 22:09:43.72 ID:vhHAZ7Sy0
空条邸

ホリィ「承太郎!ま・・・まだ、学校でしょ!それにその人の怪我!あ…あなたがやったの・・・?」

承太郎「てめぇには関係のないことだ・・・ 俺はジジイを探してる・・・ 茶室か?」

ホリィ「え・・・ええ」

ヌシヌシヌシ

ホリィ(承太郎・・・ ママには何も話してくれないのね。でも、本当は心の優しい子だってことは・・・ ちゃんと見抜いているんですからね・・・)

承太郎「おい!今朝は顔色が良くねぇぜ・・・ 元気か!」

ホリィ「イエーイ!!(やっぱりね)」

茶室

ジョセフ「この少年の頭には・・・DIOに対してカリスマを抱いてしまう肉の眼が植え込まれている!!だから・・・ お前を襲ってきたのじゃ!」

アヴドゥル「私がエジプトのカイロでDIOに襲われたときも同じものを植えられかけた・・・
ジョースターさんから話を聞いていたから咄嗟に逃げることができたが・・・!]

アヴドゥル「あのまま、戦っていても勝てたかもしれない・・・ しかし、DIOの能力は未知!逃げて正解だったかもしれない・・・
      それはわからないが・・・」

ジョセフ「この肉の眼は外科手術では取れない!もう彼は助からない!」

承太郎「俺のスタンドなら取れる!」ズルーー

ジョセフ「おお!取れたぞ!後はわしに任せろ!ハーミットパープルヘイズ!」ドドドド

承太郎「あれがジジイの!」

ハパヘ「ぐあるるるるるる・・・ フシュゥ」

ジョセフ「ここから離れるんじゃ・・・!」

承太郎「スタンドの手からカプセルが発射された」

プシューー

アヴドゥル「肉の眼が消滅したようだな」

承太郎「ゴクリ・・・」

ジョセフ「これがわしのスタンドじゃ・・・これを発動したときはなるべく遠くに離れろ・・・わしでもまともに制御できん」

アヴドゥル「しかし、ジョースターさん・・・ 波紋でよかったのでは?」

花京院「う」

ジョセフ「おお。眼が覚めたようじゃな」

アヴドゥル「無視ですか」

花京院「承太郎?なぜ?危険を冒してまで・・・私を助けた?」

承太郎「さあな・・・ そこんとこだが・・ 俺にもようわからん」

43: 2014/05/18(日) 22:16:43.16 ID:vhHAZ7Sy0
次の日

アヴドゥル「ホリィさんがスタンドの悪影響で倒れた!」

ジョセフ「50日以内にDIOを殺すしかない!」

承太郎「DIOの写真の暗闇のところにハエがいたぜ!」

アヴドゥル「これはエジプト、アスワン付近にしかいないハエだ!」

花京院「私もエジプトでDIOに会った!間違いない!私も同行しよう!」

承太郎「同行するだと?なぜ?お前が?」

花京院「そこんとこだが・・・ 私にもよくわからないんだがね・・・ お前のおかげで目が覚めた・・・ それだけだ」

アヴドゥル「JOJO!占い師のこの俺がお前のスタンドに名前をつけてやろう!運命のタロットカードから一枚引け!」

承太郎「待て!タロットカードは22枚のはずだ・・・!五枚多いぞ」

アヴドゥル「これはアヴドゥル印のタロットカードだ!オリジナリティを出すために少し追加してある」

花京院「DIOもこのタロットカードを使っていたな。私のカードは『女王』“クイーン”平穏、矛盾、そして隠し事の暗示を持つカードだ」

アヴドゥル「さあ、引いてみろ!」スッ

アヴドゥル「『王』“キング”のカード!!絶頂、予知、そして墓碑銘の暗示を持つカードか!
      名付けよう!スタンドは『深紅の王』“キングクリムゾン”予知の能力の名は『エピタフ』!」

空条承太郎:深紅の王“キングクリムゾン”精密な動きと豪快なパワー、圧倒的なスピード!そして、未来予知「エピタフ」!

モハメド・アヴドゥル:いともたやすく行われるえげつない行為“Dirty Deeds Done Dirt Cheap”略してD4C 
           何かに挟まれることで異世界に移動することができる。さらに異世界から何人でもアヴドゥルを連れこれる!

花京院典明:殺人女王“キラークイーン”触れたものを何でも爆弾に変えることができる

ジョセフ・ジョースター:隠者の紫の薄霧“ハーミット・パープル・ヘイズ”茨のようなドゲが出るスタンドと人型を使いわけることができる!
            茨のほうは念写が、人型のほうは殺人ウィルスの散布ができる!

ジョセフ「ホリィはSPW財団の優秀な医師に任せて」

一同「行くぞ!」

-エジプトのどこか-

ゾクッ
DIO「やはり・・・ 俺の居場所を感付いたな・・・ く、くるか・・・ エジプトに・・・ ジョセフと・・・ ジョータローか」

-飛行機ー

ジョセフ「は!見られた!今、DIOに確かに見られた感触があったぞ」

承太郎「ああ」

ジョセフ「気をつけろ!すでに新手のスタンド使いがこの飛行機に乗ってるかもしれん」

ブゥーンブゥーン

承太郎「今のは!クワガタムシ・・・?」

to be continued

51: 2014/05/19(月) 19:08:19.91 ID:5PXoUyT/0
ジョセフ「うう。座席のかげに隠れたぞ!」

承太郎「機内に虫だと?普通じゃあねぇな・・・!」

ジョセフ「アヴドゥル!スタンドか!は、はやくも新手のスタンド使いかッ!」

アヴドゥル「ありうる・・・ 虫の形をしたスタンド・・・!」

花京院「JOJO!君の頭の横にいるぞ!!」ブォーン!

花京院「で、でかい!」

ウジュルウジュルベチョ

ジョセフ「口から気もち悪い触手みたいなのがでてきたぞ!!」

承太郎「ここは俺に任せろ!」

アヴドゥル「き・・・気をつけろ・・・!『人の舌を好んで食いちぎる虫のスタンド』がいると聞いたことがある・・・!」

ドキューンッ

承太郎「キングクリムゾン!!」ビシィ

フッ!ブォーン

アヴドゥル「か、かわした!!信じられん!?弾丸を掴むほど素早く正確な動きをし!
さらに予知ができるキングクリムゾンの攻撃をかわすなどッ!!」

承太郎(なんて、スピードだッ!予知はできるがスタンドも俺自身もまったく反応できねぇ・・・!)

花京院「やはり、あの虫はスタンド・・・!本体はどこだッ!こ・・・攻撃してくるぞ!!」

ドピュッ!ガッ!

ジョセフ「おお!触手が伸びて!承太郎に口にッ!!」

ギリギリギリ

アヴドゥル「なんとか歯で止めたか・・・!このスタンドは『塔』のカードの暗示を持つスタンド『灰の搭“タワーオブグレー』!!
      噂によれば事故にみせかけ大量殺人を行うらしい!DIOの部下だったのか・・・!」

承太郎「オラオラオラオラ!!!」ドドドドドドドドドド

アヴドゥル「またかわされた・・・!両手のラッシュまでも・・・!」

ジョセフ「本体だ!本体を狙うしかない!しかし、どこに!?」

フッ

花京院「また消えた・・・!」

承太郎「あそこだ!客席の裏に移動した!!」

ボッ!ボゴボゴボゴオオオ

ジョセフ「乗客の舌が一気に喰いちぎられたぞッ!!」

灰の塔「くくく・・ ビンゴォ!!喰いちぎってやったぞ!そして!俺の目的は・・・」

花京院「舌から垂れる血で文字をッ!」

『Massacre“皆殺し”』

アヴドゥル「なんという奴だ!」

花京院「アヴドゥルさん!あなたのスタンドで奴を捕らえるの難しいでしょう。JOJO・・・君のパワーでは機体に穴が開くかもしれない・・・!
    そして!こんなに人が密集してる所ではジョースターさんのスタンドも使えない・・・」

花京院「ここは私の高貴なるスタンド『キラークイーン』こそ、奴を始末するのにふさわしい・・・!」



52: 2014/05/19(月) 19:11:06.32 ID:5PXoUyT/0
灰の塔「花京院!お前のスタンドの能力はDIO様から聞いている。他の誰よりもお前のスタンドが一番危険だろうがッ!」

ジョセフ「奴の言うとおりじゃ、機内で爆発など危険すぎるぞッ!」

花京院「私に策があります。皆は私の後ろへ!キラークイーン!」ドギュウゥン

ギャン

ジョセフ「無茶じゃッ!!キングクリムゾンでも追いつけなかったスタンドに肉弾戦など!!」

フッ

灰の塔「遅い!そんなのろまな攻撃があたるか!」

アヴドゥル(いや・・・ キラークインは決して遅いスタンドではない!ただ、奴が速すぎるのだ・・・!)

花京院「まだまだ行くぞ!ハァァァ!」ギャンギャンギャン

シュッシュッシュッ

ジョセフ「だめじゃ!そんなラッシュではかわされてしまうぞ!」

灰の塔「そろそろ終わりにするか!死ねいッ!花京院!!」

花京院「ところで少し熱くないか?灰の塔・・・?」

灰の塔「何?」

花京院「スタンドは精神の力!とはいえあれだけ動かしたんだ!君も僕も体温が上がってるはずだ・・・!」

灰の塔「まあ確かにな!もっとも貴様が遅すぎて軽いウォーキングみたいなもんだが・・・」

花京院「それでも周り乗客よりは高いはずだ!キラークイーン!『第二の爆弾』“シアハートアタック”」

承太郎「あの戦車型の爆弾は!俺が予知で見た自動追尾爆弾・・・!」

花京院「シアハートアタックは温度を感知して自動で攻撃する・・・!つまり、シアハートアタックが狙うのは!灰の塔!貴様の本体だ・・・!」バァーン

灰の塔「な、なんじゃとぉぉぉッ!!」

シアハ「コッチヲ見ロッ!」キュルキュルキュル

花京院「どうやら見つけたようだな・・・!」

ガボンッ!!

ジョセフ「おお!乗客のじいさんの口に飛び込んだぞッ!!」

爺さん「うわあああああ!!アゴッ!」

シューウ

アヴドゥル「灰の塔が消えた!やはり、あの老人が本体か!!」

コツコツコツ

花京院「さて、このままシアハートアタックに爆発させてしまったら、機が吹っ飛んでしまうな・・・!もどれ!シアハートアタック」

爺さん「ゴホッ!うぉえ」

花京院「確か貴様のスタンドは人の舌を喰いちぎるのが好きらしいな・・・ つまり、貴様の死に様に最もふさわしいのはその舌を破壊することだ!    キラークイーンの能力は『触れたものなんでも爆弾に変える』こと・・・!」

花京院「貴様の舌を爆弾に変えることにするか・・・ あまり触れたくはないがね・・・ キラークイーン!」

ビシュゥゥン!ドグァンッ!!

爺さん「ぎゃあああああッ!!ベロロロロロ」

花京院「おざましい死に様だな・・・!おざましいスタンドの本体にはふさわしい死に様だ!」

58: 2014/05/19(月) 23:05:53.76 ID:5PXoUyT/0
花京院「こいつの額には肉の芽はないようだが・・・」

アヴドゥル「灰の塔はもともと旅行者を事故に見せかけ殺害し、金品を奪う根っからの悪党スタンドだ・・・!
      欲に目がくらみ・・・そこをDIOに利用されたんだろーよ」
ギュイイイン

ジョセフ「飛行機が傾いて飛行しとるッ!」

承太郎「コックピットへ行くぞ!」

花京院「パイロットの舌がッ!」

アヴドゥル「灰の塔の仕業か!」

ジョセフ「プロペラ機を運転した経験を持つわしに任せろッ!」

無事不時着

―香港のレストラン―

ジョセフ「先ほどのたくさんの乗客を巻き込むかもしれん!これからは飛行機はやめたほうがよさそうじゃ」

承太郎「陸路か海路を通ってカイロに向かうしねぇな・・・」

アヴドゥル「しかし!50日以内にカイロに向かわねば・・・ホリィさんの命が・・・!」

ジョセフ「飛行機でなくとも50日以内でエジプトなどわけないわい。ルートはカイロを提案する!適当な大きさの船をチャーターしてのう」

アヴドゥル「それがよろしいでしょうな!ヒマラヤや砂漠もないですし」

ジョセフ「だが、やはり一番の危険は・・・DIOが差し向けてくるスタンド使い!」

花京院「承太郎!香港のレストランでの作法を知りたいかい?」

承太郎「いらん!」

???「すいません!ちょっと良いですか・・・?私はフランスから来た旅行者なんですが・・・ メニューの漢字が読めません・・・」

ジョセフ「わしに任せろ!エビとアヒルとフカヒレとキノコの料理じゃな」

・・・・
ドシャアアン

アヴドゥル「カエルと牛と魚と貝の料理に見えますが・・・」

承太郎「そんなことだろうと思ったぜ・・・!」

ジョセフ「じゃが!うまい!」

旅行者「手間ひまかけてこさえてありますな~!このニンジンの星の形・・・ なんか見覚えあるな・・・
    そういえば私の友人が首筋にこれと同じアザを・・・持っていたな・・・!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

花京院「貴様・・・新手の!!」

ゴボゴボゴボ

承太郎「スープの中から!何かが・・・!」

アヴドゥル「ジョースターさん!あぶないッ!!」

ジョセフ「うお!スタンドじゃ!」

アヴドゥル「D4C!」ゴアッ!

カキーン

旅行者「ほう!私の一撃を受け止めるとは・・・ かなりのパワー・・・!しかしッ!!」

シュシュシュシュシュ!

ジョセフ「なんという剣さばき!」

旅行者「俺のスタンドは『戦車』のカードを持つ『銀の戦車』“シルバーチャリオッツ”!モハメド・アブドゥル!!まずは貴様から殺すッ!!」

to be continued

67: 2014/05/20(火) 10:19:45.84 ID:IQE1/c610
旅行者「名乗らせていただこう!ポルナレフ・・・ ジャン・ピエール・ポルナレフ・・・!」

アヴドゥル「メルシーボーク 君はずいぶんと礼儀正しいようだな・・・ しかし、私に先に挑むとは私の能力をしらないようだ・・・!」

ポルナレフ「D4C!隣の世界、正当防衛、そして愛国心を暗示する『えげつなさ』のカードを持つスタンドだったな!
      予言しよう!お前は“自分の能力を発動することなく”!私に破れるとなッ!!」

ショセフ「な!どういうことじゃ!」

ポルナレフ「戦えば理解するだろう・・・ さてアヴドゥル!はさむ物が多いこのレストラン内で戦うか・・・?」

アヴドゥル「いや!広いところでの戦闘を希望したい!ここではまわりを巻き込んでしまう・・・!」

ポルナレフ「いいだろう!」

―タイガーバームガーデン―

ポルナレフ「では、こちらから行かせて貰おう!ホラァッ!!」ショァ

アヴドゥル「D4C!かわせッ!」シャバッ

アヴドゥル「く!ほほが」

ジョセフ「かわしきれなかったか!」

ポルナレフ「遅い!遅い遅い!ホラホラホラホラッ!!」ドドドドドドド

花京院「アヴドゥルさんが!どんどん切られていくッ!」

承太郎「異世界への移動とやらはしないのか!?」

ジョセフ「無理じゃ・・・ D4Cは挟まれた時のみ移動できる能力・・・!切るという動作では発動しないッ!」

花京院「これが奴の“自分の能力を発動することなく”という予言の意味か!!」

ポルナレフ「致命傷をさけるので手一杯のようだなぁ!」ドドドドドド

ジョセフ「くぅ~ 近距離の能力ではポルナレフのほうが上なのかッ!」


68: 2014/05/20(火) 10:22:05.91 ID:IQE1/c610
アヴドゥル「ふ」ニヤリ

ポルナレフ「アヴドゥル!何がおかしい・・・?」ガシ

ポルナレフ「な、何イイイイッ!私の体を数人のアヴドゥルを掴んでいるぅ!!う、動けん・・・!!」

アヴドゥル「『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』“いともたやすく行われるえげつない行為”」

ポルナレフ「いつの間に・・・!?」

アヴドゥル「なぜ、私が有利な場所からわざわざこんな所から移動したのがわかるか?それは!移動中に隣の私をこっそり呼ぶためだ!」
ドシャァァン

ジョセフ「お前さんが先頭を歩いてる間にのぅ・・・」

承太郎「じじいとくっついて歩くのは気色悪かったがな・・・」

ポルナレフ「くっ卑怯者めッ!」

アヴドゥル「気づかないお前が間抜けなのだ!このアヴドゥル・・・ 目的を達成するためなら手段は選ばん!!D4C!奴の腹を切り裂けィ!」
ザシュゥッ

ポルナレフ「グフ」ガクッ

タタタタタ

ジョセフ「さすがじゃッ!アヴドゥル!えげつないのぅ」

花京院「しかし、随分間抜けな奴でしたね」

アヴドゥル(何かがおかしい・・・ いくら移動中こっちを見てなかったとはいえ・・・!
      あんな至近距離で隣の世界の私が現れて気づかないものなのか・・・!?そもそも、私がそんなリスクの高い作戦を考えるか・・・?)

承太郎「アヴドゥル・・・」ホグオッ

アヴドゥル「うぐぅ!」

アヴドゥル「なぜ!承太郎が私を殴ったのだ!!これはまさかッ!!『夢』か!!」

パチ

承太郎「やっと・・・目覚めやがった・・・」

アヴドゥル(み、皆の体がドロドロに溶けて眠っているッ!)

ポルナレフ「承太郎!貴様、目覚めていたのかッ!!」

承太郎「自分が・・・眠る未来が・・・見えたからな・・・そこの魚料理の骨を掴んだんだ・・・咄嗟にな・・・そして、目覚めることができた・・・
    だが・・・俺はアヴドゥルを・・・レストランの外にふっ飛ばすので・・・手一杯だ・・・あとは・・・任せた・・・ぜ」ガク

アヴドゥル「承太郎ぉ!!」

ポルナレフ「くそ!なんということだぁ!!こんな形で私の能力が・・・」

アヴドゥル「『幻覚』!!それが貴様のスタンドの本当の能力か・・・!銀の戦車は私の幻覚の中の産物・・・!」

ポルナレフ「ばれてしまっては仕方ない!その通りッ!幻覚、独善、そして忍び寄る恐怖の暗示を持つ『蛇』のタロットカードを持つスタンド
      『白蛇』“ホワイトスネイク”それが私の本来のスタンドだぁ!!」バァーン

72: 2014/05/20(火) 18:45:42.01 ID:IQE1/c610
ポルナレフ「幻覚でだまし討ちをする・・・ 私の騎士道に反する能力だが、君達の強さに敬意を評しているからだと理解してほしい・・・!
侘びといってはなんだが、『白蛇』の能力を説明する時間を頂けるかな?」

アヴドゥル「お心遣い感謝する!ただし、余計な行動をしたらその場で攻撃するッ!」

ポルナレフ「ふっ 私のスタンドの能力は『幻覚』がメインではない!近距離戦闘も得意だ!
『幻覚』はあくまで補助に過ぎん!DISCを奪うためのな・・・」

アヴドゥル「DISC・・・?」

ポルナレフ「白蛇の能力は相手のスタンドや記憶をDISCにして奪うこと!
それには幻覚で眠らせて抜き取る方法と近接戦闘で直接抜き取る方法の二種類がある・・・!」

アヴドゥル「この人数との近接戦闘は危険・・・ゆえに!前者の方法を取ったというわけか・・・!」

ポルナレフ「ウィ!だが、今は一騎打ち!私の得意とする近接戦闘が生きるときだ!!」

アヴドゥル「残念だが・・・君と近接戦闘をするつもりはない!」バサッ

ポルナレフ「な!マントを脱いで投げつけてきた!」

アヴドゥル「『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』“いともたやすく行われるえげつない行為”」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ

ポルナレフ「ここは!?レストラン?な!もうひとり私がいるぞ」

アヴドゥル「ここは『隣の世界』!本来は私しか行き来できないが特別に連れてきてやった!ポルナレフゥゥゥゥ・・・
      『同じ世界』に『同じ二人』が存在することはどんなものだろうと出来ない・・・!この私のスタンド能力以外はな・・・!」

ポルナレフ「な、なんだとぉぉぉ!!」

アヴドゥル「ゆっくり味わえ・・・!!」

ポルナレフ「うわぁぁぁ!!私の体が崩壊していくぅッ!妹よ!すまないッ!!私は・・・ここまでのようだ・・・!」ガァアアン

フワァァァ

ジャン=ピエール・ポルナレフ スタンド名『ホワイト・スネイク』 死亡

73: 2014/05/20(火) 18:55:08.30
あーんポルナレフが死んだぁ!

79: 2014/05/20(火) 22:32:13.90 ID:IQE1/c610
ジョセフ「幻覚か・・・ 恐ろしい能力じゃったな」

承太郎「しかし、殺しちまって良かったのか・・・?」

アヴドゥル「確かに断末魔がも何か事情がありそうな感じだったな・・・ 能力も優秀だし、仲間にすれば役に立ったかもしれない・・・
良し!『別の世界』から別のポルナレフを連れてこよう!」ドシャァァン

ジョセフ「おお。それが良い!」

承太郎「よくねぇだろ!他の世界から消えちまうんだ・・・何の解決にもならねぇ・・・」

アヴドゥル「承太郎!大事なのはこの基本世界が平和になることだ・・・! 基本世界のDIOを倒すことだ・・・!!」

承太郎「(なんだ!この目的を達成するためには手段を選ばないと言わんばかりの目は・・・!) 何を言っても無駄みてぇだな!勝手にしろ・・・」

フワッ

承太郎「ほんとに行きやがった・・・」

・・・・・・

アヴドゥル「都合よく気絶してたポルナレフを見つけたぞ!承太郎、肉の眼を抜いてやってくれ…!」

スルーー

ジョセフ「これで肉の眼がなくなり憎めない奴になったようじゃな!」

ポルナレフ「私を助けてくれたのか・・・?」

アヴドゥル「お前は殺すにはおしい男だったからな・・・!」

承太郎「よく言うぜ」コソコソ

花京院「まあまあ」

アヴドゥル「良ければ事情を聞かせて貰えないか?」

ポルナレフ「その前にムッシュジョースター!あなたの左腕は右腕ではないかな?」

ジョセフ「左腕が右腕?この左腕は義手じゃぞ?ほれ」

ポルナレフ「失礼な詮索であった許してくれ・・・ 実は私は妹を殺した両腕が右腕のスタンド使いの男を探している!
      そこをつけこまれDIOに屈してしまった」

アヴドゥル「DIOは世界中のスタンド使いを仲間にしているはずだ!私達とくれば出会えるかもしれん・・・!」

ポルナレフ「アヴドゥル・・・! よろしく頼む」

承太郎「あいつにはここは他の世界だってことは言わないのか?」ゴニョゴニョ

ジョセフ「まあ、敵討ちなんて本人が納得するためのものじゃからのぅ・・・ 言わないほうが本人にもよいじゃろう・・・」

承太郎「えげつないな・・・」

花京院「はは」

女観光客「すいません!写真撮ってもらえませんか?(あの学生服の人かっこいいわ!きっかけ作っちゃおぅっと)

承太郎「やかましい!」

ポルナレフ「まぁまぁ!写真なら私がとってあげよう!君は足が綺麗だからね全身いれようかぁ~!」

アヴドゥル「な、連れてくるポルナレフを間違えたか?」

ジョセフ「スタンドは一緒じゃし、多少性格が違っても問題ないじゃろ・・・!」

花京院「元々、ああいう性格だったんじゃ・・・」

承太郎「やれやれだぜ・・・」

to be continued

98: 2014/05/21(水) 17:04:28.46 ID:YCedmMsq0
ジョセフ「香港からシンガポールまで丸三日!ゆっくり英気を養うとするか・・・」

???「離せ!このボンクラッ!!」

ジョセフ「どうした!?ワシ等の他に乗客は乗せないはずだぞッ!」

船員「密航者ですよ!ガキぃ~今からてめぇを海洋警察に突き出してやる」

密航者「警察!頼むよぉ~見逃してくれよ!シンガポールにいる父ちゃんに会いに行くだけなんだ」

船員「嫌だね」

ガブ

船員「ギニャア!」

密航者「あ~ばよッ!」ドボンッ!

ポルナレフ「おほー!飛び込んだぞ!元気いーっ」

船員「まずいっすよ!この辺はサメが出る海域なんすよ!」

ジョセフ「な!まずいっ!小僧ッ!戻れ!サメが出るぞ!!」

ポルナレフ「やばい!サメが追ってきてるぞッ!!」

ギュウウウン

密航者「え!うわああああッ!!」

バギィア!

承太郎「オラオラオラーッ!」

ジョセフ「おお!さすがキングクリムゾンじゃッ!!サメを一撃で吹っ飛ばしおったぞ!」

承太郎「やれやれだぜ・・・!クソガキ!ん?てめぇ・・・女か・・・!」

ペタペタ

少女「てめー!このアン様の胸を触りやがったな・・・!」

ユゥラーアアー

ジョセフ「承太郎!!下じゃ!下から何かが襲ってくるぞッ!!サメじゃない・・・!すごいスピードじゃぁッ!!」

アヴドゥル「あそこからじゃ泳いたら間に合わないッ!ジョースターさん!隠者の紫をッ!」

ジョセフ「隠者の紫!!承太郎!掴まれいッ!」

バキューン

ポルナレフ「よし!ギリギリ間に合ったぜっ!」

花京院「今の奴・・・!消えたようだな・・・」

ジョセフ「ということはスタンド・・・?」

アヴドゥル「海底のスタンド・・・?このアヴドゥルでも聞いたことのないスタンドだ・・!」

99: 2014/05/21(水) 17:06:05.40 ID:YCedmMsq0
ポルナレフ「あの女の子、スタンド使いか?」

ジョセフ「船員全員の身元はチェック済みじゃからのぅ」

???「この女の子かね?密航者と言うのは・・・」バァーン

ジョセフ「船長・・・!」

ガシィ

アン「は、離せぇ!!」

船長「私は密航者には厳しいタチだ・・・!港につくまで船室に軟禁させて貰うよ」

スパァー

船長「それと甲板での喫煙はご遠慮願おう!」バン

承太郎「ちっ」

スタスタスタ

承太郎「待ちな!船長!てめぇ?スタンド使いか?」

ジョセフ「そんなはずはない!このテニール船長はSPW財団の紹介を通じ身元は確かだ!」

承太郎「スタンド使いに対する共通の見分け方を発見した!スタンド使いはタバコの煙を少しでも吸うと鼻の頭に血管が浮き出る・・・!」

ポルナレフ「本当かよ!」

承太郎「触ったのは俺らだけか・・・そこのガキも船長も違うようだな」

ジョセフ「承太郎!!どういうことじゃ・・・?」

承太郎「こうやってスタンド使いを調べていこうと思ってな。船長!引き止めて悪かったな・・・」

船長「あ、ああ。(危ねぇ危ねぇ・・・!DIO様から承太郎には予知能力があるから注意しろって忠告がなかったら引っかかってた所だぜ!)」

承太郎「やれやれ・・・一発で見つかるほど甘くねぇか・・・!面倒だが・・・この方法を船員全員に試すか・・・」

船長(奴らのスタンドは厄介なものばかり・・・!一人ずづ海に引きずり込んでいかねぇとな!
   まずは・・・空気のない水中では何もできない花京院からだ!!)

105: 2014/05/21(水) 19:22:43.54 ID:YCedmMsq0
花京院「結局ジョジョの作戦ではスタンド使いは見つからなかったか・・・」

船長(甲板の上で一人でたたずんでやがる・・・!丁度いいぜ)

ガシッ!!

花京院「な!船長!!」

船長「俺は船長じゃねぇ!てめぇらが探してるスタンド使いだよ!!水のトラブル!嘘と裏切り!
   未知の世界への恐怖を暗示する『月』のカード!その名は『暗青の月』“ダークブルームーン”!!」

花京院「本当の船長はどうした・・・?」

偽船長「本物の船長は香港の海底で寝ぼけてるだろうぜ!さあ!一緒に海水浴に行こうぜ!お兄ちゃん!!」


ガボォォン

偽船長「よお~こそ!よお~こそ!暗青の月の独壇場水中へ・・・!」

花京院(まずいぞ・・・空気のない水中では僕のキラークイーンの爆発はまったく機能しない!奴はそれを知っているから、
    僕を最初に狙ったのか・・・!とりあえず、海上に顔を出して皆に助けを!)

偽船長「助けを呼ぼうたって!そうはいかないぜ・・・!お兄ちゃん!」

花京院(く!奴のスタンドが水中に巨大な渦を作ってる!流れが強すぎて!上に上がれないッ!!)

―甲板―

ジョセフ「なんじゃ!この音は!!」

アヴドゥル「巨大な渦が出来ています・・・!あの中にいるのは!!花京院と船長・・・!?」

承太郎「あの船長がスタンド使いだったか・・・!」

ポルナレフ「とりあえず花京院を助けるぞ!ホワイトスネイク!」

ザバ!ズバーン

ポルナレフ「これは奴のスタンドの鱗だ!飛び込んだらズタボロになっちまうぜッ!」

ジョセフ「もし飛び込んだら全員皆殺しじゃ!!」

―水中―

偽船長「お兄ちゃ~ん!真ん中は水の流れがないぜぇ・・・ここで殴りあうか・・・?
    もっとも俺のスタンドのカッターのような腕と戦う覚悟があるなら・・・だけどな・・・!」

花京院(なんとか、海中で回っていた貝殻を掴むことができた・・・!これを爆弾にして奴にぶつければ・・そのためには空気だ!空気が必要だ・・・!)

偽船長「お前はもうおしまいなんだよ!お兄ちゃんっ!」

花京院「ぐあああああ」

107: 2014/05/21(水) 22:45:55.29 ID:YCedmMsq0
断末魔の一瞬!花京院の精神内に潜む爆発力がとてつもない冒険を産んだ!

普通の人間は追いつめられ、息が苦しければ水面に出ようとばかり考える!

だが!花京院は違った!逆に!花京院はなんとさらに!海底へ潜ったッ!!

『花京院パパ「なに典明?ポチがおもちゃの操り人形を咥えて話さない?典明!それは無理矢理引き離そうとするからだよ・・・」

花京院パパ「逆に考えるんだ・・・!『あげちゃってにいいさ』と考えるんだ・・・!」』

花京院「キラークイーンッ!!」

ビューン

偽船長「苦し紛れか?そんな貝殻を投げつけたくらいで!俺にダメージを与えられるわけないだろォォー!おにいちゃん?」

花京院「今だ!点火!!」

ボゴグォン!!

偽船長「んぶッ!!そんな・・・馬鹿な・・・空気がない所で・・・爆発・・・?」

花京院「空気ならあったさ・・・!お前の口から出ている空気がな!」

偽船長「まさか・・・そんなわずかな空気で・・・!?」

花京院「確かにわずかだった・・・ お前を殺しきれなかったよ・・・!最もそのせいでお前はは苦しんで死ぬことになりそうだ」

偽船長「うぐうぐ」ビヒュー

花京院「僕を甘くみた報いだ!じっくり味わえッ!!」バァーン

プハー

ポルナレフ「すげーぜ!花京院ッ!」

ジョセフ「これで安心して船旅を続けられるのぅ」

ドドドドドドドドドドドドド

ジョセフ「な!何イィィィィィ!!船が爆発を始めたぞ!!」

ポルナレフ「花京院!やりすぎだろーがっ!」

花京院「え?違う!僕じゃないィィ!!」

承太郎「やれやれ!そんなことよりさっさと脱出するぞ・・・!」

ーDIOの館ー

DIO「エンヤ婆!俺は恐怖を克服することが生きることだと思う・・・!世界の頂点に立つものをほんのちっぽけな恐怖をも持たぬもの!!」

エンヤ婆「わしはアンタにスタンドの動かし方を教えた・・・ そしてその不死身の肉体・・・!何か恐怖することがあるので・・・?」

DIO「ジョースターとアヴドゥル達」

エンヤ婆「確かに奴らのスタンドは強力・・・!しかし、どんなスタンドもあなたの能力の前では無力のはずじゃ!
     貴方様が出向くまでもない・・・ 七人のスタンド使いがシンガポールに向かっておりますじゃ・・・!」

ピクピクピク

エンヤ婆「しかもその内一人はわしの息子じゃ!息子の二つの右腕がやつらを打ち砕くじゃろうッ!!わしの二本の左腕がそう言っておる・・・!」

DIO(せめて、アヴドゥルぐらいは始末してもらいたいものだ・・・)

to be continued


115: 2014/05/23(金) 23:13:52.41 ID:hbgtr5yD0
アヴドゥル「ポルナレフ・・・ そんな瀕死の偽船長をジョースターさんに拾わせてどうするつもりだ?」

ジョセフ「こいつそれなりに重かったぞ!腰痛になったらどうしてくれるんじゃッ!」

ポルナレフ「ちっちち!俺のスタンド能力を忘れたのか?」

承太郎「記憶とスタンドをDISCにして奪う・・・だったか?」

ポルナレフ「その通り!そして、DISCにしたスタンドを自由に使うことができるんだッ!」ザバァーン!!

アヴドゥル「ということは我々は暗青の月を手に入れたも同然ということか!!」

ジョセフ「それはすごいのぅ~ もしや記憶のほうも見れたりするのか?」

ポルナレフ「そういうことだぜ!じゃあ、行くぞ・・・見てろよぉ~!ホワイトスネイク!」

ペリペリウィンウィン

白蛇「DISCを回収しました」

ポルナレフ「よし!よくやった!」

花京院「それで?どうやって記憶をみるんだ・・・?」

ポルナレフ「頭に差し込んでみな。気持ちわるくなるから俺はあんましたくねぇけどよ・・・」


ジョセフ「どれ。ワシが見よう」

ガグン

ジョセフ「おお・・・これは・・・!?なんじゃとぉぉぉッ!!」

アヴドゥル「何か見えましたか・・・?」

ジョセフ「ぐ」ズボァ

ジョセフ「恐らく・・・この話をきけば、ここにいる全員が身の毛もよだつ恐怖を感じることじゃろう・・・!」

アヴドゥル「恐怖・・・ですか?」

ジョセフ「うむ!まずはこの男はDIOに金で雇われただけで奴に関してはワシらが知る以上のことは知らないようじゃ!
     問題はこの男がスタンドに目覚めたきっかけじゃ」

花京院「きっかけ?」

ジョセフ「ワシはずっと疑問に思っておった!DIOがなぜスタンドに目覚めたのか・・・
     最初はワシの祖父の肉体を奪った結果目覚めたものだと思っておった・・・!じゃが、それは間違いじゃった・・・!」

承太郎「もったいぶった言い方しやがって!はやく先を言えいッ!」

ジョセフ「DIOは・・・DIOは・・・“一般人をスタンド使いにする特別な矢”を持っているのじゃあああああ!!」ドドドドドドド

116: 2014/05/23(金) 23:15:00.33 ID:hbgtr5yD0
ポルナレフ「スタンド使いにする・・・矢・・・!?」

ジョセフ「そうじゃ。この男がDIOに出会い、矢で貫かれ、スタンド使いになる記憶が読めた・・・!」

アヴドゥル「なるほど!私があのスタンド(暗青の月)を知らなかったのは偽船長がDIOによってスタンド使いになったばかりだから・・・というわけですね」

花京院「しかし、スタンド使いにする矢・・・!そんなものがあるとは・・・!」

承太郎「DIOがスタンドに目覚めたのもそのおかげか・・・」

ジョセフ「断言はできんが・・・可能性は高いじゃろう。そして!もっと恐ろしいのが・・・!」

承太郎「その矢の力で大量のスタンド使いを従えているかもしれんってことか・・・」

ジョセフ「記憶の中でDIOは『君には素質があるかもしれない』と言っとった!矢で射抜けば誰でもスタンド使いになれるわけではないとは思うが・・・」

ポルナレフ「それでもあんまりグズグズはしてられねぇな」

アン「(こいつら一体何の話をしてるんだ?)って、うわぁぁ!」

ジョセフ「なんじゃ!どうした・・・!」

アン「み、みみみみみ」

ポルナレフ「貨物船だ!!救難信号を受けてくれたんだ!助かったぜ!!」

承太郎「妙だな。タラップが降りてるのに誰も出てこねぇ」

ポルナレフ「ここまで救助にきてくれたんだ・・・!船員が全員スタンド使いでも俺は乗るぜ!」

-甲板―

アヴドゥル「誰ものっていないようですね・・・」

アン「操舵室に猿よ。猿がいるわ!」

ジョセフ「猿などどうでもいい!人は!人はいないのか!?」

花京院「ん?アヴドゥルさん!後ろだ!」

ポルナレフ「船のフックがアヴドゥルに向かってく!避けろ!アヴドゥルッ!!」

ギュゥゥゥ

アヴドゥル「何!!」

118: 2014/05/24(土) 00:26:33.13 ID:rSfxPFth0
アヴドゥル「く!」シュッ

ジョセフ「ほ。間一髪でかわしたか!」

承太郎「やはりこの船にはスタンド使いが乗ってるみてぇだな・・・」

ポルナレフ「だけど、スタンド使いもスタンドも見えなかったぜ」

ジョセフ「とりあえずワシら以外は船員室にでも移動してもらおう・・・!」

-操舵室―

アン「え!猿が人間の女の子のピンナップ見てる・・・!?あんた何者なの?」ゴクリ

―シャワー室―

アン(なんか、体がベトベトするし。シャワーでも浴びようかしら)

シャアアアア

???「うほ(お嬢ちゃん!ええ体しとるやないか)

アン「あんたはさっきの」

猿「ウキィィィ」

ドゴン!

アン「ジョジョ!!」

承太郎「てめぇ!ただのエテ公じゃねぇな・・・!まさか、てめぇがスタンド使い!」

エテ公「うきゃぁ!(なんや!?急にわいを殴りおって!!お返しや!!)」

承太郎「オラァ!!」

ガシ

承太郎「エテ公だけあってかなりの力だな・・・!」

バキバキバキドゥンドカン!

承太郎「う!プロペラが一人でに取れて俺の肩に刺さりやがった・・・!奴のスタンドか?」

エテ公「ぐふふ(どや?痛いやろ?わいはもっと痛かったんやで・・・!もう一発喰えやッ!)

承太郎「プロペラが勝手に曲がって!!」

バギャアン!

承太郎「ぶッ!俺をぶったたきやがった!」

エテ公「ウホホ!!(今度は直接殴ったるでぇ~!)

承太郎「させるか!!オラオラオラ」

エテ公「ウキャアア!(危ない危ない!壁の中に避難させてもらうわ・・・!)」

承太郎「壁の中に消えていきやがった!!奴からスタンドのエネルギーを感じた・・・!
だが、スタンドが見えないのはなぜだ?いや・・・もう見えてるとしたらッ!!」

ガシィ

承太郎「パイプが一人でに俺に巻きついてきて、壁に押し付けれちまった!!間違いねぇ!スタンドはこの貨物船かッ!!」

エテ公「ウキキキキキキ(どやぁ!わいの船の乗り心地は・・・?わいのスタンドは『ストレングス』・・・
この船が全てがスタンドなんやで!てめぇらはもうおしまいや!!)」

119: 2014/05/24(土) 00:27:39.62 ID:rSfxPFth0
アン「きゃ!」

エテ公「ウキキ(お嬢ちゃん!あんたはわいが可愛がってやるさかい・・・ 安心せい)」

バシ!

承太郎「その投げつけたボタンはてめぇのスタンドじゃないぜ・・・!」

ピクピクピク

エテ公「ウキャアアアアアアアアア!!!」

???「『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』“いともたやすく行われるえげつない行為”」

ドゴッ!

エテ公「ギニャ」

アン「ジョジョの体からアヴドゥルがでてきた・・・・!?」

アヴドゥル「猿!私の体を甲板に沈めてくれて礼を言うぞ・・・!おかげで隣の世界に移動できた・・・」

エテ公「ウッウキ!(アカーン!!やってもうたッ!!)」

アヴドゥル「最初に私をフックで貫こうとしたあたり、私の能力をDIOから聞いていたな?
だが、彼女に欲情してそれを忘れた・・・ そんな所だろう?所詮は猿だな・・・!」

エテ公「ウキキーー!!(なめやがって!)」

ガシィ

アヴドゥル「承太郎のように私を壁に押し付けたか・・・ だが!後ろを見ろッ!」

エテ公「ウ・・・キ・・・!?(後ろにもう一人のアヴドゥルが・・・!?)

アヴドゥル2「『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』“いともたやすく行われるえげつない行為”」

バサッ

承太郎「よし!マントに挟まって、あのエテ公はとなりの世界にいっちまったか・・・!」

アヴドゥル「さあ!奴がいなくなったことでこの船はなくなるはず!さっきのボートに戻るぞ!!」

ドドドドドドドド

ジョセフ「本当に船そのものがスタンド使いじゃったのか・・・!」

ポルナレフ「アヴドゥルが異世界に飛ばさなきゃ・・・ あのスタンドも手に入ったのによう!」

アヴドゥル「とてもつなくえげつなく恐ろしいスタンドだったからな・・・!」

―沈黙―

アヴドゥル「な!みんなどうした・・・?」

承太郎(一番えげつねぇのはてめぇのスタンドだよ・・・!)

to be continued

133: 2014/05/24(土) 22:15:23.46 ID:rSfxPFth0
???(突然だが・・・俺の名は呪いのデーボ。どこにでもいる普通のスタンド使いさ)

デーボ(DIO様の命令でジョースター御一行を暗殺するためにホテルのロビーで奴らを見張っている。
実は今俺は重大な問題を抱えていてな。それについて悩んでいるんだ・・・)

デーボ(その話をする前に俺のスタンドについての説明をせねばならん。
    俺のスタンドは呪いに振り回せれ精神状態の悪化、不吉なる墜落の道を意味する『悪魔』の暗示を持つ黒檀の悪魔“エボニーデビル”)

デーボ(こいつは俺を傷つけた相手への恨みパワーで動かすスタンドだ。ゆえに俺は必ず戦う前にダメージを受けない。
    はっきり言ってそこは問題じゃない俺は丈夫だからな。)

デーボ(問題点、それは・・・・・・奴らの攻撃がみんな一撃必殺だということだ・・・!
    アヴドゥルの異世界飛ばし、花京院の爆弾、ポルナレフのDISC取りにジョセフのウィルス。怪我するどころじゃない。即死!)

デーボ(唯一承太郎の攻撃は即死ではないが、予知にあのパワーとスピードだ!何かする前にやられるだろう!)

デーボ(とりあえず、奴らがどの部屋に泊まるか会話の盗み聞きに集中するか)

-912号室―

デーボ(ジョセフとアヴドゥル、花京院と承太郎が同じ部屋でポルナレフが一人・・・ ならば一人のポルナレフを狙うのが定石・・・!
    しかも、名案を思いついたぞ!グヒヒヒヒ)

134: 2014/05/24(土) 22:18:04.58 ID:rSfxPFth0
ポルナレフ「俺らに休む暇も与えてくれねーのか・・・!でてこい!!」

デーボ「なぜ俺が冷蔵庫に入ってるとわかった・・・?」

ポルナレフ「でめー!頭脳が間抜けか?冷蔵庫の中身を中身を全部外にだして片付けてねーぜ!!」

デーボ「俺の名は呪いのデーボ。スタンドは悪魔“エボニーデビル”だ・・・」

デーボ(ぐふふ。少しイラついてるなポルナレフ・・・ このままお前を怒らせて直接殴ってもらうことにするぜ!!)

デーボ「そういえな、ポルナレフゥゥ・・・!てめぇの妹はスタンド使いに殺されたらしいな・・・?」

ポルナレフ「あん?」ピキ

デーボ「お前の妹だ。きっと死んで同然のブサイクなんだろうなぁ?」

ポルナレフ「なぁにぃ~!!」ピキキ

デーボ「その両手右の男には感謝しないとなぁ・・・ 世界から屑女を一人減らしてくれてありがとうってよ!!」

ポルナレフ「ふざけるなッ!!」

ガシィ

デーボ「うぶッ!!」

ポルナレフ「いい加減にしやがれ!!この屑やろうが!!」

デーボ「ぐへへ。俺を殴ったな!そこの台の上の人形に血が届くくらい殴ったな!とってええもぉいてぇよォおおお!ハハハハハウハハハハハハ」

ポルナレフ「なんだ・・・こいつ・・・?」

デーボ「おれぇぇのぉおおおの悪魔はそいつをうらめばうらむほど強くなるのだッ!!チクショォオオオオオ!ゆるさんぞぉぉおおお!!」

バシィ!

ポルナレフ「ベランダから飛び降りやがった!しかも下に落ちてねぇ!!どこいきやがった!?とりあえず、ジョースターさんに連絡するか?」

デーボ(うけけけ上手くいったぜ!!後はポルナレフに落したカギを拾わせ!ベッドに下におびき寄せれば・・・!うひひひ)

ポルナレフ「あれ?カギがねぇぞ?ベッドの下か・・・」

スタスタ

ポルナレフ「なんだ・・・この音?」

シルシルシルシルガシィッ!

ポルナレフ「何イ!!いきなりロープが出てきて俺の体が縛られたッ!?」

???「うけけけけけけけけけ!!よくも俺の顔面を思いっきりぶん殴ってくれたな!」

ポルナレフ「部屋にあった人形!?」

人形「ウケッケケケ!!てめぇはもう動けねぇんだ!終わりなんだよぉ!!」

ポルナレフ「その声!!てめーは呪いのデーボ!!それがてめーのスタンドの本当の能力かッ!」

ビショビショ

ポルナレフ「ん?これは・・・ジュースか?」

人形「後はこの漏電したドライヤーをそのビショビショの床に押し付けて感電死させてやる!!ウケケケッ!死ねいッ!!ポルナレフ!」

ポルナレフ「うぎゃあああああ」ビリビリビリ

人形「ウケケケケケケケケケケケケケケ」

ポルナレフ「随分と楽しそうな夢を見てるみてぇだな。幻覚の中だってのによぉ」

ポルナレフ(怪しい冷蔵庫を発見してこっそり外から幻覚攻撃を仕掛けたが、上手くいったぜ・・・!)

ポルナレフ「今回は敵が間抜けで助かったが、今後は色々警戒しねーとな・・・!じゃあな!DISCは貰ってくぜ!!」ペリペリウィンウィン

to be continued

150: 2014/05/31(土) 12:39:37.38 ID:FvgGlyqy0
ジョセフ「アヴドゥル。DIOの動向を探るために、念写を行おうと思う」

アヴドゥル「ではカメラを買ってきましょう!」

ジョセフ「それには及ばん。このテレビで・・・」
バシィグォォォン

アヴドゥル「何か・・・!? チャンネルがめちゃくちゃに変わってるようですが・・・」

ジョセフ「現在チャンネルごとでしゃべってる言葉を繋いで文章にしようとしておる」

テレビ『われわれの・中に・裏・切り・者・がいる』

アヴドゥル「う、裏切り者・・・!?」

テレビ『カ・キョー・イン・に・気を・つけろ・DI・O・の・手下・だ』

ジョセフ「なんじゃとぉぉ!!花京院がッ!」

バチバチバチ

アヴドゥル「映像が変わった・・・!このシルエットは!まさか!!」

ジョセフ「DIOじゃ!」

DIO『ジョ、ジョセフ・ジョースター!? き、貴様!見ているなッ!!』

ボゴォ

ジョセフ「テレビが壊されてしまったここまでのようじゃな・・・!」

アヴドゥル「しかし、花京院が裏切り者・・・?彼に“肉の眼”はもうないし『灰の塔』や『暗青の月』を倒した!
それが・・・裏切り者ですかッ!」

ジョセフ「うぅむ。花京院は!花京院はどこじゃッ!!」

アヴドゥル「承太郎とインドに向かうバスや列車の手配をしに出かけました・・・!」

151: 2014/05/31(土) 12:42:10.44 ID:FvgGlyqy0
承太郎「ココナッツジュースか・・・ 飲んでみるか・・・!三つくれ」

アン「おい!半額にしろよ」

花京院「ここは・・・僕が・・・」

タタタタタ

承太郎「オラッ!」

???「へぶっ!なんで俺が財布を盗ろうとしたのがわかった・・?」

承太郎「てめぇに言う必要はねぇ。警察を呼ばれたくなかったら、さっさと行きな!」

スリ「ひ、ひぃいい!!」タタタタ

花京院「あ・・・ いやぁ~まったく気づかなかったよ。さすがの予知能力ですね!承太郎くん」

承太郎「?」

花京院「(ち!このクソ予言者め・・・ こんななんでもない時まで予知かよ・・・!狙うタイミングがねぇぜ)
    承太郎くん!はやくキップを買いにいこうじゃないか」

承太郎「あ、ああ」

タタタタ

アン「あれ?花京院さん!ジョジョ行っちゃうよ?」

バリバリバリジュルジュルジュル

花京院「ああ。すぐに行くよ」チュルン

アン(え!あれはカブトムシの足・・・!?そ、そんなわけないわ!見間違いよ!ココナッツのすじか何かの・・・)

ロープウェイ乗り場

花京院「承太郎先輩!そのチェリー食うかい?食わないならくれよ・・・!」

承太郎「ほらよ!」

花京院「レロレロレロレロレロ」

アン「か・・・花京院さん!?」

パクモグモグ

花京院「承太郎君!友情を深めるために一緒にロープウェイに乗ろうじゃないか」

承太郎(やはり、口調や行動が以前の花京院とは違う・・・!敵に取り付かれたか・・・?)

花京院「ど~したんだい?僕のことが嫌いかい?」

承太郎「(ここで戦えば、回りを巻き込んじまう。奴の誘いに乗ってみるか・・・)いいだろう。おい!アン、てめぇはここで待ってろ・・・!」

アン「え、あ・・・うん」

タタタタタ

花京院「意外に広いんですね」

承太郎「先手必勝だ!オラ・・・」ピタ

花京院「ガハハハハ!俺に触れたらどうなるか・・・?予知で見たな」

承太郎(今、こいつに触れて黄色いヘドロが手に引っ付くのが見えた・・・!スタンドか・・・!?
    スタンドが花京院の形になって何かに引っ付いているのか…?)

花京院?「俺は食らった肉と同化しているから一般人にも見えるし、触れもするスタンドだ!
     『節制』のカード!黄色の節制“イ工口ーテンパランス”」
ババァン

黄節制「これが俺の本体のハンサム顔だ!予知があってよかったな。でなけりゃ今頃のお前の指は黄色の節制に食われちまってたぜ!
    火で焼こうが氷で冷やそうが絶対に取れない!そう・・・ 黄色の節制に!弱点はない・・・!」バァーン

黄色節制「最も・・・お前はもうおしまいだがな!ビチクソ野郎!ここは密室!!お前に俺の黄色の節制はかわすことはできない!」

承太郎「エピタフ!!」

黄色節制「予知しても無駄だぜ!! かわせない攻撃は予知したってかわせないんだよ!!この田吾作がッ!!」ゴシャァァ        

155: 2014/05/31(土) 16:02:38.00 ID:FvgGlyqy0
黄節制「ドゥーユゥーアンダースタンンンドゥ?てめーにはもはや何一つすべはない!
    離れることはできんッ!消化されるまでなッ!食ってやる!」
ジュージュー

承太郎「やれやれだ・・・ こいつはマジに弱点がねー奴だ・・・!まったく最強かもしれん。恐ろしい奴だ!
    だが、空条家いやジョースター家には伝統的な戦いの発想法があってな・・・ ひとつだけ残された戦法があったぜ・・・!」

黄節制「なにィ~?」

承太郎「それは・・・逃げる!!」

ドゴォ

黄節制「ロープウェイの床を吹っ飛ばして下の池に落ちるつもりかぁ~?
    俺のスタンドに捕まってる以上、てめーに俺は着いてくぜ!このビチクソがぁぁ!!」

承太郎(奴があのスタンドをまとっているいる内は俺の攻撃は通らねー!ならば水に突っ込んじまえばいい・・・!
    呼吸のために顔を出した所を狙う!!)

黄節制「承太郎せんぱ~い!もしかして俺の窒息を狙ってるぅ~?」

承太郎「!」

黄節制「このビチクソが!!俺のスタンドに弱点はないと言っただろうがッ!!黄の節制 スキューバ!!」

ドボンッ!

承太郎「こいつは!奴の周りを纏っているスタンドの中に空気の層ができてやがる!
    そして、上部が水面に延びている。スタンドで作った潜水器具か!」

黄節制「ぐわははははは!なぁ~にぃが“逃げる”だ!!てめーのクソ臭ぇ家訓なんかで俺の黄の節制を倒せるわけがねぇ~だろぉ~!」

ルォォォォォ

黄節制「ん?なんだこれは!?」

161: 2014/05/31(土) 21:54:56.01 ID:FvgGlyqy0
黄節制「渦潮だ!池なのに渦潮がッ!?」

承太郎「認めたくはねぇが・・・ てめぇのスタンドは俺のキングクリムゾンを凌駕している・・・!今度はコンビネーションの力で勝負だ!!」ドチァァ

黄節制「そ!そいつは!!『暗青の月』!!」

承太郎「ほう・・・ 知ってやがったか・・・!」

黄節制「なんでそのスタンドをてめーが・・・!?あ!ポルナレフのDISCか・・・!」

承太郎「その通りだ・・・!」

黄節制「このタコが!いくら水中に特化したスタンドだろーが、俺にダメージを与えることなんてできねぇんだよ!
それにそいつはお前のスタンドじゃねぇ・・・!自在には扱えない上にかなりの精神力を使うはずだぁ!!]

黄節制「こりゃあ、俺のスタンドがてめーを食らう前に窒息だなぁ~!!ぎゃはははは」

承太郎「やれやれ・・・ 自分のことと言うのは自分では中々見えにくい!俺が教えてやる!周りを見てみろ・・・!」

黄節制「は!俺の周りにフジツボが!う、動けねぇ」

承太郎「それはスタンドのフジツボ!てめーには吸収できねぇだろ?」

黄節制「くっ!」

承太郎「てめー言う通り、俺にこのスタンドは上手く扱えねぇ・・・!そのフジツボの縛る力も本物の半分くらいか・・・?
    だが、縛っとくにはそれで十分だ・・・! そして!フジツボ越しなら殴っても問題ないだろう?オラァ!!」ドグァン

黄節制「うぶ!(フジツボのせいで黄節制が動かないから受け流せねぇ!)承太郎様!たすk」

承太郎「てめーの命乞いは予知でもう聞いてる!二度きくつもりはねぇ!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」
ドコボコドコボコドコボコドコドコ

―電車―

アヴドゥル「この男・・・DISCによればラバーソウル。かなり強力なスタンドのようだが、我々のものにできましたな」

ジョセフ「それに有益な情報も手に入った!『死神』『女帝』『吊られた男』そして」

ポルナレフ「『吊られた男』本体の名はJ・ガイル!特徴は両腕が右腕!!能力は鏡!俺の妹の敵だ・・・!」

アヴドゥル「どうやらこの先も一筋縄ではいかないようだな」

花京院「JOJO!そのセリーをくれないか。僕の好物なんだ!」

承太郎「ああ」

花京院「レロレロレロレロレロレロレロレロレロ」

承太郎「・・・・・ やれやれだぜ」

to be continued

199: 2014/06/14(土) 21:47:06.96 ID:56crFvci0
インドのトイレ
ポルナレフ「まさか便器の中に豚がいるとは・・・!インド、恐ろしい国だぜ」

グォォォン

ポルナレフ「は!窓の外に何か異様なものが!」クルッ

ポルナレフ「何もいない・・・!確かに鏡には映っていたが・・・ 気のせいか?無理もねーか。便器に豚がいたんだ。
窓の外に怪物の幻でも見るか・・・ インドカルチャーショックってやつ?」

ドォーン

ポルナレフ「やはり!何かいる・・・!しかも、俺に近づいて来ている!」クルッ

ポルナレフ「う、後にはいないぞ・・・!なんだ!?こいつは・・・!? 鏡の中だけに見えるッ!!
      何かやばい!『ホワイト・スネイクッ!!』鏡を叩き割れ!」ビキィィィ

ポルナレフ「な、なんだぁ!こいつはッ!?『スタンド』だ!ほ・・・本体はどいつだ!」バーン

ポルナレフ「ち、窓の外は人だらけか・・・!くそぉーッ!」

ジョセフ「どうしたんじゃ!?ポルナレフ」

ポルナレフ「鏡つかうというスタンド使いが来たッ!俺の妹を殺したドブ野郎~!ついに会えるぜ!」

ポルナレフ「ジョースターさん。悪いが俺はここで別行動をとらせてもらう。敵の攻撃など待たずにこっちから探しだしてぶっ殺すッ!!」

アヴドゥル「こいつはミイラ取りがミイラになるな!ポルナレフ!!勝手な行動は許さんぞッ!!
      敵はお前を一人にするためにわざと攻撃してきたのがわからんのかッ!!」

ポルナレフ「いいか!ここではっきりさせておく。俺はDIOなんかどうでもいい!復讐のために行動をともにしてただけだッ!」

アヴドゥル「勝手な男だ!DIOが全ての元凶だというのを忘れたのかッ!」

ポルナレフ「てめーに妹を殺された俺の気持ちがわかってたまるかッ!!DIOに勝てたかもしれないのに念のために逃げるような腰抜けに!
      俺の気持ちはわからねーだろーからよぉ!」

アヴドゥル「な、なんだと!?きさまぁ~ッ!!」ガシッ

ジョセフ「もういい何を言っても無駄じゃ」

アヴドゥル「・・・・・・・」

ポルナレフ「ふんッ!じゃあな」

200: 2014/06/14(土) 21:51:20.28 ID:56crFvci0
老人「両右手の男?それならそこの二人組・・・ あれ?一人いなくなっとる・・・」

ポルナレフ「何!」

ズァアアン

???「『銃は剣よりも強し』。ンッン~ 名言だなこれは・・・ 俺の名はホルホース!『皇帝』を暗示するスタンド使いよォ・・・!
    あんたらを始末してこいとDIO様に金で雇われたってことさぁ~」

ポルナレフ「てめぇなんかどーでもいい・・・!両右手の男はどこにいる?」

ホルホース「すぐ近くにいるが・・・ あんさんはこのホルホースに始末されるんだ・・・!関係ないねぇ~」

ポルナレフ「おめーのようなカスは皆そういうぜ!そしていつも逆に俺にやられる」

ホルホース「ふふふ。DIO様がポルナレフは人を甘く見る性格をしてるから俺なら楽に倒せると言っていたが、その通りなんで笑っちまうぜ!」

ポルナレフ「てめぇを倒さなきゃ『奴』に会えねぇってんならそうするぜ!かかってきな・・・!」

ホルホース「戦う前に教えといてやる…!てめーの『ホワイト・スネイク』は不意打ち用のスタンド。
      こうやって向かいあった時点でそのアドバンテージは失われている」

ホルホース「こうなっちまえば、あんさんのスタンドと俺の『皇帝』の相性は最悪!
      『銃は剣よりも強し』いや、この場合は『銃は蛇よりも強し』か?」

ポルナレフ「さっきから何が言いてぇんだ?」

ホルホース「俺のスタンドは拳銃“はじき”だッ!近接攻撃しかできねぇスタンドは拳銃には勝てねぇ」

ポルナレフ「はぁ~?おはじきだぁ~?笑わせるぜ!ワハハハハハハーッ!」

ホルホース「イヒヒヒヒヒヒヒヒ」

ギャハハハハハハハハハ

ホルホース「てめーーっぶっ殺す!!」ブワァ

ポルナレフ「奴の手から銃が現れた!!」

ホルホース「甘く見たな!やはりてめーの負けだ!」ドゴォォォォ

ポルナレフ(俺のスタンドは承太郎のキングクリムゾン並みの精密機動性がある!!これしきの弾丸をつかめねーと思ってんのかッ!)

グニャァァン

ポルナレフ「ば、馬鹿な!軌道が曲がった!? しまった!!」

ホルホース「弾丸だってスタンドなんだぜぇ~」

???「ポルナレフ!!」ガシィイ

ポルナレフ「お、お前は!?」

ホルホース「てめーはアヴドゥルッ!!」

アヴドゥル「心配して来てみりゃいったことじゃない!うぬぼれが強すぎるぞ!ポルナレフ」

ホルホース「とんだ邪魔が入ったが・・・」

アヴドゥル「弾丸が来てるぞ!どけッ!ポルナレフ」グィドシン

ポルナレフ「突き飛ばすんじゃねぇアヴドゥル!」

ホルホース「ふ」ニヤリ

アヴドゥル「うっ!(うしろの水溜りに何かがっ!体が捕まれて動けん!!)ボゴォ

バタン

ホルホース「脳天をぶち抜いてやったぜ!」

201: 2014/06/14(土) 21:54:45.04 ID:56crFvci0
ポルナレフ「なに?」

花京院「騒ぎがあるときいて駆けつけてみれば!アヴドゥルさんッ!!」

ポルナレフ「ふん、どうせ他のアヴドゥルがすでに来てるんだろ?そいつが一人死んでも問題ないさ」

花京院「アヴドゥルさんは嫌な予感がすると言って一目散にお前を追いかけた…!もうひとりの自分を連れてくる暇なんてない!
    空間移動ができるのはこの世界のアヴドゥルさんだけな以上、アヴドゥルさんは完全に死んだ…」

ポルナレフ「説教好きだからこうなるんだ…!こういう奴が足手まといになるから俺は一人でやると言ったんだ!」

ポタポタ

ポルナレフ「迷惑なんだよ!自分の周りで死なれるのはすげー迷惑だぜッ!俺はッ!」ブワッ

花京院「ポルナレフ!!アヴドゥルさんは言った『一人で戦うのは危険だ』と… あなたはそれを無視した…
    相討ちしてでも仇を討つと考えているなッ!」

ポルナレフ「お、俺にどうしろというのだ…?」

花京院「勝てる見込みがないなら戦うな!奴らのスタンドの能力がよくわからないからここは一時ひくのですッ!!」

ポルナレフ「ち、ちくしょう… わかったぜ」

鏡のスタンド「おい!ポルナレフ!アヴドゥルはお前のせいで死んだんだ!クククク すぐにあの世で会わせてやる!
       お前の妹はカワイかったなポルナレフ… あの世で妹にあったらきかせてもらうといい」
鏡のスタンド「どうやって俺に殺してもらったかをなああああ~!!」

ポルナレフ「野郎!!!」ドドドドドパリーン

鏡のスタンド「くくく お前に俺のスタンド『吊られた男“ハングドマン”』は倒せない!!
       鏡の中に入れないからだッ!!くやしいか~?くやしいだろおお~?」

ポルナレフ「くそ!!」

ハングドマン「おい!ホルホース撃て… このアホにとどめをさすとしよう!」

ホルホース「アイアイサー」ドゴォォ

花京院「キラークイーン!!石を爆弾にかえてポルナレフに投げつけろッ!!」

ドグアン

ポルナレフ「うげぇ!」

ホルホース「爆風でポルナレフを吹っ飛ばしやがった!!」

花京院「ポルナレフ!!捕まれッ!このトラックで逃げるぞ!」

ギャオオオオオン

ホルホース「ち、俺のスタンドの射程距離外まで逃げられたか… J・ガイルのだんな、追ったか…」


204: 2014/06/14(土) 22:00:08.77 ID:56crFvci0
車内

ポルナレフ「すまねぇ花京院… 俺は妹の仇が討てるなら死んでもいいと思ってた。
      でもアヴドゥルの気持ちがわかったよ… 奴の思いを無駄にはしない。生きるために戦う…!」

花京院「肘打ち!!」バキイィ

花京院「それは仲直りの握手のかわりだ!今度やつらが襲ってきたら!僕ら二人で倒すッ!!」

ポルナレフ「奴は割れた鏡の破片の中からでも攻撃できる。俺のスタンドは鏡の中には入れない!どうやって攻撃すれば・・・」

花京院「な!ハンドルのメッキに奴がいる!!」

ポルナレフ「何!」

キュイイインドグゥングシャン

ポルナレフ「く、くそぉ、車がひっくりかえっちまった!花京院、大丈夫か?」

花京院「ええ、なんとか」

ポルナレフ「ん?今度は車のバンパーに奴が!!そこの岩影に隠れるぞ!!花京院ッ!!」

ズザザーン

ポルナレフ「今、見えたぞ!奴は鏡から鏡へ反射を繰り返してここに来たんだ…!」

花京院「つまり奴のスタンドの正体は『光』か!光のスタンド…!」

ポルナレフ「奴は今車のバンパーにいた!バンパーから何かに反射して移動するに違いない!反射しそうなもは外せ!!」

少年「ねえ?血がでてるけど大丈夫?」

ポルナレフ「は!子供の目のなかに…!?」

ハングドマン「くくく どうするね~?このかわいい子供の目を潰すか…?」

ガシィ

ハングドマン「ついに捕らえたぞ!!」

花京院「なんて卑劣な男だ!アヴドゥルさんを後から刺し、子供を攻撃できないのを知って利用する…!ゆるせんッ!」

ポルナレフ「おい花京院!この場合はそういうセリフを言うんじゃねぇ!かたきを討つ時はこう言うのさ

ポルナレフ「『我が名はJ・P・ポルナレフ』『我が妹の魂の名誉のために!』『我が友アヴドゥルの心の安らぎのために!』
      『この俺が貴様を絶望の淵にブチ込んでやる』J・ガイル!!」

ポルナレフ「ゆるせ小僧!あとでキャラメル買ってやるからな!くらえ!砂の目潰し!!」

バッドシュッ

花京院「奴がポルナレフの瞳に移動した!?」

ポルナレフ「原理はわからんが… 子供が目を閉じたなら奴が次に移動するのは俺の瞳だろうというのはわかっていたのさ!
      その軌道が読めれば攻撃するのはたやすい」

ぐわぁぁ!!

ポルナレフ「あっちか!俺の『ホワイト・スネイク』では致命傷になるほどのダメージは与えられない」

ポルナレフ「しかし、手刀で左肩から右わき腹までんぼ切り傷をつけさせてもらった!
      切り傷というのはダメージ以上の痛みを伴うもの… 悲鳴をあげるだろうと踏んだが予想通りだな…!」

206: 2014/06/14(土) 22:04:51.49 ID:56crFvci0
ポルナレフ「あの切り傷。ついに会えたな。J・ガイル・・・」

花京院「ん?ポルナレフ!こいつはJ・ガイルじゃないぞ!ちゃんと左手があるッ!!」

グサッ

ポルナレフ「背中に…ナイフ…が」

???「こっちだ。バァカめ~!おれがJ・ガイルだ」ドーン

ガイル「そいつはそこの村にいた乞食だよ!俺と同じところにナイフで切れ目をつくったのさ!!」

花京院「くぅぅ!貴様!!くらえ!ぼくの『シアハ」

ガイル「待ちな!おおーい!みんなこの方々がお金を恵んでくださるとよォー」

ゾロゾロ

ガイル「乞食に囲まれちまったな!軌道を読んで攻撃する?バカめ!こうして映るものを多くして軌道がわからなくなれば弱点はないッ!!」

ポルナレフ「ふふふ」

ガイル「何がおかしい?恐怖で気でも違ったか?」

ポルナレフ「花京院の言った通りになったからな!笑っちまうぜ!!花京院!ホワイト・スネイク!しくじるなよ!!」

花京院「この作戦の発案者は僕だ。そんなミスはしないさ」

白蛇「俺よりこれの扱いが上手い奴はいない!」

ポルナレフ「いくぜ!命令を書き込んだDISCを全員に挿入しろ!!」

ザザザバァーン

ガイル「な!なにぃ~!浮浪者が全員を俺の方を向いただと!?どうなってる」

ポルナレフ「俺の『ホワイト・スネイク』が生み出すDISCにはな!命令を書き込んで挿入した相手を操る効果があるのさ!」

花京院「J・ガイル!卑怯者のお前が他人を利用する可能性があるのは十二分に考えられた!
    だから、ここに来るまで間に大量のDISCを用意しておいたのさ!両手右の男を見続けろと書き込んだDISCをね」

ポルナレフ「これでてめーのスタンドは封じたも同然!『ホワイト・スネイク』!!
      奴と浮浪者の間に入らないようにしながら、奴に近づきとどめをさせ!」

コツコツコツ

白蛇「俺は忍び寄る恐怖の暗示を持つ『蛇』のカードを持つスタンドだ!まさにこの状況にふさわしいと思わないか?」コツコツコツ

ガイル「くッ来るなッ!!」

白蛇「恐怖で足が動けないのか… まあ、逃げようとしたら花京院に石の爆弾を投げつけさせるがな。
   そして、覚えておけぃ!ポルナレフの妹が感じた恐怖はこんな恐怖の比ではないとなぁー!!」

白蛇「『我が名はホワイト・スネイク』『我が主ポルナレフの妹の魂の名誉のために!』
   『主の友アヴドゥルの心の安らぎのために!』『この俺が貴様を恐怖のどん底に突き落としてやる!』J・ガイル!!」

ベリベリウィンウィン

白蛇「DISCを回収しました」

207: 2014/06/14(土) 22:07:47.41 ID:56crFvci0
花京院「ポルナレフ… このクズ野郎のDISCはどうするんだ?」

ポルナレフ「記憶のほうのDISCは… 見たくもねぇし誰にも見せたくねぇ…!だから、本体に戻す。
      スタンドのDISCさえ抜いちまえば体の機能は全て止まり死ぬからな…」

花京院「そうか、ならスタンドのDISCは僕にくれないか?何かに使えるかもしれない」

ポルナレフ「ああ… いいぜ」

―少し離れた所―
ホルホース「追ってきたぜ!お前らが俺達の敵でないことはさっき証明された。逃げるなら必死に逃げんかい!必死によ!
      なあ、J・ガイルのだんな」バァーンパリーン
花京院「おめでたい男だ。J・ガイルが死んだことにまだ気づいてないで、奴のためにガラスをまいてますよ」

ホルホース「死んだ!?そんなはずねぇ!無敵の『吊られた男』をてめーらが倒せるわけが・・・」

ポルナレフ「なら、見てこいよ!2・300m先に奴の死体が転がってるぜ」

ホルホース「よし!見て来よう!」タタタタ

ポルナレフ「な!待ちやがれ!」

ホルホース(これは完璧不利だぜ!俺は誰かと組んで力を発揮するタイプだからな…)

ゴァァァ!

ホルホース「うぶっ」

花京院「承太郎!ジョースターさん!」

ジョセフ「アヴドゥルのことならすでに知っておる。彼の遺体は簡素ながら埋葬してきた」

ポルナレフ「アヴドゥルの直接の死因はてめーだ。ホルホース!判決を言い渡す!『死刑』」

ガシィ

女「お逃げください!ホルホース様!!あなたをお守りすることが私の生きがいなのです!」

ホルホース「ありがとよ!ベイビー!!お前のことを愛してるぜ!永遠にな!」

ポルナレフ「馬にのって逃げやがった!!」

ジョセフ「この女性。あの男に騙され利用されているようじゃな!
     奴にかまっている暇はない!ホリィが死ぬまで後35日しかないからのう。急ぐぞ!!」

ポルナレフ「そうだな!エジプトへの旅を再開しようぜ。いいか!DIOを倒すには皆の心を一つにするんだ!」

ジョセフ「ううむ。悪い虫に刺されたのかのぅ?何か腫れができとる」

花京院「かかないほうがいいですよ」

チュミミン

to be continued

218: 2014/06/21(土) 13:28:48.45 ID:fVF9zUKr0
DIOの館
アヴドゥル死亡直後

DIO「試しに念写をしてみたが、やったぞ!アヴドゥルが死んだ!これでこのDIOの最大の脅威がこの世を去ったのだッ!WRYYYYYYY!!」

エンヤ婆「ディ、DIO…様…!?」

DIO「エンヤ・・・婆・・・いた・・・のか?」

エンヤ「今の行動は・・・一体・・・?」

DIO「こ、これは、そのあれだ!エンヤ婆よ。俺は生きることは恐怖を克服することだと以前言ったな・・・」

エンヤ「え、ああ。確かにそう仰っておりましたな」

DIO「恐怖を克服した時、人はどうすると思う?」

エンヤ「喜び、安堵感、満足感、そういったものを感じるでしょうな」

DIO「そうだ。その見返りがあるから、人は生きよう(恐怖を克服しよう)とするのだ…!このDIOは人を超越した存在となった。
   しかし!生きよう(恐怖を克服しよう)する心を失ってはならない。そう思い、声を張り上げてみたが、俺には合わないようだな」

エンヤ「さすがDIO様!自らに慢心せず、下等な存在からも学ぼうというわけですな!」

DIO(上手く誤魔化せたな)

219: 2014/06/21(土) 17:03:53.74 ID:fVF9zUKr0
エンヤ「今!わしの息子が死んだ!!ウォルエエエエエエ~ッ!アウォォォォヒィィィィ!!DISCを抜き取られて殺されたんだね~っ!!
    きゃつらめぇッ!!恐るべき対価を支払わせてやる!!『女帝』のカードよッ!間髪入れず行動にうつるんじゃ!」


ポルナレフ「ネーナと言ったか?ホルホースはとっても嘘つきな悪い男なんだ。
      物事を一つの側面から見ちゃいけないぜ!冷静に広くみることが大切なんだ…!」
承太郎「どうした?じじい、元気がないな」

ジョセフ「うむ。虫に刺されたと思っていた所にバイ菌が入ったらしい。腫れておる…!」

承太郎「それ以上悪化しない内に医者に見せたほうがいい」

ポルナレフ「これなんか人の顔に見えないか?へへへ」

病院

医者「さっそく切除するよ!さあ、ベットに横になって。局部麻酔するから痛くないよ!」

ジョセフ「おいおいおい!薬なんか塗って包帯まくだけじゃだめなのかい?」

医者「英国で医学勉強した私の言うこと確かね。さあ、切り取るよ!」

ジョセフ「うえええ!なんてこった!切られるとこなんか見たくないわい」

・・・・・・

ジョセフ「おいまだか?もう終わったかね」チラリ

医者「アゴオオオオオオオ!!」

ジョセフ「医者が!メスに切りきざまれとるッ!!」

???「ヘイ!ドクター!!あたいを切ろうなんてとんだバカ野郎だね!このトンチキが!!」オガガー

ジョセフ「ワシの腕の腫れが!!しゃべっとるッ!な、なんだこいつは!?」

???「あたいが「女帝」よ!!チュミミーン!!ジョセフじじい!まずは貴様を血祭りにあげちゃやるよ!」

ジョセフ「きさまッ!!そこにあったメスで攻撃じゃあ!」

ガッキィィン

ジョセフ「な、なんという力ッ!」

女帝「てめー自分を切るのかいッ!!あたいはあんたの肉なんだよジョセフじじい!あんたはあたいから逃れられないのさ!ハニー」

ジョセフ「くっ」

女帝「今!あんたが何を考えているかあててやろう!!
   『パープル・ヘイズのウィルスを使えばこんな奴イチコロ!しかし、自分と一体化している以上、自分も死んでしまう』とね」

ジョセフ「お・・・おのれ!」タタタタタ

女帝「仲間の所に行くのかい!させないよ!!」

ガチャ

看護師「先生、次の患者さんが待ってますよ!て、先生が血まみれで死んでる!」

女帝「犯人はわしじゃあッ!名はジョセフ・ジョースター!ホテル・クラークスに泊まってる!
   ところでねぇちゃん!ワシはあんたのような若い看護師がたまらなく好みでのぉぉぉぉ!」

看護師「人殺しィィィィィィ!!」ダーン

ジョセフ「き、きさま!!」

220: 2014/06/21(土) 17:07:21.38 ID:fVF9zUKr0
病院の外
女帝「これであんたはインド警察に追われる身となったわけだねッ!ホテルにゃ戻れんわねッ!!
   これで承太郎達の邪魔が入らずに!あんたを殺すのさッ!」

ジョセフ「このクソ女!叩き潰してやるッ!」

ガシィ

ジョセフ「手が生えおった!どんどん成長しているのか?しかも、何を掴んでいる!?離さんかい!!」

女帝「やだわよ!おまわりさーん!犯人はここにいるわよォーーー!!」

ジョセフ「久しぶりにこうなったら!波紋疾走!!」バリバリバリ

女帝「トンチキィィィ自分の腕なんだよ!自分の腕に自分の波紋が通じるかい!!」

ジョセフ「ならば!『隠者の紫』!」

女帝「う、しめつけられる!」

ジョセフ「隠者の紫にはこういう使い方もあるんじゃよ!!このまま、潰してやるわい!!」

女帝「ふん!そんな弱い力であたいを潰せるものか!!」

ブチッ

女帝「これで万策つきただろ?ジョセフじじい!!」

ジョセフ「ふふふふはははは。もうおしまいじゃあ!はははははは」

女帝「かわいそうなジョセフじじい。頭がおかしくなったのね。ん?は!」

ドドドドドド

女帝「こ、こいつはまさか!パープルヘイズ!?」

紫煙「ガァるるるるしゅるるるる」ゴア

プッシャオオオ

女帝「ぐぎゃあぁぁあ!!」

ジョセフ「おまえは『自分もろとも死ぬ気か!ジョセフ・ジョースター』という」

女帝「自分もろとも死ぬ気か!ジョセフ・ジョスターッ!!は!」

説明しよう!JOJOはウィルスの煙を女帝だけにあてようとした!しかし、普通に攻撃してもかわされ、自分に当たってしまう危険がある!
そこでJOJOは相手の心を揺さぶる作戦に出たのだッ!勝ち誇らせ、直後に戦慄させる!その落差が相手から正常判断を奪った!!

ジョセフ「あとはウィルスがまわる前に波紋を通した糸でお前さんを切除するだけじゃ!!波紋疾走のビート」

ブチィィィ

ジョセフ「『兵は詭道なり』戦いとは詭道(あざむくこと)。心を動揺させ、隙を生じさせる。それがジョセフ・ジョースターのやり方。
     老いてますます健在という所かな」

ネーナ「ぐぎゃぁぁぁ!!」

ポルナレフ「な、なんだ!?どうしたんだッ!!」

ジョセフ「そいつが本体か!醜い体に人面疽がくっついて肉人形と化し美人にカモフラージュしていたとはなぁ。
     迂闊だった。まんまと騙されたなポルナレフ」

ポルナレフ「ウェェェ」

to be continued

230: 2014/06/28(土) 16:29:02.69 ID:2VfxSJ0e0
車内

ポルナレフ「インドも北部へくるとさすがに肌寒いな」

ドドドドドドド

ポルナレフ「前の車チンタラ走ってんじゃねーぜ!追い抜くぞッ!」

ギュイイイン

花京院「ポルナレフ!運転が荒っぽいぞッ!!」

ジョセフ「事故やトラブルは今、困るぞ!殺人の容疑で指名手配になってるかもしれんからのォ~!!無事国境を越えたいわい!」

花京院「しかしインドとももうお別れですね・・・」

ポルナレフ「俺はもう一度インドへ戻ってくるぜ!アヴドゥルの墓をきちっと作りにな・・・!」

花京院「アヴドゥルさん…」

ポルナレフ「ゲッ!」

アン「はぁ~い!乗っけてくれる?」

花京院「君は!シンガポールで別れたはずの!? ここまで着いてきてたのか!お父さんとの約束は?」

アン「ウソに決まってんじゃん。あたしはただの家出少女」

ポルナレフ「こら!勝手に乗るんじゃねぇッ!」

アン「いいじゃん!連れてって連れてって連れてって!!」

ジョセフ「だめじゃだめじゃだめじゃだめじゃだめじゃ!!」

承太郎「やかましいッ!うっおとしいぜッ!おまえらッ!!」

アン「カッコイイ・・・ しびれる~ゥ」

承太郎「国境までだ」

パァパパパパ

ジョセフ「ポルナレフや。さっき追い抜いた車が先に行きたがっとる。片側によって先に行かせてやりなさい」

ポルナレフ「へいへい」

ズアアートロトロ

ポルナレフ「どういうつもりだ!?譲ってやったんだから先に行けよ!」

承太郎「運転していた奴の顔が見えなかった…!まさか追手のスタンド使いじゃないだろうな…?」

ジョセフ「気をつけろ!ポルナレフ」

承太郎「運転席のドアが開いたぞ!」

ポルナレフ「プッ!先に行けだとよ!初めからおとなしくこのランドクルーザーのうしろ走っていろや!イカレポンチがッ!」

承太郎「待て!行くんじゃねぇッ!!ポルナレフ!!」

ポルナレフ「え?」

バァーーーン

花京院「あ、危なかった!!あのまま追い抜いてたら、あのトラックと正面衝突してたぞ・・・!」

ポルナレフ「く~キンクリの予知がなかったら俺たちグシャグシャだったぜ!あの野郎ぅ~!!
      スタンド使いだろうが、一般人だろうがッ!ぶちのめしてやる!!」

231: 2014/06/28(土) 16:31:31.66 ID:2VfxSJ0e0
キィィィ

花京院「止まったぞ…!?」

???「予知か…!めんどくさい能力だなー!!」

ジョセフ「車がさらにゴツく変身したぞッ!!なんじゃありゃ!?」

???「『車輪』“ホウィール”『運命の車輪』“ホウィールオブフォーチュン”スタンド!だからだよ!ジョースター!!」

承太郎「あのエテ公と同類!乗り物そのものがスタンドいうわけか」

車輪「DIO様の命令だ!ジョースター御一行!!てめーらを殺すぜッ!!」

承太郎「俺のほうに向かってくるか…!力比べがやりたいらしいな!!」

ジョセフ「やめろッ!まだ戦うなッ!!奴の能力を見極めてからだッ!」

シュキィィン

承太郎「くッ!!」

車輪「ち!また予知でかわしやがったかッ!」

ポルナレフ「どうしたんだ!?承太郎…!?」

承太郎「奴が何かを飛ばしてくる予知が見えた!」

花京院「確かに承太郎の背後の岩壁に穴が…!」

ジョセフ「速すぎて何を飛ばしてくるか見えなかったぞ?」

車輪「俺の攻撃の謎はすぐに見えるさ!今にわかるよ!きさまらがくたばる寸前にだどなァァ!!」

承太郎「お前ら!奴は全方位に攻撃を放つ気だ!!飛べッ!」

ポルナレフ「何ィ~!!」

花京院「君は僕に掴まって」

アン「え~承太郎がいい」

ジョセフ「わがまま言うでない!」

シュキィィンドォン

車輪「ほらほらぁ~!!一回飛んだくらいで満足すんなよ!!どんどん行くぜッ!」

シュキィィンシュキィィン

ジョセフ「まずいぞ!ワシらのスタンドは全員近距離型じゃぁ!このままではじり貧になるぞ…!」

車輪「お前らにはもう『道』はない!逃げ「道」も!助かる「道」も!エジプトへの「道」も!輝ける未来への「道」もない!!」

承太郎「やれやれ『覚悟』を決めるしかなさそうだな!」タタタタタ

ポルナレフ「承太郎が奴に向かっていった!!」

車輪「覚悟?自分を犠牲にして俺を倒す気か!!こっちに近づく前に急所をぶち抜いてやるぜッ!!」

シュキィィン

承太郎「ぐふッ」

車輪「勝ったッ!ラスボスのスタンドは俺様に勝てないことが証明されたぜ!!」

235: 2014/06/28(土) 21:47:00.84 ID:2VfxSJ0e0
承太郎「じゃあ、最強のスタンドは『運命の車輪』か… そんなこと誰が納得するんだ?」

車輪「げげ!!」

承太郎「予知ってのは別にかわすためだけに使うもんじゃねーぜ。
ダメージを最小限にとどめたり、ダメージを予想し怯まないようにすることもできる!!そして!もう一つ教えてやるッ!」

車輪「何ぃ!?」

承太郎「『覚悟』ってのは犠牲の心じゃねー!
『覚悟』とは!!暗闇の荒野に!!進むべき「道」を切り開くことだッ!オラオラオラオラオラオラオラ!!」ドドドドドドド

車輪「ゲピィ!」

承太郎「貴様がすっ飛んだ後に文字通り「道」ができたようでよかったよかった」

DIOの館

エンヤ「シクシクシク。ワシが送り込んだ7人のスタンド使いは敗れ去った。なんという生き恥…!もうDIO様にあわせる顔はのうなった…」

エンヤ「きえええええええええい!おのれッ!憎っきポルナレフッ!花京院ッ!そして承太郎に老いぼれジョースターッ!!オロローン」

エンヤ「今度はこのエンヤ婆が貴様らの相手じゃッ!わし自身のスタンド『正義』“ジャスティス”のカードがのォォォォォ~っ!!」

to be continued

248: 2014/07/12(土) 16:41:32.23 ID:6h0hiczE0
花京院「ポルナレフ。運転は大丈夫か?霧が相当深くなってきたようだが・・・」

ポルナレフ「ああ。ちょっと危ねーかなァ… なにしろすぐ横は崖だしガードレールはねーからな」

ジョセフ「うむ… まだ三時前じゃが今日はあの町で宿をとることにしよう!」

―街―
ポルナレフ「妙に物静かな街だな。あそこに座ってる男にホテルの場所を聞きにいこうぜ!
      おっさん!すまねーがホテルを探してるんだがよ。トイレの綺麗なホテルがいいんだがよぉ… 教えて…」

グラリ

ポルナレフ「なにィ~!!」

ジョセフ「死んでいる!!」

花京院「恐怖の顔のまま死んでるぞッ!!」

承太郎「拳銃を握っているが、傷や血がでてねーとこを見ると自殺じゃなさそうだな・・・!」

花京院「それになんなんだこの街の住人は・・・!?人が死んだというのに誰も見向きもしない…!」

承太郎「新手のスタンド使いの仕業かもしれん!この男を調べてみようぜ!」

ドォーン

花京院「なッなんだ!この死体はッ!!」

ポルナレフ「体中に穴がボコボコに開けられているぞッ!!トムとジェリーの漫画の出てくるチーズみてーに!」

ジョセフ「それにどの穴からも一滴も血がでておらん!どういう殺され方をしたんじゃ!?それにどんな意味があるんじゃ!?」

承太郎「とにかくこれで新手のスタンド使いがいる可能性が高くなったぜ!」

ヒタヒタ

エンヤ婆「旅のお方のようじゃな… この霧で街の外に出るのは危険ですじゃよ。
     わしは民宿をやっておりますが… 今夜は良かったらワシの宿にお泊りになりませんかのォ」

ポルナレフ「おお~ッ!やっと普通の人間に出会えたぜ」

エンヤ婆「ささ!ジョースター様。あれが私のホテルですじゃ」

ブワァァ

エンヤ婆「あのホテルは小さいですが20年ほど前、映画の007の撮影につかわれたり、
     かの有名なジョン・レノンが泊まったというようなエピソードが…」

ポルナレフ「え!あるのか!!」

エンヤ婆「いや!じぇんじぇんありませぬが、結構いいホテルだと自負しておるのでごじゃりまする」

承太郎「待ちな!婆さん。今ジョースターという名を呼んだが… なぜその名がわかった?」

エンヤ婆「いやですねェ!お客さん、今さっきそちらの方がジョースターさんと呼んだじゃありませんか!」

ポルナレフ「え!おれ!?そういやぁ呼んだような・・・」

エンヤ婆「客商売を長年やってるから人様の名前はパッと覚えてしまうんですよぉ~」

ポルナレフ「おかみさんよ。ところでその「左手」はどうしたんだい?」

エンヤ婆「これはヤケドですじゃ…!年のせいですかねのォー!うっかり湯をこぼしてしまってのォ!ヒャッヒャッヒャッ」

ポルナレフ「とし?デートを申し込みたいくらいお若く見えるけど?へへ」

エンヤ婆「ヒャヒャ!からかわないでくだしゃれよ!お客さん」

ハハハハハハハヒャヒャヒャヒャヒャ

エンヤ婆(何ぬかしやがるこのボケがァ~ッ!!てめぇが一番憎いんだよッポルナレフッ!くぎぃ~ッ!!)


249: 2014/07/12(土) 16:44:56.84 ID:6h0hiczE0
―ホテルロビー―
エンヤ婆「ジョースター達は皆、部屋に行ったようじゃな…!あとは一人ずつゆっくりと殺していってやるわい!!」

???「ジョースター御一行様は三階にご宿泊おあそびですかい?」

エンヤ婆「ホルホース!!来てくれたのかい!」ポロポロオロローン

ホルホース「ど・・どうしたんですかい?いきなり泣き出して…!ここじゃジョースター達に気づかれちまう。奥へ行きましょうぜッ!」タタッ

―奥の部屋―
エンヤ婆「わしの息子の恨みをはらしてくれるのかい?そのためにきたのかい?」

ホルホース「ええ!そうですともよ!討ちますぜ!親友の敵をねッ!」

エンヤ婆「だからうれしんじゃよーっ!!」ドスゥ

ホルホース「はさみが右腕に!!オギグアアアア」ビチャ

エンヤ婆「てめぇをぶち殺せるからな~――ッ!!息子を見捨てて逃げ出したなッ!!
     わしのスタンド『正義』“ジャスティス”で死んでもらう!!」
ホルホース「はさみで刺された腕の血がッ!霧の中に舞い上がっていくッ!」ボゴッ

エンヤ婆「きれいな穴が開いたようじゃのォ・・・ わしのジャスティスは霧のスタンド!この霧に触れた傷口は全てこのように
     ガッポリ穴があく!そして、その穴に霧が糸のように入り、貴様はワシの操り人形と化すのじゃ!!」

ホルホース「いい気になるんじゃねェ!エンペラー!!あのクソばばあを撃ち殺せッ!!」
グルン

ホルホース「銃が!俺のほ、」
ドゴーン

エンヤ婆「ジャスティスは勝つ!」

ポルナレフ「なんだ?今の音… ロビーの奥の部屋がさわがしいな」

エンヤ婆(ポルナレフゥゥゥ!!今すぐ生きたまま内臓をひきずり出して息子の恨みをはらしてやりたい!
     しかし、ホルホースの死体が見つかり他の三人まできたらやばいッ!!)

ポルナレフ「婆さん!部屋にいるのか?入るぜ!」

エンヤ婆「痛タタタ ちょいと転んで腰をうってしまいましたじゃ」

ポルナレフ「大丈夫かよ!そっそかしいんだなァー」

ずるり

エンヤ婆(とりあえずホルホースの死体はソファーの下に隠そう)

ポルナレフ「しかし、女手ひとつでこのホテルを切り盛りするのは大変だろ?家族はいねーのかい?息子さんとかよぉ」

エンヤ「い…いえ…死にましたのじゃ・・・」

ポルナレフ「え!?す…すまねぇ!そいつは悪いことを聞いちまったなあ」

エンヤ婆(てめーに殺されたんだよ!クキィーチクショウッ!)

ポルナレフ「俺も一人ぼっちの身でよ!小さい時に母親を亡くしたんだ… ひとつ今夜はこの俺を息子の代わりと思ってあまえていいぜ~」

エンヤ婆(このクサレガギャア~ッ!!やっぱり今ブチ殺されおくべきかァ~っ!!)

ホルホース「う、うわぁ」

ポルナレフ「てめーはホルホースッ!」

エンヤ婆「まだ生きておったのかッ!弾丸を口の中にくらった瞬間にそのスタンドを消したなッ!」

ホルホース「ポ…ルナレフ…う…しろ…だ」

エンヤ婆「ケェーーーー!!」

ポルナレフ「何ッ!!何すんだ!?」


250: 2014/07/12(土) 16:47:13.05 ID:6h0hiczE0
エンヤ婆「おだまりィーあたしゃ、てめーになぶり殺されたJ・ガイルの母親だよッー!!」

ポルナレフ「きさまーっスタンド使いかッ!」

エンヤ婆「息子を死に追いやった奴は全員なぶり殺しじゃッ!キイイイイイーッ」

ゾロゾロゾロ

ポルナレフ「は!なんだ!?なんでこんなに人がいるんだ?それにてめーはさっきの死人!?死人が動いてるのかッ!?」

エンヤ婆「これがあたしのスタンド「ジャスティス」の能力!死体を操る霧のスタンドじゃッ!!」

ホルホース「怪我をすると…穴が開いて操られちまうぜ…ポルナレフ…」

エンヤ婆「その通り!ほんのちょいと体に傷をつけるだけで良いのじゃッ!とびかかれィィィーッ!」

ポルナレフ「逃げる!!」

ホルホース「わあああーポルナレフ!俺を放っとかないでくれーっ!」

ポルナレフ「やかましいッ!てめーアヴドゥルのこと忘れてんじゃねーのかッ!俺が助ける義理はねーッ!そこで死ねッ!てめーわ!」

エンヤ婆「奥の部屋に逃げ込みやがった!ドアをブチ破るんじゃッ!」

ポルナレフ「なんてこったここは地下室へおりてく通路じゃねぇか!これじゃショースターさんを呼びにいけねぇ!
      とりあえずこの部屋に隠れるかッ!!」

バリバリバリ

ポルナレフ(来た!一つ一つ部屋を調べてやがるな!こ…こうなったら戦うしかねーようだな!
      しかし、なんてこった!この部屋便所かよォ… なんかいつも便所みたいな所で襲われるな。ちくしょう!きたねー便器だぜ)
シーン

ポルナレフ(あれ?入ってこねーぜ?鍵穴からのぞいてみるか・・・)

死体「レロレロレロレロ」

ポルナレフ「ひええええ!向こうからも覗いていたあーッ!!」

ドピュー

ポルナレフ「何!死体の舌が伸びて俺の舌に刺さった!!」

エンヤ婆「でかしたッ!!ついに我がスタンドの術中に落ちたな!このクサレガギャー!!
     お前にも息子と同じ惨めな気持ちを味わってもらうッ!!ど~おおれ!便所掃除でもしてもらおうかのォ!ポルナレフ」
ズルズル

エンヤ婆「舐めるように便器を綺麗にするんじゃ!舐めるように!ぬアアアめるよオオオにィィィ!!」

ポルナレフ「それだけは!それだけはそれだけは!!だずげでーッ!!」

ドンッ

エンヤ婆「なんですじゃ?いきなりノックのせずに、びっくりしましたじゃ…!」

花京院「ポルナレフを探しにきました!今・・・ノックといいましたか?もちろんちゃんとしましたよ!
    何かに夢中で気づかなかったじゃないですか?おばあさん…?」

254: 2014/07/12(土) 21:32:59.69 ID:6h0hiczE0
花京院「ポルナレフを探してるんですが… どこにいるか知りませんか?」

エンヤ婆(ぐぐぐっ花京院は便器ナレフと違って抜け目ない奴だから、探りをいれて質問しているに違いない!
     ここは本当のことを言ってわしに背を向けた瞬間にはさみで突き刺してやるわいッ!)

エンヤ婆「トイレでしゅよ、トイレにいましゅよ。花京院典明さま」

花京院「トイレですか… ポルナレフはいつもトイレにいるな…」

エンヤ婆(このヌケ作がーッ!やはりまだガキようのォ!)

花京院「そうだ… おばあさん…!」

ガシ
エンヤ婆(ぐげ!花京院の足でつまづいた!)ドシン

花京院「大丈夫ですか?はさみを持ったまま歩くなんて危ないですよ。はい!僕の手を掴んでください」

エンヤ婆「(まずい!ここで手を掴んだら爆発させられるかもしれん)だ、大丈夫ですじゃ!一人で立てますよ。どっこいしょ」

花京院「そうですか… ところで一つ聞きたいことがあるんですよ。
    今どうして僕の名を「のりあき」と呼んだんですか?一度も名乗ってないし、誰も呼んでないですよ」

エンヤ婆(ギクッ!)

花京院「僕は子供から友達が少なくて一人で江戸川乱歩やコナン・ドイルの推理小説ばかり読んでましたからね。
    細かいことが気になってしまうんですよ」

エンヤ婆「や、宿帳ですよ!宿帳!皆さんそこに名前をお書きになったじゃありませんか!」

花京院「宿帳とはこれのことですか?」バァーン

宿帳[Tenmei Kakyoin]

花京院「のりあきなんてどこにも書いていないですよ。最初にあなたがジョースターと呼んだ時から怪しいと思っていたんです。
    それで皆には僕の本名は呼ばないようにとお願いしていました」

ゴゴゴゴゴゴ

花京院「もう誤魔化せないぞ!お前が敵のスタンド使いだなッ!」


255: 2014/07/12(土) 21:35:07.44 ID:6h0hiczE0
エンヤ婆「死体ども!!花京院を取り囲め!」ドガガガガン

花京院「ふッ!」

エンヤ婆「かわしたか!しかし、傷はつけたぞッ!!」

花京院「足に擦り傷が!」

エンヤ婆「ぎゃはははははーっ!ワシの「ジャスティス」は勝つ!ほんの一箇所でも傷をつければいいんだよッ!!」

ポルナレフ「うぐぐぐ」

花京院「ポルナレフ!!」

ホルホース「花京院!俺だ!ホルホースだ!そのエンヤ婆はJ・ガイルの母親で霧のスタンドを使う!
      その傷は俺の腕ように穴が開いて!霧に操られるぞ!!」

花京院「キラークイーンッ!!」

エンヤ婆「ケケケー!実体のない霧を爆弾にできるかッ!DISCを抜き取れるかッ!ウィルスで殺せるかッ!
     無駄じゃ無駄じゃ!きゃきゃケケーッ!!」

ホルホース「最強最大のスタンドかもしれん!とても俺のちっぽけなスタンドじゃ敵わないし、
      近づかないと意味がないお前らのスタンドでも太刀打ちできないッ!」

花京院「確かに“僕らの”スタンドでは勝ち目はなさそうだ」

ドスッ

エンヤ婆「ぐふッ!なぜワシにダメージが…!!」

花京院「後の窓ガラスを見てみろッ!」

ポルナレフ「あ、あれは!」

エンヤ婆「ま、ましゃかあああーッ!!」

花京院「お前の良く知っているスタンド!「吊られた男」だ!!」バァーン

ポルナレフ「そうか!あの時、あの野郎のスタンドのDISCを花京院に!!」

花京院「スタンドを倒せないなら本体を狙えばいい簡単な話だ。それに「吊られた男」ほど、この戦いの決着にふさわしいものはない。
    そうだろ?J・ガイルの母」

エンヤ婆「おのれおのれおのれおのれおのれおのれエエエい!!ワシの息子の息子の崇高なスタンドをお前のようなクソ虫がッ!!
     ククケーイ!!許せん!!許せんぞ!!オロロローンッ!!」

花京院「いけ!「吊られた男」!!あの老婆にとどめを刺せ!!」

ジャキン

エンヤ婆「あはひィーィ!!」

花京院「花京院「息子のスタンドに葬ってもらえるんだ。感謝されこそすれ恨まれる筋合いはないと思うが…」

256: 2014/07/12(土) 22:09:07.49 ID:6h0hiczE0
便器ナレフ「だからどこ舐めちまったなんてどーでもいいじゃねぇかよぉ~」

ジョセフ「え?どこ舐めたって?よく聞こえんかったが?」

便器ナレフ「どこだっていいじゃねーかよ!ベロ消毒するから薬くれよぉ」

承太郎「今、便器とか聞こえたが…」

ジョセフ「実はもう知っておるんじゃ!おもしろいからからかっとるんじゃよ」

便器ナレフ「あ!ひょっとするともう花京院からきいてるなッ!くそじじい!からかいやがったな!」

ジョセフ「悪かった悪かった!ちゃんと消毒せんとな!便器を舐めたからな!ギャハハハ」

花京院「皆!外を見てくださいッ!ここは町なんかじゃなった!あの霧のスタンドが墓場を町に見せていただけなんです!」

承太郎「町そのものがスタンドか…」

ジョセフ「恐るべき執念のスタンドパワー!DIOの側近かもしれん!!ポルナレフ!」

ポルナレフ「ホワイト・スネイク!」ペリペリウィンウィン

ジョセフ「この老婆の記憶を覗けばDIOのスタンドの正体がわかるはずじゃ!」

ポルナレフ「DISCはある程度みたい所だけを再生することができるからな。まずはそこだけ見てみよーぜ!」

・・・・・・

ジョセフ「な、なんじゃとぉぉぉ!!そいつはやばすぎる!やばすぎるスタンドじゃぞ!!」

承太郎「何を見たんだ!!」

ジョセフ「ま、待て次は他のスタンド使いの情報を!!」

承太郎「あぶねぇ!!じじいッ!」ドンバァーン

ジョセフ「いたた。何するんじゃ!承太郎。DISCを落しちまったわい」

承太郎「てめぇの額に穴が開く未来が見えたんだよ」

ジョセフ「な、なにィィィ!!」

花京院「今のは銃声!まさかッ!!」

ポルナレフ「てめぇはホルホース!」

プッププー

ホルホース「このジープは貰ってくぜ!あと!そのDISCもな!」

ジョセフ「皆!避けるんじゃ」

ギュウウン

ホルホース「へへ。DISCゲット!これでDIOの元へのいい手土産になったぜ。まあ、一番肝心な所は見られちまったようだがな!」

ポルナレフ「ちくしょう!ババアの記憶のDISCがッ!」

ホルホース「あのジョセフが驚き、エンヤ婆が従うほどのスタンドだ!やっぱり俺はDIOにつくしかねぇな!!あばーよ」ドドドド

ジョセフ「く、DIOの隠れ家や他のスタンド使いに関する情報は見れなかったかッ!」

承太郎「だが、肝心な情報は見れたはずだ。DIOのスタンド能力はなんだ?」

ジョセフ「うむ。DIOのスタンド「世界」“ザ・ワールド”は「時」、「時」を止める能力じゃ…!」バァーン

to be continued

269: 2014/07/19(土) 18:19:51.84 ID:jPofQ9pr0
ポルナレフ「おれは今やつのスタンドの能力をほんのちょっぴりだが聞いた!い…いや…聞いたというよりはまったく理解を超えていたのだが・  あ…ありのまま 今 聞いたことを話すぜ!“奴のスタンドの能力は『時を止める』ことだった”]

ポルナレフ「催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ!!もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・!」

花京院「『時間』・・・奴は『時』を止められる」

承太郎「野郎・・・おもしろくなってきたぜ!」

ポルナレフ「何言ってやがんだ!!時を止められるなんて神の能力じゃねぇかッ!空間を支配するアヴドゥルの
      『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』“いともたやすく行われるえげつない行為”と同等の能力だぞッ!」

ポルナレフ「アヴドゥルもいねぇのにそんなもんどうやって!?」

ジョセフ「確かにもし知らなかったらと思うとぞっとする能力じゃ!止められる時間は5秒ほどのようじゃが、
     それを解き明かすだけで仲間が犠牲になる。そんなこともありえたかもしれん!」

ジョセフ「しかし!ワシらはDIOの能力を知った!!これはすさまじいアドバンテージじゃッ!」

花京院「そうですね。そんなに時間が残されているわけではありませんが、向こうに着くまでにまだ日数がある。
    その間に対策をたてることも可能なはずです!」

ポルナレフ「・・・・。そうだな!やる前からあきらめるなんて俺らしくなかったぜ!
      奴の能力の対処法を考えて、奴をJ・ガイルと同じ所へ送ってやる!」

承太郎「『時』・・・か・・・」

270: 2014/07/19(土) 18:23:40.80 ID:jPofQ9pr0
DIOの館
DIO(なぜだ!なんなんだこの胸騒ぎは!?もしやエンヤ婆に何かあったのか?)

???「DIO様。ただいま戻りましたぜ」

DIO「ホルホースか。なぜジョースター達が生きているのに戻ってきた?」

ホルホース「そ、それは・・・ 重大な情報を掴んだからです!」

DIO「情報?」

ホルホース「単刀直入に言いますと、エンヤ婆が殺されました」

DIO「え!」

ホルホース「え!」

DIO&ホルホース「・・・・・・・・・・」

DIO「そんなことがなんだというのだ?」

ホルホース「(なんだったんだ?今の間は・・・)それでですね・・・エンヤ婆がDISCにされました。
      記憶のDISCは何とか回収したんですが、DIO様のスタンドに関する情報だけばれたようです」

DIO「そうか・・・ ホルホースよ。俺はこの世には二つの恐怖があると思う。
   知っているがゆえの恐怖と知らぬがゆえの恐怖だ。お前はどちらがより恐ろしいと思う?」

ホルホース「え、そうですね(出た出た。DIO様お得意の哲学講座、エンヤ婆がいないからって俺かよ。適当にあしらうか)
      考えたこともありません」

DIO「俺の友人は後者のみを恐怖と呼び、前者を幸福だと言っていた。
   知ることは覚悟につながり、その覚悟が絶望を吹き飛ばすと。しかし、俺の能力を知ったときの奴らの顔はどうだった?」

ホルホース「震え上がった顔をしてましたぜ」

DIO「そうだ!例え覚悟していたとしても真の恐怖の前では無意味!私のスタンド『ザ・ワールド』にはそれがある!」

ホルホース「さすが!DIO様、あんたに一生着いていますぜ!」

バタン

DIO「行ったか… 部下の手前、余裕ある振りをしていたが… エンヤ婆が死に俺のスタンドがばれただと…!?
   ジョースター達は恐怖に押しつぶれるような奴らではない。どうしよう・・・・」

271: 2014/07/19(土) 18:25:40.83 ID:jPofQ9pr0
ジョセフ「350!」

店員「550!」

ジョセフ「450!」

店員「400!」

店員&ジョセフ「425!」

ジョセフ「買った!!」

店員「お客さん。商売上手ね!(本当は150円だけどな)さあ、ケバブ渡すよ。あつッ!触れちゃったね」

ジョセフ「ぬおおお!!」

承太郎「じじい!どうしたぁ!!」

ジョセフ「今、指先にものすごい痛みが・・・」

店員「私の能力だ!ミスタージョースター!!」

ポルナレフ「新手のスタンド使い!」

店員「私の名はダン・・・ 鋼入りのダン!スタンドは『恋人“ラバーズ”』」

ジョセフ「今の怪現象はおまえさんの仕業か!」

ダン「いかにも。私のスタンドは体内に入り込むスタンド!さっきの会話のときにあなたの脳の奥に潜り込んで行ったわ…!」

ジョセフ「なに!」

ダン「そして私がダメージを受けたとき、私のスタンドはその痛みに反応して暴れるのだ!同じ場所を数倍のしてお返しする!
   つまり、お前達は俺に触れることはできない!ジョースターがどうなってもいいというなら話は別だが…」
バァーン

ダン「しかもラバーズは肉の眼をもって入った。脳内で育てているぞ!」

ポルナレフ「なんてことだ!スタンドが見えないくらいに小さいなら本体を倒すのがベスト!しかし、それができねぇとは」

ジョセフ「わしの脳内にヤツのスタンドがいるぅ!若い頃、心臓に毒薬を埋め込まれたことがあったが・・・ なんとかしなければ・・・!」

花京院「・・・・・・・・」

承太郎(なんだ!花京院のあの目つきは!?まるで、あの時の・・・!)

花京院「フッ」ニヤリッ

to be continued

285: 2014/08/02(土) 14:26:37.92 ID:X05iuS5r0
花京院「フフ」スタスタ

ポンカタニフレル
ダン「なんだ?いきなり?」

ジョセフ「おお。肩に妙な感覚が・・・!」

花京院「わからないのか?僕はお前に触れたんだ・・・ 僕のスタンド能力は知ってるだろ?」

ダン「ま、まさかおまえ!俺を・・・爆弾に・・・!?」

花京院「その通りだ。僕がスイッチを入れれば君は粉みじんになるだろうな」

ダン「ば、馬鹿なことを言うな!聞いてなかったのか!?俺がダメージを受ければそれが数倍になってジョセフに返るんだぞッ!!」

ポルナレフ「そうだぜ!花京院!!いくらこいつがむかつくからってそれは・・・!」

ジョセフ「じょ、冗談じゃよな?花京院・・・?」

承太郎(いや、あの花京院の目はポルナレフを異世界から何の躊躇もなく連れてきた時のアヴドゥルと同じ目だ!
    あいつはいざとなったら殺人だって平気でやるだろう…!)

花京院「さて、死にたくなかったらジョースターさんの脳から出ろ!命だけは助けてやるッ!」

ダン(は、はったりだ!はったりに決まってる!)ハァハァ

花京院「その焦りぐあい。やはり、僕の予想はあたったようだな!」

ジョセフ「予想?」

花京院「ダン!お前のスタンドは自分の受けたダメージをそのままシンクロさせる能力ではなく、
    脳をいじくることでダメージと与えると言っていたな!つまり…」

ポルナレフ「そうかッ!一撃で殺しちまえば、ジョースターさんにダメージは及ばないってことか!」

ジョースター「じゃ、じゃが確証がないぞ!それに爆発がワシの頭の神経を傷つけるかもしれんし・・・」

ダン「そ、そうだ!あの時の俺の言ったことがウソかもしれないだろ?そんな危険な賭けはやめて、俺の爆弾を解除しろッ!」

花京院「脳へのダメージは問題ありません。キラークイーンが爆弾に変えたのはあくまで本体!スタンド自体は消滅するだけです!」

ダン「な、ならやってみろ!ジョセフがバラバラになるだけだがな…!」ハァハァ

花京院「そんなに焦ってる人間の言うことが信用できると思うか?さあ!最後の警告だ!ジョースターさんの脳内から出ろ!」

・・・・・・・・・

ダン「わ、わかった!わかったから許してくれっ!」

花京院「よし!承太郎。ヤツを殴って確認してみてくれ!」

ダン「え!?」

ポルナレフ「おいおい。こいつ爆弾なんだろ?触れて平気なのかよ?」

花京院「点火型爆弾だから僕がスイッチをいれない限りは問題ない」

承太郎「オラッ!」ドゴン

ダン「うぐっ!」ドサッ

ジョセフ「おお。痛みがないぞ」

ポルナレフ「どうやら出たみてぇだな」

花京院「よし」ポチ

ドグォン

ポルナレフ「え?」

ジョセフ「は?」

承太郎「・・・・」

290: 2014/08/02(土) 20:40:45.00 ID:X05iuS5r0
ポルナレフ「おい!花京院!!いきなり爆発させるヤツがあるか!あいつちゃんと約束守っただろーが!」

花京院「ポルナレフ!あの男がどんな性格をしているかは知らないが、ここで生かしておいたらまた僕達を狙うかもしれない」

ジョセフ「あ・・・そ、そうじゃぞ、ポルナレフ!大事なのは目的を達成することじゃ。敵の生死などどうでも良い!」

ポルナレフ「ジョ、ジョースターさんがそういうなら・・・」

承太郎「やれやれだぜ」

鋼入りのダン スタンド名『恋人“ラバーズ”』 死亡

その後、ラクダに乗り砂漠を越えようとしたジョジョ達の前に「太陽」のスタンドが現れるが、これを(原作とまったく同じに)撃退した一行はヤプリーン村に到着した

花京院「ハァハァ。ひどい夢だったが内容が思い出せない」

ジョセフ「おいおいおい!ちょいと待ってくれ!おっさあああん。飛行機を売れんとはどういうことじゃ?」

おっさん「赤ん坊が39度の熱を出したね。医者がいる町までつれていかないといけない」

ジョセフ「ううむ。それは困ったのう」
おばさん「こんなのはどうでしょう。あの飛行機は四人乗りですが、赤ちゃん一人くらい乗れます。
     赤ちゃんをこの方達に病院へ連れて行ってもらうというのは…」

ジョセフ「ちょっと待て!赤ちゃんが我々と来るのは危険じゃ!」

ポルナレフ「俺は賛成だぜ!上空を100キロものスピードで飛ぶセスナ機に追いつけるスタンドなんてあるわけねぇし、
      この飛行機自体がスタンドってわけでもなさそうだしよ!」

ジョセフ「う、ううむ」

ポルナレフ「それにおもりは俺に任せてくれ!我がポルナレフ家にはどんな赤ん坊でもあやすことができる『14の言葉』があるからな!」

ジョセフ「どうやら、それしかなさそうじゃな!」
承太郎「待て!」

ポルナレフ「なんだよ!承太郎?」

承太郎「その赤ん坊がスタンド使いかもしれねぇ」

ジョセフ「何!」

赤ん坊(げげ!)

ポルナレフ「何言ってんだよ!そんなわけねぇだろ?」

承太郎「転校生、乗客、船長、オランウータン、偽花京院、車、女将、ケバブ屋の店主」

ポルナレフ「あ・・・」

承太郎「もううんざりだぜ…!」

ジョセフ「じゃが、もし普通の赤ん坊だったら・・・」

花京院「ホワイトスネイクで確認すればいいんですよ」

ポルナレフ「なるほどな!よし、記憶DISCを抜き取って覗いてみるぜ」

赤ん坊(くそおおおお!!)

ジョセフ「本当にスタンド使いとはな・・・」

花京院「夢のスタンド使いか…!僕の悪夢の原因もこいつだったのか」

ポルナレフ「とりあえず、ガキを殺すのは忍びねぇからな。町につくまでDISC抜いとこーぜ!」

承太郎「だが、こんな危険な赤ん坊を野放しにして大丈夫なのか?」

ポルナレフ「へーきへーき!DISCに『スタンドを使おうとしたらその記憶を忘れる』って命令を書き込んで差し込んどくからよ」

291: 2014/08/02(土) 20:44:20.09 ID:X05iuS5r0
どこかの島

男「けけけけけ。ほとぼりが冷めるまでの一時しのぎのつもりだったが、中々いい隠れ家じゃないか。このままここにいても良いかもな」

???「確かに良い家だな。銀行強盗。彼らが来るまでここで待つとするか…!」

男「な、なんだてめーは!警察か?」

???「貴様に名乗る名などない!消えてなくれ!」

男「う、うわぁぁぁぁ!!」

???「どジャアァァ~~~ん」

to be continued

295: 2014/08/03(日) 17:01:29.01 ID:LZVlAjgh0
承太郎「おい!じじい。方向が違ってるぞ…!あの小島に向かっているようだが・・・」

ジョセフ「うむ。今まで黙っておったが、ある人物に会うためにあの島に行く!この旅にとって大切な男じゃ!」

ポルナレフ「大切な男?」

―小島―

花京院「ジョースターさん。小さいし、人が住んでいるようには見えませんが」

ジョセフ「その人物はたった一人で住んでいる。インドで彼は私にそう言った!」

ポルナレフ「何?インドでカレー?」

承太郎「ん?誰かがこっちを見てやがる…!」

ガサガサ

ポルナレフ「逃げてくぞ!」

花京院「あの後姿は…!あの男はまさか!!」

ジョセフ「ワシが話す!私の名はジョセフ・ジョースター。この三人とエジプトへの旅をしてるものです」

???「帰れッ!このわしに人が会いにくるのは、悪い話があるときだけだ!!帰れッ!」

花京院「あ、アヴドゥルさん!」

ジョセフ「アヴドゥルの父親だ。世を捨てて孤独に生きておる。ここにくることをお前らに黙っていったのは彼の安全を考えてのことなのだ!」

承太郎「父親…」

ジョセフ「アヴドゥルの死を報告するのはつらいことだ…」

ポルナレフ「く・・・・」

ジョセフ「気にするな。アヴドゥルの死はお前さんのせいじゃない」

―浜辺―

ポルナレフ「ジョースターさんはああ言ってくれたが、やっぱり落ち込むぜ。ん?」
キラーン

ポルナレフ「なんか入れ物みたいのが落ちてるな。フジツボがこびりついてるが、値打ちものっぽいな」

ゴシゴシバシィーン

ポルナレフ「なんだぁぁぁ!!なんかでてきやがったッ!!」ドワン

???「俺の名はカメオ。ランプから出してくれた礼をしたい」

ポルナレフ「なにぃぃ!!」

カメオ「三つだッ!願い事を言え!叶えてやろう!」

ポルナレフ「スタンドか!この野郎!!」

カメオ「私がスタンドかどうか知りたい?そんなくだらん願いでいいのか?」

ポルナレフ「何が願いだ!だったら『俺を金持ちにしてみやがれ』!!」

カメオ「いいだろう!Hail 2 U“君に幸あれ”」ドドンッ

ポルナレフ「消えやがった。なんだったあいつは?とりあえず、ジョースターさんに報告だ!」ガシ

ポルナレフ「な!地面に大量の財宝がッ!」

カメオ「さあ、二つの目の願いを言え!」

ポルナレフ(な、なんなんだ!?こいつは!?)

ポルナレフ「くそぉぉ!だったらこの俺を売れっ子漫画家にしてみろ!子供の頃からの夢なんだ!ポルナレフランドをおったててやるぜ!
      いや、それとも素敵なガールフレンドか・・・」

カメオ「ガールフレンドか… いいだろう」

ポルナレフ「いや、待て。俺の殺された妹と友人アヴドゥルを生き返らせてみやがれ!!」

カメオ「いいだろう。ただし、一人ずつだ。まず妹!Hail 2 U」

296: 2014/08/03(日) 17:04:03.73 ID:LZVlAjgh0
しくしくしく

ポルナレフ「女の声だ!誰だそこにいるのはッ!?」

???「来な…いで…!まだ体が完全にできてないの…」

ポルナレフ「その声は…シェリー!」

シャリー「今の私を見たらおにいちゃん。私のこと嫌いになるわ」

ポルナレフ「そんなことあるわけないさ…!」

シェリー「それは良かったわ!!」ガブッ

ポルナレフ「ぐわぁぁぁ!!」

カメオ「くくく。俺の勝ちだな。俺は『審判“ジャッジメント”』の暗示を持つスタンドさ。
    能力はその人間の心からの願いを土に投影して願いをつくってやることだ!」

ポルナレフ「スタンドだと…!?」

カメオ「人間は心のそこから願うことに最大の弱点がある!!お前は妹に食べられ死ぬのだ!
    そして、お前の三つの目の願い!!アヴドゥル復活 Hail 2 U」
ドォオン

ポルナレフ「やめろ!アヴドゥル!!来るな!ホワイトスネイク!!」

カメオ「させねぇよ」ガシッ

ポルナレフ「ス、スタンドが…掴まれた…!」

カメオ「これで動けまい。さあ、土人形ども!ポルナレフを食い殺せ!!」

ポルナレフ(もうだめだ… 俺はここで死ぬんだ。アヴドゥルが二人に見えてきた。あの土人形はD4Cのスタンド能力も使えるのか…)

カメオ「な、なぜアヴドゥルが二人…!?スタンド能力までは再現できないのに!?」

アヴドゥル「『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』“いともたやすく行われるえげつない行為”」ファサッ

ポルナレフ「土人形が…消えた…!?」

カメオ「ま、まさか!!ホルホースに頭を打ちぬかれ死んだはずの…!?」ガクガク

アヴドゥル「チッ♪チッ♪」

ポルナレフ「モハメド・アヴドゥル!!」

アヴドゥル「Yes I am」ドシャァァン

297: 2014/08/03(日) 17:05:28.04 ID:LZVlAjgh0
ポルナレフ「生きてたのか…?」

アヴドゥル「詳しい話は後だ!まずはこのカメオとやらを消し去るのが先決だ」

ポルナレフ「三つ目の願いは本物だ!叶った」

カメオ「うわあああああ!!アヴドゥルが生きてた」ピューン

ポルナレフ「ビビッて逃げやがった…!」

アヴドゥル「どうやら、本体の居場所を教えてくれるようだな」タタタ

ポルナレフ「地面の中に潜ってるみてぇだな。この筒みたいな奴から呼吸して」

アヴドゥル「なんかもよおして来たのおー!男の友情!連れションでもするか!この筒の中に」

ポルナレフ「oh~ まさに『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』“いともたやすく行われるえげつない行為”」

ジョボジョボジョボ

アヴドゥル「ガハハハハハハハ!」

ポルナレフ「お前性格変わったんじゃないのか?前はこんな下品なことを思いつく奴じゃなかったのに」

本体「アガオガゲゲ!!」ゴバッ

アヴドゥル「出てきた!!」

本体「ヒィィィィィ!!許してください!!なんでもしますから異世界だけはッ!異世界だけはッ!!」ドゲザ

アヴドゥル「いいだろう!ただし、再起不能にはなってもらうぞ!!」

本体「まさか!あなたもオラオラを?」

アヴドゥル「YesYes YesYes YesYes YesYes YesYes YesYes YesYes YesYes YesYes YesYes YesYes YesYes YesYes YesYes YesYes!! Yes I am」

本体「ウブゲェ!!」

298: 2014/08/03(日) 17:08:36.20 ID:LZVlAjgh0
ポルナレフ「おい!みんな!!驚くなよッ!アヴドゥルの野郎が生きてたんだよ!オロロ~ン!」

ジョセフ「さ!出発するぞ!」

承太郎「よ!アヴドゥル」

花京院「元気そうでなによりです」

ポルナレフ「おい。ちょっと待て。お前ら!死んだはずの人間が生きてたんだぞ!なんだそのリアクションは!?」

ジョセフ「インドからの旅はどうじゃった!」

アヴドゥル「ええ。快適でしたよ。敵にも見つかっていませんし」

ポルナレフ「こら!待てと言っとるんだよッ!てめーらッ!!」

花京院「ああ。言い忘れましたが、インドで他のアヴドゥルさんが隣の世界から来てないというのはウソです」

ポルナレフ「なっな、な、なにィーッ!」

アヴドゥル「本当は20人体制でお前を捜索していたのだ。死んだのはその内の一人にすぎない」

承太郎「敵はみなアヴドゥルを警戒していた。死んだことにしておいた方が油断を誘えると思ってな。隠してたんだ!」

花京院「ポルナレフは口が軽いから敵に知られるとまずい。君にはずっと内緒にしていようと提案したのはこの僕だ」

ポルナレフ「・・・・・・。そ、そうだ!お前の親父さんに生存の報告を!」

アヴドゥル「ありゃ俺の変装だ。」

ポルナレフ「なに!」ズルドドーン

ポルナレフ「に、にゃにお~んッ!そこまでやるか!俺を仲間外れにしやがって…」

アヴドゥル「すまんな。ポルナレフ。変装してこの島に来たのには理由がある。アラブの大富豪のふりをし、あるものを買うためだ!」

ポルナレフ「あるもの?」

to be continued

303: 2014/08/09(土) 16:26:49.31 ID:BalIgCSW0
ドドドドドドドドドドドド

ポルナレフ「これは!潜水艦!?」

花京院「これなら追っ手には見つかりませんね」

ポルナレフ「アヴドゥル、運転できるのか?」

アヴドゥル「当然だ」

ジョセフ「わしもできるよ!わしも」

承太郎「誰がてめーなんかに運転させるか…」

―潜水艦内―
アヴドゥル「見えてきたぞ!アフリカ大陸だ!」

ジョセフ「じゃがもう少しかかりそうじゃな。コーヒーでも飲むか」

花京院「入れてきましたよ」

承太郎「おい!なんで、コーヒーが6つあるんだ?」

花京院「うっかりしてたよ。五個用意してたつもりが…」

ジョセフ「まあ、気にするな。誰でもミスはある。さっそく一杯いただこうかのう」

ドッピャー

ジョセフ「うおおおおお!!わしの義手がッ!何かに切り取られた!!」

花京院「ジョースターさん!!」

ドスッ

ジョセフ「ゴフッ!!」

ポルナレフ「義手の指がジョースターさんの首筋に刺さったぞ!!」

ドギャアアス

アヴドゥル「スタンドだ!いつの間にか艦内にスタンドがいるぞッ!」


304: 2014/08/09(土) 16:30:14.16 ID:BalIgCSW0
承太郎「俺としたことが、完全に油断していたぜ!キングクリムゾン!オラァ!!」

アヴドゥル「よし!キングクリムゾンの攻撃があたったぞ!」

???「ブキャアア!!」

ポルナレフ「消えた!?」

アヴドゥル「違う!計器と一体になったんだッ!化けたのだ!」

花京院「ジョースターさん… 傷は浅いが気を失っている。義手でよかった…!」

アヴドゥル「『女教皇“ハイプリエステス”』本体の名はミドラー。遠隔操作が可能なスタンドだから本体は海上だろう。
      能力は金属やガラスなどの鉱物ならなんにでも化けられる。プラスチックやビニールも勿論だ…!」

ドシュゴアーッ

ポルナレフ「穴を開けて入ってきたのね」

アヴドゥル「まずい!海底に激突するぞッ!」

ポルナレフ「俺達の乗る乗り物はみんな大破するのね」

承太郎「花京院、どの計器に化けたか覚えてるか?」

花京院「確かあのメーターに化けたはず!」

承太郎「そう…違う!お前の後の電話だ!キングクリムゾン!!」ガシィ

女教皇「ギャース!!」

ポルナレフ「やった捕まえたぞ!情無用!!首を引きちぎってやれッ!」

承太郎「アイアイ…まずい!」

カキーン

ポルナレフ「なんで手放したんだ!!ってカミソリに化けやがった!」

花京院「予知がなければ手のひらを傷つけていた…」

アヴドゥル「こいつ強い!」

女教皇「ヒヒャホホホホホ!!」

承太郎「これは『試練』だ。過去に打ち勝てという『試練』と、オレは受けとったぜ!人の成長は・・・・未熟な過去に打ち勝つことだ…!」

アヴドゥル「スキューバーダイビングで脱出するぞ!」

ポルナレフ「俺、経験ないんだよな~」

ミンナソウチャク

ポルナレフ「あとはこれを口にはめれば!」

承太郎「オラァ!!」

スコーンドロドロ

ジョセフ「ポルナレフのレギュレーターが女教皇じゃったのか…!いつの間に」

ポルナレフ「た、助かったぜ!メルシーボークー」

アヴドゥル「だが、倒したわけではないッ!別のものに変身するぞ!」

承太郎「水中銃に変身したッ!早く脱出しろ!」

ギャーン

305: 2014/08/09(土) 16:34:43.81 ID:BalIgCSW0
ポルナレフ「なんて美しい海底だ。ただのレジャーで来たかったもんだぜ・・・」

承太郎「追ってくるか?」

アヴドゥル「ヤツは金属やガラスなどに化けるスタンド!魚や海水や水泡にはばけられない…!」

ジョセフ「後に注意して泳ぐのだ!追ってくるとしたならスクリューのあるものかなにかに化けて追ってくるはず!
     動く石ころや岩にも注意するのだ…!」

アヴドゥル「見ろ!海底トンネルだ!この岩づたいに泳いで岸に上がるぞ」

承太郎「ん?まずい!みんな逃げろッ!」

???「お・・・そ・・・い・・・わ・・・!!」ンッキイイイッガバッ

ポルナレフ「海底に巨大な顔がぁぁ!?」

アヴドゥル「ハ…女教皇だッ!こ…この海底に化けていたッ!こ…こんなにでかくッ!うわあーッ!!」

ジョセフ「口の中に吸い込まれたーーーーッ!!」

ポルナレフ「なんだ!?この大きさ!スタンドパワーは!?今まであんなに小さかったのに!?」

女教皇「ナハハハハハハハナハハハハハハ!!頭のトロイ奴らよのーッ!海底も広く鉱物ということに気づかなかったのかッ!」

花京院「これほどのスタンドパワー!本体はすぐ近くにいるな!」

女教皇「それがわかった所でお前らはすりつぶされるからあたしの顔を見ることはできない!
    そして、承太郎!あんたの弱点もみやぶったぞッ!予知してもかわせないほどの規模の攻撃をすればよいのだなーッ!」ドババーン

承太郎「やれやれ。前にも俺の弱点がどうとか似たようなことを言ってる奴がいたな。デジャブってヤツか…」

女教皇「何言ってやがる?」

承太郎「かわせない攻撃?確かに正解だ…!だが、もっと撤退したほうがいいぜ!お前ら!俺に掴まれ!」ギュイイイン

女教皇「承太郎達があたしの吸い込む力を凌駕するパワーで海面に向かって進んでいるぅ!?水中なのにどこにそんな力が!」

ジョセフ「承太郎!いや、わしらを引っ張っておるのは!『暗青の月』!!」

ポルナレフ「そういや、DISCを渡したまんまだったぜ…!」

承太郎「待ってな!すぐに本体のところにいってやる!」

306: 2014/08/09(土) 16:36:44.27 ID:BalIgCSW0
―海岸―
承太郎「見つけたぞ!てめーが本体か…」

ポルナレフ「中々美人じゃねーか」

ミドラー「く、他人のスタンドを使うとは予想外だったわ」

ジョセフ「わしらの相手をするんじゃそれくらい予想しておかんとな」

花京院「五対一だ。君に勝ち目はない。おとなしくここを去れば命だけは助けてやろう」

アヴドゥル「まだ戦うようなら残酷でえげつない死が待っているぞ!」

ミドラー「あたしを舐めるなーーーーッ!!」

ポルナレフ「ピストルを隠し持ってやがったのか!!」

タタタタ

花京院「承太郎!なぜ向かっていく!かわすか、掴むかするんだ!!」

バンバン!ポポポポ

ミドラー「うそ?確かにあたったはずなのに!?無傷・・・?」

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」ドドドドドドド

ミドラー「あぎゃ!」

ポルナレフ「終わったな!しかし、あの至近距離でかわすとはさすが承太郎だな。承太郎・・・?」

承太郎(今の攻撃、かわそうと思えばかわせたが、なぜかあたらない予知が見えた。見えたからそのまま向かっていったが…あれはいったい?)

ジョセフ「見えたか?花京院、アヴドゥル」コソコソ

花京院「ええ。あの銃弾は確かに承太郎にあたったはず。しかし、あたらなかった。あの現象はいったい?」

アヴドゥル「もしかするとキングクリムゾンの新しい能力かもしれません。スタンドは精神の成長と共に進化するもの!」

ジョセフ「だとすると承太郎には言わないほうがいいじゃろうな。そういった能力は自分で気づかないと身につかん」

ポルナレフ「しかし、ついにエジプトに到着したな!」

承太郎「ジェットなら20時間でくるところを…30日もかかったのか・・・」

ジョセフ「エジプトについたということはそろそろあいつに連絡する頃合じゃな」

307: 2014/08/09(土) 16:38:28.52 ID:BalIgCSW0
―DIOの館―

DIO「ついに…来たか… ジョースター!エジプトに!9人だけでは荷が重いかもしれない。奴らを呼ぶときが来たのかもしれん・・・」

―SPW財団ヘリ―

乗組員A「まったく、いくらMr.ジョースターの頼みとはいえ、あんな危険な生物とフライトなんて俺はごめんだぜ」

乗組員B「バカ!口を慎め!あいつに聞こえたら俺達はお陀仏だぞ。とりあえず、コーヒーガムさえあげとけば危険はないんだ。我慢しろ」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

The End

15: 2014/08/13(水) 16:53:27.11 ID:7F1Hcd/60
『???』のイギーと『ゲブ神』のンドゥール

エジプト
その国土の97パーセントは砂漠地帯であり降雨量は世界で最も少ない地域である。しかし、ナイル河の恵みにより食べ物は満ち、海岸には美しい緑輝く肥沃地帯がつづく!かつての古代エジプト文明にペルシャ、ギリシア、ローマ、イスラム、アラブという多様な文明が入りこんだ混淆の国。この5000年のときの流れを持つ悠久の地でジョセフ、承太郎、ポルナレフ、花京院、アヴドゥルはいったいどんな旅を続けるのであろうか・・・・

バババババババババババ
ポルナレフ「なんだ!こいつはヘリコプターだ!」

花京院「そんなことは言わなくてもわかる!」

ジョセフ「スピードワゴン財団のヘリじゃ!スタンド使いでない彼らと一緒に旅をすることはできんが、助っ人を連れてきてもらった…!」

花京院「助っ人?」

アヴドゥル「まさか!!あいつを連れてきたのですかッ!!危険すぎます!
      脅威度でいったらDIOより上だ!下手したら我々も無事ではすまない…!」

花京院「ご存知なんですか?」

アヴドゥル「ああ。記憶、かたつむり、そして世界の救済の暗示を持つ『天気“ウェザー”』のカードのスタンド使いだ!」

ポルナレフ「なんだ。いいやつそうじゃねぇか!」

アヴドゥル「しかし、気をつけろよ。天候とは恵みで与えるだけではないのだから…!」

承太郎「ヘリが着陸するぞ。ふたり乗ってるみたいだが…」

乗組員A「Mr.ジョースターご無事で・・・」

ジョセフ「わざわざありがとう感謝する」

承太郎「どっちの男だ。スタンド使いは?」

乗組員B「我々ではありません。後の座席にのっています」

ポルナレフ「おいおい!いるってどこよッ!とてつもないチビ野郎か?座席を叩いて確かめてやる!」

ドンドン

ジョセフ「ヤツは能力もさることながら、なにより性格に問題があるんじゃ!!余計なことをするなッ!」

???「ワウワンドウボウバウ!」

ポルナレフ「こ、こいつは・・・!犬!?」

ジョセフ「そう。この犬が助っ人。名はイギー!人間の髪の毛をむしるのが趣味で、髪を毟りながら、人間の顔の上で屁をする下品なやつじゃ」

ぷぅ
ポルナレフ「このド畜生ッ!!こらしめてやるッ!おんどりゃーーッ!ホワイト・スネイクッ!」ズキューン
ドドーン

承太郎「犬っころの野郎もスタンドを出しやがった!」

ポルナレフ「てめぇからDISCを抜き取ってポルナレフ様に逆らえねぇような命令を書き込んでやるぜッ!!」

ポルナレフ「うぶッ」ドグオ

花京院「なんという速く重いパンチだ!承太郎のキングCと同等、いやそれ以上か…!」

アヴドゥル「スタンドの名は『ウェザーリポート』!能力は天候や大気を自在に操ることだ!今のはスタンドの拳に風圧を乗せた風圧パンチだ」

承太郎「どうやら随分と応用がきくようだな…!」

アヴドゥル「こいつをおとなしくさせるにはコーヒー味のガムが必要だ。ほれ!イギー」
ガブ

アヴドゥル「しまった!箱のほうをッ!」

クチャクチャクチャクチャ
ジョセフ「コーヒー味のガムは好きじゃが、決して誰にも心を許さないんじゃこいつは・・・」

イギー「フンフンスンスンクン!クン!」

???「フフ。犬め…!このンドゥール様に気づきおったか」

17: 2014/08/13(水) 20:19:09.34 ID:7F1Hcd/60
乗組員A「それでは我々はこれで?」

ジョセフ「ホリィの容態はどうじゃ?」

乗組員A「もってあと…二週間です…」

乗組員B「それともうひとつ報告が。
くわしくはわかりませんが、二日前、謎の9人の男女がDIOの潜伏しているらしい建物に集まっていずこかに旅立ったということです」

乗組員A「それ以外にもその館に何人かが出入りしているとの情報もあります」

ジョセフ「DIOと九人・・・いやそれ以上の男女だと?
プライドの高い奴はカイロから移動することはしないだろうが、わしらのカイロ入りは阻みたいらしいな」

承太郎「やれやれ。あと二週間で9人以上か・・・ちょっぴり疲れるというところか・・・!」

―車で移動中―
ジョセフ「なんじゃこれは!?」

アヴドゥル「ヘリだ!さっきのSPW財団のヘリが墜落している!」

承太郎「この乗組員!口の中に大量の水が!溺れ死んでやがるッ!!砂漠のど真ん中でいったい?」

ポルナレフ「こっちの奴は生きてるぜ!」

乗組員B「み・・・ず・・・」

ジョセフ「水が欲しいのか?ほれ」

乗組員B「ヒイイイイイイ!!ちがうゥゥゥゥゥゥ~~ッ!水が襲ってくるゥゥゥウウ!!」

ガボッ

承太郎「あぶない!」

ドン

乗組員B「うぶっ」

アヴドゥル「水筒の中から手のようなものが?」

承太郎「このおっさんの首がもげる未来が見えた。咄嗟だったとはいえ、思いっきり殴って悪かったな」

乗組員「いえ、た、助かりました」ハァハァ

アヴドゥル「敵スタンドのようだな。俺も手しか見えなかったが、まだ水筒の中に潜んでいるはず…!」

承太郎「双眼鏡で覗いたが、周りには本体はいない。敵はかなり遠くにいるようだ。ん?花京院あぶねぇ!」

花京院「え?」

ジュワグオオオオ

ポルナレフ「花京院の横に水の柱が!?」

ドピュキィ

ポルナレフ「花京院の目が裂けた!!」

アヴドゥル「スタンドが水の中に潜んでいるのではなく。水のスタンドだったのか!」

―離れた所―
ンドゥール「さすが、承太郎だ。しかし、奴の予知は奴とキングC以外は変えることができないと聞いた。
      花京院とは距離があったから間に合わなかったようだな・・・」ニヤリ

ンドゥール「お前達の行動は目で見えなくても音でわかるぞ!ん?この音はまさかッ!!」ドドドドドドドド

18: 2014/08/13(水) 20:21:37.48 ID:7F1Hcd/60
承太郎「まずい!失明の危険があるな?」

ポルナレフ「それよりももっと大変なことがあるぞ!西のほうを見るんだッ!!」

ドドドドドドド

アヴドゥル「竜巻型の砂嵐だ!!まずい、こんな時に…!」

ジョセフ(まさか・・・!)

ポルナレフ「ジョースターさん!はやく車を出して逃げるぞ!」

ジョセフ「待て!」

ポルナレフ「へ?」

シュゥゥゥゥゥゥ

アヴドゥル「我々の目の前で止まった…!まさか、この砂嵐をおこしたのは!?」

ジョセフ「イギーじゃな。昼寝中に騒いで気が立ってたんじゃろう。その元凶を攻撃したといったところか…」

承太郎「じゃあ、あの倒れてる男がスタンド使いか…」

アヴドゥル「匂いで敵の居場所に気づいていたのか…!」

タタタタ

ジョセフ「承太郎!敵は生きてるかもしれん!近づくと危険じゃぞ!!」

ンドゥール「ま…さか…このンドゥール様が…!?」

承太郎「砂嵐の中で石や岩に全身を切り刻まれたようだな。てめぇはもうじき死ぬぜ」

ンドゥール「天候を…操る…あの犬の…スタンドか…」

承太郎「死ぬ前に知ってることを洗いざらい話して貰おうか」

ンドゥール「一つだけ…教えてやろう。俺の名はンドゥール…
      スタンドはタロットカードの起源ともいうべき…『エジプト九栄神』のうちのひとつ『ゲブ神』の暗示…大地の神を意味する…」ガクッ

ポルナレフ「死んだみてぇだな」

アヴドゥル「さあ、急いで花京院を病院に連れて行くぞ!」

承太郎「やれやれ。天候を操るか…またとんでもねぇ仲間が増えたな」

19: 2014/08/13(水) 20:23:32.50 ID:7F1Hcd/60
―数日前のDIOの館―

DIO「ジョースター達は強い。それは認めなければならん。九栄神だけでは荷が重いだろう。そこでお前にも奴ら元へ向かってもらう!」

???「御意」

DIO「本来、お前は俺の忠実な部下だ。常にそばにいて欲しい。しかし、手を抜くわけにはいかんのだ。わかってくれるな」

???「お任せください。必ずやジョースター共を根絶やしにします。DIO様こそが私の生の意味なのですから」

DIO「頼んだぞ・・・」

???「DIO様。いつから暑いとはいえ、冷たい水はお体に毒です。私が暖めてさしあげましょう」

ピタゴボゴボゴボ

DIO「ふ。少し言い方が気持ち悪いが、感謝する。では行くが良い。“水を熱湯に変える”スタンド使いよ!!」

to be continued

32: 2014/08/15(金) 20:58:46.05 ID:LVEeR/HL0
ヴェイパー・トレイルズ
ポルナレフとジョセフがオインゴと激闘?を繰り広げている丁度その頃、承太郎は花京院のいる病院に向かっていた

オアシス
砂漠に存在する淡水性の泉のことである。多くは地下水が湧き出たものであり、砂漠に生きる全てのものに恵みを与える存在なのだ!砂漠を旅するイスラム商人にとっては大切な補給地点、休憩地点であり、多くのオアシス都市が建築された。承太郎達が滞在するこの町もまた、そんなオアシス都市のひとつなのである!

承太郎「この病院はオアシスの近くにたっているのか…」

アヴドゥル「中々いい立地だな」

承太郎「アヴドゥルか。花京院の様子は?」

アヴドゥル「とりあえず失明はなさそうだが、しばらく入院の必要があるそうだ」

承太郎「そうか。てめぇが戻ってきたと思ったら、今度は花京院が離脱か…」

???「やあ。皆さんもオアシス見学ですか?私も観光客でしてね。オアシスはいい。砂漠に足りないものを与えてくれる…」

アヴドゥル「承太郎」

承太郎「ああ。俺達にいきなり話しかけてくる奴は!スタンド使いに決まってるッ!オラッ!!」ドォォ・・・

承太郎「な!?」

???「拳を引っ込めたか… それが予知能力という奴か。しかし、私がスタンド使いかもわからないのにいきなり殴りかかるとは…
道徳感を与えてもらっていないのか?」

承太郎「てめー!新手のスタンド使いだな」

???「その通り!私の名はラッシュ。スタンドの名は『ヴェイパー・トレイルズ』!!」

ドォーン!!

33: 2014/08/15(金) 21:01:32.76 ID:LVEeR/HL0
承太郎「ヴェイパー・トレイルズ?タロットや九栄神ではなさそうだな…!」

アヴドゥル「それで承太郎!何が見えたんだ!?」

承太郎「俺の拳が火傷するビジョンが見えた…!」

アヴドゥル「火傷!?熱を操るスタンドか?」

承太郎「わからねぇ… しかし、一つ言えるのは触れたらまずいということだ…!」

アヴドゥル「奴のスタンド。見たところD4CやキングCと同じ、人型のスタンドだ。近づいてきたあたり遠隔操作はできないようだが…」

ラッシュ「それは貴様らも同じことだろう。いや、同じじゃあないな。
私は貴様らに触れれば勝ちだが、貴様らは私に触れることはできないのだから…!」ギュイイン

アヴドゥル「殴りかかってきたぞ!あぶないッ!承太郎!!」

承太郎「ち」シュッ

ドドドドドドドドシュシュシュシュ

ラッシュ「ちょこまかと埒が明かないな…!なら、これならどうだッ!」カシッ

ザバーンッ!!

アヴドゥル「そこにおいてあったバケツの水は投げつけてきたッ!!」

承太郎「つッ」シュゥゥゥ

ラッシュ「突然この水の量が飛んでくれば、完全にはかわせないよな」ニヤリ

承太郎「右肩が火傷に…」

アヴドゥル「バケツの水を熱湯に変えたのか…!?」

ラッシュ「その通り!私のスタンド能力は私とヴェイパー・トレイルズに触れた水を熱湯に変える能力だ!!」バァーン

承太郎「なるほど、熱を操作できるわけではないんだな・・・」

アヴドゥル「だが、厄介であることは変わらないぞ。人間の60パーセントは水でできている…!」

承太郎「もし、奴に触れられるもしくは触れれば、熱せられた血液が心臓に到達し、最悪お陀仏か…!」

アヴドゥル「なんという強力なスタンドだ!」

34: 2014/08/15(金) 21:09:22.51 ID:LVEeR/HL0
アヴドゥル「承太郎!奴の言うとおり、お前がこのまま戦っても勝てない!ここはこのアヴドゥルがいく!D4Cッ!!」

ラッシュ「D4C!何かで挟むことで物体を平行世界に連れて行く能力!!そのマントで私を挟むつもりだな…!」

アヴドゥル「ここには他に挟めそうなものはないからな!」

ラッシュ「貴様に近づくのは得策ではないな…!ならば!これをくらえい!!」キュンッ

アヴドゥル「熱湯入り水風船か…!そんなものはかわしてしまえばどうということはないッ!」

承太郎「は!」

ラッシュ「ふ」ニヤリ
ドキャアンッ

アヴドゥル「うぶぁッ!」

承太郎「水風船が爆発しただと!?」

ラッシュ「ふふ。顔の右半分が吹っ飛んだか・・・!」

アヴドゥル「D…4C…!」

ラッシュ「そのマントと地面に挟まれる気だな!平行世界にはいかせんぞッ!とどめを刺してやる…!」

承太郎「オラッ!!」ドグオ

ラッシュ「ちっ!」パシ

承太郎「石は普通に掴むんだな」

アヴドゥル「『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』“いともたやすく行われるえげつない行為”」
ズッ

ラッシュ「間に合わなかったか。速度が足りないな…」

アヴドゥル「助かったぞ。承太郎!」

承太郎「あの爆発一体何なんだ!?」

アヴドゥル「水蒸気爆発だ。密閉空間内の水分が瞬時に気化することにより発生する爆発現象だ・・・!」

承太郎「奴は熱湯だけでなく蒸気にするのも可能というわけか!しかも、一度で触れれば好きなタイミングで能力発動が可能なようだな…!」

ラッシュ「・・・・」

承太郎「急に無口になったな!自分の弱点がばれて焦ってるのか?」

アヴドゥル「弱点・・・?」

承太郎「オラァ!!」

アヴドゥル「キング・クリムゾンが手に持っているのは石ッ!そういうことか」

承太郎「石に水分はない。てめーのスタンドじゃどうすることもできないだろ!」

ラッシュ「DIO様ぁぁぁぁぁ!!」

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」

ドドドドドドドドド

ラッシュ「うわぁぁ!!」ビューン

アヴドゥル「随分飛んだな。あのままいったら湖の中心にあたりにドボンといったところか…!しかし、承太郎。鈍器で殴るとはえげつないな・・・!」

承太郎「てめーに言われたくないぜ」

35: 2014/08/15(金) 21:12:53.76 ID:LVEeR/HL0
 ラッシュ、彼はカナダのごく普通の農家に生まれた。しかし、その人生は決して幸福なものではなかった!ラッシュが生まれて数ヵ月後、ミルクを飲んだ際に口の中を大火傷した。ミルクの温度に問題はなく、医者は精神的なものだと言って匙を投げてしまった。その後も彼は定期的に火傷を起こした。最初のうちは両親が「かわいそうだ。かいわそうだ」と面倒を見てくれたが、その内弟が生まれると彼は見放されてしまった。「自分は一体何のために生まれてきたのか?」不治の病や大怪我を持った人間が誰も持つ疑問。彼にはその答えをくれる愛もなかった。
 
 そして、20歳になったある日、ついに彼は触れる水の全てを熱湯に変えるようになってしまった!当然、両親は何もしてくれず、彼は絶望から家を飛びだした。その後、衰弱した彼はどこかに倒れこんだ。そこに一人の男が近づいてきた・・・

???「君は自分には何が足りないと思う?」

その男は今まで見たことないほど、冷たく、恐ろしく、そして美しく見えた。

???「私には君の足りないものがわかる。君は他人から与えれるものを持っていないのだ・・・!
    愛も意味も、そして恐怖を克服しようとする心も・・・」

その言葉は彼が今までかけてもらったことがないような温かい響きだった

???「私も名はDIO。私にも足りないものがあるの・・・!そして、君は私にとってそれを埋めるために必要な存在なんだ。君が欲しい・・・!」

そう言ながら差し伸べてきた手をためらいもなく握った。この男と共に歩むことこそが自分の生きる意味なのだと認識した!そのとき、彼の背後にビジョンが現れた。

 それから数日後、ある一家が全滅しているのが発見された。その遺体には外傷はなかったが、体の内部が焼けていたという…

ラッシュ「(私は・・・まだDIO…様に何も与えることが…できて…いない・・・!こんな所で)こんな所で死んでたまるか!!」

36: 2014/08/15(金) 21:14:54.95 ID:LVEeR/HL0
アヴドゥル「奴の目に生気が戻った!」

承太郎「あの湖の水で水蒸気爆発を起こす気だな・・・!」

アヴドゥル「どれほどの爆発になるかはわからないが・・・ 止めなくては!承太郎!今度こそ、私に任せてくれ!」

承太郎「アヴドゥル、まさか!・・・わかったぜ」

アヴドゥル「D4C!!」ピョーンッ

承太郎「スタンドの力で大ジャンプか!!上手くあいつの真上にいけたようだな」

ラッシュ「きたか・・・アヴドゥル・・・」

アヴドゥル「このアヴドゥルの命を賭けて止めてみせる!!」

ラッシュ「水面と…自らの肉体で・・・挟むつもり…か!?残念だが、不可能だ。水は俺に触れた瞬間に蒸発する・・・挟むことなどできない・・・」

アヴドゥル「下を見てみろッ!!」

ラッシュ「な…に…!?あれはアヴドゥル…!?」

アヴドゥル「貴様が死ぬ間際に湖の水に何かするのは予想していた。
      だから貴様が承太郎の攻撃を受けている間に水の中に私を潜ませておいたのだ!!」

ラッシュ「だが…私に触れた瞬間、貴様らは死ぬ…ぞ…!」

アヴドゥル「そんなことを恐れるアヴドゥルではない…!受けてみよ!必殺『クロス・ダーティー・プレス』!!」ドシャアアアアアアアアン!!

承太郎「終わったようだな・・・!普通なら悲しむ所かもしれないが・・・」

―病室―

花京院「あのアヴドゥルさん。いくら目が見えないとはいえ、五人もいると暑苦しいのですが・・・ 看護婦さんもビビッてますし」

アヴドゥル「ははははは」

モハメド・アヴドゥル 生存

ラッシュ 『ヴェイパー・トレイルズ』死亡?再起不能?

37: 2014/08/15(金) 21:17:19.37 ID:LVEeR/HL0
男「親父も兄貴も刺された!!なんなんだ!その刀はッ!!まるで意思があるようだッ!!チャカ、お前のせいだぞ!!」

チャカ「な、お、俺のせいじゃ・・・」

???「落ち着くのだ。チャカよ!俺の名は『アヌビス神』のカード!冥府の神、墓地の守護神を暗示するカードのスタンド!!

チャカ「なんだこの声は?」

アヌビス神「お前は私を抜いた。お前は私の本体になるのだ。お前は剣の達人だ!誰よりも強い!私を使って殺すのだ!」ピキイイン

チャカ「親父もこいつも死んで当然の野郎さ!お前もブった切ってやりたくなったぞ…!」

男「お、お前一体どうしたんだ…!?やめろ!うわぁぁぁ!!」

チャカ「牛のうしろに逃げても無駄だ!!」ドシュゥゥゥ

ドギャアアン

男「バ、バカな!?牛はなんともないのに・・・!?」

アヌビス神「ジョースターを殺せ!ポルナレフをブった切れ!承太郎を真っ二つにしろッ!
      お前は達人だ… 剣の達人だ!誰よりも強い!なんでも切れる!!」

to be continued

38: 2014/08/15(金) 21:18:31.99 ID:LVEeR/HL0
スタンド名―『ヴェイパー・トレイルズ』

本体―ラッシュ

破壊力B スピードB 射程距離E 持続力A 精密動作性A 成長性B

自分及びスタンドに触れた水分を熱湯に変えることができる。ただし、熱を操作しているわけではないので、水以外の物質を暖めることはできない。水の温度は徐々に温かくしたり、一気に熱して蒸気にしたりは自由自在。また、水分を一気に気化させることでまわりを凍らすことも可能だが、普通に触れたほうが強いので使わない。

41: 2014/08/18(月) 15:28:34.99 ID:QRGFUo4S0
『アヌビス神』

―遺跡―

ザザザザザザザザザザザ

ポルナレフ「おい!随分肝っ玉がでかいじゃねーか… こんな人の多いところで攻撃をしかけようなんてな。
しかも、珍しいぜ。本体を見せてストレートに戦いを挑んでくる男らしい敵はよ!」

チャカ「名はチャカ!『冥界の神アヌビス』の暗示を持つスタンド使い!J・P・ポルナレフ。お前の命貰い受けるッ!」

ポルナレフ「ヒエエエエエ。ものすごくわかりやすいストレートなセリフ。ますます骨太で男らしい敵だね~」
シャキキキン

ポルナレフ(こいつ!剣を握っているが、構えはまるで素人だ!何か変だぞ。一歩間合いを広げたほうが良さそうだ…!
あそこの柱の裏に隠れよう)
ドシュゥゥゥ!!

ポルナレフ「ぐわぁッ!(な、なんだ!?剣が柱を通り抜けてきたぞ!?
しかも、シャツが切れてない!俺の肉だけ切りやがった。間合いを開けといて良かったぜ)」

ゴゴゴゴゴゴゴ

チャカ「くくくくくく」

ポルナレフ「柱が倒れてきただと!?」

チャカ「通り抜けて切るだけじゃねぇ!柱だって切断できるんだぜッ!死ね!ポルナレフ」

ポルナレフ「ホワイト・スネイク!!」

キュイイインシュッ

チャカ「か、体が動かん!?」

ポルナレフ「今のうちに柱の下から移動だ!」

ドドオオオン

チャカ「何を…した…!?」

ポルナレフ「てめーにDISCを差し込んだんだよ。体が動かなくなると命令を書き込んでな!」

チャカ「隣の柱に…反射…させて、DISCを投げたのか」

ポルナレフ「さて、てめーの記憶とスタンドは抜かせてもらうぜ!!」ペリペリウィイン

ポルナレフ「ん?妙だな?スタンドのDISCがないぞ?まあ、いいか」

ゴゴゴゴゴゴゴ

ポルナレフ「これはこいつの刀か?偶然鞘に収まったのか?抜いてみよう!」

スッムルルオオン

ポルナレフ「すげー美しいぜ…抜いてみるか…」

ジョセフ「おい!ポルナレフ。一人でいたら危険じゃぞ」

アヴドゥル「なんだ…?刀を持っているな。何かあったのか?」

ポルナレフ「たった今、くそったれの敵に襲われたのさ!剣の達人で物体を透過してものを切れるスタンド使いだった。強敵だったぜ!
(当然俺様程じゃないがねという確固たる自信の気持ちはあるがね)」

ジョセフ「ポルナレフ!助かったから良かったが、これからは必ず二人以上で行動するんだ!」

ポルナレフ「ああ。あれ、なんだ?この刀、今度は急に抜けなくなったぜ」

42: 2014/08/18(月) 15:31:26.00 ID:QRGFUo4S0
―エドフの床屋―
承太郎「その刀、持ってきたのか?」

ポルナレフ「ああ。おやじ、この刀をそっちにおいといてくれ。この刀は警察に届けるんだ。どーみても凶器だからな」

承太郎「そうか」

ポルナレフ「さっきの戦いでハンサムのナイスガイがうすよごれちまったぜ!ピカッピカッにしてくれよン!おっさん!」

承太郎「うるさい男だ。俺は少し眠らせてもらうぜ」

ポルナレフ(そういや、DISCを見るのを忘れててたな。まあ、どうせいつもみたいに大した情報は見れないだろうな)
ソリソリ

ポルナレフ「ん~イーイーッ!よく剃れるじゃあねーか!トレビアンだよ。ト・レ・ビ・アン!あごの下も頼むぜ」

おやじ「あごの下ですね」

ポルナレフ「ん?なんか妙な感覚?て、俺の顎に刀がそえられている!?」

おやじ「おれだよ!間抜け!アヌビスの暗示のスタンドさ!!」

アヌビス神「死ねッ!顎ごとそってやるぜ!!」

ポルナレフ「背もたれを下げて回避!!」ガクン

アヌビス神「何!?」

ポルナレフ「な・・・なんだ!?て、てめーは床屋の主人じゃねぇのか!?
その刀!?ひょっとして刀自体がスタンド?スタンドが人間を操ってるのか!」

アヌビス神「死ね!ポルナレフ」

ポルナレフ「ホワイト・スネイク!!奴からDISCを奪うんだ!!」

アヌビス神「ぬ!?」シュ

ポルナレフ「まあ、当然かわすよな」

承太郎「ポルナレフ!いったい何が?」

ポルナレフ「刀だ!あの刀がこのおっさんを操ってたんだ!!」

アヌビス神「なるほど、戦闘中でもDISCを抜けるのか…!しかし、貴様のスタンドの動きはもう覚えたぜ…!ほれほれれほれ」シュシュシュシュ

ポルナレフ「(だんだん速度が上がってやがる。このままじゃかわせなくなる)こうなったら奥の手だぜ!!」ファサ

アヌビス神「タオルか!?前が見えん!」

ポルナレフ「もう一度くらえ!死角からのDISC投げ!!」

アヌビス神「ふん」カキィイン

ポルナレフ「何ィィィィィ!?」

アヌビス神「お前の攻撃パターンは全部覚えた!
一度戦った相手はたとえ持ち主が変わったとしても、絶対に…絶対に絶対にぜったいに!負けなあああああいィィィ」

43: 2014/08/18(月) 15:33:19.91 ID:QRGFUo4S0
ポルナレフ「承太郎チェンジ」

承太郎「オラァ!!」ズオオオオボゴォ

アヌビス神「うぐ!?なんと素早い攻撃!!しかし、貴様の動きはおぼ、」

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」ドドドドドドドドド

アヌビス神「落下…場所を予知…したのか・・・!だが、なにより恐ろしいのは…そこから最良の攻撃を冷静に…判断する…能力。
      そして、それを可能にする速度…覚えた・・・ぞ」ガク

承太郎「久々に登場した策や術を使わない正統派スタンドか…」

ポルナレフ「学習し成長していく能力みてーだな!とりあえず、あの刀を処理しよう!
      抜いた刀に触れると操られるようだ…!柄に触らんようにさやに収めよう!」
クイクイパチーン

承太郎「そんな物騒な刀はナイルの川底に沈めちまおう」

警官「おい!!喧嘩をしていると聞いてきたが、なんだその刀は?回収するぞ!!」

ポルナレフ「や、やめろ!ひっぱるな」ズラアアンギャアアン

承太郎「馬鹿な!?ポルナレフ・・・?」

警官「貴様!刀を抜いたな…!」

承太郎「(ポルナレフのあの目つき…妖刀の術にはまってしまったのか!?)とりあえず、てめーは邪魔だ!警官!」ボゴォ

警官「うげっ!」

承太郎(しかし、ポルナレフと戦うことは考えたことがないが… 『ホワイト・スネイク』は手加減して戦える相手ではない!)

45: 2014/08/18(月) 18:16:16.21 ID:QRGFUo4S0
アヌナレフ「フフフフフ。お前の予知は確かに厄・・・」

承太郎「オラァ!」シュ

承太郎(俺の攻撃地点に瞬時に刀が…!!)

アヌナレフ「そう急ぐなよ。話は最後まで聞け。この『アヌビス神』おまえのスタープラチナの動きはもう覚えたのを忘れるな。
一度戦った相手には絶っっっっっ対に負けんのだアアアアアア!!」

承太郎(まずいぜ!今の動き、予知はできたが速すぎる。あの速度で攻撃されたら防御が間に合わない)

アヌナレフ「ふふふ。さらにみせてやる!とっておきのダメ押しをな!」

シャキィィン

アヌナレフ「『白蛇』+『アヌビス神』!!DISC奪いと刀の二刀流だッ!」

ズバズバズバズバ

承太郎「速い上に攻撃に移れるスキがほとんど見つからない!」

アヌナレフ「お前の攻略法は単純だ!!ただ、お前より速く動けばいいのだぁ!!」

承太郎(どんどん速くなってやがるッ!わき腹か!防御を!ちっ気づかれてかわされた!次は頭上か、動きが読めねぇ・・・!)

アヌナレフ「もらったァーッ!!」

ドォォォン

アヌナレフ「ん?真っ二つに…したのか?」

ガシィ
承太郎「なんだって?真っ二つ?俺はお前をバラバラにするつもりだが?」

アヌビス神(な、なにぃぃぃ!?か、刀はすり抜けた!?しかも、俺を掴みやがった!!)

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」ドドドドドドドドドド

アヌビス神(うぎゃあああ!!俺の刀身“からだ”が折られていくッ!)

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

アヌビス神(俺が忠誠を誓わざるをえなかった。DIO様の『時止め』 学習能力ではどうすることもできないあの能力!承太郎、まさか・・・)
フワァァァァ

承太郎「ハアハア。ぎ、ギリギリだった。『女教皇』のときのあの謎の現象が、攻撃がすり抜ける現象が起きなかったら…死んでいた・・・!」

アヌビス神 死亡

to be continued

56: 2014/08/20(水) 16:39:20.95 ID:BhbkxScf0
『バステト女神』のマライア
???「触れてはいけないものというのは触れてしまいたくなるもね。ジョセフ・ジョースター。
    これであなたは私、マライアの『バステト女神』の術中よ」

ジョセフ「なんでこんな岩にコンセントが埋め込まれとるんじゃ!?しびれるぅぅぅ!!」

アヴドゥル「どうしたんですか?ジョースターさん?そろそろ出発しますよ」

ジョセフ「わ、わかった今行くよ」

―ホテル―
アヴドゥル「フフフ。こちらの世界のジョースターさんは寝相が悪いんですね。
      南向いて寝ていたのに北まくらになってますよ。先に下に行ってますよ」

ジョセフ「何か変じゃぞ?義手の調子も悪いし・・・」

シャー

ジョセフ「椅子が一人でにこっちに来るぞ!?欠陥住宅か?」タタタタタ

―廊下―
バサッ
ジョセフ「ぬおおおお!!ばあさんのスカートがめくれてワシのほうに!?」

ばあさん「あらあら、いきなりスカートをめくるなんて情熱的なお方。好みのタイプですじゃ」

ジョセフ「OH MY GOD!?な、なにかおかしいぞ」

カタカタカタドピャー

ジョセフ「ナイフとフォークがこっとに向かってくる!?まさか、わしの体が磁石になっているのかァーッ!!」
ザクッ

ジョセフ「いてーっ!まさか、昨日のコンセントのせいか!?うう、しまった!エスカレーターのタラップはステンレスじゃ!しかも、磁力が強くなっとる!う、動けん・・・」

チャラチャラチャラチャラジャキーン

ジョセフ「なにぃぃ!!そこの超ミニのレディー!あんたの鎖がわしの手と体に絡んで、タラップにひきずり込まれつつあるッ!!
     エスカレーターの下の非常停止ボタンを押してくれッ!!」

マライア「ごゆっくり。ジョセフ・ジョースター… 私のスタンド『バステト女神』にはまったらもう決してやぶることはできないのだから…」

57: 2014/08/20(水) 16:42:22.75 ID:BhbkxScf0
ジョセフ「き、きさまがスタンド使いか!?うぉぉぉ!!首がっ!首がぁぁぁ!!」

ポチ

ジョセフ「もうだめじゃ!!死ぬぅぅぅぅ!!」

???「オホン。もうすでに止まってますよ。横の非常停止ボタンを押しましたよ!いったい何事です!?」

ジョセフ「あ、アヴドゥルか…!敵のスタンドによってわしの体が磁石に変えられてしまったんじゃ!?あそこの女がスタンド使いじゃ!」
バタン

アヴドゥル「婦人用のトイレに入りましたよ!どうします?」

ジョセフ「わししゃ入るぞッ!命がかかっとるんじゃ」バァーン

アヴドゥル「いませんね。どこかの個室でしょうか?」

ジョセフ「足がバツグンの女じゃ!足を覗けばわかる!」

アヴドゥル「の、覗くんですか?」

ジョセフ「命のためにトイレの下から覗くのはいけないことでしょおーーか~~!?」

アヴドゥル「ジョースターさん!?この足じゃないですか。この一番奥の!」

ジョセフ「今行くぞ!!」
ドォーンカパカパカパ

アヴドゥル「しまった!!ジョースターさんがとおったせいで!!個室のドアが全部開いてしまったぞッ!!」

ジョセフ「HOLY SHIT!!しかもアヴドゥルが発見した足は別人じゃ!!こいつはさっき二階にいたババア!!」

ばあさん「あらあら。さっきの素敵なお方。なんて大胆なアプローチなんでしょう」

他の女「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!ちぃぃぃぃかぁぁぁぁぁん!!」

ジョセフ「窓をブチ破って逃げるんじゃ!!」ドンガラガッシャーン

アヴドゥル「あああーっこれは私のイメージじゃない…トイレでの災難はポルナレフの役だ!」

ジョセフ「あ、あんな所を歩いとる!追いかけるぞ!!」

ダダダ

ジョセフ「奴のスタンドはコンセントのようなもに触れると発動する。どこにあるかはわからんが気をつけるんじゃッ!!」

アヴドゥル「残念ながら手遅れです。もう触ってしまいました」

ジョセフ「な、なにぃぃ!!」ベタァ

アヴドゥル「くっついて動けない!!このスタンド強い!!」

ジョセフ「とりあえずまずは離れるんじゃ!!足のつまさきに顔をずらしながら近づけてのぅ」

アヴドゥル「しかし、この姿勢。かなりやばいような…」

ばあさん「あ!素敵なお方だと思ったのにこんな趣味があったのね!!この浮気者ぉぉぉ!!」ボカボカボカボカ

ジョセフ「NOOOOOOO!!早く離れて逃げるぞ!!」
タタタタタタ

ジョセフ「あっちに座っておるぞ。しかし、慎重にいくんじゃ!どうやらしたたかな女のようじゃし、罠を張ってるかもしれん!」

アヴドゥル「い、いえジョースターさん。すでに手遅れです!!ここは鉄道線路だッ!!」

ジョセフ「おおおおおお!!足が離れないッ!!」
ガッシィィン!!

ジョセフ「お互いの体もまた引っ付いてしまった!!」
コトトーンコトトーン

ジョセフ「やばいッ!!列車がきとるぞぉ!!どうにかせんと!!」

アヴドゥル「とりあえず、私は『D4C』で隣の世界に逃げます」

ジョセフ「わ、ワシを見捨てるのか!!」

アヴドゥル「Yes I am」ドシャアアン

58: 2014/08/20(水) 20:33:02.35 ID:BhbkxScf0
マライア「哀れね。ジョースター!これでとりあえずあなたは終わりよ。
そして、アヴドゥルもね。隣の世界で逃げたところで私の能力が消えるはずがないのだから…」
ドゴォォォォォゴバァァァァァァ

マライア「ホホホホホ!列車通過!これで終わり。DIO様、ジョセフとアヴドゥルを今始末いたしました」

???「お前の次のセリフは『次は承太郎とポルナレフを殺します』じゃ」

マライア「次は承太郎とポルナレフを殺します。は!!」

ジョセフ「レディ!わしはまだ生きとるぞ!」

マライア「ど、どうして!?」

アヴドゥル「『D4C』でジョースターさんを異世界に移動させていたのだ…!」

マライア「な!だが、お前のD4Cで異世界に連れて行ったら、二つの世界に同じ存在が出会うことになりジョセフは消滅するはず!?」

アヴドゥル「確かにその通りだ。しかし、私の移動した世界はそこにジョースターさんがいない世界!」

ジョセフ「アヴドゥルの移動する世界はこちらとまったく同じ世界というわけではない。少し違う世界なのだ」

アヴドゥル「私が先に移動したのはジョースターさんがいないことを確認する、さらにいた場合は離れた所に移動させるためというわけだ!」

マライア「このビチグソどもがァァーッ!!見捨てたのは演技か!!」

ジョセフ「その通りじゃよ」

マライア「しかし、まだ手は残っているわ。金属はいくらでもあるのだから… あれ?なんで、釘があいつらに向かっていかないの?」

アヴドゥル「次元の壁を越えれるエネルギーはこの私の『D4C』だけだ!お前のスタンド能力は移動した際に消えてなくなったのだ!」

マライア「そ、そんな」

ジョセフ「さてと、紳士であるわしはレディに手を上げることはしないんじゃが、お前さんを生かしておけばまたワシらを狙うじゃろう・・・」

マライア「ま、待って!あなたは素敵だわ。ほんの十数分の出会いだったけど、
     その行動かぶりから、知的でユーモアがあって、若い人にはない経験からくる魅力があると私は感じたわ」

ジョセフ「ほう」

マライア「そのお顔もチャーミングだし、年齢はかなり離れているけど恋人になってもいいなんて思ったり…」

ジョセフ「うれしい申し出じゃが、ワシらジョースター家の男は生涯に一人の女性しか愛さない!浮気などのありえんのじゃ!!」

マライア「まっ待て!」

ジョセフ「さらばじゃ!レディ!!『パープル・ヘイズ』」

マライア「ぎいやぁぁぁぁ!!」

マライア 『バステト女神』 死亡

59: 2014/08/20(水) 20:34:58.67 ID:BhbkxScf0
ゴゴゴゴゴゴゴゴ

???「ボーヤ。ぶつかったのに泣かなかったね。えらいネェ~ ところでパパとママは何してるの?」

ボーヤ「パパはしごと、ママはおせんたく」

???「それでひとりで遊んでるのかい?」

ボーヤ「うん」

???「そんじゃあ、ぶん殴ってもいいなぁッ!ズボンにドロをつけやがっててめーが弁償すんのかよ!
    働いて弁償するったって、てめーが働けるようになるまで俺は何年待ちゃいいんだよぉ!!」
ボゴォ

ボーヤ「きゃあああ!」
???「このアレッシー様がジョースター一行をブチ殺します。奴らはむちゃくちゃ強いッ!
    どんな卑怯な手を使ってでもなあ~ああ!ハハフフフフフフフフ」

この男の名はアレッシー 風と暴力の神『セト神』の暗示のスタンド 口癖は「えらいネェ~」

to be continued

64: 2014/08/23(土) 15:32:19.34 ID:IY+UA63M0
アレッシー「さてさて、気づかれないようにしないとなァー。承太郎には未来予知がある下手な行動は取れん。
      ん!?あそこにいるのはジョセフとアヴドゥル!」

アレッシー(マライアの野郎、しくじりやがったなァ。ちょうどいい承太郎とポルナレフの前に奴らを狙うか…)

ジョセフ「ん?あそこにいるのは承太郎じゃな。おーい!」タタタタタタ

アヴドゥル「あ、ジョースターさん、待ってください。ん?お前、こっちをジロジロ見てるな。何者だ?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

アレッシー「・・・・・・・」ギロッ

アヴドゥル「影に目が出てきた!?影のスタンドか…!」

シュゴー

アヴドゥル「影が伸びてきた!ジャンプしてかわすぞ!」ピョン
タタタタタタタ

アヴドゥル「なんだ?逃げていったぞ。皆に知らせるか。おーい!」

ジョセフ「ん?どうしたんじゃ?少年、わしらは今、アヴドゥルという君のような髪型をした男を捜しておって忙しいんじゃ」

アヴドゥル「そ、それは俺様のこと…!」

ジョセフ「ははははは!確かにモハメド・アヴドゥルなどエジプト版山田太郎。君がその名前でも何もおかしくないわい」

承太郎「悪いな坊主、俺達は急いでるんだ。じゃあな」
タタタタタタタ

アヴドゥル「ま、待ってくれよ!」

ポルナレフ「しかし、傑作だな!あの子、アヴドゥルにそっくりだな」

アヴドゥル「いったい、どうなってんだ…!ん?これは鏡、げ!俺様が子供になってる!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

アレッシー「肉体が子供になるということは記憶も子供に戻るということ。フフフフフ!
      弱いものいじめ…大ィィィィー好きッ。俺ってえらいねェー」

65: 2014/08/23(土) 15:34:40.33 ID:IY+UA63M0
―ジョセフのところ―
ポルナレフ「ところでジョースターさん。アヴドゥルは子供時代、どんな奴だったんだろーな」

ジョセフ「わしも軽く話したくらいで詳しいことは知らんが…」

承太郎「大方、自分の武勇伝ばっかり話してたんだろ」

ジョセフ「そ、そんなことないわい!!」

ポルナレフ「俺も何度もきいたぜ。しかし、柱の男とか石仮面とか波紋とか、漫画みたいでいまいち信用できなねーんだよな」

ジョセフ「漫画キャラみたいな顔と性格しとるくせに…!まあ、話を戻すが…知ってのとおり、アヴドゥルは生まれつきのスタンド使いじゃ!」

ポルナレフ「俺や花京院と一緒だな」

ジョセフ「子供の頃のアヴドゥルのスタンドは今と大して、変わらんかった…ただし、」

ポルナレフ「ただし?」

ジョセフ「子供ゆえに自分の能力の強大さや危険性にはまったく気づいておらず、使うことにまったくためらいがなかったそうじゃ…!」

承太郎(今も大して変わらんだろ)

ジョセフ「一応、スタンド使いだった父親に人間への使用は禁じられていたらしいが、ガキ大将だったらしいからのぅ。
     見てないところでは何をしていたことか」

承太郎「とんでもねぇ野郎だな」

ジョセフ「人のこと言えんじゃろ」

承太郎「お互いにな…」

ポルナレフ「じゃあ、あれだ!子供に変えるスタンド使いとかが現れたら大変なことになるかもな!」

ジョセフ「そうじゃのう。ま、そんな都合の良いスタンド使いがいるわけないじゃろ。ハハハハハハ」

68: 2014/08/23(土) 20:33:49.59 ID:IY+UA63M0
アレッシー「ウックククク。俺は弱いものをイジめるとスカっとする性格なんだ…!
まあ、自分で変だってわかってるから、俺は変態じゃあねよなァー!」

アヴドゥル「俺様がよわいだとォ?言ってくれるじゃねェか!」

アレッシー「えらくないねェー!大人にそんな口の利き方して、ブチ殺してやる!!斧の攻撃を食らえェー!!」ドギャン

アレッシー「うぶッ!」ドンガラガッシャーン

ドドドドドドドドドド

アヴドゥル「俺様の“でぃーふぉーしー”のパンチを見たか!」

アレッシー「そ、そんな…スタンドが使えるのはわかる。だけど、パワーもスピードもそのままァァ!?」

アヴドゥル「父ちゃんは俺様にこいつを使うなって言ってたけど、このままじゃ、おっさんにやられちゃうからなぁ、仕方ないよなァ~!」ニタリ

アッレシー「か、影を踏まないと…」

アヴドゥル「さあ、どんどんいくぜぇ!いえすいえすいえすいえすいえすいえすいえすいえすいえす!!」ドドドドドドドドドド

アヴドゥル「さあ、とどめだ!」

アレッシー「お、おい!ぼう…や、そのマントで…バサっとやるつもり…かい?
      おじさん、死んじゃうよォ?異世界でバラバラになっちゃうよぉ?お小遣いあげるから…許してくれよぉ~」

アヴドゥル「本当かよ!!」

アレッシー(くくく。いくら凶悪なスタンドがあろうとガキはガキ。ちょろいもんだぜェ~)

アヴドゥル「でもいいや、おっさんをブチのめしたいし」

アレッシー「えええ!?」

アヴドゥル「俺様のマントをかぶせてやるぜ!!だあてぃぃでぃぃつだぁんだぁとちいぷ」
ドシャアァン

アレッシー「ヒィィィィイイイイ!!」

アレッシー 死亡

69: 2014/08/23(土) 20:36:23.62 ID:IY+UA63M0
???「バーを丸ごと買収するとは、おまえさんらしいなダービー」

ダービー「ほう、君も来たのか…」

???「いくらおまえさんでも承太郎の未来予知は厳しいだろうからな」

ダービー「それは聞き捨てならないな」

???「DIOの意見だ。俺はおまえさんのことをジャンルは違えど、一流の勝負師として尊敬しているよ。
    承太郎と戦いたかったら戦うといい、俺は勝負の邪魔はしない…!」

ダービー「ありがとう」

ドゴォォォォ

???「虫だ。虫が邪魔だったからな」

ダービー「相変わらず見事な隕石さばきだな。ゴッチ」

ゴッチ スタンド名『プラネット・ウェイブス』 能力は隕石を落とす!

to be continued

74: 2014/08/30(土) 14:15:50.53 ID:c68DbET+0
プラネット・ウェイブス
ダービー「イヒヒヒヒヒ!そぉーれッ!みんなぁ~いっしょにマージャンやろーよぉー」

承太郎「強敵だった。たった一人で俺たち四人を一度に倒そうとしたんだからな」

ダービー オシリス神 再起不能

アヴドゥル「奴のスタンドの効果がきれたようだ。ジョースターさん達もじきに目覚めるだろう」

パチパチパチパチパチ
???「すばらしい戦いだったぞ。承太郎」バァーン

承太郎「なんだ?新手のスタンド使いか?」

アヴドゥル「この男、見覚えがあるぞ…!こいつはプロレスの神様との異名をもつゴッチ・クラウザーじゃないか!」

ゴッチ「その通りだ。承太郎、アヴドゥル、お前らとファイトしにきた」

承太郎「プロレスか、俺は日本のしか知らねーな…」

アヴドゥル「たしか、『プロレスはショーではなく純粋に強いものが勝つべきである』と主張しプロレス界を去った男だ。
まさかDIOの部下でスタンド使いになっていたとは…!」

ゴッチ「部下?違うな。私の目的は純粋に強いものと戦うこと。
世界中を旅し、あらゆるつわものと戦っている中でスタンドの力が目覚めたのだ!」

アヴドゥル「それで純粋な戦闘欲から我々と戦いにきたというわけか…!」

承太郎「早い話がサイヤ人というわけか…!アヴドゥル!ここは俺がやるッ!てめーはじじいとポルナレフをどっか遠くへ移動させろ!」

アヴドゥル「大丈夫なのか、二連戦だぞ?」

承太郎「あいつの能力が未知数な以上、俺が戦ったほうがいい」

アヴドゥル「わかった!まかせるぞ!」タタタタタタタ

ゴッチ「予知能力か…!面白いファイトになりそうだッ!」

ゴッチ「『プラネット・ウェイブス』!!」ドォーン

承太郎(さて、まずは奴の能力を見極めねーとな。人型のビジョンが見えるということは俺に近いスタンドのようだ。
違いは背後に立っているのではなく、本体とほぼぴったりかさなっていること…!)

ゴッチ「私はお前が動くまで動かんぞ。普通のプロレスなら客から飲み物を投げ込まれる状況だが、その緊張感を楽しむのが真のファイターだ!」

承太郎「オラッ!!」グォンッ

ゴッチ「速いッ!しかし、」

承太郎「『墓碑銘“エピタフ”』!何かが腕に突っ込んできている。拳を引っ込めたほうが良さそうだな」

ゴッチ「見えたか?承太郎」

承太郎「空中から火の玉を降らす能力というわけ…!」

ゴッチ「火の玉…?そんなちんけなものじゃあない…!私のスタンドが降らすのは『メテオ』!!隕石だ!」バァーン

承太郎「隕石を降らす能力…!」

ゴッチ「どうせ、黙っていてもすぐにバレるからな。正確に教えてやる!私のスタンド能力は『隕石を自分のいる位置に落下させる』ことだッ!」

75: 2014/08/30(土) 14:31:47.65 ID:c68DbET+0
承太郎「なるほど。確かに厄介な能力だが、相手が悪かったな。予知で飛んでくる方向は全てわかる…」

ゴッチ「フンッ!」タタタタタ

承太郎(こっちに向かってきやがった。な、これはッ!)

ゴッチ「見えたか?承太郎!逃げ道などないことを!」

承太郎「全方位から隕石が!奴の言うとおり逃げ場がないッ!(いや、ひとつだけあるぞ。俺の背後からはきていないッ!)」

ゴッチ「動かない!正解だ。だが、見えているのだろう!この後自分がどうなるかをなぁ~!!」
バタンギチッ

ゴッチ「片羽絞め!たしか、日本の柔術だが柔道の技だったな。
私を世界中のファイターと戦い、この関節技が我がスタンドにもっともふさわしいと気づいたのだッ!」

片羽絞め!相手の背後からあごの下から腕を通し、反対側の襟を掴む!
さらにもう片方の腕で相手のわきの下から腕を制し、そのまま絞め上げる技である!

承太郎「ぐッ」ギチィ

ゴッチ「隕石の隙間はごく僅かだ!あの状況でお前にできたことは動かない、ただそれだけだ!
    そして、見えていたのだろう。そのまま、動かなければ私の技の餌食になると…!」

承太郎(敵の動きはまさに格闘技のプロ!ぶん殴るか蹴り飛ばすしかできない俺とは違う!!動けない状態で組んでくるのをかわすのは無理だ!)

ゴッチ「そして、お冷静な判断ができるお前は選択した!動いて隕石にあたるよりただの関節技のほうがましだと…!
    しかし、人間の力を見誤ったなッ!!」

承太郎(体に激痛が走る…!呼吸もままならねぇ、こいつはマジにやべぇ…)

ゴッチ「呼吸が止まればスタンドも弱まる。もう脱出できる力はあるまい…!」

承太郎(こうなったら、落ちた振りを…)

ゴッチ「落ちた振りをするつもりか…!悪いが暫くは離さんぞ!!このまま隕石を落すのだからなぁッ!」
ゴォォォォォォォ

承太郎「く!」

ドドドドドドドドド

ゴッチ「終わったな…!」ドサッ

ゴッチ「次はアヴドゥルだ!」タタタタ

76: 2014/08/30(土) 20:04:04.77 ID:c68DbET+0
ボゴッ

ゴッチ「うぐっ!」

ドドドドドドド

ゴッチ「承…太郎…な…ぜ?」

承太郎「はぁはぁ…てめぇの隕石があたる…箇所は予知できた…俺の体は動かなくても…
少しだけなら…スタンドを動かすことも…できる…それで防御した」

ゴッチ「外したのは…失敗だったか、しかしお前の様子やさっきのパンチを見る限り、完全には…防御できなかったよう…だな。パワーがない」

承太郎「それはてめーも同じはずだ…キングクリムゾンの…パワーを舐めるなよ…!」

ゴッチ「ふふ。私は強いものと戦うためにここに来たと言ったな…!私の最終目標はDIOなのだ!
奴は言った、ジョースター達を倒したら相手をしてやると…」

承太郎「だったら、目的は一緒じゃないのか?」

ゴッチ「それはさっきまでの話だ!今わかった!!私が求めていたのはDIOではない!お前だ、承太郎!!
お互い、最後の一発…!これで決着をつけるぞッ!」

承太郎「キング・クリムゾン!!」

ゴッチ「プラネット・ウェイブス!!」

ドグシィィン

ゴッチ「Nice fight. Wish you good luck.」バタン

承太郎「はぁはぁ、ダービーは精神、こいつ戦は肉体、さすがに疲れた…ぜ…」バタン

アヴドゥル「お~い!承太郎!!」

ゴッチ・クラウザー プラネット・ウェイブス 死亡

77: 2014/08/30(土) 20:09:30.78 ID:c68DbET+0
―DIOの館―
ホルホース「それじゃあ、DIO様。承太郎達を倒しに行ってきます」

DIO「待て…!お前の能力は奴らに対して非常に有効だ。しかし、奴らは強い。一人では勝てないだろう…!」

ホルホース「へい。それにご存知の通り、俺は仲間がいると力を発揮するタイプですしね」

DIO「そこでこのDIOの直属の部下を連れて行ってもらいたい。来るんだ…!」

ドドドドドド
ホルホース「ま、まだガキじゃないですか。見たところ小学生か中学生…」

DIO「彼はこのDIOが知る限り、世界最高のスナイパーの一人だ…」

ホルホース「こんなガキが…」

DIO「その秘密はスタンド能力にある。ホルホース、俺の頭上を撃て!」

ホルホース(DIOの頭上に何かある!あれを撃てってことか…?)

DIO「撃て!と言っているのだ…!」

ホルホース「は、はい!」ドォーンゴッ
シュキーン

ホルホース「う、撃った弾丸が俺の頬を掠めた…!?あのDIOの頭上にある何かが反射したのか?いや、それにしては角度がおかしい…!」

DIO「これがこの少年、ジョンガリ・Aのスタンド『マンハッタン・トランスファー』だ…」

ホルホース「(よくはわからねぇが、あのスタンド、もし好きな位置に銃弾を反射できるとしたら…)
      俺達は無敵だッ!ジョンガリ・Aとホルホースは無敵のコンビだぜーっ!!」

ジョンガリ・A スタンド名 『マンハッタン・トランスファー』

to be continued

86: 2014/09/01(月) 16:35:59.19 ID:uQ1hgwJ/0
皇帝とマンハッタン・トランスファー

―カイロ―
ポルナレフ「見つからねーな。DIOの館…」

アヴドゥル「この辺は同じような建物ばかりだからな…!とりあえず、ホテルに戻ろう。承太郎もそろそろ目覚めているだろう」

ポルナレフ「しかし、あいつが倒れちまうとはな。びっくりだぜ…!」

アヴドゥル「ダービーにゴッチ、どちらもかなりの強敵だったのだろう」

―承太郎とジョセフの部屋―
承太郎「心配をかけたな。もう大丈夫だぜ…」

ジョセフ「じゃが、無理は禁物。とりあえず、今日一日安静にして明日から本格的にDIOの館の捜索をはじめよう」

アヴドゥル「では我々は部屋に戻っていますね」

―アヴドゥルとポルナレフの部屋―
ポルナレフ「承太郎達とは随分離れた部屋だな。これで敵にでも襲われたりしたら大変だぜ」

???「残念だが、その予感はばっちり的中しちまったぜぇ~」

ポルナレフ「て、てめぇは!?ホルホース!!」

ホルホース「待ってたぜ。アヴドゥル、ポルナレフ!!」

ポルナレフ「そういや、てめぇのことをすっかり忘れてたぜ…」

アヴドゥル「気をつけろよ!奴のスタンドは我々の天敵だ!なにより、暗殺に向いている奴がここまで堂々と出てくるのは不自然だ…」

ポルナレフ「ああ、わかってるぜ!誰か協力者がいるはずだ」

ホルホース「協力者ぁ~?そんなもんいなくてもてめーらくらい朝飯前だぜ」

アヴドゥル「強がりはよせ、ホルホース!お前のスタンドは『皇帝』は銃と弾丸のスタンド!
      弾丸の動きまで操作できる厄介なものだが、同時操作できる弾丸には限度がある!違うか?」

ポルナレフ「た、確かにこの間の戦いでは連射はしてきてなかったな!」

アヴドゥル「恐らく、同時に何発を撃つことはできる。しかし、弾丸を操作するのは人間だ…!
      複数の弾丸の複雑な操作はできないだろう…せいぜい2・3発が限度といった所か…」

ホルホース「く、だったら試してみやがれ!『皇帝』!!」ドガンドグ゙ン

アヴドゥル「四発か…随分無理をしたな」

ポルナレフ(以前戦ったときは突然軌道が曲がり掴みそこなったが、今度はそうはいかないぜ…!)カシ

ホルホース「俺様の弾丸がつかまれた…!」

アヴドゥル「やはり、予想通りだな…」

ホルホース「まだまだいくぜ…!」ダンダァン

アヴドゥル「ワンパターンな奴だ」

キュイーン
ズドンッ

アヴドゥル「かはッ!」

ポルナレフ「あ、アヴドゥルが撃たれた!?し、死んじまう前に移動しろ!」

パシャアズズズ

ホルホース「ちっ異世界に逃げられたか…!咄嗟にペットボトルの水を投げつけるとはな…」

ポルナレフ「俺は小心者でな。あの時の感覚はもう味わいたくねぇ!」

ホルホース「ヒュゥゥ!熱いね」

ポルナレフ(い、今のは実弾だった!スナイパーって奴か!だが、向かいの建物には人影はない。何かのスタンドか!?)

87: 2014/09/01(月) 16:44:14.57 ID:uQ1hgwJ/0
―どこかの屋上―
ジョンガリ「目は見えなくてもお前らの行動は感じるぞ…!さっきの攻撃、確実にあたった。
      しかし、奴の遺体がない。これがアヴドゥルの能力か…!ポルナレフの奴はこっちの方をキョロキョロ見てるようだな…」

ホルホース「さ~て、アヴドゥルが出てくるまで待つか?ポルポル君!」

ポルナレフ「てめーだってホルホル君だろーが!
     (今、わかったことは左の窓から銃弾が飛んでくるということだけだ…!ホルホースと左からの弾丸、両方に警戒しないとな…!)」

ホルホース「てめぇは一人だ!三発も撃ちゃあ、十分だろ!」ドァンドンダン

ポルナレフ「さ、三発も掴めねぇ!ここはなんとしてもかわす!!」

ズズズズズ
アヴドゥル「隙を見せたな…!ホルホース!!」

ポルナレフ「よし!アヴドゥルが異世界から4人来たぜ!!」

ダァンッ!
アヴドゥル1「ぐふっ」

ポルナレフ(あの得体の知れないスナイパーの攻撃か!しかし、ホルホースの弾丸は俺に向かってる!!
      瞬時に他のアヴドゥルに狙いを変えるのは不可能だぜ!)

ホルホース「隙ありなのはてめーのほうだ!アヴドゥルぅ!!」

ポルナレフ「弾丸が曲がって、左の窓に!?てか、窓の外に何かちっこいのが浮いている!?」

ゴッ

アヴドゥル「弾丸の軌道が変わった!!あの窓の外にあったのは狙撃を中継し相手に確実に当てるスタンドだったのか!!」

ドドドン

ポルナレフ「あ、アヴドゥル!!」

ホルホース「アヴドゥル、全滅!これでDIO様がお喜びになるぜッ!」

アヴドゥル「本体は今きたんだがな…」
ガシィ

ホルホース「な、何ィ!?」

アヴドゥル「敵の詳細がわかるまで本体は覗いてただけだ…!さあ、このまま二人で異世界に行こうか!」

ホルホース「や、やめろ!助けてくれ!!ジョンガリ・A」

―どこかの屋上―
ジョンガリ「僕のスタンドは気流を読んで攻撃する。ホルホース、お前のセリフもわかったぞ…!いいよ。助けてやる」ニヤリ

ポルナレフ「来るか!外の奴の追撃…」

ダァーン

ポルナレフ「こ、この軌道は!?」

ホルホース「ジョンガリ・A!俺ごと撃つ気か!?」

グシャア

ホルホース「がはッ!」

アヴドゥル「ぐっ」バタン

―どこかの屋上―
ジョンガリ・A「安心しろ!ホルホース!急所は避けたさ… さて、動揺したポルナレフか腹に穴が開いたアヴドゥル、どっちを狙うかな…!」

88: 2014/09/01(月) 22:23:51.59 ID:uQ1hgwJ/0
ジョンガリ「フフフフフッ!うぐっ!こ、これは…」ガクッ

ポルナレフ「くっまずい!今、狙われたら」

アヴドゥル「ポルナレフ!五体満足な内に逃げろッ!」

ポルナレフ「てめぇを見捨てて逃げられるかッ!」

???「その心配はありませんよ。あっちのビルの敵はもう倒しました」

アヴドゥル「お、お前は・・・」

ポルナレフ「花京院ンンンンーッ!!」

花京院「ふう。この部屋にいると言うから来てみたら敵に襲われてるとは…」

アヴドゥル「助かったぞ。花京院。しかし、どうやって敵を?」

花京院「これですよ!」キラーン

ポルナレフ「そいつは『吊られた男“ハングドマン”』のDISC!」

『吊られた男』!ポルナレフの妹の敵、J・ガイルのスタンドで光の反射で鏡の中に入り込み、そこでもダメージを現実に反映させる能力を持つ。現在、DISC化されたものを花京院が持ち歩いている!

花京院「このスタンドなら遠くの敵も狙えますからね…!反対側の窓に映っていた浮遊しているスタンドを攻撃しました…」

ポルナレフ「ふぅ。敵のスタンドに二度(エンヤ婆戦と今)も助けられるとは、複雑だぜ…!」

花京院「まあまあ、奴はもう死んだのだから…」

ポルナレフ「そうだな。よし!あとはホルホースだ。っていない!!」

アヴドゥル「奴のほうが傷が浅かったようだ…!逃げられてしまった」

―ホルホースの所―
ホルホース「あぶねぇ。あぶねぇ。花京院まできたらこっちに勝ち目はないからな…!
      このままDIOの元に戻っても殺されちまうし、逃げて普通の暗殺業に戻るか…」
グニッ
???「グッグルルル」

ホルホース「こ、こいつは!?ジョースターの新しい仲間の犬、イギー!?」

イギー「ウガァァ!!」

ホルホース「あぎゃああああ」

ホルホース 皇帝“エンペラー” 再起不能
ジョンガリ・A マンハッタン・トランスファー 死亡

to be continued

90: 2014/09/03(水) 17:28:43.55 ID:NxKLbVXi0
イギー、隠された力
男「あの貧乏そうな外国人とアヴドゥルに頼まれ、探していた館見つけたぜ!この街で俺に調べられないものはない!ん?氷の塊があるぞ…!」

ドゴォ

男「ぐわぁ!!」ブチッ

偶然通りかかったイギーは思った!氷の塊を落して男を殺したのはあの鳥だ…
あいつは自分と同じスタンド使いだ!この館に入ろうとするものを消すのだ!

鳥の名はペットショップ!スタンド名「ホルス神」

イギー『どうやら、ここがジョースター達が探しているというDIOの館か…!
    俺は気ままにちょっと贅沢していい女と恋して、何のトラブルもねぇ平和な一生を送りたいだけだ!』

ペットショップ[貴様も侵入者か?]

イギー『まずい!鳥の言葉はわからねぇが!目つきでわかる!ここはバカな犬のふりだ!』

イギー「くぅぅん!でへへへへ」

ペットショップ[ふむ。奴の目からは強者の風格を感じたが…思い違いか…]ドキュン

イギー『う、上手くいったか。スタンドバトルで負ける気はしないが、用心にこしたことはねぇ!』

少年「ねぇ僕の犬を知らない?名前はチビとブチって言うんだけど…」

イギー『け、犬の俺様が知るかよ』

少年「あ、あの門の前にある首輪はチビとブチのだ!」

イギー『おいおい。まさかあの屋敷の中に入るのか!?殺されちまうぞ』

少年「ちび!ブチ!あ、僕の犬が死んでる…!」

ペットショップ[少年か…!このペットショップ、少年を殺す趣味はない。
        しかし、我が主DIO様の屋敷の場所を知られるわけにはいかん!気絶してもらおう!!]
キュゥゥゥン

少年「うわぁぁぁ!!」

バシッ

イギー『見捨てようかと思ったが、犬好きの子供を見殺しにはできないぜ!』

ペットショップ[ほう。その身のこなし、ただの犬ではない…!そして、その強者の目つきに私の氷の技を見えてもおびえない精神!!
        貴様、スタンド使いだな!!]クワッ
ガスッ

イギー『ガキ!はやく逃げろッ!ここは俺が戦うぜッ!!ウェザー・リポート!!』ドォォンッ!

ペットショップ[いいだろう!!まずこのペットショップに殺される資格はあるッ!]

91: 2014/09/03(水) 17:31:19.86 ID:NxKLbVXi0
シュオオオオオオ
イギー『なんだこりゃ!?空気が冷たいぞ!?』

ビキッ

イギー『じ、地面から氷がッ!足に氷がくっついてる!』

ペット[これで動けまい!!我が氷の刃を受けてみよッ!]

イギー『まずいっ!!あのつららをこっちに撃ち込む気だ!』

モアモアモア

ペット[霧が発生している!私の視力は人間や犬より遥かに優れている!
    その目をもってしてもあたりが見えんとは、自然に発生したものではないな!奴の能力か…]

ゴゴゴゴゴゴゴ

ペット[しかし、さっきの場所から動いていないことはわかる!!このまま撃ち込んでやろう]ドゥ!ドゥ!ドゥ!

シュウウウ

ペット[霧が晴れたか…!奴がいないッ!]

―路地―
イギー『ふぅぅ。俺の周りだけ水をレンズにして太陽の光を強めて、なんとか逃げられたぜ。
    奴のスタンドはやばい!はやいとこ、遠くへズラからねば…』
ギャオン

イギー『げっ!鳥公!』

ペット[きさま!このペットショップをだまして逃げおおせるとでも思ったか!卑怯者め!]

イギー『くっ!仕方ねぇ!!』ドォォン

ペット[む!風圧で威力と速度を上げたパンチか!しかし!]

クルッ!

イギー『この至近距離でかわしやがった!こいつ、スタンドだけじゃない』

ペット[それが精一杯か?]

イギー『ウェザーリポート!!奴に雷を落せ!』

ドォアン!!

イギー『や、やったか…』

シュウウウ

イギー『な、何ィィ!!氷の鳥が奴の体を包んでいる!?』

ペット[貴様の能力は天候の操作!これまでの闘いで理解した!ならば当然、決め技は雷!それがわかっていれば対処は簡単だ!!]

イギー『氷は雷を通さないときいたことがある!こいつ、そこまで予想していたのか!?』

ペット[これで終わりだ!!]

イギー『こうなったらあれをやる!』

92: 2014/09/03(水) 21:05:51.34 ID:NxKLbVXi0
―ホテルの廊下―
アヴドゥル「よし!それではDIOの館の捜索に行こう!」

ウゥゥゥゥンウゥゥゥゥン

ポルナレフ「なんだ!このサイレンは!?」

サイレン「非常事態宣言が発令されました!決して外には出ないでください!
     現在、街中で大量のカタツムリが発生しています!そのカタツムリ…に触れる…と」プツン

花京院「な、なんだ!?カタツムリ?」

アヴドゥル「ジョースターさん!まさか!?」

ジョセフ「うむ。間違いない!『ヘビーウェザー』じゃ」

アヴドゥル「光の当たらない廊下にいたのは幸いでしたね。しかし、イギーが再びあの能力を発動させるとは…!
      まさか、強力なスタンド使いと戦っているのでは?」

ジョセフ「おそらくな。とりあえず、今はここから動けん!」

承太郎「おい!ふたりで盛り上がってないで、説明しろ!」

アヴドゥル「ああ。あれは私がニューヨークを訪れていたときのことだ。
      ニュースでとある街の住人の変死体が大量に発見されたという話をきいた私とジョースターさんはその町を訪れた」

ジョセフ「もしかしたらDIOの仕業かもしれんと思ったからのぅ。SPW財団に街をそのままにしてもらうように頼み、二人で向かったのじゃ」

アヴドゥル「訪れてみたらひどいものだった!全身を虫か何かに食い殺された死体がそこら中に転がっていたのだからな!
      その後、生き残りの人への聞き込みなどの調査を続けてこの現象の正体がわかった…」

ジョセフ「この現象を起こしたのはその街のボス犬、イギーのスタンド能力『ヘビーウェザー』によるものだったのだ!!」

アヴドゥル「恐らく別のスタンド使いと戦っていたイギーが追いつめられ発動したのだろう」

承太郎「それで?どんな能力なんだ?」

ジョセフ「簡単に言えば、人間をカタツムリだと錯覚させる光を発生させ、人々をカタツムリに変えてしまう能力じゃ。敵味方関係なくな」

アヴドゥル「そしてどこからともなくマイマイカブリのような虫が現れ、人々を食い荒らすのだ!」

ジョセフ「もしかすると幻覚や催眠術のようなものなのかもしれないが、危険であることには変わらん!
     事態が収まるまでここに隠れていよう…!」
―路地―
ペット[なんとすさまじい能力だ…!意識がなくなっていく… 完敗だよ。このペットショップにとって強者だけが真理!
    勝者だけが正義であり友情!悔いはない… 最後にお前のような強者と戦えてよかった。さら・・・ば…だ]

ペットショップは風になった。イギーが無意識の内にとっていたのは「敬礼」の姿であった。
言葉は通じなかったが、無言の男の詩があった。奇妙な友情があった

93: 2014/09/03(水) 21:12:25.92 ID:NxKLbVXi0
―DIOの館前―
ポルナレフ「イギー!てめぇがここを見つけるとはッ!感じるぜ!ドス黒いオーラを!!」

花京院「どうやら敵にこっぴどく痛めつけられて怒っているようだな!」

ジョセフ「いる!この感覚は間違いなく奴だっ!奴は今、この館の中にいるッ!」

アヴドゥル「我々の旅は!」
ポルナレフ「ついに終点を迎えたわけだ!!」

ガチャンッ
アヴドゥル「気をつけろ!扉が開いたぞ!?」

ポルナレフ「見ろよ!この廊下、終わりが見えないぜ!幻覚か?ん?何か来るぞ?」

シュゴー

???「ようこそ、ジョースター様。お待ちしておりました。私はこの館の執事です。
    ダービーと申します。テレンス・T・ダービー。あなた方に再起不能にされたダービーの弟です!」
ドォォン

テレンス「これが私のスタンド『アトゥム』!賭けよう、あなたはキングクリムゾンで右から攻撃してくると…!」
ピタッ

ポルナレフ「お、おい承太郎。お前には予知があるだろ!なんで、攻撃しねーんだ!?」

承太郎「かわされるビジョンしか見えない。どっちに撃ってもだ…!」

アヴドゥル「なんだと!?」

承太郎「恐らくてめーは人の心の中を読む能力を持ってるな…!」

テレンス「EXACTLY」

ジョセフ「心を読むじゃと…!?」

アヴドゥル「未来予知VS読心術か…!」

ガッ!!

承太郎「地面に穴が開くビジョンは見えていた!あえて、てめーの策に乗ってやるぜ!」

花京院「承太郎一人では危険だ!僕も行く!」

ジョセフ「わしもいくぞ!アヴドゥル!10分たってわしらから何の合図もなければ、館に火を放て!」

―地下―
ジョセフ「白い砂浜に青い海!なんというリアリティ、恐ろしい幻覚使いがいるようだな!」

テレンス「さあ、私とTVゲームで勝負だ!負けたら魂を奪い、人形に入れさせてもらう!」

承太郎「花京院ッ!じじい!てめぇらじゃ、こいつの相手は厳しい!俺が行く!この野球のゲームで勝負だ!」

ジョセフ「野球じゃと…!?大丈夫なのか?お前らの能力的に、どちらが先攻かで勝負が決まるぞ!」

花京院「どちらも相手の球種がわかってしまいますからね…!」

テレンス「先攻後攻はゲーム側がランダムで決めてくれます!それで決めましょう…!」

ジョセフ「今、『隠者の紫』でチェックした!このゲームにイカサマはない!」

テレンス「では承太郎。聞かせてください。『魂をかけてゲームをやる』という言葉を…!」

承太郎「俺の魂をかけよう!」

94: 2014/09/03(水) 21:15:48.67 ID:NxKLbVXi0
ジョセフ「兄弟そろって恐ろしい奴らじゃった!」

花京院「相手は先攻になった時は肝を冷やしたが、まさかジョースターさんに操作させるとはとんでもないイカサマだ」フフ

承太郎「あいつの兄貴の流儀を真似ただけだ…!」

???「面白い戦いだったぜ」

承太郎「なんだてめぇは?」

???「俺様の名前はケニーG!スタンド名は『ティナー・サックス』!能力は幻覚だ!」

ジョセフ「この幻覚は貴様の仕業か!しかし、本当が直々に出てくるとはどういうつもりだ…?」

ケニーG「お前達の過去をのぞかせてもらった」

花京院「過去をのぞく?どういうことだ?」

ケニーG「俺のスタンドには幻覚以外に隠された能力がある!
     それは相手の最も恐怖したものの幻覚を俺の肉体と精神を媒介とすることで実体化させる能力だ…!」

ジョセフ「最も恐怖したもの…!?」

承太郎「つまり、相手のトラウマを自分を犠牲にするかわりに復活させる能力か…!」

花京院「そのために他人の過去を覗いたのか…!悪趣味な奴め!」

ケニーG「なんとでも言え、どの道、俺の能力ではお前らには勝てない!だからDIO様のためにこの身を捨てる覚悟をしていた!」

ジョセフ「バカめ」

ケニーG「お前らが館に来たときから、この能力を使うためにお前らの記憶を覗いていた。
     そして、ジョセフ・ジョースター!!お前からすばらしい恐怖を見つけたぞ!!」

ジョセフ「あ・・・!?や、やめろ!それだけはやめるのじゃ!!奴を復活させたら大変なことになるぞッ!!
     記憶を見たからわかるはずじゃ!!この世界がどうなってもいいのか?」

承太郎「な、なんなんだ?じじい!?」

ジョセフ「花京院!!承太郎!!急いで奴を殺せッ!!取り返しがつかなくなるぞぉ!」

ケニーG「もう…遅い…!?発動せよ『アドルフ・サックス』!!」

ギャワオオオオオオオオ

???「ふふふ。久しぶりだなぁ!!JOJO!まさか、こんな形で再び地球に戻れるとは・・・」

ジョセフ「か、カーズ…!」

to be continued

103: 2014/09/05(金) 16:27:28.85 ID:9tV3RzK00
神、再臨!?
承太郎「カーズだと!?たしか、ジジイが昔戦ったという究極生物だったか?」

カーズ「その通りだ。承太郎!」

承太郎「俺を知ってやがるのか?」

カーズ「この媒介となったケニーGとやらの記憶もこのカーズに足されているからな…!
    しかし、昔のJOJOにそっくりだな!それに比べて老いたな!JOJOォ~!」

ジョセフ(まさか、こんな形でカーズと再会するとは完全に計算外!ほんとうにまずいぞッ!)

承太郎「部屋が普通に戻ったか…!ケニーGは本当にいなくなったようだな」

花京院「カーズ!確か奴は結局倒すことができず、大気圏外に追放したんですよね。ここに火山はない!どうやって倒せば…」

承太郎「オラァ!!」グォォン

ピタッ

カーズ「どうした~?こないのかぁ~」

承太郎「そういや、てめぇに触れたら消滅するんだったな!」

カーズ「未来予知だったか?恐るるに足らん!どうせ、予知しようとしまいとお前達には死しか待ってないのだからなぁ~」

花京院「どうしますか?ジョースターさん…」

カーズ「そうだぞ!JOJOォ~!あの頃のように悪知恵を働かせたらどうだ~?それともそんな知能も残っていないのかぁ~?」

承太郎(野郎!ジジイを煽ってやがる…!恨みを晴らすためか…!?)

ジョセフ「花京院、承太郎、少しワシから離れろ。パープル・ヘイズ!!」ドォォン

カーズ「HUHAHAHA!!波紋がきかない以上、貴様にはスタンドしかないよなァ~」

104: 2014/09/05(金) 16:35:07.86 ID:9tV3RzK00
フシュゥゥゥ
ジョセフ「パープルヘイズッ!奴に向かってカプセルを発射するんじゃ!」タタタタタ

カーズ「そんなものにあたるわけがないだろう!うっ!」

承太郎「動けないだろ?さっきてめぇに近づいたときにその体にこっそり糸を巻かせてもらった!
    てめぇの力なら少し力をいれれば抜けられるだろうが、一手遅れたな」

カーズ「RUOOOOOO!!」

承太郎「俺のスタンドの器用さは全盛期のじじい以上だぜ!(多分な)」

花京院「よし!奴の左足の先がウィルスの霧に触れたぞ!」

バタンッ

ジョセフ「このまま追撃じゃ!!」

承太郎「待て!じじい!」ガシッ

ジョセフ「な、なんじゃ承太郎!?」

承太郎「よく見てみろ!」

バァーン

花京院「バカな!無傷だと!?攻撃を受けた足まで治っている!?」

カーズ「このカーズは自分の体の一部を生物に変えることができる!ウィルスに触れた足の部分を小動物に変えた!
    その小動物はウィルスだらけの場所から生まれてきた発病しない生き物なのだ!!」バァーン

承太郎「つまりその生き物には免疫があるという事かッ!そして、免疫を持つ生物の細胞や血液からは…!!
    ウィルスの増殖を止めるワクチンができる…!」

カーズ「こうして無事に生還できたと言う訳だ!!そして、これはおまえのおかげだぞ!JOJO…」

ジョセフ「何じゃと!?」

カーズ「お前は自分のスタンド能力が目覚めたとき、考えただろう。
    『パープル・ヘイズならカーズに勝てるだろうか。いやきっとワクチンを作られ無理だな』と」

花京院「そうか!お前はジョースターさんの記憶から作られたカーズ…!想像の域を出ないことも再現されている…!」

カーズ「そういうことだ!とはいえ、JOJO。お前はあくまで抜け目ない男…!
    余計なことをされる前にさっさと終わりにするか!羽の弾丸!!」ブワギィィィィン

承太郎「スタンドでガードだ!!」

ギャギインギイン

カーズ「い~い反応しゃないか~!!」

承太郎「花京院!てめー体の左側がボロボロじゃねぇか…!」

花京院「ちょっと別のことに気をとられましてね…!それに君もかなりダメージを受けているようですが…」

カーズ「さて、勿論お前から殺してやるぞ!JOJOォ~」

ジョセフ「くっ足が動かん…」

カーズ「まるであの時を思い出すなぁ!しかし、もう赤石も火山もない!貴様を助けてくれるものは何もないッ!!」

コォォォォォ

カーズ「無限の谷底へッ!溶けて流れ落ちろォォォォ!!」

105: 2014/09/05(金) 20:13:11.52 ID:9tV3RzK00
ジョセフ「フフ、さらばじゃ!カーズ」

ピタッ

花京院「『キラークイーン』はすでにジョースターの右手に触れている!!これでお前は爆弾になった!」

ゴッ

ジョセフ「そうカーズ!貴様は「これも計算のうちかJOJO」という…!」

カーズ「これも計算の内かJOJOォォォォ!!」

カチッ

ドグォォォォン

シュウウウ

花京院「さすがの究極生物も全身を跡形もなくバラバラにされたらひとたまりもないようだな!」

承太郎「なるほど、花京院。てめーがボロボロだったのはあの羽を食らうときにジジイの右手に触れようとしていたからか…!」

花京院「承太郎。君がカーズに殴りかかったときにジョースターさんと話たんです」

ジョセフ「あのカーズはやはり本物のカーズではない!奴は騙されやすいが、自分の脅威を見誤るほど愚かではない…!
     キラークイーンこそが最大の脅威、それくらいはわかったはずじゃ…!」

花京院「恐らく、ジョースターさんにとって脅威だった自分(ジョセフ)に執着するカーズが再現されてしまったんでしょう…」

ジョセフ「奴の口ぶりからなんとなくそれがわかった。だからきっと、決着は以前と同じような形でつけてくると思ってのぅ。
     隙を見て花京院に触れてもらったのじゃ」

承太郎「じゃあ、歩けないの芝居か…まったく」

花京院「僕は芝居じゃないので、治療してもらえると助かるんですが…」

106: 2014/09/05(金) 20:15:44.22 ID:9tV3RzK00
―DIOの部屋―
???「お休み中失礼いたします。ダービーとケニーGが敗北したことをご報告いたします」

DIO「奴らは天才だった!相手が悪すぎたとはいえ勝てる可能性は十分にあった。なのになぜ負けたと思うね?中に入れ…!ヴァニラ・アイス…」

ヴァニラ「失礼いたします」

DIO「奴らは目的のためなら自分らの命を捨ててもいいと心の奥底から思っている。
  このDIOから逃げることだとは自分の人生から逃げるとことだと思い込んでいるのだな…!」

ヴァニラ「・・・・・・」

DIO「バカげたことだが、結構重要なのだな… アイス、私の首の傷を見ろ。あと一人分の生き血で完全に治癒する。お前の生き血を私にくれるか…?」

ヴァニラ「はい。喜んで…」

ドン!グシュゥウウ

DIO「自らの首をはねるとはうれしいぞ。しかし、お前ほどの者の生き血は受け取れんな…!私の血で蘇るがいい」

ヴァニラ「DIO…様…」

DIO「やつらは任せたぞ!ヴァニラ・アイス…」

ヴァニラ「DIO…様。あなたの期待は満たされるでしょう…!必ずや仕留めてごらんにいれます…!」

ガオン!

DIO「ドアくらい開けて出て行け…!この世界の空間から姿をまったく消すスタンドよ!(ほんとに頼むぞ!!)」

107: 2014/09/05(金) 20:18:33.43 ID:9tV3RzK00
―館入り口―
アヴドゥル「10分たった。ポルナレフ、突入するぞ!」

ポルナレフ「ああ」

アヴドゥル「突入する前に言っておきたいことがある。私はもしお前に何があっても助けないつもりでいる!
      我々の目的はDIOを倒すこと、全滅をさけるために自分の安全を第一に考えるのだ!」

ポルナレフ「ああ。わかったぜ!」

ガシィ

ポルナレフ「生きて出てこれたら、豪勢な夕食を奢れよ!」

アヴドゥル「イギーにもな」

ポルナレフ「よし!入るぜッ!アヴドゥルッ!イギーッ!」

アヴドゥル「なんという広大な迷路だ!これでは火を放つのは危険だな…!」

アヴドゥル達「「「後方の危険は我々アヴドゥル10人隊に任せろ!」」」

ポルナレフ「よし!先に進むぜ」

プワン

ポルナレフ「周りが普通に戻った!ジョースターさん達が敵を倒したようだな」

アヴドゥル(壁に落書きがあるぞ!?)

[このラクガキを見て うしろを振り向いたとき おまえらは 死ぬ]

アヴドゥル(後方に何かいるッ!?アヴドゥル10人隊は殺されたのか!?いつの間に…!?)

アヴドゥル「ポルナレフッ!!イギーッ!危ないッ!」

バッギャ

ガオンッ!!

ポルナレフ「いきなり殴りやがって、どうしたんだ?アヴドゥル。ん?アヴドゥルが消えたッ!?跡形もなく…!?」

to be continued

112: 2014/09/06(土) 20:16:20.96 ID:Nt2nKWDz0
最後の刺客
ウジュルウジュウジュル

ポルナレフ「な…なんだ?こいつは!?どこからあらわれたんだ!?なぜ、イギーの鼻に匂わなかったんだ?」

イギー「ハァーハァーハァーハァー」ガタッガタッ

ポルナレフ「どこだァー!!アヴドゥル、どこへ行ったんだァーッ!?」

アイス「アヴドゥルは粉みじんになって死んだ!私の口の中はどこに通じてるかも知れぬ暗黒空間になっている。
吹っ飛ばしてやったのだ!次はお前らだ…!DIO様を倒そうなどと思い上がった考えは正さねばならんからな」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

ポルナレフ(ウソだ…!アヴドゥルが… ん?あれは!!)

アイス「ひとりひとり順番に順番にこのヴァニア・アイスの暗黒空間にバラまいてやる…!」

???「メルシーボーク!自己紹介、恐縮のいたり。しかし、これでお別れかと思うと残念だ」

アイス「そんな馬鹿な!お前は殺したはず!!」

???「チッ♪チッ♪」

ポルナレフ「モハメド・アヴドゥル!!」

アヴドゥル「YES I AM!」

アイス「いつの間に背後!そもそもバラバラにしたはず!?」

アヴドゥル「D4C!!」

ファサッ

アイス「まずい!!暗黒空間に逃げねばッ!」

アヴドゥル「遅いッ!『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』“いともたやすく行われるえげつない行為”」ドシャアアン

アイス「キサマなああんぞにィィィィィィーッ…」

アヴドゥル「Adieu “永遠の別れだ”」

ヴァニラ・アイス クリーム ―死亡―

ポルナレフ「良かった。あいつの攻撃をギリギリかわして異世界に移動してたんだな!」

アヴドゥル「いや、はっきり言ってそんな暇はなかった。私は死を覚悟したが、なぜか奴の攻撃は私を素通りした。
これはチャンスと思い異世界に移動していたが… あの現象は一体…!?」

ポルナレフ「まったく、てめーは見捨てるとか言ってたくせに結局俺をかばいやがって!このお節介めッ!まあ、生きてたしよかったとするか!」

アヴドゥル(もしかすると、D4Cの新しい能力かもしれないな)

???「アウアウアウアウ」

ポルナレフ「ん?あそこになんかいるぞ?何ィィィィ!!緑色の赤ん坊ぅ!?」

116: 2014/09/06(土) 20:28:19.27 ID:Nt2nKWDz0
ヌケサク「あいつらが全滅か…!腹の底から『ザマミロ&スカっとサワヤカ』の笑いが出てしょうがねーぜッ!
     この俺をヌケサクだなんて呼びやがって…!承太郎をやるのはこの俺様だ…!」ドドドドドドドド

―承太郎の所―
花京院「止まって!右前方に何かいる…!」

ジョセフ「女だ」

女「ひぃぃぃ!!たすけ“メシァッ!!”きゃああああ」

ドゴォォォ

ヌケサク「い、いきなり殴るとは…!これが未来予知…」

承太郎「使うまでもねぇぜ。裏側に女の顔があるのがてめーの能力か…!ならちゃんと手も裏返すんだな!このヌケサクがッ!」

ヌケサク「こ…このて…てめーヌケサク呼んだなー(なんで知ってんだ?)なめるなよ!ブッこ、」ドゴォ

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」
ドゴー

承太郎「ほぅ。その不死身っぷり。屍生人“ゾンビ”って奴か…!さあ、細切れにされたくなかったらDIOのところへ案内しな…!」

ヌケサク「は、はい」

―アヴドゥルの所―
アヴドゥル「緑色の赤ん坊か…!明らかにスタンドだな。はやく倒したほうがいい」

ポルナレフ「まあまあ。こいつが敵かどうか判断するために、俺があやしてやるぜ」

ポルナレフは知らなかった!この赤ん坊がDIOが自分の骨からつくりだした実験体の一つだということ!

ポルナレフは知らなかった!赤ん坊の力を解放する暗号がポルナレフ家に伝わる『どんな赤ん坊でも喜ぶ14の言葉』と奇跡的に同じだったことを!

ポルナレフは知らなかった!この赤ん坊と融合することでスタンドが進化することを!

ポルナレフ「『らせん階段』『カブト虫』『廃墟の街』『イチジクのタルト』『カブト虫』『ドロローサへの道』『カブト虫』
      『特異点』『ジョット』『天使』『紫陽花』『カブト虫』『特異点』『秘密の皇帝』!!」ドバァァン

アヴドゥル「赤ん坊がっ!ポルナレフと融合したッ!?」

ポルナレフ「なんだこりゃ?力みなぎってくるぜ!」ドドドドドドド

アヴドゥル「スタンドも姿を変えている!?あの赤ん坊のように緑色に…!」

ポルナレフ「『C-MOON』それがこいつの名前だ…!そんな気がする」

ジョセフ「おーい!ポルナレフ!アヴドゥル!イギー!」

ポルナレフ「ジョースターさん達!無事だったか!」

承太郎「おまえらもな」


117: 2014/09/06(土) 20:36:12.72 ID:Nt2nKWDz0
―DIOの部屋―
???「DIO!言われたとおり、全員連れてきた」

DIO「来たか…!」

???「ヴァニラ・アイスが負けたようだね」

DIO「奴は俺のために命を投げ出す覚悟があった。
  他の部下がジョースター達に倒されたときに、そのような覚悟こそが強さを引き出すのかもしれないと思ったが、誤りだったようだ…!」

???「適材適所。スタンド同様、人間にも力を出せる部分は色々あるということさ」

???「ヴァニラ・アイスは君を妄信するあまり、自分に本当に適していることについて考えることもしなかった。愚かなで哀れな男だ…!」

DIO「その通りだな。その点、お前達は各々自分に適した覚悟を知っている上にこのDIOを妄信しているわけではない…!
  目的のために俺を利用しているだけだからな…」

???「そうだ!君と我々の関係は主従ではなく同盟だ」

???「我々とひとくくりにされるも困るがね」

DIO「お前達は強い…!このDIOと同等、それ以上かもしれない精神力を持っている…!
  我が目的のために力を貸してくれ。ジョースター達を滅ぼすのだ」

ザッコツコツコツコツ

???「では僕も行ってくるよ。その前にひとつ。DIO、僕もアイスのように君を信仰している側だよ」コツコツコツコツ

DIO(お前はアイスとは違う。自身の信仰を、心の穴を俺に押し付けているだけだ…!
  俺にはわかる。おまえは時代が時代なら世界を壊すほどの俺以上の邪悪になると…)

119: 2014/09/06(土) 20:45:21.83 ID:Nt2nKWDz0
ポルナレフ「ここにDIOがいるのか!」

ジョセフ「感じるぞ!奴の邪悪な波動を!」

花京院「おい!ヌケサク。僕が良いと言ったら、扉を開けろ!」

ヌケサク「は、はい!」

ジョセフ「これから会う男は初めて会うのにずっと昔から知っている男。そう、わしはずっと知っていた。
     わしはそいつのことを産まれたときからずっと知っていた!この承太郎も」

ジョセフ「なつかしい相手ではない!産まれたときから倒すべき相手として、わしらジョースターの血はこいつといつか会うことを知っていた…!」

花京院「後悔はない…今までの旅に、これから起こる事柄に僕は後悔はない…!」

ポルナレフ「今、感じる感覚は…俺は『白』の中にいると言うことだ。DIOは『黒』…!ジョースターさん達は『白』!
      『黒』と『白』がはっきり別れて感じられるぜ!勇気が湧いてくる。『正しいことの白』の中に俺はいる!」

アヴドゥル「私とDIOの間には何もない!私がここにいるのは、我が友ジョースターさんいや、仲間達皆のためだ!」

イギー『我ながらとんでもない所まで付き合わされたもんだぜ!だが、俺は感じる…!
    一人のときは味わったことのない感情を!たまにはこういうのも良いもんかもしれねぇ!』

花京院「よし!開けろ!!」
ギィィィ

パチパチパチパチ
???「おめでとう。ついにジョースター・エジプトツアー御一行様は誰一人欠けることなくついに終点に辿りついたわけだ!」

承太郎「てめーがDIOか…!」ゴゴゴゴゴゴ

DIO「久しぶりだな…!ポルナレフ、アヴドゥル、花京院!そして、はじめまして…!ジョセフ、イギー、承太郎!」ドドドドドドドド

カパッ
承太郎「何ッ!?」ピョン

ジョセフ「落とし穴じゃと!?」

花京院「くッ!油断していた」
ウォォォォ!!

承太郎「ジジイ!!てめーら!!」

DIO「ふふふ。スタンドだけが戦いではない。だが、安心しろ!奴らはあれくらいで死ぬたまじゃないだろう」

承太郎「てめー」ゴゴゴゴゴ

DIO「承太郎!予知ができるお前だけが落とし穴をかわし、ここに残る!しかも俺と出会ったことで動揺し、仲間を助け損ねる。予想通りだ…!」

承太郎「なんだと?」

DIO「あえて本音を言おう!このDIO、お前ら全員と戦い、勝つ自信はない!
   ジョースターの直系であるお前だけは俺が直接殺すと心に決めていたが、他の4人と一匹の始末は下にいる部下に任せようと思う…!」

承太郎「まだ部下が残ってやがったか…!」

DIO「残りのアヴドゥル印のタロットカードは『星』『魔術師』『法皇』『戦車』『愚者』の五枚!
   落とし穴の下には5つの部屋があり、それぞれにそのタロットのスタンド使いが配備されている」

―落とし穴の先―
ジョセフ「ううむ。突然すぎて、バラバラになってしまったようじゃな…!ん?だれかいる!!」

DIO「奴ら五人はこのDIOの部下の中で最も単純戦闘能力に秀でた五人なのだ!」

ジョセフ・ジョースター『ハーミット・パープル・ヘイズ』VSギャングパッショーネ幹部 ディアボロ(20)『星の白金“スタープラチナ”』

モハメド・アヴドゥル『D4C?』VS在エジプトアメリカ大使 ファニー・ヴァレンタイン(43)『魔術師の赤“マジシャンズ・レッド”』

花京院典明『キラークイーン』VS会社員 吉良吉影(22)『法皇の緑“ハイ工口ファントグリーン”』

J・P・ポルナレフ『C-MOON』VSエンリコ・プッチ修道士(16)『銀の戦車“シルバーチャリオッツ”』

イギー『ウェザーリポート』VSウェス・ブルーマリン(16)『愚者“ザ・フール”』

DIO「最終決戦だ!!」

to be continued

128: 2014/09/07(日) 16:46:47.01 ID:d3b6H8jb0
『愚者』VS『ウェザーリポート』
ウェス「俺の相手は犬か…!気乗りしないな」

イギー『相手は俺様の能力を知っているが俺は相手の能力を知らない。それにこのせまい部屋だ。大規模な天候操作はできない。
    様子を見たい所だが、後手後手にまわるのも危険!一発で決める!ウェザー!雷を落せ!!』
ドゴンッシュウウ

イギー『な!砂のドーム!?』

ウェス「天候を自在に操る能力か…!こんな室内でも雷を落せるとはな!」

イギー『砂… 砂のスタンドか!』

ウェス「これが俺のスタンド『愚者』だ!」スゴゴーン

イギー『砂を固めて岩のようなドームを作ったのか… 雷はやめたほうがいいな…!なら、直接殴り合うまでだぜッ!風圧パンチ!』

ドサァァ

イギー『よし!スタンドに穴を開けてやったぜ!』

ウェス「効かないぜェ!!」タタタタタドスッ

イギー『何!そのまま向かってきた!ぐふっ!』

ウェス「スタンドでガードして致命傷は防いだか」

イギー『くっ勘違いしてたぜ!奴の能力は砂を操ることじゃない… スタンドが砂でできてやがるんだ…!
    つまり、物理攻撃は奴本体を攻撃しない限り効果はないということか…』

129: 2014/09/07(日) 16:50:28.37 ID:d3b6H8jb0
ウェス・ブルーマリン
 彼はアメリカ深南部の蒸し暑い病院で生まれた。
父親はおらず決して裕福ではなかったが、自分を大切にしてくれる母のやさしさで、純粋で正義に満ち溢れた好青年に成長した。
 
 そして、彼は一人の女性と出会った。彼女の名はペルラ・プッチ、純粋で美しい女性だった。二人はまるで兄妹のように意気投合しすぐに恋人同士になった。これがウェスの人生を大きく変える出来事になるなど当時の彼にはまったく予想がつかなった。

ペルラとのデートの帰り、彼は白装束の一団に襲われた。KKK団、白人至上主義団体である。

KKK団「てめーは黒人の子だぁ!肌は白いが黒人の血が入った野郎が白人の女と付き合うだとぉ!?ふざけんじゃねぇ!!」

ウェスにとっては完全に寝耳に水の話ではある。彼は自分の父親のことを知らなかったのだから

KKK「おいおい。その黒人とはキスしたんだから、俺とキスしてくれてもいいだろぅ~!この売女がッ!」

ペルラ「やめてよ」ペチッ

KKK団「これはお前の兄貴の依頼だ!そして、そいつを産んだ母親の家にもすでに火を放ってきてやったぜ!」

ウェス「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 その後、彼は木に吊らされた。それを見たペルラは彼の死を知り、彼を木の下に下ろした後、崖の下の湖に身を投げた。
まだ、ウェスが生きているとも知らずに…

 目覚めたウェスはあと追って自殺しようした。しかし、湖に身を投げようとも頭を銃で撃とうとも砂が自分を守ってしまう。ウェスは怒りに満ちていた。自分をこんな目に合わせて世の中の奴に、自分が生きていることに、そしてペルラを死なせてしまった自分自身に。

 彼はKKK団の構成員を全員殺し、それを見ていたもの、邪魔をしてきたものをも皆殺しにした。そして、全ての黒幕、ペルラの兄エンリコ・プッチの元を訪れた。

ウェス「満足か?あんたの妹ペルラはあんたの依頼でこうなったんだ。そして、怒りは収まらない。このケリはつけさせてもらう…!」

プッチ「違う。私はお前の兄だからだ!」

ウェスにはその言葉を理解できなかった。だが、その言葉に動揺し動くことができなかった。なにより、その傍らにいるもう一人の男が恐ろしかった…

130: 2014/09/07(日) 21:14:09.41 ID:d3b6H8jb0
プッチは真実を語りはじめた。自分がプッチと双子であり母親が死んだわが子と自分を摩り替えていたこと、なにより愛するペルラが妹だと言うこと

ウェス「うわぁあああああ!!」

怒りとも悲しみとも取れる感情がウェスを包み込んだ。その感情から開放してくれたのはプッチの傍らにいた男だった

DIO「君は人が人がなぜ出会うのか?考えたことがあるか?全ては運命が決めている…
  君がすりかえられたのも、妹と恋人になったことも、お前の母が真実が懺悔した相手が兄だったことも。
  全ては運命。そして人は運命に抗うことはできない」

ウェス「じゃあ!!こうなることは全て決まっていたというのかッ!」

DIO「そうだ!俺自身も運命に縛られて生きてきた。俺はそんな世界を変えたいと思っている。
   運命を知れる世界、運命か解き放たれた世界、運命のない世界、どんな世界かはわからないが…」

ウェス「俺は世界なんてどうだっていい。ただ、この怒りをどこかにぶつけたいだけだ!」

DIO「そのぶつけるべきものが運命なのではないか?俺には運命を超えるには力が必要だ!仲間が…友が必要だ…!
   私と友達にならないか…!君のいや私達の“運命への復讐”を成すために…共に歩もう」
ゾクリ

それ以来、ウェスはDIOの友となった…

ウェス(正直、俺にはDIOの言っていることは良くわからない!しかし、俺にはこれ以外に道がないんだ!)

131: 2014/09/07(日) 21:24:11.58 ID:d3b6H8jb0
イギー「ウワゥウワゥ!!」

ウェス「また雷か…!『愚者』!砂のドーム」

ササササフバァーン

ウェス(なんどやっても同じことだ!!)

ポタポタポタ

ウェス「これは水…!?しまった!雷と同時に雨を降らしたんだな!水が砂と砂の間を抜けてきたのか!?」

イギー『これで水を伝って雷があたるぜ!しかも全身びしょぬれ!効果は倍増だッ!』

ブザアン

イギー『な!砂が俺の周りに!』

ウェス「同じことを繰り返すほど俺は愚かじゃない。このドームはさっきの半分の厚さでしかない。雷を防ぐならこれで十分と思ったからな。
    そして、その余った砂でお前を潰す!」

イギー『く!かみなっ』

ウェス「俺のが速い!」

ザサーン

イギー「ウギャアン」

ドサッ

ウェス「砂に動揺して一手遅れたな…」

タタタタタ

ウェス「俺の目的は復讐だ。だが、お前ただの動物。運命なんかに縛られず自由に生きるべきだ…!だから、お前は殺さない…」

バッ

ウェス「!!」

ドタッ

ウェス「これは…!?」

ドドドドドド

ウェス「か、体が動かない…ウェザー・リポート…か…?奴から何か気体がでている!」

酸素!人間にとって必要な元素だが、生物にとって最も身近な猛毒でもある。それは人間とて例外ではない。高濃度の酸素は人体を破壊してしまうのだ!

イギー『この勝負は俺様の負けだが、お前をあいつらのもとには行かせねぇ!』

ウェス「がはっ…」バタンッ

イギー『はぁはぁ。なんとか相打ちに持ち込んだぜ。だが、お前がそうしてくれたように俺もお前にどどめは刺さない。ウェザー…止めろ…』
フッ

イギー『後は任せたぜ…』ガクッ

イギー ウェザーリポート ―再起不能―

ウェス・ブルーマリン 愚者 ―再起不能―


132: 2014/09/07(日) 21:25:20.99 ID:d3b6H8jb0
―ジョセフの部屋―

ジョセフ「参ったのぅ。一騎打ちするはめになるとは!(目の前の男から感じるDIOにも劣らない邪悪な気配、上にたつものの風格、彼は一体!?)」

ディアボロ「スタープラチナ!!」バァーン

ジョセフ(スタンドの見た目は近距離パワー型のようじゃな)

ディアボロ「スタープラチナ・ザワールド!!」

ドォーン

ディアボロ「時は止まった」

to be continued

136: 2014/09/08(月) 16:36:39.00 ID:GdDZKUkC0
ディアボロ「2秒!たった2秒だけこの世の全ての時間を止める!それがこのスタープラチナの能力だッ!
貴様は凶悪なスタンド能力に老人とは思えぬ頭脳、そして強運を持っている!!悪いが、一瞬で終わらせてもらう!」

ビリリ

ディアボロ「う、腕が痺れ!まさか!波紋とやらか… もう限界か…!時は動き出す」

ジョセフ「うぉ!(い、いきなり目の前に現れおった。まさか、奴も時を!!)」

ディアボロ(ジョセフ・ジョースターめ!DIOの時止めへの対処のために波紋を帯びた茨を腹に巻きつけていたのか…!抜けないジジイだ!)

ジョセフ(腕を押さえておる。どうやら念のためにそのままにしておいた波紋がきいたようじゃのぅ。そしてワシの予想通り、
    『止まった時の中でも波紋は流れる』。正確には、止まった時の中でも動いている奴の人体には流れるといったところか…)

ディアボロ(時を止めるとはいえ、俺の肉体の動きは止まらない!覚えておこう)

ジョセフ(しかし見たところ、流れた量は大したことないようじゃな。奴が触れた表面部分の波紋が流れたくらいか。
     まあ、止まった時の中ではワシの意思で流すことはできんしな!)

ジョセフ「いきなり、攻撃とは無愛想な男じゃのぅ!名前くらいは名乗ったらどうじゃ」

ディアボロ「貴様の波紋には恐れ入った。まさか、止まった時の中でも流れるとは…」

ジョセフ「なんじゃ、自己紹介もできんのか」

ディアボロ「自分の素性を話すのは嫌いでな…」

ジョセフ「そうかい。しかし、恐れ入ったのはこちらのほうじゃ。まさか、DIOと同じ能力を持っとるとはのぅ!」

ディアボロ「やはり気づいたか…!DIOの能力を知っているという前振りがあったからか…」

ジョセフ「気づいたのはそれだけじゃないぞ。お前さんの止めていられる時間はDIOの五秒より短いじゃろう」

ディアボロ「俺も気づいているぞ…!この明るい部屋では貴様の能力は発揮できない。だから話をしながら作戦を考えようとというわけだろ!
      その手にはのらんッ!スタープラチナ・ザワールド!!」

ドォーン

ディアボロ「波紋か、おそるるに足らんッ!ようは触れなければいいのだッ!このナイフで攻撃する!」

シャキィィン

ディアボロ「そして時は動き出す」

ジョセフ「うぐっ」

137: 2014/09/08(月) 16:48:12.70 ID:GdDZKUkC0
ディアボロ「首に刺さったな。これで終わりだ…」

クルッタタタ

ジョセフ「かかったな!これは返すぞ」

シャキィィン

ディアボロ「何!?首に刺さったはずだ!?」

ジョセフ「波紋にはいくつか効果がある!わしはお前さんが触れないために何かを投げてくるのは予想できた…!
     ゆえに急所にあたる部分にくっつく波紋を流しておいたのじゃ!」

ディアボロ「時を止めていてもくっつくという『効果』は消えないからな…」

ジョセフ「その通りじゃ!そして、ここからジョセフ。ジョースターの戦い方を見せてやろう!」バァーン

ディアボロ「糸が空中に現れたッ!」

ジョセフ「ナイフを投げ返すときにあらかじめ糸をくくりつけておいたんじゃ…!この糸は波紋が流れやすい材質でできとる!この糸でお前さんをッ!」

ギチッ

ディアボロ「むぅ!」

ジョセフ「糸で縛れ動けまい!これがジョセフ・ジョースター!いや、波紋使いの戦い方じゃッ!!
     DIOから波紋のことは聞いていても、その戦い方までは聞いておらんかったようじゃな!」

ディアボロ「くっ」

ジョセフ「抵抗はせんのか?予想以上に痺れたようじゃな!」

ディアボロ「お前の次のセリフ『これでとどめじゃ。パープルヘイズ』だ」

ジョセフ「これでとどめじゃ!パープル・ヘイズ!!は!ワシの十八番を!?」

ディアボロ「俺は動けなかったのではない。力をためていたのだ!指先にな…!」

ジョセフ「何!」

ディアボロ「スターフィンガー!!」

ジョセフ「指が伸び!!」

グチャ

ジョセフ「がはっ…」

ディアボロ「このディアボロのスタンドがDIOとまったく同じだとでも思ったのか!真の帝王はこのディアボロだッ!!依然変わりなくッ!

to be continued

141: 2014/09/09(火) 17:42:20.10 ID:Y87L/8K80
ジョセフ・ジョースター

今から1、2年前、一人の青年が金を欲しさに遺跡発掘のアルバイトに参加していた。彼はその発掘で6本の矢を発見し、その矢を持って逃走した。
その後、その矢を金に変えようとしていた彼のもとに一人の老婆があらわれた

老婆「お前さんは気づいていることじゃろう… その矢に触れると不思議な力が目覚めることを…!」

そうその青年はその矢の力で後にスタンド呼ばれる能力に目覚めていたのだ

老婆「ワシはワシに対し予言をした。いずれ大いなる邪悪な存在が現れ、その存在に力を授けるという予言をな…」

青年「それが俺だと…?」

老婆「違う… お前さんは確かに邪悪じゃ、お前さんほどの邪悪さを持つ“人間”など世界に3人とおらん」

青年「まるでお前の待っているものが人間ではないと言っているように聞こえるぞ?」

老婆「その通り…!ワシが待っておるのは人間を超越した存在なのじゃッ!」

青年「ふん。まあいい、それで俺に何のようだ?」

老婆「その矢を全て買いたい」

青年「どういうつもりだ?一本で十分だろう?」

老婆「ワシの役目はそのお方に力を与えること、力とは能力だけではない。手足となる配下もまた、力…!
   ワシはこの矢を世界中にバラまき、そのようなものを集めたいのじゃ」

青年はこの老婆をただの異常者であると判断した。
しかし、彼にとって重要なのは金である。この老婆に矢を売ることにした。自分の手元に一本だけ残して・・・

青年「いいだろう。5本全て売ろう」

老婆「永遠の絶頂…それがお前の望みか…!」

青年「!?」

その老婆は青年の本質を見抜いて見せた。

青年(この老婆…本物なのか… その予言の力で俺を、矢を見つけたとでも言うのか・・・)

老婆「フェフェフェ!欲深い!じゃが、気に入った。お前さんもワシと共に来るべきじゃ。きっとワシの待つお方が力を貸してくれるじゃろう…」

青年の能力には豪快なパワーと精密さがあった。しかし、もっと圧倒的な能力がなければ青年の願いは叶わない。

青年はこの老婆を利用すれば本当に願いが叶うかもしれないと考え、その老婆に自分の素性を明かした

青年「俺の名はディアボロだ」

老婆「ワシの名はエンヤ・ガイル」

143: 2014/09/09(火) 17:48:26.93 ID:Y87L/8K80
その後、ディアボロはイタリアギャングのパッショーネに加わり、幹部の地位を手にした。そんな彼のもとにエンヤ婆から来て欲しいと連絡がきた。

エンヤ婆「久しぶりじゃな」

その老婆の横に一人の男が立っていた

???「君がディアボロだね?会いたいと思っていたよ…」

ディアボロは一瞬で悟った。この男がエンヤ婆が待っていた邪悪であることを!この男が人間ではないことを!
しかし、彼は臆さなかった。ここで恐怖すれば奴に飲まれてしまうと思ったからだ

ディアボロ「貴様がエンヤ婆の探していた存在のようだな。何者だ?」

???「DIO…という!君の話はエンヤ婆からきいている。君にも特別な力があるそうだね… ひとつ私に見せて欲しい。模擬試合といこう…」

結論から言おう。ディアボロは負けた。DIOのスタンド『ザ・ワールド』は彼のスタンドを全ての面で上回っていたからだ。

DIO「とてもすばらしい力を持っている… どうだね?私と同盟を組まないか…!主従関係ではなく…」

ディアボロは理解した。この男がそんなことを持ち出してくるのは自分のほうが上だという核心があるからだ。
絶対にディアボロがその要求を断れないとわかっているからだ

ディアボロ「あの時から俺は負け犬ととしての人生を歩み始めた!だが、俺はいずれ貴様を超え、帝王になる。
      スタープラチナを進化させ、ザ・ワールドを超えてみせるッ!」

DIOが時を止める力を習得したすぐ後、ディアボロもまた、同じ能力を習得した。彼はその能力に名をつけた。『スタープラチナ・ザワールド』と…

144: 2014/09/09(火) 19:11:56.13 ID:Y87L/8K80
ディアボロ「さて、ジョセフ・ジョースター。また、死んだ振りでもされていると厄介だからな。とどめを刺してやろう」

コツーンコツーンコツーン

ジョセフ(喉が…これではもう波紋が流せんし、すさまじいパワーで衝かれたせいで体が動かん…
すまない… 承太郎、アヴドゥル、花京院、ポルナレフ、イギー、ホリィ、スージー、ワシはここまでのようじゃ…)

シーザー『おれが最期に見せるのは代々受け継いだ、未来にたくすツェペリ魂だ!人間の魂だ!JOJO!俺の最期の波紋だぜ!受け取ってくれーーッ!』

ジョセフ(シー…ザー…!?)

シュトロハイム『人間の偉大さは『恐怖に耐える誇り高き姿にある』ギリシャの史家プルタルコスの言葉だ。さらばだ!忌々しいイギリス野郎・・・』

エシディシ『これから残された力をふりしぼり、俺の最後の能力を見せてやる!!』

ワムウ『この外道どもがーッ!!』

ジョセフ『ワムウ!なぜ?』

ワムウ『このワムウにとって強者だけが真理!勝者だけが正義であり友情!その自分自身の掟にしたがっただけのことだ!』

ジョセフ(そうじゃ、ワシは仲間、敵、たくさんの最後を看取ってきた。その命を糧にしてきた。
そのワシが、ワシがこんな所で何もせずくたばるわけにはいかんのぅ)

ジョセフ「うぐっ」

ディアボロ「やはり、立ち上がったか?しかし、その体で何ができる?」

ジョセフ(ワシの祖父、ジョナサン・ジョースターは命をかけてエリナばあちゃんと父ちゃん、そして見ず知らずの子供だった母ちゃんを守った。
ワシの父、ジョージ・ジョースターも正義のために勝てるはずのない相手と戦い死んだという・・・)

ジョセフ「ここからはワシも命をかける!!これが流れる水のように戦い続けた、戦闘潮流!ワシの人生における!最後の戦いじゃッ!」

ディアボロ「ウィルス入りのカプセルの発射か!しかし、『スタープラチナ・ザワールド』」

ドォーン!!

ディアボロ「この能力の前にはどんな能力も無意味だ!(奴のスタンドはパープル・ヘイズ状態、つまり茨による防御はもうできない!)
      終わりだ!ジョセフ・ジョースターッ!」
ドグゥ

ディアボロ「何!?なぜ茨が…!?同時使用が可能になったのか?それに腕が離れない!
      この効果は波紋!?呼吸できなくすれば止まるのではなかったのか!?」

ジョセフ「貴様の攻撃を受けたとき、少しだけ体内に波紋が残っていたのじゃ。これで捕まえたぞ…」

ディアボロ(奴の背後にパープル・ヘイズがいる!やはり、同時使用が可能になったのか!まずい!この距離でくらったら)

ジョセフ「やれ!パープルヘイズ!!」

フシュゥゥゥ

ディアボロ「バカなぁ!このディアボロが!このディアボロがぁ!!ぐぎゅうああああ!!」

ディアボロ スタープラチナ ―死亡―

ジョセフ(これでワシも…ウィルスでお陀仏じゃな… シーザー、シュトロハイム、今そっちに行くぜ)

149: 2014/09/09(火) 22:28:48.32 ID:Y87L/8K80
ジョセフ「あれ?そういえば、なんでディアボロは即死したのにワシはそうじゃなかったんじゃ?受けた距離は一緒なのに?てか、ワシ生きとる!?」

ジョセフは無意識の内に理解していた。自分のスタンドの進化は毒の効果の変化にまで及んでいたことを

スタンド名『ハーミット・パープルヘイズ・ディストーション』

本体―ジョセフ・ジョースター

破壊力A スピードB 射程距離D 持続力A 精密動作性C 成長性 完成

ジョセフのスタンド『ハーミット・パープルヘイズ』が進化した姿。茨の姿と人型を同時に使用することができるようになった。人型の姿で念写、茨の姿でウィルス発射なども可能。またウィルスに強弱をつかることが可能となった。強力なウィルスは共食いをするために致命傷になる前に消滅してしまう。つまり、弱いほうが相手に効果的に作用するのだ!

ジョセフは自らに触れる部分の毒は強力に、奴に触れる部分のときは弱めにという操作を無意識のうちにやっていたのだ!

ジョセフ「どうやらワシはそう簡単には死ねんようじゃな…」

to be continued

158: 2014/09/10(水) 21:05:29.88 ID:Pgn9xJN70
いともたやすく行われるえげつない行為

アヴドゥル「お、お前は!アメリカ合衆国在エジプト大使、ファニー・ヴァレンタイン!?」

ヴァレンタイン「その通りだ… 驚いたようだな。アヴドゥル」

アヴドゥル「当たり前だ。おまえはアメリカ合衆国大統領の側近であり、次期大統領候補のひとりとも言われている…!
      まさか、DIOと部下になっているとは…」

ヴァレンタイン「部下ではない!対等なる同盟だよ!」

アヴドゥル「同盟だと?DIOとアメリカがか…!?」

ヴァレンタイン「まだ本国の連中は知らないがね…」

アヴドゥル「一体どういうことだ!?」

ヴァレンタイン「モハメド。アヴドゥルよ!君は今の世界情勢について知っているかね?」

アヴドゥル「日本経済がすさまじい発展を遂げて世界のリーダーといわんばかりの状況になっているな。
      それに社会主義国に限界の兆しが見え出している。このまま、西側陣営の完全勝利になるだろう」

ヴァレンタイン「意外に博識じゃないか。そうだ!恐らく、後数年でソ連は崩壊し、我々西側の勝利となるだろう。
        しかも私の見立てでは日本の好景気はバブル!こちらもいずれ崩壊するだろう!」

アヴドゥル「アメリカの天下というわけか…!」

ヴァレンタイン「違う… それは一時的だ。恐らくソ連の崩壊により、東側陣営は勝手な行動を始めるだろう。
        核兵器の保有、テ口リズム、資本主義化、などにより、世界は今までの米ソ二極化でなく、多極化していくだろう!」

アヴドゥル「それで何が言いたいんだ?」

ヴァレンタイン「アメリカは第二次世界大戦で勝利し、世界の頂点の一角となった!しかし、その後のベトナム戦争で敗北した。
        世界は変わる。いずれアメリカを超える国がまた現れるかもしれない!それらに対抗するためにはもっと力が必要だ!」

アヴドゥル「まさか…! そのためにスタンドを?」

ヴァレンタイン「そうだ!新しい分野を先に見つけ、その産業を牽引する!それこそが発展の道!アメリカのやり方!」

アヴドゥル「確かにスタンドは恐ろしいものだが、世界を牽引するほどのものなるとは思えんが…」

ヴァレンタイン「大量生産!かつてフォード社は世界ではじめて自動車の大量生産を行い、アメリカを一大工業国へと押し上げた!
        私はDIOから矢を譲り受け、その由来を!原理を説き明かし、スタンドの大量生産を行おうと思っている」

アヴドゥル「スタンドの大量生産だと!?」

ヴァレンタイン「そして!アメリカを永遠の頂点に!!」

アヴドゥルは理解した!この男のスケールのでかさを!この男の愛国心を!そして、この男のうちに秘める漆黒の意思を!

アヴドゥル(奴は危険すぎる!もしかするとDIOよりも…)

ヴァレンタイン「そのためにはspw財団に矢を回収させるわけにはいかない!君達に勝利させるわけにはいかない。
        ここで死んでもらおう!いでよ!『マジシャンズ・レッド』!!」

159: 2014/09/10(水) 21:09:40.86 ID:Pgn9xJN70
アヴドゥル「(部屋が暑い!それにあの赤い外見!)『魔術師』のカードは始まりの暗示を持っている。
      そしてこの世の始まりは炎に包まれていたという。つまり、お前のスタンドの能力は炎だな!」

ヴァレンタイン「その通りだよ。私のスタンドの最大にして唯一の弱点がそのわかりやすさなのだから!」

アヴドゥル「唯一とは大きく出たな!うぬぼれがすぎるぞ!『D4C』!!」ドォォーン

ヴァレンタイン「CFH“クロスファイヤーハリケーン”」

アヴドゥル「炎の塊がッ!ぐわぁ!!」

ドォゴォン

ヴァレンタイン「あいさつとしては派手すぎたか?」

アヴドゥル「「「「「確かにな!」」」」」

ヴァレンタイン(アヴドゥルが五人。これがD4Cか…!)

アヴドゥル「いくぞ!貴様を異世界へ連れて行っていてやる!」

ヴァレンタイン「頭数を増やしたところで無駄だ!私のCFHにはバリエーションがある。
        分裂して数体で飛ばすことが可能!CFHS“クロスファイヤーハリケーンスペシャル”」

ドドドーンズッズッズッ

ヴァレンタイン「何!丸こげになり倒れたアヴドゥルから別のアヴドゥルが!」

アヴドゥル「『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』“いともたやすく行われるえげつない行為”」

ヴァレンタイン(く!数が多い!背中を許してしまったか…)

アヴドゥル「うぉぉぉぉ!!」

ブドァン

アヴドゥル「ぐぎゃぁぁぁ!!」

アヴドゥル「一瞬で蒸発した!?」

ヴァレンタイン「大方、燃やされても灰で押しつぶせるとでも思ったのだろう。『魔術師の赤』を舐めてもらっては困る。
        私のスタンドの火力は鉄を一瞬で溶かすほどあるのだよ!」

アヴドゥル(鉄の融点は確か1500℃だったはず、そんな温度では人間は灰も残らない!しかし、それほどの火力を一瞬で…!しかも自由自在に)

ドドドドドドドドド

アヴドゥル(実感でわかった。奴のスタンドは最強だ!恐らく、不意打ち以外で奴を倒すことはできない…!DIOでさえも…)

ヴァレンタイン「CFHS!!」

ドッゴーン

160: 2014/09/10(水) 21:30:13.41 ID:Pgn9xJN70
ヴァレンタイン「ほう。本体はスタンドで全身を守って凌いだか。しかし、自慢の髪型が丸こげじゃないか。
        スタンドのほうも表面がなくなってしまったか…」

アヴドゥル「思い…出した…今朝…遺体を埋めた…」ドドドドド

ヴァレンタイン「遺体?なんだ?何の話をしている」

アヴドゥル「ここに来る…途中…見つけた…なぞのミイラを…埋葬した…」ズリズリ

ヴァレンタイン「(引きずりながら、どこかへ向かっている?まずい!何か嫌な予感がする!)何のつもりか知らないが、させんぞ!アヴドゥルッ!」

アヴドゥル「D4C!私を蹴り飛ばせ!!」

ドンッ

アヴドゥル「これで…あの線につける…」

グァワーン

ヴァレンタイン「アヴドゥルが着地した地点、そのまわりが光り輝いた!?」

スサッ

ヴァレンタイン「いったいどういうことだ!」

アヴドゥル「この個体では…説明する時間は…ない…悪いが次の奴に聞いてくれ…」

ヴァレンタイン「移動させるか!CFHS!!」

ドドドドドドド

シューゥ

アヴドゥル「さて、それでは君の疑問に答えよう…!」ズズズ

ヴァレンタイン「炎が全て弾けとんだ…」

アヴドゥル「この能力の名は『D4C-ラブトレイン-』
      私がこの光の線に入っている間、私に対する攻撃をどこか遠くの場所へ不幸として弾き飛ばし、善良なもののみを呼び寄せる能力だ」

ヴァレンタイン「新しい能力…」ゴクッ

アヴドゥル「きっかけは恐らく、遺体だろうな。今朝偶然見つけたミイラのような遺体を埋葬した。
      この光の線がその遺体から出ているのを感じる。恐らく、何か凄まじい聖人の遺体なのだろう」

ヴァレンタイン「遺体…」

アヴドゥル「恐らく、ヴァニラ・アイスの攻撃が素通りしたのもこのおかげ」

ヴァレンタイン「そしてお前が追い込まれたことに発動し、しかも能力を“理解”したことによって消えない完璧な光の線となった」

アヴドゥル「随分と冷静だな…」

ヴァレンタイン「取引がした…」

ドスッ

アヴドゥル「お前の願いは聞くつもりもないし、辞世の句も言わせん。D4Cは許さん。ダメだね!」

ヴァレタイン「かッ…ブハッ」

ファニー・ヴァレンタイン ―マジシャンズ・レッド― 死亡

to be continued

169: 2014/09/12(金) 16:51:23.91 ID:c6XSUz9b0
殺人女王VS殺人鬼
花京院(まずいな。皆とバラバラになってしまった。正確には一人ではないが…)

ヌケサク「お前は吉良吉影!!」

花京院「吉良吉影…それがお前の名か…?」

吉良「一人に名乗らせるときはまず自分から名乗るべきだと思うがね」

花京院「どうせ、僕の名前は知っているんだろう」

吉良「まあね」

花京院(そして能力も知られている。これは迂闊には動けないか…)

吉良「キラークイーン。触れたものなんでも爆弾に変えるか… 素晴らしい!そして、うらやましい能力だ。
   その能力があれば私はこんな所にいる必要もなかったのに…」

ヌケサク(吉良吉影… 名前と日本人であること以外、俺達にはいっさいの情報がない。
     DIO様の部下になった理由も他と奴らとは違うらしい。ここで俺にできることは一つ!)

ヌケサク「こいつらに捕まりましたぁ!助けてくださいィィィィ」

吉良「嫌だね。そして黙れ」

花京院「哀れだな。そして、少し黙ってろ」

ヌケサク「は、はい!」

吉良「君の能力はうらやましいが、戦いでは私のスタンドのほうが上だ!いでよ!『法皇の緑』」

バァーン

花京院「あれが奴のスタンドか。おい!ヌケサク!どんな能力か知らないか!」

ヌケサク「し、知らねぇよ」

吉良「当たり前だ。自分の能力を他人に教えるスタンド使いはいない。それにすぐに見せてやる!エメラルド・スプラッシュ!!」バシャアーン

花京院「遠隔攻撃か!」

ドドドドド

ヌケサク「花京院の腕に傷が!?」

花京院「くっ!速い!それになんという威力…」

吉良「腕で防御か… かわせる速度じゃないし、当然の行動だな。しかし、今の行動でわかった。
   下手に他の能力を使うより、このままエメラルドスプラッシュを打ち続けたほうがいい」

花京院「他にも能力があるのか…?」

吉良「私のスタンドは色々多彩でね。スタンドをひも状にしたり、人の体内に入ったり、結界を張ったりと色々な能力がある。
   しかし、これらはお前との戦いでは使えない。触れられたら終わりだからな」

花京院(確かにその通りだ。あの攻撃だけを撃っていれば僕は近づけないから、奴は一方的に僕を嬲ることができる。
    それに右の壁の暖炉…!あれのせいでシアハートアタックも使えない)

吉良(ふふ。花京院典明、お前の能力の弱点は把握している。
   誰がどの部屋に落ちるかはランダムだったが、全ての部屋はお前ら全員が能力を発揮しづらいものとなっている)

花京院(奴に対抗するとしたら『ハングドマン』のDISCを使うしかない…!だが、この部屋には鏡やそれに類するものはいっさいない。となると)

吉良「エメラルド・スプラッシュ!」バシャアアン

花京院「ダメだ!奴は僕に何か行動させるつもりはなさそうだ!」

ドドドドド

吉良「いつまで防御していられるかな?さあ、どんどん打ち込むぞ」

ヌケサク(動いたら巻き込まれちまう…)

170: 2014/09/12(金) 16:54:55.85 ID:c6XSUz9b0
今から一年前、吉良吉影は父親の吉良吉廣と共にエジプト旅行にきていた。
本来なら海外旅行など大嫌いだったが、なぜか惹かれるものがあり着いていったのだ。

老婆「ちょっとこの矢を買わんかね?」

吉廣「ほほう。年代物じゃのぅ。手にとって見ていいかね」

老婆「どうぞ。どうぞ」

吉廣が矢を手に取った瞬間、その矢は吉影を貫いた。そして彼の背後にビジョンが浮かび上がった

老婆「やはり、素質があったか…」

吉廣「なんなんじゃ!ワシの吉影に何を!?」

???「何もしていない。彼は選ばれたのだ!」

店の影から一人の妖しい男が姿を現した。それを見た直後、倒れこむ吉良吉廣。
吉影にも気持ちがわかった。それほどのこの男が纏うオーラが恐ろしかったのだ

???「気に入ったぞ。たいていの人間は心に善のタガがある。そのために思い切った行動がとれない。素晴らしい悪への恐れがあるのだ」

老婆「フェッフェフェ」

???「君は人を殺したことがあるだろう。その時感じたのは罪悪感ではないはずだ…!
    バレたら平穏な生活が壊れてしまう。ただそれだけだったはずだ」

その男は吉良吉影の本性を見抜いてしまった。そしてこう続けた

???「君に新たに生まれた力は我々にしか見えない。その力があれば君は君の望むままに生きられるだろう。
    君さえ良ければその力の使い方を教えたい、君の平穏な生活を守る手伝いがしたい…」

吉良「それで君は私に何を望む?」

???「私には仲間が必要だ。目的を達するために。だが、君を縛るつもりはない。本当に大変なときに助けてくれるだけでいい…」

元来、一人を好み、自分の素性を隠したがる吉良にとって、この申し出は受け入れがたいものだった。
しかし、その男の持つオーラから感じる謎の安心感、そして、自分の能力では完璧な殺人は不可能かもしれないという不安感。
そして、彼はDIOの友となった。その後、肉の芽を植えられた父親と共に日本に帰った吉良は殺人鬼としてその力を使うのだった

171: 2014/09/12(金) 21:43:47.24 ID:c6XSUz9b0
吉良「エメラルドスプラッシュ!!」バシャン

花京院「ぐふっ」

吉良「そろそろ限界じゃないか…!お前はスタンドで防御したとはいえ良く堪えたよ。
この能力は殺人ではあまり使わないが、以前試したとき2、3発で相手は絶命していたからね」

花京院「殺人…?」

吉良「私は殺人鬼なんだ。人を殺すのが趣味というよりは殺さずにいられないといった所かな。
スタンドとは素晴らしい!証拠を残さず殺人ができる。お前のスタンドがほどじゃないがね」

花京院「下種…め…」

吉良「ふん。その腕ではもう防御できまい。これで終わりだ」

ヌケサク「お、俺はいつまでこいつの真横に突っ立てればいいんでしょう…?」

吉良「お前を逃がす余裕はない。その隙に花京院に逃げられるからな。そのままでいろ!」

ヌケサク「はい!」

花京院(腕が限界でもう防御する力はないもう僕はこのまま死ぬ。しかし、奴を倒す策はある!
ヌケサクを爆弾に変え、あの男に近づいたときに爆破する!)

カタカタカタ

花京院(あの男はさっきから余計な行動はいっさいしない。用心深いやつだ。恐らく、僕が死ぬまでヌケサクを近づけない。
そして、僕がいつ死ぬかの予測もしている。冗談は通じない!これは賭けだ!僕の命がほんの少し奴の予想を上回るかどうかの)

吉良「エメラルドスプラッシュ!!」バシャン

花京院「か…は…」

吉良「死んだな。頭、心臓、股間、全ての急所に綺麗にヒットしたぞ!」

花京院(痛い。苦しい。しかし、もう少し堪えろ。僕の体…ヌケサクに…触れるぞ)

吉良「何か嫌な予感がする。もう一発撃ちこんでおくか…」

花京院(ダメ…か…!こんな…所で…!すいません、お母さん、お父さん、さようなら。そしてジョースターさん達、あとは任せます)

ドッ

花京院「え?」

シュウシュウシュウ

吉良「なんだ!?奴に刺さってるあの矢は!?確か地下にしまってあるはずのスタンド使いを生み出す矢!?」

花京院「なにかわからないが、せめてヌケサクだけでも」

ヌケサク「え?うわぁぁぁ!!」

ドォーン

172: 2014/09/12(金) 21:47:20.57 ID:c6XSUz9b0
ヌケサク「お前は吉良吉影!!」

花京院「吉良吉影…それが君の名前か…?良い名前だね」

吉良「一人に名乗らせるときはまず自分から名乗るべきだと思うがね」

花京院「フンフン♪これはすいません。でも君が名乗っていないのに僕が名乗るのもなぁ」

吉良(なんだこいつ?なんでこんなにハイなんだ。私が聞いていた話と少し違う…)

花京院「そうだ!ヌケサク。僕の名前をあいつに教えてやってくれよ!」

ヌケサク「な、なんで俺が!?」

花京院「もしかして忘れた?ヌケサクだから仕方ないか」

ヌケサク「バカにすんな!てめーの名前は花京院典明だろ」

ドドドドドドドド

吉良「なんだ!?ヌケサクの中からキラークインがッ!」

花京院「キラークイーン!『第三の爆弾』BITE THE DUST(負けて死ね)」

ガポン

吉良「攻撃しろ!『法皇の緑』」

花京院「攻撃しても無駄だ!見えているということはすでにお前の瞳の中に入っている。第三の爆弾のスイッチもすでに作動しているッ!」

ドドン

吉良「な…に…背中が…爆破した…」

花京院「『キラークイーン第三の能力』。それは『ヌケサク』に仕掛けた『爆弾』!僕のことを知るもの全てに対して『作動』する。
    あらかじめ、『僕のことを知っていたもの』にはヌケサク経由で『再認識』したときに『作動』する」

吉良「そ…んな…この吉良吉影が…」

花京院「そしてここからが真の『キラークイーン第三の能力』!!」

ドドドドドドドド

吉良「このクソカスがぁーッ!!」

ドグォン

ヒュゥーン


173: 2014/09/12(金) 21:48:58.48 ID:c6XSUz9b0
ヌケサク「(は!吉良吉影が突然爆発?今のは一体!?)あ!お前は吉良吉影!?」

花京院「吉良吉影…それがお前の名か…?良い名前だね」

吉良「一人に名乗らせるときはまず自分から名乗るべきだと思うがね」

花京院「フンフン♪これはすいません。でも君が名乗っていないのに僕が名乗るのもなぁ」

花京院「そうだ!ヌケサク。僕の名前をあいつに教えてやってくれよ!」

ヌケサク(さっきとまったく同じ展開だ。もし俺がここで花京院の名を教えたら、吉良が爆発する!?)

花京院「もしかして忘れた?ヌケサクだから仕方ないか」

ヌケサク(とりあえず黙るがキチだぜ)

ドッ

ヌケサク「え?なんで吉良がまた爆発を?」

ドドドドドドドドン

ドグォン

花京院「吉良吉影は爆発する運命だったんだ。例え、お前が行動を変えようと定められた運命までは変わらない。
    これが僕の新たな能力!だが、この力は承太郎達にも危害が及ぶ。皆と合流するし、この能力は解除しよう。戻れ!キラークイーン」ドキュゥン

花京院「そして、お前はもう用済みだ!キラークイーン!ヌケサクを爆弾に変えろ!」

ヌケサク「うぎゃあああああ!!」

ドグォン

吉良吉影 法皇の緑 -死亡-

ヌケサク -死亡-

花京院「ちゃんちゃん♪」

to be continued

185: 2014/09/13(土) 21:31:54.51 ID:trxRorSj0
C-MOON
ポルナレフ「まさか、てめぇが俺の相手とはな…!プッチ!」

プッチ「久しぶりだな。ポルナレフ!」

ポルナレフ「しかし、てめーも運がねぇな。自分のスタンドの正体が全部知られてる相手と戦うんだからよ!」

プッチ「そういえば、君のホワイト・スネイクの幻覚にリアリティを持たせるために僕のスタンドの詳細は教えているんだったな。
    しかし、それは僕も同じことだ!お前のスタンド能力は把握している!」

ポルナレフ「同じじゃねぇんだな。これがよぉ!いくぜ!C-MOON」

ドドドドドドドドド

プッチ「スタンドの外見が…変わった…!?」

ポルナレフ「ホワイト・スネイクの進化した姿だ!能力も別物だぜ!」

プッチ「『銀の戦車“シルバーチャリオッツ”』!!」シャキーン

ポルナレフ「剣士のスタンド『銀の戦車』最初は特殊能力もなくて弱そうだと思ったが、単純に強いんだよな…!
      俺のスタンドがホワイト・スネイクのままだったら厄介な相手だったろうぜ」

プッチ「どんな能力になったかは知らないが、チャリオッツにできることは一つ!突撃だ!!」

ポルナレフ「いくぜ!C-MOOM」

コロッ

プッチ「え?」

ドゴン

プッチ「かはッ!(なんだこれは…!?うしろに落ちた!?)」

ポルナレフ「試すのは初めてだが、すげー能力だぜ」

プッチ「重力の方向が…変わった!?さっきまで壁だった場所に立てるぞ」

ポルナレフ「これがC-MOONの能力だ!俺を中心に重力が逆転したのさ」

プッチ「逆転…!?なぜ急にそんな能力が…!」

ポルナレフ「さあな。緑の赤ん坊と融合したらこんな感じになったぜ」

プッチ(緑色の赤ん坊!?そういえば以前DIOがスタンド能力をさらに強化するための試作品にそんなのがいたな…!
    DIOは自分のスタンドを失う勇気が持てず、やめていたが、それをよりによってポルナレフに…!?)

ポルナレフ「ちなみに今はこの部屋の中だけに抑えているが、やろうと思えばかなり広い範囲の重力を逆転できるぜ!」

プッチ「なぜだ!なぜ、お前ような男にそんな強力なスタンドが目覚めるのだッ!
    誰よりもDIOを愛している僕こそがホワイト・スネイクのような強力なサポートスタンドを持つのにふさわしいはずなのに!」

ポルナレフ「突然発狂して、気持ち悪い奴だぜ」

プッチ「チャリオッツ!」

ポルナレフ「てめぇのスタンドの間合いは把握してるぜ。少し後に下がれば」

スカッ

ポルナレフ「もうとどかねぇな」

プッチ「くっ」

ポルナレフ「さて、お次はC-MOONのもうひとつの能力を見せてやるぜ!」

187: 2014/09/13(土) 21:38:03.81 ID:trxRorSj0
プッチ「(近づいてきた!?)チャリオッツ!」

ポルナレフ「確かに素早いが速度がわかってるからなぁ!かわせるぜ!そして!」

ガシ

プッチ「ふんっ!大したことないパンチだ。パワー前より落ちているようだな!それに指先にかすっただけ」

メギョバギョメギョバギャ

プッチ「ぐああああ!!腕が裏返っていくッ!?」

ポルナレフ「これも重力の反転の応用だ。もうてめぇはおしまいだぜ!」

プッチ「シルバーチャリオッツ!!アマーテイクオフ!!」

ボッショォボンボンボシオ

ポルナレフ「奴のスタンドが甲冑を脱ぎ捨てた!?
      (しかも俺が与えたダメージが回復している!あの鎧のせいで内部まで攻撃が届かなかったのかッ!)」

プッチ「チャリオッツ!!」

ポルナレフ「分身しやがった!?スタンドの速度が速すぎるのか!」

ザシュザシュザシュザシュ

ポルナレフ「ぐはっ」

プッチ「随分と攻撃しづらい状況だ。致命傷を与えられなかったか… しかし、能力は止まったようだな!普通にたてる」

ポルナレフ「ハァハァ(こいつはやばい…)」

―ウェスとの戦いの少し前―
プッチ『すまない。DIO。私のスタンドでは君の役に立てるかどうか…』

DIO『どんな者だろうと人にはそれぞれその個性にあった適材適所がある。王には王の、料理人には料理人のそれが生きるということだ。
   スタンドも同様、強い弱いの概念はない。君のスタンドもきっと役に立てるときがくる』

プッチ(君の言うとおりだった)

プッチ「ポルナレフ。強力なスタンドを持つお前がなぜ負けたかわかるか?それは知らなかったからだ。
    僕がお前にチャリオッツの隠された能力を教えなかったからだ!せめて知っていれば覚悟はできたのに…」

ポルナレフ「感じ…たんだ。まだ…先がある…」

プッチ「ぐわッ!」

ドンッ

プッチ「まだ、重力操作ができたのか!奴から離されてしまった」

バサッ

プッチ「服を脱いだぞ!?なんだ、何をたくらんでいる」

ポルナレフ「重力は…俺を中心に…動いてる。脱いだ服につかまれば俺ごと宙に浮くんだ」

グングングン

プッチ「天井を破壊し、裏返しながら上っていく!?」

ポルナレフ「感じたぜッ!『位置』が来るっ!!!ここだ!この高さの重力だ!」

ドドドドドドドド

プッチ「また、スタンドが進化した…!」

ポルナレフ「もうC-MOONじゃねぇ!最後に一つ言ってやる!『時は加速』する。名を冠すなら『メイドインヘブン』!!」

to be continued

195: 2014/09/15(月) 22:28:31.17 ID:fMvHgKaJ0
メイドインヘブン
プッチ「メイドインヘブン…だと…!?」

ポルナレフ「いくぜ…!」

シュン

プッチ「速いッ!」

ドスッ

プッチ「ぐわぁ!」

ポタポタ

プッチ「はぁはぁ(肩が裂けた…なんという速度だ…!私のチャリオッツでも捉えきれない。
だが、奴の能力の秘密がわかったぞ!奴の能力は時を加速させ、自分だけその中についていける能力だ…!)」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
プッチ『DIO。その赤ん坊はなんだい?』

DIO『これは私の骨から作り出した存在だ。この赤ん坊と融合することにより、スタンドはさらなる進化を遂げる』

プッチ『君のスタンドはすでに完璧なはずだ。どんな強化がされるんだい?』

DIO『時と重力に関係する範囲内で持ち主の願いを投影したスタンドになるだろう』

プッチ『願いを投影?』

DIO『そうだ。この力を使えば世界を天国へと導けるかもしれない…!しかし、私は恐ろしい。
  『世界』を失うのが… なにより『世界』を失ってまで手に入れる価値のある能力が手に入るのか…私にはわからない』
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

プッチ(DIO、君の言ったとおりだ!あの能力は『世界』を失ってまで手に入れる価値はない!なぜなら、さっきの奴の攻撃はギリギリ見えた。
    だから致命傷にならなかった!甲冑を外したチャリオッツならばカウンターを与えることはできるはず!)

ポルナレフ「さっきの攻撃を堪えたことを評価して、俺の能力をもう少し教えてやろう」

プッチ「・・・・・」

ポルナレフ「俺のスタンドは時を加速させ、それについていける能力だ。今は俺の周りだけに留めてるが、やろうと思えばこの宇宙全体を加速できる」

プッチ「ほう。確かに驚くべき能力だ。だが、それがどうした…?」

ポルナレフ「そして、てめーが俺の攻撃をギリギリかわせたのは俺が本気を出してないからだ!まだまだ時は加速できるぜ!」

プッチ「な…」

ポルナレフ「いくぜ!メイドインヘブン!」

ゴーッ

プッチ「うぐあっ!!」ザシュ

196: 2014/09/15(月) 22:30:45.76 ID:fMvHgKaJ0
プッチ「はぁはぁ(奴は、ポルナレフは単純な男だ。チャリオッツを超える速さが欲しい。その程度の願いしかこめていないだろう!
    しかし、スタンドは単純なほど強い!運命がポルナレフを選んでいるのかッ!)」

ポルナレフ「どの程度制御できるかと試してみたんだが、少し抑えすぎたか… またかわされちまった。次は本気でいくぜ!」

プッチ「やめろ!よすんだ!ポルナレフ…!DIOはお前の能力を恐れ、殺そうとしていた。それを生かせてくれと頼んだのは僕だ!」

ポルナレフ「な…に…」

プッチ「お前は妹を失ったという僕と同じ悲しみを持っている。僕はお前を救ってやれると思ったからだ。これは僕の自分勝手な命乞いではない…!」

ポルナレフ「妹…?俺を救う…?ふざけんじゃねぇ!!てめぇらはJ・ガイルの存在を俺に黙っていやがっただろッ!
      それの何が救うだ! 今、はっきりわかったぜ!てめーは自分が『悪』だと気づいていない最もドス黒い『悪』だ…!」コツコツコツ

プッチ「やめろォォォォ!知った風な口をきいてんじゃないぞぉぉぉぉ!!僕はDIOと共に世界を天国へと導かねばならない!!
    貴様の敵討ちがどうとかそんなことはどうでもいいのだ!安っぽい感情で動いてるんじゃない!!」

ポルナレフ「てめーは『磔刑』だ!!」

プッチ「あああああがあああああぐあばああああああ」

グチャア

エンリコ・プッチ 銀の戦車 -死亡-

197: 2014/09/15(月) 22:36:12.58 ID:fMvHgKaJ0
―この戦いの少し前―
DIO「さあ!いくぞ!承太郎…!」

???「おまちくだいさい!DIO様。こいつの相手は我々がしましょう!」

承太郎「なんだ?てめぇらは?」

「俺の名はペイジ!!」
「吉良吉廣!!」
「虹村万太郎!」
「ゲンゾー!」

「「「「スタンド攻撃!!」」」」

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラ」ドドドドドドドドドドドド

「「「「あぎゃあ」」」」

ペイジ スタンド名『ジョーンズ』 -死亡-

吉良吉廣 スタンド名『アトム・ハート・ファーザー(未完成)』 -死亡-

虹村万太郎 スタンド名『プラント・ボーンナム』 肉の眼を抜かれ再起不能

ゲンゾー スタンド名『ドラゴンズ・ドリーム(未完成)』 -死亡-

DIO「さすがの速技だな。ところで承太郎。このジョナサンの肉体が完璧になじむにはやはりジョースターの血が一番しっくりいくと思わんか?
   お前は血を吸って殺すと予告しよう!ザ・ワールド!!」

ドォーンッ

DIO「とりあえず、ここから逃げる!!アヴドゥル達が追いついたら厄介だからな!そして、承太郎を殺した後、時を止めて一人ずつ暗殺してやるッ!!」

to be continued

210: 2014/09/21(日) 21:03:29.84 ID:tpzuMjnP0
ザ・ワールドVSキング・クリムゾン

ドォーンキィーン

DIO(ここに来る途中、何度か時が止まった。ディアボロの奴だな。どうやら苦戦しているようだ。
それよりも気になるのが、何度か感じた時に関しての違和感。あの感覚はいったい…!?)

承太郎(あの野郎、いったいどこまで行く気だ!?)

DIO「かなり離れたしここらへんでよかろう。承太郎!まずはお前から血祭りにあげてやる!」

承太郎「やろう…DIO…」ズシッズシッ

DIO「ほう。向かってくるのか。逃げずにこのDIOに近づいてくるか!」

承太郎「逃げてたのはてめーだろ…!オラッ!」ガオッ

DIO「ふんッ!」ガオッ

承太郎「む!」

シュッタ

DIO「ほう。それが未来予知か…!しかし、攻撃を途中でやめたということは『世界』に勝てないという未来が見えたというところか…」

承太郎「『世界』。俺のキングクリムゾンと同じ近距離パワー型であり、時を止めることができる」

DIO「貴様らにスタンドの能力が見られたのは厄介だが、たとえわかっていても我が能力に対処する方法などない!」

承太郎「それにしちゃあ、さっきはやけにビビッていたように見えたが?怖いのか?負けず嫌いの泣き虫さんよぉ」

DIO「ジョナサンめ!さてはスピードワゴンあたりに話したな…!」

承太郎「なんだ。適当に煽っただけだが、事実だったか…」

DIO「くだらん挑発にのってやるか!」

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」

DIO  「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」

ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガシッ!

DIO「今の攻防を見るかぎりパワーは互角だが、『世界』のほうがキングクリムゾンよりスピード、精密さは上のようだな。
未来予知のおかげで互角のラッシュに持ち込めたにすぎん!」

承太郎「おおおおおおおおお」

DIO「100年前の因縁があるだけにジョースターの血統のものだけは手加減せずに一気に殺すと決めていた!
とどめを刺すのはやはり『世界』の真の能力ッ!」

承太郎「オラオラオラオラオラ」

DIO「ザ・ワールド!!時よ止まれッ!」

ドォーン

211: 2014/09/21(日) 21:07:33.85 ID:tpzuMjnP0
DIO「ふぅ。これで第一関門は突破だな。残るジョースターの血統はジョセフのみ!
奴とその仲間達を暗殺すれば俺は運命から完全に解き放たれる!死ね!承太郎」

ピクッ

DIO「なにィィィィィィ!!い、今動いたぞッ!奴の指先が…動いたぞッ!そ、そんな馬鹿なッ!!」ガタガタガタ

DIO(確かに同じタイプのスタンドだが、キング・Cには予知、ザ・ワールドには時止めがあるじゃないかっ!二つを同時に持つだと!!)

ゴゴゴゴゴゴゴ

DIO「時間切れだ。時は動き出す」

ドォーンッ

DIO「貴様!見えていたのか…?」

承太郎「どうしたDIO?元々の不健康な青白い肌がもっと青くなってるぜ…!」

DIO「見えているのかと聞いているのだッ!!承太郎ッ!」バァーン

承太郎「さあな。なんのことだ…?わからないな。DIO…」

ギュン

DIO「逃げる気か!」

承太郎「てめぇと至近距離でやりあうのは命とりだからな」

DIO「逃がすか!ザ・ワールド!!」

ドォーンッ

DIO「逃げ出したということはやはり止まった時の中では動けないのか?
いや、それならばさっきのインターバルのときを狙うべきだったはずだ!一体どっちなんだ」

ピクピクピク

DIO「ん?手を近づけたときだけ動くぞ。しかも動くのは指さきだけ…」

ピクピクピクピク

DIO「フハハハハハハハハハーーッ!!あの時のラッシュのときに磁石をつけていたのだな!
そして、奴の腕にもついている。近づくと動くようになっているとは!脅かしおって!」

DIO「『世界』の能力を知った後、さまざま対策を練っていたということだな。しかしッ!こんなイカサマのトリックは!
貴様のスタンドが時の中を動けぬという証明ッ!こんどこそ!死ねいッ!承太郎!!その頭を潰れたジャムパンのようにしてやる」

ガシッ

DIO「何!この感触はスタンドの腕!かなり間抜けな絵づらだが、奴の頭からスタンドの腕が生えている!
確かにスタンドは射程距離内であればある程度の移動はできる!しかし、なぜピンポイントで俺が攻撃する部位がわかったのだ!?」

ドドドドドドドド

DIO「予知か!おそらく奴は予知で自分の体のどの部位が吹き飛ぶかが見えたのだ!磁石のトリックはそれに気づかせないためのおとりッ!
   しかし、まずいぞ。最初の警戒と今の驚愕で時間を使ってしまった。もう時を止めていられない…!」

ドォーンッ

承太郎「オラァッ!!」

バン

DIO「グゥわ!!」ガボンッ

ドッバァア

承太郎「上手くいったぜ」

212: 2014/09/21(日) 21:09:21.22 ID:tpzuMjnP0
DIO「うわぁぁぁぁぁ!!」

ドグシャァ

DIO(くそッ!承太郎め!しかし、上手く人がいる店に飛び込めたぞ)

女「ひいいいひいいいあああああ!!」

ムクリ

女「ち、血まみれで足がもげた男性が!腹に穴を開けた男性が起き上がった!?」

DIO「おい!女… そこにある俺の脚を拾ってもってこい!スチュワーデスがファーストクラスの客に酒とキャビアをサービスするようにな…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

承太郎「角度的に狙いづらかったとはいえ…無理してでも頭を狙うべきだったぜ…!」

ズギュゥーン

承太郎「どうやらエネルギーの補給はできたようだな。カラカラだった腹がいっぱいになってるもんなァ…」

DIO「これが貴様の思いついていた策か…!見事なものだ!しかし!そんな小手先の作戦では『世界』には勝てん!」

シャキーン

DIO「貴様の未来予知の対処法は絶対にかわせない攻撃をすること!この大量のナイフを使った処刑法を思いついた…」

承太郎「!!」

DIO「青ざめたな…!勘のいい貴様は悟ったようだな!さっき店の中からいただいていきた…!」

承太郎(野郎!なんてことを思いつくんだ!こいつは…やばい…ぜ)

DIO「フン!逃れることはできんッ!『チェックメイト』だ!!ザ・ワールド!!」

ドォォーン

ドバァ

DIO「その貴様の全身を包み込むナイフ!場所の予知は関係ないよな!フハハハハハハハ!!時は動き出す」

ドバーッ

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

DIO「ハハハハハ!!はじきもらしがあるぞッ!」

ザクザクザクザク

承太郎「ぐっ・・・うぐあ」

DIO「ダメ押しにもう一本!」

バスッ

DIO「予想以上に苦戦したが、予定通りだ」

213: 2014/09/21(日) 21:11:18.04 ID:tpzuMjnP0
承太郎(飛び道具を警戒してさっきDIOが店に突っ込んだあと、帽子と胸に雑誌を拾って入れといてよかったぜ!
だが、脚や肩にはナイフが刺さってる。結構なダメージだ。このまま死んだふりをしてチャンスを狙うのが最善の策か…)

DIO「念には念をいれとくとするか、ジョースターの血統は幸運だからな。死んだふりをしてだましているかもしれん。奴の呼吸音は?」

シィーン

DIO「きこえない。呼吸はしていない。では心臓の音は?」

承太郎(まずいな。スタンドで掴んで心臓を一時的に止めるしかねぇ…)

ガッグニャ

承太郎(こいつは…まじに…やばい。このまま意識を失うと…マジに逝っちまう…ぜ…)

DIO「心臓も停止している。奴は完全に死んでいるようだな!あとはこの道路標識で首を切断するだけだ!」

バングァシグァシパチッ

DIO「何!?承太郎の眼が開いた!!」

承太郎「やれ!キングクリムゾン!頭をぶち抜いてやれ!」

グォォォン!!

DIO「なん…だと…!?まさか…」

ブギャァァ

承太郎「ハァハァ。やっとこさ…脳天をぶち抜いてやったぜ」

DIO「ず、頭痛がする… 吐き気もだ…!な…なんてことだ!このDIOが気分が悪いだと?このDIOが頭を破壊され立つことができんだと!?」

バシャア

承太郎「臭いでわかるだろう。ガソリンをブッかけた!
このまま貴様を焼いちまったあと、日の出を待ってこの世のチリとするのが賢明なやり方ってとこだな」

DIO「ククククククハハハハハハハハ ザ・ワー」

承太郎「させるか!!オラオラオラオラオラオラオラオラ」

DIO「ぶぐあ!!う、上手くふっとばしてくれたな!方角も完璧だ。今、この先にはこのDIOにとっての治癒師が来ているのだ!」

キィーン

承太郎「あ、あの先にいるのは!!」

214: 2014/09/21(日) 21:18:25.70 ID:tpzuMjnP0
ジョセフ「え?」

ドガン

ジョセフ「うぶ!!」

承太郎「なんでジジイがあんな所に…!?」

DIO「このDIOの肉体はジョナサン・ジョースターのものだ。そして、このDIOはそのジョナサンのスタンドも使うことができる!!
能力は『念写』!!ジョセフ・ジョースターと同じ能力だ!」

承太郎(ジジイの血を吸って再生してやがる)

DIO「ジョセフ・ジョースターが念写を使って俺の正確な場所を探してここに近づいていることは感じていた。俺とジョセフの念写は血縁のおかげかな。
お互いにある程度、干渉することができる。それを使って奴をここに誘導したのだ!俺が吹っ飛ばされるだろう位置にな…!」

承太郎(そういや、以前テレビでDIOを念写した時にテレビがぶっ壊れたと言っていたな。それの応用か…)

DIO「なじむ!実になじむぞ!!フハハハハハハハ」

ボリッボリボリ

DIO「この肉体は100年前のジョナサン・ジョースター!今吸い取ったのはその孫ジョセフの血。
そしてここまで俺を運んでくれたのは承太郎!お前自身だ…!」

DIO「貴様らの血統は我が運命という路上に転がる犬のクソのようにジャマなもんだったが、
最後の最後にこのDIOに利用されるのが宿命だったようだな…フハハハハハハハハハハハ」

承太郎「じ、じじい」

コォォ

ジョセフ『わしがこんな形で足を引っ張ることになるとはのぅ。承太郎、よく聞け!もう気づいとるかもしれんが、
     お前のスタンドにはまだ隠された能力がある。怒れ!激しく憤怒しろ。その怒りがお前の力を引き出すじゃろう…』

承太郎「ジジイの魂か…これは…!?」

ジョセフ『この旅行は実に楽しかったなぁ…いろんなことがあった。まったく、本当に楽しい50日間じゃったよ…』

承太郎「幻…覚か!?」

DIO「おい!どこを見てる?承太郎。フン!」ドスッ

ズギュン

DIO「しぼりカスだッ!フフフフフフ」

承太郎「ジジイ!てめぇに言われなくてももう怒ってるぜ!」

DIO「クククク!!最終ラウンドだ!いくぞ!ザ・ワールド!時よ止まれッ!WRYYYYYYYYY―――ッ!!」

ドォォォーン

DIO「フフフフフフ!!実にすがすがしい気分だッ!!最高に「ハイ!」って奴だ!!時は9秒ほど止めていられそうだぞ!
   貴様に伝えられないのが残念だよ!承太郎。WRYAAA!」

ドギャバキバキ

DIO「ほう!急所はスタンドで防御しているのか。怒ると言っておきながら冷静な奴だ!
まあ、トドメはいつでもさせる。絶望にくれた奴の顔を見るのもいいかもしれん!時は動き出す」

ドォォーン

承太郎「ぐッ!オラオラオラ」

DIO「そんな弱った体で放つ攻撃など効かん!無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッー!」

ドッギャア

グォォォォォ

DIO「間髪入れず最後の攻撃だッ!正真正銘最後の時間停止だ!これより静止時間9秒以内にッ!カタをつけるッ!ザ・ワールド!!」

ドバァーン


DIO「は!ロードローラーだ!確かにこれでケリをつけるつもりだったが… どうしてすでに目の前に炎上したロードローラーが…」

承太郎「これがキングクリムゾンの隠された本来の能力!『時間を消し去って』飛び越えさせた…!!」

215: 2014/09/21(日) 21:23:07.34 ID:tpzuMjnP0
DIO(い…いつの間に背後に!?それに『時間を消し去った』だと?承太郎が、このDIOとは違った形で時の支配を…!?)

DIO「ザ・ワー」

承太郎「キングクリムゾン!!」

ドバァーン

承太郎「時は消し飛んだ。DIO、てめぇの動きは全て『読める』…!動きの軌跡が『読める』!『未来への動きの軌跡』が…」

承太郎「『キングクリムゾン』の能力の中ではこの世の時間は消し飛び。そして全ての存在はこの時間の中で動いた足跡を覚えていない!
    『結果』だけだ!!この世には『結果』だけが残る!!時間の消し飛んだ世界では『動き』はすべて無意味となる!!」

承太郎「そして、俺だけがこの『動き』に対応できる!!おまえがどう動くかが全て見えるッ!これが『キングクリムゾン』の能力だ!!」

DIO「また消え!?」

承太郎「オラァ!!」

ブワギィィ

DIO「あ、脚がぁ!!」

承太郎「お前に対する慈悲の気持ちはまったくねぇ!てめーをカワイソーとはまったく思わねぇ…
    しかし、このままお前をなぶって始末するってぇやり方はおれ自身の心の中にあと味のよくねぇものを残すぜ!」

承太郎「その脚が治癒するのに何秒かかる?三秒か?四秒か?治ったと同時にキングクリムゾンの拳をてめーにたたききむ!かかってきな!」

DIO「!!」ガタガタガタ

承太郎「西部のガンマン風に言うと『ぬきな!どっちが素早いか試してみようぜ』というやつだぜ…」


216: 2014/09/21(日) 21:24:35.47 ID:tpzuMjnP0
DIO(なんということだ。このDIOが『恐怖』している…!承太郎に『恐怖』している!
   また俺はジョースターの血統に敗れるのか… なぜだ!なぜ奴らはここまで強い)

ドドドドドドドドド

DIO(ジョジョは吸血鬼と化した俺が恐ろしかったはずだ。しかし、立ち向かってきた。その子孫である承太郎も逃げずにこのDIOに向かってきた…!
   どちらも勝てる見込みなどなかったはず… そうか!わかったぞ!奴らの強さの秘密が…)

DIO(俺は『恐怖』を克服することが生きることだと思っていた。しかし、いくら克服しても遠ざけても『恐怖』は虫けらように這い上がってくる!
恐怖とは遠ざけるものではない!恐怖とは『理解』し、そして『立ち向かうもの』なのだ!)

DIO(今俺は承太郎に『恐怖』している。しかし、逃げない!立ち向かってやる!俺がジョースターを超越し、真の強者となるために)

承太郎(目つきが変わった!)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

DIO「いくぞ!承太郎!!うぉぉおおおお!!」

承太郎「オラァ!!」

ドグァシィン
ビキィィィ

承太郎「う、腕の骨が砕けた…!?」

DIO「ハァハァ。礼を言うぞ。承太郎…!俺はお前のおかげで真の強さに気づくことができた。
ありがとう…(そして、我が友ジョジョよ。お前にも感謝しよう…)」

承太郎「『ジョースター家とDIOとの戦い』はてめーの勝ちだ。それは認めよう。しかし、『この戦い』の決着はまだついてないぜ…」

DIO「何!?」

???「キラークイーン!!」

DIO「ぬ!!貴様は花京院!?」

花京院「承太郎、すまない!遅くなった…」

DIO「ハハハハハハ 仲間を助けに来たのか…!しかし、貴様一人来たところで…」

???「花京院一人じゃねーぜ!」

DIO「ポルナレフ!アヴドゥル!貴様ら揃いも揃って、どうしてここが…!?」

ポルナレフ「簡単に言えば俺の新しい能力で探し回ったってとこかな。大したことはねぇよ。超スピード、チャチな能力さ」

アヴドゥル「DIO!よくもジョースターさんを!!貴様だけは絶対に許さん!!この私の能力でバラバラにしてくれる!!」

承太郎「ちとカッコ悪いが、延長戦といこうぜ!DIO…!」バァーン

to be continued

230: 2014/09/27(土) 20:17:09.39 ID:viDqrobc0
最終話 ラスボスのスタンドがDIOを倒すために集結したようです

花京院「とりあえず、状況が聞きたい!作戦を立てるためにも一旦ここから離れよう!!ポルナレフ!」

ポルナレフ「おう!メイドインヘブン!」

DIO「させるか!!ザ・ワールド!」

ドォォーン

DIO「時は止まった。ん?一瞬にしてあそこまで遠くに移動か。なるほど、これがポルナレフの新しい能力…!
あんなに距離があっては9秒では間に合わんな。時は動き出す!」

ドォォーン

承太郎「これは?」

ポルナレフ「俺の新しいスタンド『メイドインヘブン』の能力だ。時を加速させてその中に俺だけついていける能力だ!
今は俺の周りの時だけを加速させてる」

アヴドゥル「それにポルナレフが許可すれば我々も時の流れについていけるらしい」

承太郎「そして、ついていけない奴には俺らが高速移動しているように見えるってわけか」

花京院「この能力を使って高速移動しながら君を探していたのさ!」

承太郎「俺もポルナレフ同様新しい力を手に入れた。だが、ちょっと調子に乗っちまってな。この様だ」

花京院「新能力… 君も覚醒したのか。僕らも同じです。ただ僕の能力はかなり癖が強い!それに二度発動できるかはわからない… 」

承太郎「オレの能力は強力だが、恐怖を克服した今のDIOには通用しないかもしれねぇ…(吹っ飛ばした時の中じゃ攻撃はできねーしな)」

アヴドゥル「新能力なら私も手に入れた。強力な能力ではあるが、防御面の能力だ!
      負けることはないが勝つには時間がかかる」

花京院「ホリィさんの命はもう限界のはずだ!僕らにあまり時間は残されていない」

ポルナレフ「てことは、要は俺の能力だな!あいつは俺の速度についていけてなかった!」

承太郎「それと言い忘れたが、DIOの野郎の時を止めていられる時間が9秒になった。ジジイの血を吸った影響だろう」

花京院「ジョースターさん…」グッ

アヴドゥル「彼の遺体は見つけた。しかし、DIOを倒すことが先決!だから置いてきた…」

承太郎「いや、まだ死んじゃいねぇ。蘇らす策はある!」

ポルナレフ「何!?どうやって?」

承太郎「詳しいことは後で話す。とりあえず、そのためには“DIOの体をそのままにして”奴を倒さねぇと」

ポルナレフ「よくわからねーが、頭だけをぶっ潰せばいいってことだな?」

花京院「なら僕に策があります」バァーン

231: 2014/09/27(土) 20:28:44.91 ID:viDqrobc0
ポルナレフ「いくぞ!花京院、承太郎!俺に掴まれッ!!」

ゴアアアアアア

DIO(来るか!)

ポルナレフ「このまま、ぶっ飛ばしてやるぜ!」

承太郎「待て!ポルナレフ」ガシッ

ポルナレフ「何か見えたのか?」

承太郎「恐らく、このままいったら、時を止められて殺される…!そういうビジョンが見えた」

ポルナレフ「何!?どうやって… あいつにはオレがいつ突っ込んでくるか見えないんじゃないのか!?」

花京院(目を瞑っている…!触覚に全神経を集中させているのか…!?)

DIO(ポルナレフの能力は脅威だ。あれほどの速さでは時を止めるタイミングが掴めん!
   しかし、奴らは全員近距離型のスタンド!俺を倒すためには触れねばならん。触れたその瞬間に時を止める!!)

DIO(以前の俺なら恐怖でそんな芸当はできなかっただろう!しかし、今は違う!このDIOは奴らに能力に真っ向から立ち向かい、打ち砕いて見せる!)

ポルナレフ「俺が触れた瞬間に時を止めるだと!?そんなことできるわけがねぇ!」

花京院「確かに君の“時の加速の力を乗せた攻撃”は凄まじいものだろう。だが、奴は人間じゃない。
豹並みの反応速度と多少のダメージでは倒せない体を駆使すれば可能かもしれない!」

承太郎「それに奴は俺との戦いで『恐怖に立ち向かう精神力』を手に入れちまった。
だからこそ、いつ来るかわからない攻撃を目を瞑ったまま冷静に待つことができる!」

ポルナレフ「じゃあ、どうする?あいつが隙を見せるタイミングを待つか…」

承太郎「いや、さっきも言ったが、あまり長引かせるわけにはいかねぇ。
それにあいつは止まって待っているだけだが、俺らは常に動いていないといけない!長期戦は不利だ!」

花京院「僕が加速から離脱して、隙を作ります!」

ポルナレフ「大丈夫なのか?」

花京院「奴は君の攻撃に対処するために『時止め』は温存しておくはずだ!つまり、ただの近距離対決になる!」

承太郎「だが、DIOのスタンドはパワー・スピード共にキングクリムゾンと同等かそれ以上だ!気をつけろよ…!」

花京院「フッ。キラークイーンに弱点はない!!」

232: 2014/09/27(土) 20:33:37.26 ID:viDqrobc0
シュタッ

DIO「ほう!花京院、高速移動から離脱するとは、死にたくなったか?」

花京院「キラークイーン!!」

DIO「キラークイーン。そのスタンドは強力なものだが、この『世界』にとっては取るに足らん存在だぞ」

花京院は思った。ついにこの時が来たと!

花京院(あの時… DIOと初めて遭遇した時、僕はDIOと言う怪物にビビった!
    足がすくんで、体中の毛が逆立ち、全身が凍りついた。ヘドを吐く一歩手前さ)

その時DIOは僕をあやすようにこう言った

DIO『花京院君、恐れることはないんだよ。友達になろう…』

僕は自分自身を呪う!それを聞いてホッとした自分を、まだ生きれると安心した自分を!二度とあの時のみじめな花京院には戻らない!

DIO「花京院… その目は俺と同じ恐怖に立ち向かうもの目だ。さっきの評価は取り消そう。お前は強い!」

花京院(恐怖だけじゃない。あの頃の僕とは違うものがもうひとつある!それは心の通い合った仲間の存在。
    目的の通い合った初めての仲間、この戦いは彼らを守る戦いでもあるんだ!)
スッ
バッ

DIO「貴様のスタンドは単純な攻撃力は『世界』には及ばないが、触れたらこのDIOとて一撃だ。気をつけねば…」

花京院「『世界』射程距離10メートル。時を止める『能力』がある」

DIO「貴様に対してその能力は使えんな!時を止めてお前を始末したら、インターバルの間にポルナレフの攻撃を受けてしまう!」

ドンドン
スッブン
ボギャア

花京院「グボァ」

DIO「肉弾戦で『世界』に勝てると思ったか?」

花京院「やはり強い!動けばそこを攻撃してくる…」

DIO「これでは隙を作れんぞ。花京院」

花京院「キラークイーン!」

DIO「フン!」

ドギアア

花京院「う、腕がッ!」

DIO「これで貴様は私に触れることはできなくなったな」

花京院「くそぉ」バタン

DIO「そのまま倒れていろ。すぐにとどめを刺してやる!」コツコツコツコツ

花京院「まだ、足は動く!」

カキーン

DIO「何!?石を蹴飛ばしてきた!?まさか、あの石は爆弾!?」

花京院(倒れたのは地面の石に触れるため、それを蹴飛ばしてお前にぶつけてやる!これが僕の最後の攻撃だ!)

サワッ

DIO「(何かが触れた感覚!ポルナレフか!このDIOが驚愕したタイミングを狙ったのか!しかし、間に合う!!)ザ・ワールド!!時よ止まれ!」

ドォォーン

233: 2014/09/27(土) 20:42:59.09 ID:viDqrobc0
DIO「な!?これはナイフだ!ポルナレフは自分が攻撃すると見せかけてナイフを投げていたのか!?さっきの俺と似た作戦だ…!本体は!?」

バァーン

DIO「うおおおおおおお!!あんな遠くに!?花京院を連れて…
   しかし、まだ手はある!このナイフを投げたのは失敗だったな!このナイフの動きにポルナレフは気づかない!!」

ズシュゥゥゥ

DIO「5秒前、4秒前、3秒前、2秒前、1秒… !!(今、こっちを見た!?)」

ドォォーン

ポルナレフ「ウシャアアアアア!!うおおおおおおお!!」

ズシズシズシズシ

DIO「ナイフが外れた… 停止した時の中を…!?」

ポルナレフ「これで数秒は時間停止できねぇ!終わりだあああああああああ!!DIOオオオオオオオオオオオオオ!!」

ドバンァ

DIO「ぐおおおおおおおお!!」

ドシューン

DIO「拳を握って、俺を吹き飛ばしただと!?」

???「久しぶりだな!」

DIO「ア、アウドゥル…!!」

花京院(アヴドゥルさんの能力なら頭だけを異世界に送ることができる!しかし、DIOを挟むのは簡単なことではない!)

承太郎(DIOをポルナレフの力でアヴドゥルの射程圏内まで吹き飛ばす!上手くいったみてぇだな)

アヴドゥル「異世界の旅を楽しんでくるといい。Have Nice Trip!!『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』“いともたやすく行われるえげつない行為”」

DIO「アヴドゥル!きさまぁぁぁぁ!!」

ドシャアアアン

アヴドゥル「ただし、チケットは一人分だけだ。ジョナサン・ジョースターの肉体は連れていけんな。DIO!お前の頭だけを許可する」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

DIO(異)「なんだ?俺の頭が地面から…」

承太郎(異)「何が起こっているんだ!?」

DIO「逃げろ!!異世界の俺!!」

ブチッ

DIO「首が…もげた!」

ゴツズブズブズブズブズブズブ

DIO(異)「頭が崩壊していく!この俺に向かってこんなことを!勝利者はこのDIOだ!やめろッ!オレが世界の頂点なんだ…」

DIO「やめろオオオオオオWRYYYYYYYYY-ッ!!」

ガァーンドバァッ
ドシャアアン

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

花京院「アヴドゥルさんが…異世界から戻ってきた…」

ポルナレフ「どうなったんだ!?DIOは?」

アヴドゥル「終わった… DIOは死んだ」

承太郎「あいつの敗因はたったひとつだぜ…DIO…たったひとつの単純な答えだ…」

「「「「てめーは俺らを怒らせた」」」」

DIO『世界』 頭部完全消滅 -死亡-

234: 2014/09/27(土) 20:53:01.89 ID:viDqrobc0
DIOの館前

SPW財団A「今入った連絡によると、DIOが倒されたらしい!」

SPW財団B「本当か!それは良かった」

SPW財団A「しかし気を抜くなよ。まだ生き残りのスタンド使いや屍生人がいるかもしれん」

SPW財団B「おい!誰かが館から出てくるぞ!」

SPW財団A「あれはイギーだ!それに誰かを咥えてひっぱてるぞ!」

SPW財団B「どちらもひどい怪我だ!すぐに手当てを!」

ウェス「う、ううん」

SPW財団A「目が覚めたか…」

ウェス「ここは…それにあんた達は?」

SPW財団A「我々はSPW財団のものだ。そこで応急手当を受けている犬、イギーが君をここまで運んできたんだ」

ウェス「そうか…あいつが…」

SPW財団A「君とイギーの間に何があったかは聞くつもりはない。ただ、一つだけ聞かせてくれ。君は我々に敵対する意思はあるか?」

ウェス「今更どうするつもりもねぇよ」

女性「あのすいません。少しよろしいですか?」

SPW財団A「え?」

男性「こら、こんな大変そうなときに何を声かけているんだ。妻が迷惑をかけて申し訳ありません。
   娘が死に息子が行方不明になってせいで精神が不安定になってるんです」

SPW財団A「いえ、かまいませんよ。それで何か御用で?」

女性「実は私の16になる息子が突然、家を飛び出しまして」

男性「出国記録からエジプトへ向かったということだけはわかりましてね。警察に任せていても落ち着かないので我々も探しにきたのです。
   それでこの辺りを通ったら妻が息子の気配がすると言い出しましてね」

女性「根拠はありません、ただ感じるんです。息子が近くにいるって!」

SPW財団A「それで息子さんのお名前は?」

女性「エンリコ… エンリコ・プッチと言います」

ウェス「!?」

SPW財団A「・・・・・・。わかりました。我々もできる限り協力しましょう。ただ、今はこの怪我人の治療が先決なので…」

男性「ありがとうございます。さあ、行くよ」

女性「ええ…」

ウェス「・・・・・・・」

女性「あ、あの!そこの倒れてる方。失礼ですけれど、前にどこかでお会いしたような…」

ウェス「か、か… 知りません。初めてお会いします…」

SPW財団A「・・・・・・。さあ、ここでは応急手当しかできない。近くの病院に行こう」

女性「ま、待ってッ!あなた、まさか!」

ウェス「一度も会ったことはありません!オレはケガ人なんだ…!もういいだろう」

女性「ご、ごめんなさい…」

SPW財団A「さあ、行くぞ!」

ウェス(運命か… 人は運命に抗うことはできない。だが、こういう運命もあるんだな… 少しだけ神とやらに感謝してみるか…)

ウェス・ブルーマリンは退院後、自分の能力を必要とすると人がいるかもしれないと言い残し、姿を消した

その言葉が真実なのか嘘なのかは誰にもわからない…

235: 2014/09/27(土) 20:58:34.62 ID:viDqrobc0
『こちらSPW財団 第二号車 DIOの死体は回収した 頭部はアヴドゥルの能力で異世界に移動したため、復活の可能性なし』

『イギーは意識不明だが命に別状はなし!DIOの館前に潜伏していたメンバーが保護、現在搬送中。
 また、DIO館内にて5本の矢を回収、現在厳重に保管。もう一本は所在不明』

花京院「それならば僕と融合してしまいました。取り出すことが可能かはわかりませんが…」

『了解した。ところで2号車に質問する。なぜ、DIOの死体とジョセフ・ジョースターの遺体を同じ車に乗せたのか?』

ポルナレフ「そうだぜ!承太郎。もったいぶってないで早く教えろよ」

承太郎「DIOには貸しているものがある。貸したものはしっかり返してもらわないとな」

アヴドゥル「なんのことかわからないが…?」

承太郎「死体から死体への輸血ってのはできるかな?DIOは少し前にじじいの血を吸い取った。それを返してもらう」

医師A「不可能だ!脈拍がない。つまり心臓が停止しているんだ。これでは全身に血液を巡らせるのは無理だ!」

承太郎「キングクリムゾン!じじいの心臓を動かせ!」

ドキューン

ドクンドクン

アヴドゥル「心拍音だ!」

ポルナレフ「すげぇ!止まってた心臓が動きだしてるぜ!」

花京院「これはひょっとすると…」

医師A「急いでDIOの死体から抜き取って輸血するんだ!」

ドォーンドクンドクン

アヴドゥル「ジョースターさんの顔に生気が戻っている…!」

医師B「脳波です!脳波が現れました!」

パチッ

花京院「ジョースターさんが目を開けたぞ」

ジョセフ「終わったようじゃな…!」

アヴドゥル「ジョースターさん!!」

花京院「やった!ジョースターさんが蘇ったぞ!」

236: 2014/09/27(土) 21:05:21.92 ID:viDqrobc0
承太郎「待て!元はじじいのものとはいえ、DIOの血液を流し込んだんだ。精神がDIOのものになっているかもしれない。いくつか質問しよう」

花京院「1981年の映画『類人猿ターザン』の主演女優は?」

ジョセフ「ボー・デレク」

アヴドゥル「『今夜はビートイットのパロディ『今夜はイートイット』を歌ったのは?』

ジョセフ「アル・ヤンコビック」

承太郎「第21回天下一武道会本戦のクリリンの初戦の相手は?」

ジョセフ「バクテリアン」

ポルナレフ「初体験はいつ?」

ジョセフ「19歳。って何、言わすんじゃ!!」

承太郎「やれやれどうやら本物のようだな」

ジョセフ「意地悪しおって」

アヴドゥル「はははは。申し訳ありません。でも生きかえってくれて良かった」

ポルナレフ「てか、ジョースターさんのことだからDIOのフリでもするかと思ったんだがなぁ」

ジョセフ「ガキじゃあるまいし、そんなことするわけないじゃろ
     (本当はしようと思ったが、このメンバーの前でそんなことしたら一瞬で殺されちまうからのぅ)」

花京院「イギーも命に別状はないそうです」

アヴドゥル「しかし、あれだけのスタンド使いに襲われて全員生き残るとは、まるで『奇跡』のようだ」

ジョセフ「確かに『奇跡』かもしれん。しかし、偶然ではない。わしらは勝つべくして勝ったのだ」

承太郎「ところでジジイ。DIOの野郎の死体はどうする?」

ジョセフ「実はのう。お前のところに駆けつける前にDIOの私室を発見したのじゃ。そこであるものを発見した!」

花京院「あるもの?」

ジョセフ「ワシの祖父、ジョナサン・ジョースターの頭蓋骨じゃ」

ポルナレフ「たしか、DIOに肉体を奪われた人だろ。なんでそんなもんが…」

花京院「二人は宿敵同士だったと聞く。悪趣味な奴のことだ。頭蓋骨を飾って優越感に浸っていたのだろう」

ジョセフ「ところがそうじゃない気がするんじゃ。これはSPW財団の創設者、ロバート・E・O・スピードワゴン氏から聞いた話なのじゃが、
     祖父にとってDIOは自らの青春であり、二人は奇妙な友情で結ばれていたらしい」

アヴドゥル「奇妙な友情?」

ジョセフ「くわしくはわからんが、とにかく二人の間にはワシらでは想像もつかん何かがあるのじゃろう。
     恐らくDIOも同様の感情を持っていたのかもしれん。祖父の頭蓋骨はまるで家宝のように飾られておった。勿論、悪趣味には違いないがのぅ」

承太郎「なんとなくわかる気がするぜ」

ジョセフ「まあ、理由はどうあれ。これでジョナサン・ジョースターの遺体は全て回収できたことになる。
     この遺体はイギリスにあるジョースター家の墓に埋葬しようと思う」

ジョセフ(これでもう寂しくねぇだろ。エリナばあちゃん)

237: 2014/09/27(土) 21:14:23.28 ID:viDqrobc0
-空港-
ジョセフ「どうしてもフランスに帰るのか?もう身内はいなんじゃろう?よかったら、わしの家のあるニョーヨークに来ないか?」

ポルナレフ「ジョースターさん。身内はいなくてもフランスはオレの祖国なんです。故郷には思い出がある。
      どこにいっても必ず帰ってしまう所なんです。アヴドゥル、お前もエジプトに残るんだろ」

アヴドゥル「ああ。ようやく占い師としての仕事を再開できる」

花京院「僕は承太郎と一緒に日本で高校生活に戻ります」

ジョセフ「イギーはワシが預かろう」

イギー「バゥバゥ」

ポルナレフ「さてと、行くとするか。それじゃあな!!しみったれたじいさん!長生きしろよ!そしてそのケチな仲間達よ!オレのこと忘れんなよ」

ジョセフ「また会おうッ!ワシのことが嫌いじゃなけりゃあな!マヌケ面ァ!」

承太郎「忘れたくてもそんなキャラしてねぇぜ。てめーはよ」

花京院「そのヘアースタイルもね。一生記憶に残りそうですよ」

ポルナレフ「てめーら最後まで悪態つきやがって」

イギー「ヒヒヒ」

ポルナレフ「どうせ、てめーも悪口なんだろ。言葉しなくてもわかるぜ」

アヴドゥル「最後にこのアヴドゥルは皆の今後を占ってやろう。まず、ポルナレフ!非常に残念だが…」

ポルナレフ「え…!?」

アヴドゥル「幸せな人生が待ってそうだ」

ポルナレフ「脅かすんじゃねぇよ」

アヴドゥル「イギーも同様だ。あと、花京院。お前はもう人と距離を置く必要はない。たとえスタンド使いでもお前はみんなと同じ人間だ」

花京院「アヴドゥルさん!・・・・・・・・・。なんで僕だけ人生相談…」

ジョセフ「ワシは?ワシはどうなんじゃ」

アヴドゥル「もうひと波乱くらいありそうですね。まあ、死ぬようなことはないので安心してください」

ジョセフ「全然安心できんわい!何か対処法は?」

アヴドゥル「もう手遅れです。種は蒔いています」

ジョセフ「オーノー!!」

承太郎「フッ」

アヴドゥル「承太郎!お前も人事じゃないぞ。今のまま女性に冷たいといずれ大きな絶望を味わうことになる。女性の扱い方を花京院から学ぶんだな」

ポルナレフ「おいおい!それならオレのほうが適任だろ」

ジョセフ「チャらい承太郎とか、見たくないわい」

承太郎「女にヘコヘコする気はねーな」

『フランス国営航空92便パリ行きのお客様は18ゲートへお急ぎください』

ポルナレフ「つらいことがたくさんあったが…でも楽しかったよ。みんながいたからこの旅は楽しかった」

ジョセフ「ああ。楽しかった。心からそう思う」

花京院「またこのメンバーで旅をしましょう」

アヴドゥル「スタンド使いに襲われるのはもう御免ですがね」

承太郎「あばよ…」

238: 2014/09/27(土) 21:17:18.62 ID:viDqrobc0
ジョセフ・ジョースター 『ハーミット・パープル・ヘイズ・ディストーション』
この戦いから十数年後、隠し子『東方仗助』の存在が発覚!離婚の危機に陥るが、なんとか切り抜ける。仗助とも和解し、拾った赤ん坊『静・ジョースター』とともに幸せに暮らしている

イギー 『ウェザー・リポート』
ジョセフの紹介でイイ女(犬)と結婚し、生まれた子供をダニーと名付ける。その後は何のトラブルもない平穏な一生を送った

モハメド・アヴドゥル 『Dirty Deeds Done Dirt Cheap』“いともたやすく行われるえげつない行為”
アヴドゥル印のタロットカードが世界中で大ヒットし、巨万の富を得る。その資金でエジプトに世界初の占いテーマパーク『アヴドゥルパーク』を建設し、エジプト経済に貢献。ウィルソン・フィリップス大統領より、エジプト版国民栄誉賞を受理される。

花京院典明 『キラークイーン』
日本に帰国後、芸術系の大学に進学。パリで個展を開けるほどの画家になる。また、高校時代に出会った女性と結婚、幸せな家庭を気づく。その後は画家をしながらSPW財団と協力し、自分と同じ境遇を生み出さないためにスタンド使いの子供を保護する施設をアメリカで経営。1999年現在、リキエル、ウンガロ、ヴェルサスという三人の子供を保護している

ジャン・ピエール・ポルナレフ 『メイド・イン・ヘブン』
漫画家になるための資金稼ぎで始めた本屋『ポルナレフ書店』が大成功し、フランス最大手となる。漫画のほうは自分たちの冒険をヒントに始めた漫画『ジャンの奇妙な旅』がそれなりにヒットするが、遊園地は立てられなかった。その後、イタリアで出会った少年『汐華 初流乃』やその仲間達と共にイタリアマフィア撲滅運動に乗り出す。ちなみにエジプト人の女性と結婚、本人曰く『やさしく純粋でとても素敵な女性』だそうだ

空条承太郎 『キング・クリムゾン』
高校を卒業後、アメリカの大学に進学。そこで出会った女性と結婚し、一人娘の徐倫を儲ける。しかし研究で家を開けることが多く、家族ぐるみでの付き合いが続いていた花京院の方に懐いてしまい、「花京院おじさんがパパだったら良かったのに」と言われ三日間寝込んでしまった。現在は花京院の指導の元、娘に好かれるパパになるために努力している

-空条家-
ホリィ「は!」ガバッ

スージー「ホ…ホリィ!いきなり、起き上がっていったい!?」

ホリィ「なんか急にすごく気分が良くなったわ!それに今、心が通じたわ」

スージー「え?二人が帰ってくるのよ。ママ!パパとッ!承太郎よッ!二人が帰ってくるわッ!」



これは『奇跡』の物語。『奇妙な奇跡』の物語。家族を救いたい、友を助けたい、過去に打ち勝ちたい!
そんな強い精神“こころ”を持った男達が起こした『奇跡』の物語

ジョジョの奇妙な冒険 クリムゾンインベーダーズ ラスボスのスタンドがDIOを倒すために集結したようです 完

239: 2014/09/27(土) 21:18:12.33 ID:viDqrobc0
ついに完結です。このSSを書き始めたのがGWなので早四ヶ月、長いような短いような四ヶ月でした。今後も色々ジョジョSSを書いていこうと思っているのでまたいつかお会いしましょう。最後まで見てくださった皆さん、本当にありがとうございました。

240: 2014/09/27(土) 21:21:36.31

最初から最後まで楽しく読ませて貰ったぜ

引用元: 【ジョジョ】ラスボスのスタンドがDIOを倒すために集結したようです【エジプト編】