1: 2011/03/16(水) 18:10:19.29 ID:5r1aLpBj0
マミ「……何かしら、暁美ほむらさん?」
4: 2011/03/16(水) 18:11:41.89 ID:5r1aLpBj0
まどか「ほむらちゃん、ほら、一緒に帰ろうって」コソコソ
さやか「ま、マミさんはいい迷惑だろうけど」ボソッ
まどか「さやかちゃんっ」
ほむら「(私だっていい迷惑なんだけど)」
さやか「ま、マミさんはいい迷惑だろうけど」ボソッ
まどか「さやかちゃんっ」
ほむら「(私だっていい迷惑なんだけど)」
5: 2011/03/16(水) 18:13:11.62 ID:5r1aLpBj0
マミ「何はともあれ、用があるんなら手短にお願いしたいわ。あなたとは出来れば
顔も合わせたくないから」
ほむら「私こそ」
まどか「あ、あのねマミさん!」
マミ「あら鹿目さん。告白?」ニコリ
さやか「(ころっと態度変わったな)」
顔も合わせたくないから」
ほむら「私こそ」
まどか「あ、あのねマミさん!」
マミ「あら鹿目さん。告白?」ニコリ
さやか「(ころっと態度変わったな)」
6: 2011/03/16(水) 18:14:17.42 ID:5r1aLpBj0
まどか「はいっ、ほむらちゃんが!」
ほむら「ちょ……」
さやか「もうそれはそれはマミさんのこと大好きらしくて!」
マミ「あらま」
まどか「ね、ほむらちゃん」ニコッ
ほむら「……っ」ホムゥ
ほむら「ちょ……」
さやか「もうそれはそれはマミさんのこと大好きらしくて!」
マミ「あらま」
まどか「ね、ほむらちゃん」ニコッ
ほむら「……っ」ホムゥ
8: 2011/03/16(水) 18:16:48.59 ID:5r1aLpBj0
さやか「で、“一応”の友人としてこの転校生と一緒に帰って欲しいって頼みに来たわけ!」
まどか「ほむらちゃん、いつもこそこそマミさんのこと見てたんですよ!」
マミ「そう……わかったわ」
ほむら「!」
まどか「わあ、良かったね、ほむらちゃん!」
さやか「んじゃ、お先、お二人さん!」
まどか「頑張ってね、ほむらちゃーん!」
パタパタ
マミ「一度、あなたとはゆっくり話をしなくちゃいけないと思っていたから」ジッ
まどか「ほむらちゃん、いつもこそこそマミさんのこと見てたんですよ!」
マミ「そう……わかったわ」
ほむら「!」
まどか「わあ、良かったね、ほむらちゃん!」
さやか「んじゃ、お先、お二人さん!」
まどか「頑張ってね、ほむらちゃーん!」
パタパタ
マミ「一度、あなたとはゆっくり話をしなくちゃいけないと思っていたから」ジッ
12: 2011/03/16(水) 18:20:17.63 ID:5r1aLpBj0
◆
マミ「それで」
ほむら「……」
マミ「何のまねかしらね、暁美ほむらさん」
ほむら「……心配しないで。私もあなたと帰りたくて帰っているわけじゃないから」
マミ「あら良かった。本当に愛の告白でもされたらどうしようかと思っていたわ。
でも、それならどうして?キュゥべえの居場所でも探りに?」
ほむら「だから、これは私の意志じゃない」
マミ「鹿目さんや美樹さんに勘違いでもされた?」
ほむら「私があなたのことを好いていると」
マミ「ま、そりゃあいつもあんなあつーい視線を私に浴びせてりゃあね」クスッ
マミ「それで」
ほむら「……」
マミ「何のまねかしらね、暁美ほむらさん」
ほむら「……心配しないで。私もあなたと帰りたくて帰っているわけじゃないから」
マミ「あら良かった。本当に愛の告白でもされたらどうしようかと思っていたわ。
でも、それならどうして?キュゥべえの居場所でも探りに?」
ほむら「だから、これは私の意志じゃない」
マミ「鹿目さんや美樹さんに勘違いでもされた?」
ほむら「私があなたのことを好いていると」
マミ「ま、そりゃあいつもあんなあつーい視線を私に浴びせてりゃあね」クスッ
15: 2011/03/16(水) 18:25:52.24 ID:5r1aLpBj0
ほむら「……」
マミ「あらら、黙っちゃった」
ほむら「一人で帰るわ」
マミ「いいの?せっかくあなたの大切な鹿目さんがお膳立てしてくれたんでしょう?」
ほむら「それは……」
マミ「どうする?私と仲良しごっこでもしてみるとか」
ほむら「……」
マミ「私は別に構わないわ。鹿目さんの喜ぶ顔、見たいし。あくまで“振り”だし。
それに、その間にあなたの情報をつかめるものね。いいと思うけど」
ほむら「あなたにとっては」
マミ「いいえ、あなたにとっても、よ。暁美ほむらさん。嫌われたくないでしょう?鹿目さんに」
マミ「あらら、黙っちゃった」
ほむら「一人で帰るわ」
マミ「いいの?せっかくあなたの大切な鹿目さんがお膳立てしてくれたんでしょう?」
ほむら「それは……」
マミ「どうする?私と仲良しごっこでもしてみるとか」
ほむら「……」
マミ「私は別に構わないわ。鹿目さんの喜ぶ顔、見たいし。あくまで“振り”だし。
それに、その間にあなたの情報をつかめるものね。いいと思うけど」
ほむら「あなたにとっては」
マミ「いいえ、あなたにとっても、よ。暁美ほむらさん。嫌われたくないでしょう?鹿目さんに」
16: 2011/03/16(水) 18:29:53.81 ID:5r1aLpBj0
ほむら「!」
マミ「折角あなたのためにやったのに私との仲は最悪になってしかもまったく嬉しそうな
顔してなかったらきっと、鹿目さんは傷付いちゃうでしょうね」
ほむら「――っ。わかったわ」
マミ「交渉成立。けど仲良しコンビは何するのかしらね?腕でも組んでみる?」
ズイッ
ほむら「……離して」
マミ「いいの?」ソッ
まどか「」コソコソ
さやか「」ニヤニヤ
ほむら「……」
マミ「折角あなたのためにやったのに私との仲は最悪になってしかもまったく嬉しそうな
顔してなかったらきっと、鹿目さんは傷付いちゃうでしょうね」
ほむら「――っ。わかったわ」
マミ「交渉成立。けど仲良しコンビは何するのかしらね?腕でも組んでみる?」
ズイッ
ほむら「……離して」
マミ「いいの?」ソッ
まどか「」コソコソ
さやか「」ニヤニヤ
ほむら「……」
20: 2011/03/16(水) 18:39:22.98 ID:5r1aLpBj0
マミ「ふふっ、あなたは大人しくしてるのが一番よ。元々美人なんだし、それで
いつも笑顔を浮かべてれば完璧なんだけどなあ」
ほむら「お断りするわ」ホムホムホム
マミ「どうしたの。そんなに早歩きして」マミ、マミ、マミ
ほむら「早く帰ってあの子たちの見えないところへ」ホムホムホム
マミ「暁美さん、額に青筋でてるわよ、ふふっ」マミ、マミ、マミ
ほむら「腕を組まれたら歩き難いんだけど」
マミ「離していいの?後ろ」
ほむら「……わざとゆっくり歩いてない?」
マミ「ふふっ」
いつも笑顔を浮かべてれば完璧なんだけどなあ」
ほむら「お断りするわ」ホムホムホム
マミ「どうしたの。そんなに早歩きして」マミ、マミ、マミ
ほむら「早く帰ってあの子たちの見えないところへ」ホムホムホム
マミ「暁美さん、額に青筋でてるわよ、ふふっ」マミ、マミ、マミ
ほむら「腕を組まれたら歩き難いんだけど」
マミ「離していいの?後ろ」
ほむら「……わざとゆっくり歩いてない?」
マミ「ふふっ」
23: 2011/03/16(水) 18:43:34.42 ID:5r1aLpBj0
ほむら「重いんだけど」
マミ「ふふふっ」
まどか『あの二人、仲良さげだね、さやかちゃん!』
さやか『上手くやったんじゃない?』
ほむら「この声……」
マミ「私を通してあの子たちの会話が聞こえるでしょう?どう?あなたの大切な人が
あなたの大嫌いな人とあなたが仲良くしているのを喜んでるときの気持ちは」
ほむら「……鹿目まどかは」
マミ「大切な人じゃない?」
ほむら「……」
マミ「素直にならなきゃね、暁美さん」
マミ「ふふふっ」
まどか『あの二人、仲良さげだね、さやかちゃん!』
さやか『上手くやったんじゃない?』
ほむら「この声……」
マミ「私を通してあの子たちの会話が聞こえるでしょう?どう?あなたの大切な人が
あなたの大嫌いな人とあなたが仲良くしているのを喜んでるときの気持ちは」
ほむら「……鹿目まどかは」
マミ「大切な人じゃない?」
ほむら「……」
マミ「素直にならなきゃね、暁美さん」
28: 2011/03/16(水) 18:50:57.26 ID:5r1aLpBj0
ほむら「……」ホム、ホム、ホム
マミ「……さて、と。もうこのへんでいいかな」ピタッ
ほむら「」ホッ
マミ「あなたの狙いも、なぜそんなにも鹿目さんに拘るのかも、聞きたいことは山ほどあるわ。
けど、今日はやめときましょうか」
ほむら「答える気もないけど」
マミ「そりゃそうでしょうね。でも、まだ明日もその明後日も、あなたは私と“仲良し”なのを
忘れないでね♪」
ほむら「あ……」
マミ「それじゃあ、また明日」クスクスッ
ほむら「……」フウ
ほむら「(まどかは――)」
キョロッ
ほむら「(もういない)」ホムゥ
マミ「……さて、と。もうこのへんでいいかな」ピタッ
ほむら「」ホッ
マミ「あなたの狙いも、なぜそんなにも鹿目さんに拘るのかも、聞きたいことは山ほどあるわ。
けど、今日はやめときましょうか」
ほむら「答える気もないけど」
マミ「そりゃそうでしょうね。でも、まだ明日もその明後日も、あなたは私と“仲良し”なのを
忘れないでね♪」
ほむら「あ……」
マミ「それじゃあ、また明日」クスクスッ
ほむら「……」フウ
ほむら「(まどかは――)」
キョロッ
ほむら「(もういない)」ホムゥ
30: 2011/03/16(水) 18:56:43.56 ID:5r1aLpBj0
◆
次の日
カラカラ
ほむら「……」
さやか「お、来た転校生」
まどか「おはよう、ほむらちゃん!」パタパタ
ほむら「……鹿目まどか」
まどか「ねえほむらちゃん、昨日はどうだった?マミさんと上手く話せた?」
さやか「そんな野暮なこと聞かなくてもいいんじゃないの、まどかー?」
ほむら「……」ホム
次の日
カラカラ
ほむら「……」
さやか「お、来た転校生」
まどか「おはよう、ほむらちゃん!」パタパタ
ほむら「……鹿目まどか」
まどか「ねえほむらちゃん、昨日はどうだった?マミさんと上手く話せた?」
さやか「そんな野暮なこと聞かなくてもいいんじゃないの、まどかー?」
ほむら「……」ホム
35: 2011/03/16(水) 18:59:44.28 ID:5r1aLpBj0
まどか「あれ?……でもあんまり嬉しそうな顔、してないね、ほむらちゃん」
ほむら「そんなことは」
さやか「そっか、帰りだけだもんね、今日は二人っきりでお昼ご飯とかどうよ」
ほむら「二人っきり……?」
まどか「あ、それいいと思うな!」
ほむら「でも……」
さやか「よっしゃあ、早速マミさんに伝えなきゃ!」
バタバタ
ほむら「あの……っ」
まどか「大丈夫だよ、ほむらちゃん。私たち全力で応援するからね!」
ほむら「そんなことは」
さやか「そっか、帰りだけだもんね、今日は二人っきりでお昼ご飯とかどうよ」
ほむら「二人っきり……?」
まどか「あ、それいいと思うな!」
ほむら「でも……」
さやか「よっしゃあ、早速マミさんに伝えなきゃ!」
バタバタ
ほむら「あの……っ」
まどか「大丈夫だよ、ほむらちゃん。私たち全力で応援するからね!」
36: 2011/03/16(水) 19:02:11.57 ID:5r1aLpBj0
昼休み
マミ「で――」
ほむら「……」パクッ
マミ「今度は二人で、お弁当、ね」
ほむら「……」ゴックン
マミ「あの子たちもやってくれるわねえ」
ほむら「……どうして断らなかったの」
マミ「……」チラッ
ほむら「」ホムッ
マミ「色々、面白そうだから、かな」
マミ「で――」
ほむら「……」パクッ
マミ「今度は二人で、お弁当、ね」
ほむら「……」ゴックン
マミ「あの子たちもやってくれるわねえ」
ほむら「……どうして断らなかったの」
マミ「……」チラッ
ほむら「」ホムッ
マミ「色々、面白そうだから、かな」
37: 2011/03/16(水) 19:07:41.18 ID:5r1aLpBj0
ほむら「面白そう?」
マミ「そう。例えば――私のことが大嫌いな暁美さんはどんな顔をして私の前に
現れるのかとか、その後の鹿目さんや美樹さんの反応はどんなふうなのかとか。
そんなことを考えると、面白そうって思わない?」
ほむら「……わからないわ」
マミ「ふふっ、それはまあ、自分のことを言われているわけだもんね。でもまあ、
たまには誰かと一緒に食べるのも悪くないなって思ったっていうのもあるけど」
ほむら「……」パクパク
マミ「って、どうしてそんなに早く食べるかなあ。そんなに私のことが嫌いなの?」
ほむら「あなたこそ」
マミ「――そうね。でもこれは鹿目さんのため。そうでしょう?」
マミ「そう。例えば――私のことが大嫌いな暁美さんはどんな顔をして私の前に
現れるのかとか、その後の鹿目さんや美樹さんの反応はどんなふうなのかとか。
そんなことを考えると、面白そうって思わない?」
ほむら「……わからないわ」
マミ「ふふっ、それはまあ、自分のことを言われているわけだもんね。でもまあ、
たまには誰かと一緒に食べるのも悪くないなって思ったっていうのもあるけど」
ほむら「……」パクパク
マミ「って、どうしてそんなに早く食べるかなあ。そんなに私のことが嫌いなの?」
ほむら「あなたこそ」
マミ「――そうね。でもこれは鹿目さんのため。そうでしょう?」
44: 2011/03/16(水) 19:16:47.45 ID:5r1aLpBj0
ほむら「」ピクッ
マミ「あなたの弱点はどうやら鹿目さんみたいね」クスッ
ほむら「巴マミ――」
マミ「怒った顔も可愛いじゃない。美人は得ね、“ほむら”」
ほむら「……え?」
マミ「私たち、“仲良し”なんだからいつまでも暁美さんとかだったらよそよそ
しいじゃない?あ、ちなみにあなたは私のことを“マミ先輩”ね。後輩なんだし」
ほむら「……」
マミ「あからさまに嫌そうな顔しないでほしいな」
マミ「あなたの弱点はどうやら鹿目さんみたいね」クスッ
ほむら「巴マミ――」
マミ「怒った顔も可愛いじゃない。美人は得ね、“ほむら”」
ほむら「……え?」
マミ「私たち、“仲良し”なんだからいつまでも暁美さんとかだったらよそよそ
しいじゃない?あ、ちなみにあなたは私のことを“マミ先輩”ね。後輩なんだし」
ほむら「……」
マミ「あからさまに嫌そうな顔しないでほしいな」
47: 2011/03/16(水) 19:21:46.96 ID:5r1aLpBj0
ほむら「……ならどんな顔すればいいの」
マミ「そんなふうに聞かれたら苦しいけど」
ほむら「……」カチャッ
マミ「どうしたの?」
スッ
ほむら「悪いけれど、そこまで“仲良しごっこ”に付き合うつもりはないわ」
マミ「名前で呼んでいいのは鹿目さんだけ?」クスッ
ほむら「――……」グッ
バッ、トトト
マミ「行っちゃった」
パタン!
マミ「ますます嫌われちゃったかな」フウ
マミ「そんなふうに聞かれたら苦しいけど」
ほむら「……」カチャッ
マミ「どうしたの?」
スッ
ほむら「悪いけれど、そこまで“仲良しごっこ”に付き合うつもりはないわ」
マミ「名前で呼んでいいのは鹿目さんだけ?」クスッ
ほむら「――……」グッ
バッ、トトト
マミ「行っちゃった」
パタン!
マミ「ますます嫌われちゃったかな」フウ
49: 2011/03/16(水) 19:26:54.45 ID:5r1aLpBj0
◆
ほむら「――っ」
トンッ
ほむら「どうして……昔のように……」
マミ『私はあなたのこと、ほむら、って呼んでいい?それで、私のことはマミ先輩とでも
呼んで欲しいわ!なんせ先輩なんだから!』
ほむら「私はもう、まどか以外誰にも頼らないって……。誰も信じないって……。そう、
決めたのに」
◆
ほむら「――っ」
トンッ
ほむら「どうして……昔のように……」
マミ『私はあなたのこと、ほむら、って呼んでいい?それで、私のことはマミ先輩とでも
呼んで欲しいわ!なんせ先輩なんだから!』
ほむら「私はもう、まどか以外誰にも頼らないって……。誰も信じないって……。そう、
決めたのに」
◆
52: 2011/03/16(水) 19:31:19.73 ID:5r1aLpBj0
まどか「あれ?ほむらちゃん、こんなところで座り込んでどうしたの?具合でも悪い?」
ほむら「鹿目、まどか……」
まどか「ほむらちゃんたちの様子、見にきたんだけど……」
さやか「マミさんは?まだ屋上?ケンカでもしちゃったの?」
ほむら「」フルフル
まどか「ほむら、ちゃん?」
ほむら「……私は、巴マミを好いてなんていない」
まどか「えっ」
さやか「でもあんた」
ほむら「だから、もう放っておいて」
まどか「ほむらちゃん……」
ほむら「鹿目、まどか……」
まどか「ほむらちゃんたちの様子、見にきたんだけど……」
さやか「マミさんは?まだ屋上?ケンカでもしちゃったの?」
ほむら「」フルフル
まどか「ほむら、ちゃん?」
ほむら「……私は、巴マミを好いてなんていない」
まどか「えっ」
さやか「でもあんた」
ほむら「だから、もう放っておいて」
まどか「ほむらちゃん……」
66: 2011/03/16(水) 19:58:41.59 ID:Igzu7itS0
さやか「……の、わりにはさ」
ほむら「え?」
さやか「随分つらそうな顔してるけど?」
ほむら「……っ」
まどか「ほむらちゃん、私たち、ほむらちゃんの気持ちも聞かずにあんなことして、
悪かったと思ってるよ。でも、ほむらちゃんも本当はさ、マミさんと」
ほむら「違う」
まどか「でも……」
ほむら「もう、いいから」
トトトッ
さやか「なにあいつ」
まどか「……どうして仲良くなれないんだろう、マミさんとほむらちゃん」
さやか「あたしとまどかも、ね」
ほむら「え?」
さやか「随分つらそうな顔してるけど?」
ほむら「……っ」
まどか「ほむらちゃん、私たち、ほむらちゃんの気持ちも聞かずにあんなことして、
悪かったと思ってるよ。でも、ほむらちゃんも本当はさ、マミさんと」
ほむら「違う」
まどか「でも……」
ほむら「もう、いいから」
トトトッ
さやか「なにあいつ」
まどか「……どうして仲良くなれないんだろう、マミさんとほむらちゃん」
さやか「あたしとまどかも、ね」
68: 2011/03/16(水) 20:07:03.92 ID:Igzu7itS0
まどか「……うん」
◆
放課後
マミ「暁美さん」
ほむら「……!」
マミ「一緒に帰ろうか」
ほむら「もう終わったわ。仲良しごっこなんて」
マミ「そうなの?」
ほむら「はっきりと鹿目まどかに言ったわ」
マミ「そう」
ほむら「だから私に付きまとうのはやめて」
マミ「よく言うわね。これまではあなたが私に付きまとってきたくせに」
◆
放課後
マミ「暁美さん」
ほむら「……!」
マミ「一緒に帰ろうか」
ほむら「もう終わったわ。仲良しごっこなんて」
マミ「そうなの?」
ほむら「はっきりと鹿目まどかに言ったわ」
マミ「そう」
ほむら「だから私に付きまとうのはやめて」
マミ「よく言うわね。これまではあなたが私に付きまとってきたくせに」
71: 2011/03/16(水) 20:11:12.00 ID:Igzu7itS0
ほむら「……あなたがまどかを魔法少女に引き入れようとするから」
マミ「そんなつもり、なかったけど」
ほむら「ついてこないで」
マミ「たまたま帰りの方向が一緒みたいね」
ほむら「……」
マミ「ねえ、暁美さん。私のどこが気に入らないの?」
ほむら「」ビクッ
マミ「あ、勘違いしないでね、別にあなたに好かれたいわけじゃないの。でも――
手放しに嫌われるのって、それって何だか嫌じゃない?だから教えて欲しいんだけど」
ほむら「自分の胸に、聞いてみたら」
マミ「私の胸?暁美さん、ぺったんこだものね」
ほむら「」ホムッ
マミ「そんなつもり、なかったけど」
ほむら「ついてこないで」
マミ「たまたま帰りの方向が一緒みたいね」
ほむら「……」
マミ「ねえ、暁美さん。私のどこが気に入らないの?」
ほむら「」ビクッ
マミ「あ、勘違いしないでね、別にあなたに好かれたいわけじゃないの。でも――
手放しに嫌われるのって、それって何だか嫌じゃない?だから教えて欲しいんだけど」
ほむら「自分の胸に、聞いてみたら」
マミ「私の胸?暁美さん、ぺったんこだものね」
ほむら「」ホムッ
75: 2011/03/16(水) 20:18:20.28 ID:Igzu7itS0
マミ「気にしてた?」
ほむら「」フイッ
マミ「もしかして、よけいに嫌われちゃったりした?」ヒョイッ
ほむら「……許せないの」
マミ「……ん?胸のこと?」クスッ
ほむら「(裏切ったあなたのことが。まどかを傷つけたあなたのことが)」
ほむら「――何でもないわ」
マミ「……そう」
QB『マミ!大変だ!』
マミ『キュゥべえ!?どうしたの?』
QB『まどかとさやかが――』
マミ「……鹿目さん、美樹さん」
ほむら「?」ホムッ
マミ「ごめんなさい、今日はあなたとゆっくり話す時間、ないみたい。あなたは
望んでないかも知れないけれど。鹿目さんと美樹さんが魔女の結界に入り込んだってキュゥべえが」
ほむら「!」
ほむら「」フイッ
マミ「もしかして、よけいに嫌われちゃったりした?」ヒョイッ
ほむら「……許せないの」
マミ「……ん?胸のこと?」クスッ
ほむら「(裏切ったあなたのことが。まどかを傷つけたあなたのことが)」
ほむら「――何でもないわ」
マミ「……そう」
QB『マミ!大変だ!』
マミ『キュゥべえ!?どうしたの?』
QB『まどかとさやかが――』
マミ「……鹿目さん、美樹さん」
ほむら「?」ホムッ
マミ「ごめんなさい、今日はあなたとゆっくり話す時間、ないみたい。あなたは
望んでないかも知れないけれど。鹿目さんと美樹さんが魔女の結界に入り込んだってキュゥべえが」
ほむら「!」
78: 2011/03/16(水) 20:23:53.26 ID:Igzu7itS0
マミ「ついてくるの?さっきはついてこないでって言ったくせに」クスッ
ほむら「……今は、仕方ないわ」
マミ「そうね――あなたの大切な友達だもの」
◆
QB「マミ!」
さやか「マミさん!」
まどか「ほむらちゃんも?」
マミ「良かった、間に合ったみたい」
シュッ
マミ「さっさと片付けましょう、暁美さん?」ニコッ
ほむら「……今は、仕方ないわ」
マミ「そうね――あなたの大切な友達だもの」
◆
QB「マミ!」
さやか「マミさん!」
まどか「ほむらちゃんも?」
マミ「良かった、間に合ったみたい」
シュッ
マミ「さっさと片付けましょう、暁美さん?」ニコッ
81: 2011/03/16(水) 20:29:12.62 ID:Igzu7itS0
ほむら「……」コクッ
ドッ
ドドド
マミ「暁美さん、後ろ!」
ほむら「!」バッ
マミ「はあぁっ!」
ドゴッ
マミ「危ないとこだったわね。大丈夫?」コソッ
ドッ
ドドド
マミ「暁美さん、後ろ!」
ほむら「!」バッ
マミ「はあぁっ!」
ドゴッ
マミ「危ないとこだったわね。大丈夫?」コソッ
82: 2011/03/16(水) 20:30:51.18 ID:Igzu7itS0
ほむら「……平気よ」
マミ「そう」
シュッ
マミ「前へ!」
ほむら「!……くっ」
カシャ、カシャン
ドッ、ドドッ
マミ「そのまま撃ち続けて!」
ほむら「えぇ――!」
マミ「ティロ・フィナーレ!」
ドッ
ドゴーン!
マミ「そう」
シュッ
マミ「前へ!」
ほむら「!……くっ」
カシャ、カシャン
ドッ、ドドッ
マミ「そのまま撃ち続けて!」
ほむら「えぇ――!」
マミ「ティロ・フィナーレ!」
ドッ
ドゴーン!
84: 2011/03/16(水) 20:36:27.44 ID:Igzu7itS0
さやか「よっしゃあ!さすがマミさん!」
まどか「良かったあ……」
QB「けれどマミ、暁美ほむらと共に戦うなんてね」
マミ「ふふっ、成り行きじょうね」
トスッ
マミ「ね、暁美さん?」ニコリ
ほむら「……」
◆
まどか「ねえ、ほむらちゃん?」マドマドマド
ほむら「……なに」ホムホムホム
まどか「あんなにマミさんと息ぴったりだったのに。やっぱりマミさんと、
仲良くしたくないのかなって……」
まどか「良かったあ……」
QB「けれどマミ、暁美ほむらと共に戦うなんてね」
マミ「ふふっ、成り行きじょうね」
トスッ
マミ「ね、暁美さん?」ニコリ
ほむら「……」
◆
まどか「ねえ、ほむらちゃん?」マドマドマド
ほむら「……なに」ホムホムホム
まどか「あんなにマミさんと息ぴったりだったのに。やっぱりマミさんと、
仲良くしたくないのかなって……」
88: 2011/03/16(水) 20:44:46.02 ID:Igzu7itS0
ほむら「――巴マミは、いつか私もあなたも裏切るから」
まどか「へ?どういうこと?」
ほむら「あなたは知らなくていい」
まどか「……だめだよ、ほむらちゃん。そんな未来のこと、わからないでしょ?
それに、マミさんがたとえ裏切ったとしても、それってきっと何か考えとかがあるから……」
ほむら「……」
マミ『魔法少女が魔女を産むなら、死ぬしかないじゃない!私も、あなたも――!』
まどか「ほむらちゃん、本当はマミさんのこと、好きでしょ?」
マミ『私ね、いつか、世界で一番優しい魔法少女になって、世界を絶望の淵から救いたいの
それって素敵なことでしょう?皆を絶望から救う。もちろん、あなたもね、ほむら』
ほむら「嘘よ、そんなの……」
まどか「え?」
まどか「へ?どういうこと?」
ほむら「あなたは知らなくていい」
まどか「……だめだよ、ほむらちゃん。そんな未来のこと、わからないでしょ?
それに、マミさんがたとえ裏切ったとしても、それってきっと何か考えとかがあるから……」
ほむら「……」
マミ『魔法少女が魔女を産むなら、死ぬしかないじゃない!私も、あなたも――!』
まどか「ほむらちゃん、本当はマミさんのこと、好きでしょ?」
マミ『私ね、いつか、世界で一番優しい魔法少女になって、世界を絶望の淵から救いたいの
それって素敵なことでしょう?皆を絶望から救う。もちろん、あなたもね、ほむら』
ほむら「嘘よ、そんなの……」
まどか「え?」
91: 2011/03/16(水) 20:49:52.96 ID:Igzu7itS0
ほむら「あんなの、毎回、結局――あの人は……」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「あの人、絶望から救ってくれると約束、してくれたのに――!でもいつも、
最後にはいなくなって――!」
まどか「ほむら、ちゃ……」
ほむら「私はもう……」
「勝手に殺さないで欲しいんだけど」
ほむら「!」ハッ
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「あの人、絶望から救ってくれると約束、してくれたのに――!でもいつも、
最後にはいなくなって――!」
まどか「ほむら、ちゃ……」
ほむら「私はもう……」
「勝手に殺さないで欲しいんだけど」
ほむら「!」ハッ
94: 2011/03/16(水) 20:56:23.55 ID:Igzu7itS0
マミ「何の話かはわからないけど……」
まどか「マミさん!帰ったんじゃないんですか?」
マミ「ふふっ、私のストーカー術甘くみるんじゃないぞ」
まどか「ストーカーって……」
マミ「普段ストーキングしてる暁美さんよりも上手かったと思うなあ」
ほむら「巴、マミ」
マミ「……どうしてもだめっていうんなら今度こそ引き下がるけど」
ほむら「……」
マミ「私、あなたに嫌われている理由がどうしてもわからないのよ。教えてくれない?
同じ魔法少女だから、っていうのは無しよ?」
まどか「ほむらちゃん……」
ほむら「――……いつも勝手に、逝ってしまうから」ボソ
まどか「マミさん!帰ったんじゃないんですか?」
マミ「ふふっ、私のストーカー術甘くみるんじゃないぞ」
まどか「ストーカーって……」
マミ「普段ストーキングしてる暁美さんよりも上手かったと思うなあ」
ほむら「巴、マミ」
マミ「……どうしてもだめっていうんなら今度こそ引き下がるけど」
ほむら「……」
マミ「私、あなたに嫌われている理由がどうしてもわからないのよ。教えてくれない?
同じ魔法少女だから、っていうのは無しよ?」
まどか「ほむらちゃん……」
ほむら「――……いつも勝手に、逝ってしまうから」ボソ
100: 2011/03/16(水) 21:02:12.13 ID:Igzu7itS0
まどか「……えっと?」
マミ「……何の話か、わからないわ」
ほむら「当たり前よ……」グッ
マミ「でもね、暁美さん」
ギュッ
ほむら「……!」
マミ「私、この手を離して勝手にどこかへ行ったりするなんてこと、滅多にないよ?
だって、お友達、少ないんだもの」クスッ
マミ「……何の話か、わからないわ」
ほむら「当たり前よ……」グッ
マミ「でもね、暁美さん」
ギュッ
ほむら「……!」
マミ「私、この手を離して勝手にどこかへ行ったりするなんてこと、滅多にないよ?
だって、お友達、少ないんだもの」クスッ
103: 2011/03/16(水) 21:07:22.74 ID:Igzu7itS0
ほむら「……、でも――」
マミ「そ・れ・に!」
ほむら「」ビクッ
マミ「万が一……万が一よ?勝手に私がいなくなったとしたら。そのときは、
あなたが私を守ればいいじゃない。あなたにはその力があるんだから」
まどか「マミさん、かっこいい……」
マミ「ふふっ、そう?」
ほむら「――本当に?」
マミ「ん?」
ほむら「本当に、そうなの?」
マミ「当たり前よ。約束するわ」
マミ『私たちはずーっと一緒』
ほむら「(結局、私は変わってない。絶対嘘になるとわかっているのに)」
マミ「ね?」ニコッ
ほむら「(この笑顔を、信じたいと思ってしまう――)」
マミ「そ・れ・に!」
ほむら「」ビクッ
マミ「万が一……万が一よ?勝手に私がいなくなったとしたら。そのときは、
あなたが私を守ればいいじゃない。あなたにはその力があるんだから」
まどか「マミさん、かっこいい……」
マミ「ふふっ、そう?」
ほむら「――本当に?」
マミ「ん?」
ほむら「本当に、そうなの?」
マミ「当たり前よ。約束するわ」
マミ『私たちはずーっと一緒』
ほむら「(結局、私は変わってない。絶対嘘になるとわかっているのに)」
マミ「ね?」ニコッ
ほむら「(この笑顔を、信じたいと思ってしまう――)」
108: 2011/03/16(水) 21:15:40.05 ID:Igzu7itS0
マミ「まあ、そういうことなのよ、私の言い分は。ずっと言ってるけど、私だって
あなたと仲良くなるつもりはないわ?けど、やっぱり嫌われたくはないし……」モゴモゴ
ほむら「――あなたも随分と素直じゃないのね」フッ
マミ「!……あなたよりはマシだわ」
ほむら「嫌いじゃないわ……巴マミ」
マミ「え?」
ほむら「あなたのこと」
マミ「……そう。それなら良かった」
ほむら「だから……」
マミ「なら、今日から私とあなたはお友達!」
ほむら「……え?」
マミ「えっなんて言わない!もう決定事項!私、一人ぼっちなんて怖くない!」マミーッ
ほむら「……」ホム
ほむら「(運命なんて、怖くない――いつかそう言える日が来ればいい)」
おしまい
まどか「(え、最後私空気!?)」
あなたと仲良くなるつもりはないわ?けど、やっぱり嫌われたくはないし……」モゴモゴ
ほむら「――あなたも随分と素直じゃないのね」フッ
マミ「!……あなたよりはマシだわ」
ほむら「嫌いじゃないわ……巴マミ」
マミ「え?」
ほむら「あなたのこと」
マミ「……そう。それなら良かった」
ほむら「だから……」
マミ「なら、今日から私とあなたはお友達!」
ほむら「……え?」
マミ「えっなんて言わない!もう決定事項!私、一人ぼっちなんて怖くない!」マミーッ
ほむら「……」ホム
ほむら「(運命なんて、怖くない――いつかそう言える日が来ればいい)」
おしまい
まどか「(え、最後私空気!?)」
110: 2011/03/16(水) 21:17:48.93 ID:Igzu7itS0
支援&保守してくれた人ありがとう!
マミほむの時代が来ますように!
マミほむの時代が来ますように!
112: 2011/03/16(水) 21:19:07.12
乙なんだよ!
引用元: ほむら「巴マミ。話があるの」
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