1: 2013/01/19(土) 23:40:28.49 
シンジ「アスカは大尉?とか言ってたんですけど、僕にも階級とかあるんですか?………最近アスカが何かあるたびに私は大尉だ大尉だうるさいんですよ……」

ミサト「いきなり何いうのかと思ったら…まぁでもそうね、戦う相手こそ使徒だけれど、準軍事組織として階級はしっかりしないとちょ~っちマズイかも。この間も模擬戦で三人とも別行動とって結果は惨敗。今までは結果オーライだったけどこれからもっと強い使徒が現れるかもしれないし……」


バタンッ(部屋からアスカ


アスカ「なに二人して真面目くさった顔して話してるのよ?また私が臭いだとか言ってないでしょうね?」

シンジ「違うよ!階級の話だよ!(ゲルマン臭はとっくに諦めたよトホホ」

アスカ「カイキュウ?」

ミサト「ランクの話よ!でも改めて考えると凄いわねアスカ…14才ではや大尉。国連共通ランクだとOF-2かしら!末恐ろしいわ………」

アスカ「当たり前じゃない!天才完全無欠の超美少女、式波アスカラングレー様よ!本当なら元帥まで登りつめてもいいくらいの実績を私は積んできたんだから!」ヘヘン

シンジ「す、すごいや!(天才?僕にとっては天災だよ、しかも実績って倒したのはあの弱そうな奴一体だけじゃ………」

アスカ「で何よ、ミサトは一佐…え~とユーロだと……」

ミサト「大佐ね、大した事ないわよ!ちょっち運が良いだけだったから…」

アスカ「そうそう大佐ね!でも十分すごいわよ!で、大佐のミサト、超美少女で完璧な式波大尉!役立たずで親の七光りだけでエヴァに乗ってるバカシンジ!これで何か文句でもあるわけ?」

シンジ「いや、ただ僕も………その、カイキュウ?みたいなのないのかなぁってきいてみただけだから……」

アスカ「バッカじゃないの?いい、軍人っていうのはそんなに簡単になれるわけじゃないの!私だって訓練や試験様々な事で実績を出して大尉まできたんだから……まぁバカシンジはカイキュウの前に軍人でさえなれないわね!」

シンジ「へ、ヘェ~そうなんだ。ごめんなんか軽々しくこんな話して……」

アスカ「フンッわかればいいのよ!じゃあ寝るから!」バタン

ミサト「シンジくん、気にしないでちょうだい、あなたは十分に階級を得る事をしてきたんだから…その話は私が副司令にしておくから、もう遅いし今日は寝なさい」

シンジ「あ、いぇ…あの…いいです。興味本位できいただけなんで……」

ミサト「いいの、いいの気にしないで。私も興味でてきたし…じゃあ、おやすみなさい」

シンジ「おやすみなさい……」

…・シンジの部屋・…

シンジ「よく考えたらすごいや、ミサトさんはあのアスカがすごいと言うくらいの階級みたいだし、アスカもエヴァの整備員がいつも敬ってたし………なんかきくんじゃなかった………そうだ、明日ケンスケに聞こう………」




3: 2013/01/19(土) 23:51:19.66
>>1
>そうそう大佐ね!でも十分すごいわよ!

大尉ごときがなんで上から目線なの…

8: 2013/01/20(日) 00:49:58.37
チルドレンに階級があるなら特務少尉か中尉辺りじゃないかな?

18: 2013/02/17(日) 17:21:46.01 ID:KoP3+tAZo
ミサト「と、言うことでありまして、碇シンジ初号機パイロットに階級を付けて頂きたく存じます」

ゲンドウ「用件は分かった、考えて置こう・・・  さがりたまえ・・・」

ミサト「はっ!ありがとうございます!では失礼します!」

クルッ!ツカツカツカ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・プシュン!



冬月「聞いたか碇・・・」

ゲンドウ「あぁ・・・」

冬月(どうするか・・・シンジ君のの階級なんて考えもしなかったな・・・)

ゲンドウ「・・・・・一尉だ、一尉にする」

冬月「それではセカンドチルドレンと一緒ではないか?」

ゲンドウ「問題ない・・・ついでにレイは二尉だ」

冬月「まぁその位の事はしているからな、反対はせんよ・・・」

カチッ

ゲンドウ『諸君聞いてもらいたい・・・本日付で初号機パイロット、碇シンジの階級を一尉に、
       次いで零号機パイロット綾波レイを二尉とする。なをこれは決定事項だ、異論は認めん以上。」

職員一同「「「「おおおお・・・・」」」」

ミサト「決定早っ」

19: 2013/02/17(日) 17:42:06.61 ID:KoP3+tAZo
アスカ「な・・ぬぁんですってえええええぇえぇぇえぇ!!!!」ガタッ!

アスカ「冗談でしょミサトぉ!!!!このバカシンジが一尉!?あたしと同じ階級ですってぇぇぇ!!!!」バンッ!

ミサト「そうよ~、同じ階級同志仲良くしなさいねぇ~ん♪」グビグビ・・・プハァ!

シンジ「ミ・ミサトさん・・・ホントなんですか?」

ミサト「指令たちに直訴したら、す~ぐ決まっちゃったのよね~ww 結構いい加減な組織ねwwwwww」グビグビ・・・

シンジ「そ、そんな・・・急に言われても何が何だか・・・」チラッ

アスカ「///」プルプルプルプル・・・・

シンジ(ア・アスカが顔真っ赤にして怒ってる!?そ・そりゃそうだよな、アスカは苦しい訓練をしてきてドイツで実績を積んで来たんだし)

シンジ(ポッと出の僕が同じ階級なんて許せる訳ないよ!)

ミサト「明日正式に辞令が出るわ、とにかくおめでとう!シ ン ちゃん♪」チュ~~~ッ!

シンジ「うわっ///」タジッ・・・

ミサト「さ~~祝杯あげるわよ~~~♪」プシュ!グビグビ・・・プハァ!


アスカ「よかったわね・・・バカシンジ・・・」ボソ・・・

クルッ!ダダダダダダ!バタン!

シンジ「ア!アスカ!」オロオロ

20: 2013/02/17(日) 18:12:00.00 ID:KoP3+tAZo
アスカ「・・・・・」ドサッ・・・ゴロッ

アスカ「~~~~~~~~!!!」ゴロゴロゴロ

アスカ「おんなじっ!シンジとおんなじだぁぁぁ!~~~///」ジタバタジタバタ♪

アスカ「あぅ・・・     なんか・・・うれしい///」ギュゥゥゥゥゥゥ!バタンバタン!♪

バタンバタン!

シンジ(あ・暴れてるのかな・・・)ドキドキ・・・

コンコン

シンジ「ア・アスカ・・・僕だけど・・・」

アスカ「な!!何よ!!なんか用!!!?」ガバッ!

シンジ「あの・・・その・・・・」ビクビク・・

アスカ「・・・・」ガチャ!

シンジ「ア・アスカ?」グイッ!「ウワッ!」バタン!

シンジ「ど・どうしたの・・アスカ・・・?」ドキドキビクビク

アスカ「・・・シンジ・・・・」

アスカ「おめでと・・・//」

シンジ「え!?お・お・怒って無いの??」

アスカ「別に・・怒ってないわよ・・・///」

アスカ「あたしね、シンジが同じ階級になったことが何故だか嬉しいの・・・」

シンジ「どう して・・・」キョトン






21: 2013/02/17(日) 18:15:18.86 ID:KoP3+tAZo
アスカ「鈍いわね~!あんたがやっとあたしに釣り合う事が出来たってことじゃない!!」プイッ

シンジ「ええ!!それってどういう事だよ!?」

アスカ「んっとに鈍いわね・・・・」ソッ・・・

シンジ「!」

アスカ「あたしはあんたが好きなのよ・・・」ヒソヒソ・・・


終われ

22: 2013/02/17(日) 21:03:20.04
続け!

25: 2013/02/19(火) 03:07:50.21 ID:/7NQOEvDO
シンジ「そそそ、そんな…い、いきなり…すす、好きとか言われたって…//」カァッ

アスカ「………イヤなのぉ?」ウルッ…

シンジ「イヤじゃない…イヤなはず無いじゃないか!嬉しいよ…//」ポリッ

アスカ「ほ、ホントに?///」パァッ

シンジ「僕だって…前から……アスカが…気になってたし///」 モジモジ

アスカ「シンジも……あたしのことが…好きだったってことぉ?///」ドキドキ

シンジ「う、うん…///」コクリ

アスカ「う、嬉しいよぉ…///(勢いで告白してよかったぁ…)」ボロボロ…

27: 2013/02/19(火) 15:35:44.28 ID:/7NQOEvDO
翌日
NERV本部

冬月「碇一尉、綾波二尉…しっかり頼むぞ」

シンジ・レイ「「はい!」」


ミサト「はい、一応貸与するけど、制服よ。あなたたちは滅多に着ること無いと思うけどね」

シンジ「あ、はい…ありがとうございます」ペコリ

レイ「制服…学校のとは違う制服…」

━━━━レイの自宅━━━━
ゴソゴソ…キュッ

レイ「………」カガミジー

レイ「……カッコイイ…」クルクル♪

レイ「写メ……」ピロン♪

レイ「…………」ピッピッ…
レイ「~♪」

28: 2013/02/19(火) 15:46:01.35 ID:/7NQOEvDO
シンジ「ただいまー」

アスカ「シンジおかえりー♪」

シンジ「ん?いい匂いだ…」クンクン

アスカ「あたしが夕御飯の準備をしてたの~」コトコト…

シンジ「ええ!?ア、アスカが?」

アスカ「何よぉ~!別におかしく無いでしょー!!」プクッ

シンジ「いや、おかしくなんか無いけど……初めてだな…アスカの手料理」ジーン

アスカ「楽しみに待ってなさい!あ、お風呂沸いてるから入っちゃってー」

シンジ「至れり尽くせりだ…信じられないよ…」ジーン

30: 2013/02/19(火) 17:09:15.88 ID:/7NQOEvDO
シンジ(アスカがあんなに優しくなるなんて…信じられないよ)チャプン…

シンジ(夢ならこのまま覚めなきゃいいな…)ブクブク…

シンジ~! ガラッ!

シンジ「うわ!アスカ!?」ザバッ!

アスカ「背中流してあげる!」

シンジ「い、いいよ!自分でやるから」

アスカ「いいからいいから!ほらっ早く!」ウデマクリ!

シンジ「う、うん…じゃあ、お願いします…」

ゴシゴシ…

アスカ(こうして見ると、シンジの背中って意外と広いのね…)ゴシゴシ…

ザバ~…

アスカ「前は自分でやってよね!ww」パシッ!

シンジ「いてっ!わかってるよ~ハハッ…」

31: 2013/02/19(火) 17:20:08.88 ID:/7NQOEvDO
食卓にて

シンジ「おお!ビーフシチューだ!」

アスカ「がんばったわょ♪」エヘン!

二人「「いただきま~す!」」

ズズッ…

アスカ「ど、どぉ…?」ドキドキ…

シンジ「……美味しい…」
シンジ「美味しいよ!アスカ!」

アスカ「よかった♪」ニコニコ

シンジ「肉も柔らかいし、最高だよ!」モグモグ

アスカ「♪」ニコニコ

32: 2013/02/19(火) 17:28:35.46 ID:/7NQOEvDO
シンジ「ふ~食べた~お腹いっぱいだよ」ポンポンナデナデ

アスカ「お粗末様でしたぁ」ニコッ

ピロピロリン♪

シンジ「ん?メールだ…」パカッ

シンジ「綾波…?」

シンジ「あ!これって…制服だ…」

アスカ「ん~?どれどれ…」

アスカ「へ~、割りと様になってるわね…」

シンジ「僕も制服を貰ってきたんだよ」

アスカ「!」

アスカ「見たい見たい!着て見せてょ♪」

シンジ「う、うんわかった」

33: 2013/02/19(火) 17:42:27.57 ID:/7NQOEvDO
数分後

シンジ「どう?似合ってる?」

アスカ「ちょっとほら、ネクタイ曲がってるわ…」キュッ…クイッ

シンジ(うっ…こ、これは…なんかイイ……///)

アスカ「よし!どーれどれ…」マジマジ…

アスカ「……///」

シンジ「どしたの?」

アスカ「カッコいいわよ…シンジ…///」

シンジ「あ、ありがと…///」

シンジ「…///」ジー…
アスカ「…///」ジー…

スッ……チュ…

プシュー!
ミサト「たっだいまぁ~!」

ガバァ!
シンジ「うわあぁぁぁ!///」
アスカ「きゃあぁぁぁ!///」

ミサト「ん~?なに騒いでるのぉ~?」

シンジ「いやその!なんでもないです!」オタオタ

ミサト「あら?シンちゃん、制服着てみたんだ~♪」

ミサト「ふんふん…馬子にも衣装ね~よく似合うわよ~ww」


34: 2013/02/19(火) 17:58:59.25 ID:/7NQOEvDO
アスカ「あったりまえよ!!将来あたしの旦那様になるんだから!!」ズィッ!!

ミサト「えっ!?だ、旦那様!?」

シンジ「アア…アスカ!?///」

アスカ「あっ!!………(しまった!つい勢いで…)///」カァッ!!

アスカ「し、知らない!!///」パタパタパタ バタン!


ミサト「アスカ…どうしちゃったの?」キョトン

シンジ「いや、あの…今日アスカが凄く優しいんですよ…」

ミサト「へぇ…驚いたわ…」

ガチャ!パタパタパタ
アスカ「シンジ!写メ撮らせて!」

シンジ「あ、うん!いいよ!」

ポペッ♪

アスカ「……よし!上手く撮れたわ♪」ピッピッ…

アスカ「送信っと…」ポチッ

シンジ「ん?誰に送ったのさ?」

アスカ「ファーストよ、お返しにね!」フンス!

35: 2013/02/19(火) 18:15:12.07 ID:/7NQOEvDO
ミサト(アスカったら…)クスッ


ブブブ…
レイ「……着信あり…」パカッ

from 弐号機パイロット

subject ウチのシンジよ!

添付画像 制服姿のシンジ

レイ「なぜ…弐号機の子からメールが……」

レイ「一応…保存」ポチポチ…パタン…

レイ(あまり…ポカポカしない…)

36: 2013/02/19(火) 18:21:45.13 ID:/7NQOEvDO
シンジ「ねえアスカ」

アスカ「な~に~?」チュ~~

シンジ「アスカはドイツ空軍に居ただろ?」

アスカ「うん」ズズズ…

シンジ「ドイツ空軍の制服とか無いのかな?」

アスカ「あるわよ~」カパッ…ガリボリ


シンジ「見たいな~~なんて…」チラッ…

アスカ「ん?いいわよ」

シンジ「やった…//」グッ!

37: 2013/02/19(火) 18:40:07.64 ID:/7NQOEvDO
ゴソゴソ…パカッ ゴソゴソ…
アスカ「どこしまったっけ…あ、あったあった♪」

ゴソゴソイソイソ…

ミサトー!チョットクロカブラウンケイノストッキングカシナサイヨー
イイワヨー!クサクシナイデネーww
ク・クサクナイワヨ!バカミサト!

シンジ「楽しみだな~」ワクワク

数分後

アスカ「どおよ?」クルリン

シンジ(ふおぉぉぉ!!こっこれは!!ビシッと決まったスーツタイプ、
   タイトスカートが腰から脚のラインまでピッタリと纏っててまるで、
   神が作り上げたかの用な美しさだよ!
   頭にちょこんと斜めに乗った帽子がまた良い!!)

シンジ「参りました…僕はもう何も抵抗出来ません」ペコリ

アスカ「よろしい!」フン♪
ミサト「アスカ!決ってるわよ~♪」グッ!


38: 2013/02/19(火) 19:28:55.57 ID:/7NQOEvDO
ピャララララ!ピャララララ!
ミサト「ん?リツコから電話だわ…」チョットゴメンネ~スタスタ…

ピッ!
ミサト「は~いミサトよ~ん♪どしたのリツコ~?」

リツコ『ミサト、驚かないで聞いて頂戴…』

ミサト「何よ、どうしたのよ?」

リツコ『先日、アスカが気分が悪いからと、私の所に来たのよ…』

ミサト「うんうん、それで?…」

リツコ『それでちょっと精密検査したの…』

リツコ『さっき結果が出たわ…』

ミサト「それで…どうだったの…?」

リツコ『癌よ…』

ミサト「えっ……嘘……冗談でしょ!!」

リツコ『それも末期…ステージ4…余命は半年ってとこね…』

ミサト「そ、そんな……」ポロッ…カターーン! 『チョット!ミサト!?ミサト!?…』

ミサト(なんで…アスカが…)ジワッ…

39: 2013/02/19(火) 19:38:34.60 ID:/7NQOEvDO
翌日 NERV医務室

リツコ「これを見て頂戴」カチカチ タン!

リツコ「全身に転移してるわ…」

ミサト「信じられないわ…そんな兆候見られなかったわよ…いつも元気に…」

リツコ「普通に生活してるのがあり得ないわ…立ってるのが精一杯のはずよ」

ミサト「このことは…アスカに?」

リツコ「まだ告知はしてないわ…」

ミサト「あたしが言う……保護者だもの…」

リツコ「ミサト…しっかりね…」

ミサト「ええ…大丈夫よ…」

40: 2013/02/19(火) 19:52:28.77 ID:/7NQOEvDO
ミサト(あの子…急にシンちゃんに優しくなった…もしかしたら自分の死期を悟ってるのかも…
     残された僅かな時間を、自分にシンちゃんに素直に生きる事に決めたのかも…
     今あんなに幸せそうに暮らしてるのに…アスカが不憫すぎるわ…
     神様はなんであの子にこんな辛い宿命を背負わせたの?……)



41: 2013/02/19(火) 20:06:08.45 ID:/7NQOEvDO
ミサトのオフィス

アスカ「ミサト~来たわよ、何の用~?」

ミサト「…アスカ、よく聞いて頂戴…」

アスカ「何よ…あらたまって…」

ミサト「リツコから話を聞いたわ……アスカ…あなt」「わかってるわ!!」

アスカ「自分の身体だもん…一番よくわかってるわよ……」

アスカ「あたし死んじゃうんでしょ…」

ミサト「アスカ……」

アスカ「で、リツコから何て言われたの?……」

ミサト「くっ…」

ミサト「………ステージ4の末期癌……あと半年の命よ…」

アスカ「………やっぱりね……」

ミサト「~~~~アスカ!!」ガバッ! ギュ~…

アスカ「ちょ…ミサト…苦しいわよ…」

ミサト「ごめんなさい…ごめんなさいねアスカ…」ギュ~…

42: 2013/02/19(火) 21:18:26.91 ID:/7NQOEvDO
アスカ「なんで…ミサトが謝るのよ……」ジワッ

ミサト「だって…こんなに辛い思いを…うぅ…」ボロボロ…

アスカ「やめてよミサト…泣かないでよ…あたしだって…うっく…我慢してるのにぃ……」ボロボロ…

アスカ「やだよ………やだよぉ…死にたくないょお~~うぇぇぅっくっ…うあぁぁ~ん」ボロボロ…

アスカ「シンジぃ…シンジと離れたく無いのよぉぉ~うぇぇぇ…うっく…ああぁぁぁ…」ボロボロ…

ミサト「~アスカぁ!ひっ…うぅ!」ギュウゥ~…


49: 2013/02/19(火) 22:29:18.89
ミサト「そうだ・・・明日写真館に行きましょう・・」

アスカ「・・・写真館?」

ミサト「そうよ、アスカとシンちゃんの写真を撮りましょう」

ミサト「制服姿で並んで撮ったらカッコいいじゃない・・」ニコッ

アスカ「・・・いい考えね 乗ったわ」ニコ・・・

-----------------------------

シンジ「アスカ、なんでいきなり写真なんて・・・」

アスカ「いいの!思い出作りよ♪」

ミサト「そうよ~、プロに撮って貰うんだから、一生残るわよ♪」

シンジ「そ、そうですか・・わかりました」

パシャ!パシャ!

カメラマン「いいねぇ~、これは最高の被写体だよミサトちゃん!」

ミサト「ごめんね~無理言って来てもらって、後日ゴチするからさ・・」


50: 2013/02/19(火) 22:58:04.86 ID:/7NQOEvDO
ミサト「よし!そろそろお色直しよ♪」

アスカ「他にも着替えるわけぇ?」

ミサト「そうよ~、ビックリするわよ♪」

━━━━━━━━

アスカ「ちょっとこれ…ウェディングドレス!?なんで…」


ミサト「アスカ……あなたの花嫁姿……残して置きたいの、ごめんなさい!これはあたしのワガママ……」ジワッ

アスカ「……ミサト…」ジワッ

アスカ「ありがと…凄く嬉しいぃぃ……」ポロッ…ボロボロ…

ミサト「泣いちゃダメ…お化粧が崩れちゃうわよ…」グスッ…

アスカ「ミサトだってボロボロじゃない…」フフッ…

ミサト「二人ともお化粧直さないとね…」クスッ

ミサト「早くしないと、シンちゃんを待たせちゃうわ」

51: 2013/02/19(火) 23:08:06.85 ID:/7NQOEvDO
シンジ「みんな遅いな~何してるんだろ…」

カメラマン「シンジ君…と言ったかな?」

シンジ「あ!はい!」

カメラマン「彼女、凄い美人じゃないか、羨ましいよww」

シンジ「あ…ありがとうございます…///」



ガチャ…ギィ~…

ミサト「お待たせ、シンちゃん………見て、アスカよ?」



スッ スッ スッ…
アスカ「 」

シンジ「あ…… 」


52: 2013/02/20(水) 03:37:54.99 ID:jhFIdLaDO
シンジ「アスカ…///」ジー

シンジ「凄く…綺麗だよ……///」

アスカ「……ありがと…シンジ…///」ニコッ…

サーナランデナランデ…シンジクンモウチョットマエ…OK!


カメラマン「美男美女、最近見ないほどのお似合いカップルだね!ミサトちゃん!」パシャ! パシャ!

ミサト「……ええ…本当にね…」グスッ


アスカ(…ありがとうミサト…良い思い出になったわ…)

53: 2013/02/20(水) 03:53:16.82 ID:jhFIdLaDO
数日後

シンジ「おぉ~さすがにプロだな~、良く撮れてるよ…」

アスカ「ホントねぇ~//」

シンジ「本当に結婚した見たいだよ///」

アスカ「うん…//…」フラ…


シンジ「アスカ…? なんか元気無いね?……」

アスカ「だ、大丈夫よ…」フラフラ…

アスカ「ちょっと…疲れ……」バタン!

シンジ「あ、アスカ!!アスカ!!」ユサユサ

シンジ「ミサトさん!!!」

ミサト「シンちゃんどうしたの!?   あ、アスカ!!!」ダダダ!


54: 2013/02/20(水) 04:01:55.19 ID:jhFIdLaDO
病院

シンジ「なんで……僕に黙ってたんですか……」

ミサト「ごめんなさい……アスカがシンちゃんに黙っててって……」

ミサト「アスカはシンちゃんに心配かけたく無かったのよ……」

シンジ「……って……こんなのって無いよ……」

シンジ「せっかく…わかり会えたのに……」クッ…ポタッ ポタッ…

ミサト「シンちゃん……」ソッ…

シンジ「…アスカ……アスカ…」ボロボロ…

55: 2013/02/20(水) 04:50:48.25 ID:jhFIdLaDO
アスカ「……シンジ……ナカナイデ…」

シンジ「アスカ!気がついたの!?」ニギッ!

ミサト「アスカ…」

アスカ「……ダイジョウブ…スグヨクナルワ……」キュッ…

シンジ「うん…うん…(握りかえす手に力が無いよぉ…)」ギュウ…

アスカ「……シンジ……」ジワッ

アスカ「……アイシテル……」ツツゥ…

シンジ「僕だって、アスカを愛してるよ…」ギュウ…



シンジ「さ、もう休んで…」ウル…

アスカ「……ウン…ゴメンネ……」スゥ…


56: 2013/02/20(水) 05:04:14.11 ID:jhFIdLaDO
NERV本部 リツコのオフィス

シンジ「…アスカはもう助からないんですか?……」

リツコ「発覚した時には既に手の施し様が無かったわ…」

シンジ「そんな…」ガクッ…

リツコ「残された僅かな時間を、悔いの残らないように過ごさせてあげて…」

シンジ「……はい…」

-------------
シンジ(僕は…アスカに何をしてあげればいいんだ……)



57: 2013/02/20(水) 05:17:25.93 ID:jhFIdLaDO
三ヶ月後

あれからアスカに、可能な限り付いててあげた。
髪が抜けるのが嫌らしく、抗がん剤は使わず、
痛み止だけで何とかしてる。
それでも調子が良いらしく、普通の生活に戻れた。

アスカ「ん~美味しい!久しぶりね~シンジのハンバーグは♪」モグモグ

シンジ「そうかい?良かった」ニコッ

シンジ「明日はシンクロテストだけど、アスカは休むかい?」

アスカ「いくわ、久しぶりに弐号機に乗りたいし」

シンジ「そうか、じゃ一緒に行こうね」ニコッ

アスカ「うん」ニコッ


58: 2013/02/20(水) 05:27:52.26 ID:jhFIdLaDO
NERV本部

リツコ「始めるわよ」



ミサト「アスカの様子はどう?」

リツコ「驚いたわ、シンクロ率が落ちるどころか、むしろ上がってるくらいよ…」

ミサト「心の平安がシンクロ率上昇に一役買ってるってとこかしらね」

リツコ「…」

アスカ(なんだろう、なぜか落ち着くわ…ママに抱きしめられてるみたい…)

アスカ「いい匂い……これがママの匂いなのかな…」

アスカ(……弐号機に乗るの……これが最後かもしれない…)

弐号機「……………」

59: 2013/02/20(水) 05:47:43.61 ID:jhFIdLaDO
パシッ!キィィィィィィィン

アスカ「え?なに!?」

………スカ……アスカ……
……ワタシノ…カワイイムスメ…

アスカ「え?ママ?ママなの?」

アスカ「ママ!どこに居るの?姿を見せて!」

ミサト「ちょ…アスカ!何を言ってるの?しっかりして!」

アスカ「ママが!ママが近くに居るの!!」

リツコ(不味いわね…)カチッ…

マヤ「通信が出来なくなりました!!」

マヤ「はっ!!シンクロ率が上昇してます!!80…90…99嘘!!100を超えてもまだ上がり続けます!!」

リツコ「まさか!あり得ないわ!!」

ミサト「プラグを強制射出!救助スタッフスタンバって!」

マヤ「ダメです!!射出信号受け付けません!!」

弐号機「ぉぉぉぉおおおお!!」

ミサト「まさか…暴走!?」

60: 2013/02/20(水) 06:06:41.15 ID:jhFIdLaDO
……アスカ……カワイソウニ…
…コンナニ……キズツイテ…
アスカ「ママぁ…あたし、いっぱい頑張ったのよ…」ポロッ
アスカ「いっぱい頑張ってここまできたの…」ポロポロ
…ソウ……ヨクガンバッタワネ…
……イイコネ…アスカハ…ホントニイイコ…
アスカ「なのに…なのに…あたしもうすぐ死んじゃうの…」ポロポロ…

アスカ「シンジと……やっと愛し合えたのに…グスッ…うぇぇぇ…」ボロボロ…
……ナカナイデ…アスカ……
…シンパイナイワ…ママガ…タスケテアゲル……
アスカ「ママ……暖かい……」ギュウ…

61: 2013/02/20(水) 06:14:41.88 ID:jhFIdLaDO
冬月「なんだと…弐号機が暴走状態に陥り、シンクロ率が300%を超え、パイロットがLCLに還元されただと!?」

ミサト「申し訳ございません…」

ゲンドウ「報告ご苦労だった…さがりたまえ……」

ミサト「失礼します……」

62: 2013/02/20(水) 06:19:58.96 ID:jhFIdLaDO
冬月「参ったな、碇よ…」

ゲンドウ「いや……大丈夫だろう…」

冬月「なぜだ?」

ゲンドウ「勘だ…セカンドチルドレンは戻る……」



63: 2013/02/20(水) 06:31:31.18 ID:jhFIdLaDO
エヴァ格納庫

弐号機「…………」

シンジ「アスカを…返してよ……」

シンジ「僕のアスカを返してよ!!」

……スカヲ…アスカヲ…ヨロシク…タノミマスネ…イカリシンジ……

シンジ「え?弐号機?しゃべった?」

シンジ「違う!直接頭の中に話かけてるのか!?」

……アノコヲ……マモッテアゲテ……

シンジ「これは…アスカのお母さん?」

……アノコヲ……マモッテアゲテ……

シンジ「はい!!必ず!!」

弐号機「……ォォォ……」

ガシャン…バシューン!!

シンジ「プラグが射出された!!」

64: 2013/02/20(水) 07:41:10.27 ID:jhFIdLaDO
シンジ「アスカ!!アスカァー!!」ダダダガシッ!

シンジ「ぐうっ!!」ジュゥ!


グググ…バシャア~…

ガバッ!

シンジ「アスカ!!」


65: 2013/02/20(水) 07:52:38.98 ID:jhFIdLaDO
…………………
アスカ(……ここは……病室?……)

アスカ(……あたし…ママに助けられたの?……)

アスカ(…そっか…そうなんだ…ママに…いつも守られていたのね……ありがとママ…)ニコ…

--------------
リツコ「驚いたわ、この結果みて頂戴」

ミサト「これは!」

リツコ「全身に転移していた病巣が、綺麗さっぱり消えているわ…」

ミサト「じゃあ…アスカは…」

リツコ「ええ、完全に健康体よ、精神状態も全く問題無いわ」

ミサト「奇跡ね…」

66: 2013/02/20(水) 08:02:28.45 ID:jhFIdLaDO
リツコ「恐らく、LCLから身体を再構築する際、癌の部分を完全に無視して完全な健康体として構築したんだわ」

ミサト「エバーにこんな力があったなんて…」

リツコ(……キョウコさん…あなた…)

弐号機「……………」

67: 2013/02/20(水) 08:25:29.23 ID:jhFIdLaDO
四年後

シンジ「アスカ!!早く早く!!式場に遅れるよ!!」

アスカ「待ってよシンジ!!もう少し…」

---------------

ミサト「二人とも!!遅いわよ!!」

アスカ「ごめーんミサト~!」

シンジ「すみません、ミサトさん…アスカの支度が遅くて…」

アスカ「ちょっとシンジ~?あたしのせいだけにしないでよ!元はと言えば…」

シンジ「あわわ!!ごめんアスカ!」アタフタ

ミサト「ふふっ、まあいいわ。さあ行きましょう、みんな待ってるわよ♪」

ガチャ……


ミサト「おめでとう」
レイ「おめでとう」
マリ「おめでとにゃ」
リツコ「おめでとう」
加持「おめでとう」
ヒカリ「おめでとう」
ケンスケ「めでたいな」
トウジ「おめでとさん」
ペンペン「クエ~ッ」
日向「おめでとう」
青葉「おめでとう」
マヤ「おめでとう」
冬月「おめでとう」
ユイとゲンドウ「おめでとう」
シンジとアスカ「ありがとう」

父に、ありがとう 母に、さようなら 
そして、全ての子供達に おめでとう



おしまい

69: 2013/02/20(水) 10:53:46.51 ID:jhFIdLaDO
ご静読ありがとうございました。
早々に終いにするはずでしたが、
書きたい欲求に勝てず、
すっかり乗っ取り状態になってしまい、
誠に申し訳ございませんでした。


70: 2013/02/20(水) 11:07:49.78
おめでとう

71: 2013/02/21(木) 00:19:20.07
ここでは乗っ取りは御法度なんだよ

72: 2013/02/21(木) 05:54:36.79
マジですか…それ書き始めに言ってほしかったです。
他の放置作品でも、誰か書いちゃえとか度々見たし、
乗っ取りは有りなのかと勘違いしました。
ほんとに申し訳ない。
一体どうしたら良いでしょう?

75: 2013/02/21(木) 08:02:26.94
そうですか、わかりました、ありがとうございます。
かなり反省しました、二度と乗っ取りはしないと誓います。

引用元: シンジ「ミサトさん、僕にも階級ってあるんですか?」