1: 2012/12/03(月) 01:54:35.80 ID:4o+YuiXf0
こらぁ、亜美!
うわぁ! りっちゃん!
まぁたこんな悪戯してぇ!!
ごごご、ごめんよ→!
ま、まぁまぁ律子さん落ち着いて!
春香まで味方するの……?
うっ……怖い眼で睨まないで欲しいかなー……?
今のうちぃっ!
あっ、こらっ! 真美も逃げるなーーっ!!
うわぁ! りっちゃん!
まぁたこんな悪戯してぇ!!
ごごご、ごめんよ→!
ま、まぁまぁ律子さん落ち着いて!
春香まで味方するの……?
うっ……怖い眼で睨まないで欲しいかなー……?
今のうちぃっ!
あっ、こらっ! 真美も逃げるなーーっ!!
2: 2012/12/03(月) 01:59:45.86 ID:4o+YuiXf0
(ピピピッピピピッピピピッ)
律子「んん……」
(ゴソゴソ)
(ピピピッピピピッピピピッ)
律子「……ていっ!」カチャッ
律子「……ふわぁ、眠い」
律子「んー……最近疲れが取れないわね……頭がぼーっとする」
律子「さて、カレンダーカレンダー」
律子「今日の予定は……」
律子「……えっ!?」
律子「んん……」
(ゴソゴソ)
(ピピピッピピピッピピピッ)
律子「……ていっ!」カチャッ
律子「……ふわぁ、眠い」
律子「んー……最近疲れが取れないわね……頭がぼーっとする」
律子「さて、カレンダーカレンダー」
律子「今日の予定は……」
律子「……えっ!?」
5: 2012/12/03(月) 02:06:15.02 ID:4o+YuiXf0
律子「うそっいつもより早い! このままじゃ遅れちゃうじゃない!!」
律子「あーもうなんで目覚ましセット間違えてるの?!」
律子「折角懐かしい夢の余韻に浸ってたのに……」
律子「早く着替えて!」
(キュッキュッ)
律子「髪もぼさぼさ!!」
(スッスッ)
律子「メイクは……諦める!!」
(パタン)
律子「予備のメイトを鞄に入れて……」
(ゴソゴソ)
律子「行ってきます!!」
律子「あーもうなんで目覚ましセット間違えてるの?!」
律子「折角懐かしい夢の余韻に浸ってたのに……」
律子「早く着替えて!」
(キュッキュッ)
律子「髪もぼさぼさ!!」
(スッスッ)
律子「メイクは……諦める!!」
(パタン)
律子「予備のメイトを鞄に入れて……」
(ゴソゴソ)
律子「行ってきます!!」
6: 2012/12/03(月) 02:10:46.14 ID:4o+YuiXf0
律子「って、この靴じゃない!」
律子「もう紛らわしいなぁ!」
律子「玄関は整理しないと……」ゴソゴソ
律子「うん、綺麗に並んでるわね」マンゾクマンゾク
律子「ってそんな事してる暇ないでしょ馬鹿!!!」
(ガチャッ)
(バタン)
律子「もう紛らわしいなぁ!」
律子「玄関は整理しないと……」ゴソゴソ
律子「うん、綺麗に並んでるわね」マンゾクマンゾク
律子「ってそんな事してる暇ないでしょ馬鹿!!!」
(ガチャッ)
(バタン)
7: 2012/12/03(月) 02:17:35.82 ID:4o+YuiXf0
(タッタッタッタッ)
(バタンッ!)
律子「おはようっ!」
伊織「……」ポカーン
律子「はぁっはぁっ……ま、間に合った……」
伊織「ど、どうしたのよ、そんなに慌てて……」
律子「わ、私としたことが、寝坊、しちゃって……」ゼーッゼーッ
伊織「……は?」
律子「え?」
伊織「時間まであと2時間もあるじゃない」
律子「だ、だって今日はいつもより早く……」
伊織「……今日はいつも通り、私達の付き添いでしょ?」
律子「……あれ?」
(バタンッ!)
律子「おはようっ!」
伊織「……」ポカーン
律子「はぁっはぁっ……ま、間に合った……」
伊織「ど、どうしたのよ、そんなに慌てて……」
律子「わ、私としたことが、寝坊、しちゃって……」ゼーッゼーッ
伊織「……は?」
律子「え?」
伊織「時間まであと2時間もあるじゃない」
律子「だ、だって今日はいつもより早く……」
伊織「……今日はいつも通り、私達の付き添いでしょ?」
律子「……あれ?」
8: 2012/12/03(月) 02:23:08.39 ID:4o+YuiXf0
律子「でも、スケジュールでは……」ペラッ
律子「……あれっ、なんで!?」
伊織「何か勘違いしてたんじゃないの?」
律子「おっかしいなぁ……」
(ガチャッ)
亜美「おっはよ→」
あずさ「おはようございます~」
律子「あ、二人とも、おはよう」
伊織「おはよう」
亜美「あれ? りっちゃん今日早いねー」
あずさ「何か、予定の変更でも?」
伊織「ただの勘違いよ」
律子「ぐ、ぐぬぬ……」
律子「……あれっ、なんで!?」
伊織「何か勘違いしてたんじゃないの?」
律子「おっかしいなぁ……」
(ガチャッ)
亜美「おっはよ→」
あずさ「おはようございます~」
律子「あ、二人とも、おはよう」
伊織「おはよう」
亜美「あれ? りっちゃん今日早いねー」
あずさ「何か、予定の変更でも?」
伊織「ただの勘違いよ」
律子「ぐ、ぐぬぬ……」
9: 2012/12/03(月) 02:27:34.05 ID:4o+YuiXf0
伊織「じゃ、私達はちょっと隣で打ち合わせしてるわね」
律子「はいはい。頼んだわよ、リーダー」
伊織「任せておきなさい」ガチャッ
亜美「じゃね~」
あずさ「また後ほど~」
(バタン)
律子「はぁ……早とちりしちゃって。私も歳かなぁ」
律子「まだまだこれからなのに、気を抜いていられないわよね」
(キィッ)
律子「……私の、事務所」
律子「はいはい。頼んだわよ、リーダー」
伊織「任せておきなさい」ガチャッ
亜美「じゃね~」
あずさ「また後ほど~」
(バタン)
律子「はぁ……早とちりしちゃって。私も歳かなぁ」
律子「まだまだこれからなのに、気を抜いていられないわよね」
(キィッ)
律子「……私の、事務所」
12: 2012/12/03(月) 02:33:43.97 ID:4o+YuiXf0
律子「早く来ちゃったものは仕方ないし、事務仕事片付けますか」
律子「ええと、竜宮の出演依頼……」
律子「共演者は……春香と千早? やりやすそうね」
律子「これは丸、と……」カキカキ
律子「こっちは……涼と?」
律子「ううむ……まぁいいでしょ」カキカキ
律子「はぁ、でもやっぱり、765プロにいた頃に比べるとオファーが少ないわね」
律子「これは久しぶりに、営業もやらないといけないかなー」
(コンコン)
律子「? 誰かしら。どうぞー」
(ガチャッ)
雪歩「こ、こんにちは……」
律子「あれ、雪歩? 久しぶりじゃない」
雪歩「えへへ、陣中見舞い、です」
律子「ええと、竜宮の出演依頼……」
律子「共演者は……春香と千早? やりやすそうね」
律子「これは丸、と……」カキカキ
律子「こっちは……涼と?」
律子「ううむ……まぁいいでしょ」カキカキ
律子「はぁ、でもやっぱり、765プロにいた頃に比べるとオファーが少ないわね」
律子「これは久しぶりに、営業もやらないといけないかなー」
(コンコン)
律子「? 誰かしら。どうぞー」
(ガチャッ)
雪歩「こ、こんにちは……」
律子「あれ、雪歩? 久しぶりじゃない」
雪歩「えへへ、陣中見舞い、です」
15: 2012/12/03(月) 02:38:43.30 ID:4o+YuiXf0
雪歩「お湯ってどこで沸かせますか?」
律子「そこの影に給湯器があるわ」
雪歩「ありがとうございます!」
律子「でも、よくここが分かったわね?」
雪歩「プロデューサーが教えてくれたんです」
律子「あの馬鹿……教えるくらいなら案内してあげなさいよ」
雪歩「あ、そこまで車で連れてきてもらいました。真美ちゃんの付き添いのついでで」
律子「なら、まぁ及第点ね」
雪歩「えへへ……どうぞ」
律子「ありがと。ん~、懐かしい香りがするわ」
(ゴクッ)
律子「……あぁ、やっぱり雪歩のお茶じゃないと」
雪歩「そ、そうですか?」
律子「うちの事務所にも一台欲しいわ、雪歩お茶機」
雪歩「き、機械じゃないですぅ!」
律子「そこの影に給湯器があるわ」
雪歩「ありがとうございます!」
律子「でも、よくここが分かったわね?」
雪歩「プロデューサーが教えてくれたんです」
律子「あの馬鹿……教えるくらいなら案内してあげなさいよ」
雪歩「あ、そこまで車で連れてきてもらいました。真美ちゃんの付き添いのついでで」
律子「なら、まぁ及第点ね」
雪歩「えへへ……どうぞ」
律子「ありがと。ん~、懐かしい香りがするわ」
(ゴクッ)
律子「……あぁ、やっぱり雪歩のお茶じゃないと」
雪歩「そ、そうですか?」
律子「うちの事務所にも一台欲しいわ、雪歩お茶機」
雪歩「き、機械じゃないですぅ!」
17: 2012/12/03(月) 02:43:52.26 ID:4o+YuiXf0
(ガチャッ)
伊織「あら、話し声がすると思えば雪歩じゃない」
雪歩「あ、伊織ちゃん! 久しぶり!」
伊織「私にもお茶ちょーだい」
雪歩「うん、今淹れるね」
伊織「隣の二人の分も」
雪歩「くすくす、分かってるよ」
律子「こうして話してると、まるで765の事務所に居た頃みたいね」
伊織「私、嫌いじゃなかったわ、あの空気」
律子「ええ、私も」
伊織「……この事務所も、あんな風になれるといいわね」
雪歩「あ、伊織ちゃんがちょっと大人っぽいこと言ってるー」
律子「ふふっ、環境が変われば成長もするわね」
伊織「ちょっと律子、一言多いわよ」
伊織「あら、話し声がすると思えば雪歩じゃない」
雪歩「あ、伊織ちゃん! 久しぶり!」
伊織「私にもお茶ちょーだい」
雪歩「うん、今淹れるね」
伊織「隣の二人の分も」
雪歩「くすくす、分かってるよ」
律子「こうして話してると、まるで765の事務所に居た頃みたいね」
伊織「私、嫌いじゃなかったわ、あの空気」
律子「ええ、私も」
伊織「……この事務所も、あんな風になれるといいわね」
雪歩「あ、伊織ちゃんがちょっと大人っぽいこと言ってるー」
律子「ふふっ、環境が変われば成長もするわね」
伊織「ちょっと律子、一言多いわよ」
19: 2012/12/03(月) 02:48:44.38 ID:4o+YuiXf0
雪歩「あ、このお茶は置いていくので、どうぞお飲みくださいね」
律子「え、もう行っちゃうの?」
雪歩「この後、近くで収録なんです。また時間がある時、ゆっくり来ますね!」ガチャッ
律子「ええ。お仕事、頑張ってね!」
雪歩「はいっ!」バタン
伊織「あんな風に話しちゃうと、恋しくならない?」
律子「懐かしいとは思うけど、ホームシックにはならないわね」
伊織「へー」
律子「伊織こそ、やよいと離れ離れで寂しくない?」
伊織「私を何歳だと思ってるのよ……」
律子「でも事務所独立の時は大変だったじゃない。自分達からついてくって言い出したのに、やよいーやよいーって」
伊織「いいいいつまでも過去のことをネチネチ持ち出すんじゃないわよ!」
律子「はいはい。ほら、打ち合わせに戻りなさい」
伊織「うぐぐ……」バタン
律子「え、もう行っちゃうの?」
雪歩「この後、近くで収録なんです。また時間がある時、ゆっくり来ますね!」ガチャッ
律子「ええ。お仕事、頑張ってね!」
雪歩「はいっ!」バタン
伊織「あんな風に話しちゃうと、恋しくならない?」
律子「懐かしいとは思うけど、ホームシックにはならないわね」
伊織「へー」
律子「伊織こそ、やよいと離れ離れで寂しくない?」
伊織「私を何歳だと思ってるのよ……」
律子「でも事務所独立の時は大変だったじゃない。自分達からついてくって言い出したのに、やよいーやよいーって」
伊織「いいいいつまでも過去のことをネチネチ持ち出すんじゃないわよ!」
律子「はいはい。ほら、打ち合わせに戻りなさい」
伊織「うぐぐ……」バタン
20: 2012/12/03(月) 02:54:09.19 ID:4o+YuiXf0
(prrrrr)
律子「あら、電話」
(ガチャッ)
律子「はい、こちら秋月プロダクションです」
高木『うぉっほん! 律子君かね?』
律子「あ、社長!」
高木『もう今となっては君も社長だろう』
律子「駆け出しのひよっこですよ」
高木『それでも社長は社長だ。年配者を敬うのもいいが、もう少し自信を持ちなさい。力は十分にある』
律子「ふふっ、ありがとうございます」
高木『竜宮小町の三人は元気かね?』
律子「隣でミーティングをしていますよ。最近は自分達で積極的に……成長しました」
高木『一層活躍してくれれば、元所属事務所としても鼻が高いよ』
律子「あら、電話」
(ガチャッ)
律子「はい、こちら秋月プロダクションです」
高木『うぉっほん! 律子君かね?』
律子「あ、社長!」
高木『もう今となっては君も社長だろう』
律子「駆け出しのひよっこですよ」
高木『それでも社長は社長だ。年配者を敬うのもいいが、もう少し自信を持ちなさい。力は十分にある』
律子「ふふっ、ありがとうございます」
高木『竜宮小町の三人は元気かね?』
律子「隣でミーティングをしていますよ。最近は自分達で積極的に……成長しました」
高木『一層活躍してくれれば、元所属事務所としても鼻が高いよ』
21: 2012/12/03(月) 03:00:04.09 ID:4o+YuiXf0
律子「……すみません、人気ユニットと駆け落ちするようになってしまって」
高木『それは何度も言ったじゃないか。これまで貢献してくれた君への、三人のお礼と、私からの餞別だよ』
律子「社長……」
高木『それに他のアイドル達も人気が出て、もう竜宮小町に頼らずとも十分だ』
律子「その節は、本当にありがとうございました」
高木『何、今でも律子君は私の娘のようなものだし、765プロの仲間だ』
律子「……はい」
高木『何か困ったことがあれば、いつでも相談に来なさい』
律子「重ね重ね、ありがとうございます」
高木『うむ。余り長話になっても悪い。それでは、また』
律子「ええ、また」
(カチャン)
律子「……声を聞くって言うのは、結構、威力があるわね……」
律子「ふぅ、でも感傷になんて浸ってられないわ」
律子「さて、残りの書類もパッパと片付けますか!」
高木『それは何度も言ったじゃないか。これまで貢献してくれた君への、三人のお礼と、私からの餞別だよ』
律子「社長……」
高木『それに他のアイドル達も人気が出て、もう竜宮小町に頼らずとも十分だ』
律子「その節は、本当にありがとうございました」
高木『何、今でも律子君は私の娘のようなものだし、765プロの仲間だ』
律子「……はい」
高木『何か困ったことがあれば、いつでも相談に来なさい』
律子「重ね重ね、ありがとうございます」
高木『うむ。余り長話になっても悪い。それでは、また』
律子「ええ、また」
(カチャン)
律子「……声を聞くって言うのは、結構、威力があるわね……」
律子「ふぅ、でも感傷になんて浸ってられないわ」
律子「さて、残りの書類もパッパと片付けますか!」
25: 2012/12/03(月) 03:05:53.27 ID:4o+YuiXf0
…………
………
……
伊織「律子、そろそろ……って、書類の山が!?」
律子「あ、丁度終わったわよ。そろそろ行きましょうか」
亜美「相変わらずりっちゃんは仕事早いねぇ……」
あずさ「いつもの倍はあったと思うのですけれど……」
律子「強力な差し入れと、助っ人のお言葉で奮起しましたから」
伊織「助っ人のお言葉?」
律子「ふふ、秘密。それじゃあ行くわよ!」
(ブロロロロ)
………
……
伊織「律子、そろそろ……って、書類の山が!?」
律子「あ、丁度終わったわよ。そろそろ行きましょうか」
亜美「相変わらずりっちゃんは仕事早いねぇ……」
あずさ「いつもの倍はあったと思うのですけれど……」
律子「強力な差し入れと、助っ人のお言葉で奮起しましたから」
伊織「助っ人のお言葉?」
律子「ふふ、秘密。それじゃあ行くわよ!」
(ブロロロロ)
26: 2012/12/03(月) 03:11:37.45 ID:4o+YuiXf0
【テレビ局】
亜美「ややっ、あれは!」
律子「ん?」クルッ
亜美「かかったなアホがッ!」
真美「サンダークロススプリットアタック!!」
律子「……」パシッ
亜美「ば、馬鹿な! 真美のサンクロがこうもたやすく!?」
律子「ていっ」ベシッ
真美「あ痛ぁっ!?」
律子「あのねぇ……真美、仮にも私は別事務所の社長なのよ? もう少し礼儀ってものをねぇ……」
真美「う、うぐぐ……事務所が変わってまでお小言を聞くとは」
律子「全く……アイドルの管理がなっていませんよ、プロデューサー殿!」
P「あぁいや……あはは、面目ない」
亜美「ややっ、あれは!」
律子「ん?」クルッ
亜美「かかったなアホがッ!」
真美「サンダークロススプリットアタック!!」
律子「……」パシッ
亜美「ば、馬鹿な! 真美のサンクロがこうもたやすく!?」
律子「ていっ」ベシッ
真美「あ痛ぁっ!?」
律子「あのねぇ……真美、仮にも私は別事務所の社長なのよ? もう少し礼儀ってものをねぇ……」
真美「う、うぐぐ……事務所が変わってまでお小言を聞くとは」
律子「全く……アイドルの管理がなっていませんよ、プロデューサー殿!」
P「あぁいや……あはは、面目ない」
28: 2012/12/03(月) 03:16:34.64 ID:4o+YuiXf0
律子「面目ないじゃありません! これがもし黒井社長や石川社長だったりしたらどうするんです!」
P「す、すまん……」
亜美「りっちゃん……事務所社長になったのに、兄ちゃんには敬語なんだ……」
真美「染みついておりますな→」
律子「何? 文句があるの?」ジロッ
亜美真美「「そんなまさか」」
P「あはは……律子達もここで収録か?」
律子「番組は違いますけどね。お互い、頑張りましょ」
P「ああ。それじゃ、またあとでな」
真美「亜美もまたあとでね→」
亜美「おうともよ!」
P「す、すまん……」
亜美「りっちゃん……事務所社長になったのに、兄ちゃんには敬語なんだ……」
真美「染みついておりますな→」
律子「何? 文句があるの?」ジロッ
亜美真美「「そんなまさか」」
P「あはは……律子達もここで収録か?」
律子「番組は違いますけどね。お互い、頑張りましょ」
P「ああ。それじゃ、またあとでな」
真美「亜美もまたあとでね→」
亜美「おうともよ!」
29: 2012/12/03(月) 03:21:11.46 ID:4o+YuiXf0
伊織「あら、今話してたのはプロデューサー達?」
律子「ええ、あちらもここで収録みたい」
あずさ「折角ですし、私達もお話ししたいところですけれど~」
律子「うーん、分からないわね。終わってみたら、向こうの様子を見に行ってみましょうか」
あずさ「ええ♪」
律子「それじゃあ三人とも、終わるまでは集中集中!」パンパン
「「「はーい!」」」
律子(はぁ、結局私は三人頼りね。私一人じゃ、事務所なんてとてもやっていけない)
律子「実力不足……時期尚早だったかなぁ……」ハァ
律子「っとと、あの子達がリハしてる間に挨拶してこないと」
律子「……社長という肩書きの名刺……なんだか、恥ずかしいわね」
律子「ええ、あちらもここで収録みたい」
あずさ「折角ですし、私達もお話ししたいところですけれど~」
律子「うーん、分からないわね。終わってみたら、向こうの様子を見に行ってみましょうか」
あずさ「ええ♪」
律子「それじゃあ三人とも、終わるまでは集中集中!」パンパン
「「「はーい!」」」
律子(はぁ、結局私は三人頼りね。私一人じゃ、事務所なんてとてもやっていけない)
律子「実力不足……時期尚早だったかなぁ……」ハァ
律子「っとと、あの子達がリハしてる間に挨拶してこないと」
律子「……社長という肩書きの名刺……なんだか、恥ずかしいわね」
30: 2012/12/03(月) 03:27:23.03 ID:4o+YuiXf0
律子「……はい、はい」
律子「ええ、これからも竜宮小町をよろしくお願い致します」
律子「はい、お時間をいただき、ありがとうございました」
律子「それでは」
律子「っっっっふぅ……肩に力入っちゃった」
律子「やっぱり慣れないなぁ……」
(ドッ)
律子「あっ、ごめんなさい」
冬馬「いってぇ……って、お前は765プロの……」
律子「初めまして、ジュピターの天ヶ瀬冬馬さん」グリグリ
冬馬「いででででっ! 悪かった! 秋月プロの社長さん! だから足を踏むな!」
律子「はぁ……やっぱりうちの知名度なんてそんなものよね」
冬馬「765プロの印象が強すぎるんだよ……」
律子「ええ、これからも竜宮小町をよろしくお願い致します」
律子「はい、お時間をいただき、ありがとうございました」
律子「それでは」
律子「っっっっふぅ……肩に力入っちゃった」
律子「やっぱり慣れないなぁ……」
(ドッ)
律子「あっ、ごめんなさい」
冬馬「いってぇ……って、お前は765プロの……」
律子「初めまして、ジュピターの天ヶ瀬冬馬さん」グリグリ
冬馬「いででででっ! 悪かった! 秋月プロの社長さん! だから足を踏むな!」
律子「はぁ……やっぱりうちの知名度なんてそんなものよね」
冬馬「765プロの印象が強すぎるんだよ……」
31: 2012/12/03(月) 03:34:30.57 ID:4o+YuiXf0
律子「ついでにこれあげるわ。新しい名刺」
冬馬「ああ、悪い。……へぇ、社長ねぇ。似合わねぇな」
律子「……」グリグリグリグリ
冬馬「いでででででで!!!」
「おい」
律子「あっ……」
黒井「貴様、ウチのアイドルになァにをしている?」テクテク
律子「黒井社長……」
黒井「ウィ、私だ。しかしまったく! 三流プロダクションから這いずり出てきた三流以・下!のゴミプロダクションが! ウチのアイドルに何をしているのかね?」
冬馬「落ち着けよオッサン、大したことねぇよ」
黒井「お前は良くても私が良くないのだ。961プロとしてはな! 汚い足でウチのアイドルを踏みおって!」
律子「……申し訳ありませんでした」
黒井「フンッ! 今回は大目に見てやる。感謝するがいい。行くぞ、冬馬」テクテクテク
律子「……三流以下、ね」
冬馬「……」
冬馬「ああ、悪い。……へぇ、社長ねぇ。似合わねぇな」
律子「……」グリグリグリグリ
冬馬「いでででででで!!!」
「おい」
律子「あっ……」
黒井「貴様、ウチのアイドルになァにをしている?」テクテク
律子「黒井社長……」
黒井「ウィ、私だ。しかしまったく! 三流プロダクションから這いずり出てきた三流以・下!のゴミプロダクションが! ウチのアイドルに何をしているのかね?」
冬馬「落ち着けよオッサン、大したことねぇよ」
黒井「お前は良くても私が良くないのだ。961プロとしてはな! 汚い足でウチのアイドルを踏みおって!」
律子「……申し訳ありませんでした」
黒井「フンッ! 今回は大目に見てやる。感謝するがいい。行くぞ、冬馬」テクテクテク
律子「……三流以下、ね」
冬馬「……」
33: 2012/12/03(月) 03:41:49.71 ID:4o+YuiXf0
冬馬「あんま落ち込むなよ、秋月の」コソッ
律子「でも……」
冬馬「オッサン、ああ見えてアンタが独立した時、緊急ミーティング開いたんだぜ」
律子「え」
冬馬「オッサンらしくもなくビビってたよ。『甘ァい高木なぞより、シビアでよっぽど怖い。気を引き締めろ』ってな」
律子「黒井社長……」
冬馬「ほら、今流行のツンデレってやつだ」
律子「それは……どうなのかしら」
冬馬「ま、少なくともオッサンは本音では認めてるよ。そんじゃな」タッタッタッ
律子「……黒井社長に、そんな風に思われてたのね。負けるわけには……行かないわね!」
亜美「おんや? りっちゃん燃えてんねぇ」
律子「亜美?」
亜美「リハが終わったから探してたんだよん。そろそろ本番の準備しよ!」
律子「ええ、あいさつ回りも終わったわ。行きましょうか!」
亜美「おうっ!」
律子「でも……」
冬馬「オッサン、ああ見えてアンタが独立した時、緊急ミーティング開いたんだぜ」
律子「え」
冬馬「オッサンらしくもなくビビってたよ。『甘ァい高木なぞより、シビアでよっぽど怖い。気を引き締めろ』ってな」
律子「黒井社長……」
冬馬「ほら、今流行のツンデレってやつだ」
律子「それは……どうなのかしら」
冬馬「ま、少なくともオッサンは本音では認めてるよ。そんじゃな」タッタッタッ
律子「……黒井社長に、そんな風に思われてたのね。負けるわけには……行かないわね!」
亜美「おんや? りっちゃん燃えてんねぇ」
律子「亜美?」
亜美「リハが終わったから探してたんだよん。そろそろ本番の準備しよ!」
律子「ええ、あいさつ回りも終わったわ。行きましょうか!」
亜美「おうっ!」
34: 2012/12/03(月) 03:46:37.19 ID:4o+YuiXf0
【本番中】
律子「うん、三人とも万全ね。安心して任せられる反面、ちょっとさびしい気もするわ」
(トントン)
律子「ん?」
P「よっ、調子はどうだ?」
律子「プロデューサー殿、こっちに来てて良かったんですか?」
P「今から外に移動なんだ。……三人とも、765プロに居た頃より、格段にレベルが上がってるな」
律子「ええ、本当に。でも残念ですね……伊織とあずささんが会いたがってましたよ」
P「それは悪いことしたな……今度時間のある時にでも菓子折り持って行くって伝えてくれ」
律子「ええ、分かりました」
P「それと……いい加減、俺に敬語使う癖は直しとけって。威厳がないぞ」
律子「他事務所の社長にタメ口なあなたに言われたくはないですね」
P「うぐ……ぜ、善処します」
律子「ふふ、それでは」
P「ああ」
律子「うん、三人とも万全ね。安心して任せられる反面、ちょっとさびしい気もするわ」
(トントン)
律子「ん?」
P「よっ、調子はどうだ?」
律子「プロデューサー殿、こっちに来てて良かったんですか?」
P「今から外に移動なんだ。……三人とも、765プロに居た頃より、格段にレベルが上がってるな」
律子「ええ、本当に。でも残念ですね……伊織とあずささんが会いたがってましたよ」
P「それは悪いことしたな……今度時間のある時にでも菓子折り持って行くって伝えてくれ」
律子「ええ、分かりました」
P「それと……いい加減、俺に敬語使う癖は直しとけって。威厳がないぞ」
律子「他事務所の社長にタメ口なあなたに言われたくはないですね」
P「うぐ……ぜ、善処します」
律子「ふふ、それでは」
P「ああ」
35: 2012/12/03(月) 03:52:33.67 ID:4o+YuiXf0
【本番後】
律子「うん、三人とも90点よ」
亜美「え→、満点じゃないの?」
律子「満点じゃそこで満足しちゃうでしょう。常に上を目指さないと」
亜美「りっちゃんはきっちぃぜ~」
あずさ「亜美ちゃん、その割には楽しそうねぇ、うふふ」
伊織「半ば満点だって言ってるようなものだしね」
律子「あ、そうそう。プロデューサー殿は外収録らしくて、先に行っちゃったわ」
伊織「えーーーっ!?」
あずさ「あらあら、残念です……」
伊織「この伊織ちゃんに挨拶もしないで行くなんて……偉くなったわね……!」
律子「あなたの方がよっぽど偉そうよ……今度、菓子折り持って来るって言ってたわ」
伊織「絶対にって念を押しておきなさいよね!」
あずさ「うふふ。でも考えてみると、プロデューサーさんは今の事務所、来たことないんですね~」
律子「最初の荷物運びの時に手伝わせたくらいかしら」
律子「うん、三人とも90点よ」
亜美「え→、満点じゃないの?」
律子「満点じゃそこで満足しちゃうでしょう。常に上を目指さないと」
亜美「りっちゃんはきっちぃぜ~」
あずさ「亜美ちゃん、その割には楽しそうねぇ、うふふ」
伊織「半ば満点だって言ってるようなものだしね」
律子「あ、そうそう。プロデューサー殿は外収録らしくて、先に行っちゃったわ」
伊織「えーーーっ!?」
あずさ「あらあら、残念です……」
伊織「この伊織ちゃんに挨拶もしないで行くなんて……偉くなったわね……!」
律子「あなたの方がよっぽど偉そうよ……今度、菓子折り持って来るって言ってたわ」
伊織「絶対にって念を押しておきなさいよね!」
あずさ「うふふ。でも考えてみると、プロデューサーさんは今の事務所、来たことないんですね~」
律子「最初の荷物運びの時に手伝わせたくらいかしら」
37: 2012/12/03(月) 03:57:36.54 ID:4o+YuiXf0
律子「さて、じゃあ今日はおしまい! さっさと撤収よ!」パンッ
亜美「ほいほ→い」
律子「駅まで送るから乗りなさい」
あずさ「ありがとうございます~」
伊織「私は良いわ。もうすぐ新堂が来ることになってるから」
律子「そう? じゃあまた明日、事務所でね」
伊織「ええ、お疲れ様」
亜美「ばいび→」
あずさ「お疲れ様です~」
伊織「さて、新堂はもう来てるかしら……あ、あそこね!」タッタッタッ
律子「じゃ、私達も行くわよ」
あずさ「しゅっぱつしんこー♪」
律子「……亜美が言うものだとばっかり。珍しいわね……」
亜美「たまにはいいんじゃん?」
亜美「ほいほ→い」
律子「駅まで送るから乗りなさい」
あずさ「ありがとうございます~」
伊織「私は良いわ。もうすぐ新堂が来ることになってるから」
律子「そう? じゃあまた明日、事務所でね」
伊織「ええ、お疲れ様」
亜美「ばいび→」
あずさ「お疲れ様です~」
伊織「さて、新堂はもう来てるかしら……あ、あそこね!」タッタッタッ
律子「じゃ、私達も行くわよ」
あずさ「しゅっぱつしんこー♪」
律子「……亜美が言うものだとばっかり。珍しいわね……」
亜美「たまにはいいんじゃん?」
38: 2012/12/03(月) 04:02:59.66 ID:4o+YuiXf0
(ブロロロロロ)
亜美「ねぇねぇ、兄ちゃん、亜美達のこと何か言ってた?」
律子「んー? まだまだ子どもですって」
亜美「え→っ!?」
あずさ「この歳で子ども扱いされるのはちょっと……」
律子「冗談よ、冗談。三人とも、格段にレベルが上がったって。少し焦ってたわ」
あずさ「あらあら~……うふふ♪」
亜美「いやぁ、兄ちゃんも見る目が付いてきましたな!」
律子「本当に何様よあなた……あ、駅に着いたわ」
(キキッ)
亜美「りっちゃん、あんがとね!」ガチャッ
あずさ「それでは失礼しますね~」
律子「亜美ー、改札まであずささんをよろしくね!」
あずさ「さ、流石にそれくらいは一人で行けます!」
律子「あはは、二度目の冗談! じゃ、また明日!」
亜美「ねぇねぇ、兄ちゃん、亜美達のこと何か言ってた?」
律子「んー? まだまだ子どもですって」
亜美「え→っ!?」
あずさ「この歳で子ども扱いされるのはちょっと……」
律子「冗談よ、冗談。三人とも、格段にレベルが上がったって。少し焦ってたわ」
あずさ「あらあら~……うふふ♪」
亜美「いやぁ、兄ちゃんも見る目が付いてきましたな!」
律子「本当に何様よあなた……あ、駅に着いたわ」
(キキッ)
亜美「りっちゃん、あんがとね!」ガチャッ
あずさ「それでは失礼しますね~」
律子「亜美ー、改札まであずささんをよろしくね!」
あずさ「さ、流石にそれくらいは一人で行けます!」
律子「あはは、二度目の冗談! じゃ、また明日!」
39: 2012/12/03(月) 04:09:06.02 ID:4o+YuiXf0
律子「さてと! 二人を見送ったことだし、今度はあいさつ回りに行かないと」
律子「ええと、今日は……石川社長にお会いして、この前の番組の打ち上げに少しだけ顔出して」
律子「ああそうだ! 備品の納入についても軽く確認があるんだった!」
律子「記念式典の招待は……これは明日だったわね。絶対忘れないようにしないと」
律子「……高木社長、いつも見かけないと思ってたら、ずっとこんなことをしてたのね……」
律子「はぁ、今になって頭の下がる思いだわ。すみません、昔、この黒子は何してるんだろうとか思って」
律子「独り立ちって、やっぱり大変だなぁ……人脈も改めてつなぎ直さないといけないし」
律子「でも、やっと夢が回り始めたんだから」
律子「……いいえ、回り始めたのは、あの事務所に出会った時ね」
律子「765プロに入って」
律子「マネージャーのつもりだったのに、アイドルをして」
律子「ようやくプロデューサーになって」
律子「みんなと、支え合って成長して、あの人に出会って」
律子「今も、みんなに助けられて。……本当に幸せ者ね、私」
律子「ええと、今日は……石川社長にお会いして、この前の番組の打ち上げに少しだけ顔出して」
律子「ああそうだ! 備品の納入についても軽く確認があるんだった!」
律子「記念式典の招待は……これは明日だったわね。絶対忘れないようにしないと」
律子「……高木社長、いつも見かけないと思ってたら、ずっとこんなことをしてたのね……」
律子「はぁ、今になって頭の下がる思いだわ。すみません、昔、この黒子は何してるんだろうとか思って」
律子「独り立ちって、やっぱり大変だなぁ……人脈も改めてつなぎ直さないといけないし」
律子「でも、やっと夢が回り始めたんだから」
律子「……いいえ、回り始めたのは、あの事務所に出会った時ね」
律子「765プロに入って」
律子「マネージャーのつもりだったのに、アイドルをして」
律子「ようやくプロデューサーになって」
律子「みんなと、支え合って成長して、あの人に出会って」
律子「今も、みんなに助けられて。……本当に幸せ者ね、私」
40: 2012/12/03(月) 04:16:05.64 ID:4o+YuiXf0
…………
………
……
律子「ふぅやっと今日のスケジュール全部終了! さっさと帰らないと……夕ご飯、作る材料余ってたかしら」
律子「かと言って、買って帰って余してもイヤだしなぁ……面倒だけど、なかったらまた買いに出ますか」
(ブロロロロロ)
律子「でも、流石に一人は疲れるわ……プロデューサーを雇うことも考えないといけないかしら」
律子「プロデューサー殿は……よく一人であれだけ管理できるわね……」
律子「ま、今は竜宮を以前と同じように保つのを優先! 拡大はその後ね」
律子「さぁ、秋月律子のプロダクションプロデュース、盛り上がってまいりました!」
律子「……車の中で独り言言ってても虚しいだけね。さっさと帰りましょ……」
(ブロロロロロ……キキッ)
律子「ふぅ、やっと着いた。ええと、三人は……うん、無事に到着連絡もアリ、と」
律子「……あ! 事務員の募集に応募が来てる! へー、ふむふむ……経験者は心強いわね」
律子「人当たりの良い人ならいいわね……後で相談してみましょっと」
………
……
律子「ふぅやっと今日のスケジュール全部終了! さっさと帰らないと……夕ご飯、作る材料余ってたかしら」
律子「かと言って、買って帰って余してもイヤだしなぁ……面倒だけど、なかったらまた買いに出ますか」
(ブロロロロロ)
律子「でも、流石に一人は疲れるわ……プロデューサーを雇うことも考えないといけないかしら」
律子「プロデューサー殿は……よく一人であれだけ管理できるわね……」
律子「ま、今は竜宮を以前と同じように保つのを優先! 拡大はその後ね」
律子「さぁ、秋月律子のプロダクションプロデュース、盛り上がってまいりました!」
律子「……車の中で独り言言ってても虚しいだけね。さっさと帰りましょ……」
(ブロロロロロ……キキッ)
律子「ふぅ、やっと着いた。ええと、三人は……うん、無事に到着連絡もアリ、と」
律子「……あ! 事務員の募集に応募が来てる! へー、ふむふむ……経験者は心強いわね」
律子「人当たりの良い人ならいいわね……後で相談してみましょっと」
41: 2012/12/03(月) 04:22:09.70 ID:4o+YuiXf0
(カンカンカンカン)
律子「うぅ、寒い寒い……早く暖まりたい……」
律子「夕ご飯、暖かいものがいいなぁ……揚げ物とか……」
律子「それにビールを一杯……旨いっ!!」
律子「……ダメダメ。どこかのおっちゃんみたいになってきてる……」
律子「ええと、鍵は鍵は……あった」
(ガチャガチャ)
律子「あれ? もう鍵が開いてる……」
(ガチャッ)
(キィッ)
律子「ただい……わっ、いい匂い!」
「あれ? もう帰ってきたのか?」
律子「うぅ、寒い寒い……早く暖まりたい……」
律子「夕ご飯、暖かいものがいいなぁ……揚げ物とか……」
律子「それにビールを一杯……旨いっ!!」
律子「……ダメダメ。どこかのおっちゃんみたいになってきてる……」
律子「ええと、鍵は鍵は……あった」
(ガチャガチャ)
律子「あれ? もう鍵が開いてる……」
(ガチャッ)
(キィッ)
律子「ただい……わっ、いい匂い!」
「あれ? もう帰ってきたのか?」
43: 2012/12/03(月) 04:29:47.86 ID:4o+YuiXf0
(ジューッ)
P「おかえり、律子」
律子「ただいま。あーもう今日も疲れましたよ」
P「その顔を見れば分かるよ。お疲れ様」
律子「この匂いは?」
P「今日は久しぶりに作ってあげようかなーと思ってね」
律子「なになに? 何です? 揚げ物?」
P「エビフライ」
律子「…………」ギュウウウウ
P「痛い痛い痛い!!」
律子「でも、随分作りましたね……」
P「頑張ったんだぞ。そう、いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい……エ・ビ・た・ち・揚げって♪」
律子「…………」ギュウウウウウウウウ
P「痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!」
P「おかえり、律子」
律子「ただいま。あーもう今日も疲れましたよ」
P「その顔を見れば分かるよ。お疲れ様」
律子「この匂いは?」
P「今日は久しぶりに作ってあげようかなーと思ってね」
律子「なになに? 何です? 揚げ物?」
P「エビフライ」
律子「…………」ギュウウウウ
P「痛い痛い痛い!!」
律子「でも、随分作りましたね……」
P「頑張ったんだぞ。そう、いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい……エ・ビ・た・ち・揚げって♪」
律子「…………」ギュウウウウウウウウ
P「痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!」
45: 2012/12/03(月) 04:34:56.01 ID:4o+YuiXf0
律子「そうそう、さっき事務員の応募、来てたんですよ! この人、どう思います?」
P「へぇ、どれどれ……おっ、良さそうな人じゃないか」
律子「とりあえず面接してみようかしら」
P「ま、話してみないことには分からないもんな」
律子「ふふっ、本格的に社長らしくなってきましたよ」
P「……律子、家でくらい敬語辞めたらどうだ?」
律子「うっ……癖になってて……」
P「あっはっは、昼間の俺とは逆だな」
律子「善処……するわよ」
P「気恥ずかしそうな律子もいいね」
律子「黙ってください」
P「うん、黙るからその包丁は仕舞おう」
P「へぇ、どれどれ……おっ、良さそうな人じゃないか」
律子「とりあえず面接してみようかしら」
P「ま、話してみないことには分からないもんな」
律子「ふふっ、本格的に社長らしくなってきましたよ」
P「……律子、家でくらい敬語辞めたらどうだ?」
律子「うっ……癖になってて……」
P「あっはっは、昼間の俺とは逆だな」
律子「善処……するわよ」
P「気恥ずかしそうな律子もいいね」
律子「黙ってください」
P「うん、黙るからその包丁は仕舞おう」
49: 2012/12/03(月) 04:42:53.97 ID:4o+YuiXf0
P「はい。律子さん、エビフライ定職にビールですよ、ビール!」
律子「あなたはエスパーか何か?」
P「え?」
律子「ううん、こっちの話」
P「気になるなぁ」
律子「二人の心は通じ合ってる、ってことよ。いただきます」シャクッ
P「どうだい、通じ合った旦那の作ったエビフライは?」
律子「……悔しいけど美味しいわね」
P「たるき亭のご主人に頼み込んで教えてもらったんだ」
律子「道理で懐かしい味だと思った……」
P「たまにはたるき亭にも顔出しなよ。話したがってたよ」
律子「そうね……話したがってると言えば」
P「ん?」
律子「伊織様は挨拶がなかったことに大層お怒りよ」
P「うへぇ」
律子「あなたはエスパーか何か?」
P「え?」
律子「ううん、こっちの話」
P「気になるなぁ」
律子「二人の心は通じ合ってる、ってことよ。いただきます」シャクッ
P「どうだい、通じ合った旦那の作ったエビフライは?」
律子「……悔しいけど美味しいわね」
P「たるき亭のご主人に頼み込んで教えてもらったんだ」
律子「道理で懐かしい味だと思った……」
P「たまにはたるき亭にも顔出しなよ。話したがってたよ」
律子「そうね……話したがってると言えば」
P「ん?」
律子「伊織様は挨拶がなかったことに大層お怒りよ」
P「うへぇ」
53: 2012/12/03(月) 04:48:59.73 ID:4o+YuiXf0
律子「絶対に来なさい、ですって」シャクシャク
P「こりゃしっかりスケジュールに書いとかないと……近々秋月プロへ営業、と」
律子「営業ってあなたねぇ」
P「建前だよ建前。大人は大変だからな」
律子「ええ、大人って大変よねぇ……って、スケジュールと言えば聞いてよ聞いて!」
P「ん、どうした?」
律子「今日は馬鹿したわ……カレンダーに間違えて時間を早く書いちゃって。遅刻かと思って慌てちゃったの」
P「それで今日はノーメイクなのか」
律子「そうよ! 伊織に馬鹿にされるわ、すっぴんで営業する羽目になるわ……散々よもう!」ガンッ
P「おわっ! ビールがこぼれるぞ! ……って、カレンダー?」スクッ
律子「?」
P「……やっぱり。コレ、俺のスケジュールだ」
律子「…………ほう」
P「こりゃしっかりスケジュールに書いとかないと……近々秋月プロへ営業、と」
律子「営業ってあなたねぇ」
P「建前だよ建前。大人は大変だからな」
律子「ええ、大人って大変よねぇ……って、スケジュールと言えば聞いてよ聞いて!」
P「ん、どうした?」
律子「今日は馬鹿したわ……カレンダーに間違えて時間を早く書いちゃって。遅刻かと思って慌てちゃったの」
P「それで今日はノーメイクなのか」
律子「そうよ! 伊織に馬鹿にされるわ、すっぴんで営業する羽目になるわ……散々よもう!」ガンッ
P「おわっ! ビールがこぼれるぞ! ……って、カレンダー?」スクッ
律子「?」
P「……やっぱり。コレ、俺のスケジュールだ」
律子「…………ほう」
54: 2012/12/03(月) 04:53:27.46 ID:4o+YuiXf0
P「いや、あはは……悪い、名前入れ忘れてた」
律子「もおおおおおあなたは何回も言ったじゃないですかあああああ!!」
P「す、すみませんっ! で、でも自分の名前が無いのに気付かない律子もりt」
律子「玄関の靴も履かないやつ出しっぱなしだし!」
P「あ、なんか綺麗になってると思ったら律子がやってくれたのか」
律子「そうですよあなたも私もやらずに誰がやるんですか小人さんですかええ?!」
P「ごめんなさい」
律子「大体先に出る時は起こしていってくださいとあれほど言ったじゃないですか!」
P「律子、疲れてるみたいだったから……」
律子「夫を送り出したい妻の気持ちも分かりませんか!」
P「お、おう……なんか照れるな……」
律子「はぁ……全く! やっぱりプロデューサー殿は私がしっかりと面倒を見ないとダメですね!」
P「そろそろプロデューサー呼びはやめよう。そして敬語も頑張って直そう」
律子「はぁ、もう……ビールおかわり!」
P「はいっ! ただいま!!」
律子「もおおおおおあなたは何回も言ったじゃないですかあああああ!!」
P「す、すみませんっ! で、でも自分の名前が無いのに気付かない律子もりt」
律子「玄関の靴も履かないやつ出しっぱなしだし!」
P「あ、なんか綺麗になってると思ったら律子がやってくれたのか」
律子「そうですよあなたも私もやらずに誰がやるんですか小人さんですかええ?!」
P「ごめんなさい」
律子「大体先に出る時は起こしていってくださいとあれほど言ったじゃないですか!」
P「律子、疲れてるみたいだったから……」
律子「夫を送り出したい妻の気持ちも分かりませんか!」
P「お、おう……なんか照れるな……」
律子「はぁ……全く! やっぱりプロデューサー殿は私がしっかりと面倒を見ないとダメですね!」
P「そろそろプロデューサー呼びはやめよう。そして敬語も頑張って直そう」
律子「はぁ、もう……ビールおかわり!」
P「はいっ! ただいま!!」
55: 2012/12/03(月) 05:00:24.45 ID:4o+YuiXf0
律子「……765プロのみんなはどう?」
P「ん、元気だよ。アイドル芸人春香と歌姫千早のコンビは引く手数多だし、美希はマイペースにトップアイドルをキラキラ驀進中だ」コポコポ
律子「ありがと。貴音たちも良く見かけるわね」
P「響とのコンビで、今日も収録だったはずだよ。真と雪歩も自分たちのスタイルを見つけてきてるし、やよいと真美は今すごい勢いで伸びてる」
律子「そっか……社長とは今日も電話でお話ししたわ。元気そうで良かった。小鳥さんは?」コポコポ
P「サンキュ。お見合いから逃げる日々さ。でも最近、彼氏の存在が噂されてるぞ」ヒソヒソ
律子「えっ?! 小鳥さんにも、ついに……」
P「あはは。まぁ765プロは平常運転だよ。ただ……」
律子「ただ?」
P「律子達がいなくなって、少し寂しくなったかな」
律子「……私達はみんなと一緒よ。いつでも、どこに行っても。ずっと」
P「うん、知ってるよ」
(ングッングッングッ)
P「っぷはぁ! 揚げ物とビールは旨いなぁ!」
律子「っぷはぁ! ええ、本当に!」
P「ん、元気だよ。アイドル芸人春香と歌姫千早のコンビは引く手数多だし、美希はマイペースにトップアイドルをキラキラ驀進中だ」コポコポ
律子「ありがと。貴音たちも良く見かけるわね」
P「響とのコンビで、今日も収録だったはずだよ。真と雪歩も自分たちのスタイルを見つけてきてるし、やよいと真美は今すごい勢いで伸びてる」
律子「そっか……社長とは今日も電話でお話ししたわ。元気そうで良かった。小鳥さんは?」コポコポ
P「サンキュ。お見合いから逃げる日々さ。でも最近、彼氏の存在が噂されてるぞ」ヒソヒソ
律子「えっ?! 小鳥さんにも、ついに……」
P「あはは。まぁ765プロは平常運転だよ。ただ……」
律子「ただ?」
P「律子達がいなくなって、少し寂しくなったかな」
律子「……私達はみんなと一緒よ。いつでも、どこに行っても。ずっと」
P「うん、知ってるよ」
(ングッングッングッ)
P「っぷはぁ! 揚げ物とビールは旨いなぁ!」
律子「っぷはぁ! ええ、本当に!」
57: 2012/12/03(月) 05:07:21.96 ID:4o+YuiXf0
(コトッ)
P「……こうして二人で食べるのも久しぶりだな」
律子「最近、滅法忙しかったし……でも、まだまだこれからですから!」
P「んっふっふ~……秋月プロダクションが潰れたらいつでも出戻って来いよな。みんなで大笑いしてやるから!」
律子「ウィ。あなたこそ、三流以・下!のプロダクションでよければ、クビになったらいつでも雇ってやりますよ!」
P「黒井社長の真似か? 期待してますよ、未来の一流プロダクションの社長さん」
律子「トーゼン! 老後まで、ずっと楽させてあげますからね」
律子「どんなに時が流れても。ずっと……ずっと!」
おしまい
P「……こうして二人で食べるのも久しぶりだな」
律子「最近、滅法忙しかったし……でも、まだまだこれからですから!」
P「んっふっふ~……秋月プロダクションが潰れたらいつでも出戻って来いよな。みんなで大笑いしてやるから!」
律子「ウィ。あなたこそ、三流以・下!のプロダクションでよければ、クビになったらいつでも雇ってやりますよ!」
P「黒井社長の真似か? 期待してますよ、未来の一流プロダクションの社長さん」
律子「トーゼン! 老後まで、ずっと楽させてあげますからね」
律子「どんなに時が流れても。ずっと……ずっと!」
おしまい
58: 2012/12/03(月) 05:09:25.24
なんつーか凄い嫁のポジがしっくりくるな
乙
乙
59: 2012/12/03(月) 05:10:05.94
おつかれー
66: 2012/12/03(月) 05:26:20.61
よかった、乙
引用元: 律子「時が流れて」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります