1:2017/06/04(日) 20:40:24.952 ID:h2nQAaTE0.net
「「誕生日おめでとー!!」」
今日は私、千咲=タプリス=シュガーベルの誕生日。
なんと、気を利かせてくれたせんぱいたちが私の家に集まって誕生日パーティーを開いてくれました。
みんなで協力して晩御飯を作って、買ってきたケーキを食べて…
それからみんなでいっぱいお喋りしましたね。
とてもとっても楽しいパーティーでした!
…あのあと、あんなことがなければ…。
今日は私、千咲=タプリス=シュガーベルの誕生日。
なんと、気を利かせてくれたせんぱいたちが私の家に集まって誕生日パーティーを開いてくれました。
みんなで協力して晩御飯を作って、買ってきたケーキを食べて…
それからみんなでいっぱいお喋りしましたね。
とてもとっても楽しいパーティーでした!
…あのあと、あんなことがなければ…。
3:2017/06/04(日) 20:43:38.472 ID:h2nQAaTE0.net
楽しかったパーティーが終わったあと、みんなで後片付けをしました。
最後まで熱心に片付けをしてくれて、みんなから少し遅れて部屋を出ようとした月乃瀬せんぱいが、こそこそと近づいて囁いてきました。
「タプちゃん、時間は大丈夫?このあと、ちょっとうちに来ない?」
「え、このあとですか?まあ、あとはお風呂に入って寝るだけなので時間はありますけど…」
ちらっと時計を確認する。8時ちょっと過ぎ。明日は学校なので、あまり遅くまで起きていない方がいいんですけど…
「…まさか、怪しい場所に連れていかれるとかじゃないですよね…」
「そんなに警戒されると悲しいわね…二次会みたいな感じで、私の家でもうちょっとお喋りしましょう…ね?」
「なるほど…あれ?だったら天真せんぱいたちも一緒の方が良くないですか?」
「それは…ま、まあまあいいじゃない!」
「うーん…じゃあ、ちょっとだけお邪魔することにします」
「ありがとう!じゃあ、いきましょうか!」
こうして、なんだかよくわからないまま、月乃瀬先輩の家に向かうことになりました。
最後まで熱心に片付けをしてくれて、みんなから少し遅れて部屋を出ようとした月乃瀬せんぱいが、こそこそと近づいて囁いてきました。
「タプちゃん、時間は大丈夫?このあと、ちょっとうちに来ない?」
「え、このあとですか?まあ、あとはお風呂に入って寝るだけなので時間はありますけど…」
ちらっと時計を確認する。8時ちょっと過ぎ。明日は学校なので、あまり遅くまで起きていない方がいいんですけど…
「…まさか、怪しい場所に連れていかれるとかじゃないですよね…」
「そんなに警戒されると悲しいわね…二次会みたいな感じで、私の家でもうちょっとお喋りしましょう…ね?」
「なるほど…あれ?だったら天真せんぱいたちも一緒の方が良くないですか?」
「それは…ま、まあまあいいじゃない!」
「うーん…じゃあ、ちょっとだけお邪魔することにします」
「ありがとう!じゃあ、いきましょうか!」
こうして、なんだかよくわからないまま、月乃瀬先輩の家に向かうことになりました。
12:2017/06/04(日) 20:48:00.731 ID:h2nQAaTE0.net
6月4日。夏が近づき、日が長くなってきたとはいえ、あたりはかなり暗くなっていました。
日が落ちた夜の町を吹き抜ける風が気持ちいいです。
夜の道を、今日の出来事を話しながら二人で歩きます。
それからほどなくして、私たちは月乃瀬せんぱいの家に着きました。
日が落ちた夜の町を吹き抜ける風が気持ちいいです。
夜の道を、今日の出来事を話しながら二人で歩きます。
それからほどなくして、私たちは月乃瀬せんぱいの家に着きました。
13:2017/06/04(日) 20:49:18.694 ID:h2nQAaTE0.net
「着いたわ。タプちゃんお疲れ様」
「…あれ?せんぱいの家の中、明かりがついてますね」
不思議に思っていると、月乃瀬せんぱいはポケットから鍵を取り出し、かちゃりという音を立ててドアを開けました。
「ただいまー」
「遅かったじゃない、ヴィネット!」
「うえぇっ!?胡桃沢せんぱい!?なんでここにいるんですか!?」
「あ、タプリス。ちゃんと来たのね」
「も、もしかしてお二人は、ど、ど、ど、同棲、してたり…?」
「「してないわよ!」」
やけにきっぱりと否定されてしまいました。そんなに慌てて必死に否定しなくてもいいのに…
「…あれ?せんぱいの家の中、明かりがついてますね」
不思議に思っていると、月乃瀬せんぱいはポケットから鍵を取り出し、かちゃりという音を立ててドアを開けました。
「ただいまー」
「遅かったじゃない、ヴィネット!」
「うえぇっ!?胡桃沢せんぱい!?なんでここにいるんですか!?」
「あ、タプリス。ちゃんと来たのね」
「も、もしかしてお二人は、ど、ど、ど、同棲、してたり…?」
「「してないわよ!」」
やけにきっぱりと否定されてしまいました。そんなに慌てて必死に否定しなくてもいいのに…
15:2017/06/04(日) 20:52:06.729 ID:h2nQAaTE0.net
「それで、私はこれから何をされるんでしょうか…」ブルブル
「そんなに怯えなくても…。私たちから、ちょっと渡したいものがあるの。ガヴとラフィエルからは貰ったけど、私たちからはまだだったでしょ?」
「プレゼントですか?そういえばお二人からは貰ってなかったですね…」
…てっきり忘れられていると思ってましたが、ちゃんと用意してくれていたんですね。
「ちゃんと選んであげたんだから、ありがたく受け取りなさいよ!」
「わ、わかってますよ!ふんっ!ありがとうございますっ!」
…胡桃沢せんぱいの余計の一言がなければ、もっと素直に受け取れるのになぁ。
「そんなに怯えなくても…。私たちから、ちょっと渡したいものがあるの。ガヴとラフィエルからは貰ったけど、私たちからはまだだったでしょ?」
「プレゼントですか?そういえばお二人からは貰ってなかったですね…」
…てっきり忘れられていると思ってましたが、ちゃんと用意してくれていたんですね。
「ちゃんと選んであげたんだから、ありがたく受け取りなさいよ!」
「わ、わかってますよ!ふんっ!ありがとうございますっ!」
…胡桃沢せんぱいの余計の一言がなければ、もっと素直に受け取れるのになぁ。
16:2017/06/04(日) 20:54:18.673 ID:h2nQAaTE0.net
「はい、私からはこれ!」
月乃瀬せんぱいから、リボンのついたかわいい包装紙にくるまれたプレゼントを渡されました。
「あ、ありがとうございます!…あっ、これは…髪飾り、ですか?」
「ええ。どれにしようか悩んだんだけど、気に入ってもらえたかしら」
「すごくきれいです…せんぱい、ありがとうございます!」
「ふふっ、喜んでもらえて良かったわ。さ、次はサターニャの番よ、ほら」
「わ、わかってるわよ」
「え!?胡桃沢せんぱいもプレゼントを用意してくれていたんですか?」
「当然よ!ありがたく受け取りなさい!」
胡桃沢せんぱいから受け取った真っ黒な袋に嫌な予感を感じながら、中身を取り出しました。
「これは本ですかね?なになに…『サルでもわかる!誰もが羨む大悪魔になる方法』」
「ってなんて本渡してるんですか!」
「これでも読んで、私の手下になりなさい!」
「なるわけないじゃないですかっ!…一応貰っておきますけどっ!」
月乃瀬せんぱいから、リボンのついたかわいい包装紙にくるまれたプレゼントを渡されました。
「あ、ありがとうございます!…あっ、これは…髪飾り、ですか?」
「ええ。どれにしようか悩んだんだけど、気に入ってもらえたかしら」
「すごくきれいです…せんぱい、ありがとうございます!」
「ふふっ、喜んでもらえて良かったわ。さ、次はサターニャの番よ、ほら」
「わ、わかってるわよ」
「え!?胡桃沢せんぱいもプレゼントを用意してくれていたんですか?」
「当然よ!ありがたく受け取りなさい!」
胡桃沢せんぱいから受け取った真っ黒な袋に嫌な予感を感じながら、中身を取り出しました。
「これは本ですかね?なになに…『サルでもわかる!誰もが羨む大悪魔になる方法』」
「ってなんて本渡してるんですか!」
「これでも読んで、私の手下になりなさい!」
「なるわけないじゃないですかっ!…一応貰っておきますけどっ!」
17:2017/06/04(日) 20:57:32.966 ID:h2nQAaTE0.net
「…ところで、どうして先輩たちはこんなにお祝いしてくれるんですか?」
「私たちはね、タプちゃんと仲良くなりたいの」
「…仲良く?」
「ほら、私たちって悪魔じゃない?あまり良く思われないことは仕方ないけど、私たちにとってタプちゃんはかわいい後輩なのよ?」
「だから、この機会に少しでも仲良くなりたくてこうして集まったの」
「…月乃瀬せんぱい」
「…そうよ。いつまでも微妙に距離を置かれてたら寂しいじゃないの」
「胡桃沢せんぱい…」
「いつも喧嘩してるけど、まあこれからは、その…もっと歩み寄りましょ」
「…はい。私もちょっと、子供っぽすぎました…これからは、もっと仲良くなれるように頑張ります」
「それでいいわ。それじゃ、これから仲良くしましょ」
「私たちはね、タプちゃんと仲良くなりたいの」
「…仲良く?」
「ほら、私たちって悪魔じゃない?あまり良く思われないことは仕方ないけど、私たちにとってタプちゃんはかわいい後輩なのよ?」
「だから、この機会に少しでも仲良くなりたくてこうして集まったの」
「…月乃瀬せんぱい」
「…そうよ。いつまでも微妙に距離を置かれてたら寂しいじゃないの」
「胡桃沢せんぱい…」
「いつも喧嘩してるけど、まあこれからは、その…もっと歩み寄りましょ」
「…はい。私もちょっと、子供っぽすぎました…これからは、もっと仲良くなれるように頑張ります」
「それでいいわ。それじゃ、これから仲良くしましょ」
19:2017/06/04(日) 20:59:42.518 ID:h2nQAaTE0.net
照れくさい雰囲気に私と胡桃沢せんぱいがもじもじしていると、突然月乃瀬せんぱいが ぱんっ!と手をたたきました。
「それじゃ、仲直りのハグをしましょうか!」
「はぁ!?」「はい!?」
「わだかまりが解けたら、親愛のハグ!人間界の常識よ?」
「ええー!それ本当なんですか?あ、いや、私は構わないですけどせんぱいの方は…」
「私も別にいいけど。大悪魔は心が広いからね」
「え!マジですか!」
「じゃ、私の方から行くわよ」
「は、はい!どんと来いです!」
「それじゃ、仲直りのハグをしましょうか!」
「はぁ!?」「はい!?」
「わだかまりが解けたら、親愛のハグ!人間界の常識よ?」
「ええー!それ本当なんですか?あ、いや、私は構わないですけどせんぱいの方は…」
「私も別にいいけど。大悪魔は心が広いからね」
「え!マジですか!」
「じゃ、私の方から行くわよ」
「は、はい!どんと来いです!」
20:2017/06/04(日) 21:02:38.047 ID:h2nQAaTE0.net
胡桃沢せんぱいは勢いよく、力強く。私を全身でぎゅーっと抱きしめてくれました。
「息苦しくない?大丈夫かしら」
「…はい、大丈夫です」
ああ神様、なにゆえこのような状況になっているのでしょうか…
でも、せんぱいの力強くてあったかいハグ、悪い気はしないです…
「…」ウズウズ
「私もー!」ギュウーッ!
すると突然、月乃瀬せんぱいが胡桃沢せんぱいの上から私たち二人を包むように覆いかぶさり、さらに圧迫されます。
「息苦しくない?大丈夫かしら」
「…はい、大丈夫です」
ああ神様、なにゆえこのような状況になっているのでしょうか…
でも、せんぱいの力強くてあったかいハグ、悪い気はしないです…
「…」ウズウズ
「私もー!」ギュウーッ!
すると突然、月乃瀬せんぱいが胡桃沢せんぱいの上から私たち二人を包むように覆いかぶさり、さらに圧迫されます。
21:2017/06/04(日) 21:04:47.510 ID:h2nQAaTE0.net
「むぐぐっ、月乃瀬先輩!?く、くるしいです!」
「ちょ、ちょっとヴィネット!なに急に抱きついてきてんのよ!」
「なんか二人が子供みたいで微笑ましくて…私も混ぜてよー」ギュー
「あー、二人ともかわいいわね…よしよし」
「撫でるなー!子ども扱いしないでよ!同い年でしょ!?」
(あー…せんぱい二人に包まれて、あったかいです…)
…ちょっと強引な気はしますけど、少しはせんぱいたちと仲良くなれた気がします。
「ちょ、ちょっとヴィネット!なに急に抱きついてきてんのよ!」
「なんか二人が子供みたいで微笑ましくて…私も混ぜてよー」ギュー
「あー、二人ともかわいいわね…よしよし」
「撫でるなー!子ども扱いしないでよ!同い年でしょ!?」
(あー…せんぱい二人に包まれて、あったかいです…)
…ちょっと強引な気はしますけど、少しはせんぱいたちと仲良くなれた気がします。
23:2017/06/04(日) 21:07:07.656 ID:h2nQAaTE0.net
プレゼントも受け取ったあと、月乃瀬せんぱいがお茶を淹れてくれたので三人で一息つきました。
こんなに色々してもらっちゃってなんだか幸せだなあ、なんて思っていると、月乃瀬せんぱいに話しかけられました。
「タプちゃん、ちょっと目をつむっててくれる?」
「え?どうしてです?」
「まあ、いいからいいから…」
「はあ、まあいいですけど…」
(もしかして、もう一つプレゼントでもあるんでしょうか?うう、こんなにお祝いしてもらえて、タプリスは嬉しいです)ワクワク
こんなに色々してもらっちゃってなんだか幸せだなあ、なんて思っていると、月乃瀬せんぱいに話しかけられました。
「タプちゃん、ちょっと目をつむっててくれる?」
「え?どうしてです?」
「まあ、いいからいいから…」
「はあ、まあいいですけど…」
(もしかして、もう一つプレゼントでもあるんでしょうか?うう、こんなにお祝いしてもらえて、タプリスは嬉しいです)ワクワク
24:2017/06/04(日) 21:09:05.930 ID:h2nQAaTE0.net
言われたとおりに目をつむり、じっと待機。
「せんぱい?まだですか?」
「もうちょっと待っててね…」ゴソゴソ
ごそごそと誰かが動いている気配がします。
ふと物音が止んで、静寂が訪れました。
私はちょっぴり不安になって、せんぱいに話しかけようとします。
「あの、せんぱ…」
ちゅっ
「…え」
「せんぱい?まだですか?」
「もうちょっと待っててね…」ゴソゴソ
ごそごそと誰かが動いている気配がします。
ふと物音が止んで、静寂が訪れました。
私はちょっぴり不安になって、せんぱいに話しかけようとします。
「あの、せんぱ…」
ちゅっ
「…え」
25:2017/06/04(日) 21:10:25.024 ID:h2nQAaTE0.net
軽い音とともに何かが頬に触れたような感覚がありましたが、あまりにも唐突すぎて状況を理解するのに時間がかかりました。
(え?え?私いま何をされたんでしょう?ほっぺに柔らかい感触が…?)
「ま、まさか私…ちゅー、されましたか?」
こわごわと目を開けると二人の先輩がニコニコニヤニヤしながら立っていました。
(え?え?私いま何をされたんでしょう?ほっぺに柔らかい感触が…?)
「ま、まさか私…ちゅー、されましたか?」
こわごわと目を開けると二人の先輩がニコニコニヤニヤしながら立っていました。
26:2017/06/04(日) 21:11:53.711 ID:h2nQAaTE0.net
「私たちからの最後のプレゼント、どうだった?タプちゃん」
「ええー!?ほんとにちゅーしたんですか?!なんで!?」
戸惑いと恥ずかしさで、鏡を見ずとも赤くなっちゃってたのがわかります。
「ど、どっちですか!どっちがキスしたんですか!!///」
「さあ、誰かしら?知ってる、サターニャ?」
「んー?知らないわよ?あんたじゃないの、ヴィネット?」
「もう!どっちなんですか!!!」
「ええー!?ほんとにちゅーしたんですか?!なんで!?」
戸惑いと恥ずかしさで、鏡を見ずとも赤くなっちゃってたのがわかります。
「ど、どっちですか!どっちがキスしたんですか!!///」
「さあ、誰かしら?知ってる、サターニャ?」
「んー?知らないわよ?あんたじゃないの、ヴィネット?」
「もう!どっちなんですか!!!」
27:2017/06/04(日) 21:15:47.889 ID:h2nQAaTE0.net
私の反応を見てさらにニヤニヤと笑う二人。や、やっぱりこの人たちは信用できないです…!!
恥ずかしさで居ても立っても居られなくなった私は、今日のお礼だけ言って、そそくさと帰ってしまいました。
帰り道でも、お二人にしては小さな唇だったなとか、すごく柔らかかったなとか、そんなことばかり頭に浮かんできて…。
うう~~っ、何を考えてるんですか私は!!
外の涼しい夜風でも、火照った顔を冷ましてくれるのには時間がかかりました…。
恥ずかしさで居ても立っても居られなくなった私は、今日のお礼だけ言って、そそくさと帰ってしまいました。
帰り道でも、お二人にしては小さな唇だったなとか、すごく柔らかかったなとか、そんなことばかり頭に浮かんできて…。
うう~~っ、何を考えてるんですか私は!!
外の涼しい夜風でも、火照った顔を冷ましてくれるのには時間がかかりました…。
28:2017/06/04(日) 21:16:52.031 ID:h2nQAaTE0.net
タプリスが去ったあと、ヴィーネは部屋の隅、カーテンに向かって話しかける。
「…帰ったわよ。もう出てきなさい」
「……」コソッ
カーテンの裏から、フードをかぶった黒髪の少女がこっそりと現れる。
「あなたも素直じゃないわね。サターニャ、先にこの子を連れて戻ってくれててありがとうね」
「まったくよ!先輩悪魔たちと、事情を察してくれたガヴリールとラフィエルにも感謝しなさいよね」
「はい…ありがとうございました」ペコリ
「…帰ったわよ。もう出てきなさい」
「……」コソッ
カーテンの裏から、フードをかぶった黒髪の少女がこっそりと現れる。
「あなたも素直じゃないわね。サターニャ、先にこの子を連れて戻ってくれててありがとうね」
「まったくよ!先輩悪魔たちと、事情を察してくれたガヴリールとラフィエルにも感謝しなさいよね」
「はい…ありがとうございました」ペコリ
31:2017/06/04(日) 21:17:58.946 ID:h2nQAaTE0.net
「それで?初キスのご感想は?」
「…///」テレテレ
「正体を明かさずにするなんて、ヴィネットより断然悪魔的じゃないの!なかなかやるわね」
「サターニャ?」ギロッ
「あ、悪かったわ…。そんなに睨まないでよ」
「…明日、改めてタプちゃんに会いに行くこと。わかった?…応援してるわ」
「…はい」
「…///」テレテレ
「正体を明かさずにするなんて、ヴィネットより断然悪魔的じゃないの!なかなかやるわね」
「サターニャ?」ギロッ
「あ、悪かったわ…。そんなに睨まないでよ」
「…明日、改めてタプちゃんに会いに行くこと。わかった?…応援してるわ」
「…はい」
32:2017/06/04(日) 21:19:50.594 ID:h2nQAaTE0.net
~次の日、学校~
「はあ…昨日のはいったい何だったんでしょう…」
「目を閉じるとあの時の感触がほっぺたに感じられるみたいで…」
「ああっ、恥ずかしいですぅ!!」
「…ん?机の上に何かおいてありますね。なんでしょう…」
「…うわっ!なんですかこの気味の悪い人形!」
「んん?手紙が付いていますね…なになに?『これからもよろしく』…」
…なるほど、そういうことですか。
「はあ…昨日のはいったい何だったんでしょう…」
「目を閉じるとあの時の感触がほっぺたに感じられるみたいで…」
「ああっ、恥ずかしいですぅ!!」
「…ん?机の上に何かおいてありますね。なんでしょう…」
「…うわっ!なんですかこの気味の悪い人形!」
「んん?手紙が付いていますね…なになに?『これからもよろしく』…」
…なるほど、そういうことですか。
33:2017/06/04(日) 21:21:56.912 ID:h2nQAaTE0.net
すると私のそばに、黒髪の同級生がおずおずと近づいてきました。
先日会ったばかりですが、実はこの子も悪魔なんだそうです。
緊張のせいか少し震える声で、私に話しかけてくれました。
「あの、今日…一緒にお昼ごはん、どう…?」
「…はい!もちろんです!」
先日会ったばかりですが、実はこの子も悪魔なんだそうです。
緊張のせいか少し震える声で、私に話しかけてくれました。
「あの、今日…一緒にお昼ごはん、どう…?」
「…はい!もちろんです!」
35:2017/06/04(日) 21:24:01.585 ID:h2nQAaTE0.net
「…どうやら上手くいったみたいね?」
「ふん、この私が協力してあげたんだから、当然よね」
「私たちはお邪魔みたいだし、教室に戻りましょうか」
「そうね。…それにしてもヴィネット」
「なに?サターニャ」
「なんで昨日、私にハグしたりさせたりしたのよ?あんなの予定に無かったじゃない」
「タプちゃんを後輩に取られて悔しいんじゃないかと思って、ちょっとからかってみたくて」
「べ、別に悔しくないわよ!ふんっ!」
「あ、そういえば。昨日渡した私の家の合鍵、返しなさいよ」
「いやよ!この大悪魔に気安く貸したのが運の尽きね!これから毎日ヴィネットの家に勝手に上がり込んでやるわ!」
「ダメに決まってるでしょ!早く返しなさーい!」
「ふん、この私が協力してあげたんだから、当然よね」
「私たちはお邪魔みたいだし、教室に戻りましょうか」
「そうね。…それにしてもヴィネット」
「なに?サターニャ」
「なんで昨日、私にハグしたりさせたりしたのよ?あんなの予定に無かったじゃない」
「タプちゃんを後輩に取られて悔しいんじゃないかと思って、ちょっとからかってみたくて」
「べ、別に悔しくないわよ!ふんっ!」
「あ、そういえば。昨日渡した私の家の合鍵、返しなさいよ」
「いやよ!この大悪魔に気安く貸したのが運の尽きね!これから毎日ヴィネットの家に勝手に上がり込んでやるわ!」
「ダメに決まってるでしょ!早く返しなさーい!」
36:2017/06/04(日) 21:27:07.887 ID:h2nQAaTE0.net
…せんぱいたち、そんなに大声で話してると、隠れてるのバレバレですよ…
詰めの甘いせんぱいたちに、思わず笑みが零れてしまいます。
同級生の悪魔さんは不思議そうな表情を浮かべて首をかしげました。
その様子がちょっとかわいくて、私はニコッと笑って彼女の手を取りました。
詰めの甘いせんぱいたちに、思わず笑みが零れてしまいます。
同級生の悪魔さんは不思議そうな表情を浮かべて首をかしげました。
その様子がちょっとかわいくて、私はニコッと笑って彼女の手を取りました。
37:2017/06/04(日) 21:29:44.353 ID:h2nQAaTE0.net
天真せんぱい、白羽せんぱい。
それに月乃瀬せんぱい、胡桃沢せんぱい。
…それと、悪魔の同級生ちゃん。
天使のせんぱいたちだけじゃなくて、優しい悪魔さんたちにも囲まれて…
…私は、とっても幸せです!
~終わり~
それに月乃瀬せんぱい、胡桃沢せんぱい。
…それと、悪魔の同級生ちゃん。
天使のせんぱいたちだけじゃなくて、優しい悪魔さんたちにも囲まれて…
…私は、とっても幸せです!
~終わり~
38:2017/06/04(日) 21:31:46.029 ID:h2nQAaTE0.net
閲覧、支援ありがとうございました
初めてのスレ立てで至らぬ点もあったと思いますがご容赦ください
タプリス誕生日おめでとう!
初めてのスレ立てで至らぬ点もあったと思いますがご容赦ください
タプリス誕生日おめでとう!
39:2017/06/04(日) 21:31:54.747 ID:Ui8govb00.net
乙乙
引用元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1496576424
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