13: 2012/02/24(金) 15:15:04.44 ID:tYsvc7vs0
小鳥(!!)

小鳥(プロデューサーさんが私のことを!!)

律子「そうですね なんだかんだで常識も頼りがいもありますし」

P「だろ? 年がいも無くっちゃなんだけど可愛らしい一面もあるしなー」

小鳥(キャーキャーキャー)

律子「ええ ぜひとも私のお嫁さんにしたいですね」

P「あ、やっぱり? 頑張れよ、応援してるからな!」

律子「おや、ありがとうございます」

小鳥(…………)

小鳥(……………………え)


こうですか、わかりません

18: 2012/02/24(金) 15:31:02.79 ID:tYsvc7vs0
律子「私が思うにプロデューサー殿」

P「うん」

律子「私という個人はともかく、彼女は女性という物をそういう視点で見ることができる方ではないかと」

小鳥(ちょっとおおおお 律子ちゃん何言ってるのおおぉぉぉ)

小鳥(やめて、やめて私をそんな風に言わないでええええ)

P「へー そこが最大の難壁だと思ってたんだけどな」

P「では根拠を述べたまえ、秋月一等兵」

律子「はい、ここに 上官殿」スッ

P「ん、本? 『雪見は真の恋をする』……?」

P「偉く薄い本だけどなんだこれ」

小鳥(!?)

20: 2012/02/24(金) 15:39:29.56 ID:tYsvc7vs0
律子「小鳥さんがつい最近描いた同人誌です」

P「あぁ、仕事の合間に描いてる……」

小鳥(え、ちょっとなんで律子ちゃんがそんな物持ってるのおおおおぉぉぉ!?)

P「残業もしてないのに何時こんなの描いてる暇あるんだろうな……」

律子「ええ、確かにすごいですね」

律子「そして内容もすごいですよ」

小鳥(いやああああ内容って貴女しっかり読んでるんじゃない!!)

P「どれどれ」パラッ

小鳥(どれどれじゃないですよおおおぉぉぉ プロデューサーさんやめてくださあいいいい)

P「『あぁ、真くん』」

P「『どうして貴女は真くんなの……』」

P「『雪見の心はこんなにも冷たく切ないのに、どうしようもなく燃え上がる』」

律子「どうやら雪歩と真を題材にした妄想を漫画にしたようですね」

22: 2012/02/24(金) 15:46:53.38 ID:tYsvc7vs0
バァン!!

P「あ、小鳥さん お帰りなさい」

律子「あぁ、丁度よかった お帰りなさい」

小鳥「丁度よかったじゃないわよおおおぉ!」

小鳥「二人して一体なにしてるのよ! 人のこと好き勝手言って漫画見て」

P「これですか?」

P「『ああ、どれほど焦がれても私の心には雪が積もる』」

P「『こんなにも熱い気持ちがその雪を溶かすことはない……』」

P「『ああ、なんて悲劇(トラウマ)……』」

律子「……読んでいてちょっと恥ずかしいですね」

小鳥「私の方が恥ずかしいわよおぉ……」

P「『この私の気持ちは……』」

小鳥「プロデューサーさんもなんで堂々と読み続けているんですか!」

小鳥「とりあえず私に見つかっているんですからこっち向いてくださいよおおお!」

26: 2012/02/24(金) 15:58:47.96 ID:tYsvc7vs0
小鳥「ねえ、二人とも一体何やってるの……怒らないから正直に教えてちょうだい」

P「正直に、ですか……」

P「小鳥さんが事務所の外にいるのがわかったから……」

P「律子に話を振ってみたらどうなるのかな、と思いまして」

小鳥「え、あの……」

律子「ええ、私も丁度面白い本を入手したもので小鳥さんの反応を見てみたいと思いまして」

律子「ああ、私に同性愛の気はないのでご心配なく」

小鳥「あ、うん あれ? 正直にってそういうことじゃ……」

律子「ではそんなところで」

P「『この私の気持ちは永遠(トワ)に続く、あぁラプソディ……」

小鳥「ちょっとやめてくださいよおおお! 恥ずかしいですよ!!」

P「あ、このラプソディって普通の片仮名な」

律子「ええ、知ってます なんでここだけって思いましたけど」

小鳥「漢字が思いつかなかっただけなの!! もうやめてよおお!」

27: 2012/02/24(金) 16:02:02.63
何か母親に中学生の時書いたポエムを見つかったみたいな反応だな

29: 2012/02/24(金) 16:07:18.23 ID:tYsvc7vs0

P「『あぁ真くん あぁ真くん あぁ真くん』」

律子「なんで三回繰り返すんでしょう」

P「大事すぎることだからじゃないか」

小鳥「私も何回も繰り返してますよ!! 大事なことなんですから聞いてくださいよお!」

P「『あぁ……この声は届かない』」

小鳥「止めてくださいってば! 本当に声が届いてないじゃないですかあああぁ!」

律子「(ぷっ……)」

小鳥「笑い事じゃないわよおおぉぉぉ……」

31: 2012/02/24(金) 16:16:19.74 ID:tYsvc7vs0
律子「あぁ、そうですね これ以上笑い物にするのは小鳥さんもかわいそうです」

P「ん、そうか」

小鳥「あぁ……律子ちゃん やっと分かってくれたのね」

律子「ではここからは真面目に品評を行いましょう」

小鳥「…………え?」

P「品評っていうとこの本のか」

律子「ええ、それ以外ないでしょう」

P「いいだろう」

P「我が765プロの誇る2人のプロデューサー」

P「その芸術面への慧眼をご覧にいれますから安心してください、小鳥さん」

小鳥「え、ちょっと……品評とか安心とか……」



小鳥「えええええええぇぇぇぇ……」



34: 2012/02/24(金) 16:49:44.21 ID:uVaiSCbC0


律子「全体的にあぁって部分が多すぎてくどい感じがありますね」


律子「『雪見の心はこんなにも冷たく切ないのに、どうしようもなく燃え上がる』
    って部分もおかしいですね。ロマンチックにかこうとして意味がわからなくなってる典型です。
     中学生じゃないんですからもっとここらへんはしっかり練りましょうよ」

小鳥「ひ、ひどいです! 私の力作を中学生レベルだなんて」

P「むりやり漢字に英語の読みをつける時点で中学生ですよ」

律子「作品もひどいですけど、最後にいきなりラプソディって……
    統一感がないですよね、統一感が」

P「というかどういう気持ちで小鳥さんはこれ書いたんですか?」


小鳥「もういっそ殺してください」

36: 2012/02/24(金) 17:03:31.57 ID:uVaiSCbC0


小鳥「わからないですか、プロデューサーさんも律子さんも?
    雪見は真君にどうしようもなく恋焦がれてるわけですよね?」

律子「流石にそこまではわかります」

小鳥「でも真君はこの気持ちに気づいてくれない。そんな真君の
    態度が雪見の心を冷たくするわけです」

律子「いや、冷めちゃダメでしょう、それ」


小鳥「違うんですよ! このラプソディは真君の態度に冷まされても冷まされても
    冷めきることのない熱い思いに身を焦がす雪見の心の叫びなんです!」


P「ラプソディ好きですね、小鳥さん」

38: 2012/02/24(金) 17:08:23.14 ID:uVaiSCbC0


小鳥「それにしてもがっかりです。
    アイドル事務所のプロデューサーであるお二人が
    この程度の審美眼ももってないだなんて」


千早「ただいま帰りました」


律子「そんなに言うなら、ちょうどいいから千早にも見てもらいましょう」

小鳥「えぇ! それはちょっと照れますし、千早ちゃんにはまだちょっと早いというか……」

P「はい、千早」

千早「なんですか、この本?」

律子「読んでみて。それで感想を聞かせて」


小鳥「もうやめてください……もう……」


39: 2012/02/24(金) 17:18:51.10 ID:uVaiSCbC0


千早「読み終わりましたけど、このナンセンスな本はなんなんですか?
    まぁなんでもいいんですけど」

律子「ナンセンス、だそうです。小鳥さん」

P「これで三対一で、この本は駄作ということで」

千早「えっ……この本、音無さんが書いたんですか?」

小鳥「やめて、千早ちゃん。私をそんなダメな大人を見るような目で見るのはやめて!」


律子「そうよ、千早。頭の中はあれでも、事務員としては優秀なのよ、小鳥さんは」


小鳥「アレな頭なんですか、私の頭? ……ふふふ、よーくわかりました。
    律子さんが私のことどういう風に思ってるのかよーくわかりました」


小鳥「もうこんな事務所やめてやるうううううううううううう」

    
       おわり

41: 2012/02/24(金) 17:32:39.30
ぴよちゃんは可愛いなぁ

37: 2012/02/24(金) 17:04:45.03
ラプソディって狂詩曲だっけ?

引用元: P「なあ律子、小鳥さんって可愛いよな」