さやか「え？マミさん糖尿病なの」

マミ「そうなのよ…、インスリンの注射とか参ったわねぇ」ムシャコラムシャコラ

まどか「うわー、注射って怖いよ！なんでマミさんそんな病気に？」

マミ「…それが全く心当りが無いのよ」ムシャコラムシャコラ

さやか「………………」

マミ「あら、美樹さんそのカステラ食べないのらもらえないかしら？」

さやか「え？別にいいですけど」

さやか「……………」

マミ「…はぁ、困ったわね。大変困ったわ」ムシャコラムシャコラ

まどか「早く完治するといいですね！」

さやか「ねぇマミさん？」

マミ「何かしら？」

さやか「毎日そんなケーキ食べるんですか？」

マミ「いきなり藪から棒になに？ちゃんと晩ご飯も食べてるから大丈夫よ！」

まどか「凄いなーマミさん。私はこんなに食べたらご飯残しちゃうよ」

さやか「…ふん！！」

ガッシャーーン！

マミ「ちょっと！いきなり何をするの！？」

まどか「そうだよ、さやかちゃん！ケーキがカーペットにベッタリ…」

さやか「どう考えても食べ過ぎじゃないの！どれだけカ口リー摂取してるのよ」

マミ「大丈夫よ、私太りにくい体質だから」

さやか「そういう問題じゃないですよ！糖尿病っていうのはその名の通り糖分の取りすぎが原因なんですから！」

マミ「と、糖分が原因！？」

まどか「じゃあマミさんはこれからケーキ食べられないの！」

さやか「食べれないわけじゃないけど…、規則的な食事と運動を続けてればね」

マミ「規則的…？それはどのくらいなの」

ＱＢ「…ほらさやか。僕がお医者様から貰ってきた糖尿病のパンフレットだよ！」

さやか「サンキューＱＢ」ペラ

マミ「そ、それでどうなのよ！？」

さやか「少なくとも、三食ケーキに昼寝はアウトかと」

マミ「そ、そん……な…」ドサッ

まどか「マ、マミさん！？気を確かに」

まどか「ほっ！…ほっ！！…朝からジョギングするのも気分がいいね」

さやか「そうね、いつもとは風景が違うし」

マミ「…は、…ひゅー。はぁ……ひゅー…」ドスドス

さやか「ちょっとマミさん！まだ初めて一キロも走ってないですよ。なんでもう歩いてるんですか！」

マミ「わ、…私に構わず二人は先に行って頂戴…」ドスドス

さやか「何言ってるんですか！私達二人はマミさんに付き合ってるんですよ」

マミ「…だ、だってぇ、食べたばかりだとポンポンが痛くなるんですもの…」ドスドス

さやか「……ん？」

デブさんをマミキャラにするのはやめろ！

＞ポンポンが痛くなる

かわいい

さやか「ポンポンって…。まさか、走る前に何か食べてたんですか！」

マミ「い、いやねぇ、ちょっとフジヤのシュークリームと紅茶だけじゃないのぉ…」

まどか「えー！マミさんばっかりズルイよー！私もシュークリーム食べたいよ」

さやか「……で、何個ですか」

マミ「え…？なんのことかしら」

さやか「一個な訳ないでしょ！何個シュー食べたんですか」

マミ「ほ、…ほんの三シューよぉ」

さやか「……はぁ」

マミ「…あら？美樹さん怒っちゃった」

さやか「呆れているんですよ！」

マミ「だってお腹が空いて力がでなかったんですもの…」

さやか「だったら水とかにして下さいよ！」

まどか「公園のお水なら飲み放題だよ！」

マミ「えー…。なんでセレブな私がそんなはしたない真似を…」

さやか「セレブは三食昼寝付きでゴロゴロしませんよ！」

マミ「もー、お小言ばっかり…。美樹さんは私のマーマなの？」

さやか「お小言じゃなくて忠告ですよ」

さやか「さぁ、行きますよ。残り三キロです」

マミ「え？待って美樹さん。さっきより増えてないかしら！」

さやか「その朝シューのカ口リーも追加したんですよ！」

マミ「あぁ…、魔女も仏も無いのね…」

まどか「そんな顔しないでよマミさん。何事も考え方だよぉ」

マミ「考え方？」

まどか「確かにジョギングは辛いと思うけど、少し工夫を加えれば楽しくなると思うの」

さやか「工夫って？何をするつもりなの」

まどか「んとねー。こうやって……はっ！」シュン

ダン！

さやか「ちょっと！？柵の上に登ったら危ないよ」

まどか「…っと…よっ…！…こうやって皆で何処までいけるか競争しようよ！」フラフラ

さやか「他の人の迷惑になるし、反対側の池に落ちたら…」

マミ「まぁ！それはとても素敵な事ね鹿目さん！」

さやか「…ふぅ。マミさんがやる気になったんならいいか…」

マミ「それじゃあ私も行くわよー！」ブァン

ズガン！

マミ「…ぬんっ！」ミシミシ

まどか「わ、わ！凄い揺れてるよ！」フラフラ

ミシミシ…

さやか「ちょっと！なんか凄い軋んできてるよ！」

マミ「ほ、ほらー！待ってぇ鹿目さんー！」ドスドス

バッキ～ン！

まどか・マミ「…！？」

ドボーーーン！！

さやか「あーぁー………」

マミ「た、助けて美樹さん！！わ、私泳げない…えぶっ！」ブクブク

まどか「た、大変だよさやかちゃん！マミさんが物凄い勢いで沈んでいくよ！」

さやか「あー。うん、分かった……」

さやか「し、死ぬかと思ったわ…」ゼエゼエ…

まどか「…二人がかりじゃなきゃ引き上げれなかったね…」ゼエゼエ

マミ「も、もう嫌よぉ…！もうお家に帰りたいのぉ！！帰って冷蔵庫のロールケーキ食べたいの！」グスグス

まどか「さやかちゃんどうしよう！マミさんの精神が限界みたいだよ」

さやか「…ったく、仕方無い。この手だけは使いたく無かったんだけど」サッ

ピホパホ ルルル

まどか「あれ。何処に電話を掛けてるの？」

さやか「んー、杏子ん家。あ、もしもしー」

杏子「…んで何、コイツを預かりゃいいの？」

さやか「うん。一ヵ月くらいアンタんトコで生活さして欲しいんだけど」

杏子「オッケー。別に一人も二人も同じだかんな」

まどか「…？杏子ちゃんに預けちゃうの」

さやか「もう普通の治療方じゃ私の手に負えないよ。強硬策でいくの」

杏子「んだよそれ？普通にやりゃあいいんだろ」

さやか「ええ。普通にやって頂戴」ニヤリ

マミ「うぅーん…、ア…アップルパイ…」ムニャムニャ…

マミ「…！？はっ！ここはどこかしら！」ガバッ

杏子「どこってウチだけど？」

マミ「ウチ？馬鹿言わないでよ、これってただの段ボールじゃない！」

杏子「住めば都ってヤツよ。んじゃ飯でも取りにいくか」

マミ「飯？買い物にでもいくの」

杏子「違うって。金なんか持ってねーし。取りに行くんだよ」

杏子「よっと！」バッ

スルスル

杏子「おーおー。思った通りだ、この樹は良い林檎がなってるぜ」ムシャリ

マミ「ちょ、ちょっと！貴方ばかりズルイじゃないの！私にも寄越しなさいよ」

杏子「あん？自分の飯くれー自分で取るもんだろ。早く上がってこいってば」

マミ「…くっ。……よいしょっと！」ドスン！

ズルズル

マミ「ほ、…ほひー…。ほひん……」ピクピク

ズルズル

杏子「…何？アンタもしかして樹に登れねーの？」

マミ「登れないに決ってるでしょ！私は貴方と違って普通の女の子なのよ」

杏子「…ったく、さやかのヤツ面倒なモン押し付けやがって」

マミ「はやくミルフィーユと紅茶を用意しなさいよ！」

杏子「…ほらよ！」ビュン

ガッチン！

マミ「痛ぁい！何するのよ！？」

杏子「林檎投げてやったんだろ。早く拾いなよ」

マミ「リ、林檎…。洗わないとばっちいじゃないの」フキフキ

杏子「ったく、今回だけだかんな」

マミ「うぅーん…、しょっぱいよぉ…。ハーゲンダッツが食べたいのぉ…」シャリシャリ

杏子「…………」ピクピク

マミ「…もう食べられないわよ」ポイッ

杏子「あーぁー。さやかの気持ちがよーく分かったぜ」

マミ「な、…何がよ？」

杏子「これから一ヵ月。徹底的に杏子式の生き方を叩き込んでやんぜ」バン

マミ「…ひっ！」

一ヵ月後

さやか「はぁー、平和っていいわねぇー」

まどか「そういえばそろそろマミさんが帰ってくる頃じゃないかな？」

さやか「マミさん？あぁ確か杏子んトコに預けてたっけ」

まどか「私達で迎えに行ってあげようよ！マミさん喜ぶよー」

さやか「そうだね。ケーキ買って行ってあげようか！」

バッ！

ＱＢ「ちょっとさやか！さやか！」

さやか「…ん？どうしたのＱＢ」

ＱＢ「大変だよ！出張から帰ってきたらマミが居なくなってるんだよ！」

まどか「心配性だなぁＱＢは、マミさんなら糖尿病の克服中だよ」

ＱＢ「糖尿病の…？そんなバカな！マミは三度のご飯より甘い物が大好きなんだよ！」

さやか「ならＱＢもきなさいよ。マミさんはもう昔のマミさんじゃないんだから」

ＱＢ「分かったよ。そこまで言うなら」

「ギャオーーン！」

バッ

マミ「よっと…！それじゃあまたお肉を頂くわよ」ヒュン

スパッ！

「キャインキャイン！」

マミ「貴方そのうち尻尾無くなるわよ？」ムシャリムシャリ

杏子「へー、随分ましな身体になったじゃない」

マミ「あら佐倉さん？貴方も食べるかしら」

杏子「いや、アタシはもう喰ったからいらねーや」ゲップ

まどか「いたいた。マミさんだ！」

マミ「あら鹿目さん達お久し振りね」

ＱＢ「マミ心配したじゃないか！そんな段ボールで風邪とかひかなかったかい」

マミ「ＱＢは心配性ね。大丈夫よ、段ボールだって住めば都よ」

さやか「あのマミさんが随分立派になったね」

マミ「それも全て佐倉さんのお陰よ」

まどか「そうだ！私達マミさんにケーキ買って来たんだ！一緒に食べようよ！」

マミ「ケーキ？いやだわ、そんな甘い物食べたらまた糖尿病になっちゃうわよ」

さやか「そっか、それじゃ豪勢に焼き肉かな？」

マミ「いやねぇ、お肉なんて生で食べるものじゃない」

さやか「…………え？」

まどか「…マ、マミさん何言ってるの？」

マミ「ほら、貴方も食べるかしら？切断したての尻尾よ」ネチャ

さやか「お、…オェェ…。な、なんてもの食べてるんですか！？」ゲホッゲホッ

ＱＢ「そうだよ！火に通さないと寄生虫なんかが一杯なんだよ！」

マミ「平気だよ平気。皆心配性なんだ……。ん…」グッ

ＱＢ「どうしたのマミ！なんだか顔色が悪いよ」

マミ「お腹が…お腹が痛いわ！きゅ、救急車ぁ！！救急車呼んでぇぅぇぅ！！？」ジタバタ

まどか「た、大変だよ！まさか食中毒なんじゃ」

さやか「まさかじゃなくてそれしかないよ！」

杏子「うわ…。やっぱ生はやばいもんなぁ。牛角行って正解だぜ」

病院

まどか「マミさんお見舞いに来たよ！」

マミ「あ、あらぁいらっしゃい鹿目さん！」ゲップ

さやか「あーあー、また体系元に戻っちゃってるじゃないですか！？」

マミ「だって病院のご飯が美味しいんですもの」

さやか「美味しいのはご飯じゃなくて、その両手に持った丸ごとバナナでしょ！」

マミ「やーねぇ、どっちもよ」ムシャコラムシャコラ

あんこ牛角行く金はあんのかよwww

さやか「そんなに甘い物ばかり食べたらまた糖尿病になりますよ！」

マミ「生肉で食中毒になるよりマシよぉ」

さやか「…やれやれ。退院したらまたジョギングですからね」

マミ「えーぇ、面倒臭いわ。…もう」ムシャコラムシャコラ

まどか「生のお肉って怖いんだね」

ほむら「確かにそうだけど、糖も肉も…何だってそう。バランスの良い食生活が大事」

まどか「そうだね！私も甘い物好きだから糖尿病に気をつけよーっと！」

ほむら「まどかのなら大丈夫…」

まどか「え？なんで分かるの」

ほむら「……確認したから」

まどか「……………え？」

ほむら「…………………」

まどか「……………………」

おわり

乙
おもしろかった

おしっこ飲んだのか…？(ｺﾞｸﾘ

乙
まるごとバナナは太るぞ