1: 2014/06/13(金) 00:09:08 ID:1JJXb9.o
ほむら「何でもしまっておけるし」

「時間も止められるのよね」

「もっと有効に使うことはできないかしら」

「まあ、魔法少女に変身しないと使えないのよね」

「…………」

「……あ!」

2: 2014/06/13(金) 00:09:45 ID:1JJXb9.o
ほむら「普通の服に着替えれば普通に出歩けるんじゃないかしら」

「でもこの盾が邪魔ね」

グイッグイッカチャッ

「取れるのね、これ」

「さて、着替えましょう」

シュルシュルパサッ

「ばっちりね。盾はバッグにでも入れておきましょう」

3: 2014/06/13(金) 00:10:24 ID:1JJXb9.o
商店街

ほむら「休日ということもあって人が多いわね」

DQN「ヒャッハー! 金をよこせぇ!」

生徒「誰か助けて……」

ほむら「あら、ウチの生徒がDQNに絡まれているわ」

「みんな見て見ぬふりね。まあそうでしょうね」

「時間停止」カチッ

4: 2014/06/13(金) 00:11:06 ID:1JJXb9.o
カチャカチャカチャカチャ

ほむら「DQNのベルトを外してやったわ」

「停止解除」カチッ

DQN「うわっ、ズボンが!」

生徒「逃げろー!」

DQN「待てっ……!」コケッ

ほむら「ふふっ。無様ね」ファサー

「さて、DQNを懲らしめた所で晩ご飯でも買っていこうかしら」

5: 2014/06/13(金) 00:11:51 ID:1JJXb9.o
スーパー・レジ

店員「全部で943円になります」

ほむら(……! 財布を忘れてしまったわ)

(たしか盾に千円札が入っていたような)ガサゴソガサゴソ

「これで」スッ

店員「1000円お預かりします。57円のお返しです。レジ袋は必要ですか?」

6: 2014/06/13(金) 00:12:47 ID:1JJXb9.o
ほむら「いらないわ」

店員「ご協力ありがとうございます。またのご来店をお待ちしております」

「ええと、エコバッグエコバッグ……」

「……あ」

「これも盾に入れればいいじゃない」ポイッポイッ

「手が空いていいわね」

7: 2014/06/13(金) 00:14:30 ID:1JJXb9.o
商店街

ほむら「…………インキュベーターだわ!」

「時間停止」カチッ

「思わず時間を止めてしまったけれど、どうしましょう」

「そうだ、こいつも盾にしまえばいいんだわ」ポイッ

「これでまどかに近づけないわね」

「停止解除」カチッ

「さあ、帰りましょう」

8: 2014/06/13(金) 00:15:52 ID:1JJXb9.o
ほむら家

ほむら「ただいま」

「ところでインキュベーターは無事かしら」ガサゴソガサゴソ

「いたわ」ヒョイッ

QB「やあ、暁美ほむら。とんでもないことをしてくれたね」モグモグ

ほむら「ねえ。あなた何を食べているの?」

QB「パスタだよ。同じ異空間を漂っていたからね」ゴクン

ほむら「それは私の晩ご飯よ」

QB「これは悪いことをしたね。でも、サラダは食べてないから安心していいよ」

ほむら「…………仕方ないわ。カップめんでも食べましょう」

9: 2014/06/13(金) 00:16:35 ID:1JJXb9.o
ほむら「お湯を入れて、あとは三分待つだけね」

「その間にインキュベーターを捕まえておきましょう」スッ

QB「暁美ほむら。一つ聞いていいかい?」

ほむら「何かしら?」カチャカチャ

QB「君はペットを飼っていないのにどうして首輪を持っているんだい?」

ほむら「聞かないでちょうだい」カチッ

「さあ、これで逃げられないわよ」

QB「こんな仕打ちは初めてだよ」

10: 2014/06/13(金) 00:17:07 ID:1JJXb9.o
ほむら「そろそろカップめんができるわね」

QB「無視しないでくれないかな」

ほむら「私はこれから晩ご飯よ」モグモグ

QB「今ごろマミが寂しがっているだろうね」

ほむら「あなた、普段から巴マミの所にいるの?」ズルズル

QB「まあね。食事も出るし」

ほむら「そう。彼女には悪いけれど、あなたにはここにいてもらうわ」ゴクゴク

「ごちそうさま」

11: 2014/06/13(金) 00:17:43 ID:1JJXb9.o
ほむら「食べたら少し眠くなってきたわ」

(インキュベーターってふわふわしてて枕にちょうどよさそうね)

QB「どうしてボクをじっと見ているんだい?」

ほむら「あなた、私の枕になりなさい」

QB「やめないか暁美ほむら。……重いよ」

ほむら「失礼ね」

(思った以上にふわふわね。これならすぐ眠れそう……)

「zzz」

QB「やれやれ。本当に眠ってしまったよ」

12: 2014/06/13(金) 00:18:21 ID:1JJXb9.o
次の日・学校屋上

ほむら「今日もまどかは可愛いわね」モグモグ

「あら? 巴マミがやって来たわ」

「何を話しているのかしら」

「すぐに去っていったわね」

「インキュベーターでも探していたのね、きっと」

「色々面倒だし、巴マミにはインキュベーターのことは言わない方がよさそうね」

13: 2014/06/13(金) 00:18:59 ID:1JJXb9.o
ほむら「……それにしても、こうして遠くからまどかを見守ることしかできないなんて」

「最初に会った時怖がらせてしまったせいね」

「次はそんなへまはしないようにしましょう」

「…………次があるのよね?」

「なら……たまには好きなように行動してみようかしら」

「決行は……放課後ね」

14: 2014/06/13(金) 00:19:53 ID:1JJXb9.o
同日・放課後

まどか「また明日ね。さやかちゃん、仁美ちゃん」

ほむら(よし。まどかが一人になったわね)

「まどか。私と一緒に来てもらうわ」

まどか「え? ……えっと、暁美さん? 一体どういう――」

ほむら「時間停止」カチッ

「まどか。しばらく盾に入っていてね」スッ

「停止解除」カチッ

15: 2014/06/13(金) 00:20:40 ID:1JJXb9.o
ほむら「できたわ…………」

「まだタイムリミットまではたっぷり時間があるわ」

「それまでずっとまどかと一緒にいましょう」

「たくさん買い物しないといけないわね」

「まどかが寂しくないように、美樹さやかと、志筑仁美と、ついでに巴マミも捕まえておこうかしら」

「これならもうインキュベーターを捕まえておく必要はないわね」

「なら、代わりにあの首輪を……」

「ふふふ」

16: 2014/06/13(金) 00:21:28 ID:1JJXb9.o
ほむら「ああ、まどか。とっても楽しみね」

「あなたがいるから、私は生きていられるのよ」

17: 2014/06/13(金) 00:22:03 ID:1JJXb9.o
終わり

20: 2014/06/13(金) 10:35:04
おつ

引用元: ほむら「この盾って本当に便利ね」