くっ・・・古傷が・・・！！

やめて







やめて

可愛い

マミ「ほら、鹿目さんも」

まどか「うーん…」

さやか「まどか？」

まどか「私、やっぱり帰ります！」

マミ「え？」

さやか「え」

QB「！？」

まどか「おうちでお絵描きしてたほうが楽しいもん！」

マミ「ちょ、鹿目さん！？」

まどか「さよならー！」ﾀﾀﾀ

たっくん「お姉ちゃん、ペンタブ使わないなら頂戴」

さやか「…行っちゃいましたね」

マミ「え、ええ」

さやか「二人で行きます？」

マミ「…うん」

さやか「……」

マミ「……」

マミ「鹿目さんの描いたキャラってみんな右向いてたわね」

さやか「まどかってあの角度しか描けないんですよ」

マミ「……そう」

まどか「私の絵に無関心だなんて酷いなぁ…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

まどか「……あれ、ほむらちゃんが本屋にいる」

本屋

店員「ｼｬｰｯｾｰ」

まどか「ほーむらちゃーん！」

ほむら「…あぁ、鹿目まどか」ｸﾙｯ

まどか「何か探してるの？」

ほむら「ええ、ちょっと…」ｿﾜｿﾜ

まどか「？」

やめろ























やめてください

まどか（ほむらちゃんの様子がおかしい…）

まどか（まるでいやらしい本買うところ見られた男の子みたいだよ）

まどか「どんな本か気になるなぁ…？」

ほむら「…っ」ｶｧｯ

まどか（顔が真っ赤だ…、もしかして本当に？）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ほむら「………めよ」ﾎﾞｿｯ

まどか「え？」

ほむら「ゆ、百合姫を買いに来たのよ……」ｶｧｱｱｯ


ただのイチャイチャ書きたかったんだけど傷口えぐる方向にシフトしたほうがいいの？

まどか「百合姫って、女の子同士のアレ？」

ほむら「そ、そうよ」

まどか「ほむらちゃんそういうの好きなんだ」

ほむら「……」ｺｸｯ

まどか「ｳｪﾋﾋﾋ」

まどか「私も百合好きだよ！」

ほむら「えっ！？」

客「！？」ｶﾞﾀｯ

まどか「私達趣味が合いそうだね♪」

ほむら「そ、そうね」

ほむら（まどかが百合好きなんて……、嬉しいな）ｷｭﾝ

まどか「ねぇ、ほむらちゃん」

ほむら「何かしら」

まどか「同じ趣味を持ってる同士でさ」

まどか「同人誌作らない？」

ほむら「ええ、いいわよ」ﾌｧｻｯ

ほむら「……」

ほむら「え？」

同、人・・・？

ほむら「あ、あの…」

まどか「ほむらちゃんとサークル組めたら、それはとっても嬉しいなって…」

まどか「駄目かな？」

ほむら「私は別に構わないんだけど…」

ほむら「漫画とか描いたことなんて一度もないわ…」

まどか「大丈夫！　私が一から教えるよ！」ｸﾞｯ

ほむら「まどか……」ｼﾞｰﾝ

ほむら（初めて会ったときのような自信に溢れた顔…）

ほむら「わ、私なんかでよかったらっ！」

まどか「ありがとう、ほむらちゃん！」

まどか「じゃあ今から私の家に行こう！」

まどっちルーム

まどか「ｳｪﾋﾋﾋ、隣に座ってよほむらちゃん」ｷｨｯ

ほむら「え、ええ…失礼するわ」ｷｨｯ

まどか「じゃあ早速…」

まどか「今私が描いてる作品見せてあげるね」

ほむら「その、同人誌に載せるやつなの？」

まどか「んーん？　趣味で描いてるの」

ほむら「そう、楽しみね」

まどか「ｳｪﾋﾋﾋ」ﾃﾚｯ

まどか（本当は投稿用だよ、ほむらちゃん！）

まどか「はい！　これだよ！！」ﾊﾞｯ

ほむら「こ、これは…！？」ｻﾞﾜｯ


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たっくん並に上手い

ほむら「……」

まどか「どうかな！？」ｷﾗｷﾗｯ

ほむら「えっ！？」

ほむら「え、えっとー……」

ほむら（どうしましょう、もっと普通にうまいの想像してたわ…）

ほむら（しょ、正直これよりうまい絵だったら描けそうな気もするし）

ほむら「…第一なんで右にでっかく『まどか』って書いてるのかしら？」

まどか「…ほむらちゃん？」

まどか「下手、かな…？」ｼｭﾝ

ほむら「そそっそそっそんなことないわ！！」

ほむら「とっても上手でプロかと思っちゃったわ！！」

まどか「ﾃｨ､ﾃｨﾋﾋﾋ…。　そこまで言われちゃうと照れちゃうよぉ」

同時刻・ゲルトルートの結界

さやか「マミさん！！」

マミ「大丈夫よ」

マミ「未来の後輩にかっこ悪いところ見せれないものね！！」

マミ「ティロ・フィナーレ！！」ﾊﾞｼｭ

ゲルトルート「うおおん」

ﾄﾞｶｰﾝ

マミ「ふふっ♪」ｺｳﾁｬｳﾏｰ

さやか「ま、マミさん…」

さやか（まどかと同じ中二病じゃないの…）

まどっちルーム

まどか「それじゃあお絵描きしよっか！」

ほむら「ええ」

まどか「ほむらちゃん、隣にきてよ」

ほむら「う、うん…」ｽｯ

ほむら（ま、まどかがこんなに近くに…）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

まどか（ほむらちゃん、ガチガチだなぁ…。　そこが可愛いけど！）ｷｭﾝ

まどか（同人誌つくるとかそういう話あったかもしれないけど知らない）

ほむら（サークルなんてなかった）

まどか「ぐりぐり～！」ｶｷｶｷ

ほむら「……」ｼﾞｰｯ

ほむら（声出しながら描いちゃって…ふふっ）

ほむら（可愛いわね）

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「…！？　え、あ、はい！」ﾋﾞｸｯ

まどか「ほむらちゃんも描こうよ？」

ほむら「え、ええ…」

まどか「ほら、紙」ｽﾞｲｯ

ほむら（わー！？　わー！　まどかの顔が！！？？）ﾊﾜﾜ

ｶｷｶｷ

まどか「ぐーりぐり♪」ｶｷｶｷ

ほむら「……」ﾁﾗｯ、ｶｷｶｷ

ほむら（まどかが描いてるイラスト）

ほむら（美樹さやかと志筑仁美……）

ほむら（描いてもらえるなんて羨ましいわね）

ほむら（…私は杏子でも描いてましょう）

ほむら（まどかを描いたらストレートすぎるし…）

ｶｷｶｷ

ほむら（杏子はポニーテールでへそ出しルックだったわね）

ほむら「……」ｶｷｶｷｯ

まどか「……」ﾁﾗｯ

まどか（ほむらちゃんの描いてる子）

まどか（ポニーテールの……）

まどか（赤い……）

まどか（うんまい棒……）

ｽﾞｷｯ

まどか「！？　いっつ！」

ほむら「…！　まどか！？」ｶﾞﾀｯ

まどか「あ、なんでもないよ　頭がちょっと痛くなっただけだから…」

ほむら「そ、そう？　無理はしないでね？」

まどか「うん、ありがとう」

まどか「そのキャラってほむらちゃんのオリジナル？」

ほむら「…いいえ、知人をモデルにしてるわ」

まどか「そっか」

まどか「羨ましいなぁ、その子」

ほむら「？」

まどか「ほむらちゃんに描いてもらえるなんて」

まどか「それだけほむらちゃんに想われてるんだね」

ほむら「まどか…」

ほむら（な、なんだか変な勘違いしてないかしら？）

ほむら「…そういうまどかは」

まどか「うん？」

ほむら「美樹さやかや志筑仁美を描いてるじゃない」

まどか「だって二人は親友だもの」

ほむら「……そう」

ほむら（まぁ会って数日の私なんか描くわけないわよね…）ｼｭﾝ

まどか「……」

まどか「ぐりぐり～」ｶｷｶｷ

ほむら「まどか、今度は何を…」ﾁﾗｯ

まどか「こっち見ちゃ駄目ー！！！」ｸﾞｲｯ

ほむら「むぐっ！？」

まどか「ｳｪﾋﾋﾋ！」

まどか「完成したら、ね？」ﾆｺｯ

ほむら「え、ええ…」

ほむら（もしかして…？）

ほむら（だ、だったら私も…！）

ほむら「……！」ｶｷｶｷ

ほむら「……」ｶｷｶｷ

ほむら「？」ｳｰﾝ

ほむら「……」ﾁﾗｯ

ほむら「！」ｶｷｶｷ

まどか「ぐりぐりー」ｶｷｶｷ

まどか（ほむらちゃん、たまに私の顔を見てくる）

まどか（それってつまり…）

まどか「ｳｪﾋﾋﾋｗｗｗｗｗ」

ほむら「な、なにかしら！？」ﾋﾞｸｯ

まどか「なんでもないよー！」ｶｷｶｷ

ほむら「？？？」

まどぁ（暁美、ほむらちゃん…）

まどか（夢の中で会った女の子）

まどか（もう本人を見なくても描けるよ！）

まどか「ぐりぐりぐりぐり～～～～♪」ｶｷｶｷｶｷｶｷ

ほむら（まどか楽しそう…）

ほむら（私を描いてるんだったら…）ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ほむら（わ、私もがんばらなくちゃ！）

ほむら「……」ｶｷｶｷ

十数分か数十分後

ほむら「で、できたわ…」

まどか「ほむらちゃん、おつかれさま！」

ほむら「まどかは大分前に終わってたわね…」

まどか「描き慣れてるからだよ、ｳｪﾋﾋﾋ」

まどか「ほむらちゃんの絵、見せてもらえる？」

ほむら「…わ、私の絵、下手だし、その」ﾓｼﾞ

まどか「……」

まどか「ほむらちゃんの絵が見たいなぁ…」（上目遣い）

ほむら「～～～～～～～っっっ！？」ｽﾞｶｰﾝ

ほむら「…せ、せーので見せ合うんだったら」ｶｧｱｯ

まどか「うん、いいよ！」

ほむら「…い、いっせーのー」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

まどか「♪」ﾜｸﾜｸ

ほむら・まどか「「せっ」」ｽｯ

ほむら「あっ…」

まどか「ｳｪﾋ､ｳｪﾋﾋﾋ…」

ほむら「これ、私…よね」

まどか「うん、自信作だよ」

まどか「それでほむらちゃんが描いたのは私だよね？」

ほむら「え、ええ…」

ほむら「う、うまく描けてないけど…」

まどか「そんなことないよ！」

まどか「元の私より可愛いもん！！」

まどか「ほむらちゃん、私の絵ちょっと貸して」

ほむら「？　ええ」

まどか「これと、ほむらちゃんの絵をー」

ほむら「？？？」

まどか「ハサミでジョキジョキ～！！」ｼﾞｮｯｷﾝ、ｼﾞｮｯｷﾝ

ほむら「！？　ま、まどか！？」ｶﾞﾀｯ

ほむら「や、やめてまどか…！！」

まどか「ｳｪﾋﾋﾋｗｗｗｗｗｗｗ」ｼﾞｮｷｼﾞｮｷ

ほむら「わ、私の絵はいいから…」

ほむら「せめて自分の絵を切るなんて自虐やめて！！」ﾊﾞｯ

まどか「危ないからこっちこないで！」ｼﾞｮｷｼﾞｮｷ

ほむら「まどかぁ…」ｸﾞｽ

まどか「ﾃｨﾋﾋﾋｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」ｼﾞｮｷｼﾞｮｷ

ほむら「……うぅ」ｸﾞｽｸﾞｽ

まどか「よしっ！」

ほむら（…あんなことして、何がよしなのかしら）

まどか「台紙を取り出しましてー」

ほむら「台紙？」ｷｮﾄﾝ

まどか「糊をぬってー」ﾇﾘﾇﾘ

まどか「ぺたぺたー♪」ﾍﾟﾀﾍﾟﾀ

ほむら「まどか…？」

まどか「まだだめー！」ｸﾞｲｯ

ほむら「あべしっ！」

…

まどか「できた！！」

ほむら「……」

まどか「ほむらちゃんこっち向いて」

ほむら「…いまさら、何よ」ﾌﾟｸｯ

まどか「ｳｪﾋﾋﾋ」

ほむら「ふん…」ﾁﾗｯ



ほむら「え」

ほむら「こ、これって…」

まどか「私とほむらちゃんの絵をうまく一枚にしてみたんだけど…」

まどか「これで皆が親友みたいになれれば、それはとってもうれしいなって」

まどか「か、勝手に絵を切っちゃってゴメンね？」

ほむら「…ううん、気にしてないわ」

ほむら「こっちのほうが素敵だもの…！」ﾎﾟｯ

まどか「ほむらちゃん！」ｷﾞｭｯ

まどか「さやかちゃんや仁美ちゃんは私のほうから仲良くしてもらうようにするからさ」

ほむら「ええ、お願いね」

まどか「ほむらちゃんには、この赤い子を紹介してほしいなぁって」

ほむら「…近いうちに必ずするわ」

ほむら（杏子なら、きっと大丈夫よね）

まどか「うん、ありがとう！」

ほむら「ふふっ…」

まどか「ｳｪﾋﾋﾋ、ほむらちゃんにこんなに喜んでもらえるなんて」

まどか「やっぱり私って漫画の才能あるんじゃないかなぁ…」

おしまい

エピローグ

マミ「ティロ・フィナーレ！！」ﾊﾞｼｭ

ゲルトルート「うおおん」

ﾄﾞｶｰﾝ

マミ「ふふっ♪」ｺｳﾁｬｳﾏｰ

さやか「ま、マミさん…」

さやか「やっべーティロ・フィナーレとかかっこよすぎっしょ！！」

さやか「マミさん、私を弟子にしてください！！」ﾊﾞｯ

マミ「で、弟子！？」

さやか「はい！　色々必殺技を教えてください！！！」

マミ「…わ、わかったわ！　こ、これからよろしくね？」

さやか「はい！」

ｷｬｯｷｬ、ｳﾌﾌ

おしまい
マミさんもぼっちじゃないよ

さすが名誉マミマミストさやかちゃんだ
乙

乙