1: 2010/07/23(金) 07:10:50.97 ID:kHOr2rwJP
廊下

梓「なんとかしなくては……」

憂「梓ちゃん、おはよ!」

梓「おはよう」

憂「朝一番の梓ちゃんいただきます」ペロペロ

梓「ういぃ……」

憂「ごちそう様ー! 私お姉ちゃんにお弁当渡してくるから、また後でね!」

梓「やはりなんとかしなくては」

5: 2010/07/23(金) 07:16:02.41 ID:kHOr2rwJP
梓(ここ一週間程おかしい)

梓(何で急に皆、私をペロペロしてくるようになったんだろう)

梓(親しい人ほどペロペロ率が高い)

梓(しかし親は何もしてこない)

梓(何か原因があるとは思うんだけど)

律「よう梓、難しい顔してどうした?」

梓「なぜ皆がペロペロしてくるのか考えていました」

律「あはは、まだ悩んでたのか」

梓「当たり前です」

律「諦めて……ペロペロさせろー!」

6: 2010/07/23(金) 07:20:51.15 ID:kHOr2rwJP
梓「嫌ですよ!」ダッ

律「あ、おい!逃げるな!」ダッ

梓「お断りします!澪先輩でもペロペロしてて下さい!」

律「そんなこと出来るか気持ち悪い!」

梓「えー……」

キーンコーンカーンコーン

梓「ほ、ほらチャイムですよ、授業に遅刻しますよ」

律「ちょっとくらい良いや」

梓「よくない!」

ダン

梓「うわ、壁……」

律「追い詰めたぞ~」

7: 2010/07/23(金) 07:24:50.83 ID:kHOr2rwJP
律「観念してペロペロさせろ」ジリジリ

梓「嫌です」

律「梓は私が嫌いなのか?」

梓「そうじゃないですけど、誰だって無差別にペロペロされたら嫌でしょう」

律「憂ちゃんにはさせてたくせに。見てたぞ」

梓「あれは不意をつかれて……」

律「とにかくペロペロさせろ、1ペロペロでいいから」

梓「何でそんなにペロペロしたいんです?」

律「解らん。解らんが梓を見てると無性にペロペロしたくなる」

梓「そんな無茶苦茶な……誰か助けて……」

10: 2010/07/23(金) 07:29:56.56 ID:kHOr2rwJP
律「まぁまぁ、優しくするからさ」

梓「うぅ……」

律「いただきます……ぐっ!」

さわ子「遊んでないで授業行きなさい」グイ

梓(助かった)

律「さわちゃ……首苦しい……」

さわ子「あ、ごめんごめん」

律「けほけほ……命拾いしたな梓」

梓「優しくするって嘘だったですか!」

さわ子「……」ジュル

梓「ひっ!」

15: 2010/07/23(金) 07:32:50.12 ID:kHOr2rwJP
さわ子「先生は大人だから我慢するわ」

梓「ほっ」

さわ子「その代わり、時間がある時にたっぷりとね」

梓「……え?」

さわ子「ほら、行くわよりっちゃん」

律「覚えてろー!」

梓「全く……」

梓「私も授業行かなきゃ……」

梓「体育……生きて帰れるかな」

16: 2010/07/23(金) 07:38:56.07 ID:kHOr2rwJP
更衣室

梓(しめた、皆着替えた後だ)キョロキョロ

梓(これならゆっくり着替えられる……)ヌギヌギ

バタン!

純「梓発見!」

梓「うわっ!」

女子1「更衣室を空にしとけば油断する、純の作戦通りだね」

純「ふふん」

女子2「さぁ梓ちゃん、ペロペロしようね、全身くまなくペロペロしようね」

梓「や、やめてこないで!皆変態だよ!」

女子3「最高の誉め言葉よ……捕まえた!」ガッシリ

梓「いやーー!!」

ペロペロペロペロチュパチュパペロペロパンパン

18: 2010/07/23(金) 07:44:09.28 ID:kHOr2rwJP
梓「ぐすっ……」ベトベト

女子2「梓ちゃん、良かったよ」

女子3「ちゃんと一人3ペロペロのルールも守ったし」

梓「ベトベトだ……」

女子1「どうせ水泳だし良いじゃん」

純「早く着替えなよー」

バタン

梓「うぅ……皆ペロペロするだけしていって酷いよ……」

梓「早く水着着なきゃ……」

梓「ん?そういえば憂がいなかったような」

20: 2010/07/23(金) 07:50:00.55 ID:kHOr2rwJP
プール

憂「梓ちゃん!?どうしたの!?」

梓「純達に複数ペロペロされた」

憂「そんな……私が一緒にいれば良かった」

梓「憂だってペロペロしてくるでしょー」

憂「私は集団でなんて下品な真似しないもん!」

梓「そういう問題かなぁ」

憂「梓ちゃんはデリケートだからね、愛でるようにペロペロしないと」

梓「なんにせよ早く入りたい」

先生「では準備体操しまーす、皆で中野をペロペロしなさい」

一同「はーい!」

梓「えっ?」

21: 2010/07/23(金) 07:50:39.46
パンパンって…

23: 2010/07/23(金) 07:56:12.82 ID:kHOr2rwJP
梓「か、囲まれた」

女子1「わっしょいわっしょい!」

梓「う、憂!憂助けて!」

憂「ごめんね、いくら私でも無理だよ」

梓「そんな!」

純「誰か羽交い締めにしなさい」

女子2「大人しくしようね」ガシ

梓「あ、あぁ……」

先生「出席番号順に列並べー」

ペロペロペロペロンチョ

梓「う、ういぃ!憂ー!助けてー!憂ー!」

憂「あぁ……梓ちゃんが泣き叫びながら私の名前を連呼してる」ゾクゾク

女子3「憂って一番変態だよね」

26: 2010/07/23(金) 08:02:24.33 ID:kHOr2rwJP
ペロペロペロロロンモムホドネーナチュポチュポペ口リンリン

先生「よーし全員終わったな、じゃあ始めるぞー」

一同「はーい!」ツヤツヤ

梓「……」グッタリ

憂「立てる?」

梓「……無理」

憂「寝てたらまたペロペロされちゃうよ?」

梓「う!……それは嫌だ」グググ

憂「泳いだらすっきりするよ」

梓「だと良いけど」

27: 2010/07/23(金) 08:10:00.97 ID:kHOr2rwJP
梓(何とかして原因を突き止めないと)

梓(このままじゃペロ殺されてしまう)

梓(死因がペロペロされ過ぎなんて、笑えないよ)

純「梓の髪ってさー、動く時邪魔じゃない?」

梓「ちっちゃい頃からだから別に」

純「今も小さいくせに」

梓「なにーー!」

梓(ある程度ペロペロすると、しばらくは普通に戻るんだよね)

梓(うーむ)

30: 2010/07/23(金) 08:18:43.13
しえんぺろぺろ

31: 2010/07/23(金) 08:19:16.14 ID:kHOr2rwJP
キーンコーンカーンコーン

先生「はい授業終わり、次の授業にも遅れないように」

梓「ふぅ……さすがに普通の授業なら皆もペロペロ出来ないはず」

梓「……」ブルッ

梓「トイレ行こうっと」

トイレ

梓「はぁ、トイレが一番落ち着くよ」

憂「だよね」

梓「うん、誰も入ってこないし……え?」

憂「え?」

32: 2010/07/23(金) 08:24:08.79 ID:kHOr2rwJP
梓「うううう憂!?」

憂「うん」

梓「うんじゃないよ!出てってよ!ていうかどうやって入ったの!?」

憂「しっ!そんな大声出したら不審がられるよ」

梓「いやいやいやいや」

梓「とにかく、用を足したいから出てってよ」

憂「気にしないで」

梓「しないわけないでしょ」

憂「した後はちゃんとペロペロしてあげるから」

梓「いらないよ……ん?え?どこをペロペロする気?」

憂「えへへ、皆と同じところだとつまんないもん」

34: 2010/07/23(金) 08:29:27.74 ID:kHOr2rwJP
梓「バカ言わないでよ!不潔!」

憂「だからペロペロして綺麗にしてあげるよ」

梓「ダメだラリってやがる……憂だけはまともだと思ってたのに」

憂「まともだよー」

梓「どこが……とにかくそれだけはいや!」

憂「どうしても?絶対?」

梓「どうしても!絶対!」

憂「仕方無いなぁ……今日はこっちで我慢するよ」ムチュー

梓「んん!?」

35: 2010/07/23(金) 08:36:10.25 ID:kHOr2rwJP
憂「んっ……ふっ……」

梓(う、憂の舌が入って……ていうか躊躇無くキスするな!)

憂「あん……」レロレロ

梓(し、舌をペロペロされてる……)

憂「ぷはっ……梓ちゃん……可愛い」

梓「唾液まで吸われた……」

憂「梓ちゃんのお口の中をペロペロしたのは私だけだよね?」

梓「うん、まぁ」

憂「えへへ……満足」シュタ

梓「やっと出ていった……」

梓「それにしても危なかった……もういいやとか思っちゃった、相手は憂なのに」

梓「…………ていうか尿意消えた」

37: 2010/07/23(金) 08:52:09.25 ID:kHOr2rwJP
廊下

梓(さて、どうしたものか)

梓(この同時多発無差別ペロペロを止めるには、まずは原因を突き止めないと)

和「あら、梓ちゃん」ペロペロ

梓「こんにちは……挨拶代わりにペロペロしないで下さい」

和「ごめんなさいね、ついつい」

梓「はぁ」

和「落ち込まないで、良い話があるのよ」

梓「良い話?」

和「なぜ皆があなたをペロペロしたがるのか、その原因が解ったわ」

39: 2010/07/23(金) 08:56:13.88 ID:kHOr2rwJP
梓「ほ、本当ですか!?」

和「ええ、私も気になって調べてみたのよ」

梓「ありがとうございます!和先輩だけは無条件でいくらでもペロペロして下さい!」ヒシッ

和「あ、ありがと……で、原因なんだけど」

梓「はい」

和「驚かないで聞いてね」

梓「覚悟は出来てるです」

和「なぜ皆が急に中野梓をペロペロしだしたか……それはズバリ、あなたから分泌されるアズニウムが原因よ」

梓「………………はい?」

40: 2010/07/23(金) 08:57:19.17
同時多発ペロわろた

41: 2010/07/23(金) 08:58:12.88
こりゃノーベル来るか……田中さん以来やな

43: 2010/07/23(金) 08:59:13.62
ひっでぇスレだなペロペロ

44: 2010/07/23(金) 09:02:13.84 ID:kHOr2rwJP
和「未知の物質アズニウム……それは無限の可能性」

和「爆発的なエネルギーを最高率で発揮させる禁断の力」

梓「和先輩?頭やられました?」

和「私は正気よ」

梓「全く意味が解らないんですけど」

和「すっごく簡単に言うとね、今の梓ちゃんからはペロペロするととても元気になる物質が分泌されてるの」

和「しかも中毒性抜群……まるで歩く麻薬、らりにゃんね」

梓「人聞きの悪い……ん?でもペロペロしてこない人もいますよ?」

和「アズニウムは精神的な側面で効果が変わってくるわ、あなたを大好きな人ほど強い効果と中毒性を得るの」

梓「嬉しいような悲しいような」

50: 2010/07/23(金) 09:07:13.00
同時多発無差別ペロが存在するならば自爆ペロがあってもおかしくない

51: 2010/07/23(金) 09:09:18.85 ID:kHOr2rwJP
梓「しかしそれだと両親が私を愛していない事に……」ガクリ

和「それは違うわ」

梓「え?」

和「これは私の仮説だけど、恐らくご両親は梓ちゃんの存在だけで大満足しているの」

和「だからわざわざアズニウムを摂取する必要がない」

和「もしくはある種の免疫を持っているのか」

和「いずれにせよ、ペロペロされない=嫌われてるではないわよ」

和「例えば梓ちゃんを知らない人が急にペロペロしてもアズニウムはあまり効果を発揮しないわ」

和「互いの愛情が生むエネルギー、それがアズニウムよ!」

梓「かっこよく言ってますけど、かっこよくないですからね」

梓「原因は解りましたが……いや半信半疑ですけど」

梓「どうやって解決したら良いんです?」

和「さぁ?」

53: 2010/07/23(金) 09:13:47.06 ID:kHOr2rwJP
梓「さ、さぁって」

和「んー……分泌が収まるのを待つしかないんじゃない?」

和「もしくは全身を何かでコーティングするとか」

梓「えー……」

和「まぁまぁ、皆に元気を与えてると思えば」

梓「与え方がおかしいですよ」

和「これは情報のお礼ね」ペロペロン

梓「うひゃっ」

和「ふふ……何だかペロペロするたびに梓ちゃんの味が濃くなってるみたい」

梓「……」ゾクッ

和「どこかの研究所とかに拐われないでね、それじゃ」スタスタ

梓「怖いこと言うなぁ……」

60: 2010/07/23(金) 09:19:20.28 ID:kHOr2rwJP
梓「うーん……結局何も解決しなかった」

梓「アズニウム……中毒性以外にも副作用があったら危ないんじゃ?」

梓「よし、これからは黙ってペロペロさせるのは止めよう」

梓「まぁでも」

梓「求められるのはそんなに嫌じゃないかも……」

梓「いやいや、いけないいけない」

梓「でも待てよ、私から分泌されるなら何とかして固形化すれば」

梓「アズニウム飴として囮に出来るかも」

梓「……アホらしい」

64: 2010/07/23(金) 09:24:20.37 ID:kHOr2rwJP
放課後

純「じゃあねー」ペロペロ

梓「はいはい」

女子1「またね」ペロペロ

梓「へいへい」

女子2「1日10梓っと」ペロリーナ

梓「ほいほい」

女子3「部活頑張って」ペロペロ

梓「ふぅ……抵抗無くペロペロさせてしまった」

梓「アズニウムってそんなに凄いのかな……自分じゃ解らないよ」

梓「で、憂、そろそろ離して」

憂「はーい」

68: 2010/07/23(金) 09:29:34.36 ID:kHOr2rwJP
梓「押さえ付けられたせいで抵抗出来なかったじゃん!」

憂「皆にペロペロされる梓ちゃんが可愛くてつい」

梓「うー……」

憂「じゃあ最後は私の番だね」

梓「だ、ダメダメ!ダメ、絶対!」ジタバタ

憂「大人しくしてたら痛くしないから……んっ」

梓「んんー!」

ムチューペロペロゴクゴク

憂「ごちそうさま……」

梓「うぅ……なんで唾液まで飲むのよ?」

憂「美味しいもん」

梓(これはいかん……)

71: 2010/07/23(金) 09:33:34.97 ID:kHOr2rwJP
憂「じゃあまた明日ね!他の人にお口ペロペロさせちゃダメだよ!」タタタ

梓(もしかしたら憂はかなり中毒が進んでるのかも)

梓(元気になってくれるのは嬉しいけど、安全性が確認されるまでは控えて欲しいな)

梓(あぁ……ペロペロとかキス自体は平気になってきてる自分が嫌だ)

梓「……部室行こう」

梓「……」

梓「……やばくね?」

76: 2010/07/23(金) 09:39:00.40 ID:kHOr2rwJP
部室前

梓「来てしまった」

梓「憂はとにかく、クラスメイトや和先輩でさえあれだからなぁ」

梓「先輩達だとどうなっちゃっうんだろ」

梓「逆に全く興味示さなかったりして」

梓「それはそれで悲しい」

梓「まぁそれは無いか」

梓「この一週間、ティータイム代わりにペロペロされてたし」

梓「……よし、勇気を出すんだ梓、いくぞ」

唯「わっ!!」

梓「うあひゃーーっ!?」

81: 2010/07/23(金) 09:44:36.88 ID:kHOr2rwJP
梓「ゆゆゆゆゆ唯先輩!?何するんですか!!」

唯「大成功~!あずにゃん可愛い!」ギュー

梓「もー!」

唯「よしよし、じゃあ行こうか」

梓「はい」

梓(あれ?)

ガチャ

唯「ういーす、そこであずにゃんにも会ったよ」

律「でかしたぞ唯!捕まえろ!」ガバッ

梓「あわわわわ」

唯「ほえ?」

85: 2010/07/23(金) 09:51:06.12 ID:kHOr2rwJP
梓「唯先輩助けてください!」サッ

律「唯の後ろに隠れても無駄だ!」

唯「むー、りっちゃんたらあずにゃんをいじめる気?」

律「いや、ペロペロする気」

唯「あずにゃん嫌がってるから止めたげなよー」

梓「……」

律「……お前、梓をペロペロしたくならないのか?」

唯「えー?まぁ面白そうだけど、嫌がってるのを無理矢理は可哀想だよ」

梓「先輩……」

律「ちぇっ……毒気抜かれたな」

梓「ほっ」

律「と見せかけて……もらったー!!」

梓「あーー!!」

87: 2010/07/23(金) 09:57:08.51 ID:kHOr2rwJP
律「おらおら、もう暴れても無駄だぜ!」ガッチリ

梓「唯先輩ー!」ジタバタ

唯「あ、あずにゃん!」

律「だいたい、唯だって昨日まではペロペロしまくってただろ」

唯「あ、あれはなんか夢中で……」

律「今は私が夢中だから止めるなよ、止めたら梓に酷いことするぞ」

唯「りっちゃんはそんなことしないよ!」

律「どうかな?」

梓「い、いいんです唯先輩、私頑張ります」

唯「あずにゃん……」

律「いただきまーす」

ペロペロパクパクペロンペロンペペペロロロクチュクチュ

90: 2010/07/23(金) 10:02:25.95 ID:kHOr2rwJP
律「ふぅ、すっきりした」

梓「ふにゃ……」グッタリ

律「悪いな梓、我慢出来なくてさ」

梓「いえ……」

梓(どうやらアズニウムを摂取しないと多少本能的になってしまうみたいだ)

梓(それにしても唯先輩はなんで……)

梓(憂みたいに後からじっくり派なのかな?)

梓(それともまさか実は……私に飽きた?)

唯「あずにゃん大丈夫?りっちゃんたら酷いよね」

律「わりーわりー私の分までお菓子食べて良いから許して」

梓(まさか、ね)

93: 2010/07/23(金) 10:14:53.64 ID:kHOr2rwJP
唯「澪ちゃんとムギちゃん遅いね」

律「いつまで掃除当番してんだって話だよな」

唯「真面目だからねー」

梓「お茶淹れましょうか?」

唯「ありがとー」

律「部長様には美味しいの淹れろよ」

梓「はいはい……」カチャカチャ

ガチャ

紬「こんにちは」

澪「……」

94: 2010/07/23(金) 10:20:21.61 ID:kHOr2rwJP
律「梓ー、お茶二人分追加な」

梓「はーい」

梓(さすが澪先輩とムギ先輩は急に襲いかかったりしないな)

梓(中毒の進行具合か性格の差かは解らないけど)

澪「……」

紬「澪ちゃん、元気出して?」

唯「何かあったの?」

紬「掃除の時に……その……黒くて速くてカサカサしてるのを踏んじゃって……」

澪「プチっていったんだ……プチって……」

律「おいやめろ」

97: 2010/07/23(金) 10:26:06.42 ID:kHOr2rwJP
澪「うぅ……もう靴脱ぎたい……」

唯「可哀想な澪ちゃん」

紬「靴を洗ってたら遅くなったのよ」

律「まぁなんだ、ドンマイ」

澪「……」

梓(塞ぎこんでる)

梓(こんな時こそアズニウムの出番なのに……ペロペロしてくださいなんて言えないし)

梓(どうすれば……)

憂『梓ちゃんの唾液美味しいよ』

梓「…………よし」

100: 2010/07/23(金) 10:30:32.37 ID:kHOr2rwJP
梓「お茶がはいりましたー」

唯「わーい」

紬「ありがとう梓ちゃん、私ケーキ切るわね」

梓「はい」

律「ほら澪、ケーキとお茶で元気出せよ」

澪「……」

梓「澪先輩はこのカップを使って下さい」

澪「え?」

梓「良いから良いから、はいどうぞ」

澪「ありがとう……」チビチビ

梓(唾液……いやアズニウム入り紅茶でなんとか)

澪「……」

梓(ダメか……熱に弱いのかな?それとも体外に出るとダメとか?)

澪「ふ、ふふふふふ」

律「ん?」

103: 2010/07/23(金) 10:35:12.05 ID:kHOr2rwJP
唯「澪ちゃん?」

澪「ふふふ……あーはっはっは!!」

律「お、おい澪?」

澪「いやいやいや、ゴキブリ踏み潰したくらいで凹んでた自分が情けないよ」

唯「……」ポカン

澪「あんなのいくらでもいるんだから、一匹くらいどうなっても平気だよね」

澪「なんなら巣を見つけて潰してやれば良かった」

澪「いやーむしろ靴も洗えて一石二鳥だったよ」

澪「これからはゴキ殺しの澪ちゃんと呼んでくれ。がはははは!」グビグビ

律「澪……私は見捨てないからな……」

梓「これはいかん」

108: 2010/07/23(金) 10:43:43.74 ID:kHOr2rwJP
梓(強力過ぎてもよくないなぁ)

梓(落ち込んでた反動もあるのかな?)

梓(今後の研究結果が待たれる)

紬「ゴキ殺しの澪ちゃん、ケーキよ」

澪「サンキュー」

律「いやそれで呼ぶなよ」

唯「わーい、チョコケーキだ」

梓「今日初めての平穏な時間だ……」

ベチャ

梓「へ?」

紬「あ、動いちゃダメよ……今デコレーションするから」ペタペタ

梓「む、ムギ先輩!?」

紬「私、梓ちゃんをケーキにしてペロペロするのが夢だったの~」

112: 2010/07/23(金) 10:50:02.81 ID:kHOr2rwJP
梓「いやいやいや!普通にケーキ食べましょうよ!」

唯「そうだよ!ケーキ美味しいよ!」

澪「ゴキブリみたいな色してるけどな」

律「黙れ」

紬「いいじゃない、一回だけでいいから」

梓「えー……」

紬「ね、お願い梓ちゃん」

梓「やっぱりダメです!ペロペロはいけないことです!」

紬「……」ウルウル

梓「……」

律「まぁムギの気持ちも解る」

紬「夢なの……」ウルウル

114: 2010/07/23(金) 10:56:27.81 ID:kHOr2rwJP
梓「そう言われましても……」

紬「他の皆とはするくせに、私とはスキンシップしてくれないのね!?」

紬「この泥棒猫!」

梓「それ何か違いますよ」

梓(うーん……大きな事になる前にアズニウムを与えるべきか?でも澪先輩みたいになっても困るしなぁ)

律「よーし、部長命令だ!梓、大人しくしてろ」

紬「りっちゃん大好き!」ペタペタ

梓「わぷっ!ちょ、ちょっと律先輩!?」

律「うんうん、梓は皆で平等に愛さないとな」

梓「唯先輩ー!」

唯「ケーキ三つ……」モグモグ

梓「買収されてる……」

115: 2010/07/23(金) 11:03:27.56 ID:kHOr2rwJP
紬「動かないでね」ヌリヌリ

梓「まぁほっぺたくらいなら」

紬「ありがとー」ペロペロ

梓「うひ」

紬「美味しい!甘くてしょっぱい!」

梓「汗くらいかきますから」

唯「……」ゴクリ

梓「純粋に食べ物を見る目で見ないで下さい」

紬「次はここ」ヌリヌリ

梓(く、唇?)

紬「ふふふ……」ペロペロ

律「な、なんか艶めかしいぞ」

澪「おうおう、お盛んですな」

118: 2010/07/23(金) 11:10:09.28 ID:kHOr2rwJP
紬「止められない止まらない♪」ヌリヌリ

梓「み、耳はダメです!」

紬「もうチョコ塗っちゃった」ペロペロ

梓「んっ……んあっ……!」

律「必死に耐えてる姿がそそる」ペロペロ

梓「んにゃ!?」

澪「私にもやらせろ」ペロペロ

梓「きゃー!!」

律紬澪「ペロペロペロペロ」

梓「あうっ……んん!ふわぁ……」

梓「さ、三人で……卑怯です……」

唯「お、お邪魔しました……」コソコソ

バタン

ペタペタペロペロヌチュヌチュペロペロハフハフヌチヌチ

121: 2010/07/23(金) 11:17:06.12 ID:kHOr2rwJP
梓「……」ピクピク

紬「美味しかったわぁ」ツヤツヤ

律「今度またやろうぜ」テカテカ

澪「三日に一度くらいやりたいな」ピカピカ

紬「唯ちゃんは?」

律「さっき出ていったぞ」

澪「あいつ、今日はあんまり梓に触れないな」

紬「普段が普段だから、お休みなのかしら?」

律「かもなー」

梓「……顔洗おう」

トンちゃん「……」

梓「さすがに君にはペロペロさせないよ」

126: 2010/07/23(金) 11:24:16.46 ID:kHOr2rwJP
トイレ

梓「あ」

唯「あ、終わったの?」

梓「助けてくださいよ」

唯「さすがに三人相手だと無理だよー」

梓「本当はケーキに釣られたくせに」

唯「でへへ……ごめんちゃい」

梓「もう」バシャバシャ

梓「ふぅ、さっぱりした」

唯「戻る?」

梓「はい」

梓(二人きりでも何もしてこない……)

130: 2010/07/23(金) 11:30:39.57 ID:kHOr2rwJP
律「よっしゃ、練習するぞ」

梓「やっとだ」

澪「今日は私のボーカルで」

唯「おっけー」

紬「じゃあ始めましょう」

律「1234!」


131: 2010/07/23(金) 11:34:44.71 ID:kHOr2rwJP
澪「梓みてると、いつもハートドキドキ♪」

澪「揺れるツインテ、マシュマロみたいにふーわっふわ♪」

澪「いつも舐めたい♪君の横顔♪」

澪「あぁ神様お願い♪二人だーけーのペロペーロ時間くだーさい♪」

澪「お気に入りのあずにゃん抱いてーぇー、今夜もペロペロ♪」

澪「ペロペロ時間♪」

律「ペロペロ時間♪」

紬「ペロペロ時間♪」

梓「おかしいだろーーーー!!」

133: 2010/07/23(金) 11:40:18.67 ID:kHOr2rwJP
梓「真面目にやって下さい!」

澪「はっ!ついつい口が滑った」

律「同じく」

紬「同じく」

梓「唯先輩も何とか言ってください!」

唯「へ?ご、ごめん、演奏にいっぱいいっぱいだった」

梓「えぇ……」

澪「次はちゃんとやるから大丈夫」

梓「全く」

梓(でも先輩達が皆、私に夢中なのは……悪くないかも)

138: 2010/07/23(金) 11:53:57.80 ID:kHOr2rwJP
律「よーし、今日の練習終わりー!」

紬「お疲れ様」

梓「一曲毎にペロペロされた」

澪「目の前に梓がいるのに我慢出来るもんか」

梓「もう」

唯「あずにゃん嬉しそう」

梓「べ、別に嬉しくないです」

律「照れるな照れるな」

ガチャ

さわ子「梓ちゃんいるー?」

梓「はい」

139: 2010/07/23(金) 11:59:01.97 ID:kHOr2rwJP
さわ子「良かった、いたのね」

梓「何か用ですか?」

さわ子「衣装合わせ、梓ちゃんも成長期だから体変わってるでしょ?」

梓「そう言われれば」

律「えー?相変わらずチビ貧乳じゃん」

梓「うるさいなー」

澪「人の事言えないだろ」

律「けっ」

さわ子「そういうことだから、梓ちゃんだけちょっと残ってね」

梓「はーい」

141: 2010/07/23(金) 12:06:33.53 ID:kHOr2rwJP
唯「じゃあ校門で待ってるね」

梓「はい」

バタン

さわ子「……」

梓「先生?」

さわ子「邪魔な唯ちゃん達がいなくなってくれたわね」

梓「やはりそうきますか」

さわ子「あら?随分しおらしいのね?」

梓「散々ペロペロされましたからね、だいたい予想はつきます」

さわ子「話が早くて助かるわ」

梓「さぁどうぞ、先生も私が好きなんですね、ちょっと嬉しいです」

さわ子「へ?」

梓「え?」

さわ子「私が用があるのはアズニウムだけよ」

145: 2010/07/23(金) 12:12:03.44 ID:kHOr2rwJP
さわ子「凄いのねアズニウムって」

さわ子「ちょっとペロペロしただけでお肌ツルツルになったわ」

さわ子「二日酔いにもならなくなったし……このまま梓ちゃんを連れ帰っちゃうかしら」

梓「せ、先生?」

さわ子「勘違いしないでね?もちろん梓ちゃんの事は大好きよ」

さわ子「でも今はそれ以上にアズニウムが欲しい」

梓「どうしてアズニウムの事を……?」

さわ子「今時、調べられない事の方が少ないわよ」

さわ子「さぁ、私にアズニウムをちょうだい」

148: 2010/07/23(金) 12:16:48.32 ID:kHOr2rwJP
梓「……」

さわ子「……」ペロペロ

梓「……」

さわ子「……」ペロペロ

梓「……」

さわ子「……」ペロペロ

梓「……」

さわ子「ふうっ、ほら見て、この張りと艶!」ビンビン

梓「……や」

さわ子「梓ちゃん?」

梓「こ、こんなの嫌です!」ダッ

バタン!

さわ子「ちょ、ちょっと!もう少し……」

150: 2010/07/23(金) 12:27:02.12 ID:kHOr2rwJP
梓「……」タタタ

澪「あ、梓」

律「早かったな」

梓「……」タタタ

紬「梓ちゃん、待って」

梓「こないでください!」タタタ

唯「あずにゃん……」

律「どうしたんだあいつ?」

唯「なんか泣いてた……?」

152: 2010/07/23(金) 12:35:16.61 ID:kHOr2rwJP
中野家

梓「ただいま!」

バフッ!

梓「……」

梓「皆……」

梓「皆アズニウムが欲しかっただけなのかなぁ」

梓「きっと私よりアズニウムの方が大事なんだ」

梓「違う……アズニウムがあるから私を好きなんだ」

梓「私自身の事は……」

梓「ぐすっ……ひっく……」

梓「うわあああああん!!」

157: 2010/07/23(金) 12:42:25.82 ID:kHOr2rwJP
2日後

純「今日も梓来ないね」

憂「うん……」

純「メールも電話も出ないし」

憂「うん……」

純「あーもう!何やってんのよ梓は!」

憂「うん……」

純「ったく!早くペロペロさせなさいっての!それが梓の役目でしょ!」

憂「純ちゃん」

純「なに?」

憂「次は許さないよ?」

165: 2010/07/23(金) 12:52:12.47 ID:kHOr2rwJP
部室

唯「あずにゃんまだー?」バンバン

律「今日も休みだってよ」

澪「連絡もつかないし」

唯「ぶーぶー」

紬「何かあったのかしら?」

唯「これは事件の臭いだよ!」

律「おおげさな……多分ペロペロされるのに嫌気がさしたんだろ」

澪「まぁ……そうかもしれないな」

律「私も人の事は言えないけど」

紬「私もだわ……」

169: 2010/07/23(金) 13:00:04.19 ID:kHOr2rwJP
唯「じゃあ皆でお見舞いにいこうよ!」

律「いっても良いけど」

澪「梓を見たら」

紬「ペロペロしない自信が無いわ」

唯「そんな……」

律「和に教えてもらったアズニウム」

澪「凄い中毒性だったな」

紬「もうアズニウム無しの生活は考えられないわ」

律「こうして我慢してるのも大変なんだぞ」

澪「あぁ、梓をペロペロしたくてムズムズする……アズニウムだけでもあれば良いのに!」

唯「だ、ダメだよ!」

唯「放課後ティータイムのメンバーは、アズニウムじゃなくてあずにゃんなんだから!」

ガチャ

和「よく言ったわ唯」

177: 2010/07/23(金) 13:08:44.25 ID:kHOr2rwJP
唯「和ちゃん!」

和「唯、梓ちゃんを助けられるのはあなただけよ」

律「唯だけ?」

和「そう、唯だけはアズニウムの中毒性を緩和出来る……つまり、梓ちゃんと普通に接することが出来る」

澪「そう言えば」

紬「この間は唯ちゃんだけペロペロしなかったわ」

律「で、でもその前までは誰よりもペロペロしてたぞ」

和「そう、誰よりもペロペロして、誰よりもアズニウムを摂取し、そして誰よりも梓ちゃんが大好き」

和「中毒と大好きの責めぎあいの果てに……唯はとうとうアズニウムを超えたのよ!」

唯「な、なんだってー」

和「まぁ要するに免疫が出来たんでしょうけど」

182: 2010/07/23(金) 13:19:18.75 ID:kHOr2rwJP
唯「でもでも、それなら皆もその内落ち着くんじゃ?」

和「そうね……でも皆、唯ほどにはアズニウムに強くない、膨大な時間が掛かるわ」

和「むしろこのままでは禁断症状が進んで……」

和「皆が梓ちゃんを追いかけ回す事になるわね」

和「そして梓ちゃんはひたすらアズニウムをペロペロさせるだけの存在になる」

律「怖ぇ……」

澪「酷いことしてたんだな私達」

紬「梓ちゃんに謝らないと……」

和「仕方無いわ、アズニウムは理性や倫理観を狂わせる」

和「最初から理性が無いか、悟りを開いた人くらいしか耐えられない」

和「産みの親でもない限りね」

和「アズニウムを超える愛……それを親でもないのに持ってるなんて、さすが唯ね」

唯「さっき然り気無く酷いこと言わなかった?」

184: 2010/07/23(金) 13:25:21.84 ID:kHOr2rwJP
和「とにかく、アズニウムが無くても梓ちゃんが大好きを体現しているのは唯だけ」

和「さっさと行って元気付けてあげなさい!」

唯「う、うん」タタタ

ガチャ

澪「でも、梓が元気になっても」

紬「アズニウム中毒が解決するわけじゃないわよね」

律「また同じことが……」

和「大丈夫よ、私に考えがあるわ」

律「凄いな和!」

澪「……なんでそんなに詳しいんだ?」

和「生徒会の任期が終わってから……暇なのよ」

紬「……ケーキ食べる?」

和「うん」

187: 2010/07/23(金) 13:31:06.58 ID:kHOr2rwJP
中野家前

唯「あずにゃんのお家に着きました」

ピンポーン

唯「……返事が無い」

ピンポーンピンポーンピンポーン

唯「誰もいないのかなぁ?」

唯「あーずーにゃーんー!」

唯「あーそーぼーう!」

唯「間違えた」

梓「……人の家の前で何やってんですか?」

188: 2010/07/23(金) 13:38:55.08 ID:kHOr2rwJP
唯「あずにゃん!会いたかったよー!」ギュー

梓「……」

唯「あぁ……しばらく見ない内に小さくなって」

梓「元からです」

唯「そうでした……でも元気そうで良かった」

梓「別に健康は害してませんから」

唯「怒ってる?」

梓「いいえ別に……入ります?」

唯「うん!」

193: 2010/07/23(金) 13:46:48.81 ID:kHOr2rwJP
梓「どうぞ、適当に座って下さい」

唯「えへへーお邪魔します」

梓「……」

唯「あ、ゲームがある」

梓「……」

唯「おお!PS3もXboxもある!」

梓「……」

唯「うわ、楽譜がいっぱい……さすが音楽家のお家」

梓「……しないんですか?」

唯「へ?」

梓「ペロペロしないんですか?」

梓「唯先輩だって、アズニウムが欲しいでしょう?」

梓「どうぞ……好きなだけペロペロしてください」

梓「それとも、私に興味無いからアズニウムもいらないですか?」

196: 2010/07/23(金) 13:52:40.43 ID:kHOr2rwJP
梓「もう何でもいいです」

梓「好かれてるからアズニウムが効果を発揮するって言われても」

梓「アズニウムありきじゃ、私の存在が本末転倒じゃないですか」

梓「皆、私なんてアズニウム製造マシーンにしか思ってないんです」

梓「アズニウムさえあれば私なんて……」

唯「あずにゃん……」

梓「いっそ今度からお金取ろうかな……あはは、きっと大儲けですよ」

梓「アズニウム御殿……なんちゃって」

唯「あずにゃん、めっ!」ピシッ

梓「いたっ!?」

201: 2010/07/23(金) 13:59:57.00 ID:kHOr2rwJP
梓「急に叩かないでくださいよ!」

唯「全く……私はあずにゃんをそんないじけた子に育てた覚えはありませんよ!」

梓「育てられた覚えもありませんが」

唯「まぁこの子ったら、口ばっかり生意気になって!」

梓「何のノリですかそれ……」

唯「良い、あずにゃん?あずにゃんはあずにゃんなんだよ」

梓「はぁ」

唯「アズニウムは凄いし、皆欲しがるかもしれないよ」

唯「でもね、アズニウムにはぎゅーって出来ないし、一緒にバンドも出来ない」

唯「だから……アズニウムより、あずにゃんの方がよっぽど凄くて大事なんだよ」

唯「解った?」

梓「……」

207: 2010/07/23(金) 14:06:11.00 ID:kHOr2rwJP
梓「ゆ、唯先輩だって、この間まではペロペロしてたじゃないですか!」

唯「う……痛いところを……で、でももう平気だもん!」

梓「抱き付いてきたくせに!」

唯「それはそれ、これはこれ、あずにゃん可愛いから抱き付いちゃうよ」

梓「何ですかもう……」

唯「だってだってー」

梓「ふふ……もういいです」

唯「あずにゃん……おいで」

梓「はい」

ギュー

216: 2010/07/23(金) 14:14:50.49 ID:kHOr2rwJP
梓「唯先輩……」ギュー

唯「よしよし」

梓「怖かったんです、私の価値はアズニウムだけって言われたみたいで」

唯「そんなことないよー」

梓「アズニウムに負けたみたいで……色々嫌になって」

唯「……」ナデナデ

梓「おかしいですよね、アズニウムも含めて私なのに」

梓「おまけに私……ちょっと調子に乗ってて」

梓「だから余計に、ショックだったんです」

梓「自業自得ですよね」

唯「いやいや、あずにゃんも誰も悪くないよ」

217: 2010/07/23(金) 14:18:02.00 ID:kHOr2rwJP
唯「もちろんアズニウムもね」

唯「何が悪いかより、あずにゃんが可愛いって方が大事だよ」

梓「相変わらずですねぇ」

唯「どういたしまして」

梓「……唯先輩」

唯「ん?」

梓「ペロペロしていいですか?」

唯「……いいよ」

~~~~~

唯「……」ピクピク

梓「ごめんなさい……ペロペロされまくってる内に体が勝手にやり方覚えたみたいで」

唯「あずにゃん凄すぎるよぉ……」トロン

梓「なんか別の中毒を開発した気がする、これはいかん」

224: 2010/07/23(金) 14:27:08.91 ID:kHOr2rwJP
翌日の教室

梓「……よし」

ガラリ

梓「お、おはよう」

純「梓!」

梓(くるか!?)

純「3日もサボってんじゃないわよ!」

梓「あ、あれ?」

純「何よ?ペロペロしないのかって?」

梓「う、うん、まぁ……」

純「しないじゃなくて出来ないのよ……『本人の許可無きペロペロを禁ず』って御触れが出たからね」

梓「誰がそんな……」

憂「あーずーさーちゃん!」ギュ

229: 2010/07/23(金) 14:37:49.56 ID:kHOr2rwJP
梓「う、憂!?」

憂「梓ちゃんがいなくて寂しかったー」

梓「そ、そう?ありがと」

純「本当なのよ、無気力状態だったんだから」

純(ペロペロの話するとえらいことになってたけど)

梓(憂もアズニウム克服したの?)ボソボソ

憂(あはは、何それ?)ボソボソ

梓(えっ?)

憂(私と梓ちゃんの仲は、アズニウム程度に負けたりしないよ)

梓「憂……うん!」

梓(あれ?じゃあ憂は純粋に自分の意思でやってたの?)

憂(それは…………内緒だね)

234: 2010/07/23(金) 14:45:17.66 ID:kHOr2rwJP
部室

唯「って訳なんだよー」

紬「梓ちゃんが立ち直って良かったわ」

律「うんうん、さわちゃんも反省しろよ」

さわ子「はーい」

澪「まぁ先生だけを責められないよ、遅かれ早かれこういう事は起こってたと思うし」

紬「それなのよね……」

律「アズニウム中毒……和が何とかするって言ってたけど」

さわ子「正直我慢の限界よ」イライラ

バタン!

和「待たせたわね!」

237: 2010/07/23(金) 14:51:13.40 ID:kHOr2rwJP
和「これで解決よ!」ガチャガチャ

澪「スポイト?こっちはストローだな……コップもある」

律「これでどうするんだ?」

和「簡単よ、免疫を摂取して中和する」

紬「免疫……唯ちゃん?」

唯「ほえ?」

238: 2010/07/23(金) 14:55:55.12 ID:kHOr2rwJP
和「そう、唯の分泌物、体液、あるいは肉……色々試してみましょう」

唯「え、え?」

さわ子「仕方無いわねぇ、私は汗を舐めてみるわ」

律「じゃあ唾液」

澪「えぇ……血は怖いし……唯、涙出して」

紬「唯ちゃんかじりたーい」

唯「み、皆怖いよ……や、やめようよ、ね?」

和「排泄物は……さすがに抵抗あるから、私が血を担当するわ」

唯「だ、誰か助けて……ドアが開かない!?」ガチャガチャ

和「可愛い梓ちゃんのためでしょ、我慢しなさい」

唯「あ、あぁ……」

和「さぁ唯、チューチューペロペロガブガブさせなさい」

唯「い、いやーー!!」

おわり

243: 2010/07/23(金) 14:58:11.50
憂「話は聞かせてもらった!」ババーン

244: 2010/07/23(金) 14:58:28.79

引用元: 梓「皆がペロペロしてくる……」