1:2020/07/06(月) 20:56:57.110 ID:s5aot6wM0.net
勇者「やった!うれしい!」
魔法使い「なによりっす」
勇者「うれしいけど漫画置こうな!」
魔法使い「ヤっす」
勇者「この漫画バカ!」
魔法使い「うーす」
魔法使い「なによりっす」
勇者「うれしいけど漫画置こうな!」
魔法使い「ヤっす」
勇者「この漫画バカ!」
魔法使い「うーす」
3:2020/07/06(月) 20:58:30.504 ID:s5aot6wM0.net
勇者「ていうかなんだ!昨日王様にもらった部屋がもう漫画で埋まってるじゃないか!」
魔法使い「大丈夫大丈夫そのうち見慣れるっすよ」
勇者「うるせえ自堕落!魔王倒した途端にたるみやがって!」
魔法使い「今は漫画読みに全力注いでます」
勇者「部屋ごと燃やすぞコラァ!」
魔法使い「大丈夫大丈夫そのうち見慣れるっすよ」
勇者「うるせえ自堕落!魔王倒した途端にたるみやがって!」
魔法使い「今は漫画読みに全力注いでます」
勇者「部屋ごと燃やすぞコラァ!」
4:2020/07/06(月) 21:00:03.794 ID:XJ9XS3JM0.net
>>1で魔法使いが漫画読んでるってわかりにくい
5:2020/07/06(月) 21:00:17.965 ID:s5aot6wM0.net
魔法使い「で、なんでしたっけ?」
勇者「あ?」
魔法使い「なんか言ってたっすよ。俺とスキャットマン?」
勇者「付き合ってください!」
魔法使い「お。あー……なるほどぉ……」
勇者「イライラしてきた」
魔法使い「で、スキャットマンって?」
勇者「ながら聞きやめろ漫画置け!」
勇者「あ?」
魔法使い「なんか言ってたっすよ。俺とスキャットマン?」
勇者「付き合ってください!」
魔法使い「お。あー……なるほどぉ……」
勇者「イライラしてきた」
魔法使い「で、スキャットマンって?」
勇者「ながら聞きやめろ漫画置け!」
6:2020/07/06(月) 21:02:41.088 ID:s5aot6wM0.net
魔法使い「漫画返してください」
勇者「返したら話聞かないだろ」
魔法使い「今主人公勢がピンチだったんすよ」
勇者「知らん」
魔法使い「続き読みたいっす……」
勇者「本気でしょげんなよやりにくいな」
勇者「返したら話聞かないだろ」
魔法使い「今主人公勢がピンチだったんすよ」
勇者「知らん」
魔法使い「続き読みたいっす……」
勇者「本気でしょげんなよやりにくいな」
7:2020/07/06(月) 21:04:16.631 ID:s5aot6wM0.net
魔法使い「ていうか勇者さまはなにが望みなんすか。付き合ってくださいオッケーよで何が不満すか」
勇者「こういうのはもっと厳粛であるべきだ」
魔法使い「厳粛……?」
勇者「……」
魔法使い「アホっすか」
勇者「真顔やめろ」
勇者「こういうのはもっと厳粛であるべきだ」
魔法使い「厳粛……?」
勇者「……」
魔法使い「アホっすか」
勇者「真顔やめろ」
8:2020/07/06(月) 21:06:20.535 ID:s5aot6wM0.net
魔法使い「いや冗談きついっすよ。マジっすか正気っすか」
勇者「……変か?」
魔法使い「変っす」
勇者「そうか……」
魔法使い「可哀想に」
勇者「……」
魔法使い「勇者さま……」
勇者「なんだよ……」
魔法使い「漫画返してください」
勇者「クソが」
勇者「……変か?」
魔法使い「変っす」
勇者「そうか……」
魔法使い「可哀想に」
勇者「……」
魔法使い「勇者さま……」
勇者「なんだよ……」
魔法使い「漫画返してください」
勇者「クソが」
10:2020/07/06(月) 21:08:33.356 ID:s5aot6wM0.net
魔法使い「~♪」
勇者「結局漫画に戻りやがって」
魔法使い「帰る場所があるっていいっすね」
勇者「やかましい」
魔法使い「ホントっすよ?漫画は自分の帰る場所っす」
勇者「アホかよ」
魔法使い「ガチのマジっす。勇者さまがくれた安息の地っすよー」
勇者「?」
勇者「結局漫画に戻りやがって」
魔法使い「帰る場所があるっていいっすね」
勇者「やかましい」
魔法使い「ホントっすよ?漫画は自分の帰る場所っす」
勇者「アホかよ」
魔法使い「ガチのマジっす。勇者さまがくれた安息の地っすよー」
勇者「?」
11:2020/07/06(月) 21:10:03.967 ID:s5aot6wM0.net
魔法使い「あるところに小さな女の子がいました」
魔法使い「その女の子は生まれつき魔力が強く、その力を狙った魔物によって魔界へと連れ去られてしまいました」
魔法使い「牢獄に囚われること十数年。女の子はもう人間の世界での暮らしを忘れつつありました」
魔法使い「そんなある日、牢の扉が開き、見たことのない男の子が姿を現しました」
魔法使い「怯える女の子に彼は言います」
魔法使い「おいで。一緒に行こう」
魔法使い「女の子は恐る恐る彼の手を取りました――」
魔法使い「その女の子は生まれつき魔力が強く、その力を狙った魔物によって魔界へと連れ去られてしまいました」
魔法使い「牢獄に囚われること十数年。女の子はもう人間の世界での暮らしを忘れつつありました」
魔法使い「そんなある日、牢の扉が開き、見たことのない男の子が姿を現しました」
魔法使い「怯える女の子に彼は言います」
魔法使い「おいで。一緒に行こう」
魔法使い「女の子は恐る恐る彼の手を取りました――」
12:2020/07/06(月) 21:11:26.257 ID:s5aot6wM0.net
勇者「……あれがなんでこうなったんだか」
魔法使い「世の中分からんもんすねえ」
勇者「お前が言うか」
魔法使い「一番手近にあったのが漫画だったっすからね。勉強しないとろくにコミュニケーションも取れなかったですし」
勇者「あの頃のお前は可愛かった」
魔法使い「照れる」
勇者「言っておくが今は無残だ」
魔法使い「でも好きと」
勇者「忘れろ」
魔法使い「ヤっす。もうメモしたっす」
勇者「ならいい」
魔法使い「世の中分からんもんすねえ」
勇者「お前が言うか」
魔法使い「一番手近にあったのが漫画だったっすからね。勉強しないとろくにコミュニケーションも取れなかったですし」
勇者「あの頃のお前は可愛かった」
魔法使い「照れる」
勇者「言っておくが今は無残だ」
魔法使い「でも好きと」
勇者「忘れろ」
魔法使い「ヤっす。もうメモしたっす」
勇者「ならいい」
14:2020/07/06(月) 21:12:48.967 ID:s5aot6wM0.net
魔法使い「正直挫折しそうにもなったっす。人間界メンドくさすぎっしたもん」
勇者「毎晩一人で泣いてたりな」
魔法使い「それでもくじけずに済んだのは漫画のおかげっす」
勇者「やっすいなー」
魔法使い「元をたどれば勇者さまのおかげっす」
勇者「急に持ち上げるな。怖いから」
魔法使い「会えてよかったっすよ、勇者さま」
勇者「……」
勇者「毎晩一人で泣いてたりな」
魔法使い「それでもくじけずに済んだのは漫画のおかげっす」
勇者「やっすいなー」
魔法使い「元をたどれば勇者さまのおかげっす」
勇者「急に持ち上げるな。怖いから」
魔法使い「会えてよかったっすよ、勇者さま」
勇者「……」
15:2020/07/06(月) 21:15:23.496 ID:s5aot6wM0.net
勇者「それだけか?」
魔法使い「愛してるっすよ」
勇者「そろそろ漫画置けよ」
魔法使い「愛してるっす」
勇者「……やっぱ置くな」
魔法使い「ださいなーもう」
勇者「黙れ」
魔法使い「愛してるっすよ」
勇者「そろそろ漫画置けよ」
魔法使い「愛してるっす」
勇者「……やっぱ置くな」
魔法使い「ださいなーもう」
勇者「黙れ」
16:2020/07/06(月) 21:15:33.319 ID:R3gRKx0u0.net
なんかこの魔法使い
ズルい
ズルい
18:2020/07/06(月) 21:18:51.120 ID:s5aot6wM0.net
勇者「もういい帰る」
魔法使い「隣っすけどね」
勇者「いいから漫画に戻れよ」
魔法使い「明日漫画持って遊びに行くっす」
勇者「隣だろ」
魔法使い「ダメっすか?」
勇者「いや」
魔法使い「いっぱい持っていくっす」
勇者「待ってるよ」
魔法使い「助かるっす。もうそろそろ別の保管場所が欲しかったんで」
勇者「ふざけんな!」
魔法使い「愛してるっすよー」
勇者「うっせ!」
終
魔法使い「隣っすけどね」
勇者「いいから漫画に戻れよ」
魔法使い「明日漫画持って遊びに行くっす」
勇者「隣だろ」
魔法使い「ダメっすか?」
勇者「いや」
魔法使い「いっぱい持っていくっす」
勇者「待ってるよ」
魔法使い「助かるっす。もうそろそろ別の保管場所が欲しかったんで」
勇者「ふざけんな!」
魔法使い「愛してるっすよー」
勇者「うっせ!」
終
19:2020/07/06(月) 21:24:24.578 ID:R3gRKx0u0.net
やっぱこの魔法使いズルい
こんなの絶対好きになるじゃん
こんなの絶対好きになるじゃん
引用元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1594036617
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