1: 2012/06/04(月) 19:06:42.45 ID:LvCsbMKEO
小鳥「おはようございまーす」
小鳥「Pさん?」
小鳥「ウフフ、昨日も遅くまで仕事してたんですね。お疲れ様です」
小鳥「」
小鳥「Pさん?」
小鳥「起きてないですよねPさん?」
小鳥「」
小鳥「寝た振りなんかしてたらキスしちゃいますよー?」
小鳥「・・・なんて冗談ですよー」
4: 2012/06/04(月) 19:11:43.59
小鳥「」
小鳥「本当に寝てるんですよね?」
小鳥「じゃあ・・・キスしますよー?」
小鳥「」そーっ
バンッ!!
やよい「おっはよーございまーす!!」
小鳥「ひいぃっ!!」
やよい「あっ、小鳥さんおはようございまーす」
小鳥「お、おはようやよいちゃん」
6: 2012/06/04(月) 19:17:48.68 ID:LvCsbMKEO
やよい「どうしたんですか?そんなに慌てて」
小鳥「そ、そう?そんなことないわよ」
やよい「そうですか?あっ、P・・・は眠ってるんですか?」
小鳥「そ、そうみたい。昨日も遅くまで仕事してたみたいだから起こさないであげてね」
やよい「はーい、わっかりましたー」
小鳥「やよいちゃん、静かに」
やよい「あっ、そうでした。すみませーん」
小鳥「でも、困ったわね。やよいちゃんこの後すぐ仕事が入ってるのよね?」
7: 2012/06/04(月) 19:21:43.47 ID:LvCsbMKEO
やよい「それなら大丈夫です。前と同じ現場だから一人でも平気ですし、それに」
小鳥「それに?」
やよい「いつもPにお世話になってばかりだからゆっくり休んでて欲しいんです」
小鳥「やよいちゃん・・・やよいちゃんは優しいのね」
やよい「そんなことないですよー」
小鳥「そんなことあるわ。私なんてPさんが寝てるのをいいことにー」ボソッ
やよい「え?何かいいましたか?」
小鳥「い、いえなんでもないわ。それより早く仕事に行く準備をした方がいいんじゃない」
やよい「はい、そうですね。でもその前に」
10: 2012/06/04(月) 19:27:19.60 ID:LvCsbMKEO
小鳥「?」
やよい「あの、冷蔵庫の食材使っちゃってもいいですか?」
小鳥「あら、お腹空いちゃったの?でも確か今日の現場はお弁当があったと思うわよ」
やよい「違いますよー、Pに朝ごはん作って上げたいんです」
小鳥「そういうことか。もちろんそれなら構わないわよ」
やよい「ありがとうございますー。それじゃあ頑張っちゃうぞー」
小鳥「やよいちゃん、なんていい子なの。やよいちゃんの純粋さが私を傷付けてしまうわ、ヨヨヨ・・・なんて、少しは反省しなきゃね」
11: 2012/06/04(月) 19:31:59.85 ID:LvCsbMKEO
バンッ
律子「おはようございまーす」
小鳥「あっ、おはようございます律子さん。それに」
あずさ「おはようございます小鳥さん」
伊織「おはよう、小鳥」
亜美「おっはよーピヨちゃん」
小鳥「はい、みなさんおはようございます。今日も頑張って行きましょう」
律子「はいっ!!今日もみっちりスケジュール組んでますから張り切っていきますよー」
伊織「まったく、律子は張り切り過ぎなのよ。いくらなんでもこんなに仕事入れられたらたまったもんじゃないわよ」
亜美「そうだよ律っちゃん。少しは遊ぶ時間も欲しいよー」
あずさ「あらあら二人とも。お仕事があるのはいいことよ」
12: 2012/06/04(月) 19:36:45.19 ID:LvCsbMKEO
律子「そう、あずささんの言う通りよ。仕事は取れるうちに取る
チャンスが来てるうちはそれに喰らい付いていかなきゃダメなんだから」
伊織「だからってー」
律子「伊織はこんなに可愛いいんだからもっと露出を増やさなきゃいけないのよ
見てくれさえすればファンになること間違いなしなんだから仕事はどんどん取っていかなくちゃ」
伊織「そ、それもそうね。この私の魅力を知らない愚民がいるなんて許せないもの」
律子「そうそう、その意気その意気」
14: 2012/06/04(月) 19:41:25.92 ID:LvCsbMKEO
亜美「律っちゃーん、亜美はもっと遊ぶ時間が欲しいよー」
律子「それなら今日の仕事は楽しみにしてなさい。飛び入りの仕事でゲームの体験レポートがあるから
まだ発売前の新作だからそこでしか出来ないわよ」
亜美「本当?」
律子「本当よ。それに確か亜美の好きな焼肉マンのゲームもあったわよ」
亜美「ええーっ!?じゃあ早く行こうよー。早くやりたいーっ」
律子「ちょ、ちょっと落ち着いて亜美。その仕事は午後からだし、午前中の仕事も準備があるから」
亜美「うーっ、早くやりたいやりたーい。もうっ、兄ちゃんと遊んでるから早く準備してね」
タッタッタッタ
16: 2012/06/04(月) 19:46:15.01 ID:LvCsbMKEO
あずさ「あらあら、みんな張り切ってるわねー」
律子「あずささんも伊織も亜美と一緒に休んでもらってていいですよ」
あずさ「そうですか?それじゃあお言葉に甘えて」
トコトコトコ
伊織「じゃあ準備が終わったら呼んでよね」
トコトコトコ
律子「はいはい」
小鳥「さすが律子さんですね。あの二人をやる気にさせるなんてスゴいです」
律子「まぁね。長い付き合いだし伊達にプロデューサーやってるわけじゃないですしね。それじゃあ向こうで仕事の話をしましょうか」
小鳥「そうですね」
17: 2012/06/04(月) 19:50:22.38 ID:LvCsbMKEO
亜美「あーっ、兄ちゃん眠っちゃってるよーっ」
伊織「何よ、私達はこれから仕事だってのにいいご身分ね」
あずさ「二人とも駄目よ。きっと仕事で疲れてるのよ」
トコトコトコ
やよい「あれ、みなさんおはようございます」
伊織「あら、やよいいたの?」
やよい「うんっ。台所でPの朝ごはん作ってたの」
伊織「こんな奴の為にやよいが朝ごはんを作る必要なんてないわよ」
やよい「そんなことないよー。だって私いつもPに迷惑ばっかりかけちゃってるし」
伊織「それもPの仕事のうちなの」
18: 2012/06/04(月) 19:54:51.32 ID:LvCsbMKEO
やよい「でも・・・」
あずさ「やよいちゃんは優しいのね」
亜美「兄ちゃんもきっと喜ぶよ」
やよい「本当?喜んでくれるかな?」
あずさ「もちろんよ」
伊織「まったくみんなPを甘やかすんだから」
亜美「ムッフッフー、そんなこと言ってー。いおりん焼きもち焼いてるんじゃないのー?」
伊織「な、何言ってるのよ。そんなわけないでしょ」
あずさ「ウフフ、Pさんが竜宮小町の手伝いをしてくれてる時なんてあんなに甘えてたものね」
伊織「な、なっ、」
21: 2012/06/04(月) 19:59:06.91 ID:LvCsbMKEO
やよい「そうなの?伊織ちゃん」
伊織「違うわよっ!!なんでこんなのの為に焼きもちなんて焼かないといけないのよ
この馬鹿P、さっさと起きなさい。やよいがあんたの為にごはん作ってくれたんだから」
ポカポカ
やよい「伊織ちゃん駄目だよ。起きた時に食べてくれればいいんだから」
亜美「まったく、いおりんは照れ隠しが下手ですなー」
あずさ「ウフフ」
伊織「ち、ち、ち、違うって言ってるでしょーっ!!!」
23: 2012/06/04(月) 20:03:36.44 ID:LvCsbMKEO
トコトコトコ
律子「まったく、何を騒いでるのよあんた達は」
やよい「あっ、律子さんおはようございます」
律子「おはよう、やよい。ほらみんな準備が出来たから行くわよ」
亜美「えーっ、兄ちゃんとまだ遊んでないのにー」
律子「Pも疲れてるんだから寝かせておいてあげなさい。やよいもこれから現場に行くんでしょ。一緒に送ってってあげるわ」
やよい「本当ですか?ありがとうございます」
あずさ「ほら、伊織ちゃんも行きましょう」
伊織「ううっ」
亜美「いおりんも兄ちゃんと遊びたかったんだよねー?」
25: 2012/06/04(月) 20:06:53.15 ID:LvCsbMKEO
伊織「だから違うって言ってるでしょ!!もうっ、こんな奴なんてどうでもいいからさっさと行くわよ」
あずさ「あらあら」
律子「それじゃあ行くわよみんな。小鳥さん行ってきますね」
やよい「行ってきまーす」
亜美「行ってきまーす」
あずさ「行ってきます」
伊織「フンッ!!」
小鳥「はい、行ってらっしゃーい」
バンッ
小鳥「」
小鳥「みんな、行っちゃった」
26: 2012/06/04(月) 20:10:59.54 ID:LvCsbMKEO
小鳥「・・・Pさんの寝顔見に行こうかな」
トコトコトコ
小鳥「」
小鳥「やよいちゃんのおにぎり美味しそうだな・・・」
小鳥「朝ごはんを作ってあげるなんて発想がないから駄目なのかなぁ?」
小鳥「はぁっ・・・私って女としてどうなのかしら?」
小鳥「やよいちゃんみたいに家庭的ってわけじゃないし」
小鳥「亜美ちゃんみたいに天真爛漫にはなれないし」
小鳥「律子さんみたいに仕事もできるわけじゃなければ」
小鳥「あずささんみたいに綺麗じゃないし」
小鳥「伊織ちゃんみたいに・・・いやさすがに女としてなら伊織ちゃんには勝ってるわね」
28: 2012/06/04(月) 20:14:57.34 ID:LvCsbMKEO
小鳥「」
小鳥「Pさんはどんな人が好きなんですか?」
小鳥「・・・私みたいな子でも好きになってくれますか?」
小鳥「」
小鳥「今度こそ・・・キスしますよ」
小鳥「」
小鳥「本当にしますよ?」
小鳥「・・・いきますよ」
そおーっ
バンッ!!
美希「おはようなのー」
小鳥「ひゃあぁぁっ!!」
トコトコトコ
美希「あっ、小鳥おはようなの」
小鳥「お、おはよう美希ちゃん。今日は早いのね」
29: 2012/06/04(月) 20:19:08.51 ID:LvCsbMKEO
美希「昨日お昼寝し過ぎちゃったから今朝は早く起きちゃったの」
小鳥「そ、そうなの。でも今日は仕事は入ってないわよね?」
美希「うん。でもレッスン受けようと思って来たの。エヘヘ、ミキ偉いでしょハニー?」
小鳥「ごめんなさい美希ちゃん。Pさん眠っちゃってるから起こさないであげてね」
美希「そうなの?なーんだミキつまんなーい」
小鳥「まぁまぁ、それじゃあ私は仕事してるから大人しくしててね」
美希「はーい、わかったのー」
32: 2012/06/04(月) 20:23:37.15 ID:LvCsbMKEO
トコトコトコ
小鳥「・・・なんて嘘ですよ。美希ちゃんならきっとPさんにあれこれするに違いないわ。ここから覗いて見張ってなきゃ」
ジーッ
美希「あっ、おにぎりがあるの」
小鳥「(美希ちゃん、それはやよいちゃんがPさんの為にー)」
はむはむ
美希「すっごく美味しいのー」
小鳥「(食べちゃった・・・止められなくてごめんねやよいちゃん。これは監視の為に仕方がないの)」
はむ
はむはむ
はむはむはむ
美希「あふぅ、ごちそうさまなの」
小鳥「(結局全部食べちゃった・・・)」
34: 2012/06/04(月) 20:27:15.18 ID:LvCsbMKEO
美希「あれ?そういえばこれ食べてもよかったのかなぁ?」
小鳥「(遅い、遅いわよ美希ちゃん。もっと早く疑問に思って)」
美希「まぁ別にいいの。怒られてもちゃんと謝ればいいし」
小鳥「(美希ちゃん、潔いのはいいけどそれはダメな潔さよ)」
美希「あふぅ、お腹一杯になったら少し眠くなっちゃったの」
小鳥「(まさか美希ちゃん、Pさんと同じソファーで)」
美希「お休みなさいなのー」
小鳥「(あれ?机でそのまま寝ちゃった。美希ちゃんならPさんと一緒に寝ようとすると思ったんだけど)」
美希「すやすや」
36: 2012/06/04(月) 20:31:30.11 ID:LvCsbMKEO
小鳥「(・・・このまま見ててもしょうがないわね。早く仕事を片付けましょうっと)」
トコトコトコ
美希「・・・行ったみたいなの」
ガバッ
美希「まったく小鳥も甘いの。あんな覗き方じゃあミキにはバレバレなの」
美希「それじゃあハニーと一緒にソファーでおやすみするの」
バンッ!!
春香「おはようございまーす」
小鳥「あら春香ちゃんおはよう」
春香「はい、おはようございます小鳥さん」
美希「ちぇっ、春香が来ちゃったの」
春香「美希、おはよう。今日は随分早いね」
美希「うん、おはようなの」
37: 2012/06/04(月) 20:35:30.38 ID:LvCsbMKEO
春香「Pさんは・・・眠ってるの?」
美希「そうなの。だからあんまりうるさくしないでね」
春香「あ、ごめんなさい。で、美希はソファーの前で何してるの?」
美希「何って、別に何もしてないよ」
春香「本当に?」
美希「うん、本当」
春香「そう、ならいいけど」
美希「…」
春香「…」
美希「春香は何してるの?」
春香「何ってレッスンまで時間を潰してるだけだけど」
美希「そうなの?」
春香「うん、そう」
39: 2012/06/04(月) 20:39:23.05 ID:LvCsbMKEO
美希「…」
春香「…」
春香「美希は何してるの?」
美希「ミキもレッスンまで時間を潰してるだけなの」
春香「そうなんだ」
美希「うん、そうなの」
春香「…」
美希「…」
春香「(もしかしてずっとここにいる気なの?せっかくPさんが眠ってるのに寝顔を近くで見たり出来ないよー)」
美希「(せっかくラッキーって思ったのにツイてないの。早くどこかに行かないかなー)」
春香「エヘヘ」ニコッ
美希「エヘヘ」ニコッ
小鳥「(何なのあの空気は?二人とも笑ってるのに何だか怖くて近付けないわ)」
40: 2012/06/04(月) 20:43:25.92 ID:LvCsbMKEO
バンッ!!
トコトコトコ
千早「あっ、音無さんおはようございます」
小鳥「おはよう千早ちゃん」
千早「音無さんはそんな所で何してるんですか?」
小鳥「別に何でもないわよ。ただあそこに行きづらくて」
千早「誰か来てるんですか?」
トコトコトコ
小鳥「あっ、千早ちゃん」
千早「春香に美希じゃない。おはよう」
春香「・・・おはよう千早ちゃん」
美希「・・・おはようなの千早さん」
小鳥「(あの険悪な空気にも気付かないなんて、千早ちゃん恐ろしい子)」
41: 2012/06/04(月) 20:47:02.96 ID:LvCsbMKEO
千早「Pは眠ってるのかしら?」
春香「うん、そうなの」
千早「ふーん」
美希「…」
千早「それで二人は何をしているの?」
春香「わ、私はレッスンまでの時間を潰してるだけだよ」
美希「う、うんミキもそうなの」
千早「そう、それなら丁度良かったわ。私もレッスン受けに来たからこれから一緒に行かない?」
春香「えっ?」
美希「えっ?」
千早「だって今から向かえばちょうどスタジオが開く時間だし」
春香「で、でも・・・」チラリ
美希「ねぇ・・」チラリ
42: 2012/06/04(月) 20:50:50.78 ID:LvCsbMKEO
千早「もしかして二人ともPに用事があるの?」
春香「ええっ?」
美希「ええっ?」
千早「だったらPには悪いけど起きてもらいましょう
いつ起きるか分からないのにそれを待ってレッスンの時間を無駄には出来ないもの」
春香「待って千早ちゃん。私別にPさんに用事なんてないから」
美希「そうなの。ミキもないからハニーは起こさなくたっていいの」
千早「そうなの?」
春香「(千早ちゃん、いくら何でもこの空気がわからないの?)」
美希「(千早さん尊敬してるけど、こういう所は本当にダメなの)」
44: 2012/06/04(月) 20:54:43.68 ID:LvCsbMKEO
千早「どうかした?」
春香「」ジ口リ
美希「」ジ口リ
千早「(えっ?何で私睨まれてるの)」
春香「はぁ~・・・美希はどうする?」
美希「・・・わかったの。それじゃあレッスンに行くの」
春香「そうだね。じゃあ私も・・・」
トコトコトコ
トコトコトコ
千早「そう、よかったわ。って何で私を置いてくの?ちょっと待ってってば、二人とも~」
タッタッタッタ
46: 2012/06/04(月) 20:59:29.86 ID:LvCsbMKEO
小鳥「・・・行っちゃった」
小鳥「…」
小鳥「ワガママボディに、天然ドジっ子、ナイムネクール系か・・・どれも私にはない属性ね」
小鳥「一番のお気に入りは春香ちゃんっぽいし、やっぱりドジっ子アピールがいいのかしら?」
小鳥「…」
小鳥「私の歳でやったらドジっ子というよりただの役立たずよね。やっぱり若いっていいわ」
小鳥「…」
小鳥「でもあずささんにも気があるっぽいし歳上でも大丈夫よ小鳥」
小鳥「…」
小鳥「・・・多分、大丈夫よ小鳥」
50: 2012/06/04(月) 21:03:22.71 ID:LvCsbMKEO
バンッ!!
響「おっ、ぴよちゃんハイサーイ」
貴音「小鳥嬢、おはようございます」
小鳥「響ちゃん、貴音ちゃんおはよう。二人一緒なんて珍しいわね」
響「下でばったり会ったんだぞ」
小鳥「そうなの。それで二人とも今日はレッスンを受けに来たの?」
貴音「いいえ、そうではありません。今日はお休みなのですがPが美味しいラーメン屋を知っているとの話しを思い出して来てみたのです」
響「自分もPが犬美たちのごはんを安く買える店があるって言ってたから聞きに来たんだぞ」
51: 2012/06/04(月) 21:07:05.54 ID:LvCsbMKEO
小鳥「そうだったの。でもごめんなさい、Pさんは眠っちゃってるのよ。疲れてるみたいだから起こさないであげてね」
貴音「そうなのですか。残念ですがそれでは仕方ありませんね」
響「自分もまた今度でいいさー」
小鳥「本当にごめんなさいね。でも用事がそれだけなら電話をすればよかったのに」
貴音「確かに、それもそうですわね」
響「何でだろう。自分もそんなこと思わなかったぞ」
小鳥「・・・二人ともPさんに会いたかったんじゃないのかしら?」
貴音「はて・・・考えてみるとそうなのかもしれません」
響「自分もそうかも。電話で話すより直接話したかったのかも」
54: 2012/06/04(月) 21:11:27.54 ID:LvCsbMKEO
小鳥「でも、どうして?」
響「何でだろ?貴音はわかるか?」
貴音「いいえ、何故でしょうか?会う理由などないはずなのですが・・・」
小鳥「もしかして、二人はPさんのことが好きなんじゃないのかしら?」
響「好き?」
貴音「好き?ですか?」
小鳥「だって理由もなくPさんに会いたくなったんでしょう?」
貴音「誰かを好きになると訳もなく会いたくなるものなのでしょうか?」
小鳥「みんなそういうものだと思うけど」
55: 2012/06/04(月) 21:15:05.39 ID:LvCsbMKEO
貴音「確かに。私はラーメンと出会って以来訳もなくあれを求めてしまっています」
小鳥「い、いやぁ、それとはちょっと違うと思うけど・・・」
貴音「なるほど、これが好きということなのですか
小鳥嬢、あなたのおかげで新しい自分が発見出来そうです。どうもありがとうございます」
小鳥「え、ど、どういたしまして」
貴音「私はもう少しこの思考について考えたいと思いますので今日はこれで失礼致します。さようなら、小鳥嬢、響」
小鳥「さ、さようならー・・・」
56: 2012/06/04(月) 21:19:42.07 ID:LvCsbMKEO
響「うぅ~っ」
小鳥「それで響ちゃんはさっきからどうしたの?」
響「ピヨ子ー、好きってなんなんだ?自分よくわかんないぞ」
小鳥「そう言われても・・・うーん、響ちゃんは今まで好きな男の子とかはいなかったのかしら?」
響「だからその好きってのがよくわかんないんだってー」
小鳥「あ、そっか。じゃあ一緒に遊んだりして楽しかった子とか」
響「おー、沖縄ではみんなでスポーツしたりして楽しかったぞ。もしかしてこれが好きってことなのか?」
小鳥「それはちょっと違うわね」
58: 2012/06/04(月) 21:23:56.23 ID:LvCsbMKEO
響「じゃ、じゃあ犬美たちと一緒に居たら自分は楽しいぞ。これはどうなんだ?」
小鳥「うーん、合ってるような合ってないような」
響「あうぅ~っ、自分考え過ぎて頭が痛くなってきたぞ」
小鳥「ちょっと大丈夫?響ちゃん。お薬でも飲む?お家まで送ろっか?」
響「どっちもいいぞ。何だか胸がモヤモヤするから走って帰る」
タッタッタッタ
バンッ
小鳥「あっ、気を付けてねー・・・って聞こえてないわよね」
60: 2012/06/04(月) 21:27:56.98 ID:LvCsbMKEO
小鳥「でも、やっぱり二人ともPさんのこと好きなのかしら?」
小鳥「だけど恋愛感情も知らない子達を好きにさせるなんて、やっぱりPさんって女たらしなのかしら?」
小鳥「考えてみたら事務所のみんなPさんのこと好きっぽいし」
小鳥「・・・私も・・・好きだし」
小鳥「またPさんの所行こうかな・・・」
小鳥「いえ・・・何だかまた誰か来そうだからやめとこう」
キイィッ
雪歩「おはようございますー」
真「おはようございまーす」
小鳥「やっぱり・・・」
62: 2012/06/04(月) 21:32:21.15 ID:LvCsbMKEO
雪歩「あれ、どうかしたんですか小鳥さん?」
小鳥「ううん、何でもないわ。おはよう雪歩ちゃん、真ちゃん」
真「本当に大丈夫ですか?何だか浮かない顔ですけど」
小鳥「ありがとう真ちゃん。でも本当に何でもないのよ」
真「ならいいんですけど」
雪歩「あれ、Pいるんですか?」
真「あ、本当だ。でも今日は他の人も仕事が入ってたんじゃ?」
小鳥「そうなんだけどね。Pさん昨日遅くまで仕事だったみたいで。みんな気を使ってくれて寝かせてあげてるのよ」
64: 2012/06/04(月) 21:38:57.13 ID:LvCsbMKEO
真「そうだったんですか・・・」
雪歩「ウフフ、真ちゃんPのこと好きだもんね。構ってもらえなくてがっかりした?」
真「そ、そんなんじゃないよ///」
雪歩「顔が赤くなってるよ真ちゃん」
真「だから違うったら///」
雪歩「隠さなくたっていいのに」
真「本当に違うんだよ、ボクは、ボクはー」
雪歩「私のことが好きなんだよね?」
真「えっ?」
雪歩「真ちゃんのことは何でも知ってるんだよ私。だって、私も真ちゃんのことが好きだから」
真「えっ?ええっ!!?」
雪歩「ウフフ、真ちゃんPのこと好きだもんね。構ってもらえなくてがっかりした?」
真「そ、そんなんじゃないよ///」
雪歩「顔が赤くなってるよ真ちゃん」
真「だから違うったら///」
雪歩「隠さなくたっていいのに」
真「本当に違うんだよ、ボクは、ボクはー」
雪歩「私のことが好きなんだよね?」
真「えっ?」
雪歩「真ちゃんのことは何でも知ってるんだよ私。だって、私も真ちゃんのことが好きだから」
真「えっ?ええっ!!?」
68: 2012/06/04(月) 21:43:41.04 ID:LvCsbMKEO
雪歩「ウフフ、驚いた?真ちゃん」
真「う、うん。なんだかいつになく積極的で雪歩らしくないから」
雪歩「だって・・・真ちゃんがいつも私の前でPに甘えたりしてるんだもん。私、もうそんなの堪えられなくて」
真「雪歩・・・」
雪歩「真ちゃんはこんな私は嫌い?」
真「そんなわけないよ。ボクはどんな雪歩も好きだよ」
雪歩「真ちゃん・・・」
真「不安にさせてごめん雪歩。もうこんな思いはさせないから」
雪歩「本当?」
真「うん、本当さ」
71: 2012/06/04(月) 21:47:14.08 ID:LvCsbMKEO
雪歩「じゃ、じゃあ私の前でPに甘えたりしない?」
真「うん」
雪歩「美希ちゃんも甘やかしたりしない?」
真「うん」
雪歩「私といつも一緒にいてくれる?」
真「うん」
雪歩「じゃあ・・・キスしてくれる?」
真「うん。・・・ってええ!?」
雪歩「///」
真「雪歩・・・」
73: 2012/06/04(月) 21:52:18.77 ID:LvCsbMKEO
雪歩「ごめん、真ちゃん。やっぱり今のはー」
真「目を閉じて」
雪歩「えっ?」
真「目を閉じて、雪歩」
雪歩「真ちゃん///」
真「ほら、早く」
雪歩「うん・・・」
真「・・・雪歩」
雪歩「何、真ちゃん?」
真「好きだよ」チュッ
――――――
――――
――
小鳥「なんて、キャー真ちゃん以外に大胆///雪歩ちゃんも顔を赤らめちゃって・・・グフフ」
真「小鳥さん!小鳥さんってば」
小鳥「・・・はっ!!」
真「目を閉じて」
雪歩「えっ?」
真「目を閉じて、雪歩」
雪歩「真ちゃん///」
真「ほら、早く」
雪歩「うん・・・」
真「・・・雪歩」
雪歩「何、真ちゃん?」
真「好きだよ」チュッ
――――――
――――
――
小鳥「なんて、キャー真ちゃん以外に大胆///雪歩ちゃんも顔を赤らめちゃって・・・グフフ」
真「小鳥さん!小鳥さんってば」
小鳥「・・・はっ!!」
75: 2012/06/04(月) 21:55:46.31 ID:LvCsbMKEO
雪歩「本当に大丈夫ですか、小鳥さん?」
小鳥「う、うん大丈夫よ。ごめんなさい心配させちゃって」
小鳥「(いけない、いけない。どこら辺から妄想の世界へ行っちゃってたのかしら)」
真「それじゃあボクたち仕事に行きますけど平気ですか?」
小鳥「本当に大丈夫よ、心配してくれてありがとう。それより二人とも私が現場まで送ってあげるわよ」
雪歩「ええっ、いいんですか?」
78: 2012/06/04(月) 21:56:56.19 ID:LvCsbMKEO
小鳥「ええ。暫く事務所には誰も来ないだろうし、電話も携帯に繋がるようにしておくから」
雪歩「でも・・・」
真「いいじゃないか雪歩。電車は苦手だろ?」
雪歩「そ、それは・・・」
小鳥「決まりね。それじゃあ二人とも行きましょうか」
真「はい」
雪歩「よ、よろしくお願いしますー」
キイィィッ
「」
「」
「」
80: 2012/06/04(月) 22:01:32.19 ID:LvCsbMKEO
――――――
――――
――
バンッ!!
真美「おっはよー」
「」
「」
真美「あり、誰もいないのーっ?電気も消えてるし・・・」
真美「ピヨちゃーん、誰かいないのー?」
「」
真美「まぁいいや。取り敢えずスイッチ、スイッチ」
パチッ
真美「・・・やっぱり誰もいないみたい。ムッフッフー、せっかくだから今のうちにイタズラしちゃおーっと」
――――
――
バンッ!!
真美「おっはよー」
「」
「」
真美「あり、誰もいないのーっ?電気も消えてるし・・・」
真美「ピヨちゃーん、誰かいないのー?」
「」
真美「まぁいいや。取り敢えずスイッチ、スイッチ」
パチッ
真美「・・・やっぱり誰もいないみたい。ムッフッフー、せっかくだから今のうちにイタズラしちゃおーっと」
81: 2012/06/04(月) 22:04:31.71 ID:LvCsbMKEO
真美「まずは冷蔵庫ー・・・」
ガサゴソガサゴソ
真美「お次はトイレー」
ガサゴソガサゴソ
真美「せっかくだからピヨちゃんの机にもー」
ガサゴソガサゴソ
真美「最後はソファーに・・・ってうわぁー、兄ちゃん!?」
P「」
真美「何だ眠ってるのか。まったく驚かさないでよー」
P「」
真美「あれ?でも確か朝に亜美がメールで兄ちゃんが眠ってるって書いてたよね」
P「」
真美「もうお昼過ぎてるのにいくら何でも寝過ぎだよ。コラーッ!!兄ちゃん起きろーっ」
84: 2012/06/04(月) 22:07:54.20 ID:LvCsbMKEO
P「」
真美「兄ちゃん兄ちゃん兄ちゃん兄ちゃん兄ちゃん兄ちゃん兄ちゃん兄ちゃん兄ちゃん兄ちゃーーーん!!!」
P「」
真美「ハァッ、ハァッ、ハァッ、ハァッ・・・これは手強いですなー。こうなったら実力行使あるのみ」
真美「兄ちゃん、兄ちゃん、もうお昼だよ、早く起きてよーっ」
ユッサユッサ
P「」
真美「兄ちゃん?」
P「」
真美「・・・何か・・・冷たい」
P「」
真美「・・・まさかだよね?」
そーっ
真美「・・・脈がない」
82: 2012/06/04(月) 22:06:10.24
真美「し、死んでる!」
85: 2012/06/04(月) 22:08:31.02 ID:LvCsbMKEO
真美「嘘、嘘、嘘だよね?兄ちゃん、兄ちゃん、兄ちゃんってばー」
ユッサユッサ
P「」
真美「どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、」
カタンッ
真美「!!?」
小鳥「・・・」
真美「ピヨちゃん!!?いつの間に帰ってたの?いやいやいやいや、それより大変なんだよ兄ちゃんがー」
小鳥「そうね。早く救急車を呼びましょう」
真美「う、うん。そうだね。電話、電話、電話、電話」
小鳥「そこのテーブルに真美ちゃんの携帯置いてるわよ」
86: 2012/06/04(月) 22:08:48.62
あわわわわ
87: 2012/06/04(月) 22:09:15.56 ID:LvCsbMKEO
真美「あ、ありがとう。は、早く電話しなくちゃ。えっと、えっとー、いち、いちー」
バキッ
真美「」
バタン
小鳥「・・・ごめんね、真美ちゃん」
小鳥「Pさん、死んじゃってたのね・・・」
小鳥「どうして忘れちゃってたのかしら・・・殺したのは私なのに」
小鳥「昨日遅くまで残ってたPさんに告白したら振られちゃって・・・それで、私・・・」
小鳥「・・・ウフ、ウフフフフフフ。Pさんがどんな人が好きかなんて悩んじゃって馬鹿みたい・・・」
小鳥「だって・・・これからは私一人のものですものね、Pさん・・・」
おしまい
89: 2012/06/04(月) 22:12:10.22
乙
90: 2012/06/04(月) 22:13:31.11
その後、真美はどうなるのですか!?
引用元: 小鳥「Pさんに愛されたい」
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