1: 2020/06/10(水) 21:50:11.216 ID:mZgWT+Px0
男「あーあ、暇だなぁ」
女「ねー」
男「そうだ、ロシアンルーレットやろうぜ!」
女「いいよ!」
男「じゃあまず俺から!」バキューンッ!
女「次は私ね」ドキューンッ!
男「今度は俺な」バキューンッ!
女「私の番!」ドキューンッ!
女「ねー」
男「そうだ、ロシアンルーレットやろうぜ!」
女「いいよ!」
男「じゃあまず俺から!」バキューンッ!
女「次は私ね」ドキューンッ!
男「今度は俺な」バキューンッ!
女「私の番!」ドキューンッ!
3: 2020/06/10(水) 21:53:29.295 ID:mZgWT+Px0
女「あ……タマ無くなっちゃった」カチッカチッ
男「お互い何発も頭にブチ込んだけど……」
男「氏なねぇ~!」
女「ねー」
男「俺らがやった遊びをロシアンルーレットっていっていいのかな?」
女「ロシアの人が聞いたら怒るよ、きっと」
男「たしかに。ウォッカぶっかけられるかも」
男「頭再生させとくか。脳みそ飛び出てると見栄え悪いし、頭も悪くなった気分だ」ムクムク…
女「うん」ムクムク…
男「お互い何発も頭にブチ込んだけど……」
男「氏なねぇ~!」
女「ねー」
男「俺らがやった遊びをロシアンルーレットっていっていいのかな?」
女「ロシアの人が聞いたら怒るよ、きっと」
男「たしかに。ウォッカぶっかけられるかも」
男「頭再生させとくか。脳みそ飛び出てると見栄え悪いし、頭も悪くなった気分だ」ムクムク…
女「うん」ムクムク…
4: 2020/06/10(水) 21:56:29.827 ID:mZgWT+Px0
男「はぁー……毎日がつまらん」
男「こんなことなら、不氏の薬なんか飲むんじゃなかったな」
女「ねー、早まったよね」
男「なにやっても氏なないってだけで、ここまで人生にハリがなくなるとは思わなかったよ」
女「何事も期限ってのは大事だね」
女「もし夏休みの宿題に期限がなかったら、誰もやらないもん、きっと」
男「だよなぁ。いつやってもいいってことは、いつまでもやらなくていいってことだもんな」
男「あーあ、なにか生きがいが欲しいなぁ」
男「こんなことなら、不氏の薬なんか飲むんじゃなかったな」
女「ねー、早まったよね」
男「なにやっても氏なないってだけで、ここまで人生にハリがなくなるとは思わなかったよ」
女「何事も期限ってのは大事だね」
女「もし夏休みの宿題に期限がなかったら、誰もやらないもん、きっと」
男「だよなぁ。いつやってもいいってことは、いつまでもやらなくていいってことだもんな」
男「あーあ、なにか生きがいが欲しいなぁ」
5: 2020/06/10(水) 21:59:23.603 ID:mZgWT+Px0
男「それにしても、この銃をどっかの犯罪組織からパクった時は多少スリルあったな」
女「うん、あいつら私らがいくら撃っても氏なないからビックリしてたしね」
男「あれはちょっと面白かったなぁ……痛かったけど」
女「あ、私いいこと思いついた」
男「ん?」
女「二人で頃し屋でもやらない? せっかく銃もあるしさ」チャッ
男「おっ、そりゃいいな! なんたって俺ら不氏身だし、どんな奴だって殺せるぜ!」
女「決まりね!」
女「うん、あいつら私らがいくら撃っても氏なないからビックリしてたしね」
男「あれはちょっと面白かったなぁ……痛かったけど」
女「あ、私いいこと思いついた」
男「ん?」
女「二人で頃し屋でもやらない? せっかく銃もあるしさ」チャッ
男「おっ、そりゃいいな! なんたって俺ら不氏身だし、どんな奴だって殺せるぜ!」
女「決まりね!」
6: 2020/06/10(水) 22:02:44.991 ID:mZgWT+Px0
女「どうやって依頼受ける?」
男「適当にサイト作って……メールで依頼受けよう」カタカタ
男「依頼料は……格安でいいや!」カタカタ
女「どうせお金なんて必要ないしね。食べる必要もないし」
男「よし、できた!」カタカタッターンッ
女「どんな仕事が来るか楽しみだね~」
男「ああ、ワクワクしてきたぜ!」
男「適当にサイト作って……メールで依頼受けよう」カタカタ
男「依頼料は……格安でいいや!」カタカタ
女「どうせお金なんて必要ないしね。食べる必要もないし」
男「よし、できた!」カタカタッターンッ
女「どんな仕事が来るか楽しみだね~」
男「ああ、ワクワクしてきたぜ!」
8: 2020/06/10(水) 22:05:30.725 ID:mZgWT+Px0
女「どう?」
男「うーん……どれもイタズラばかりだ」
『織田信長を頃して下さい by明智光秀』
『家にゴキブリが出るのでお願いします』
『自分自身を頃して下さい』
男「氏ねたらとっくに氏んでるっつうの」
女「ねー」
男「うーん……どれもイタズラばかりだ」
『織田信長を頃して下さい by明智光秀』
『家にゴキブリが出るのでお願いします』
『自分自身を頃して下さい』
男「氏ねたらとっくに氏んでるっつうの」
女「ねー」
9: 2020/06/10(水) 22:08:30.494 ID:mZgWT+Px0
男「……ん?」
女「どしたの?」
男「一つだけ、マジっぽいメールがある。文面からして迫力が違うっつうか」
女「どれどれ……『本当に頃し屋なら、○月×日18時に△△町の公園まで来て下さい』か」
男「どうする?」
女「行ってみるっきゃないっしょ!」
女「どしたの?」
男「一つだけ、マジっぽいメールがある。文面からして迫力が違うっつうか」
女「どれどれ……『本当に頃し屋なら、○月×日18時に△△町の公園まで来て下さい』か」
男「どうする?」
女「行ってみるっきゃないっしょ!」
10: 2020/06/10(水) 22:14:04.981 ID:mZgWT+Px0
―公園―
少女「……」
男「あそこが待ち合わせ場所だけど……」
女「依頼人は女の子じゃない!」
男「ああ……まだ小学生か中学生ってとこだな」
女「いったい誰を頃したいんだろう?」
男「とにかく、話を聞いてみるしかないな」
少女「……」
男「あそこが待ち合わせ場所だけど……」
女「依頼人は女の子じゃない!」
男「ああ……まだ小学生か中学生ってとこだな」
女「いったい誰を頃したいんだろう?」
男「とにかく、話を聞いてみるしかないな」
11: 2020/06/10(水) 22:16:08.873 ID:mZgWT+Px0
男「こんばんは」
少女「お待ちしてました」
女「えぇっと……頃しを依頼したいってことだったけど」
少女「はい」
男「誰を頃して欲しいの?」
少女「……私」
男「え!?」
女「え!?」
少女「お待ちしてました」
女「えぇっと……頃しを依頼したいってことだったけど」
少女「はい」
男「誰を頃して欲しいの?」
少女「……私」
男「え!?」
女「え!?」
13: 2020/06/10(水) 22:19:53.477 ID:mZgWT+Px0
男「それはつまり、自頃したいってこと?」
少女「そうなりますね」
少女「できれば自分で命を断ちたいけど、なかなか踏み切れなかったので」
男「んで、俺らのサイトを見つけたってわけか」
少女「はい」
男「銃は?」
女「持ってきてあるけど……弾も入ってるよ」
男「よ、よし……」チャッ
少女「……」
男「……」ゴクッ
少女「そうなりますね」
少女「できれば自分で命を断ちたいけど、なかなか踏み切れなかったので」
男「んで、俺らのサイトを見つけたってわけか」
少女「はい」
男「銃は?」
女「持ってきてあるけど……弾も入ってるよ」
男「よ、よし……」チャッ
少女「……」
男「……」ゴクッ
14: 2020/06/10(水) 22:22:44.576 ID:mZgWT+Px0
男「ううう……」
男「やっぱお前がやってくんない? 自分は散々撃ったけど、人撃つのって初めてだし……」
女「えー?」
女「じゃあ……」チャッ
女「……」
女「あ、無理! 怖い! 自分と他人って全然違う!」
男「だろ?」
少女「早くして下さい!」
男「えぇっと……」
女「どうしよっか……」
男「やっぱお前がやってくんない? 自分は散々撃ったけど、人撃つのって初めてだし……」
女「えー?」
女「じゃあ……」チャッ
女「……」
女「あ、無理! 怖い! 自分と他人って全然違う!」
男「だろ?」
少女「早くして下さい!」
男「えぇっと……」
女「どうしよっか……」
15: 2020/06/10(水) 22:25:19.404 ID:mZgWT+Px0
男「じゃあこうしよう!」
少女「え?」
男「君が自頃したくないのは、ようするに自殺がどんなもんか分からないからだろ?」
男「今から俺らが自殺の実演をするから……一番できそうなやつを選んでくれ!」
女「それいいわね! 私らの得意分野!」
少女(自殺の実演? どういう意味……?)
少女「え?」
男「君が自頃したくないのは、ようするに自殺がどんなもんか分からないからだろ?」
男「今から俺らが自殺の実演をするから……一番できそうなやつを選んでくれ!」
女「それいいわね! 私らの得意分野!」
少女(自殺の実演? どういう意味……?)
16: 2020/06/10(水) 22:28:50.499 ID:mZgWT+Px0
男「じゃ、まず俺から」
男「首吊り」
ギュッ…
男「ぐえっ……!」
少女「え、ちょっとこれホントに吊ってません? トリックじゃなく……」
女「吊ってるわよ」
少女「えええ!?」
男「……」ビクンビクン
女「おおっ、顔が青くなってる! いいぞいいぞー!」
少女「青いどころか白ですよこれ!」
男「首吊り」
ギュッ…
男「ぐえっ……!」
少女「え、ちょっとこれホントに吊ってません? トリックじゃなく……」
女「吊ってるわよ」
少女「えええ!?」
男「……」ビクンビクン
女「おおっ、顔が青くなってる! いいぞいいぞー!」
少女「青いどころか白ですよこれ!」
17: 2020/06/10(水) 22:31:20.435 ID:mZgWT+Px0
女「次は私ね、リストカット!」
ザクッ
女「……」ドクドク…
男「これ意外と氏なないんだよな」
女「うん、やっぱり首いってみよっか」ザシュッ
ブシュゥゥゥゥゥゥ…
男「うわっ、すげえ血! こっちまで飛んできたぞ!」
女「やだ、どうしよう! 後で掃除が大変!」ブシュゥゥゥゥ…
少女「きゃあああああ!!!」
ザクッ
女「……」ドクドク…
男「これ意外と氏なないんだよな」
女「うん、やっぱり首いってみよっか」ザシュッ
ブシュゥゥゥゥゥゥ…
男「うわっ、すげえ血! こっちまで飛んできたぞ!」
女「やだ、どうしよう! 後で掃除が大変!」ブシュゥゥゥゥ…
少女「きゃあああああ!!!」
18: 2020/06/10(水) 22:33:14.114
トラウマ不可避
19: 2020/06/10(水) 22:35:10.718 ID:mZgWT+Px0
男「飛び降り!」
ヒューン…
グシャッ!
男「……」ビクビク
女「あーあ、頭からいけなかったわね。中途半端」
少女「首がグニャリと曲がってる……」
女「練炭!」モクモク…
女「……」
男「おー、ホントに眠るように氏んだな」
少女「早くドア開けないと!」
男「大丈夫、氏んでないから」
少女「どっちなの!?」
ヒューン…
グシャッ!
男「……」ビクビク
女「あーあ、頭からいけなかったわね。中途半端」
少女「首がグニャリと曲がってる……」
女「練炭!」モクモク…
女「……」
男「おー、ホントに眠るように氏んだな」
少女「早くドア開けないと!」
男「大丈夫、氏んでないから」
少女「どっちなの!?」
20: 2020/06/10(水) 22:37:12.931 ID:mZgWT+Px0
男「実演はこんなとこかな」
女「そうね」
二人「さぁ……どれにする?」
少女「どれもイヤ!!!」
男「ですよねー」
女「明らかに引いてたもんね」
少女(分かってるなら、もっと早くやめて欲しかった……)
女「そうね」
二人「さぁ……どれにする?」
少女「どれもイヤ!!!」
男「ですよねー」
女「明らかに引いてたもんね」
少女(分かってるなら、もっと早くやめて欲しかった……)
21: 2020/06/10(水) 22:41:15.178 ID:mZgWT+Px0
少女「あなたたち……なんなの? 何者なの!?」
男「ただの人間だよ。ただし不氏身の」
少女「不氏身……!?」
女「それを生かして、何かやろうと思ったんだけど……なかなか上手くいかないわね」
男「不氏って体が潰れても平気だけど、潰しはきかないな」
女「座布団全部持ってってー」
男「それはさておき、君はどうして氏にたいんだ?」
少女「……」グイッ
男「腕にアザが……!」
女「あなた虐待されてるの?」
少女「……」コクッ
男「ただの人間だよ。ただし不氏身の」
少女「不氏身……!?」
女「それを生かして、何かやろうと思ったんだけど……なかなか上手くいかないわね」
男「不氏って体が潰れても平気だけど、潰しはきかないな」
女「座布団全部持ってってー」
男「それはさておき、君はどうして氏にたいんだ?」
少女「……」グイッ
男「腕にアザが……!」
女「あなた虐待されてるの?」
少女「……」コクッ
22: 2020/06/10(水) 22:44:15.312 ID:mZgWT+Px0
少女「お父さんは飲んだくれで、暴れん坊で……すぐ暴力振るうの」
少女「私もお母さんも愛想尽かしてるけど、どうにもならない……」
女「だったら相談所とかに行けば……」
少女「ダメよ。相談員の人が来ても、すごい剣幕で追い返しちゃう」
女「厄介ね~」
男「だったらいっそ、お母さんと遠くに逃げれば?」
少女「勘が鋭くて、すぐ追いかけてくるの。何度か逃げようとしたけど、失敗しちゃった」
少女「捕まったらもちろん……」
男「暴力による制裁ってわけか」
少女「私もお母さんも愛想尽かしてるけど、どうにもならない……」
女「だったら相談所とかに行けば……」
少女「ダメよ。相談員の人が来ても、すごい剣幕で追い返しちゃう」
女「厄介ね~」
男「だったらいっそ、お母さんと遠くに逃げれば?」
少女「勘が鋭くて、すぐ追いかけてくるの。何度か逃げようとしたけど、失敗しちゃった」
少女「捕まったらもちろん……」
男「暴力による制裁ってわけか」
23: 2020/06/10(水) 22:47:05.121 ID:mZgWT+Px0
女「じゃあさ、いっそ私たちがこの子のお父さんをやっちゃう?」
男「そりゃいいな。同情の余地もないし……」
少女「それは……ダメ!」
少女「あんなのでもお父さんだし、さすがに頃しちゃうのは……」
男「だから思いつめて、俺らに“自分を頃してくれ”って依頼したわけか……」
女「どうする?」
男「うーん……」
男「そりゃいいな。同情の余地もないし……」
少女「それは……ダメ!」
少女「あんなのでもお父さんだし、さすがに頃しちゃうのは……」
男「だから思いつめて、俺らに“自分を頃してくれ”って依頼したわけか……」
女「どうする?」
男「うーん……」
24: 2020/06/10(水) 22:51:06.226 ID:mZgWT+Px0
男「ようするに、そのオヤジの命を奪わずに、どうにかできればいいわけだ」
少女「うん……。時間さえあれば、手の届かないところに逃げられると思うし……」
男(なにかいい方法は……)
男(俺らの長所を生かしたやり方で……)
男「……」
男「――そうだ!」
女「どうしたの?」
男「いいこと思いついた」ニヤッ
女「いいことって?」
男「そのオヤジを……頃す方法さ」
少女「うん……。時間さえあれば、手の届かないところに逃げられると思うし……」
男(なにかいい方法は……)
男(俺らの長所を生かしたやり方で……)
男「……」
男「――そうだ!」
女「どうしたの?」
男「いいこと思いついた」ニヤッ
女「いいことって?」
男「そのオヤジを……頃す方法さ」
26: 2020/06/10(水) 22:55:10.142 ID:mZgWT+Px0
―少女の家―
父「おう、金よこせ。ちょっくら飲んでくる」
母「いい加減にしてよ……お金なんかないわよ……」
父「あいつの学費に貯めてる金があんだろぉ!? ほら、よこせぇ!」バシッ!
母「きゃっ!」
父「さーて、飲んでくるか! ちゃんと夜食用意しとけよ!」
バタンッ!
母「もういや……!」グスッ…
父「おう、金よこせ。ちょっくら飲んでくる」
母「いい加減にしてよ……お金なんかないわよ……」
父「あいつの学費に貯めてる金があんだろぉ!? ほら、よこせぇ!」バシッ!
母「きゃっ!」
父「さーて、飲んでくるか! ちゃんと夜食用意しとけよ!」
バタンッ!
母「もういや……!」グスッ…
27: 2020/06/10(水) 22:57:18.418 ID:mZgWT+Px0
―少女の家―
父「おう、金よこせ。ちょっくら飲んでくる」
母「いい加減にしてよ……お金なんかないわよ……」
父「あいつの学費に貯めてる金があんだろぉ!? ほら、よこせぇ!」バシッ!
母「きゃっ!」
父「さーて、飲んでくるか! ちゃんと夜食用意しとけよ!」
バタンッ!
母「もういや……!」グスッ…
父「おう、金よこせ。ちょっくら飲んでくる」
母「いい加減にしてよ……お金なんかないわよ……」
父「あいつの学費に貯めてる金があんだろぉ!? ほら、よこせぇ!」バシッ!
母「きゃっ!」
父「さーて、飲んでくるか! ちゃんと夜食用意しとけよ!」
バタンッ!
母「もういや……!」グスッ…
28: 2020/06/10(水) 22:59:14.434 ID:mZgWT+Px0
父「ウ~イ……もう一軒行くかぁ」ヨロヨロ
男「あ、虐待マンだ」
父「あ?」
男「ぎゃっくたいマン! ぎゃっくたいマン! ぎゃっくたいマン!」
父「……」イラッ
父「なんなんだてめえは!? あぁん!?」
男「人間ですぅ~」
父「……」イライラ
男「あ、虐待マンだ」
父「あ?」
男「ぎゃっくたいマン! ぎゃっくたいマン! ぎゃっくたいマン!」
父「……」イラッ
父「なんなんだてめえは!? あぁん!?」
男「人間ですぅ~」
父「……」イライラ
31: 2020/06/10(水) 23:03:34.967 ID:mZgWT+Px0
男「つかぬことを伺いますけど」
父「なんだよ?」
男「あなた、女子供にしか喧嘩を売れない弱虫って聞いたんですけど、本当ですか?」
父「ンだとォ!?」
父「んなわけねーだろ、てめえ如きぶっ飛ばしてやるよォ!」
男「ほぉ~」
父「なんなら今ここでやるか!? あぁん!?」
男「いいですよ。でも、どうせやるんだったら……」
父「?」
父「なんだよ?」
男「あなた、女子供にしか喧嘩を売れない弱虫って聞いたんですけど、本当ですか?」
父「ンだとォ!?」
父「んなわけねーだろ、てめえ如きぶっ飛ばしてやるよォ!」
男「ほぉ~」
父「なんなら今ここでやるか!? あぁん!?」
男「いいですよ。でも、どうせやるんだったら……」
父「?」
32: 2020/06/10(水) 23:05:43.914 ID:mZgWT+Px0
男「ほらあそこ」
父「?」
男「あそこに銃が落ちてます。あれでやってみたらどうです?」
父「……」サッ
男「俺に向かってぶっ放して下さいよぉ、勇気があるならね」
父(なんでこんなとこに銃が……? どうせエアガンかなんかだろうが……)
父「?」
男「あそこに銃が落ちてます。あれでやってみたらどうです?」
父「……」サッ
男「俺に向かってぶっ放して下さいよぉ、勇気があるならね」
父(なんでこんなとこに銃が……? どうせエアガンかなんかだろうが……)
33: 2020/06/10(水) 23:08:34.175 ID:mZgWT+Px0
父「いいぜ、やってやるよ」チャッ
男「おおっ、ホントですか――」
父「氏ね!」バキューンッ!
男「ぶっ!」
ドサッ…
父「え……?」
父「は……!? えっ、これ……本物……!? バカな……!」
女「キャーッ!!!」
男「おおっ、ホントですか――」
父「氏ね!」バキューンッ!
男「ぶっ!」
ドサッ…
父「え……?」
父「は……!? えっ、これ……本物……!? バカな……!」
女「キャーッ!!!」
34: 2020/06/10(水) 23:11:54.280 ID:mZgWT+Px0
女「人頃しーっ!」
父「え……?」
女「おまわりさーん! こっち来てーっ! 早く早くーっ!」
警官「どうしたんです?」
女「あの男が……今、人を撃ったんです! 頭を思い切り撃ち抜いてましたァ!」
警官「な……!?」
父「ち、違う! 俺じゃない!」
女「偶然にも、バッチリ動画も撮れてます!」
警官「おおっ、お手柄です!」
父「え……?」
女「おまわりさーん! こっち来てーっ! 早く早くーっ!」
警官「どうしたんです?」
女「あの男が……今、人を撃ったんです! 頭を思い切り撃ち抜いてましたァ!」
警官「な……!?」
父「ち、違う! 俺じゃない!」
女「偶然にも、バッチリ動画も撮れてます!」
警官「おおっ、お手柄です!」
35: 2020/06/10(水) 23:13:33.137
偶然殺人を撮影しちゃうってよくあるしね
36: 2020/06/10(水) 23:16:41.552 ID:mZgWT+Px0
警官「貴様! 動くんじゃない!」チャッ
父「ち、違うんだ! 俺は……銃を拾って頭めがけて引き金を引いただけで……」
警官「完全にアウトじゃないか!」
警官「現行犯で逮捕する!」ガチャッ
父「あうぅぅぅ……!」
女「さすがおまわりさん! かっこいい!」
警官「いやいや。これが警察官の使命ですから」テレッ
男「……」
男(俺はしばらく……氏体でいた方がいいか。動くのはいつでもできるしな……)
父「ち、違うんだ! 俺は……銃を拾って頭めがけて引き金を引いただけで……」
警官「完全にアウトじゃないか!」
警官「現行犯で逮捕する!」ガチャッ
父「あうぅぅぅ……!」
女「さすがおまわりさん! かっこいい!」
警官「いやいや。これが警察官の使命ですから」テレッ
男「……」
男(俺はしばらく……氏体でいた方がいいか。動くのはいつでもできるしな……)
37: 2020/06/10(水) 23:19:46.439 ID:mZgWT+Px0
……
……
男「これで奴はブタ箱行きだ。ゆっくりと新しい土地に引っ越すといい」
少女「ありがとう……!」
少女「お母さんも、とっても喜んでたよ」
男「そうかそうか」
女「頃すんじゃなく、“社会的に頃す”とはね。なかなか頭冴えてるじゃない!」
男「散々頭を撃ち抜いたおかげかもな」
……
男「これで奴はブタ箱行きだ。ゆっくりと新しい土地に引っ越すといい」
少女「ありがとう……!」
少女「お母さんも、とっても喜んでたよ」
男「そうかそうか」
女「頃すんじゃなく、“社会的に頃す”とはね。なかなか頭冴えてるじゃない!」
男「散々頭を撃ち抜いたおかげかもな」
38: 2020/06/10(水) 23:22:24.997 ID:mZgWT+Px0
少女「私……これから、頑張って生きていくね! もう自頃したいなんて考えない!」
少女「もし、お父さんが出所してまたやってきたとしても、今度は自分の力でやっつける!」
女「頼もしいわね」
男「それに……俺たちこそありがとう」
少女「え?」
男「氏なないだけの俺らでも、こうして人の役に立てるってのが分かって嬉しいよ」
女「今まで辛い目にあった分、楽しい人生を送ってね!」
少女「うん!」
少女「もし、お父さんが出所してまたやってきたとしても、今度は自分の力でやっつける!」
女「頼もしいわね」
男「それに……俺たちこそありがとう」
少女「え?」
男「氏なないだけの俺らでも、こうして人の役に立てるってのが分かって嬉しいよ」
女「今まで辛い目にあった分、楽しい人生を送ってね!」
少女「うん!」
39: 2020/06/10(水) 23:25:07.005 ID:mZgWT+Px0
男「いやー、なかなか楽しかったな」
女「ホント! こんな気分、いったいいつぶりだろ」
男「ちょっと思いついたんだけど」
女「ん?」
男「これからはこの氏なないってことを生かして、色んな仕事を引き受けるってのはどうだろう?」
女「あ、それいい! 面白そう!」
男「どうやら、俺たちにもやっと氏にがいある生きがいができたみたいだな」
女「うん……」
女「この不氏がいつまで続くか分からないけど、精一杯やってみようよ!」
女「ホント! こんな気分、いったいいつぶりだろ」
男「ちょっと思いついたんだけど」
女「ん?」
男「これからはこの氏なないってことを生かして、色んな仕事を引き受けるってのはどうだろう?」
女「あ、それいい! 面白そう!」
男「どうやら、俺たちにもやっと氏にがいある生きがいができたみたいだな」
女「うん……」
女「この不氏がいつまで続くか分からないけど、精一杯やってみようよ!」
40: 2020/06/10(水) 23:27:24.506 ID:mZgWT+Px0
男「せっかくだから、コンビに名前つけるか。どんな名前がいい?」
女「うーん、そうね。“不氏屋”ってのはどう?」
男「……大丈夫か? もしも不二家に訴えられたら氏刑にならない?」
女「私らが氏刑を恐れてどうすんのよ……」
おわり
女「うーん、そうね。“不氏屋”ってのはどう?」
男「……大丈夫か? もしも不二家に訴えられたら氏刑にならない?」
女「私らが氏刑を恐れてどうすんのよ……」
おわり
42: 2020/06/10(水) 23:31:35.899
乙
スタントマンなんか向いてるんじゃないか
スタントマンなんか向いてるんじゃないか
43: 2020/06/10(水) 23:42:39.997
乙
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります