1: 2011/10/11(火) 21:33:38.49 ID:3DfsB2qC0

きのこの山娘「おかしいよ……昔はあんなに仲良しだったのにぃ……」

たけのこの里娘「はぁ?なんで私よりも売り上げの悪い姉さんと仲良くする必要があるの?」ゲシッ!!

きのこの山娘「いたっ!!……ごめんね、たけのこちゃん。本当に……」

たけのこの里娘「チッ、さっきから同じ反応で本当にウザいわね……もういいわ、アンタなんて、不人気なチョコ達と仲良くしてなさい
         さ、行きましょうアルフォート。こんな不人気なキノコヘッドと一緒にいたら、私たちのチョコの質が落ちてしまうわ」ファサッ

アルフォート娘「そっそうですわね、行きましょう……(きのこさん……大丈夫でしょうか)」

きのこの山娘「(どうして……こんなことになったんだろう……)」


4: 2011/10/11(火) 21:35:56.11
陰険なきのこ厨の書きそうな文章だ

7: 2011/10/11(火) 21:37:09.48 ID:3DfsB2qC0

翌日

きのこの山娘「(うぅ……まだ、たけのこちゃんに蹴られた跡が残ってるよ……)」

パイの実娘「よーす、きのこーってその傷、またたけのこに虐められたの!?あのヤロー!!」ワナワナ

きのこの山娘「パイの実ちゃん……いいんだよ、私の方がたけのこちゃんより売り上げ悪いs」

パイの実娘「関係ないよっ、売り上げ低いからってそれが虐めていい理由なんて無い!!!」キリッ

きのこの山「それはそうだけど……」

小枝娘「それとも、貴方の妹さんと何か隔たりでもあるのっ?」ヒョコッ

きのこの山娘「小枝ちゃん……おはよう…」

パイの実娘「(相変わらず神出鬼没だ……)」

9: 2011/10/11(火) 21:42:55.15 ID:3DfsB2qC0

きのこの山娘「わからないよ、何でたけのこちゃんが私の事嫌いになったかなんて……」 シュン

小枝娘「喧嘩したとか?何か心当たりぐらいあるでしょう?」

パイの実娘「そーだよそーだよ(便乗)」

きのこの山娘「…………」スタスタッ

小枝娘「……どうやら、それなりに深い事情があるみたいね」

パイの実娘「どうにかしてあげたいんだけどねーっ。あ~!!たけのこの顔思い出したらイライラしてきたっ!!!」ワナワナ


12: 2011/10/11(火) 21:46:38.41 ID:3DfsB2qC0
たけのこside

ブラックサンダー「でよーwwww次出るモンハンDSがさーwwwwwww」

ビックサンダー「おうおうwwww何よwwwwwww」

マジデーマジデーww  ヒューヒュー  チョーオモスレーーwwwww

Aero娘「ねー、たけのこちゃーん。いい加減、お姉さんと仲直りしなよー」

たけのこの里娘「……うっさい」イライラ

Aero娘「そんなツンツンじゃいつまでたっても仲直りできないよー?」

14: 2011/10/11(火) 21:51:26.15 ID:3DfsB2qC0

たけのこの里娘「私だって……別に姉さんと喧嘩したいわけ……」ゴニョゴニョ

Aero娘「デレが無いツンは可愛くないよー」

アルフォート娘「貴方のその頭の軽さも考えものですけどね」

Aero娘「にゃにをーっ!!!」プンプン

アルフォート娘「事実でしょう?貴方の頭、本当に空気のように空っぽのお馬鹿ですもの」

Aero娘「むむ……アルフォートちゃんだって高級そうなイメージしてて105円()じゃないかーっ!!」

アルフォート娘「なっ、ななななんですってぇぇぇ!!!!貴方もう一度言ったらタダじゃ済みませんわよ!!」 クワッ

15: 2011/10/11(火) 21:55:26.80 ID:3DfsB2qC0
Aero娘「やーいっ、105円()105円()ー」

アルフォート娘「言わせておけば……良い気にならないでくださいっ!!」ギリッ

Aero娘「お、やるの?高級感のある105円()のお嬢様がやっちゃうの?」ニヤニヤ

アルフォート娘「ぐぬぬ……もう我慢できません!!やってやりますわーーー!!!!」

たけのこの里娘「……………………」スッ






たけのこの里娘「……ないじゃない」ボソッ

16: 2011/10/11(火) 22:00:39.15 ID:3DfsB2qC0

Aero・アルフォート娘「えっ?」

Aero娘「あ、あの……たけのこちゃん、聞こえなかったからもう一度言っt」

たけのこの里娘「姉さんを嫌いになるわけないじゃないっ!!!!」バンッ!!!

Aero・アルフォート娘「!?」ビクッ

ビックサンダー・ブラックサンダー「!?」ビクッ

Aero娘「たけのこちゃん……いきなり立ち上がって机叩かないでよ……。みんな驚いてるよ?」

たけのこの里娘「ハッ……私とした事が……」

17: 2011/10/11(火) 22:05:49.88 ID:3DfsB2qC0

Aero娘「というかやっぱり嫌いじゃ無いんじゃんー」

アルフォート娘「思わず言葉に出してますわね」

たけのこの里娘「うっ………ち、違うわよっ!!今のは嫌よ嫌よも好きの内というか何と言うか……////」

Aero娘・アルフォート娘「どうなの(ですの)?」ジーッ

たけのこの里娘「………あぅ/////」カァー

Aero娘「(これはまごうことなき)」

アルフォート娘「(ツンデレですわね)」

19: 2011/10/11(火) 22:11:13.81 ID:3DfsB2qC0
きのこside


すぎのこ村娘「―――で、二人の幼馴染である私なら原因を知ってると」

パイの実娘「いやだって、姉妹が喧嘩なんて良くないと思いますし、たけのこの奴は気に喰わないですけど仲直りしてほしいですし……」

小枝娘「それに、このままきのこちゃんの痛々しい姿を見るのも気分悪いですから」

すぎのこ村娘「成程、事情は分かった。それはそうと、パイの実」

パイの実娘「……?どうしました、すぎのこさん?」

すぎのこ村娘「お前さんもいい加減コアラの奴と仲良くしたらどうだ?」

22: 2011/10/11(火) 22:15:53.31 ID:3DfsB2qC0

パイの実娘「なっ、ななな何言ってるんですか!?アイツは私のライバルなんですよっ!!!」カァー

すぎのこ村娘「一緒のクラス(会社)の者同士がライバルになってどうする。ついでだ、お前さんもコアラの奴と仲良くなって来い」

パイの実娘「それに……別に私はアイツと喧嘩してるわけじゃ……ソレニスキナワケデモ……」モジモジ

すぎのこ村娘「言い方が悪かったか。もう少し、コアラの奴に素直になってやったらどうなんだ?」

パイの実娘「す……素直に……」プシュー

小枝娘「(ボーイッシュなパイの実ちゃんが珍しく乙女だ……)」

26: 2011/10/11(火) 22:20:41.55 ID:3DfsB2qC0

すぎのこ村娘「パイの実、お前さん、確かこの前食品売り場で――――」

――――――――

~お菓子コーナー~

パイの実娘「………あ、コアラのマーチも売ってるんだ………」ジーッ

コアラのマーチ  スニッカー  パイの実

パイの実娘「…………………」ジーッ

サッサササッ

コアラのマーチ  パイの実  スニッカー



パイの実娘「…………えへへ////」スタスタッ


――――――――

すぎのこ村娘「――――っといった具合で、さりげなーくコアラの隣をお前さんに変える姿をだな……」

パイの実娘「なっ、なななななななななんでそんな事すぎのこさんが知ってるんですかぁぁぁぁぁぁっ―――!!!!!!!!」カァァァーッピ―プスプスッ

小枝娘「(!?パ、パイの実ちゃんが恥ずかしさのあまりリミットブレイクしたー!!!!!)」

27: 2011/10/11(火) 22:26:05.68 ID:3DfsB2qC0

―――――

 
すぎのこ村娘「さて、素直になれない愚か者は置いておいて、本題に入ろうか」

パイの実娘「…………」プス…プス …

小枝娘「(パイの実ちゃんが頭から煙出して固まってる……)……その口ぶりだと、おおよそ見当はついてるんですか?」

すぎのこ村娘「まぁ、なんだ。あの二人が仲違いしたのはここ数年の話だ。それも、原因は二人の者では無いからとても厄介なものでな……」

すぎのこ村娘「直接の原因は彼女等にあらず、しかも、根絶する方法が無いという事も非常に面倒でな……」

小枝娘「……やっぱり、原因はアレなんですね。でも、それって主に他人に流されているだけなんじゃ……」

すぎのこ村娘「相対した人気はいずれは対立・確執を生む。ある意味であの二人の運命(さだめ)とも言うべきか…」

小枝娘「姉妹ゆえの運命……ですか……」

28: 2011/10/11(火) 22:31:32.26 ID:3DfsB2qC0

すぎのこ村娘「もちろん、誰もかれも仲が悪いわけではない。例えば……」チラッ

――――――

チョコ玉娘「ちょっとDARSちゃん待ってよーっ!!」クエックエックエ

DARS娘「嫌だよっ!!だってチョコ玉ちゃんのクチバシ痛いもんー」ダッダッダッ

チョコ玉娘「先っちょでいいから、いい加減捕まってよーDARSちゃーん」クエックエックエ

DARS娘「駄目だって!!あたしはあんまり温度が高いと柔らかくなっちゃうのーっ!!!」ダッダッダッ

―――――

すぎのこ村娘「あのような感じで仲がいい者だっているからな」

小枝娘「(あれは果たして仲がいいのか……)」

すぎのこ村娘「タイトルのニュアンス・連動したタイアップ。姉妹故の事だから仕方ないが、いずれそれは派閥を生む事になる……当然と言えば当然だがな」



すぎのこ村娘「いわばあの二人は『被害者』なのさ」

31: 2011/10/11(火) 22:38:45.56 ID:3DfsB2qC0

すぎのこ村娘「こればっかりはどうしようもない。せめて、たけのこの奴が素直になればいいんだがなぁ……」

小枝娘「どうにか、ならないのでしょうか?」

すぎのこ村娘「あの姉妹等の人気故に起こった原因だ。もう数十年したら、それも少しは衰えるだろうが……」

小枝娘「そんなに待ってられませんよ……私、きのこちゃんの所へ行ってきます」

すぎのこ村娘「……行くのか。言っておくが、あの二人の障害となる者は彼女等のさらに奥深くに潜み
       それもドス黒く禍々しい邪の精神を貫く者達だ。お前さんにも、その火の粉が降りかかるやも知れぬぞ?」

小枝娘「それでも……私はきのこちゃんの友達です。それに、ここで終わっていいハズがありませんっ!!」グッ

すぎのこ村娘「そうか……ついでだ、そこの固まったパイの実も連れて行ってやるといい」

小枝娘「はいっ、ほらパイの実ちゃん、いつまでも固まってないで行くわよ」ズルズル

パイの実娘「素直……すなお………」ボーッ

33: 2011/10/11(火) 22:44:00.41 ID:3DfsB2qC0

すぎのこ村娘「(あの二人もまだまだ若いな。まったく身勝手な対立に踊らされおって……)」

「懐かしいですわね。あの頃は貴方も現役でしたから」

すぎのこ村娘「む……なんだきこりか。あまりにも影が薄くて、気が付かなかったぞ」

きこりの切株娘「ちょっ、いくらなんでも酷いじゃないですか!!貴方だって大分影が薄かったでしょう!!」

すぎのこ村娘「お前さん程じゃないさ。まぁ五十歩百歩であることは認めるがな、やっぱりお前さんよりは影は薄くないぞ」

きこりの切株娘「うぅ………そんなに苛めないでくださいよー」ムスッ

34: 2011/10/11(火) 22:48:10.27
すぎのこ村とか知らないんだけど実在するの?
自分がゆとりだから知らないの?

35: 2011/10/11(火) 22:49:36.78 ID:3DfsB2qC0

すぎのこ村娘「ふふっ。まぁそう膨れるな。それに私は、お前さんが影が薄くて良かったと思っているよ」

きこりの切株娘「なんですかそれ、いくら貴方でも言って良いことと悪いことがっ!!」


ダキッ


すぎのこ村娘「私はな、あの時、今のきのこたけのこのようにお前さんと対立することが何より怖かった……」ギュウゥ

きこりの切株娘「すぎ……のこさん……」カァー-

すぎのこ村娘「なぁきこり、影が薄い事は別に悪い事じゃない。無駄な対立を生むこともないから……な。それに―――」

すぎのこ村娘「例え人々からお前の存在が忘れられようと―――共に道を歩んだお前さんだけは私は忘れない」ギュウッ

すぎのこ村娘「だからきこり、せいぜい影が薄いもの同士、これからも仲良くしようじゃないか?」ニコッ

きこりの切株娘「////……………はい」カァーー


――――

ポッキー娘「真っ昼間からお熱い二人やねートッポちゃん」ポリポリ

トッポ娘「そうだねーっ、平和って素晴らしいよねーフランちゃん」ポリポリ

フラン娘「ほんと、キュッとしてドカーンといっちゃって欲しいわね」ポリポリ

36: 2011/10/11(火) 22:54:38.07 ID:3DfsB2qC0

たけのこside

たけのこの里娘「はぁ……私、一体何してるんだろ……」

たけのこの里娘「………姉さん」ボソッ

たけのこの里娘「本当は私だって昔みたいに姉さんと……」


「ん?誰かと思ってみれば、たけのこの里じゃないか」モフッ


たけのこの里娘「……あっ、赤いきつねさん……どうも……」ズーン

赤いきつね娘「なんじゃなんじゃ、そんな辛気臭い顔をしてると、幸運が逃げてしまうぞ?」

たけのこの里娘「そう、ですよね……ヤッパリネエサンモワタシノコト……」ボソボソ

赤いきつね娘「?ワシでよかったら一つ相談に乗ってやるぞ?」モフッ


37: 2011/10/11(火) 22:57:55.80
その点トッポはすげぇよな

38: 2011/10/11(火) 23:00:00.41 ID:3DfsB2qC0

――――

赤いきつね娘「ふむ、つまりお主の姉上殿と仲違いをしたと……」モフモフッ

たけのこの里娘「………」コクコク

赤いきつね娘「なるほどのぅ……まっ、主らが原因で無い以上、あとはお主自身の問題じゃろうが」

たけのこの里娘「私……自身の問題……?」

赤いきつね娘「左様、もう一度、お主が姉上殿と仲違いした理由(わけ)を己の胸に問いただしてみよ」モフッ

赤いきつね娘「ほれっ、さっさと自分の胸に手を当ててっ!!」

たけのこの里娘「わ、わかったわよ……ベツニムネガナイノヲキニシテルワケジャ……」スッ







たけのこの里娘「そういえば……なんで私は姉さんの事を……嫌いになったんだっけ……)」



39: 2011/10/11(火) 23:07:25.87 ID:3DfsB2qC0

数年前

きのこの山娘「たけのこちゃーん、夕ご飯作ってるからもうちょっと待ってねー?」

たけのこの里娘「はーい、姉さん(少し時間があるから何かしようかしら?)」

たけのこの里娘「うーん、そうね。最近パソコンを開いてなかったし、少しネットでもやりますかっ」

たけのこの里娘「えーっと、パワーボタンをONにしてインターネットをダブルして……っと」ウィーン

たけのこの里娘「検索キーワードはっと……」チラッ

たけのこの里娘「(姉さんを検索しようかしら/////)」カチカチッ



『きのこの山』カチカチッ

40: 2011/10/11(火) 23:15:32.29 ID:3DfsB2qC0

たけのこの里娘「……何かしら、この掲示板?」カチカチッ



きのこの山が最強と決まったわけだが


1 :×××がお送りします:2011/10/23(※) 11:45:38.88 ID:Z/efeUdGO
たけのこ厨の人息してる?wwwwwww
まぁきのこの奴隷にならしてあげてもいいけどwwwwwwww


2 :×××がお送りします:2011/10/23(※) 11:46:28.47 ID:GH5rl+pB0
たけのこよりも売り上げ悪い糞きのこ乙


3 :×××がお送りします:2011/10/23(※) 11:46:33.25 ID:0jA4zQdr0
>>2
たけのこさんチーッスwwwwwww
きのこの方が総合的にみれば売れてますからwwwwwww
負け惜しみ乙wwwwwww




たけのこの里娘「な……何よ、この掲示板……」カチカチッ

41: 2011/10/11(火) 23:21:14.80 ID:3DfsB2qC0

4 :×××がお送りします:2011/10/23(※) 11:47:42.50 ID:2KMUY0690
マジできのこ厨の嫉妬うざいわ……
いい加減負けを認めてたけのこの奴隷になれよ……


5 :×××がお送りします:2011/10/23(※) 11:48:03.96 ID:u782mV5C0
たけのこ厨って本当に野蛮な事しかできないんだね


6 :×××がお送りします:2011/10/23(※) 11:48:40.69 ID:Jm5BSQ910
>>5
ホント同意だわ……わざわざ手を汚して食べるなんて原始人のすることだろ



たけのこの里娘「この掲示板……わ、私と姉さんの悪口が延々と続いてる……」ゾワッ

42: 2011/10/11(火) 23:24:01.74
その点トッポってすごい

43: 2011/10/11(火) 23:28:24.88 ID:3DfsB2qC0

たけのこの里娘「(私はともかく姉さんの悪口を書くなんて許せないわっ!!)」カチカチッ

たけのこの里娘「(………でも、なんでだろう……)」カチカチッ


7 :×××がお送りします:2011/10/23(※)11:48:50.94 ID:2GYo5NFS0
たけのこってなんでこんなに人気ないんだろうな


8 :×××がお送りします:2011/10/23(※) 11:49:29.06 ID:aR32r/a6h0
お前らマジいい加減にしろよな……
きのこはたけのこの支配下だろ?


9 :×××がお送りします:2011/10/23(※) 11:49:43.45 ID:ehKAIaKF0
小学生にまで媚を売るとはたけのこ哀れwwwwwwwwwwwwwwwwww


たけのこの里娘「(姉さんが持ち上げられていても、なんだか……イライラする)」ギリッ

たけのこの里娘「(なんで……姉さんにこんな感情を抱いた事なんて……一度も無かったのに)」


45: 2011/10/11(火) 23:33:44.81 ID:3DfsB2qC0

――――

たけのこの里娘「それから姉さんの事を避けるようになって……気が付いたら、姉さんの事を虐めてる私がいた」

赤いきつね娘「………」

たけのこの里娘「あの掲示板も二度と見ないって決めていたのに……家に帰ったら引き寄せられるようにまた掲示板を開いちゃって……」ポロッ

たけのこの里娘「もう……無理よ。今まであんなに冷たい態度をとって、姉さんが私を許してくれるわけ……」ポロッポロッ

赤いきつね娘「はぁ……お主は本当に大馬鹿者じゃのう。出すべき答えは既に―――お主自身が口にしたではないか」

たけのこの里娘「私……自身が?それってどういう」

赤いきつね娘「どれ、此処は一つ、ワシの昔話をしてあげよう」モフッ

47: 2011/10/11(火) 23:40:40.38 ID:3DfsB2qC0

赤いきつね娘「ワシにはな、古くからの付き合いを持つ幼馴染がおってのぅ」

赤いきつね娘「じゃが、商品として常に同じ土俵を立つ、いわばライバルのような奴じゃった」

赤いきつね娘「当然ワシ等はお互いを憎み、ワシも常に喉元を掻っ切るような気持ちで奴と戦っておった」

赤いきつね娘「しかしな、それから十数年経ち、さすがにワシの力も衰え始めた」

赤いきつね娘「奴も己の力に限界を感じたのか、突然ワシの元へやって来て仲直りをしようと言い出しおった」

赤いきつね娘「ワシはそれを受け入れた。何せ、力の残ってない身体でこれ以上張り合っても仕方がないと思ったからじゃ」

赤いきつね娘「それからワシは気が付いたんじゃ。あやつは本当はワシにとっての一番の理解者で――そしてワシにとってかけがえのない存在だったことを」

48: 2011/10/11(火) 23:46:25.52 ID:3DfsB2qC0

赤いきつね娘「後悔した。ワシ等はお互いの事を知らな過ぎたのじゃ。じゃから、意見の食い違いも起これば、衝突だって起こりうる」

たけのこの里娘「………………」

赤いきつね娘「たけのこよ、お主の姉上殿は意地っ張りな妹君を許さぬような、器の小さい者なのかの?」ニヤッ

たけのこの里娘「そっ、そんなことないわよっ!!姉さんを一番理解してるのは私だし、一番好きになっていいのも私なのっ!!!」

たけのこの里娘「ハァ……ハァ………ハッ!?」

赤いきつね娘「ほぅら、己の気持ちを、ちゃんと言えたじゃろうが」ニヤニヤ

たけのこの里娘「(図られたわね……)」グヌヌ

50: 2011/10/11(火) 23:52:40.38 ID:3DfsB2qC0

赤いきつね娘「じゃからの、もっと自分の気持ちに素直になるんじゃよ。妹君なんじゃから、思いっきり姉上殿に甘えると良い」

赤いきつね娘「ワシの知っていたお主ら姉妹は、少なくとも仲違いをする様な者じゃないからのぅ」

たけのこの里娘「………うん、そうよね。私……姉さんに謝らなくちゃ」タッタッタッ


赤いきつね娘「やれやれ………礼も云わずに走り去るとは――それ程にまで、姉上殿が大事だと見える」

赤いきつね娘「ふふっ、若いというのは誠良きかな。どうやらお主の春は、これからのようjy」




き―――つ―――ね―――ちゃ―――んっ(ドドドドドドドド

51: 2011/10/11(火) 23:57:53.59 ID:3DfsB2qC0

赤いきつね娘「ゴフッ!!………ワシ目掛けてショルダータックルとは、相変わらずやりおるのぅたぬきよ」グラリ

緑のたぬき娘「えへへ……ごめんねっきつねちゃん。きつねちゃんの姿を見つけて、なんだか嬉しくなっちゃって」モフモフッ

赤いきつね娘「これこれ、そうワシの尻尾を乱暴に触るでない。お主の尻尾もこねくり回すぞ?」モフッ

緑のきつね娘「わーーっ尻尾モフモフ合戦だーっ!!!!」モフモフモフモフモフモフモフッ

赤いきつね娘「(……やれやれ、戦が終わった途端、猫のように丸くなりおって……)」

赤いきつね娘「じゃが、ワシとて化かし狸に出し抜かれるような器では無いっ!!!」モフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフッ

緑のたぬき娘「きつねちゃんが本気出したーっ!!!!!」

54: 2011/10/12(水) 00:04:27.24 ID:9FdpdOnT0

赤いきつね娘「(あれ程いがみ合うワシ等でさえ此処まで仲良くなれたのだ……姉妹の問題など、容易いモノだろうよ)」モフモフモフモフ

緑のたぬき娘「あーっ!!私の尻尾モフモフしながら別の事考えてたでしょー」ムスッ

赤いきつね娘「おやおや、顔に書いてあったかの?まぁ、そう怒らんでもよいでは無いか」

緑のたぬき娘「ダーメ、私とモフモフする時は私の事以外考えるの禁止―っ!!」

赤いきつね娘「それはそれは我侭な狸だこと。安心せい、ワシが生涯共にする者はたぬき、お主だけじゃよ」モフモフッ

緑のたぬき娘「当たり前でしょっ!!私ときつねちゃん、どれだけ長く一緒にいたと思ってるわけ?」

赤いきつね娘「約三十年ほどかのう……全く、長かった道のりじゃった」


赤と緑のモフモフ編 終了

55: 2011/10/12(水) 00:09:24.05 ID:9FdpdOnT0

別の角度から


Aero娘「おっ、行った行った、いやーどうなるかと思ったけど、どうやら大丈夫そうだねー」コソコソ

アルフォート娘「一時はどうなる事かと思いましたわ。これで、姉妹揃って仲良く歩く姿が見れますわね」コソコソ

Aero娘「全く、たけのこちゃんも世話を焼かせるねぇ……私達がいなかったら何もできないんだからっ」フンス

アルフォート娘「(貴方は見ていただけでしょうに……)」チラッ

Aero娘「ん?アルフォートちゃんどしたの?」

アルフォート娘「少し、私は席を外させて頂きますわ。後は貴方に任せます」

Aero娘「えっ、突然何さ!!まさか……きのこちゃんとたけのこちゃんに介入して愛憎の三角関係を……」アワアワ

アルフォート娘「その口、縫いあげて差し上げましょうか?別に、ただの……野暮用ですわ」


57: 2011/10/12(水) 00:14:27.73 ID:9FdpdOnT0

――――

アルフォート娘「見つけましたわっ、今日と言う今日は貴方と決着を着けますわよブランチェール!!!」ビシッ

ブランチェール娘「あらぁアルフォートさん、御機嫌よう。随分と久しぶりじゃない」フフッ

アルフォート娘「その余裕も今日で終わりですわっ!!どちらがゴディバお姉さまにふさわしいか決めますわよ」

ブランチェール娘「何を言っているのかしら?ゴディバお姉さまにふさわしいのはこの私(わたくし)。ブランチェールをおいて他なりませんわ」フフン

アルフォート娘「ぐぬぬ……ラングドシャだけが取り柄の女に、ゴディバお姉さまが振り向くなんて笑止千万!!」

ブランチェール娘「あらあら、絵画を書いたチョコレートだけが取り柄の貴方にそれが言えるのかしら?」

アルフォート・ブランチェール「…………………」ジリッ

58: 2011/10/12(水) 00:18:55.56 ID:9FdpdOnT0

ブランチェール娘「絵画が芸術的!!、ビスケットが素晴らしい!!、お手頃値段!!」

アルフォート娘「ラングドシャ!!、ミルクチョコ!!一枚多く入ってる!!!」

アルフォート・ブランチェール「ぐぬぬ………」ジリジリ

ブランチェール娘「さっ、さすがアルフォートさん。幼馴染だけあって私の素晴らしき魅力を御存じのようですわね。
        ですが、私の魅力の前では貴方の魅力など大海に飲まれた稚魚!!!私の魅力の半分にも及びませんわよ?」

アルフォート娘「言わせておけば……ですが、貴方にはゴディバお姉さまに届かない欠点がありますわっ!!!」

ブランチェール娘「なっ……この私、ブランチェールがゴディバお姉さまに釣り合わないとでも言うのかしら……そんな筈ありませんわっ!」

アルフォート娘「いえ、ありますわよ。それはシンプルな……たった一つの答えですわ。それは―――――」






アルフォート娘「ゴディバお姉さまとの値段が全く釣り合わない事ですわっ!!!!」




               \ナ、ナンダッテー!!!!/

60: 2011/10/12(水) 00:24:16.55 ID:9FdpdOnT0

ブランチェール娘「な、なんてことですの……浅はかとはまさにこの事……私は……」ガックシ

アルフォート娘「……えぇ、貴方では、とてもゴディバお姉さまの魅力に釣り合う事なんて出来ませんわ」

ブランチェール娘「くっ………そんな事、何度も言わなくても……」グズッ

アルフォート娘「ですが、『私達』の力なら、きっとゴディバお姉さまに近づくことだって可能ですわ」ファサッ

ブランチェール娘「…………えっ?」

アルフォート娘「残念なことに、私の魅力を一番理解しているのは貴方。貴方の魅力を一番理解しているのは私」シレッ

アルフォート娘「だから、お互いの魅力を理解している者同士協力すれば、いつか憧れのゴディバお姉さまに届くハズですわ」ビシッ

62: 2011/10/12(水) 00:29:23.76 ID:9FdpdOnT0

ブランチェール娘「(………確かに、悔しいですけど、このままではゴディバお姉さまに及ぶなど到底……)」ギリッ

ブランチェール娘「わかり……ましたわ。悔しいですけど、私の魅力をさらに引き出すためにはアルフォートさんの力が必要ですわっ!!」

アルフォート娘「決まりですわね。さぁ立ち上がって、これからみっちりと扱き上げますわよっ」スッ

アルフォート娘「私の魅力は、貴方にしか引き出せないのですからっ」ニコッ

ブランチェール娘「(ドキッ)……そ、その通りですわ!!この私の力をもってすれば、アルフォートさんの魅力など鰻登りしますわよ!!!」




ブランチェール娘「(なんでしょう……さっきのアルフォートさんの笑顔……胸が熱くなるような感情は……?/////)」カァァァ


(自称)高級菓子編 終了

64: 2011/10/12(水) 00:33:50.53 ID:9FdpdOnT0

きのこ side


きのこの山娘「たけのこ……ちゃん、私は……」グズズッ

小枝娘「あ、きのこちゃん!!こんな所に居たんだ……」

きのこの山娘「小枝……ちゃん、私を探しに来てくれたの?」

小枝娘「当たり前でしょ。苦しんでいる友達を見捨てるほど、私は下賤じゃないからね」

きのこの山娘「ありがとう……。……そういえば、パイの実ちゃんの姿が見えないけど……」

小枝娘「あぁ、パイの実ちゃん?」

―――――

コアラのマーチ娘「(……なんで小枝ちゃんはパイの実を私の元へ置いていったんだ?)」チラッ

パイの実娘「すなお………素直に……」ボソ…ボソ…

―――――

小枝娘「背中を押すのも面倒だったから、置いてきた」


65: 2011/10/12(水) 00:38:27.85 ID:9FdpdOnT0

コアラのマーチ娘「(何が嬉しくて私がパイの実何かと)……おーい、いい加減ヤクって無いで眼ぇ覚ませよー」ペチッペチッ

パイの実娘「……ん?ここは………ってコアラぁぁ!?」カァー

コアラのマーチ娘「何だよ、私の顔に変な物でも付いてるの?」グイッ

パイの実娘「(あわわわわわ、こ、コアラの顔が近付いてきて……このままじゃ理性がぁぁぁ」プシュー

パイの実娘「それ以上近づくなバカヤローッ!!!!」ゴスッ

コアラのマーチ娘「うおっ危なっ!!……いつまでもそんな乱暴じゃ彼氏なんかできないよー?」

67: 2011/10/12(水) 00:44:01.87 ID:9FdpdOnT0

パイの実娘「なんだとーっ!!アンタだってそういう相手が居るわけじゃ無いじゃん!!」

コアラのマーチ娘「はぁ?いーもん、別に私は欲しくないし。それでも、口より先に手が出るパイの実に比べたらマシだと思うけどね?」フフン

パイの実娘「あ、アンタねぇ……モノには言っていい事と悪い事g(ry」


『すぎのこ村娘「もうちょっと、コアラの奴に素直になってやったらどうなんだ?」』


パイの実娘「………別に、私はアンタを殴りたくて手ぇ出してるわけじゃ……」モジ

コアラのマーチ娘「(何かギャップのようなものが……)、パイの実、大丈夫?何か変な物でも喰ったとか?」

パイの実娘「んだとうっ!!それじゃ私が、普段から素直じゃないみたいじゃないかーっ!!」

コアラのマーチ娘「アッハッハ、そうそう、そういう怒った顔の方が、いつものパイの実らしくていいと思うよっ」

パイの実娘「…………もぅ」カァァ

70: 2011/10/12(水) 00:49:55.26 ID:9FdpdOnT0

コアラのマーチ娘「それにしても彼氏かー、私はそういうものとは元々縁が無いからねぇ、まぁしいて言えば」

パイの実娘「む、何よ?」

コアラのマーチ娘「パイの実と居る時間が多すぎて、そう言う事に構う時間が無いって事が問題かなーっ」

パイの実娘「(……何よ、それって私に構っているから、彼氏ができないとでも言いたいわけ……?)




パイの実娘「ねぇ……それってさ、私が……アンタにとって迷惑な存在ってワケ?」

72: 2011/10/12(水) 00:54:42.28 ID:9FdpdOnT0

コアラのマーチ娘「?別に私は迷惑だなんて一言もいっt」

パイの実娘「変わらないじゃん、私と喧嘩するから………彼氏が作れないんでしょ?」

コアラのマーチ娘「いやだから、別にパイの実と居る時間が嫌なわけじゃ……」アセアセ

パイの実娘「いいよそんな嘘。そうだよね……私さえいなくなれば……アンタは私に縛られずに済むんでしょ?」

コアラのマーチ娘「何言ってるんだい、私がそんな事何時言った?パイの実が嫌いだなんて言うわけn」

パイの実娘「もういいよっ!!どうせ私は男勝りのバカ女だよっ!!!!」ダッ






コアラのマーチ娘「あーっちょっと!!…………あーあ、こりゃ面倒な仕事を押し付けられちゃったなー」ハァ…

77: 2011/10/12(水) 00:59:25.36 ID:9FdpdOnT0

――――

パイの実娘「はぁ………はぁ……もうわっけわかんないっ!!」

パイの実娘「(何で逃げたの?私が素直じゃないから?アイツに嫌いって言われたくなかったから?……もう、頭がぐるぐる回って……)」

パイの実娘「すぎのこさんの言ってた事なんて嘘に決まってるよ……誰があんな奴の事なんて………」

パイの実娘「きっと錯覚だったんだ……アイツが構ってくれるから、勘違いしたんだ。私がアイツの事好きなわけ……」

パイの実娘「(好きなわけ……無いのに、何で私は泣いて……絶対おかしいよ)」ポロッ……ポロッ

パイの実娘「コアラの………ばかぁ……」


―――――



コアラのマーチ娘「―――、で、そのバカ女に追われてる事も気が付かない馬鹿女は何処の誰なんですかーっ?」

80: 2011/10/12(水) 01:05:26.94 ID:9FdpdOnT0

パイの実娘「っ!…………」ダッ

コアラのマーチ娘「おっと、乱暴で悪いけど、逃げられたら困るしねぇ」ガシッ!!

パイの実娘「ちょっと!!はなし……てぇ!!アンタと話すことなんて、もうこれっぽっちもっ!!!!」ブンブン

コアラのマーチ娘「私にはあるのっ、だから………ちょっと静かに……ね?」グイッ

パイの実娘「(あっ……コアラの顔……近っ……/////)」

コアラのマーチ娘「………………」ジーッ

パイの実娘「(うぅ……そんなに顔が近いと恥ずかしくて頭が…………/////)」プスー

コアラのマーチ娘「………やっぱりそうだわ」ボソッ

パイの実娘「……っえ?」





コアラのマーチ娘「私さ―――パイの実の事、好きだ」

83: 2011/10/12(水) 01:09:56.11 ID:9FdpdOnT0

コアラのマーチ娘「喧嘩してる時の顔が」サラッ

パイの実娘「っ!?」ガクリッ

コアラのマーチ娘「ん、どーしたの?私に好きだって言われて、不快だった?」

パイの実娘「い、嫌じゃないけどさ………スキノベクトルガチョット……」ボソボソ

コアラのマーチ娘「さっき気が付いたんだけどさ、私、無意識にパイの実と喧嘩してる時間が一番好きみたい
         下手に彼氏作るよりか退屈しないし。なんていうかな、パイの実が私にとって大切な存在だったって事、気が付いた」

パイの実娘「(は、恥ずかしい事さらりと言いやがって………////」カァァァ

コアラのマーチ娘「だからさ、これからも私と愚痴の言い合いの一つでもしてくれないかなーなんて思ってるんだけど……ダメかな?」

パイの実娘「………いいわよ。わ、わたしも……アンタとそういう事するの、嫌いじゃ……無いから//////」



ちょっと素直になったコアラ・パイの実編 終了

85: 2011/10/12(水) 01:15:01.95 ID:9FdpdOnT0

再び戻ってきのこside

きのこの山娘「パイの実ちゃん、大丈夫かな……?」

小枝娘「なんとかなるよ、多分。………それよりきのこちゃん」

小枝娘「貴方は自分の心配をした方がいいんじゃない?妹さんの事、そろそろ決着を付けないと……」

きのこの山娘「わかってるよ。でも……たけのこちゃんが私を拒むから、私はどうすれば……」

小枝娘「ねぇ――きのこちゃん。貴方は、本当に妹さんが貴方の事を本気で嫌っていたと思っているの?」

きのこの山娘「それは……でも、私はたけのこちゃんよりもダメなチョコで……」

小枝娘「世論の目を気にする程、貴方と妹さんの絆は脆いものなのかしら?本当はきのこちゃんだって――――」


88: 2011/10/12(水) 01:19:21.78 ID:9FdpdOnT0

きのこの山娘「そんなことわかってるよっ!!!!!」




小枝娘「……っ!?(きのこちゃんが怒ったところ……始めてみた……)」ビクッ



きのこの山娘「……小枝ちゃん。私ね……小枝ちゃんとパイの実ちゃんに嘘を付いたんだ……」

きのこの山娘「たけのこちゃんが変わった原因―――あの掲示板の事、本当は知ってたんだよ?」

きのこの山娘「あの掲示板を見ちゃうとね……少し煽られるだけで人を嫌いになっちゃうような、そんな嫌な感じがするの」

小枝娘「きのこ……ちゃん」

きのこの山娘「だんだん心の中に淀みが溜まっていって、真っ黒になっちゃって……二度と帰ってこれない。そんな気がしたんだ」

きのこの山娘「ねぇ、小枝ちゃん?私は……たけのこちゃんに何をしてあげたらいいの?それをして、たけのこちゃんが戻ってくる保証はあるの?」

92: 2011/10/12(水) 01:26:33.78 ID:9FdpdOnT0

きのこの山娘「……もう、わからないよ。ずっと待っていたのに、たけのこちゃんは……私を信じてくれない」ユラリ

きのこの山娘「ううん。きっと、たけのこちゃんの言う通り、私も汚れきっているから、たけのこちゃんは私を信じないんじゃないかな?」

小枝娘「(きのこちゃんの手に持ってるアレ―――包丁!?)」

きのこの山娘「たけのこちゃんはね、私の一番の人だから。だから……私のような不人気な姉さんがいたら………邪魔だよね?」ニコッ

小枝娘「っ待ってきのこちゃんっ!!!!(ダメ――この距離じゃ―――届かない!!)」ダッ




(さようなら――――たけのこちゃん)





ザクッッ 




たけのこの里娘「ごめんね、姉さん。私のせいで………こんな」ポタ・・・ポタ


95: 2011/10/12(水) 01:31:48.54 ID:9FdpdOnT0

きのこの山娘「たけ………のこ……ちゃん」

きのこの山娘「(たけのこちゃんが私の包丁を手で……血がこんなに……)」

たけのこの里娘「……………」ポタ・・・ポタ

きのこの山娘「(なんで……おかしいよ、だってたけのこちゃんは……そんなわけ、ないのに……)」

たけのこの里娘「(右手が、痛い……でも姉さんに今までやってきた事に比べれば……」ズキッ

たけのこの里娘「姉さん……辛かったんだよね、苦しかったんだよね……全部……私のせい……なんだよね」

きのこの山娘「たけのこちゃんっ!!早く手当てしないと……血が……」グググッ

97: 2011/10/12(水) 01:37:13.49 ID:9FdpdOnT0
たけのこの里娘「姉さん………」ギュウゥ

きのこの山娘「たけのこ……ちゃん……」ギュウ

たけのこの里娘「ごめんな……さい。姉さんの事が大好きだったのに、素直になれなくて……あんな酷い事して本当に、ごめんなさい」ポロッポロ

きのこの山娘「たけのこちゃん……。私ね……怖かったの。
       たけのこちゃんにに避けられたあの日から……心にポッカリ穴が開いたようになって、それでもどうすればいいか分からなくて……たけのこちゃん、私こそ早く気付けなくて本当にごめんなさい」グズズッ


たけのこの里娘「(久しぶりに感じた、姉さんとの短い距離。もう取り戻せないと思ってた最愛の人の温もり)」


たけのこの里娘「(姉さんがいれば、他には何もいらない。私にとっての幸福は―――姉さんだけだと気が付いたのだから)」


たけのこの里娘「(優しいな姉さんは……こんな酷い妹を許してくれたんだもん。私の―――最高の―――)」フラリ

きのこの山娘「たけのこちゃんっ!!!」ガバッ


バタンッ!!


――――――――――――――――――――――

―――――――――――

100: 2011/10/12(水) 01:42:22.79 ID:9FdpdOnT0
――――――――――――――

(―――――――光)



Aero娘「おっ、起きたーっ!!アルフォートちゃーん、たけのこちゃん起きたよーっ」

アルフォート娘「全く、リストカットで大量出血氏なんて洒落になりませんわよ?」

Aero娘「やっぱ私が尾行してたお陰だねーっ。えへへ……褒めて褒めてーっ!!!」

フラン娘「何言ってるのかしら、この空気女は。ねぇトッポちゃん?」

トッポ娘「そうだよねーっ、先に見つけたのは私達だもんね。ねーポッキーちゃん?」

ポッキー娘「そうやねーっ、私達棒チョコ三姉妹のお手柄やと思うんやけどねー」

Aero娘「ちょっとっ!!先に私が見つけたから私のなのっ!!」ブンブン

ブランチェール娘「はぁ……全く、騒々しい事この上ないですわ……」



たけのこの里娘「(………………うるさい)」イラッ

101: 2011/10/12(水) 01:46:45.90 ID:9FdpdOnT0

すぎのこ村娘「ほらほら、大事には至らなかったけど、一応病室なんだから少し静かに……ね?」

きこりの切株娘「そ、そうですよっ。特に、たけのこさんは疲れてるんですから……」

すぎのこ村娘「あ、そういえばきこりも来てたんだったね」

きこりの切株娘「ひ、酷いっ!!幾ら影が薄いからってそれはひどいですよーっ」

赤いきつね娘「そうじゃ、病室はもっと静かにするものでの……」モフッ

緑のたぬき娘「きつねちゃんの尻尾モフモフすれば怪我なんてすぐ治っちゃうよっ!!!」

赤いきつね娘「それはお主だけじゃよ、たぬきっ」モフモフモフッ


たけのこの里娘「(尻尾のモフモフが無駄に暑苦しい……)」

104: 2011/10/12(水) 02:01:15.64 ID:9FdpdOnT0

たけのこの里娘「………ねぇ、それで………姉さんは?」

すぎのこ村娘「うん?きのこだったら直ぐそこにいるだろうに」クイックイッ

たけのこの里娘「………下?」チラリッ

きのこの山娘「ZZZ…………」スースー

Aero娘「お姉さんすごかったんだよー?たけのこちゃんが眠ってる間、ずっと手を握ってたんだもん」

アルフォート娘「それも何日も、ですわ。それほど貴方の事が大事だったんでしょうね」

たけのこの里娘「そう………(姉さん……)」



たけのこの里娘「(もう……間違ったりしないよ……『お姉ちゃん』」

105: 2011/10/12(水) 02:04:22.63 ID:9FdpdOnT0
あるところに『きのこのやま』と『たけのこのさと』というチョコレートしまいがいました

かのじょたちはとてもなかよしでふたりのきずなはえいえんにつづくものとおもわれていました

そんなかのじょたちをじだいがゆるしませんでした

『いんたーねっと』がふきゅうされるとかのじょらのなかをこころよくおもわないひとがでてきました

そんなかれらのてによってかのじょらはふたつにさけられせんそうをすることになりました

かのじょたちのしゅちょうはとどきません。このせんそうのたいはんがゆかいはんなのですから

いまもせんそうはつづいてます。それがいつおわるかだれもわかりません。

いつかそのおわりをかのじょたちにおしえてください



-おわり-

107: 2011/10/12(水) 02:06:31.11
やっぱりきのこだよなー

108: 2011/10/12(水) 02:06:35.87 ID:9FdpdOnT0
終わった……最初書くつもりなかったのにどういうことなの……
とりあえず見てくれた人ありがとう―

109: 2011/10/12(水) 02:07:00.70

まあ、きのこのほうがおいしいけど

引用元: たけのこの里娘「ウザいよ、姉さん」 きのこの山娘「あうぅ…」