1: 2012/09/15(土) 01:09:34.36 ID:4RBuh4Xp0
――今回対戦相手となりました美希についてどう思います?

春香「実を言うと765プロのアイドルの中で一番気にしてます」

春香「ふらーって入ってきて、そのままデビューして人気出てきて」

春香「苦労を知らないんですよね」

――今回勝負することになりましたが、意気込みは?

春香「事務所のみんなも私の勝利、美希の敗北を望んでいる筈です」

春香「ちょっと悪いかなと思いますけど、勝たせて貰います!」

2: 2012/09/15(土) 01:15:24.98 ID:4RBuh4Xp0
――今回対戦相手になりました春香についてどう思います?

美希「ふわーぁ…765プロの仲間だけど、個人的な感情は別に何も持ってないの」

美希「きっとミキの前には何もキラキラ出来ないまま終わるの」

美希「そもそも無個性過ぎるし」

―ー今回勝負することになりましたが、意気込みをお聞かせ下さい

美希「どうせミキがパーフェクト勝ちするんだし、せいぜいあがいて欲しいの」

美希「春香みたいなフツーの人は天才のミキには絶対勝てないんだし…」

美希「キラキラしてるミキを見て、何か得て欲しいかな?無理だろうけど」

5: 2012/09/15(土) 01:23:32.12 ID:4RBuh4Xp0
春香「アイドルとしてではなく天海春香として戦います」

美希「何でこんな企画なの?春香に勝てっこないのに」

春香「天才に今日こそ泥を喰らわせてやりますよ」

美希「もう何も言う事ないし、帰っていい?」





真「やってまいりました春香vs美希、炎の五番勝負ぅぅぅっ!一回戦の解説はボク、菊池真と」

伊織「みんなのアイドル、伊織ちゃんがお送りするわよ!早速だけど選手入場!」

プシュゥゥゥゥゥゥゥ

春香「…………」バチバチバチバチ

美希「…………」バチバチバチバチ

真「同じ事務所の仲間とは思えないぐらい火花を散らしてるね…」

伊織「今日でハッキリ決着が着くからしょうがないわね…さて、一戦目の種目はこれよっ!」

10: 2012/09/15(土) 01:32:36.63 ID:4RBuh4Xp0
アイドルたるもの、茨の道とも言える芸能界を渡り歩かなくてはならない…

常々流行の最先端に立ち、荒波に晒されようが立ち続けるバランス感覚が必要である!

真「という訳で一戦目は『水上バランスアスレチック競争』ー!」

・ルール説明
水上に浮かぶ飛び石・丸太・ヌルヌル階段をバランス良く渡り星を先に獲得した方が勝ち。

伊織「例え途中で亜美と真美がバレーボールを飛ばしてきても落ちないようにね!」

亜美「にひひっ!因みに投げるんじゃなくてこの機械で飛ばすからね→」

真美「それいおりんが商標登録済みだよ→」

17: 2012/09/15(土) 01:41:32.32 ID:4RBuh4Xp0
真「という訳で、二人スタート位置に水着で着いてます!春香の意気込みを聞いてみましょう!」

春香「初戦だし、ここは獲っておきたいかな?楽しむつもりはありません!」

伊織「春香はああ言ってるけど、美希は…そんなビキニだとポ口リしちゃうかもよ?」

美希「どうせ落ちる訳無いし、見えたら見えたでハニーに急接近できるチャンスなの」

春香「…チッ」バチバチバチバチ

美希「…ふーん?」バチバチバチバチ

真「もっと楽しい空気だなと思ってたけど…」

伊織「譲れない物があるんでしょうよ。それじゃー早速、用意!」

春香(飛び石とかは二人分だけど階段は…ここが使い所かも…)

美希(もしもポ口リなんかしちゃったら、ハニーと…わざと落ちても春香だし…)

ピーッ!

18: 2012/09/15(土) 01:46:17.88
俺(丸太)

19: 2012/09/15(土) 01:47:24.18 ID:4RBuh4Xp0
真「さぁスタートしました!まずは飛び石、バレーボールにも注意が必要で」

春香「きゃあっ!」バシャーン

伊織「ちょっと春香、三歩目で落ちたわよ!?あれ大丈夫なの?一方で美希は早い、もう丸太に近付いて」

真美「そこぉっ!」ボシュッ

美希「おぉっとなのっ!」

真「今本人ではなく飛び石の方を狙ったけど耐えた!やはりポテンシャルの差は暦前なのか…」

美希(…ここなら自然に落ちれる気がするの……)

真「さぁ美希、飛び石をクリアして今丸太に足を掛け」

美希「あーれー!」

バシャーン!

20: 2012/09/15(土) 01:53:45.27 ID:4RBuh4Xp0
伊織「丸太は回転しないように気を付けなきゃならない…美希のビキニは大丈夫かしら…」

美希「…ぷはぁっ…あっ…!」

真「…セーフ!際どいながらビキニは無事です!一方で春香も丸太に突入!」

美希「!?」

春香「痛い痛いいだだだだだだ」ボコボコボコボコ

伊織「って落ちた所から泳いで飛び石通り越してるじゃないの…亜美、真美、もっとやりなさい!」

亜美「がってんがってん!」ボシュッ、ボシュッ

真美「はるるん、それは良くないよ→!」ボシュッボシュッ

春香「うう…っ」ガシッ

真「おっと、今度は丸太を身体で掴んだ!」

21: 2012/09/15(土) 01:58:04.04 ID:4RBuh4Xp0
春香「あっ」バシャーン!

真「落ちたー!だが手足は丸太にしっかりと絡んで」

春香「げほ、げほっ…」グルンッ

伊織「帰ってきたわね…ものすごいみっともないんだけど…」

ボゴッ

春香「!」バシャーン

真「また落ちたと思いきや?」

グルンッ

真「帰ってきたー!」

伊織「ねぇ、何これ?」

>>18「はぁはぁ…」

23: 2012/09/15(土) 02:04:52.96 ID:4RBuh4Xp0
真「そんなこんなで美希がヌルヌル階段に挑んじゃってますね!」

伊織「春香はともかく、美希も真剣ね」

美希「うう……」(ヌルヌル過ぎて下手したら一気に落ちそうなの…)

真「珍しく一歩一歩確実に登ってるね。バレーボールは春香を狙い撃ちしてるし」

伊織「今決めちゃうのも良いかも知れないわね。ところで春香はいつ丸太から手を離すのかしら」

春香「げはぁっ!ごぼぼぼぼ」グルングルン

美希「ふぅ…これで決まりなのっ!」ビョンッ

真「おおっと今美希が星に手を伸ばし……」

美希「あぁぁぁぁぁぁ!」ダダダダダダ、バシャーン

真「しかし駄目だったー!」

25: 2012/09/15(土) 02:10:14.31 ID:4RBuh4Xp0
伊織「ジャンプしないと届かない位置にあるから、取れなきゃ階段をやり直し…良く出来てるわね」

真「さて、一方春香はやっと丸太から手を離し…丸太ガン無視で階段に挑んでいます!」

>>18「えっ」

亜美「だからそれ駄目だってー!」ボシュッ

真美「二回目はレッドだよー!」ドシュッ

美希「いたっ!当たってるのっ!」

伊織「二人並んでるから、ここからが本当の勝負ね…にひひっ、面白くなってきたじゃない」

26: 2012/09/15(土) 02:16:32.57 ID:4RBuh4Xp0
美希(ここは負けないのー!)ヨジヨジ

春香(くっ、先を越された…!)ヨジヨジ

伊織「はいはいで二人して安全策を取ってきたわね。だけど美希の方が先、ここはやっぱり…」
ガシッ

春香(絶対私が取ってみせる…)グイグイ

美希「離すのー!いたっ!邪魔するのは駄目なのー!」ググググ

真「おっと春香、ここで美希の妨害に出た!果たして結果は…」

春香「きゃあぁぁぁぁ!」ダダダダ

美希「きゃあぁぁぁぁ!」ダダダダダ

バシャーン

伊織「でしょうね…それにしても揺れるわ食い込むわ、プロデューサーが推してたのもわかるわ…はぁ」

27: 2012/09/15(土) 02:21:43.39 ID:4RBuh4Xp0
真「さて、そんなこんなで春香がリーチ!水着がお尻に食い込んだまま星が待つ最上段へ!」

伊織「本気で気付いてないって言うにはちょっと無理がある食い込みなんだけど…」

真「直ぐ後ろには美希が控えています、何とかして獲りたい所!」

春香「とぉっ!」ピョン、ガシッ

美希(!?)

伊織「掴んだ!星は今春香の手の中に…」

春香「やったー!」ダダダダダ

美希(…いや、まだチャンスは有るの)ダダダダダ

バシャーン

真「そして二人とも着水!バレーボールは弾切れの中、果たして勝者は…」

29: 2012/09/15(土) 02:27:31.23 ID:4RBuh4Xp0
美希「……獲ったのっ!」キラキラ

春香「え、あれっ!?」アワアワ

真「…春香、痛恨のミスぅぅぅっ!着水の衝撃から星を落として、今は美希の手の中ぁぁぁっ!」

伊織「結局春香、最初から最後までやってくれたわね…」

真「一戦目、勝者は星井美希ぃぃぃっ!」

美希「全部の星はミキに集まるの☆」

春香(くぅぅ…次こそは必ずっ…)

伊織「……春香ぁぁぁっ!胸、胸ぇっ!」

春香「え」ポロリ

美希「あ」

真「なっ」

P「グッジョブ」

春香「…きゃあぁぁぁぁぁっ!」

33: 2012/09/15(土) 02:36:41.68 ID:4RBuh4Xp0
あずさ「春香ちゃん、大変だったわね~…勝負が終わってからのアクシデントだから編集で何とかなるのが救いかしら?」

春香「うぅぅ…」シュン

美希(うぅぅ…おのれ春香…)

響「あまり落ち込まないで欲しいぞ春香…えっと、二回戦の担当は私達だぞ!」

あずさ「今度の種目は部屋の中でやるから大丈夫よ~、さて、肝心の種目は…」

アイドルたるもの、一般常識はもとより様々な知識が必要である。
どんな事柄であれ「わたしぃ、子供の頃から…」を実際出来る程に広く深い知識が必要である。

響「という訳で二戦目は『知識を活かせ!早押しクイズ』だぞっ!」

35: 2012/09/15(土) 02:45:35.35 ID:4RBuh4Xp0
・ルール説明
1ポイント先取の早押しクイズ。持っている知識をどれだけ早く引き出せるかが勝負の決め手。

あずさ「早速問題を出すわよ~…問題。1から10までの数を全て足すといくつになるかしら?」

美希「…分かったの!」バッ

春香(えっ、早っ…えーと、5+6+……)

響「あー、悪いけど回答は回答ボタンを押してからして欲しいぞ」

美希「ボタンなんか無いのー!答えは55なのー!」

春香「えっ」

あずさ「あらあら…それではボタンの登場に移りましょうか~」

ズシン、ズシン…

響「柔道、プロレス、闘牌、総合格闘技。全ての道を極めた世界最強の女性ファイター、パトリオット征子だぞ!」

あずさ「もう見えてるでしょうけど、ボタンは彼女の頭のてっぺんにあるからね~」

美希「」

春香「」

響「それでは二戦目、よーい!」

カーンッ!

37: 2012/09/15(土) 02:53:34.53 ID:4RBuh4Xp0
春香(リングの時点で気付くべきだったっ…!)バッ

響「おっと春香が早速向かったぞっ!美希はまだ動かない!」

バチコーンッッッ!

春香「~~~~~ッ!?」ゴロゴロ

あずさ「あらら…張り手で人はあんなに飛ぶものなのね~」

美希(どうせ図体だけで速さはこっちのが上なのっ…)スタッ、スタタッ

響「美希はステップで征子を翻弄する気かー?まだ春香が回復してないし…」

あずさ「ここでパトリオット征子さんのプロフィールを紹介するわね~。年齢は公表してないけど」

ガシッ

美希「えっ、速…」

あずさ「昔はアイドルになりたくて、1日30時間のレッスンをしていたらしいわ~」

39: 2012/09/15(土) 02:59:12.25 ID:4RBuh4Xp0
響「えー、1日は24時間しか無い筈だぞ?」

あずさ「だから密度を増やしてたらしいわ~美希ちゃん捕まっちゃったわね~…」

グググググ…

美希「ちょっとぉぉぉ!離すのぉぉぉっ」バタバタ

響「両足を掴んで…これはまさか…」

ビュオォォォォォォォッ!

美希「きゃあぁぁあああぁぁぁぁあぁぁっ」ギュルルルルル!

響「出たー!パトリオット征子の高速ジャイアントスイングだーっ!」キラキラ

あずさ「目が回りそうね~」

ブォンッ、ドゴォォッ

美希「ぐほぉぉ…」ピクピク

41: 2012/09/15(土) 03:07:01.16 ID:4RBuh4Xp0
響「投げた相手をマットじゃなくて支柱にぶつける!いやー、生で見ると凄い迫力だぞ!」

あずさ「あら、春香ちゃんがこっそり背後を取ってるわね~」

春香「………はぁっ!」

ピコーン!

ガシッ

響「ここで春香がボタンを押したーっ!同時に掴まれたけど春香、答えは!」

春香「答えは…きゃあぁぁぁっっ!?」

あずさ「春香ちゃん、担ぎ上げられちゃったわね~…」

春香「こた、答えはっ」

ドゴオォォォォッ

響「出たー!パトリオット征子のトマホークボムだーっ!」

美希「」ピクピク

42: 2012/09/15(土) 03:16:06.58 ID:4RBuh4Xp0
春香「…こた、えは……」ガクガク

響「なんと春香、まだ答える気力が残ってた!?」

あずさ「美希ちゃんに負けたくないという思いかしらね~…」

ギリギリギリギリギリ…

響「しかしパトリオット征子、ここでキャメルクラッチに入ったー!」

あずさ「春香ちゃん、パンスト被ったみたいな顔になってるわね~」

春香「こだえば…ごじゅう、ごぉっ…!」

ピンポーン!

響「ここで春香が正解ーっ!このクイズ対決を制したのは春香だぁーっ!」

あずさ「最初の攻撃で美希ちゃんが気絶したのも良かったのかしらねぇ…あんな顔になっても良く答えたわ~」

美希「」

春香「やった…あの…はなして……」

43: 2012/09/15(土) 03:26:57.28 ID:4RBuh4Xp0
やよい「うっうー!さんかいせんめのかいせつは私と貴音さんですー!」」

貴音「三回戦目、勝負の中間点…ここでの勝敗は後々に深く響くものでしょう」

春香「あの、出来ればあまり動かない種目でお願い…」ズキズキ

美希「ここでは春香に同感なの…」ズキズキ

やよい「心配はいらないですー!さんかいせんめは…これですっ!いぇいっ!」

アイドルたるもの、大波を掴むような運が必要である。

さすれば多少の顔面偏差値とか気にせずトップアイドルになれたりするから。闇の力とか無いから。

貴音「三回戦目は『逆ろしあんみにおにぎり』!」

44: 2012/09/15(土) 03:32:46.85 ID:4RBuh4Xp0
・ルール説明
20個のミニおにぎりの中から1つずつおにぎりを指定し食べ、先に梅干に当たった方が勝ち。

やよい「選んだおにぎりは中身がなんでも必ず残さないでください!分かりましたか?」

春香「勿論!」

美希「おにぎりは大好きなの!」

貴音「…また、どちらかが勝った後余ったおにぎりは此方が処理する手筈になっていますので」

やよい「早く終わったら家のみんなに…」

春香(この戦い)

美希(絶対に早く終わらせるの…)

やよい「最初は春香さんからお願いします!よーい…スタート!」

46: 2012/09/15(土) 03:39:01.97 ID:4RBuh4Xp0
春香「うーん…まずは、5番のおにぎりから…頂きます!」モグッ

やよい「うっうー!貴音さん、5ばんは何ですかー?」

貴音「五番の中身は…」

春香「…………」ズーン

美希(凹んでるみたいだけど一体…)

貴音「何も入ってないらしいです。塩味すら無い、完全な米…素材の味、されど外れ」

春香(あ、甘くなってきた…)ゴクリ

やよい「次は美希さん!」

美希「…14番を選ぶの!」ガブッ

47: 2012/09/15(土) 03:42:30.45 ID:4RBuh4Xp0
やよい「わわ、そんなに大きなお口で食べたら詰まっちゃいますよ…」

美希「………」ムシャムシャゴクン

貴音「小さいとは言え一口で…十四番は」

美希「やった!今の酸っぱさは間違い無く梅干に違いないの!」

春香「」

やよい「!」ぱあああああっ

貴音「…赤紫蘇との事です」

美希「え」

貴音「惜しいですね…」

やよい「」ズーン

49: 2012/09/15(土) 03:51:09.59 ID:4RBuh4Xp0
※あまりに長くかかったので、ダイジェスト映像をお楽しみ下さい

3手目、春香、1番(もやし)

春香「うん!味が利いてて美味しい!」シャキシャキ

やよい「うっうー!私の手作りなんですー!」

4手目、美希、20番(味玉)

美希「うーん、ご飯に卵って微妙なの…」モグモグ

貴音「らぁめんの上に乗せれば忽ち風格を表すのに…面妖な…」

7手目、春香、12番(おかゆ)

春香「…あの、コメントしづらいんだけど……」

10手目、美希、3番

美希「ここで決めるの…お願い…」モグッ

やよい「………」イノリイノリ

(マスタード)

美希「ぶわあぁぁぁぁぁ!?」

やよい「」

50: 2012/09/15(土) 04:00:14.08 ID:4RBuh4Xp0
17手目、春香

春香「ごめんね…やよい、本当にごめんね……」

やよい「……うっうー…いえ、いいんです春香さん、最初から無かったことにすれば…」

貴音「やよい…ここで当てたら3個、まだ望みは十分あります」

貴音「それに美希のお陰で妙な食材が入った物は全て無くなっていますので」

美希「………」チーン

春香(オットセイのgolden○とか、何で入れようと思ったのかな…)

春香(お腹も張ってきたし、ここで決めなきゃ…やよいの為に!)

春香「6番で…いただきますっ!」ハムッ

やよい「………」ワクワク

貴音「……六番、その中身は………」

52: 2012/09/15(土) 04:06:04.87 ID:4RBuh4Xp0
春香「!!!!」バッ

貴音「梅干し…おめでとう春香、貴女の勝利です」

やよい「!…春香さんっ」

春香「やよいっ」

やよい「ハイ、たーっち!」バチン

春香「やったよ…それから残ったおにぎりの中身は…?」

貴音「二番がちゃあしゅう、十七番が鶏の炭火焼き、十八番がすぱむ…やよい、全部持っていって構いませんよ」

やよい「うっうー!ありがとうございますー!」ぱあああっ

美希(…この笑顔だけでも、アレを食べた甲斐があるの…)

53: 2012/09/15(土) 04:14:14.15 ID:4RBuh4Xp0
千早「高槻さん、良かったわね…オットセイのオットセイなんか食べされられないで…」グスッ

雪歩「そういう意味では美希ちゃんも良かったですぅ…」

美希「でもあの味は二度と御免なの」

春香「正直漂ってきたニオイだけでかなりキツかったし…」

千早「もう分かってると思うけど、四回戦目の解説は私達。早速種目説明に移るわね」

アイドルたるもの、好敵手には真っ向から挑み合うべし。
多少の痛みを伴ったとしても怯まず立ち向かった者が勝者となる。

雪歩「よ、四回戦目は『顔面洗濯バサミ相撲』ですぅ!」

55: 2012/09/15(土) 04:22:35.61 ID:4RBuh4Xp0
・ルール説明
お互いのまぶた、鼻、上唇、下唇にヒモで繋いだ洗濯はさみを着け引っ張り合う。
先にハサミが全部取れるかテーブルの線より前に顔が出たら負け。

千早「早速二人の顔に洗濯バサミが着けられてるけど…」

春香(この時点で結構痛い…)ウルウル

美希(ここで負ける訳には行かないの…)ウルウル

雪歩「どっちも涙目で痛そうですぅ…」

千早「そうね…ふふっ、早速始めます…よーい!」

ピーッ!

春香「はががががががが」グイグイ

美希「みゅおおおおおおっ!」グイイイッ

56: 2012/09/15(土) 04:28:59.41 ID:4RBuh4Xp0
千早「ちょwww顔がwww顔wwブフッww」

雪歩「み、美希ちゃんが涎を垂らしながら物凄い勢いですぅ!」

バチーン!バチーン!

春香(美希のハサミが2個取れた…!これで…)グイグイ

千早「春香wwww顔wwがwくちびるwwwww」

雪歩「今度は春香ちゃんがたt…攻めに入ってますぅ!」

バチンッ

美希(春香は4つ、ミキが3つ…いける!)グイイッ

千早「目がwwwまぶたギューンってwwwお腹痛いwww」クックッ

57: 2012/09/15(土) 04:34:25.98 ID:4RBuh4Xp0
春香「あぬおおおおっ!」グイグイ

美希「うんがあぁぁぁっ!」グイグイ

千早「wwwすごwいwwなんてww接戦www顔wwヒィっwww」

春香(このままだとまぶたが持たないかも…こうなったら…)

美希(ううっ、下唇に集中してるの…)ゆるめっ

春香(今だ!)「うああああぁぁぁっ!」ぐいいいいいいいっ!

雪歩「あっ!」

千早「ヒューッ…ヒューッ……」ピクピク

バチチチチチーン!

59: 2012/09/15(土) 04:40:38.71 ID:4RBuh4Xp0
春香「あ……」

雪歩「…は、春香ちゃんのハサミが全部取れちゃいました!よって美希ちゃんの勝ちですぅ!」

美希「…やったのーっ!」キラキラ

千早「」ピクピク

雪歩「これで2対2で最終決戦…美希ちゃんは下唇にハサミ残ってる…」

美希「ラストもミキが勝ってキラキラハッピーエンドで決まりなの!」バチバチナミダメ

春香「次は絶対に負けないんだからね!」バチバチナミダメ

60: 2012/09/15(土) 04:48:22.36 ID:4RBuh4Xp0
律子「二人ともここまで良く頑張ってきたわね」

小鳥「この五回戦目が消化試合にならなくて良かったわぁ…一番お金かかってるんだもの」

春香「…………」バチバチ

美希「…………」バチバチ

律子「ここまで来たら、私達も何も言う事は無いわね。種目説明に行きましょう」

小鳥「ピヨ………」

アイドルたる者、ファンの心を掴む求心力が必要である。

他のアイドルを吹き矢で狙う、それ程のファンを得られるような。

律子「五回戦は『爆弾トロッコガチンコ総選挙』!これで全てが決まるわよ!」

63: 2012/09/15(土) 04:55:40.21 ID:4RBuh4Xp0
・ルール説明

並走する2台のトロッコに一人ずつ乗る。道中これまでの戦いを見てきた3人のファン候補が出てくる。
より多くのファンを得た方が勝利。トロッコが停止する。また敗者のトロッコは止まらず……

小鳥「後方に見えますトロッコをご覧下さい」

春香(爆弾ってまさか…)

美希(ミキ達は立派なアイドルなのに…)

カッ

ッドガァァァァァァァァァンッ!

春香「」

美希「」

律子「…と、敗者はこんな目に遭う事になるから気を付けて」

小鳥「因みに万が一に備えて向こうに安全地帯を用意してあるから、自分でどうするか考えてね」

美希「ふん、春香しか使わないから説明しなくていいの」

春香「あれ、怖がってるの?」

美希「どっちが怖がってるの?」

64: 2012/09/15(土) 05:04:17.43 ID:4RBuh4Xp0
春香「美希、勝つのは私だから。私ファンには優しいから」

美希「普通春香みたいな没個性よりミキの方を選ぶの」

春香「私からしたら美希は遊んでそうだから選ばないけど」

美希「だけど没個性よりかは…」

小鳥「ここに来てまだ仲が険悪になるなんて…」

律子「大丈夫よ。だってその為に……」

小鳥「そうね…それでは最終決戦、よーい!」

ドゴォォォンッ!

春香「わぁぁっ!?」ガタゴト

美希「きゃあっ!?」ガタゴト

66: 2012/09/15(土) 05:10:30.74 ID:4RBuh4Xp0
小鳥「いやぁ、爆発凄いですねえ…」

律子「必氏でプレゼンしてましたもんね、プロデューサー。テレビ局側も頑張っちゃったから…」

ドカーン

ドドーン

春香「うわああっ!」

美希「危ないのぉっ!」

???「ウラーラーラーラーラー!」

律子「おっと、ここでファン候補その1が登場」

小鳥「果たして評価は…これ取っとかないとまずいですね」

???「ウラー!」つ【美希】

67: 2012/09/15(土) 05:15:25.43 ID:4RBuh4Xp0
美希「やったー!やっぱり社会はミキを選ぶの!」キラキラ

春香「な、何でですかっ?」

???「単に趣味です(キリッ」

春香「」

???「それから有野がめっちゃ推してきよんねん。歌えるし踊れるし」

美希「その人にありがとうって言って欲しいの!それからありがとー!」

???「頑張ってなー!」

律子「これ春香まずいんじゃありません?」

小鳥「次の人がどうするのかも見物ですね…春香を選んでくれないと…」

68: 2012/09/15(土) 05:20:06.41 ID:4RBuh4Xp0
ドカーン

ドカーン

春香「はうぅぅっ!」ガタゴト

美希「ふふ~ん」ガタゴト

律子「美希に若干余裕が見えて来ましたね。次も取れると思ってるんでしょう」

小鳥「いざとなったら春香は逃げるから多分平気…でもあの人全く分からないのがちょっとね…」

???「…………」

春香「お願いです!私に一票を…」

美希「ミキのファンになってくれなきゃ、や!なの!」

???「つ【春香】」

69: 2012/09/15(土) 05:26:10.24 ID:4RBuh4Xp0
春香「!!!」ぱああああっ

美希「な、なんでミキじゃないの!?」

???「あのさー、今まで見てきたけどー、春香ちゃんの方がーそのー、持ってる!持ってるから!」

春香「え?」

???「だからえーっと、リアルガチでー」

ドゴォォォン!

春香「きゃあっ!?」

???「あぁぁぁぁぁぁー…近いよっ!」

律子「伝統芸ですね」

小鳥「結局なんで春香を選んだのかしら…」

70: 2012/09/15(土) 05:30:02.05 ID:4RBuh4Xp0
春香「…………」ガタゴト

美希「…………」ガタゴト

律子「二人とも急に無口になりましたね…」

小鳥「次で何もかも決まるわけですし…」

律子「これまでの勝負の全てが決まると言っていいですし、最後のファン候補は…」

P「よぅ!」

春香「…プロデゥーサー……」

美希「…ハニィィィィッ!」

小鳥「…これは荒れますね…確実に」

72: 2012/09/15(土) 05:35:24.36 ID:4RBuh4Xp0
P「うーん…………」

春香「プロデューサー!お願いですから美希を選んで下さい!」ガタゴト

美希「!?」ガタゴト

律子「…最後の最後で、春香が仕掛けてきましたね」

小鳥「果たしてどんな判断をするか…プロデューサーの技量も問われますね」

P「…よし、そこまで言うなら美希を」

美希「…ハニー!ここは春香を選んで欲しいの!」ガタゴト

春香「!?」ガタゴト

73: 2012/09/15(土) 05:42:44.22 ID:4RBuh4Xp0
小鳥「これまた入り組んだ流れになって来ましたね」

律子「恐らく春香は美希がこっちの言う事関係無く自分を推してくると踏んだんでしょう」

小鳥「結果的に美希ちゃんがわがままに見えますからね。しかし今度は美希ちゃんが春香ちゃんに返してきた」

律子「後はお互い、不毛な譲り合いですよ」

春香「私は美希に生き残って欲しいから!」ガタゴト

美希「ミキも春香に生き残って欲しいの!」ガタゴト

春香「これだけ言ってるのに少しは素直になってよ!」ガタゴト

美希「春香だって折角ミキが応じてやってるのに!」ガタゴト

P「どっちが良いかなぁ…」

春香「美希!」

美希「春香!」

春香「美希!」

美希「春香!」

74: 2012/09/15(土) 05:49:38.35 ID:4RBuh4Xp0
P「うーん……」

春香「ちょ、プロデューサー!終点が見えて来てますから、急いで!」ガタゴト

美希「ハニィィィィィィィ!どっちでも良いから早く!」ガタゴト

P「えーと…」

春香「プロデューサぁぁぁぁぁ!煙が出てきてますから!早くしてぇぇぇ!」モクモク

美希「ハニィィィィィィィィィ!ミキ氏にたくなーい!」モクモク

P「どっちか…」

春香「ううっ、もう耐えられないっ!」ダッ

美希「ハニーのばかぁぁっ!」ダッ

律子「あっ、二人とも逃げちゃいました」

小鳥「ちなみに爆発まであと30秒ピヨー」

75: 2012/09/15(土) 05:55:52.63 ID:4RBuh4Xp0
春香「はぁっはぁっ」ザッザッザッ

美希「はぁ、はぁ、はぁ」ダッダッダッ

小鳥「あと15秒~」

律子「果たして間に合うかしら…」

ドカーン!

春香「わあぁぁぁっ!?」

美希「なあぁぁぁっ!?」

小鳥「カウント、5、4、3…」

春香「着いたー!」ズザアッ

美希「とうちゃーく!」ズザザザ

小鳥「…1、0!」

76: 2012/09/15(土) 05:56:44.93 ID:4RBuh4Xp0
          ,,-'  _,,-''"      "''- ,,_   ̄"''-,,__  ''--,,__
           ,,-''"  ,, --''"ニ_―- _  ''-,,_    ゞ    "-
          て   / ,,-",-''i|   ̄|i''-、  ヾ   {
         ("  ./   i {;;;;;;;i|    .|i;;;;;;) ,ノ    ii
     ,,       (    l, `'-i|    |i;;-'     ,,-'"   _,,-"
     "'-,,     `-,,,,-'--''::: ̄:::::::''ニ;;-==,_____ '"  _,,--''"
         ̄"''-- _-'':::::" ̄::::::::::::::::;;;;----;;;;;;;;::::`::"''::---,,_  __,,-''"
        ._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄   |i-----,, ̄`"''-;;::''-`-,,
      ,,-''::::二-''"     .--i|     .|i          "- ;;:::`、
    ._,-"::::/    ̄"''---  i|     |i            ヽ::::i
    .(:::::{:(i(____         i|     .|i          _,,-':/:::}
     `''-,_ヽ:::::''- ,,__,,,, _______i|      .|i--__,,----..--'''":::::ノ,,-'
       "--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i|      .|i二;;;;;::---;;;;;;;::--''"~
               ̄ ̄"..i|       .|i
                 .i|        |i
                 i|        |i
                 .i|          .|i
                .i|           |i
               .i|      ,,-、 、  |i
               i|      ノ::::i:::トiヽ、_.|i
           _,,  i|/"ヽ/:iヽ!::::::::ノ:::::Λ::::ヽ|i__n、ト、
     ,,/^ヽ,-''":::i/::::::::/:::::|i/;;;;;;/::::;;;;ノ⌒ヽノ::::::::::::ヽ,_Λ
     ;;;;;;:::::;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;;:::/;;;;;;:::::::::;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::;;:;;;;:::ヽ

77: 2012/09/15(土) 06:04:00.49 ID:4RBuh4Xp0
春香「」

美希「」

律子「…という訳で五回戦目は引き分け!」

小鳥「おまけに全体の成績も引き分けになりました!不思議ですね!」

P「…いやー、二人のどっちが良いかなんて、俺には決められなかったよ」

春香「プロデューサー…」

美希「ハニー…」

P「だってどっちの良い所も悪い所も知ってるからな…でもどっちも根っこは優しいって事は今日分かった」

P「自分が爆発する事も顧みず相手の命を、しかも敵対関係にあたる相手を助けようとした」

P「しかも二人同時に、だ。そんな優しさを持っているアイドルなんて、そんなに居ないと俺は思う」

春香「…………」チラッ

美希「…………」チラッ

80: 2012/09/15(土) 06:16:25.41 ID:4RBuh4Xp0
P「こんな風に対決しあうんじゃなくて、もっと別のやり方でわだかまりも解消出来る筈だ」

P「お前達には絶対それが出来る、なにせ自己犠牲精神を含めた深い慈愛の心を備えているからな…」

P「雨降って地固まる、まずは共通の趣味でも…」

春香「ヴァイ!」ドゴォッ

P「ぐあぁっ!春香、いきなり何を…」

美希「せいっ!」ゲシッ

P「のおっ!?美希まで一体…」

81: 2012/09/15(土) 06:17:25.28 ID:4RBuh4Xp0
春香「あんな爆発に巻き込もうとするなんて、何考えてるんですかぁっ!」ドスドス

美希「春香の言う通りなの!本当にお星様になる所だったのー!」ビスビス

P「ぐあぁっ!む、昔さっきみたいな爆発が警察ドラマで良く有ってだなっ」

春香・美希「知りません(知らないの)っ!」ドガッ

律子「プロデューサーの予想では握手して仲直りして終わりだったのに…」ハァ

小鳥「別に良いじゃありませんか?後々握手より良い仲になりそうだし…(美×春も春×美もどんとこい!)」

春香「これが!」

美希「ミキ達の!」

春香・美希「「友情パワーっ!」」

P「うぎゃああああああああっ!?」

終わり

82: 2012/09/15(土) 06:33:12.32
乙!

83: 2012/09/15(土) 06:58:58.17
コロコロコミックでやれよwww

引用元: P「春香vs美希、炎の五番勝負」