1: 2014/08/25(月) 20:21:42.85 ID:DGgHpG3e0
ここに出てくるアイドル達の職業はアイドルでは有りません。


やよい「うっうー!念願のレストランを開きましたー!

    まだ小さいし、借金もあるけど、オシャレな雰囲気でおススメですよー!」

カランカラン

やよい「いらっしゃいませー!」

真「二人で」

やよい「はい、空いてますよ!」

伊織「ちょっと、大丈夫なの?この店。私たちだけしかいないじゃない」

真「そういう事言わないでよ・・・」

https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1408965692

2: 2014/08/25(月) 20:25:52.74 ID:DGgHpG3e0
やよい「こちら、わふー若鳥のぷろまんす焼きやよいスペシャルです」

真「ありがとう」

伊織「やよいスペシャルって何よ・・・」

やよい「あ、やよいは私です」

伊織「そう・・・」

真「ちょっと伊織、もっと楽しそうにしてよ。デートなんだから」

3: 2014/08/25(月) 20:29:33.71 ID:DGgHpG3e0
伊織「だって、貴女といてもあんまりドキドキしないのよ」

真「カップルなんて長年一緒にいれば、ドキドキすることもあんまり無いだろ?」

伊織「それをドキドキさせるのが貴女の役目でしょ!」

真「何だよ!ボクが一方的に楽しませなくちゃいけないって訳!?」

やよい「うう・・・、喧嘩はやめてくださいぃ・・・」

5: 2014/08/25(月) 20:33:51.32 ID:DGgHpG3e0
カランカラン

やよい「あっ、いらしゃいませー」

P「ハッ、ちんけな店だな!」

やよい「貴方は、765ファイナンスの、プロデューサー!」

P「で、借金の100万円は準備できたのか?あ?出来たんだよな?」

やよい「うう・・・、もっと後のはずじゃ・・・」

P「合計の1000万はな、だがまず、俺に仲介料100万払う契約だぜ?」

やよい「そ、そんな!聞いてません!」

6: 2014/08/25(月) 20:37:33.19 ID:DGgHpG3e0
P「しらねえよ。別で借金でもするんだな。

  ま、とりあえず、今日はタダ飯食わしてもらうわ」

やよい「はい・・・、こちらへどうぞ」

真「大体伊織は!」

伊織「何よ!!」

やよい「この席にお座りください」

P「何だ、喧嘩ップルの近くかよ。うぜえ」

やよい「すみません、席が元から多くないので・・・」

P「ハハッ、見りゃ分かるよ」

7: 2014/08/25(月) 20:41:35.29 ID:DGgHpG3e0
真「今日の伊織、変だよ!お姫様気分もいい加減にしてよ!」

伊織「そんなの、別にいいじゃない!」

真「ボクは良くないよ!」

伊織「今日、私、誕生日なのよ!!」

真「え・・・?今日、だった・・・?」

P「おっ、面白くなってきたな」

やよい「そういう事言っちゃ駄目ですよ・・・」

8: 2014/08/25(月) 20:45:18.67 ID:DGgHpG3e0
伊織「やっぱり覚えてなかったのね!もういいわ!」ガタッ

真「ちょっと待って、伊織!」

伊織「追いかけてこないで!!」

真「・・・・・・ごめん」

伊織「じゃあね!」

やよい「あっ、ありがとうございました・・・」

P「修羅場ってやつ?」

9: 2014/08/25(月) 20:49:14.15 ID:DGgHpG3e0
真「ボクは・・・いつもこうだ。どこかで伊織をないがしろにするんだ・・・」

真「何をしてるんだボクは!」バンッ

真「痛っ、何かのボタンを押しちゃった」

ドォォォオオオオン!!!

やよい「」

P「」

真「あれ?店主さんも、チンピラも、時間が止まったみたいに静止してる!?何だこれ!?」

響「何だかんだと聞かれたら!」ドヤッ

貴音「わたくしが時を止めました・・・」バアアアアン!

響「もう!登場シーン合わせてよ!」

真「何だこの人たち・・・」

10: 2014/08/25(月) 20:53:26.85 ID:DGgHpG3e0
貴音「私たちは、神です」

真「・・・何言ってるんですか?」

響「時間が止まってるのが何よりの証拠だぞ」

真「まあ、確かに・・・。それで、どうしてこんなことに・・・」

響「人間は人生に一度だけ、困難を乗り越えるチャンスがあるんだ」

貴音「いくつか種類があり、いつ起こるかも決まっていませんが、毎回まずは時間が止まります」

真「じゃあ、あなたたちは、ボクを助けに来てくれたって事?」

響「そういう事!」

11: 2014/08/25(月) 20:58:25.27 ID:DGgHpG3e0
貴音「貴女の場合は『5分前ぼたん』です。貴女が先ほど押した、この箱型のぼたんですね」

真「一生のピンチって事か・・・」

貴音「そうです。貴女の本能がそう判断したのでしょう」

真「何が起こってるの?」

響「もう一度このボタンを押した時、時間が5分前に戻るんだぞ」

真「時間が戻るの!?」

12: 2014/08/25(月) 21:02:14.66 ID:DGgHpG3e0
響「ただし、チャンスは一回!」

真「分かった、頑張るよ」

響「ボタンが押されたら自分たちは帰るから、後は自己判断ね」

貴音「また、困難を乗り越えた暁には私たちの事を忘れます。

   では、健闘を祈っていますよ」

真「じゃあ、押すね。3,2,1!」ポチッ

13: 2014/08/25(月) 21:05:39.25 ID:DGgHpG3e0
真「・・・ハッ」

やよい「こちら、わふー若鳥のぷろまんす焼きやよいスペシャルです」

伊織「やよいスペシャルって何よ・・・」

やよい「あ、やよいは私です」

真「同じやりとり・・・。本当に戻ったんだ・・・」

伊織「あら?なに呆然としてるの?大丈夫?」

真「ああ、うん、大丈夫」

14: 2014/08/25(月) 21:10:16.99 ID:DGgHpG3e0
真「そうだ、急がなきゃ。ちょっと店主さんと話してくるね」

伊織「ええ」

真「店主さん、ちょっといいですか」

やよい「はい、なんですか?」

真「あの、今日、彼女、誕生日なんですよ。ケーキか何か、有りますか?」

やよい「それはおめでたいですね!飛び切りのをご用意しますよ」

真「ありがとうございます。それでは、すぐにお願いしますね」

15: 2014/08/25(月) 21:13:50.51 ID:DGgHpG3e0
カランカラン

やよい「あっ、いらしゃいませー」

P「ハッ、ちんけな店だな!」

やよい「こ、こちらへどうぞ・・・」

P「その様子じゃ100万円はまだのようだな」

やよい「うう・・・、そんな話・・・」

P「お、それはケーキか?俺腹減ってんだよな」

やよい「だ、駄目です!これはお客様のお誕生日ケーキで・・・」

P「あっそう。ふーん」

16: 2014/08/25(月) 21:17:54.11 ID:DGgHpG3e0
P「おう、お前らが噂のカップルかよ」

伊織「こっちはデート中だってのに、うるさいチンピラね」

真「ちょっと伊織・・・!」

P「おい!聞こえたぞ!俺に文句あんのか?俺は天下の765グループの一員だぞ!」

伊織「フンッ、ウチの足元にも及ばないわね」

P「あ?何もんだお前は。・・・ああっ!お前は!この前『お見合いパーティ』にいたデコ!」

伊織「あっ・・・」

真「・・・『お見合いパーティ』?何それ・・・」

17: 2014/08/25(月) 21:21:25.97 ID:DGgHpG3e0
伊織「違うの!お父様がどうしても、と言うから、仕方なく参加したの!」

P「そうかぁー?随分楽し気だったけどなぁ!今とは違ってよ!」

真「伊織・・・、ボクにはいろいろな要求をするくせに、君ってやつは・・・」

伊織「本当に、ただの付き合いだったの!」

真「はあ・・・、何だか、もういいや。うんざりだよ!」ガタッ

伊織「『いい』って何・・・?」

18: 2014/08/25(月) 21:25:18.17 ID:DGgHpG3e0
真「ほら、これ」ダンッ

伊織「何、その小箱・・・」

真「『伊織へ』って彫ってしまったからね、ボクには必要ないよ。あげる」

伊織「これって・・・」

P「あっ、お前これ指輪じゃねえの!?何?プロポーズ?」

真「じゃあね、伊織。代金は払っておくから」ツカツカ

伊織「待って・・・!」

真「付いてこないでくれ」キッ

19: 2014/08/25(月) 21:30:55.21 ID:DGgHpG3e0
P「アッハッハ、フラれちまったな!お前!」

伊織「何よ・・・!どうしてこうなっちゃうのよ・・・。私は真だけを本気で・・・」

P「俺みたいなのに目を付けられたのが運の尽きだな」

伊織「うう・・・、もう嫌!」バンッ

伊織「あら?何かのボタンを押しちゃったわ」

ドォォォオオオオン!!!

P「」

伊織「時間が止まったかのようだわ・・・」

伊織「・・・何なの?これ」

響「あれっ!?時間止まっちゃってる!」

貴音「響・・・、『5分前ぼたん』をここに置き忘れましたね?」

響「ああっ!やっちゃたぞ!」

伊織「この人たちは何?」

20: 2014/08/25(月) 21:35:47.31 ID:DGgHpG3e0
響「あ・・・どうも、神です」

伊織「はあ?」

貴音「もう作動してしまったので、時間を5分だけ時間をもどしてあげましょう」

伊織「時間を、戻す・・・?」

貴音「このように時間を止めた私たちなら、戻すことも可能、というのも受け入れられるでしょう?」

伊織「まあ、確かに・・・」

響「ていうか、さっきの男の人は、失敗しちゃったのかな?見当たらないけど」

貴音「また別の噛み合わせがあったようですね」

伊織「何言ってるのか分からないけど、やり直させてくれるなら、なんでもするわ」

貴音「では、このぼたんをもう一度押してください」

響「その瞬間に5分戻るからね」

伊織「分かったわ。えい」ポチ

21: 2014/08/25(月) 21:39:32.76 ID:DGgHpG3e0
伊織「ハッ」

やよい「こちら、わふー若鳥のぷろまんす焼きやよいスペシャルです」

真「戻ったんだ・・・」

伊織「戻ってる・・・」

真「え?今なんて?」

伊織「いえ、何でもないわ」

23: 2014/08/25(月) 21:43:38.99 ID:DGgHpG3e0
真「そうだ。急がなきゃ。ちょっと店主さんと話してくるわね」

伊織「いえ、私が先よ」

真「そ、そう・・・、どうぞ」

伊織「店主さん、ちょっといいですか?」

やよい「何ですか?」

伊織「あの、私これから、プロポーズされるの」

やよい「彼女さんに、ばれてるんですね・・・」

伊織「ええ。それに際して、このお店を貸し切りたいんだけど、出来る?お金は席数分払うわ」

やよい「ええっ!?ありがとうございます!」

24: 2014/08/25(月) 21:44:47.91 ID:DGgHpG3e0
修正


真「そうだ。急がなきゃ。ちょっと店主さんと話してくるね」

伊織「いえ、私が先よ」

真「そ、そう・・・、どうぞ」

伊織「店主さん、ちょっといいですか?」

やよい「何ですか?」

伊織「あの、私これから、プロポーズされるの」

やよい「彼女さんに、ばれてるんですね・・・」

伊織「ええ。それに際して、このお店を貸し切りたいんだけど、出来る?お金は席数分払うわ」

やよい「ええっ!?ありがとうございます!」

25: 2014/08/25(月) 21:50:10.03 ID:DGgHpG3e0
カランカラン
やよい「あっ、すみません、お客様・・・」

P「ハッ、ちんけな店だな!」

やよい「あなたは、765ファイナンスの・・・」

P「ん?なんだこの立札は。貸し切り?ふざけんな、俺は腹が減ったんだ」

やよい「でも、すみません・・・」

P「黙れ!まあ、100万円払ってくれるなら、消えてやってもいいぜ?

 だが出来ないのなら、入り口に居座らさせてもらおうかな」

やよい「うう・・・。こちらへどうぞ」

26: 2014/08/25(月) 21:53:09.66 ID:DGgHpG3e0
伊織「チンピラが入ってきちゃった・・・」

真「伊織、あまり目を合わせない方がいいよ」

P「残念聞こえてまーす!誰がチンピラだコラ!」

伊織「そうだ。おでこを前髪で隠しましょう」ファサッ

P「ったくよぉ、カップルはいいなあ!

  俺なんか、『お見合いパーティ』に行ったらデコ女に逃げられる始末だぜ」

真「はあ、そうですか・・・」

P「ん?お前の彼女、どこかで見た事あるような・・・」

27: 2014/08/25(月) 21:57:16.71 ID:DGgHpG3e0
P「おい、ちょっと前髪上げてみろよ」

伊織「ちょっと触らないでよ!」

真「おい!彼女に手を出すな!」

P「あ?お前彼女の前だからってカッコつけてんじゃねえよ!」ガバッ

真「うわっ!」ビシッ

真「ってマズイ・・・、反射的に、手が出ちゃった・・・」

P「おいおい・・・これ、血だよ、血!」

28: 2014/08/25(月) 22:02:12.27 ID:DGgHpG3e0
やよい「あ、あの・・・。騒ぐのは止めて欲しいです・・・」

P「あ?うるせえ!」ガバッ

やよい「きゃっ」ポチツ

ドォォォオオオオン!!!

やよい「うう・・・、転んじゃいました・・・。

    しかも転んだ拍子に堅い物を踏んじゃいました・・・」

やよい「あれ?周りの人たちが動いてません!」

やよい「これは一体・・・!」

響「あれ!?また時間が止まってる!?」

貴音「響・・・、まったく、もう」

29: 2014/08/25(月) 22:07:15.71 ID:DGgHpG3e0
響「あれ?この『5分前ボタン』、自分のじゃないぞ。ラーメン二十郎のシールが貼ってあるし」

貴音「・・・なるほど。誰の物か見当もつきませんね」

響「いや!貴音のでしょ、これ!貴音が落としたんだよ!」

やよい「あわわ・・・、何ですかこの人たち・・・」

貴音「神です」

響「でもどうするの?『5分前ボタン』はもう解除できないけど」

貴音「こ、これは失敗ではありません。この方は神に選ばれし者なのです」

響「そんなの嘘だぞ!」

30: 2014/08/25(月) 22:12:22.64 ID:DGgHpG3e0
貴音「ええと・・・、た、『たかねちゃんす』です!」

響「何それ!」

貴音「貴女は今、借金が1000万円ありますね?」

やよい「は、はい・・・」

貴音「今からじゃんけんをします。

   ぱぁで勝ったら100万円、ぐぅで勝ったら500万円、ちょきで勝ったら1000万円差し上げます」

響「そのゲームの為に時間を止めた、という体だね。

  でも、そんなお金あるの?」

貴音(人間と言うのは愚かですからね。ちょきを出すに決まっています)

31: 2014/08/25(月) 22:16:04.58 ID:DGgHpG3e0
貴音「では!最初はぐぅ!」

やよい「じゃんけんぽん!」パー

貴音「ぽん」グー

響「・・・では、貴音の負けなので、100万円を貴音のお財布から、あげます」

貴音「こんなはずでは!」

32: 2014/08/25(月) 22:19:14.84 ID:DGgHpG3e0
響「でも良かったの?借金は全部返せないよ?」

やよい「それはそうですけれど・・・。プロデューサーが一先ず帰ってくれればいいんです。

    私はこのお店で幸せなプロポーズが成功して、思い出が出来たら、それでいいかなーって。

    借金は自分で何とかしますから」

響「そうか。君はいい娘だな!」

貴音「はぁ・・・、らぁめんを1週間は我慢しなくては・・・」

響「じゃあ、自分たちは帰るから、頑張ってね!」

やよい「はい!」

33: 2014/08/25(月) 22:22:24.20 ID:DGgHpG3e0
やよい「ハッ」

伊織「それに際して、このお店を貸し切りたいんだけど、出来る?お金は席数分払うわ」

やよい「あ、はい。出来ます。頑張ってくださいね!」


真「あ、すみません、店主さん。今日、彼女の誕生日なんですよ。ケーキとかありますか?」

やよい「有りますよ!とっておきのを準備しますね」

真「ありがとうございます!」

カランカラン
P「ハッ、チンケな店だな」

やよい「ほら」トサッ

P「ん?何か落としたぞ?」

やよい「うっうー!その100万円を拾って帰ってください!」

P「はあ?俺は腹へってんだよ」

やよい「今日は貸し切りです!関係ない人は帰ってください!」

P「チッ、まあいいよ。金はもらったからな」

34: 2014/08/25(月) 22:25:45.54 ID:DGgHpG3e0
やよい「どうぞ、ケーキです!」

伊織「ケーキ?も、もしかして、私の誕生日覚えててくれたの!?

   そんな素振り見せなかったじゃない!///」

真「ああ。それから、これ」カパッ

伊織「ああ、指輪ね」

真「ケーキより驚きが少ない・・・!?」

伊織「女はこういうの察する物よ」

やよい「では、ごゆっくりー」

やよい「ちゃんちゃん!」

end





30minutesの「プロポーズ」をアイマス風にしました。
脚本は売れっ子放送作家のオークラ。

35: 2014/08/25(月) 22:36:06.10

一週間で百万って貴音さん食い過ぎじゃね?

36: 2014/08/25(月) 23:24:57.06
おつおつ

やよいいい子すぎww

38: 2014/08/26(火) 04:58:49.30
一杯900円のラーメンを1日三食でも一回の食事で50杯以上か……

引用元: 【アイマス】貴音「5分前ぼたん」【お芝居】