1: 2011/11/29(火) 10:06:57.28 ID:Cy2S9xvU0
キョンシー「なんでさ?」
キョンシー「だって、氏体しかいねーし」
キョンシー「あ、そっか」
キョンシー「体はくせーしよ、これはやばいって」
キョンシー「我々のケンポーも一代で潰えたか」
キョンシー「腐敗した肉体から格闘王へと栄華を極めた流転……は夢に終わりましたな」
キョンシー「何がいけなかった?」
キョンシー「しらねーよ」
キョンシー「近所の合気道場とかちょっと潰しにいこーぜ」
キョンシー「それいいな」
キョンシー「やめろ。あそこの師範代、マジつえーから。俺たちが束になってもかてやしねー」
キョンシー「じゃ、駄目だな。痛いの嫌だし」
少女「―――すいませーん。門下生募集のチラシをみたんですけどぉ」
キョンシー「!?」
キョンシー「だって、氏体しかいねーし」
キョンシー「あ、そっか」
キョンシー「体はくせーしよ、これはやばいって」
キョンシー「我々のケンポーも一代で潰えたか」
キョンシー「腐敗した肉体から格闘王へと栄華を極めた流転……は夢に終わりましたな」
キョンシー「何がいけなかった?」
キョンシー「しらねーよ」
キョンシー「近所の合気道場とかちょっと潰しにいこーぜ」
キョンシー「それいいな」
キョンシー「やめろ。あそこの師範代、マジつえーから。俺たちが束になってもかてやしねー」
キョンシー「じゃ、駄目だな。痛いの嫌だし」
少女「―――すいませーん。門下生募集のチラシをみたんですけどぉ」
キョンシー「!?」
2: 2011/11/29(火) 10:10:10.25 ID:Cy2S9xvU0
少女(うわ、なんか卵が腐ったようなにおいがする……)
キョンシー「うはっ!!なんかきたよ!!」ピョンピョン
少女「わぁ!?」
キョンシー「なになに?門下生になりたいの?」ピョンピョン
少女「あ、えと……はい……(くっせぇ)」
キョンシー「とりあえず入って入って」
少女「し、失礼します」
キョンシー「かわいいじゃん」
キョンシー「JCかな?」
少女(何……?みんな肌の色がおかしいけど……)
キョンシー「ささ、座って」
少女「あ、はい……」
キョンシー「うはっ!!なんかきたよ!!」ピョンピョン
少女「わぁ!?」
キョンシー「なになに?門下生になりたいの?」ピョンピョン
少女「あ、えと……はい……(くっせぇ)」
キョンシー「とりあえず入って入って」
少女「し、失礼します」
キョンシー「かわいいじゃん」
キョンシー「JCかな?」
少女(何……?みんな肌の色がおかしいけど……)
キョンシー「ささ、座って」
少女「あ、はい……」
3: 2011/11/29(火) 10:14:17.41 ID:Cy2S9xvU0
キョンシー「はい、粗茶ですが」
少女「どうも……」
少女(なんかゴミが浮いてるし……)
キョンシー「よくこんなところまで来たねー」
少女「はい」
キョンシー「なんで?」
少女「あの……私、強くなりたくて……人知れず……」
キョンシー「だから、こんな場所を?」
少女「はい、そうです。できるだけ誰にも知られていないような場所を探してて……ここを見つけました」
キョンシー「そっかぁ。なんで強くなりたいの?」
少女「それ、言わないと駄目ですか?」
キョンシー「あ、いや、ごめんごめん。言わなくてもいいよ。理由なんて人それぞれだしねえ」
少女「……」
キョンシー「じゃあ、この契約書をよく読んでからサインしてね」
少女「は、はい……」
少女「どうも……」
少女(なんかゴミが浮いてるし……)
キョンシー「よくこんなところまで来たねー」
少女「はい」
キョンシー「なんで?」
少女「あの……私、強くなりたくて……人知れず……」
キョンシー「だから、こんな場所を?」
少女「はい、そうです。できるだけ誰にも知られていないような場所を探してて……ここを見つけました」
キョンシー「そっかぁ。なんで強くなりたいの?」
少女「それ、言わないと駄目ですか?」
キョンシー「あ、いや、ごめんごめん。言わなくてもいいよ。理由なんて人それぞれだしねえ」
少女「……」
キョンシー「じゃあ、この契約書をよく読んでからサインしてね」
少女「は、はい……」
4: 2011/11/29(火) 10:18:49.64 ID:Cy2S9xvU0
少女(意外とちゃんとしてる……)
キョンシー「で、どう?本当にやる?」
キョンシー「正直、今日で道場閉めちゃおっかぁって話してたぐらいなんだけど」
少女「そうなんですか?じゃあ、迷惑ですよね。これで失礼―――」
キョンシー「逃がさないよ」ピョンピョン
キョンシー「なぜにげる?」ピョンピョン
少女(囲まれた……)
キョンシー「迷惑でも失礼でもないから安心してくださいよ」
少女「はぁ……」
キョンシー「はい、サインしてね。月謝は5元でいいから」
少女「えっと……通貨単位がよくわからないんですが。円にするといくらです?」
キョンシー「なんだよ文無しかよぉ」
キョンシー「ざっけんな!ざっけんな!!」
少女(なんか怖い……)
キョンシー「で、どう?本当にやる?」
キョンシー「正直、今日で道場閉めちゃおっかぁって話してたぐらいなんだけど」
少女「そうなんですか?じゃあ、迷惑ですよね。これで失礼―――」
キョンシー「逃がさないよ」ピョンピョン
キョンシー「なぜにげる?」ピョンピョン
少女(囲まれた……)
キョンシー「迷惑でも失礼でもないから安心してくださいよ」
少女「はぁ……」
キョンシー「はい、サインしてね。月謝は5元でいいから」
少女「えっと……通貨単位がよくわからないんですが。円にするといくらです?」
キョンシー「なんだよ文無しかよぉ」
キョンシー「ざっけんな!ざっけんな!!」
少女(なんか怖い……)
5: 2011/11/29(火) 10:23:24.18 ID:Cy2S9xvU0
キョンシー「じゃあ、しばらくは体験入門って形で3ヶ月間は無料でいいよ」
少女「本当ですか!?」
キョンシー「キョンシー、嘘つかないネ」
少女「じゃあ、お願いします」
キョンシー「今日から早速稽古に入る?」
少女「えっと……でも、道着がないですけど」
キョンシー「おお。ミステイク」
キョンシー「じゃ、また明日おいで。用意しとくから」
少女「わかりました。あ、道着の代金は?」
キョンシー「無料でいいよ。ただ、三ヶ月以内にやめたら10元ね」
少女「は、はい……」
少女(1元って何円なんだろう……?)
キョンシー「それじゃあ、また明日ね。何時にきてもいいから。誰もいねーし」
少女「はい。これからよろしくお願いします」
キョンシー「まかせとけー」
少女「本当ですか!?」
キョンシー「キョンシー、嘘つかないネ」
少女「じゃあ、お願いします」
キョンシー「今日から早速稽古に入る?」
少女「えっと……でも、道着がないですけど」
キョンシー「おお。ミステイク」
キョンシー「じゃ、また明日おいで。用意しとくから」
少女「わかりました。あ、道着の代金は?」
キョンシー「無料でいいよ。ただ、三ヶ月以内にやめたら10元ね」
少女「は、はい……」
少女(1元って何円なんだろう……?)
キョンシー「それじゃあ、また明日ね。何時にきてもいいから。誰もいねーし」
少女「はい。これからよろしくお願いします」
キョンシー「まかせとけー」
7: 2011/11/29(火) 10:26:22.47 ID:Cy2S9xvU0
翌日
少女「お邪魔します」
キョンシー「きたー!!」ピョンピョン
キョンシー「まってたよーん」ピョンピョン
少女「こわ……」
キョンシー「道着、みたい?」
少女「もちろんです」
キョンシー「向こうの更衣室に用意しておいたから、着替えておいで」
少女「わかりました!」
キョンシー「デュフフフ」
キョンシー「胸が高鳴りますなぁ」
キョンシー「全くです」
少女(なんかみんなの視線がいやらしい……)
少女「お邪魔します」
キョンシー「きたー!!」ピョンピョン
キョンシー「まってたよーん」ピョンピョン
少女「こわ……」
キョンシー「道着、みたい?」
少女「もちろんです」
キョンシー「向こうの更衣室に用意しておいたから、着替えておいで」
少女「わかりました!」
キョンシー「デュフフフ」
キョンシー「胸が高鳴りますなぁ」
キョンシー「全くです」
少女(なんかみんなの視線がいやらしい……)
8: 2011/11/29(火) 10:30:50.28 ID:Cy2S9xvU0
更衣室
少女「ここかぁ」
ガチャ
女キョンシー「わぁ!?」
少女「誰!?」
女キョンシー「おっおっ……」ピョンピョン
少女「あのぉ……」
女キョンシー「……」ジーッ
少女(物陰から睨まれてる……)
女キョンシー「あ、あなたが……新人さん?」
少女「は、はい……今日からここに通うことになりました」
女キョンシー「ふーん……」
少女「……」
女キョンシー「―――何見てるのよ!!」
少女「いや……あの、貴女こそなんでここに?」
少女「ここかぁ」
ガチャ
女キョンシー「わぁ!?」
少女「誰!?」
女キョンシー「おっおっ……」ピョンピョン
少女「あのぉ……」
女キョンシー「……」ジーッ
少女(物陰から睨まれてる……)
女キョンシー「あ、あなたが……新人さん?」
少女「は、はい……今日からここに通うことになりました」
女キョンシー「ふーん……」
少女「……」
女キョンシー「―――何見てるのよ!!」
少女「いや……あの、貴女こそなんでここに?」
9: 2011/11/29(火) 10:36:29.41 ID:Cy2S9xvU0
女キョンシー「女だから更衣室で着替える、これ、自然の摂理アル」
少女「そ、そうですか」
少女(変な人……早く着替えよう)
女キョンシー「……」ジーッ
少女「えっと……私の道着は……これかな?」
少女「どんな道着なんだろう……?」ゴソゴソ
女キョンシー「……」ジーッ
少女「……こ、これ……足のところが大きく開いてる……!?」
女キョンシー「それはチャイナドレス。動きやすいよ?」
少女「いやぁ……これって貴女みたいにプロポーションがいい人が着るべきものじゃぁ……」
女キョンシー「え……?」
少女「私みたいなちんちくりんが着ても面白いだけ……」
女キョンシー「ちょっと……今、私のことなんていった?」
少女「え……プロポーションがいい人……」
女キョンシー「いい子ね!!気に入ったわ!!」ピョンピョン
少女「そ、そうですか」
少女(変な人……早く着替えよう)
女キョンシー「……」ジーッ
少女「えっと……私の道着は……これかな?」
少女「どんな道着なんだろう……?」ゴソゴソ
女キョンシー「……」ジーッ
少女「……こ、これ……足のところが大きく開いてる……!?」
女キョンシー「それはチャイナドレス。動きやすいよ?」
少女「いやぁ……これって貴女みたいにプロポーションがいい人が着るべきものじゃぁ……」
女キョンシー「え……?」
少女「私みたいなちんちくりんが着ても面白いだけ……」
女キョンシー「ちょっと……今、私のことなんていった?」
少女「え……プロポーションがいい人……」
女キョンシー「いい子ね!!気に入ったわ!!」ピョンピョン
11: 2011/11/29(火) 10:45:56.41 ID:Cy2S9xvU0
少女「ちょ……?!近づいてこないで……くさい……」
女キョンシー「ふふん……私には遠く及ばないけど、あなたも相当可愛いし、まあ、着てみたらいいんじゃないの?」
少女「えぇ……?」
女キョンシー「ほらほら」
少女「きゃ……やめ……」
女キョンシー「きがえたきがえた」
少女「じ、自分でやりますから!!」
女キョンシー「そう?」
少女「もう……」
女キョンシー「はやくするアル」
少女「はいはい……」
少女(なんで道着がチャイナドレス……恣意的すぎる……)
少女(でも、強くなるためなら……なんだってする……!!)
少女「うん……できた」
女キョンシー「かわいいじゃない……」ハァハァ
女キョンシー「ふふん……私には遠く及ばないけど、あなたも相当可愛いし、まあ、着てみたらいいんじゃないの?」
少女「えぇ……?」
女キョンシー「ほらほら」
少女「きゃ……やめ……」
女キョンシー「きがえたきがえた」
少女「じ、自分でやりますから!!」
女キョンシー「そう?」
少女「もう……」
女キョンシー「はやくするアル」
少女「はいはい……」
少女(なんで道着がチャイナドレス……恣意的すぎる……)
少女(でも、強くなるためなら……なんだってする……!!)
少女「うん……できた」
女キョンシー「かわいいじゃない……」ハァハァ
12: 2011/11/29(火) 10:53:36.19 ID:Cy2S9xvU0
少女「できました」
キョンシー「お、きたね」
少女「よろしくお願いします」
キョンシー「はい。よろしく」
少女「まずはなにから?」
キョンシー「準備体操からだねー」
少女「そうですね」
キョンシー「じゃ、やろうか」
キョンシー「ミュージックスタート」
ラジカセ『腕を大きく上にあげて背伸びの運動!さん、はい!』
少女「よっと……」グッグッ
キョンシー「はいはい!」ピョンピョン
少女「……」グッグッ
キョンシー「よっ!はっ!」ピョンピョン
少女「はぁ……」グッグッ
キョンシー「お、きたね」
少女「よろしくお願いします」
キョンシー「はい。よろしく」
少女「まずはなにから?」
キョンシー「準備体操からだねー」
少女「そうですね」
キョンシー「じゃ、やろうか」
キョンシー「ミュージックスタート」
ラジカセ『腕を大きく上にあげて背伸びの運動!さん、はい!』
少女「よっと……」グッグッ
キョンシー「はいはい!」ピョンピョン
少女「……」グッグッ
キョンシー「よっ!はっ!」ピョンピョン
少女「はぁ……」グッグッ
14: 2011/11/29(火) 11:15:33.05 ID:Cy2S9xvU0
キョンシー「ふう。いい汗かいた」
少女(飛び跳ねてただけじゃ……)
キョンシー「では、さっそく稽古を始めましょう」
少女「お、おす!」
キョンシー「じゃあね……あそこに的があるのわかる?」
少女「はい。あの丸いやつですね」
キョンシー「そうそう。でね、そこにこれを打ち込んでもらうから」
少女「なんですか、それ?ナイフ?」
キョンシー「そう。―――おい」
女キョンシー「はっ」ピョンピョン
キョンシー「やれ」
女キョンシー「わかりました。では……せいやー!!!」シュ
少女「……外れましたね」
女キョンシー「なんか文句ある!?たまにはあるわよ!!」ピョンピョン
少女「こわいです……」
少女(飛び跳ねてただけじゃ……)
キョンシー「では、さっそく稽古を始めましょう」
少女「お、おす!」
キョンシー「じゃあね……あそこに的があるのわかる?」
少女「はい。あの丸いやつですね」
キョンシー「そうそう。でね、そこにこれを打ち込んでもらうから」
少女「なんですか、それ?ナイフ?」
キョンシー「そう。―――おい」
女キョンシー「はっ」ピョンピョン
キョンシー「やれ」
女キョンシー「わかりました。では……せいやー!!!」シュ
少女「……外れましたね」
女キョンシー「なんか文句ある!?たまにはあるわよ!!」ピョンピョン
少女「こわいです……」
16: 2011/11/29(火) 11:24:24.08 ID:Cy2S9xvU0
キョンシー「ま、やってみてよ」
少女「わ、わかりました……」
女キョンシー「手首のスナップが肝心よ?」
少女「……ていっ!」シュ
スコン!!
少女「あ、刺さった……」
キョンシー「ちょ!!額とかわざとぉ!?」
少女「ああ!!ごめんなさい!!!大変!!!救急車!!!」
キョンシー「もう……よっと」
少女「え……」
キョンシー「次から気をつけてね」
少女「え?え?い、いま……ナイフが刺さったのに……」
キョンシー「ふははー!!我々はキョンシーですから、氏にませんよー」
少女「きょんしー?きょんしーってなんですか?」
キョンシー「え?!マジ!?キョンシー知らないの?!カルチャーショックなんですけど!?」ピョンピョン
少女「わ、わかりました……」
女キョンシー「手首のスナップが肝心よ?」
少女「……ていっ!」シュ
スコン!!
少女「あ、刺さった……」
キョンシー「ちょ!!額とかわざとぉ!?」
少女「ああ!!ごめんなさい!!!大変!!!救急車!!!」
キョンシー「もう……よっと」
少女「え……」
キョンシー「次から気をつけてね」
少女「え?え?い、いま……ナイフが刺さったのに……」
キョンシー「ふははー!!我々はキョンシーですから、氏にませんよー」
少女「きょんしー?きょんしーってなんですか?」
キョンシー「え?!マジ!?キョンシー知らないの?!カルチャーショックなんですけど!?」ピョンピョン
18: 2011/11/29(火) 11:32:58.88 ID:Cy2S9xvU0
少女「すいません……」
キョンシー「おーい。黒板もってきてー」
キョンシー「うーっす」ガラガラ
少女「……」
キョンシー「えー、ではキョンシー講座を始めます」
キョンシー「いえーい」パチパチ
キョンシー「いいぞー」ヒューヒュー
少女「えっと……稽古……」
キョンシー「キョンシーはですね、現代でいうところのゾンビですね」
少女「ぞんび……?」
キョンシー「ゾンビも知らないの?はぁ……これだからゆとりは……」
少女「あ、いえ……ゾンビってあの……氏体が動き回るやつ、ですか……?」
キョンシー「おうよ」ピョンピョン
少女「あの……じゃあ、みなさん……ゾンビ、なんですか……?」
キョンシー「当たり前よ」ピョンピョン
キョンシー「おーい。黒板もってきてー」
キョンシー「うーっす」ガラガラ
少女「……」
キョンシー「えー、ではキョンシー講座を始めます」
キョンシー「いえーい」パチパチ
キョンシー「いいぞー」ヒューヒュー
少女「えっと……稽古……」
キョンシー「キョンシーはですね、現代でいうところのゾンビですね」
少女「ぞんび……?」
キョンシー「ゾンビも知らないの?はぁ……これだからゆとりは……」
少女「あ、いえ……ゾンビってあの……氏体が動き回るやつ、ですか……?」
キョンシー「おうよ」ピョンピョン
少女「あの……じゃあ、みなさん……ゾンビ、なんですか……?」
キョンシー「当たり前よ」ピョンピョン
19: 2011/11/29(火) 11:39:40.93 ID:Cy2S9xvU0
少女「……か、かえります!!!」ダダッ
キョンシー「にがすなぁ!!!」ピョンピョン
少女「ひぃ!?」
キョンシー「へいへい。そんなケツの締りが悪いこと、許さないよ?」ピョンピョン
キョンシー「こっちだって慈善事業じゃねーんだよ?」ピョンピョン
少女「あぅ……くさい……」
キョンシー「ゾンビって知ってビビるとか、どれだけチキンなんよ?」
少女「で、でも……ゾンビって生きてる人間を襲ったり……するんですよね?」
キョンシー「あぁ!?」
少女「ひぃ……」
キョンシー「襲うなら君がここに来た時点でおそっとるがな」
キョンシー「うんうん」
少女「あ、そうですね……」
女キョンシー「まぁ、別の意味で襲うかもしれないけどね……うふ」
少女「ちょ……」ゾクッ
キョンシー「にがすなぁ!!!」ピョンピョン
少女「ひぃ!?」
キョンシー「へいへい。そんなケツの締りが悪いこと、許さないよ?」ピョンピョン
キョンシー「こっちだって慈善事業じゃねーんだよ?」ピョンピョン
少女「あぅ……くさい……」
キョンシー「ゾンビって知ってビビるとか、どれだけチキンなんよ?」
少女「で、でも……ゾンビって生きてる人間を襲ったり……するんですよね?」
キョンシー「あぁ!?」
少女「ひぃ……」
キョンシー「襲うなら君がここに来た時点でおそっとるがな」
キョンシー「うんうん」
少女「あ、そうですね……」
女キョンシー「まぁ、別の意味で襲うかもしれないけどね……うふ」
少女「ちょ……」ゾクッ
23: 2011/11/29(火) 12:03:19.14 ID:Cy2S9xvU0
キョンシー「私たちもさぁ、変なイメージがついちゃってて国を追われたんだよねえ」
少女「国?」
キョンシー「我々は中国の生まれなんだけど、三年前にキョンシー一掃計画が持ち上がってねえ……」
少女「それで日本に?」
キョンシー「そう。亡命ってやつ?」
キョンシー「ゾンビだけに亡命だって!!」
キョンシー「ぎゃははは!!!」
少女「……」
キョンシー「ま、そこで人間たちと友好関係が結べないものかと思ってね」
女キョンシー「その第一歩として道場を開いたわけ。二年前に」
少女「はぁ……」
キョンシー「ついに現れた門下生が君なんだ!!逃がすわけないっしょ?!」
少女「そ、そうですか……」
キョンシー「さ、がんばってくれるね?」
少女「ま、まあ……強くなれるなら……」
少女「国?」
キョンシー「我々は中国の生まれなんだけど、三年前にキョンシー一掃計画が持ち上がってねえ……」
少女「それで日本に?」
キョンシー「そう。亡命ってやつ?」
キョンシー「ゾンビだけに亡命だって!!」
キョンシー「ぎゃははは!!!」
少女「……」
キョンシー「ま、そこで人間たちと友好関係が結べないものかと思ってね」
女キョンシー「その第一歩として道場を開いたわけ。二年前に」
少女「はぁ……」
キョンシー「ついに現れた門下生が君なんだ!!逃がすわけないっしょ?!」
少女「そ、そうですか……」
キョンシー「さ、がんばってくれるね?」
少女「ま、まあ……強くなれるなら……」
26: 2011/11/29(火) 12:08:34.28 ID:Cy2S9xvU0
キョンシー「じゃあ、今日は投げナイフ1000本いっとくか」
少女「え……?」
女キョンシー「こうよ、こう?」シュッシュッ
キョンシー「あぶねえ!?的ねらえや!!」
少女「こ、こう……?」シュ
キョンシー「あ」ブスッ
少女「刺さった……」
キョンシー「才能ないよ!!」ピョンピョン
少女「えぇ……」
女キョンシー「そんなこといわないの!素人なんだから!!」
キョンシー「でもさぁ」
少女「あの……」
女キョンシー「なぁに?」
少女「もっと……拳法っぽいことはしないんですか?」
女キョンシー「どういうこと?」
少女「え……?」
女キョンシー「こうよ、こう?」シュッシュッ
キョンシー「あぶねえ!?的ねらえや!!」
少女「こ、こう……?」シュ
キョンシー「あ」ブスッ
少女「刺さった……」
キョンシー「才能ないよ!!」ピョンピョン
少女「えぇ……」
女キョンシー「そんなこといわないの!素人なんだから!!」
キョンシー「でもさぁ」
少女「あの……」
女キョンシー「なぁに?」
少女「もっと……拳法っぽいことはしないんですか?」
女キョンシー「どういうこと?」
27: 2011/11/29(火) 12:13:24.05 ID:Cy2S9xvU0
少女「こう……蹴りとか!!」ブン
キョンシー「うほ……縞パンだ……」
キョンシー「まじか!?みえんかった!!」
少女「きゃぁ!?しまったぁ!?」
キョンシー「アンコール!アンコール!!」
少女「や、やりません!!!」
キョンシー「えー?」
少女「と、とにかく、もっと拳とか脚を使うような……拳法がいいです」
女キョンシー「でも、これが私たちのケンポーだしね」
キョンシー「うんうん」
少女「えぇ……これじゃあ……意味が……」
キョンシー「駄目なの?毒針とかもあるよ?」
少女「い、いりません!!」
女キョンシー「わがまま……な、お尻ね」ペロン
少女「きゃぁぁ!?!?!」
キョンシー「うほ……縞パンだ……」
キョンシー「まじか!?みえんかった!!」
少女「きゃぁ!?しまったぁ!?」
キョンシー「アンコール!アンコール!!」
少女「や、やりません!!!」
キョンシー「えー?」
少女「と、とにかく、もっと拳とか脚を使うような……拳法がいいです」
女キョンシー「でも、これが私たちのケンポーだしね」
キョンシー「うんうん」
少女「えぇ……これじゃあ……意味が……」
キョンシー「駄目なの?毒針とかもあるよ?」
少女「い、いりません!!」
女キョンシー「わがまま……な、お尻ね」ペロン
少女「きゃぁぁ!?!?!」
28: 2011/11/29(火) 12:18:13.62 ID:Cy2S9xvU0
少女「やめてください!!」ブゥン
キョンシー「ぐひぃ!?」
女キョンシー「見事な蹴りね」
キョンシー「みえた?」
キョンシー「バッチリ」
少女「はぁ……はぁ……もういいです!!帰ります!!」
キョンシー「にがすなぁ!!」ピョンピョン
キョンシー「うーっす」ピョンピョン
少女「せいやぁ!!」バキィ
キョンシー「つえー!!」
少女「失礼しました!!」
キョンシー「あ、チャイナドレスで帰ったぞ……」
少女「……」ツカツカ
キョンシー「あ、帰ってきた」
キョンシー「かわいいな。もう、絶対に逃がさないぜ、ニヒヒ」
キョンシー「ぐひぃ!?」
女キョンシー「見事な蹴りね」
キョンシー「みえた?」
キョンシー「バッチリ」
少女「はぁ……はぁ……もういいです!!帰ります!!」
キョンシー「にがすなぁ!!」ピョンピョン
キョンシー「うーっす」ピョンピョン
少女「せいやぁ!!」バキィ
キョンシー「つえー!!」
少女「失礼しました!!」
キョンシー「あ、チャイナドレスで帰ったぞ……」
少女「……」ツカツカ
キョンシー「あ、帰ってきた」
キョンシー「かわいいな。もう、絶対に逃がさないぜ、ニヒヒ」
29: 2011/11/29(火) 12:24:42.23 ID:Cy2S9xvU0
キョンシー「でもさぁ、このままじゃあ、あの子は愛想尽かせちゃうぜ?」
キョンシー「そうだよなぁ……俺たちのケンポーに不満があるっぽいし」
キョンシー「どうする?」
キョンシー「うーん……」
キョンシー「ただいまー」ピョンピョン
キョンシー「おま……どこ行ってたんだよ?!」
キョンシー「え?ツタヤに、昨日借りたガンダム08小隊返しにいってたんすよ」ピョンピョン
キョンシー「あれは名作だもんなぁ」ピョンピョン
キョンシー「そっすよね。あ、それとジャッキーのやつを借りてきたっす。あとでみましょーぜ」
キョンシー「ジャッキー?ジャッキーチェン?」
キョンシー「うす。酔拳とプロジェクトAを」
キョンシー「王道だな。だが、それがいい」
キョンシー「よし、なんかもう今から見ようぜ。することないし」ピョンピョン
キョンシー「うーっす」ピョンピョン
キョンシー「そうだよなぁ……俺たちのケンポーに不満があるっぽいし」
キョンシー「どうする?」
キョンシー「うーん……」
キョンシー「ただいまー」ピョンピョン
キョンシー「おま……どこ行ってたんだよ?!」
キョンシー「え?ツタヤに、昨日借りたガンダム08小隊返しにいってたんすよ」ピョンピョン
キョンシー「あれは名作だもんなぁ」ピョンピョン
キョンシー「そっすよね。あ、それとジャッキーのやつを借りてきたっす。あとでみましょーぜ」
キョンシー「ジャッキー?ジャッキーチェン?」
キョンシー「うす。酔拳とプロジェクトAを」
キョンシー「王道だな。だが、それがいい」
キョンシー「よし、なんかもう今から見ようぜ。することないし」ピョンピョン
キョンシー「うーっす」ピョンピョン
30: 2011/11/29(火) 12:30:00.67 ID:Cy2S9xvU0
テレビ『ハァァァ!!』ドガァ
キョンシー「おお……」
キョンシー「かっこいいですねよねぇ」
キョンシー「まったくだな」
キョンシー「こんな感じですね」ユラァ
キョンシー「こうじゃないか?」ユラァ
キョンシー「はぃぃぃ!!」ビシィ
キョンシー「いいっすね。俺も……ツァーッサィ!!!」
キョンシー「これ、なんか楽しいですね」ピョンピョン
キョンシー「うんうん」ピョンピョン
キョンシー「これ、あの子に教えようぜ」
キョンシー「いいねいいね」ピョンピョン
キョンシー「じゃあ、さっそく酔拳について学ぶか」
キョンシー「はーい」ピョンピョン
キョンシー「おお……」
キョンシー「かっこいいですねよねぇ」
キョンシー「まったくだな」
キョンシー「こんな感じですね」ユラァ
キョンシー「こうじゃないか?」ユラァ
キョンシー「はぃぃぃ!!」ビシィ
キョンシー「いいっすね。俺も……ツァーッサィ!!!」
キョンシー「これ、なんか楽しいですね」ピョンピョン
キョンシー「うんうん」ピョンピョン
キョンシー「これ、あの子に教えようぜ」
キョンシー「いいねいいね」ピョンピョン
キョンシー「じゃあ、さっそく酔拳について学ぶか」
キョンシー「はーい」ピョンピョン
34: 2011/11/29(火) 12:40:01.20 ID:Cy2S9xvU0
翌日
少女(やっぱりもう辞めよう……新しい道場でも探そうかなぁ……)
少女「おはようございます」ガチャ
キョンシー「せいやぁ!」ババッ
キョンシー「あちょー!!」ブボボ
少女「え……?」
キョンシー「あ、ちーっす」ピョンピョン
少女「な、なにを……?」
キョンシー「どうよこれ!!酔拳をとりいれてみたよ!!」ピョンピョン
女キョンシー「酔えば酔うほど強くなる……」ピョンピョン
少女「……」
キョンシー「どう?」
少女「あの……馬鹿、なんですか?」
キョンシー「だれが!?だれが馬鹿だって?!あぁん?!」ピョンピョン
キョンシー「理由をいえ!!このアバズレ!!」ピョンピョン
少女(やっぱりもう辞めよう……新しい道場でも探そうかなぁ……)
少女「おはようございます」ガチャ
キョンシー「せいやぁ!」ババッ
キョンシー「あちょー!!」ブボボ
少女「え……?」
キョンシー「あ、ちーっす」ピョンピョン
少女「な、なにを……?」
キョンシー「どうよこれ!!酔拳をとりいれてみたよ!!」ピョンピョン
女キョンシー「酔えば酔うほど強くなる……」ピョンピョン
少女「……」
キョンシー「どう?」
少女「あの……馬鹿、なんですか?」
キョンシー「だれが!?だれが馬鹿だって?!あぁん?!」ピョンピョン
キョンシー「理由をいえ!!このアバズレ!!」ピョンピョン
36: 2011/11/29(火) 12:45:36.24 ID:Cy2S9xvU0
少女「そんなジャッキーに影響されたからって……」
キョンシー「え?!なんでしってんの!?」
キョンシー「や、やだ……この子ったら……覗き?!」
少女「違います!!そこにDVDがあるじゃないですか!!」
キョンシー「おいおいー、ちゃんと仕舞っとけよ。かっこわりいだろぉ?」
キョンシー「すんませーん」
少女「だいたい、酔拳なんて一日やそこらでマスターできるわけないじゃないですか」
キョンシー「んだと?やってみないとわかんないでしょ?」
キョンシー「そーだそーだ」ピョンピョン
少女「いや……みんなで今から練習するんですか?」
キョンシー「そのつもりだ」
キョンシー「そうアル」
少女「……あの、もう辞めます」
キョンシー「なに……?」
少女「ここじゃあ、強くなれません。だから、辞めます」
キョンシー「え?!なんでしってんの!?」
キョンシー「や、やだ……この子ったら……覗き?!」
少女「違います!!そこにDVDがあるじゃないですか!!」
キョンシー「おいおいー、ちゃんと仕舞っとけよ。かっこわりいだろぉ?」
キョンシー「すんませーん」
少女「だいたい、酔拳なんて一日やそこらでマスターできるわけないじゃないですか」
キョンシー「んだと?やってみないとわかんないでしょ?」
キョンシー「そーだそーだ」ピョンピョン
少女「いや……みんなで今から練習するんですか?」
キョンシー「そのつもりだ」
キョンシー「そうアル」
少女「……あの、もう辞めます」
キョンシー「なに……?」
少女「ここじゃあ、強くなれません。だから、辞めます」
37: 2011/11/29(火) 12:58:25.89 ID:Cy2S9xvU0
キョンシー「辞めるなんて……」
少女「道着の代金はお支払いします。それでは」
キョンシー「まちな!!」ピョンピョン
少女「……」
キョンシー「君は誤解している」
少女「誤解……?明白のような気がしますが」
キョンシー「君は我々が弱いと思ってませんか?」ピョンピョン
少女「違うんですか……?」
キョンシー「ええ、ええ」ピョンピョン
キョンシー「俺たち、まじつえーから」
キョンシー「いてこますぞ?ねーちゃん?」ピョンピョン
少女「わかりました……どうぞ」スッ
キョンシー「え……?」
少女「私に勝てれば……認めます」
キョンシー「おぉ……マジで……?」
少女「道着の代金はお支払いします。それでは」
キョンシー「まちな!!」ピョンピョン
少女「……」
キョンシー「君は誤解している」
少女「誤解……?明白のような気がしますが」
キョンシー「君は我々が弱いと思ってませんか?」ピョンピョン
少女「違うんですか……?」
キョンシー「ええ、ええ」ピョンピョン
キョンシー「俺たち、まじつえーから」
キョンシー「いてこますぞ?ねーちゃん?」ピョンピョン
少女「わかりました……どうぞ」スッ
キョンシー「え……?」
少女「私に勝てれば……認めます」
キョンシー「おぉ……マジで……?」
38: 2011/11/29(火) 13:04:17.91 ID:Cy2S9xvU0
少女「さあ、きなさい」
キョンシー「だれが行く?」
キョンシー「おまえいけよ」
キョンシー「やだよ」
キョンシー「おれだって……」
少女「……」
女キョンシー「私がいくわぁ」
キョンシー「マジで?!」
キョンシー「がんばってぇ」
女キョンシー「ふふ……かわいがってあげるわ」ピョンピョン
少女「……」
女キョンシー「―――でぇぇぇい!!!」シュッ
少女「ナイフ?!」
サクッ
キョンシー「……ひでえ……なんでこっちに投げんの?」グスッ
キョンシー「だれが行く?」
キョンシー「おまえいけよ」
キョンシー「やだよ」
キョンシー「おれだって……」
少女「……」
女キョンシー「私がいくわぁ」
キョンシー「マジで?!」
キョンシー「がんばってぇ」
女キョンシー「ふふ……かわいがってあげるわ」ピョンピョン
少女「……」
女キョンシー「―――でぇぇぇい!!!」シュッ
少女「ナイフ?!」
サクッ
キョンシー「……ひでえ……なんでこっちに投げんの?」グスッ
40: 2011/11/29(火) 13:12:52.83 ID:Cy2S9xvU0
少女「……」
女キョンシー「ふふ、流石ね。こんなことじゃ動じないのね」
少女「まぁ……」
女キョンシー「じゃあ、本気で行くわよ!!―――ズァ!!」バッ
少女「うわぁ!剣?!」
女キョンシー「これが私たちのケンポーだもん」
少女「……まあ、いいです」
女キョンシー「いくわよぉ……せいや!せいや!!!」ブンブン
少女「ちょ!そんなに振り回されたらあぶない!!」
女キョンシー「おほほほ!!」ブンブン
少女「くっ……」
少女(隙だらけなんだけど……)
女キョンシー「手も足もでないでしょう!?」ブンブン
少女「……はぁ!!!」ドガァ
女キョンシー「うぞぉ!?」
女キョンシー「ふふ、流石ね。こんなことじゃ動じないのね」
少女「まぁ……」
女キョンシー「じゃあ、本気で行くわよ!!―――ズァ!!」バッ
少女「うわぁ!剣?!」
女キョンシー「これが私たちのケンポーだもん」
少女「……まあ、いいです」
女キョンシー「いくわよぉ……せいや!せいや!!!」ブンブン
少女「ちょ!そんなに振り回されたらあぶない!!」
女キョンシー「おほほほ!!」ブンブン
少女「くっ……」
少女(隙だらけなんだけど……)
女キョンシー「手も足もでないでしょう!?」ブンブン
少女「……はぁ!!!」ドガァ
女キョンシー「うぞぉ!?」
41: 2011/11/29(火) 13:19:21.18 ID:Cy2S9xvU0
女キョンシー「ま、まさかのせいけんづき……」
少女「はぁ……もういいです」
キョンシー「まちな」
少女「なんですか?」
キョンシー「この人数を敵にしてここから逃げられるとでも?」
少女「くさ……」
キョンシー「ふふふ……」
キョンシー「もうファンクラブまで作ったんだから、逃がすわけねえよ……」
キョンシー「あぁ……会員ナンバー1番はもらったぜ……」
少女「知りません」
キョンシー「さあ、いくよ!!」
キョンシー「「おぉー!!!」」ピョンピョン
少女「くっ……」スッ
キョンシー「あちょー!!」
少女「―――はぁ!!!」
少女「はぁ……もういいです」
キョンシー「まちな」
少女「なんですか?」
キョンシー「この人数を敵にしてここから逃げられるとでも?」
少女「くさ……」
キョンシー「ふふふ……」
キョンシー「もうファンクラブまで作ったんだから、逃がすわけねえよ……」
キョンシー「あぁ……会員ナンバー1番はもらったぜ……」
少女「知りません」
キョンシー「さあ、いくよ!!」
キョンシー「「おぉー!!!」」ピョンピョン
少女「くっ……」スッ
キョンシー「あちょー!!」
少女「―――はぁ!!!」
42: 2011/11/29(火) 13:25:33.31 ID:Cy2S9xvU0
少女「……終わりです」
キョンシー「な、なんだよ……この子……」
キョンシー「強すぎだ……」
キョンシー「なんで、道場きたの……?」
少女「……さようなら」
キョンシー「あぁ……まって……」
女キョンシー「おぉ……」
少女(もっと強い人がいる道場を探さないと……)
キョンシー「なんだよ……もう」
キョンシー「いっちゃったね」
キョンシー「どうする?」
キョンシー「うーん……」
キョンシー「そもそも、どうしてここにきたんだろうね?十分強いじゃん」
キョンシー「ねー?」
キョンシー「な、なんだよ……この子……」
キョンシー「強すぎだ……」
キョンシー「なんで、道場きたの……?」
少女「……さようなら」
キョンシー「あぁ……まって……」
女キョンシー「おぉ……」
少女(もっと強い人がいる道場を探さないと……)
キョンシー「なんだよ……もう」
キョンシー「いっちゃったね」
キョンシー「どうする?」
キョンシー「うーん……」
キョンシー「そもそも、どうしてここにきたんだろうね?十分強いじゃん」
キョンシー「ねー?」
43: 2011/11/29(火) 13:33:01.54 ID:Cy2S9xvU0
翌日 学校
少女「はぁ……」
「おっはー」
少女「おはよう」
「で、あの件はどうなったの?」
少女「まだ」
「へえ……」
少女「なに?」
「いや、てことは先輩と付き合うの?」
少女「やめてよ……」
「だってさぁ」
少女「……」
少女(約束の日まであと一週間……先輩に勝たなきゃ……)
少女(付き合うことに……なる……)
少女(それだけは……いやぁ……)
少女「はぁ……」
「おっはー」
少女「おはよう」
「で、あの件はどうなったの?」
少女「まだ」
「へえ……」
少女「なに?」
「いや、てことは先輩と付き合うの?」
少女「やめてよ……」
「だってさぁ」
少女「……」
少女(約束の日まであと一週間……先輩に勝たなきゃ……)
少女(付き合うことに……なる……)
少女(それだけは……いやぁ……)
48: 2011/11/29(火) 14:47:49.30 ID:Cy2S9xvU0
放課後 通学路
少女「はぁ……」
少女(あの人には今のままでは絶対に勝つことは出来ない)
少女(今以上の力をつけないと……)
少女「どこかに良い道場はないかなぁ……」
少女「……」
キョンシー「レイレイっているじゃん?」ピョンピョン
キョンシー「あのなんちゃってキョンシー?」ピョンピョン
少女「ぶっ!?」
キョンシー「あ!!あの子だー」ピョンピョン
キョンシー「これが運命ですかね!?」ピョンピョン
少女「な、なんで……!?」
キョンシー「いやぁ、探してたんすよ」
少女「だ、だから、近づかないで……くさい……」
キョンシー「ささ、いきましょう」ピョンピョン
少女「はぁ……」
少女(あの人には今のままでは絶対に勝つことは出来ない)
少女(今以上の力をつけないと……)
少女「どこかに良い道場はないかなぁ……」
少女「……」
キョンシー「レイレイっているじゃん?」ピョンピョン
キョンシー「あのなんちゃってキョンシー?」ピョンピョン
少女「ぶっ!?」
キョンシー「あ!!あの子だー」ピョンピョン
キョンシー「これが運命ですかね!?」ピョンピョン
少女「な、なんで……!?」
キョンシー「いやぁ、探してたんすよ」
少女「だ、だから、近づかないで……くさい……」
キョンシー「ささ、いきましょう」ピョンピョン
49: 2011/11/29(火) 14:51:23.90 ID:Cy2S9xvU0
少女「は、はなしてください!!」
キョンシー「なんで?」
少女「なにが目的ですか?!」
キョンシー「なにって……門下生を迎えにきたんどす!!」
キョンシー「有無を言わせない!!」
少女「私はもうやめたんです!!破門にしてください!!」
キョンシー「オーバードライブがなんだって?」
キョンシー「わはは」
少女「頭、いたい……」
キョンシー「とりあえず君の事をもう少し知りたいんだよ」
キョンシー「お願いします」
少女「どういうことですか……?」
キョンシー「いいから。少しだけ時間をくれない?」
少女「わ、わかりました……」
キョンシー「なんで?」
少女「なにが目的ですか?!」
キョンシー「なにって……門下生を迎えにきたんどす!!」
キョンシー「有無を言わせない!!」
少女「私はもうやめたんです!!破門にしてください!!」
キョンシー「オーバードライブがなんだって?」
キョンシー「わはは」
少女「頭、いたい……」
キョンシー「とりあえず君の事をもう少し知りたいんだよ」
キョンシー「お願いします」
少女「どういうことですか……?」
キョンシー「いいから。少しだけ時間をくれない?」
少女「わ、わかりました……」
50: 2011/11/29(火) 14:55:46.67 ID:Cy2S9xvU0
道場
キョンシー「老師!!お連れしました!!」ピョンピョン
少女「老師……?」
キョンシー「やぁ、老師です」
少女「いや……どこが違うんですか?」
キョンシー「老師って名前のキョンシーです」ピョンピョン
少女「それで、私になんの御用でしょうか?」
キョンシー「いやね、貴女はすごく強いじゃないですか」
少女「……」
キョンシー「なのにどうして強さを求めているのかがどうしても気になって」
少女「それは……」
女キョンシー「世界一の格闘家でも目指すの?」
少女「えっと……」
キョンシー「「お願いきかせてー」」ピョンピョン
少女「だ、だから……近づかないで……くさい……」
キョンシー「老師!!お連れしました!!」ピョンピョン
少女「老師……?」
キョンシー「やぁ、老師です」
少女「いや……どこが違うんですか?」
キョンシー「老師って名前のキョンシーです」ピョンピョン
少女「それで、私になんの御用でしょうか?」
キョンシー「いやね、貴女はすごく強いじゃないですか」
少女「……」
キョンシー「なのにどうして強さを求めているのかがどうしても気になって」
少女「それは……」
女キョンシー「世界一の格闘家でも目指すの?」
少女「えっと……」
キョンシー「「お願いきかせてー」」ピョンピョン
少女「だ、だから……近づかないで……くさい……」
51: 2011/11/29(火) 15:01:44.66 ID:Cy2S9xvU0
少女「実は、交際を迫られてまして……」
キョンシー「どうぞ、粗茶です」
少女「どうも。……その相手が、全国クラスの空手家なんです」
キョンシー「ほうほう」
少女「その人、しつこいぐらい付き合ってほしいって迫ってきて……何度も断ってるんですけど、全然あきらめてくれなくて」
キョンシー「それから?」
キョンシー「鬼ごっこしよーぜ」ピョンピョン
キョンシー「いいよー」ピョンピョン
少女「で、どうしたら諦めてくれますかって言ったんです」
キョンシー「イナバウワー」ピョンピョン
キョンシー「トリプルアクセル」ピョンピョン
少女「……そうしたら勝負して負ければ諦めるって……でも、勝てば付き合ってもらうって」
キョンシー「ひどい話ですな」
少女「はい」
キョンシー「おーい、Zガンダム借りてきたやつだれよー?Vがみたいっていったでしょー?」
キョンシー「どうぞ、粗茶です」
少女「どうも。……その相手が、全国クラスの空手家なんです」
キョンシー「ほうほう」
少女「その人、しつこいぐらい付き合ってほしいって迫ってきて……何度も断ってるんですけど、全然あきらめてくれなくて」
キョンシー「それから?」
キョンシー「鬼ごっこしよーぜ」ピョンピョン
キョンシー「いいよー」ピョンピョン
少女「で、どうしたら諦めてくれますかって言ったんです」
キョンシー「イナバウワー」ピョンピョン
キョンシー「トリプルアクセル」ピョンピョン
少女「……そうしたら勝負して負ければ諦めるって……でも、勝てば付き合ってもらうって」
キョンシー「ひどい話ですな」
少女「はい」
キョンシー「おーい、Zガンダム借りてきたやつだれよー?Vがみたいっていったでしょー?」
52: 2011/11/29(火) 15:06:23.76 ID:Cy2S9xvU0
少女「あの、私の話、聞く気あります?」
キョンシー「あるよ」
キョンシー「08小隊はぁ?」
キョンシー「銃身が焼きつくまでー?」
キョンシー「撃ち続けてやるぅ」
少女「……帰ります」
キョンシー「あーん、まってよぉ。じょうだんじゃーん」ピョンピョン
少女「……」
キョンシー「でも、君の強さなら問題なくない?」
女キョンシー「うんうん」
少女「いえ……その人は格上です。まともにやってもまず勝てません」
キョンシー「だから、道場破りを?」
少女「はい……いえ、道場破りはしてません」
キョンシー「難儀な話ねえ」
キョンシー「つーか、その先輩を俺たちがフルボッコにすればいいだけじゃん?」
キョンシー「あるよ」
キョンシー「08小隊はぁ?」
キョンシー「銃身が焼きつくまでー?」
キョンシー「撃ち続けてやるぅ」
少女「……帰ります」
キョンシー「あーん、まってよぉ。じょうだんじゃーん」ピョンピョン
少女「……」
キョンシー「でも、君の強さなら問題なくない?」
女キョンシー「うんうん」
少女「いえ……その人は格上です。まともにやってもまず勝てません」
キョンシー「だから、道場破りを?」
少女「はい……いえ、道場破りはしてません」
キョンシー「難儀な話ねえ」
キョンシー「つーか、その先輩を俺たちがフルボッコにすればいいだけじゃん?」
53: 2011/11/29(火) 15:11:02.80 ID:Cy2S9xvU0
少女「え……?」
女キョンシー「なるほど。で、弱ったところを貴女がせいけんづきしてやれば、いいんじゃない?」
少女「いやいや」
キョンシー「おっしゃー、そうと決まればいこうぜー!!」ピョンピョン
キョンシー「「おぉー!!」」ピョンピョン
少女「まってください!!」
キョンシー「なに?トイレ?」
キョンシー「共同だけど、いいかな?」
少女「ちがいます!!―――貴方たちじゃ、勝てませんよ」
キョンシー「なんで?」
少女「だって……私に負けたじゃないですか。その人は、私より強いんですよ?」
キョンシー「おぉ。そういう計算?」
キョンシー「大丈夫だって、俺たちにはこれがある」
キョンシー「袖からシュッっとナイフを投げて絶命させてやれば……」
少女「頃すのは駄目です!何言ってるんですか!!」
女キョンシー「なるほど。で、弱ったところを貴女がせいけんづきしてやれば、いいんじゃない?」
少女「いやいや」
キョンシー「おっしゃー、そうと決まればいこうぜー!!」ピョンピョン
キョンシー「「おぉー!!」」ピョンピョン
少女「まってください!!」
キョンシー「なに?トイレ?」
キョンシー「共同だけど、いいかな?」
少女「ちがいます!!―――貴方たちじゃ、勝てませんよ」
キョンシー「なんで?」
少女「だって……私に負けたじゃないですか。その人は、私より強いんですよ?」
キョンシー「おぉ。そういう計算?」
キョンシー「大丈夫だって、俺たちにはこれがある」
キョンシー「袖からシュッっとナイフを投げて絶命させてやれば……」
少女「頃すのは駄目です!何言ってるんですか!!」
54: 2011/11/29(火) 15:15:11.58 ID:Cy2S9xvU0
キョンシー「キョンシーに法律はききませんよ」
キョンシー「ただの事故として扱われる」
少女「そういう意味じゃありません!!」
キョンシー「あ、でも。この子が主犯になっちゃうね」
女キョンシー「それは駄目ね」
キョンシー「頃すの禁止ー」
キョンシー「うーっす」
少女「はぁ……」
キョンシー「そんなに強いの?」
少女「はい……同年代ではまさに無敵です」
キョンシー「ヌンチャクとか使う?」
少女「素手のみです。空手っていったじゃないですか」
キョンシー「なるほどね……君の事情はよくわかったよ」
少女「では、私はこのへんで―――失礼しました」
キョンシー「うむ」
キョンシー「ただの事故として扱われる」
少女「そういう意味じゃありません!!」
キョンシー「あ、でも。この子が主犯になっちゃうね」
女キョンシー「それは駄目ね」
キョンシー「頃すの禁止ー」
キョンシー「うーっす」
少女「はぁ……」
キョンシー「そんなに強いの?」
少女「はい……同年代ではまさに無敵です」
キョンシー「ヌンチャクとか使う?」
少女「素手のみです。空手っていったじゃないですか」
キョンシー「なるほどね……君の事情はよくわかったよ」
少女「では、私はこのへんで―――失礼しました」
キョンシー「うむ」
55: 2011/11/29(火) 15:20:18.21 ID:Cy2S9xvU0
キョンシー「どうします?」
女キョンシー「手助けしてあげたいわ」
キョンシー「だよね」
キョンシー「どうする?あの子の学校に乗り込む?」
キョンシー「せやなぁ」
キョンシー「突撃アル!!」
キョンシー「でも、慎重になろうぜ。あの子に嫌われたくはないでしょ?」
キョンシー「まっことそのとおり」
キョンシー「よし……作戦、練ろうぜ」
キョンシー「いいねいいね」
キョンシー「……」
女キョンシー「みんなで転校生気取るってどう?」
キョンシー「いいね」
キョンシー「名案じゃん」
女キョンシー「でしょ?」
女キョンシー「手助けしてあげたいわ」
キョンシー「だよね」
キョンシー「どうする?あの子の学校に乗り込む?」
キョンシー「せやなぁ」
キョンシー「突撃アル!!」
キョンシー「でも、慎重になろうぜ。あの子に嫌われたくはないでしょ?」
キョンシー「まっことそのとおり」
キョンシー「よし……作戦、練ろうぜ」
キョンシー「いいねいいね」
キョンシー「……」
女キョンシー「みんなで転校生気取るってどう?」
キョンシー「いいね」
キョンシー「名案じゃん」
女キョンシー「でしょ?」
57: 2011/11/29(火) 15:24:09.87 ID:Cy2S9xvU0
翌日 学校
少女(あと6日……)
少女「はぁ……」
少女(いい道場……ないかなぁ……)
キョンシー「なんか良い匂いするね!!」ピョンピョン
キョンシー「なんの匂いアル?」クンクン
キョンシー「人間の匂いだね」ピョンピョン
キョンシー「うは!!」ピョンピョン
「うわぁ!?」
キョンシー「どうもどうも」
「なななな……!??」
女キョンシー「かわいいわね……うふ」
「きゃぁぁ!!!」
キョンシー「なんだよ、失礼なやつだ」ピョンピョン
キョンシー「さてと、あの子はどこですかね?」ピョンピョン
少女(あと6日……)
少女「はぁ……」
少女(いい道場……ないかなぁ……)
キョンシー「なんか良い匂いするね!!」ピョンピョン
キョンシー「なんの匂いアル?」クンクン
キョンシー「人間の匂いだね」ピョンピョン
キョンシー「うは!!」ピョンピョン
「うわぁ!?」
キョンシー「どうもどうも」
「なななな……!??」
女キョンシー「かわいいわね……うふ」
「きゃぁぁ!!!」
キョンシー「なんだよ、失礼なやつだ」ピョンピョン
キョンシー「さてと、あの子はどこですかね?」ピョンピョン
58: 2011/11/29(火) 15:28:49.25 ID:Cy2S9xvU0
「きゃー!!!」
「うわぁぁぁ!!!」
少女「ん……?廊下が騒がしいなぁ……」
キョンシー「さぁ!オクラホマのリズムに乗ってー」ピョンピョン
キョンシー「とぅるるとぅるとぅるる♪」ピョンピョン
少女「……無視無視」
女キョンシー「まって……!!」クンクン
キョンシー「どうした?」
女キョンシー「あの子の匂いがするわ……!!」
キョンシー「詳細を!!!」
女キョンシー「あそこだぁぁぁ!!!!」ピョンピョン
少女「ひぃ?!」ビクッ
キョンシー「「わぁぁぁぁ」」ピョンピョン
「なんか変な人がいっぱいきたぁぁぁ!!!」
少女「くっ……!!!」
「うわぁぁぁ!!!」
少女「ん……?廊下が騒がしいなぁ……」
キョンシー「さぁ!オクラホマのリズムに乗ってー」ピョンピョン
キョンシー「とぅるるとぅるとぅるる♪」ピョンピョン
少女「……無視無視」
女キョンシー「まって……!!」クンクン
キョンシー「どうした?」
女キョンシー「あの子の匂いがするわ……!!」
キョンシー「詳細を!!!」
女キョンシー「あそこだぁぁぁ!!!!」ピョンピョン
少女「ひぃ?!」ビクッ
キョンシー「「わぁぁぁぁ」」ピョンピョン
「なんか変な人がいっぱいきたぁぁぁ!!!」
少女「くっ……!!!」
59: 2011/11/29(火) 15:34:38.84 ID:Cy2S9xvU0
少女「みんな!!落ちついて!!」
キョンシー「げへへへへ」
「きゃぁぁぁ!!!」
「にげろぉぉぉ!!!」
女キョンシー「あばばばばば」
少女「私が……何とかするから!!」
「お、おねがい!!」
「がんばってくれー!!」
少女「こい!!」スッ
キョンシー「へいへい。ここはアウェーだぜ?そんな本気になられても困るじゃん?」
キョンシー「そのとおり。地の利はそちらにある。ノーガードぐらいのハンデは欲しいねぇ」
女キョンシー「さあ、このチャイナドレスをきて」
少女「……うるさい。こい!!」
キョンシー「にゃろう……やっちまえー!!」
キョンシー「「おぉぉ!!」」ピョンピョン
キョンシー「げへへへへ」
「きゃぁぁぁ!!!」
「にげろぉぉぉ!!!」
女キョンシー「あばばばばば」
少女「私が……何とかするから!!」
「お、おねがい!!」
「がんばってくれー!!」
少女「こい!!」スッ
キョンシー「へいへい。ここはアウェーだぜ?そんな本気になられても困るじゃん?」
キョンシー「そのとおり。地の利はそちらにある。ノーガードぐらいのハンデは欲しいねぇ」
女キョンシー「さあ、このチャイナドレスをきて」
少女「……うるさい。こい!!」
キョンシー「にゃろう……やっちまえー!!」
キョンシー「「おぉぉ!!」」ピョンピョン
61: 2011/11/29(火) 15:39:01.73 ID:Cy2S9xvU0
少女「―――ふぅ」
キョンシー「窮鼠猫をかむ……か」
キョンシー「ふふ……強くなったね……セニョリータ……」
少女「いや……貴方たちが弱いだけ……」
キョンシー「そんなことない!!―――ナイフ!!」シュ
女キョンシー「はぅ!?」
キョンシー「あ、すまん」
女キョンシー「このノーコン!!」
少女「……帰ってください」
「ね、ねえ……知り合い?」
少女「あ、えと……違う……」
キョンシー「みんな!!ひきあげだぁ!!」
女キョンシー「おぼえてろー!!」ピョンピョン
キョンシー「次は理科室いこーぜ」ピョンピョン
少女「……」
キョンシー「窮鼠猫をかむ……か」
キョンシー「ふふ……強くなったね……セニョリータ……」
少女「いや……貴方たちが弱いだけ……」
キョンシー「そんなことない!!―――ナイフ!!」シュ
女キョンシー「はぅ!?」
キョンシー「あ、すまん」
女キョンシー「このノーコン!!」
少女「……帰ってください」
「ね、ねえ……知り合い?」
少女「あ、えと……違う……」
キョンシー「みんな!!ひきあげだぁ!!」
女キョンシー「おぼえてろー!!」ピョンピョン
キョンシー「次は理科室いこーぜ」ピョンピョン
少女「……」
62: 2011/11/29(火) 15:45:40.10 ID:Cy2S9xvU0
放課後
少女(あれから騒ぎがなかったけど、本当に帰ったのかな……?)
女キョンシー「そこの可愛い彼女ー。一緒にジャンプしながら帰ろう?」ピョンピョン
少女「……」
女キョンシー「ねえねえ、いいでしょぉ?」
先輩「―――や!」
少女「!?」
女キョンシー「お?」
先輩「約束の日、覚えてるよね?」
少女「ま、まだ……6日あります……」
先輩「君の準備が整い次第、いつでも受けてあげるからね?」
少女「……」
女キョンシー「この人が先輩?」
少女「う、うん……」
先輩「貴女は?……なんか臭うけど……」
少女(あれから騒ぎがなかったけど、本当に帰ったのかな……?)
女キョンシー「そこの可愛い彼女ー。一緒にジャンプしながら帰ろう?」ピョンピョン
少女「……」
女キョンシー「ねえねえ、いいでしょぉ?」
先輩「―――や!」
少女「!?」
女キョンシー「お?」
先輩「約束の日、覚えてるよね?」
少女「ま、まだ……6日あります……」
先輩「君の準備が整い次第、いつでも受けてあげるからね?」
少女「……」
女キョンシー「この人が先輩?」
少女「う、うん……」
先輩「貴女は?……なんか臭うけど……」
63: 2011/11/29(火) 15:51:15.38 ID:Cy2S9xvU0
女キョンシー「ども!キョンシーです!!」ピョンピョン
先輩「友達は選んだほうがいいよ?」
少女「はい」
女キョンシー「どういう意味だ!!」
先輩「それじゃあ、また」
少女「……」
女キョンシー「やな感じだねえ」
少女「……うん」
女キョンシー「あの人が付き合ってくれってしつこいの?」
少女「そう……」
女キョンシー「かっこいいじゃん。付き合ったら?」
少女「駄目……趣味じゃないの」
女キョンシー「うわ……辛辣ぅ」
少女「それじゃあ、さよなら」
女キョンシー「あ、まつアル!!」ピョンピョン
先輩「友達は選んだほうがいいよ?」
少女「はい」
女キョンシー「どういう意味だ!!」
先輩「それじゃあ、また」
少女「……」
女キョンシー「やな感じだねえ」
少女「……うん」
女キョンシー「あの人が付き合ってくれってしつこいの?」
少女「そう……」
女キョンシー「かっこいいじゃん。付き合ったら?」
少女「駄目……趣味じゃないの」
女キョンシー「うわ……辛辣ぅ」
少女「それじゃあ、さよなら」
女キョンシー「あ、まつアル!!」ピョンピョン
64: 2011/11/29(火) 15:58:08.81 ID:Cy2S9xvU0
少女「まだなにか?」
女キョンシー「ナイフ、いらない?」
少女「いりません」
女キョンシー「―――せい!!」ブン
少女「あぶな!?」バッ
女キョンシー「それだけの反射神経があれば勝てそうな気もするけど?」
少女「こんなものじゃないんです……あの人の速度は」
女キョンシー「そうなの?」
少女「はい」
女キョンシー「ふぅん」
少女「……それじゃあ」
女キョンシー「わかった!!」ピョンピョン
少女「……」
少女「どうしよう……」
女キョンシー「ナイフ、いらない?」
少女「いりません」
女キョンシー「―――せい!!」ブン
少女「あぶな!?」バッ
女キョンシー「それだけの反射神経があれば勝てそうな気もするけど?」
少女「こんなものじゃないんです……あの人の速度は」
女キョンシー「そうなの?」
少女「はい」
女キョンシー「ふぅん」
少女「……それじゃあ」
女キョンシー「わかった!!」ピョンピョン
少女「……」
少女「どうしよう……」
65: 2011/11/29(火) 16:04:42.85 ID:Cy2S9xvU0
自宅
少女「ただいま……」
キョンシー「おかえりー」ピョンピョン
少女「……」
キョンシー「やっぱり家が道場でしたかぁ」
キョンシー「すごいねー。門下生、うちの40倍ぐらいはいるよ?」
キョンシー「すっげー。トロフィーすっげー」ピョンピョン
少女「なんなんですかぁぁ!!!」
シュッ!!
スコン!!
少女「いてっ!?」
キョンシー「やーいやーい。隙だらけー。どうだー、ごぼうって結構痛いだろ?」ピョンピョン
少女「……」ゴゴゴゴゴ
キョンシー「あ、やべ……切れたんじゃない?」
少女「出ていけぇぇぇ!!!」
少女「ただいま……」
キョンシー「おかえりー」ピョンピョン
少女「……」
キョンシー「やっぱり家が道場でしたかぁ」
キョンシー「すごいねー。門下生、うちの40倍ぐらいはいるよ?」
キョンシー「すっげー。トロフィーすっげー」ピョンピョン
少女「なんなんですかぁぁ!!!」
シュッ!!
スコン!!
少女「いてっ!?」
キョンシー「やーいやーい。隙だらけー。どうだー、ごぼうって結構痛いだろ?」ピョンピョン
少女「……」ゴゴゴゴゴ
キョンシー「あ、やべ……切れたんじゃない?」
少女「出ていけぇぇぇ!!!」
67: 2011/11/29(火) 16:12:05.19 ID:Cy2S9xvU0
少女「うがぁぁぁ!!!」バキィ
キョンシー「ぐほぉ!?」
キョンシー「エマージェンシー!!エマージェンシー!!!」ピョンピョン
キョンシー「可憐な乙女がてにおえねー!!」ピョンピョン
少女「まてぇぇぇ!!!」ドガァ
キョンシー「ぎゃん?!」
キョンシー「こわーい」ピョンピョン
キョンシー「にげろー!!乙女に殺される前にー!!」ピョンピョン
少女「もう!!」ドゴォ
キョンシー「ぎゃ!?」
少女「はぁ……はぁ……」
少女「なによ……もう……」
キョンシー「ぐほぉ!?」
キョンシー「エマージェンシー!!エマージェンシー!!!」ピョンピョン
キョンシー「可憐な乙女がてにおえねー!!」ピョンピョン
少女「まてぇぇぇ!!!」ドガァ
キョンシー「ぎゃん?!」
キョンシー「こわーい」ピョンピョン
キョンシー「にげろー!!乙女に殺される前にー!!」ピョンピョン
少女「もう!!」ドゴォ
キョンシー「ぎゃ!?」
少女「はぁ……はぁ……」
少女「なによ……もう……」
68: 2011/11/29(火) 16:16:59.14 ID:Cy2S9xvU0
翌日 通学路
少女「……」
シュッ!!
少女「―――てい!!」バキィ
少女「またごぼう―――」
スコン!!!
少女「いったーい!!!」
キョンシー「てってれー」ピョンピョン
少女「まてぇぇぇ!!!」ダダダダッ
キョンシー「ぎゃぁぁ、鬼の形相で追いかけられてるぅ!!」ピョンピョン
少女「―――でぁぁぁ!!!」ドゴォ
キョンシー「へぶぅ!?」
キョンシー「すげー、スカートでとび蹴りだぜ?」
キョンシー「縞パン、好きなんだね」
少女「……なにが目的なんですか……」
少女「……」
シュッ!!
少女「―――てい!!」バキィ
少女「またごぼう―――」
スコン!!!
少女「いったーい!!!」
キョンシー「てってれー」ピョンピョン
少女「まてぇぇぇ!!!」ダダダダッ
キョンシー「ぎゃぁぁ、鬼の形相で追いかけられてるぅ!!」ピョンピョン
少女「―――でぁぁぁ!!!」ドゴォ
キョンシー「へぶぅ!?」
キョンシー「すげー、スカートでとび蹴りだぜ?」
キョンシー「縞パン、好きなんだね」
少女「……なにが目的なんですか……」
70: 2011/11/29(火) 16:20:50.65 ID:Cy2S9xvU0
翌日 通学路
シュッ!!
少女「はっ!!」バキィ
シュッ!!
少女「―――甘い!!」バキィ
少女「なんでいつもごぼう……?」
シュッ!!
少女「しまっ―――」スコーン
少女「いてっ!?」
キョンシー「いえーい」
少女「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ダダダダッ
キョンシー「こえぇぇ!!」ピョンピョン
少女「いい加減にしてぇぇ!!!」ドゴォ
キョンシー「おふぅ!?」
キョンシー「スカートでドロップキックですか……縞パン……いいよ……」デレデレ
シュッ!!
少女「はっ!!」バキィ
シュッ!!
少女「―――甘い!!」バキィ
少女「なんでいつもごぼう……?」
シュッ!!
少女「しまっ―――」スコーン
少女「いてっ!?」
キョンシー「いえーい」
少女「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」ダダダダッ
キョンシー「こえぇぇ!!」ピョンピョン
少女「いい加減にしてぇぇ!!!」ドゴォ
キョンシー「おふぅ!?」
キョンシー「スカートでドロップキックですか……縞パン……いいよ……」デレデレ
71: 2011/11/29(火) 16:24:53.41 ID:Cy2S9xvU0
翌日 通学路
少女(あと三日か……)
シュッ!!
少女「―――はい!!」バキィ
シュッ!!シュッ!!!
少女「でぁ!!!せい!!」バキィドゴォ
少女「……」
少女「……よし」
少女「学校にい―――」スコーン
少女「……」
キョンシー「隙だらけー!!」
少女「―――やぁぁぁぁぁ!!!」バシーン
キョンシー「ケツキックぅぅぅ!!??」
少女「もうやめて!!迷惑です!!」
少女(あと三日か……)
シュッ!!
少女「―――はい!!」バキィ
シュッ!!シュッ!!!
少女「でぁ!!!せい!!」バキィドゴォ
少女「……」
少女「……よし」
少女「学校にい―――」スコーン
少女「……」
キョンシー「隙だらけー!!」
少女「―――やぁぁぁぁぁ!!!」バシーン
キョンシー「ケツキックぅぅぅ!!??」
少女「もうやめて!!迷惑です!!」
72: 2011/11/29(火) 16:29:06.09 ID:Cy2S9xvU0
翌日 通学路
少女「はぁぁぁ……あと二日……どうしたら……」
シュッ!!
少女「良い道場、ないしなぁ……」バキィ
シュッ!!シュッ!!
少女「……このままじゃ勝てない」バキィボキィ
シュッ!!シュッ!!
少女「ふっ!!」バキベキィ
少女「……」
少女「……よし」
ゴォォォォ
少女「はっ!?大根が―――」ゴーン
少女「ったぁぁ……」
キョンシー「あれはやりすぎだろ」
キョンシー「そうかな?」
少女「はぁぁぁ……あと二日……どうしたら……」
シュッ!!
少女「良い道場、ないしなぁ……」バキィ
シュッ!!シュッ!!
少女「……このままじゃ勝てない」バキィボキィ
シュッ!!シュッ!!
少女「ふっ!!」バキベキィ
少女「……」
少女「……よし」
ゴォォォォ
少女「はっ!?大根が―――」ゴーン
少女「ったぁぁ……」
キョンシー「あれはやりすぎだろ」
キョンシー「そうかな?」
74: 2011/11/29(火) 16:33:32.56 ID:Cy2S9xvU0
翌日 自宅
少女「明日か……」
少女「もう……やるしかない……」
シュッ!!
少女「はぁぁ……」バキィ
少女「でも……どうしたら勝てる……?」バキィ
少女「私もずっとお父さんに鍛えられてきたけど……」バキィ
少女「それでも全国クラスのあの人になんて……」バキィ
少女「……」
少女「はぁ……」バキィ
少女「……」ベキィ
少女「やめてください!!!部屋中はごぼうだらけになったじゃないですか!!」ブゥン
キョンシー「いってぇぇぇ!!!」
少女「もう……」バキィ
キョンシー「ふふ……ごふ」ガクリ
少女「明日か……」
少女「もう……やるしかない……」
シュッ!!
少女「はぁぁ……」バキィ
少女「でも……どうしたら勝てる……?」バキィ
少女「私もずっとお父さんに鍛えられてきたけど……」バキィ
少女「それでも全国クラスのあの人になんて……」バキィ
少女「……」
少女「はぁ……」バキィ
少女「……」ベキィ
少女「やめてください!!!部屋中はごぼうだらけになったじゃないですか!!」ブゥン
キョンシー「いってぇぇぇ!!!」
少女「もう……」バキィ
キョンシー「ふふ……ごふ」ガクリ
75: 2011/11/29(火) 16:38:13.59 ID:Cy2S9xvU0
翌日 学校 道場
少女「……」
先輩「来たね」
少女「あの……やめませんか……?」
先輩「今更、何いってんの?さあ、早く着替えて」
少女「うぅ……」
更衣室
少女「はぁ……」
女キョンシー「やぁ」
少女「何用です?」
女キョンシー「はい、どうぞ」
少女「これは……」
女キョンシー「みんなで応援するから、がんば!!」
少女「えぇ……」
女キョンシー「やっぱりチャイナドレスでしょ。勝負服みたいなもんだし」
少女「……」
先輩「来たね」
少女「あの……やめませんか……?」
先輩「今更、何いってんの?さあ、早く着替えて」
少女「うぅ……」
更衣室
少女「はぁ……」
女キョンシー「やぁ」
少女「何用です?」
女キョンシー「はい、どうぞ」
少女「これは……」
女キョンシー「みんなで応援するから、がんば!!」
少女「えぇ……」
女キョンシー「やっぱりチャイナドレスでしょ。勝負服みたいなもんだし」
77: 2011/11/29(火) 16:46:37.68 ID:Cy2S9xvU0
少女「お、おまたせしました……」
先輩「ぶっ!?」
少女「……」
先輩「ふ……見た目で動揺を誘うとは……」ハァハァ
「せんぱーい!!まけるなー!!!」
「がんばってくださーい!!!」
先輩「ふふ……負けるわけがない」
少女「……」
キョンシー「がんばー!!」ピョンピョン
女キョンシー「まけるなー」ピョンピョン
少女「……くさい」
先輩「無制限一本勝負……いいね?」
少女「いつでも……どうぞ……」スッ
キョンシー「ポップコーンかってきて」
キョンシー「はいよー」
先輩「ぶっ!?」
少女「……」
先輩「ふ……見た目で動揺を誘うとは……」ハァハァ
「せんぱーい!!まけるなー!!!」
「がんばってくださーい!!!」
先輩「ふふ……負けるわけがない」
少女「……」
キョンシー「がんばー!!」ピョンピョン
女キョンシー「まけるなー」ピョンピョン
少女「……くさい」
先輩「無制限一本勝負……いいね?」
少女「いつでも……どうぞ……」スッ
キョンシー「ポップコーンかってきて」
キョンシー「はいよー」
80: 2011/11/29(火) 16:52:57.24 ID:Cy2S9xvU0
「いいな」
「わかってるって……」
キョンシー「むこうサイドが不穏ですよ?」
女キョンシー「まあ、なんかしようとしたら私たちもなんかしてやればいいじゃん」
先輩「……」
少女「……」
キョンシー「……はじめ!!」
ゴォォォン!!
少女「銅鑼!?」
先輩「―――はぁぁぁぁ!!!!」グワァ
少女「あっ!?」
先輩「ツァッラサァァ!!!」ブゥン
少女「ぎっ……!?」
キョンシー「押されてますねえ」モグモグ
女キョンシー「なんで?」モグモグ
「わかってるって……」
キョンシー「むこうサイドが不穏ですよ?」
女キョンシー「まあ、なんかしようとしたら私たちもなんかしてやればいいじゃん」
先輩「……」
少女「……」
キョンシー「……はじめ!!」
ゴォォォン!!
少女「銅鑼!?」
先輩「―――はぁぁぁぁ!!!!」グワァ
少女「あっ!?」
先輩「ツァッラサァァ!!!」ブゥン
少女「ぎっ……!?」
キョンシー「押されてますねえ」モグモグ
女キョンシー「なんで?」モグモグ
82: 2011/11/29(火) 16:57:31.22 ID:Cy2S9xvU0
少女「やぁぁぁ!!!」ブゥン
先輩「そんな蹴りじゃ、届かないって!!」サッ
少女「てぁ!!」ブゥン
先輩「お……縞パン……」ハァハァ
少女(隙が……!!)
少女「踵落とし!!!」ゴォォ
先輩「よっと」ガッ
少女「え……」
先輩「甘い……よっ!!」ドガァ
少女「ふぐぅ!?」
先輩「ふっ……」
少女「……くっ……やっぱり……このままじゃぁ……」
先輩「負けを認めたら?」
少女「で、でも……!!」
キョンシー「まずいな……」モグモグ
先輩「そんな蹴りじゃ、届かないって!!」サッ
少女「てぁ!!」ブゥン
先輩「お……縞パン……」ハァハァ
少女(隙が……!!)
少女「踵落とし!!!」ゴォォ
先輩「よっと」ガッ
少女「え……」
先輩「甘い……よっ!!」ドガァ
少女「ふぐぅ!?」
先輩「ふっ……」
少女「……くっ……やっぱり……このままじゃぁ……」
先輩「負けを認めたら?」
少女「で、でも……!!」
キョンシー「まずいな……」モグモグ
83: 2011/11/29(火) 17:02:02.50 ID:Cy2S9xvU0
キョンシー「こっちをみろぉぉぉ!!!」
先輩「!?」
キョンシー「……」ピョンピョン
少女「……隙あり!!!」
先輩「しまっ―――」
「おぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
少女「?!」ビクッ
「……」
先輩「ツェッサシャァラァァ!!!」ガキィ
少女「がっは?!」
女キョンシー「卑怯よ!!いきなり大声をだすなんて!!」
キョンシー「スポーツマンシップはどしたぁぁ!!」
「勝てばいいのよ!!勝てば!!」
キョンシー「なんてやつら……」
女キョンシー「外道ね……なら、こっちも手加減しないわ……」
先輩「!?」
キョンシー「……」ピョンピョン
少女「……隙あり!!!」
先輩「しまっ―――」
「おぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
少女「?!」ビクッ
「……」
先輩「ツェッサシャァラァァ!!!」ガキィ
少女「がっは?!」
女キョンシー「卑怯よ!!いきなり大声をだすなんて!!」
キョンシー「スポーツマンシップはどしたぁぁ!!」
「勝てばいいのよ!!勝てば!!」
キョンシー「なんてやつら……」
女キョンシー「外道ね……なら、こっちも手加減しないわ……」
84: 2011/11/29(火) 17:10:04.60 ID:Cy2S9xvU0
キョンシー「あぁ……あれを使うときが来たな」スッ
女キョンシー「ええ……」
少女「このままじゃ……まけちゃう……」
先輩「さあ、付き合ってもらう……」ハァハァ
少女「そんな……先輩、おかしいです……」
先輩「おかしくない……」ハァハァ
少女「だって―――」
シュッ!!
少女「!?」
先輩「なに!?なにかが飛んで―――」
バキィ!!!
先輩「っ!?」
少女「は、反射的に手が……」
先輩「な、なに……ごぼう……?」
女キョンシー「もっと狙って狙って」
女キョンシー「ええ……」
少女「このままじゃ……まけちゃう……」
先輩「さあ、付き合ってもらう……」ハァハァ
少女「そんな……先輩、おかしいです……」
先輩「おかしくない……」ハァハァ
少女「だって―――」
シュッ!!
少女「!?」
先輩「なに!?なにかが飛んで―――」
バキィ!!!
先輩「っ!?」
少女「は、反射的に手が……」
先輩「な、なに……ごぼう……?」
女キョンシー「もっと狙って狙って」
86: 2011/11/29(火) 17:20:14.71 ID:Cy2S9xvU0
キョンシー「ごぼうらんぶ!!」シュッシュッシュッシュッ
先輩「うおぉぉ?!」
少女「せっ!はっ!!てい!!」バキィボキィベキィ
先輩「す、すごい……ひとつ残らず……粉砕していく……」
「先輩!!見とれてる場合じゃないです!!!」
先輩「そうだ!!こんな妙技を見せ付けられたって!!」
シュッ!!
先輩「……」パシッ
先輩「ごぼうが懐に―――」
少女「―――せぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」ゴワァ
先輩「ひぃ!?まわしげ―――」
少女「ぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ドゴォ
先輩「ふごぉ!?!?」バターン
女キョンシー「やったぁ!!」ピョンピョン
キョンシー「いえーい」ピョンピョン
先輩「うおぉぉ?!」
少女「せっ!はっ!!てい!!」バキィボキィベキィ
先輩「す、すごい……ひとつ残らず……粉砕していく……」
「先輩!!見とれてる場合じゃないです!!!」
先輩「そうだ!!こんな妙技を見せ付けられたって!!」
シュッ!!
先輩「……」パシッ
先輩「ごぼうが懐に―――」
少女「―――せぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」ゴワァ
先輩「ひぃ!?まわしげ―――」
少女「ぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ドゴォ
先輩「ふごぉ!?!?」バターン
女キョンシー「やったぁ!!」ピョンピョン
キョンシー「いえーい」ピョンピョン
87: 2011/11/29(火) 17:25:52.47 ID:Cy2S9xvU0
少女「あ……」
キョンシー「やったじゃーん」ピョンピョン
女キョンシー「チャイナドレスの勝利だね!!」ピョンピョン
「せんぱーい!!!」
「しっかりしてぇ!!」
少女「だ、大丈夫ですか……?」
先輩「ふふ……負けた……流石……」
少女「い、いや……」
先輩「そんなに付き合いたくなったの……?」
少女「だって……私は女の子ですよ……?」
先輩「うん」
少女「私は普通に男の子と付き合いたいです……」
先輩「ふっ……無念……」ガクリ
「せんぱぁぁぁい!!!」
少女「……帰ろう」
キョンシー「やったじゃーん」ピョンピョン
女キョンシー「チャイナドレスの勝利だね!!」ピョンピョン
「せんぱーい!!!」
「しっかりしてぇ!!」
少女「だ、大丈夫ですか……?」
先輩「ふふ……負けた……流石……」
少女「い、いや……」
先輩「そんなに付き合いたくなったの……?」
少女「だって……私は女の子ですよ……?」
先輩「うん」
少女「私は普通に男の子と付き合いたいです……」
先輩「ふっ……無念……」ガクリ
「せんぱぁぁぁい!!!」
少女「……帰ろう」
92: 2011/11/29(火) 17:34:16.95 ID:Cy2S9xvU0
キョンシー「よかったね」ピョンピョン
女キョンシー「よかったの?あんなかっこいい人なら、女性でもいい気がするけど?」ピョンピョン
少女「私はノーマルです」
キョンシー「じゃあ、仕方ないかぁ」ピョンピョン
少女「それより……」
キョンシー「ん?」
少女「ありがとう……いつの間にか修行させてくれてたんですね」
キョンシー「え?あ、うん」
女キョンシー「いや、まあ、私たちも投擲の練習をして―――」
キョンシー「しっ!!」
少女「あの……」
キョンシー「なに?」
少女「よかったら、これからも稽古つけてくれませんか?」
キョンシー「え?!もももも、もちろんだよぉ!!」ピョンピョン
女キョンシー「うっふん……これからもよろしくね」ピョンピョン
女キョンシー「よかったの?あんなかっこいい人なら、女性でもいい気がするけど?」ピョンピョン
少女「私はノーマルです」
キョンシー「じゃあ、仕方ないかぁ」ピョンピョン
少女「それより……」
キョンシー「ん?」
少女「ありがとう……いつの間にか修行させてくれてたんですね」
キョンシー「え?あ、うん」
女キョンシー「いや、まあ、私たちも投擲の練習をして―――」
キョンシー「しっ!!」
少女「あの……」
キョンシー「なに?」
少女「よかったら、これからも稽古つけてくれませんか?」
キョンシー「え?!もももも、もちろんだよぉ!!」ピョンピョン
女キョンシー「うっふん……これからもよろしくね」ピョンピョン
93: 2011/11/29(火) 17:39:13.03 ID:Cy2S9xvU0
数日後 キョンシー道場
少女「ほら、ここだよ」
友「うえぇ……なんかくさいんだけど……」
少女「でも、ここの人たち教えかたはすごくうまいから」
友「そういうなら……」
ガラ
少女「おはようございます!!」
友「おはようご―――」
キョンシー「やっほー!!」ピョンピョン
キョンシー「その子が例の新人?!」ピョンピョン
女キョンシー「あらぁ……かわいい」ピョンピョン
友「うわぁぁ!!取り囲まれたぁぁ!??」
少女「大丈夫だって。みんな良いキョンシーさんだし」
キョンシー「んだ」
友「えぇ……」
少女「ほら、ここだよ」
友「うえぇ……なんかくさいんだけど……」
少女「でも、ここの人たち教えかたはすごくうまいから」
友「そういうなら……」
ガラ
少女「おはようございます!!」
友「おはようご―――」
キョンシー「やっほー!!」ピョンピョン
キョンシー「その子が例の新人?!」ピョンピョン
女キョンシー「あらぁ……かわいい」ピョンピョン
友「うわぁぁ!!取り囲まれたぁぁ!??」
少女「大丈夫だって。みんな良いキョンシーさんだし」
キョンシー「んだ」
友「えぇ……」
95: 2011/11/29(火) 17:47:22.41 ID:Cy2S9xvU0
女キョンシー「手首のスナップよ!!」シュッ
友「てい!」シュッ
キョンシー「ぎゃぁぁぁぁ!!!!」ザシュッ
友「あぁ!!すいません!!」
キョンシー「はい、お茶」
少女「どうも」
キョンシー「でもいいの?この道場、俺たちの道楽で作ったようなもんなのに……門下生集めに奔走してくれて……」
少女「ここがなくなったら……みなさんに会えなくなりますから」
キョンシー「おぉ……」ウルウル
キョンシー「天使じゃん!?この子、天使じゃん?!」ピョンピョン
少女「これからも私、がんばりますから。この道場を大きくしましょうね?」
キョンシー「「おぉぉぉ!!!」」ピョンピョンピョンピョンピョンピョン
少女(今度は私が恩返ししないと……)
少女「よーし!!がんばるぞー!!!」
キョンシー「「ツェッサシャァラァァ!!!」」ピョンピョンピョンピョンピョンピョン
END
友「てい!」シュッ
キョンシー「ぎゃぁぁぁぁ!!!!」ザシュッ
友「あぁ!!すいません!!」
キョンシー「はい、お茶」
少女「どうも」
キョンシー「でもいいの?この道場、俺たちの道楽で作ったようなもんなのに……門下生集めに奔走してくれて……」
少女「ここがなくなったら……みなさんに会えなくなりますから」
キョンシー「おぉ……」ウルウル
キョンシー「天使じゃん!?この子、天使じゃん?!」ピョンピョン
少女「これからも私、がんばりますから。この道場を大きくしましょうね?」
キョンシー「「おぉぉぉ!!!」」ピョンピョンピョンピョンピョンピョン
少女(今度は私が恩返ししないと……)
少女「よーし!!がんばるぞー!!!」
キョンシー「「ツェッサシャァラァァ!!!」」ピョンピョンピョンピョンピョンピョン
END
98: 2011/11/29(火) 17:54:22.60
乙
99: 2011/11/29(火) 17:55:29.62
乙
101: 2011/11/29(火) 18:01:49.24
もっかいキョンシー見直してくるわ
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります