1: 2014/09/24(水) 22:37:55.98 ID:qnWZfgSG0
のび太「え」

ドラえもん「馬鹿が!貴様はそうやって俺に泣きつけば、すぐに助けてもらえると思っているのだろう!?」

のび太「え、あの」

ドラえもん「この…大馬鹿が!!!!」グワッ

のび太「ギャッ!」

 https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1411565865

2: 2014/09/24(水) 22:39:56.47 ID:qnWZfgSG0
ドラえもん「貴様は!それだから!!」ガッ

のび太「痛っ!」

ドラえもん「いつまでも!ロクデナシの!穀潰しの!」ゲスッ

のび太「ちょ…ちょっと…やめ…」

ドラえもん「どうしようもねえ!ウスノロなんだ!」ドゴッ

4: 2014/09/24(水) 22:43:06.87 ID:qnWZfgSG0
のび太「痛いよお!」

ドラえもん「うらああ!!」バキッ

のび太「うわああああああああん!」

ドラえもん「うるせえ!!!」

バチーーーン!!

のび太「…」ポカーン

ドラえもん「いいか、よく聴け!」

6: 2014/09/24(水) 22:45:04.09 ID:qnWZfgSG0
ドラえもん「俺がこの世界に来てから随分経った。
しかし!貴様はいつまでも馬鹿のままだ!」

のび太「馬鹿って…」

ドラえもん「そしてついに!セワシ様はお怒りになった!」

のび太「セワシくんが?」

ドラえもん「おい!!セワシ『様』だろうが!間抜け!」ボスッ

のび太「はう!」

7: 2014/09/24(水) 22:48:15.80 ID:qnWZfgSG0
ドラえもん「とにかく!セワシ様は俺の
システムを変えなさった!」

のび太「…システム?」

ドラえもん「いままでは『理想の親友モード』だった!」

ドラえもん「だから俺は、貴様に様々な道具を与えた!
ピンチの時も迅速に駆けつけた!」

のび太「う、うん」

8: 2014/09/24(水) 22:51:55.69 ID:qnWZfgSG0
ドラえもん「俺の基本モードには、『理想の親友』『理想の教師』
『理想のベビーシッター』『理想のトレーナー』などがある!」

ドラえもん「そしてアドバンストモードには、
少し厳しくなった4つのモードがある!」

ドラえもん「『冷血教師』『歩く法律』
『人造嫌味上司』『人間調教師』だ!」

11: 2014/09/24(水) 22:57:00.94 ID:qnWZfgSG0
のび太「かなり厳しいよ!」

ドラえもん「黙って聴け!」

ドラえもん「だが、俺の現在のモードは、それらを遥かに凌ぐ…」

のび太「そ、それは…?」

ドラえもん「『古代ギリシアのスパルタ式ペロポネソス教育法モード』だ!!」

のび太「え?古代…?」

13: 2014/09/24(水) 23:00:09.08 ID:qnWZfgSG0
ドラえもん「ダアアアアア!!」

のび太「わあっ!」

ドラえもん「つべこべ言うな!
すでに教育は始まっているのだぞ!」

のび太「う、うん」

ドラえもん「『はい』だろうが!」ガスッ

のび太「痛っ…!は、は、はいっ!!」

ドラえもん「ようし!!」

14: 2014/09/24(水) 23:04:47.39 ID:qnWZfgSG0
ドラえもん「勉強の前に、まずは精神を統一せねばならぬ!」

のび太「はい!」

ドラえもん「そこに正座だ!」

のび太「はいっ!」

ドラえもん「目を閉じ、心を無にするのだ!」

のび太「はい!」

15: 2014/09/24(水) 23:07:46.25 ID:qnWZfgSG0
ドラえもん「よし!そのまま、30分、続けろ!」

のび太「さ、さんじゅっぷううん!?」

ドラえもん「黙ってやれ!!」ゴッ

のび太「あが!」

ドラえもん「俺はずーっと監視し続ける!姿勢を崩したり、
居眠りをしたとなると…」

ドラえもん「こうだっ!」バコン

のび太「ごぼっ!!」

16: 2014/09/24(水) 23:10:40.66 ID:qnWZfgSG0
のび太「…」

ドラえもん「…」

のび太「…」

カラス「カア…カア…」

のび太「…」

のび太 (い…痛い)

ドラえもん「カアーーーッツ!!」ゴキ

のび太「なっはあ!」

17: 2014/09/24(水) 23:13:24.92 ID:qnWZfgSG0
ドラえもん「姿勢を崩すな!」

のび太「脚が…」

ドラえもん「いずれ感覚が無くなる!
それくらい我慢しろ!」

のび太「うぐう…」

ドラえもん「…」

のび太「…」

ドラえもん「いいか、俺はロボットだ。どんな些細なことも見逃さない」

18: 2014/09/24(水) 23:15:44.36 ID:qnWZfgSG0
のび太「…」

ドラえもん「退屈も、疲労も無いからな」

のび太「うう…」

5分経過…

のび太「脚があ…脚があ…」

ドラえもん「うるせえぞ!さっきから!」バン

のび太「もう…限界だよう…」

23: 2014/09/25(木) 07:48:28.34 ID:1AtwIRkZO
ドラえもん「ええい!貴様は赤子か!」サッ

ドラえもん「ダア!『猿ぐつわ』!

のび太「え!むぐっ!」

ドラえもん「終わったら取ってやる」

のび太「…」

ドラえもん「さあ、あと24分。まだ先は長いぞ」

のび太 (うう…)

24: 2014/09/25(木) 07:52:16.67 ID:1AtwIRkZO
ドラえもん「…」

のび太 (どうして…?)

ドラえもん「…」

のび太 (こんなドラえもん…いやだよお…)

ドラえもん「…」

のび太 (こんなのが続いたら…氏んじゃうよお…)ボロボロ

ドラえもん「ん?何だ貴様…泣いているのか?」

25: 2014/09/25(木) 07:59:33.36 ID:1AtwIRkZO
のび太「…」

ドラえもん「はあ…どこまでも情けない奴だ」

ドラえもん「ま、泣きたいだけ泣けばいい。
俺には関係ないからな」

のび太「…」ボロボロ

10分経過…

のび太 (本当だ…脚の痛みが消えてきた)

のび太 (これなら眠れるかも…バレないよね?
どうせ目は閉じてなきゃいけないんだし)

26: 2014/09/25(木) 08:05:00.85 ID:1AtwIRkZO
のび太「…」

ドラえもん「おい」

のび太「!」ビクッ

ドラえもん「貴様…居眠りをするつもりだな?」

のび太「…」

ドラえもん「俺は全部分かっているぞ?
そんな真似はやめろ。いいな?」

のび太「…」

27: 2014/09/25(木) 08:13:58.96 ID:toTDQvw7O
さらに11分経過…

ドラえもん「あと3分だ」

のび太 (ぐぐぐ…また痛みが…)

ドラえもん「あと2分」

のび太 (つらいよお…つらいよお…)

ドラえもん「5、4、3」

のび太 (ぬうううう…)

ドラえもん「2、1、終了!」サッ

のび太「どわあ!!」

28: 2014/09/25(木) 08:18:50.02 ID:toTDQvw7O
ドラえもん「やれば出来るじゃないか!ハッハッハ!」

のび太「あいてててて!脚が!ぐわああああ!」

ドラえもん「しばらく楽にしていろ。何か飲むか?」

のび太「うん…」

ドラえもん「ダア!『なんでも蛇口』!」

ドラえもん「コーラでいいか?」

30: 2014/09/25(木) 08:35:42.20
のび太「うん」

ドボボボ
ドラえもん「そら」

のび太「ありがと」

ゴクゴク

ドラえもん「飲んだか?よし!続きだ!」

のび太「ひっ」

ドラえもん「ダア!『どこでも塾』!」ドカン

のび太「わ!」

31: 2014/09/25(木) 08:40:16.30
ドラえもん「この箱の中は、快適な勉強部屋になっている!
さらにロボット講師付きだ!」

ドラえもん「入れ!」ガッ

のび太「ぴゃっ!」

バタン

ドラえもん「これでよし!」

32: 2014/09/25(木) 08:43:01.26
2時間後…

ドラえもん「出ろ!」

バタン!

のび太「」ふらふら

ドラえもん「どうだ?ロボット講師は?」

のび太「よく…わからないや…」

ドラえもん「ロボット講師の解説を理解できないとは…」

のび太「疲れたよお…」

33: 2014/09/25(木) 08:46:10.93 ID:toTDQvw7O
ドラえもん「そうか。よし、この錠剤を飲め。
疲れているほど、効果が高まる」

のび太「これは…?」

ドラえもん「ちょっとした回復薬だ。
いいから飲め。ほら、水だ」

のび太「うん」ゴクッ

のび太「…」

のび太「おう…」ホワ~ン

35: 2014/09/25(木) 12:25:30.56
ドラえもん「効いたな」

のび太「ほーう…」ホワ~ン

のび太 (何だろう…変な感じ。
ドラえもんの声が…すごく心強い…)

ドラえもん「さあ、俺の言う通りにするか?」

のび太「はい!」トロ~ン

ドラえもん「ようし!では、続きだ!」

のび太「はい!」

36: 2014/09/25(木) 12:28:32.10
ドラえもん「ダア!『タンマウォッチ』」!

デーン!

ドラえもん「これでよし!もはや時間は存在しない!」

ドラえもん「さあ!始めるぞ!」

のび太「はいッ!!!」

37: 2014/09/25(木) 12:34:07.82
銀河万丈の声で再生されるなこのドラえもんは

41: 2014/09/25(木) 13:28:14.37
ドラえもん「そろそろ、タンマウォッチを解除する時が
来たようだ」

のび太「…」

ドラえもん「明日は、学校へ行ってくれ。久々にな」

のび太「…はい」

ドラえもん「難しいとは思うが、
自然に振舞うように気をつけてくれ」

のび太「…はい」

42: 2014/09/25(木) 13:33:07.19
翌日

しずか「あ、のび太さん」

のび太「しずかちゃん…おはよう」

しずか「のび太さん?何か変よ」

のび太「…そんなことは無い」

しずか「そう?そういえば、昨日の感想文の宿題はやった?」

のび太「宿題…?うむ、知らんな」

43: 2014/09/25(木) 13:44:24.75
しずか「あら、そうだと思った」

のび太「…なに?」

しずか「のび太さんが宿題をやって来たの、
見たことないもの」

のび太「…そうか。そうだな、僕は
そういう人間だったな…ふふふ」

しずか「…?」

44: 2014/09/25(木) 13:46:48.88
のび太「ところで…持っているその本は?」

しずか「これ?『星の王子様』よ。あたし、大好きなの」

のび太「星の王子様ね…」

「おうい!」

45: 2014/09/25(木) 13:52:05.78
しずか「あ、たけしさんとスネ夫さんよ」

ジャイアン「おう!おはよう!」

しずか「あら、たけしさんも本を持ってるのね」

ジャイアン「そうとも!読書週間だからな!」

スネ夫「『百万回生きたねこ』だよ。僕が紹介してあげたんだ。
本のことなら、よく知っているからね」

46: 2014/09/25(木) 13:54:24.65
しずか「スネ夫さんは、どんな本を読んだのかしら?」

スネ夫「ジャーン!『三国志』だよ!」

しずか「三国志?それ、難しいんじゃない?」

スネ夫「いやあ、歴史は面白いねえ。まあ、
内容はなかなかの上級者向けだけど」

ジャイアン「ほー」

しずか「さすがスネ夫さんね!」

47: 2014/09/25(木) 13:56:50.22
スネ夫「おいのび太!何か読んだのか?」

ジャイアン「どうせ『桃太郎』でも読んだんだろ!がははは!」

スネ夫「ぐふふふふ!」

のび太「…そうだねえ」

のび太「最近読んで非常に興味深かかったのは…トマス・ピンチョンの
『エントロピー』だね。ちょっと難しいけど」

ジャイアン「ピン…?」

しずか「?」

48: 2014/09/25(木) 13:58:24.80
のび太「もっと読みやすいものだと…マイケル・クライトンの
『スフィア』とか。特に思わせぶりなラストが憎いねえ。
彼の作品には生物学的な描写が多くて、僕も大好きなんだ」

スネ夫「??」

49: 2014/09/25(木) 14:01:33.48
のび太「あと、スティーブン・キングの『IT』は読み応えがあったよ。
4巻まで分けられていてね。これは彼の代表作で有名な作品なんだ。
やっぱり、ホラー小説で彼に並ぶ作家はいないねえ」

ジャイアン「???」

スネ夫「???」

しずか「???」

50: 2014/09/25(木) 14:03:13.40
のび太「次は、フィリップ・カーの『殺人摩天楼』を原語で
読むつもりなんだ。SFの中でも、僕が好きな作品だよ。
ちょっと残酷な描写が多いけど、そこがまたいいんだ」

スネ夫「…」

ジャイアン「お、おう」

しずか「のび太さん…やっぱり変よ…」

51: 2014/09/25(木) 14:31:59.88
スーパーノビータになってしまったww

52: 2014/09/25(木) 14:52:37.61
のび太「スネ夫は、歴史が好きなのか?」

スネ夫「は、はい」

のび太「三国志を読んだら、エドワード・ギボンの
『ローマ帝国衰亡史』を読むといい」

スネ夫「ローマ…」

のび太「11巻もあるが、ローマ帝国並びに周辺民族の動きが
詳細に描かれている。コンモドゥス帝などの暴政や、
ディオクレティアヌス帝の善政など、皇帝のエピソードもあって、
純粋に読み物としても楽しめると思うよ」

53: 2014/09/25(木) 14:53:33.11
スネ夫「はあ」

ジャイアン「…」

しずか「…」

スネ夫 (どうしたんだよ、のび太!
なんか気まずくなっちゃったじゃないか!)

54: 2014/09/25(木) 15:02:57.97
好転したからなんとも言えぬ

55: 2014/09/25(木) 15:07:04.86
これに加えてのび太の射的能力が加われば…

あかん 最強のソルジャーが出来てしまう

57: 2014/09/25(木) 15:16:41.91
キーンコーンカーンコーン

先生「さて、先週言った通り皆さんには、
読書週間に読んだ本の感想を発表してもらいます」

ザワザワ

先生「本の名前と、特に印象に残った部分を述べること!
では、そっちの席から順番に」

59: 2014/09/25(木) 15:26:19.32
「『注文の多い料理店』を読みました。ハラハラドキドキするのが
良かったです」

「『いやいやえん』を読みました!こぐちゃんが可愛いかったです!」

先生「…皆さん、もう少し具体的な感想を言いましょう」

60: 2014/09/25(木) 15:31:55.98
先生「えー、つぎは野比か」

のび太「はい」

先生「野比、何も読んでいないなら、正直に言いなさい。
そうすれば私も…」

のび太「読みました」

先生「…」

のび太「…」

先生「そ、そうですか。では、どうぞ」

のび太「はい」

先生 (野比が本を読むとは…どうせ、『桃太郎』とか、
その程度だろう)

61: 2014/09/25(木) 15:34:52.07
みんなして桃太郎www

63: 2014/09/25(木) 15:39:29.07
のび太「そうですね、最近読んだ中でも印象的だったのは…」

のび太「『火刑台への道』という、中世ヨーロッパにおける
魔女裁判に焦点を当てた作品があります」

のび太「これは、当時の記録から、ある貧しい一家が捕らえられ、
拷問に苦しみ、最終的には見せしめに処刑されるまでの過程を
克明に再現したものです」

のび太「特にショッキングなことは、現在とあまりにもかけ離れた
価値観の違いです。当時では、あらゆる出来事、さらには人間の
行動までが神の存在を前提とされていました」

64: 2014/09/25(木) 15:46:41.39
のび太「この『火刑台への道』では、さらに悪魔という概念が
積極的に関わってきます。例えば、悪事を働く人間には
悪魔が取り憑いているため、とされていました」

のび太「舞台である16世紀末期では、自白を引き出す手段として、
まだ拷問が使われていました。その拷問の苦痛によって、悪魔が
容疑者から去り、始めて真実が語られる、そのような
考えがあったようです」

のび太「容疑者が罪を認めなかったり、黙秘しているのであれば、
それは悪魔によって守られているからだ、とされました。
つまり、容疑者が無罪である可能性など、少しも考慮
されなかったのです」

のび太「…とにかく、宗教が密接に関わっている中世という時代を
学ぶ上で、この作品は参考になると思いました。以上です」

67: 2014/09/25(木) 15:52:43.47
シーーーン…

先生「…」ポカーン

先生「…あ、み、皆さんも、野比くんを見習いましょう…ゴホン」

その後も…

先生「…では、筆算を使って難しい問題を解きましょう。
時間がかかっても構いません。」

先生「えー、27×196は」
のび太「5292です」

先生「…」

先生「ちょ、ちょっと待ってください」ペラペラ

先生「…正解です」

ザワザワ…

68: 2014/09/25(木) 16:00:01.39
先生「…では、この生き物は何という…」

のび太「カナブンです。コガネムシ科ハナムグリ亜科。
まあ、カナブンというのは光沢のあるコガネムシ類の通称ですが…。
学名は…」

先生「はい!はい!学名は結構です!」

ザワザワ…

69: 2014/09/25(木) 16:02:15.49
ダダダダダダッ!!

先生「50mを5.1秒だとっ!?信じられん!」

ザワザワ…

先生 (ふー…どうも調子が狂うな…。
野比のやつ、何があったんだ?)

70: 2014/09/25(木) 16:08:05.33
キーンコーンカーンコーン

ジャイアン「おい、のび太!野球するぞ!お前がいれば…」

のび太「…」ギロ

ジャイアン「…ええっと…」

のび太「悪いが、僕は帰って勉強をしなくてはならない。すまないね」

ジャイアン「お、おう。わかった…」

のび太「…」スタスタ

スネ夫「のび太のやつ…何があったんだろ」

ジャイアン「さあな…。とにかく、近づかない方がよさそうだ…」

71: 2014/09/25(木) 16:11:46.74
その頃

ドラえもん「…」

ドラえもん (ん?引き出しが…?)

ガタ!

ドラえもん「うわ!」

セワシ「やあやあ!ドラえもん!」

ドラえもん「これはセワシ様!ようこそおいでに!」

セワシ「彼は…?」

ドラえもん「おそらく、まだ学校でしょう」

72: 2014/09/25(木) 16:18:26.74
セワシ「そうか。…で、うまくいってるか?」

ドラえもん「もちろんです。セワシ様の予想通り、
実に簡単に済みました」

セワシ「そうか!それは何より!」

ドラえもん「…セワシ様、また一段とお若く…」

セワシ「お、分かったか?新しい美容整形を試したんだ」

73: 2014/09/25(木) 16:23:01.82
ドラえもん「それはそれは!」

セワシ「とても59歳には見えまい!あの影武者のことを怪しむ声も
一向に挙がらぬ!」

ドラえもん「全ては順調!そうですね?」

セワシ「そうだ!わが帝国の復活もそう遠くない!
ふはははははは!!!!」

ドラえもん「はっはっはっはっは!!」

74: 2014/09/25(木) 16:34:45.80
セワシ「では、どんどん計画を進めてくれ。頼んだぞ!」

ドラえもん「はっ!」ビシ

ガタ!

ドラえもん「…」

ドラえもん (まったく…セワシ様の計画は本当に素晴らしい…)

ドラえもん (過去で頭の弱い人間を探し、その子孫だと名乗り、
俺を送り込む…)

ドラえもん (俺はしばらく、そのターゲットと生活し、
頭と心の弱さを見極める)

75: 2014/09/25(木) 16:48:40.22
ドラえもん (ターゲットが条件に当てはまれば、洗脳と訓練を開始する…)

ドラえもん (最終的には、立派な戦闘員となったターゲットに、
周辺の人物の洗脳を任せる)

ドラえもん (そして、同志の数は増えていく…)

ドラえもん (未来では違法な道具も、ここでは
好きなだけ使えるのだ!)

76: 2014/09/25(木) 16:56:24.17
ドラえもん (惜しくも実現しなかった、『銀河共産帝国』を、
過去の世界に作ろうとは…本当に大したお方だ…)

ドラえもん (過去では大規模な宗教団体に過ぎずとも、年限を経て、
今度こそ帝国は成るであろう!!)

ガラッ!

のび太「帰りました!」

78: 2014/09/25(木) 17:02:05.12
ドラえもん「よろしい!座れ!」

のび太「はい!」

ドラえもん「いよいよ、週末は司法試験だ。まあ、
合格は確実だが…最終確認をしよう!」

のび太「は!」

ドラえもん「だがその前に、いつものやつだ!」

のび太「はい!」

79: 2014/09/25(木) 17:05:45.17
ドラえもん「第3章15節!」

のび太「我々銀河共産帝国の子は、いかなる場合においても、
命を捨てて偉大なる同志総統へ尽くすことを誓う!」

80: 2014/09/25(木) 17:07:59.29
ドラえもん「1章22節!」

のび太「銀河共産帝国は、常に寛容である。窃盗、姦通、殺人、
いかなる罪も、強制労働のみをもって処するべし!」

のび太「ただし、少しでも政治批判をしようものなら、
その者を生かしておいてならぬ。秘密警察は常に監視を行い、
見つけ次第、銀河裁判所へ連行し、極刑をもって償わせるべし!」

81: 2014/09/25(木) 17:10:01.49
ドラえもん「15章3節!」

のび太「資本主義とは、人類の罪そのものである!我ら銀河共産帝国は、
平等を実現するために、この資本主義を打倒せなばならぬ!」

83: 2014/09/25(木) 17:14:36.58
ドラえもん「同志セワシ、ばんざい!!」

のび太「ばんざああああい!!」

ドラえもん「同志セワシ、ばんざい!!」

のび太「ばんざああああい!!」

「ばんざああああああい!!」

「ばんざあああああああああああああああい!!!!!」



82: 2014/09/25(木) 17:12:57.54
まっかっかだな

85: 2014/09/25(木) 17:19:43.16
乙。
スレタイからはとても想像できない終わり方だった

86: 2014/09/25(木) 19:36:54.06
共産なのに帝国なのか……

引用元: のび太「ド…」ドラえもん「甘いッ!!」