悪魔ちゃん「…………」ｼﾞｰｯ

俺「………なに」

悪魔ちゃん「がぶってしたいです」

俺「嫌です」

悪魔ちゃん「…………なんでですか」

俺「ろくなことにならなそうなので」

悪魔ちゃん「…………わたしそんなに信用できないですか」

俺「信用してほしいなら良いこと悪いことぜんぶちゃんと説明してください」

悪魔ちゃん「…………そ、そしたら、説明したら、おーけーですか、」ﾁﾗｯ

俺「内容によります」

悪魔ちゃん「……………聞いてから断るのはだめです、きっと断られます。２回目お願いするのがより困難になります」

俺「そんな内容なら頼まないでください…………ｗ」

悪魔ちゃん「…………」

俺「…………まあでも聞くだけ聞かせてよ。いちおう寝てるとこ襲わずに言ってくれたところを評価してね」

悪魔ちゃん「！、ふふ、わたし真面目でいい子なので♪」

俺「うちにきたとき一方的に魔力契約されたのはまだ消えてないんですけどね」

悪魔ちゃん「う゛、………、あれは、緊急事態でしたし、俺さんも、了承してくれました、し、」

俺「…………そりゃあ血まみれの女の子がいてそれで助かると言われれば、拒否れないというか、」

悪魔ちゃん「でも了承しましたね？♪」

俺「はいそうですそうですがじゃあ今回は断ってよさそうですねー」

悪魔ちゃん「あっ、俺さんごめんなさい嘘ですめちゃとてもまじ感謝してますお礼はどんなことでもしますから今回もわたしのためにいっぱつおーけーしてくださいねぇ俺さん（泣）」

俺「はぁ…………」

悪魔ちゃん「ち、ちなみにこれは正式な契約ですからこのまえの荒っぽい粗末なものとはぜんぜんちがって、俺さんにもちゃんと利益があります、ぎぶあんどていく、というやつです」

俺「………というと」

悪魔ちゃん「ふふふ、まずですね、わたしと俺さんは対等な契約者になって、契約はお互いの合意と信頼に基づくものになります。つまり俺さんがやだなーと思ったら、そこで解除です」

俺「…………」

悪魔ちゃん「つぎに、わたしはこれまでどおり魔力その他を俺さんから必要なときに引き出すのはかわりませんが、その対価として俺さんはつぎのどれかを選べます」

俺「…………？」

悪魔ちゃん「ふふ、聞きたいですか？」

俺「はよ」

悪魔ちゃん「聞いたら選ばないとだめですよ？♪」

俺「………もういいわかったはやく言って眠いの」

悪魔ちゃん「はーい♥」

あｋ

悪魔ちゃん「ひとつめ、わたしのスキルをひとつ俺さんが使えるようにします。なんでもいいですからね」

俺「…………悪魔ちゃんのスキルとか知らないんだけど」

悪魔ちゃん「んーそうですね、たとえば、『好きな人をメロメロにしちゃう怪電波的な視線』とかですかね」

俺「淫魔かよ…………」

悪魔ちゃん「つぎに、寿命の共有です」

俺「え」

悪魔ちゃん「ふふ、文字通りわたしと寿命を足してにでわってわけあいますが、そこまで単純ではないです。たとえば、俺さんが事故や病気で亡くなっても、然るべき寿命分が共有分として残っていれば、氏なないですみます」

俺「なにそれやばい」

悪魔ちゃん「まぁわたしも寿命を費やす技などがありますので一概に俺さんが特をするとはいえませんが…………」

悪魔ちゃん「ちなみにこれは魂レベルで成立するので契約解除が不可能になる特約つきですのでご了承ください♪」

俺「最初と話違うじゃん………」

悪魔ちゃん「そしてさいごですが、みっつめです」

俺「…………」

悪魔ちゃん「……………、その、」

俺「？」

悪魔ちゃん「………………わたし、です」ﾁﾗｯ

俺「…………、え」

悪魔ちゃん「……………に、２回目は言いません」

俺「…………じゃあくわしく説明を」

悪魔ちゃん「……………説明も何もないです、その、つまり、」

俺「…………」

悪魔ちゃん「…………だから、そのですね、俺さんに、わたしのこと、あげ、ます、という、こと、です……………。」ﾁﾗｯﾁﾗｯ

俺「」

悪魔ちゃん「さ、さあえらびなさい、ろくな選択肢がないとか言って逃げるのは不可、不可です！ｗ」

俺「わかっててもったいぶってたなこの小悪魔…………」

悪魔ちゃん「ふひひ………どうしますか、俺さん。」ﾁﾗｯ

俺「迷うなー…………どれも選びたくない的な意味で」

悪魔ちゃん「へへ、そりゃどうもｗ」

俺「…………、ちなみに、最初と最後は契約破棄できるの」

悪魔ちゃん「え、あ、最初のはできませんね、わたしと術式を共有するのはつまり魔力構成をリンクさせることですから、破棄すれば俺さんは氏にます」

俺「」

悪魔ちゃん「さいごのはそうですねー、破棄できなくはないですが、……………その、女の子を捨てちゃうとか、だめ、ですよ…………？」ﾁﾗｯ

俺「」

俺「（結局だめじゃねえか…………）」

悪魔ちゃん「…………？♪♥」

俺「えぇ…………やっぱ選ばなきゃだめ？」

悪魔ちゃん「わたしとしてもいまの一方的な仮契約は不安定ですし、俺さんにも悪いなーと思っているのですが」

俺「……………、もっとふつうな契約ないの」

悪魔ちゃん「ふひ、ごめんなさい、わたし悪魔なのでｗ」

俺「はぁ…………仕方ないなあ」

悪魔ちゃん「ど、どれにしますか、……………！？」

俺「……………悪魔ちゃん」

悪魔ちゃん「…………！！」

悪魔ちゃん「………ふ、ふふ、くふふ、俺さん、やはり見る目がありますね…………くくく」

俺「…………」

悪魔ちゃん「くひひ、さすがわたしが選んだヒトです、最上位の契約を選択するとは度胸十分意気込み良しですね！♥」

俺「え」

悪魔ちゃん「悪魔との際上位契約とはすなわち等価契約、つまりわたしのものは俺さんのもの、俺さんのものはわたしのもの、俺さんはわたしのものでわたしは俺さんのもの、俺さんはわたしでわたしは俺さんです」

俺「…………や、やっぱくだらないスキルの方に、」

悪魔ちゃん「だめですこれは決定事項です俺さん、」ｸﾞｲｯ

俺「ちょ、待っ、悪魔ちゃんさん、」

悪魔ちゃん「ふふ、落ち着いてください、悪いようにはしません、絶対です、約束します。」

俺「こ、心の準備が、」

悪魔ちゃん「わたしは俺さんにあったときから、こうなると思ってましたよ？♥」

俺「」

悪魔ちゃん「♪♥」

悪魔ちゃん「ふふ、でも、俺さんにはひとつ嘘をついてました」

俺「……嘘しか言われてないきがするんですが」

悪魔ちゃん「あ、ひどい、そんなことないですよー？ｗ」

俺「で、なに、」

悪魔ちゃん「この種の契約だと、わたしががぶってするだけじゃ少し足らないんです」

俺「…………腕一本とか？」

悪魔ちゃん「えｗちがいますよーｗ俺さんも、わたしにがぶってしてもらいたいんです。そのあと、契約の証を交わします」

俺「…………具体的に言うと」

悪魔ちゃん「……………あ、あれです」

俺「わかるかｗ」

悪魔ちゃん「…………と、ともかく、はじめますからね、逃げちゃだめですからね、」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

俺「わーったわーった、悪魔ちゃんの好きなようにどーぞ」

悪魔ちゃん「……………ふふ」

悪魔ちゃん「まずは、えと、その、わたしから、俺さんへ、魔力と魂の痕跡を刻みます…………ええと、いちばん、理想は、首筋に、がぶ、なんですけど、………目立たないとこのほうが、いいですか」

俺「んーそうだな…………、まあでも、首でいいよ」

悪魔ちゃん「………ほ、ほんとに、いいですか」

俺「うん。ちょっとやらしくていいかも」

悪魔ちゃん「そ、そういうのじゃ、ないですからね！…………///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

俺「さ、どうぞ」

悪魔ちゃん「ででで、では、でわ、失礼、しま、す……………」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

俺「……………」

悪魔ちゃん「…………はぁ、はぁ……………♥」ｶﾞﾌﾞｯ

俺「う…………」

悪魔ちゃん「…………♥」ｶﾞﾌﾞ-

俺「…………ぐ」ｽﾞｷｯ

悪魔ちゃん「………ん、ぷはあ、ふふ、俺さん、おわりましたよ。すこし痛かったですね、ごめんなさい」ﾑｷﾞｭｳ

俺「…………だ、大丈夫、それで、」

悪魔ちゃん「あ、はい。ふふ、こんどは、俺さんから、わたしに、…………ふひひ、がぶっと、おねがいします…………///」ｷｭﾝｷｭﾝ

俺「…………、おなじところで、いいの、」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

悪魔ちゃん「ふふ、すきなところに、いいですよー？♥」

俺「……………いちおう、同じところに、するね、」

悪魔ちゃん「あぁ………俺さん、素敵です。同じところにすると、いちばんいい契約なんです。」

俺「…………、がぶって、するよ、」

悪魔ちゃん「…………はい♥」

俺「……………、」ｶﾞﾌﾞｯ

悪魔ちゃん「あぁっ……………♥」ｿﾞｸｿﾞｸ

俺「……………///」

悪魔ちゃん「…………♥」ｷｭﾝｷｭﾝ

俺「…………ん、」

悪魔ちゃん「♥………あ、もう、おーけーです、ちゃんと、できてますよー♪」

俺「…………、ど、どう、かな」

悪魔ちゃん「へへへ、とってもどきどきしました♪」

俺「……………あと、なんだっけ」

悪魔ちゃん「あ、えと、その、契約自体はこのまま術を唱えておわりにも？できるんですが、その、」ﾁﾗｯ

俺「？」

悪魔ちゃん「…………、い、いちおうですね、その、信頼の証というか、そういうのを交わすのが、通例で、」ﾁﾗｯﾁﾗｯ

俺「べつにいいけど、どういうのをすればいいの、」

悪魔ちゃん「……………、で、では、その、すこし準備がいるので、その、これは秘密なことなので、できれば俺さん目を閉じて、見ないでいただけると、」ﾁﾗｯﾁﾗｯﾁﾗｯ

俺「見ても覚えたりしないよ、まあいいけどｗ」ﾒﾄｼﾞﾙ

悪魔ちゃん「……………」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

俺「それでー？」

悪魔ちゃん「……………、…………。」

俺「？」

悪魔ちゃん「…………。」ﾁｭｳ

俺「！？！？」

悪魔ちゃん「………ん、」ﾁｭｯﾁｭ

俺「！？！？！？？！？！？」

悪魔ちゃん「……………ん、ん、♥」ｷｽｷｽｽｷｽｷﾁｭｯﾁｭ

俺「」

悪魔ちゃん「……………♥///」

悪魔ちゃん「…………、はぁ、はぁ、」

俺「…………あの、悪魔さん…………？」

悪魔ちゃん「……………こ、これで、契約は完了、です、」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

俺「………い、一体何して、」

悪魔ちゃん「い、いいじゃ、ないですか、それに、俺さんは、もう、わたしのものです、だれにも、あげません、わたしだけ、なんですから、ね…………？」ﾁﾗ

俺「」

悪魔ちゃん「………そ、それに、わたしも、もう、俺さんの、ものです、から」ﾁﾗｯ

俺「…………そ、それは、どうも、」

悪魔ちゃん「……………、な、なので、その、」

俺「……………？」

悪魔ちゃん「す…………すきな、ときに、わたしのこと、がぶって、して、いいですから、ね…………？」ﾁﾗｯﾁﾗｯ

俺「」

悪魔ちゃん「…………♥」

俺「…………がぶっ、とは、」ﾁﾗｯ

悪魔ちゃん「………も、もう、俺さん、そういうの、言わせるのが、趣味なんですか…………？///」

俺「え、あ、ちがくて、」

悪魔ちゃん「ふふ、いいですけどね…………えへへ、俺さん。」ﾑｷﾞｭｳ

俺「な、なんでしょう、」ﾄﾞｷｯ

悪魔ちゃん「…………わたしのすきなところに、がぶって、できるんですよ？」

俺「…………」

悪魔ちゃん「わたしのこと、たべちゃって、いいんですよ…………？♥」

俺「…………そ、それは、どういう、」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

悪魔ちゃん「わからない、ひとですね……………もう」

俺「！………」

悪魔ちゃん「……………わたしのこと、たべて、ください。」ｷﾞｭｳ

俺「」

悪魔ちゃん「…………///」

悪魔ちゃん「ふふ…………これ、悪魔の誘惑なんですけどね、咬跡で感覚をリンクして、してみると、ぜったい、病みつきになりますよ…………？♥」

俺「…………」

悪魔ちゃん「それに、わたし、俺さんなら、あんまり、嫌がったり、しませんし、」

俺「悪魔ちゃん」

悪魔ちゃん「あ…………はい」

俺「……………その、そういうことも、いいんだけど、さ」

悪魔ちゃん「…………はい」

俺「…………いちおう、ちゃんと、順番と、関係は、築きたいので、その、」

悪魔ちゃん「…………？」

俺「…………まずは、その…………ふつうに、お付き合いを、おねがい、しようかと、」

悪魔ちゃん「！！、…………ふ、ふふ、俺さん、ふふ、俺さん、俺さん……………」ｷﾞｭｳ

俺「悪魔ちゃん、」

悪魔ちゃん「えへへ…………じゃあ、俺さんと、恋人、に、なれるんですね…………？」

俺「………うん」

悪魔ちゃん「…………ふひ、俺さん」

俺「…………はい」

悪魔ちゃん「…………ずっと、一緒にいる契約で、お付き合い、お願いしてもいいですか」

俺「………その契約をさきにしちゃったけどね」

悪魔ちゃん「…………ふふ、そう、ですね。」

俺「…………しょうがない悪魔からだから、面倒みてあげるよ」

悪魔ちゃん「…………おねがいします。」

俺「…………はいｗ」

悪魔ちゃん「……………♥」


めでたし

期待してたのとちがう

俺はこれでいい