チノ「…さて、もういいですよ」

ココア「」ﾋﾟｮｺﾘ(リボンから頭を出す)

チノ「バレなくて良かったですね。千夜さんとマヤさんに見つかったら、何をされるか…」

ココア「」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

チノ「安心してください。今までお世話になったぶん、元に戻るまで、私が面倒見てあげます」

ココア「！」ﾆｺﾆｺ

チノ「ふふ」

チノ(かわいい)

チノ「ただいまです」

ココア「！」ｶﾞｰﾝ

ココア「っ、っ！」ｸｲｯ ｸｲｯ

チノ「ん、なんですか？…ああ、ココアさんに貰ったボトルシップが途中で放置されてる？」

チノ「忙しかったので仕方ないですよ、我慢してください」

ココア「…～～」ﾑｰｰｯ

チノ「…わかりました。完成させればいいんですね」

ココア「！」ﾊﾟｧｧｧ

チノ「ほら、そこで待っていてください」ﾋｮｲ

チノ「はい、終わりました」

ココア「」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

チノ「？なんです、上げればいいんですか？」

ココア「」ｺｸｺｸ

チノ「このくらいの高さでいいですか？」

ココア「～～っ！」ｷﾘｷﾘ

チノ「もうちょい高く…これくらいですか？」

ココア「♪」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

チノ「……ああ、褒めてくれてるんですね」

チノ「ふふ、ありがとうございます」

ココア「♪」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

チノ「さて、ボトルシップも終わったことだし、ゲームでもしますか」

ココア「」ﾄｺﾄｺ

チノ「ん、ココアさんも興味あるんですか？」

ココア「」ｺｸｺｸ

チノ「…じゃ、ちょっと見せてやりましょうか」

チノ(バイハで無双です)

チノ「ふふふ…ふんふん」ﾄﾞｷｭﾝ ﾊﾞｷｭｰﾝ

ココア「」ｱﾜﾜﾜﾜﾜ

ココア「っ！っ！」袖ｸｲｸｲ

チノ「あれ、どうしたんです…そんなおっかない顔して」

ココア「」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

チノ「…もしかしてゾンビが怖いんですか？」

ココア「！」ｺｸｺｸｺｸｺｸ

チノ「そうですか、早く慣れてくださいね」ﾊﾞｷｭｰﾝ ﾊﾞｷｭｰﾝ

ココア「～～～～！」

ココア「」ﾂｰﾝｯ

チノ「悪かったですって。大体ココアさんが一緒にしたいって言い出したんじゃないですか…」

ココア「……」ｼｭﾝ

チノ「…わかりました。じゃあ次はどう森でもしますか？」

ココア「っ！」ｷﾗｷﾗｷﾗｷﾗ

チノ「ふふ…しかし、姉としてはどうなんでしょうそれは」

チノ「はい、ご飯です。簡単なもので悪いですが」

ココア「」ﾌﾙﾌﾙ

ココア「！」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

チノ「『そんなことない、嬉しいよ』…って言ってるんですかね」

ココア「」ﾑﾑｰ…

チノ「ああ、そういえばココアさんが使えそうな食器がない…」

チノ「ごめんなさい、手で食べてもらってもいいですか？」

ココア「……」ｺｸｺｸ

ココア「♪」ﾑｼｬﾑｼｬ

チノ「どうです、美味しいですか」

ココア「♪」ｺｸｺｸ

チノ「まぁ私じゃなくて冷凍食品の手柄ですけどね」

ココア「♪」ﾊﾟｸﾊﾟｸﾓｸﾞﾓｸﾞ

チノ「……」

チノ「はい、ココアさん」ﾋｮｲ

ココア「？」

チノ「あーん、です」

ココア「！」

ココア「…///」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

ココア「っ」ﾊﾟｸｯ

ココア「…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

チノ「はい、もう一個」

ココア「っ！」ｱｰﾝ

チノ「よしよし、いい子いい子です」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ココア「……///」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

チノ「それじゃーお風呂入ひますか」ｽｯﾎﾟｰﾝ

ココア「！？」

ココア「」ｱﾜｱﾜｱﾜｱﾜ

チノ「女同士だし、いつも入ってますし、そんな慌てなくてもいいですよ」

チノ「ほら、ココアさんも脱いでください。洗ってやります」

ココア「！？」

ココア「～～～～！！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

チノ「あっ！逃げないでください！」

ココア「……～～～///」ﾜｼｬﾜｼｬ

チノ「これ意外と神経使いますね…」ｼｬｰ

ココア「……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙｯ

チノ「ふふふ、ココアさん猫みたいですね」

ココア「」ﾑｰｯ

チノ「…あ、体は自分で洗いますか？」

ココア「…」ｺｸﾘ

チノ「それでは、はい、石鹸です。」

ココア「」ﾍﾟﾀﾍﾟﾀ

ｶﾎﾟｰｰｰｰﾝ

チノ「…ふー、疲れました」

ココア「」ﾌﾊｰｰ

チノ「一応小さめの洗面器使ってますけど…大丈夫ですか？溺れないです？」

ココア「」ｺｸｺｸ

チノ「そっか、ならいいですね」

ココア「」ﾎﾟｰｯ

チノ「ふふ、気持ちよさそうです」

チノ(…ふー、なんていいますか、アレですね)

チノ(ペットを飼うって、こんな感じなんでしょうか…)

チノ(一刻も早くココアさんを戻してあげた方がいいんですけど)

チノ(これはこれで…楽しいです)

ココア「」ﾎﾟｰｯ

チノ「じゃ、そろそろ上がりますよ」ｻﾞﾊﾞｯ

ココア「……」ｺｸﾘ

チノ「着替えなくてごめんなさいです」

ココア「」ﾌﾙﾌﾙ

チノ「それじゃ、私はもう1ゲームを…」

ココア「……」ﾌﾜｧ~ｱ

チノ「…だいぶお疲れのようですねココアさん」

ココア「……っ」目ｺﾞｼｺﾞｼ

チノ「…一緒に寝ますか」

ココア「！」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

目玉の親父位のサイズなんだろうか？

>>27 手のひらにちょこんと乗るサイズ

ココア「～♪～♪」ﾙﾝﾙﾝ

チノ「一応余ってた服で簡易的な布団と枕作りましたけど」

ココア「！」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

チノ「…ベッド一緒に使いますか？」

ココア「……///」ｺｸｺｸ

チノ「わかりました、それでは押しつぶさないように努力しますね」ｹﾗｹﾗ

ココア「」ｶﾞｰｰﾝｯ!!

ココア「」ｽｩｰ ｽｩｰ

チノ「…寝ましたね」

チノ「私は全く眠くないけど…」

チノ「まぁ、この寝顔を眺めているのも…」

ココア「……///」ﾑﾆｬﾑﾆｬ

チノ「…楽しい夢でも見てるのでしょうか」

チノ「えい」頬ﾂﾝﾂﾝ

ココア「…っ」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

チノ「はは、…可愛いですね」

チノ「……ん、ちょっと眠くなってきました」

チノ「……今日は、」

チノ「いい日、でした……」


ｸﾞｳ……

ーーーーーー

チノ「……なんていうーー夢を見てしまったんでしょう…」

チノ「朝起きたら当然のようにココアさんはいないし……」

チノ「…ああ、今日はココアさんと顔合わせられないかも…」

チノ(……夢の中とはいえ、なんで私は、あんな……)

チノ(ココアさんの体洗ったり、添い寝したり……)

チノ(あ～～恥ずかしいですっあんなの私じゃないですっ…！)

チノ「やめですやめっ、こんなこと早く忘れましょうっ」

リゼ「チノ、おはよう」

ココア「…おはようチノちゃん」

チノ「っ、…皆さんおはようございます」

リゼ「あれ？ココア、チノ、どうしたんだ？なんかよそよそしくないか？」

チノ「はあ！？」

ココア「え！？そ、そんなことないよー…」

青山さん「そうですね……二人の間に、何やらただならぬ何かを感じます…」

チノ「そ、そんなことないです」

リゼ「いいや、ある！」

ココア「…だから、何もないって」

青山「むむー…お二人がそう仰るなら、追求はしませんが…」

ココア(……はあ)

ココア(昨日見た夢のせいで、チノちゃんと顔合わせられない…)

ココア(私がちっちゃくなって、チノちゃんにお世話されて…)

ココア(お風呂入ったり、一緒に寝たり……///)

ココア(っ、ああっ、もうっ！考えないの！恥ずかしい！)


チノ「……いいから、お仕事しましょう」

ココア「うん、そうだねっ！」

リゼ「むー…あの2人、絶対おかしいと思うんだけどなー」

青山「まあまあ、いいじゃないですか、リゼさん」

チノ(…まぁでも)

ココア(…まぁ、でも)


チノ(またココアさんのお世話したいなぁ)

ココア(またチノちゃんにお世話されたいなぁ)

おわり

乙
いい匂いしそう