1: 2009/05/13(水) 01:12:54.85 ID:yV2mhv1w0
男「そう、君」

女「・・・」

男「露骨にめんどくさそうな顔すんな!」

女「だあってぇ~・・」

4: 2009/05/13(水) 01:16:18.76 ID:yV2mhv1w0
女「めんどくさいに決まってんじゃん、委員長なんて・・・」

男「お前・・ぼくっ娘の委員長キャラでしかも眼鏡っ娘なんてどんだけオイシイと思ってんだ!」

女「・・・」

男「露骨に・・いや、今のは俺が悪かった・・」

女「そうだね、プロテインだね」

5: 2009/05/13(水) 01:19:30.20 ID:yV2mhv1w0
男「ともかく、ホントにお願いだって」

女「どうせ先生のおつかい頼まれただけでしょ!なんでキミにいいかっこさせるためにぼくが犠牲になんなきゃいけないのさ」

男「・・・」

女「露骨に図星って顔すんな」

男「・・・だって・・先生超かわいいんだもん・・・」

女「はいはい、どうせぼくなんてどうせですよ!」

男「は?」

女「いや・・・モゴモゴ」

7: 2009/05/13(水) 01:23:13.92 ID:yV2mhv1w0
男「マジでこのクラスになれてよかった・・・神様ありがとう!」

女「・・・ふーん」

男「何だよ・・」

女「男君ってさ、けっこうリアルに先生のこと好きでしょ」

男「な!!ち!!ちが・・」

女「そんなにムキになって否定するとは・・墓穴だよ」

男「・・・・」

10: 2009/05/13(水) 01:26:47.36 ID:yV2mhv1w0
女「先生に、彼氏いないと思う?」

男「・・・」

女「思う?」

男「・・・・・・思わない」

女「報われないねぇ」

男「・・べ、別にいいんだよ!どうせ叶いっこないんだから」

女「ふーん・・・」

女(・・・人のこと言えないけどね、ぼくも・・)

13: 2009/05/13(水) 01:32:21.68 ID:yV2mhv1w0
男「と、とにかく!なあ、ほんとにお願い、委員長やってよ!」

女「・・やだ」

男「なんでだよ!」

女「だぁかぁらぁ~・・・」

男「何さ」

女「男が、副委員長やるなら、やってもいいよ」

男「は!?ムリムリムリ!」

女「へぇ~、残念だなあ・・・クラス委員って、結構先生と接点多いのにな~」

男「・・・じゃ、じゃあ委員長!めでたく決まったことだし職員室に報告に行きましょう!
  この副委員長がお供いたします!!」

女「・・・単純だなあ、きみは」

女(う~・・・複雑だ・・・)

14: 2009/05/13(水) 01:38:42.98 ID:yV2mhv1w0
-職員室-

男「しつれいしまーす」

先生「あら、男君・・・それに女さん!ってことは・・」

男「はい、やってくれるそうです!」

女(ふん、なにが『はい!』だっ!ばーかばーか)

先生「有難うね、女さん」

女「いえ・・・・・ほら、男君っ」

男「あのう、それで先生、実は僕、副委員長やってみたいな~・・なんて・・思ってるんですが・・」

先生「あら!嬉しいわ!誰も立候補してくれないから困ってたのよ」

男「いや~あはは・・」

女(ニヤニヤしやがって!ばか!ほんとにばか!!)

16: 2009/05/13(水) 01:45:02.05 ID:yV2mhv1w0
先生「じゃあ、この2人でクラス委員は・・・あ、そうね、あと書記と会計を決めないと・・」

男「先生、僕みつけときますよ!」

先生「まあ、本当?ふふ、頼りがいのある副委員長さんで嬉しいわ」

男「いやいや~・・あはは」

女(・・・・・)

先生「じゃあ、ごめんなさい、よろしくたのむわね」

男「はい!失礼しました~」

先生(ふふっ・・・これで女さんは私のものよ!!!)

18: 2009/05/13(水) 01:48:41.31 ID:yV2mhv1w0
女「・・・どうするの」

男「・・・」

女「まさか当てもないのにでまかせ言ったわけじゃないよね?」

男「・・・が、がんばる、ぞー・・・おー・・」

女「手伝わないからね」

男「ひどい!女ちゃんがひどいよ!!!」

女「!!ちゃんづけで呼ぶなあ!!!!」

男「じゃあ、女」

女「・・・//////」

男「あ~赤くなってる~」

女「う、うるさい!ほら!探しにいくんでしょ!!」

男「女、ツンデレだな!」

女「よびすてるなーーー!」

21: 2009/05/13(水) 01:51:15.52 ID:yV2mhv1w0
男「どこいくのー?」

女「教室に決まってるじゃん」

男「もうみんな帰ってると思うよー」

女「・・・ぼくのことバカにしてるでしょ」

男「・・・してない、よー☆」

女「もう!いちいち腹立つなあ!!」

23: 2009/05/13(水) 01:54:41.56 ID:yV2mhv1w0
女「・・・この時間まで教室にのこって勉強してるような真面目な人を狙ってるの!」

男「おお、なるほど」

女「ぼくのほうが、きみより全然深く考えて行動してるんだからね」

男「おみそれいたしました~」

女「これはこれでなんか腹立つなあ・・」

25: 2009/05/13(水) 01:59:36.58 ID:yV2mhv1w0
-教室前廊下-

女「いる?」

男「ちょうど2人いるぜ!」

女「ぼくってつくづく天才だなー」

男「はいはい・・・で、俺あの人たちのこと全然知らないんだけど」

女「流すなよ!恥ずかしいじゃんか!もう!きみが邪魔で教室の中見えないよ!」

男「ごめん」

女「・・・いや、あやまらなくていいよ」

男「まあ全然反省していないわけですが」

女「土下座しろ」

26: 2009/05/13(水) 02:05:23.41 ID:yV2mhv1w0
女「あ!なんだ、女友と男友くんじゃん」

男「誰?知り合い?」

女「女友はぼくの幼馴染だよ・・男友君は去年同じクラスでお互いクラス委員だったんだ」

男「女、去年もクラス委員やってたの!?」

女「そうだよ、だから先生はぼくに頼んだんじゃないの?」

男「ほうほう」


その頃、先生

先生「早速明日放課後に呼び出しちゃおうかしら・・・
  いや、でもここはゆっくり時間をかけて親密な関係を築いた後に・・うふふ・・・」

27: 2009/05/13(水) 02:09:49.97 ID:yV2mhv1w0
女「じゃあ、早速誘おう!」

男「おう、頑張れ~」

女「・・は?」

男「いやー・・俺ってさ、実は結構人見知りなんだよね~~」

女「人見知ってる場合じゃないでしょ!ほら!」

男「いじめだ!いじめの現場が今まさにここに!!」

女「やかましいわ!」

29: 2009/05/13(水) 02:12:39.35 ID:yV2mhv1w0
-教室-

女「・・・というわけなんだけどさ、女友と男友君、お願いしてもいいかな?」

女友「俺は別にかまわないぜ!」

男友「私も特に問題ないかと」

女「ほんとに!?いやーたすかるよ!2人ともありがとね!」

男(何だこの1人称がおかしい集団は・・ゴクリ)

30: 2009/05/13(水) 02:17:55.23 ID:yV2mhv1w0
女友「なぁなぁ、それよりさっ」

男友「こちらの方は・・」

女「あ、そうか、知り合いじゃないんだったね・・ホラ、男君自己紹介しなよ」

男「ア、アタシ男!副委員長を務めることになりました!よろしくねっ☆」

女友「・・・えーと?」

男友「・・・・その・・私は、差別とかしませんから」

女「・・・」

男「露骨に嫌そうな顔すんな!つーかお前らにそんな反応されたくないわ!!」

女「いや、アタシはないな」

女友「うん」

男友「わ、私は柔軟な思想を・・」

男「露骨に嫌そうな顔すんな!」

105: 2009/05/13(水) 23:29:33.10 ID:yV2mhv1w0
女「で、女友と男友君、会計と書記どっちがどっちにする?」

女友「おれはどっちでもいいぜ!」

男友「私も、どちらでも構いませんが・・・」

女「うーん・・・よし、男が決めなよ」

男「え、えぇ!?アタシ!?」

女「だからそれやめろーー!!」

109: 2009/05/13(水) 23:35:28.06 ID:yV2mhv1w0
男「じゃ、じゃあ女友さんが書記、男友君が会計でどうでしょうか・・・」

女友「おっけー♪」

男友「はい、大丈夫です」

女「どうでもいいけどキミはほんとうに人見知りだな・・・で、どういう基準で決めたのさ?」

男「いやー、男友君そろばん得意そうだなーと思って」

男友「えっ」

女「なにそれ」

女友「オレはー!?」

男「女友さんは、こう、ダイナミックに黒板に文字書きそうだなーと・・・」

女友「えっ」

女「なにそれこわい」

110: 2009/05/13(水) 23:38:18.31 ID:yV2mhv1w0
女「じゃあ、2人とも、改めて同じクラス委員としてよろしくね!」

女友「おう!」

男友「よろしくおねがいいたします」

男「ア、アタシは無視!?」

女「いいかげんにしろーーーー!!」

112: 2009/05/13(水) 23:46:57.09 ID:yV2mhv1w0
女「じゃあ、帰ろっか」

女友「あ、オレはもうちょっと教室に残って勉強してから帰るぜ!」

男友「私もまだやらなくてはいけないことがありますので・・」

女「そっか・・・男は?」

男「しゃーねーな!俺様が一緒に帰ってやんよ!!」

女「なっ、べ、別にそんなん頼んでないよっ!!」

男「お~?まーた赤くなってんぞ?」

女「う、うるさい!もうぼく帰るからね!」

男「あ、オイ待てよー!!」


女友「・・・空気読んだよな」

男友「ええ」

118: 2009/05/13(水) 23:54:17.16 ID:yV2mhv1w0
-帰り道-

男「なぁごめんてー・・・機嫌直せよぅ」

女「・・・」

男「ホントにごめん!ちょっとからかいすぎた!!」

女「・・・ふん、心やさしいぼく様が許してやんよ」

男「!よかったー!!ごめんな女ーー!!!」

女「うわわっ、抱きつくなあ!!!」

122: 2009/05/14(木) 00:00:54.35 ID:knlp78pj0
男「じゃあ俺、こっちだから」

女「あ、そっか・・・」

男「おう!じゃあ、また明日な!」

女「・・・ね」

男「え?何て?」

女「・・・その・・副委員長の件、ありがとね」

男「!あ、ああ」

女「じゃ、じゃあね!また明日!!」

男「お、おう!」

男(・・・・俺今一瞬ドキッとした・・・?イヤイヤイヤ!!そんなこと無い・・無いよ・・な・・)




123: 2009/05/14(木) 00:08:31.41 ID:knlp78pj0
-翌日-

女「あ、男!おはよっ」

男「!!お、おう、おはよう」

女「?どうかした?」

男「い、いやいや!なんでもない!!」

女「??」

男(ああああ昨日の帰りのことでなんか妙に意識してしまう・・・!)

125: 2009/05/14(木) 00:19:01.35 ID:knlp78pj0
ガラガラガラ・・・

先生「皆さん、おはようございます」

男「そうだ、俺には先生という心に決めた人が・・・」

女「?なにブツブツ言ってんの??」

男「うあ!!いや!なんでもないよ!?」

女「何か今日キミ変だよ?大丈夫?」

男「全然!大!丈!夫!」

女「なに?ファミ通?」

男(あーーーもーーー調子狂うなーーー!!)

131: 2009/05/14(木) 00:37:41.96 ID:knlp78pj0
先生「では、ホームルームを始めますね」

先生(ふふ・・・女ちゃん今日はまた一段とかわいいわね・・
   今日はたっぷり先生につきあってもらうわよ♪)


先生「・・・というわけなので、皆さんよろしくお願いしますね・・・ああそれと学級委員長の女さん、放課後手伝ってもらいたいことがあるんだけど、いいかしら?」

女「はあ」

先生「じゃ、よろしくね♪」

女(何だろ・・・?)

男「えーーーー女ばっかりずるいぞ!くそー!俺もついてく!!」

女「ついてこんでよし!!」



134: 2009/05/14(木) 00:43:46.04 ID:knlp78pj0
-放課後-

女「まさか本当についてくるとは・・・」

男「いーじゃーん!俺も一応副委員長だぜ?」

女「先生に会いたいだけでしょ!もー!」

男「そうとも言う」

女「ふん!ばーか!」

男「なんだよー」

男(あれ?俺フツーに話せてるじゃん・・・・やっぱ気のせいか!
  だいたい俺は先生一筋だしな!女にドキドキするなんてありえねーよ!」

女「・・・後半口に出てるよ」

男「ぅえ!???いやっ、これは、その・・・」

女(・・・・なんだよもう・・・泣きたい・・・)

136: 2009/05/14(木) 00:53:36.68 ID:knlp78pj0
-職員室-

女「失礼しまーす」

先生「あ、女さん♪
   ・・・に、男君?」

男「いやー、何か僕にも手伝えることがあるかなーと思いまして・・・」

先生「まあ!有難うね♪
   ・・・でも、折角来て貰って悪いんだけど、頼もうと思っていた用事がまだこちら側で片付いてなくて・・」

女「え、じゃあ・・」

先生「本当にごめんなさいね、また今度お願いするわ」

女「そうですか」

138: 2009/05/14(木) 00:55:19.16 ID:knlp78pj0
先生「それと、男君、今回は書類の上でのことだから、手伝ってもらわなくても大丈夫よ♪」

男「あ、そうでしたか・・・」

先生「そのかわり、肉体労働のときはどんどんこき使っちゃうからよろしくね♪」

男「はい!まかせてください!」

女「・・・じゃあ、失礼します」

先生「わざわざ来てくれて有難うねー」


先生(まったく余計なことしてくれるわね、男・・・
   ・・・どうしてくれようかしら、アイツ)

147: 2009/05/14(木) 01:10:59.91 ID:knlp78pj0
男「やっぱ先生かわいいなー♪」

女「・・・」

男「?どうした女?」

女「・・・なんでもない」

男「なにスネてんだよー」

女「スネてない!もういい!男のばか!!」

男「あ、おい!」

男(なーんか女、俺が先生の話すると機嫌悪くなるんだよなぁ・・・
  先生に対してもそっけないし・・もしかして先生のこと嫌いなのか?)

149: 2009/05/14(木) 01:18:57.52 ID:knlp78pj0
-教室-

女「はあ・・・」

女友「おっ!女じゃん!ため息ついてどしたー!?
   幸せが逃げるぜ!」

女「んー・・・・なんでもないよ」

女友「もしかして男君のこと?」

女「んなっ!?」

女友「そりゃ女のこと見てりゃ気付くってー♪」

女「違う!違うって!!」

女友「隠し事すんなよ!オレに相談してみろって!」

女「・・・ぼくってそんなにわかりやすい?」

女友「おう!すげーわかりやすいぜ!」

女(もしかしてばれてないって思ってるのはぼくだけなのかな・・・恥ずかしい・・・)

151: 2009/05/14(木) 01:28:36.66 ID:knlp78pj0
-廊下-

男「うーん・・・」

男友「やあ、男君じゃないですか」

男「あ!男友・・君」

男友「呼び捨てでいいですよ、男君」

男「そ、そうか・・?あ、男友も呼び捨てでいいぜ、俺のこと」

男友「わかりました、そうさせていただきます
   ・・で、男、何か悩んでいる様子でしたがどうかしました?」

男「いやー・・・」

男友「もしかして女さんのことですか?」

男「んな!!?」

男友「図星のようですね・・・」

154: 2009/05/14(木) 01:37:37.65 ID:knlp78pj0
男「・・・でさ、なんか俺が先生のこと話すと女の機嫌が悪くなるから、もしかして先生のこと嫌いなのかなーと思ったわけよ」

男友「・・はあ」

男「これから1年間委員長やっていく訳だし、そういうのがあるとやっぱ困るよな?」

男友「まあ、そうですね・・」

男友(どう考えても原因はあなたですよ・・・)

155: 2009/05/14(木) 01:42:18.58 ID:knlp78pj0
男「なんとか2人を仲良くさせてやる方法ってないかな?」

男友「う、うーん・・・難しいですね・・・」

男「だよなぁ・・どうしたもんか・・
  ま、俺は俺なりにがんばってみるよ!男友、相談にのってくれてありがとな!」

男友「いえ、力になれず申し訳ありません」

男「気にすんなって!じゃ、俺帰るわ!」

男友「ええ、さようなら」

男友(・・・まあ、男は男で真剣に女さんのことを考えてるみたいですね・・・
   果てしなくズレてますが・・)

156: 2009/05/14(木) 01:49:20.93 ID:knlp78pj0
先生(あら・・・?あれは・・)

先生「男友くん!」

男友「あ、先生、こんにちは」

先生「これから1年間、クラス委員としてよろしくね」

男友「あー・・そのことなんですが・・」

157: 2009/05/14(木) 01:55:16.50 ID:knlp78pj0
先生「え!?男君が私のことを・・・!?」

男友「ええ」

先生「あらやだ・・困ったわ~」

先生(アイツ、妙に女さんにひっつきまわってると思ったら、そういうことだったのね・・・)

男友「・・疑わないんですね」

先生「え、ええ、そうね・・」

男友「まさか先生も満更でもないとか・・・」

先生「そ、そんなことないわよ~」

先生(ホントに勘弁して欲しいわよ!!)

159: 2009/05/14(木) 02:01:17.11 ID:knlp78pj0
男友「それでですね・・・」

女「あれ?男友君・・・と、先生」

先生「あら、女さん!こんにちは♪」

女「・・こんにちは」

先生(なんだか女さん、つれないのよね~・・妙にそっけないというか・・・
   ・・ん?もしかして・・・!?)

162: 2009/05/14(木) 02:11:51.21 ID:knlp78pj0
先生「女さんって・・もしかして・・・」

女「えっ!?」

先生「男君のこと・・・ゴホンゴホン」

女「え、えっ、え!?」

男友(おやおや・・・)

女(やっぱりバレてる・・・そんなに分かりやすいのかな、ぼくって・・・・)

164: 2009/05/14(木) 02:17:42.26 ID:knlp78pj0
女「あの、先生・・・」

先生「うん?」

女「その、あの、このこと、男には・・・その・・・」

先生(・・・・!!!ベ、ベリーキュート・・・!!!!
   許すまじ、男・・・)

先生「も、もちろん言わないわよぉ」

女「本当ですか・・?」

先生「ええ♪」

男友(なんか怪しいですね、先生・・・)

212: 2009/05/14(木) 22:57:20.15 ID:knlp78pj0
先生「そ、それじゃあ2人とも、もう遅いしそろそろ帰りなさいね」

女「あ、はい・・じゃあ、失礼します」

男友「失礼致します」

先生「気をつけて帰るのよ~」

先生(ふふふ・・・・いいこと思いついちゃった♪)

216: 2009/05/14(木) 23:14:21.63 ID:knlp78pj0
-次の日、放課後-

先生「では、以上です」

生徒「きりーつ、れい、さようならー」

先生「はい、さようなら~♪」

男(結局昨日から一回も女が口利いてくれないままだ・・・
  うーん、気まずい・・・よし、ここは俺から・・)

男「な、なぁ女!昨日のひとしまつm・・・」

女「ごめん、急いでるから・・」

男「あ・・」

男(先生にのこと嫌いなら、ここまで俺を避けることはないよな・・・
  ひょっとして俺、なんか気に障るようなこと言ったか?)

217: 2009/05/14(木) 23:17:50.26 ID:knlp78pj0
女(なにやってんだろ、ぼく・・・)

女友「おっす!女ーー!」

女「女友・・・」

女友「どしたー?元気ないぞ?もしかしてまだ男とケンカしてんのか?」

女「違うんだ・・・男は悪くない」

女友「・・・んー・・なんだかよくわかんないけどさ、元気出せよ!
   よしっ、アイスでも食いに行こうぜ!オレのおごりだっ!」

女「女友・・・ありがとう」

女友「よっしゃー!そうと決まったら早く帰ろうぜー!!」

218: 2009/05/14(木) 23:22:55.03 ID:knlp78pj0
-学校-

先生「あら、男君!偶然ね♪」

先生(やっと見つけた・・・何時間探したと思ってんのよ・・・)

男「あ、先生!」

先生「男君、ちょっと手伝って貰いたい事があるんだけど・・いいかしら?」

男「もっちろんです!お任せくださいよ~」

先生「まぁ、頼りになるわ♪」

先生(今こそ、あの作戦を決行する時が来たわ・・・!)

219: 2009/05/14(木) 23:25:34.86 ID:knlp78pj0
女「あ!」

女友「ん?どーした?」

女「学校に忘れ物してきちゃったよ・・・」

女友「ありゃりゃ・・どーする?戻ろっか?」

女「ううん、大丈夫・・・ぼく一人で戻るよ」

女友「そっかー?」

女「うん、ごめんね!じゃあ、また明日!」

女友「おう!またなー!」

220: 2009/05/14(木) 23:30:00.54 ID:knlp78pj0

-学校-

女「はあ・・・ぼくってバカだなぁ・・・こんな日に忘れ物するなんて」

女(男はもう帰っちゃったかな・・もし会えたら、昨日のこと謝ろう・・・)

女「ん?あれは・・・先生と男!?」

女(教室に入っていった・・・参ったな、忘れ物教室だ・・・
  入りにくいけど、ずっと教室の前で待ってたら盗み聞きしてるみたいだよなあ・・)

221: 2009/05/14(木) 23:33:22.78 ID:knlp78pj0
先生「ねぇ、男君・・・」

男「はい?」

女(うわわ、まずい、中の会話聞こえる・・・これじゃ完璧に盗み聞きだよ!)

先生「男君は、もしかして・・・
   ・・・私のこと好きだったりするのかしら?」

女(・・・!?!?)

男「そうですね~・・・・・・
  
  ・・・・・っえ!?!??い、今何て・・」

222: 2009/05/14(木) 23:38:08.65 ID:knlp78pj0
先生「実はね、男友君が・・・もしかしたら、って」

男「え・・!?いや、あの・・・その・・・えーっと・・・」

先生「・・・先生も、男君のこと、好きよ」

男「・・・・・・・・・・・・・・・・え?」

先生「ねえ、付き合ってあげてもいいわよ・・?」

先生(おっと、ついつい上から目線になっちゃったわ)

女(うそでしょ・・・・!?)

224: 2009/05/14(木) 23:54:05.54 ID:knlp78pj0
男「え・・・・えーっと・・・・・・????」

先生「それとも・・男君、先生のこと嫌い?」

男「と、とんでもないです!!!」

先生「そ?よかった♪」

先生(ふふふ・・・これでもうコイツは術中に嵌ったようなもの・・・
   もう少しで女さんが私のものに・・・)

女「う・・・うそだ・・・こんなの・・・・・なんで・・?」

227: 2009/05/15(金) 00:07:01.27 ID:tg2qX3/20

先生「ねえ、男君」

男「っはいぃ!???」

先生「お願いがあるの・・・・」

男「お、お、お願い・・とは・・・?」

先生「男君って、女さんと仲いいわよね?」

男「は、はい・・・あ、でも」

先生「?な、なにか問題があるのかしら?」

先生(下手なトラブルは勘弁してよ・・・?折角ここまで粘ったのに・・)

女(男・・・もしかして)

229: 2009/05/15(金) 00:13:07.36 ID:tg2qX3/20
男「実は・・昨日から・・なんというか、その、ケンカ・・?をしてまして・・」

先生「!!ま、まぁ、そうなの・・・」

先生(これは・・・逆に好都合だわ♪)

男「なんだか、僕が気に障るようなことを言っちゃったみたいで・・・」

先生「あら・・そうなの・・・?もしよかったら、何て言ったのか教えてもらえるかしら?」

先生(女ちゃんの嗜好はチェックしておきたいわね・・・)

男「あ~・・えっと・・・先生の前で言うのはちょっと、憚られるんですけど・・」

先生「あら、どうしてかしら?」

男「実は・・・」

230: 2009/05/15(金) 00:18:36.00 ID:tg2qX3/20
先生「わ、私の話題・・・?」

男「はい、そうなんです・・前々から、僕が先生のことを話題に出すと、なんていうか・・
  こう、機嫌が悪くなるんです・・何故かはわからないんですけど」

女(・・・・ほんとにばかだな、男は・・・鈍すぎるよ・・
  でも先生はぼくが男のことを好きなの知ってるよね?もしかしたら、なんて・・・)

先生「困ったわ・・・私、女さんに嫌われてるのかしら」

先生(よかった、コイツまだ女ちゃんが自分のことを好きなことに気付いてないみたいね・・・
   意地でも気付かせるものですか!)

女(あれ・・・先生、わかってるはずなのに・・・
  ってぼく、なに期待してるんだ!!)

231: 2009/05/15(金) 00:23:36.90 ID:tg2qX3/20
先生「ねえ、男君、女さんと仲直りするの、やめにしない?」

男「え・・・?」

女(!?せ、先生まさかほんとに男のことが・・・!?そ、そんなわけ無いよね??)

先生「恥ずかしいけど、私だってヤキモチ妬くのよ?」

男「・・・・・・・・・・」

女(・・・・・・・・・・)

先生「ねえ、男君?」

先生(これでコイツが女ちゃんから離れれば・・・女ちゃんは私のもの・・・!)

233: 2009/05/15(金) 00:29:49.40 ID:tg2qX3/20
男(なんで俺黙ってんだ・・・?早く『ハイ、そうします』って言えよ・・・)


『はじめまして、ぼく女っていいます!よろしくね』

『あはは!ほんとにキミってやつは・・・』


男(なんか、女との思い出ばっかり甦ってくるな・・)


『その、ぼく・・・・や、やっぱなんでもない!!!』

『男が副委員長やるなら、やってもいいよ』

『その・・・・ありがとうね・・・?』


男(そうか・・・やっと気付いた・・・俺、女のこと好きだったんだ
  ずっと憧れだった先生に告白してもらったのに、なんかモヤモヤしてたのは・・・)

236: 2009/05/15(金) 00:34:44.37 ID:tg2qX3/20
先生「?・・・男君?大丈夫?」

先生(もったいぶってないで早く返事しなさいよ・・・!)

男「先生・・・」

先生「はい♪」

先生(来たっ!)

女(男・・・・そうだよね・・ずっと、先生に憧れてたんだもんね・・・
  ぼく、バカだ・・・・応援してあげなきゃ・・・
  してあげなきゃ・・いけないって、わかってる、のに)


男「ごめんなさい、先生のお願い、聞けません」


先生「・・・・え?」

女(・・・・・・・男?)

237: 2009/05/15(金) 00:40:30.41 ID:tg2qX3/20
男「僕、女のことが好きです
  先生のお陰で、やっと気付けました」

女(え・・・・!?今、何て・・・?)

先生「・・・・は??・・え?」

男「ごめんなさい、その・・・僕、先生に憧れてはいたんですけど・・・・
  告白してもらって、何か違うなって思っちゃったんです」

女(・・・・・・・・夢・・・じゃない・・・よね???)

先生「・・・・・ふふっ」

男「・・?先生?」

先生「・・・ふふふふ・・・あはは・・・あっはははは!!!!」

男(・・・先生が・・・)

女(おかしくなった・・・!?)

240: 2009/05/15(金) 00:43:45.52 ID:tg2qX3/20
先生「あはは!!アンタに好かれていようが嫌われていようが、どーうでもいいのよそんなこと!!
   最初から私の眼中にはアンタなんていなかったの!」

男「・・・・・・・と・・言いますと・・・?」

先生「アンタはね、エサ!かわいいかわいい女ちゃんを釣るための、エサにすぎなかったのよ!」

男「はぁ!?お、女!?」

女(えええええええ!!???ぼ、ぼく!???)

242: 2009/05/15(金) 00:51:00.09 ID:tg2qX3/20
先生「・・・・だから、今アタシが、男子生徒に振られてすっごく哀れな教師に見えてるでしょうけど・・・
   そんなことないのよ!!??ぜ、ぜんっぜん悔しくなんてないんだから!!!」

男「・・・・・・・
  ・・・あの・・」

先生「・・・・・・・・・何」

男「なんか、すみませんでした」

先生「~~~ッ!!謝ってんじゃないわよ!!!!
   アタシが余計哀れに・・・はっ・・ち、違う・・・今のは言葉のあやで・・っ」

男「・・・・先生」

先生「うっ・・ちょ、調子にのってんじゃないわよっ!この・・ブ男!!
   覚悟しなさいよ!!!これから一年間、た~~~~っっぷりコキ使ってやるんだから!」

 ガラガラガラ・・・・バタン!!!

男「・・・・何だったんだ、一体・・」

246: 2009/05/15(金) 01:00:57.02 ID:tg2qX3/20
男(ん・・・・?ってアレ??ドアのところに誰かいる・・?)

男「・・・・もしかして、女?」

女(ばっ、バレた・・・!!)

女「ち、違うっ!これは・・・!!」

女(うう~~っ、この状況で何言っても言い訳にしかならないよー・・)

男「え、いまの、きいてた?」

女「・・・・・・うん」

男「・・どっから?」

女「・・・お、『男君って、もしかして、私のこと好きなのかしら?』」

男「・・・・・・まじで・・?」

女「うん・・」

250: 2009/05/15(金) 01:03:46.84 ID:tg2qX3/20
男「ってことは・・・今の・・聞いてた、よ、ね・・・?」

女「・・・うん」

男「うわあああああ!!!!まじかよおおおおおおお!!!!!
  なんでよりによって・・・・!!!」

女「・・・・・」

男「・・・・・」

女「・・・・・・・・・・」

男「・・・・・・・・・・」

女「・・・あのさ」

男「ひゃ、ひゃいぃ!!??」

251: 2009/05/15(金) 01:07:21.94 ID:tg2qX3/20
女「その・・・・ぼ、ぼくも・・・・・」

男「うん?」

女「だからっ、ぼくも・・・!!」

男「え?」

女「・・・ばかっ、察してよっ!!!」

男「いやー、俺、察しの悪いバカだからな~♪」

女「~~~っ!も、もういい!知らないっ!!」

男「えー??なんでよーー」

女「きみがいちいち腹立つからっ!」

男「・・・仕方ないなー」

254: 2009/05/15(金) 01:11:07.83 ID:tg2qX3/20
ぐいっ

女「わっ・・」

ボフッ!

男「ちゃんと言ってくんないと、わかんないんだけど?」

255: 2009/05/15(金) 01:13:35.02 ID:tg2qX3/20
女「・・・・・・・・
  ・・・・お、男・・・・」

男「うん?」

女「・・・・・・・・・・っ・・す、すき・・・・」

男(・・・!!!!!ベリーキュート!!!!!!)

男「俺も、俺もー♪」

女「・・・・あーもーっ!!//////」

男「ところでさぁ」

女「ひっ、ひゃぃ!!?」

男「先生、マジで女のこと好きだったのかな・・・」

女「・・・・・さあ・・・・?」


おわり

257: 2009/05/15(金) 01:14:20.81 ID:tg2qX3/20
ふう、なんとか終わった・・・
ここまで読んでくれて、本当にどうもありがとうございました!

260: 2009/05/15(金) 01:16:59.39

落ちなくてよかったな

引用元: 女「え・・・ぼく?」