登校時間

ガヴ「今日一体何が起こるんだ？」

犬「わん！」

ガヴ「あ、いつもサターニャのメロンパン食べてる犬じゃないか。私になんか用事か？」

犬「ガヴ！」ｶﾞﾌﾞ

ガヴ「ぎゃあ！　尻にかみつくな！！」

犬「ガヴヴヴヴ！」ｶﾞﾌﾞ

（ガヴのお尻にメロンパンのカスが付いていた）

ガヴ「痛いっ！！」

学校

ガヴ「痛ててててて」

ヴィーネ「どうしたの、ガヴ？　お尻なんかさすって」

ガヴ「朝、犬にお尻噛まれたんだよ。最悪だ。痛てててててて」

ヴィーネ「後で送り塗ってあげようか？」

ガヴ「頼む」

サターニャ「ガヴリールっ！　一時間目の体育はやり投げよ！！　私と勝負しなさい！」

ラフィ「サターニャさん、なら私と勝負した方がいいのではないですか。ガヴちゃんでは物足りませんよね」

サターニャ「それもそうね、ガヴリールだと物足りない物。勝負よ！　ラフィエル！！」

ラフィ「うふふふ。負けませんからね」

一時間目　体育の時間

サターニャ「うおりゃあ！」ﾋﾞｭﾝ

ガヴ「１００メートル1センチ」

まち子「すごい！　世界記録レベルじゃない!」

サターニャ「私にかかればこんなものよ！」

ラフィ「次は私ですね、負けませんよ」

サターニャ「私の記録に勝てるかしらね？」

ラフィ「とりゃあ！」ﾋﾟｭﾝ

タプリス『あ、天真先輩が体育やってます。天真先輩ー！』

ガヴ「ん？」

ｸﾞｻ

ガヴ「ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁ！！！！！！」

サターニャ「ガヴリール！！」

ラフィ「ガヴちゃん！」

タプリス『天真先輩！』

ガヴ「尻に……槍が……」

サターニャ「今抜いてあげるからね！」ｷｭﾎﾟ

ガヴ「お尻が痛いよぉ……」ﾋﾘﾋﾘ

ラフィ「大丈夫ですか、ガヴちゃん？」

サターニャ「可愛そうに……。ヴィネット！　薬持ってたわよね、塗るから持って来て！」

ヴィーネ「ええ。はい、これ」

サターニャ「肩貸してあげるわ。捕まって」

ガヴ「ううぅ……。ありがとう、サターニャ」

体育で槍投げって野蛮すぎない？

尻に槍はまあ刺さるよな～

ラフィ「大丈夫でしたか、ガヴちゃん」

ガヴ「嫌ぁ！　槍が……尻が……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

サターニャ「ラフィエル、槍がトラウマになっちゃたみたいなの。今は話しかけないであげる？」

ラフィ「分かりました…………」

二時間目　化学

ラフィ「ガヴちゃん、もう大丈夫ですか？」

ガヴ「ああ。お尻がまだ痛むがもう平気だ」

ヴィーネ「良かったぁ。ちゃんと仲直りできたのね」

ラフィ「はい。では化学の実験を始めましょうか」

サターニャ「えーと、この薬品をどうすればいいんだっけ？」

ヴィーネ「サターニャに任せると危険だわ、私がやる」

ガヴ「サターニャが化学の時間で爆発なんてベタな事すると思ってたけど、ヴィーネに任せておけば安心だな」

ラフィ「あれ？　なんか泡立ってきました！？！？」

ﾎﾞﾝ

サターニャ「ぎゃあ！　試験管が爆発したぁ！！」

ﾎﾟﾝ

ガヴ「え？」

ﾎﾟﾝﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

ヴィーネ「なに！？　なんなの！？」

ｸﾞｻ

ガヴ「ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁ！！！！！！」

サターニャ「どうしたの、ガヴリール！？」

ガヴ「お尻になんか違和感が……」

ヴィーネ「あ、お尻の穴に試験管の栓が刺さってるわ」

サターニャ「今抜いてあげるわね」ｷｭﾎﾟ

ヴィーネ「ラフィエルが失敗するなんて珍しいわね」

ラフィ「今日は調子が悪いみたいですね」

ガヴ「ラフィエル怖いよぉ！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

サターニャ「よしよし。でもラフィエルだってわざとやったわけじゃないんだから許してあげてね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ガヴ「うぅう」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

三時間目　数学

グラサン「今日は三角関数の復習をするぞ」

ガヴ「（数学の時間は……何もないよな）」ｷｮﾛｷｮﾛ

ラフィ「（ガヴちゃん落ち着きがありませんね）」

ヴィーネ「（またお尻に何か刺さるんじゃないかって不安になってるのね）」

サターニャ「（sin　cos　tanって何？　一体何に使うのよ！）」

まち子「起立　礼　ありがとうございました」

みんな「ありがとうございました」

ガヴ「（良かったぁ、何もなかったな。やっぱり占いなんて当たらないな）」

グラサン「天真、この三角定規とコンパスを物品庫にしまっておいてくれ」

ガヴ「あ、はーい」

ラフィ「手伝いましょうか？」

ガヴ「ああ、頼むよ」ﾂﾙｯ

ヴィーネ「まさか？」

サターニャ「この展開は！？」

ラフィ「これは私のせいではありませんよっ！！」

ガヴ「ぎゃああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！」

グラサン「天真、大丈夫か！！」

ガヴ「お尻にコンパスと三角定規がぁ……」

グラサン「月乃瀬、胡桃沢、天真を保健室に連れて行ってやれ」

ヴィーネ「はい！」

サターニャ「分かったわ」

四時間目　国語

ガヴ「つれづれなるままに、日暮らし、硯にむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを（無事に抜けたな。大事にならなくて良かった）」ﾎﾟﾛ

ガヴ「そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ（国語の時間だし、刺さるようなものは何もないだろ）」

国語の先生「よし、座っていいぞ」

ガヴ「ふぅ」ｸﾞｻ

ラフィ「！？」

ガヴ「ぎゃああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！」

ラフィ「がヴちゃん！」

ヴィーネ「がヴ！」

サターニャ「ガヴリール！」

ガヴ「今度は一体何が刺さったんだよぉ……」

サターニャ「これはペン？」

ヴィーネ「きっと机から落ちたペンが偶然椅子に直立したのよ」

ガヴ「今日のは私の運勢どうなってるんだよぉ……。本当に氏んじゃうぞ」

ここまで病院送りレベルがちらほら有るのは気のせいだろうか

お昼

ガヴ「やっとお昼だ」

ラフィ「今日は散々でしたね」

ガヴ「まったくだよ」

タプリス「天真先輩、お尻は大丈夫でしたか？」

ガヴ「まぁな。痛ててて」

タプリス「私の大根を食べて元気出して下さい。今朝天界の実家から送ってきた新鮮な大根なんですよ」

ガヴ「ああ、いただく」ﾄﾞﾃ

ｸﾞｻ

タプリス「え？」

ガヴ「ぎゃああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！」

ラフィ「今日のガヴちゃんのお尻はどうなっているんですか！！　ありとあらゆるものが刺さっていきます！！」

ガヴ「ヴィーネ！　サターニャ！　天使が私のお尻をいじめるよぉ！　助けてよぉ！」ｷﾞｭｳ

サターニャ「え？」

ヴィーネ「可愛そうに。またお尻に何か刺さったの？」

ガヴ「うん。今度は大根が刺さったんだぁ！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

サターニャ「ほら、肩貸してあげるからトイレまで来なさい」

ヴィーネ「抜いて、またお薬塗ってあげるわね」

ガヴ「悪魔はみんな優しいな。私駄天したい」

五、六時間目　家庭科

ヴィーネ「今日はカレーを作るわよ」

サターニャ「ジャガイモと人参と玉ねぎを持ってきたわ」

ガヴ「カレーのルー持ってきた」

ヴィーネ「ラフィエルからタジン鍋預かってるのよ」

サターニャ「あ、それ知ってる！！　水を使わずに野菜の水分だけでカレーが作れるのよね！」

ヴィーネ「そうよ。ねぇ、ガヴ。これ使ってもいい？」

ガヴ「ラフィエルは怖いけど、鍋だけなら」

数十分後

ガヴ「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！」

ラフィ「やっぱりこうなりましたか」

サターニャ「どうしてタジン鍋がお尻に刺さるのよ！！」

ヴィーネ「大丈夫、ガヴ？」

ガヴ「助けてよ。痛いよぉ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

サターニャ「また抜いてあげるから安心しなさい」

ヴィーネ「お薬付けてあげるからね」

ガヴ「うん」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ガヴの家

ガヴ「お尻が痛いよぉ。苦しいよぉ。氏んじゃう」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ヴィーネ「大丈夫だから。私達がついてるわよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

サターニャ「ほらほら、あんたの好きな豆よ、食べなさい」

ガヴ「豆は良く食べるけど、別に好きじゃないよぉ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ヴィーネ「そういえば、朝、占いがどうこう言ってたわよね」

サターニャ「なんか、ラッキーアイテムとかないの？」

ガヴ「そう言えば……着物を着た姉がラッキーアイテムとか言ってた」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

サターニャ「それよ！」

ヴィーネ「ゼルエルさんを呼べばいいんだわ！！」

ガヴ「え？」

サターニャ「そうと決まれば！！」

ヴィーネ「ゼルエルさんを呼びましょう！」

ゼルエル「ガヴリール、私を呼び出したりしてどうしたのだ？」

ガヴ「姉さん！！　これでお尻の恐怖とも解放されるぞ！！」ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

ﾂﾙｯ

ガヴ「あ」

ｺﾞｵﾝ

ガヴ「姉さん、わざとじゃないんだ。わざとじゃないんだよ」

ゼルエル「ガヴリール、会ってそうそう姉に手を挙げるとは覚悟は出来てるのだろうな」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

ガヴ「姉さん落ち着いて！！」

ゼルエル「折檻が必要のようだな」

ガヴ「やめて！！　姉さんのお仕置きは本当に痛いんだ！！」

ゼルエル「お尻ペンペンだ！！」

お尻ペンペン……
やめて、ガヴが氏んじゃう！

ヴィーネ喜んでませんか？

​ゼルエル「ふんっ！」ﾊﾞﾁｺｵｫｫﾝ!!!

ガヴ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！」

ゼルエル「ふんっ！」ﾊﾞﾁｺｵｫｫﾝ!!!

ガヴ「い゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！」

ゼルエル「ふんっ！」ﾊﾞﾁｺｵｫｫﾝ!!!

ガヴ「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！」

ゼルエル「ふんっ！」ﾊﾞﾁｺｵｫｫﾝ!!!

ガヴ「え゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！」

ゼルエル「ふんっ！」ﾊﾞﾁｺｵｫｫﾝ!!!

ガヴ「お゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！」


サターニャ「どうしてラッキーアイテムなのにガヴリールはひどい目にあってるのかしら？」

ヴィーネ「あ、よく見てサターニャ」

サターニャ「ん？　何かおかしなところとかある？」

ヴィーネ「今日、ゼルエルさんが着てるのは着物じゃなくて浴衣よ！！」

ゼルエル「ふんっ！」ﾊﾞﾁｺｵｫｫﾝ!!!

ガヴ「ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！」

その後、ガヴのお尻は氏んだ

完

締め方雑ゥ！

乙

今もうちょっと続き書いてみた。

サターニャ「ほら、これでいい？」

ガヴ「あ……。おしりが蘇えっていく……」

ヴィーネ「偶然サターニャが着物持ってて良かったわね」

ガヴ「お尻気持ちいい。やっぱり私悪魔になりたい」

ヴィーネ「ほら、もっとサターニャにお尻向けなさい」

サターニャ「///」

ガヴ「ああ。気持ちい。こんなに気持ちい事ってあるんだなぁ」

サターニャ「///」

ガヴちゃんは今サターニャに何されているんです？

サターニャ「魔界通販で着物買っておいて良かったわ。まさかこんな事に役立つなんてね」

ガヴ「魔界……通販？」

ヴィーネ「もしかして……。やっぱり！！」

ガヴ「どうしたんだ？」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

ヴィーネ「これは着物じゃなくて振袖よ！！！」

サターニャ「まさか……」

ゼルエル「ガヴリール。人前で臀部を見せびらかすとはなんとはしたない。まだ折檻が必要なようだな」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

ガヴ「待ってくれ、姉さん。誤解なんだ！！」

ゼルエル「問答無用！！　ふんっ！」ﾊﾞﾁｺｵｫｫﾝ!!!

ガヴ「ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！　氏んじゃうううううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ！！！！！！！！」

その後、サターニャに本物の着物を着てもらって、ガヴのお尻は何とか生き返った。

本当の完

乙、よくやった！
またバッドエンドかと思ったらハッピーエンドだったｗ

姉属性あれば自分の姉じゃなくても良かったのか