4: 2012/05/26(土) 22:27:42.51 ID:XclgTQA20
第4話

―イケメンP独立前―

響「……ってなわけで、イケメンPは独立するつもりなんだよ!」

貴音「私たちも誘われるとは……意外でした……」

ブサメンP「ふーむ……」

響「どうする?断るか?」

ブサメンP「いや……実はな?社長はもうイケメンP君の動きを掴んでるんだ」

貴音「それでも……敢えて泳がせていると……」

1: 2012/05/26(土) 22:25:44.23 ID:XclgTQA20
響「ゴメン。このSSは続き物なんだ

前回までのあらすじはなー

・この765プロにはイケメン、ブサメン後輩の3人のPがいたんだ

・でも、イケメンが美希、貴音、自分を連れて勝手に独立しちゃったぞ

・絶体絶命の765プロ!でも、バラバラだった事務所もなんとか結束ができてきたぞ
 これからどうなるんだろうなー?」
前回
P「イケメンPとブサメンPか……」

P「101回目のプロデュース」



5: 2012/05/26(土) 22:28:42.48 ID:XclgTQA20
ブサメンP「ああ……。」

ブサメンP「それでな……これは俺からお願いなんだが」

ブサメンP「美希と一緒にいて、美希の傍にいてやってくれないか?」

ブサメンP「無理強いするわけではないんだが……」

響「でも、自分、この事務所結構好きだぞ……」

貴音「戻ってこられなくなるのは……」

6: 2012/05/26(土) 22:30:12.80 ID:XclgTQA20
ブサメンP「ああ、そのことなら、社長のことだ。多分大丈夫」

響「ホントかー?」

ブサメンP「それに、お前らの居場所は俺が必ず確保してやる」

貴音「……承知いたしました。私、行かせていただきます」

響「絶対戻ってこさせてくれよ?」

ブサメンP「ああ。すまんな……美希を頼む……」

8: 2012/05/26(土) 22:32:41.74 ID:XclgTQA20
―現在 765プロ 事務所裏―

美希「来ちゃったの……」

美希「……みんなの様子は……」

美希「ちょっとだけ……」

美希「よく見えないの……」

春香「美希?!」

美希「ひゃあ!!」

9: 2012/05/26(土) 22:35:25.21 ID:XclgTQA20
―事務所内―

ブサメンP「いよいよ出たな……」

後輩P「赤い玉っすか?」

ブサメンP「フェアリーのCDだよ!」

律子「(赤い玉?)ええ、すごい勢いです」

小鳥「(赤い玉w)そんなにですか?」

律子「はい、デイリーチャートでは僅差の2位ですね」

11: 2012/05/26(土) 22:36:41.04 ID:XclgTQA20
後輩P「ひゃー、すげえ!」

ブサメンP「ウチにいた時は確かに人気はあったが、

  ここまでではなかった。イケメンP君の手腕は確かだね」

律子「もう、敵を褒めてどうするんですか!」

ブサメンP「いやー、でもCDショップとか目立つところに置いてあったよ

  移籍を利用して上手くイメージを上げたもんだ」

ブサメンP「曲もいい曲なんだ、コレが」

13: 2012/05/26(土) 22:40:39.46 ID:XclgTQA20
後輩P「ってCD買ってきてるじゃないですか!」

小鳥「みんなで聞きましょ!ね!」

律子「ヤレヤレ……」

―社長室―

社長「ほうほう……」

社長「ふーむ、三角関係の歌か……」

社長「歌声にキレがあるね。慟哭が聞こえるようだ」

社長「ふふふ、結構結構」

15: 2012/05/26(土) 22:42:21.13 ID:XclgTQA20
―事務所裏―

美希「それでね……ハ、プロデューサーちっとも会ってくれないの……」

美希「仕事の時もあいさつだけで……」

春香「ハイハイ……(なんでこんな話)」

春香「あ、えーっと美希、聞きづらいんだけど……

  あのー、プロデューサーさんとあのホラ…」

春香「あ、あの、スキャンダルとか気を付けないと」

18: 2012/05/26(土) 22:43:44.12 ID:XclgTQA20
春香「…………したの?」

美希「したって……」(顔真っ赤)

美希「美希中学生だよ!そんなことできないの!」

春香(意外と身持ち固い)

美希「キスなんてそんな……春香いやらしいの!」

春香(想像以上だった)

19: 2012/05/26(土) 22:45:03.47 ID:XclgTQA20
???「あらあら~、事務所の入り口に着いたはずだったのだけれど……

  ここはどこかしら~?」

春香「あ、あずささん」

美希「……だれ?」

20: 2012/05/26(土) 22:47:06.43 ID:XclgTQA20
あずさ「あなたが美希ちゃんね!やっぱりかわいいわ~」

美希(貴音より凄いの……)

あずさ「なんで私があなたのこと知ってるかっていうとね」

美希(もちろんミキより凄いの……)

あずさ「ブサメンPさんがね……」

春香「へ~、そんなこともしてたんですねー」

美希「……おっちゃん、元気にしてる?」

21: 2012/05/26(土) 22:49:04.67 ID:XclgTQA20
あずさ「おっちゃん?」

春香「ああ、美希はブサメンPさんのことおっちゃんって呼んでたんですよー」

美希「おっちゃん最近新人候補生とはあんまり上手く行ってなかったの……」

美希「美希も勝手に移籍しちゃって……」

美希「肩身の狭い思いしてないかなって……」

春香「えー?最初はそんな感じだったけど……

  いつの間にか打ち解けてきて……」

22: 2012/05/26(土) 22:50:06.89 ID:XclgTQA20
春香(最近は私の方が肩身狭いくらいで……)

あずさ「雪歩ちゃんと真ちゃんは、イケメンPさんにかなり思い入れがあった

  みたいだから、ちょっと時間がかかってたわ」

春香「あ、でも、この前の強盗騒ぎ!あれでかなりいい感じになったよ!

  新人プロデューサーさんもかなり仕事憶えてきたし」

24: 2012/05/26(土) 22:51:13.31 ID:XclgTQA20
あずさ「あと、律子さんが兼業プロデューサーとしてサポートしてるわね」

あずさ「そうそう、イケメンPさんってどんな人なのかしら?

  私直接面識は無くて……」

美希「ハ……プロデューサーはね!」

―事務所内―

ブサメンP「俺もうCDは聞いたから、皆で聞いててよ。俺ちょっと用があるから……」

後輩P「へーい」

小鳥「早く聞きましょ!」

25: 2012/05/26(土) 22:52:22.99 ID:XclgTQA20
―事務所近くの公園―

ブサメンP「いやー、ゴメンゴメン」

響「遅いぞー」

貴音「社会人として待ち合わせの時間に遅れるのは……」

ブサメンP「すんません……で、美希も来てるのか?」

貴音「はい……ですが、先ほど事務所のほうへ行きました……」

ブサメンP「げえ!伊織や真と会うと面倒だな……」

26: 2012/05/26(土) 22:54:20.50 ID:XclgTQA20
響「こっそり覗くだけって言ってた……けどちょっと遅いな」

ブサメンP「まあいいや、後で探しに行こう

  それはそうと、調子はどうだ?」

響「私たちはいいんだけど……」

貴音「美希とイケメンP様が……」

ブサメンP「仕事以外最小限の接触しかしなくて、美希がさびしがってるってとこかな」

響「凄い!なんで分かったんだ?」

ブサメンP「多分そうなるだろうなあと」

27: 2012/05/26(土) 22:55:27.40 ID:XclgTQA20
―社長室―

社長「ウチにいた時は、フェアリーにはその名の通り、かわいい歌をメインで

 歌わせていた」

社長「移籍にあたりイメージをガラッと変える作戦だろう」

社長「まあ安直と言えば安直だが」

社長「美希君はまだ感情のコントロールが上手くできない」

社長「わざと遠ざけて、悲しげな様子を表現させたか」

28: 2012/05/26(土) 22:56:28.61 ID:XclgTQA20
―事務所裏―

美希「…………でね、とってもカッコよくて、優しいの!!」

春香「長いよ美希……」

あずさ「美希ちゃんは」

あずさ「イケメンPさんのことがとっても好きなのね」

美希「……うん」

美希「でも……最近あんまりお話してくれなくて……」

あずさ「きっと、今、大事な時期だから、お仕事に集中してるのね」

29: 2012/05/26(土) 22:58:07.83 ID:XclgTQA20
あずさ「とってもさみしいだろうけど、耐えなくちゃ駄目よ」

美希「……」

あずさ「きっとこれから、お仕事で山場があるたびに、そういう辛い時期が来るわ」

あずさ「一人で悩まないで、周りの人と、辛い気持ちを分かち合うのよ」

美希「うん……」

春香「あーあ、私もイケメンPさんのこと、好きだったのになー」

美希「え?」

春香「いろいろアプローチしてたのに、声もかけて貰えなくて」

31: 2012/05/26(土) 22:59:30.33 ID:XclgTQA20
春香「プロデューサーさんは美希を選んだんだよ!もっと自信持とうよ!」

美希「うん……ありがとうなの……あずさ、春香」

美希「貴音と響を待たせてるの……じゃあね!」

あずさ「あ、ちょっと待って」

あずさ「今度、○○TVで合同新人オーディションがあるの」

あずさ「それにみんな出るわ。良かったら見に来て」

美希「うん、わかったの。それじゃあね!」

35: 2012/05/26(土) 23:03:48.90 ID:XclgTQA20
春香「……」

あずさ「春香ちゃん、辛かったわね」ギュ

春香「わ、わあ!ちょ、ちょっと……」

あずさ「……」ギュ

春香「はい……はい……うえーん……」

36: 2012/05/26(土) 23:06:40.40 ID:XclgTQA20
―公園―

ブサメンP「ってなわけだ」

ブサメンP「あ、そうそう、今度みんな新人オーディション出るんだ

   見に来てくれよ」

貴音「それはそれは……是非伺いましょう」

響「うん、絶対行くぞー」

ブサメンP「じゃあ、美希を探しがてら、俺は戻る」

37: 2012/05/26(土) 23:08:38.19 ID:XclgTQA20
貴音「それでは……」

響「あ、ちょっと聞いていい?」

ブサメンP「ん?」

響「何で高木社長は、美希とイケメンPを許したんだ?」

ブサメンP「……社長は決して許したわけじゃないんだ……

  美希を頼むぞ……」

38: 2012/05/26(土) 23:10:02.31 ID:XclgTQA20
―数日後 ○○TV 控室―

やよい「うっうー、なんだかドキドキしてきましたー」

亜美「ややややよいっち緊張してるなんてめずらCじゃん!」

真美「そそそそそそうだよねー」

律子「アンタたち緊張し過ぎよ。雪歩を見なさい。どーんと構えて」

真「あれ?雪歩?雪歩!」

雪歩「」

あずさ「あらあら~」

39: 2012/05/26(土) 23:11:23.77 ID:XclgTQA20
―廊下―

春香「えーっと、美希達いるかな……」

イケメンP「あ」

春香「あ」

イケメンP「……久しぶり。元気だったかい?」

春香「……はい」

春香「えっと……今日は……」

イケメンP「ははは、僕ももう一国一城の主だからね」

40: 2012/05/26(土) 23:12:50.93 ID:XclgTQA20
イケメンP「他の事務所の動向を探りにね」

春香(雪歩たちを見に来たって言ってくれないんだ……)

春香「今日は……」

春香「雪歩とやよいと亜美と真美が出るんです」

イケメンP「一気に四人もか!凄いね」

イケメンP「じゃあ俺はちょっと用事あるから……」

春香「……」

41: 2012/05/26(土) 23:14:45.62 ID:XclgTQA20
―リハーサル会場―

ブサメンP「さて、大体準備終わりですね」
 
社長「言うとおりに仕上げてくれたろうね?」

ブサメンP「報告の通りでして」

ブサメンP「皆ちょっとずつレッスンの分量を増やしまして」

ブサメンP「通算で通常の約2倍のレッスン量に」

社長「結構」

42: 2012/05/26(土) 23:17:35.85 ID:XclgTQA20
ブサメンP「デビュー済みの連中もレッスン量は従前の約1.7倍」

ブサメンP「特に伊織、あずささんは……」

ブサメンP「同時期の千早を越えるレッスンの密度です」

ブサメンP(体調管理もメンタル管理もしんどいんだよなあ……)

社長「うむ」

社長「ここから始まるんだ」

社長「楽しみだね」

44: 2012/05/26(土) 23:19:04.93 ID:XclgTQA20
ブサメンP(響、貴音、美希を頼むぞ……)

後輩P「あー、いたっす!」

伊織「くっちゃべってないで早く控室来なさいよ!」


―控室―

春香「ど、どうしたんですか?」

あずさ「それがその、雪歩ちゃんの意識が……」

雪歩「ここは誰?わたしはどこですか~?」

46: 2012/05/26(土) 23:20:07.54 ID:XclgTQA20
律子「あーもう!もうすぐ本番だってのに!」

後輩P「すんません!遅くなったっす!」

ブサメンP「そろそろ出番が近いぞー」

雪歩「あ~プロデューサー、えへへへへへ」

後輩P「ど、どうしたっすか?」

真「なんだか緊張の限界を超えたみたいで……」

春香「……雪歩」

春香「さっき、イケメンPさんに会ったよ」

47: 2012/05/26(土) 23:21:17.99 ID:XclgTQA20
雪歩「……ッ!!」

春香「忙しそうだった」

春香「私たちなんか、全然気にしてないって感じだった」

春香「見せてあげようよ、今までの私たちを。あれからの私たちを」

雪歩「私の……プロデューサーは、後輩Pさんですぅ……」

雪歩「見せてあげます……今の私を……」

後輩P「そうっすよ!」

48: 2012/05/26(土) 23:22:17.75 ID:XclgTQA20
ブサメンP(ナイス春香。そして後輩Pあとでおしおき)

ブサメンP「やよい、亜美、真美。大丈夫か?」

やよい「さっきまですごく緊張してたんですけど」

亜美「何かねー」

真美「ゆきぴょんがあまりにすごくて、緊張どっかいっちゃったー」

49: 2012/05/26(土) 23:24:15.60 ID:XclgTQA20
ブサメンP「ああ、いい感じだな。レッスン通り踊ってこい!」

ブサメンP「少々失敗しても気にするな!」

ブサメンP「そうだな……春香くらいずっこけてもいいぞ」

伊織「アンタね……励ますにしてもそのレベルを出しちゃ駄目でしょうが!」

春香「えー、伊織酷ーい。もー、やめてくださいよー」

サスガニソレハナイヨー コロビスギダヨー アハハハハ

51: 2012/05/26(土) 23:25:34.36 ID:XclgTQA20
ブサメンP「あずささん……?」

あずさ「あの……」

あずさ「お願いが、あるんですけど……」

ブサメンP「はい……?」

あずさ「舞台袖で、ずっと私の手を、握っていてください」

52: 2012/05/26(土) 23:27:14.93 ID:XclgTQA20
―出番直前―

ブサメンP「トップバッターはやよいだな」

ブサメンP「先生の話を思い出せ。その通りに踊るんだ」

ブサメンP「リハ通り、時々俺が指示を出すから」

やよい「はい!」

54: 2012/05/26(土) 23:28:24.47 ID:XclgTQA20
―ステージ―

やよい(あれ?)

やよい(周りの皆さん……)

やよい(調子悪いのかな……?)



スタッフA「こりゃすげえ……」

スタッフB「765プロの新人か……」

スタッフC(高槻やよい……かわいいなあ……)

55: 2012/05/26(土) 23:30:13.57 ID:XclgTQA20
―舞台袖―

後輩P「さーて、次の組出番っすよー。雪歩ちゃん」

雪歩「はい!」

―ステ―ジ―

雪歩(ただ、一生懸命歌うだけ)

雪歩(ただ、一生懸命踊るだけ)

雪歩(ただ、今の私を……ただ、それだけ)

56: 2012/05/26(土) 23:31:37.51 ID:XclgTQA20
スタッフD「おい今度のも凄いな」

スタッフE「また765プロか。どうなってんだ」

スタッフC(萩原雪歩……可憐だ……)

―舞台袖―

ブサメンP「さーて、面白おかしく遊んで来い!」

亜美「おっちゃん程面白くはできないなー」

真美「失敗したらメガンテ唱えて―」

ブサメンP「……」

57: 2012/05/26(土) 23:33:05.02 ID:XclgTQA20
―ステージ―

亜美(あー何かー)

真美(ステージっていいねー)

亜美(何かキラキラしてるしー)

真美(何かグリグリ動いてるしー)

ブサメンP「おい、超カメラ目線だけど大丈夫か?」

スタッフA「おいおい、また756プロか」

スタッフD「どうなってんだ」

58: 2012/05/26(土) 23:34:28.81 ID:XclgTQA20
社長「いーい感じだねえ」

社長「そうは思わないかい?」

美希「……」

響「うわ、真美今のレベル高いぞ」

貴音「デビューのレベルをはるかに超えていますね……」

社長「今日は765の日だよ」

社長「そして。明日からもね」

美希「ハニー……」

60: 2012/05/26(土) 23:36:03.48 ID:XclgTQA20
イケメンP「……」

黒井「ふむ、やはりそんなところか……」

イケメンP「……と、言いますと……?」

黒井「これからの主だったオーディション予定表だ」

イケメンP「!」

黒井「ほとんど毎回、765プロの誰かしらが参加している」

61: 2012/05/26(土) 23:38:20.28 ID:XclgTQA20
黒井「当然、全て取りに来るつもりだろう」

黒井「自信があるということか高木」

黒井「だが、今日の出来を見ているとな」

イケメンP「あの連中に、俺のフェアリーは負けませんよ……」

黒井(高木にとっては勝ち負けの問題では無いんだが……

  普通の人間に理解しろと言うほうが無理か……)

63: 2012/05/26(土) 23:39:51.55 ID:XclgTQA20
―舞台袖―

ブサメンP「……」ギュ

あずさ「……」

ブサメンP「……」

あずさ「……」

ブサメンP「俺には、これしか言えません」

ブサメンP「いってらっしゃい」

あずさ「行ってきます」

64: 2012/05/26(土) 23:41:15.17 ID:XclgTQA20
―オーディション終了後―

スタッフC(三浦……あずさ……三浦……あずさ……)

ブサメンP「お話と言いますと?」

スタッフC「……三浦あずささん……」

スタッフC「十分な実力を示したということで、特例で、

  ランクCのIA予選挑戦権を認めます」

ブサメンP「はあ……」

66: 2012/05/26(土) 23:42:57.80 ID:XclgTQA20
スタッフC「実は……他の事務所から、もうこんなことは止めてください

  という意見が殺到しまして」

スタッフC「特定事務所からのエントリー全員がダブルスコアで

  デビューオーディション合格なんて前代未聞ですよ。

  特に三浦あずささん……、彼女は一刻も早くまた世に出すべきです」

ブサメンP「こいつはどうも……お褒めにあずかりまして」

67: 2012/05/26(土) 23:44:57.04 ID:XclgTQA20
―某所―

イケメンP(知らないぞあんなアイドル……)

イケメンP(糞!あの男……)

美希「ハニー……元気出して……」

イケメンP「うるさい!俺の気も知らないで!」

美希「……ごめんなさい……」

68: 2012/05/26(土) 23:46:08.50 ID:XclgTQA20
イケメンP(……これか……)

イケメンP「……やはり、これしかないか……」

美希「これって……?」

イケメンP「うるさい、俺に近づくな」


第4話 終わり

71: 2012/05/26(土) 23:49:35.31 ID:XclgTQA20
第5話

小鳥「売上速報出ましたー」

律子「いかがです?」

小鳥「フェアリー1位、僅差で2位が伊織ちゃんです」

小鳥「そこからさらに僅差であずささん、律子さんもトップテン入りですね」

後輩P「フェアリー包囲網って感じか……」

74: 2012/05/26(土) 23:51:01.94 ID:XclgTQA20
―社長室―

ブサメンP「毎週オーディションで、随分忙しそうにしてますね」

社長「うむ。だがもう少しの辛抱だ」

ブサメンP「律子が兼任プロデューサーで良かったですよ」

ブサメンP「皆オーディションに出まくってるおかげで、現状は……」

ランクC…あずさ、伊織
ランクD…律子
ランクE…真、雪歩、春香
ランクF…やよい、亜美、真美

75: 2012/05/26(土) 23:52:09.88 ID:XclgTQA20
社長「で、今日は……」

ブサメンP「ええ、あずささんがBランク挑戦です」

社長「フェアリーの様子は?」

ブサメンP「ランクBで順調にファン数を伸ばしていますね」

ブサメンP「悲しげで儚げな美希をセンターに据える戦略が上手くいってるようです」

社長「うむ、結構」

社長「では今日のオーディション、良い結果を期待しているよ」

ブサメンP「ハイ」

78: 2012/05/26(土) 23:55:27.23 ID:XclgTQA20
ブサメンP(毎回、薄氷を踏むような勝利だ……

  しかし、ここまで来たら、俺も腹をくくるしかない)

―某所―

響「美希……大丈夫?」

美希「……ヘーキなの」

貴音「しかし……」

美希「大丈夫……」

79: 2012/05/26(土) 23:56:45.04 ID:XclgTQA20
美希「だって……頑張らないと、ハニーが美希を見てくれなくなっちゃう……」

貴音(近頃は、二人とも滅多に口をきいていない……)

貴音「……仕方ありませんね……」

貴音「サポートは任せてください」

響「うん!美希はギリギリまで休んでるといいさー」

81: 2012/05/26(土) 23:59:25.14 ID:XclgTQA20
―△×テレビ局 舞台袖―

ブサメンP「あずささん……手を」

あずさ「はい……」ギュ

ブサメンP(出番前に手を握るのも、もうすっかり恒例になったな)

ブサメンP「今日も俺がずっと見てます」

ブサメンP「行ってらっしゃい」

あずさ「はい、行ってきます」

ブサメンP(いつもここで、別人の表情になる)

82: 2012/05/27(日) 00:01:02.58 ID:KYXXozfq0
他事務所P「三浦あずさだ……」

スタッフ「復帰してから凄い勢いですね」

他事務所P「今はまだ、実力にファン数が追いついてないが……」

他事務所P「早晩、人気は爆発するだろうな」

―逢いたい…
メールも携帯も
鳴らない(why) tears 泣いてるよ
一秒だけでもいい
君を今 感じたら
ずっと…―

83: 2012/05/27(日) 00:02:36.23 ID:KYXXozfq0
ブサメンP「おかえりなさい……」

あずさ「ただいま……帰りました……」

スタッフ「集計終わりましたー」他事務所P(そんなもん見るまでもないだろ……)

スタッフ「三浦あずささん、おめでとうございます」

ブサメンP「やりましたね!」

あずさ「はい~、夢みたいです~」

ブサメンP「もっと余韻に浸りたいところですが……」

あずさ「取材ですね?分かってます」

84: 2012/05/27(日) 00:04:10.10 ID:KYXXozfq0
―取材中―

記者「本日はお忙しい中お時間を頂きまして……」

記者「それから、ランクB昇格、おめでとうございます」

あずさ「ありがとうございます」

記者「早速ですが、直近5つのオーディションを無敗で通過されていますが……」

……

記者「今年から、アイドルアルティメイトで、各ランクでの順位を争う

  『P4P』が創設されますが……」

85: 2012/05/27(日) 00:05:23.04 ID:KYXXozfq0
記者「出場の意志はございますか」

あずさ「はい」

記者「昇格したばかりで、なかなか大変な戦いになると思いますが……」

あずさ「精一杯頑張って、ライバルの皆さんに負けないようにしたいです」

記者「……例えば、最近飛ぶ鳥を落とす勢いのフェアリーとか……?」

あずさ「今の私にとってはランクBのアイドルの皆さん
 
  全員が手強いライバルです~」

……

86: 2012/05/27(日) 00:06:45.26 ID:KYXXozfq0
ブサメンP「なかなかいい感じでしたよ」

あずさ「ありがとうございます」

ブサメンP「復帰してからほとんどインタビューの類は受けていませんからね」

  割と新鮮だったんじゃないでしょうか」

ブサメンP(休養の理由とか復帰の理由の突っ込んだ部分はNGだけど)

あずさ「やっぱり緊張しますね……」

ブサメンP「P4Pまでの辛抱です」

89: 2012/05/27(日) 00:08:26.34 ID:KYXXozfq0
―事務所―

律子「……」

ブサメンP「お疲れ」

律子「はっ……、ちょっと寝てました?私」

ブサメンP「すまないなあ……しわ寄せが行ってしまって……」

律子「いえ……。でも、やよい、亜美、真美

  と、真、雪歩、春香を期間限定のトリオユニットにするなんて……」

91: 2012/05/27(日) 00:10:01.10 ID:KYXXozfq0
ブサメンP「やよい、亜美、真美はダンス中心でレッスンしてきて、

  得意な曲調も似ているから合わせやすい」

ブサメンP「真、雪歩、春香はそれぞれがそれぞれの足りない部分を

  補える。デビューの様子を見てて確信したよ」

律子「いいユニットなのは分かるんですけど……」

ブサメンP「ああ、確かに急造ユニットだな」

ブサメンP「しかし、確実に勝つにはこれしかない」

ブサメンP「逆に言えば、Dランク以上は勝利を確信してるってことだ」

92: 2012/05/27(日) 00:11:03.83 ID:KYXXozfq0
ブサメンP「全て社長の指示だからなー」

律子「私も、自分のレッスンいかなきゃ……」


―夜―

伊織「ちょっとアンタ!」

ブサメンP「ん?今日はもう上がりだろ?」

伊織「最近妙に忙しいのはどういうわけ?」

93: 2012/05/27(日) 00:12:49.51 ID:KYXXozfq0
ブサメンP「いや、それは、みんなの実力がだな……」

伊織「嘘」

伊織「アンタ、たまにコソコソ社長室で何か話してるでしょ」

伊織「今度は何を企んでるの?」

ブサメンP「…………みんながP4P勝てるといいなーと」

伊織「今ごまかしたわね?」

ブサメンP(……鋭い……)

伊織「……ちょっとぐらい、私たちを信用しなさいよ……」

94: 2012/05/27(日) 00:14:02.50 ID:KYXXozfq0
ブサメンP「……。信用はしてる。そうでなきゃ

  こんな無茶はさせられないさ……」

伊織「……」

ブサメンP「全て丸く収まる……と良いんだけど」

伊織「……分かったわよ」

伊織「でも、言いたくなったら言いなさいよ」

伊織「一人で抱え込んじゃ駄目だからね」

95: 2012/05/27(日) 00:15:13.22 ID:KYXXozfq0
ブサメンP「伊織……」

ブサメンP「ありがとう」

伊織「……ふん」


―P4P当日予選会―

社長「さて……いよいよか……」

黒井「おい」

社長「……!驚かすな黒井」

96: 2012/05/27(日) 00:16:11.66 ID:KYXXozfq0
黒井「お前が何を考えているかは大体わかっているつもりだ」

黒井「で?勝算はあるのか?」

社長「ああ。かなり無茶な準備をしたからな」

黒井「……それは良かったな。そしてご愁傷様と言うべきか」

社長「おい、それはどういう意味だ」

97: 2012/05/27(日) 00:17:27.21 ID:KYXXozfq0
―控室―

後輩P「ひひひひい……緊張するっす……」

亜美「震えてるー」

真美「おもしろーい」

やよい「亜美真美、つついちゃ駄目!」

雪歩「だ、大丈夫ですか?お、お茶ですう……」

真「まったくだらしないなあ

 深呼吸ですよ深呼吸」

101: 2012/05/27(日) 00:20:21.10 ID:KYXXozfq0
春香(なんだかみんな落ち着いてるな……)

ブサメンP「ランクFから順番だからな

  で、ランク内では最近のオーディション成績が高いほど出番は後ろだ」

伊織「そうなると私の出番は遅くなりそうね」

ブサメンP「ウチのアイドルは大抵後の出番だよ」

ブサメンP「Bランクのトリはフェアリーだけどな」

あずさ「良かったです。後のほうは緊張しますから」

ブサメンP「あずささんも後ろから2番目ですよ」

102: 2012/05/27(日) 00:21:25.29 ID:KYXXozfq0
ブサメンP「で、合格した3組は、本選でもう一回歌う」

春香「M○1方式ですね!」

律子「M-○方式?」


―別の控室―

美希「ハニー……どこなの……?ハニー……」

響「美希、大丈夫だ、今事務局に行ってるだけだから」

貴音(……これが、狙いなのですか?しかし……)

104: 2012/05/27(日) 00:22:41.33 ID:KYXXozfq0
―控室―

ブサメンP「ま、お前ら普通にやってこい。普通に」

真「そんなアドバイスでいいんですかー?」

ブサメンP「ああ、いいよ」

―シンキングタイム いつもの3倍
性格 ルックス もろもろその他
分析完了! さてさて・・・
余計こんがらがったよ・・・・・・TT

(何がダメで何が得意かって
 本当は自分が一番知ってるんだよね)―

105: 2012/05/27(日) 00:24:14.13 ID:KYXXozfq0
―Kosmos,Cosmos
もう止まれない イメージ塗り替えて
ユラリ フワリ 花のようにユメが咲いてキラリ
光の列すり抜けたら二人
Access to the future
Reason and the nature―


他事務所P「なんじゃこりゃ……」

スタッフ「F、Eと765プロ圧勝ですからねー」

106: 2012/05/27(日) 00:25:25.86 ID:KYXXozfq0
他事務所P「こいつら出場した分全部かっさらうつもりか……?」

スタッフ(あ、次秋月律子だ。見なきゃ)

―恋を夢見るお姫様は
いつか素敵な 王子様に巡り合える
早くそんな日がきますように
そっと瞳を閉じるから
魔法をかけて!―

108: 2012/05/27(日) 00:27:01.61 ID:KYXXozfq0
黒井「新人デビューと三浦あずさ復帰の時点でもう絵を描いてたんだな」

黒井「高木のことだ。私とキミの密約くらいとっくに分かっていたろう」

黒井「今日は765プロの日だ。この勢いは止められない」

黒井「最高のタイミングで、最高のキミたちを潰す気だよ」

黒井「それが高木という男なんだ」



イケメンP「それでも、美希は勝つ……必ず!」

109: 2012/05/27(日) 00:28:07.40 ID:KYXXozfq0
―Here We Go!! Here We Go!! 君と
Wake Up!! Wake Up!! 全て
カッコわらいつけて
涙もきっと暖かいよね―

ブサメンP「出番です……」

ブサメンP「あずささん、行ってらっしゃい」

あずさ「はい、行ってきます」

―逢いたい…
メールも携帯も鳴らない(why) tears 泣いてるよ
一秒だけでもいい
君を今 感じたら ずっと…―

110: 2012/05/27(日) 00:29:15.25 ID:KYXXozfq0
美希「この曲……」

響「ん?」

美希(今の美希とハニーみたいだね……)

貴音「どうしました?」

美希「何でもない……」

美希「響、貴音、行くよ!」

112: 2012/05/27(日) 00:30:41.81 ID:KYXXozfq0
黒井「今は星井美希は悲しみのどん底だろう」

黒井「しかし、あの娘は天才だ」

黒井「必ずや、その悲しみを完璧に歌で表現する」

黒井「高木は徹頭徹尾、アイドルのことしか考えていない!!」

―「じゃあね」なんて言わないで
 「またね」って言って
私のモノにならなくていい
そばに居るだけでいい
アノコにもしも飽きたら
すぐに呼び出して
壊れるくらいに抱きしめて―

113: 2012/05/27(日) 00:32:13.08 ID:KYXXozfq0
イケメンP「そう……このために俺は……」

ランクB通過順位
一位 フェアリー
二位 三浦あずさ

響「やったな!」

貴音「今の歌唱は……これまででも最高のものでした」

美希「ハア……ハア……。苦しいよ……」

114: 2012/05/27(日) 00:33:32.69 ID:KYXXozfq0
あずさ「……ごめんなさい……みんなが雰囲気を作ってくれたのに……」

ブサメンP「何言ってるんですか!凄いですよ」

伊織「そうそう、悪いのはコイツなんだから、気にしちゃ駄目!」

ブサメンP「……」


―ランクB 本選 あずさ登場順―

―恋したり 夢描いたりすると
胸の奥に 複雑な気持ちが生まれるの

115: 2012/05/27(日) 00:35:18.21 ID:KYXXozfq0
だけど この空がいつも私のこと見守ってる
もっともっと強く 励ましてる
だから 怖くない どこでも行きたいところに行ける
輝いた未来 まっすぐにね―


―出番直前 舞台袖―

あずさ「この歌は、美希ちゃんのために選曲した歌ですね」

ブサメンP「……」

あずさ「……」

ブサメンP「あいつは、さっき凄いパフォーマンスを見せました」

116: 2012/05/27(日) 00:36:28.75 ID:KYXXozfq0
ブサメンP「でも……、あれが美希の本質ではない……と思うんです」

あずさ「……なるほど……」

ブサメンP「すいません。頼りないことを言って」

あずさ「いいえ……」

あずさ「きっと、そんなプロデューサーだから、私は戻って来たんです!」

118: 2012/05/27(日) 00:38:06.29 ID:KYXXozfq0
―きっとうまく超えられると
Happyな思考回路で Let's Go!

決めた! 今すぐに 笑顔しかない私になって
最高の未来 突き進む―


美希「……あずさ……」

響「……良い歌だぞ……」

貴音「とても良い表情です……」

119: 2012/05/27(日) 00:39:17.53 ID:KYXXozfq0
美希「なんか……」

美希「胸の奥が、すーっと軽くなったような気がするの」

響「うん、やっぱり美希は笑った方がかわいいぞ」

貴音「美希。歌は……どうしますか?」

社長「それなら、この歌を歌いたまえ!」

美希「社長!」

貴音「どうしてここに?」

響「あ、それ……」

120: 2012/05/27(日) 00:40:20.27 ID:KYXXozfq0
社長「君たちの新曲として、用意していた歌だよ」

美希「歌いたい!」

美希「でも……そんなすぐ歌えるの……?」

社長「まあその辺りは任せたまえ。君たちもぶっつけ本番になるが

  歌えるかね?」

美希響貴音「はい!」

121: 2012/05/27(日) 00:41:47.61 ID:KYXXozfq0
―広い世界で一人あなたが好きでよかった
そ・れ・だ・け―

イケメンP「なッ……!この歌は……

  『思い出をありがとう』?なぜ……」

黒井「キミは、また悲しい歌を歌わせる気だったのかね?」

イケメンP「俺達には……それしかありませんから……」

黒井「やれやれ……」

122: 2012/05/27(日) 00:43:10.22 ID:KYXXozfq0
黒井「悲痛なメンタルから生じるパフォーマンスは、

  さっきの予選で限界だったよ」

黒井「予選と同じレベルでは、到底三浦あずさには勝てない」

黒井「彼女は、今この瞬間にも成長し続けているだろう」

イケメンP「……」

黒井「でも、キミんとこの御嬢さん方も、なかなかいいんじゃない?」

黒井「まあ、今は黙って聞きなさいよ」

123: 2012/05/27(日) 00:44:35.50 ID:KYXXozfq0
―思い出をありがとう 勇気までもらえた
悲しみや切なさ 今日ですべてサヨウナラ
吹き抜ける秋風 涙腺も枯れたし
行き慣れた通りを胸を張って歩いてみる―


社長「……うむ……うむ……」

ブサメンP「……」

あずさ「……」ギュッ

124: 2012/05/27(日) 00:45:58.09 ID:KYXXozfq0
スタッフ「集計完了です。舞台に上がってください」

あずさ「はい!」


司会「ランクB、優勝者は……」

司会「三浦、あずささん!おめでとうございます!!」


ブサメンP「やった!!」

社長「ふー、僅差も僅差だねえ……」

伊織「でも勝ちは勝ちよ!!」

125: 2012/05/27(日) 00:47:04.74 ID:KYXXozfq0
やよい「あずささーん!!」
亜美「やったー!!」真美「いやいや、やればできる子だと思ってましたよ私は」
律子「何言ってんのよ」後輩P「まあまありっちゃん、怒らないで」
真「すごいや……」雪歩「キラキラしてますう……」
小鳥「あずさちゃん……本当に良かった」


黒井「……いやあ、負けちゃったねえ」

黒井「正直言って、今回のプロデュースを見ていると

  統括プロデューサーは任せられないよ」

イケメンP「……はい……」

126: 2012/05/27(日) 00:48:14.53 ID:KYXXozfq0
イケメンP「俺の反乱は失敗ですね」

イケメンP「でも、見ていてください。フェアリーは必ずアイドルの
 
   頂点に立ちます」

イケメンP「たとえ俺がいなくても」


美希「ハニー……ゴメンナサイ……」

イケメンP「何を謝るんだ。最高のステージだったぞ」ナデナデ

美希「ハニー……」

127: 2012/05/27(日) 00:49:22.50 ID:KYXXozfq0
イケメンP「お前は、きっともっとキラキラできるよ」

イケメンP「響、貴音、今まで付きあわせて済まなかった」

響「プロデューサー……」

貴音「あなた様……」

ブサメンP「えーっと……」

美希「おっちゃん!」

ブサメンP「あのー、社長が……」

ブサメンP「戻ってきたいなら戻ってきてもいいよって……」

128: 2012/05/27(日) 00:50:44.83 ID:KYXXozfq0
響「ホントか?」

貴音「……」

ブサメンP「あのー、イケメンP君も……」

イケメンP「へ?」

ブサメンP「……」

イケメンP「……ふふふふふ……」

129: 2012/05/27(日) 00:52:03.66 ID:KYXXozfq0
イケメンP「相変わらずだ……社長」

イケメンP「氏んでも御免です。次は俺が勝ちます。そう社長に伝えておいてください」

イケメンP「美希、貴音、響。お前たちは戻るんだ」

美希「……で、でも……!」

イケメンP「俺がいつか必ず迎えに行くよ。それまで待っていてくれ」

美希「……分かったの……」

イケメンP「それじゃあ、な……」

ブサメンP(こうして、765プロ独立事件は終わった……)

130: 2012/05/27(日) 00:53:07.48 ID:KYXXozfq0
―某空港―

???「千早、いくぞ」

千早「はい」

???「日本か……久しぶりだな……」


131: 2012/05/27(日) 00:54:52.01 ID:KYXXozfq0
千早「2年ぶり……」

千早「『プロデューサー』はもっとですね」

P「ああ」

P(あずさ……、もうすぐ迎えに行くよ)


第5話 終わり

135: 2012/05/27(日) 00:58:44.74 ID:KYXXozfq0
というわけで、今回はここまでっす

この社長は事務所がどうなろうとアイドルの
ハイレベルなパフォーマンスが見れれば
それで満足な、世間的にはちょっと危ない人なんですよ
反動で黒井さんが白くなってますね

136: 2012/05/27(日) 01:00:34.38
お疲れ
今回も面白かった、ブサメンP有能やったんやね

次も期待してるわ

137: 2012/05/27(日) 01:01:04.02

引用元: P「101回目のプロデュース……ねえ」