1: 2012/06/07(木) 19:40:31.53 ID:j2n/PW0m0
人「え…」
キツネ「どうして人はそう勘違いするのですか」
キツネ「私はそんなぺらぺらで味の無いものは好きではないです」
キツネ「私は小動物の肉が好きですよ」
人「油揚げだってきちんと調理したら美味いのに…」
キツネ「どうして人はそう勘違いするのですか」
キツネ「私はそんなぺらぺらで味の無いものは好きではないです」
キツネ「私は小動物の肉が好きですよ」
人「油揚げだってきちんと調理したら美味いのに…」
2: 2012/06/07(木) 19:41:14.90 ID:j2n/PW0m0
キツネ「そりゃそうですよ」
キツネ「でも貴方は今、そのままの油揚げを私に投げてよこしました」
人「いや…キツネ珍しいし…油揚げ好きって聞くから…」
キツネ「はあ…まあ、ここは町中ですからね」
人「ごめん…」
ショボン
キツネ「ちょ、そこまでヘコまれると私が悪いようでは無いですか」
キツネ「第一、キツネが人と喋っていておかしいと感じないのですか?」
人「あ…いわれてみれば…」
キツネ「…」
ガクゼン
人「昼寝でもしたのかな…」
キツネ「でも貴方は今、そのままの油揚げを私に投げてよこしました」
人「いや…キツネ珍しいし…油揚げ好きって聞くから…」
キツネ「はあ…まあ、ここは町中ですからね」
人「ごめん…」
ショボン
キツネ「ちょ、そこまでヘコまれると私が悪いようでは無いですか」
キツネ「第一、キツネが人と喋っていておかしいと感じないのですか?」
人「あ…いわれてみれば…」
キツネ「…」
ガクゼン
人「昼寝でもしたのかな…」
3: 2012/06/07(木) 19:41:31.78 ID:j2n/PW0m0
キツネ「貴方の夢の出来ごとではありません!!」
キツネ「私は貴方にお願いごとがあるのです」
キツネ「その為にきたのです」
人「はあ…(ますます現実味が無くなってきたな…)」
キツネ「私は町はずれの神社に祀られているキツネです」
キツネ「いわば、神様なのです」
エッヘン
人「そうかそうか~(かわええww)」
ナデナデ
キツネ「こらっ!頭なでません!!」
キシャ―!
ガブリッ!
人「いでぇ!やめて!噛まないで!!」
キツネ「私は貴方にお願いごとがあるのです」
キツネ「その為にきたのです」
人「はあ…(ますます現実味が無くなってきたな…)」
キツネ「私は町はずれの神社に祀られているキツネです」
キツネ「いわば、神様なのです」
エッヘン
人「そうかそうか~(かわええww)」
ナデナデ
キツネ「こらっ!頭なでません!!」
キシャ―!
ガブリッ!
人「いでぇ!やめて!噛まないで!!」
5: 2012/06/07(木) 19:42:29.71 ID:j2n/PW0m0
人「ごめんごめん、で、神様が人に何のお願いを?」
キツネ「実はですね、私嫁を貰おうと思うのです」
人「はぁ?嫁?」
キツネ「そうです。」
人「お相手は?まさか人!?」
キツネ「そんなバカな」
人「ですよねー」
キツネ「普通、神の相手は同じ神か、精霊か、まあ特別なものなのです」
キツネ「しかし、私の場合、ただのキツネです」
人「ただの?」
キツネ「実はですね、私嫁を貰おうと思うのです」
人「はぁ?嫁?」
キツネ「そうです。」
人「お相手は?まさか人!?」
キツネ「そんなバカな」
人「ですよねー」
キツネ「普通、神の相手は同じ神か、精霊か、まあ特別なものなのです」
キツネ「しかし、私の場合、ただのキツネです」
人「ただの?」
7: 2012/06/07(木) 19:42:53.36 ID:j2n/PW0m0
キツネ「そうなんです」
キツネ「だから彼女とずっと一緒にはいられないのです」
キツネ「彼女に寿命というものがあります」
キツネ「私は考えました」
キツネ「そしてある事を思いだしたのです」
人「何?」
キツネ「出雲大社がありますよね?」
人「出雲大社…確か、神様が10月に集まって色んな事を決めるんだっけ?」
キツネ「はい」
人「えっと…男女の縁もそこで決めるんだよね」
キツネ「そうです、良くおわかりで」
キツネ「だから彼女とずっと一緒にはいられないのです」
キツネ「彼女に寿命というものがあります」
キツネ「私は考えました」
キツネ「そしてある事を思いだしたのです」
人「何?」
キツネ「出雲大社がありますよね?」
人「出雲大社…確か、神様が10月に集まって色んな事を決めるんだっけ?」
キツネ「はい」
人「えっと…男女の縁もそこで決めるんだよね」
キツネ「そうです、良くおわかりで」
8: 2012/06/07(木) 19:43:17.45 ID:j2n/PW0m0
キツネ「ですが、色恋についてはそれだけではないのです」
キツネ「知られては無いのですが、神の結婚の許可は正式にはそこで行われるのです」
人「はぁ…?」
キツネ「確かに、八百万の神様やそれに匹敵なさる…龍神様など話は別ですが」
キツネ「私の様な、地方の小さな土地と神社の…しかも動物神となると…」
キツネ「なかなか正式に結婚など出来ないのです」
キツネ「力が弱いぶん、悪霊に騙される可能性だって十分あるのですから」
キツネ「だから、だいたいは非公式に子を成したり…というか、ほとんど非公式です」
キツネ「しかしそれでは…私は彼女と少しの時間しか生きれないのです」
キツネ「だから、偉い神様に認めてもらう必要があります」
キツネ「知られては無いのですが、神の結婚の許可は正式にはそこで行われるのです」
人「はぁ…?」
キツネ「確かに、八百万の神様やそれに匹敵なさる…龍神様など話は別ですが」
キツネ「私の様な、地方の小さな土地と神社の…しかも動物神となると…」
キツネ「なかなか正式に結婚など出来ないのです」
キツネ「力が弱いぶん、悪霊に騙される可能性だって十分あるのですから」
キツネ「だから、だいたいは非公式に子を成したり…というか、ほとんど非公式です」
キツネ「しかしそれでは…私は彼女と少しの時間しか生きれないのです」
キツネ「だから、偉い神様に認めてもらう必要があります」
9: 2012/06/07(木) 19:43:42.30 ID:j2n/PW0m0
人「認めてもらうとどうなるのかい?」
キツネ「一番下の位ですが、相手も神になれるのです」
人「なんと」
キツネ「私はどうしても、彼女と共に生きたいのです」
人(リア充…いやリア獣め…)
人「で、認めてもらう条件は?」
キツネ「神様の宴会を邪魔することです」
人「意外と簡単そうだな」
キツネ「確かにそれだけなら簡単そうに聞こえますね」
キツネ「一番下の位ですが、相手も神になれるのです」
人「なんと」
キツネ「私はどうしても、彼女と共に生きたいのです」
人(リア充…いやリア獣め…)
人「で、認めてもらう条件は?」
キツネ「神様の宴会を邪魔することです」
人「意外と簡単そうだな」
キツネ「確かにそれだけなら簡単そうに聞こえますね」
10: 2012/06/07(木) 19:44:19.12 ID:j2n/PW0m0
キツネ「しかし、まったく簡単ではないのです」
キツネ「まず、出雲大社に使いを出さねばならないのです」
キツネ「九月までに」
キツネ「それだけでも大仕事です」
人「まて…今十月だがちゃんとしたのか?」
キツネ「ええ。そこまで間抜けだと思いましたか?」
人「いいや…(だってただのキツネにしか見えないし…)」
キツネ「まず、出雲大社に使いを出さねばならないのです」
キツネ「九月までに」
キツネ「それだけでも大仕事です」
人「まて…今十月だがちゃんとしたのか?」
キツネ「ええ。そこまで間抜けだと思いましたか?」
人「いいや…(だってただのキツネにしか見えないし…)」
11: 2012/06/07(木) 19:44:53.94 ID:j2n/PW0m0
キツネ「さてと、話を元に戻します」
キツネ「宴会を邪魔する…と言っても三つかきまりがあるのです」
キツネ「神に直接攻撃しない、宴会の食事を滅茶苦茶にしない、建物を破壊しない」
人「ちょっとまて、無茶じゃないか!?」
キツネ「ええ。かなり難しいですよ」
キツネ「しかも、神様達が“あっぱれ”と叫ばない限り、成功とは呼べません」
キツネ「ちなみに制限時間は日の入りから日の出までです」
人「…」
ボウゼン
キツネ「しかし逆にいえば、一晩のうちにあっぱれと言わせればいいのです」
キツネ「宴会を邪魔する…と言っても三つかきまりがあるのです」
キツネ「神に直接攻撃しない、宴会の食事を滅茶苦茶にしない、建物を破壊しない」
人「ちょっとまて、無茶じゃないか!?」
キツネ「ええ。かなり難しいですよ」
キツネ「しかも、神様達が“あっぱれ”と叫ばない限り、成功とは呼べません」
キツネ「ちなみに制限時間は日の入りから日の出までです」
人「…」
ボウゼン
キツネ「しかし逆にいえば、一晩のうちにあっぱれと言わせればいいのです」
12: 2012/06/07(木) 19:45:25.53 ID:j2n/PW0m0
キツネ「その為に、助けを呼んでもよいのです」
キツネ「さらに道具をもちこみ、術を使ってもいいのです」
キツネ「まああちらも術を使いますが…」
キツネ「そんなわけです」
人「え…」
キツネ「私は貴方に助けを求めてきました」
キツネ「人間は賢いと聞きます」
キツネ「どうか、私を助けて下さい。宴会の邪魔を手伝って下さい」
ペコリ
キツネ「さらに道具をもちこみ、術を使ってもいいのです」
キツネ「まああちらも術を使いますが…」
キツネ「そんなわけです」
人「え…」
キツネ「私は貴方に助けを求めてきました」
キツネ「人間は賢いと聞きます」
キツネ「どうか、私を助けて下さい。宴会の邪魔を手伝って下さい」
ペコリ
13: 2012/06/07(木) 19:46:15.23 ID:j2n/PW0m0
人「ちょちょ…ちょいまち!!」
人「俺でいいんかい!?」
キツネ「は…?」
人「…俺は無能だし…ほら、今だって家に引きこもってるし…」
人「金は親に出してもらってるし…」
キツネ「別にそんな無茶なことは頼みません」
キツネ「私だって、有能そうな人を今まで何人かあたりました」
キツネ「科学教授だったり…研究員だったり…弁護士だったり…」
キツネ「しかし彼らは私の姿を見るだけで拒絶するのです…」
キツネ「貴方は私に接してくれました」
キツネ「そしてここまで耳を傾けてくれました」
キツネ「貴方がダメなら…それこそ最後の希望が無くなってしまうのです」
キツネ「どうか、お願いいたします」
ペコリ
人「俺でいいんかい!?」
キツネ「は…?」
人「…俺は無能だし…ほら、今だって家に引きこもってるし…」
人「金は親に出してもらってるし…」
キツネ「別にそんな無茶なことは頼みません」
キツネ「私だって、有能そうな人を今まで何人かあたりました」
キツネ「科学教授だったり…研究員だったり…弁護士だったり…」
キツネ「しかし彼らは私の姿を見るだけで拒絶するのです…」
キツネ「貴方は私に接してくれました」
キツネ「そしてここまで耳を傾けてくれました」
キツネ「貴方がダメなら…それこそ最後の希望が無くなってしまうのです」
キツネ「どうか、お願いいたします」
ペコリ
14: 2012/06/07(木) 19:46:46.05 ID:j2n/PW0m0
人(何かここまで頼まれると断れないし…)
人(でもな…あまりにも非現実的だ…)
人(キツネは人を良く化かすっていうし…)
人(安請け合いしてよいのやら…)
ウーンウーン
キツネ「タダでとはいいません」
キツネ「私の出来る範囲ですが、貴方の願いを一つかなえてあげます」
人「よろこんで」
キラキラ
キツネ(はやっ!!)
人(でもな…あまりにも非現実的だ…)
人(キツネは人を良く化かすっていうし…)
人(安請け合いしてよいのやら…)
ウーンウーン
キツネ「タダでとはいいません」
キツネ「私の出来る範囲ですが、貴方の願いを一つかなえてあげます」
人「よろこんで」
キラキラ
キツネ(はやっ!!)
15: 2012/06/07(木) 19:47:53.22 ID:j2n/PW0m0
人(ふるっ!いつの時代の地図だよ!!)
キツネ「見づらいかもしれませんが我慢して下さい」
キツネ「ここが本殿です」
人「ふむふむ」
キツネ「この本殿で宴会が行われる…と思いきや違うのです」
キツネ「実は私、これに参加するのは初めてではないのです」
キツネ「昔、ただのキツネだったころ、手伝いとしてとある神様にお供したのです」
キツネ「本殿はいかにも宴会を行っているように見せているのです」
キツネ「見づらいかもしれませんが我慢して下さい」
キツネ「ここが本殿です」
人「ふむふむ」
キツネ「この本殿で宴会が行われる…と思いきや違うのです」
キツネ「実は私、これに参加するのは初めてではないのです」
キツネ「昔、ただのキツネだったころ、手伝いとしてとある神様にお供したのです」
キツネ「本殿はいかにも宴会を行っているように見せているのです」
16: 2012/06/07(木) 19:48:33.46 ID:j2n/PW0m0
キツネ「宴会は神楽殿で行われるのです」
キツネ「よくよく考えれば分かることなのですが」
キツネ「あそこは結婚式を行ったりするのですよ」
キツネ「神楽殿が出来る…明治の前、一体どこで宴会をしてたかは知りません」
キツネ「とにかく、まず向かう場所は神楽殿です」
人「分かった」
キツネ「そして…その大きなしめ縄の中に入ってもいけないのです」
人「…はあ」
キツネ「よくよく考えれば分かることなのですが」
キツネ「あそこは結婚式を行ったりするのですよ」
キツネ「神楽殿が出来る…明治の前、一体どこで宴会をしてたかは知りません」
キツネ「とにかく、まず向かう場所は神楽殿です」
人「分かった」
キツネ「そして…その大きなしめ縄の中に入ってもいけないのです」
人「…はあ」
17: 2012/06/07(木) 19:49:27.44 ID:j2n/PW0m0
キツネ「神々は、人の目に見えるところにはいないのです」
キツネ「その時は私がとにかく誘導します」
キツネ「だから、ここだ、というところから動かないで下さいね」
人「はい」
キツネ「貴方は手ぶらでいってはいけませんよ」
キツネ「貴方には大急ぎで巨大な鏡を用意してもらわねばなりません」
キツネ「それに花火とガソリン、マッチ、煙玉などです」
ガサゴソ
キツネ「大至急、ここに書いているものを集めて欲しいのです」
人「えっと…さっきのに…干し草、ライト、拡声器に玩具の蛇、ラジカセ…」
人「何か、鏡とガソリン以外めっちゃ普通だな」
キツネ「その時は私がとにかく誘導します」
キツネ「だから、ここだ、というところから動かないで下さいね」
人「はい」
キツネ「貴方は手ぶらでいってはいけませんよ」
キツネ「貴方には大急ぎで巨大な鏡を用意してもらわねばなりません」
キツネ「それに花火とガソリン、マッチ、煙玉などです」
ガサゴソ
キツネ「大至急、ここに書いているものを集めて欲しいのです」
人「えっと…さっきのに…干し草、ライト、拡声器に玩具の蛇、ラジカセ…」
人「何か、鏡とガソリン以外めっちゃ普通だな」
18: 2012/06/07(木) 19:51:40.85 ID:j2n/PW0m0
キツネ「人間はその道具すらないと無能ですから」
人(キツイ事いいやがって…)
キツネ「しかし、道具をもった瞬間、人間は神すらしのぐ力をもつのです」
キツネ「たとえ玩具であっても」
キツネ「そのことを忘れずに」
人「はあ…」
人(大丈夫か…これで…)
人(個数とか…全部一こだけでいいって…)
キツネ「宴会まで今日を含め後2日です」
人「What!?」
キツネ「お手数かけますが、それまでに集めて下さい」
人「oh…」
人(キツイ事いいやがって…)
キツネ「しかし、道具をもった瞬間、人間は神すらしのぐ力をもつのです」
キツネ「たとえ玩具であっても」
キツネ「そのことを忘れずに」
人「はあ…」
人(大丈夫か…これで…)
人(個数とか…全部一こだけでいいって…)
キツネ「宴会まで今日を含め後2日です」
人「What!?」
キツネ「お手数かけますが、それまでに集めて下さい」
人「oh…」
19: 2012/06/07(木) 19:52:03.00 ID:j2n/PW0m0
キツネ「人間はあの後バタバタと出ていきました」
キツネ「きっと大丈夫だと…信じましょう」
ネコ「あんた誰だい?」
キツネ「おや、ネコですか…」
キツネ「私、ネコは嫌いでして…」
ネコ「うっさいわね。あんたキツネでしょ。ここ辺りで有名な」
キツネ「おや、そんなに有名ですか?」
ネコ「有名もいいとこよ。あの町はずれの稲荷神社に近づいたら取って食われるって」
ネコ「あたしも子猫いるから注意してんのよ」
キツネ「それは誤解です」
ネコ「どうだか。キツネは人を化かすっていうし」
キツネ「はあ…君らも噂好きですよね…」
ゲッソリ
ネコ「で、そのキツネ様がどうしてこんなところにいるの?」
キツネ「きっと大丈夫だと…信じましょう」
ネコ「あんた誰だい?」
キツネ「おや、ネコですか…」
キツネ「私、ネコは嫌いでして…」
ネコ「うっさいわね。あんたキツネでしょ。ここ辺りで有名な」
キツネ「おや、そんなに有名ですか?」
ネコ「有名もいいとこよ。あの町はずれの稲荷神社に近づいたら取って食われるって」
ネコ「あたしも子猫いるから注意してんのよ」
キツネ「それは誤解です」
ネコ「どうだか。キツネは人を化かすっていうし」
キツネ「はあ…君らも噂好きですよね…」
ゲッソリ
ネコ「で、そのキツネ様がどうしてこんなところにいるの?」
20: 2012/06/07(木) 19:52:23.62 ID:j2n/PW0m0
ネコ「まさか私のご主人をたぶらかすつもりじゃないわよね」
ネコ「確かにあれは無能ね」
ネコ「いっつもごろごろしてるし」
ネコ「寝坊ばっかりしてバイト遅刻して、クビになって」
ネコ「あげくの果てには親のすねをかじってるわ」
キツネ(随分厳しい評価ですね…)
ネコ「でも、あれでもいい所あんのよ」
ネコ「優しいし…」
ネコ「とっとにかく、あれを取って食おうものなら、私が許さないから!!」
フーッ
キツネ「はいはい、大丈夫ですよ」
ネコ「確かにあれは無能ね」
ネコ「いっつもごろごろしてるし」
ネコ「寝坊ばっかりしてバイト遅刻して、クビになって」
ネコ「あげくの果てには親のすねをかじってるわ」
キツネ(随分厳しい評価ですね…)
ネコ「でも、あれでもいい所あんのよ」
ネコ「優しいし…」
ネコ「とっとにかく、あれを取って食おうものなら、私が許さないから!!」
フーッ
キツネ「はいはい、大丈夫ですよ」
21: 2012/06/07(木) 19:52:46.90 ID:j2n/PW0m0
子猫「みゃー」
とてとて
ネコ「オロオロ」
子猫「みー」
とことこ
ネコ「わたわた」
子猫「みゃっ!」
ステン!
ネコ「ギャっ!」
キツネ「ボーッ…」
子猫「みー」
ヨチヨチ
ネコ「あ、そっち行っちゃダメよ」
キツネ「…」
子猫「…」
ぼんやり
とてとて
ネコ「オロオロ」
子猫「みー」
とことこ
ネコ「わたわた」
子猫「みゃっ!」
ステン!
ネコ「ギャっ!」
キツネ「ボーッ…」
子猫「みー」
ヨチヨチ
ネコ「あ、そっち行っちゃダメよ」
キツネ「…」
子猫「…」
ぼんやり
22: 2012/06/07(木) 19:53:06.73 ID:j2n/PW0m0
キツネ「こんにちは」
子猫「…」
にぱぁ
ネコ「カフッ!」
ギロッ
キツネ「そんな首を掴んで痛くないのでしょうか…」
ネコ「フガフガ(こういう移動手段なのよ!!)…」
キツネ「…正直、貴方子育て初心者ですよね」
ネコ「…(ギクリ)」
キツネ「だって、たかだが子猫一匹にオロオロし過ぎです」
キツネ「とても一匹に対する対応とは思えません。数匹いると思ってました」
子猫「…」
にぱぁ
ネコ「カフッ!」
ギロッ
キツネ「そんな首を掴んで痛くないのでしょうか…」
ネコ「フガフガ(こういう移動手段なのよ!!)…」
キツネ「…正直、貴方子育て初心者ですよね」
ネコ「…(ギクリ)」
キツネ「だって、たかだが子猫一匹にオロオロし過ぎです」
キツネ「とても一匹に対する対応とは思えません。数匹いると思ってました」
24: 2012/06/07(木) 19:53:34.68 ID:j2n/PW0m0
ネコ「…うるさい!」
キツネ「図星ですか…」
ネコ「…い…いいじゃないの」
キツネ「まあ悪くは無いですけど…」
子猫「みゃー」
ブランブラン
ネコ「あばばばば」
ヨイショット
キツネ「にしてもお腹が減りませんか」
ネコ「減ってないわよ!」
グー…
ネコ「…」
キツネ「…」
キツネ「何か食べましょう…」
ネコ「そうね…」
キツネ「図星ですか…」
ネコ「…い…いいじゃないの」
キツネ「まあ悪くは無いですけど…」
子猫「みゃー」
ブランブラン
ネコ「あばばばば」
ヨイショット
キツネ「にしてもお腹が減りませんか」
ネコ「減ってないわよ!」
グー…
ネコ「…」
キツネ「…」
キツネ「何か食べましょう…」
ネコ「そうね…」
25: 2012/06/07(木) 19:53:53.73 ID:j2n/PW0m0
ネコ「こっちに多分…私用の餌があるわ…」
ガサゴソ…
カタカタカタ…
キツネ「!!」
キツネ「どうやら私は餌は要りませんよ」
ネコ「?」
ダン!
ネコ「!」
キツネ「こいつで十分です」
ガサゴソ…
カタカタカタ…
キツネ「!!」
キツネ「どうやら私は餌は要りませんよ」
ネコ「?」
ダン!
ネコ「!」
キツネ「こいつで十分です」
26: 2012/06/07(木) 19:54:11.83 ID:j2n/PW0m0
ネズミ「ガタガタガタ…」
キツネ「さてと…私から逃げ切れると思いましたか…?」
ギロッ
ネズミ「ち…チューチュー…」
キツネ「はあ…?何でもするから許して下さい…?」
キツネ「何を甘えた事を…」
キツネ「弱肉強食ってしってますか?」
ネズミ「…ガタガタガタ」
キツネ「分かっているようですね」
キツネ「分かっているなら大人しく…」
キツネ「…」
キツネ「さてと…私から逃げ切れると思いましたか…?」
ギロッ
ネズミ「ち…チューチュー…」
キツネ「はあ…?何でもするから許して下さい…?」
キツネ「何を甘えた事を…」
キツネ「弱肉強食ってしってますか?」
ネズミ「…ガタガタガタ」
キツネ「分かっているようですね」
キツネ「分かっているなら大人しく…」
キツネ「…」
27: 2012/06/07(木) 19:54:36.41 ID:j2n/PW0m0
キツネ「…本当に何でもする気はありますか…?」
ネズミ「!チュウチュウ!!」
こくっこくっ
ネコ「!」
キツネ「分かりました。ならば逃げずに私と共に、ある場所についてきなさい」
ネコ「あんたどういう風の吹きまわしよ」
キツネ「私がここに来た目的に関係しています」
ネコ「あ、そういえば聞いてなかった」
ネコ「聞かせなさいよ」
キツネ「はぁ…あまりお話したくはないですね…」
かくかくしかじか
ネズミ「!チュウチュウ!!」
こくっこくっ
ネコ「!」
キツネ「分かりました。ならば逃げずに私と共に、ある場所についてきなさい」
ネコ「あんたどういう風の吹きまわしよ」
キツネ「私がここに来た目的に関係しています」
ネコ「あ、そういえば聞いてなかった」
ネコ「聞かせなさいよ」
キツネ「はぁ…あまりお話したくはないですね…」
かくかくしかじか
28: 2012/06/07(木) 19:54:57.56 ID:j2n/PW0m0
ネコ「…」
真っ青
ネズミ「…」
真っ青
ネコ「まさか…私のご主人をそこへ連れていくつもり…?」
キツネ「ええ」
ネコ「あんた!!!」
ネコ「私達動物が、そこがどれほど危険か知らないとでも思っているの!?」
ネコ「人間達は忘れてしまっているけど!!」
キツネ「その時は私の命にかけて人間を守ります」
キツネ「第一、いきなり殴り込みしたらまずいですが」
キツネ「事前に報告は済ませているので大丈夫ですよ」
ネコ「…それでも私は反対よ」
真っ青
ネズミ「…」
真っ青
ネコ「まさか…私のご主人をそこへ連れていくつもり…?」
キツネ「ええ」
ネコ「あんた!!!」
ネコ「私達動物が、そこがどれほど危険か知らないとでも思っているの!?」
ネコ「人間達は忘れてしまっているけど!!」
キツネ「その時は私の命にかけて人間を守ります」
キツネ「第一、いきなり殴り込みしたらまずいですが」
キツネ「事前に報告は済ませているので大丈夫ですよ」
ネコ「…それでも私は反対よ」
29: 2012/06/07(木) 19:55:16.04 ID:j2n/PW0m0
ネコ「良くそんな澄ましたツラしてられるわね!!!」
バン!!!
子猫「びくっ!」
子猫「ガタガタ」
ネコ「何が神様よ!!最低!!」
キツネ「私だって元はただのキツネですよ!!」
キツネ「そして、貴方の思うように危険なら私も頼みません!!」
ギャンギャン
ガタガタ
バン!!!
子猫「びくっ!」
子猫「ガタガタ」
ネコ「何が神様よ!!最低!!」
キツネ「私だって元はただのキツネですよ!!」
キツネ「そして、貴方の思うように危険なら私も頼みません!!」
ギャンギャン
ガタガタ
30: 2012/06/07(木) 19:55:37.98 ID:j2n/PW0m0
子猫「フルフル…」
蝶「ひらひら」
子猫「!」
子猫「ふらふら」
………
ネコ「ゼーハー」
キツネ「ヒーヒー…」
ネコ「!」
ネコ「私の子がいない!!」
キツネ「なんですと!?」
蝶「ひらひら」
子猫「!」
子猫「ふらふら」
………
ネコ「ゼーハー」
キツネ「ヒーヒー…」
ネコ「!」
ネコ「私の子がいない!!」
キツネ「なんですと!?」
33: 2012/06/07(木) 19:56:03.87 ID:j2n/PW0m0
ネコ「どうしよう」
オロオロ、アワアワ
キツネ「どうして目をはなすんです!?」
ネコ「ごめんなさい、ごめんなさい…」
キツネ「…」
キツネ「窓があいてますね」
バッ
ネコ「!」
ネコ「どこ行くのよ!」
キツネ「臭いをたどって探します」
キツネ「急がないと、手遅れになりますよ」
ネコ「ううっ…」
バッ
オロオロ、アワアワ
キツネ「どうして目をはなすんです!?」
ネコ「ごめんなさい、ごめんなさい…」
キツネ「…」
キツネ「窓があいてますね」
バッ
ネコ「!」
ネコ「どこ行くのよ!」
キツネ「臭いをたどって探します」
キツネ「急がないと、手遅れになりますよ」
ネコ「ううっ…」
バッ
34: 2012/06/07(木) 19:56:24.84 ID:j2n/PW0m0
子猫「♪」
カラス「カアカア」
子猫「?」
カラス「カアーッ」
ガシッ
子猫「!?」
カラス「バサバサ」
子猫「ミー!!」
ジタバタ
カラス「カアカア」
子猫「?」
カラス「カアーッ」
ガシッ
子猫「!?」
カラス「バサバサ」
子猫「ミー!!」
ジタバタ
35: 2012/06/07(木) 19:56:44.70 ID:j2n/PW0m0
キツネ「見つけました!」
ネコ「どこ!?」
キツネ「あそこです!!」
ネコ「…!」
ネコ「ああ、私あそこまで飛べないわ!」
ネコ「ごめんなさい、もう助けられないわ…」
シクシク
キツネ「…」
キツネ「貴方は私の存在をそう簡単に抹消するのですか」
ネコ「…へ?」
キツネ「私を誰だと思っているのです」
キツネ「あくまでも私は神ですよ」
グオオオオオオオ
ネコ「…化け狐」
ネコ「どこ!?」
キツネ「あそこです!!」
ネコ「…!」
ネコ「ああ、私あそこまで飛べないわ!」
ネコ「ごめんなさい、もう助けられないわ…」
シクシク
キツネ「…」
キツネ「貴方は私の存在をそう簡単に抹消するのですか」
ネコ「…へ?」
キツネ「私を誰だと思っているのです」
キツネ「あくまでも私は神ですよ」
グオオオオオオオ
ネコ「…化け狐」
37: 2012/06/07(木) 19:57:18.11 ID:j2n/PW0m0
化け狐「私だって空くらいなら飛べますよ」
ザッ!
カラス「!?」
子猫「ミーっ!!」
化け狐「さあ、子猫を放しなさい」
化け狐「さもないと、貴方なんて裂き頃しますよ…」
シャアアアア
カラス「アセアセ」
ポイッ
子猫「みゃあー」
ザッ!
カラス「!?」
子猫「ミーっ!!」
化け狐「さあ、子猫を放しなさい」
化け狐「さもないと、貴方なんて裂き頃しますよ…」
シャアアアア
カラス「アセアセ」
ポイッ
子猫「みゃあー」
38: 2012/06/07(木) 19:57:41.34 ID:j2n/PW0m0
ネコ「危ないっ!」
化け狐「ほれ」
キャッチ
ネコ「…ホッ」
シュタッ
化け狐「どうぞ」
ネコ「…ありがとう」
ネコ「…ごめんなさい」
キツネ「いえいえ」
キツネ「口論に花を咲かせてしまった私にも責任があります」
キツネ「貴方のいうことは最もです」
ネコ「…」
キツネ「今まで一回成功させて帰ってきたとはいえ…」
キツネ「次上手くいくとは限らない」
化け狐「ほれ」
キャッチ
ネコ「…ホッ」
シュタッ
化け狐「どうぞ」
ネコ「…ありがとう」
ネコ「…ごめんなさい」
キツネ「いえいえ」
キツネ「口論に花を咲かせてしまった私にも責任があります」
キツネ「貴方のいうことは最もです」
ネコ「…」
キツネ「今まで一回成功させて帰ってきたとはいえ…」
キツネ「次上手くいくとは限らない」
39: 2012/06/07(木) 19:58:05.69 ID:j2n/PW0m0
キツネ「けれど、私の命をかけて寄り添いたい相手がいるのです」
キツネ「お願いします」
キツネ「貴方のご主人をお貸しください」
キツネ「必ず生きて返しますから」
ネコ「ダメよ」
キツネ「…」
ネコ「私も連れていきなさい」
キツネ「…!?」
キツネ「お願いします」
キツネ「貴方のご主人をお貸しください」
キツネ「必ず生きて返しますから」
ネコ「ダメよ」
キツネ「…」
ネコ「私も連れていきなさい」
キツネ「…!?」
40: 2012/06/07(木) 19:58:26.55 ID:j2n/PW0m0
ネコ「私のご主人は役立たずで心配だわ」
ネコ「私がいないとダメな人なのよ」
ネコ「断じて、貴方に恩が出来たからとかじゃないからね!!」
プイっ
キツネ(素直でない方だ…)
ネコ「私がいないとダメな人なのよ」
ネコ「断じて、貴方に恩が出来たからとかじゃないからね!!」
プイっ
キツネ(素直でない方だ…)
41: 2012/06/07(木) 19:58:46.20 ID:j2n/PW0m0
人「ただいま~」
ふらふら
ネコ「にゃあ~(お帰り~)」
キツネ「おかえりなさい、どうでしたか」
人「あ、うん、順調だよ。全部そろったかな?」
キツネ「どれ、私に見せて下さい」
ガサゴソガサゴソ…
キツネ「うん、大丈夫ですね」
キツネ「鏡のサイズも上出来です」
ニコリ
キツネ「では私が今から皆さまに説明することを良く聞いて下さい」
キツネ「ネズミさん、貴方もいらしてください」
人「俺のいない間に一体何が…」
わしわし
キツネ「でははじめますよ…カクカクシカジカ」
………
ふらふら
ネコ「にゃあ~(お帰り~)」
キツネ「おかえりなさい、どうでしたか」
人「あ、うん、順調だよ。全部そろったかな?」
キツネ「どれ、私に見せて下さい」
ガサゴソガサゴソ…
キツネ「うん、大丈夫ですね」
キツネ「鏡のサイズも上出来です」
ニコリ
キツネ「では私が今から皆さまに説明することを良く聞いて下さい」
キツネ「ネズミさん、貴方もいらしてください」
人「俺のいない間に一体何が…」
わしわし
キツネ「でははじめますよ…カクカクシカジカ」
………
42: 2012/06/07(木) 19:59:07.94 ID:j2n/PW0m0
キツネ「そういうことなので、今日はもう寝ましょう」
人「ちょい待て!」
人「飯を一緒に食おう!」
キツネ「そういえば、昼の騒動ですっかりご飯の事を忘れてました」
キツネ「ではご一緒させていただきましょう」
人「いただきます」
キツネ「…」
ネコ「みゃお~(いただきます)」
ネズミ「ちゅー…」
ソワソワ
人「ちょい待て!」
人「飯を一緒に食おう!」
キツネ「そういえば、昼の騒動ですっかりご飯の事を忘れてました」
キツネ「ではご一緒させていただきましょう」
人「いただきます」
キツネ「…」
ネコ「みゃお~(いただきます)」
ネズミ「ちゅー…」
ソワソワ
43: 2012/06/07(木) 19:59:25.45 ID:j2n/PW0m0
キツネ「馬鹿にしてませんか…私の事…」
人「いや…その…」
人「どんべえの油揚げ…美味しいよ」
キツネ「はぁ~…」
キツネ「…」
キツネ(意外と美味しいですね…)
人「いや…その…」
人「どんべえの油揚げ…美味しいよ」
キツネ「はぁ~…」
キツネ「…」
キツネ(意外と美味しいですね…)
44: 2012/06/07(木) 19:59:44.88 ID:j2n/PW0m0
-------次の日-------
人「zzz」
ネコ「ぎゃあ~(起きなさいよばか)」
人「zzz」
ネコ「みょお~(これでも食らいなさい!!)」
がりりっ!!
人「おおおおっ!!」
ネコ「みゃっ(ざまあみろ)」
キツネ「騒がしい朝ですね…」
人「おや、キツネおはよう」
キツネ「おはようございます」
人「zzz」
ネコ「ぎゃあ~(起きなさいよばか)」
人「zzz」
ネコ「みょお~(これでも食らいなさい!!)」
がりりっ!!
人「おおおおっ!!」
ネコ「みゃっ(ざまあみろ)」
キツネ「騒がしい朝ですね…」
人「おや、キツネおはよう」
キツネ「おはようございます」
45: 2012/06/07(木) 20:00:04.94 ID:j2n/PW0m0
人「そういや、昨日寝るのおそくなかった?」
キツネ「え…まあ、貴方の道具に下準備をしていましたから」
人「大変だな…」
キツネ「下準備と言っても大層な事はしていません」
キツネ「そもそも私は神といっても非常に弱い部類にはいるのです」
キツネ「変化とそれを応用した道具の増加、サイズ変更、それに空を飛ぶぐらいです」
キツネ「キツネ火はもちろん、雷をおこしたりも出来ません」
キツネ「だからこそ、貴方達を非常に頼りにしています」
キツネ「事が済んだら私の出来る範囲で願いを一つかなえます」
キツネ「お願いの準備をしっかりしておいてください」
キツネ「え…まあ、貴方の道具に下準備をしていましたから」
人「大変だな…」
キツネ「下準備と言っても大層な事はしていません」
キツネ「そもそも私は神といっても非常に弱い部類にはいるのです」
キツネ「変化とそれを応用した道具の増加、サイズ変更、それに空を飛ぶぐらいです」
キツネ「キツネ火はもちろん、雷をおこしたりも出来ません」
キツネ「だからこそ、貴方達を非常に頼りにしています」
キツネ「事が済んだら私の出来る範囲で願いを一つかなえます」
キツネ「お願いの準備をしっかりしておいてください」
46: 2012/06/07(木) 20:00:26.51 ID:j2n/PW0m0
ネコ(…マタタビ一生分…いやいや、ネコ缶一生分でも…)
ネズミ(…チーズ欲しい…)
人(リア充に…なりたい…)
キツネ「ではよろしいですか、変化します」
グオオオオオオオ
化け狐「どうぞ背中に乗ってください」
ネズミ(…チーズ欲しい…)
人(リア充に…なりたい…)
キツネ「ではよろしいですか、変化します」
グオオオオオオオ
化け狐「どうぞ背中に乗ってください」
47: 2012/06/07(木) 20:01:04.15 ID:j2n/PW0m0
人(すごいなあ…カッコいい)
人(うわあ、もふもふする)
化け狐「乗り心地はどうですか?」
人「悪くないよ!」
化け狐「それは良かった」
化け狐「ネズミさんもネコさんも人さんにしっかりつかまって下さい」
ネコ(ギュー)
ネズミ(ぎゅー)
化け狐「では行きますよ」
ゴオッ!!
人(顔の肉が…震えるうわあああああ!!!!)
ばたばた
人(うわあ、もふもふする)
化け狐「乗り心地はどうですか?」
人「悪くないよ!」
化け狐「それは良かった」
化け狐「ネズミさんもネコさんも人さんにしっかりつかまって下さい」
ネコ(ギュー)
ネズミ(ぎゅー)
化け狐「では行きますよ」
ゴオッ!!
人(顔の肉が…震えるうわあああああ!!!!)
ばたばた
48: 2012/06/07(木) 20:01:22.72 ID:j2n/PW0m0
化け狐「つきましたよ」
人(フラフラ)
ネコ(ぐでぇ)
ネズミ(ぶるぶる)
キツネ「…皆さんこれから本番ですよ…」
キツネ「人さん」
人(ぼー)
キツネ「人さん!」
人「はいっ!!」
ビクゥ
キツネ「ここから4歩前に進んで下さい」
スタスタ
キツネ「それから左に9歩」
スタスタ
キツネ「だいたいここ辺りがしめ縄の中心です」
人(フラフラ)
ネコ(ぐでぇ)
ネズミ(ぶるぶる)
キツネ「…皆さんこれから本番ですよ…」
キツネ「人さん」
人(ぼー)
キツネ「人さん!」
人「はいっ!!」
ビクゥ
キツネ「ここから4歩前に進んで下さい」
スタスタ
キツネ「それから左に9歩」
スタスタ
キツネ「だいたいここ辺りがしめ縄の中心です」
49: 2012/06/07(木) 20:01:47.13 ID:j2n/PW0m0
人「…?」
キツネ「目をつぶって下さい」
キツネ「ぶつぶつ…」
人「うわっ!」
人「どこだここ!?」
ネコ「来ちゃったわ…」
人「げ!ネコが喋った!?」
ネコ「そりゃそうよ。ここは天界よ」
ネコ「人の言葉もネコの言葉もごっちゃになるわ」
ネズミ「…やばい、やばい」
ネコ「…ネズミもね」
キツネ「目をつぶって下さい」
キツネ「ぶつぶつ…」
人「うわっ!」
人「どこだここ!?」
ネコ「来ちゃったわ…」
人「げ!ネコが喋った!?」
ネコ「そりゃそうよ。ここは天界よ」
ネコ「人の言葉もネコの言葉もごっちゃになるわ」
ネズミ「…やばい、やばい」
ネコ「…ネズミもね」
51: 2012/06/07(木) 20:02:05.56 ID:j2n/PW0m0
キツネ「皆さん、そろっていますか?」
人「はい。」
ネコ「はい」
ネズミ「あい」
キツネ「わかりました。では配置について下さい」
キツネ「いいですか、全ては時間との勝負ですよ…」
人「はい。」
ネコ「はい」
ネズミ「あい」
キツネ「わかりました。では配置について下さい」
キツネ「いいですか、全ては時間との勝負ですよ…」
52: 2012/06/07(木) 20:02:29.36 ID:j2n/PW0m0
-------人-------
人「わっせ、わっせ」
キツネ(まず、人さん)
キツネ(貴方はまず、花火―ネズミ花火で御殿が出来上がるのを妨害して下さい)
キツネ(煙玉を何個も爆発させて身を隠しつつ頑張って下さい)
人(はあ…てか御殿?)
キツネ(はい。宴会の会場である御殿はその日のうちに出来ます)
キツネ(だから先回りして御殿を出来上がるのを遅らせます)
人「わっせ、わっせ」
キツネ(まず、人さん)
キツネ(貴方はまず、花火―ネズミ花火で御殿が出来上がるのを妨害して下さい)
キツネ(煙玉を何個も爆発させて身を隠しつつ頑張って下さい)
人(はあ…てか御殿?)
キツネ(はい。宴会の会場である御殿はその日のうちに出来ます)
キツネ(だから先回りして御殿を出来上がるのを遅らせます)
54: 2012/06/07(木) 20:03:06.43 ID:j2n/PW0m0
人「あれだな」
人「うわあ、まじで御殿が勝手に建っていってるよ…」
人「あの立派な服を着た人の注意をそらせばいいのか」
人「火を点けてっと」
シャアーーー
人「うわあ、まじで御殿が勝手に建っていってるよ…」
人「あの立派な服を着た人の注意をそらせばいいのか」
人「火を点けてっと」
シャアーーー
55: 2012/06/07(木) 20:03:22.28 ID:j2n/PW0m0
「何だこれ!?」
「早く消せ!!」
人「よしよし、いい調子だ」
人「この勢いで、キツネが製造したネズミ花火を…」
「誰だ!?」
人「やばっ!」
どーん!
モクモク
「げほっ、げほっ」
「落ち着け、多分また花火が来るぞ!!」
「そっちの方向に侵入者がいる!」
人(狙い通りーー!)
人(さあ俺をねらえ!!)
「早く消せ!!」
人「よしよし、いい調子だ」
人「この勢いで、キツネが製造したネズミ花火を…」
「誰だ!?」
人「やばっ!」
どーん!
モクモク
「げほっ、げほっ」
「落ち着け、多分また花火が来るぞ!!」
「そっちの方向に侵入者がいる!」
人(狙い通りーー!)
人(さあ俺をねらえ!!)
56: 2012/06/07(木) 20:03:44.54 ID:j2n/PW0m0
------ネコ、ネズミ------
キツネ(貴方がたには、御殿の結界を破壊してもらいます)
ネコ(結界?)
ネズミ(??)
キツネ(御殿にはどこかに結界を張るための道具があります)
キツネ(人さんが頑張ってる隙に出来かけの御殿に侵入して下さい)
キツネ(出来上がってしまえば、御殿の中は迷路のようになってしまいます)
キツネ(探すのも困難になります)
ネコ(あたし達に分かるとおもっているの?)
ネズミ(コクコク!)
キツネ(貴方がたには、御殿の結界を破壊してもらいます)
ネコ(結界?)
ネズミ(??)
キツネ(御殿にはどこかに結界を張るための道具があります)
キツネ(人さんが頑張ってる隙に出来かけの御殿に侵入して下さい)
キツネ(出来上がってしまえば、御殿の中は迷路のようになってしまいます)
キツネ(探すのも困難になります)
ネコ(あたし達に分かるとおもっているの?)
ネズミ(コクコク!)
59: 2012/06/07(木) 20:04:09.30 ID:j2n/PW0m0
キツネ(分かるはずです)
キツネ(貴方がた…特にネズミさんなら)
ネズミ(!?)
キツネ(天気の変動は分かりますよね)
ネコ(まあ…何か毛が逆立つわ…よね?)
ネズミ(コクコク)
バサーッ
キツネ(それだけで十分です)
キツネ(きっと同じ感じで分かります)
キツネ(道具は全部で4つあります…)
ネコ「とは言われたものの…」
キツネ(貴方がた…特にネズミさんなら)
ネズミ(!?)
キツネ(天気の変動は分かりますよね)
ネコ(まあ…何か毛が逆立つわ…よね?)
ネズミ(コクコク)
バサーッ
キツネ(それだけで十分です)
キツネ(きっと同じ感じで分かります)
キツネ(道具は全部で4つあります…)
ネコ「とは言われたものの…」
60: 2012/06/07(木) 20:04:47.50 ID:j2n/PW0m0
ネズミ「…こまった」
ネコ「うーん…まあ何かやな感じするわよね…」
ネズミ「…こっち」
ネコ「はやっ!あんた敏感ね」
ネズミ「…みんなに追わるから」
ネコ「…」
ネズミ「…急ごう」
テテテテ
ネコ「…遅いわね」
ネズミ「…」
ヒョイ
ネズミ「!」
ネコ「案内しなさい!!」
ネコ「うーん…まあ何かやな感じするわよね…」
ネズミ「…こっち」
ネコ「はやっ!あんた敏感ね」
ネズミ「…みんなに追わるから」
ネコ「…」
ネズミ「…急ごう」
テテテテ
ネコ「…遅いわね」
ネズミ「…」
ヒョイ
ネズミ「!」
ネコ「案内しなさい!!」
61: 2012/06/07(木) 20:05:03.65 ID:j2n/PW0m0
-----人-----
人「もうそろそろ花火が切れる!」
「くっそーちょこまかと」
「今度はあそこか!?」
キツネ(人さんの分身を操って注意をそらしていますが…)
キツネ(もうそろそろ限界ですね…)
キツネ(ネコさん達は上手くやっているでしょうか?)
人「もうそろそろ花火が切れる!」
「くっそーちょこまかと」
「今度はあそこか!?」
キツネ(人さんの分身を操って注意をそらしていますが…)
キツネ(もうそろそろ限界ですね…)
キツネ(ネコさん達は上手くやっているでしょうか?)
62: 2012/06/07(木) 20:05:26.01 ID:j2n/PW0m0
------ネコ、ネズミ-----
ネズミ「…今度はあっち」
ネコ「はあはあ…」
ネコ「意外ときついわよね…」
がりっ!
ネコ「これで3個目…」
ネコ「あと一個…」
ネズミ「…もっと進んで」
ネコ「はあはあ」
ネズミ「…爆音が止んだよ…」
ネコ「…なんですって!」
ネコ「くっ」
タタタタタ…
ネズミ「…今度はあっち」
ネコ「はあはあ…」
ネコ「意外ときついわよね…」
がりっ!
ネコ「これで3個目…」
ネコ「あと一個…」
ネズミ「…もっと進んで」
ネコ「はあはあ」
ネズミ「…爆音が止んだよ…」
ネコ「…なんですって!」
ネコ「くっ」
タタタタタ…
63: 2012/06/07(木) 20:05:45.16 ID:j2n/PW0m0
------人、キツネ------
人「…全てつきたな…」
人「…次は…」
キツネ「ガソリンを下さい」
人「…大丈夫なのか?」
キツネ「ええ」
人「…」
キツネ「そんな顔しないで下さい」
キツネ「ガソリンの前にやることはあるのですから」
人「うん…」
人「…全てつきたな…」
人「…次は…」
キツネ「ガソリンを下さい」
人「…大丈夫なのか?」
キツネ「ええ」
人「…」
キツネ「そんな顔しないで下さい」
キツネ「ガソリンの前にやることはあるのですから」
人「うん…」
64: 2012/06/07(木) 20:06:03.55 ID:j2n/PW0m0
人「じゃあ、設置してくるよ」
キツネ「気をつけて下さい」
キツネ「使いのものは、御殿を建てるのに夢中なので気がつかないでしょうが…」
人「大丈夫、上手くやるさ」
キツネ「ご武運を」
キツネ「気をつけて下さい」
キツネ「使いのものは、御殿を建てるのに夢中なので気がつかないでしょうが…」
人「大丈夫、上手くやるさ」
キツネ「ご武運を」
65: 2012/06/07(木) 20:06:23.61 ID:j2n/PW0m0
-------ネコ、ネズミ------
ネコ「…まだなのかい!?」
ネズミ「うん、」
ネコ「やばいよ、建物が変わってきている!」
ネズミ「もうちょいだよ」
ネズミ「あとちょっとでネコも気配が分かるから」
ネコ「ぜえぜえ…」
ネコ「!!」
バサーッ!!
ネコ「…まだなのかい!?」
ネズミ「うん、」
ネコ「やばいよ、建物が変わってきている!」
ネズミ「もうちょいだよ」
ネズミ「あとちょっとでネコも気配が分かるから」
ネコ「ぜえぜえ…」
ネコ「!!」
バサーッ!!
66: 2012/06/07(木) 20:06:46.22 ID:j2n/PW0m0
ネコ「あの棚の上の壺かい!?」
ネズミ「うん!」
ネコ「くそっ!木のぼりは得意だけど建物が変化してて…!!」
ネズミ「…!」
ちょろちょろ
ネコ「…!どこ行くんだい!?」
ネズミ「ネコ疲れてる」
ネズミ「自分壊す」
ネコ「ちょ、無茶すんじゃないよ!」
ネズミ「大丈夫!」
ストっ
ネズミ「うん!」
ネコ「くそっ!木のぼりは得意だけど建物が変化してて…!!」
ネズミ「…!」
ちょろちょろ
ネコ「…!どこ行くんだい!?」
ネズミ「ネコ疲れてる」
ネズミ「自分壊す」
ネコ「ちょ、無茶すんじゃないよ!」
ネズミ「大丈夫!」
ストっ
67: 2012/06/07(木) 20:07:07.42 ID:j2n/PW0m0
ネコ「…くっ!もう着いたのかい」
ネズミ「~っ!」
ズルズル
ネコ「…うりゃ!」
ネズミ「~っっ!!」
ズルズル
ネコ「もうちょいだ!」
ネコ「もうちょいで壺が落ちる!!」
ゴゴゴゴゴ
ネコ「!?」
ネコ「いよいよ壁が変化してきた!」
ボロボロボロ…
ネコ「壁が消失してきている!?」
ネズミ「~っ!」
ズルズル
ネコ「…うりゃ!」
ネズミ「~っっ!!」
ズルズル
ネコ「もうちょいだ!」
ネコ「もうちょいで壺が落ちる!!」
ゴゴゴゴゴ
ネコ「!?」
ネコ「いよいよ壁が変化してきた!」
ボロボロボロ…
ネコ「壁が消失してきている!?」
68: 2012/06/07(木) 20:07:29.00 ID:j2n/PW0m0
ネズミ「!?」
ネコ「ネズミ!頑張れ!気を散らすな!」
ネコ「早く壺を落とせ!」
ネズミ「~っ!!!!」
ガコン!!
ズルッ
ネコ「うわああああ!!!落ちてる~!!」
ネズミ「!?」
ボロボロ
スッ
ネズミ「ギャアアアア」
ガチャーン!!!
ネコ「ネズミ!頑張れ!気を散らすな!」
ネコ「早く壺を落とせ!」
ネズミ「~っ!!!!」
ガコン!!
ズルッ
ネコ「うわああああ!!!落ちてる~!!」
ネズミ「!?」
ボロボロ
スッ
ネズミ「ギャアアアア」
ガチャーン!!!
69: 2012/06/07(木) 20:07:53.49 ID:j2n/PW0m0
ネコ「…」
ピタッ
ネズミ「…」
ピタッ
ネコ「落下がとまった…」
八百万の神々「今日のはどうでしょうな~」
八百万の神々「まあ、あまり期待できませんね」
ザワザワ、ザワザワ
ネコ(あれが…八百万の神)
ネコ(彼らが見えるということは…)
―――(結界が破れれば、八百万の神が見えるはずです)―――
―――(そして貴方がたも迷路でくたくたになることもなく)
(外に出られます)―――――――――――――――――――
ネコ(…やったのかい)
ネズミ(やったみたいだね…)
ネコ・ネズミ(にぱあ)
ピタッ
ネズミ「…」
ピタッ
ネコ「落下がとまった…」
八百万の神々「今日のはどうでしょうな~」
八百万の神々「まあ、あまり期待できませんね」
ザワザワ、ザワザワ
ネコ(あれが…八百万の神)
ネコ(彼らが見えるということは…)
―――(結界が破れれば、八百万の神が見えるはずです)―――
―――(そして貴方がたも迷路でくたくたになることもなく)
(外に出られます)―――――――――――――――――――
ネコ(…やったのかい)
ネズミ(やったみたいだね…)
ネコ・ネズミ(にぱあ)
70: 2012/06/07(木) 20:08:16.18 ID:j2n/PW0m0
--------人-------
人(ネコとネズミは大丈夫だろうか…)
人(よいしょっと)
人(ここにこの巨大化された鏡をおいて…)
人(干し草をあそこにおいて…)
がさっ
人(!)
人(…大丈夫か)
人(キツネは…?)
キツネ「私はここにいます」
人「うわ、びっくりした」
人(ネコとネズミは大丈夫だろうか…)
人(よいしょっと)
人(ここにこの巨大化された鏡をおいて…)
人(干し草をあそこにおいて…)
がさっ
人(!)
人(…大丈夫か)
人(キツネは…?)
キツネ「私はここにいます」
人「うわ、びっくりした」
71: 2012/06/07(木) 20:08:35.63 ID:j2n/PW0m0
キツネ「ネズミさんもネコさんもうまくいったようです」
人「そうか」
キツネ「では、はじめて下さい」
人「…よいしょ」
バシャッ
キツネ「ガソリンとはぬるぬるしますねえ
人「…熱かったら言えよ」
ぼっ!
キツネ「さあ、化けますか!」
グオオオオオオ
ボオオオオオオ
化け狐「どうです。燃えていると、強そうでしょう」
人「おめえ、良くへいきそうに」
化け狐「私は神ですよ」
人「ははっ、そうだな」
人「そうか」
キツネ「では、はじめて下さい」
人「…よいしょ」
バシャッ
キツネ「ガソリンとはぬるぬるしますねえ
人「…熱かったら言えよ」
ぼっ!
キツネ「さあ、化けますか!」
グオオオオオオ
ボオオオオオオ
化け狐「どうです。燃えていると、強そうでしょう」
人「おめえ、良くへいきそうに」
化け狐「私は神ですよ」
人「ははっ、そうだな」
72: 2012/06/07(木) 20:08:57.06 ID:j2n/PW0m0
八百万の神「今年の奴は嫌に静かですな」
八百万の神「最近、ひねりがなくてつまらんですね」
「火事だぁーーーーー!!!」
八百万の神「お、始まったぞ」
八百万の神「火事か…考えたの…」
八百万の神「でも、この宴会場を燃やされたらそれは規約違反ですね」
八百万の神「その通り」
八百万の神「ま、これぐらいじゃ驚きませんぞ」
「皆さんー!!逃げて下さいー!!本殿に火が移りましたぁーーー!!!」
八百万の神「ん…?」
八百万の神「何と…?」
八百万の神「煙も出ておらんぞ!」
73: 2012/06/07(木) 20:09:23.63 ID:j2n/PW0m0
モクモク
八百万の神「いや、四方から煙が出ておるぞ!!」
ザワザワ、ザワザワ
八百万の神「出るぞ!窓の外が真っ赤じゃ!!」
人(あつい…燃えてる干し草熱い)
ガジャーン!!
ガラガラガラ!!!!
グオオオーン!!!
ギャギャギャ―!!
八百万の神「何ごとだ!」
八百万の神「もしかすると…新手の悪霊か!?」
人(ラジカセの音と拡声器ってすげえ…)
ネコ(うにゃあああああ耳がああああ)
ネズミ(~っ)
ジタバタ
八百万の神「いや、四方から煙が出ておるぞ!!」
ザワザワ、ザワザワ
八百万の神「出るぞ!窓の外が真っ赤じゃ!!」
人(あつい…燃えてる干し草熱い)
ガジャーン!!
ガラガラガラ!!!!
グオオオーン!!!
ギャギャギャ―!!
八百万の神「何ごとだ!」
八百万の神「もしかすると…新手の悪霊か!?」
人(ラジカセの音と拡声器ってすげえ…)
ネコ(うにゃあああああ耳がああああ)
ネズミ(~っ)
ジタバタ
74: 2012/06/07(木) 20:09:41.28 ID:j2n/PW0m0
八百万の神「急げ皆のもの!!」
バタバタ、バタバタ
バン!!!
八百万の神「うっ!!!まぶじい!!!」
人(そりゃまぶしいだろうよ…)
人(巨大化したライトに巨大な鏡で反射させてんだから)
人(さてラジカセを止めよう…)
人(頑張ってキツネが屋根にセットしたライトをとめないと…)
ネコ(…ラジカセの音が止んだ…)
ネコ(ライトのスイッチオフだ…)
ぽちっ
バタバタ、バタバタ
バン!!!
八百万の神「うっ!!!まぶじい!!!」
人(そりゃまぶしいだろうよ…)
人(巨大化したライトに巨大な鏡で反射させてんだから)
人(さてラジカセを止めよう…)
人(頑張ってキツネが屋根にセットしたライトをとめないと…)
ネコ(…ラジカセの音が止んだ…)
ネコ(ライトのスイッチオフだ…)
ぽちっ
75: 2012/06/07(木) 20:10:05.30 ID:j2n/PW0m0
八百万の神「っ…光が止んだ」
ゴオオオオオオ
八百万の神「炎の中に…炎と蛇をまきつけた…」
八百万の神「なんて巨大な化け物じゃ…」
八百万の神「お前はだれだ!!」
ポン!!
キツネ「私は今年八百万の神々の皆様に挑戦を挑ませていただきました」
キツネ「無名の小さな稲荷神社のキツネでございます」
キツネ「全て私と私の仲間が引き起こした事です」
キツネ「もちろん、火事も起きておりません」
キツネ「御殿も、貴方がたも、お食事も無事です」
キツネ「おきに召したでしょうか?」
ゴオオオオオオ
八百万の神「炎の中に…炎と蛇をまきつけた…」
八百万の神「なんて巨大な化け物じゃ…」
八百万の神「お前はだれだ!!」
ポン!!
キツネ「私は今年八百万の神々の皆様に挑戦を挑ませていただきました」
キツネ「無名の小さな稲荷神社のキツネでございます」
キツネ「全て私と私の仲間が引き起こした事です」
キツネ「もちろん、火事も起きておりません」
キツネ「御殿も、貴方がたも、お食事も無事です」
キツネ「おきに召したでしょうか?」
76: 2012/06/07(木) 20:10:22.82 ID:j2n/PW0m0
八百万の神々(ポカーン)
八百万の神「ぷっ…あはははは」
八百万の神「誰だww新たな悪霊とかいった奴www」
八百万の神「火事とか起きてねーしwwww」
八百万の神「まじでダセえwwww」
八百万の神「俺達ビビり過ぎwwwww」
八百万の神々「あははははは」
八百万の神々「あっぱれだ!!!」
キツネ「ありがとうございます!」
八百万の神「ぷっ…あはははは」
八百万の神「誰だww新たな悪霊とかいった奴www」
八百万の神「火事とか起きてねーしwwww」
八百万の神「まじでダセえwwww」
八百万の神「俺達ビビり過ぎwwwww」
八百万の神々「あははははは」
八百万の神々「あっぱれだ!!!」
キツネ「ありがとうございます!」
77: 2012/06/07(木) 20:10:46.77 ID:j2n/PW0m0
ゴゴゴゴゴゴ
人、ネコ、ネズミ「!?」
ブワッ!!
人「あばばばば!こっここどこだ!!また飛んでないか!?」
ネコ「うわーん!氏ぬ前に子猫に会いたいよー!!」
ネズミ「きゃー」
キツネ(よくやってくれました)
人(キツネの声!?)
キツネ(予想以上の結果です)
キツネ(大変ありがとうございました)
キツネ(お願い事がお決まり次第、我が稲荷神社にいらっしゃって下さい)
キツネ(そこで貴方がたが祈れば、その願いをかなえましょう)
キツネ(心よりお待ち申しております)
人、ネコ、ネズミ「!?」
ブワッ!!
人「あばばばば!こっここどこだ!!また飛んでないか!?」
ネコ「うわーん!氏ぬ前に子猫に会いたいよー!!」
ネズミ「きゃー」
キツネ(よくやってくれました)
人(キツネの声!?)
キツネ(予想以上の結果です)
キツネ(大変ありがとうございました)
キツネ(お願い事がお決まり次第、我が稲荷神社にいらっしゃって下さい)
キツネ(そこで貴方がたが祈れば、その願いをかなえましょう)
キツネ(心よりお待ち申しております)
78: 2012/06/07(木) 20:11:06.27 ID:j2n/PW0m0
シーン
人、ネコ、ネズミ(ポカーン)
人(家の前だ…)
人(う…朝日だ…)
人(今のは何だったんだ…)
ぽつぽつ
人(…雨?晴れてるのに??)
人(…狐の嫁入り…なのか…)
人「おい…ネコ、ネズミ」
ネコ、ネズミ「!!」
人、ネコ、ネズミ(ポカーン)
人(家の前だ…)
人(う…朝日だ…)
人(今のは何だったんだ…)
ぽつぽつ
人(…雨?晴れてるのに??)
人(…狐の嫁入り…なのか…)
人「おい…ネコ、ネズミ」
ネコ、ネズミ「!!」
80: 2012/06/07(木) 20:11:38.77 ID:j2n/PW0m0
人「とにかく今は家に入ろうぜ」
人「そして、一緒に今度、お稲荷様の所へ行くぞ」
人「それまでに皆考えておけよ」
トコトコ
ガチャ
ネコ(…色々考えたけど子猫が安全に暮らせるといいなあ)
ネズミ(みんなと一緒に楽しく過ごしたいな…)
人(俺…仕事と…嫁が欲しい…)
人(…ま、自力でそいつらは掴むものか)
バタン
-----終わり-----
人「そして、一緒に今度、お稲荷様の所へ行くぞ」
人「それまでに皆考えておけよ」
トコトコ
ガチャ
ネコ(…色々考えたけど子猫が安全に暮らせるといいなあ)
ネズミ(みんなと一緒に楽しく過ごしたいな…)
人(俺…仕事と…嫁が欲しい…)
人(…ま、自力でそいつらは掴むものか)
バタン
-----終わり-----
82: 2012/06/07(木) 20:13:07.25 ID:j2n/PW0m0
これはすべて、私の脳内、フィクションです
しょうもない文章でしたが、読んでくれた方、ありがとうございます
ではよい夜を
しょうもない文章でしたが、読んでくれた方、ありがとうございます
ではよい夜を
84: 2012/06/07(木) 20:15:10.23
乙
引用元: キツネ「油揚げは好きではありません」
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