1: 2013/01/07(月) 19:41:42.21
レイ「碇君を攻略したら、あなたの碇ユイが復活します」
ゲンドウ「なんだと…レ、レイ!!」
ゲンドウ「なんだと…レ、レイ!!」
2: 2013/01/07(月) 19:42:51.92 ID:/wdkbD0f0
(エレベーターチーン)
シンジ「…!」
ゲンドウ「……」
シンジ「……」フイ
ゲンドウ「……」
(バタン ウィーン)
ゲンドウ(orz)
シンジ「…!」
ゲンドウ「……」
シンジ「……」フイ
ゲンドウ「……」
(バタン ウィーン)
ゲンドウ(orz)
5: 2013/01/07(月) 19:44:08.19 ID:/wdkbD0f0
ゲンドウ「冬月」
冬月「なんだ?」
ゲンドウ「シンジとの親子関係を取り戻す」
冬月「…本気か?」
ゲンドウ「ああ…」
冬月「今更親子ごっことは…感心せんな。碇、それは不可能に近い」
ゲンドウ「だがやらねばならん」
冬月「…本気だな」
ゲンドウ「ああ」
冬月「碇…」
冬月「将棋は打てるか」
ゲンドウ「いや…」
冬月「なら教えてやろう」
冬月「なんだ?」
ゲンドウ「シンジとの親子関係を取り戻す」
冬月「…本気か?」
ゲンドウ「ああ…」
冬月「今更親子ごっことは…感心せんな。碇、それは不可能に近い」
ゲンドウ「だがやらねばならん」
冬月「…本気だな」
ゲンドウ「ああ」
冬月「碇…」
冬月「将棋は打てるか」
ゲンドウ「いや…」
冬月「なら教えてやろう」
7: 2013/01/07(月) 19:45:23.32 ID:/wdkbD0f0
冬月「38手先でお前の詰だ」
ゲンドウ「…まだ一手しか打っていない」
冬月「お前の手の内は見えている」
ゲンドウ「……」
ゲンドウ「ではもう一度、はじめからだ…」
冬月「フ…いいだろう」
(以降猛特訓)
ゲンドウ「…まだ一手しか打っていない」
冬月「お前の手の内は見えている」
ゲンドウ「……」
ゲンドウ「ではもう一度、はじめからだ…」
冬月「フ…いいだろう」
(以降猛特訓)
8: 2013/01/07(月) 19:46:34.53 ID:/wdkbD0f0
ゲンドウ「シンジ」(自信テカテカ
シンジ「…なんですか?」
ゲンドウ「将棋は打てるk
シンジ「打てません」スタスタ
ゲンドウ(orz)
シンジ「…なんですか?」
ゲンドウ「将棋は打てるk
シンジ「打てません」スタスタ
ゲンドウ(orz)
9: 2013/01/07(月) 19:47:29.83 ID:/wdkbD0f0
加持「うおっ!」
ゲンドウ「……」
加持「これは…何用でしょうか?」
ゲンドウ「質問がある」
加持「そ、そうですか。まあ、どうぞ。」
ゲンドウ「……」
加持「……さて」
ゲンドウ「人の扱いには馴れているな」
加持「なるほど…例の件、新しいご依頼ですか?」
ゲンドウ「親子関係を修復する為の、君の考えを聞きたい」
加持「…お、親子関係、ですか?」
ゲンドウ「……」
加持「これは…何用でしょうか?」
ゲンドウ「質問がある」
加持「そ、そうですか。まあ、どうぞ。」
ゲンドウ「……」
加持「……さて」
ゲンドウ「人の扱いには馴れているな」
加持「なるほど…例の件、新しいご依頼ですか?」
ゲンドウ「親子関係を修復する為の、君の考えを聞きたい」
加持「…お、親子関係、ですか?」
10: 2013/01/07(月) 19:48:20.37 ID:/wdkbD0f0
加持「むう…」
加持「それはやはり、相手の話を聞くことです」
ゲンドウ「……」
加持「ご子息の話を聞いて差し上げること…これが最も効果的です」
ゲンドウ「…そうか、わかった」
加持「グッドラック、司令」
加持「それはやはり、相手の話を聞くことです」
ゲンドウ「……」
加持「ご子息の話を聞いて差し上げること…これが最も効果的です」
ゲンドウ「…そうか、わかった」
加持「グッドラック、司令」
11: 2013/01/07(月) 19:49:35.50 ID:/wdkbD0f0
ゲンドウ「シンジ」
シンジ「…なんですか」
ゲンドウ「何か話すことはないか」
シンジ「え…別に、何もありませんけど…」
ゲンドウ「…そうか」
シンジ「(変な目)」スタスタ
ゲンドウ(orz)
シンジ「…なんですか」
ゲンドウ「何か話すことはないか」
シンジ「え…別に、何もありませんけど…」
ゲンドウ「…そうか」
シンジ「(変な目)」スタスタ
ゲンドウ(orz)
12: 2013/01/07(月) 19:50:17.42 ID:/wdkbD0f0
ゲンドウ「……」
リツコ「…はあ。…今日はいつにも増して冷たいこと。もうお帰りですの?」
ゲンドウ「君に聞きたいことがある」
リツコ「…例の件でしたら問題ありませんわ。ダミーシステムの構築も順調に…」
ゲンドウ「シンジと、親子関係を修復する」
リツコ「え…?…らしくありませんわね。突然どうなされなのです?」
ゲンドウ「シンジを取り戻す」
リツコ「日本を取り戻すような言い方…」
ゲンドウ「頼む」
リツコ「ふう…、それなら、私より良い提案が出来る人間がおります。後ほどご紹介しますわ」
ゲンドウ「ああ…」
リツコ「…はあ。…今日はいつにも増して冷たいこと。もうお帰りですの?」
ゲンドウ「君に聞きたいことがある」
リツコ「…例の件でしたら問題ありませんわ。ダミーシステムの構築も順調に…」
ゲンドウ「シンジと、親子関係を修復する」
リツコ「え…?…らしくありませんわね。突然どうなされなのです?」
ゲンドウ「シンジを取り戻す」
リツコ「日本を取り戻すような言い方…」
ゲンドウ「頼む」
リツコ「ふう…、それなら、私より良い提案が出来る人間がおります。後ほどご紹介しますわ」
ゲンドウ「ああ…」
14: 2013/01/07(月) 19:52:01.98 ID:/wdkbD0f0
ミサト「ちょ、ちょ、ちょっとリツコォ~…!いきなり何とかしろって言われたって」ゴショゴショ
リツコ「なんとかなさい…!あなた彼の保護者でしょ!」ゴショゴショ
ゲンドウ「……」
ミサト「ご、ゴホン!えーと、つまりィ…シンジ君と…仲良くなりたい、と?」
ゲンドウ「ああ…」
ミサト「そ、そうですね…では、あ~…食事…」
ゲンドウ「…?」
ミサト「そう、食事会を開きましょう!」
ミサト「二人きりで難しいのでしたら、大人数で食事会を開いてみては。他力本願も作戦のうちです。いかがです?」
ゲンドウ「……」
ゲンドウ「…そうか。わかった、頼む」
ミサト「(わお!)」
リツコ「なんとかなさい…!あなた彼の保護者でしょ!」ゴショゴショ
ゲンドウ「……」
ミサト「ご、ゴホン!えーと、つまりィ…シンジ君と…仲良くなりたい、と?」
ゲンドウ「ああ…」
ミサト「そ、そうですね…では、あ~…食事…」
ゲンドウ「…?」
ミサト「そう、食事会を開きましょう!」
ミサト「二人きりで難しいのでしたら、大人数で食事会を開いてみては。他力本願も作戦のうちです。いかがです?」
ゲンドウ「……」
ゲンドウ「…そうか。わかった、頼む」
ミサト「(わお!)」
16: 2013/01/07(月) 19:54:16.25 ID:/wdkbD0f0
ミサト「シンちゃん!シンちゃん!ビッグニュースよ!」
シンジ「なんですか?ミサトさん」
ミサト「碇司れ…」ハッ
ミサト(コミュ障なシンちゃんのことだから、碇司令が来るなんて言ったら逃げちゃうかも…)
ミサト「れ、レイが食事会を開くんですって!」
シンジ「え、綾波が?」ドキ
ミサト「そうよぉ~、えーっとぉ~…シンちゃんの為に手料理を作りたいんですって」アセアセ
シンジ「そ、そうですか…////」
ミサト「だから、食事会の日は絶対に予定あけて置いてネ♪これは命令よ」
シンジ「はい、わかりました」ニコ
ミサト「(ふう~…なんとか約束にこぎつけたわ。…けど、そういえば、誰が食事会の料理を作るのかしら?)」
ミサト「(うちはシンちゃん以外全滅なのに…)」
シンジ「なんですか?ミサトさん」
ミサト「碇司れ…」ハッ
ミサト(コミュ障なシンちゃんのことだから、碇司令が来るなんて言ったら逃げちゃうかも…)
ミサト「れ、レイが食事会を開くんですって!」
シンジ「え、綾波が?」ドキ
ミサト「そうよぉ~、えーっとぉ~…シンちゃんの為に手料理を作りたいんですって」アセアセ
シンジ「そ、そうですか…////」
ミサト「だから、食事会の日は絶対に予定あけて置いてネ♪これは命令よ」
シンジ「はい、わかりました」ニコ
ミサト「(ふう~…なんとか約束にこぎつけたわ。…けど、そういえば、誰が食事会の料理を作るのかしら?)」
ミサト「(うちはシンちゃん以外全滅なのに…)」
17: 2013/01/07(月) 19:55:22.55 ID:/wdkbD0f0
マヤ「ヒッ!」
ゲンドウ「……」
マヤ「ど、どうしたんですか!?碇司令…それにその格好…エプロンと三角巾って…」
ゲンドウ「君に話がある」
マヤ「…な、なんでしょう?」
ゲンドウ「…」
マヤ「…」
マヤ「ハッ!ま、まさかそんな…頑張りますからクビにだけは…!」
ゲンドウ「もてなし料理を教えてもらいたい」
マヤ「…え?」
ゲンドウ「……」
マヤ「ど、どうしたんですか!?碇司令…それにその格好…エプロンと三角巾って…」
ゲンドウ「君に話がある」
マヤ「…な、なんでしょう?」
ゲンドウ「…」
マヤ「…」
マヤ「ハッ!ま、まさかそんな…頑張りますからクビにだけは…!」
ゲンドウ「もてなし料理を教えてもらいたい」
マヤ「…え?」
20: 2013/01/07(月) 19:57:08.94 ID:/wdkbD0f0
マヤ「えっと…そうじゃなくてこれは、こうやって…」
ゲンドウ「……」
マヤ「そうです!碇司令ってお料理の才能がありますね」
ゲンドウ「……そうか」
マヤ「ふふ!シンジ君の為にこんなに頑張るなんて、やっぱり碇司令もお父さんなんですね」
ゲンドウ「……ああ」
マヤ「あの、シンジ君って苦手な食べ物とか、あるんですか?」
ゲンドウ「……」
マヤ「…あ…、もしかして…わかりませんか?」
ゲンドウ「……ああ」
マヤ「そうですか…」
ゲンドウ「…」
マヤ「で、でも大丈夫ですよ。シンジ君って何でも食べられそうだし」
ゲンドウ「…そうか」
ゲンドウ(…)
ゲンドウ「……」
マヤ「そうです!碇司令ってお料理の才能がありますね」
ゲンドウ「……そうか」
マヤ「ふふ!シンジ君の為にこんなに頑張るなんて、やっぱり碇司令もお父さんなんですね」
ゲンドウ「……ああ」
マヤ「あの、シンジ君って苦手な食べ物とか、あるんですか?」
ゲンドウ「……」
マヤ「…あ…、もしかして…わかりませんか?」
ゲンドウ「……ああ」
マヤ「そうですか…」
ゲンドウ「…」
マヤ「で、でも大丈夫ですよ。シンジ君って何でも食べられそうだし」
ゲンドウ「…そうか」
ゲンドウ(…)
22: 2013/01/07(月) 19:57:46.12 ID:/wdkbD0f0
ゲンドウ「冬月」
冬月「ほう、これは…冬瓜の煮物か」
ゲンドウ「味見を頼む」
冬月「フム…本気だな、碇…本気で息子と…」
冬月「よかろう…一ついただくとしようか」モグモグ
ゲンドウ「…どうだ」
冬月「悪くない。一つ才能を見つけたな、碇」
ゲンドウ「…そうか」
冬月「顔が緩んでいるぞ」
ゲンドウ「…そんなはずはない」
冬月「ほう、これは…冬瓜の煮物か」
ゲンドウ「味見を頼む」
冬月「フム…本気だな、碇…本気で息子と…」
冬月「よかろう…一ついただくとしようか」モグモグ
ゲンドウ「…どうだ」
冬月「悪くない。一つ才能を見つけたな、碇」
ゲンドウ「…そうか」
冬月「顔が緩んでいるぞ」
ゲンドウ「…そんなはずはない」
24: 2013/01/07(月) 19:58:29.01 ID:/wdkbD0f0
(エレベーターチーン)
シンジ「…」
ゲンドウ「……」
シンジ「……」フイ
ゲンドウ「…おはよう」
シンジ「…えっ?」
(バタン ウィーン)
シンジ「」キョロキョロ
シンジ「……」
シンジ「//」
シンジ「…」
ゲンドウ「……」
シンジ「……」フイ
ゲンドウ「…おはよう」
シンジ「…えっ?」
(バタン ウィーン)
シンジ「」キョロキョロ
シンジ「……」
シンジ「//」
27: 2013/01/07(月) 19:59:28.17 ID:/wdkbD0f0
レイ「…食事会の招待状、ですか?」
ゲンドウ「ああ…」
レイ「みんなで食事、ですか?」
ゲンドウ「ああ…」
レイ「碇司令が作る…ですか?」
ゲンドウ「ああ…」
レイ「この招待状を…みんなに」
ゲンドウ「頼む」
レイ「はい…」
ゲンドウ「ああ…」
レイ「みんなで食事、ですか?」
ゲンドウ「ああ…」
レイ「碇司令が作る…ですか?」
ゲンドウ「ああ…」
レイ「この招待状を…みんなに」
ゲンドウ「頼む」
レイ「はい…」
28: 2013/01/07(月) 20:00:17.84 ID:/wdkbD0f0
アスカ「ま、マジィ?碇司令が食事会を開くぅ!?」
ミサト「サプライズなんだから、シンちゃんには絶対に内緒よ?」
アスカ「フン、言う訳ないでしょ!この私が。司令の機密を漏らしたら即・降格モノじゃない。」
アスカ「けどさ、あの碇司令がバカシンジの為にって…一体どういう風の吹き回し?」
ミサト「さあ…それが私にもサッパリなのよねぇ~」
ミサト「でも、ちょっと丸くなったと思わない?最近の碇司令♪」
アスカ「そ~お~~~~?」
ミサト「あれでいて結構父親だったのかもね~」
アスカ「フーン」
ミサト「サプライズなんだから、シンちゃんには絶対に内緒よ?」
アスカ「フン、言う訳ないでしょ!この私が。司令の機密を漏らしたら即・降格モノじゃない。」
アスカ「けどさ、あの碇司令がバカシンジの為にって…一体どういう風の吹き回し?」
ミサト「さあ…それが私にもサッパリなのよねぇ~」
ミサト「でも、ちょっと丸くなったと思わない?最近の碇司令♪」
アスカ「そ~お~~~~?」
ミサト「あれでいて結構父親だったのかもね~」
アスカ「フーン」
29: 2013/01/07(月) 20:01:56.46 ID:/wdkbD0f0
シンジ「綾波、おはよう。」
レイ「…おはよう」
シンジ「あの、楽しみにしてるね」
レイ「…?」
シンジ「えっと、食事会…///」
レイ「そう…」
シンジ「…」
レイ「…」
シンジ「あ、あのさ…えっと」
シンジ「最近の父さんって…ちょっと変わったよね。少し丸くなったような…」
レイ「そう…」
レイ「…碇君は、お父さんのこと、どう思うの?」
シンジ「え…父さんのこと?」
レイ「…おはよう」
シンジ「あの、楽しみにしてるね」
レイ「…?」
シンジ「えっと、食事会…///」
レイ「そう…」
シンジ「…」
レイ「…」
シンジ「あ、あのさ…えっと」
シンジ「最近の父さんって…ちょっと変わったよね。少し丸くなったような…」
レイ「そう…」
レイ「…碇君は、お父さんのこと、どう思うの?」
シンジ「え…父さんのこと?」
30: 2013/01/07(月) 20:03:40.32 ID:/wdkbD0f0
シンジ「別に何も…相変わらず苦手だよ。父さんは…」
シンジ「でも…綾波に対して程じゃないけど、父さん…前より少し僕のことを気にかけてくれてる気がするんだ」
シンジ「昨日もちょっとだけ声を掛けてくれて、それがなんか嬉しかったんだ…」
レイ「…そう」
シンジ「あれ…?なんで、綾波が嬉しそうなの?」
レイ「よく、わからない…。多分、喜んでいるのは私じゃないから…」
シンジ「???」
シンジ「でも…綾波に対して程じゃないけど、父さん…前より少し僕のことを気にかけてくれてる気がするんだ」
シンジ「昨日もちょっとだけ声を掛けてくれて、それがなんか嬉しかったんだ…」
レイ「…そう」
シンジ「あれ…?なんで、綾波が嬉しそうなの?」
レイ「よく、わからない…。多分、喜んでいるのは私じゃないから…」
シンジ「???」
31: 2013/01/07(月) 20:06:13.01 ID:/wdkbD0f0
カヲル「…」
ゼーレ(よいかタブリス。碇の計画を阻止する為、奴の下ごしらえした食材を酷い味付けにしてしまうのだ)
ゼーレ(サードチルドレンに生きる力を与えてはならぬ)
カヲル「……【招待状、ゼーレの少年江】」
カヲル「…使徒を使ってまで低レベルな嫌がらせを強行するリリン…僕には理解できないよ」
カタン
カヲル「…!」サッ…
ゼーレ(よいかタブリス。碇の計画を阻止する為、奴の下ごしらえした食材を酷い味付けにしてしまうのだ)
ゼーレ(サードチルドレンに生きる力を与えてはならぬ)
カヲル「……【招待状、ゼーレの少年江】」
カヲル「…使徒を使ってまで低レベルな嫌がらせを強行するリリン…僕には理解できないよ」
カタン
カヲル「…!」サッ…
35: 2013/01/07(月) 20:07:43.36 ID:/wdkbD0f0
ゲンドウ「」コネコネコネ
カヲル「あれはシンジ君のお父上…。それに、つくねのタネ?」
ゲンドウ「」コネコネコネ
カヲル「この距離でも気配に気づかない…」
カヲル「まさに一心不乱というわけか…、よく練られたタネが輝いている…あれは長い時間コネた証…」
カヲル「……」
カヲル「フフ。おめでとう、シンジ君。さようならリリン…」ス…
ゲンドウ「……後は冷蔵庫に入れ……」
ゲンドウ「明日を待つのみ。全てシナリオ通りだ…」
カヲル「あれはシンジ君のお父上…。それに、つくねのタネ?」
ゲンドウ「」コネコネコネ
カヲル「この距離でも気配に気づかない…」
カヲル「まさに一心不乱というわけか…、よく練られたタネが輝いている…あれは長い時間コネた証…」
カヲル「……」
カヲル「フフ。おめでとう、シンジ君。さようならリリン…」ス…
ゲンドウ「……後は冷蔵庫に入れ……」
ゲンドウ「明日を待つのみ。全てシナリオ通りだ…」
36: 2013/01/07(月) 20:08:58.51 ID:/wdkbD0f0
(深夜、下ごしらえの終わった無人の厨房と食事会会場)
???「」ガシャーン!バシャーン!ビリビリ!
???「」ガシャーン!バシャーン!ビリビリ!
38: 2013/01/07(月) 20:11:52.49 ID:/wdkbD0f0
(当日、食事会会場)
ミサト「こ、これは一体…!?」
アスカ「何?コレ…」
シンジ「そんな…」
加持「これは…一体誰の仕業だ?部屋の飾り付けから厨房から酷い有り様だ…むごいな」
リツコ「なんてこと…」
マヤ「酷い…」
冬月「…フム…」
マコト「悪意があるとしか思えないよ」
シゲル「こりゃ…参ったね…」
レイ「…」
シンジ「あ、綾波…!」
シンジ「綾波、怪我はない?…酷いな…一体誰がこんなこと…せっかく今日の為に綾波が…」
ミサト「こ、これは一体…!?」
アスカ「何?コレ…」
シンジ「そんな…」
加持「これは…一体誰の仕業だ?部屋の飾り付けから厨房から酷い有り様だ…むごいな」
リツコ「なんてこと…」
マヤ「酷い…」
冬月「…フム…」
マコト「悪意があるとしか思えないよ」
シゲル「こりゃ…参ったね…」
レイ「…」
シンジ「あ、綾波…!」
シンジ「綾波、怪我はない?…酷いな…一体誰がこんなこと…せっかく今日の為に綾波が…」
42: 2013/01/07(月) 20:16:08.45 ID:/wdkbD0f0
ゲンドウ「……」
ミサト「い、碇司令…!」
一同「…!」
シンジ「父、さん…?(父さんも招待されてたんだ…)」
ゲンドウ「中止だ」メガネクイッ
シンジ「と、父さん!!!」
ゲンドウ「今日の食事会は中止だ」
マヤ「で、でも…!」
ミサト「せっかくこんなに…」
ゲンドウ「中止だ。総員、持ち場に戻れ」
シンジ「……だけど…!!…………」ハッ
シンジ「…もしかして…」
シンジ「…もしかして、父さんが…やったんじゃないの」
ミサト「い、碇司令…!」
一同「…!」
シンジ「父、さん…?(父さんも招待されてたんだ…)」
ゲンドウ「中止だ」メガネクイッ
シンジ「と、父さん!!!」
ゲンドウ「今日の食事会は中止だ」
マヤ「で、でも…!」
ミサト「せっかくこんなに…」
ゲンドウ「中止だ。総員、持ち場に戻れ」
シンジ「……だけど…!!…………」ハッ
シンジ「…もしかして…」
シンジ「…もしかして、父さんが…やったんじゃないの」
44: 2013/01/07(月) 20:18:49.23 ID:/wdkbD0f0
ミサト「シンジ君!!何を言うの!?」
シンジ「だって、じゃあ何でこんな簡単に「中止しろ」だなんて言うんだよ!」
シンジ「せっかく綾波がこんなに頑張って、心を込めて用意してくれたのに……」
ミサト「そ、それは…!それはね…違うのよシンジ君…!」
シンジ「何が違うんですか!?」
ゲンドウ「……」
冬月「碇…」
ゲンドウ「話は終わりだ」ス…
シンジ「待って…待てよ!父さん!」ダッ
シンジ「だって、じゃあ何でこんな簡単に「中止しろ」だなんて言うんだよ!」
シンジ「せっかく綾波がこんなに頑張って、心を込めて用意してくれたのに……」
ミサト「そ、それは…!それはね…違うのよシンジ君…!」
シンジ「何が違うんですか!?」
ゲンドウ「……」
冬月「碇…」
ゲンドウ「話は終わりだ」ス…
シンジ「待って…待てよ!父さん!」ダッ
45: 2013/01/07(月) 20:21:22.79 ID:/wdkbD0f0
マヤ「」ス…
シンジ「!?」
マヤ「」パン!
シンジ「痛っ…、マヤ、さん…?」
マヤ「い、碇司令はね…!!今日の為に…貴方の為にずっと料理を練習していたのよ!?」
シンジ「…え?」
シンジ「な、何…」
シンジ「何を、言ってるんですか?そんなわけないじゃないか、あの父さんがそんなことするわけ…」
シンジ「!?」
マヤ「」パン!
シンジ「痛っ…、マヤ、さん…?」
マヤ「い、碇司令はね…!!今日の為に…貴方の為にずっと料理を練習していたのよ!?」
シンジ「…え?」
シンジ「な、何…」
シンジ「何を、言ってるんですか?そんなわけないじゃないか、あの父さんがそんなことするわけ…」
46: 2013/01/07(月) 20:25:47.61 ID:/wdkbD0f0
ミサト「ごめんなさい、シンちゃん…」
ミサト「本当はね、今日のことを企画していたのは碇司令なの…」
ミサト「あなたと仲良くなりたくて、あなたに手料理を振る舞いたかったのよ」
シンジ「う、嘘だそんなの…だってあの父さんが僕の為に何かをするなんて…」
リツコ「…本当にそうかしら?」
シンジ「…え?」
リツコ「本当に、お父様から受けたものは何もないのかしら?」
シンジ「…」
冬月「少年。将棋は打てるかと…誰かに尋ねられたことはないか?」
<< ゲンドウ『シンジ、将棋は打てるk』 シンジ『打てません』スタスタ >>
シンジ「…、あ…」
加持「話相手に誘われたこともないのかい?」
<<ゲンドウ『シンジ、何か話すことはないか』 シンジ『え…別に、何もありませんけど…』
ミサト「本当はね、今日のことを企画していたのは碇司令なの…」
ミサト「あなたと仲良くなりたくて、あなたに手料理を振る舞いたかったのよ」
シンジ「う、嘘だそんなの…だってあの父さんが僕の為に何かをするなんて…」
リツコ「…本当にそうかしら?」
シンジ「…え?」
リツコ「本当に、お父様から受けたものは何もないのかしら?」
シンジ「…」
冬月「少年。将棋は打てるかと…誰かに尋ねられたことはないか?」
<< ゲンドウ『シンジ、将棋は打てるk』 シンジ『打てません』スタスタ >>
シンジ「…、あ…」
加持「話相手に誘われたこともないのかい?」
<<ゲンドウ『シンジ、何か話すことはないか』 シンジ『え…別に、何もありませんけど…』
47: 2013/01/07(月) 20:27:31.30 ID:/wdkbD0f0
シンジ「………」
シンジ「そんな…」
シンジ「だって……そんなの、わかるわけないじゃないか」
シンジ「…だっていつもあんなに冷たいじゃないか!」
冬月「…不器用な男だからな…」
シンジ「そんなの知らないよ。いつも優しさなんか全然ない癖に、そんなの、気づけって方が無理だよ!!」
アスカ「…バカシンジ!」ドカッ
シンジ「ムベッ!」
シンジ「そんな…」
シンジ「だって……そんなの、わかるわけないじゃないか」
シンジ「…だっていつもあんなに冷たいじゃないか!」
冬月「…不器用な男だからな…」
シンジ「そんなの知らないよ。いつも優しさなんか全然ない癖に、そんなの、気づけって方が無理だよ!!」
アスカ「…バカシンジ!」ドカッ
シンジ「ムベッ!」
50: 2013/01/07(月) 20:30:23.53 ID:/wdkbD0f0
アスカ「ホンットバカね。グチグチグチグチ、言い訳ばっかり」
アスカ「アンタが今やることは、こんな所で言い訳することじゃないでしょ」
アスカ「アンタは今どうしたいのよ」
シンジ「どうって…、僕は……」
アスカ「今追いかけないでいつ行くのよ、バカ!」
シンジ「…」
シンジ「!」タタタ
アスカ「アンタが今やることは、こんな所で言い訳することじゃないでしょ」
アスカ「アンタは今どうしたいのよ」
シンジ「どうって…、僕は……」
アスカ「今追いかけないでいつ行くのよ、バカ!」
シンジ「…」
シンジ「!」タタタ
52: 2013/01/07(月) 20:31:07.09 ID:/wdkbD0f0
アスカ「…ったく、世話の焼ける。これだから七光りは…」
ミサト「フフ♪迫真の愛情ね~、ア・ス・カ♪」
アスカ「なっ!ち、違うわよ!!///」
加持「後は二人次第、ですか」
冬月「これもユイ君の導きなのか…」
レイ「…………」
ミサト「フフ♪迫真の愛情ね~、ア・ス・カ♪」
アスカ「なっ!ち、違うわよ!!///」
加持「後は二人次第、ですか」
冬月「これもユイ君の導きなのか…」
レイ「…………」
53: 2013/01/07(月) 20:32:46.29 ID:/wdkbD0f0
シンジ「」タタ…、ピタ…
シンジ「…あ」
ゲンドウ「……」
シンジ「と、父さん…」
ゲンドウ「…」チラ
シンジ「」ビクッ
ゲンドウ「……」
ゲンドウ「シンジ、何をしている。総員、所定位置で待機しろと命令したはずだ」
シンジ「…なっ。と、父さんだって…持ち場にいないじゃない、…か…」ムッ
ゲンドウ「……」
シンジ「……」
シンジ「…あ」
ゲンドウ「……」
シンジ「と、父さん…」
ゲンドウ「…」チラ
シンジ「」ビクッ
ゲンドウ「……」
ゲンドウ「シンジ、何をしている。総員、所定位置で待機しろと命令したはずだ」
シンジ「…なっ。と、父さんだって…持ち場にいないじゃない、…か…」ムッ
ゲンドウ「……」
シンジ「……」
54: 2013/01/07(月) 20:34:05.36 ID:/wdkbD0f0
シンジ「…」
シンジ「…あ、あの…」
シンジ「父さん、は…なんで…僕の為に食事会を開いてくれたの…?」
ゲンドウ「……」
ゲンドウ「……お前には関係のないことだ」
シンジ「…そう」
シンジ「…やっぱり、父さんは変わらないね」
シンジ「そうやっていつも僕を突き放すんだ」
ゲンドウ「……」
シンジ「…もういいよ」クルッ
ゲンドウ「…シンジ」
ゲンドウ「…嫌いな食べ物はなんだ?」
シンジ「…あ、あの…」
シンジ「父さん、は…なんで…僕の為に食事会を開いてくれたの…?」
ゲンドウ「……」
ゲンドウ「……お前には関係のないことだ」
シンジ「…そう」
シンジ「…やっぱり、父さんは変わらないね」
シンジ「そうやっていつも僕を突き放すんだ」
ゲンドウ「……」
シンジ「…もういいよ」クルッ
ゲンドウ「…シンジ」
ゲンドウ「…嫌いな食べ物はなんだ?」
55: 2013/01/07(月) 20:34:47.59 ID:/wdkbD0f0
シンジ「…え」
ゲンドウ「……」
シンジ「嫌いな食べ物…なんて、別にこれといってないけど…」
ゲンドウ「……そうか」
シンジ「………」
ゲンドウ「……」
シンジ「嫌いな食べ物…なんて、別にこれといってないけど…」
ゲンドウ「……そうか」
シンジ「………」
56: 2013/01/07(月) 20:37:16.03 ID:/wdkbD0f0
ゲンドウ「……すまなかったな、シンジ」
シンジ「え……」
ゲンドウ「今日の食事、振る舞えたとしても、恐らくお前の口には合わんものだったのだろう」
ゲンドウ「…お前の好みなど、知るよしもなかったからな」
シンジ「…」
シンジ「え……」
ゲンドウ「今日の食事、振る舞えたとしても、恐らくお前の口には合わんものだったのだろう」
ゲンドウ「…お前の好みなど、知るよしもなかったからな」
シンジ「…」
57: 2013/01/07(月) 20:39:00.39 ID:/wdkbD0f0
シンジ「…そっ…」
シンジ「……そんなの」
シンジ「そんなの、いいよ…」
シンジ「だって、僕だって……父さんの好みを何も知らないんだから」
ゲンドウ「……、……そうか」フ
シンジ「あ…」
ゲンドウ「…?」
シンジ「……」
ゲンドウ「……」
シンジ「……そんなの」
シンジ「そんなの、いいよ…」
シンジ「だって、僕だって……父さんの好みを何も知らないんだから」
ゲンドウ「……、……そうか」フ
シンジ「あ…」
ゲンドウ「…?」
シンジ「……」
ゲンドウ「……」
58: 2013/01/07(月) 20:39:52.52 ID:/wdkbD0f0
シンジ「あの、父さん……」
ゲンドウ「何だ」
シンジ「もう一度、これから一緒に作らない?料理…」
シンジ「折角みんなも来てくれてるし…」
シンジ「それにあの…」
ゲンドウ「…」
シンジ「…あの…」
シンジ「……僕、料理が得意なんだ…」
ゲンドウ「………そうか」
ゲンドウ「何だ」
シンジ「もう一度、これから一緒に作らない?料理…」
シンジ「折角みんなも来てくれてるし…」
シンジ「それにあの…」
ゲンドウ「…」
シンジ「…あの…」
シンジ「……僕、料理が得意なんだ…」
ゲンドウ「………そうか」
62: 2013/01/07(月) 20:46:22.00 ID:/wdkbD0f0
マヤ「わあ、すごく美味しいです!」
マコト「うん、これはお店が開けるよ」
加持「料理の出来る男はモテるぞ?シンジ君、……と、碇司令」ゴホン小声
ミサト「なぁーーーによ!!あたしの酒が飲めないってぇのぉぉ!?」
シゲル「か、絡み酒か…」
リツコ「おやめなさい!ミサト!」
冬月「フム…フム…」モグモグ
マコト「うん、これはお店が開けるよ」
加持「料理の出来る男はモテるぞ?シンジ君、……と、碇司令」ゴホン小声
ミサト「なぁーーーによ!!あたしの酒が飲めないってぇのぉぉ!?」
シゲル「か、絡み酒か…」
リツコ「おやめなさい!ミサト!」
冬月「フム…フム…」モグモグ
63: 2013/01/07(月) 20:47:15.92 ID:/wdkbD0f0
アスカ「バッカシーンジー、これおかわり~」
シンジ「あはっ、アスカ。それは父さんが作ったものだよ」
アスカ「え?あっ…」おすまし
ゲンドウ「…」フ
マヤ「それにしても、一体誰だったんでしょうね?あんな酷いことをしたの…」
シンジ「もういいんですよ」
シンジ「おかげでこうして…父さんと料理をすることができたから」
ゲンドウ「…ああ」
ゲンドウ「そうだな…」
冬月(フ…顔が緩んでいるぞ、碇)
シンジ「あはっ、アスカ。それは父さんが作ったものだよ」
アスカ「え?あっ…」おすまし
ゲンドウ「…」フ
マヤ「それにしても、一体誰だったんでしょうね?あんな酷いことをしたの…」
シンジ「もういいんですよ」
シンジ「おかげでこうして…父さんと料理をすることができたから」
ゲンドウ「…ああ」
ゲンドウ「そうだな…」
冬月(フ…顔が緩んでいるぞ、碇)
66: 2013/01/07(月) 20:48:59.14 ID:/wdkbD0f0
(鏡に向かうレイ)
レイ「これで、いい…?」
レイ「これが、アナタの命令……」
レイ「私の中の声…」
レイ「温かい声…」
レイ「…アナタ誰?」
ユイ(…アナタ)
ユイ(手荒なことをしてごめんなさい)
ユイ(これで大丈夫ね…シンジとアナタ、二人がいれば…きっと…)
END
レイ「これで、いい…?」
レイ「これが、アナタの命令……」
レイ「私の中の声…」
レイ「温かい声…」
レイ「…アナタ誰?」
ユイ(…アナタ)
ユイ(手荒なことをしてごめんなさい)
ユイ(これで大丈夫ね…シンジとアナタ、二人がいれば…きっと…)
END
67: 2013/01/07(月) 20:49:45.63 ID:/wdkbD0f0
全投下完了!ありがとうございました。
69: 2013/01/07(月) 20:50:20.21
料理は愛情なんだな、やっぱり
70: 2013/01/07(月) 20:51:28.54
乙乙
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