1: 2012/07/02(月) 15:40:27.08 ID:bEIiCzgx0
ルル「フフフ・・・ついにこの日が来た」

C.C.「完成したのか?」

ルル「無論だ、昨日のうちに仕上げている。これで条件は全てクリアだ」

スザク「・・・もう引き返させはしない」

ルル「当然だ。だが、私の根底にある甘さを拭う為にもお前の存在は不可欠だ」

スザク「その為に俺はここに居る」

ルル「なら、周囲の警戒、任せたぞ・・・C.C.もな」

C.C.「解っている、私はお前の共犯者だぞ?」

スザク「イエスユアハイネス」

ルル「時間だ・・・行くぞ・・・」

5: 2012/07/02(月) 15:42:48.81 ID:bEIiCzgx0
式典会場

国民は頭を垂れルルーシュの来場を待つ

ヘリから

ミレイ「見えました!皇帝ルルーシュヴィブリタニア様です」(ルル、あなたは何をしようとしているの?)

ルル「これより式典を執り行う!私は神聖ブリタニア帝国第99代唯一皇帝、ルルーシュヴィブリタニアである!」

C.C.「以後の司会進行は、この私、C.C.が務めさせて貰う」

ルル「始めろ」

C.C.「解っている。皇帝陛下より、挨拶を申し上げる、心して聞け。」

ルル「愛すべき我が神聖ブリタニア帝国民よ、私は悲しい!!」

6: 2012/07/02(月) 15:45:03.24 ID:bEIiCzgx0
国民「!?」

ざわめく会場
国民の一人が立ち上がる

国民A「なんだ!いきなり掌返したように!恐怖で人を支配しようとしてる癖に!!」

どこからともなくスザクが現れ、国民Aを拘束する

スザク「皇帝陛下がお話だ、不敬なるぞ!」

ルル「良い、拘束を解け」

ルル「スザァク!!」

スザク「イエスユアハイネス」

ルル「兵達よ、銃を下ろせ」

ざわ・・・ざわ・・・

7: 2012/07/02(月) 15:46:31.48 ID:bEIiCzgx0
国民(なんだ・・・あの力で氏刑にするんじゃないのか?)
国民(ブリタニア人だからだろ?イレヴンだったらすぐ殺されてるさ)

ルル「国民の声が・・・今の私には聞こえる・・・悪逆皇帝、今更どの口が言う・・・これまでの私の行い、振り返れば当然だ」

ルル「その全て、受け入れよう」

スザク「・・・」

C.C.「・・・」

ミレイ「なんという事でしょう、皇帝陛下が今までの国民に対する振る舞いを享受されるとの事です」(ルル、アンタ・・・)

ルル「そして、その全てを受け止めよう」

8: 2012/07/02(月) 15:47:49.02 ID:bEIiCzgx0
さらにざわつく会場
ざわ・・・ざわ・・・

ルル「愛すべき全ての国民達よ!頭を垂れる必要など、もう無いのだ・・・」

C.C.(・・・それがお前が決めた道なのだな)

ルル「これから、私の即位に伴い、神聖ブリタニア帝国の抜本的な改革を行う!今日のこの場は、それを国民の皆に周知し、理解を得、また、今後才気溢れる国民の意見を反映させる為の政策の一つである!」

ルル「無論、すぐに皆の信頼が得られるとも考えてはいない、この国は慣れすぎてしまった・・・絶対君主制という、強大な一柱に支配される生活に!」

スザク(もう・・・引き返せはしない、逃げる事も許さない)

C.C.(言うのか、ルルーシュ・・・)

ルル「神聖ブリタニア帝国の絶対君主制は!この私、ルルーシュヴィブリタニアによって幕を閉じる!」

9: 2012/07/02(月) 15:49:10.48 ID:bEIiCzgx0
ルル「今より、世界統一国家、神聖ブリタニア合衆国の設立を宣言する!」

ルル「全ては過去、終わった事!だが、私はこう考える・・・振り返り、過ちから学ぶ事は、国に、民にとって大きな財産となる!未熟ではあるが、私に皆の力を貸して欲しい!!」

国民「うおおおおおおおおお!」

ルル「ありがとう諸君、そして、改めて言わせてもらおう、私は神聖ブリタニア合衆国初代代表、ルルーシュヴィブリタニアである!」

国民「うおおおおお!オールハイルブリタニア!!!!!」

C.C.「静粛にしろ、これから今回の合衆国設立にあたっての貢献者を表彰する」

10: 2012/07/02(月) 15:49:50.84 ID:bEIiCzgx0
牢の中

カレン「ルルーシュ・・・私は騙されないぞ!こんな形でイレヴンを懐柔しようとするなんて!!」

扇「黒の騎士団を追われた彼が俺たちを許すはずが無い・・・俺たちの知っているゼロは、ルルーシュはそんなに甘くない」

藤堂「何かある、と見て間違いないな・・・ギアスか?」

玉城「でもよ、ゼロはギアスは使っていないぜ?俺達、自分の意志で発言してるじゃねーか」

カレン「私はもう一度かけられているから効かない・・・でも、皆は・・・」

11: 2012/07/02(月) 15:52:10.29 ID:bEIiCzgx0
式典会場

ルル「今、会場に居る国民の大半が元ブリタニア人だ。報道を見ている大多数の元イレヴン・・・いや、日本人は、私の発言をにわかには信じられないだろう・・・C.C.!」

C.C.「あぁ、これより代表より前世代の戦犯に対する特例措置を発表する」

ルル「今日までの旧ブリタニア帝国と旧日本人の対立が、今の神聖ブリタニア合衆国を形成する為の大きな転機となった!血塗られた歴史ではある!しかし進化の為の歴史と私は考える!よって!黒の騎士団員の無罪放免を宣言する!牢を開け、彼らに自由を!!」

12: 2012/07/02(月) 15:53:15.52 ID:bEIiCzgx0
牢の中

カレン「嘘・・・ルルーシュ・・・」

藤堂「ゼロ・・・私達の活動は・・・黒の騎士団は間違っていなかったと・・・」

玉城「あったりまえだぜ!なんたって、黒の騎士団はゼロが指揮してたんだからよ!」

扇「調子のいい事を・・・だが、ゼロからすれば俺たちは自分を裏切った者・・・なのに」

玉城「役者が違うんだってこったろ!あわよくば、これで俺も官僚に・・・」

カレン「それに、国が、ブリタニアが私たち日本人を受け入れてくれた・・・お母さん・・・お兄ちゃん・・・私達、これもひとつの正解で良いんだよね?」

牢番A「放送は見ていたな?牢を開ける」

牢番B「団服は別室に保管してある、案内しよう」

13: 2012/07/02(月) 15:54:28.09 ID:bEIiCzgx0
式典会場

ルル「旧ブリタニア帝国民として、黒の騎士団に家族を殺された者も居るだろう・・・その者達からすれば、複雑な心境となるのは理解しているつもりだ」

スザク(ユフィ・・・今、君の氏に本当の意味でルルーシュが報いろうとしている・・・君の目指した行政特区日本は、形を変えて実現しようとしているよ・・・)

コーネリア(ゼロ・・・ルルーシュ・・・どちらも本当のお前だったと言う事か・・・憎しみを超え、ギアスを超え、何かを見いだしたか)

ルル「しかし、解って欲しい!日本人もまた、同じなのだと!争いで流れる血は、涙は、あらゆる思想、民族、主義を越え、平等にあると言う事を!」

ルルーシュ、大きく息を吸い、深く吐き出す

ルル「何故、私がこの様な思想に至ったか、一部の者以外にはきっと解らないだろう・・・」

黒の騎士団員が式典会場に着く

スザク(ルルーシュ!言ってしまうのか?・・・国民の反応はどうなる・・・場合によっては・・・)

14: 2012/07/02(月) 15:55:34.05 ID:bEIiCzgx0
ルル「丁度、その真実を知る者達が来た・・・親愛なる国民諸君!紹介しよう!彼らは黒の騎士団!この私、ルルーシュヴィブリタニア=ゼロの同志!」

再びざわめき立つ会場
国民「代表がゼロ?」
国民「俺たちブリタニア人を攻撃していたのは代表?ぬけぬけとあんな事を」

スザク(まずい・・・ある程度予測はしていたが)

C.C.「予想以上の大反響だな?予測していたのだろう?」

ルル「そうだな、だがこれは必要なのだ・・・仮面の裏に隠れた正体を知らずして誰が本当の意味でついて来る・・・?それを黒の騎士団で学んだんだよ・・・理屈じゃないのさ」

C.C.「お前、変わったな・・・感情も操り人を籠絡する魔王が」

ルル「魔王など、もうこの時代に必要は無い、シャルルの二番煎じなど遠慮させてもらおう」

C.C.「私は変わらないぞ?」

ルル「構わんさ、それより・・・そろそろ場を沈めようか?」

C.C.「そうだな」

C.C.「おい、お前達少し黙れ」

15: 2012/07/02(月) 15:56:59.42 ID:bEIiCzgx0
ざわつく会場が静まり返る

C.C.「代表の話が途中だぞ、良く聞け」

ルル「この女はこういう性格でな、無礼を私から詫びよう、すまない」

カレン(ゼロと明かした上で頭を下げた・・・)

ディートハルト(あぁ、ゼロ貴方はいつも私の予想の上を行く・・・国民の心を掴む、それもシナリオ通りなのですか?)

17: 2012/07/02(月) 15:58:09.08 ID:bEIiCzgx0
ルル「私は旧神聖ブリタニア帝国第11皇子でありながら、黒の騎士団総帥ゼロとして活動していた。これは真実だ!」

カレン「ゼロ・・・言い切ってくれた・・・」

藤堂「この男・・・」

ざわつく場内
スザク(暴動が起きるか?)

ルル「私はゼロであり、多くのブリタニア人を氏に追いやった!そのゼロが!こうして今、この合衆国をまがりなりにも率いようとしている!旧世代の皇位継承権と、悪魔の様なギアスと言う呪いを用いて!」

ルル「まだ実績のない私だ・・・人々を苦しめ、同胞を利用して来た私は、諸君らにとって紛れも無く戦犯であり、私はその贖罪を受けなければならないだろう・・・」

18: 2012/07/02(月) 15:59:26.71 ID:bEIiCzgx0
ルル「この左目のギアス・・・これが恐怖の対象であると言うならば、この目を抉ろう!」

ルル「ゼロと言う記号が恐怖であれば、この命、皆の為に差し出そう!」

ルル「ここに居る国民只一人でも、私の命が欲しいと手を挙げ願うならば、今、ここで!この人生に幕を引く!」

ルル「私は常々、黒の騎士団員に言って来た・・・撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ・・・と」

ルル「今一度問おう、私の命が欲しい者はいないか!?」

19: 2012/07/02(月) 16:01:06.19 ID:bEIiCzgx0
静まり返る場内
ひとりの国民が挙手をした

国民B「私は・・・貴方が・・・」

スザク「ルルーシュ!」

ルル「控えよ、ナイトオブゼロ!だが話を聞かせてもらえないか?」

国民B「ブラックリベリオン・・・私の夫は騎士でした・・・それを黒の騎士団は・・・」

ルル「貴方のご主人の魂は、この国の大切な架け橋になってくれたと私は考えています・・・ですが、ご主人を失ったことは事実だ」

国民B「きっと夫もその言葉で少しは浮かばれます・・・しかし、私の悲しみは・・・憎しみはどこにぶつければ良いのでしよう?」

ルル(ここだな)

22: 2012/07/02(月) 16:02:25.79 ID:bEIiCzgx0
ルル「その憎しみ、私が受けましょう・・・どうぞ、壇上へ・・・貴方の手で」

スザク「ルルーシュ!」

ルル「私に恥をかかせる気か!スザァク!」

スザク「ルルーシュ、君は・・・」

C.C.(やっぱりお前は魔王だよ・・・身も心もな)

23: 2012/07/02(月) 16:03:48.48 ID:bEIiCzgx0
国民B壇上へあがる

ルル「C.C.、仮面とナイフを」

C.C.「あぁ、用意している」

ルルーシュ、仮面を被る

ゼロ「さぁ、これを持って」

国民B「あ・・・あぁあああ・・・ゼロ・・・ゼロッ・・・!!」
国民の手はガタガタと震えている

ゼロ、ギアス発動

ゼロ「どうされました?『私を刺す事が出来ない』ですか?」

25: 2012/07/02(月) 16:04:29.17 ID:bEIiCzgx0
国民B震えが止まり、ナイフを下に落とす

国民B「あぁ、何故だろうなこうして貴方を前にするとそんな気が失せてしまった・・・不思議な気分だ・・・」

ゼロ「ありがとうございます・・・こうして貴方に命を救われたのも、きっと何かの導きなんでしょうね・・・」

ざわつく国民
国民「おぉ・・・」

スザク(ルルーシュ・・・まさかギアスを!?)

ゼロ、仮面を外す

ルル「さぁ、他にはいませんか?」

26: 2012/07/02(月) 16:06:09.91 ID:bEIiCzgx0
C.C.「居ないのならこのまま続けさせてもらうぞ?では、代表」

ルル「国民の皆が、私を信じてくれるのであれば、このゼロと言う記号も、ギアスと言う呪いも!全ては神聖ブリタニア合衆国の力となるでしょう!!私は誓う!この国の、全ての国民が自由、平等を永劫維持して生きて行ける穏やかな国を築く事を!!」

国民「おおおおおおおおおお!!!!!!」
わき上がる国民
国民「オールハイルブリタニア!オールハイルルルーシュ!!」

29: 2012/07/02(月) 16:08:30.68 ID:bEIiCzgx0
C.C.「前置きが長くなったが、これから新政府の方針を発表をする」

ルル「現段階では合衆国政府はあくまで暫定的なものとし、基本的には旧体制から各国は引き継いでもらいたい」

ルル「旧ブリタニア帝国領には以前と同様、シュナイゼルを置く、良いな?」(私の傀儡としてな)

シュナイゼル「もちろんだとも、私で良ければ喜んで引き受けよう」

ルル「感謝する」

国民「おぉ、シュナイゼル様が!」

藤堂(旧ブリタニア帝国民の顔を立てる事も忘れない・・・か)

30: 2012/07/02(月) 16:09:34.01 ID:bEIiCzgx0
ルル「日本は私が指揮を執り、早急に立て直しを図る。当然、日本の文化を尊重した政策を考えている。」

ルル「藤堂、取り戻すんだったな・・・我々の日本を・・・」

藤堂「ゼロ・・・散って行った四聖剣も浮かばれるだろう」

ルル「カレン、もうイレヴンなどと日本人を蔑む人間はいなくなる・・・これで、良かっただろうか?」

カレン「ルルーシュ・・・ゼロ・・・ありがとう!!」

ルル「この新日本州では、行政特区日本よりも、より旧来の日本に近い文化を再現し、ありのまま、日本人が暮らせる政策を進めて行く」

32: 2012/07/02(月) 16:11:00.30 ID:bEIiCzgx0
ルル「スザク!」

スザク「イエスユアハイネス」

ルル「お前を象徴とする・・・旧来の天皇家にあたる位置だ。当然だろう?柩玄武の忘れ形見だ・・・・国民よ!受け入れてくれるか!?」

国民「おおおおおおおおおおお!ナイトオブゼロが!日本人のトップに!?」
国民「オールハイルスザク!オールハイルスザク!」

千葉「ブリタニア国民が・・・日本人と・・・!!」

藤堂「今の彼なら、荷が勝つ事も無かろう」

カレン「味方なら、こんなに心強い奴も居ないわね」

33: 2012/07/02(月) 16:12:36.79 ID:bEIiCzgx0
ルル「フフフ・・決まりだな。忙しくなるぞ」

スザク「イエスユアハイネス」

ルル「違うな、間違っているぞ、柩スザク・・・天皇家は象徴だ、俺もこの合衆国の代表であって、立場は同じだ・・・今まで通り、ルルーシュで良い」

ルル「今後、新日本州の本格的な立て直しに移る・・・インフラの整備、産業の地盤強化、国民の意識改革を迅速に行い、準備が整い次第、現トウキョウ租界で天皇家設立式典を行う事を約束しよう!」

TV越しの日本人
日本人「おおおおおおおお!」
会場のブリタニア人も手を取り合う二人に歓声を送る

C.C.「お前達静かにしろ、進めるぞ・・・次に新たなナイトオブゼロを任命する」

36: 2012/07/02(月) 16:15:07.53 ID:bEIiCzgx0
ルル「国民よ!ゼロとしての私の側近に、紅月カレンと言う親衛隊長が居る!私は、彼女を新たなナイトオブゼロとしたいと考える!」

カレン「わわ・・・私が?ナイトオブ・・・・ゼロ・・・」

ざわめく式典会場
国民「イレ・・・いや、日本人が?ナイトオブゼロに?しかも女だぞ?」

ルル「腑に落ちない気持ちが勝っている、と言った所だろう!しかし、国民よ!彼女はブリタニア人と日本人のハーフ、シュタットフェルト家の血も流れている。この差別、格差の無い理想国家の建造に当たって、彼女以上にナイトオブゼロの適任者が居るだろうか?」

国民「シュタットフェルトだって?」
国民「ナイトオブゼロとやり合ってた、黒の騎士団のエースだって話だぞ?」
国民「実力も折り紙付き、家柄も備わっている・・・反対の余地がないな・・・」

ルル「ありがとう、国民よ!私の我が侭を受け入れてくれた事に感謝する!」

37: 2012/07/02(月) 16:16:42.07 ID:bEIiCzgx0
ルル「カレン・・君には紅月カレンのまま、ナイトオブゼロとなってもらう。多少政治的な思惑も絡んでいるが、君こそが適任だと考えている・・・これからも俺を支えてくれ」

カレン「ルルーシュ・・・私・・・」

C.C.「甘い時間はもう良いか?さっさとしろ」

カレン「な・・・!そ、そんなんじゃ・・・私は・・・ただ・・・」

C.C.「図星だな?しおらしい所も少しはあるじゃないか」

カレン「うるさい!黙れ魔女///」

38: 2012/07/02(月) 16:17:48.38 ID:bEIiCzgx0
ルル「C.C.、進めるぞ」

C.C.「わかっている、お前は相変わらずさらっととんでもない事を言い出すな・・・これより儀を行う」

ルル「ナイトオブゼロ、紅月カレン!」

カレン「ここに!」

国民から歓声があがる

C.C.「続いて、旧零番隊に当たる編成及び技術開発局の編成の発表に移る」

こうして、新体制の発表を終え、新しい世界に向けて動き出した

39: 2012/07/02(月) 16:18:27.98 ID:bEIiCzgx0
式典の終了後、ある部屋

ルル「少し不満そうだな、スザク」

スザク「何故、ギアスを使った?」

C.C.「お前、以前私と感応した事で解ってしまうようだな」

ルル「最初からシナリオ通りだ、お前もポーカーフェイスが様になって来たじゃないか」

スザク「本当に必要だったのか?ユフィにかけた力だぞ・・・」

40: 2012/07/02(月) 16:19:33.04 ID:bEIiCzgx0
ルル「あれは暴走の結果だった・・・すまないと思っている、だからこそ!」

スザク「君の想いは知ってる、国民をまとめるため・・・何人を想定していた?」

ルル「わからない、ほぼ全員が敵になると考えていたさ。スザク、お前を含めてな」

C.C.「悪運の強い魔王様だ」

スザク「君の本心が、贖罪の意志がきっと皆の心を動かした、だからこそ、ギアスを使って欲しくはなかった。奇跡を今更演じなくても、奇跡はもう起きている」

ルル「あの日、お前の気が変わらなければ俺は今頃息絶えていた」

スザク「僕はゼロを演じ続け、生きなければならなかった」

41: 2012/07/02(月) 16:20:52.76 ID:bEIiCzgx0
ルル「それが、ゼロレクイエム」

スザク「ユフィが見えた・・・耳元で囁いたんだ、友達を犠牲にして訪れた平和が本当の平和なのか?って、幸せになって欲しいって」

ルル「俺はこんなやり方しか出来ない・・・それでも!皆の幸せを願う、ナナリーとユフィの想いを実現する為にも、俺はまだ氏ねない・・・お前がそう思わせたんだ」

42: 2012/07/02(月) 16:21:57.96 ID:bEIiCzgx0
スザク「僕もあの時・・・」
ゼロ『生きろ!!』
スザク、フレイヤ発射ボタンを押す

スザク「氏を覚悟した、でも氏ねなかった!君のせいだ!っ・・・今回は見逃そう・・・だが、次にギアスを使った時は・・・」

ルル「わかっている、そのための皇室制度だ・・・俺と同位のお前を作る事が、俺に対する一番のカウンターになる」

スザク「自覚している」

ルル「なら良い、これからもよろしく頼む・・・親友としてな」

C.C.「おかしなものだな、お前達の友情と言う奴は」

カレン「ルルーシュ、そろそろ向かいましょう」

C.C.「これはナイトオブゼロ、代表の名を呼び捨てるとは不敬ではないのかな?」

ルル「C.C.構わんさ、今更よそよそしくされるのも困るが、カレン・・・公衆の面前では代表と呼んでくれよ?」

カレン「わかってる。そんな馬鹿じゃないよ」

ルル「側近は気心が知れていなければ落ち着かないさ、ゼロは記号だが、中身はただの人間だ」

C.C.「絶対君主制も終わった事だしな」

43: 2012/07/02(月) 16:23:36.60 ID:bEIiCzgx0
ルル「しかし、しばらくは名残があるだろう」

スザク「長く続いた支配体制に慣れすぎてしまったからね」

ルル「内部から変えて行かなければならないだろう、その為にはまず日本だ」

C.C.「日本は旧ブリタニアの隷属的支配の象徴だからな」

カレン「租界やゲットーに残るブリタニア人や名誉ブリタニア人との社会的な格差や思想的な劣等感を排除しないとね」

ルル「そうだ、必要なのは意識改革だ」

スザク「内的変化が皆に起これば、新日本州の未来も明るくなるだろう」

ルル「歴史の破壊は既に終わった、これからは未来の創造だ」

C.C.「創造を口にする魔王とは、珍しいものだな」

44: 2012/07/02(月) 16:25:08.39 ID:bEIiCzgx0
斑鳩ブリッジ

ラクシャータ「お、代表様のお出ましだよ~」

ルル「茶化すなよ、ラクシャータ」

ロイド「代表~僕の伯爵位はどうなっちゃうのかな~特権階級も廃止するんでしょ~」

ルル「ロイド伯爵、心配には及ばない。旧体制の爵位以上の人間には、それぞれ秀でた技能があるだろう・・・基本的には政治、軍事に携わって貰う事になるが、適材適所に配置していく
当然、君たちには技術開発局の人間として潤沢な研究資金を用意しよう、神聖ブリタニア合衆国の繁栄のため、力を振るってもらいたい」

45: 2012/07/02(月) 16:26:21.95 ID:bEIiCzgx0
ロイド「さっすが~、わかってらっしゃる~僕は研究が出来ればそれでいいからね~」

セシル「よかったですね、聖天八極式の量産化計画、始められますね」

ロイド「でもアレ、そのままのスペックだと乗りこなせる人間が居ないからね~」

セシル「ロースペック化が必要ですね」

ラクシャータ「日本の発展で、サクラダイトの産出量増加も見込めるね~」

ロイド「あははは~、ラクシャータも、これからは同僚だね~楽しい兵器を沢山開発しようね~」

ラクシャータ「何だか気持ち悪いね~、プリン伯爵の手綱はちゃんと握っておいてくれよ」

セシル「慣れてますので任せてください」

ロイド「ダメだよ~セシル君は暴走しちゃうと手が付けられないからね~」

セシル「伯爵に言われるのは心外です」

ルル「兵器の開発も構わないが、医療福祉方面の研究もしっかり頼むぞ、その為の技術開発局でもある、期待している」

ロイド「はいはい~任せて任せて~」

スザク(本当に大丈夫だろうか?)
カレン(うわぁ・・・あたしの紅蓮はこの人に・・・)

C.C.「そうこうしている間に到着だ」

ルル「よし、行くか」

47: 2012/07/02(月) 16:27:54.24 ID:bEIiCzgx0
新宿ゲットー

ルル「よく目に焼き付けるんだ、これが我々が起こした戦争の爪痕だ」

カレン「うん」

スザク「あぁ、これを立て直す!ブリタニアの、日本人の、皆の力で」

ルル「そうだ、これは旧ブリタニア帝国体制と、黒の騎士団が残した負の遺産・・・どんなに理想を語ろうと、実現しなければ意味は無い」

藤堂「日本の再生・・・」

ルル「私にはそれを成す責任がある、そうだろう?スザク」

スザク「ユフィだけじゃない、ナナリーのためにも・・・」

千葉「散って行った四聖剣のためにも」

48: 2012/07/02(月) 16:28:57.50 ID:bEIiCzgx0
ルル「ある程度の整備が整ったら、式典での宣言通り日本はスザク、お前に任せる」

スザク「あぁ、それまではお前の・・・ゼロとしてのカリスマに頼らせてもらう。日本人にはまだゼロが必要だ」

ルル「だが、それはあくまで記号だ。その記号はやがて役目を終え、スザクと言う名に変わる・・・お前から名字を奪うことにもなる・・・」

C.C.「天皇家に名字は無かったらしいからな」

スザク「構わない、父をこの手にかけたんだ。柩の性を名乗る事も・・・」

ルル「捧げてもらうぞ、お前の命、日本に・・・世界に」

スザク「あぁ、わかった」

49: 2012/07/02(月) 16:29:43.16 ID:bEIiCzgx0
TV放送

ミレイ「こんばんは、ニュースの時間です」

ミレイ「今日、現地入りしたルルーシュヴィブリタニア、神聖ブリタニア合衆国初代代表は新宿ゲットーを中心に日本州内を視察、国民との対話、交流を行いました」

ミレイ「明日は新宿ゲットー日本州内における基本政策の発表を行うという事で、戦災瓦礫で散乱した周辺の清掃に国民は大忙しです」

ミレイ「中継を繋ぎます」

50: 2012/07/02(月) 16:30:26.84 ID:bEIiCzgx0
報道「えーこちら、新宿ゲットーでは明日の代表声明発表の準備で、日本人、ブリタニア人問わず、慌ただしく現地整備が行われています。ちょっとお話を伺いましょう」

リヴァル「あ・・・俺?」

報道「すごい熱気ですね?」

リヴァル「当然!ルルーシュは国民皆の希望の星だ!おーい!見てる?」

51: 2012/07/02(月) 16:31:18.50 ID:bEIiCzgx0
報道「代表とはどういったご関係で?」

リヴァル「ルルーシュはアッシュフォード学園に通ってたんだ、同級生なんだよ」

報道「なるほど、御学友でしたか。代表はどんなお人柄でしたでしょうか?」

リヴァル「頭は切れるけど、授業はよくサボってた・・・よく賭けチェ・・・あっと・・・何でもないです。今思えば、黒の騎士団の活動で不在だったことが多かったのかなって・・・でも、生徒会副会長もやってて本当にすごい奴です」

報道「ありがとうございます、では御学友として代表に一言お願いします」

リヴァル「日本も、ブリタニアもルルーシュならまとめあげてくれるって信じてる!明日、楽しみにしてるよ!また学園にも顔、出せよな」

報道「ありがとうございました、中継をお返しします」

52: 2012/07/02(月) 16:32:42.94 ID:bEIiCzgx0
ルルーシュ自室

ルル「フフフ・・・リヴァル、良い印象工作になった・・・」

C.C.「お前は露悪的な表現が好きだな」

カレン「ルルーシュ、あれ言わせたの?」

ルル「まさか、報道がああして寄って来る事だけ事前に伝えておいたまでだ」

C.C.「あれがリヴァルの本心と言う事だな」

54: 2012/07/02(月) 16:33:20.64 ID:bEIiCzgx0
ルル「嬉しいものだな、代表になったからと言って態度を変えるでもないと言う事は・・・学園にも合間を縫って顔を出すか・・・」

カレン「良いの?」

ルル「側近と親友と魔女を連れてるんだ、とびきりの武闘派揃いでな・・・何の問題もない」

スザク「しかし、他の生徒が・・・」

ルル「お前、忘れたのか?カレンも・・・」

カレン「え?」

55: 2012/07/02(月) 16:34:30.38 ID:bEIiCzgx0
ルル「お前達も、行けばもみくちゃにされる立場になったんだぞ?」

カレン「だったら尚更・・・」

ルル「フフ・・・違うな、間違っているぞ?」

C.C.「一時的なものだろう?スザクの時だってそうだった」

ルル「こういう問題は慣れと時間が解決してくれるものさ、大体、学の無い人間に民衆はついて来ないぞ?そうだろう?未来の天皇様?」

スザク「ルルーシュ、君って人は・・・」

56: 2012/07/02(月) 16:35:04.25 ID:bEIiCzgx0
C.C.「そういうことふぁ・・・眠い・・・私はもう寝る、おやすみ」

スザク「では、自分も・・・」

カレン「え?あ・・・ちょっと二人とも・・・」

ルル「君はどうするんだ?ナイトオブゼロ?」

カレン「ルルーシュ・・・ナイトオブゼロなんて呼ばないで・・・私」

ルル「冗談だ、カレン、お休み」

カレン「お休み、ルルーシュ」

部屋の外

C.C.「ふぅ、今日は蒸すな・・・熱い熱い」

カレン「~~~///」

C.C.(ニヤリ)

ルル「外が騒がしいな・・・?」

65: 2012/07/02(月) 16:51:38.99 ID:bEIiCzgx0
カレン「C.C.あんた今日一日なんなのよ?」

C.C.「あまり大きな声を出すな、大好きなルルーシュ代表に聞こえるぞ?」ボソボソ

カレン「うぐっ・・・///そんなんじゃない!」ボソボソ

C.C.「さっきも言ったが私はもう眠い・・・部屋に戻って寝る」ボソボソ

カレン「部屋って・・・あんた・・・え?嘘?」ボソボソ

C.C.「何を今更・・・黒の騎士団の時から、アッシュフォード学園でも一緒だ」(ニヤリ)

カレン「~~~!!!!」

68: 2012/07/02(月) 16:55:53.06 ID:bEIiCzgx0
C.C.「お前も一緒に寝たいか?」(ニヤニヤ)

カレン「ばっ・・・馬鹿な事言わないでよ!そんな、そんなこと、な、無いに決まってるでしょ///」ボソボソ

C.C.「そういう事なら私はもう寝る、じゃあな、お休みナイトオブゼロ」

カレン「~~!!!」

キィー・・パタン

ルル「どうした?誰かとしゃべっていたのか?」

C.C.「あぁ、大した事じゃない・・・ウサギと戯れていただけさ」

ルル「?」

70: 2012/07/02(月) 17:05:50.64 ID:bEIiCzgx0
斑鳩内技術開発局

ロイド「ふんふ~ん、紅蓮の量産化計画、進めるよ~?」

ラクシャータ「量産化するのは良いけど、ランスロットはどうするんだい?人口はブリタニア人が圧倒的に多いんだぞ?
量産化するならランスロットをベースにした方が良いんじゃないか?」

ロイド「ふ~ん、それもそうだね。セシル君はどう思う?」

セシル「私も、ランスロットベースの方が良いと思います、紅蓮は拡張性が高かったので色々強化出来ましたが、量産機は武装もコストも限られてきますし」

ロイド「ふーん、じゃあランスロットベースで行こうか?」

ラクシャータ「武装のオミットはどれにするんだい?」

72: 2012/07/02(月) 17:10:20.82 ID:bEIiCzgx0
ロイド「スラッシュハーケンが4機ついてるのを、2機に減らして」

セシル「ヴァリスはハドロンモードのみにしますか?」

ロイド「エナジーウイングは射出機構はオミットしよう」

ラクシャータ「だったら飛翔滑走翼の方がEN効率がいい」

セシル「それだと資金かなり余りますね~」

ロイド「新しいKMF作っちゃおうか~?ランスロットベースで~」

77: 2012/07/02(月) 17:33:18.59 ID:bEIiCzgx0
ラクシャータ「興味あるねぇ~コンセプトはどうするんだい?」

あーでもない、こーでもない

セシル「決まりましたね」

ラクシャータ「これ、許可出るのかい?」

ロイド「通すだけ通してみようよ~・・・わかんないよ~も・し・か・し・た・ら」

ロイド「君、君、こ~れっ!どう思う?」ニコニコ

斑鳩クルー「私ですか?少し拝見・・・」

78: 2012/07/02(月) 17:35:03.08 ID:bEIiCzgx0
ロイド「先に操縦者の意見も聞いてみないとね~」

第10世代ランスロット系KMF先行量産試作機概要書【機密】
コンセプト:単機中央突破を目的とした重装甲化システム
武装:スラッシュハーケン4基/スーパーヴァリス改/エナジーウイング/眼部ハドロンレーザー照射機構2機/
MVS2基/足部MVS隠し腕2基/右腕部輻射波動機構/左腕部収束ハドロン重砲/絶対守護領域/アンチゲフィオンディスターバー

セシル「どうでしよう?夢が詰まってますよね?ね?」

ラクシャータ「これはやばいよ!アンチゲフィオンディスターバーの理論は完成していたからね」

斑鳩クルー「率直に申し上げます・・・」

ロイド「うん、うん」

斑鳩クルー「操縦出来ません」

セシル「あ・・・えっと・・・」

ラクシャータ「空気読めないね~」

ロイド「うーん、またハイスペックを追求しすぎたかなぁ?でも、フレイヤは搭載していないし」

ロイド「もう一度聞くよ?どうだろう?」

斑鳩クルー「無理です」

ロイドセシルラクシャータ「・・・」

80: 2012/07/02(月) 17:41:23.12 ID:bEIiCzgx0
翌日

ルル「ハァ・・・ハァ・・・なんだ、夢か」

ルル「朝から酷い夢を見た・・・」

C.C.「どうした?朝からマッドサイエンティスト共に愚かな要求をされる夢でも見たか?

ルル「ハァ・・・フフフ・・お見通しだな、さすがは魔女、人の夢でも覗き見るギアスでも手に入れたか?」

C.C.「冗談はそれくらいにしろ、ホラ、机の上に置いてあるぞ?」

ルル「・・・何がだ!?」

82: 2012/07/02(月) 17:50:39.64 ID:bEIiCzgx0
C.C.「昨日3人揃って嬉々として持って来たぞ?深夜の4時だ、肌が荒れてしまうよ」

ルル「これは!?」

第10世代ランスロット系KMF先行量産試作機概要書【機密】

ルル「~~~!!」

C.C.「3人とも目の下に隈を作っていたな、ブリタニアと黒の騎士団初の共同作業だ、喜んで援助してやろうではないか?」

C.C.「この機体が完成すれば我が軍の軍事力は飛躍的に向上するな」

C.C.「まして量産化前提の機体だ、パイロットの質もより高くなる」

C.C.「そうだ、パイロットの養成機関を据えてはどうだ?」

C.C.「お前が人員の配置を間違える事は『万が一にも』ないだろうが、あえて言わせて貰おうか」

C.C.「ドンマイ、焦んな」

ルル「魔女が!!///」

84: 2012/07/02(月) 18:00:02.94 ID:bEIiCzgx0
C.C.「そうこうしている間に時間だ」

ルル「ぐぅう・・・味方から精神攻撃を食らうとは」

カレン「ルルーシュ!そろそろ・・・」

C.C.「タイムキーパーはここにも居る、安心してくれて良いぞ?ナイトオブゼロ」(ニヤニヤ)

カレン「そう、わかった」

C.C.(つまらん、反応が薄いな)

カレン(屈しない!あんたみたいな魔女に!)

ルル「どうした二人とも?」

94: 2012/07/02(月) 19:01:19.03 ID:bEIiCzgx0
定刻、新宿ゲットー

日本人「わああああああ」
ブリタニア人「うおおおおおおおルルーシュ様ぁああああ」
日本人「ゼロよおおおおおおおお」

カレン「すごい人」

スザク「期待されているんだね、ルルーシュ」

ルル「そうだな、そしてそれは私だけではない」

スザク「ああ」

ルル「それにな、スザク」

スザク「ん?」

ルル「私も黒の騎士団を率いていた者として、期待しているのだよ」

ルル「日本人の底力に」

藤堂「ゼロ・・・」

95: 2012/07/02(月) 19:02:14.78 ID:bEIiCzgx0
ルル「カレン、ナナリーは?」

カレン「もう到着する頃ね」

ルル「そうか、ジェレミアとコーネリアも来ているのか?」

カレン「そう聞いているわ」

ルル「それは丁度良い」

C.C.「ルルーシュ、そろそろはじめるぞ」

ルル「ああ」

96: 2012/07/02(月) 19:03:05.12 ID:bEIiCzgx0
ルル「国民よ!私はゼロ!そして、神聖ブリタニア合衆国代表、ルルーシュヴィブリタニアである!」

国民「うおおおおおおおおおおおおお」
国民「ルルーシュ様あああああああ」
国民「ゼロおおおおおおおゼロよおおおおおおおおおおおお」

ルル「今日はここ、新宿ゲットーから、新日本州の国民、いや、ブリタニア国民全てに向けて日本再興への方針を表明する!」

ルル「復興に向けての方針は3つ!」

98: 2012/07/02(月) 19:03:46.49 ID:bEIiCzgx0
ルル「1つはブリタニア国内での日本人の地位の保障!」

ルル「2つ目は支配体制からの脱却を狙い、国民一人一人の自立を促す政策を取って行く事!」

ルル「最後に!これは政府側の課題だが、国民の意見に耳を傾け、応えうる全ての希望を実現して行くと言う事!」

国民「地位の保障・・・そんな時代がくるなんて・・・」

99: 2012/07/02(月) 19:04:39.43 ID:bEIiCzgx0
ルル「なお、現在衣食住に困っている者は、日本人、ブリタニア人を問わず、この放送終了後、全国各地の市町村役場で所定の手続きを踏んで生活の保護を申請して欲しい!」

国民「俺たちにも・・・住む場所が与えられるんだ!!」
国民「おおおおおおおお!!!」

C.C.「先に言っておくが、困窮者の人数が把握出来ていない、場合によってはシェアハウスと言う形を取り住居を確保する事になる」

国民「おおおおおおお」

101: 2012/07/02(月) 19:07:13.66 ID:bEIiCzgx0
ルル「就業の斡旋にはしばらく時間がかかるが、サクラダイトの産出量を増やすための工場を政府直轄で5社、民間から3社、それに伴い下請け業者や関係業者の業績もあがり、日本全体の産業が良好に回転して行くだろう!」

ルル「ただし、就業はあくまで自分の意志で行う事が斡旋の条件だ!自らの意志で、自らの生活を勝ち取ってくれ!!そのためのサポートは全力で行わせてもらう!!」

ルル「日本工業地帯、これをブリタニア全土に響き渡らせようではないか!」

国民「おおおおおおおおおおおおおおおおお」
国民「ゼロおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

102: 2012/07/02(月) 19:12:11.92 BE:2101977465-2BP(0)
移民がナマポ目的で来るんですね
わかります

105: 2012/07/02(月) 19:28:15.32 ID:bEIiCzgx0
C.C.「ルルーシュ、ナナリーが来たぞ」

ナナリー「お兄様!」

ルル「聞け!ブリタニア国民たる日本人よ!前総督ナナリーヴィブリタニア、彼女は行政特区日本を押し進めた一人!誰よりも世界の平和を願う彼女の心に動かされ、私は今の政策を進めている!」

ルル「ナナリー・・・」

ナナリー「はい、お兄様」

ナナリー「私は見ての通り足が動きません、以前は目も見えなかったんです。私一人の力は微々たるものです、しかし皆さんの協力があれば、きっと世界は良くなるでしよう、私は信じています。神聖ブリタニア合衆国が、世界に平和をもたらす事を!」

国民「おおおおおおおおおおおおお」

ディートハルト「これから・・・これからブリタニアはまだ発展して行く・・・・完成された国家などではなかった・・・ゼロ・・・あなたはやはり素晴らしい・・・」

108: 2012/07/02(月) 19:40:22.64 ID:bEIiCzgx0
終了後

ジェレミア「ルルーシュ様、見事な演説でした」

ルル「何を、それはナナリーの方だ」

ルル「ナナリーの純粋な気持ちが皆の心を打ったんだろう」

コーネリア「ルルーシュ・・・お前」

ルル「何ですか?姉上」

コーネリア「私は今こそ気付かされたよ、民衆が真に望んでいる平和とは何か、完敗だ」

ルル「まだ、何も始まっていません、それに勝ち負けなどない」

コーネリア「血眼になって姉を殺そうとした男の言う台詞か?」

ルル「お互い様でしよう」

コーネリア「そうだったな・・・しかし、ユフィの事を思うなら、やり遂げてみせろ!可能な限り協力はしよう」

110: 2012/07/02(月) 19:50:10.03 ID:bEIiCzgx0
ルル「こうして約束を取り付けられただけで、来ていただいた甲斐があります。ジェレミアも、協力してくれるな?」

ジェレミア「もちろんです」

ナナリー「お兄様、もう行かれるのでしょう?」

ルル「ああ、やらなきゃいけない事が山ほどある」

ナナリー「あまり無理をなさらずに」

ルル「ああ、わかってるよナナリーまたアッシュフォード学園で会おう」

ナナリー「はい」

C.C.「ルルーシュ、時間だ」

ルル「あぁ、今行く。それでは姉上、ジェレミアも失礼する」

113: 2012/07/02(月) 20:09:33.51 ID:bEIiCzgx0
斑鳩ブリッジ

扇「ゼロ、少し話したいことがあるんだが・・・」

ルル「なんだ?」

扇「実は、俺と千草に・・・その子供が出来てな・・・結婚するんだ、俺たち」

ルル「そんな事だと思っていたさ」(C.C.から聞かされた時には腰が抜けるかと思ったが・・・扇の奴!いつの間に!!)

扇「何でもお見通しか・・・流石はゼロだ」

ルル「当然だな、私を誰だと思っている」(しかし先に聞いていて良かった・・・扇の前で腰を抜かすなど、格好がつかん)

扇「俺は一度君を裏切り、千草は君を追い、殺そうとした。それでも変わらず話をしてくれる君にお礼を言いたい・・・ありがとう、ルルーシュ」

ルル「扇・・・お前も俺に同じ事を言わせるのか?」

扇「何だ?」

ルル「愚問だな・・・お互い様だ」

122: 2012/07/02(月) 20:48:51.49 ID:bEIiCzgx0
数日後
アッシュフォード学園

ルル「本当に・・・すごい・・・人だかりだ」

女生徒「キャー!ルルーシュ代表~!!」

ルル「学園に居る時は、それは忘れさせて欲しいな・・・うぎゅうう・・・」

女生徒「キャー!ルルーシュくーん!!」

スザク「僕は、割と普通なのにね、ね?カレ・・・ん?」

カレン「ちょっと、何なのよ?」

ざわざわ
男生徒「あの子だろ?シュタットフェルトの・・・」
男生徒「うそっ、超大人しかった子じゃん?」
男生徒「黒の騎士団ってバレないようにしてたんだってさ」
男生徒「でも可愛くね?おっOいでかいし」
男生徒「馬鹿、ナイトオブゼロだぞ?殺されるぞ?」

カレン「うーるーさーい!あっち行け!お前ら!しっしっ!!」

男生徒「ひえええええ!やっぱこえええええええ!!」

カレン「フー・・・フー・・」

123: 2012/07/02(月) 20:49:31.27 ID:bEIiCzgx0
スザク「カレン・・・大丈夫?」

カレン「あぁああああ、学園での私のイメージがああああ」

スザク「いいじゃないか、もうナイトオブゼロとしてのイメージの方が勝ってるよ」

カレン「アンタには私の気持ちなんてわからないわよ・・・はぁ・・・」

キャーキャー
わーわー
女生徒「ルルーシュくーんコッチ向いて~」

ルル「ハハハ・・・」(ニコッ)

カレン「ルルーシュ!デレデレして・・・」

C.C.「滑稽だな」

ルル(なんなんだ・・・これは・・・想定外だ)

125: 2012/07/02(月) 20:51:10.28 ID:bEIiCzgx0
キーンコーン

カレン「あ、チャイムだよ」

ルル「みんな、授業に出ないと・・・さ、ほら」

女生徒「えー」
女生徒「つまんなーい」

C.C.「お前の事を理解している女が一人いたぞ?良かったな、ルルーシュ」

ルル「黙れ、魔女」(つまらない男だと?自称波乱に満ちた人生を送った男代表!ルルーシュヴィブリタニアに向かって!)

126: 2012/07/02(月) 20:51:56.20 ID:bEIiCzgx0
???「貴様ら、早く席に着かんか!」

ルル「!!」

???「なんだ?その顔は・・・しまりのない」

128: 2012/07/02(月) 20:55:56.60 ID:bEIiCzgx0
ルル「!!」

???「なんだ?その顔は・・・しまりのない」

ルル「あ・・・姉上・・・」

コーネリア「フン、驚いたか?実はな・・・」

かくかくしかじか

C.C.「えーっ、産休を取ったヴィレッタの代わりに、ナナリーの護衛も兼ねて体育教師として赴任して来ただってー」(棒読み)

コーネリア「そういう事だ、弟だろうと代表だろうと、ナイトオブゼロだろうと魔女だろうと、未来の天皇だろうと関係ない、学園では、私に従ってもらうぞ?」

135: 2012/07/02(月) 21:01:30.18 ID:bEIiCzgx0
コーネリア「次のお前達の授業は確か国語だ!」

スザク「まさか・・・ルルーシュ!!」

ルル「あぁ、その可能性が高い」

カレン「とりあえず、授業受けに行こうよ」

138: 2012/07/02(月) 21:05:25.12 ID:bEIiCzgx0
教室

ルル「やはりな・・・なんでこうなった・・・」

スザク「ルルーシュ・・・この授業大丈夫かな?」

ジェレミア「これはルルーシュ様、このジェレミアゴットバルト、誠心誠意、日本語の授業に励んで参りましょう」

ジェレミア「さぁ、君っ!これを日本語で直訳してみたまえ!」

139: 2012/07/02(月) 21:10:01.10 ID:bEIiCzgx0
生徒「わたしは・・・すばらしい??わかりません」

ジェレミア「ふーん、君はもう少しセンスを磨いた方が良い」

生徒「すみません」

ジェレミア「その答えは・・・」

ジェレミア「私の素晴らしき雪辱!!」

ルル「・・・」

C.C.「懐かしい記憶が蘇るな」

ルル「馬鹿がッ!」

143: 2012/07/02(月) 21:18:03.15 ID:bEIiCzgx0
キーンコーン

ルル「苦痛だった・・・」

スザク「なんて言うか・・・お疲れ様」

リヴァル「ルルーシュ!やっと人だかりが消えたね」

ルル「あぁ、良い所に・・・今度の国語の授業は抜け出して賭けチェスでも一緒に行かないか?」

146: 2012/07/02(月) 21:28:18.86 ID:bEIiCzgx0
カレン「次の授業は体育だね」

C.C.「お前、わかっているのか?コーネリアが教師だぞ?」

ルル「我が姉上だ・・・ジェレミアよりはマシだと期待したい」

スザク「そんな言い方・・・」

コーネリア「皆の者、今日はバスケットボールという、旧米国で隆盛を極めた球技を行う!」

生徒「先生」

コーネリア「ん?なんだ?」

生徒「そのスポーツはメジャーです」

コーネリア「そ、そうか・・・日本ではポピュラーなスポーツだったようだな」

151: 2012/07/02(月) 21:41:18.89 ID:bEIiCzgx0
ルル(姉上・・・大丈夫ですか)

コーネリア「では、チーム編成を発表するが、今日はコートを半分使用した3on3だ」

ルル「ご都合だな」

スザク「仕方ないよ」

コーネリア「Aチーム、ルルーシュヴィブリタニア、紅月カレン、C.C.」

コーネリア「続いてBチーム、柩木スザク、ジノヴァインベルグ、そして・・・私だ!」

生徒(うわぁ・・・先生が入るんだ・・・)
生徒(え?ヴァインベルグ卿居たの?)

スザク「こうなってしまったからには・・・手加減はしないよ、ルルーシュ・・・」

ルル「望む所だ、私の戦略で貴様の戦術を叩き潰してくれる」

コーネリア「それは叶わないぞ、弟よ、いつかの雪辱・・・ここで晴らさせてもらう!」

ジノ「カレン、僕の想いを君に届けよう」

カレン「戦場で会えた事を喜ぶべきかしら?」

C.C.「なんでも良いから早くしろ」

159: 2012/07/02(月) 21:50:28.13 ID:bEIiCzgx0
ルル「カレン、君がボールを持て、私は姉上を抑える」

カレン「はい」

ルル「C.C.はヴァインベルグ卿に付け」

C.C.「もうやっている」

スザク「カレン、君は僕が止める!」

カレン「させないよ、スザク!」

ルル「カレン、突破しろ!」

カレン「任せてください!」

カレンC.C.にパス

C.C.「こっちはがら空きだ・・・」

ルル「馬鹿め!かかったな!ヴァインベルグ卿の思考を読めば容易い・・・カレンに向かって行く事など想定の範囲!
加えて姉上は私が抑えている・・・条件は全てクリア!打て、C.C.!!」

C.C.「しゅーと」

163: 2012/07/02(月) 21:56:40.35 ID:bEIiCzgx0
スザク「まだだ!うおおおおおおお!」

ボールがゴールにバウンドした所をはたき落とす

ルル「何!?読み違えた・・・スザクの身体能力を・・・」

スザク「ルルーシュ、僕を相手にバウンドシュートは通じないよ」

ルル「フハハハ・・・庶民シュートしか通用しないという事か?」

164: 2012/07/02(月) 22:01:17.40 ID:bEIiCzgx0
コーネリア「何をしている?ボールはまだ生きているぞ・・・!」

ルル「くっ、コーネリア・・・余計な事を!」

ルル「カレン!」

カレン「させるか!」

ジノ「残念だったね、このボールは私が頂こう!そして愛のシュートっ!」

バシン!!

カレン「はぁ・・・はぁ・・・」

ジノ「流石だ・・・僕の渾身のシュートをはたき落とすとは」

168: 2012/07/02(月) 22:14:33.94 ID:bEIiCzgx0
コーネリア「そして、私がボールを確保した・・・これ以上は好きにはさせん!!」

カレン「させるかぁああああ!!」

スザク(僕が空いた・・・今だ!)

コーネリア「フフフ・・行くぞ!ナイトオブゼロおおお!!」

コーネリア→スザクにパス

カレン「紅月カレン、受けて立つ!・・・アレ?」

ルル「馬鹿が!私が出る!」

ルル「C.C.はそのままヴァインベルグ卿をおさえておけ!」

169: 2012/07/02(月) 22:15:17.08 ID:bEIiCzgx0
C.C.「安心しろ、こいつはもう骨抜きだ」

スザク「来るか!」

スザク、シュートを打つ体制

ルル(折り曲げた膝の角度、肘の角度、手首の角度、体のしなり・・・ここから導き出される弾道は・・・3Pシュート・・・条件は見えた!!)

スザク「ルルーシュウウウウウウウ!」

ルル「スザァク!」

172: 2012/07/02(月) 22:20:47.31 ID:bEIiCzgx0
ファサ・・・

ルル「何故だ・・・」ガクっ

スザク「今回は僕らの勝ちだね」

ルル「計算は完璧だった・・・俺は確かにスザクの直線上にいた・・・ボールにめがけてジャンプして・・・」

スザク「カレンなら、届いていただろうね」

ルル「な・・・!」

コーネリア「お前は自分の身体能力を過信した、お前にそんな跳躍力はない!」

C.C.「残念なお知らせだ、お前の身体能力は低い」

ルル「お・・・俺の・・・負けだ・・・・」

184: 2012/07/02(月) 22:46:45.54 ID:bEIiCzgx0
キーンコーン

コーネリア「今日の授業はこれで終了、帰っていいぞ~」

生徒「おつかれさまでしたー」

コーネリア「うん、一矢報いた後の挨拶は格別だ」

ルル「皆の前で恥をさらしてしまった・・・もう代表やめたい・・・もう嫌だ・・・・そうだ、リフレインを合法化しよう・・・」ブツブツ・・・

ゴッ!

ルル「いたいです」

スザク「甘えるな!」

ルル「スザク・・・」

スザク「君の弱さは自分が埋めると言ったはずだ、それにカレンも居る」

カレン「あなたの出来ない事や苦手な事は、私たちがするわ」

ルル「お前達・・・」

C.C.「そう言う事だ・・・誰も運動音痴、情けないなどと口には出していないだろう?」

ルル(ずぅうううううん)

187: 2012/07/02(月) 22:51:18.78 ID:bEIiCzgx0
C.C.「おや?言葉が出ない程嬉しいようだ、皆の優しさに涙が止まらないようだぞ?」

スザク(ひどい)
カレン(鬼ね)

ルル「もういい、これ以上の施しはさらに虚しくなる」

ルル「すまない、スザク、今ので目が覚めた」

スザク(今の?C.C.の悪口の事かな?)「あぁ、それなら良いんだ」

190: 2012/07/02(月) 23:00:48.78 ID:bEIiCzgx0
ルル「まあ良い、これがごく普通の学生のあるべき生活なのだろう?それも残り少なくなってきた」

C.C.「残念なお知らせだ、これから本格的に忙殺される事になる」

カレン「旧中華連邦の件?」

C.C.「そうだ、シンクーの体調が思わしくない・・・毎日吐血吐血で血みどろだ」

スザク「その隙をついて、反乱分子が活動を活発化している」

ルル「極力武力による鎮圧は控えたい所だが、相手の出方に依っては軍を動かす必要もあるだろう」

C.C.「向かうのか?」

ルル「明日、中華連邦へ向かう」

200: 2012/07/02(月) 23:12:40.02 ID:bEIiCzgx0
翌日
中華連邦

シンクー「ぐはっ・・・」

天子「しんくー・・・しんくー・・・」しくしく

シンクー「天子様、大丈夫です・・・」

天子「でも、でも・・・しんくー・・・血が」

朱禁城に警報が響く

兵「敵襲!敵襲!」

シンクー「賊めが・・・天子様はやらせん!」

兵「KMFの小隊が攻めてきます」

シンクー「数は?」

兵「現在14機確認しています」

202: 2012/07/02(月) 23:19:04.61 ID:bEIiCzgx0
シンクー「わかった・・・神虎で出る・・・ゲホ!ゴホ!」

天子「なりません!しんくー!そんな体ではむりです!」

シンクー「天子様、すぐに片付けて戻って来ますから」

兵「天愕覇王荷電粒子重砲、整備完了しました」

シンクー「よし、神虎・・・発進」

207: 2012/07/02(月) 23:26:50.62 ID:bEIiCzgx0
敵兵「なーんだぁ?KMF一体でお出ましかぁ?」
敵兵「ひゃっはぁあああ!蜂の巣にしてやるぜえええええ」

シンクー「目標を確認、破壊する」

敵兵「おらおらおら」ズドドドドド・・・・
敵兵「バズーカをくらいなぁ~」

シンクー「神虎の機動性を甘く見てもらっては困るな」

敵兵「かすりもしねぇ!化け物か?」
敵兵「ひゃああああ逃げろぉおお」

シンクー「天子様に仇なす者は、このシンクーが許さん!」

敵兵「あばばば」
敵兵「あべしー」

209: 2012/07/02(月) 23:36:46.44 ID:bEIiCzgx0
シンクー「あと12機・・・ここは・・・随分遠くに連れて来られたな」

敵兵「来た来た来たぜぇ・・・」
敵兵「飛んで火にいるシンクーちゃんってな」
敵兵「ここに残り12機が潜んでいるとは思うまい・・・」
敵兵「奇襲部隊の2機は捨て駒だぜぇ・・・」
敵兵「ワイルドだろぉ~」
敵兵「おらおら、そろそろ我慢の限界だぜぇ~」
敵兵「第2部隊、一斉掃射だぜぇ~」
敵兵「ファイア!!」ダダダダダダダダ・・・

無数の弾頭が神虎を襲う

シンクー「チャージ完了、天愕覇王荷電粒子重砲、発射!」ゴウン!

212: 2012/07/02(月) 23:45:35.17 ID:bEIiCzgx0
敵兵「来た来た来たぜぇ・・・」ドォン!
敵兵「いわゆるMAP兵器だぜぇ」ドォン!
敵兵「俺たち8機はやられちゃうぜぇ・・・」ドォン!
敵兵「俺たちも捨て駒だぜぇ・・・」ドォン!
敵兵「ワイルドだろぉ~」ドォン!
敵兵「でも、諦めてねえんだぜぇ~」ドォン!
敵兵「第3部隊、後は頼んだぜぇ~」ドォン!
敵兵「ワイルドだろぉ~」ブッピガーン!

敵兵は跡形もなく消し飛んだ

シンクー「あと4機・・・何処だ・・・」ガクン!

ウウウウ・・・・ン

シンクー「システムダウン?何故だ?・・・まさか?」

敵兵「ヒャッハー!足止め成功だぜぇ~」
敵兵「捨て駒にしては上出来だぜぇ~」
敵兵「ゲフィオンディスターバーだぜぇ~」
敵兵「ワイルドだろぉ~」

シンクー「くっ・・無念!天子様!」

216: 2012/07/02(月) 23:55:30.43 ID:bEIiCzgx0
敵兵「ひゃはは・・・命が惜しけりゃ大人しくしてなぁ~」
敵兵「お前は良いエサになるからよぉ~」

シンクー「くっ!貴様ら・・・ゲホっ!」

敵兵「まだくたばんなよぉ~エサはエサらしく、大人しくしてろやぁ!」ゲシゲシ

シンクー「がはぁああ・・・」

敵兵「おーこええ目つきだ」
敵兵「火事場の糞力で暴れられたらたまらねぇ、縛っとけ」
敵兵「おぉ」

シンクー「貴様ら・・・天子様に指の一つでも触れてみろ・・・」

敵兵「おぉ?なんかいったぁ~?」
敵兵「ヒャッハー!酒がうめーぜぇえええ」
敵兵「おい、ビデオ回して朱禁城な」
敵兵「あー今夜は酒がうめーぜぇええええええええ」

219: 2012/07/03(火) 00:06:24.92 ID:IUoPBSeD0
朱禁城

兵「賊からこんなビデオレターが届いております」

敵兵「こんちくわ、朱禁城の皆さん」
敵兵「我々の要求は天子様の身柄と中華連邦の権力の掌握です」
敵兵「先日、そちらの総司令官殿を機体もろとも鹵獲しちゃいました」
敵兵「総司令官殿の命が惜しければ、こちらの要求をお受けください」
敵兵「見てる?天子ちゃん?どんな気持ち?どんな気持ち?」
敵兵「ヒャッハー!!」ブツっ!

兵「以上です」

ルル「一足遅かったか・・・」

天子「しんくーが・・・しんくーが・・・」

カレン「天子様・・・」

224: 2012/07/03(火) 00:23:41.37 ID:IUoPBSeD0
斑鳩ブリッジ

ルル「現在判明している敵戦力はKMF4機と神虎、ゲフィオンディスターバーを所有している事くらいか?」

C.C.「そうだ、まぁ、ディスターバー以外は余裕だな」

ルル「しかしシンクーらしくない・・・この程度の連中にやられるとは」

C.C.「人を見た目で判断するな、現に奴らは第3世代KMFを10機と引き換えに神虎を鹵獲している」

カレン「何かディスターバーを作動させる為の罠を張っていたんだろうね」

スザク「ここは自分が・・・」

ルル「ダメだ、私もシンクーの頭脳とKMF技術を過小評価している訳ではない」

226: 2012/07/03(火) 00:30:46.24 ID:IUoPBSeD0
眠い

229: 2012/07/03(火) 00:35:15.61 ID:IUoPBSeD0
ルル「スザク、黒の騎士団と戦闘したとき、ディスターバーの回避は?」

スザク「アレは強力すぎる・・・無理だ」

ルル「だろうな、一応聞いてみただけだ」

ロイド「アレレ~?お困りですかね~?」

セシル「ルルーシュ代表、私たちの提案書、見ていただけましたか?」

ラクシャータ「私たちの愛の結晶が役に立つよ~?」

ルル「目は通した、だが実用的ではない」

ルル「あのKMFはカレンでも無理だ」

230: 2012/07/03(火) 00:36:18.62 ID:IUoPBSeD0
ラクシャータ「ふーん、アンチゲフィオンディスターバー、試してみないのかい?」

ロイド「おーめーでーと~う~あれは着脱可能な携行武装だよ~」

ルル「何っ?スペックシートを寄越せ!」

セシル「そう言われると思って、お持ちしてます」

C.C.「随分手際がいいな」

ルル「すぐ用意出来るのか?」

ラクシャータ「もちろんさ!どうする?ランスロットに装備するかい?」

ルル「いや、私が使う!蜃気楼に装備しろ!」

ルル「条件は揃った、作戦を伝える」

234: 2012/07/03(火) 00:52:20.24 ID:IUoPBSeD0
砂漠地帯

ルル「ここか、敵の指定ポイントは」

敵兵「来なすったぜぇ~」
敵兵「馬鹿が、最新型のKMFに乗ってのこのこ現れやがったぜ」

ルル「私はルルーシュヴィブリタニア!貴殿らと戦闘する意志は無い!」

ルル「その証拠に、このKMFには戦闘用の武装を一切搭載していない」

ルル「私の言う事が信用出来なければディスターバーの作動後、私の身柄を拘束しに現れるが良い」

238: 2012/07/03(火) 01:10:46.49 ID:IUoPBSeD0
敵兵「当たり前だ!ディスターバー作動!」

ルル(ニヤリ)ガクン

ウウウウ・・・ン

敵兵「動きが止まった!行くぜぇ~!」
敵兵「ヒャッハーこっちには神虎もあるんだぜぇええええ!」

ルル「フ・・・4機とも来たか」

239: 2012/07/03(火) 01:11:20.93 ID:IUoPBSeD0
ルル「効果範囲まで5」

ルル「4」

ルル「3」

ルル「2」

ルル「1」

ルル「アンチゲフィオンディスターバー、起動!」

蜃気楼、動き出す

敵兵「動きやがった!」
敵兵「ブラフにかけやがったな?」

ルル「そうとも、このゲフィオンディスターバーの効果範囲は私の蜃気楼でキャンセルさせて貰った、だが安心したまえ・・・この蜃気楼に攻撃用の武装は一切搭載していない」

敵兵「なら、そいつをぶっ壊して引きずり出してやるぜぇ!」ドガガガガガ
敵兵「おらあああああああああ」

240: 2012/07/03(火) 01:12:11.27 ID:IUoPBSeD0
ルル「フハハ・・・最も愚かな手を打ったな!この絶対守護領域には実弾攻撃など効かないのだよ!」

ルル「どうした?私を引きずり出すのではなかったか?男だろ?やってみろ!」

敵兵「往生しやがれええええええ!!」
敵兵「うおおおおおおおおおおお!!」
敵兵「ヒャッハアアアアアアアア!!」
敵兵「しいいいいねええええええ!!」

ルル「思った通り接近戦に持ち込んで来たか!馬鹿が!」

ルル「条件は全てクリア!アンチゲフィオンディスターバー、収束!!」

241: 2012/07/03(火) 01:12:45.99 ID:IUoPBSeD0
蜃気楼以外の敵KMFが動きを止める

敵兵「な・・・何故?」
敵兵「うごかねぇ・・・」
敵兵「こうなったらおぼっちゃま一人、白兵戦で仕留めてやらああああ!!」

スザク「動くな!」

カレン「戦場に血を流したくはない」

藤堂「既に貴様らに狙いを付けている」

アーニャ「ロック・・・完了」

ルル「これでチェックだ」

242: 2012/07/03(火) 01:22:21.43 ID:IUoPBSeD0
ルル「ゲフィオンディスターバーを解除せず、パイロットは投降しろ」

敵兵「糞が・・・汚い真似を」

ルル「私はゼロ・・・この記号にとってそれは褒め言葉だよ」

ルル「覚えておくと良い、戦場に立つ時の私はルルーシュではない、ゼロだ」

スザク「シンクーの監禁場所を言え」

敵兵「へっ・・・わかったよ・・・降参だ」

ルル「フ・・・無血の戦場も悪くない・・・」

カレン「本当に出来たね」

ルル「当然だ、私の戦略に不可能は無い」

スザク「武力は威嚇まで、血を流さず解決する・・・以前の君には無かった発想だ」

ルル「あれも国民だ・・・彼らも改心して、またやり直せば良い」

C.C.「全く、優しい魔王様だ」

270: 2012/07/03(火) 08:00:23.75 ID:IUoPBSeD0
敵兵アジト

スザク「突入準備は整った」

ルル「敵のアジトだ・・・万全を期して行け」

スザク「了解した」

藤堂「ゼロの号令で突入する」

ルル「総員、突入!」

スザク「いっけぇええええ!」ダァン!
ドアを破り突入

ルル「各員はアジト内を捜索し、シンクーを保護せよ」

273: 2012/07/03(火) 08:17:42.73 ID:IUoPBSeD0
敵兵「んー?なーんの音だぁ?」

チャッ

敵兵「ひぃっ!と・・・藤堂!」

こめかみに銃をあてる藤堂

藤堂「武器を捨て投降しろ」

敵兵「あ・・・あわわ」

藤堂「ゼロ、敵兵を一人拘束した」

ルル「監禁場所を吐かせろ、頃す以外の手段は問わん」

藤堂「承知した」

278: 2012/07/03(火) 08:39:38.50 ID:IUoPBSeD0
藤堂「貴様、総司令殿の居場所を吐け」

敵兵「い・・・命だけは・・・ひいっ」

藤堂「それはどうかな?ただ、より正確な情報を提供する事で助かる確率は高くなるだろう」

敵兵「俺は詳しく知らされちゃいねぇんだ・・」

藤堂「ほう・・・私を前にしらを切るか」

撃鉄を起こす藤堂

敵兵「ほ・・・本当だ・・信じてくれ・・・」

藤堂「ふん・・・まぁ良い、こいつを縛り上げて連れ出せ」

兵「はい」

279: 2012/07/03(火) 08:43:32.46 ID:IUoPBSeD0
敵兵2「ふぁー・・・眠くて氏にそうだぜぇ・・・」

敵兵2「こちとら夜勤だぜぇ?TV監視員様だぜぇ・・・すーすー」

スザク「突入!」ダァン!ドアを蹴り飛ばすスザク

敵兵2「なーんだぁ?目が覚めちまうだろーがぁ!?」くわっ

スザク「すでに狙いは付けている、武器を捨てろ」

敵兵2「は・・・はは・・・何の冗談だこりゃ?」

敵兵2の頭にレーザーサイトが当たる
敵兵2は武器を捨てた

敵兵2「早朝バズーカじゃあるまいし・・・最悪だぜぇ?」

スザク「余計な事はいい、手を頭の上に、立ち上がれ・・・」

280: 2012/07/03(火) 08:44:26.93 ID:IUoPBSeD0
スザク「こちらを向け、ゆっくりと・・・」

敵兵2「あぁ・・・」(なんかムカつくぜぇ・・・隙を見つけて攻撃してやるぜぇ?)

スザク「そのままこちらまで来い、聞きたい事がある」

敵兵2「わかった、わかったから銃を下ろして欲しいぜぇ・・・」(うぜ・・・頃してやるんだぜぇ?)

スザク「・・・銃を下ろせ」

兵「は!」

敵兵2「ヒャッハー!ヴァカが!」

281: 2012/07/03(火) 08:45:02.13 ID:IUoPBSeD0
スザク「・・・」

素早く身をかわすスザク

敵兵2「!!」

タァン・・・

282: 2012/07/03(火) 08:50:51.43 ID:IUoPBSeD0
敵兵2「ガッ・・・」ドサッ

気を失い倒れる敵兵

兵「手刀一発で・・・」

スザク「血を流すなとの指示だ、遂行してみせる」

兵「ゼロ様、敵兵を一人鹵獲しましたが抵抗した為気絶させました」

スザク「すまない、ルルーシュ」

ルル「わかった、捜索を続けろ」

283: 2012/07/03(火) 08:54:24.98 ID:IUoPBSeD0
数分後

スザク「ルルーシュ、施設内の敵兵は全て連行した」

ルル「そうか、ご苦労だったな」

藤堂「ゼロ、総司令殿を発見した」

ルル「よし、良くやった」

兵「しかし、かなりの吐血で・・・」

ルル「そうか・・・動けそうか?」

藤堂「気を失っているようだ」

ルル「医療班を回す、回収後、撤収」

368: 2012/07/03(火) 19:59:37.64 ID:IUoPBSeD0
朱禁城

天子「しんくー!しんくー!よかった・・・ぶじで・・」

ルル「天子よ・・・・シンクーの容態は思わしくない」

スザク「拘束されている間、何も口に出来ず、リンチまがいの暴行を受けている」

C.C.「良く生きていたものだな、大したものだ」

ルル「不氏身のお前も食うに困るとまずいのか?」

C.C.「そうだな、ピザが切れるとまずいな」

ルル「・・・」

371: 2012/07/03(火) 20:06:42.58 ID:IUoPBSeD0
藤堂「非道な!このような仕打ち、万氏に値する!」

ルル「藤堂、気持ちはわかるが殺めるだけでは何も解決しない」

スザク「ルルーシュ、言いたい事はわかるが・・・」

C.C.「綺麗ごとでは済まされない事もある」

カレン「そうだよ!やっぱり、戦う事が必要になる場面もあると思う!」

ルル「ふむ・・・では聞こう!何故争いは起こる?」

スザク「何故って・・・抽象的過ぎてどう答えるべきかわからないよ」

カレン「憎しみがうまれるからじゃないかな?」

ルル「では何故憎しみがうまれる?何故人は人を憎む?」

373: 2012/07/03(火) 20:17:36.20 ID:IUoPBSeD0
スザク「何故って・・・抽象的過ぎてどう答えるべきかわからないよ」

カレン「憎しみがうまれるからじゃないかな?」

ルル「では何故憎しみがうまれる?何故人は人を憎む?」

ルル「色恋か?利権争いか?金銭の縺れか?」

ルル「その多くは『略奪』で片付くだろう?」

ルル「好きな人を奪われたら憎い、努力して得た地位をかすめ取られたから憎い、
追い剥ぎにあったから憎い、そして・・・大切な人の命を奪われたから憎い」

ルル「それぞれ違う理由を持っていても共通している部分は略取されたと言う事実!」

スザク「・・・」

カレン「私は・・・日本を・・・家族を奪われたから、黒の騎士団で戦った」

ルル「そう、『奪う』これを繰り返す限り真の平和など訪れない!」

378: 2012/07/03(火) 20:29:08.57 ID:IUoPBSeD0
ルル「奪い、奪われ、土地を返せ、金を返せ、女を返せ、子供を返せ、権利を返せ
人は求める事には貪欲だが与える事には無頓着だ」

ルル「カレン!私が昔『誰かが何かしてくれる、待っているだけではダメなのだ』と黒の騎士団に向けて言ったのを覚えているか?」

カレン「ええ・・・」

カレン「でも、あの時は日本を取り返すって」

ルル「そうだ、だが私はそれをやめたのだ」

ルル「結果、日本と言う国は無くなったが『日本人』と言う民族を守る事がこれから出来る」

ルル「私はシャルル・・・マリアンヌ・・・親の命を、その存在を奪った」

ルル「その後に残された道は、自らの氏をもって償う事、すなわち自らの命を奪う事・・・それしか無いと思っていた・・・思い込んでいた」

ルル「シャーリーの記憶も奪った・・・ユフィの命も奪った・・・」

スザク「・・・」

381: 2012/07/03(火) 20:43:38.65 ID:IUoPBSeD0
ルル「その先には、憎しみの連鎖があるのみ」

ルル「スザクから、コーネリアからユフィを奪った私が憎まれた様に」

ルル「そして、ゼロと言う隠れ蓑を奪われた」

ルル「そうしてやっと気付く事が出来た・・・奪うのでは無く、共にあり、与える事こそが重要なのだと」

C.C.「そんなに人間は甘くない、自分に厳しくも出来ない・・・それが人間の業だ」

ルル「しかし、誰かがやらねばならない!それは、人の意志を奪い続けた私に出来る、せめてもの償いなのだ!例え氏よりも険しき道であったとしても!!」

カレン「ルルーシュ・・・あなた、そこまで」

藤堂(この男の才気・・・氏を覚悟し、受け入れた者にしか纏えない代物と言う訳か)

スザク「そうだ・・・その想いを聞いたからこそ僕は・・・すまない、君の甘さを許さないと言いながら、自分自身が甘えていた」

ルル「改めて、皆私について来てくれるか?」

C.C.「大甘な魔王様でも、私はお前の共犯者だ」

スザク「だからこそここに居る」

カレン「もちろんです、ゼロ・・・ルルーシュ」

藤堂「ゼロ・・・いや、ルルーシュヴィブリタニアの生き様、この目で見せてもらおう」

ルル「ありがとう、きっと世界は変わる、変えて行ける」

385: 2012/07/03(火) 21:05:04.62 ID:IUoPBSeD0
3年後、神聖ブリタニア合衆国

大陸同盟協定締結式

C.C.「ついに来たな、この日が」

ルル「ああ、長かった・・・しかし、充実した3年間だった」

スザク「ルルーシュ!」

ルル「スザク!久しぶりだな・・・どうだ?日本は?」

スザク「インフラの整備も終わって、計画通り進んでいるよ」

ルル「それは良かった」

スザク「君を信じてやって来て、本当によかったと思っている」

ルル「今日から日本は独立し、君は日本の象徴になる、約束通りな」

スザク「ああ、まだ実感が湧かないよ」

ルル「嫌でも湧いて来る・・・国民皆が君に期待しているのだから」

386: 2012/07/03(火) 21:05:41.69 ID:IUoPBSeD0
カレン「ルルーシュ!スザク!」

ルル「カレン、首尾はどうだ?」

カレン「全世界が、あなた達を待っています」

ルル「そうか、では行くとしよう」

スザク「そうだね、ルルーシュ」

397: 2012/07/03(火) 22:00:37.83 ID:IUoPBSeD0
国民「おおおおおおおおおお」
国民「ルルーシュ代表!!」
国民「スザク様!!」
国民「天子様!!」

C.C.「いいのか?ルルーシュ?」

ルル「愚問だな・・・はじめるぞ」

C.C.「静粛に、これより世界大陸同盟協定締結式及び日本独立記念式典を開催する」

国民「・・・」

C.C.「代表挨拶」

ルル「愛すべき全世界の国民よ!私は今!猛烈に感動している!」

ルル「人種を越え、国を越え!人類は今!初めて一つになる!」

398: 2012/07/03(火) 22:01:25.91 ID:IUoPBSeD0
ルル「3年前、私に聞こえた世界の声は凄惨たるものだった!」

ルル「不平に嘆き、暴動に苦しみ、私もその一部と化してしまった自責の念に押しつぶされていた・・・」

ルル「しかし!世界は変わった!私だけではない!この世界の、全ての人間の意識が!平和への願いこそが!世界を動かしたのだ!!」

国民「おおおおおおおおおお!!!!!!!」

ルル「そして今日、ブリタニアの保護監視指定区域を外れ、独立国家として生まれ変わる国がある!!」

ルル「その名は日本!」

日本人「日本!バンザーーーーーーーーーーーーイ!!!」

ルル「旧ブリタニア体制に虐げられてきた日本は、踏まれても折れず、屈せず、不屈の魂を以て今日の日を迎える事となった!!」

日本人「うおおおおおおおお!!!!」

399: 2012/07/03(火) 22:02:04.33 ID:IUoPBSeD0
ルル「国民よ!この仮面を覚えているだろうか?」

ゼロの仮面を取り出すルルーシュ

国民「ゼロおおおおおおおおおお!!ゼロよおおおおおおお!!」

ルル「そう、この仮面はゼロ!かつての私であり、世界の敵であり!救世主であった者の残骸である!」

ルル「スザク!ランスロットを!」

スザク「準備はできているよ、いつでも良い」

ルル「ハドロンブラスター、用意!」

ランスロット、ブラスターを構える

ルル「てー!」ゼロの仮面を空高く投げるルルーシュ

スザク「発射!」

跡形も無く消える仮面

ルル「国民よ!ゼロと言うこの仮面の役目は終わった!」

ルル「私はここに世界大陸同盟協定の締結と、日本の独立を宣言する!」

国民「うおおおおおおおおおお!!!!!ルルーシュ様!!!!!!」

400: 2012/07/03(火) 22:03:05.22 ID:IUoPBSeD0
ルル「私は3年間、この左目に宿るギアスの力を封印し世界の平定に向け歩んで来た!」

ルル「今日は一度だけ、このギアスの力を使わせてもらいたい・・・」

C.C.(・・・)

ざわめく会場
国民「!!!?」

402: 2012/07/03(火) 22:04:27.73 ID:IUoPBSeD0
視界を遮るルルーシュ

ルル「全国民に問う!」

ルル「ギアスは呪いだろうか?」

C.C.(ルルーシュ・・・お前は)

スザク(ゼロ『生きろ!!』)

国民「・・・」

ルル「私は呪いだと考えていた・・・」

C.C.(私の・・・言葉を・・・)

スザク(『俺は・・・生きなければならないんだぁあああああ!!』)

ルル「私はこう考える・・・ギアスは願いなのだと・・・希望が具現化した現象なのだと」

C.C.(・・・ルルーシュ!)

スザク(・・・ルルーシュ・・・昔からずっと、僕は君に助けて貰ってたんだ)

ルル「これが私が使う、人生最後のギアスとしよう!」

ルル「ルルーシュヴィブリタニアが命じる!」

ルル「世界よ!未来永劫、幸福であれ!!」
FIN

403: 2012/07/03(火) 22:04:56.93

409: 2012/07/03(火) 22:13:30.67
これも一つのハッピーエンド

引用元: ルルーシュ「悪逆皇帝・・・ね」