1: 2014/08/23(土) 12:13:28.77 ID:nZrRITB10
ココア「さみしいなぁ……」

リゼ「おい、ココア、シャキッとしろよ」

ココア「いらしゃいませぇ~……」

リゼ「だめだこりゃ……」



マヤ「見て見てー!木刀シャキーン!」

メグ「わぁ~、かっこいいね~」

チノ「……」ボー

チノ(なんだかココアさんの匂いが恋しいです……)

マヤ「チノー、ぼーっとしてどうしたの?」

チノ「あ、いえ……マヤさん、売り物で遊ばないでください」

5: 2014/08/23(土) 12:16:31.86 ID:nZrRITB10
ココア「はぁ~……チノちゃんに会いたいよ~……」

ココア「なんでこんなにさみしいんだろ……姉妹ってこういうものなのかな……?」

ココア「……」

ココア「違うよね……私、チノちゃんのこと……」

ココア「でも言えないなぁ、こんなこと……女の子同士だし……」

ココア「チノちゃん……」

9: 2014/08/23(土) 12:21:21.25 ID:nZrRITB10
ココア「……」フキフキ

リゼ「お、今日は真面目に働いてるな」

ココア「えー?私はいつも真面目だよぉ」

リゼ「明日帰ってくるもんな、チノ」

ココア「……」

ココア「ねぇ、リゼちゃん……」

リゼ「ん?なんだ?」

ココア「リゼちゃんって、人を好きになったことある?」

リゼ「なっ//こ、恋バナかっ!?//そうだな……ああああるぞ!私も普通の年頃の女の子だからなっ//」

ココア「そっかぁ……」

11: 2014/08/23(土) 12:26:02.45 ID:nZrRITB10
ココア「じゃあさ……その……女の子同士って……どう思う?」

リゼ「いいんじゃないか?」

ココア「え?そんなあっさり!?」

リゼ「私の学校女子校だからな、誰かと誰かが付き合ってるって噂をたまに聞くんだよな」

ココア「そ、そうなんだ……//」

ココア(じゃあもしかしたら……この想いも叶うのかな……?//)

リゼ「急にそんなこと聞いてどうしたんだ?」

ココア「なんでもないっ!さぁ!働くよー!サー!」

リゼ「お、やる気十分だな!」

15: 2014/08/23(土) 12:32:23.49 ID:nZrRITB10
ココア「やっと今日チノちゃんに会えるっ!」

ココア「なのに……」

ココア「なんか、チノちゃんが好きって自覚したら、どうやって接すればいいかわかんなくなっちゃった……」

ココア「いつも通り?いつも私チノちゃんとどんなお話してたっけ……?」

ココア「というか、こういうこと考えてる時点でいつも通りじゃないよ……」


チノ『ただいまです』


ココア「あ……帰ってきちゃった……」

17: 2014/08/23(土) 12:36:48.41 ID:nZrRITB10
タカヒロ「おかえり、チノ。楽しかったかい?」

チノ「あ、はい」ソワソワ

チノ「あ、これお土産です」

タカヒロ「後でココア君と三人で頂くとしようか」

チノ「はい……」ソワソワ

チノ「あの……ココアさんは?」

タカヒロ「ん?部屋にいるんじゃないかな?」

チノ「そうですか……」

チノ(ココアさんならすぐに飛んでくるとおもったのに……)シュン

チノ(寝てるんでしょうか)

19: 2014/08/23(土) 12:39:35.84 ID:nZrRITB10
ココア「会いたかったよ、チノちゃん!」

ココア「……ちょっと恥ずかしいかな」

ココア「おかえり!楽しかった?」

ココア「……普通すぎかな」

ココア「いつもの私だったら……」

ココア「抱きついて『チノちゃーん!!』とか?」

ココア「抱きつく……//」カァ

ココア「私いつもチノちゃんにそんな大胆なことしてたんだ……//」

コンコン

ココア「ひゃいっ!//」

21: 2014/08/23(土) 12:47:46.14 ID:nZrRITB10
カチャ

チノ「ココアさん?」

ココア「ち、チノちゃん!おかえりっ!」

チノ「ただいまです……」

チノ(寝てたわけじゃ無いんですね……)

ココア「どうしたの?」

チノ「い、いえ、別に用があったわけじゃ……」

ココア「そっか」

チノ「はい……」

ココア「……」

チノ「……」

チノ「では、また……」

ココア「うん!」

22: 2014/08/23(土) 12:50:23.53 ID:nZrRITB10
ココア「……//」ドキドキ

ココア「抱きつくとか、無理だよ//」

ココア「これからどうしよう……」



チノ「……」

チノ「お姉ちゃんのばか……」ボソ

26: 2014/08/23(土) 13:02:50.05 ID:nZrRITB10
カランカラン

千夜「いらっしゃいませ~。あら、ココアちゃん」

ココア「千夜ちゃん……ちょっと相談があるの」

千夜「相談?」

ココア「うん」

千夜「そう……じゃあ私の部屋でまってて?もうすぐ休憩だから、その時に聞くわ」

ココア「ありがとう、千夜ちゃん!」

61: 2014/08/23(土) 15:36:43.19 ID:nZrRITB10
千夜「コーコーアーちゃんっ♪」ギュ

ココア「わわっ、千夜ちゃん!?」

千夜「おまたせ、ココアちゃん」

ココア「お疲れ様。ごめんね、忙しいのに」

千夜「いいのよ。それにしてもココアちゃんから相談だなんて、もしかして恋の相談とかかしら?」

ココア「っ//」ドキ

千夜「え、ほ、本当に?こ、これは……ココアちゃんの恋が実るように頑張らないと……!」

ココア「じ、実はね……」

64: 2014/08/23(土) 15:42:33.00 ID:nZrRITB10
千夜「そう……チノちゃんのことが……」

ココア「うん……」

千夜「……素敵」ボソ

ココア「え?」

千夜「頑張りましょう、ココアちゃん!チノちゃんをオトすのよ!」

ココア「……」ポカーン

千夜「どうしたの?」

ココア「その……女の子同士とか……変に思わないの?」

66: 2014/08/23(土) 15:55:05.45 ID:nZrRITB10
千夜「変だなんて思わないわ!」

ココア(リゼちゃんも言ってたし、意外とそういうものなのかなぁ……)

千夜「ココアちゃんの恋なら、相手が女の子でも、家族でも、なんならうさぎでも応援しちゃうわっ!」

ココア「さ、流石にうさぎに恋はしないよ……」

ココア「それで……これからどうしよう?私今まで通り接する自信ないよ……」

千夜「別に今まで通り接する必要はないのよ……そう!今まで以上に!好意を伝えるつもりで接するのよ!」

72: 2014/08/23(土) 16:10:47.35 ID:nZrRITB10
ココア「今まで以上に……//どうしよう!私今までも抱きついたり、一緒にお風呂入ったりしてたけど……」

千夜「そう……そこまできたらもうすることは一つ……」

ココア「一つ……」ゴクリ

千夜「それは……」

「千夜ー、休憩終わりよー」

千夜「え?」

ココア「え?」

「ほら、お客様増えてきたから早く早く」グイグイ

千夜「ああ~、い、今大切なお話を~」

ココア「ち、千夜ちゃーん!」

千夜「キスすればいいんじゃないかしら~」ズルズル

カシラー……

カシラー…

ココア「……ありがとう、千夜ちゃん……千夜ちゃんの犠牲は無駄にしないよ!」

76: 2014/08/23(土) 16:21:13.85 ID:nZrRITB10
ココア「ただいまー」

チノ「ココアさん、おかえりなさい」

ココア「っ//た、ただいまっ!」ダッ

チノ「あ……」シュン

チノ「ばか……」



ココア(あわわわわ//だめだ~!)

ココア(チノちゃんってあんなに可愛かったっけ……可愛いのは最初からだけど、あんな……あんな……//)

ココア「はうぅ~//」シュー

81: 2014/08/23(土) 16:39:35.29 ID:nZrRITB10
ココア「はぁ……お風呂入ろ……」

チャプ

ココア「はぁ……チノちゃん可愛いよ~……」

ココア「チーノーちゃんは~かーわいいー……ふんふんふーん」

チノ『ココアさん』

ココア「ゔぁいっ!?//」

チノ『一緒に入ってもいいですか?』

ココア「いいいい一緒に!?」

カチャ

チノ「入りますね」

ココア「」

82: 2014/08/23(土) 16:46:35.96 ID:nZrRITB10
ココア「わ、わ、わ……」

ココア「私出るーーー!//」ザバァ

チノ「っ!」

チノ「待ってください!」ギュ

ココア「ち、チノちゃん!?//」

チノ「ココアさん……」ポロポロ

ココア「え?え?ど、どうしたの?泣いてるの?」アタフタ

チノ「泣いてないです……ぐす……」

ココア「大丈夫……?」

チノ「ココアさんのせいです……」

86: 2014/08/23(土) 17:17:42.64 ID:nZrRITB10
ココア「と、とりあえずお湯につかろっか」

チノ「はい……」



ココア「……」ドキドキ

チノ「……」

ココア(今まで一緒にお風呂入ったこと結構あったけど……すごいドキドキする……//)

チノ「……ココアさん」

ココア「なぁに?」

チノ「ココアさん、私のこと嫌いになりましたか?」

ココア「え?」

チノ「最近私のこと避けてたじゃないですか……」

ココア「それは……//」

チノ「私……素直じゃないです……無愛想で可愛くないっていう自覚もあります……」

チノ「でも……嫌いにならないでください……」

89: 2014/08/23(土) 17:20:36.35 ID:nZrRITB10
ココア「チノちゃん……」

ココア「チノちゃん……私は……」

ココア「私はチノちゃんのこと……!」

クラ

ココア「れ?」

クラクラ

ココア「あ……お……?」クタァ

チノ「こ、ココアさん!?」

90: 2014/08/23(土) 17:24:35.65 ID:nZrRITB10
━━
━━━━

ココア「……ん……?」

チノ「あ、目覚めましたか?」

ココア「あれ……私……」

チノ「お風呂でのぼせちゃったみたいです」

ココア「そっか」

ピト

チノ「まだちょっと顔熱いです」

ココア「ん……チノちゃんの手、冷たくて気持ちいい……」

91: 2014/08/23(土) 17:26:57.17 ID:nZrRITB10
チノ「あの……ココアさん……」

ココア「なーに?」

チノ「なんて言おうとしてたんですか?」

ココア「え?」

チノ「お風呂に入ってる時……最後、なんか言おうとしてました……」

94: 2014/08/23(土) 17:46:37.16 ID:nZrRITB10
ココア「……好き」

チノ「え……」

ココア「私……チノちゃんが好き」

チノ「それって……あの……//」

ココア「わかるでしょ?」

チノ「は、はい……//」

ココア「チノちゃん……」ギュー

チノ「ん……//」

95: 2014/08/23(土) 17:49:30.12 ID:nZrRITB10
チノ「私……ずっとこうしてもらえるの待ってました」

ココア「え?」

チノ「修学旅行で、ちょっとココアさんと離れただけなのに、ココアさんが恋しくなって……」

チノ「でも、帰ってきたら私のこと避けてるみたいで、寂しかったです……」

ココア「ごめんね」

チノ「ココアさん、キス、してくれませんか?」

97: 2014/08/23(土) 17:53:27.11 ID:nZrRITB10
ココア「チノちゃん……」

チュ

チノ「キスで終わりじゃないですよね?」

ココア「え……それって……」

ココア「っ~~!//」カァ

ココア「い、いいの?」

チノ「ココアさんになら、なにされてもいいです……//」

キュン

ココア「チノちゃん!」ガバ

チノ「あっ……//や、やさしくしてください……//」

99: 2014/08/23(土) 17:56:06.32 ID:nZrRITB10
━━
━━━━

リゼ「バイト先の子に恋愛したことあるかって聞かれてさ」

リゼ「思わずあるって嘘ついちゃったんだよ」

リゼ「やっぱり普通の女の子はあるんだろうなぁ」

リゼ「なぁ、ワイルドギース」

ワイルドギース「……」

リゼ「……寂しい」

100: 2014/08/23(土) 17:56:39.29 ID:nZrRITB10
終わり
遅筆でごめん
保守してくれた人ありがとう

102: 2014/08/23(土) 17:59:31.12
可能ならリゼちゃん視点でその後を少し続けてくれ

103: 2014/08/23(土) 18:04:22.75
おつ

引用元: ココア「チノちゃん修学旅行かぁ……」