38: 2012/02/29(水) 02:40:50.44 ID:jMhpmXgB0
P(最近、真美がやけに大人しい)

P(しかも周りから聞くところによると俺がいない時はいつも通りだとか……嫌われたのかな?)

P(まあ、多感な時期なんだろう。しばらくそっとしておくか)

亜美「兄ちゃん! 兄ちゃん! 遊ぼ→!」

P「亜美はいつも通りなんだけどなあ」

亜美「? 何のこと?」

P「何でもない。ちょうど暇だったしゲームでもするか」

亜美「んっふっふ、この亜美様に勝負を挑むとは……兄ちゃんに敗北の味を教えてあげるYO!」

亜美「真美も一緒にやろ→」

真美「ま、真美はいいや。今、忙しいし……」

亜美「え→、何もしてないじゃん」

P「まぁまぁ、2人でもゲームはできるだろ。ほら、さっさとやるぞ」

亜美「いえっさ!」

ワイワイギャーギャー

真美(……いいなぁ、亜美ばっかり。どうして兄ちゃんとふつーに話せなくなっちゃったんだろ……?)

40: 2012/02/29(水) 02:51:00.54 ID:jMhpmXgB0
P「む、むむ……中々やるな」ピコピコ

亜美「ふふん、現役ちゅ→学生を舐めちゃいけませんぜ。そりゃ!」ピコピコ

P「あっ! 待て、タンマ! タイムを要求する!」ピコピコ

亜美「問答無用→!」ピコピコ

P「くあっ……負けてしまった」

亜美「だから亜美には勝てないって言ったっしょ→!」

P「もう一回! 次は負けん!」

亜美「いいけど、次兄ちゃんが負けたら罰ゲームね」

P「……内容は?」

亜美「んっふっふ、それは負けてからのお楽しみだYO」

P「何で俺が負けるのが前提になってるんだ」

亜美「ふふん、未来は既に決まってるのだよ、兄ちゃん。覚悟→!」ピコピコ

P「あっ、コラ! フライングは卑怯だぞ!」

イチャイチャギャーギャー

真美(前は亜美みたいに兄ちゃんに抱きついたりもできたのにな……)

43: 2012/02/29(水) 03:03:56.08 ID:jMhpmXgB0
亜美「おやおやぁ、兄ちゃんまたまた劣勢ですなぁ」

P「まだだ、まだ終わらんよ!」

亜美「今から罰ゲーム考えとっこっと。うーんと」

亜美「んじゃ、兄ちゃんが負けたら亜美のほっぺにちゅ→してもらおっかな~」

P「な、なにっ!?」

真美「……ッ!」ドキッ

真美(兄ちゃんが亜美と……やだよ、そんなの……)トテトテ

P「絶対に負けられんぞ。よし、盛り返して……ん?」

真美(兄ちゃん、真美にも構ってよ……)ピタ

P(いつの間にか真美が背中にくっついてる。い、いったい何なんだ?)

P「ま、真美。その、そんなくっつかれると気が散ると言うかなんというかだな」

亜美「兄ちゃん、よそ見してる暇なんてあるのかな→?」

P「うおおっ、待て、ウェイウェイ!」

P(真美の小生意気にも柔らかいものが背中に当たって集中できない……!)

45: 2012/02/29(水) 03:11:41.48 ID:jMhpmXgB0
P(このままでは負けてしまう。このままでは亜美にキスするはめに……)

P(案外悪くな……いやいや、俺にはそういう趣味は無いし、プロデューサーとしてそれはまずいだろ)

P(ここは一旦真美のことは無視して、目の前の勝負に集中せねば)

P「負けられないんだよーっ!」

亜美「むむっ、兄ちゃんのくせにやりますな!」

真美(なんで真美に構ってくんないの……兄ちゃんの馬鹿……)ギュッ

P「ふぉっ!?」

P(や、柔らかい感触がさらに!)

亜美「スキ有り→!」

P「ああっ!? ……ま、また負けてしまった」

亜美「兄ちゃん、よわ→い」

亜美「それとも……もしかして亜美にキスしたかったからワザと負けたとか?」

亜美「兄ちゃんのえOち→!」

P「ば、馬鹿なこと言ってるんじゃない」

46: 2012/02/29(水) 03:17:53.43 ID:jMhpmXgB0
亜美「でも負けは負けだかんね。大人しくその唇を亜美に捧げるのだ→!」

P「ぐっ。ま、まあ、負けたんだからしかたがない……のか?」

亜美「さあ兄ちゃん、カマ→ン!」

真美(もしかしてわざと負けたの……?)

真美(亜美にキスしたいから……真美のこと無視して……!)

真美(そんなのやだよ)ギューッ

P「ぐおっ!」

P「ま、真美! もう柔らかいとかそういうレベルじゃないぞ! 締まってる締まってる!」

P「もういい加減に放してくれ……って、真美?」

真美「…………」グスッ

P「泣いている……だと……?」

49: 2012/02/29(水) 03:24:33.04 ID:jMhpmXgB0
P(俺、何かしたか?)

P(そりゃちょっとは無視する形にはなってしまったが、それぐらいで泣くとは思えないし)

P(むしろ避けられてたはずなのに、なんで抱きつかれてるんだろう……)

P「どうしたんだ真美? ぽんぽん痛いのか?」

真美「…………」ブンブン

P「違うのか。こりゃ参ったな。亜美、何か知らな」

真美「…………!」ギュウウッ

P「うぐぉ!?」

P(あ、亜美の名前を出した瞬間、締めがきつくなったぞ!?)

P「ギブギブ! 取りあえず落ちつけ、なっ」ナデナデ

真美「…………///」ギュッ

P(緩くなった……攻撃的なボディランゲージの一種なのだろうか)

50: 2012/02/29(水) 03:33:23.93 ID:jMhpmXgB0
真美(兄ちゃんに頭撫でられちゃった……)

真美(前は何とも思ってなかったのに、今は……なんだろ、よくわかんないや)

P「うーん、どうすればいいんだコレ」

亜美「……ふーん、はーん、ほっほう、これはこれは」

P「な、何だ亜美。そのしたり顔は」

亜美「んっふっふ、まだ分からないのかねワトソン君」

亜美「ちょ→天才探偵アイドルの亜美様にかかれば、この程度の事件は朝飯前だYO!」ドヤッ

P「いつから探偵アイドルに……いや、それは置いといて、何がどうわかったんだ?」

亜美「ま→、要するに亜美が兄ちゃんとイチャついてたから真美が嫉妬し」

真美「!」ギュウウウッ

P「ぐぉおおおおおおおお!?」アバラガッ

亜美「つまり真美は兄ちゃんのことが好」

真美「!!」ギュウウウウウウウウッ

P「」チーン

55: 2012/02/29(水) 03:40:12.52 ID:jMhpmXgB0
亜美「おっと、こいつぁ野暮なことを言っちまったよ→だぜ」

P「な、なんて言ったんだ。聞き逃したからもっかい」

真美「…………」ギュウウッ

P「いだだだだ! わかったもう聞かないから!」

P「まったく、いったい何がなんだかわからないぞ」

亜美「まったく、兄ちゃんは乙女心がわかってませんな→」

P「やかましい。それよりも罰ゲームだが」

真美「…………」ギューッ

P「この状況じゃとてもじゃないが無理だよな。とういう訳で無しの方向で……」

亜美「いいよ→」

P「……意外とあっさり認めるんだな」

亜美「うん? もしかして、やっぱり亜美にちゅ→したかったりする?」

P「そ、そんなわけないだろー」

P(多少なりとも期待していたというのは内緒にしておこう……)

58: 2012/02/29(水) 03:45:47.70 ID:jMhpmXgB0
亜美「その代わり!」

P「な、なんだ?」

亜美「亜美にちゅ→するかわりにぃ~……」

P「…………」ドキドキ

亜美「真美のほっぺにちゅ→することを命ずる!」

P「な、なに!?」

真美「!?」

真美(ま、真美がににににににに兄ちゃんと、ちちちちちちゅ→!?)

亜美「んっふっふ→、敗者は勝者の言う事を絶対聞かなきゃダメだかんね?」

P「い、いやしかしだな……」

P「真美だって嫌だろ? 俺なんかにキスされても全然嬉しくないよな?」

真美「…………に、兄ちゃんならいいよ」ボソッ

P「」

62: 2012/02/29(水) 03:53:16.90 ID:jMhpmXgB0
P(喋ったァあああああああ!?)

P(じゃなくて! こ、この小娘、今なんて言った)

P「しょ、正気か真美? 熱あるんじゃないか? 顔赤いぞ?」

真美「……兄ちゃんは真美にキスするの、やなの?」

P「いやっ、そういう訳じゃないんだが」

真美「だったら……」

P(アイドルの上目遣いがここまで恐ろしいとは)

P「ほんとにいいんだな? 俺は空気とかそういうの読めないからほんとにやっちゃうぞ?」

亜美「兄ちゃんが空気読めないのは周知の事実だYO」

P「う、うるさいな」

真美「…………」ジトーッ

亜美「ありゃ、今は亜美のほうがお邪魔無視かな?」

亜美「んじゃ、亜美はどっかで時間潰してくるよ。後は若いお二人に任せますかな→」

P「何を言ってるんだお前は」

亜美「んっふっふ、真美、一個貸しだかんね!」スタコラサッサ

64: 2012/02/29(水) 04:00:36.56 ID:jMhpmXgB0
P「あ、亜美のやつは何気を利かせたつもりでいるんだ、まったく……」

真美(亜美……あとでなんか奢ってあげよ)

真美(でも今は……)ギュッ

P「お、おっ?」

P(背中から正面に回り込まれてしまった)

P(これじゃ逃げるどころか、色々密着して大変なことになってしまう……)

P「あー……その、真美。ほんとにするのか?」

真美「…………」コクコク

P「またダンマリか……もう、どうなってもしらないからな」

P(罰ゲームなんだからしかたがないんだ)

P(それに、アイドルに上目遣いまでされて断ることができるやつがいるだろうか?)

P(いや、いない。いたとしてもそれは男じゃあない)

P「じゃあ……その、するぞ?」

真美「…………」コクコク

チュッ

66: 2012/02/29(水) 04:08:36.44 ID:jMhpmXgB0
真美「~~~~~~~~っ!」ジタバタ

真美(兄ちゃんに! 兄ちゃんにキスされちゃったYO! ど→しよ!?)

P「う、うむ」

P(遂にやってしまったが悔いはない)

P(柔らかかったな。いい人生だった……)ボケーッ

真美「……に、兄ちゃん、真美とキスできてそんなに嬉しいの?」

P「しゃ、喋った!?」

真美「いいから! どうなの、兄ちゃん!」

P「そ、そりゃ嬉しいぞ。嬉しいさ。嬉しいに決まっている!」

真美「そっか。えへへ……」

P(なんだこの生物)

真美「真美も……ま、まぁ→そこそこ嬉しかったよ?」

P「そこそこだと!? 俺が清水の舞台からダイブするぐらいの意気込みでやったっていうのに!」

真美「美少女アイドルにキスできるんだから、それぐらいの意義込みは当然っしょ→」

P「まったく、急に元気になったな。心配してた俺が馬鹿みたいじゃないか」

67: 2012/02/29(水) 04:16:55.31 ID:jMhpmXgB0
真美「に、兄ちゃんは『真美の』兄ちゃんなんだから心配して当然だYO!」

P「むぅ、真美のくせに生意気だぞこのっ」グリグリ

真美「うあうあ→! やめてよ、兄ちゃん!」

P「いいや許さん。毛根が氏滅するまで撫で続けてやる!」ワシャワシャ

真美「……や、やるならさっきみたいに優しくしてよ」

P「へ? あぁ、ごめんごめん」ナデナデ

真美「そうそう。えへへ……」

P(元気になったのはいいが、なんだか前とは雰囲気が違うような……)

P(まぁ、真美が元気になったんならそれでいいか)

真美「あ、そ→だ! 兄ちゃん、ゲームしようYO!」

P「なんだ、なんだかんだ言って真美もゲームやりたかったんじゃないか」

真美「まあね。んじゃあ負けた方は……」

真美「か、勝ったほうのほっぺにキスだかんね!」

P「」

68: 2012/02/29(水) 04:22:01.06 ID:jMhpmXgB0
おしまい
乗っ取ってすまんかった
SS書くの始めてだからいろいろ酷いけど許してくれ

69: 2012/02/29(水) 04:23:25.34
からの~?

70: 2012/02/29(水) 04:24:17.37
さらに~?

73: 2012/02/29(水) 04:42:23.42
乙ー

77: 2012/02/29(水) 05:52:46.49
おつ
ここで終わらせてしまうなんてとんでもない

引用元: P「真美を無視して亜美を可愛がってみるか」