4: 2012/03/30(金) 21:38:17.66 ID:bJbG4E8a0
P「そうだ!」

千早「はあ、まあなんでもいいですけれど」

P「しかも今日は全員でレッスンだ」

千早「全員予定が合うなんて、最近では珍しいですね」

P「皆ボチボチアイドルランクもEとかDに上がりだして、
  
  ちょっとずつ忙しくなってるからなー」

P「というわけで、コレのために全員無理やり予定合わせた」

千早「なんでそこまで……まあなんでもいいですけれど」

5: 2012/03/30(金) 21:39:44.12 ID:bJbG4E8a0
春香「プロデューサーさん、カラオケですよ、カラオケ!」

P「テンション高いなー」

春香「だって、みんなで遊びに来るなんてなんだか楽しいじゃないですかあ」

P「一応レッスンだからな?」

春香「プロデューサーさんの歌、早く聞きたいな☆」

P「……部屋割りするぞ~」

8: 2012/03/30(金) 21:40:57.89 ID:bJbG4E8a0
A:春香、やよい、亜美、真美、雪歩、美希
  講師:律子

B:千早、あずさ、真、貴音、伊織、響
  講師:P

12: 2012/03/30(金) 21:43:52.70 ID:bJbG4E8a0
貴音「2部屋使うのですね」

P「ああ、流石に1部屋だと全員歌えないからな」

伊織「それなら一人1部屋にすればいいじゃない」

P「……予算の問題で。あと、一応これにも狙いがあるんだぞ」

真「まあ、メンバー見れば何となく分かるような……」

16: 2012/03/30(金) 21:46:16.62 ID:bJbG4E8a0
春香「ええ~、プロデューサーさんと一緒の部屋じゃないんですか~?」

美希「律子…さん、厳しいから嫌なの」

亜美、真美「兄(C)と同じ部屋がいい~」

律子「今文句言ってる人!今日はビシビシしごきますからね!」

雪歩「真ちゃーん……」

17: 2012/03/30(金) 21:47:19.02 ID:bJbG4E8a0
P「正直、雪歩、美希、伊織はどっちにしようか迷った」

P「まあ、雪歩はもうちょっと歌の安定感が欲しい。そうするとA部屋がちょうどいいんだ」

P「美希は……こっちに入れるとグダグダになるからな……」

伊織「ちょっと!それじゃあ伊織ちゃんが余りものみたいじゃない!」

P「いや、伊織の部屋割りにも狙いはあるんだ」

響「自分、歌も完璧だぞ!いまさらプロデューサーに教わることは無いさー」

P「ほう、凄い自信だな」

あずさ「あらあら~」

やよい「うっうー、今日も元気に頑張りまーす」

P(やよいマジ天使)

18: 2012/03/30(金) 21:50:33.83 ID:bJbG4E8a0
A部屋

律子「どうしてこっちの部屋か、大体わかってるわね?」

春香「のヮの」

雪歩「……ふえ~ん……」

美希「少なくともミキはこっちじゃないと思うな」

律子「危険な発言をするな!じゃ春香、早速、太陽のジェラシーから」

春香「ハイ!天海春香、いきまーす!!」

―そぉっともぐる、わたしマーメイッ―

19: 2012/03/30(金) 21:53:12.32 ID:bJbG4E8a0
春香「どうでしたー?」

真美「音程外しまくりだね☆」亜美「ズコーだね☆」美希「寝れないの」
やよい「とっても元気でしたー」雪歩「とっても個性的だね!」

律子「採点機能ONにしてあるから、よく見なさい」75.132点

春香「何だか……五角形、すごく、小さいです……」

律子「この機種は五角形で評価を示してくれるけど、気にするのは一番上の音程だけでいいわ」

春香「音程、すごく、低いです……」

20: 2012/03/30(金) 21:54:34.08 ID:bJbG4E8a0
律子「とりあえずアンタたち、アイドルなんだから、最低限音程は外しちゃダメ」

春香「えーん……あ、そうだ!機械がおかしいんですよ、きっと!」

律子「じゃあ、音程を見えるようにしましょ。設定変えるわ」

律子「次、美希、適当に何か歌って」

美希「よーし、ここ早く抜けてあっちの部屋に行くの!」relations!

―よーるの、駐車場でー、あなたは、何も言わなーいまま―

22: 2012/03/30(金) 21:56:19.99 ID:bJbG4E8a0
亜美「おお、画面いっぱいに音程バーが!!」

真美「それに歌った音も線になって表示されますな!!」

律子「……実に説明的な会話をありがとう」

律子「この機種は採点演出表示で後ろのビデオ消せるから、音程に集中できるわ……」

律子「アンタたち、歌った音の推移をよく見てなさいよ」

27: 2012/03/30(金) 21:58:38.49 ID:bJbG4E8a0
美希「ドヤッ!なの!」87.780点

やよい「うっうー、すごいですー!」亜美「やりますねえ…」
真美「これは私たちもうかうかしてられませんなあ」雪歩「すごーい!」
春香(ずーん……)

律子「聞いた感じ、機械は正常ね。ちなみに、歌った結果は、もっと詳細に分析できるわ」

律子「出だし若干音外してるわね」

美希「むー、無理やりけなさなくていいの!ミキここ卒業するの!」

律子「では、私が同じ歌を歌うわ。美希の点が上ならあっちにいっていいわよ」

―夜のショーウインドーに―

29: 2012/03/30(金) 22:01:49.16 ID:bJbG4E8a0
91.060点

美希「嘘……」

春香「美希、ドンマイドンマイ!

  持ち歌で負けたなんて気にしちゃダメ!あはははは!」

亜美真美やよい「……」

律子「どう?何か気づいたかしら」

美希「ズルなの!何か細工したの!」

律子「何もしてないわ。

  むしろテクニックを封印して美希の土俵で歌ったのよ?」

33: 2012/03/30(金) 22:03:18.59 ID:bJbG4E8a0
やよい「あ、あの~。律子さんのほうがなんだか

  途切れなくてするするーと歌ってたきがしますー」

律子「そうね。自分勝手に息継ぎしちゃダメ。

  ここぞというとき思いっきり吸うのよ」

真美「あとあと、なんだか最初から丁寧に歌ってたよねー」

亜美「サビじゃなくてもしっかり歌ってたねー」

律子「亜美には普段から言ってるわね。

  歌はサビだけ頑張ってもちぐはぐな印象になるわ」

律子「美希は基本的に音程は取れてるから、

  ちょっと気を付ければ格段に歌の質が上がるわよ」

美希「むー。わかったの……」

34: 2012/03/30(金) 22:04:36.73 ID:bJbG4E8a0
律子「じゃあ次は、亜美、真美の順でGO MY WAY!」

雪歩「えっ?二人とも同じなんですか?」

律子「そうよ!」

―ごまえ×2―

36: 2012/03/30(金) 22:07:21.10 ID:bJbG4E8a0
真美「んっふっふ~」

律子「真美は後だから結構わかって来てたみたいね」

律子「こぶしを回すと、どうしても音程が乱れやすくなるわ。
  
   正しい旋律からどうしても外れてしまう」

律子「かといって、演歌でもないのに自由自在にこぶしを回せる実力は、

   今のアンタ達には無い。とりあえず封印が正解」

37: 2012/03/30(金) 22:09:01.57 ID:bJbG4E8a0
雪歩「それじゃあ、こぶし?って使わないほうがいいんですか?」   

律子「そんなことはないわ。自由自在に使えれば、他にはない特徴になる。

   でも、中途半端なこぶし回しは、ただの不安定な歌唱にしかならないわ」

やよい「えーっと、こぶしってなんですかー?

   手を握り締めて歌うんですか―?」

38: 2012/03/30(金) 22:10:39.87 ID:bJbG4E8a0
春香「やよいと私は気にしなくていいんじゃないかな?」

律子「そうね。音程をしっかり取るところからね」

律子「じゃあ次やよい、行ってみましょう」キラメキラリ!

やよい「うっうー、頑張りまーす!!」

―東京特許許可局 許可却下どっちか?―
―神様!!のの様!!お願い♪―

41: 2012/03/30(金) 22:13:05.01 ID:bJbG4E8a0
78.176点

やよい「うう……頑張りました!」

亜美(かわいい)真美(かわいい)雪歩(かわいいですぅ)美希(かわいいの)律子(かわいい)
春香「……(かわいい…けど…!)」

律子「これはプロデューサーとも意見が一致してるんだけど……」

律子「やよいはある意味完成品ね」

やよい「はわっ!」

44: 2012/03/30(金) 22:16:31.38 ID:bJbG4E8a0
春香「……私と点数あんまり違わないのに、なんで褒めるところから入るかなあ……」

律子「歌い方をいじると持ち味を消してしまう」

律子「でもある意味全く未完成……」

律子「あなたは、そのままの声で、きちんと音程を合わせてすべての歌を歌えるようになりなさい」

やよい「うっうー?」

律子「春香と一緒に、基礎レッスンを頑張ってやりなさいってこと」

春香「……」

やよい「うっうー、それなら分かります!頑張りましょうね!春香さん!」

46: 2012/03/30(金) 22:19:08.55 ID:bJbG4E8a0
律子「じゃあ、次は雪歩ね」

雪歩「緊張しますぅ……」

律子「自分REST@RT!」

雪歩「は、激しすぎますぅ……」

―輝いたステージに立てば最高の気分を味わえる―

48: 2012/03/30(金) 22:21:56.98 ID:bJbG4E8a0
雪歩「はぁっ、はぁっ……」85.991点

亜美「おお!」真美「いつものゆきぴょんじゃないみたい!」やよい「かっこいいですー!」
春香(なにこれ?イジメ?)

美希「雪歩、すごく苦しそうなの……」

律子「雪歩は、ウィスパーボイス気味に歌うからね」

春香「ウィスパー……?」

律子「歌声に息を混ぜるように、ささやくように歌うってことよ」

律子「どうしても音が小さくなってしまうし、慣れないととても疲れるわ」

49: 2012/03/30(金) 22:23:35.97 ID:bJbG4E8a0
雪歩「うう……こんなダメダメな私は……」

律子「待ちなさい!ダメじゃないわ!」

律子「確かに難点もあるけど、利点もあるの」

律子「雪歩の消えそうな儚さ、ステージに立つと見られる堂々とした姿」

律子「雪歩の声は、この矛盾する2つを同時に表現できるの」

亜美「確かに、歌ってるゆきぴょん(E)→!!」真美「E→!!」

雪歩「///」

51: 2012/03/30(金) 22:25:13.99 ID:bJbG4E8a0
律子「こっちの部屋のみんなは、声質が特徴的よ。

  使い方次第で大きな財産になる」

律子「だから、何があっても、その声で歌を歌えるように、

  地道な訓練が必要なの」

律子「例えば、春香の声は、訓練次第でアイドルとして頂点を狙える才能よ」

春香「……いまさらフォローしなくたっていいですよーだ……」

52: 2012/03/30(金) 22:27:28.60 ID:bJbG4E8a0
律子「あら?これはプロデューサー殿も同じ考えなんだけど……」

春香「えー?!普段そんなこと言わないのに照れちゃうなーあはは!!!」

律子(音程さえどうにかなればね)
美希(チョロいの)亜美(チョロ過ぎ)真美(はるるん……チョロい)
雪歩(私もプロデューサーに褒めてほしいですぅ)

やよい「うっうー、よくわからないですけど、春香さんすごいですー!!」

律子「じゃあもう少しレッスンするわよー」

みんな「はーい!!!」


A部屋おわり

53: 2012/03/30(金) 22:29:08.09 ID:bJbG4E8a0
B部屋

響「みんなでカラオケなんて初めてだぞー」

P「さて」

P「こちらのカラオケ機種は最新機種だ」

P「始めから採点していくぞ」

伊織「前置きはいいから早く始めなさいよ!」

あずさ「……」

55: 2012/03/30(金) 22:30:29.01 ID:bJbG4E8a0
P「まず響!」

響「あ、自分からだなー」

P「いや。さっき俺から教わることは無いと言っていたな」

P「勝負だ」

響「お、なんか楽しそうだぞ!」

P「まず俺が歌う!」

―どっかのデュオの曲―

56: 2012/03/30(金) 22:31:39.50 ID:bJbG4E8a0
P「……ふっ、若干ミスがあったな……」97.000点

千早(…!)貴音(これは……)伊織(カッコいい……)真(凄い……)

P「さあ響、97点より上で勝ちだ」

響「わ、分かってるぞ……。も、持ち歌で行くさー!」

―私 shiny smile― 

59: 2012/03/30(金) 22:33:43.87 ID:bJbG4E8a0
響「や、やったか?」92.458点

P「残念。やってない」

響「う、うぎゃー!プロデューサー上手過ぎだぞー!」

千早「確かに……意外でしたね……」

P「そうでなきゃこの面子のレッスンなんてやらないさ」

60: 2012/03/30(金) 22:34:47.80 ID:bJbG4E8a0
P「まず、認識しなきゃいけないのは」

P「プロの肩書だけで勝手に歌が上手くなったりしないってことだ」

真「どういうことですか?」

貴音「どんな時でも不断に訓練を続け、より高みを目指さなくては……」

61: 2012/03/30(金) 22:36:17.93 ID:bJbG4E8a0
P「そういうことだな。デビューしたから、アイドルだから、

  持ち歌だから、そんなことで歌は上手くならん!下手は下手だ!」

響「うう……」

P「あ、響は上手いぞ?テクニックを意識せず90点出せればかなりの実力だ」

??「へっくし」ハルルンカゼー?

64: 2012/03/30(金) 22:39:24.11 ID:bJbG4E8a0
伊織「テクニック?」

P「ああ。いい機会だし、おさらいするか」

P「基本的な歌のテクニックとして、カラオケで判定してくれるのは、

  ビブラート、しゃくり、フォール、こぶし」

65: 2012/03/30(金) 22:41:48.22 ID:bJbG4E8a0
P「まずビブラート。

 音程が外れない程度に小刻みに上下に音を揺らすテクニック」

P「しゃくりは、

  半音程度低い音から本来の音へなめらかに上げるテクニック」

P「フォールは、逆に半音上からなめらかに下げるテクニック」

P「こぶしは、本来の音から一音程度、

 一瞬だけなめらかに上げてまた戻すテクニック」

P「ま、こぶしに関しては定義がいろいろだ。

 亜美真美専用という気がしないでもないが」

P「みつゆりとか、ちりめんとかいろいろあってなかなか面白いぞ、

 採点はされないけど」

66: 2012/03/30(金) 22:42:55.22 ID:bJbG4E8a0
P「ああ、このうち、ビブラート以外は採点には関係ない。癖と言ってもいい」

P「他にも、抑揚、ロングトーンの美しさ、リズム感が重要だな」

響「うぎゃー、おぼえきれないぞー!!」

真「いや、そこはプロとして憶えておこうよ」

P「まああまり気にしなくていい。音程が一番重要だ」

68: 2012/03/30(金) 22:45:08.06 ID:bJbG4E8a0
伊織(急にドキドキしてきたわ……)

P「じゃあ次……」

伊織(ドキッ)

P「貴音!Do-Dai!」

伊織「へ?」

千早「あまりその……四条さんのイメージでは……」

貴音「……行きます……!」

―突然告られちゃったぞ! どーしよ! (どーしろと?)―

69: 2012/03/30(金) 22:46:49.44 ID:bJbG4E8a0
貴音「いかがでしょうか?」91.732点

響「あれ?」あずさ「とってもかわいいわ~」
真(いいなあ……)伊織「やるわね…」

千早「四条さん……凄い!」

P「ふむ。あまりなじみがないはずだが、よくできたな!」

P「貴音と……あと響もそうだが、何でも歌える。」

P「それこそ、イメージに合わないような歌でもな」

71: 2012/03/30(金) 22:49:12.37 ID:bJbG4E8a0
P「今後は、さまざまなイメージの歌を歌わせてやりたい」

P「まあ、器用貧乏になってしまう可能性もあるが……」

P「大人しくて悲しげな響、元気でかわいい貴音」

P「本来のイメージにこういった要素を混ぜ込んでいければ、かなりプラスになる」

千早「……!!」

貴音「成程……そのような考え方もあるのですね……」

響「なんか照れるぞ///」

72: 2012/03/30(金) 22:50:35.94 ID:bJbG4E8a0
P「では次は……真!」

真「は、ハイ!」

P「きゅんっ!ヴァンパイアガール!」

伊織(それ、私だと思ってたのに……)

真「へへっ、ここでいい所見せて、ボクもかわいい歌歌わせて貰いますよ!」

―パッと舞って ガッとやって チュッと吸って haaaaaaaan!―

74: 2012/03/30(金) 22:52:56.40 ID:bJbG4E8a0
伊織(振りまでカンペキ…)

真「どうでした?!ボクも何でも歌えますよ!

 もっとかわいい歌とか!!」 89.121点

P「おう。まず……」真「まず?」

P「こういう激しい曲だとどうしても音程が取りにくくなる」

P「特に、ライブではダンスもやりながらだからな」

P「言いにくいですが、あずささん。体力のほうは、

 しっかり維持してくださいね」

あずさ「は、はい。頑張ります~」

76: 2012/03/30(金) 22:54:41.33 ID:bJbG4E8a0
真「はいはい!ボク何でもダンスできます!!」

P「そうダンスだ!!」

真「うわっ、びっくりした!今まであからさまに無視してたのに!」

P「真といえばダンス、ダンスと言えば激しい曲」

千早(やっぱり無視してるわね……)

P「そして真の持ち味は、ハスキーな低い声だ!」

P「そうなると、歌うのはカッコいいダンスチューン……」

78: 2012/03/30(金) 22:56:37.92 ID:bJbG4E8a0
真「……やっぱりそうですか……」

真「……そうですよね、持ち味を生かさないと……」

P「ではあるが……」

真(?)

79: 2012/03/30(金) 22:57:52.86 ID:bJbG4E8a0
P「真の声は、ハスキーでありながら透明感も保持している」

P「酒やたばこでかすれたような低さではないからな」

P「別れを歌う寂しげな歌が映えるんじゃないかな?」

P「それと、コミカルな表現も体当たりでこなす度量がある!」

80: 2012/03/30(金) 22:59:19.37 ID:bJbG4E8a0
P「しっとりした曲、かわいさもあるコミカルなダンスナンバーを

  交互に出したいと思ってる」

P(それに日本だと、カッコいいだけのダンスチューンって

 あんまり売れないんだよね)

真「……へへっ、期待してますよ」

81: 2012/03/30(金) 23:00:17.31 ID:bJbG4E8a0
P「さーて次は……伊織」

伊織「すすすスーパーアイドル伊織ちゃんの力を見せてあげるわ!!」
 (なんでみんな点数高いのよ……何歌わせる気よ……)

P「フタリの記憶を歌ってくれ」

伊織「へ?割と普通ね……」

―何も言わずにサヨナラするよ キミと出会えてすごく嬉しかったな―

83: 2012/03/30(金) 23:02:10.43 ID:bJbG4E8a0
伊織「ど、どうだったかしら?」89.010点

千早「やっぱりいい曲ね」貴音「真……良き歌です」
響「普段からこのくらいしおらしいといいさー」
真(それでもかわいいのがあきらめきれない)あずさ「かわいいわ~」

P「伊織、点数を気にし過ぎだ。いつもより上ずっていたぞ」

伊織「そ、そんなことないわよ~」

貴音「目が泳いでいますよ」

P「分析してみようか……。サビ以外で、

 低めが低くなりきらなかったようだな……」

88: 2012/03/30(金) 23:05:41.25 ID:bJbG4E8a0
千早「しゃくり項目が多いですね」

P「ああ、伊織は低めも甘い声で伸ばせるからな。

 この癖はいい特徴だと思う」

伊織「冷静に解説されるとなんだか変な気分ね……」

伊織「まあ、こうして目で見えるといいわね」

伊織「ボイストレーンングで指摘されても、ピンとこないこともあるし」

P「ああ、そうだな。相手が機械だから、

 機械的に判定してくれるし、目に見えやすい」

P「伊織はもうしばらくボーカル系のレッスンだなー」

93: 2012/03/30(金) 23:10:19.21 ID:bJbG4E8a0
伊織「なんでよ!」

P「俺は伊織を、765プロNo.1のオールラウンダーだと思ってる」

伊織「なななな何言ってんのよいきなり///」

P「伊織は、この歌を歌えば変だ、という歌がない」

P「どんな歌でも、自分のイメージに引きこんでしまえるんだ」

P「しかも、誰かの歌声と喧嘩する声質でもない」

94: 2012/03/30(金) 23:13:17.37 ID:bJbG4E8a0
伊織「当然ね!!にひひっ」

響「立ち直ったぞ……」あずさ「あらあら~」

P「まあそれも、きちんと歌えてこそだからな」

伊織「わかったわよ……」

95: 2012/03/30(金) 23:14:45.54 ID:bJbG4E8a0
P「もう大体わかったと思うけど」

P「A部屋は、ボーカルに難がある奴ら……と共に、

 既にコレという特徴がある奴らが集まってる(美希以外)」

P「一方こちらは、割と完成度が高く、何でも歌える、

 いろいろとチャレンジできる奴らを集めた」

P「今日この機会に、何か新たな自分を掴んでいってくれ」

96: 2012/03/30(金) 23:16:32.75 ID:bJbG4E8a0
P「さて、次は真打かな」

P「千早」

千早「はい……」

P「魔法をかけて!何か掴むんだ!!」

千早「はい!!」

―(Cast a spell on me!)ふふっ
(Cast a special   spell on me!)―

98: 2012/03/30(金) 23:17:35.41 ID:bJbG4E8a0
P「……これは……」93.121点

伊織「今私は何を見たの?」真「いいなあ…」あずさ「かわいいわね~」
貴音「何か別の次元を垣間見ました……」響「凄い!凄いぞ!」

P(帰ったらすぐにアレンジバージョンの企画書提出だな)

千早「……点数はあまり伸びませんでしたね……」

P「かなりアレンジしていたからな(でも93点、化け物だな)」

千早「でも……」

99: 2012/03/30(金) 23:19:56.98 ID:bJbG4E8a0
P「ふむ。ではカラオケで満点近い歌というものは

 どういうものか、聞かせてやろう」

P「隣に……だ。俺が歌う」

あずさ(来ましたね)

―私の隣にいて 触れてほしい―

100: 2012/03/30(金) 23:21:07.59 ID:bJbG4E8a0
千早「……」99.999点

P「どう思った?」

皆「……でも……」

P「正直に言え」

伊織「う、上手いんじゃない?」響「でもなんか、こんなもんかーって感じだぞ」
真「なんだか不自然……なのかな?」貴音「正直申し上げて……それほどとは」

千早「皆の歌のほうが明らかにいい歌です」

千早「今の歌は……まるでロボット。機械的に音を揺らしているだけで、

  感情の欠片もありません」

103: 2012/03/30(金) 23:22:46.91 ID:bJbG4E8a0
P「……その通りだ……」

P「所詮は採点するのは機械。俺は機械を騙しただけだ」

P「お前たちが相手にするのは、何十万、何百万という人間だ」

P「機械を相手にするんじゃない。感情を伝えろ」

P「ありとあらゆる方法で、ファンの感情を揺さぶるんだ」

106: 2012/03/30(金) 23:25:06.20 ID:bJbG4E8a0
P「これからレッスンを重ねて、

 お前たちの実力は途方もないものになるだろう」

P「でも、聞いている人間がいる、ということを忘れるなよ」

P「では、最後だ。本当に感情豊かな歌とはどういうものか」

P「あずささん。隣に…。本気でお願いします」

あずさ「あらあら、本気で、ですね~」

千早(採点を切った……?)

―そばにいると 約束をした あなたは―――嘘つきだね……―

107: 2012/03/30(金) 23:25:57.39 ID:bJbG4E8a0
千早「くっ…」真「ほえー…」響「はー…」貴音「真、素晴らしい……」
伊織(なんとなく気づいてたけど、アイドルの枠じゃ収まらないわよね)

P「あずささんは、アイドルのように歌ってもらう、ただそれだけのために

 レッスンをしてもらってる」

P「本当はシンガーで十分いけるんだが……」

あずさ「でも私は、アイドルがしたいですから」

P「……千早」

千早「……はい!」

108: 2012/03/30(金) 23:27:46.23 ID:bJbG4E8a0
P「まずはこのレベルだ」

P「最終的には、お前には今の歌の上を行ってもらう」

P「もちろん、あずささんもね」

P「そのうえで、ありとあらゆる歌を、歌わせよう」

P「……さて、目標の話はこれくらいで……

もうちょっとやったら、向こうの連中も呼んで騒ぐか!」

110: 2012/03/30(金) 23:28:40.70 ID:bJbG4E8a0
小鳥「ぴよ……カラオケ私も行きたい……」

社長「お?ついに歌う気になったかね?」


終わり

114: 2012/03/30(金) 23:31:53.99 ID:bJbG4E8a0
>>111
それもそうね
テイルズのCMとかどうしようかって感じだな

引用元: 千早「カラオケでボーカルレッスン……ですか?」