1: 2017/11/01(水) 23:38:17.702 ID:DbAaujE90
タプリス「黒奈さんは人形遣いなんですよね?」
黒奈「そう……」
タプリス「この前の掃除のときに土人形を操っていましたが、他にはどんなものを操れるのですか?」
黒奈「……気になるの?」
タプリス「べ、別に興味があるわけではありません! 勘違いしないで下さい!」
黒奈「……」ジー
タプリス「……少しだけなら興味あります」ボソッ
黒奈「そう……」
タプリス「この前の掃除のときに土人形を操っていましたが、他にはどんなものを操れるのですか?」
黒奈「……気になるの?」
タプリス「べ、別に興味があるわけではありません! 勘違いしないで下さい!」
黒奈「……」ジー
タプリス「……少しだけなら興味あります」ボソッ
2: 2017/11/01(水) 23:39:39.333 ID:DbAaujE90
黒奈「分かった……タプリスのために実演してみる……」
タプリス「よ、よろしくお願いします!」
黒奈「まずは……基本的に土が操りやすい……」
黒奈「それにお札を貼って……」ペタッ
黒奈「力を込める……」ピカー
土人形「」ペコッ
タプリス「おお……人形さんが挨拶しています! す、凄いですね……!」
タプリス「よ、よろしくお願いします!」
黒奈「まずは……基本的に土が操りやすい……」
黒奈「それにお札を貼って……」ペタッ
黒奈「力を込める……」ピカー
土人形「」ペコッ
タプリス「おお……人形さんが挨拶しています! す、凄いですね……!」
3: 2017/11/01(水) 23:40:44.162 ID:DbAaujE90
黒奈「後は、形を持ったもの……人形とかも操りやすい……」
タプリス「そうなんですか」
タプリス(お人形で遊ぶ黒奈さん……想像してみると可愛いですね!)クスッ
タプリス「……あっ!!」
黒奈「? タプリスどうしたの?」
タプリス「……」
タプリス「形あるものなら……」
タプリス「生きている物も操ることはできますか?」
タプリス「そうなんですか」
タプリス(お人形で遊ぶ黒奈さん……想像してみると可愛いですね!)クスッ
タプリス「……あっ!!」
黒奈「? タプリスどうしたの?」
タプリス「……」
タプリス「形あるものなら……」
タプリス「生きている物も操ることはできますか?」
4: 2017/11/01(水) 23:42:07.115 ID:DbAaujE90
黒奈「……できる」
タプリス「!!」
黒奈「やってみようか……?」
タプリス「……」
タプリス(な、なんでしょうか……私は今、知らないほうが幸せなことを知ろうとしています)
タプリス(でも……少し興味があるのも事実です。私は……)
タプリス「お、お願いします」
タプリス(好奇心には勝てませんでした)
黒奈「分かった……」
タプリス「!!」
黒奈「やってみようか……?」
タプリス「……」
タプリス(な、なんでしょうか……私は今、知らないほうが幸せなことを知ろうとしています)
タプリス(でも……少し興味があるのも事実です。私は……)
タプリス「お、お願いします」
タプリス(好奇心には勝てませんでした)
黒奈「分かった……」
5: 2017/11/01(水) 23:43:25.164 ID:DbAaujE90
黒奈「そこら辺の生き物は……」キョロキョロ
犬「ハッハッハッ」トコトコトコ
黒奈「いた……あの犬を操ってみる……」
タプリス「……」ドキドキ
黒奈「生き物の場合は……とても簡単……」
黒奈「あの犬に……お札を貼るだけ……」
犬「ハッハッハッ」トコトコトコ
黒奈「いた……あの犬を操ってみる……」
タプリス「……」ドキドキ
黒奈「生き物の場合は……とても簡単……」
黒奈「あの犬に……お札を貼るだけ……」
6: 2017/11/01(水) 23:44:07.014 ID:DbAaujE90
土人形「」トコトコ
犬「!?」バッ
犬「グルルルル……ワンワン!! ワンワン!!」
土人形「」ペタッ
犬「キャウン!?」ピカー
犬「……」
黒奈「……ね?」
犬「!?」バッ
犬「グルルルル……ワンワン!! ワンワン!!」
土人形「」ペタッ
犬「キャウン!?」ピカー
犬「……」
黒奈「……ね?」
7: 2017/11/01(水) 23:45:08.735 ID:DbAaujE90
タプリス(お札を貼った瞬間、あのワンちゃんが大人しくなりました……)
タプリス(これが黒奈さんの人形遣いとしての力……)
黒奈「命令……してみる……?」
タプリス「は、はい。それでは……お手!」
犬「……」スッ
タプリス「す、すごい! ちゃんとお手をしました!」
黒奈「喜んでもらえてなにより……」
タプリス「これも黒奈さんが操っているのですか?」
黒奈「いや……生き物の場合は……」
「命令だけで……動かすことが出来る」
タプリス(これが黒奈さんの人形遣いとしての力……)
黒奈「命令……してみる……?」
タプリス「は、はい。それでは……お手!」
犬「……」スッ
タプリス「す、すごい! ちゃんとお手をしました!」
黒奈「喜んでもらえてなにより……」
タプリス「これも黒奈さんが操っているのですか?」
黒奈「いや……生き物の場合は……」
「命令だけで……動かすことが出来る」
8: 2017/11/01(水) 23:46:32.760 ID:DbAaujE90
タプリス「!」
タプリス(……あれ? なにか違和感が……この違和感はなんだろう?)
黒奈「タプリス……どうだった?」
タプリス「えっ!?……ええ、黒奈さんの能力は凄いですね」
黒奈「……」フンス
タプリス「あの、ところで……あのワンちゃんはどうなるんですか?」
タプリス(……あれ? なにか違和感が……この違和感はなんだろう?)
黒奈「タプリス……どうだった?」
タプリス「えっ!?……ええ、黒奈さんの能力は凄いですね」
黒奈「……」フンス
タプリス「あの、ところで……あのワンちゃんはどうなるんですか?」
9: 2017/11/01(水) 23:47:46.505 ID:DbAaujE90
犬「……」
黒奈「……もう行っていいよ」
犬「……」トコトコ
タプリス「の、能力は解除しなくていいのですか?」
黒奈「……」
黒奈「安心して……私から50メートル離れると……勝手に解除されるから……」
タプリス「そ、そうですか……それなら良かったです」ホッ
黒奈「……」
黒奈「……もう行っていいよ」
犬「……」トコトコ
タプリス「の、能力は解除しなくていいのですか?」
黒奈「……」
黒奈「安心して……私から50メートル離れると……勝手に解除されるから……」
タプリス「そ、そうですか……それなら良かったです」ホッ
黒奈「……」
10: 2017/11/01(水) 23:51:16.566 ID:DbAaujE90
タプリス(しかし手慣れた動きでしたね……何回か試しているのでしょうか?)
タプリス(まあ、人形遣いですから色々なことを試行錯誤しているでしょうけど……)
タプリス(……! ちょ、ちょっと待ってください! もしかして……!)
タプリス「あの……黒奈さん」
黒奈「……?」
タプリス「流石に……人間は操れませんよね?」
タプリス(まあ、人形遣いですから色々なことを試行錯誤しているでしょうけど……)
タプリス(……! ちょ、ちょっと待ってください! もしかして……!)
タプリス「あの……黒奈さん」
黒奈「……?」
タプリス「流石に……人間は操れませんよね?」
11: 2017/11/01(水) 23:52:53.637 ID:DbAaujE90
黒奈「……」
黒奈「……操れる」
タプリス「えっ……」
タプリス(予想通りの返答でした……)
黒奈「特別に……タプリスに見せるね……」スタスタスタ
タプリス「あっ! く、黒奈さん!? 待ってください!」タッタッタッ
黒奈「……操れる」
タプリス「えっ……」
タプリス(予想通りの返答でした……)
黒奈「特別に……タプリスに見せるね……」スタスタスタ
タプリス「あっ! く、黒奈さん!? 待ってください!」タッタッタッ
12: 2017/11/01(水) 23:54:58.610 ID:DbAaujE90
タプリス「本当にするのですか?」
黒奈「うん……本気……」
まち子「……」スタスタスタ
黒奈「いた……あの人にしよう……」
タプリス(だ、大丈夫ですよね……いえ、問題ないはずです!)
タプリス(黒奈さんから一定の距離があれば、勝手に解除されるはずですから……!)
黒奈「うん……本気……」
まち子「……」スタスタスタ
黒奈「いた……あの人にしよう……」
タプリス(だ、大丈夫ですよね……いえ、問題ないはずです!)
タプリス(黒奈さんから一定の距離があれば、勝手に解除されるはずですから……!)
13: 2017/11/01(水) 23:57:03.928 ID:DbAaujE90
まち子「?」クルッ
まち子「……あなた達は一年生ね。何か私に用があるの?」
黒奈「はい……その体お借りします……」
まち子「え?」ペタッ ピカー
まち子「……!」
まち子「……」
タプリス(お札を貼った瞬間、この女性は力なく立っています……)
タプリス(それはまるで……操り人形のようです……)
まち子「……あなた達は一年生ね。何か私に用があるの?」
黒奈「はい……その体お借りします……」
まち子「え?」ペタッ ピカー
まち子「……!」
まち子「……」
タプリス(お札を貼った瞬間、この女性は力なく立っています……)
タプリス(それはまるで……操り人形のようです……)
14: 2017/11/01(水) 23:58:06.090 ID:DbAaujE90
黒奈「では……あなたのことを教えて……?」
まち子「はい……私はまち子。舞天高校2年のクラス委員長」
まち子「得意料理は麻婆豆腐で趣味はクロスワード、特技は暗算です。調理部に所属しています」
黒奈「ありがと……」
タプリス(まち子さんは自分の情報を暴露しました。ここまで黒奈さんの言ったとおりです)
まち子「はい……私はまち子。舞天高校2年のクラス委員長」
まち子「得意料理は麻婆豆腐で趣味はクロスワード、特技は暗算です。調理部に所属しています」
黒奈「ありがと……」
タプリス(まち子さんは自分の情報を暴露しました。ここまで黒奈さんの言ったとおりです)
16: 2017/11/01(水) 23:59:03.423 ID:DbAaujE90
黒奈「タプリスは……まち子にしてほしいことある……?」
タプリス「わ、私ですか!? いえ、ありません!」
黒奈「そう……」
まち子「……」
タプリス「……他にどんなことを命令できるのですか?」
黒奈「何でもできる……例えば……」
黒奈「まち子は今……好きな人はいる……?」
タプリス「!!」
まち子「いません」
黒奈「そう……」
タプリス(そのようなこともできるのですか……)
タプリス「わ、私ですか!? いえ、ありません!」
黒奈「そう……」
まち子「……」
タプリス「……他にどんなことを命令できるのですか?」
黒奈「何でもできる……例えば……」
黒奈「まち子は今……好きな人はいる……?」
タプリス「!!」
まち子「いません」
黒奈「そう……」
タプリス(そのようなこともできるのですか……)
18: 2017/11/02(木) 00:01:35.715 ID:OqfQu0w+0
黒奈「後は……さっきの犬のように行動も命令できる……」
黒奈「まち子……下着を脱いで……」
まち子「……」ヌギヌギ
タプリス「わ、わーーー!! まち子さん! 人前で下着を脱がなくていいですから///」
タプリス「黒奈さんも止めてください!」
黒奈「分かった……まち子、脱がなくていいよ……」
まち子「はい」ピタッ
タプリス(ほっ……良かったです。公衆の面前ですからね。まち子さんを変態さんにしなくて良かったです)
黒奈「まち子……下着を脱いで……」
まち子「……」ヌギヌギ
タプリス「わ、わーーー!! まち子さん! 人前で下着を脱がなくていいですから///」
タプリス「黒奈さんも止めてください!」
黒奈「分かった……まち子、脱がなくていいよ……」
まち子「はい」ピタッ
タプリス(ほっ……良かったです。公衆の面前ですからね。まち子さんを変態さんにしなくて良かったです)
19: 2017/11/02(木) 00:03:18.185 ID:OqfQu0w+0
タプリス「あっ! そういえば、このことはまち子さんの記憶に残りますか?」
黒奈「……残るよ」
タプリス「えっ!? それでは私達のことを覚えて……!」
黒奈「心配しないで……このことを忘れさせればいい……」
黒奈「まち子……『私達と出会った記憶をすべて忘れて』……」
まち子「はい。分かりました」
黒奈「もう行っていいよ……」
まち子「……」スタスタ
タプリス「……」
タプリス「あれでさっきまでのことを忘れたのですか?」
黒奈「問題ない……」
黒奈「……残るよ」
タプリス「えっ!? それでは私達のことを覚えて……!」
黒奈「心配しないで……このことを忘れさせればいい……」
黒奈「まち子……『私達と出会った記憶をすべて忘れて』……」
まち子「はい。分かりました」
黒奈「もう行っていいよ……」
まち子「……」スタスタ
タプリス「……」
タプリス「あれでさっきまでのことを忘れたのですか?」
黒奈「問題ない……」
21: 2017/11/02(木) 00:04:45.727 ID:OqfQu0w+0
まち子「……」スタスタスタ
まち子「あら? 私は何をしていたのかしら? さっきまで誰かと話していたような……」ウーン
まち子「……ん?」
まち子「!?」バッ
まち子(な、なんで……!)
まち子(なんで下着がずれているのよ///)カアア
まち子「あら? 私は何をしていたのかしら? さっきまで誰かと話していたような……」ウーン
まち子「……ん?」
まち子「!?」バッ
まち子(な、なんで……!)
まち子(なんで下着がずれているのよ///)カアア
22: 2017/11/02(木) 00:06:52.669 ID:OqfQu0w+0
黒奈「どうだった……? 私の能力は……」
タプリス「……」
タプリス「はっきりと言いますと……あなたの能力は危険です!」
タプリス「人を操るのは駄目です! 今すぐにやめてください!!」
黒奈「……」ショボン
タプリス「あっ……えーと、操るのは生き物意外にしてください! 生き物は絶対に駄目です!」
黒奈「タプリス……やっぱり優しいね」
タプリス「えっ!? あ、当たり前のことを言っただけです///」プイッ
黒奈「でも……それは無理……」
タプリス「!? く、黒奈さんそれはどういう――」
タプリス「……」
タプリス「はっきりと言いますと……あなたの能力は危険です!」
タプリス「人を操るのは駄目です! 今すぐにやめてください!!」
黒奈「……」ショボン
タプリス「あっ……えーと、操るのは生き物意外にしてください! 生き物は絶対に駄目です!」
黒奈「タプリス……やっぱり優しいね」
タプリス「えっ!? あ、当たり前のことを言っただけです///」プイッ
黒奈「でも……それは無理……」
タプリス「!? く、黒奈さんそれはどういう――」
23: 2017/11/02(木) 00:08:03.150 ID:OqfQu0w+0
ラフィエル「あら? タプちゃんではないですか」スタスタ
ガヴリール「よー、タプリス」トコトコ
タプリス「天真先輩! 白羽先輩!」
ラフィエル「……そちらの方は誰ですか? 見たところ悪魔の方のようですが……」
黒奈「お久しぶりですね……白羽先輩と天真先輩……」
ガヴリール「ん? 私達とどっかであったことあるか? ラフィはどうだ?」
ラフィエル「いえ……私も会ったことはありませんね……」
タプリス(なんだろう……この胸のざわつきは……一刻も早くここから立ち去らなければならないような……)
ガヴリール「よー、タプリス」トコトコ
タプリス「天真先輩! 白羽先輩!」
ラフィエル「……そちらの方は誰ですか? 見たところ悪魔の方のようですが……」
黒奈「お久しぶりですね……白羽先輩と天真先輩……」
ガヴリール「ん? 私達とどっかであったことあるか? ラフィはどうだ?」
ラフィエル「いえ……私も会ったことはありませんね……」
タプリス(なんだろう……この胸のざわつきは……一刻も早くここから立ち去らなければならないような……)
24: 2017/11/02(木) 00:09:29.250 ID:OqfQu0w+0
タプリス「あの……先輩方」
黒奈「タプリス」
タプリス「?」
黒奈「いいもの見せるね……」ピカー
タプリス「……えっ!? ちょっと待ってください! その二人は駄目で―――」
ガヴリール「……」
ラフィエル「……」
タプリス(ああ……遅かったです……操られてしまいました)
タプリス(なんとかして黒奈さんと距離を取らなければ……!)
黒奈「タプリス」
タプリス「?」
黒奈「いいもの見せるね……」ピカー
タプリス「……えっ!? ちょっと待ってください! その二人は駄目で―――」
ガヴリール「……」
ラフィエル「……」
タプリス(ああ……遅かったです……操られてしまいました)
タプリス(なんとかして黒奈さんと距離を取らなければ……!)
25: 2017/11/02(木) 00:15:06.396 ID:OqfQu0w+0
タプリス(……)
タプリス(……いえ、待ってください。そもそも、黒奈さんはお札をさっき貼りましたか?)
タプリス(私達と先輩たちの間には3歩の距離がありました。遠くもなく近くもない距離です……)
タプリス(黒奈さんはいつお札を、先輩方に気づかれることなく貼ったのでしょうか……?)
タプリス(……もしも最悪の状況を仮定するならば)
タプリス(……いえ、待ってください。そもそも、黒奈さんはお札をさっき貼りましたか?)
タプリス(私達と先輩たちの間には3歩の距離がありました。遠くもなく近くもない距離です……)
タプリス(黒奈さんはいつお札を、先輩方に気づかれることなく貼ったのでしょうか……?)
タプリス(……もしも最悪の状況を仮定するならば)
26: 2017/11/02(木) 00:16:06.288 ID:OqfQu0w+0
タプリス「黒奈さん……あなた、前から天真先輩達を……」
黒奈「うん……」
タプリス「!! も、元に戻してください」
黒奈「それはできない……」
タプリス「なぜですか!」
黒奈「頼まれたから……」
タプリス「た、頼まれた!? 一体、誰にですか!」
黒奈「月乃瀬先輩と胡桃沢先輩に……」
タプリス「そ、そんなはずはありません!
胡桃沢先輩はともかく月乃瀬先輩がそのようなことをするはずなど……!」
黒奈「うん……」
タプリス「!! も、元に戻してください」
黒奈「それはできない……」
タプリス「なぜですか!」
黒奈「頼まれたから……」
タプリス「た、頼まれた!? 一体、誰にですか!」
黒奈「月乃瀬先輩と胡桃沢先輩に……」
タプリス「そ、そんなはずはありません!
胡桃沢先輩はともかく月乃瀬先輩がそのようなことをするはずなど……!」
27: 2017/11/02(木) 00:17:27.233 ID:OqfQu0w+0
「いいえ、黒奈ちゃんの言っていることは本当よ」
タプリス「へ?」クルッ
ヴィーネ「私が黒奈ちゃんにガヴを操れるようにと頼んだのよ」
タプリス「つ、月乃瀬先輩……」
サターニャ「そもそも黒奈、タプリスに知られていいの?」
黒奈「問題……ありません……」
タプリス「胡桃沢先輩も……」ジリッ
タプリス(ここから逃げだしたい……しかし、天真先輩達を置いていくわけには……!)チラッ
タプリス「へ?」クルッ
ヴィーネ「私が黒奈ちゃんにガヴを操れるようにと頼んだのよ」
タプリス「つ、月乃瀬先輩……」
サターニャ「そもそも黒奈、タプリスに知られていいの?」
黒奈「問題……ありません……」
タプリス「胡桃沢先輩も……」ジリッ
タプリス(ここから逃げだしたい……しかし、天真先輩達を置いていくわけには……!)チラッ
28: 2017/11/02(木) 00:18:48.381 ID:OqfQu0w+0
ヴィーネ「ん? タプちゃんどうしたの?」
タプリス「……どうもこうもありません!」
タプリス「天真先輩達を操って、どうするつもりですか!!」
サターニャ「どうするつもりかって…‥?」
ヴィーネ「うーん、そうね……大体、恋人がするようなことをしているわね。私もサターニャも変なことはしてないわ」
タプリス「こ、恋人!?」
ヴィーネ「そうよ、私とガヴは付き合っているのよ」
サターニャ「私はラフィエルとね!」
タプリス「……どうもこうもありません!」
タプリス「天真先輩達を操って、どうするつもりですか!!」
サターニャ「どうするつもりかって…‥?」
ヴィーネ「うーん、そうね……大体、恋人がするようなことをしているわね。私もサターニャも変なことはしてないわ」
タプリス「こ、恋人!?」
ヴィーネ「そうよ、私とガヴは付き合っているのよ」
サターニャ「私はラフィエルとね!」
29: 2017/11/02(木) 00:19:54.987 ID:OqfQu0w+0
タプリス「それは……命令によって天真先輩達にそう思い込ませているのですか?」
ヴィーネ「いえ、両想いだったわよ」
タプリス「……! そんなことは信じられません!」
ヴィーネ「そんなことはないわよ。ガヴに聞いてみましょうか」
ヴィーネ「ねえ、ガヴ。私のことはどう思ってる?」
ガヴリール「ヴィーネのことか? 好きだよ」
タプリス「そんなものは偽りです! やっぱり、信じられません!」
サターニャ「まあ、信じられなくても構わないわ」
ヴィーネ「黒奈ちゃん、タプちゃんの記憶は消去するよね?」
黒奈「はい……します」
ヴィーネ「いえ、両想いだったわよ」
タプリス「……! そんなことは信じられません!」
ヴィーネ「そんなことはないわよ。ガヴに聞いてみましょうか」
ヴィーネ「ねえ、ガヴ。私のことはどう思ってる?」
ガヴリール「ヴィーネのことか? 好きだよ」
タプリス「そんなものは偽りです! やっぱり、信じられません!」
サターニャ「まあ、信じられなくても構わないわ」
ヴィーネ「黒奈ちゃん、タプちゃんの記憶は消去するよね?」
黒奈「はい……します」
30: 2017/11/02(木) 00:21:11.695 ID:OqfQu0w+0
タプリス「……!」ダッ
タプリス(ここは逃げないと……! 私まで操られたら誰が天真先輩達を助けるんですか!)
黒奈「タプリス……」
「止まって」
タプリス「!!」ピタッ
タプリス(えっ……体がまったく動きません……)
タプリス(ここは逃げないと……! 私まで操られたら誰が天真先輩達を助けるんですか!)
黒奈「タプリス……」
「止まって」
タプリス「!!」ピタッ
タプリス(えっ……体がまったく動きません……)
31: 2017/11/02(木) 00:22:50.123 ID:OqfQu0w+0
ヴィーネ「さてと……ガヴ、そろそろ暗くなるから帰りましょうか」スタスタ
ガヴリール「そうだな。ネトゲのイベントがあるから、早く帰らないとな」スタスタ
ヴィーネ「もう! ちゃんと夕飯の準備を手伝ってよね?」スタスタ
ガヴリール「分かってるよ」スタスタ
タプリス「て、天真先輩! 助けてください!」
サターニャ「私達も帰るわよ! ラフィエル着いてきなさい!」
ラフィエル「あっ! 待ってくださいサターニャさん!」タッタッタッ
タプリス「白羽先輩……!」
ガヴリール「そうだな。ネトゲのイベントがあるから、早く帰らないとな」スタスタ
ヴィーネ「もう! ちゃんと夕飯の準備を手伝ってよね?」スタスタ
ガヴリール「分かってるよ」スタスタ
タプリス「て、天真先輩! 助けてください!」
サターニャ「私達も帰るわよ! ラフィエル着いてきなさい!」
ラフィエル「あっ! 待ってくださいサターニャさん!」タッタッタッ
タプリス「白羽先輩……!」
32: 2017/11/02(木) 00:24:24.417 ID:OqfQu0w+0
黒奈「タプリス……」
タプリス「な、なんですか……」ビクビク
黒奈「……怯えないで。ひどいことはしない……」
黒奈「タプリス、『今日起こったことは全部忘れて』……」
タプリス「……」ビクッ
タプリス「……」
タプリス「……あれ!? 私はここで何をしていたんでしたっけ?」
タプリス「何か大切なことを忘れているような……?」ウーン
タプリス「な、なんですか……」ビクビク
黒奈「……怯えないで。ひどいことはしない……」
黒奈「タプリス、『今日起こったことは全部忘れて』……」
タプリス「……」ビクッ
タプリス「……」
タプリス「……あれ!? 私はここで何をしていたんでしたっけ?」
タプリス「何か大切なことを忘れているような……?」ウーン
33: 2017/11/02(木) 00:26:44.310 ID:OqfQu0w+0
黒奈「タプリス」
タプリス「あっ! 黒奈さん!」
黒奈「それじゃあ……帰ろう……」
タプリス「はい、黒奈さん!」
黒奈「それと……聞き忘れてた」
タプリス「なんですか?」
「タプリスは誰が好き?」
タプリス「……」
タプリス「もちろん黒奈さんですよ!」
黒奈「そう……それは良かった……」ニヤァ
THE END ~お人形遊び~
タプリス「あっ! 黒奈さん!」
黒奈「それじゃあ……帰ろう……」
タプリス「はい、黒奈さん!」
黒奈「それと……聞き忘れてた」
タプリス「なんですか?」
「タプリスは誰が好き?」
タプリス「……」
タプリス「もちろん黒奈さんですよ!」
黒奈「そう……それは良かった……」ニヤァ
THE END ~お人形遊び~
34: 2017/11/02(木) 00:28:18.352 ID:OqfQu0w+0
終わり
もっと色んなSS増えて
もっと色んなSS増えて
35: 2017/11/02(木) 00:28:56.941
なんかバットエンドと同じ匂いがする...
乙
乙
37: 2017/11/02(木) 00:33:06.881
乙
黒奈が千咲じゃなくてタプリス呼びなのは故意?
黒奈が千咲じゃなくてタプリス呼びなのは故意?
38: 2017/11/02(木) 00:39:57.955 ID:OqfQu0w+0
>>37
わざとです
すでに操られているという前提です
わざとです
すでに操られているという前提です
41: 2017/11/02(木) 01:25:35.591
乙乙
怖い
怖い
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