1: 2012/03/17(土) 00:48:40.04 ID:wSSoLEvm0
「やっぱり海は良いねー!プロデューサー」
青い空、白い雲、そして透き通るようなビーチ
自分が生まれ育った島。うーん、懐かしい
隣には、大好きな彼がいる
「そうだな。響はこんなに良い環境で育ったんだな」
彼が優しく微笑みながら、近づいてくる
青い空、白い雲、そして透き通るようなビーチ
自分が生まれ育った島。うーん、懐かしい
隣には、大好きな彼がいる
「そうだな。響はこんなに良い環境で育ったんだな」
彼が優しく微笑みながら、近づいてくる
5: 2012/03/17(土) 00:52:20.10 ID:wSSoLEvm0
「でしょ!? 自分で言うのもなんだけど、ここは凄く良い所なんだ!」
故郷を褒められて、テンションが上がってしまう
「ははっ、響は本当に元気だな。はしゃぎまわる姿が良く似合うよ」
……むぅ、なんか子供扱いされてる気がする
確かに背は低いけど、そこそこスタイルにも自信あるのに……
「おいおい、そんな顔するなって」
故郷を褒められて、テンションが上がってしまう
「ははっ、響は本当に元気だな。はしゃぎまわる姿が良く似合うよ」
……むぅ、なんか子供扱いされてる気がする
確かに背は低いけど、そこそこスタイルにも自信あるのに……
「おいおい、そんな顔するなって」
7: 2012/03/17(土) 00:55:11.94 ID:wSSoLEvm0
彼の、少し申し訳なさそうな顔
ちょっとだけ、悪戯してみようかな
「どうせ自分はお子様ですよーだ」
拗ねた顔をして、そっぽを向いてみる
優しい彼の事だ、きっと心配して、声をかけてくるに違いない
「悪かったよ響。機嫌を直してくれないか?」
ちょっとだけ、悪戯してみようかな
「どうせ自分はお子様ですよーだ」
拗ねた顔をして、そっぽを向いてみる
優しい彼の事だ、きっと心配して、声をかけてくるに違いない
「悪かったよ響。機嫌を直してくれないか?」
9: 2012/03/17(土) 00:59:11.86 ID:wSSoLEvm0
ほら、やっぱりね
「別に、機嫌が悪いわけじゃないよ」
むしろ、機嫌は良い
貴方と一緒にいられるのだから
嬉しくって、顔もにやけちゃう
「ぷ……あははっ」
「別に、機嫌が悪いわけじゃないよ」
むしろ、機嫌は良い
貴方と一緒にいられるのだから
嬉しくって、顔もにやけちゃう
「ぷ……あははっ」
10: 2012/03/17(土) 01:02:22.40 ID:wSSoLEvm0
しまった。我慢できなくて、思わず噴出しちゃった
そっと彼の方へ顔を向けると、困ったような顔で笑っていた
「響、あまりからかわないでくれ。どうしようか本気で困ったよ」
「ごめんごめん、プロデューサーの困った顔が面白くて……あははは!」
あー楽しいな! ちょっと前までは、こんな関係になれるとは思いもしなかったのに
今はこうしていられる事が、何よりも嬉しい
そっと彼の方へ顔を向けると、困ったような顔で笑っていた
「響、あまりからかわないでくれ。どうしようか本気で困ったよ」
「ごめんごめん、プロデューサーの困った顔が面白くて……あははは!」
あー楽しいな! ちょっと前までは、こんな関係になれるとは思いもしなかったのに
今はこうしていられる事が、何よりも嬉しい
12: 2012/03/17(土) 01:05:14.91 ID:wSSoLEvm0
そして、うーん……幸せってやつなのかな
「なぁ、響」
あれ? 怒らせちゃったかな、すごく真剣な顔だ
「ごめんっ! そんなに怒るとは、思わなかったんだ」
「……」
うぅ……無言が怖いよ
「なぁ、響」
あれ? 怒らせちゃったかな、すごく真剣な顔だ
「ごめんっ! そんなに怒るとは、思わなかったんだ」
「……」
うぅ……無言が怖いよ
13: 2012/03/17(土) 01:08:49.16 ID:wSSoLEvm0
「本当にごめん、プロデューサー! 自分謝るからっ!!」
「……」
うわーん! 自分、どうすればいいの!?
「くくっ……あははは」
どうしよう……って、あれ?
「あははっ、これでおあいこだろ?」
「……」
うわーん! 自分、どうすればいいの!?
「くくっ……あははは」
どうしよう……って、あれ?
「あははっ、これでおあいこだろ?」
14: 2012/03/17(土) 01:11:20.12 ID:wSSoLEvm0
「えっ、プロデューサー怒って……あれ?」
「こんな事で怒らないよ。さっきの仕返しだ」
……あーっ! やられた!
「プロデューサーの馬鹿っ! ……えへへ、でも怒ってなくて良かった」
もぅ……自分、泣きそうだったぞ
でも、怒ってなくて本当に良かった
「こんな事で怒らないよ。さっきの仕返しだ」
……あーっ! やられた!
「プロデューサーの馬鹿っ! ……えへへ、でも怒ってなくて良かった」
もぅ……自分、泣きそうだったぞ
でも、怒ってなくて本当に良かった
15: 2012/03/17(土) 01:15:42.10 ID:wSSoLEvm0
「……響」
すっ、と彼の手が頬に添えられる
大きな手、けれど、優しい手
「2人っきりの時は、名前で呼んでも良いんだぞ?」
「うぅ……恥ずかしいよ」
プロデューサーの真っ直ぐな視線
すっ、と彼の手が頬に添えられる
大きな手、けれど、優しい手
「2人っきりの時は、名前で呼んでも良いんだぞ?」
「うぅ……恥ずかしいよ」
プロデューサーの真っ直ぐな視線
16: 2012/03/17(土) 01:18:47.54 ID:wSSoLEvm0
そんなに見つめられると、照れちゃうでしょ!
「そ、そんな真面目な顔しないでよっ! プロデューサー……」
貴方に、そんな風に見つめられたら、自分……
目を閉じた彼の顔が、ゆっくりと近づいてくる
あ……キスしちゃうんだ
目を開けたままだと、ルール違反かな?
「そ、そんな真面目な顔しないでよっ! プロデューサー……」
貴方に、そんな風に見つめられたら、自分……
目を閉じた彼の顔が、ゆっくりと近づいてくる
あ……キスしちゃうんだ
目を開けたままだと、ルール違反かな?
17: 2012/03/17(土) 01:21:14.56 ID:wSSoLEvm0
わっ! ち、近い! 目を閉じなきゃ
ぎゅっと目を閉じて、唇が触れ合うのを待つ
うぅ……どきどきする
まだかな、まだなのかな
……あれ?
唇に感触がない
ぎゅっと目を閉じて、唇が触れ合うのを待つ
うぅ……どきどきする
まだかな、まだなのかな
……あれ?
唇に感触がない
19: 2012/03/17(土) 01:24:40.72 ID:wSSoLEvm0
薄く目を開けてみると、プロデューサーはいなかった
ぱっと周囲を見渡しても人1人見当たらない
「プロデューサーどこー? 自分1人にしないでよーっ!」
大きな声を出しても反応はない
ビーチに1人ぼっち、波の音だけが寂しく響いている
「……プロデューサーの馬鹿ーっ!!」
ぱっと周囲を見渡しても人1人見当たらない
「プロデューサーどこー? 自分1人にしないでよーっ!」
大きな声を出しても反応はない
ビーチに1人ぼっち、波の音だけが寂しく響いている
「……プロデューサーの馬鹿ーっ!!」
20: 2012/03/17(土) 01:27:28.30 ID:wSSoLEvm0
がばりと体を起こす
体を起こす? あれ? なんかおかしいぞ
「……夢?」
海も砂浜も無い。あるのは見慣れた部屋の風景
この風景こそが現実であり、先ほどの出来事が夢なのだ
「うぎゃー! 恥ずかしすぎる、自分どうしちゃったの!?」
体を起こす? あれ? なんかおかしいぞ
「……夢?」
海も砂浜も無い。あるのは見慣れた部屋の風景
この風景こそが現実であり、先ほどの出来事が夢なのだ
「うぎゃー! 恥ずかしすぎる、自分どうしちゃったの!?」
22: 2012/03/17(土) 01:30:24.75 ID:wSSoLEvm0
本当にどうかしてる
自分とあの人は、アイドルとプロデューサー、それ以上でも以下でも無い。……今のところは
1年前に、自分の気持ちは伝えたんだ
言葉の意味は伝わってないはずだけど
うーん……頭がこんがらがってきた
難しく考えるのは止めて、朝の準備だ
自分とあの人は、アイドルとプロデューサー、それ以上でも以下でも無い。……今のところは
1年前に、自分の気持ちは伝えたんだ
言葉の意味は伝わってないはずだけど
うーん……頭がこんがらがってきた
難しく考えるのは止めて、朝の準備だ
24: 2012/03/17(土) 01:33:40.81 ID:wSSoLEvm0
まずは顔を洗って、さっぱりすることにしよう
ぐーっと背伸びをして、体のところどころを動かしてみる
うん、今日も調子良さそうだ
次は、顔を洗いに行こう
「ひゃー! 冷たい!」
蛇口から出る水は冷たくて、火照った頬に気持ち良い
ぐーっと背伸びをして、体のところどころを動かしてみる
うん、今日も調子良さそうだ
次は、顔を洗いに行こう
「ひゃー! 冷たい!」
蛇口から出る水は冷たくて、火照った頬に気持ち良い
26: 2012/03/17(土) 01:36:46.63 ID:wSSoLEvm0
「おーい、響。おはよう」
え?
「ん? どうしたんだ」
まだ、夢から覚めてないないのかな?
自分を呼ぶ声は、さっき夢で聞いた声と同じ
「うぎゃー! ぷ、プロデューサー!? どうしてここにいるの?」
え?
「ん? どうしたんだ」
まだ、夢から覚めてないないのかな?
自分を呼ぶ声は、さっき夢で聞いた声と同じ
「うぎゃー! ぷ、プロデューサー!? どうしてここにいるの?」
27: 2012/03/17(土) 01:39:29.09 ID:wSSoLEvm0
「おいおい、響がそれを言うのか……」
「え……えっ!? どういうこと? 自分が……えええええ!」
「お前がここにいろって、言ったんじゃないか」
……あーっ! 思い出した!
プロデューサーがハリウッドから帰ってきて
島に戻った自分の所まで来てくれて
「え……えっ!? どういうこと? 自分が……えええええ!」
「お前がここにいろって、言ったんじゃないか」
……あーっ! 思い出した!
プロデューサーがハリウッドから帰ってきて
島に戻った自分の所まで来てくれて
28: 2012/03/17(土) 01:42:21.67 ID:wSSoLEvm0
自分がプロデューサーに、島にいてほしいってお願いしたんだ
事務所のみんなや、家族に無理を言って、自分のお願いを聞いてもらったけど
ちょっと強引だったかな?
でも、1年間も会えなかったし、自分を放っておいた罰ってことで……良いよね?
「あははっ! 自分すっかり忘れてたよ、ごめんごめん」
「まったく……日本に帰ってから、すぐこっちに来たってのに」
事務所のみんなや、家族に無理を言って、自分のお願いを聞いてもらったけど
ちょっと強引だったかな?
でも、1年間も会えなかったし、自分を放っておいた罰ってことで……良いよね?
「あははっ! 自分すっかり忘れてたよ、ごめんごめん」
「まったく……日本に帰ってから、すぐこっちに来たってのに」
29: 2012/03/17(土) 01:45:39.16 ID:wSSoLEvm0
「うー、ごめんってば! それに、プロデューサーは頑張りすぎだから、少しくらい休んだ方がいいよ」
休める時には休まなくちゃ
体は大事にしないとね
「そうか? ま、活動準備期間と思えば良いのかな?」
「そうそう! ここでエネルギーを蓄えてから、また頑張るぞ! なんくるないさー!」
とびっきりの笑顔で、宣言をする
休める時には休まなくちゃ
体は大事にしないとね
「そうか? ま、活動準備期間と思えば良いのかな?」
「そうそう! ここでエネルギーを蓄えてから、また頑張るぞ! なんくるないさー!」
とびっきりの笑顔で、宣言をする
31: 2012/03/17(土) 01:48:22.13 ID:wSSoLEvm0
「あはは、わかったよ。あ、それとタオル使って」
あ……まだ顔を拭いてなかった。パジャマ代わりのTシャツが濡れちゃってる
「ありがとう、プロデューサー」
「どういたしまして」
よし、顔も拭いたし、活動開始だ
「まずは朝ごはんだねっ! 今日は何かなー」
あ……まだ顔を拭いてなかった。パジャマ代わりのTシャツが濡れちゃってる
「ありがとう、プロデューサー」
「どういたしまして」
よし、顔も拭いたし、活動開始だ
「まずは朝ごはんだねっ! 今日は何かなー」
33: 2012/03/17(土) 01:51:34.49 ID:wSSoLEvm0
実家は良いね。自分で作らなくても、ご飯があるんだから
1人暮らしの時とは大違いだ
家族で食卓につく。訳ではなく、ご飯はプロデューサーの部屋で食べる
みんなで食べよう、とは言ってみたけど、「さすがにそれは……」と遠慮されちゃった
自分がお世話になった人だから、と、母さんは大歓迎してくれたのになー
1人で食べるのも寂しいと思って、いつも自分が勝手に付き合っている
1人暮らしの時とは大違いだ
家族で食卓につく。訳ではなく、ご飯はプロデューサーの部屋で食べる
みんなで食べよう、とは言ってみたけど、「さすがにそれは……」と遠慮されちゃった
自分がお世話になった人だから、と、母さんは大歓迎してくれたのになー
1人で食べるのも寂しいと思って、いつも自分が勝手に付き合っている
35: 2012/03/17(土) 01:54:21.27 ID:wSSoLEvm0
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでしたっ!」
はー、お腹いっぱいだ
食後にさんぴん茶を飲んで、一息いれる
「この島での生活は大丈夫そう?」
「ああ。みんな良い人だし、何より環境が良いな」
「ごちそうさまでしたっ!」
はー、お腹いっぱいだ
食後にさんぴん茶を飲んで、一息いれる
「この島での生活は大丈夫そう?」
「ああ。みんな良い人だし、何より環境が良いな」
36: 2012/03/17(土) 01:57:21.66 ID:wSSoLEvm0
「でしょでしょ! なんたって、自分が育ったところなんだからさ」
「あはは、そうだな」
ずっと、この島で生活しちゃえば?
と、何回か言いかけた事があるけど、流石にそれは言えなかった
プロデューサーは、まだまだやりたい事があるだろうしね
だから、この言葉は胸にしまっておこう
「あはは、そうだな」
ずっと、この島で生活しちゃえば?
と、何回か言いかけた事があるけど、流石にそれは言えなかった
プロデューサーは、まだまだやりたい事があるだろうしね
だから、この言葉は胸にしまっておこう
37: 2012/03/17(土) 02:00:50.96 ID:wSSoLEvm0
「ねぇねぇ、プロデューサー。今日はどうする?」
「そうだなぁ、買い物に行きたいんだけど、付き合ってくれるか?」
「良いけど、なに買うの?」
「生活用品と、後は雑誌かな? 日本の情報は絶っていたから、色々と情報収集だよ」
「そっか、じゃあ片付けたら出発さー!」
この季節、まだシーズンに入ってないから、民宿の手伝いも無い
「そうだなぁ、買い物に行きたいんだけど、付き合ってくれるか?」
「良いけど、なに買うの?」
「生活用品と、後は雑誌かな? 日本の情報は絶っていたから、色々と情報収集だよ」
「そっか、じゃあ片付けたら出発さー!」
この季節、まだシーズンに入ってないから、民宿の手伝いも無い
38: 2012/03/17(土) 02:03:57.84 ID:wSSoLEvm0
今日の予定は決定
プロデューサーを、1日貸切だ
……何日間、貸切できるかな
食器を片付けて、身支度をして、あ……大人っぽい感じでいこう
成長した、我那覇響を見せ付けてやるんだ
「よーし! じゃあ、これとこれとー」
プロデューサーを、1日貸切だ
……何日間、貸切できるかな
食器を片付けて、身支度をして、あ……大人っぽい感じでいこう
成長した、我那覇響を見せ付けてやるんだ
「よーし! じゃあ、これとこれとー」
39: 2012/03/17(土) 02:06:49.74 ID:wSSoLEvm0
「おーい、響。準備できたぞ」
おっと、急がなくちゃ
最後に髪を纏めて……完璧だ
「お待たせ、プロデューサー。出発だー!」
「ああ、行こうか。お? 大人っぽい服装だな」
そうでしょ! 自分だってこういう格好できるんだから
おっと、急がなくちゃ
最後に髪を纏めて……完璧だ
「お待たせ、プロデューサー。出発だー!」
「ああ、行こうか。お? 大人っぽい服装だな」
そうでしょ! 自分だってこういう格好できるんだから
40: 2012/03/17(土) 02:09:43.85 ID:wSSoLEvm0
「どう? 似合うかな?」
くるりと回って、ポーズをとってみる
「ああ、とても綺麗だと思うぞ」
普通に返された
「えっ!? ……うぅ」
うー、ちょっとは期待してたけど、そんな風に言われると照れるよ
くるりと回って、ポーズをとってみる
「ああ、とても綺麗だと思うぞ」
普通に返された
「えっ!? ……うぅ」
うー、ちょっとは期待してたけど、そんな風に言われると照れるよ
42: 2012/03/17(土) 02:12:23.04 ID:wSSoLEvm0
プロデューサーって、こんなストレートに褒めたりしたっけ?
でっかいアメリカで生活すると、こんなふうになるのかな……
「どうした、響?」
まぁ、いっか。今日は楽しもう!
「なんでもないよ、プロデューサー! ちゃんと自分についてきてね」
「よろしく頼むよ」
でっかいアメリカで生活すると、こんなふうになるのかな……
「どうした、響?」
まぁ、いっか。今日は楽しもう!
「なんでもないよ、プロデューサー! ちゃんと自分についてきてね」
「よろしく頼むよ」
45: 2012/03/17(土) 02:15:26.54 ID:wSSoLEvm0
2人で肩を並べて歩く
「あったかくて、気持ち良いねーっ!」
ぽかぽかしてて、良い気持ち
本土の方はまだ寒いだろうけど
「そうだな、何だか眠くなっちゃうよ」
そう言って、あくびをかみころす
「あったかくて、気持ち良いねーっ!」
ぽかぽかしてて、良い気持ち
本土の方はまだ寒いだろうけど
「そうだな、何だか眠くなっちゃうよ」
そう言って、あくびをかみころす
46: 2012/03/17(土) 02:18:45.09 ID:wSSoLEvm0
もう、だらしないな
「あははっ、まだお昼にもなってないよ?」
「しっかりと眠ったんだけどな。ここはゆっくりとしてて、ついつい」
プロデューサーの普段の生活を考えれば、こんなにゆっくりとした生活はできないだろう
自分たちのために、駆けずり回って仕事を取ってきて
夜遅くまで事務所に残って、色々と作業をして
「あははっ、まだお昼にもなってないよ?」
「しっかりと眠ったんだけどな。ここはゆっくりとしてて、ついつい」
プロデューサーの普段の生活を考えれば、こんなにゆっくりとした生活はできないだろう
自分たちのために、駆けずり回って仕事を取ってきて
夜遅くまで事務所に残って、色々と作業をして
48: 2012/03/17(土) 02:21:46.16 ID:wSSoLEvm0
休日も、急に仕事が入ったりして
そんな毎日の繰り返し。自分たち、プロデューサーに負担ばかりかけちゃったな
「ま、あったかいから仕方ないさー。でも、今日は眠気も吹き飛ぶくらい遊んじゃうよっ!」
だから、この島ではゆっくりしてもらおう。自分の相手はしてもらうけどね
「ははっ、お手柔らかにな」
「ふっふっふ、どうしよっかなー」
そんな毎日の繰り返し。自分たち、プロデューサーに負担ばかりかけちゃったな
「ま、あったかいから仕方ないさー。でも、今日は眠気も吹き飛ぶくらい遊んじゃうよっ!」
だから、この島ではゆっくりしてもらおう。自分の相手はしてもらうけどね
「ははっ、お手柔らかにな」
「ふっふっふ、どうしよっかなー」
49: 2012/03/17(土) 02:32:41.13 ID:wSSoLEvm0
なんてことない会話をしながら目的地へ
そこで、プロデューサーのお目当てのものを買うことにする
途中、何人かの知り合いと話しをした。その内容は恥ずかしいから、ちょっと言えない
うちなーぐちで話してたから、プロデューサーに聞かれても大丈夫のはず
自分とプロデューサーは、まだそういう関係じゃないんだ
「響、顔が赤いけど大丈夫か?」と言われた時はあせったけど
そこで、プロデューサーのお目当てのものを買うことにする
途中、何人かの知り合いと話しをした。その内容は恥ずかしいから、ちょっと言えない
うちなーぐちで話してたから、プロデューサーに聞かれても大丈夫のはず
自分とプロデューサーは、まだそういう関係じゃないんだ
「響、顔が赤いけど大丈夫か?」と言われた時はあせったけど
51: 2012/03/17(土) 02:35:49.31 ID:wSSoLEvm0
「これで、当分は大丈夫かな?」
「足りなかったら、また買いに来ればいいでしょ」
「それもそうか」
目的の物は買えたみたいだ
「じゃあ、次は自分に付き合ってもらおうかなー」
「ああ、良いぞ」
「足りなかったら、また買いに来ればいいでしょ」
「それもそうか」
目的の物は買えたみたいだ
「じゃあ、次は自分に付き合ってもらおうかなー」
「ああ、良いぞ」
52: 2012/03/17(土) 02:38:55.49 ID:wSSoLEvm0
時間はお昼を過ぎたくらい
まだまだ時間はたっぷりだ。プロデューサーを引っ張り回しちゃおう
「まずはお昼ごはんだね。プロデューサーご馳走様ですっ!」
長丁場だから、腹ごしらえしないとね
「えっ? 奢り確定か!? ……仕方ないなぁ」
「えへへ、ありがとっ!」
まだまだ時間はたっぷりだ。プロデューサーを引っ張り回しちゃおう
「まずはお昼ごはんだね。プロデューサーご馳走様ですっ!」
長丁場だから、腹ごしらえしないとね
「えっ? 奢り確定か!? ……仕方ないなぁ」
「えへへ、ありがとっ!」
53: 2012/03/17(土) 02:43:10.70 ID:wSSoLEvm0
プロデューサーのリクエストで、お昼ごはんはソーキそばにした
美味しいのに、本土じゃ全然食べられない
プロデューサーは気に入ったらしく、満足そうな顔をしていた
お昼ごはん、ご馳走さまです
それからお土産屋さんを覗いたり、雑貨を見たり、洋服を見たり、色々な場所をまわった
時間が経つのがやけに早く感じる
美味しいのに、本土じゃ全然食べられない
プロデューサーは気に入ったらしく、満足そうな顔をしていた
お昼ごはん、ご馳走さまです
それからお土産屋さんを覗いたり、雑貨を見たり、洋服を見たり、色々な場所をまわった
時間が経つのがやけに早く感じる
55: 2012/03/17(土) 02:46:42.60 ID:wSSoLEvm0
「あー楽しかった!」
うーん、やっぱり買い物は楽しい
恋人同士の時間って、こんな感じなのかな
……今のやっぱ無し! うぅ……
顔、赤くなってないかな
「響は元気だな。ちょっと疲れちゃったよ」
うーん、やっぱり買い物は楽しい
恋人同士の時間って、こんな感じなのかな
……今のやっぱ無し! うぅ……
顔、赤くなってないかな
「響は元気だな。ちょっと疲れちゃったよ」
56: 2012/03/17(土) 02:50:13.80 ID:wSSoLEvm0
「えー! そんな歳じゃないでしょー?」
自分とだって、そんなには変わらないはず
だから、一緒に買い物したり、2人の時間を過ごしてもおかしくない……はず
「もっと運動した方がいいかなぁ」
「うんうん、その方が良いよ」
いぬ美たちの散歩に付き合わせようかな
自分とだって、そんなには変わらないはず
だから、一緒に買い物したり、2人の時間を過ごしてもおかしくない……はず
「もっと運動した方がいいかなぁ」
「うんうん、その方が良いよ」
いぬ美たちの散歩に付き合わせようかな
57: 2012/03/17(土) 02:53:24.00 ID:wSSoLEvm0
良い運動にもなるし、きっと楽しいさー
「そうだ! 良いこと思いついた!」
「ん? なんだ?」
ふっふっふー
「ちょっとした散歩だよ! 良いものを見せてあげるね」
少し寄り道
「そうだ! 良いこと思いついた!」
「ん? なんだ?」
ふっふっふー
「ちょっとした散歩だよ! 良いものを見せてあげるね」
少し寄り道
58: 2012/03/17(土) 02:56:10.90 ID:wSSoLEvm0
帰るには遠回りになるけど、自分のお気に入りの場所に連れて行ってあげよう
気に入ってくれると良いな
「それじゃ、しゅっぱーつ!」
くるりと方向転換
「あっ! 待ってくれよ、響」
「急がないと、置いていっちゃうぞー」
気に入ってくれると良いな
「それじゃ、しゅっぱーつ!」
くるりと方向転換
「あっ! 待ってくれよ、響」
「急がないと、置いていっちゃうぞー」
60: 2012/03/17(土) 02:59:12.61 ID:wSSoLEvm0
「……やれやれ」
少し呆れたような顔をして、自分の隣に追いつく
もぅ、そんな顔しないでってば
ちゃんと良いもの見せてあげるからさ
「で、どこに向かってるんだ?」
「んー? まだ秘密だよ」
少し呆れたような顔をして、自分の隣に追いつく
もぅ、そんな顔しないでってば
ちゃんと良いもの見せてあげるからさ
「で、どこに向かってるんだ?」
「んー? まだ秘密だよ」
61: 2012/03/17(土) 03:02:42.66 ID:wSSoLEvm0
少し意地の悪いお返しをしてみる
「まったく……期待して良いのか?」
「うん! 任せるさー」
響ガイドにお任せだよ
10分も歩くと、だんだんと潮の匂いがしてくる
落ち着く匂いだね
「まったく……期待して良いのか?」
「うん! 任せるさー」
響ガイドにお任せだよ
10分も歩くと、だんだんと潮の匂いがしてくる
落ち着く匂いだね
63: 2012/03/17(土) 03:05:32.68 ID:wSSoLEvm0
「おっ、何だか潮の匂いがしてきたな」
「うん、もう少しで着くからね」
自分も来るのは久しぶりだ
自分のお気に入りの場所
お気に入りの風景
さぁ、この坂をのぼれば見えてくる
「うん、もう少しで着くからね」
自分も来るのは久しぶりだ
自分のお気に入りの場所
お気に入りの風景
さぁ、この坂をのぼれば見えてくる
64: 2012/03/17(土) 03:09:32.28 ID:wSSoLEvm0
「おお! 綺麗だな」
プロデューサーから声があがる
「でしょ? ここから見る夕日はとっても綺麗なんだ」
一面に広がる海と、ゆっくりと水平線に沈む太陽
空の青と、太陽の赤。二つが混ざりあうようで
とても綺麗
プロデューサーから声があがる
「でしょ? ここから見る夕日はとっても綺麗なんだ」
一面に広がる海と、ゆっくりと水平線に沈む太陽
空の青と、太陽の赤。二つが混ざりあうようで
とても綺麗
65: 2012/03/17(土) 03:12:07.58 ID:wSSoLEvm0
「砂浜の方に行ってみようよ」
「……」
「プロデューサー?」
ちらりと横を見てみる
「ん? ああ、そうしようか」
「どうしたの?」
「……」
「プロデューサー?」
ちらりと横を見てみる
「ん? ああ、そうしようか」
「どうしたの?」
66: 2012/03/17(土) 03:15:22.56 ID:wSSoLEvm0
「あまりにも綺麗でさ。ちょっと見入っちゃったよ」
「そっか。気にいってもらえて良かったさー」
連れてきて良かった
「ああ、ありがとうな。響」
優しい声。優しい笑顔
自分だけに向けられた視線に、どきりとした
「そっか。気にいってもらえて良かったさー」
連れてきて良かった
「ああ、ありがとうな。響」
優しい声。優しい笑顔
自分だけに向けられた視線に、どきりとした
69: 2012/03/17(土) 03:18:17.37 ID:wSSoLEvm0
「えっ……あのぅ、うぅ……」
うぎゃー! うまく喋れないよ……
でも、頑張れ自分
「も~っ、馬鹿! 早く砂浜に行くよー」
馬鹿は自分だ。ごめんねプロデューサー
強引に、プロデューサーを引っ張る
うぎゃー! うまく喋れないよ……
でも、頑張れ自分
「も~っ、馬鹿! 早く砂浜に行くよー」
馬鹿は自分だ。ごめんねプロデューサー
強引に、プロデューサーを引っ張る
71: 2012/03/17(土) 03:21:26.16 ID:wSSoLEvm0
「あっ、おい響! 引っ張るなって」
道路から砂浜へ
うぅ……勢いだけで動いちゃったけど、どうしよう
「響? どうしたんだ」
「えっ? あっ! ……ごめん」
気づかなかったけど、いつの間にかプロデューサーの手を握ってた
道路から砂浜へ
うぅ……勢いだけで動いちゃったけど、どうしよう
「響? どうしたんだ」
「えっ? あっ! ……ごめん」
気づかなかったけど、いつの間にかプロデューサーの手を握ってた
72: 2012/03/17(土) 03:24:23.01 ID:wSSoLEvm0
男の人らしい大きな手のひら
暖かいプロデューサーの手のひら
好きな人の手のひら
離さないといけないのに、離すことができない
困らせてはいけないのに
「プロデューサー……このままでも、良い……かな?」
暖かいプロデューサーの手のひら
好きな人の手のひら
離さないといけないのに、離すことができない
困らせてはいけないのに
「プロデューサー……このままでも、良い……かな?」
74: 2012/03/17(土) 03:27:44.15 ID:wSSoLEvm0
まだ、この暖かさを感じていたい
「仕方ないな、少しだけだぞ」
観念したような顔で、でも声は優しかった
「じゃあ、もう少しだけ……このままで」
離さないように、離れないように
きゅっと手を繋ぎなおした
「仕方ないな、少しだけだぞ」
観念したような顔で、でも声は優しかった
「じゃあ、もう少しだけ……このままで」
離さないように、離れないように
きゅっと手を繋ぎなおした
75: 2012/03/17(土) 03:30:20.00 ID:wSSoLEvm0
「ああ……」
やっぱり、自分はこの人が好きなんだ
自分の気持ちに嘘はつけないよ
こんな気持ちのままでいたら、おかしくなっちゃう
「プロデューサー」
「どうした?」
やっぱり、自分はこの人が好きなんだ
自分の気持ちに嘘はつけないよ
こんな気持ちのままでいたら、おかしくなっちゃう
「プロデューサー」
「どうした?」
76: 2012/03/17(土) 03:33:12.35 ID:wSSoLEvm0
「……なんでもない」
プロデューサーはどうなのかな?
どきどきしてるのかな?
「今日の響はやけにおとなしいな」
誰のせいだと思ってるの
これを本気で言ってるのだったら
プロデューサーはどうなのかな?
どきどきしてるのかな?
「今日の響はやけにおとなしいな」
誰のせいだと思ってるの
これを本気で言ってるのだったら
78: 2012/03/17(土) 03:36:21.67 ID:wSSoLEvm0
ベテランの役者さんか、ものすごい鈍感に決まってる
後者に決まってるんだけどね
「はぁ……」
考え込んでたのが、馬鹿馬鹿しくなってきた
自分は自分らしくいこう
名残惜しいけど、繋いだ手を離す
後者に決まってるんだけどね
「はぁ……」
考え込んでたのが、馬鹿馬鹿しくなってきた
自分は自分らしくいこう
名残惜しいけど、繋いだ手を離す
79: 2012/03/17(土) 03:39:22.17 ID:wSSoLEvm0
プロデューサーの顔を見上げて、気持ちをぶつけるんだ
「ねぇ、プロデューサー。前に自分が言ったこと覚えてる?」
「言ったこと?」
「うん。『かなさんどー』って言葉」
どきどきしすぎて、言葉に詰まりそうになる
「あれか。どんな意味なのか知りたかったんだよ」
「ねぇ、プロデューサー。前に自分が言ったこと覚えてる?」
「言ったこと?」
「うん。『かなさんどー』って言葉」
どきどきしすぎて、言葉に詰まりそうになる
「あれか。どんな意味なのか知りたかったんだよ」
80: 2012/03/17(土) 03:42:19.97 ID:wSSoLEvm0
教えてあげるよ
本土の人は知らない
こっちの、愛の言葉を
「『かなさんどー』の意味はね……」
とくん、とくん、と胸の鼓動が高鳴る
「『かなさんどー』、はね……」
本土の人は知らない
こっちの、愛の言葉を
「『かなさんどー』の意味はね……」
とくん、とくん、と胸の鼓動が高鳴る
「『かなさんどー』、はね……」
83: 2012/03/17(土) 03:45:14.69 ID:wSSoLEvm0
すぅ、と息を吸って
「『好きです』って、意味なんだ。これが自分の気持ちだよ」
あの日、自分はこの人に告白をしたんだ
かなさんどー
貴方が、好きです
これが自分の気持ち、自分の伝えたい言葉
「『好きです』って、意味なんだ。これが自分の気持ちだよ」
あの日、自分はこの人に告白をしたんだ
かなさんどー
貴方が、好きです
これが自分の気持ち、自分の伝えたい言葉
85: 2012/03/17(土) 03:48:19.07 ID:wSSoLEvm0
「なぁ、響」
「なに?」
どんな返事をされるのかな
「気持ちは嬉しいよ。……でもさ、今はその気持ちに答えることはできない」
聞きたくなかった言葉だ
「そう……だよね。あははっ、ごめんね! 困らせるようなこと言っちゃって」
「なに?」
どんな返事をされるのかな
「気持ちは嬉しいよ。……でもさ、今はその気持ちに答えることはできない」
聞きたくなかった言葉だ
「そう……だよね。あははっ、ごめんね! 困らせるようなこと言っちゃって」
86: 2012/03/17(土) 03:51:34.78 ID:wSSoLEvm0
あーあ、振られちゃった
自分の気持ちは一方通行だったみたい
うぅ……嫌だな。この気持ち
あはは……涙が止まらないや
「ちょっと待て響! 泣くなって、話を最後まで聞いてくれ」
泣くなって……自分だって泣きたくないよ
自分の気持ちは一方通行だったみたい
うぅ……嫌だな。この気持ち
あはは……涙が止まらないや
「ちょっと待て響! 泣くなって、話を最後まで聞いてくれ」
泣くなって……自分だって泣きたくないよ
87: 2012/03/17(土) 03:54:25.53 ID:wSSoLEvm0
「そんな事言われたって……無理だよ……うぅ」
「……はぁ」
……あっ
ほっぺたにそえられる手
彼の手が、自分の涙を拭ってくれる
少し迷っているような、遠慮しているような、そんな手つき
「……はぁ」
……あっ
ほっぺたにそえられる手
彼の手が、自分の涙を拭ってくれる
少し迷っているような、遠慮しているような、そんな手つき
88: 2012/03/17(土) 03:57:08.19 ID:wSSoLEvm0
優しくて、暖かい手の感触に、また胸の鼓動が早くなる
「俺はさ、お前ともっと上を目指したいんだ。そのためにハリウッドに行ったんだぞ?」
そうなの? でも、そんな事、一言も言ってなかった
「ちょっと恥ずかしいから、俺からは言えなかったんだ」
そんな事言われたら、自分だって恥ずかしいよ
恥ずかしいけど、それよりも嬉しい
「俺はさ、お前ともっと上を目指したいんだ。そのためにハリウッドに行ったんだぞ?」
そうなの? でも、そんな事、一言も言ってなかった
「ちょっと恥ずかしいから、俺からは言えなかったんだ」
そんな事言われたら、自分だって恥ずかしいよ
恥ずかしいけど、それよりも嬉しい
90: 2012/03/17(土) 04:00:48.41 ID:wSSoLEvm0
「うん」
「1年は長かったよ。お前の事も凄く心配だった、ちゃんと活動できてるのかさ」
「……うん」
「あははは、今思えばずっと響の事を考えてたんだな、俺は」
うー、こんな場面で笑わないでよ
「俺も、響と同じ気持ちだったみたいだな」
「1年は長かったよ。お前の事も凄く心配だった、ちゃんと活動できてるのかさ」
「……うん」
「あははは、今思えばずっと響の事を考えてたんだな、俺は」
うー、こんな場面で笑わないでよ
「俺も、響と同じ気持ちだったみたいだな」
91: 2012/03/17(土) 04:03:36.82 ID:wSSoLEvm0
「えっ……じゃあ、プロデューサーも?」
「そうみたいだ、でも今はそれを口にはしない。俺はまだ、お前のプロデューサーなんだから」
優しい笑顔で彼はそう言う
そんな顔で見ないでよ……
そんな顔されたら、自分また泣いちゃうよ
「ぐすっ、うぅ……うわぁーん!」
「そうみたいだ、でも今はそれを口にはしない。俺はまだ、お前のプロデューサーなんだから」
優しい笑顔で彼はそう言う
そんな顔で見ないでよ……
そんな顔されたら、自分また泣いちゃうよ
「ぐすっ、うぅ……うわぁーん!」
93: 2012/03/17(土) 04:06:53.67 ID:wSSoLEvm0
さっきと違う、悲しくない涙
あははっ、嬉しくても涙って出ちゃうんだね
悲しくて泣いて、今度は嬉しくて泣いて
自分の涙は大忙しだ
「泣かないでくれって、俺が悪い奴みたいじゃないか」
ふんっ! 自分を1年間もほったらかしにしたんだから、じゅうぶん悪い奴だ
あははっ、嬉しくても涙って出ちゃうんだね
悲しくて泣いて、今度は嬉しくて泣いて
自分の涙は大忙しだ
「泣かないでくれって、俺が悪い奴みたいじゃないか」
ふんっ! 自分を1年間もほったらかしにしたんだから、じゅうぶん悪い奴だ
94: 2012/03/17(土) 04:09:43.78 ID:wSSoLEvm0
……でも、許してあげよう
こうして自分の所へ来てくれたんだし
自分の気持ちも、きちんと伝えることができた
貴方からの返事は、まだもらえないけど、貴方の気持ちを感じることができた
さっきまでは、悲しくて悲しくて、雨の日のようにどんよりした気分だったけど
今はもう、太陽がきらめく晴天の日のように気分が良い
こうして自分の所へ来てくれたんだし
自分の気持ちも、きちんと伝えることができた
貴方からの返事は、まだもらえないけど、貴方の気持ちを感じることができた
さっきまでは、悲しくて悲しくて、雨の日のようにどんよりした気分だったけど
今はもう、太陽がきらめく晴天の日のように気分が良い
96: 2012/03/17(土) 04:12:16.93 ID:wSSoLEvm0
「お、泣き止んでくれたか。良い子だな、響」
くしゃり、と、自分の髪をなでてくれる
照れくさいけど、気持ち良い
「もぅ! もっと優しくなでてよっ! それに子供扱いしないでほしいぞ」
「おっと、悪い」
泣いてすっきりしたせいか、元気が出てきた
くしゃり、と、自分の髪をなでてくれる
照れくさいけど、気持ち良い
「もぅ! もっと優しくなでてよっ! それに子供扱いしないでほしいぞ」
「おっと、悪い」
泣いてすっきりしたせいか、元気が出てきた
97: 2012/03/17(土) 04:15:11.10 ID:wSSoLEvm0
そうだ。少し意地悪をしてやろう
「ねぇ、プロデューサー!」
「ん?」
次の目標が決まったよ
トップアイドルにはなれたけど
まだ1番になってないことがある
「ねぇ、プロデューサー!」
「ん?」
次の目標が決まったよ
トップアイドルにはなれたけど
まだ1番になってないことがある
99: 2012/03/17(土) 04:18:40.10 ID:wSSoLEvm0
「いつか、いつかね」
いつになるかはわからないけど
絶対になってみせる
この想いは止められないんだから
「自分、プロデューサーの1番になりたいっ!」
プロデューサーの胸に飛び込む
いつになるかはわからないけど
絶対になってみせる
この想いは止められないんだから
「自分、プロデューサーの1番になりたいっ!」
プロデューサーの胸に飛び込む
100: 2012/03/17(土) 04:21:52.76 ID:wSSoLEvm0
自分の新しいスタートライン
これからが勝負だね
ゴールは長いかもしれないけど
きっと、大丈夫
なんたって、自分完璧なんだからね!
おしまい
これからが勝負だね
ゴールは長いかもしれないけど
きっと、大丈夫
なんたって、自分完璧なんだからね!
おしまい
105: 2012/03/17(土) 04:24:14.77 ID:wSSoLEvm0
読んでくれた人に感謝を
響の良さが伝わるといいな
響の良さが伝わるといいな
106: 2012/03/17(土) 04:25:36.47
乙乙
引用元: 響「『かなさんどー』の意味はね……」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります