1: 2017/07/16(日) 11:51:11.862 ID:0pOklXF00
タプリス「うぅ……お掃除に手間取ってしまってこんな時間になってしまいました……」
タプリス「……みんな帰っちゃいましたね」
タプリス「……よし!じゃあ私も帰りましょう!」
タタタタ
タプリス「あっ……」
ザーザー
タプリス「……みんな帰っちゃいましたね」
タプリス「……よし!じゃあ私も帰りましょう!」
タタタタ
タプリス「あっ……」
ザーザー
2: 2017/07/16(日) 11:51:29.022 ID:0pOklXF00
タプリス「雨……ですか」
タプリス「うぅ……傘もってませんよぉ」
タプリス「……どうしましょう」
「どうしたの?」
タプリス「こっ、この声は!」
タプリス「うぅ……傘もってませんよぉ」
タプリス「……どうしましょう」
「どうしたの?」
タプリス「こっ、この声は!」
3: 2017/07/16(日) 11:51:51.093 ID:0pOklXF00
ヴィーネ「あ、もしかして傘ないの?」
タプリス「つ、月乃瀬先輩!」
ヴィーネ「私の傘入る?」
タプリス「そ、その手には乗りません!」
ヴィーネ「……でも風邪引いちゃうわよ?」
タプリス「……」
ヴィーネ「……ほら」スッ
タプリス「……お願いします」
タプリス「つ、月乃瀬先輩!」
ヴィーネ「私の傘入る?」
タプリス「そ、その手には乗りません!」
ヴィーネ「……でも風邪引いちゃうわよ?」
タプリス「……」
ヴィーネ「……ほら」スッ
タプリス「……お願いします」
4: 2017/07/16(日) 11:52:22.905 ID:0pOklXF00
タプリス「……」
ヴィーネ「……」
タプリス「す、すいません、さっきは。つい反射的に……」
ヴィーネ「いいのよ、ちょっとずつでも慣れていければ」
タプリス「……はい」
ヴィーネ「……」
タプリス「す、すいません、さっきは。つい反射的に……」
ヴィーネ「いいのよ、ちょっとずつでも慣れていければ」
タプリス「……はい」
6: 2017/07/16(日) 11:53:28.475 ID:0pOklXF00
ヴィーネ「それにしてもどうしてこんな時間まで残ってたの?」
タプリス「それが、今日掃除当番で、掃除おわってみんな帰ってからも隅っこのホコリとかこだわってしまって、気付いたらこんな時間に……」
ヴィーネ「あ、分かる!隅っこのホコリとか掃除しないと気が済まないわよね!」
タプリス「も、もしかして月乃瀬先輩も掃除で?」
ヴィーネ「うん、そうよ!まあ私は掃除当番じゃなかったんだけど、気になってしまってついうっかり……」
ヴィーネ「……こんなこと悪魔らしくないってのは分かってるんだけどね……」
タプリス「それが、今日掃除当番で、掃除おわってみんな帰ってからも隅っこのホコリとかこだわってしまって、気付いたらこんな時間に……」
ヴィーネ「あ、分かる!隅っこのホコリとか掃除しないと気が済まないわよね!」
タプリス「も、もしかして月乃瀬先輩も掃除で?」
ヴィーネ「うん、そうよ!まあ私は掃除当番じゃなかったんだけど、気になってしまってついうっかり……」
ヴィーネ「……こんなこと悪魔らしくないってのは分かってるんだけどね……」
8: 2017/07/16(日) 11:53:56.193 ID:0pOklXF00
タプリス(……前々から思ってましたけど)
タプリス(……本当にこの人悪魔なんでしょうか)
タプリス「……月乃瀬先輩ってほんとに悪魔なんですか?」
ヴィーネ「た、タプちゃんにまでそう言われるなんて……!」ガーン
タプリス「えっ!あっ、あの……その……」
タプリス(……本当にこの人悪魔なんでしょうか)
タプリス「……月乃瀬先輩ってほんとに悪魔なんですか?」
ヴィーネ「た、タプちゃんにまでそう言われるなんて……!」ガーン
タプリス「えっ!あっ、あの……その……」
9: 2017/07/16(日) 11:54:24.136 ID:0pOklXF00
タプリス「つ、月乃瀬先輩は立派な悪魔だと思いますっ!」
ヴィーネ「ど、どのへんが?」
タプリス「え、えーと、髪の毛が紫なところが悪魔らしいと言いますか……その……」
ヴィーネ「か、髪の毛……?」
タプリス「いや、えっと……」
ヴィーネ「……大丈夫よ、タプちゃん」
ヴィーネ「励ましてくれてありが……」
ヴィーネ「あっ、危ない!」
タプリス「え?」
ヴィーネ「ど、どのへんが?」
タプリス「え、えーと、髪の毛が紫なところが悪魔らしいと言いますか……その……」
ヴィーネ「か、髪の毛……?」
タプリス「いや、えっと……」
ヴィーネ「……大丈夫よ、タプちゃん」
ヴィーネ「励ましてくれてありが……」
ヴィーネ「あっ、危ない!」
タプリス「え?」
11: 2017/07/16(日) 11:54:43.583 ID:0pOklXF00
トラック「ブオーン」
バッシャー
ヴィーネ「……ヘクシュッ」
タプリス「つ、月乃瀬先輩!」
ヴィーネ「うぅ……やられたわ、タプちゃんは大丈夫?」
タプリス「私は大丈夫です……でも」
ヴィーネ「ヘクチッ」
タプリス「あわわわわ、風邪ひきますよ!」
バッシャー
ヴィーネ「……ヘクシュッ」
タプリス「つ、月乃瀬先輩!」
ヴィーネ「うぅ……やられたわ、タプちゃんは大丈夫?」
タプリス「私は大丈夫です……でも」
ヴィーネ「ヘクチッ」
タプリス「あわわわわ、風邪ひきますよ!」
12: 2017/07/16(日) 11:55:18.589 ID:0pOklXF00
タプリス「そうだ!このマフラー!」
タプリス「月乃瀬先輩!このマフラーで暖を!」
ヴィーネ「……でも汚れちゃうわよ?」
タプリス「いいんです!元々先輩が庇ってくれなかったら汚れてましたから!」
ヴィーネ「……ありがとね、タプちゃん」
タプリス「いえいえ!当然ですよ!」
タプリス「月乃瀬先輩!このマフラーで暖を!」
ヴィーネ「……でも汚れちゃうわよ?」
タプリス「いいんです!元々先輩が庇ってくれなかったら汚れてましたから!」
ヴィーネ「……ありがとね、タプちゃん」
タプリス「いえいえ!当然ですよ!」
13: 2017/07/16(日) 11:55:42.972 ID:0pOklXF00
ヴィーネ「……とっても暖かい」
タプリス「良かったです!」
ヴィーネ「……ヘクチッ」
タプリス「あわわわわ」
タプリス「わ、私このまま走って帰りますので、月乃瀬先輩はこのまま家に」
ヴィーネ「いいって、送っていくわよ」
タプリス「でも」
ヴィーネ「それだとタプちゃんも風邪ひいちゃうかもしれないから、ほら」
タプリス「良かったです!」
ヴィーネ「……ヘクチッ」
タプリス「あわわわわ」
タプリス「わ、私このまま走って帰りますので、月乃瀬先輩はこのまま家に」
ヴィーネ「いいって、送っていくわよ」
タプリス「でも」
ヴィーネ「それだとタプちゃんも風邪ひいちゃうかもしれないから、ほら」
14: 2017/07/16(日) 11:56:05.369 ID:0pOklXF00
タプリス「……でも」
ヴィーネ「こういう時は先輩の言うことを聞くべきよ?」
タプリス「……ありがとうございます」
ヴィーネ「うん♪」
タプリス(……この人はどこまで天使なんでしょう)
ヴィーネ「こういう時は先輩の言うことを聞くべきよ?」
タプリス「……ありがとうございます」
ヴィーネ「うん♪」
タプリス(……この人はどこまで天使なんでしょう)
15: 2017/07/16(日) 11:56:52.048 ID:0pOklXF00
タプリス「あ、ここです!ありがとうございました!」
ヴィーネ「へー、ここなのね!」
タプリス「はい!では、月乃瀬先輩もお気をつけて!さよなら!」
ヴィーネ「はーい!ありがとね!バイバイ!タプちゃん!」
タプリス「……あ、ちょっと待ってください!」
ヴィーネ「ん?どうしたの?」
タプリス(確かにこの人は悪魔だけど)
ヴィーネ「へー、ここなのね!」
タプリス「はい!では、月乃瀬先輩もお気をつけて!さよなら!」
ヴィーネ「はーい!ありがとね!バイバイ!タプちゃん!」
タプリス「……あ、ちょっと待ってください!」
ヴィーネ「ん?どうしたの?」
タプリス(確かにこの人は悪魔だけど)
16: 2017/07/16(日) 11:57:17.512 ID:0pOklXF00
タプリス(……でも)
タプリス(……ちょっとくらいなら大丈夫ですよね)
タプリス「あっ、あの……いつかまたお茶でもいきませんか?おっ、お礼がしたくて……」
ヴィーネ「……!」
ヴィーネ「もちろんよっ!」
おわり
タプリス(……ちょっとくらいなら大丈夫ですよね)
タプリス「あっ、あの……いつかまたお茶でもいきませんか?おっ、お礼がしたくて……」
ヴィーネ「……!」
ヴィーネ「もちろんよっ!」
おわり
18: 2017/07/16(日) 12:00:19.154
いい導入だ
お茶会編はよ
お茶会編はよ
20: 2017/07/16(日) 12:10:24.411
乙
21: 2017/07/16(日) 12:11:26.631
タプリス家にあげてくれなくてワロタ
引用元: タプリス「悪魔」
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