「マカイター」

この機械は相手の戦闘力を数値化し、調べる事が出来きます。

頭に装着して正しく使って下さい。


人間（成人）の基準値：33～40

悪魔と天使（成人）の基準値：20～130

上限値：100万

下限値：0.1

なお、１１以上の数値は有効数字２桁で、１以上１０以下の数値では１刻みで、１未満の数値では０．１刻みで数値が表示されます。

（注）上限値100万を超える戦闘力を測定した場合、爆発することがあるので注意してください。

サターニャ「へぇ。なかなかかっこいいじゃない。気に入ったわ」

サターニャ「早速私の戦闘力を測ってみましょう」

ﾋﾟﾋﾟ

・サタニキア：100Ａ

サターニャ「へぇ、１００Ａか。思ったより低いけど、まぁいいでしょ」

サターニャ「でも、このAって何の単位なのかしら？　まぁ、悪魔（ＡＫＵＭＡ）とかエンジェル（ＡＮＧＥＬ）のＡでしょ」

委員長「あ、胡桃沢さん」

田中「その片眼鏡何？」

上野「ちょっとかっこいいね」

サターニャ「そうでしょ！　あんたとは気が合いそうね！！」

ﾋﾟﾋﾟ

・まち子：６０Ａ

・田中：３２Ａ

・上野：２８Ａ

サターニャ「（委員長が６０Ａ！？　人間にしてはずいぶん強いわね）」

まち子「かっこいいかどうかは分からないけど、おしゃれ眼鏡は学校に付けたら駄目よ」

サターニャ「分かってるわよ！！　これはおしゃれじゃなくてかっこいいから付けてるから大丈夫って事でしょ」

まち子「全然分かってないわね」

サターニャ「他に誰の戦闘力を測ろうかしらね」

サターニャ「あ、グラサンが歩いてる」

ﾋﾟﾋﾟ

・グラサン：８０Ａ

サターニャ「さすがに強いわね」

グラサン「胡桃沢」

サターニャ「ん？　なに」

グラサン「その片眼鏡どうした？　もしかして目が悪くなったのか」

サターニャ「ああ、これ？　かっこいいからかけてるのよ！！」

グラサン「今日は見逃してやる。明日は外せよ」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

サターニャ「は、はい」

サターニャ「今日中に全員測っちゃわないと」

サターニャ「次は……タプリスを測りましょう！」

サターニャ「あ、ここにいたのね」

タプリス「なんですか、胡桃沢先輩」

ﾋﾟﾋﾟ

・タプリス：１２Ａ

サターニャ「弱！　基準値以下じゃない！！」

タプリス「弱いとは何ですか！！」

サターニャ「まぁ、強いとは思ってなかったけど、たった１２Ａって」

タプリス「また私に何かするつもりですね！！　そうはさせませんよ！！」

サターニャ「あんたみたいな駄目天使、１００Ａである私は相手にしないわよ」

タプリス「１２とか１００とか何言っているんですか！！」

サターニャ「１２Aのあんたには関係のない話よ。それより、ガヴリールかヴィネットかラフィエルの居場所って知ってる？」

タプリス「白羽先輩なら、先ほど物品庫の前で見かけましたが」

サターニャ「そう、せいぜい強くなりなさいよ、１２Ａ！！」

タプリス「だから１２Ａってなんなんですか！！」

ラフィ「あ、サターニャさん。その眼鏡どうしたんですか？」

サターニャ「これ？　かっこいいでしょ！！」

ラフィ「ちょいダ……かっこいいです！！」

サターニャ「今ちょいダサって言いかけたでしょ！！」

ﾋﾟﾋﾟ

・ラフィエル：１３０Ａ

サターニャ「私より３０Ａも強い！！　一体どういうことなのよ！！」

ラフィ「え？　３０Ａ？」

サターニャ「絶対あんたより強くなってやるからね！！」

ラフィ「強くなる？」

サターニャ「負けないから！！！」

サターニャ「後はガヴリールとヴィネットね、一体どこにいるのかしら」

サターニャ「ヴィネットは同じ悪魔で強いから８０Ａ、ガヴリールは１Ａが妥当ってとこでしょうね！！　あっはははははははは！！」

ヴィーネ『それでサターニャを家にあがらせてね』

ガヴ『面白そうな話だな。もっと聞かせてくれ』

サターニャ「あ、やっと見つけた。ガヴリール！　ヴィネット！」

ﾋﾟﾋﾟ

・ガヴリール：230000Ａ

・ヴィネット：530000Ａ

サターニャ「な、なによこれ……。零がいっぱいあるわ。一十百千万十万……２３万と５３万」

ヴィーネ「あ、サターニャ」

ガヴ「こんな所で会うなんて奇遇だな」

サターニャ「600000……750000……900000……まだ上がるの！？」

ﾎﾞﾝ

サターニャ「壊れた」

ヴィーネ「ちょっと！　今眼鏡が爆発したけど大丈夫！？」

ガヴ「何で眼鏡が爆発するんだよ。中国製か？」

サターニャ「ええ……大丈夫よ……（二人がこんなに強かったなんて……知らなかった。これからあんまり逆らわないようにしよう）」

ヴィーネ「頭から血が出てる。ほら、私の家によりましょう。」

ガヴ「私も今日は特別に手当てしてやるよ」

サターニャ「ねぇ、二人は私を懲らしめたいとか、ぼこぼこにしたいとか思った事ない？」

ヴィーネ「そんな事あるわけないでしょ！！！」

ガヴ「そうだぞ。たまに小突くこともあるが、基本的にはサターニャの事は友達だと思ってる」

サターニャ「私達ずっと仲のいい友達でいましょうね！！！」

『マカイター』をご購入のお客様へのお詫びと対応のご案内

『マカイター』につきまして、説明書の内容が一部間違って同封されている不具合がありました。
ご購入いただいた皆様には多大なるご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません。
今後とも魔界通販をお引き立てくださいますようよろしくお願い申し上げます。

【ご連絡・お問い合わせ先】
説明書交換をご希望のお客様は、以下までお申し付けください。

魔界通販サポートセンター
【交換受付メールフォーム】https:××××××××××××
【受付開始】〇〇〇〇年〇月〇日（金）8:00～
【交換受付期間】△△△△年△月末まで

なお、説明書の正しい内容は以下の通りです


この機械は装着者への愛情（Ａ）を数値化し、調べる事が出来きます。
頭に装着して正しく使って下さい。

１未満：大嫌い
１～５：嫌い
6～１０：ちょっと嫌い
１０～５０：普通
５1～１００：ちょっと好き
１０1～２００：好き
２０1～１０００：大好き
１００1以上１万未満： 大々々好き
１万以上５０万未満：今にでも襲い掛かりたいくらい好き
５０万以上１００万未満：もう襲い掛かった。またはもう理性の限界
１００万以上：言葉ではとても言い表せない位たまらなく好き♡　もう逃がさないから♡

なお、１１以上の数値は有効数字２桁で、１以上１０未満の数値では１刻みで、１未満の数値では０．１刻みで数値が表示されます。
（注）上限値100万を超える愛情を測定した場合、爆発することがあるので注意してください。

ヴィーネ「今晩は安静にしないとね」

ガヴ「たっぷり世話してやるからな」

サターニャ「二人ともありがとう」

ヴィーネ「良いのよ。私達“友達”でしょ」

ガヴ「朝まで世話してやるからな」

完

グラサン……

グラサンちょっと好きなんか…
まあメロンパンくれたりするもんな…

手のかかる生徒ほど可愛いってことなんじゃないかな……