6: 2010/12/11(土) 17:35:31.55 ID:hVjrfv0NP
~平沢家~
憂「今度やる曲はギターいらないから、3人で十分って?」
唯「澪ちゃんとりっちゃんがそう言うんだよ~」シクシク
憂「ギターがなくても……お姉ちゃんがボーカルをすれば、4人全員が参加できるんじゃない?」
唯「私の歌は下手クソだから、澪ちゃんが歌うべきって…そう言うんだよぉ」
唯「このままバンドができないなら、私はもう、生きている価値がないよ~」ウエーン
唯「憂~ 秘密道具で助けてぇ~」
憂「今度やる曲はギターいらないから、3人で十分って?」
唯「澪ちゃんとりっちゃんがそう言うんだよ~」シクシク
憂「ギターがなくても……お姉ちゃんがボーカルをすれば、4人全員が参加できるんじゃない?」
唯「私の歌は下手クソだから、澪ちゃんが歌うべきって…そう言うんだよぉ」
唯「このままバンドができないなら、私はもう、生きている価値がないよ~」ウエーン
唯「憂~ 秘密道具で助けてぇ~」
7: 2010/12/11(土) 17:41:48.75 ID:hVjrfv0NP
憂「うーん、お姉ちゃんが澪さんよりもいい歌を歌えれば
お姉ちゃんがボーカルしても誰も文句言わないよね?」
ゴソゴソ
憂「ジーンマイク~」テレレレッレレー
憂はポケットからマイクのような物を出した。
憂「これを使うといいよ!」
唯「なーにそれ? 歌がうまくなる道具?」
憂「このマイクを通してしゃべると、感動周波音波っていうのが出て、聞く人をジーンとさせるの」
憂「このマイクを使って歌えば、誰よりも感動的な歌が歌えるのよ」
お姉ちゃんがボーカルしても誰も文句言わないよね?」
ゴソゴソ
憂「ジーンマイク~」テレレレッレレー
憂はポケットからマイクのような物を出した。
憂「これを使うといいよ!」
唯「なーにそれ? 歌がうまくなる道具?」
憂「このマイクを通してしゃべると、感動周波音波っていうのが出て、聞く人をジーンとさせるの」
憂「このマイクを使って歌えば、誰よりも感動的な歌が歌えるのよ」
11: 2010/12/11(土) 17:46:32.66 ID:hVjrfv0NP
唯「すごいすごい! ちょっと使わせて!」
唯「えーっと…」
唯(なんて言おうかな?)
憂「ッ……!!」じーん
憂「お、お姉ちゃん! 今なんて言った!?」
唯「え?今? えーっとって…」
憂「な、なんて感動的な言葉! 私、ジーンとしちゃった」ホロホロ
唯「すごい効き目…!」
唯「よーし、部室に行ってくるよ!」
唯「えーっと…」
唯(なんて言おうかな?)
憂「ッ……!!」じーん
憂「お、お姉ちゃん! 今なんて言った!?」
唯「え?今? えーっとって…」
憂「な、なんて感動的な言葉! 私、ジーンとしちゃった」ホロホロ
唯「すごい効き目…!」
唯「よーし、部室に行ってくるよ!」
14: 2010/12/11(土) 17:52:20.53 ID:hVjrfv0NP
~ぶしつ~
澪「なに? 歌で私たちを感動させるって? 唯が?
アハハ、そりゃ傑作だ!」
律「もう、澪がボーカルで決まったんだ。 今さら唯の歌なんて、きいてもしょうがないっての」
唯「おねがいだよぉ、一度だけで良いから……」
律「お前の下手クソな歌は聞き飽きたんだよ! 帰れ帰れ」
唯「そんなぁ~」
紬「まぁまぁ、こんなに頼んでいるんだし……聞いてあげましょうよ。私からもお願いするわ」
律「まぁ、ムギがいうなら……」
唯「やったぁ! やっぱりムギちゃんは優しいなあ」
澪「いいか、一回だけだぞ?」
律「もし下手クソな歌だったら、ぶっとばすからな!!」
唯「大丈夫大丈夫! 期待しちゃっていいよー」
澪「なに? 歌で私たちを感動させるって? 唯が?
アハハ、そりゃ傑作だ!」
律「もう、澪がボーカルで決まったんだ。 今さら唯の歌なんて、きいてもしょうがないっての」
唯「おねがいだよぉ、一度だけで良いから……」
律「お前の下手クソな歌は聞き飽きたんだよ! 帰れ帰れ」
唯「そんなぁ~」
紬「まぁまぁ、こんなに頼んでいるんだし……聞いてあげましょうよ。私からもお願いするわ」
律「まぁ、ムギがいうなら……」
唯「やったぁ! やっぱりムギちゃんは優しいなあ」
澪「いいか、一回だけだぞ?」
律「もし下手クソな歌だったら、ぶっとばすからな!!」
唯「大丈夫大丈夫! 期待しちゃっていいよー」
18: 2010/12/11(土) 17:58:26.21 ID:hVjrfv0NP
唯(このジーンマイクを使えば、私だって……)
紬「あら? 唯ちゃん、マイマイクなんて持っていたの?」
唯「ま、まあね!」
澪「ふん、下手クソが一丁前に、マイマイクなんて持っちゃって」
律「始めるぞー。ワン、ツー、ワン ツー スリー フォー」
♪ ♪~ イントロ中
唯(でも、…本当にこれで大丈夫なのかな? ちょっと不安になってきた…)
唯(そろそろだ…… もう、やるしかない…!)
唯は大きく息を吸い込こんだ。
紬「あら? 唯ちゃん、マイマイクなんて持っていたの?」
唯「ま、まあね!」
澪「ふん、下手クソが一丁前に、マイマイクなんて持っちゃって」
律「始めるぞー。ワン、ツー、ワン ツー スリー フォー」
♪ ♪~ イントロ中
唯(でも、…本当にこれで大丈夫なのかな? ちょっと不安になってきた…)
唯(そろそろだ…… もう、やるしかない…!)
唯は大きく息を吸い込こんだ。
19: 2010/12/11(土) 18:02:19.43 ID:hVjrfv0NP
唯「げぷーっ!!」
突然、唯の大きなゲップの音が部室に響いた。
澪律紬「!?」
唯「うげ……けほっ けほっ」
気負って息を吸い込みすぎた唯は、咽せてしまったのだった。
律「唯……お前…」
唯「ひっ」タジ
唯(あわわわわ こ、殺される)
律「なんて感動的なゲップなんだ!!」
唯「…ほえ?」
紬「私、感動して涙がでちゃったわ」
澪「すごいな唯!」
律「みんなで唯を胴上げしようぜ!!」
唯「えええええええええええええええええええ」
第一話 おしまい。
突然、唯の大きなゲップの音が部室に響いた。
澪律紬「!?」
唯「うげ……けほっ けほっ」
気負って息を吸い込みすぎた唯は、咽せてしまったのだった。
律「唯……お前…」
唯「ひっ」タジ
唯(あわわわわ こ、殺される)
律「なんて感動的なゲップなんだ!!」
唯「…ほえ?」
紬「私、感動して涙がでちゃったわ」
澪「すごいな唯!」
律「みんなで唯を胴上げしようぜ!!」
唯「えええええええええええええええええええ」
第一話 おしまい。
28: 2010/12/11(土) 18:37:26.24 ID:hVjrfv0NP
第二話!
~平沢家~
唯「うー… 寒いよ寒いよ」
唯「冬は寒いから嫌い。早く夏にならないかなー」
憂「お姉ちゃんったら。夏のときは、早く冬になって欲しいって言っていたじゃない。
夏は暑いから嫌いだって」
唯「そんなこと言ったっけかなぁ?」
憂「いってたよー」
憂「お風呂にでも入ったらどう? あったまるよ!」
唯「入りたいけど…コタツから動けない~」
憂「もう、お姉ちゃんったら」
今日はとても寒い日だった。
律『おーい、唯ー、遊びに行こうぜ! いつもの空き地で!』
家の外から、律が遊びに誘う声が聞こえてきた。
唯「うえ~? こんなに寒いのに…?」
唯(ん、あれは…?)
唯「……そうだ!」
~平沢家~
唯「うー… 寒いよ寒いよ」
唯「冬は寒いから嫌い。早く夏にならないかなー」
憂「お姉ちゃんったら。夏のときは、早く冬になって欲しいって言っていたじゃない。
夏は暑いから嫌いだって」
唯「そんなこと言ったっけかなぁ?」
憂「いってたよー」
憂「お風呂にでも入ったらどう? あったまるよ!」
唯「入りたいけど…コタツから動けない~」
憂「もう、お姉ちゃんったら」
今日はとても寒い日だった。
律『おーい、唯ー、遊びに行こうぜ! いつもの空き地で!』
家の外から、律が遊びに誘う声が聞こえてきた。
唯「うえ~? こんなに寒いのに…?」
唯(ん、あれは…?)
唯「……そうだ!」
30: 2010/12/11(土) 18:41:51.24 ID:hVjrfv0NP
~平沢家・玄関口~
唯「おまたせ~」
玄関を出ると、外には律と澪と紬が立っていたのが見えた。
唯「いやぁ、またせてごめんねぇ」
律「唯!? いったい、なんて格好してるのよ?」
律が、すかさず唯の格好に突っ込みを入れてきた。
唯「えへへ、だって、外は寒いしぃ?」
唯はスキーウェアを着込んでいた。
唯「おまたせ~」
玄関を出ると、外には律と澪と紬が立っていたのが見えた。
唯「いやぁ、またせてごめんねぇ」
律「唯!? いったい、なんて格好してるのよ?」
律が、すかさず唯の格好に突っ込みを入れてきた。
唯「えへへ、だって、外は寒いしぃ?」
唯はスキーウェアを着込んでいた。
31: 2010/12/11(土) 18:47:55.20 ID:hVjrfv0NP
澪「そんな格好じゃあ不審者だろ」
紬「唯ちゃんって寒がりなのね」
律「私なんて、この服の下はシャツ一枚だけだぜ?」
体育用のジャージを着た律が、揚々と言った。
澪「私なんか、シャツも着てないぞ」
律「澪は脂肪をたっぷり着込んでいるからな」ボソ
澪「なんか言ったか?」
律「な、なにも言ってないよ!」
紬「唯ちゃんって寒がりなのね」
律「私なんて、この服の下はシャツ一枚だけだぜ?」
体育用のジャージを着た律が、揚々と言った。
澪「私なんか、シャツも着てないぞ」
律「澪は脂肪をたっぷり着込んでいるからな」ボソ
澪「なんか言ったか?」
律「な、なにも言ってないよ!」
32: 2010/12/11(土) 18:52:30.72 ID:hVjrfv0NP
~平沢家~
唯「憂~ 服着なくても寒くならない道具だして~」
憂「どうしたのお姉ちゃん!? スキーウェアなんて着て」
・
・
・
憂「ふんふん、そういうことね」
憂「よーし、それなら……」
ゴソゴソ
憂「あべこべクリーム~」テレレレッレレー
憂はポケットから、小ビンを取り出した。
唯「憂~ 服着なくても寒くならない道具だして~」
憂「どうしたのお姉ちゃん!? スキーウェアなんて着て」
・
・
・
憂「ふんふん、そういうことね」
憂「よーし、それなら……」
ゴソゴソ
憂「あべこべクリーム~」テレレレッレレー
憂はポケットから、小ビンを取り出した。
33: 2010/12/11(土) 18:56:35.05 ID:hVjrfv0NP
憂「このクリームを体にぬってみて」
言われたとおりにクリームを体にぬってみた。
唯「あれえっ、なんだか暖かくなってきた」
憂「ふふふ、コタツに入ってみて」
唯「!? 冷たい! コタツがまるで、冷蔵庫みたい」
憂「このクリームをぬると、熱い物にさわると冷たく感じるの。そして、寒いときは暖かく感じるのよ」
唯「すごいや!」
唯「よーし、これでみんなをあっと言わせよう!!」
言われたとおりにクリームを体にぬってみた。
唯「あれえっ、なんだか暖かくなってきた」
憂「ふふふ、コタツに入ってみて」
唯「!? 冷たい! コタツがまるで、冷蔵庫みたい」
憂「このクリームをぬると、熱い物にさわると冷たく感じるの。そして、寒いときは暖かく感じるのよ」
唯「すごいや!」
唯「よーし、これでみんなをあっと言わせよう!!」
34: 2010/12/11(土) 19:00:20.68 ID:hVjrfv0NP
~外~
唯「通行人の視線が痛いよぉ」
憂「心配しないで。お姉ちゃん、とってもかわいいから大丈夫だよ!」
唯「えへへ、そうかな?」
憂「うんうん」
唯は水着一丁の格好で町を歩いていた。
あべこべクリームのおかげで全く寒くはないが、冷たい北風が吹き渡るこの季節には、何とも場違いな格好だった。
通行人の視線を感じる。
そうこうしているうちに、空き地に着いた。
奥にある三本の土管以外は何もない、ただの空き地。
そこで、律と澪と紬が元気に駆け回っていた。
唯「通行人の視線が痛いよぉ」
憂「心配しないで。お姉ちゃん、とってもかわいいから大丈夫だよ!」
唯「えへへ、そうかな?」
憂「うんうん」
唯は水着一丁の格好で町を歩いていた。
あべこべクリームのおかげで全く寒くはないが、冷たい北風が吹き渡るこの季節には、何とも場違いな格好だった。
通行人の視線を感じる。
そうこうしているうちに、空き地に着いた。
奥にある三本の土管以外は何もない、ただの空き地。
そこで、律と澪と紬が元気に駆け回っていた。
35: 2010/12/11(土) 19:12:52.66 ID:hVjrfv0NP
唯「やあやあみんな、こんな暑いのに、よくそんな厚着でいられるなあ」
律澪紬「!?」
水着一丁の唯をみて、三人とも驚きの声を上げた。
紬「ほんとうに寒くないの?」
律「や、やせがまんだろ?」
澪「おかしくなったんだ!」
唯「この程度、全然へっちゃらだよ」
唯「君たちは寒がりなんだねえ」
律「なにぃ!? 私たちも脱ぐぞ!」ぬぎぬぎ
紬「りょうかい♪」ぬぎぬぎ
澪「あ、私はシャツ着てないしパスで……」
律「いいから脱ぎなさい」
澪「ちょ、やめ…うわあぁぁっ!!」
律澪紬「!?」
水着一丁の唯をみて、三人とも驚きの声を上げた。
紬「ほんとうに寒くないの?」
律「や、やせがまんだろ?」
澪「おかしくなったんだ!」
唯「この程度、全然へっちゃらだよ」
唯「君たちは寒がりなんだねえ」
律「なにぃ!? 私たちも脱ぐぞ!」ぬぎぬぎ
紬「りょうかい♪」ぬぎぬぎ
澪「あ、私はシャツ着てないしパスで……」
律「いいから脱ぎなさい」
澪「ちょ、やめ…うわあぁぁっ!!」
36: 2010/12/11(土) 19:16:53.17 ID:hVjrfv0NP
3人とも下着姿になった。
紬「さ、寒い!」
律「唯が我慢出来てるんだ。私だって……!」
澪「律ー、服を返してくれー」
憂「3人とも、無理したら風邪ひいちゃいますよ?」
・
・
・
結局、3人とも元通り服を着込んだ。
律「くそー、唯が出来て私が出来ないなんて……」
澪「もうお嫁いけない…」シクシク
紬「唯ちゃんは、どうして平気なの?」
唯「それはだね…普段から体を鍛えて、食べ物も好き嫌いなく……」ペラペラ
憂「もう、お姉ちゃんったら」クスクス
紬「さ、寒い!」
律「唯が我慢出来てるんだ。私だって……!」
澪「律ー、服を返してくれー」
憂「3人とも、無理したら風邪ひいちゃいますよ?」
・
・
・
結局、3人とも元通り服を着込んだ。
律「くそー、唯が出来て私が出来ないなんて……」
澪「もうお嫁いけない…」シクシク
紬「唯ちゃんは、どうして平気なの?」
唯「それはだね…普段から体を鍛えて、食べ物も好き嫌いなく……」ペラペラ
憂「もう、お姉ちゃんったら」クスクス
38: 2010/12/11(土) 19:22:52.87 ID:hVjrfv0NP
パラリ……ハラリ……
紬「あら、雪だわ」
唯「ほんとだ。きれい」
雪が降り出していた。ぼたん雪だ。
もう初雪か。そろそろ今年も終わりなんだな。
唯はしんみりとそんなことを思いながら、目の前の大粒の雪を、そっと手のひらで受け止めた。
ジュウ!
唯「ジュウ?」
唯「ッ!! 熱い! 雪が熱い!」
あべこべクリームのせいで、大粒の雪は焼けた鉄の様に熱かった。
それが、水着姿の唯の全身に降り注ぐ。
唯「あちっ あちっ やけどするう!!」バタバタ
憂「お姉ちゃんがたいへんだ! どうしようどうしよう」オロオロ
律澪紬「???」
状況がわからず、困惑する3人だった。
39: 2010/12/11(土) 19:27:28.75 ID:hVjrfv0NP
紬「いったいどうしたのかしら?」
澪「さあ?」
律「熱がっているから、水で冷やそうぜ」
律「それっ!」バッシャー!!
律はバケツ一杯の水を唯にぶっかけた。
唯「ぎゃあああああああああああああああ」
唯「熱い!! 氏んじゃう!!」
憂「やめて!! お姉ちゃんがゆでだこになっちゃう!!」
律「?? 氷の様に冷たい水なのに…」
澪「さあ?」
律「熱がっているから、水で冷やそうぜ」
律「それっ!」バッシャー!!
律はバケツ一杯の水を唯にぶっかけた。
唯「ぎゃあああああああああああああああ」
唯「熱い!! 氏んじゃう!!」
憂「やめて!! お姉ちゃんがゆでだこになっちゃう!!」
律「?? 氷の様に冷たい水なのに…」
41: 2010/12/11(土) 19:34:43.28 ID:hVjrfv0NP
唯「熱いよー熱いよー」
憂「あべこべクリームを塗っているから、体を冷やすには暖かいお湯につからなきゃ」
~平沢家~
憂「お風呂に入って体を冷やそう」
唯「たすかったー」
憂「あ、しまった! お風呂、沸かしっぱなしにしちゃった」
風呂の中の湯は、鍋のようにグツグツと煮だっていた。
憂「うすめなきゃ…」
唯「熱いほういい!!」バシャーン!
唯「ッ!?」
カチーン
憂「お、お姉ちゃん!!」
憂「お姉ちゃんが…こおっちゃった!!」
第二話 おしまい。
憂「あべこべクリームを塗っているから、体を冷やすには暖かいお湯につからなきゃ」
~平沢家~
憂「お風呂に入って体を冷やそう」
唯「たすかったー」
憂「あ、しまった! お風呂、沸かしっぱなしにしちゃった」
風呂の中の湯は、鍋のようにグツグツと煮だっていた。
憂「うすめなきゃ…」
唯「熱いほういい!!」バシャーン!
唯「ッ!?」
カチーン
憂「お、お姉ちゃん!!」
憂「お姉ちゃんが…こおっちゃった!!」
第二話 おしまい。
44: 2010/12/11(土) 20:26:28.28 ID:hVjrfv0NP
第一話(>>19)の続きです。
歌が下手なせいで、軽音部からハブられた平沢唯。
憂から貰った秘密道具『ジーンマイク』を手に、意気揚々と部室へと向かったが……
~平沢家~
憂「あら、お姉ちゃん。早かったわね。どう、うまくいった?」
唯「…ぐす 憂いいいいいい!!!」ウワーン
憂「お姉ちゃん!? なにがあったの!?」
歌が下手なせいで、軽音部からハブられた平沢唯。
憂から貰った秘密道具『ジーンマイク』を手に、意気揚々と部室へと向かったが……
~平沢家~
憂「あら、お姉ちゃん。早かったわね。どう、うまくいった?」
唯「…ぐす 憂いいいいいい!!!」ウワーン
憂「お姉ちゃん!? なにがあったの!?」
46: 2010/12/11(土) 20:31:10.27 ID:hVjrfv0NP
たしかに、ジーンマイクの効果は素晴らしかった。
唯が一言声を出すたびに、皆感涙し、胴上げされるほどだった。
しかし、一つ問題があった。
律『もう、歌うな』
胴上げの最中に、突然言われた。
唯『へ?』
律『たしかに、歌はいいけど……唯が歌い出すたびに演奏が止まってしまっているじゃないか
これじゃ、バンドにならないぜ』
十回目の胴上げのときだった。
唯が一言声を出すたびに、皆感涙し、胴上げされるほどだった。
しかし、一つ問題があった。
律『もう、歌うな』
胴上げの最中に、突然言われた。
唯『へ?』
律『たしかに、歌はいいけど……唯が歌い出すたびに演奏が止まってしまっているじゃないか
これじゃ、バンドにならないぜ』
十回目の胴上げのときだった。
47: 2010/12/11(土) 20:37:58.92 ID:hVjrfv0NP
※
憂「うーん……ジーンマイクは極端だからねぇ」
唯「憂~ なんとかしてよぉ~」
憂「うーん……あ、もしかして…あれを使えば……」ゴソゴソ
唯「ひょっとして、何回でも胴上げしてもらえる道具とか?」ワクワク
憂「そっち!? ……胴上げはされないけど、上手に歌が歌える道具よ♪」
唯「そんなすごい道具があったの? 出して出して!」
憂「ちょっと待ってて。したくしてくるから」
憂は部屋の外へ出て行った。
唯(はじめっからそっちを出してほしかったなぁ)
唯「……」
唯「まだー?」
憂『もうちょっとー』
憂「うーん……ジーンマイクは極端だからねぇ」
唯「憂~ なんとかしてよぉ~」
憂「うーん……あ、もしかして…あれを使えば……」ゴソゴソ
唯「ひょっとして、何回でも胴上げしてもらえる道具とか?」ワクワク
憂「そっち!? ……胴上げはされないけど、上手に歌が歌える道具よ♪」
唯「そんなすごい道具があったの? 出して出して!」
憂「ちょっと待ってて。したくしてくるから」
憂は部屋の外へ出て行った。
唯(はじめっからそっちを出してほしかったなぁ)
唯「……」
唯「まだー?」
憂『もうちょっとー』
48: 2010/12/11(土) 20:44:22.53 ID:hVjrfv0NP
憂「おまたせー」
唯「おそかったね」
憂「ふふ、では、いきまーす」
憂「あんなこっといいな♪ できたらいいな♪」
聞こえてくる歌声は、いつもの憂の声とは全く違った。
まるでそよ風のようにさわやかな歌声を、唯は夢中で聞き入った。
唯「う、うまい! まるで、そよ風みたいにさわやかな声だね!」
憂「実はね、この道具を使ったの」
憂「音楽いも~」テレレレッレレー
唯「わあ! おいしそう!」
憂が取り出した『音楽いも』は、近所のスーパーに売っていても違和感のないくらいの、ごく普通の焼き芋に見えた。
憂「ただの芋じゃないのよ。この音楽いもを食べると、10分たつとガスがたまって……」
唯「ちょ、ちょっと待って……じゃあ、さっきの歌はおなら……」
憂「まあ、お姉ちゃんったら下品。メロディーガスって言ってよー」
唯「みんなの前でおならをするなんて……そんな恥ずかしいことできないよお」///
憂「そんなこと言っても……他に方法はないよ」
唯「おそかったね」
憂「ふふ、では、いきまーす」
憂「あんなこっといいな♪ できたらいいな♪」
聞こえてくる歌声は、いつもの憂の声とは全く違った。
まるでそよ風のようにさわやかな歌声を、唯は夢中で聞き入った。
唯「う、うまい! まるで、そよ風みたいにさわやかな声だね!」
憂「実はね、この道具を使ったの」
憂「音楽いも~」テレレレッレレー
唯「わあ! おいしそう!」
憂が取り出した『音楽いも』は、近所のスーパーに売っていても違和感のないくらいの、ごく普通の焼き芋に見えた。
憂「ただの芋じゃないのよ。この音楽いもを食べると、10分たつとガスがたまって……」
唯「ちょ、ちょっと待って……じゃあ、さっきの歌はおなら……」
憂「まあ、お姉ちゃんったら下品。メロディーガスって言ってよー」
唯「みんなの前でおならをするなんて……そんな恥ずかしいことできないよお」///
憂「そんなこと言っても……他に方法はないよ」
49: 2010/12/11(土) 20:51:23.55 ID:hVjrfv0NP
結局、みんなの前でメロディーガスを披露する事にした。
~ぶしつ~
澪「なんだよ、唯。またジャマしに来たのか?」
唯「歌いに来たんだよお。もう一回、私に歌わせてよ!」
澪「もうさっき歌っただろ」
唯「さっきとはちがうの。今の私は、そよかぜのようにさわやかなうたごえで……」
澪「なにを言っているんだ…?」
律「つーか、もう今日の練習は終わりだぞ。みんな、片付けた後だし」
軽音部のみんなは、机に座ってお茶を飲んでいた。
唯「そんなぁ~」
紬「唯ちゃんも一緒にお茶しようよ」
唯「気持ちはありがたいけど……それよりも歌を……」
紬「今日のお菓子はモンブランよ♪」
唯「もらいます!」
~ぶしつ~
澪「なんだよ、唯。またジャマしに来たのか?」
唯「歌いに来たんだよお。もう一回、私に歌わせてよ!」
澪「もうさっき歌っただろ」
唯「さっきとはちがうの。今の私は、そよかぜのようにさわやかなうたごえで……」
澪「なにを言っているんだ…?」
律「つーか、もう今日の練習は終わりだぞ。みんな、片付けた後だし」
軽音部のみんなは、机に座ってお茶を飲んでいた。
唯「そんなぁ~」
紬「唯ちゃんも一緒にお茶しようよ」
唯「気持ちはありがたいけど……それよりも歌を……」
紬「今日のお菓子はモンブランよ♪」
唯「もらいます!」
50: 2010/12/11(土) 20:57:34.58 ID:hVjrfv0NP
・
・
・
律「そろそろ帰ろうぜー」
澪「もうこんな時間か」
唯「やっぱり、ムギちゃんのお茶は最高だよ!」
紬「喜んでもらってなによりよ♪」
みんなと一緒に部室から出ようとするが……
唯(あれ、私が部室にきた理由って……)
唯「待って待って! ちょっと待って!」
律「どしたんだ? いきなりデカイ声でして」
唯「まだ歌っていないよ! ここには歌を聞いてもらいにきたのに」
澪「まだ言ってるのか……いいかげんにしろよ」
唯「今回は、ぜったいに上手くいくから! 首を賭けてもいい!」
律「ほう、おもしろい。やってもらおうじゃないか。もしへぼい歌だったりしたら、本当に首をもらうからな!」
・
・
律「そろそろ帰ろうぜー」
澪「もうこんな時間か」
唯「やっぱり、ムギちゃんのお茶は最高だよ!」
紬「喜んでもらってなによりよ♪」
みんなと一緒に部室から出ようとするが……
唯(あれ、私が部室にきた理由って……)
唯「待って待って! ちょっと待って!」
律「どしたんだ? いきなりデカイ声でして」
唯「まだ歌っていないよ! ここには歌を聞いてもらいにきたのに」
澪「まだ言ってるのか……いいかげんにしろよ」
唯「今回は、ぜったいに上手くいくから! 首を賭けてもいい!」
律「ほう、おもしろい。やってもらおうじゃないか。もしへぼい歌だったりしたら、本当に首をもらうからな!」
54: 2010/12/11(土) 21:07:12.02 ID:hVjrfv0NP
紬「唯ちゃん、あんなこと言っちゃって本当に大丈夫なの?」ヒソヒソ
澪と律がせっせと演奏準備を進めている中、紬が浮かない顔で話しかけてきた。
紬「首を賭けるなんて……だいじょうぶなの?」
いつもニコニコしている紬だが、今目の前にいる彼女の顔に、笑みはなかった。
唯「うーん…ちょっと言いすぎだったかな」
さっきはつい勢いで、首を賭けるなんて言ってしまった。
さすがに言い過ぎだと思うが、今さら後悔してももう遅い。
唯「でもまぁ、なるようになるって! アハハ」
紬「…唯ちゃんが氏んじゃったら…私…私…」
唯(もしかして…ムギちゃんは首を賭けるって言葉を本気にして……)
澪と律がせっせと演奏準備を進めている中、紬が浮かない顔で話しかけてきた。
紬「首を賭けるなんて……だいじょうぶなの?」
いつもニコニコしている紬だが、今目の前にいる彼女の顔に、笑みはなかった。
唯「うーん…ちょっと言いすぎだったかな」
さっきはつい勢いで、首を賭けるなんて言ってしまった。
さすがに言い過ぎだと思うが、今さら後悔してももう遅い。
唯「でもまぁ、なるようになるって! アハハ」
紬「…唯ちゃんが氏んじゃったら…私…私…」
唯(もしかして…ムギちゃんは首を賭けるって言葉を本気にして……)
55: 2010/12/11(土) 21:15:52.61 ID:hVjrfv0NP
唯「やだなぁ。首を賭けるなんて言っちゃったけど、さすがに本当に氏ぬ気はないよ!
それに、いくらりっちゃんでも、本当に首を取ったりするわけないじゃない」
紬「そ、そうよね。本当に氏ぬわけないよね」
紬「変なこと言ってごめんね。唯ちゃんが氏ぬなんて思ったら、気が動転しちゃって、それで……」
唯「大丈夫だよ。実はね、秘策があるんだ! 絶対うまくいくよ」
実際は、うまくいくかは不安だったが、自信たっぷりに言い放った。
唯「だから…ムギちゃんは何も心配することないよ!」
紬「ありがとね」
紬「…唯ちゃんは優しいね」
それに、いくらりっちゃんでも、本当に首を取ったりするわけないじゃない」
紬「そ、そうよね。本当に氏ぬわけないよね」
紬「変なこと言ってごめんね。唯ちゃんが氏ぬなんて思ったら、気が動転しちゃって、それで……」
唯「大丈夫だよ。実はね、秘策があるんだ! 絶対うまくいくよ」
実際は、うまくいくかは不安だったが、自信たっぷりに言い放った。
唯「だから…ムギちゃんは何も心配することないよ!」
紬「ありがとね」
紬「…唯ちゃんは優しいね」
58: 2010/12/11(土) 21:24:09.51 ID:hVjrfv0NP
唯「えへへ、そうかな? でも、ムギちゃんもとっても優しいよ!」
紬「ふふふ、そうかしら?」
紬は軽く笑うと、こちらに一歩近づいた。
紬「あのね、唯ちゃん」
唯「は、はい!?」
唯(顔がちかいよ!!)
紬「あのね…ずっと言おうと思っていたんだけど……私ね……」
唯「な、なんでしょうか!?」
しどろもどろに話す紬の顔は、真っ赤に染まっていた。
こんな様子の紬を見たのは初めてだった。
紬「唯ちゃんのことが……えーっと……」
唯「ム、ムギちゃん?」
紬「ご、ごめんね。つまり……私は……えっと…」
紬「ふふふ、そうかしら?」
紬は軽く笑うと、こちらに一歩近づいた。
紬「あのね、唯ちゃん」
唯「は、はい!?」
唯(顔がちかいよ!!)
紬「あのね…ずっと言おうと思っていたんだけど……私ね……」
唯「な、なんでしょうか!?」
しどろもどろに話す紬の顔は、真っ赤に染まっていた。
こんな様子の紬を見たのは初めてだった。
紬「唯ちゃんのことが……えーっと……」
唯「ム、ムギちゃん?」
紬「ご、ごめんね。つまり……私は……えっと…」
60: 2010/12/11(土) 21:32:08.28 ID:hVjrfv0NP
ボーーーン!!
とうとつに、部室中に低音がひびいた。
唯紬「!?」
唯と紬は、突然のことにビクっと飛び上がった。
律「なんか、チューニングずれてねーか?」
澪「みたいだなー…一度ケースにしまったからペグがずれたか?」
そういい、澪はベースのチューニングを合わせ始めた。
澪たちは、こちらの様子には気づいていないようだ。
紬「あっ、いけない。私もキーボードの用意しなきゃ」
唯も、まだ『音楽いも』を食べていないことに気づいた。
唯「私も、支度しなくちゃいけないんだった!」
紬「続きは終わったあとに言うから……今度は、ちゃんと最後まで言えるようにガンバルわ!」
しかし、その機会が訪れることは二度となかった。
62: 2010/12/11(土) 21:38:05.65 ID:hVjrfv0NP
~部室の外・廊下~
目の前にある『音楽いも』を目にした唯の感想は、「おいしそう」だった。
唯「でも、2、3口しか食べちゃダメなんだよねぇ」
* * *
憂『2、3口食べれば十分だからね。…食べ過ぎちゃダメよ?』
唯『はーい』
* * *
唯「でも…2、3口って、2口なのかな? 3口なのかな? どっちなんだろ?」
唯「まあ、3口でいいよね! うん!」
目の前にある『音楽いも』を目にした唯の感想は、「おいしそう」だった。
唯「でも、2、3口しか食べちゃダメなんだよねぇ」
* * *
憂『2、3口食べれば十分だからね。…食べ過ぎちゃダメよ?』
唯『はーい』
* * *
唯「でも…2、3口って、2口なのかな? 3口なのかな? どっちなんだろ?」
唯「まあ、3口でいいよね! うん!」
64: 2010/12/11(土) 21:42:49.10 ID:hVjrfv0NP
唯「一口目~」
口を限界まで大きく開け、芋にかぶりつく。
唯「んぐぐう!(おいしい!)」
口いっぱいにほおばりながら、手に持った『音楽いも』を見てみる。
大きさが先ほどの三分の二になっていた。一口で三分の一を食べたことになる。
唯(あれ、もしかして……)
二口目で三分の一になった。
そして三口目。『音楽いも』はきれいさっぱりなくなった。
唯(全部食べれた! 私って天才かも…!)モグモグ
憂「お、お姉ちゃん!? まさか全部食べたの!?」
唯「んぐ!? …ゴクン……びっくりしたあ。なんで、憂がここにいるの?」
憂「遅いから、様子を見に来たのよ」
憂「それより…2、3口食べれば十分って、いったじゃない。全部食べるなんて……」
唯「失敬な。私は、たったの3口しか食べてないのだぞ?」
憂「そういう問題じゃないのよ… そんなにいっぱい食べたら、メロディーどころか……
ガス爆発を起こしちゃうよ!」
唯「ええええええええ~~~~~っ!?」
口を限界まで大きく開け、芋にかぶりつく。
唯「んぐぐう!(おいしい!)」
口いっぱいにほおばりながら、手に持った『音楽いも』を見てみる。
大きさが先ほどの三分の二になっていた。一口で三分の一を食べたことになる。
唯(あれ、もしかして……)
二口目で三分の一になった。
そして三口目。『音楽いも』はきれいさっぱりなくなった。
唯(全部食べれた! 私って天才かも…!)モグモグ
憂「お、お姉ちゃん!? まさか全部食べたの!?」
唯「んぐ!? …ゴクン……びっくりしたあ。なんで、憂がここにいるの?」
憂「遅いから、様子を見に来たのよ」
憂「それより…2、3口食べれば十分って、いったじゃない。全部食べるなんて……」
唯「失敬な。私は、たったの3口しか食べてないのだぞ?」
憂「そういう問題じゃないのよ… そんなにいっぱい食べたら、メロディーどころか……
ガス爆発を起こしちゃうよ!」
唯「ええええええええ~~~~~っ!?」
66: 2010/12/11(土) 21:49:11.60 ID:hVjrfv0NP
憂「とにかく、お家に帰ろう」
そそくさと退散する唯と憂。
澪「唯が逃げようとしているぞ!」
律「いつの間にかいなくなったと思ったら……
ここまできて、怖じ気づいて逃げるなんてなしだぜ?」
唯「今はまずいんだよお。かんべんしてよお」
唯の必氏の訴えもむなしく、律はむりやり、唯を部室に引きずりこんだ。
唯「ああ、そろそろガスが……」ブスッ ブスッ
律「始めるぞー」
♪ ♪~ イントロ中
憂「しかたないから……できるだけ我慢して、ガスを小出しにするしかないわ」
憂がそっとささやいてきた。
たしかに、もうそれしかない。
紬「唯ちゃん? どうしてお尻にマイクをあてているの?」
唯「いやぁ……ちょっとね」
そそくさと退散する唯と憂。
澪「唯が逃げようとしているぞ!」
律「いつの間にかいなくなったと思ったら……
ここまできて、怖じ気づいて逃げるなんてなしだぜ?」
唯「今はまずいんだよお。かんべんしてよお」
唯の必氏の訴えもむなしく、律はむりやり、唯を部室に引きずりこんだ。
唯「ああ、そろそろガスが……」ブスッ ブスッ
律「始めるぞー」
♪ ♪~ イントロ中
憂「しかたないから……できるだけ我慢して、ガスを小出しにするしかないわ」
憂がそっとささやいてきた。
たしかに、もうそれしかない。
紬「唯ちゃん? どうしてお尻にマイクをあてているの?」
唯「いやぁ……ちょっとね」
68: 2010/12/11(土) 21:57:41.02 ID:hVjrfv0NP
唯「こんなこっといいな♪ できたらいいな♪」
紬「きれいな歌声…」
唯「みんなみんな…ブボッ かなえて…ビビッ ビビッ」
澪「なんか雑音がはいるな」
憂「ダメよ! もっとボリュームをしぼって!」
律「なんか、におわないか?」
唯「そらをじゆうに…ブブッブボボボ!!!」
憂「元栓しめて!」
唯「もうダメ限界!!」
紬「きれいな歌声…」
唯「みんなみんな…ブボッ かなえて…ビビッ ビビッ」
澪「なんか雑音がはいるな」
憂「ダメよ! もっとボリュームをしぼって!」
律「なんか、におわないか?」
唯「そらをじゆうに…ブブッブボボボ!!!」
憂「元栓しめて!」
唯「もうダメ限界!!」
72: 2010/12/11(土) 22:01:51.98 ID:hVjrfv0NP
唯は慌てて部室の出口へと駆けるが……
澪「あっ、また逃げるぞ」
律「待たんかい!」
逃げる唯を取り押さえようと、律は飛びかかってきた。
唯「ッ!?」
バボン!!!!
唯「わああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ………」ブボボボボボボボボボ………
窓を突き破り、尻からガスを吹き出しなからどこまでも飛んでいった唯は
そのまま夜空のお星様になりました。
澪「あっ、また逃げるぞ」
律「待たんかい!」
逃げる唯を取り押さえようと、律は飛びかかってきた。
唯「ッ!?」
バボン!!!!
唯「わああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ………」ブボボボボボボボボボ………
窓を突き破り、尻からガスを吹き出しなからどこまでも飛んでいった唯は
そのまま夜空のお星様になりました。
74: 2010/12/11(土) 22:05:55.78 ID:hVjrfv0NP
………………………………
……………………
…………
…
梓「どうしました? さっきから空を見上げて」
紬「星を見ているの。今夜は星がきれいだと思って」
夜空を見上げたまま、紬が言った。
梓も空を見上げてみる。雲一つない夜空には満点の星が浮かんでいた。
その中に、とびきり強く輝く星があった。
おしまい。
……………………
…………
…
梓「どうしました? さっきから空を見上げて」
紬「星を見ているの。今夜は星がきれいだと思って」
夜空を見上げたまま、紬が言った。
梓も空を見上げてみる。雲一つない夜空には満点の星が浮かんでいた。
その中に、とびきり強く輝く星があった。
おしまい。
75: 2010/12/11(土) 22:07:20.39
えっ本当に終わりなの?
79: 2010/12/11(土) 22:26:33.01 ID:hVjrfv0NP
以上でお終いです。
てか、よく見たら>>74の下から3行目
満点の星→満天の星
てか、よく見たら>>74の下から3行目
満点の星→満天の星
80: 2010/12/11(土) 22:40:18.47
大義であった
83: 2010/12/11(土) 23:53:15.84
しかし、この憂は一体どういう立場なのだろうか?
ロボット?
未来人間?
ロボット?
未来人間?
84: 2010/12/12(日) 00:39:00.76
乙
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