1: 2017/07/18(火) 22:38:21.448 ID:VdS4H9Id0
ーガヴリールの家ー
ジワジワ
ガヴリール「……う、うぅん」
ジワジワジワ
ガヴリール「……くっ。あ~……暑い……」
ジワジワジワジワ
ガヴリール「だぁ~! エアコン仕事しろよっ!!」ガバッ
シーン……
ガヴリール「止まってる!? 嘘だろ!? おい!」
ピッ ウイーン
ガヴリール「よかった、壊れてなかった。そうか、タイマーつけてたんだっけ……」
スマホ ポチッ
ガヴリール「夜中の3時かよ……。中途半端な時間に起きちゃったな……」
ジワジワ
ガヴリール「……う、うぅん」
ジワジワジワ
ガヴリール「……くっ。あ~……暑い……」
ジワジワジワジワ
ガヴリール「だぁ~! エアコン仕事しろよっ!!」ガバッ
シーン……
ガヴリール「止まってる!? 嘘だろ!? おい!」
ピッ ウイーン
ガヴリール「よかった、壊れてなかった。そうか、タイマーつけてたんだっけ……」
スマホ ポチッ
ガヴリール「夜中の3時かよ……。中途半端な時間に起きちゃったな……」
2: 2017/07/18(火) 22:40:17.647 ID:VdS4H9Id0
ガヴリール「喉乾いたな……」
ガチャ
クイッ
コポコポコポ……
ゴキュッ ゴキュッ ゴキュッ
ガヴリール「ぷはぁ~、生き返った~」
ウイーン
ガヴリール「部屋が冷えるまでまだかかりそうだな……」
ドサッ
ガヴリール「はぁ、なんだか目が覚めちゃった……」
ガチャ
クイッ
コポコポコポ……
ゴキュッ ゴキュッ ゴキュッ
ガヴリール「ぷはぁ~、生き返った~」
ウイーン
ガヴリール「部屋が冷えるまでまだかかりそうだな……」
ドサッ
ガヴリール「はぁ、なんだか目が覚めちゃった……」
4: 2017/07/18(火) 22:41:08.437 ID:VdS4H9Id0
ガヴリール「今からネトゲ……は気分が乗らないな」
ガヴリール「暇だな……」
ガヴリール「朝までどうしよう……」
シーン……
ガヴリール「……」
ガヴリール「誰か起きてないかな……」
ガヴリール「電話してみようかな……」
ガヴリール「ヴィーネ……は寝てるだろうな」
ガヴリール「悪魔のくせに規則正しい生活しやがって……」
ガヴリール「……まぁ、そういう真面目なところが好きなんだけどな……」
ガヴリール「暇だな……」
ガヴリール「朝までどうしよう……」
シーン……
ガヴリール「……」
ガヴリール「誰か起きてないかな……」
ガヴリール「電話してみようかな……」
ガヴリール「ヴィーネ……は寝てるだろうな」
ガヴリール「悪魔のくせに規則正しい生活しやがって……」
ガヴリール「……まぁ、そういう真面目なところが好きなんだけどな……」
5: 2017/07/18(火) 22:42:00.895 ID:VdS4H9Id0
ガヴリール「ラフィは起きてるかもしれないな」
ガヴリール「あいつ、なんか夜な夜な怪しいことしてそうだし……」
ガヴリール「天界にいた頃は真面目な優等生だったのにな」
ガヴリール「下界に来てからなんか妙に生き生きしちゃって」
ガヴリール「あいつも変わったなぁ」
ガヴリール「まぁ、お前が言うなって話だけど」ニシシ
ガヴリール「あいつ、なんか夜な夜な怪しいことしてそうだし……」
ガヴリール「天界にいた頃は真面目な優等生だったのにな」
ガヴリール「下界に来てからなんか妙に生き生きしちゃって」
ガヴリール「あいつも変わったなぁ」
ガヴリール「まぁ、お前が言うなって話だけど」ニシシ
6: 2017/07/18(火) 22:42:51.994 ID:VdS4H9Id0
ガヴリール「タプリスは下界の暮らしには慣れたかな」
ガヴリール「あんまりあいつの私生活のこと知らないなぁ」
ガヴリール「天使学校では結構優秀ぽかったけど」
ガヴリール「警戒心が強すぎて周りの人たちと交流できてるのかな」
ガヴリール「たまには先輩らしく後輩の相談とか乗ったほうがいいのかな?」
ガヴリール「やっぱ面倒くさいな。そういうのはヴィーネとラフィに任せよう」
ガヴリール「あんまりあいつの私生活のこと知らないなぁ」
ガヴリール「天使学校では結構優秀ぽかったけど」
ガヴリール「警戒心が強すぎて周りの人たちと交流できてるのかな」
ガヴリール「たまには先輩らしく後輩の相談とか乗ったほうがいいのかな?」
ガヴリール「やっぱ面倒くさいな。そういうのはヴィーネとラフィに任せよう」
8: 2017/07/18(火) 22:44:11.405 ID:VdS4H9Id0
ガヴリール「残るはサターニャか」
ガヴリール「別にあいつと話すことなんか無いけど」
ガヴリール「あいつなら寝てるところを起こしてもいいだろう」
プルルルルル
プルルルルル
ガヴリール「やっぱ寝てるのか……」
プルル ピッ
サターニャ『ふぁい? もしもし……?』
ガヴリール「……」
ガヴリール「別にあいつと話すことなんか無いけど」
ガヴリール「あいつなら寝てるところを起こしてもいいだろう」
プルルルルル
プルルルルル
ガヴリール「やっぱ寝てるのか……」
プルル ピッ
サターニャ『ふぁい? もしもし……?』
ガヴリール「……」
10: 2017/07/18(火) 22:45:02.604 ID:VdS4H9Id0
ガヴリール(ホントに出ちゃった……えと、どうしよう……)
サターニャ『もしもし? ガヴリール? どうしたのよこんな遅くに……』
ガヴリール「あ~、えぇと、寝てた?」
サターニャ『そりゃそうよ……。ふぁ~、それで?』
ガヴリール「え?」
サターニャ『え? じゃないわよ。何か用があって電話してきたんでしょ?』
ガヴリール「あ、いや、特に用ってわけじゃないんだけど……」
ガヴリール(ノープランでかけたから話題が浮かばない……)
サターニャ『もしもし? ガヴリール? どうしたのよこんな遅くに……』
ガヴリール「あ~、えぇと、寝てた?」
サターニャ『そりゃそうよ……。ふぁ~、それで?』
ガヴリール「え?」
サターニャ『え? じゃないわよ。何か用があって電話してきたんでしょ?』
ガヴリール「あ、いや、特に用ってわけじゃないんだけど……」
ガヴリール(ノープランでかけたから話題が浮かばない……)
11: 2017/07/18(火) 22:46:08.526 ID:VdS4H9Id0
サターニャ『何よそれ……。用がないなら切るわよ』
ガヴリール「あー、ちょっと待てよ」
ガヴリール(せっかくだから、ちょっとからかってやるか……)
ガヴリール「その、サターニャの声が聴きたくなってな……」
サターニャ『……』
ガヴリール「もしもし?」
ガヴリール(やばい、滑ったかな……)
サターニャ『……そう。それで?』
ガヴリール「は?」
サターニャ『は? じゃなくて。お喋りしたいんでしょう? 付き合ってあげるわよ』
ガヴリール「あー、ちょっと待てよ」
ガヴリール(せっかくだから、ちょっとからかってやるか……)
ガヴリール「その、サターニャの声が聴きたくなってな……」
サターニャ『……』
ガヴリール「もしもし?」
ガヴリール(やばい、滑ったかな……)
サターニャ『……そう。それで?』
ガヴリール「は?」
サターニャ『は? じゃなくて。お喋りしたいんでしょう? 付き合ってあげるわよ』
12: 2017/07/18(火) 22:47:52.247 ID:VdS4H9Id0
ガヴリール「え? こんな夜中に電話したのに怒らないのか?」
サターニャ『怒らないわよ別に。私は大悪魔ですもの』
ガヴリール「なんだそれ」クスッ
サターニャ『そっちからかけてきたんだから、何か喋りなさいよ』
ガヴリール「うーん……、最近どう?」
サターニャ『話下手ね』クスクス
ガヴリール「う、うるさいな……」
サターニャ『そうね、最近というか、下界に来てからは毎日が楽しいわ』
ガヴリール「へぇ……」
サターニャ『あんたのおかげよガヴリール』
ガヴリール「ええっ!?」
サターニャ『怒らないわよ別に。私は大悪魔ですもの』
ガヴリール「なんだそれ」クスッ
サターニャ『そっちからかけてきたんだから、何か喋りなさいよ』
ガヴリール「うーん……、最近どう?」
サターニャ『話下手ね』クスクス
ガヴリール「う、うるさいな……」
サターニャ『そうね、最近というか、下界に来てからは毎日が楽しいわ』
ガヴリール「へぇ……」
サターニャ『あんたのおかげよガヴリール』
ガヴリール「ええっ!?」
13: 2017/07/18(火) 22:48:59.506 ID:VdS4H9Id0
サターニャ『いつも私と勝負してくれるじゃない。毎日退屈せずにいられるのはあんたがいるからよ』
ガヴリール「私は半分迷惑なんだけど」
サターニャ『半分? じゃあ残りの半分は?』
ガヴリール「そりゃ、まあ……半分は楽しいかな……って何言わせるんだよ!」
サターニャ『ふふふ、素直になりなさいよガヴリール……』
ガヴリール(サターニャのやつ、なんか変だぞ?)
ガヴリール(いつもギャンギャンうるさいヤツなのに)
ガヴリール(今は妙に落ち着いた口調で。まるで別人だ)
ガヴリール「私は半分迷惑なんだけど」
サターニャ『半分? じゃあ残りの半分は?』
ガヴリール「そりゃ、まあ……半分は楽しいかな……って何言わせるんだよ!」
サターニャ『ふふふ、素直になりなさいよガヴリール……』
ガヴリール(サターニャのやつ、なんか変だぞ?)
ガヴリール(いつもギャンギャンうるさいヤツなのに)
ガヴリール(今は妙に落ち着いた口調で。まるで別人だ)
14: 2017/07/18(火) 22:50:30.294 ID:VdS4H9Id0
ガヴリール「なあ、サター……
サターニャ『ねぇ、ガヴリール。私と一つにならない?』
ガヴリール「はあ?」
サターニャ『駄目な天使じゃなく、ホントに堕天して私と一緒に世界を掌握しましょう』
ガヴリール「な、何言ってんだお前……」
サターニャ『あんたには才能がある。天使ではなく悪魔の素質がね』
ガヴリール「お前、おかしいぞ? 急にどうしちゃったんだよ? 寝ぼけてるのか?」
サターニャ『夜は……悪魔の時間よ?』
ガヴリール「!?」ゾクッ
サターニャ『ねぇ、ガヴリール。私と一つにならない?』
ガヴリール「はあ?」
サターニャ『駄目な天使じゃなく、ホントに堕天して私と一緒に世界を掌握しましょう』
ガヴリール「な、何言ってんだお前……」
サターニャ『あんたには才能がある。天使ではなく悪魔の素質がね』
ガヴリール「お前、おかしいぞ? 急にどうしちゃったんだよ? 寝ぼけてるのか?」
サターニャ『夜は……悪魔の時間よ?』
ガヴリール「!?」ゾクッ
16: 2017/07/18(火) 22:53:48.543 ID:VdS4H9Id0
サターニャ『いいでしょ? ガヴリール~。あんたとなら何でもやれそうだわ~』
ガヴリール「冗談はよせ! もう電話切るぞ!?」
サターニャ『じゃあ いまから そっちに いくわ 』
ガヴリール「!?」ビクッ
サターニャ『夜の力を得た悪魔からは逃げられないわよ~?』
ガヴリール「や、やめろっ! 来るな!」
サターニャ『どうしたのガヴリール? 声が震えているわよ……?』
ガヴリール「お前は、一体誰だ!?」
ガヴリール「冗談はよせ! もう電話切るぞ!?」
サターニャ『じゃあ いまから そっちに いくわ 』
ガヴリール「!?」ビクッ
サターニャ『夜の力を得た悪魔からは逃げられないわよ~?』
ガヴリール「や、やめろっ! 来るな!」
サターニャ『どうしたのガヴリール? 声が震えているわよ……?』
ガヴリール「お前は、一体誰だ!?」
17: 2017/07/18(火) 22:55:32.799 ID:VdS4H9Id0
サターニャ『くっくっく、我が名は胡桃沢=サタニキア=マクドウェル。地獄の支配……ん?』
ガヴリール「……?」
サターニャ『ぎゃあああああああああああああああ!』
ガヴリール「何だ!?」
サターニャ『ちょっとあんた!一体どっから入ってきたのよ!?』
ラフィエル『普通に窓からお邪魔しましたよ~』
サターニャ『それ立派な犯罪じゃない!』
ガヴリール(ラフィか!?)
ガヴリール「……?」
サターニャ『ぎゃあああああああああああああああ!』
ガヴリール「何だ!?」
サターニャ『ちょっとあんた!一体どっから入ってきたのよ!?』
ラフィエル『普通に窓からお邪魔しましたよ~』
サターニャ『それ立派な犯罪じゃない!』
ガヴリール(ラフィか!?)
18: 2017/07/18(火) 22:56:36.626 ID:VdS4H9Id0
サターニャ『勝手に入ってこないでよ! とっとと帰りなさいよ!』
ラフィエル『まあまあ、そんなこと言わずに……あら? 読書されてたんですか?』
サターニャ『あっ、それは!』
ラフィエル『『完全悪魔マニュアル~これであなたも大悪魔!~』ですか?』
サターニャ『ああああああああああ!』
ラフィエル『このページに折り目が。ふむふむ、相手に優しく語り掛け、心を掴む。時にはハッタリも必要……』
サターニャ『わあああああああああ!』
ガヴリール「なるほど、そういうことだったのか……」
ラフィエル『まあまあ、そんなこと言わずに……あら? 読書されてたんですか?』
サターニャ『あっ、それは!』
ラフィエル『『完全悪魔マニュアル~これであなたも大悪魔!~』ですか?』
サターニャ『ああああああああああ!』
ラフィエル『このページに折り目が。ふむふむ、相手に優しく語り掛け、心を掴む。時にはハッタリも必要……』
サターニャ『わあああああああああ!』
ガヴリール「なるほど、そういうことだったのか……」
20: 2017/07/18(火) 22:57:41.197 ID:VdS4H9Id0
ガヴリール「おい、ラフィ。聞こえるか?」
ラフィエル『あら? ガヴちゃんですか? 電話中でしたか』
ガヴリール「その本没収しろ。碌なことが書いてないからな」
ラフィエル『はい、分かりました♪ そういうことですサターニャさん』
サターニャ『ちょっと何でよ! 私が大悪魔になるのに必要なのよ!』
ガヴリール「私を実験台にしようとした罰だ。悔い改めろ」
サターニャ『くううううう、もう少しでガヴリールを篭絡できるところだったのに!』
ガヴリール「お前、明日覚えてろよ!」
ラフィエル『あら? ガヴちゃんですか? 電話中でしたか』
ガヴリール「その本没収しろ。碌なことが書いてないからな」
ラフィエル『はい、分かりました♪ そういうことですサターニャさん』
サターニャ『ちょっと何でよ! 私が大悪魔になるのに必要なのよ!』
ガヴリール「私を実験台にしようとした罰だ。悔い改めろ」
サターニャ『くううううう、もう少しでガヴリールを篭絡できるところだったのに!』
ガヴリール「お前、明日覚えてろよ!」
21: 2017/07/18(火) 22:58:48.844 ID:VdS4H9Id0
ー翌日 学校ー
ヴィーネ「それで三人とも眠そうなのね」
サターニャ「うう、授業中に寝ただけでめっちゃ怒られたわ……」
ガヴリール「自業自得だろ」
ラフィエル「さすがの私も眠りを堪えるのに必氏でした」
サターニャ「もとはといえばガヴリールが夜中に電話かけてきたせいじゃない!」
ガヴリール「私が電話しなくても、どうせラフィに起こされてただろ」
ラフィエル「いえいえ、サターニャさんの寝顔を拝もうと思っていたので、起こすつもりはないですよ~」
サターニャ「やめなさいよ! あんた本当に天使なの!?」
ラフィエル「……そうですね。やはりご迷惑ですよね。分かりました、もうしません。今までごめんなさい……」
サターニャ「え? そう? 分かればいいのよ! 許してあげるわ! 大悪魔は心が広いのよ!」
ラフィエル「さすがサターニャさん!」
ラフィエル(うふふ、この本さえあれば……)
ガヴリールドロップアウト
『あくまでも参考程度に』
ー完ー
ヴィーネ「それで三人とも眠そうなのね」
サターニャ「うう、授業中に寝ただけでめっちゃ怒られたわ……」
ガヴリール「自業自得だろ」
ラフィエル「さすがの私も眠りを堪えるのに必氏でした」
サターニャ「もとはといえばガヴリールが夜中に電話かけてきたせいじゃない!」
ガヴリール「私が電話しなくても、どうせラフィに起こされてただろ」
ラフィエル「いえいえ、サターニャさんの寝顔を拝もうと思っていたので、起こすつもりはないですよ~」
サターニャ「やめなさいよ! あんた本当に天使なの!?」
ラフィエル「……そうですね。やはりご迷惑ですよね。分かりました、もうしません。今までごめんなさい……」
サターニャ「え? そう? 分かればいいのよ! 許してあげるわ! 大悪魔は心が広いのよ!」
ラフィエル「さすがサターニャさん!」
ラフィエル(うふふ、この本さえあれば……)
ガヴリールドロップアウト
『あくまでも参考程度に』
ー完ー
23: 2017/07/18(火) 23:00:22.262
乙
26: 2017/07/18(火) 23:06:12.499
おつおつ
ラフィエルは千里眼でサターニャのことずっと監視してそう
ラフィエルは千里眼でサターニャのことずっと監視してそう
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります