ひろし「お前本当あの人形好きだよなぁ｣ﾊﾟｸﾊﾟｸ

しんのすけ「！ひまは人形じゃないゾ！」

ひろし「っああごめんごめん｣ﾊﾟｸﾊﾟｸ

みさえ「名前付けたりすると、本当に愛着湧くわよねぇ～｣ﾑｼｬﾑｼｬ

しんのすけ「ごちそーさまー！！！！じゃあオラひまのおむつかえてくるゾ！」

しんのすけ「普通はかーちゃんの仕事だｿﾞ｣ﾊﾞﾘﾊﾞﾘ

ひまわり「」

しんのすけ「ほーらひま、すっきりした？…すりすりすりすりすりすりすり」

みさえ「ちょっとーそこに居られちゃテレビが見えないでしょーまったく」

しんのすけ「すりすりすりすりすりすり」

みさえ「しっかし、本当にこれよくできてるわよねぇ｣ﾑｼｬﾑｼｬ

ひろし「まぁ、高かったしな｣ﾊﾟｸﾊﾟｸ

みさえ「確か一番高いやつを買ったんじゃなかった？｣ｶﾁｬ ﾊﾟｸ

ひろし「あー確かそうだ、しばらく財布がスカスカだったしなあ｣ﾑｼｬﾓｸﾞ

しんのすけ「すりすりすりすりすりすりすりすりすり」

ひまわり「」

みさえ「んー、でも結構汚れてきてるし、あの子には内緒で、買いかえる？」

しんのすけ「ダメだゾ！！！！！！！！！」

みさえ「…ごめん、違うわよそんな事しないわよしんちゃん」

ひろし「そうときまれば、今月に買いに行くか！」

みさえ「しんちゃんが幼稚園に通っている時がいいかもね」

しんのすけ「すりすりすりすりすりすりすりすりすり」

しんのすけ「おっばよよよーん！！」

かざま「う、うわっ！なんだよこの人形！」

しんのすけ「ひまわりだゾ！今日から幼稚園にも連れてくる事にしたゾ！！」

かざま「へー…ちょっと汚れてるけど良くできてるんだな、本当に。でもこんなもの幼稚園に入れていいのか？」

しんのすけ「ひまわりは人形じゃないゾ！！！｣ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

かざま「…勝手にしろっ」

幼稚園の自由時間にて

ねね「ちょっとおままごとの人出足りないからそれ使ってもいい？」

かざま「えーやめとけよそr」

しんのすけ「だからひまわりは人形じゃないって言ってるゾ！！！」

まさお「しんちゃ…ん？」

ねね「うるさいわね～人形は人形じゃない！！あたしのうさぎと一緒よ！！｣ｸﾞｲｯ

しんのすけ「はなすんだゾ！！！｣ﾊﾞｼﾝ

ねね「ったーい…」

ぼーちゃん「…」

夕方

しんのすけ「やっぱりひまわりを幼稚園に連れてくるんじゃなかったゾ！！！みんなにはがっかりしたんだゾ！！！！！」

しんのすけ「ただいもーのにっころがし～」

みさえ「あらお帰りなさい、って！また汚れてるじゃないのよもー」

しんのすけ「…ねねちゃんにひっぱられたんだゾ」

みさえ「それよりなんでその子連れてっちゃったのよ」

しんのすけ「だってひまにはオラしか友達がいないんだゾ。だから幼稚園で遊ばせたかったんだゾ」

みさえ「しんちゃん…」

ひろし「へえ～、しんのすけが？｣ﾊﾟｸﾊﾟｸ

みさえ「そうなのよ。ねえあなたやっぱり買い換え…」

しんのすけ「すりすりすりすりすりすり」

ひろし「やめたいところだけれど、これ高いわりに数年で使い物にならなくなっちゃうからなあ」

みさえ「確か…五年？くらいだったかしら」

ひろし「そうそう。しかも傷とかに弱いからなァ」

みさえ「…可哀想だけど、やっぱり月末買い換えましょうか」

ひろし「次はもう一ランク安いのでもいいから？」

みさえ「いいんじゃないかしら！最高ランクはこんなに性能が良くてもすぐ壊れるんだったら多少劣っても安い方がいいわ」

しんのすけ「すりすりすりすりすりすりすりすりすり」

みさえ「しんちゃん、ひまとバイバイできる？」

しんのすけ「すりす…それはどういうこと？ひまわりはオラの」

みさえ「それは人形なのよ、しんのすけ。人形。生きてないの。そういう仕組みであなたに甘えてるの。分かる？妹なんかいないのよ」

しんのすけ「そんな訳ないんだゾ！！！！とーちゃんもかーちゃんも変だゾ！」

みさえ「あなた…」

ひろし「いくら高くても、物分りは悪いんだな」

みさえ「そうね…でも、この子は良くできてた方のじゃないかしら」

しんのすけ「かーちゃん、とーちゃん！何いってるかよく分からないんだゾ…」

みさえ「分からないでしょうね、そう。それでいいのよしんのすけ」

ひろし「まだあと三日くらい残ってるんだから、そのひまわり？ちゃんだかと仲良くするんだぞ」

みさえ「さ、幼稚園に言ってらっしゃい」

バスにて

しんのすけ「なんだか、みんなみんな怖いんだゾ…とーちゃんも、かーちゃんも」

かざま「……ひそひそ」

しんのすけ(あれ、あの席にいるのって)

かざま「親も親だよ…薄気味悪いよな｣ﾋｿﾋｿ

まさお「でもあれ、親？…っていうのかな」

ぼーちゃん「…扱いはメルちゃん人形なんかと同じ…」

しんのすけ(な、なに話してるんだゾ)

みさえ(ちょっと急過ぎたかしら)

みさえ(あぁ、あれはあの人形)ﾋｮｲ

みさえ(へぇ、すごいわね…最近のは。下手くそだけど文字まで書けるの)


「おら の いもうと ひまわり」

しんのすけ(オラ、どうしちゃったんだろう)

ねね「じゃーリアルおままごとやるわよ！！」

まさお「えええまたあああ！？？」

ねね「なによぉなんか文句あるの？」

かざま「ま、まあまあ」

ぼーちゃん「喧嘩よくない」

しんのすけ(オラ、今までどうやって過ごしてきたか分からなくなってきたゾ)

その夜

みさえ「ねえ、もうそろそろ物事を記憶出来なくなる頃よね？｣ﾑｼｬﾓｸﾞ

ひろし「そのはずなんだけどなぁ～｣ﾑｼｬﾓｸﾞﾑｼｬﾑｼｬ

しんのすけ「ひまわり…すりすりすりすりすりすり…ひまわり？ひまわり？ひまわり…」

しんのすけなんて人物は最初からいなかったってことか？

しんのすけ「オラは、オラ？は野原しんのすけです？五歳？ですかすかべに住んでますとーちゃんは野原ひろしかーちゃんはみさえですオラ？の妹は……いもうとは…すりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすりすり」

みさえ「ちょっとあなた」

ひろし「…今までだってこうなってたろ」

みさえ「そうよね、そうよね…今までと同じ、よね。どうしたのかしら私」

ひろし「…やっぱりダメだな、やっぱり、安いのにしよう…今回のはあまりにも、人に近過ぎた」

ああ…

なるほど

みさえ「私が…私が子供を産めないせいで、ごめんなさいあなた、本当にごめんなさい」

しんのすけ「わたしはのはらしんのすけです。ごさいです。オわたしはララオラはいもうと、ひま、ヒかすかべひまわり、わたしは、わた、わたし」

ひろし「誰も、誰も悪くない。誰も悪くないんだ」

みさえ「でもわたし！！！！本当に！！！！ひまわりなんて名前知らないのよ！！！！？？」

ひろし「俺だって…俺だって」

しんのすけ「ひま…わり…は、オラ、の…オラ、いmmmmmmmmmmmmmm」

みさえ「」

ひろし「」

みさえ「ちょっと！休日だからって寝坊しないでよもー！！！」

ひろし「わ、わりぃわりぃ」

みさえ「じゃあ…いってくるわね、しんのすけ｣ｽｰ…

ﾊﾟﾀﾝ

しんのすけ「おら、なにしてたんだろ？」

みさえ「もーしんのすけ！！テレビばっか見てないでさっさと着替えなさい！！！！そろそろバス来ちゃうわよ！！！！」

しんのすけ「ほっほほーい！！！！！」

しんのすけ「かーちゃん」

みさえ「忙しいのになによぉー！もー」


しんのすけ「オラって、オラだよね？」



みさえ「なにいってんのよ、はやくきがえなさい」

？「あーまたあの老夫婦の子供変わってるー」

？「バーカひまわり、あれ人工知能だよ知らないの？」

？「えっ、人間にしか見えないんだけど」

？「最近は発達してんの！色々と！」

？「へぇー…しっかし、昔私が落とした人形とは大違いだぁ」

？「あーそういえばひまわり小さい頃メルちゃんみたいなの持ち歩いてなかった？」

？「い、言わないでよ」

みさえ「しんのすけ、飼うからにはちゃんとお散歩行くのよ？」

しんのすけ「分かってるんだゾ！！」

シロ「クゥーン」

ひろし「はははっ、じゃあ暇だしシロのお家でも作るか！」

しんのすけ「わぁーい！！！！とうちゃんふとももー！！」

しんのすけ「とうちゃん、工具箱ってこk｣ｶﾞﾗｯ


ﾄﾞｻﾄﾞｻﾄﾞｻﾄﾞｻ

みさえ「しんちゃん」

しんのすけ「」

ひろし「みさえ…お前こんなところにしまってちゃ…ダメじゃないか」

みさえ「……だって、捨てられる訳、ないじゃない」

みさえ「人の形をしているだけとはいえ、この子たちは」

ひろし「分かってる！！分かっている！！！！お前を責めている訳じゃ」

しんのすけ「ねえ、とーちゃん。かーちゃん」

みさえ「…どうしたの、しんちゃん」

ひろし「…」




しんのすけ「オラ、本当にしんのすけだよね？」

近所の人「ねえ、あなた…またあの人たち…」

みさえ「すりすりすりすりすりすり」

ひろし「すりすりすりすりすりすり」

近所の人の旦那「人形に名前を付けるとさ、どうしても愛着が沸くんだよ…、きっとさ…」




みさえ＆ひろし「うちのしんのすけは人形じゃありません！！！！！！！！！」


おわり

希望はないのか

うわぁ.......

おつ

>>115
だいたいそれで合ってます。
お粗末さまでした。

一応前作
http://2chnull.info/r/news4vip/1333820401/101-200

>>135
その人とは別人です