4: 2011/01/04(火) 22:42:03.90 ID:OhnKRLaZ0
澪「おい・・・!律・・・!待てよ・・・!」

律「・・・なに?」

澪「私からみんなに言うよ・・・もうやめてくれって」

律「・・・いや、いいよ。大丈夫だから」

澪「でも・・・そんなのでいいのか?このままでいいのか!?やっぱり・・・」

律「もういいって言ってるだろ!」

澪「」

律「・・・同情されるのが一番ムカつくんだよ」スタスタ

澪「あっ・・・」


6: 2011/01/04(火) 22:50:24.74 ID:OhnKRLaZ0
きっかけは些細なことだった。

「田井中さんってちょっと適当なとこない?」ヒソヒソ

「あーちょっとあるかも。おもしろいけどね」

「おもしろい?私には適当にしか見えないよ」

「言われてみればそうかもー」

根も葉もない噂がすぐに広がり、次第に律は避けられるようになった。

10: 2011/01/04(火) 22:56:56.52 ID:OhnKRLaZ0
澪「律、なにやってんだ?」

律「・・・えっ?」

澪「ティーカップをぼーっと眺めたりなんかして。冷めてるんじゃないか?」
律「あ、あぁ・・・そうだな!」ガチャガチャ、ゴクッ

澪「よし、練習始めよっか!」

梓「そうですね!」

ジャジャーン♫

澪「律、ドラム走ってないけど・・・何かあったのか?」

律「」ボーッ

12: 2011/01/04(火) 23:01:31.36 ID:OhnKRLaZ0
澪「・・・律?」

律「・・・!」ビクッ

律「なんだぁ!?澪」

澪「いや・・・ドラム走ってないからどうかしたのかと」

律「いや、なんか熱っぽくてさー」

澪「はぁーっ、また熱だしたのか?」

律「いやー、今日はちょっと帰るわ」ドタバタ

律はスティックを椅子に置いたまま、帰ってしまった。
この時私は律がいじめられ始めていることに気づいていなかった。

14: 2011/01/04(火) 23:07:04.06 ID:OhnKRLaZ0
梓「どうかしたんでしょうか」

紬「もしかして、今度は本当に彼氏さんかな?」

唯「あーそうかもしれないね!ねぇ澪ちゃん?」

澪「なんで私に振るんだ」

唯&紬「いやーwwww」

澪「・・・」

梓「練習どうします?澪先輩」

澪「そうだな・・・一人一人ソロでやってみて意見を出し合うってのは?」

梓「いいですね!それ!」

22: 2011/01/04(火) 23:18:57.90 ID:OhnKRLaZ0
翌朝

澪「そうなんだ」

A子「でさー」

律「おはよう」スタスタ

澪「あ!律、体調は大丈夫なのか?」

A子「・・・」スタスタ

澪「?どうしたんだろ?」

律「さぁなー」

澪「それで、体調は?」

律「んーイマイチかな」

この日、私は初めて違和感を覚えた。クラスのみんなの律に対する行動が明らかに不信だった。

24: 2011/01/04(火) 23:29:06.97 ID:OhnKRLaZ0
放課後

結局、律は部活を休んだ。

澪「なぁ・・・最近、律の様子がおかしい気がするんだけどクラスで元気にやってる?」

紬「澪ちゃん、私りっちゃんが元気のない理由がわかったかもしれないの」

澪「話してくれないか?」

紬「うん・・・なんか、最近りっちゃんの悪い噂が立ってるみたいなの」

澪「えっ?」

紬「多分、その噂のせいでみんなから・・・その・・・避けられてるように見えたの」

澪「・・・」

その話が本当ならば、今日の違和感は合点がいく

25: 2011/01/04(火) 23:35:33.64 ID:OhnKRLaZ0
唯「でもみんなに聞くのも気まずいし・・・りっちゃん大丈夫かな?」

澪「今晩にでも律に聞いてみるよ・・・」

梓「みなさんこんにちは!」

澪「おぉ・・・梓」

梓「みなさんまたお茶してるんですか?」

唯「あずにゃんはどのケーキ食べるのー?」

梓「じゃあ、モンブランを・・・って唯先輩!」

唯「あぁーん」

この日は結局、誰も楽器に触れなかった。その日の晩、律にメールで探りを入れたがはぐらかされた。

28: 2011/01/04(火) 23:46:24.50 ID:OhnKRLaZ0
翌放課後

唯「やっほー」

律「おーっす」

澪「お、やっと来たか」

律「あぁ、二日も休んで悪かったな。みんなごめん」

梓「本当ですよ!昨日なんで楽器にも触らなかったんですから!」

律「ごめんごめん」

澪「・・・で?もう大丈夫なんだな?」

律「あぁ!この通りだぜ!」

澪「よし!やるか!」

紬「その前にお茶にしない?」

梓「もうー!紬先輩!」

紬「りっちゃんも戻って来たことだし・・・ね?」

梓「仕方ないですね」

その後、二回合わせたが、二日間やっていなかったにも関わらず律は調子が良かった。しかし、ドラムは走ってなかった。

31: 2011/01/04(火) 23:53:34.18 ID:OhnKRLaZ0
下足場

澪「今日もドラム走ってなかったな。熱引いて良かったんじゃないか?」

律「失礼なっ!」

唯「りっちゃんも成長したんだよー」ガチャ

律「そうだぞー唯」ガチャ

澪「じゃあ、帰ろうか」

律「あ、みんな。悪いけど先に帰ってて」

唯「どうかしたの?」

律「いや、保護者アンケート出し忘れてて」

澪「じゃあ、私も行くよ」

律「いいっていいって!悪いからさ」グイッ

澪「わわっ!押すなって!」

律「じゃーなー」スタスタ

澪「・・・ったく」

37: 2011/01/05(水) 00:07:25.46 ID:FpMZGqcp0
帰り道

澪「唯、紬・・・最近、律に変化ない・・・?」

紬「うん・・・私の見る限り・・・」

澪「そうか・・・」

梓「(もしかして律先輩・・・そのせいで・・・)」

澪「ごめんな梓・・・なんか変な感じになっちゃって」

梓「いえっ!そんな・・・」

唯「ううん!私たちこそ悪いよ澪ちゃん・・・」

紬「私たちも同じクラスなのに何もできなくて・・・」

澪「いや・・・わかるよ。私ももっと頑張ってみるよ」

信号の交差点で唯、梓と紬と別れた。みんなが見えなくなると私は学校へ向かった。

41: 2011/01/05(水) 00:12:51.51 ID:FpMZGqcp0
下足場

澪「(まだいるかな・・・)」

澪「・・・!」

電気も消えた下足場で律が歩き回っている。どうやら何かを探している様子だった。

律「」ガサゴソ

澪「(もしかして・・・)」

律は靴を隠されていた。どうやら、部活をしている間の犯行らしい。私は敢えてその場は見守っていた。

49: 2011/01/05(水) 00:24:45.64 ID:FpMZGqcp0
その後、十数分もの間、律は辺りを探していたがどうやら見つからなかったようだった。

律「・・・」スタスタ

澪「・・・律!」

律「・・・澪!?」ビクッ

澪「・・・」

律「・・・・・・見てたのか?」

澪「・・・うん」

律「寒くなるし、帰ろっか・・・」

澪「・・・うん」

律「・・・」テクテク

澪「・・・」テクテク

いつもは、大きな声で話しかけて来るのに今日はまったく喋らない。私も喋らない。しかし、ここで切り出さなければ

50: 2011/01/05(水) 00:31:54.39 ID:FpMZGqcp0
澪「あのさぁ・・・律・・・」

律「・・・なんだよ」

澪「・・・靴、隠されていたのか?」

律「・・・」

澪「そうなのか?」カタカタ

律「いやーちょっとな、昨日さースリッパで帰っててたんだよなー」

澪「・・・」

律「もう寒くて、寒くてー」スリスリ

澪「・・・止めてよ」

律「え?」

澪「意地張るのはもう止めてよ!・・・」

律「・・・」

昔の口調に戻って律に訴えかけた。

52: 2011/01/05(水) 00:38:52.81 ID:FpMZGqcp0
律「なにもないよ・・・」

澪「止めてy・・・」

律「何もないって言ってるだろ!」

澪「」ビクゥッ

律「・・・行くぞ」スタスタ

澪「・・・」トボトボ

昔から喧嘩になるといつも私は言い負けていた。どんなに律が悪くても私が圧倒されてしまう。この日に、私は決意した。一人だけでは律を助けられない。和に相談しよう

53: 2011/01/05(水) 00:52:03.44 ID:FpMZGqcp0
昼休み

澪「ってなわけで、和。なんとかならないか?」

和「んー、確かにそれはもういじめね」

澪「そうだろ?だから、なんとかしてあげたいんだけど・・・」

和「そうね・・・唯は?唯と紬はどうしているの?」

澪「二人は何もされていないみたいなんだ」

和「そう・・・二人に呼びかけてもらう・・・ってのはどうかしら?」

澪「できればそうしたいけど・・・その・・・唯と紬まで・・・い、いじめられたら・・・」

和「そうね、わかったわ・・・私が呼びかけてみるわ」

54: 2011/01/05(水) 01:00:41.28 ID:FpMZGqcp0
和「だから、澪。誰が主に律に手を上げているか聞いて来てくれない?」

澪「ええっ!?和が行くの?悪いよ・・・」

和「ううん・・・いいの。生徒会として。友達として律を見捨てて置けないわ」

澪「・・・和」

澪「うん!わかった。二人に今日聞いてみる」

休み時間

澪「(ふぅー和に相談して本当に良かった)」スタスタ

澪「(トイレ、トイレっと。次は体育だから急がなくてh)」ガツ

澪「あ・・・倒しちゃった」

澪「(はぁーまさか、ゴミ箱を蹴るとは)」

澪「・・・!これは・・・」

そこには、律の汚れた靴があった。



57: 2011/01/05(水) 01:12:08.10 ID:FpMZGqcp0
澪「くっ・・・」ヒョイ

つまんで、中を覗くと田井中律とあまり上手くない字で書かれていた。

澪「(これで確定か・・・)」

スタスタ

澪「」ビクゥッ

??「あら?」

B子「秋山さん?どうしたの?」

澪「あっ・・・いや、倒しちゃって」

無意識の内に律の靴をゴミ箱に入れた。

??「気を抜いた時にあるよね」

澪「はは・・・(あるあr・・・いや、実際あんまりねーよ)」

??「あっ次理科だから急がなくちゃ」

B子「そうだね、いそごっか。じゃね、秋山さん。行こっ!C子」

B子は一年生の時に同じクラスだったから知っていたけど、C子は知らなかった。

59: 2011/01/05(水) 01:24:35.03 ID:FpMZGqcp0
放課後

また、律は休んだ。誰にも何も言わずに

澪「唯、紬・・・答えにくいかもしれないけど。答えてほしい。・・・誰が主犯に見える・・・?」

紬「・・・私に軽音部内でのりっちゃんの様子を聞きに来たのはA子ちゃんで・・・」

澪「・・・」

唯「あっ、A子ちゃんとB子ちゃんはいつも一緒にいるよね。C子ちゃんも・・・」

紬「恐らくだけど・・・その三人だと私は思うわ・・・」

そういえば、廊下でA子と話していて律が来たら、急に帰った。合点がいく。

澪「わかった、ありがとう。今日の昼休みに和に相談したんだ」

唯「和ちゃんなんて!?」ガタッ

澪「うん・・・特定しだいに話しつけてみるって」

紬「そう・・・和ちゃんなら、大丈夫ね」

梓「律先輩、大丈夫なんでしょうか?」

澪「・・・」

60: 2011/01/05(水) 01:36:40.81 ID:FpMZGqcp0
次の日の放課後

唯「あ、A子ちゃんとB子ちゃんとC子ちゃん!1組の和ちy・・・真鍋さんが生徒会室に来てって」

ABC子「えっ?」

唯「真鍋さんが生徒会室に来てほしいって」

ABC「わかったわ。ありがとう唯ちゃん」

唯「うん」

ABC子「・・・なにかしらね」スタスタ

トントン

和「あ、一組の副生徒会長の真鍋です」

A子「今日は何の御用で?」

和「単刀直入に言うわ。二組の田井中律さんについてよ」

BC子「・・・」タジッ

61: 2011/01/05(水) 01:38:11.84 ID:FpMZGqcp0
見てる人いるのかな?オチも考えていないので、気が滅入る・・・

68: 2011/01/05(水) 01:48:34.85 ID:FpMZGqcp0
和「あなたたち、田井中さんをいじめているって本当なの?」

A子「・・・誰から聞いたの?」

和「あなたのクラスの生徒よ」

A子「証拠は?」

和「ないけれど、そういうことを聞いたからには聞かなくちゃね」

A子「もし、認めたら?」

和「先生に報告して会議してもらうわ」

A子「そう・・・そう・・・」

A子「いじめてるわよ」

和「・・・」

71: 2011/01/05(水) 01:58:00.50 ID:FpMZGqcp0
和「わかったわ・・・。このことは先生に報告するわ。でも、もしあなたたちが反省しているなら。律に謝るなら情状酌量にしてあげても・・・」

A子「いいよ、先生に言っても」

和「・・・?」

A子「でも、その代わりにー。唯ちゃんと紬ちゃんをいじめるよ?」

和「・・・!?・・・どういうこと」

A子「さっき真鍋さん、二組の人から聞いたって言ったよね?それって、十中八九軽音部の二人じゃん。もし言ったら、代わりに二人をいじめるよ」

和「なっ!・・・」

A子「言われても、多分田井中さんは意地でもいじめられてないって言うだろうしねー。証拠不十分で誰も罰せられないよ。でも、チクられるのはムカつくから二人をいじめるよ」

2: 2011/01/05(水) 02:11:44.82 ID:FpMZGqcp0
A子「」ニヤニヤ

和「くっ・・・あなたたち・・・今日はもう帰っていいです」ギリッ

BC子「」ニヤニヤ

ABC「失礼しましたー」スタスタ

ガチャン....

和は屈してしまった。二人まで人質に取られてしまった。最悪の結末だ。

8: 2011/01/05(水) 02:21:54.62 ID:FpMZGqcp0
澪「(和・・・頼む・・・)」ガチャリ

澪「・・・和!」

唯「和ちゃん!」

しかし、部屋には入ってこない。

澪「和・・・?」

和「澪・・・ちょっと来てくれないかしら」チョイチョイ

澪「わかった・・・」タッ

澪「ど、どうだった?」

和「・・・ごめん、ダメだった」

澪「・・・」

和「いじめてることは認めたけど、律が先生にいじめを認めないことを見越して、報告したら、唯と紬をいじめるって・・・」

澪「そんな・・・」

和「ごめんなさい・・・力になれなくて・・・」

澪「いや、いいよ・・・ありがとな、和」

私は和に二度礼をして別れた。

10: 2011/01/05(水) 02:25:52.39 ID:FpMZGqcp0
切り札とも言える、和が屈してしまった。もう、解決できないのだろうか?

紬「和ちゃん・・・なんて?」

澪「ダメだったって・・・」

紬「そう・・・」

澪「(・・・二人が人質なんて、言えるわけがない)」

その日は、私も家に帰った。

12: 2011/01/05(水) 02:32:30.94 ID:FpMZGqcp0
その後、一週間、なんの打開策も見つからないまま無為に過ごした。その一週間の中で、私は初めて犯行現場を見た。

A子「田井中さーん」

B子「」ガシガシ

C子「」ニヤニヤ

律はカチューシャをいじくりまわれていた。律は黙って下を向いている。唯と紬は遠くから見ている。A子が律のカチューシャに手を伸ばした。

A子「ほら~」ガッ

律「・・・!」

A子「これよく曲がるねー。どこまで曲がるかなー?」グイッ

遠くからでもわかる。カチューシャが軋んで音を立てている。

15: 2011/01/05(水) 02:38:38.56 ID:FpMZGqcp0
A子が更に深く曲げたその時。

バキッ

カチューシャが真っ二つに割れた。

律「・・・ッ!!」ガタン

律は立ち上がって、A子の胸倉をつかんだが、B子とC子に取り押さえられた。

A子「ごめんねー、田井中さん」クス

その時、私は律と目が合った。律は目を見開いている。ABC子は気づいていない。私は走ってその場を逃げ出した。

16: 2011/01/05(水) 02:43:45.76 ID:FpMZGqcp0
澪「ハァハァ・・・」

無人のトイレに入って一息ついた。
私はなぜ逃げ出したのだろうか。
律がいじめられているのを見ていられないから?それとも、加害者になると思ったから?それとも自分がいじめられるかもしれないから?わからない。

17: 2011/01/05(水) 02:52:09.67 ID:FpMZGqcp0
事件後、自己嫌悪で部活にも身が入らなかった。唯と紬と梓は心配してくれている。私は無理に笑いながら、大丈夫と言い続けた。

そして、決心した。

澪「私、三人に話してくるよ」

紬「えっ?でも・・・」

澪「いや、紬。なにもせずにはいられないよ。行動しなくちゃやっぱり駄目だ」

唯「私もいくよ!澪ちゃん!」

澪「いや・・・駄目だ。駄目じゃないけど、一人で行きたいんだ」

唯「澪ちゃん・・・」

澪「明日いくよ」

私は決心した。三人に会って、説き伏せる。

18: 2011/01/05(水) 02:57:50.05 ID:FpMZGqcp0
次の日

澪「A子B子C子ちょっといい?」

ABC子「いいよーどうしたの?」

澪「ちょっと向こうで話そうか・・・」

ABC子「・・・うん」

スタスタ

梓「・・・?(あれは澪先輩・・・あんな所でなにを?)」

梓「・・・ついていってみよう!」タッ

A子「で、改めて用件は?秋山さん」

澪「その・・・律のことで・・・」

A子「・・・」ニヤニヤ

20: 2011/01/05(水) 03:04:18.76 ID:FpMZGqcp0
梓「(来てみたのはいいけど、修羅場っぽいなぁ。階段の側で行きにくいし)」

A子「田井中さん?田井中さんがどうしたの?」

澪「律は・・・あなたたち三人にいじめられてるって聞いて」

A子「証拠は?」

澪「私がみた・・・」

A子「見ただけじゃ、決定的証拠にはならないわ」

BC子「」クスクス

澪「証拠は・・・ないけど・・・これ以上・・・もう律をいじめるのはやめろ!!」

22: 2011/01/05(水) 03:12:14.21 ID:FpMZGqcp0
澪「やめろ!これ以上はやめてくれ!」

澪「それになんでいじめるんだ?」

A子「なんでって、田井中さん、なんか大雑把で適当に生きてるって感じでイライラするの」

澪「・・・それだけで?そんな個人のストレスで?そんなことで律をいじめたのか?」

A子「秋山さん、さっきからイライラするんだけどヒーローのつもり?」イライラ

梓「(あの人たちが・・・。嫌な予感がする)」

A子「・・・教室に帰りましょう」スッ

澪「待って!」ガッ

澪「まだ話は・・・終わっていない!」

BC子「手を・・・放しなさい!」

澪「頼む・・・!」

A子「もう、秋山さんもいじめてあげる」ピキッ

24: 2011/01/05(水) 03:17:17.41 ID:FpMZGqcp0
A子「秋山さん?あなた確か、ベースを弾いているんだっけ?」

A子「まずはその腕を痛めつけて!」

梓「(澪先輩が・・・!どうしよう。私がいくしか)」オロオロ

A子「」バシッ、バシッ

澪「くっ・・・」

梓「澪先輩!」

ABC子「!!」

澪「梓・・・?」

27: 2011/01/05(水) 03:22:32.71 ID:FpMZGqcp0
梓「それ以上は・・・それ以上は許しません!」

A子「フッ・・・」バシッ、バシッ

澪「梓・・・逃げていい!逃げてくれ!」

梓「」ダッ、ガッ!

A子「・・!?放しなさい!」

梓「放しません!やめるまでは・・・いじめをやめるまでは絶対にはなさない!」キギッ

A子「くっ・・・」

BC子「A子!危ない!」

梓「・・・あっ!」

ドタンバタン、ガッ、ゴロゴロ

29: 2011/01/05(水) 03:30:45.67 ID:FpMZGqcp0
澪「梓ァ!!」

私が叫ぶと同時に、BC子の手が離れた。二人は階段から、抱き合いながら転倒した。私は梓に、BC子はA子にそれぞれが駆け寄る。

澪「梓!大丈夫か!?ちょっと、待ってて、先生読んでくるからな!」

梓「・・・イテテ」スッ

廊下

澪「・・・うわ!さわこ先生!先生・・・梓が・・・梓が階段から転んだ!」

佐和子「・・・!!場所は?」

澪「美術倉庫室横の階段です」

佐和子「澪ちゃんは救急車の手配を」

澪「はい!」

迂闊だった。梓まで巻き込んでしまうとは

31: 2011/01/05(水) 03:34:11.18 ID:FpMZGqcp0
ピーポーパーポー

医師「二人とも大丈夫ですよ。かるい打撲と捻挫です。但し、安静のため五日間入院を」

佐和子「ありがとうございます!」

澪「ありがとうございます!」

澪「はぁー・・・良かった~本当に良かった~」

佐和子「本当よ、まったく・・・」

32: 2011/01/05(水) 03:37:42.74 ID:FpMZGqcp0
佐和子「で?あんなところで何をしてたの?偶然にしては大きすぎない?」

澪「はい・・・」

私は一から十まで全てを話した。やはり、先生に話すのが一番得策だったのかもしれない。人質に踊らされていた自分がとても滑稽に思えた。まぁ、あの状況なら、あぁするしかなかったのだが。

佐和子「そう・・・よく頑張ったわね、澪ちゃん」

澪「・・・」

佐和子「でも、まだ終わっていないわよ」

33: 2011/01/05(水) 03:41:50.45 ID:FpMZGqcp0
澪「・・・」

佐和子「りっちゃんの口から『自分はいじめられた』と聞かなくちゃ、A子ちゃんが認めても罪には咎められないわ」

澪「・・・」

佐和子「さぁ・・・りっちゃんを呼んで」

PRRRRR ブッ

澪「律・・・」

律「・・・・・・なに?」

36: 2011/01/05(水) 03:46:15.05 ID:FpMZGqcp0
澪「今から・・・桜ヶ丘病院に来てくれないか?」

律「・・・・・・」

澪「頼む・・・来てくれ」

律「・・・・・・」

澪「梓がお前のために階段から落ちたんだぞ!」

律「・・!私のため・・・?」

澪「あぁ、私や律を・・・守るためにな・・・」

澪「だから・・・来てくれ。梓のためにも・・・」

律「今から行くよ」

37: 2011/01/05(水) 03:53:28.25 ID:FpMZGqcp0
さわ子「どうだった?」

澪「今から来ます。唯と紬と和も呼びました。憂ちゃんと純ちゃんも見舞いに来るようです」

さわ子「そう、良かった」

リムジン車にて

唯「あずにゃん大丈夫かな?」ウルッ

憂「きっと・・・大丈夫だよ!お姉ちゃん!」

和「はぁ・・・私がもっとしつまかりしてれば・・・」

紬「和ちゃんはよくやったよ。私は何もできなかった」

純「(梓・・・大丈夫かなぁ?)」ブルブル

病院手前の道

律「ハァハァ・・・梓・・・!」タッタッ

律「澪!」

澪「律!!」


38: 2011/01/05(水) 03:55:57.81 ID:FpMZGqcp0
律「梓は・・・大丈夫なのか?」

澪「あぁ・・・打撲と捻挫で済んだ」

律「そうか・・・」

澪「みんなが来たら、梓の所へ行こう」

さわ子「それから、A子ちゃんのとこね」

律「・・・」

40: 2011/01/05(水) 04:06:34.84 ID:FpMZGqcp0
唯「!澪ちゃん」タッタッ

澪「みんな!」

さわ子「じゃあ、行くわよ」ニコッ

梓のいる部屋

唯「あずにゃーん!!」ボロボロ、ガシッ

澪「落ち着け、唯。梓は安静にしないといけないんだ」

唯「心配したんだよ~」グスッ

梓「唯先輩・・・ご迷惑かけてすいません」

純「ほんとだよー、心配したんだからね」

梓「ごめんごめん(笑)」

律「梓・・・大丈夫なのか?」

梓「はい、おかげさまで」

律「梓・・・ごめんな。澪も唯も紬もみんなも」

澪「律・・・」

42: 2011/01/05(水) 04:11:37.54 ID:FpMZGqcp0
梓の「律先輩、行ってください。決着をつけに」

律「・・・」

澪「律・・・行こう」

律「うん」

唯「純ちゃんと憂はここにいてて」

憂「うん」

A子のいる部屋

BC子「・・・!」

A子「・・・」

澪「失礼します」

43: 2011/01/05(水) 04:17:38.91 ID:FpMZGqcp0
澪「律・・・あなたは、この三人にいじめを受けましたか?」

律「・・・」

紬「りっちゃん・・・」

唯「りっちゃん、ここでりっちゃんが頷かなければ、あずにゃんはただ転んで怪我をしただけになっちゃうよ」

澪「唯・・・」

唯「みんなのためにも、りっちゃん」

律「・・・いじめられました。私はこの三人にいじめられました!」

44: 2011/01/05(水) 04:20:31.36 ID:FpMZGqcp0
律がいじめを認めたことにより、退院後三人は先生に問い詰められ、いじめを認めた。三人は留年となった。


45: 2011/01/05(水) 04:24:37.01 ID:FpMZGqcp0
その後、

ガチャ

律「おっす・・・」

澪「おぉ」

梓「こんにちは、律先輩!」

唯「やっほー、あずにゃ~ん」スリスリ

紬「お茶にしよっか~」

澪「そうだな・・・」

梓「そうですね」

カチャカチャ、

誰も何も話さない。待っている。


46: 2011/01/05(水) 04:32:29.29 ID:FpMZGqcp0
律「・・・みんな、こんな私のわがままについてきてくれてありがとう。私がもっとしっかりしてれば・・・こんなことn・・・」グスッ

梓「律先輩らしくないですよ・・・」

唯「そうだよーりっちゃん。りっちゃんはやっぱり、笑ってなくちゃ」

律「そうか?そうだよな」ゴシゴシ

律「みんな、ありがとう!これからもよろしくな!」

澪「あぁ!よろしくな!」

唯「よろしくね~、りっちゃん隊長!」

紬「これからもよろしくね、りっちゃん」

梓「よろしくお願いします!律先輩!」

律「おぉ!じゃあ、早速いくか!」

梓「いきなりですね・・・」

律「じゃあ、行くぞーッ!1、2、3!」

ジャーン♪

~完~

47: 2011/01/05(水) 04:33:36.46 ID:FpMZGqcp0
以上です。おもしろくないにしろ、見ていただいて嬉しいです。

57: 2011/01/05(水) 05:00:03.67 ID:FpMZGqcp0
では、おやすみなさい。スレストしたので、寝た方が見れるのかが心配ですが・・・

りっちゃん、おやすみー!

59: 2011/01/05(水) 06:27:24.78
良くやったよ乙

60: 2011/01/05(水) 09:21:16.45

引用元: 澪「もう律をいじめるのはやめろ!!」