1: 2012/12/24(月) 18:14:34.77 ID:jTiM+XN+0
貴音「……はて?」
小鳥「貴音ちゃんは大人びてるから、案外早くに気付いてたのかしら?」
春香「えへへ、私は小学校卒業まで気付きませんでした」
小鳥「うふふ、春香ちゃんらしいかもしれないわね」
春香「何だか嬉しくないなぁ」
貴音「……あの、御二人方」
小鳥「?」
春香「なに?」
貴音「その、気付くとは……何にでしょうか?」
小鳥「えっ」
春香「えっ」
貴音「?」
小鳥「貴音ちゃんは大人びてるから、案外早くに気付いてたのかしら?」
春香「えへへ、私は小学校卒業まで気付きませんでした」
小鳥「うふふ、春香ちゃんらしいかもしれないわね」
春香「何だか嬉しくないなぁ」
貴音「……あの、御二人方」
小鳥「?」
春香「なに?」
貴音「その、気付くとは……何にでしょうか?」
小鳥「えっ」
春香「えっ」
貴音「?」
2: 2012/12/24(月) 18:18:16.00 ID:jTiM+XN+0
・
・
・
小鳥「……何て事があったんですけど」
春香「どう思いますか、プロデューサーさん!」
P「どう思うって……貴音なりのジョークじゃないのか?」
小鳥「いえいえ、あの目は真剣! 真剣そのものでしたよ!」
春香「はい!」
P「いや、確かに貴音は少し浮世離れしてる部分もあるけど……いまだにサンタを信じてるなんてことは無いだろ」
小鳥「本当にそう思います?」
P「はい、無い……無いはず……無いと思います、けど」
小鳥「だったらあれを見てください」 チョイチョイ
P「あれ?」
・
・
小鳥「……何て事があったんですけど」
春香「どう思いますか、プロデューサーさん!」
P「どう思うって……貴音なりのジョークじゃないのか?」
小鳥「いえいえ、あの目は真剣! 真剣そのものでしたよ!」
春香「はい!」
P「いや、確かに貴音は少し浮世離れしてる部分もあるけど……いまだにサンタを信じてるなんてことは無いだろ」
小鳥「本当にそう思います?」
P「はい、無い……無いはず……無いと思います、けど」
小鳥「だったらあれを見てください」 チョイチョイ
P「あれ?」
3: 2012/12/24(月) 18:20:46.87 ID:jTiM+XN+0
貴音「…………」 セッセ セッセ
響「うん、その調子だぞ」
貴音「…………」 モクモク
響「やっぱり貴音は器用だなー!」
貴音「……響、ここは」
響「ここは、これをこっちに通すんだぞ」
貴音「なるほど……編み物というものは真、奥が深いものですね」
響「えへへ、わからないところがあったら何でも教えるぞ!」
貴音「ありがとう響、心強いです」
響「うん、その調子だぞ」
貴音「…………」 モクモク
響「やっぱり貴音は器用だなー!」
貴音「……響、ここは」
響「ここは、これをこっちに通すんだぞ」
貴音「なるほど……編み物というものは真、奥が深いものですね」
響「えへへ、わからないところがあったら何でも教えるぞ!」
貴音「ありがとう響、心強いです」
5: 2012/12/24(月) 18:24:18.00 ID:jTiM+XN+0
P「……二人で編み物をやってるようにしか見えないけど」
小鳥「何を編んでるのかが問題なんですよ」
P「何って、帽子……じゃないですね、マフラー? いや、腹巻?」
春香「靴下だそうです」
P「靴下!? どう見ても直径が俺のウエストくらいなんだけど!?」
小鳥「あんなサイズの靴下、他に使い道があると思いますか?」
春香「あれはやっぱり、どう見ても」
P「サンタ用の靴下だと?」
小鳥「はい!」
春香「間違いありませんよ!」
小鳥「何を編んでるのかが問題なんですよ」
P「何って、帽子……じゃないですね、マフラー? いや、腹巻?」
春香「靴下だそうです」
P「靴下!? どう見ても直径が俺のウエストくらいなんだけど!?」
小鳥「あんなサイズの靴下、他に使い道があると思いますか?」
春香「あれはやっぱり、どう見ても」
P「サンタ用の靴下だと?」
小鳥「はい!」
春香「間違いありませんよ!」
6: 2012/12/24(月) 18:27:47.07 ID:jTiM+XN+0
P「……ちなみに、それを俺に言った理由は、やっぱり」
小鳥「確認してきてください、プロデューサーさん!」
P「なんで俺が……」
春香「頼りになる年長者として、お願いします!」
P「えぇー……仕方ないなぁ」
小鳥「引き受けてくれるんですね!」
P「俺以上の年長者が一人目の前にいるんですけど、春香が頼りにならないと言うので」
小鳥「ピヨッ!?」
春香「い、言ってませんよ小鳥さん!」
小鳥「確認してきてください、プロデューサーさん!」
P「なんで俺が……」
春香「頼りになる年長者として、お願いします!」
P「えぇー……仕方ないなぁ」
小鳥「引き受けてくれるんですね!」
P「俺以上の年長者が一人目の前にいるんですけど、春香が頼りにならないと言うので」
小鳥「ピヨッ!?」
春香「い、言ってませんよ小鳥さん!」
9: 2012/12/24(月) 18:31:22.75 ID:jTiM+XN+0
P「……おう、貴音、響。お疲れさん」
響「あっ、プロデューサー!」
貴音「…………」 セッセ セッセ
響「おーい貴音、プロデューサーだぞー」
貴音「……! お疲れ様です」
P「ははは、すごい集中力だなー」
響「うんうん、さすが貴音だぞ!」
貴音「いえ、褒められるようなことではありません故」
響「あっ、プロデューサー!」
貴音「…………」 セッセ セッセ
響「おーい貴音、プロデューサーだぞー」
貴音「……! お疲れ様です」
P「ははは、すごい集中力だなー」
響「うんうん、さすが貴音だぞ!」
貴音「いえ、褒められるようなことではありません故」
10: 2012/12/24(月) 18:33:50.49 ID:jTiM+XN+0
P「……と、ところで、貴音」
貴音「はい」
P「その靴下、やけに大きいけど……何に使うのかなーって」
貴音「ふふっ、可笑しいことを聞くのですね」
響「そうだぞプロデューサー、そんなの……」
貴音「この時期に編む靴下など、さんたくろぉす殿の為に決まっているではありませんか」
響「そうそう、部屋の飾りつけ……えっ!?」
貴音「? どうしたのですか、響」
P(……マジか……)
貴音「はい」
P「その靴下、やけに大きいけど……何に使うのかなーって」
貴音「ふふっ、可笑しいことを聞くのですね」
響「そうだぞプロデューサー、そんなの……」
貴音「この時期に編む靴下など、さんたくろぉす殿の為に決まっているではありませんか」
響「そうそう、部屋の飾りつけ……えっ!?」
貴音「? どうしたのですか、響」
P(……マジか……)
11: 2012/12/24(月) 18:37:02.89 ID:jTiM+XN+0
響「えっ!? あ、いや、ううんっ! 何でもないぞ!」 アセアセ
P(いいぞ響、よく空気を読んだな)
貴音「大抵の物が入るよう、少しでも大きくしたいのです」
P「そ、そうかー……貴音は偉いなぁ」
貴音「いえ、そのような大袈裟なものでは」
P「そ、それで、貴音?」
貴音「はい?」
P「貴音の家って……その、毎年サンタが来るのか?」
貴音「…………」
P「……?」
貴音「……いえ、去年までは一度も」
P「そ、そうか」
P(いいぞ響、よく空気を読んだな)
貴音「大抵の物が入るよう、少しでも大きくしたいのです」
P「そ、そうかー……貴音は偉いなぁ」
貴音「いえ、そのような大袈裟なものでは」
P「そ、それで、貴音?」
貴音「はい?」
P「貴音の家って……その、毎年サンタが来るのか?」
貴音「…………」
P「……?」
貴音「……いえ、去年までは一度も」
P「そ、そうか」
12: 2012/12/24(月) 18:41:18.32 ID:jTiM+XN+0
貴音「恐らくそれは、今までの私が『良い子』でなかった為」
貴音「ですが今年は仲間と共に精進し、幾多のステージを成功させてきました」
P「そ、そうだな……貴音、頑張ってたもんなー」
貴音「皆と共に励み、勤しみ、支えあった一年間でした」
貴音「きっと今年こそは、さんたくろぉす殿も私を良い子と認めてくださるに違いありません」 ニコニコ
P「…………」
響「…………」
P「あ、編み物に集中するのもいいけど、程々にな!」
貴音「はい、午後の仕事に支障が出るようなことは決して致しません」
P「そ、そうか……頑張れよ」
貴音「はい、ありがとうございます」
貴音「ですが今年は仲間と共に精進し、幾多のステージを成功させてきました」
P「そ、そうだな……貴音、頑張ってたもんなー」
貴音「皆と共に励み、勤しみ、支えあった一年間でした」
貴音「きっと今年こそは、さんたくろぉす殿も私を良い子と認めてくださるに違いありません」 ニコニコ
P「…………」
響「…………」
P「あ、編み物に集中するのもいいけど、程々にな!」
貴音「はい、午後の仕事に支障が出るようなことは決して致しません」
P「そ、そうか……頑張れよ」
貴音「はい、ありがとうございます」
13: 2012/12/24(月) 18:44:27.12 ID:jTiM+XN+0
春香「……ど、どうでしたか?」
P「いやー、どうも本気みたいだ」
小鳥「やっぱり……」
春香「ど、どうするんですか、プロデューサーさん!」
P「どうするって言われても……」
小鳥「あんなに楽しみに待ってるのに、もしサンタが来なかったら……」
春香「ガッカリってレベルじゃないですよ!」
P「だよなぁ、ものすごく目がキラキラしてたしなぁ」
春香「ここはやっぱり、プロデューサーさんがサンタを……」
P「無茶言うなよ、俺は未だに貴音の家の住所すら知らないんだぞ」
小鳥「トップシークレットですもんねぇ……うーん」
P「いやー、どうも本気みたいだ」
小鳥「やっぱり……」
春香「ど、どうするんですか、プロデューサーさん!」
P「どうするって言われても……」
小鳥「あんなに楽しみに待ってるのに、もしサンタが来なかったら……」
春香「ガッカリってレベルじゃないですよ!」
P「だよなぁ、ものすごく目がキラキラしてたしなぁ」
春香「ここはやっぱり、プロデューサーさんがサンタを……」
P「無茶言うなよ、俺は未だに貴音の家の住所すら知らないんだぞ」
小鳥「トップシークレットですもんねぇ……うーん」
14: 2012/12/24(月) 18:45:53.49 ID:jTiM+XN+0
春香「じゃあ、本当のことを教えるとか……?」
P「あの貴音に? 俺が?」
小鳥「わ、私はちょっと……荷が重いです」
P「俺だってそうですよ!あんな……」
P「あの貴音に? 俺が?」
小鳥「わ、私はちょっと……荷が重いです」
P「俺だってそうですよ!あんな……」
16: 2012/12/24(月) 18:47:46.85 ID:jTiM+XN+0
貴音「~♪」 セッセ セッセ
響「…………」
貴音「響」
響「!? な、なんだ!?」
貴音「ふふっ……真、聖夜が待ち遠しいですね」 ニコニコ
響「……そ、そうだなー……うん」
貴音「…………」 モクモク
響「…………」
貴音「響」
響「!? な、なんだ!?」
貴音「ふふっ……真、聖夜が待ち遠しいですね」 ニコニコ
響「……そ、そうだなー……うん」
貴音「…………」 モクモク
17: 2012/12/24(月) 18:50:53.41 ID:jTiM+XN+0
P「……あんな貴音に、現実を教えろと?」
春香「うぅ……私は無理です、胃に穴が空いちゃいます」
小鳥「同じく……」
P「お、俺だってそうだよ!」
春香「でも、そうすると……」
小鳥「いったいどうしたら……」
P「うーん……」
貴音「…………」 セッセ セッセ
響(じ、自分はどうしたらいいんだ……)
春香「うぅ……私は無理です、胃に穴が空いちゃいます」
小鳥「同じく……」
P「お、俺だってそうだよ!」
春香「でも、そうすると……」
小鳥「いったいどうしたら……」
P「うーん……」
貴音「…………」 セッセ セッセ
響(じ、自分はどうしたらいいんだ……)
19: 2012/12/24(月) 18:52:56.97 ID:jTiM+XN+0
・
・
・
P「さて、あれから数日が過ぎて」
春香「ついにイヴになっちゃいましたけど……」
P「何か良い案が浮かんだ人は?」
春香「…………」
小鳥「…………」
P「だよなぁ……いやもう、どうすればいいんだ本当」
・
・
P「さて、あれから数日が過ぎて」
春香「ついにイヴになっちゃいましたけど……」
P「何か良い案が浮かんだ人は?」
春香「…………」
小鳥「…………」
P「だよなぁ……いやもう、どうすればいいんだ本当」
20: 2012/12/24(月) 18:55:19.03 ID:jTiM+XN+0
ガチャッ
貴音「……おはようございます」
P「!! お、おはよう、貴音!」
貴音「…………」 フラフラ
小鳥「た、貴音ちゃん? どうしたの?」
春香「何だか顔色が……」
貴音「……いえ、何でもありません」
P「そ、そうか……仕事までまだ時間があるから、ゆっくりしてていいぞ」
貴音「はい……」 フラフラ
貴音「……おはようございます」
P「!! お、おはよう、貴音!」
貴音「…………」 フラフラ
小鳥「た、貴音ちゃん? どうしたの?」
春香「何だか顔色が……」
貴音「……いえ、何でもありません」
P「そ、そうか……仕事までまだ時間があるから、ゆっくりしてていいぞ」
貴音「はい……」 フラフラ
21: 2012/12/24(月) 18:58:46.73 ID:jTiM+XN+0
P「ど、どうしたんだ? 徹夜って感じでもなさそうだし」
春香「も、もしかして……」
小鳥「イブ当日になって、現実を知ってしまったとか……?」
P「……有り得る話すぎて、胃が痛くなってきたんですが」
春香「私もです……」
小鳥「私なんか膝まで……」
P「それは関係無いと思うんですけど……」
春香「あ、あの、プロデューサーさん」
P「あー……わかったよ、俺が確かめてくる」
春香「うう、申し訳ないです」
小鳥「不甲斐ない年長者でごめんなさい……」
24: 2012/12/24(月) 19:00:45.70 ID:jTiM+XN+0
P「……よ、よう、貴音」
貴音「……あなた様」
P「あー……編み物は、もういいのか?」
貴音「はい……先日、もう編み終えました」
P「そ、そうか」
貴音「…………」
P「…………」
貴音「…………」
P(ち、沈黙が重い……)
25: 2012/12/24(月) 19:04:39.36 ID:jTiM+XN+0
貴音「……あなた様」
P「! お、おう、なんだ?」
貴音「さんたくろぉす殿は……」
P「…………」
貴音「さんたくろぉす殿は、現実には、いないのですね」
P「…………」
貴音「…………」
P(……や、やっぱりこう来たか……)
貴音「先日、すれ違った子供達が言っておりました」
貴音「さんたくろぉすは実在しない、あれは親がさんたくろぉすの振りをしているのだと」
貴音「信じているのは、小さい子供だけだと……言っておりました」
P「…………」
貴音「…………」
P(その子供が目の前にいたら拳骨食らわしたい……)
P「! お、おう、なんだ?」
貴音「さんたくろぉす殿は……」
P「…………」
貴音「さんたくろぉす殿は、現実には、いないのですね」
P「…………」
貴音「…………」
P(……や、やっぱりこう来たか……)
貴音「先日、すれ違った子供達が言っておりました」
貴音「さんたくろぉすは実在しない、あれは親がさんたくろぉすの振りをしているのだと」
貴音「信じているのは、小さい子供だけだと……言っておりました」
P「…………」
貴音「…………」
P(その子供が目の前にいたら拳骨食らわしたい……)
26: 2012/12/24(月) 19:10:46.39 ID:jTiM+XN+0
貴音「…………」
P「……そうだ」
貴音「……?」
P「こ、小鳥さん!」
小鳥「ぴっ!?」
P「ちょっとパソコン貸してください!」
小鳥「あ、はいっ、え、あ、えぇええええっ!?」
春香「ちょ、ちょっと驚きすぎじゃないですか小鳥さん!」
小鳥「いや、でもその、ちょっと待ってくださいプロデューサーさん! 色々消したり隠したりしますから!」
P「あなたは会社のパソコンで何やってるんですか!」
貴音「……?」
P「……そうだ」
貴音「……?」
P「こ、小鳥さん!」
小鳥「ぴっ!?」
P「ちょっとパソコン貸してください!」
小鳥「あ、はいっ、え、あ、えぇええええっ!?」
春香「ちょ、ちょっと驚きすぎじゃないですか小鳥さん!」
小鳥「いや、でもその、ちょっと待ってくださいプロデューサーさん! 色々消したり隠したりしますから!」
P「あなたは会社のパソコンで何やってるんですか!」
貴音「……?」
28: 2012/12/24(月) 19:15:04.91 ID:jTiM+XN+0
P「……あー、あった。これだ」
貴音「…………」
P「ほら貴音、これを見てみろ」
貴音「はい……?」
P「ほら」
貴音「……これは……公認、さんたくろぉす?」
P「そう、グリーンランド公認のサンタだ」
貴音「……公認の」
P「だからな、サンタは本当にいるんだぞ」
貴音「!」
29: 2012/12/24(月) 19:19:37.68 ID:jTiM+XN+0
P「な? ちゃんと実在してただろ?」
貴音「で、ですが……」
P「さすがにサンタも全ての子供に配るのは大変だからなぁ」
P「グリーンランドといったら、日本からすごく遠いし」
貴音「…………」
P「だから日本みたいに遠く離れた国の場合は、親御さんがサンタの代わりをしてあげるんだよ」
貴音「では、あの子供たちは……」
P「半分正解で半分間違い、ってところだな。親御さんが代わりにってのは確かにそうだけど、確かにサンタは実在するんだ」
貴音「…………」
P「…………」
貴音「で、ですが……」
P「さすがにサンタも全ての子供に配るのは大変だからなぁ」
P「グリーンランドといったら、日本からすごく遠いし」
貴音「…………」
P「だから日本みたいに遠く離れた国の場合は、親御さんがサンタの代わりをしてあげるんだよ」
貴音「では、あの子供たちは……」
P「半分正解で半分間違い、ってところだな。親御さんが代わりにってのは確かにそうだけど、確かにサンタは実在するんだ」
貴音「…………」
P「…………」
32: 2012/12/24(月) 19:21:37.62 ID:jTiM+XN+0
貴音「……あなた様」
P「お、おう」
貴音「さんたくろぉす殿は、本当にいたのですね」
P「そうだぞ、ちゃんとトナカイもいるぞ」
貴音「なるほど……」
P「……それじゃ、仕事の時間になったら呼ぶからな」
貴音「……はい、よろしくお願い致します」
P「お、おう」
貴音「さんたくろぉす殿は、本当にいたのですね」
P「そうだぞ、ちゃんとトナカイもいるぞ」
貴音「なるほど……」
P「……それじゃ、仕事の時間になったら呼ぶからな」
貴音「……はい、よろしくお願い致します」
33: 2012/12/24(月) 19:23:39.41 ID:jTiM+XN+0
小鳥「……プロデューサーさん、お父さんみたいでしたね」
P「いや、実は俺も同じようなことを言われたので」
春香「貴音さん、元気になってくれますかね……」
P「……まあ急な話だし、気持ちの整理も必要かもな」
貴音「…………」
貴音「……さんたくろぉす」
35: 2012/12/24(月) 19:28:30.40 ID:jTiM+XN+0
・
・
・
P「そんなこんなで一日が終わったわけだが……」
春香「あの、貴音さんは?」
P「もうすぐレッスンから戻ってくるはずだけど」
春香「そうですか……うーん、心配だなぁ」
P「俺に任せていいぞ、家族と約束があるんだろ?」
春香「そうなんですけど……うーん」
小鳥「大丈夫よ、春香ちゃん」
春香「小鳥さん……」
小鳥「せっかくクリスマスに予定があるんだもの、大切にしなきゃ……ね?」 ニコニコ
春香(小鳥さん、笑ってるのに目が泣いてる……)
・
・
P「そんなこんなで一日が終わったわけだが……」
春香「あの、貴音さんは?」
P「もうすぐレッスンから戻ってくるはずだけど」
春香「そうですか……うーん、心配だなぁ」
P「俺に任せていいぞ、家族と約束があるんだろ?」
春香「そうなんですけど……うーん」
小鳥「大丈夫よ、春香ちゃん」
春香「小鳥さん……」
小鳥「せっかくクリスマスに予定があるんだもの、大切にしなきゃ……ね?」 ニコニコ
春香(小鳥さん、笑ってるのに目が泣いてる……)
36: 2012/12/24(月) 19:30:39.51 ID:jTiM+XN+0
春香「そ、それじゃ、お先に失礼しまーす」
小鳥「ええ、お疲れ様」
P「雪降ってるからな、足元には気をつけろよ」
春香「大丈夫ですよ、雪でも晴れでも関係ありませんから!」
P「自慢することじゃないぞ」
春香「えへへっ、それではお疲れ様でした!」
バタン
P「…………」
小鳥「……プロデューサーさん?」 ニコニコ
P「な、何ですか」
37: 2012/12/24(月) 19:32:56.30 ID:jTiM+XN+0
小鳥「いえいえ……ただ、さっきの買い出し、ずいぶん長かったなーと思いまして」
P「……うっ」
小鳥「うふふっ」
P「……あの、他のアイドルには内緒でお願いします」
P「特別扱いみたいで申し訳ないし、でも全員分のプレゼントっていうのは金銭的に……」
小鳥「わかってます、大丈夫ですよ」 ニコニコ
P「……こういう時ばっかり年長者だもんなぁ」
小鳥「何か言いましたか?」
P「いえ、何も」
P「……うっ」
小鳥「うふふっ」
P「……あの、他のアイドルには内緒でお願いします」
P「特別扱いみたいで申し訳ないし、でも全員分のプレゼントっていうのは金銭的に……」
小鳥「わかってます、大丈夫ですよ」 ニコニコ
P「……こういう時ばっかり年長者だもんなぁ」
小鳥「何か言いましたか?」
P「いえ、何も」
39: 2012/12/24(月) 19:35:37.38 ID:jTiM+XN+0
ガチャッ
貴音「只今戻りました」
P「お、おう、お疲れさん!」
小鳥「お疲れ様、貴音ちゃん。……さてと」
貴音「?」
小鳥「ちょっと用事があって出てきますから、お留守番をお願いできますか?」
P「え? あ、はい、いいですけど……」
小鳥「~♪」
P(な、何だか気を使わせちゃったかな……)
小鳥「それでは、よろしくお願いします」 ニコニコ
パタン
41: 2012/12/24(月) 19:39:12.54 ID:jTiM+XN+0
貴音「小鳥嬢はイブも多忙なのですね」
P「それ、本人には言わない方がいいぞ……多分、すごく複雑な顔になるから」
貴音「そういうものですか?」
P「おう……ところで貴音、ずいぶんと遅くまでレッスンしてたんだな」
貴音「……ええ」
P「そうか……うん、偉いなぁ」
貴音「?」
P「そ、そんな良い子の貴音に、ほら」
貴音「……あなた様、これは」
P「……プレゼント、なんだけど……」
貴音「…………」
P「……お、俺がサンタの代わりじゃ、駄目かな?」
P「それ、本人には言わない方がいいぞ……多分、すごく複雑な顔になるから」
貴音「そういうものですか?」
P「おう……ところで貴音、ずいぶんと遅くまでレッスンしてたんだな」
貴音「……ええ」
P「そうか……うん、偉いなぁ」
貴音「?」
P「そ、そんな良い子の貴音に、ほら」
貴音「……あなた様、これは」
P「……プレゼント、なんだけど……」
貴音「…………」
P「……お、俺がサンタの代わりじゃ、駄目かな?」
43: 2012/12/24(月) 19:42:25.19 ID:jTiM+XN+0
貴音「……ふふっ」
P「貴音?」
貴音「……ありがとうございます、あなた様……いえ、さんたくろぉす殿」
P「お、おう……立派な靴下に入れるには、随分小さいけどな」
貴音「大事なのは大きさではありません」
P「そう言ってもらえると嬉しいよ」
貴音「……可愛らしいマフラーですね」
P「アクセサリーもいいかと思ったんだけど、体が資本の仕事だからな」
貴方「本当に、まさかここまで……ふふっ」
P「うん?」
P「貴音?」
貴音「……ありがとうございます、あなた様……いえ、さんたくろぉす殿」
P「お、おう……立派な靴下に入れるには、随分小さいけどな」
貴音「大事なのは大きさではありません」
P「そう言ってもらえると嬉しいよ」
貴音「……可愛らしいマフラーですね」
P「アクセサリーもいいかと思ったんだけど、体が資本の仕事だからな」
貴方「本当に、まさかここまで……ふふっ」
P「うん?」
48: 2012/12/24(月) 19:46:47.15 ID:jTiM+XN+0
貴音「それでは、私にプレゼントを選んでくださったあなた様に」
貴音「そして、今年一年も私たちのために頑張ってくださったあなた様に」
貴音「とても良い子のあなた様に、私から」
P「……良い子って年でも、ないんだけどな」
貴音「今宵は年齢など関係無いのです」
P「……ありがとう、最高のクリスマスプレゼントだよ」
貴音「喜んで頂けたようで何よりです」
P「暖かそうな手袋だな」
貴音「アイドルもプロデューサー業も、体が資本ですので」
P「……帰りが遅かったのは、このために?」
貴音「……はい、目移りしてしまって」
P「……本当に、まさかここまで」
貴音「考えることが一緒だったとは……ふふっ」
貴音「そして、今年一年も私たちのために頑張ってくださったあなた様に」
貴音「とても良い子のあなた様に、私から」
P「……良い子って年でも、ないんだけどな」
貴音「今宵は年齢など関係無いのです」
P「……ありがとう、最高のクリスマスプレゼントだよ」
貴音「喜んで頂けたようで何よりです」
P「暖かそうな手袋だな」
貴音「アイドルもプロデューサー業も、体が資本ですので」
P「……帰りが遅かったのは、このために?」
貴音「……はい、目移りしてしまって」
P「……本当に、まさかここまで」
貴音「考えることが一緒だったとは……ふふっ」
51: 2012/12/24(月) 19:53:46.61 ID:jTiM+XN+0
P「ありがとうな、貴音」
貴音「……あなた様に教えていただいた時、驚きもありましたが、嬉しくもあったのです」
貴音「私でも、あなた様のさんたくろぉすになれるとは思ってもいませんでしたから」
P「こんなに綺麗なサンタクロースが来てくれるなんて、俺は幸せ者だなぁ」
貴音「……白い鬚も、トナカイもありませんが」
貴音「今宵、あなた様は私の、私はあなた様のさんたくろぉすです」
P「みんなには秘密の、な」
貴音「ふふっ……ええ、さんたくろぉすとは、そういうものですから」
P「……メリークリスマス、貴音」
貴音「はい……めりーくりすます、あなた様」
終わる
貴音「……あなた様に教えていただいた時、驚きもありましたが、嬉しくもあったのです」
貴音「私でも、あなた様のさんたくろぉすになれるとは思ってもいませんでしたから」
P「こんなに綺麗なサンタクロースが来てくれるなんて、俺は幸せ者だなぁ」
貴音「……白い鬚も、トナカイもありませんが」
貴音「今宵、あなた様は私の、私はあなた様のさんたくろぉすです」
P「みんなには秘密の、な」
貴音「ふふっ……ええ、さんたくろぉすとは、そういうものですから」
P「……メリークリスマス、貴音」
貴音「はい……めりーくりすます、あなた様」
終わる
53: 2012/12/24(月) 19:54:53.48
乙乙
お尻ちん可愛い
お尻ちん可愛い
54: 2012/12/24(月) 19:54:54.03
おつ
55: 2012/12/24(月) 19:55:20.24 ID:jTiM+XN+0
ラシャーセー
小鳥「…………」
小鳥「……売れ残りのケーキが安売り……」
小鳥「…………」
小鳥「……すいません、あとこれも一つ……」
アリャーシター
本当に終わる
57: 2012/12/24(月) 19:56:14.50
個人的には音無嬢にこそ祝福あれ
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