1: 2015/02/12(木) 23:03:42.00 ID:XyBWAoCq0
夜、駅のホームにて

P「おお、寒い寒い。なんとか終電には間に合いそうだな。むっ」

貴音「」フラー

P「おいっ、あんた、大丈夫か」

貴音「・・うっ」


※元ネタアリ

 https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423749821

2: 2015/02/12(木) 23:04:47.49 ID:XyBWAoCqo
P「顔が真っ青じゃないか。ちょっと待ってろよ。人を呼んでくる」

貴音「・・大丈夫です。」

P「とても大丈夫そうには見え

(グオオオオオオン

貴音「少々お腹が減って・・」

P「(今の腹の音か)そ、そうか。ここらへんなら食べる所いくらでもあるだろうに」

貴音「今、ありあわせがなく・・」

P「はぁ・・仕方ない。ついてこい」

3: 2015/02/12(木) 23:05:39.29 ID:XyBWAoCqo

P「どうだい」

貴音「これは、なんでしょう」

P「なんだ、あんたラーメンも知らないのかい」

貴音「なんと面妖な・・・しかしこの臭いはそそられるものが」フンス

P「まぁ、いいから食べてみろって、味は保証するよ。量はちと女性には多いかもしれんが」

貴音「はぁ・・ズッ・・んっ!これは!・・ズゾゾゾ!」

P「ははは、おいしいか」

貴音「ズゾゾゾゾ!ズゾゾゾゾ!!」

P「おいおい、そんな慌てて食べなくてもラーメンは逃げないよ」

貴音「おかわり」

P「えっ」

4: 2015/02/12(木) 23:07:00.93 ID:XyBWAoCqo
貴音「本日はありがとうございました。命を助けていただきました。」ツヤツヤ

P「大げさだな。き、気にするな。」サイフスカスカー

貴音「えぇ、まことに助かりました。」

P「しかし、なんだってあんな所いたんだ」

貴音「わたくしは古都から飛び出して来たものの、路銀はすぐに底をつき」

P「食費だろ」

貴音「お恥ずかしい話ですが・・(///)」

P「そこであんな所にうずくまっていたのか」

貴音「えぇ」

P「ふむ。あんたみたいな子はアイドルにいたっておかしくないが。」

貴音「あいどる・・?」

P「そう、アイドル。もしあんたが良ければ」プルルルルル

P「もしもし、どうしました音無さん、えぇ。はい。」

P「えっ!春香がずっこけて、スタジオを爆破!?・・わかりました。すぐ向かいます。」

5: 2015/02/12(木) 23:08:23.35 ID:XyBWAoCqo

P「すまんな、すぐに行かなくてならなくなった」

貴音「えぇ、わたくしは大丈夫です。本日の御恩は決してわすれません。」

P「そんなたいそうなものじゃないさ。じゃあ俺はここで」スタコラサッサ

貴音「はい。ありがとうございました。」

貴音「・・・あいどる」




P「しまった、名刺を渡しておけばよかった。」

6: 2015/02/12(木) 23:09:53.33 ID:XyBWAoCqo
それからわたくしは、あいどる事務所について調べ、961プロなるものに所属いたしました。

961プロに所属してからは瞬く間にデビュー。あっという間に売れっ子アイドルとしての人気が出ました。

それから。。

夜、駅のホームにて


P「おお、寒い寒い。なんとか終電には間に合いそうだな。むっ」

貴音「お待ちしておりました。」

P「おぉ、あんたはあの時の」

貴音「その節は大変ありがとうございました。」

P「なに、気にするな。ところで、こんな所で何してるんだい。売れっ子アイドルの四条貴音さん」

7: 2015/02/12(木) 23:10:52.74 ID:XyBWAoCqo
貴音「ここで待っていれば貴方様に会えるかと思いまして。」

P「・・・」

貴音「あの時のお礼をいたしたくて。」

P「いいさお礼なんて。そんな大それたことしていない」

貴音「いいえ!それではわたくしの気持ちが納まりません!」

P「それじゃあ、あそこのラーメン屋で一杯おごってくれるだけでいいよ」

貴音「貴方様はわたくしを馬鹿にしてるんですか!今やわたくしは人気あいどるです!」

貴音「お金だってたくさん持ってます!もっと高価なものを頼んだって!」

P「それはあんたの力じゃない。961プロによるものだ」

貴音「まぁ!わたくしをどこまで愚弄する気ですか!」

P「あんたがかわいいから、961プロがゴリ推しして売れてるだけだ」

貴音「もういいです!わたくしはとんだ思い違いをしていました!」スタスタ

P「やれやれ」

8: 2015/02/12(木) 23:11:48.81 ID:XyBWAoCqo




数ヶ後、、961プロが不祥事で事務所存続の危機に危ぶまれました。

なんでも多額の脱税をしていたとのことです。

そこでわたくしは事務所移籍を考えておりましたが、どこも良い返事は受けられませんでした。

この時初めてわたくしが売れていたのは、事務所の力によるものだと知ったのでした。

あっという間にわたくしは契約を来られ、また路頭に迷うことになるのでした。

それから。。夜、駅のホームにて


P「おお、寒い寒い。なんとか終電には間に合いそうだな。むっ」

貴音「・・・お待ちしておりました。」

P「おや。あんたは」

貴音「また、無一文になりました」

P「・・・」

貴音「961プロがなくなってわたくしは初めて気づきました。売れていたのは私の力ではなかったと。」

P「・・・」

10: 2015/02/12(木) 23:12:40.38 ID:XyBWAoCqo
貴音「ただ、わたくしにとってあいどる活動はまこと充実したものでした。」

貴音「いまは細々とですがまたあいどる活動をはじめております。」

P「・・・」

貴音「歌唱力、ダンス、ヴィジュアルレッスンどれも厳しいですが、非情に充実した日々を送っております」

P「そうですか。」

貴音「あの時の貴方様の言っていたことは正しかったのです。」

P「いえいえ、あの時は失礼なこといってしまって申し訳なかった。」

貴音「いえ!貴方様は気づかせてくれました。やはり、あの時のぜひお礼がいたしたくて」

貴音「ラーメン一杯程度しかごちそうできませんが。(///)」

P「いいですね!行きましょう!やすいラーメン屋知ってますよ!」

P「あぁ、それとあのとき言いそびれました。私、こういうものです。ぜひ四条さんがよければ・・・」


おしり

12: 2015/02/12(木) 23:14:03.36
ブラックジャック?

13: 2015/02/12(木) 23:15:18.08 ID:XyBWAoCqo
>>12
せやで。あの話が好きやったんや。

19: 2015/02/13(金) 01:30:05.71

引用元: P「おお、寒い寒い。なんとか終電には間に合いそうだな。」