1: 2012/03/05(月) 17:05:52.68
さやか「ほむらのウチじゃないと見せられないモノ?」

ほむら「えぇ」

さやか「…」

さやか「早くすませてよ、私はこの後マミさんにも呼ばれてるんだから」

ほむら「…」

さやか「!」

さやか「なんでイキナリ…」

7: 2012/03/05(月) 17:37:58.26 ID:7whzLQuH0
さやか「なによ……このグリフシード……すごい数あんじゃん?」

ほむら「……あなたのよ」

さやか「え?」

ほむら「私が繰り返した時間の中で……私があなた頃した回数……それがこのグリフシードよ」

さやか「……そういや、そんな話も聞いたね」

ほむら「……ごめんなさい」

さやか「いいって。仕方ないことだし、もう済んだことことでしょ」

ほむら「ごめんなさい……ほんとに……ごめんなさい」ポロポロ

さやか「ちょ、泣くことないじゃん!?ほら!私はこんなピンピンしてんだしさ!?」

ほむら「ごめんさい!!助けたかったのに!ノートのお礼だって言いたかったのに!!」



13: 2012/03/05(月) 17:48:05.26 ID:7whzLQuH0
ほむら「美樹さんだけじゃない!!巴さんも!佐倉さんも!まどかだって私は……1回とかじゃない!!
     何度も何度も!!繰り返した数だけ仲間を……あなたたち誰かを頃したの!!」

さやか「ほむら……」

ほむら「みんな助けたかったのに!!子供が見るようなアニメのハッピーエンドにしたかったのに!!」
     仲間をなんども頃して、途中からそのハッピーエンドすら諦めて!!」

さやか「ほむら」

ほむら「まどかを助けるためにまどかを苦しめて!頑張ってる巴さんの邪魔して!佐倉さんのトラウマ蒸し返して!
     あなたを……最初から邪魔者扱いしてた!!」

さやか「ほむら!!」ダキッ

ほむら「あ……」

21: 2012/03/05(月) 18:01:42.63 ID:7whzLQuH0

さやか「いいんだよ。一人でよく頑張ったね」ナデナデ

ほむら「美樹……さぁん」

さやか「こんなちっこい体でさ、ホント頑張りすぎだよ」ナデナデ

ほむら「ごめんなさい……ごめんなさい……」

さやか「たぶん私は……私たちはさ、誰もほむらのこと恨んじゃいないよ。むしろ感謝してるって」

ほむら「そんなこと……」

さやか「ほむらは魔女になった私たちでさえ、そんなに苦しんでくれたんでしょ?
     だったら普通のみんなの頃すほうがずっとつらいよ。たとえ魔女になっててもね」

ほむら「でも……でも……!!」

さやか「だからさ……」




――――― ありがとう、ほむら。私の仲間を殺そうとした魔女を倒してくれて ―――――

22: 2012/03/05(月) 18:07:18.44 ID:7whzLQuH0
―――――
―――




まどか「なにがどうなってるのかな?」

さやか「いや、さっき話したじゃん?」

まどか「いや、そんなの絶対おかしいよ。なんであの放課後の『ちょっとツラかせや』的な流れから
     こんな百合百合しい展開になってるの!?」

さやか「百合百合しいって……ただ泣き疲れて寝てるほむらを膝枕してるだけじゃん」

まどか「おかしいよ!わけがわからないよ!!ついでに私がぼっちだよ!!」

さやか「なに寂しいの?ほらー、ちょっと下がちょっと狭いけど胸なら空いてるよー」

まどか「わーい!   ってちがう!!」

25: 2012/03/05(月) 18:13:25.60 ID:7whzLQuH0
さやか「でも入ってくるんだね」

まどか「一人ぼっちは寂しいもん」

さやか「いや、私いるし、ほむらもいるじゃん?」

まどか「どうみても親友と最高の友達が同時に寝取られてるようにしか感じないんだけど」

さやか「寝取るってwww私らそんなんじゃないでしょwww」

まどか「でもなんか置いてけぼり感するんだよ」

ほむら「まど……かぁ……」ギュッ

28: 2012/03/05(月) 18:19:28.97 ID:7whzLQuH0
まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「ごめんね……ごめんね……」グスグス

さやか「ほらね。まどかは大事に思われてるって。少なくとも私に抜かれてるってことはないんじゃない?」

まどか「んー、それはそれで残念なような……さやかちゃんとほむらちゃんには仲良くしてもらいたいって言うのも本音だし」ナデナデ

ほむら「まろかぁ」スヤスヤ

31: 2012/03/05(月) 18:25:12.47 ID:7whzLQuH0
さやか「しかしまぁ……よくこんだけ集めたねぇ……使えばもっとラクにやれただろうに」

まどか「友達の命を自分のために使いたくなかったんじゃない?負い目もあるみたいだし」

さやか「んー、でも友達としてはそれで無茶されるのもなんかなぁ……あれ?」

まどか「ん?どうしたの?」

さやか「……なんかグリフシードが私の中入ってった?」

まどか「え?」

32: 2012/03/05(月) 18:27:54.01 ID:7whzLQuH0
さやか「んー、まどか。このグリフシード私の手のひらの上乗っけてくれる?」

まどか「う、うん」コロン

ズブズブ

さやか「…………入ってるねぇ」

まどか「超入ってるねー」

さやか「なんで?」

まどか「私に聞かれても……」

36: 2012/03/05(月) 18:35:49.10 ID:7whzLQuH0
まどか「?……ねぇ、さやかちゃん」

さやか「ん?」

まどか「さやかちゃんのソウルジェム、すごい光ってない?」

さやか「え?……おお!?」

まどか「……てい!」

さやか「ちょ!まどか別に私のソウルジェム濁って……」

SG『フュー』 GS『ジョン』 SGS『ハッー!!』



QB「きゅっぷぅぅぅうううい!?なんだ!?美樹さやかの気(エントロピー)がエライことになってるぞ!?」

42: 2012/03/05(月) 18:49:13.56 ID:7whzLQuH0
SG『ラメェ モウハイラナイノォ ///』

さやか「結局全部入っちゃったね」

まどか「うん……時にさやかちゃん」

さやか「なにかね、まどか」

まどか「超髪伸びてるよ?」

さやか「え?」

まどか「はい、鏡」

さやか「ありがと……おお!?」



なんということでしょう。そこにはほむら並のロングヘアーになったさやかの姿が

45: 2012/03/05(月) 18:53:30.29 ID:7whzLQuH0
まどか「ていうかSGがすごい光ってるね」

さやか「もう光りすぎて透明に見えてくるねぇ」

まどか「どうなってるんだろう?」

さやか「たぶんGSのせいでSGが光ったんだから……変身してみようか」

まどか「わくわく」

さやか「いくよー」キラリン



マミ「!?なに!?すごい魔女の結界……いえこれは魔法少女のモノ……!?」

47: 2012/03/05(月) 18:57:06.12 ID:7whzLQuH0
さやか「…………」

まどか「…………」

ほむら「ん……うん?……!!魔女の結界内!?いつのまに!?」

まどか「あー、大丈夫だよほむらちゃん。魔女は……たぶんいないから」

ほむら「まどか!?なぜ……って魔女がいないならなぜ結界が!?」

さやか「さやかちゃん張っちゃいました!!」てへぺろ(・ω<)

50: 2012/03/05(月) 19:01:37.16 ID:7whzLQuH0
―――――
―――


ほむら「つまり……あのGSをさやかが触ったら、さやかが吸収……さやかに戻ったということ?」

まどか「え?そうなの?」

さやか「さあ?なんか面白いから入れてただけだから」

ほむら「予想外よ……というよりいくら使う予定がなかったといっても遊ばないでちょうだい」

まどさや「ごめん、手遅れ」

ほむら「…………そうね」

51: 2012/03/05(月) 19:06:10.75 ID:7whzLQuH0
さやか「そういえば剣はどうなってんのかな~」

まどか「カッコよくなってるんじゃないかな!」キラキラ

さやか「おー!ゲームに出てくるような聖剣っぽいのだといいな!!」

ほむら「……影響はなさそうだしいいのかしら?」

さやか「出すよーーーおおお!!??」

まどか「わ……おっきい」

ほむら「ちょ……どれだけ出すのよ!?」



イメージ:ブリーチのお兄ちゃんのヤツ

55: 2012/03/05(月) 19:11:17.02 ID:7whzLQuH0
マミ「鹿目さん!美樹さん!暁美さん!だいじょう……ぶ?」



さやか「おー、これバラバラにして飛ばせるんだ」

まどか「普通の剣の大きさにして投げてもいいんじゃないかな?」

ほむら「弾にして徹甲榴弾っぽく使うのもいいんじゃないかしら?」



マミ「どういうことなの?」

QB「さやかが
   GS食って
   アルティメット」

マミ「わけがわからないわ」

56: 2012/03/05(月) 19:15:54.45 ID:7whzLQuH0
さやか「お?マミさーん!どうしたんですか?」

マミ「なにって……とんでもない結界が出てきて美樹さんたちの力を感じたから飛んできたんだけど」

さやか「あ、すみません。この結界私のです」

マミ「いったいどういう……」

さやか「えっとですね……」

59: 2012/03/05(月) 19:22:06.58 ID:7whzLQuH0
マミ「つまり元々自分のものだったGSを取り込んでパワーアップした……ということなのかしら?」

さやか「たぶん。よくわからないですけどね」

QB「すごいよ、さやか。イレギュラーなことではあるけど、君がここまですごい力を持つなんて!」

ほむら「インキュベーター……!!」ギリ

QB「もう魔法少女になってる君には関係がないことだけど、まどかに引けを取らないくらいすごい力だね」

さやか「おー、最強の魔法少女候補と並べられるのは悪い気がしないねぇ」

QB「絶望したときのエネルギー量が楽しみだよ」

まどか「キュウべぇ……!!」

60: 2012/03/05(月) 19:26:02.94 ID:7whzLQuH0
さやか「つまりこのさやかちゃんが魔女になっちゃうとヤバイってことだよねぇ、参ったね」

まどか「さやかちゃん……」ほむら「さやか……」マミ「美樹さん……」

さやか「あ、キュウべぇ。少し聞いておきたいんだけどさ?」

QB「なんだい?」



さやか「スーパーさやかちゃんの力で『魔法少女』を『人間』に『治す』ことって出来ると思う?」





63: 2012/03/05(月) 19:35:55.03 ID:7whzLQuH0
ほむら「さやか!?」

さやか「キュウべぇ、どう思う?」

QB「う~ん、やってみないことにはといった所かな。ただ無駄だとは思うけどね
   魔法少女というのは別に病気でも怪我でもない。
   行ってしまえば魂のあり方だからね。それを『治す』というのは方向性が違うんじゃないかな?」

さやか「そっか、残念」

QB「どうしてそんなことを聞くんだい?いくら君の力が強いといっても戦力は大いに越したことはないと思うけどね」

さやか「んー、別にたいしたことじゃないけどさ。GS取り込んだせいかな?
     ほかの世界の私の記憶がちょっと入ってきちゃって……
     ちっこくて病弱な頑張り屋に、これから普通の生活プレゼントできたらなって思っただけだよ」

ほむら「さやか……」

68: 2012/03/05(月) 19:56:16.55 ID:7whzLQuH0
さやか「ま、出来ないモンは仕方ないや」

QB「そうだね。君は今出来ることをすれば良いと思うよ。それが君があこがれた正義の味方や
   突き詰めれば『癒し』の願いにつながるだろう」

さやか「それもそうだね。んじゃ、頑張って正義の味方続けますか!」

マミ「ふふ、これで大分私がラクを出来るかもしれないわね」

さやか「ちょっとマミさん!ひとりだけラクちんはダメですよ!」

ほむら「とりあえず……結界を解いて、これからは張らないようにしてもらえるかしら?
     魔女が出たのかと思って焦るわ」

さやか「へーい」

まどか「…………」

69: 2012/03/05(月) 19:59:32.95 ID:7whzLQuH0
―――――
―――


―――夜―――

さやか「さてっと」

まどか「どこいくの?さやかちゃん」

さやか「!?まどか!?」

まどか「なんか良くないこと考えてるでしょ?」

さやか「あー……まどかには隠せないか」

まどか「ティヒヒ、小学校のときからの付き合いだからね」

さやか「さっすが、私の嫁だねぇ」

71: 2012/03/05(月) 20:06:34.51 ID:7whzLQuH0
さやか「……まどかと同じくらいって言われてさ、ちょっと考えちゃったんだよね」

まどか「……うん」

さやか「私の結界で……世界中を覆って絶望を吸い取れば、
     そのうち魔女は消えて、魔法少女も絶望しなくて済むんじゃないかなって」

まどか「……うん」

さやか「私はバカだからさ。なにが誰のためになるかわかんないし、
     私がそれをやって喜ぶ人がいるんならやりたいかなって思ったんだ。
     ほむらみたいな子がいないとも限らないし」

まどか「……でも、さやかちゃんが辛いと悲しむ人もいるよ?」

73: 2012/03/05(月) 20:09:23.35 ID:7whzLQuH0
さやか「そだね。まどかとか、知っちゃえば、ほむらもマミさんも杏子もふざけんなって思うだろうね」

まどか「……でも、さやかちゃんはやっちゃうんだよね?」

さやか「バカ正直の猪突猛進がチャームポイントですから!」

まどか「ティヒヒ、そうだね……」

さやか「だから……黙って見送って欲しいかな」

まどか「……うん」

さやか「……ありがとう」

まどか「…………キュウべぇ!!」

75: 2012/03/05(月) 20:19:08.11 ID:7whzLQuH0
QB「呼んだかい?」

まどか「ひとつだけ教えて。今いる魔女をいなくなって、今いる魔法少女が絶望しなかったら
     もうこの星に魔女は生まれない?」

さやか「まどか……?」

QB「そうだね、今後僕が契約する魔法少女の全ても絶望しなければ、そうなるだろうね」

まどか「……キュウべぇ、契約だよ」

さやか「まどか!?」

まどか「私の願いはさやかちゃんの願いを、夢を、目標をかなえること!
     魔法少女がもう絶望して、誰かを呪わなくていいようにすること!!」

76: 2012/03/05(月) 20:22:33.51 ID:7whzLQuH0
QB「そんな願いがかなえられるのかな?結局のところそれは
   後々君たちという歴史に例を見ない強力な魔女が生まれることになるだけだろう」

まどか「不可能を可能できるんでしょ?
     だったらあなたたちが作ったふざけたシステムを壊してみせる」

さやか「まどか!あんた、ほむらの努力を無駄にする気!?」

まどか「しないよ。絶対にしない」

さやか「まどか……」

77: 2012/03/05(月) 20:27:00.62 ID:7whzLQuH0
まどか「私たちはこのまま、普通に中学を卒業して、高校にいって
     受験勉強でヘロヘロになって大学に行って
     お酒とかも飲めるようになるのかな?恋愛とかもして
     たぶん、さやかちゃんやほむらちゃんと愚痴を言い合ったりもして
     それで社会に出て働いて、結婚もして、家庭を作って守っていくんだよ

     だからこのふざけた魔法少女システムなんて続けない
     続けさせない」

さやか「……うん」

80: 2012/03/05(月) 20:31:27.89 ID:7whzLQuH0
QB「夢を叶えて、このシステムを壊す……これが君の願いだね?鹿目まどか」

まどか「うん」

QB「いいだろう、君の願いはエントロピーを凌駕した。
  君たちがどれだけこのシステムに影響を及ぼせるかは、僕にも想像が付かないけど
  やってみるといい
  不可能を可能にする魔法少女たち」

カッ

さやか「あんたもバカだねぇ」

まどか「ティヒヒ、さやかちゃんほどじゃないよ」

さやか「お?言ったな、この~」

まどか「痛いよ~」

81: 2012/03/05(月) 20:33:27.27 ID:7whzLQuH0
さやか「言いだしっぺが言うのもなんだけどさ」

まどか「ん?」

さやか「できるかな?」

まどか「できるよ。世界最強の魔法少女が2人もいるんだよ?」

さやか「はは、そりゃそうだ。んじゃ!」

まどか「がんばってこー!!」


84: 2012/03/05(月) 20:46:24.41 ID:7whzLQuH0
―――――
―――


―――数年後―――

prrrrrrrprrrrrrr

さやか「ほーい。おー、恭介。久しぶりじゃん?どったの?
     は?結婚式のスピーチ!?友人代表で!?
     いや、高校出るときにいったっしょ!?フラレ女に追い討ちかける気!?
     え?いや、もうどうでもいいけど?いや、でも中沢とかいるでしょ?
     あー、仁美の希望もか。あー、うん。いいよ、折れてあげるよ。貸し一つだかんね」

まどか「大変だねぇ」

ほむら「ほんとねぇ」


87: 2012/03/05(月) 20:49:57.59 ID:7whzLQuH0
まどか「あれだけ面倒見が良いのになんで恋愛できないのかなぁ?」

ほむら「女の子からモテるからじゃない?」

まどか「あー、バレンタイン獲得チョコ数高校3連覇だったもんねぇ」

ほむら「男の子も気後れするでしょう、あの男前っぷりは」

さやか「おまえらー!!なに人の悪口いってるかー!!」

まどほむ「わ~!」

88: 2012/03/05(月) 20:52:19.66 ID:7whzLQuH0
QB「やれやれ、本当にシステムをぶち壊してくれるなんてね……
   これじゃあこの星でもうエネルギーの回収は無理かな

   まあ、あの子達を見ていくのも面白いかな
   ん?面白い?

   やれやれ。僕もずいぶん彼女たちに毒されちゃったか
   まあ、それも悪くないかな」




END

89: 2012/03/05(月) 20:53:30.64
乙…っておい、マミさん…

90: 2012/03/05(月) 20:53:36.17
乙乙乙

92: 2012/03/05(月) 20:54:00.69 ID:7whzLQuH0
話をうまく終わらせられなかった感が異常
ちゃんと起承転結を作れず申し訳ない

マミさんと杏子には悪い子とした反省している

93: 2012/03/05(月) 20:54:46.12 ID:7whzLQuH0
たぶんこの世界のマミさんは某アラサーマミさんみたくなってるんじゃねーかな

引用元: さやか「なんだよ、転校生みせたいモノって」