1: 2014/05/16(金) 04:20:17 ID:RI1atSik


バハムー娘「おーい起きろー!ご飯の用意ができたぞ!」

男「むー…ん」

バハムー娘「ほらっ、早く食べてくれないと冷めてしまうだろう!」

男「休みの日はゆっくりさせてくれっていつも…」



バハムー娘「起きてくれないと灰にするぞ?」ボボボッ

男「起きます」ムク

バハムー娘「よろしい♪」ニコ

2: 2014/05/16(金) 04:22:32 ID:RI1atSik

男「いただきます」

男「今日もうまいな。ずいぶん上達したよな、料理」モグモグ

バハムー娘「ふん!私をなめるな!」

バハムー娘「それに、褒めても何も出んぞ?////」プン

男「掃除もすごく丁寧だ」

バハムー娘「だ、だから、褒めても何も…////」

男「なかなかに素晴らしい」ナデナデ


バハムー娘「ほふふふー」ニヘラー

バハムー娘「はっ////」

3: 2014/05/16(金) 04:23:45 ID:RI1atSik

バハムー娘「ほ、褒めるようなことでもないだろっ!////」


バハムー娘「私は…、お、恩をお前に返しているだけなんだから!」

男「んな、恩てったって、腹減らしてた所を助けただけだろ?」

バハムー娘「まあ、そうなのだが…、よくもまあ、人外など家に住まわせたものだな」

男「居候して随分経つのに、何を今更」

男「それにバハムー娘は悪いヤツじゃないし」

バハムー娘「お、お前にそう言われると…嬉しいな////」

男「可愛いなぁ」ナデナデ

バハムー娘「ほふふふー」ニヘラー

4: 2014/05/16(金) 04:24:49 ID:RI1atSik


――


男「ごちそうさま」

バハムー娘「はいよ」

男「ホントに上達したよな、家事」

バハムー娘「ふん!」フン

男「料理だって最初の頃は…」


……

5: 2014/05/16(金) 04:28:48 ID:RI1atSik


――
―――


バハムー娘「世話になりっぱなしだと、居候としては肩身が狭いな」

バハムー娘「よし!夕飯は私が作ろう!」

男「料理、ちゃんとできるのか?」

バハムー娘「庶民にできて、龍貴族の私にできないワケないだろう?」フン

バハムー娘「今日の夕飯は…」ガサガサ

男「サバを焼こうかと」

バハムー娘「焼くか!私の専売特許だな!」

バハムー娘「チマチマ焼かなくても、一発でこんがり焼いてやろう!」

6: 2014/05/16(金) 04:29:45 ID:RI1atSik

男「ほう」

バハムー娘「見ていろ」フォーク、ブス

バハムー娘「すぅうぅううう!」

男「?」

バハムー娘「ん」プクー

バハムー娘「ほっ」カッ!

男「!!?」


ズドドゴバボンッ!!!!!!


ズズズン…

男「あっづっ!!な、何した、お前!」


バハムー娘「ふぉふっ、私の体内で起こした化学反応で炎を作り出してだな…」


サバ「」

7: 2014/05/16(金) 04:31:01 ID:RI1atSik


バハムー娘「お前!サバを何処にやった!?」

バハムー娘「さては一人占めしたな!?まったく、卑しいヤツだな!」

男「アホか!お前は!」

ドンドンドン

大家「大家ですけど!!今お宅からすごい音がして、アパート揺れたんですけど何をしたんですか!?」

男「ああっスイマセン!スイマセン!」


―――
――

8: 2014/05/16(金) 04:31:23 ID:RI1atSik




バハムー娘「言わないで…////」

男「今では焼き加減も完璧だ」

バハムー娘「ふ、ふん!当たり前だ!」

男「あと、掃除もな…」


……

9: 2014/05/16(金) 04:33:43 ID:RI1atSik


――
―――


バハムー娘「世話になりっぱなしだと、居候としては肩身が狭いなぁ」

バハムー娘「よし!掃除は私がしてやろう!」

男「掃除、ちゃんとできるのか?」

バハムー娘「庶民にできて、龍貴族の私にできないワケ無いだろう?」フン

バハムー娘「では…」バサッ

男「おお、龍の翼!…を出してどうする?」

バハムー娘「風を起こす!この翼でな!」

バハムー娘「チマチマ掃かなくても、一発でさっぱり掃いてやろう」

10: 2014/05/16(金) 04:35:03 ID:RI1atSik

男「ほう」

バハムー娘「見ていろ」バサッ

バハムー娘「んー!」グググッ

男「?」

バハムー娘「んー」ググー

バハムー娘「ほっ」バサッ!

男「!!?」


ブボフォアアアァァァ!!ガチャンパリン!!ドンッガタッ!!ドン!


ズズズン…

男「あいたっ!!な、何した、お前!」


バハムー娘「ふぅふっ、私の翼で起こした風で竜巻を作り出してだな…」


部屋「」

11: 2014/05/16(金) 04:37:05 ID:RI1atSik


バハムー娘「お前!なぜすぐに散らかす!?」

バハムー娘「まだまだ子供だな!まったく、かわいいヤツめ!」

男「アホか!お前は!」

ドンドンドン

大家「大家ですけど!!今お宅からすごい音がして、アパート揺れたんですけど何をしたんですか!?」

男「ああっスイマセン!スイマセン!」


―――
――

12: 2014/05/16(金) 04:38:26 ID:RI1atSik



バハムー娘「言わないで…////」

男「今では隅々まで完璧だ」

バハムー娘「ふ、ふん!当たり前だ!」

男「あと…」


バハムー娘「もう言わないで…」シュン

男「そう落ち込むな」

バハムー娘「ふふふ」

バハムー娘「そうだな…私は一人だと何もできなかった」

バハムー娘「だが今は、お前のおかげで随分成長したと思うぞ」

ピンポーン


 

13: 2014/05/16(金) 04:39:43 ID:RI1atSik

男「はーい」

バハムー娘「あ、多分私だ」

バハムー娘「はいはーい」

?「内職受け取りに来ましたー!」

バハムー娘「はーい!少し待ってくださーい」

男「運ぶの手伝うよ」

バハムー娘「すまんな」


 

14: 2014/05/16(金) 04:41:04 ID:RI1atSik

依頼主「いやぁ、バハムー娘さんの作業、丁寧だって本社内でも評判ですよ」

バハムー娘「そ、そうなんですか?」

依頼主「しかも丁寧な上に、作業のスピードも速いときた!」

バハムー娘「褒めて頂いて光栄です」

依頼主「これからもよろしくお願いしますね」

バハムー娘「いえっ!こちらこそ今後ともよろしくお願いします!」ペコリ

依頼主「はい」

依頼主「では、これが次回分の内職と…」

依頼主「それと、こちらが今月分のお給料です」

バハムー娘「ありがとうございます!」ペコ
依頼主「はい、またお願いしますね」

バハムー娘「よろしくお願いします」ペコ

18: 2014/05/16(金) 13:07:03 ID:RI1atSik



バハムー娘「おおー!今回は結構な額だぞ!」

男「うちの家計も大いに助かってるよ。いつもありがとう」

バハムー娘「まあ世話になる以上、働かざる者食うべからず、だからな」

男「そういやお前、本社から正社員にならないかって誘われてたんだろ?」

男「内職から正社員ってすげぇ良待遇、なんで断ったんだ?」

バハムー娘「あ、ああ、まあ、その…あまり目立った生活はしたくないしな。嬉しいが断らせてもらったよ」

バハムー娘「それに…」チラ

男「ん?」

バハムー娘「なんでもない////」

19: 2014/05/16(金) 13:08:46 ID:RI1atSik



男「しかし、人外とは言え貴族の娘さんにこんな地味な生活させてるのも、気が引けるというかなんというか…」

バハムー娘「お前は気にしなくていいよ」



バハムー娘「…私は、今の生活が気に入っている」

男「大して広くもない部屋でもか?」

バハムー娘「部屋の広さなんて、問題ではない」

バハムー娘「私は、生まれた時から龍貴族の娘として何不自由なく生きてきた」


バハムー娘「なのに、もっと色んな世界が見たい、色んな世界を知りたい、一人で生きてみたいなどと…」

男「そっちの世界を出た理由がそうだったな…」

20: 2014/05/16(金) 13:10:25 ID:RI1atSik

バハムー娘「本当…、こっちの世界で何もできない自分が嫌になったよ」

バハムー娘「しかし、お前に助けてもらって…」

バハムー娘「お前に色々教わって、気づいた」

バハムー娘「自分の足で地に立って、世界を見るとこんなにも鮮やかに見えるのだな」

男「お、詩人ですな」

バハムー娘「ちゃ、茶化すな////」

バハムー娘「まあ、お前に会えた事が家を出て、最も良かったことだがな」ニコニコ

男「て、照れるだろ////」ポリポリ

バハムー娘「ふふん!仕返しだ」クスクス

バハムー娘「…なあ」

男「ん?」

バハムー娘「土曜日だし、何処か出かけないか?」

男「ああ、そうしようか」

バハムー娘「うん!」

24: 2014/05/16(金) 23:41:22 ID:RI1atSik

―繁華街―




バハムー娘「ああっ、んっ!」

男「声、出過ぎだぞ」

バハムー娘「だって…!あっ」

バハムー娘「ん、もうっ、少しっ…!」

バハムー娘「あ、ああっ」

バハムー娘「んんんっ!」




 

25: 2014/05/16(金) 23:42:32 ID:RI1atSik

ポロリ

バハムー娘「ああ…落ちた…」ガックリ

男「次、貸してみな」

バハムー娘「これ、絶対取れないだろ!」プンスカ

バハムー娘「アームがぷらんぷらんしてるもんっ!」プンスカ

男「まあまあ、コツがあるんだよ、コツが」

チャリンチャリンチャリン

男「見てろよ」

バハムー娘「むー」

ウィーン

バハムー娘「おお?」

ウィーン

バハムー娘「おおおっ!?」


……

26: 2014/05/16(金) 23:45:16 ID:RI1atSik


バハムー娘「ふふ」スキップスキップ

バハムー娘「ふふふー」ニコニコ

男「えらく嬉しそうだな」

バハムー娘「ああ!すごく嬉しいぞ!」

バハムー娘「ほら!コレ!!」

バハムー娘「かわいいだろ?」ギュ

男「ゲーセンでさっき獲ったぬいぐるみだろ?」

バハムー娘「ドラゴンのクセに、全体的に丸いフォルムがたまらんなぁ」ギュー

バハムー娘「それに」

男「うん?」

バハムー娘「男が…獲ってくれたものだから…」

27: 2014/05/16(金) 23:49:52 ID:RI1atSik

男「え」


バハムー娘「うん、嬉しい」ニコニコ

男「おう////」



男「あっ!ちょ、ちょうどいいや!クレープ食べていかないか?////」

バハムー娘「おお!食べたい!食べよう!」


男「食べたら、どうする?」

バハムー娘「もう少し、ぶらぶらしないか?」

バハムー娘「服が見たいんだ」

男「ああ、いいよ」

バハムー娘「ふふふー」

28: 2014/05/16(金) 23:52:25 ID:RI1atSik


――


男「そろそろ帰ろうか?」

バハムー娘「あ、少しだけ別行動…構わないか?」

男「何か用事か?」

バハムー娘「あ、あの…その…、内職で使う道具を買いに、な」

男「なら一緒に行ってもいいぞ?」

バハムー娘「い、いや、うん、いいんだ」

バハムー娘「その、なんだ…こ、こっちの世界に慣れたとは言っても、やはり日々勉強日々精進、だからな、うん」

バハムー娘「買い物もできるときには一人でしたいんだ」

29: 2014/05/16(金) 23:53:28 ID:RI1atSik

男「そういうことなら…そうしようか」

バハムー娘「ああ。では30分後に駅の改札で」

男「随分と長いんだな」

バハムー娘「そ、そうか?」

男「まあ、もう一人で居ても問題無いし、バハムー娘がそうしたいってなら、俺もどこかで時間潰してるよ」

バハムー娘「すまないな」

男「いいよ、気をつけてな」

バハムー娘「うん!」

30: 2014/05/16(金) 23:58:01 ID:RI1atSik

―30分後―

バハムー娘「お待たせー、はあ」パタパタ

男「走ってきたのか?」

バハムー娘「遅れそうだっ、はあ、たから、はあ」

男「別によかったのに」

バハムー娘「翼を出してひとっ飛びしたかったが堪えたぞ!」フン

男「えらいえらい」ナデナデ

バハムー娘「ほふふふー」

バハムー娘「は!なめるな!ここでそんな事できるわけないだろ!?走るしかないじゃないか!」

男「はははっ、そうだな。で、もう用事は無いか?」

バハムー娘「うん。さあ帰ろう」

31: 2014/05/16(金) 23:59:44 ID:RI1atSik

―男宅―

男「ただいま」

バハムー娘「ただいま」

男「晩メシどうしよう」

バハムー娘「私が作るよ」エプロンキュッ

男「出かけて疲れてるだろうに」

バハムー娘「さっきも言ったけど、日々勉強日々精進、だよ!」

男「そか、じゃあ…頼むよ」

バハムー娘「頼まれた!」

バハムー娘「ふんふーん♪」

32: 2014/05/17(土) 00:00:47 ID:pQVpijjw



バハムー娘「できたよー!」

男「お、俺の好きなサバの味噌煮か!」

バハムー娘「ご飯は鳥めしを炊いたぞ」

男「…すごいな」

バハムー娘「え?」

男「やっぱり料理スキルがすごいなって。いつでも嫁に行けるな」

バハムー娘「ばっ…!////」

男「あ、いや、大した意味は無いんだ」

バハムー娘「…ばか」


男・バハムー娘「…」


男「た、食べようか」

バハムー娘「う、うん」

33: 2014/05/17(土) 00:02:20 ID:pQVpijjw

――

男「ごちそうさま」

バハムー娘「ごちそうさま」

男「今日も美味かったよ」

バハムー娘「どういたしまして」

男「いつもありがとうな、バハムー娘」

バハムー娘「ど、どうしたんだ?急に」



男「ん…今日でお前がうちにきて」

男「ちょうど1年だよな」

バハムー娘「あ」

男「どうした?」

バハムー娘「覚えてて…くれたんだ」

34: 2014/05/17(土) 00:04:00 ID:pQVpijjw

男「ははっ、こんな非日常が始まった日を忘れるもんか」

バハムー娘「過ぎる日々はことごとく日常だけどな」クスクス

男「はははっ、ホントだな」

男「お前が人外ってこと以外は、普通の日常だもんな」

バハムー娘「それでも、私にとってはかけがえのない日々ばかりだよ」


男「バハムー娘…」



バハムー娘「…あの」

バハムー娘「…男、これ」ガサガサ

35: 2014/05/17(土) 00:05:43 ID:pQVpijjw

バハムー娘「受け取ってくれ」

男「…腕時計」

バハムー娘「男に…何をあげればいいかわからないから…」

バハムー娘「内職代で買える範囲のプレゼントを、な」

男「これ…結構なブランド物だぞ?」

バハムー娘「さっき買った」

男「あ、もしかして」

バハムー娘「そうだ」

男「…」

バハムー娘「男、いつも、ありがとう////」

バハムー娘「この1年、本当にお前が居てくれてよかった」

36: 2014/05/17(土) 00:08:44 ID:pQVpijjw


男「そんな大袈裟な…」

バハムー娘「嘘偽り無い、私の本心だ」



男「ありがとう、嬉しいよ」

男「…ちょっと待ってて」スクッ

バハムー娘「?」

ガラッ

男「…これ」

バハムー娘「これは?」

男「俺からの日頃のお礼だ」

バハムー娘「あ、開けていいか?」

男「どうぞ」

バハムー娘「なんだろ」パカ

37: 2014/05/17(土) 00:09:46 ID:pQVpijjw

バハムー娘「あ」

バハムー娘「ペンダント…」

バハムー娘「ひまわり…だ」


男「バハムー娘がこっちに来て間もない頃、ひまわりを見て綺麗だなって言ってて」

男「時々、ひまわりを買ってきて、花瓶に挿してあっただろ?」

バハムー娘「そんな些細な事、覚えてたのか…」

バハムー娘「うん、好きなんだ、ひまわり」

男「と、思ってひまわりのデザインにした」

バハムー娘「ほふふふー////」ニコニコ

バハムー娘「着けていいか?」

男「ん、どうぞ」

38: 2014/05/17(土) 00:11:47 ID:pQVpijjw

キラリ

バハムー娘「似合う?」

男「うん。似合ってる」

バハムー娘「ほふふふー」ニヘラー



男「バハムー娘っ…」

ギュッ

バハムー娘「えっ!?」ドキッ

男「…花言葉って知ってるか?」

バハムー娘「えっと、どどどうした?お男?」

男「花に込められた想いというか、そういうのなんだけど…」

男「ひまわりの花言葉は」

39: 2014/05/17(土) 00:17:28 ID:pQVpijjw

男「あなたは素晴らしい」

バハムー娘「え?」

男「私はあなただけを見つめたい」

バハムー娘「え?え?え?」

男「ははは…アホだな、俺は」

男「身分はおろか、種族も違うのに」

男「でも…バハムー娘…好きだ」


バハムー娘「おっ!おーっ!お…」

バハムー娘「男!」

ギュッ

バハムー娘「わっ、私で、いいのか?」ギュウ

バハムー娘「私は、龍だぞ!?」

40: 2014/05/17(土) 00:19:43 ID:pQVpijjw

男「お前の頑張りはずっと見てたよ」

男「人間とか龍とか、そんなの関係ないくらい」

男「バハムー娘は魅力的だ」

男「バハムー娘!好きだ!!」

バハムー娘「私だって!!」

バハムー娘「優しく根気よく面倒見てくれて」

バハムー娘「お前がいる世界を私に教えてくれた」

バハムー娘「何より」

バハムー娘「人を愛することを、教えてくれた!」

バハムー娘「そんなお前が愛しくて愛しくてっ…!」


「だ、だからっ…!」

グイッ

男「な、なんだ?いきなり」

41: 2014/05/17(土) 00:23:50 ID:pQVpijjw

バハムー娘「う、うなじに黒い鱗の部分があるだろう?」クイックイッ

男「ああ」

バハムー娘「その中に、一枚だけ逆さまの鱗があるんだ」


バハムー娘「それが私の『逆鱗』…なんだけど」

バハムー娘「さ、触って…いいぞ」

男「んえ?」

バハムー娘「ほら」クイッ

男「いや、逆鱗って触れちゃいかんもんなんじゃ…?」

バハムー娘「私は…男、お前を」

バハムー娘「ううん…」

バハムー娘「あなたを愛しています」

バハムー娘「…愛する人には触られても、触らせても、良いんだ////」

42: 2014/05/17(土) 00:25:06 ID:pQVpijjw


男「バハムー娘っ…!」

男「じゃあ…触らせて、もらうぞ?」

バハムー娘「あ、ああ////」ドキドキ

ヒタ

バハムー娘「はうぅっ、あっ////」

男「だ、大丈夫か!?」

バハムー娘「はあっはっ、あっ、ふ、普通なら苦痛なハズなのに」

バハムー娘「んんっ、気持ち次第で、ふあ、こうも変わるのだな」トローン

男「ば、バハムー娘…」

バハムー娘「んふぅ…、おと…あなた…」

チュ

男「んっ」チュウ

43: 2014/05/17(土) 00:25:52 ID:pQVpijjw

バハムー娘「ふあっ、私のファースト、キスだ////」

男「あ、ありがたき幸せ」

バハムー娘「ふふっ」






バハムー娘「愛しています、あなた////」




 

44: 2014/05/17(土) 00:27:24 ID:pQVpijjw

―数日後―


バハムー娘「おーい起きろー!ご飯の用意ができたぞ!」

男「むー…ん」

バハムー娘「ほらっ、早く食べてくれないと冷めてしまうだろう!」

男「休みの日はゆっくりさせてくれっていつも…」



バハムー娘「起きてくれないと灰にするぞ?」ボボボッ

男「起きます」ムク

バハムー娘「よろしい♪」ニコ

45: 2014/05/17(土) 00:29:18 ID:pQVpijjw



男「しかし、驚いたな」

バハムー娘「何がだ?」

男「バハムー娘たちの世界の住人に、だよ」

男「まさか、戸籍まで作ってしまうとは」

バハムー娘「まあ、神に近い存在だからな」

バハムー娘「人智を超えることなど簡単だ」

男「公文書偽ぞ…」

バハムー娘「人聞きの悪い!」

バハムー娘「あくまで、『新造』しただけだ!神の力でな!」

男「うーん…ま、神様ならいいか」

46: 2014/05/17(土) 00:31:16 ID:pQVpijjw

バハムー娘「我々にできない事などそうはないぞ!」フン



男「家事はできなかったのに?」

バハムー娘「ばっ////」

バハムー娘「ばか!そんな事言うと別れるぞ?」

男「お前にできるのか?」




バハムー娘「…できません////」

男「はははっ」

バハムー娘「ふふふっ」

47: 2014/05/17(土) 00:32:31 ID:pQVpijjw


バハムー娘「なあ」

男「ん?」

バハムー娘「正社員の話、断った理由、まだちゃんと言ってなかったな」

男「目立ちたくないからじゃないのか?」

バハムー娘「それも少しある」

バハムー娘「…けど」モジモジ

男「?」

バハムー娘「一番の理由は…あなたに、温かいご飯を用意したいからだよ」

男「え?」

バハムー娘「うん、あなたがいない昼間は正直、寂しくて…働くのもいいかと思ったが」

48: 2014/05/17(土) 00:34:01 ID:pQVpijjw

バハムー娘「仕事から帰ってきたあなたを、出迎えてあげたい、温かい夕食を食べてもらいたい…」

バハムー娘「働くと、それが難儀になるから」

バハムー娘「私は…、あなたが第一だ!////」

男「バハムー娘ぉっ!!」ガバッギュウ

バハムー娘「こらっ!朝ご飯…!」

男「大っっ好きだ!」

バハムー娘「私も大っっ好きだ!」

男「ぎゅー!」ギュウ

バハムー娘「ふふっ、いちゃつくのはこれぐらいにして…」

49: 2014/05/17(土) 00:34:39 ID:pQVpijjw





「さあ、朝ご飯だ!」







おわり

50: 2014/05/17(土) 00:40:07 ID:pQVpijjw
拙い文章で、お目汚し失礼しました。

最後まで読んで頂いた方、ありがとうございました。

少しだけ後日談を書こうかと考えております。その際には、読んで頂けると幸いです。

改めて読んで頂き、ありがとうございました。

51: 2014/05/17(土) 00:46:46
面白かったよん乙

52: 2014/05/17(土) 03:01:29
続編は熱血幼なじみイフリー娘できまりやな!

53: 2014/05/17(土) 04:08:08
素晴らしい以外言葉が見つからない…


引用元: バハムー娘(ばはむーこ)「さあ、朝ご飯だ!」