1: 2021/01/12(火) 00:08:46.508 ID:hvQWgn6I0
女子リーダー「早く!早く!」

取り巻き「おもしろそーw」

好きな子「さすがに嫌だなぁ…それは…」

リーダー「嫌だから罰ゲームじゃん?」

好きな子「そうじゃなくてさ!俺くんが可哀そうだよ…それに俺くんと話したこともないし」

リーダー「あいつ絶対、あんたでオOニーしてるよwそういういやらしい目で見てるもん」

好きな子「え!?それはそうとしてもやっぱり気乗りしないな…本当にしないとだめ?」

リーダー「うん、罰ゲーム成功はツーショットをうちらに送ってきたらね」

リーダー「もし断ったら友達やめるからね?」

好きな子「わ、わかったよ…」

放課後

3: 2021/01/12(火) 00:11:03.992 ID:hvQWgn6I0
僕「よよよよ、用事ってなにかな?僕これからバイトなんだけど?」

好きな子「実は俺くんのことがずっと好きだった!だから付き合ってほしーな」

僕「どうせリーダーさんあたりに言われた罰ゲームでしょ?驚かないよ?」

好きな子「ご、ごめんやっぱりこういうのっていけないよね」

僕「でも断ったらあなたが大変でしょ?だから罰ゲームが終わるまで演じるよ」

好きな子「そ、そんなの罪悪感でいっぱいだよ?」

僕「いいよ どうせこれからも彼女できないから少しだけ青春を味わいたい」

5: 2021/01/12(火) 00:13:12.798 ID:hvQWgn6I0
週末

好きな子「ごめん待ったかな?」

僕「5分くらいね…でも気にしてないよ」

リーダー「あいつマジでデートしてるwwwうけるーwww」

取り巻き「よくあんなきもい奴とwww」

リーダー「まぁあいつ自体も少し変わってるもんねwwwさいこーwww」

僕「と、とりあえずどこか行く?」

好きな子「どこかって?ちゃんと提案してよー!」

僕「ごめん じゃあカフェとかでいいかな?東口裏のカフェがおいしいってネットで書いてあったから責任は負わないけど」

好きな子「じゃあとりあえずいこっか!」

6: 2021/01/12(火) 00:15:07.693 ID:hvQWgn6I0
カフェ

好きな子「ごめんね…休みなのに付き合ってもらっちゃってさ」

僕「いいよ、どうせゲームかパソコンかバイトだし…」

好きな子「あー!あのカフェラテすごくおいしそう!」

僕「じゃあそれふたつ頼もうか…あとケーキとか?」

好きな子「さすがにこれからおひるごはんも食べるのに重いよ?」

僕「え?これからおひるも食べるの?」

好きな子「え?」

8: 2021/01/12(火) 00:18:03.986 ID:hvQWgn6I0
ふたたび駅前

僕「あんなおしゃれなカフェ入ったの初めて 一生なかったからありがとう」

好きな子「すぐそういうこと言わないでよ!なんで決めつけるわけ?」

好きな子「って私が言える立場じゃないよね…なんかごめん」

僕「いいよ 笑顔も素敵だけど 怒った顔も魅力的だから」

好きな子「なななななんて!?」

僕「ちょっとからかってみた 褒めるといいってネットにあったから」

好きな子「びっくりしたー!」

僕「とりあえずお昼まで時間あるしなんか映画でも見る?」

好きな子「いいねー!」

リーダー「何かあいつらふつうに楽しんでる?むかつく」

取り巻き「ねぇ~」

リーダー「そうだ命令LINE送ろうっと♪」

9: 2021/01/12(火) 00:20:31.971 ID:hvQWgn6I0
リーダーLINE「今日の服ダサいかもってディスってみて笑」

リーダーLINE「アタシたち見張ってるから!」

リーダーLINE「よろしくね~マイフレンド!」

僕「どうかしたの?」

好きな子「あのさ…正直に言うけど、今日の服、ちょっと…どうかなって思うよ」

僕「知ってるから大丈夫 だから続けてアドバイスが欲しい」

好きな子「え?」

僕「映画もいいけど服でも見に行かない?選んでほしいし」

好きな子(もしかして…)

11: 2021/01/12(火) 00:23:17.947 ID:hvQWgn6I0
リーダー「はぁ~!?ふつうに回避しやがった!つまんね」

取り巻き「あれ行っちゃう?噂のあれ?」

リーダー「あ~俺ちゃんの家族のこと聞いてみちゃう?」

リーダーLINE「俺ちゃんに家族構成聞いてみて」

好きな子LINE「さすがにそれは可哀そうだよ…ごめんできない」

リーダーLINE「ふ~ん じゃあアンタとそいつのツーショットをクラスLINEに送っちゃうよ?」

好きな子LINE「分かった あんまり深く教えてくれるかわからないけど」

好きな子(最低だな…私…自分が助かりたいばっかに関係ない人巻き込んで…)

僕「ごめん…そろそろバイトだから帰らないと 服は今度選んでよ」

好きな子「あ、うん…またね」

13: 2021/01/12(火) 00:25:25.993 ID:hvQWgn6I0
リーダー「あんた何やってんの!?ちゃんとやれって言ったじゃん?」

好きな子「ごめん…でもあまりにも僕くんが優しかったからなかなか言えなかった」

取り巻き「まさかミイラ取りがミイラってやつ?惚れたの?」

好きな子「そ、そ、そんなじゃないよ!?次はちゃんとやるから!」

リーダー「おっけ~じゃあ来週はキスしてみてよ?できるよね?恋人同士だもん」

取り巻き「うける~www襲われたら警察よんであげる」

15: 2021/01/12(火) 00:27:20.541 ID:hvQWgn6I0
僕 家

僕「ばあちゃんただいま~」

ばあちゃん「おかえり デートはどうだった?今度、連れてきなよ?歓迎するよ」

僕「だからただ僕が弄ばれてるだけだよ いろいろ訳ありなんだからね?」

ばあちゃん「あら、恥ずかしくてそう言ってるだけかもしれないわよ?」

弟「兄ちゃん、彼女できたの!?今度紹介してよー!美人なの?」

僕「まぁ僕には一生、手が届かないくらいにね」

17: 2021/01/12(火) 00:31:09.734 ID:hvQWgn6I0
その晩 LINE

好きな子『今日は本当にごめんなさい。本当は気づいてたの?』

僕『最初から罰ゲームだって知ってるし、想定内』

好きな子『もうこういうのやめにしようと思うんだ 僕くんも迷惑だもんね』

僕『確かに迷惑だね』

好きな子『だよね…はは』

僕『あのさ、僕は友達がいないからわからないけど本当に友達なのかな?』

好きな子『え?』

僕『僕は友達いないから知らないけど、そんなことしなきゃ保てないの?』

好きな子『うん…罰ゲームは初めてだったけど、今までいろいろ奢らされたりもしたんだ』

僕『なるほど…』

好きな子『リーダーには独りぼっちのところを仲間に入れてもらったから感謝してるんだ…』

僕『ふ~ん もう眠いから寝るね おやすみ』

18: 2021/01/12(火) 00:36:15.934 ID:hvQWgn6I0
クラスDQN「何、俺ちゃん?お前あいつと付き合ってんの?身の丈わきまえろよwww」

DQN2「もしかしてもうしちゃった?おめでとうwww」

好きな子「あの私たちそういう関係じゃないし」

僕「本当に迷惑だよ?君もちゃんと否定してよ?僕たちは付き合ってないってさ?大体僕君みたいなギャル苦手だし?金輪際、近寄らないでよ?」

リーダー「初の夫婦喧嘩!?うけるーw」

取り巻き「二人とも付き合ってるならキスくらいしてよー?」

DQN「ええな~」

僕(仕方がない…彼女を守れる方法はたったひとつしかない)

僕(こんなやり方しか思いつかない僕は最低だ…)

僕「いい加減にしてくれないかな!迷惑なんだよ本当にっさ!」机を蹴り飛ばす

DQN「あ?なんだてめぇやんのか?」

僕「うるせぇな!」ドカッ

学級委員「先生大変です!俺くんが暴れてます!机を蹴り飛ばしたり!」

先生「こっちへこい!」

20: 2021/01/12(火) 00:38:51.410 ID:hvQWgn6I0
生徒指導室

先生「概ね話は聞いた 今まで他人に無関心だったのに何で庇う真似を?」

僕「なんのことです?」

先生「彼女を傷つけたくないからわざとあんなことしたんだろう?」

僕「違いますよ 迷惑なんですよ妙な噂建てられるのが…」

先生「まぁいい 今回の件は俺も穏便に済ませてやる だがなこれだけは覚えておけ」

僕「ん?」

先生「お前の震えた拳が答えだ それと…大事なことは言葉にしないと伝わらないぞ?
まぁ俺が言えたセリフじゃないがな」

僕「どうも…」

21: 2021/01/12(火) 00:40:36.547 ID:hvQWgn6I0
その晩

ばあちゃん「よかったねー一週間の停学で済んで」

僕「できるならこのまま学校には行きたくないよ…」

ばあちゃん「何があったかは分からないけど 頑張ったね」

僕「やり方は間違えたと思うけどね…」

ピンポーン

ばあちゃん「はーい!俺ちゃん、彼女さん?お友達がきてるよー」

26: 2021/01/12(火) 00:43:41.585 ID:hvQWgn6I0
自室

好きな子「もう謝っても許してもらうことはできないけど、私にできることがあったら何でも言って…」

僕「じゃあひとつお願いしていいかな?」

好きな子「なに?」

僕「僕を馬鹿にするのも構わないし、利用すればいい でも自分を馬鹿にはしないでほしい」

好きな子「どういう?」

僕「僕は誰かに傷つけられるのは慣れてるし 何とも思わない でも僕は罰ゲームで笑う君じゃなくて 本物の笑顔のほうが素敵だと思う」

好きな子「!?」

僕「ごめんねいきなり…気持ち悪くて うまく伝わらないかもしれないけど 僕はもう罰ゲームには付き合いたくないな」

好きな子「それはそうだよね…はは」

僕「僕が付き合いたいのは1年間想い続けた君だよ」

27: 2021/01/12(火) 00:48:43.933 ID:hvQWgn6I0
僕「今はそれしか言えないし まぁ君には似合わないのは知ってる」

僕「でもなぜか初めて腹が立った 家族以外で目の前で誰かが傷つけられてるのを見て」

僕「だから付き合ってだなんて言わない 君はやっぱり素敵な女の子でいるべきだ」

僕「騒動が落ち着いたら僕とは関わらないでほしい 君と僕はやはり違うんだ」

僕「それが君を許す条件だ」

好きな子「そんなのつらいよ…確かに最初は罪悪感だったけど今は本当に…」

僕「それ以上言わなくていいよ 君にはありのままの笑顔で生きて欲しい でも僕と関わると絶対こういうことが起きる そもそも今回も僕がいたから起こったことだ」

好きな子「それは違うよ!何も悪くないよ!」

僕「そもそも罰ゲームになる対象の僕がいけない クズはクズらしく最後まで貫くよ」

28: 2021/01/12(火) 00:51:58.988 ID:hvQWgn6I0
一週間後

リーダー「平然と来てるじゃんwうけるw」

DQN「この前はどうも~顔痛かったぜ?放課後、倍返しな?」

僕「本当にここはゴミ箱かな?君って本当は弱いでしょ?」

DQN「てめぇ!」

僕「もし強いなら放課後じゃなくて 今、ここで僕を殴ってみせなよ?できないの?」

DQN「上等だ!」

教師「そこまでだ!俺!」ドカッ

DQN「うっ!てめぇ何しやがる!教師が殴っていいのかよ!?」

31: 2021/01/12(火) 00:55:40.829 ID:hvQWgn6I0
二週間後

教師「本当にすまなかった この罪は一生かけて償う」

僕「大げさですよ 別に早かれ遅かれ学校はやめていたと思うんで」

教師「本当に彼女には会わなくていいのか?」

僕「はい…やっぱり関わってはいけないと思いますんで…」

教師「彼女のことは俺がお前の代わりに守ってみせる」

僕「お願いします じゃないと僕は報われないですよ」

教師「がんばれよ…!お前ならきっとできるはずだ!」

僕「お世話になりました…」

僕(最後の先生のあいつのへ拳、それだけで十分だと思った僕は彼女を先生に託し
学校をやめた…これからは細々とばあちゃんの農業でも手伝うとするか…)

36: 2021/01/12(火) 01:03:38.404 ID:hvQWgn6I0
帰宅後

ばあちゃん「今日はいい日だね~」

僕「なんで?」

ばあちゃん「だって弟子がふたりも増えたんだからね~」

僕「もう一人はバイトの子だっけ?そんな余裕あるの?」

ばあちゃん「あんたは口、出さないの…」



好きな子「はじめまして!〇〇です!お手伝いします!」

僕「ど、どうして…」

好きな子「これから…じゃなくて 末永くよろしくお願いします//」

僕「勘弁してよ 何のために学校やめたの…僕?」

好きな子「何か大袈裟かもしれないけど こういうのって素敵だよね」

僕「本当にいいの?学校やめて…ご両親とかに…」

好きな子「あのねー馬鹿な人がいてね 私のために学校辞めたみたいでね?それでね私もやめようと思ったんだけど 先生にいろいろ言われてとりあえず休学扱いにしてもらった」

僕「まぁ完璧とは言えないけど これでよかったのかもね…」

好きな子「その、ほ、本当に私でいいの?最悪なこといっぱいしたのに」

僕「待って…僕からちゃんと言葉にするから」

弟「あ~ふたりとも顔赤くしてる~」

ばあちゃん「からかっちゃだめだよ!こっちへおいで!」

僕(いろいろあったし、これからもいろいろあるとは思う。)


僕(でも彼女が隣にいてくれるなら何とかなりそうって柄にもなく思う。)


おしまい

37: 2021/01/12(火) 01:05:58.661
よかったよかった

38: 2021/01/12(火) 01:06:57.792 ID:hvQWgn6I0
おまけ

リーダー「あいつらに復讐しないとマジでやるせない!なんで私たちまで退学なの!?」

DQN「マジであいつんちの畑、めちゃくちゃにしにいくべ!」

取り巻き「さんせ~い!」

???「おやおやお客さんですか?まずはあの世へ行ってらっしゃい」バンッバンッ

リーダー「」

DQN「」

???「やれやれ20年ぶりに本業をしたよ」

???2「彼らもこの仕事をいずれ引き継ぐ運命なのでしょうか?」

???「何を言ってるんだい この家業は私でおしまいだよ」

引用元: 好きな子「えー!俺くんに罰ゲームで告白!?」