1: 2011/11/03(木) 07:41:13.87
さやか「ほらっおいでおいで」

杏子「……」キッ!

さやか「警戒してるな~」

まどか「やめようよ~噛まれるかもしれないし」

さやか「ほらっパン食うかパン」

杏子「……」ピクッ

まどか「そろそろ行かないと学校遅れちゃうよ」

さやか「ん~ここに置いてくから食べちゃいなよ~」

4: 2011/11/03(木) 07:50:51.28
まどか「ねぇさやかちゃん」

さやか「なに?」

まどか「さっきの子後ろからつけて来てるよ」

さやか「えっ?」ピタリ

杏子「……」ピタリ

まどか「ねっ」

さやか「ほんとだ」


8: 2011/11/03(木) 09:12:28.13 ID:1nWMrSHbQ
まどか「もうすぐ学校だね」

さやか「困ったな学校に着いてこられたら怒られる」

まどか「校門で先生が見張ってるしどうしよう」

杏子「……」キラッ

まどか「あっソウルジェムが光った」

さやか「学校の中まで着いてきたけどみんな気づいてないみたい」

12: 2011/11/03(木) 09:23:10.58 ID:1nWMrSHbQ
まどか「教室まで着いてこられちゃった」

さやか「授業中は大人しくしてくれるかな」

まどか「あっ寝始めた」

さやか(かわいい)



さやか「あっという間にお昼かー」

まどか「屋上行こっか」

さやか「お前も来るか?」

杏子「……」スタスタ

14: 2011/11/03(木) 09:27:09.26 ID:1nWMrSHbQ
まどか「この子賢いね」

さやか「そうだね」

まどか「ご飯食べるかな」

さやか「ほーら卵焼きだぞー」ヒョイ

杏子「……」パクッ モグモグ

まどさや「かわいい」

杏子「あんっ!」

まどさや「!?」

17: 2011/11/03(木) 09:31:57.31 ID:1nWMrSHbQ
さやか「初めて声聞いた」

まどか「かわいい声だったね」

さやか「まだ食うかい?」ヒョイ

杏子「……」パクッ モグモグ

杏子「あんあんっ!」

まどさや「やっぱりかわいい」

杏子「あんあんっ! あんあんっ!」

さやか「何か嬉しそう」

19: 2011/11/03(木) 09:33:20.93
あんあん!

22: 2011/11/03(木) 09:37:15.01 ID:1nWMrSHbQ
まどか「かわいいけどこの子どうしよう」

さやか「うーん野良だしな」

杏子「あん……」

まどさや「かわいい」

まどか「でも家にはタツヤがいるから」

さやか「ならあたしがこの子を引き取るよ」

杏子「あんあん!あんあん!」

まどか「喜んでるみたいだね」

25: 2011/11/03(木) 09:45:17.98 ID:1nWMrSHbQ
仁美「それでは失礼します」

まどさや「またねー」

まどか「一日中横にいたのに気付かなかったね仁美ちゃん」

さやか「人から見えなくする魔法でも使ったのかな」

まどか「うーん、まあいいかな」

さやか「あたしらも帰ろう」

杏子「あんあんっ!」



キュイイィィィン

まどか「さやかちゃん、これって……」

さやか「前にマミさんが見せてくれた……魔女の結界!?」

26: 2011/11/03(木) 09:49:03.90 ID:1nWMrSHbQ
まどか「どうしよう……マミさんもいないし……」

さやか「大丈夫、あたしが着いて……」

杏子「……」ダッ

さやか「おい危ないぞ!」ダッ

まどか「待ってよさやかちゃん!」ダッ

27: 2011/11/03(木) 09:55:13.88 ID:1nWMrSHbQ
まどか「ここが結界の一番奥、なのかな……」

杏子「……」ジャキン

さやか「壁なんか作って……あたしらを守ってくれるのか」

まどか「いくら魔法少女でも野良の子で大丈夫かな……」

杏子「……」ピクッ

ボゴォッ

さやか「何よあの巨大な槍」

ザシュッ

まどか「一撃……」

35: 2011/11/03(木) 10:00:44.80 ID:1nWMrSHbQ
まどか「帰ってこれた」

さやか「この子すごいよ!」

杏子「あんあん!あんあんっ!」

さやか「そういや名前決めてなかったっけ。あんあん鳴くからあんこはどうかな」

杏子「あんあん!」

まどか「喜んでくれてるみたい」

さやか「よーしあんこ、帰ろっか!」

杏子「あんあんっ!」

38: 2011/11/03(木) 10:05:05.48 ID:1nWMrSHbQ
さやか「ただいまー!ママ、今日からこの魔法少女も家で暮らすよ」









さやか「えっダメ……」

41: 2011/11/03(木) 10:12:43.79 ID:1nWMrSHbQ
杏子「あん……」

さやか「そんな顔すんなって。絶対説得してやるから」

杏子「……」キラッ

さやか「これって……そっか、昼間に使った気付かれない魔法か」

杏子「あんあんっ!」

さやか「ちょっとちょっと!そんなに騒いだらママが……」

「何騒いでるの。もうすぐ夕ごはんよ」

さやか「はーいママ」

さやか「見えてないなら分かるわけないか」

44: 2011/11/03(木) 10:18:26.15 ID:1nWMrSHbQ
さやか「ごちそうさま」

さやか「ごめん、残りは部屋で食べるから」



さやか「あんこー!ご飯だぞー!」

杏子「あんあんっ!」モグモグ

さやか「かわいい」

さやか「それにしても泥だらけだな。仕方ないか、あたしらを守ってくれたんだし」

杏子「あんあん!」

さやか「そうと決まったら一緒にお風呂タイム!」

杏子「あんあんっ!」

47: 2011/11/03(木) 10:27:08.47 ID:1nWMrSHbQ
さやか「さあ魔法少女の服を脱がすよー」ワキワキ

杏子「あんあん」パッ

さやか「あっそうか変身解いたのか。じゃあコイツを脱がしますか」

杏子「あんあん///」

さやか「恥ずかしがることないじゃない。見た目同年代の女の子同士なんだし」

杏子「あんあん……///」

さやか「へー、分かりにくかったけどあたしと一緒くらいの身長なんだね」

54: 2011/11/03(木) 10:35:21.88 ID:1nWMrSHbQ
チャポン

さやか「やっぱり魔法少女だけあってしっかりした体つきだね」ジーッ

杏子「あんっ……」

さやか「よーし、さやかちゃんが今日一日の汚れを落としてあげるからねー」ザバァッ

ゴシゴシ

さやか「気持ちいいかな?」ゴシゴシ

杏子「あんあんっ///」

さやか「あれー? 何か今の声は色っぽいな?」ゴシゴシ

杏子「あんあん!あんあんっ///」

さやか「よーし次はもっと下行くぞー」

杏子「!?」

59: 2011/11/03(木) 10:45:21.77 ID:1nWMrSHbQ
杏子「ぁん……」スッ

さやか「こーら、手で押さえられたら洗えないでしょーが」ゴシゴシ

杏子「ぁんぁん……///」

さやか「よしよし、素直で賢くていい子だなーあんこは」ゴシゴシ クチュッ

杏子「んっ……」

さやか「中までキレイキレイしましょーね」クチュクチュッ

杏子「あん……ふっ……」

さやか「はい中からキレイに流しましょうねー」ズプッズプッ

杏子「」プシャッ

63: 2011/11/03(木) 10:49:55.51 ID:1nWMrSHbQ
さやか「ふーすっきりした」

杏子「……」カリカリ

さやか「もしかして怒っちゃった? ごめんごめん」

杏子「……」プンプン

さやか「でも体をキレイにするのって大切なんだよ」

杏子「……」プリプリ

さやか「それにね、さっきのあんこ、すっごい可愛かった」

杏子「///」カッ

66: 2011/11/03(木) 10:57:17.37 ID:1nWMrSHbQ
さやか「そろそろ寝よっか」

杏子「……」

さやか「……あんこ、おいで」

杏子「あんあんっ!」



さやか「あんこの体、あったかいね」ギュッ

杏子「あんあん……」ギュッ

さやか「何だか不思議な気分。あんこといると、体の中からあったかくなる気がするんだ」

杏子「あんあん……」

68: 2011/11/03(木) 11:07:23.60 ID:1nWMrSHbQ
さやか「魔法少女は、夢と希望を叶える存在だってマミさんが言ってた」

杏子「あんあん……」

さやか「今日出逢ったばかりだけど、あんこはあたしのにとっての希望なのかもね」ギュッ

杏子「あんあんっ……」

さやか「時々不意に寂しさを感じるときがあるんだよね……なんてね」



杏子(いいよ、一緒にいてやるよ。さやか……)

さやか「えっ……あんこ……?」



─────
───

72: 2011/11/03(木) 11:17:01.24 ID:1nWMrSHbQ
まどか「さやかちゃん、学校にあんこちゃん連れてきて大丈夫なの?」

さやか「いやーあんこったらあたしと離れたがらなくってねー」

杏子「あんあん!」

さやか「見えないようにしてるみたいだから大丈夫でしょ」

まどか「ふーん、何かわたしあんこちゃんに嫉妬しちゃうなー」

さやか「やだまどかったら」

杏子「あんあんっ!」

74: 2011/11/03(木) 11:22:52.78 ID:1nWMrSHbQ
さやか「あんこがいなくなった」

まどか「うそ」

さやか「どうしよう……あんこがいないとあたし……」

まどか「さやかちゃん……」

ガタッ

さやか「あんこ!」

杏子「……」ボロッ

さやか「これはグリーフシード……そっか、あんこは魔法少女だからね……」

杏子「……」ゼェゼェ

75: 2011/11/03(木) 11:29:00.30 ID:1nWMrSHbQ
さやか「魔法少女は常に氏と隣り合わせ……そのことはマミさんが身をもって教えてくれた」

さやか「もう……あんな別れ方は嫌だよ……」グスッ

杏子 ペロッ

さやか「ん……あんこ……」

杏子 ペロペロ

さやか「やっ……くすぐったいよ……」

さやか「心配……したんだからね……」

杏子 ペロペロ

さやか「あんこはいつまでも……一緒にいて、くれるよね……」

79: 2011/11/03(木) 11:39:47.61 ID:1nWMrSHbQ
杏子(約束したろ。一緒にいてやるって)

さやか「あんこ!?」

杏子(そりゃもちろん魔法少女だからな、危険な事もあるよ)

杏子(でももう一度約束するよ。さやかがいる限り、アタシは決して黙っていなくならない)

さやか「本当……本当に?」

杏子(ああ!いつまでも……いつまでも一緒だよ、さやか)



さやか「あっ野良の魔法少女」まどか「ほんとだ~」


81: 2011/11/03(木) 11:47:12.33 ID:1nWMrSHbQ
~エピローグ~

まどか「さやかちゃん、昨日あんこちゃんにプレゼント買ったって言ってたよね」

さやか「まーね」

まどか「ねえねえ、何を買ってあげたのかな」

さやか「じゃあ見せたげる。おーいあんこ!」

杏子「……」オズオズ

まどか「これってペット用の首輪……だよね」

さやか「そう!あんこはあたしだけのものだって証だよ!似合ってるかな?」

杏子「あんあんっ!」スリスリ

まどか「ははは……(なんか工口い……)」




82: 2011/11/03(木) 11:48:27.59
あんあん…

83: 2011/11/03(木) 11:48:37.90
乙でした〲
面白かった

84: 2011/11/03(木) 11:49:59.18
首輪つけられたい

乙乙乙

引用元: さやか「あっ野良の魔法少女」まどか「ほんとだ~」