1: 2012/11/04(日) 13:09:46.53 ID:G+f0B8eV0
平和な日常空間に突如として現れる脅威……

小鳥「プロデューサーさん、お茶入れましょうか?」

P「お、ありがとうございます。ちょうどのどが渇いてたんですよ」

その漆黒の躯体に人は太古から苦しめられてきたという……

小鳥「千早ちゃんも飲む?」

千早「あ、はい、いただきます」

それは まぎれもなく――

2: 2012/11/04(日) 13:10:57.78
ヤツさ

3: 2012/11/04(日) 13:16:11.31 ID:G+f0B8eV0
千早「この曲の譜面はどれだったかしら……」ガサッ

カササッ

千早「?」

G「Good morning」

千早「っっっっ」

「いやあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」ドガシャーーン

P「!!?な、なななんだどうした千早!?」キンキン

千早「いいいやいやいやいやいやいや!ぷ、ぷろ、ごっ、あれっ」

小鳥「ど、どうしたの千早ちゃ……」

カサカサカサ

G「Hey」

小鳥「」

小鳥「きゃあああああああああああああ!!!!!」




7: 2012/11/04(日) 13:22:09.76 ID:G+f0B8eV0
千早「いやあああ!こ、こないでこないで!」ギュッ

P「ちょ、千早抱きつくな!何が出たんだ!?」

小鳥「ごごごごごゴキブリ!ゴキブリですよぉ!!」

P「ゴキブリぃ?」

G「Hello」

P「うお、ほんとにいる!」

千早「プロデューサー助けて!」ギュウウウ

P「お、おちつけ千早」

ガチャ

高木「な、何の騒ぎかねキミィ!?」

P「あ、社長!足元にゴキブリが」

高木「え」

G「Yes sir」

高木「」フラッ……ドサッ!

P「しゃ、社長!?」

12: 2012/11/04(日) 13:28:13.04 ID:G+f0B8eV0
小鳥「プロデューサーさん早く何とかしてくださいよ!」ギャーギャー

P「と、とりあえず新聞紙か何か……あの千早、ちょっと離れて……」

千早「いいいやです!無理です!」

P「あ、あのなぁ……あれ?」

小鳥「は、はやくどうにかしてくださいよぉ!」

P「ど、どこいったんだ?ゴキブリがいないんだが」

千早「」

小鳥「」

高木「」キュウ


19: 2012/11/04(日) 13:38:02.60 ID:G+f0B8eV0
しーん……

P「み、見失った……」

小鳥「どうしよう、う、うごけない……」

千早「……」ガタガタガタ

P「あの、千早さんそろそろレッスンの時間なんですが」

千早「そ、そんな……いやです!いつ襲われるかわからない空間を歩けっていうんですか!?」

P「んなこといわれても……」

千早「いやです無理ですいきたくありません!」

P「じゃ、じゃあ事務所の外までおんぶしていってやるから!それなら大丈夫だろ?」

千早「う……で、でもそんなの、恥ずかしっ……」

P「このままレッスンに遅れるわけにもいかないだろ。ほらおぶされ」

21: 2012/11/04(日) 13:42:08.73 ID:G+f0B8eV0
千早「うう……お、音無さんは見ないでくださいっ!」

小鳥「わ、わかりました……ってあれ?私はどうなるんです?」

P「すぐ戻りますから、ちょっと待っててください」

小鳥「そんな!いたいけな乙女を戦場に残していくんですか!」

P「別に食われるわけじゃないでしょう……よっと」オンブ

千早「うう……」ギュウ

小鳥「(ああダメだわ、せっかくの貴重な甘えんぼちーちゃんなのに今は録画する余裕もないッ……!)



P「……千早、ちゃんとご飯食べてるか?」

千早「た、食べてます!なんですかいきなり!」

P「いやずいぶん軽いと思って……いたたた頭を叩くな!」

千早「早くしてください!恥ずかしいんですから!」

P「はいはい……じゃあ小鳥さん、社長の処理お願いしますね」

小鳥「え?」

スタスタ バタン……

26: 2012/11/04(日) 13:48:23.98 ID:G+f0B8eV0
小鳥「……」

ソローリソローリ……

ダダダッ ガバッ!

小鳥「社長テメェ起きろこらああああぁぁ!!」

高木「はっ!?お、音無くん、私は一体……」

小鳥「ゴキブリが出たんですよ!男の人なんですから何とかしてくださいよ!」

高木「おおおお音無くん首を揺らすのはやめたまえ!……しかし、ゴキブリか」

小鳥「そうですよ悪魔ですよ!やっつけてくださいよ!」

高木「実は、幼少のころ顔面に飛びつかれて以来トラウマになっていてね……見ただけでもご覧のありさまなのだよ」

小鳥「が、顔面に……」ゾゾゾゾゾ

高木「す、すまんが私ではどうにもできん!退散させてもらうよ!」ダッシュ!

小鳥「ああ!社長テメェこの置物!」

32: 2012/11/04(日) 13:54:30.60 ID:G+f0B8eV0
しーん……

小鳥「……音が無いのが怖いわ」

小鳥「……音無だけに」

しーん……

小鳥「なんて言ってる場合じゃないわよ!どうしたらいいのよぉ……」ビクビク

ガチャ

響「はいさーい!今日も元気n」
小鳥「響ちゃあああああああん!!」ガバッ

響「うわっなにさぴよ子!発情期か?」

小鳥「違うわよ!さっき事務所にゴキブリが出たのよ!」

響「ゴ、ゴキブリ?」

小鳥「プロデューサーさんは私を置いて出て行っちゃうし、社長はクソの役にも立たないの!助けて!」

響「うーん……まぁ沖縄ではしょっちゅうゴキブリ出てたから慣れてはいるけど、自分だって苦手なものは苦手だぞ」

小鳥「そんなこといわないで!どこにいるかわからないのよ!」

34: 2012/11/04(日) 14:02:23.63 ID:G+f0B8eV0
ガチャ

伊織「おはよう……なにしてんのアンタたち」

響「あ、伊織」

伊織「朝っぱらから元気ねぇ。また小鳥がなんかやらかしたの?」スタスタ

小鳥「ああ伊織ちゃんそっちはダメ!」

伊織「?コーヒーでもこぼしたの?別に気にしないわよ」

響「いやそうじゃなくてさ」

伊織「なによ、何さっきからじっとしてるの」

カサカサ

響「あ、壁に」

伊織「え?」

G「Hai sai」

バッ ピト


38: 2012/11/04(日) 14:09:29.95 ID:G+f0B8eV0
伊織「」

響「い、伊織のオデコに」

G「Good place」

小鳥「とまった……」

伊織「」キュウ ドサッ

響「うぎゃーー!!伊織が氏んじゃったぞ!」

小鳥「ぎゃあああ!!ていうかこっちきたこっちきた!!」

カサカサカサ

響「そ、そうだ!ハム蔵、あいつをやっつけろ!」

ハム蔵「ジュイ!」ピョン

シュタタタタタ カサカサカサ

響「うぎゃー違う違うこっち来てどうするんさー!」

小鳥「ひ、ひとまず外に逃げるのよ!」

ダダダダ バタン!!

39: 2012/11/04(日) 14:15:39.62 ID:G+f0B8eV0
響「はぁはぁ……しまった、伊織を置いてきたままだぞ……」

小鳥「な、なんてことなの……」

P「――やれやれ、千早があんなに弱るの初めて見たな……」

響「あっ、プロデューサー!」

P「ん、響もきてたのか。ていうかなんで小鳥さんまで外にいるんです?」

小鳥「じ、実は伊織ちゃんが……」

P「……で、ハム蔵と一緒に置いてきたと」

小鳥「仕方ないじゃないですか!」

P「まぁもう大丈夫です。さっき殺虫剤買ってきましたから」

小鳥「遅いですよ!早く抹頃してください!」

P「はいはい」ガチャ

響「うーん殺虫剤かぁ」

43: 2012/11/04(日) 14:21:50.86 ID:G+f0B8eV0
P「さて……む、でたな」

G「Escaping」

P「ハム蔵、危険だから離れてろ」

ハム蔵「ジュイ!」サッ

カサカサ

P「おのれ壁際に逃げたか……だがこれで終わりだ」カチャ!

響「あの、殺虫剤はあんまりオススメしないぞ」

小鳥「え、どうして?」

響「当たれば確かに一撃で倒せるんだけど、ゴキブリはものすごく素早いから……」

P「それっ!」

プシューッ!!

G「Nonsense」バッ

P「え」

ピト



47: 2012/11/04(日) 14:28:53.68 ID:G+f0B8eV0
響「壁に張り付いたヤツだと、飛んで逃げることが……あ」

P「」

G「Not good」

P「がががががががが」キュウ ドサッ

小鳥「プロデューサーさぁーーーん!!!」

響「い、言わんこっちゃないぞ!」

G「I'm a god」

カサカサ

響「うぎゃー!ぴよ子なんか武器ないのかー!」ドタバタ

小鳥「し、新聞紙くらいしかないわよ!」

響「早く渡して!おらぁーなんくるないさー!たっくるすぞぉー!」バシバシ

G「Too late」

小鳥「ひええええこっちきたぴよおおおおお!」


52: 2012/11/04(日) 14:33:36.19 ID:G+f0B8eV0
ドタバタ ギエータスケテピヨー! 

ガチャ

やよい「おっはようございまーす!」

響「あっ!やよい危ない!」

小鳥「ゴキブリがそっちにいいい!」

やよい「え?」

G「Too young」

カサカサカサ



やよい「えいっ!」 グシャ!



響「……え」

小鳥「」

64: 2012/11/04(日) 14:41:51.06 ID:G+f0B8eV0
響「へ、平然と足で踏みつぶしたぞ……」

やよい「うー、やっぱりお掃除してなかったからかなぁ……小鳥さん、ビニール袋ありますかぁ?」

小鳥「へ?えええあるわよたっぷりと!」

ガサガサ ギュッ

やよい「最近忙しかったからなぁ……すみませんお掃除サボっちゃって」

小鳥「そ、そんなのいいのよ!それよりやよいちゃん……」

響「へ、平気なのか?ゴキブリ……」

やよい「あ、おうちに出たときは素手でつかんで逃げしてあげるんですけど……たまに噛みつかれたりするから、靴でやっつけた方がいいかなーって」

小鳥「な、なんておそろしい子……!」

やよい「でもあんまりむやみに頃したらゴキブリもかわいそうだから……できるだけお掃除はしっかりやってたんですけど……うー」

65: 2012/11/04(日) 14:43:01.34
Gにかわいそうという感情が持てるやよいマジ天使

69: 2012/11/04(日) 14:49:31.39 ID:G+f0B8eV0
小鳥「そ、そうね……最近お菓子のカスとかきちんと掃除してなかったから」

やよい「ゴキブリは一匹でたら何百匹もそこに住みついちゃうんです。だから事務所はみんなできれいに使いましょーね!」

響「やよいはすごいなー。まるであんまーみたいだぞ!」

やよい「えへへ、そうですかぁ?……あれ?なんでプロデューサーさんと伊織ちゃんが床で寝てるんですか?」

小鳥「あはは……ちょっといろいろあったのよ~」



――その後、765プロには『事務所は清潔に使うこと』という張り紙があちこちに貼られた。
被害にあったアイドル(と一名)は事件再発を防ぐために全力で衛生活動を行ったという。

黒い悪魔の襲来はそれ以降止んだ、かのように見えたが……

74: 2012/11/04(日) 14:59:08.59 ID:G+f0B8eV0
後日

真美「おお、この新発売のうめぇ棒二郎ラーメン風はなかなかですな!」

亜美「こっちのポテチトップ豚骨味もチョーイケるよ→!」

美希「Zzz……」

貴音「バリボリバリボリ」

真美「お姫ちんは食べすぎっしょー……」

律子「ちょっとあんたたち、食べかすはきちんと掃除してる?」

亜美「してるしてる→」

貴音「バリボリ」

律子「ほんとでしょうね……ちゃんと綺麗にしないと千早に怒られるわよ?」

真美「あー千早お姉ちゃんめっちゃゴキブリ怖がってたんだよねー」

亜美「ちょっと見てみたかったかも!」

律子「馬鹿なこと言わないの。ほら、アンタたちみんなもうすぐ仕事じゃないの?」

78: 2012/11/04(日) 15:04:37.59 ID:G+f0B8eV0
真美「おおうそうだった!亜美隊員!」

亜美「がってん真美隊員!」

亜美真美「「いってきまーす!」」

律子「ああっ!ちゃんと掃除していきなさいって言ったでしょー!!」

真美「後でやるからモウマンターイ!!」

貴音「バリボリ!バリボリ!」

律子「ちょ、ちょっと貴音まで!まちなさーい!」バタバタ……

美希「あふぅ……なんだかうるさいの。目がさめちゃったの……」

カサカサ……

美希「ほぇ?机に何か……」

G「I'm back baby」

美希「」



「いやああああああなのおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」



82: 2012/11/04(日) 15:06:47.59 ID:G+f0B8eV0
ふと、トイレに入ったとき。

ふと、キッチンに立ったとき。

ゴキブリはいつもあなたのそばに……

84: 2012/11/04(日) 15:14:16.29
G「Because, we are」

85: 2012/11/04(日) 15:14:55.77

最近G見てないな 久しぶりにあのスリルを味わいたい

88: 2012/11/04(日) 15:48:40.82
G「I want」

91: 2012/11/04(日) 16:28:55.84
Gの代わりにムカデがでるぜ…

引用元: P「事務所にヤツが出た」