1: 2017/07/28(金) 22:08:18.938 ID:QmSAQdFg0
サターニャ「おかしいわね。たしかここらへんだと思うんだけど」

ガヴ「なにかお困りですか?」

サターニャ「きゃあ!!」

ガヴ「すいません、驚かせてしまってしまったようで」

サターニャ「で、私に何か用?」

ガヴ「いえ、道迷われていた様なので、もし迷惑でなければ私も道を捜すのをお手伝いさせてもらえませんか?」

サターニャ「いいわよ、そんなの!! これは道に迷っているふりをしているだけよ!! 大悪魔は道になんて迷わないわ!!」

ガヴ「そうですか。ちなみにどこへ向かう予定なんですか?」

サターニャ「ここよ」

ガヴ「ほう。実は私もここに向かう予定があるんですよ」

サターニャ「へぇ、偶然ねっ」

ガヴ「もし私に付いて来ればここにつけるかもしれませんね」

サターニャ「あんた、いい奴ね」

ガヴ「あら、何のことですか?」

2: 2017/07/28(金) 22:08:37.297 ID:QmSAQdFg0
ガヴ「あのう、差支えがなければ教えてほしいのですが、どうして引っ越しをしてこられたのですか」

サターニャ「人間を恐怖に陥れるためよ!! 人間を知り、恐怖に貶め! 私は地獄の支配者になるのよ!! アハハハハっ」

ガヴ「もしかして、あなた、悪魔の方ですか?」

サターニャ「え!? 何言ってるのよ! そんなわけないでしょ!」アタフタ

ガヴ「安心して下さい、私は天使何ですよ」

サターニャ「え?」

ガヴ「私も天界から地上に修行にやって来たんです」

サターニャ「へぇ。ねぇ、もしかして通う学校って舞天高校?」

ガヴ「そうです! もしかしてあなたもですか!! 私も何です!!」

サターニャ「ええ、そうよ」

ガヴ「すごいですっ! 今日で会えたのはきっと運命ですっ」ギュ

サターニャ「(顔が近いっ!)///」ドキ

ガヴ「神様が私達を引き合わせてくれたにちがいありませんねっ」パァァアア

サターニャ「うぅ……」ドキドキドキ

ガヴ「あっ着きましたよ」

サターニャ「本当!? 意外と近かったわね!!」

ガヴ「ここじゃないですか?」

サターニャ「ここよ! 迷った時はどうなるかと思ったけど、本当に助かったわ!!」

ガヴ「あら? 迷った振りではなかったんですか?」

サターニャ「そ、そうだったわね」

ガヴ「うふふふ。冗談ですよ。ちゃんと着いて良かったですね」

サターニャ「もう!」

3: 2017/07/28(金) 22:11:30.278 ID:QmSAQdFg0
ガヴ「これからの学校生活、お互い充実したものになるといいですね」

サターニャ「ええ、そうね! それじゃあまた学校で会いましょう。同じクラスになれるといいわね」

ガヴ「あっ、は、はいっ!」

サターニャ「……」

ガヴ「あのっ!」

サターニャ「なに?」

ガヴ「実は……私もここに引っ越してきたばかりで友達がいなくて……。それでその……///」

サターニャ「ん?」

ガヴ「わっ私と友達になってくれませんか」

サターニャ「///」

4: 2017/07/28(金) 22:13:27.099 ID:QmSAQdFg0
翌日

ピンポーン

サターニャ「? 誰かしら?」

ガヴ「あのう」

サターニャ「あ、昨日道案内してくれた天使じゃない。どうしたの?」

ガヴ「いえ、ご迷惑でなければ何ですが、一緒に」

サターニャ「一緒に遊ぶの!? いいわよ!!」

ガヴ「良かったです! えーと」

サターニャ「サターニャよ! 胡桃沢=サタニキア=マクドウェル。サターニャって呼んで」

ガヴ「私は天真=ガヴリール=ホワイト。ガヴと呼んでください、サターニャさん」

サターニャ「サターニャでいいわよ。ガヴリール!」

ガヴ「ガヴって呼んでくださいよ、サターニャ」

サターニャ「分かったわよ!! ガ、ガヴ……」

ガヴ「それで、最近美味しそうな喫茶店を見つけたんです。そこでコーヒーを飲みに行きませんか?」

サターニャ「いいわね! 私実家が洋菓子店だから地上のお菓子とか知りたいのよ」

ガヴ「なら、早速行きましょう!!」

6: 2017/07/28(金) 22:16:05.547 ID:QmSAQdFg0
サターニャ「美味しかったわね!!」

ガヴ「ええ。特にブレンドコーヒーは美味しかったです。また行きたいですね」

サターニャ「また次も遊びましょう!!」

ガヴ「次ですか……。どこに行きたいですか」

サターニャ「服屋なんてどう?」

ガヴ「服屋ですか……」ジー

サターニャ「な、なによ」

ガヴ「サターニャはスタイル良くて羨ましいですね」

サターニャ「な、何言ってるのよ!!」

ガヴ「ふふふふ」

サターニャ「それより、服屋明日でいい?」

ガヴ「すいません。明日は公園の草むしりがあるので」

サターニャ「なら、私もするわ!! どこの公園?」

ガヴ「本当ですか!? 私が朝サターニャの家に迎えに行きますよ!!」

サターニャ「でも、悪魔が良い事するってどうなのかしら?」

ガヴ「なら、こうしましょう。今度私がサターニャと一緒に悪い事をします。これでおあいこですよ」

サターニャ「ガヴ……。そんなのいいわよ! 大悪魔は一回くらい良い事したって変わらないんだから!!!!」

ガヴ「朝待っていてくださいね」

8: 2017/07/28(金) 22:17:40.568 ID:QmSAQdFg0
翌日

ガヴ「ふぅ。草むしり終り」

サターニャ「結構量あったわね」

ガヴ「でも二人でやったから早く終わりましたね」

サターニャ「この後何する?」

ガヴ「お弁当を作ってきたので一緒に食べませんか」

サターニャ「いいわね!! 早速食べましょう!!」

ガヴ「なら……あそこのベンチで食べましょう!!」

10: 2017/07/28(金) 22:20:48.029 ID:QmSAQdFg0
サターニャ「おいしい! このエビフライと唐揚げ美味しいわね!!」モグモグ

ガヴ「はい。私、揚げ物は得意なんです」

サターニャ「あと、これは……豆?」ポリポリ

ガヴ「煎り豆は私がおやつでよく食べていたんです」

サターニャ「美味しいわね」ポリポリ

ガヴ「家にはえんどう豆や落花生もあるので食べに来ますか?」

サターニャ「もちろんよ!! 食べさせて!!」

ガヴ「はい!」

13: 2017/07/28(金) 22:23:03.892 ID:QmSAQdFg0
サターニャ「へぇ、ガヴって結構料理上手いのね」ポリポリ

ガヴ「全然ですよ。実家にいるうちにもっと練習しておけばよかったです」グルグル

サターニャ「私も家でお菓子作りはしてたけど、料理はあんまりしてなかったわ」

ガヴ「あ、あのう!」

サターニャ「ん? なに?」

ガヴ「今日は泊まっていきませんか///」

サターニャ「ん……」

ガヴ「お布団もありますし、お風呂も使っていいです!! だから……」

サターニャ「分かったわ!! 家から着替え持って来るわね!!」

ガヴ「はい! ありがとうございます!!」

サターニャ「なんでお礼言うのよ」

ガヴ「私、地上に来てからずっと寂しくて……それで、サターニャと一緒にいると安心出来るんです」

サターニャ「仕方ない天使ねっ……!! すぐ帰ってくるから寂しくて泣くんじゃないわよ!!」

ガヴ「はい!」

15: 2017/07/28(金) 22:25:56.861 ID:QmSAQdFg0
サターニャ「ふっふふ~んふふ」

ヴィーネ「あ、サターニャ!」

サターニャ「ヴィネット!?」

ヴィーネ「サターニャがいるって事は……。サターニャもここら辺の学校なの!?」

サターニャ「舞天高校よ!!」

ヴィーネ「一緒の学校じゃない!! 良かったあ。私独りぼっちだったらどうしようか不安だったのよ」

サターニャ「ヴィネットってどこに住んでるの?」

ヴィーネ「あっちよ! 今から遊びに来る?」

サターニャ「あ……、先客がいるからちょっと……」

ヴィーネ「誰誰!? もしかして他にも悪魔がいるの?」

サターニャ「地上に来てから天使の友達が出来たのよ!!」

ヴィーネ「天使の! いいな~今度会わせて」

サターニャ「いいわよ! いつがいい?」

ヴィーネ「今度連絡するわ」

サターニャ「そう、じゃあね!」

16: 2017/07/28(金) 22:27:32.441 ID:QmSAQdFg0
サターニャ「ふぅ。美味しかった」

ガヴ「お粗末様です」

サターニャ「ご飯食べたしお風呂入りましょう」

カサカサカサ

ガヴ「きゃあ!」ズズズズ

サターニャ「ん? どうしたの」

ガヴ「あ、あれ」ブルブル

サターニャ「なんだ、ゴキブリじゃない」

ガヴ「なんですか、あの早く動く黒い生き物は」ブルブル

サターニャ「あれはゴキブリっていう下界の虫よ」

ガヴ「虫……ですか?」

サターニャ「特に害はないけど、退治しておくわね」

ガヴ「え!?」

サターニャ「ほら」ガシ

18: 2017/07/28(金) 22:30:40.581 ID:QmSAQdFg0
カサカサカサカサ

ガヴ「頃しちゃうんですか?」

サターニャ「そんな事するわけないでしょ。ほら、窓開けなさい」

ガヴ「はい!」

ガラガラガラ

サターニャ「ほら、もう入ってくるんじゃないわよ」ヒョイ

カサカサカサ

ガヴ「サターニャはお優しいんですね」

サターニャ「優しくなんてないわよ!! 私は悪魔よ!!」

ガヴ「はいはい、そうですね」ナデナデ

サターニャ「撫でないでよ!! もぅ!!」

ガヴ「は! すいません」

サターニャ「あとさ、その手に持ってるの何?」

ガヴ「あ……これは世界の終わりを告げるラッパです。怖い思いをするとつい出しちゃうんですよね」

サターニャ「天使ってそんな物騒な物持ってるんだ……」

ガヴ「そんな事ありませんよ。これを持っているのは私を含めて7人の天使だけです。あと、出すだけで吹くつもりは全くないので安心してくださいね」

サターニャ「そんなの当然よ!! 吹かれたらたまったものじゃないわ!!」

ガヴ「うぅ……。すいません」

20: 2017/07/28(金) 22:32:39.229 ID:QmSAQdFg0
数日後

タタスケテェ

ガヴ「今の声は……ここからでしたか」

タタスケテェ

ガヴ「ゲームでしたか」

ガヴ「けど」

ガヴ「うわぁ、これが下界の遊戯」

ガヴ「これもきっと人間を学ぶという事なのですね」

ガヴ「キャラクターメイキング?」

ガヴ「では人々を癒すブリーストっと」

サターニャ「ガヴ!」

ガヴ「きゃあ! なんですか、サターニャ。驚かせないで下さいよ」

サターニャ「何やってるの?」

ガヴ「ゲームです。ゲームの中で困っている人がいるようなので助けてあげようかと思っていたのです」

サターニャ「そんな奴ら助けなくていいのよ!! 助けるなら仮想世界に入り浸って現実世界を疎かにしている奴を助けなさい」

ガヴ「はぁ。ゲームとは恐ろしい物なのですね」

サターニャ「まぁ、節度を守って程々やる位だったらいいんだけどね」

ガヴ「へぇ、そうなんですか」

サターニャ「ゲームは一日一時間! って名言もあるらしいわよ」

ガヴ「私も気を付けなくてはいけませんね、ゲームは一日一時間ですか」

サターニャ「そんなことよりほら! 下界の遊戯だったら天命ゲーム持ってきたわよ!! 一緒にやりましょう!!」

ガヴ「はい! 今日も泊まっていきますか?」

サターニャ「もちろんよ!!」

22: 2017/07/28(金) 22:35:04.410 ID:QmSAQdFg0
一方その頃 ヴィーネ宅

ヴィーネ「ふぅ。洗い物終り。今日も充実した一日だったわ。暇になったしテレビでも見ましょう」

ピ

ヴィーネ「なにこれ? ポケモン? 子供が見るアニメかしら?」

ヴィーネ「へぇ、ゲームが原作なのね。炎タイプは水タイプに弱くて鋼タイプには強い。面白そうね」

ヴィーネ「明日ゲームショップに行って買ってみようかしら」

ヴィネットドロップアウト

23: 2017/07/28(金) 22:37:17.823 ID:QmSAQdFg0
数日後

ガヴ「ヴィネットさんに会うの楽しみです。どんな方なんですか?」

サターニャ「しっかり者で面倒見が良くて人の役に立つことが大好きな悪魔よ」

ガヴ「へぇ。あまり悪魔らしくない方なんですね」

サターニャ「それ、気にしてるんだから本人の前で言わないでよ」

ガヴ「はっ! すいません!!」

サターニャ「ほら、ここよ」

ピンポーン

ガヴ「……」

サターニャ「……」

ガヴ「出ませんね」

サターニャ「おかしいわね」

ピンポーン

サターニャ「ちょっとヴィネット!! 開けなさい!!」

ガチャ

ガヴ「開いてますね」

サターニャ「勝手に入るわよ」

ガヴ「失礼します」

26: 2017/07/28(金) 22:46:26.997 ID:QmSAQdFg0
ヴィーネ「……」

サターニャ「ヴィネット!?」

ガヴ「ヴィネットさん大丈夫ですか!? 早く救急車を!!」

サターニャ「ヴィネット! ヴィネット!!」

ヴィーネ「むにゃむにゃ。あ、サターニャ。今何時?」

サターニャ「え? 12時20分くらいよ」

ヴィーネ「え!? 木の実が生ってる時間じゃない!! 早く収穫しないと!!」

ガヴ「木の実? もしかしてゲームの話をしているのですか?」

ヴィーネ「そうよ!! 努力値下げる木の実はよく使うんだからたくさん栽培してるの!! 後、サンのみとかスターのみをポケモンに持たしてGTSで交換してもらいやすくしてもらうために栽培したり色々することがあるのよ!! ああ、もう、時間を5分も損したわ!!」

サターニャ「ヴィネット! 明日は始業式なのよ! そんなんで大丈夫なの!?」

ヴィーネ「明日は学校休むわよ!! あーもう!! 今月中にレート1800に行きたいのに時間が足りないわ!!」

ガヴ「サターニャさん、これがら仮想世界に入り浸って現実世界を疎かにしている人なのですか?」

サターニャ「そうよ!! ほら、ヴィネットゲーム画面閉じなさいよ!!」

ヴィーネ「嫌!! 離して!!」

ガヴ「ヴィネットさん」

ヴィーネ「なに!!!!!!」

ガヴ「ヴィネットさん、ゲームは確かに大切な事かもしれませんが、外で遊んだり、学校で勉強したりすることも大切な事なのです。だから」

ヴィーネ「黙れ!! この駄天使!!!」

ガヴ「ガーーン」ショボン

サターニャ「ヴィネット!! ガヴに向かって何て事言うのよ!! ほら、謝りなさいよ!!」

ヴィーネ「嫌よ!! 私はゲームだけして生きていくの!!!!」

31: 2017/07/28(金) 22:59:27.793 ID:QmSAQdFg0
数ヶ月後

タプリス「天真先輩に会うの久しぶりですね。楽しみです」

ピンポーン

タプリス「天真先輩!!」

ガチャ

サターニャ「誰? ガヴの知り合い?」

タプリス「はっ! どうして胡桃沢先輩が天真先輩の家にいるんですか!!!」

サターニャ「私の事知ってるの?」

タプリス「え? 私ですよ、タプリスですよ。一緒にババ抜きしたじゃないですか!!」

サターニャ「え……と。覚えてないわ!!」

タプリス「そんな!? それより天真先輩は!!」

サターニャ「ああ、ガヴ。ガヴ!! 知り合いが訪ねてきたわよ!!」

ガヴ「誰でしょうか……。ああ、タプリスじゃないですか!! どうしてサターニャと私の家が分かったんですか、ラフィエルから聞いたんですか?」

タプリス「天真……先輩ですか?」

ガヴ「そうですよ。離れてからそんなに時間は経っていないと思いますがそんなに変わってしまいましたか?」

タプリス「あのう、ちなみに先輩方は何年生なのでしょうか?」

ガヴ「サターニャですか? サターニャは私と同じ1年生ですよ」

タプリス「私も1年生で、あれ? でも天使学校3年生で……」

ガヴ「どうしたんですか、タプリス?」

32: 2017/07/28(金) 23:02:55.314 ID:QmSAQdFg0
タプリス「天真先輩!! 会いたかったです!!!!!!」ウルウル

ガヴ「どうしたんですか、急に泣いたりして」

タプリス「私ずっと悪い夢を見ていたんです!! 天真先輩が堕落して……まるで悪魔のような性格になって……」

ガヴ「そうですか、それは大変でしたね」

タプリス「はい! 所でどうして胡桃沢先輩が天真先輩の家にいるんですか?」

ガヴ「サターニャが私の家に泊まる事が多くて、いっその事ならと私と同棲を始めたのです、天使と悪魔のシェアハウスですね」

タプリス「あのう、ネットゲームはどうしているんですか?」

ガヴ「ネットゲーム? ああ、あれですか! 昔ゲームの住人を救おうと思ったことがあるのですが、サターニャに諭されまして、現在ゲームにのめり込み過ぎている人を救っている途中です」

タプリス「そんな……天真先輩が逆に救う立場になるなんて、さらにそれが胡桃沢先輩のおかげだなんで。胡桃沢先輩!! 本当にありがとうございます!!」

サターニャ「いいのよ、お礼なんて。私もガヴにお世話になってるしね!!」

ガヴ「ほら、玄関で立ち話もなんですから上がって下さい」

タプリス「はい! あがらせていただきます!!」

33: 2017/07/28(金) 23:06:37.652 ID:QmSAQdFg0
ムニ

タプリス「きゃあ! すいませんすいません。誰かを踏んでしまいました!!」

ヴィーネ「んん……」

タプリス「これは誰ですか?」

ガヴ「ああ、これですか? これはサターニャと同じ悪魔のヴィネットですよ」

タプリス「これが月乃瀬先輩ですか!? 随分汚いですね!!!」

ガヴ「ヴィネットの事まで知っているのですか」

サターニャ「実は今、ゲームにのめり込んでいてね、ガヴが救っている途中なのよ」

タプリス「月乃瀬先輩が……。天真先輩が助かったと思ったら月乃瀬先輩が駄天してしまいましたか。世の中上手くいきませんね」

サターニャ「駄天? ヴィネットは悪魔よ」

37: 2017/07/28(金) 23:10:50.444 ID:QmSAQdFg0
タプリス「ああ……部屋が綺麗ですっ」

ガヴ「ええ。毎日片付けていますからね」

サターニャ「ヴィネット! 早くこっち来なさいよ!!」ズルズル

ヴィーネ「私の特性はぜったいねむり。常にゆめうつつの状態」

ガヴ「ヴィネットはゲームと現実の違いが分からないようなんです。どうにか救ってあげたいですね」

タプリス「頑張ってくださいっ!」

ガヴ「はい」

ヴィーネ「え? なにあれ、Sがすごいわね。フェローチェかしら?」

カサカサカサ

ガヴ「きゃあ!」ズズズズズ

タプリス「うぎゃあ!」

サターニャ「また出たの。どこから入ってくるのかしら」ガシ

カサカサカサ

ガヴ「ふぅ、びっくりしました。またすいませんね、サターニャ」

タプリス「あれが地上のブラックウェポン。怖いです」

サターニャ「ゴキブリよりはやく天界を終わらせる笛しまいなさいよ」

ガヴ「世界の終わりを告げるラッパですよ。今しまいます」

ヴィーネ「? ゴキ……ブリ?」

サターニャ「ええそうよ、ゴキブリ」

ヴィーネ「い、嫌……。嫌ぁ」ガタガタ

カサカサカサ

ヴィーネ「嫌ぁ! こっちに来ないでええぇっ!」

サターニャ「ちょっと、ヴィネット!!」

ドン

39: 2017/07/28(金) 23:16:49.556 ID:QmSAQdFg0
ガヴ「もう! ゴキブリに驚いたからって部屋を壊さないで下さいよ!」

ヴィーネ「ごめん……」

タプリス「痛ててて。月乃瀬先輩、これから気を付けて下さいね」

サターニャ「あ! ガヴ見て!!」

ガヴ「あ! 世界の終わりを告げるラッパが!!!」

タプリス「壊れています!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

サターニャ「世界が崩壊していくわ……」

ガヴ「……」

サターニャ「……」

ヴィーネ「……」

タプリス「天真先輩は堕天していた方が平和だったのかもしれませんね」


40: 2017/07/28(金) 23:20:50.652

44: 2017/07/28(金) 23:25:26.298 ID:QmSAQdFg0
タプリスはパラレルワールドから紛れ込んで来たくらいに思って下さい。
私もタプリスがどうして駄天した世界のガヴの記憶を持っているか分かりません。

47: 2017/07/28(金) 23:28:10.356 ID:QmSAQdFg0
33の続き(没案です)




ブウィンブウィンブウィン

タプリス「あのう、天真先輩。この機械は何ですか?」

ガヴ「これですか? これは人類を洗脳してサターニャの支配下に置いてしまう機械ですよ」。パソコンを改造して作ったんです」

サターニャ「別に作らなくていいって言ってるのに、ガヴったら無理やり作るのよ」

ガヴ「これで、サターニャさんは大悪魔にも地獄の支配者にでもなんにでもなれるんですよ」

タプリス「どうして天真先輩がこんなものを作ったんですか?」

ガヴ「昔サターニャに悪魔にはふさわしくない善行を行わせてしまったことがありましてね、そのお返しです」

サターニャ「これで大悪魔になれるなんて……嬉しいような寂しいような複雑な気持ちだわ」

ガヴ「いいではないですか、大悪魔。長年の夢だったんですよね」

サターニャ「それもそうね」

タプリス「天真先輩は堕天していた方が平和だったのかもしれませんね」

65: 2017/07/29(土) 02:00:43.079

引用元: 【ガヴドロ】ガヴ「わっ私と友達になってくれませんか」