1: 2009/01/11(日) 20:50:11.14 ID:gto7VhCJ0
毎度毎度いつものことだ…こいつのすっごいことは、俺や朝比奈さんにすっごい迷惑なことにきまっている

ハルヒ「いっつも考えてたんだけど、うちの高校ってやたら坂道が長いじゃない?」

キョン「仕方ないさ…そういう立地の学校なんだからな」

ハルヒ「でね、この間家から学校に瞬時にワープできないか考えていたわけ」

キョン「物理的に不可能なものは無理だろーが」

ハルヒ「くっくっくっく~…できちゃったんだよそれが」


一度医者に行くことを勧める


ハルヒ「どうやって通るってきたと思う?」

キョン「知るかそんなもん」

ハルヒ「それは…」


少しは俺の意見も聞いてくれ

じつは、これがまた後々抱え込まされる厄介事の序章だなんていい加減俺も気づいて…なかった

2: 2009/01/11(日) 20:53:58.61 ID:gto7VhCJ0
ハルヒ「鏡よ!」

キョン「何がだ」

ハルヒ「移動の方法!鏡通ってきたの…すごいでしょ~。これはわたしの功績によるものなんだから、明日から使うときはわたしに感謝しながら使いなさい」

…何を言うのかこいつは

寒さで頭の中まで凍っちまったんか??


ハルヒ「帰りに見せてやるわ!」


はっきり言って…少し興味はある

3: 2009/01/11(日) 20:55:46.52 ID:gto7VhCJ0
その日は部活中に何も起きなかった

…ありがたいねぇ~何も起きないってだけど、朝比奈さんの入れてくれるお茶は何倍もおいしく感じるものさ


長門が本を閉じてその日の部活は終わりを告げた

5: 2009/01/11(日) 20:59:11.54 ID:gto7VhCJ0
帰り支度をしてるとハルヒがニヤニヤしていて気色悪いので


キョン「なんかあったんか?」


聞いてみた


ハルヒ「見てなさい、キョン!」


どこから持ってきたのか、身の丈ほどの鏡がそこにあった

まさか…こいつ


古泉「どうしましたか?」

キョン「こいつが鏡使って家に帰るんだとよ…バカらしい」

朝比奈「できるんですかぁ?」

キョン「できるわけないじゃいですか…どう考えたって」


8: 2009/01/11(日) 21:00:49.30 ID:gto7VhCJ0
長門はすでに帰っていていなかった


俺、朝比奈さん、古泉が見守る中ハルヒは


ハルヒ「行くわよ~」

あぁどこへでも行くがいいさ

二週間ほど帰ってくるな


そんな考えが一瞬で消えた

9: 2009/01/11(日) 21:02:54.31 ID:gto7VhCJ0
ハルヒの半身が鏡の中へ吸い込まれて消えていく

ハルヒ「ほら!やっぱり通れるわ!!」


ついに、ハルヒは消えていた

朝比奈さんは腰をぬかし古泉は何やら考えている

そうだな、とりあえずほほをつねるか、うん痛い

10: 2009/01/11(日) 21:05:11.62 ID:gto7VhCJ0
次の日の朝、俺は身支度を済ませ、学校に行く準備を終えて鏡の前に立っていた

…うん。物は試しだ


ゆっくり右手をのばす



……人差し指が触れた

触れて、鏡の表面に波模様が立った


うそだろ?

13: 2009/01/11(日) 21:09:31.83 ID:gto7VhCJ0
怖くなって手を引っ込め、結局いつも通りの手段で学校に行くことにした

ハルヒは教室でご機嫌な顔をしている


ハルヒ「あの鏡は速いし、楽でいいわね」

おまえの物怖じしない性格がうらやましい


キョン「今日もそうやって来たのか…絶対怪しいんだがな」

ハルヒ「誰が出てきてもとっ捕まえてSOS団に強制入部させてやるから安心しなさい」

こいつならやりかねない

そんなことを考えてたら一時間目が始まった

14: 2009/01/11(日) 21:12:25.49 ID:gto7VhCJ0
2時間目が終わり次の授業が体育なので、着替えていると、いつものように谷口がしょうもない話をしてくるもんだからさっさと靴を履き換えに行った

この時期のサッカーは…つらい

げた箱を開けると、朝なかったはずの妙な封筒があった


キョン「なんだこりゃ?」


とりあえず、その封筒をげた箱に入れたまま放置して体育の授業へ向かった

17: 2009/01/11(日) 21:14:57.33 ID:gto7VhCJ0
その日の俺は調子がすこぶる良かったらしくハットトリックなんてのを決めたもんだから、封筒の存在を忘却の彼方へ運んでいた

げた箱を見て思い出す


キョン「まさか…また朝倉?」

あて名が書いてない


キョン「だがもし朝比奈さんだったら…う~む」

悩んだ挙句、昼休みにこっそり開けることにした

19: 2009/01/11(日) 21:17:03.62 ID:gto7VhCJ0
>>16
時間的に無理だったけど、脳内で完結してるwww

昼休み

弁当も食わず、いつかハルヒに拉致されていった階段の踊り場へ向かった

周囲にだれもいないことを確認し中を見ると、おそらくパソコンの字体で内容が書いてあった


最初の一文が―――

22: 2009/01/11(日) 21:22:24.28 ID:gto7VhCJ0
「いきなりこんな手紙を渡されて混乱していると思うがまずは自己紹介しておこう」

「僕の名前は桜田ジュン。中学二年生だ」

「何であなたがこの手紙を持っているか何か理由があるはずだけど、今はどうでもいい」

「助けてほしい」


そこまで読んでおれは焼却炉の場所を探し始めた

25: 2009/01/11(日) 21:26:27.59 ID:gto7VhCJ0
焼却炉は一階にある

そこに着くまで読んでやろうじゃないか。よかったなせめて内容を知られてから燃えカスになれて


そんなことを思いつつ続きを読んだ

「ローゼンメイデンっていう言葉を知っているか?知らなきゃググレ」

中二の癖にタメ口って


「君には選んでもらいたい問がある」

ただでさえ数学の補修が近いってのに嫌なっこった


「まきますか  まきませんか」

28: 2009/01/11(日) 21:29:57.86 ID:gto7VhCJ0
こんなもん答えるまでもないね

悪いね桜田ジュンくんとやら

見ず知らずの手紙にサインしたら、じつは谷口ジュンだった…なんて実にくだらないオチはごめんする


俺は手紙を焼却炉に捨て弁当を食べに教室に戻った

29: 2009/01/11(日) 21:34:08.54 ID:gto7VhCJ0
教室に着くころにはそんな手紙は忘却の彼方へ消えており、このときばかりは自分の脳細胞の単純さを喜んだ

弁当を書き込み、午後の授業の準備をしようとしたら机の中に何か入っていた


…げ

わずか15分程度まえに捨てた手紙が机の中に封筒と一緒に入っていた


キョン「谷口…しつこいぞ」

谷口「何が?」

キョン「この手紙…おまえだろ?」

谷口「なんだそりゃ?新種のボケか?」

30: 2009/01/11(日) 21:36:19.62 ID:gto7VhCJ0
その谷口の顔を見て俺は質問をやめた

この顔は…そう、ハルヒが消えたときに俺の質問に対して全くわけがわからない…そう言っていた時の顔だからだ


じゃぁあとイタヅラしそうなのは…

二人浮かんだ

32: 2009/01/11(日) 21:39:58.08 ID:gto7VhCJ0
放課後

部室で問題の封筒を古泉に見せた

古泉「何ですか?これ」


しらを切っている可能性もある

だが古泉は

古泉「僕はそういうことあまり好きじゃないですね」


そう言って会話は終わってしまった

あとは、あいつか


この珍妙な団の長

――――涼宮ハルヒ

34: 2009/01/11(日) 21:43:41.05 ID:gto7VhCJ0
まだ来ていないようだから、パソコンを開く

Googleで、『ローゼンメイデン』

打ち込んで検索結果を見たらあるわあるわ

胡散臭いサイトが…全部見れるわけもなく、とりあえず俺は『ローゼンメイデン』が存在していることだけを確認してハルヒが来るのを待っていた

ハルヒに谷口と古泉と同じ質問をぶつけた


返答は

ハルヒ「知らないわよそんなの。わたしそんな趣味ないし」


じゃぁ誰が…?

そういえばこっちのほうはまだ中身を見ていなかった

封を切り中を見る

36: 2009/01/11(日) 21:47:13.30 ID:gto7VhCJ0
「たいていの人間はこんなこと信じそうにないから念のためもう一度送ることにした」

「答えるまで延々に送る」

最近の架空請求よりもたちが悪い


キョン「う~む…」

俺が悩んでると、ハルヒが背後から忍び寄ってきた


ハルヒ「何見てんの?貸しなさい!!」

手紙を取り上げられ、少し考えたのちに事もあろうか


ハルヒ「まきま~す」

勝手にまきますに丸を付けていた…しかもボールペン

38: 2009/01/11(日) 21:50:23.01 ID:gto7VhCJ0
キョン「何してんだ!」

ハルヒ「いいじゃない。別に…」

キョン「な…おまえなぁ」

ハルヒ「面白そうだったし…何か起きてないかなぁ?」

俺はもう言葉が出ない

たぶんこの手紙の効力(あればの話だが)は俺が受けることになっているの違いない


受取人も差出人も書いていないがそんな悪寒がしていた

40: 2009/01/11(日) 21:52:20.57 ID:gto7VhCJ0
長門が本を閉じた

部活動終了である

ハルヒは昨日と同じように鏡を使うそうだ


俺たちは…やめといた

家に着くと妹が


キョン妹「おっかえり~」


出迎えてくれた

シャミセンも元気そうで何より

41: 2009/01/11(日) 21:54:28.51 ID:gto7VhCJ0
部屋を開けて電気を点けた

そこまでは良い…いつもの日常だ

だが、制服を脱ぐ前に何かに躓いた


キョン「痛っ」

小さく声をあげ、目の前を見ると信じられない光景が広がっていた

44: 2009/01/11(日) 21:57:19.37 ID:gto7VhCJ0
見るからにアンティーク製で高額そうな厳かなカバンが一つ…二つ…六つ

キョン「何の嫌がらせだ?」

意味が分からず俺はしばらく立ちつくしたが、妹の声で我に帰った

妹「キョンく~ん!ご飯だよ~~!!」

急いで着替えて夕食に向かった



そうさ、これは幻覚に決まってる

45: 2009/01/11(日) 21:59:10.96 ID:gto7VhCJ0
夕食ついでに風呂にも入った

血行が良くなれば幻覚など見るまい

そんなことを考え、風呂から上がった


しかし、俺の読みは砂上の楼閣が如く崩れ去っていくのだ

47: 2009/01/11(日) 22:02:52.13 ID:gto7VhCJ0
鞄以外に、俺の布団にまた手紙が乗っていた

見たくないが、見ないと何も始まらん

封を開けた


「ありがとう―――まく、を選んで」

選んだのはハルヒだ

「そこに六つのカバンがあるはずだ」

あるとも

「中には人形が入っている」

そんな趣味はないが…?

「まずは、ねじを巻いて起こせ」

なんで??

「巻けばわかる」

いやな予感がするなぁ…

49: 2009/01/11(日) 22:08:25.88 ID:gto7VhCJ0
「一つ注意」

「黒いのは最後に巻け」

なんじゃそりゃ?


とりあえず、一つカバンを開けてみた


キョン「うぉ」

中には確かに人形が入ってるなぁ


キョン「悪いが俺に幼女趣味はないぜ」

最初に開けた人形には黄色の服を着ていた


悪いが何の服かなんてわかるまい

そんな趣味はない―――朝比奈さんなら別だが

54: 2009/01/11(日) 22:11:24.28 ID:gto7VhCJ0
キョン「ネジ…これか」

鞄にあるネジを広い人形の体を探り、ネジ穴らしきものを見つけた


キリ…キリ…キリ…


すると、人形がわずかに動いた


キョン「マジ?嘘…やば……」

つい、その人形を放り投げてしまった


しかし、人形は動きを止めず

ついにはしゃべり始めた

57: 2009/01/11(日) 22:15:41.28 ID:gto7VhCJ0
???「いきなり投げるなんてひどいかしら…」

キョン「………・」


え?何これ??

現実ってなんだっけ?

軽くトラウマになりそうだ

今まで、ハルヒの奇行に付き合ってきた俺だか、流石に腰をぬかしてしまった


???「あなたがネジをまいてくれたのかしら?私はローゼンメイデンの第二ドール金糸雀かしら~」

なんだこいつは…

カナ…リ…ア……?


俺はますます鬱になった

こんな得体のしれないもんをあと5回起こさなければならんとは

59: 2009/01/11(日) 22:17:39.57 ID:gto7VhCJ0
金「あなたのお名前は?」

キョン「あぁ…キョンと呼んでくれ」


金「変わった名前ねぇ…」

お前のわけわからん当て字よりましだ…ていうか、これは本名じゃねぇ


次に起こすドールを選んだ

61: 2009/01/11(日) 22:19:34.78 ID:gto7VhCJ0
次に鞄から出てきたのは全身桃色…そんな感じ

さっきと同じ要領でネジを回すが、放り投げてはかわいそうなのでベットにおいて様子を見た


程なくしてそいつも動きだした

もう俺止まってていいか?

64: 2009/01/11(日) 22:23:08.49 ID:gto7VhCJ0
???「ぅぅぅ~…」

喋りやがった…畜生


金「雛苺!こっちの世界ではちゃんと生きててくれてうれしいかしらぁ~」

さっきからかしら~って、疑問形なのかそれは


???「あなたが巻いてくれたの?雛は、ローゼンメイデン第6ドール雛苺なの~」

キョン「キョンだ」


俺は最低限の情報だけ伝え次のカバンに取り掛かった

68: 2009/01/11(日) 22:27:49.36 ID:gto7VhCJ0
次の鞄には、今までの二体よりも長い髪で緑を基調にした服だった

金糸雀やら雛苺よりは可愛い顔をしている…気がする

まぁ、それでも我らが朝比奈さんの足元に届くはずもなく、常に

朝比奈さん>>>>>>>>>>>>(越えられない壁)>>>>一般女子>>ハルヒ

こんな感じだったに違いなくくつがえようがあるまい

そんなことを考えていたら


金「早くするかしら~」

俺の思考を遮断し、仕方なく作業に移った

70: 2009/01/11(日) 22:31:55.82 ID:gto7VhCJ0
ネジを回し様子を見るとやはり、喋る


???「お前がネジを回したですか?私は第3ドールの翠星石ですぅ」

こいつら全員語尾がしつこいな


翠「せめぇ部屋ですぅ」

なんだこいつは?見かけだけよくて性格があれなのか?

俺に一人心当たりがあるんだが…どうだ会ってみないか?


程なくして翠星石は叫んだ

73: 2009/01/11(日) 22:35:44.87 ID:gto7VhCJ0
翠「そ…蒼星石ぃぃ―――!!」

翠星石は泣いているようだった


意味わからん…なんだこりゃ


翠「なぁにしてるですか、人間!早く蒼星石のネジを巻くです!」

言われなくてもやるつもりだったさ…

例によって巻いた

もう驚かない…つもりだ

76: 2009/01/11(日) 22:41:56.81 ID:gto7VhCJ0
蒼「あれ…翠星石?何で…確か僕は…水銀燈にローザミスティかを奪われて…」

翠「よくわからんですがジュンがやってくれたです…」

蒼「ジュンくんが?でも、ここはどこだい?」

翠「知らんですぅ…そういえばこの人間の名前も聞いてないですぅ」


キョン「キョンだ」

蒼「そうか、ここは君の家だね?」

どうやらこいつは話がまともに通じそうだ

ボクッ娘…と言うのか?


まぁ残ってるドールは後二体さっさとやっちまうか

79: 2009/01/11(日) 22:46:33.10 ID:gto7VhCJ0
次に開けた鞄には、金髪の少女が入っていた

ネジを回す直前にほかのドールがいっせいに

金翠蒼雛「まって!(かしら)(ですぅ)(なの~)」


叫んだ

なんだよ…こいつは起こしてはいけないのか?

すると雛苺が


雛「先に紅茶を用意しておいたほうがいいの…」

蒼「くれぐれも温度に気を付けて…温いと怒るから」


言われるままに俺は台所に向かった

誰が買ったか知らんがダージリンが入っていて俺はポットのお湯で紅茶を作った

81: 2009/01/11(日) 22:50:42.71 ID:gto7VhCJ0
万全の準備を整えいざ、ネジを回した

紅茶もあらかじめ注いでおいたし言われたことはやったはずだ


そいつの両眼が開いた

???「あなたが…そう、まいたのね?早速だけど紅茶が飲みたいわ」


そのドールは名乗る前から要求を通してきやがるが、構わず注いだカップに視線を落とさせた

???「あら、気が利くじゃない?それに、みんなも起きたのね」


87: 2009/01/11(日) 22:55:54.62 ID:gto7VhCJ0

???「あらいけない、私としたことがうっかりしていたのだわ。私の名は真紅。誇り高いローゼンメイデンの第5ドールよ」

なるほど…ってことはあと一つは第1ドールね

さっき蒼星石が言ってた『水銀燈』で間違いないだろう

さっさとやっちまおう


するといきなりビンタが飛んできた

キョン「何すんだ!」

俺をたたいたのは真紅だった


真紅「ぬるい!しかも、葉も開ききってないし…!!」

知るか、ポットに言え


そんな理不尽な暴力を無視し、最後の鞄を開けた

90: 2009/01/11(日) 22:59:25.96 ID:gto7VhCJ0
そこには今までのどのドールより背丈の大きな人形があった

長女なのかもな

早速ネジを巻こうとすると心なしかほかのドールずたちが緊張しているように見えた


その妙な空気に俺も押されゆっくりネジを回した

そして、そいつは目を開いた

95: 2009/01/11(日) 23:03:38.64 ID:gto7VhCJ0
水「…あらぁ?どうしてあなたが動いているわけぇ?」

そいつは起きるや否や蒼星石を見つめてそう言った


水「ここはどこかしらねぇ…あんたたち全員何してんのぉ?」

癇に障る言い方だな

まだハルヒのほうが…でもないか


真「私たちはジュンのおかげで、全員ここにいるのよ」

水「意味分かんない」

俺のセリフをとるな


真紅は全員揃ったのを見て語りだした

101: 2009/01/11(日) 23:10:43.54 ID:gto7VhCJ0

真「今の私たちはジュンが頑張ってこうなってるのよ」

蒼「どういうことだい?」

真「ジュンたちがいる時代では私と、金糸雀と翠星石と水銀燈が残っていた…」

雛「うゆ~?雛は?」

真「第7ドールである雪華綺晶に体を乗っ取られてしまった…蒼星石は水銀燈にローザミスティカを奪われた…」

真「でも第7ドールは強かった」

真「このままでは負けると思ったジュンは一つの変化をnのフィールドで感じた」

真「毎日決まった時間にnのフィールドを使ってる人間がいたのよ」


…ま・さ・か

103: 2009/01/11(日) 23:16:31.75 ID:gto7VhCJ0
あいつしかいない…

世界一迷惑な女・涼宮ハルヒ

俺は心にそのことを押し込んで話を聞いた

真「でも、その時間はすごく短くて捕えられなかった…でももう一つの変化をジュンはとらえた」

金「…なにかしら」

真「一度だけnのフィールドに触れていた人間がいて運良くその人間を特定に成功した」


あぁ…なんだこれは

『nのフィールド』がなんだかよくわからんが、たぶんハルヒが朝使ってるあの空間に違いあるまい


真「その人間に巻かれてここに至る…わけだわ」






…ちょっと落ちやすい?

108: 2009/01/11(日) 23:21:59.76 ID:gto7VhCJ0
すると俺は、ただあいつのまねをしようとしてこんなわけわかんない目にあってんのか?

…ハルヒのせいにしておこう

真「…それで?」

は?聞き返す

真「あなたは誰と契約を結ぶつもり?余り多いと体に毒だし多くて2体ってとこかしら」

キョン「契約ってなんだよ」



そして、真紅から契約の話を聞いた

真「ジュンを早く助けたいしあまり時間はないわね…」

真「他によさそうな人はいないの?」

いるさ、四人ほど

113: 2009/01/11(日) 23:27:49.41 ID:gto7VhCJ0

さて、どうしようか俺としてはこの蒼星石が一番おとなしそうで良いのだが、翠星石も一緒についてくるらしいのだ

まぁ、悩んだ結果こうした

キョン―水銀燈(最終的に余った)

朝比奈―雛苺(世話好きだろう)

長門―金糸雀(暇はしなそうだ)

古泉―翠星石&蒼星石(めんどくさそうなのはあいつしかいるまい)

ハルヒ―真紅(大丈夫かな…)


ここで俺は一つバカを言ってしまった


118: 2009/01/11(日) 23:31:57.89 ID:gto7VhCJ0
キョン「水銀燈って…失敗したなぁ…」

言うが早いか羽が俺を包み込んだ

水「今夜は冷えますから私の羽毛の中で…ジャンクになりなさぁい!!」

痛い!羽が!刺さってる!!血も出そう!!

心の底から謝った最初の相手が人形だったとは俺の情けない武勇伝が一つ増えたわけだ


そこから、ほかの団員たちを家に呼んだ

127: 2009/01/11(日) 23:41:06.17 ID:gto7VhCJ0
最初に朝比奈さんがやってきた

こんな狭い家で申し訳ないです!心の底から改築を親に推奨しようと思ってると次に質量0の長門がいた

次にニヤニヤしながら

「やぁ、どうも」なんて入ってくるのは言うまでもなく古泉だ

その3分後にハルヒも来て何が起きたかすべて話した

すでに10時を回っていて起きているのは水銀燈と蒼星石だけだった


ハルヒ「事情は分かったわ!あたしはどれなの?」

キョン「こいつだ」

鞄だけ渡し、明日の朝に中身を見るように言った

真紅によれば、ドールにとって睡眠は必要なものらしく、妨げることは許さないと言っていたからだ


キョン「朝比奈さんには…こいつをお願いします」

朝比奈「あ、はい」

そう言って鞄を受け取り長門は俺が言う前に金糸雀の鞄を持っていた

知ってたのか?こいつらの事…

128: 2009/01/11(日) 23:45:19.17 ID:gto7VhCJ0
最後に古泉に二つのカバンを渡した

蒼星石「あ…姉共々よ、よろしくお願いします」

古泉「こちらこそ」

古泉はそう言って二つの鞄を持ち団員はそれぞれ帰って行った


これからどうなるか分からんが今は睡眠欲に負け意識が飛んだ

142: 2009/01/12(月) 00:04:43.28 ID:7F50mP8s0


予想外の声で俺は目覚めた

「…い」

「…なさぁい」

「起きなさぁい」

妹ではない


目を開けると…水銀燈がいた

キョン「どうした?」

水「頼まれたから起こしただけよ」


…頼まれた?誰にだ??

水「あなたの妹」


迂闊。もうばれたとは

さらば俺の平穏なる家庭よ


145: 2009/01/12(月) 00:09:13.37 ID:7F50mP8s0
学校に行く準備をしている途中水銀燈は珍しいものを見るような眼でこっちを見ていた

水「どこに行くのぉ?」

キョン「学校だ。俺は高校生何でな」

水「ふ~ん…あっそ」

興味なかったか?ていうかそれなら聞くなよ…

俺は妹の面白半分な目線を振り切り家を出た

しまった…あいつ家で何やらかすんだ

釘をさしておけばよかった


自転車をこぎながらそんなことを考えていた

147: 2009/01/12(月) 00:12:21.56 ID:7F50mP8s0
同時刻

長門「…」

金「あ、あなたがカナのミーディアムになってくれるなかしら?」

長門「…そう」

金「それはありがたいんだけど、もう少し喋ってくれるとありがたいかしら」

長門「……そろそろ時間。行ってくる」

金「どこへかしら」

長門「学校」

――――バタン


金「カナ、これから大丈夫かしら…?」

151: 2009/01/12(月) 00:17:04.24 ID:7F50mP8s0
同時刻

朝比奈「あ、起きましたかぁ?」

雛「ぅゆ?…誰なの?」

朝比奈「あ…わたしは朝比奈みくるであなたの…なんでしたっけ、何かになる人です」

雛「意味が分からないのー」

朝比奈「朝ごはん食べます?」

雛「雛はうにゅ~がいいのぉ!」

朝比奈「うにゅ~??」

雛「雛はそれじゃなきゃやなの」

朝比奈「あ…もうこんな時間行ってきますね」

雛「もしかして…学校?」

朝比奈「そうですけど…あぁ泣かないで…どうしよう」

朝比奈「そうだ!」


155: 2009/01/12(月) 00:21:46.33 ID:7F50mP8s0
同時刻

古泉「おはようございます」

翠「わ、わわ…だ、誰ですかお前はぁ?」

蒼「落ち着いて翠星石。この人は僕たちのマスターになってくれる―――」

古泉「古泉一樹です。以後よろしく」

翠「はぁ、なんかうさんくせぇニヤケ顔ですが蒼星石が言うんなら仕方ねぇです」

蒼「もう、翠星石!マスターに失礼じゃないか」

古泉「僕なら大丈夫ですよ」

古泉「おや…そろそろ時間のようです。では行ってまいります」

翠「どこいくですか?」

古泉「学校です。では」

蒼「いってらっしゃい、マスター」

159: 2009/01/12(月) 00:26:01.67 ID:7F50mP8s0
同時刻

真「紅茶を淹れて頂戴」

ハルヒ「いいわ!ちょっと待ってなさい、今にとんでもなくおいしい紅茶をいれてみせるわ」

真「思ったより素直ね」

ハルヒ「人形が喋るなんて面白すぎるわ!あなた、SOS団に入らない?」

真「私の話は聞いてないみたいね」

ハルヒ「あ、SOS団ってのは…おっともう行かなきゃじゃ!」

真「…」

162: 2009/01/12(月) 00:29:41.59 ID:7F50mP8s0
学校に着くとすでにハルヒがいた

いつになく上機嫌である…真紅のおかげだろう

俺はというと、朝から面倒なことになってそれどころではないのに


キョン「なんて説明するかな…動いてしゃべる人形」

程なく授業も終わり、部室に行く

ノックをして返事を待ちドアを開けると…

165: 2009/01/12(月) 00:33:39.36 ID:7F50mP8s0
そこには、朝比奈さん…と雛苺が

どうやら泣き疲れて連れて来たらしい

彼女らしいが、授業中はどうしてたんだろうか


長門もいたが金糸雀はいなかった

うまくやってんのか?こいつら


―――コンコン
ガチャ

入ってきたのはミスタースマイル古泉一樹だ

こいつなら順応してるだろう


問題は古泉とともにはいって来たハルヒだ

上手くいくはずがない


俺の人選ミスを嘆いていると以外にも

ハルヒ「上手くやってるわよ」

ならいいが、

168: 2009/01/12(月) 00:38:27.59 ID:7F50mP8s0
今日はまず、今後のことについて考えるべきなのだが

「どうにでもなる」と言ってハルヒはそそくさと帰ってしまった


よほど真紅が気になるらしい


俺達4人で今後のことを考えようと思ったが、桜田ジュンから手紙が来なければどうにでもならない

考えるだけしか出来ないんじゃしょうがないので家に帰ることにした

―――そういや明日は休みだったな

170: 2009/01/12(月) 00:43:13.01 ID:7F50mP8s0
家について部屋に着くと俺は気を落とした

部屋中には黒い羽根が落ちている

何枚あるのかもわからん

俺のベッドで水銀燈が寝ている


ほんの少し眺めたあと冷静に突っ込んだ

片付けろ――鞄で寝ろ

176: 2009/01/12(月) 00:48:19.72 ID:7F50mP8s0
その日の夜まるで突然現れたかのように1枚の手紙がまたしてもベッドのあった

まだ寝ている水銀燈を起こさないように避け手紙を見た


「明日―――来る」

それだけ?

そんな抽象的すぎる手紙に俺は何でか知らないが悪い予感はしていた

とりあえず、こいつを起こしてあいつらに伝えるべきだろう

180: 2009/01/12(月) 00:55:42.24 ID:7F50mP8s0
同時刻

古泉「今日の夕飯なんですが、なにかリクエストありますか?」

蒼「ぼくは何でも大丈夫です。マスターの好きにしてください」

翠「花丸ハンバーグにするです!」

古泉「花丸ハンバーグ…ですか?」

翠「知らんのですか?えっとですねぇ…」

蒼(はじめはおどおどしていたけど、いいマスターでよかった…翠星石のあんな楽しそうな顔久しぶりに見るなぁ)

古泉「どうかしましたか?」

蒼「あ!な…なんでもないです。アハハハ」

翠「どうしたんですぅ?急に笑い出したり」


―――プルルル

古泉「もしもし。…えぇ。……はい…分かりましたすぐ伺いましょう」

翠「どうしたです?」

古泉「これから出かけなければいけません。あなたたちも共に」

蒼「どこへですか?」

184: 2009/01/12(月) 01:01:56.45 ID:7F50mP8s0
古泉「あなた達の目覚めた場所です」


同時刻

朝比奈「うにゅ~ってもしかして牛乳のことですかぁ?」

雛「ぜんぜん違うのぉ」

朝比奈「じゃぁ、明日買い物に行きましょうか」

雛「みくるは学校楽しい?」

朝比奈「え?…う~ん楽しい」

雛「雛は学校が嫌いで、学校に行かないでいつも家にいる人を知ってて、ジュンっていうの!」

朝比奈「ジュン君かぁ」

雛「でもでも、ジュンは闘ってるの。雛は応援するの!」

朝比奈「がんばってね。雛ちゃん」


―――プルル

朝比奈「はい。……はい……今すぐ行きます」


雛「どうしたの?」

190: 2009/01/12(月) 01:08:56.52 ID:7F50mP8s0
朝比奈「行くよ雛ちゃん」


同時刻

金「あ…あのぅ、カナは卵焼きが好きかしら…」

長門「…そう」

金「でも、この料理もなんだかすごく愛がこもってるようでおいしいかしら!」

長門「…そう」

金(あれ…?今うっすら笑ったように見えたかしら)

金(やっぱり、有希も人間かしら!)

金「ごちそうさまかしら」


―――プルルル

長門「……そう。…わかった」

金「誰からかしら?」

長門「…行く…・…来て」

192: 2009/01/12(月) 01:17:27.11 ID:7F50mP8s0
同時刻

真「こ…これは完璧なるまでの紅茶の味」

真(はっきり言って驚いたわ。こんなおいしい紅茶をいれられるなんて)

ハルヒ「早速聞かせてもらうわ、あなた達の素性を」

真「知ってどうするつもり?」

ハルヒ「今後のSOS団の活動の参考にするの!」

真「関係ないと思うのだわ」

ハルヒ「それで、どうして動いてるの?呪い?」

真「それは私たちにはローザ…」


―――プルルル

ハルヒ「なによぉ、今いいとこだったのに。…はぁ……わかったわよ今から行くから」

真「話の途中に電話に出るときは一言失礼、というべきよ」

ハルヒ「さ、いくわよ真紅。キョンの家に」

真紅「やっぱり…聞いてない」

195: 2009/01/12(月) 01:24:10.86 ID:7F50mP8s0
昨日のようにまた全員集まった…俺の家

みんなに手紙を見せたが、あまり驚きがないように見える

真紅たちドールズはジュンとやらを懐かしんでいたが、そんなことはどうだっていい

問題は

明日、何が、いつ、どうやって、何のためにくるか、だ。

こういう時に役に立つのは長門だがずっと黙っている

あとで、聞いとくか


で、問題は明日どうするかなんだが

いい案が出来ないまま時間だけがいたづらに過ぎていった


沈黙を破ったのはやはりこいつだった

ハルヒ「nのフィールドとやらに行きましょう」

…正気か?

196: 2009/01/12(月) 01:26:54.85 ID:7F50mP8s0
だが、反論の余地もなくそういうことにしたハルヒによると

ハルヒ「どうせ来るんだったら迎え撃てばいいのよ!返り討ちにしてやるわ!!」


どんな理論だそれは

だが結局決定してしまい朝10時俺の家集合…長門の家にしてくれれば助かるんだが

その晩俺たち人間5人にはやらなきゃならないことが残ってた

198: 2009/01/12(月) 01:28:49.56 ID:7F50mP8s0
まだ、誰も契約の口づけをしていないのだ

明日、nのフィールドに行くにはそれをしておく必要があるらしい


ハルヒ以外は


水銀燈はなぜか何も言わない…変にムードを出すな

気がおかしくなる

さっさとやってさっさと寝たいんだが

209: 2009/01/12(月) 01:37:56.44 ID:7F50mP8s0
こんな時他の皆はどうしただろうか

ハルヒと朝比奈さんは難なくやるだろうし、古泉も何も感じないだろう

長門は何も考えていまい


そんなことを考えていると水銀燈が指輪を差し出してきた

へぇ…こいつでも照れるんだなぁ

感心しながら見ていると


水「早く誓いなさぁい」

とだけ言った

俺は何を勘違いしてたんだろうか

指輪に口づけするだけなのにねぇ

半ば自嘲気味になり、指輪に口づけた

211: 2009/01/12(月) 01:40:36.83 ID:7F50mP8s0
俺は自分の手に指輪があるのを確認した

すると

水「よろしくねぇ…マスター」

そう言って、水銀燈は俺の右ほほにキスをして窓から外へ飛んで行った



…人形のキスごときでだれが喜ぶかよ



悪くはなかったが

218: 2009/01/12(月) 01:51:15.66 ID:7F50mP8s0
その日はとても深く寝ていただろう

そんなかんじがする

時刻は9時52分…ぎりぎりじゃねぇか

急いで着替えて下に降りるともう皆いた


ハルヒ「団長を待たせるとはいい度胸ね」

後で奢らされんな…間違いなく

真「行くわよ…みんな」


俺たちは鏡の中へと突入した

312: 2009/01/12(月) 10:18:31.70 ID:7F50mP8s0
鏡の中に入って俺たちを待っていたのは奇妙な光景だった

まず地面がない…なのに立ってる

あたり一面まっくろ…でも、みんなの姿がわかる


俺は、閉鎖空間を思い出していた

314: 2009/01/12(月) 10:22:28.57 ID:7F50mP8s0
ドールたちは落ち着いている…そりゃそうか


キョン「こういう薄気味悪いとこは嫌いだな…閉鎖空間か?」

古泉「確かに、そんな感じがしないでもないですが、閉鎖空間ではありませんよ」

キョン「それで、何をするんだよ」

古泉「涼宮さんに何か考えがあるんじゃないでしょうか?」

キョン「まぁどうせくだらないこと…あれ?お前指輪大きいな?」

古泉「おそらく二体契約したからでしょうね」

キョン「契約するとどうなるんだ?」

315: 2009/01/12(月) 10:26:46.53 ID:7F50mP8s0
古泉「聞いてないんですか?」

キョン「あいつが教えてくれるとは思えん」

キョンは水銀燈を指さす


古泉「彼女たちドールズは、私たち人間の力を媒介として活動しているそうです。簡単にいえばぼくたちの力を分け与えている…そんなとこですね」

キョン「ふぅ~ん…」

古泉「彼女たちがたくさん力を使えばその分、僕たちの体にも影響が出るでしょう」

キョン「まるで呪いだな」

古泉「あと、契約しているとお互いの感情が分かるそうですよ」

キョン「分かりたくないし、知られたくもないな」

318: 2009/01/12(月) 10:33:22.17 ID:7F50mP8s0
しかし、力をとられるのか…

おそらく水銀燈は容赦なく使うんだろうなぁ


敵が出ないことを祈るばかりだ


ハルヒ「何も起きないわね…異世界人の一人ぐらい出てもいいのに…」

真「ジュンは今日来ると言っていただけよ。そんなにすぐ現れたりしないはずだわ」

金「その通りかしら~ここは持久戦かしら~」


甘いなドールズたちよ…

思い立ったことが現実に起きる、しかもすぐに

そんなこと普通はできないだろ?


ここにいる女は…できるんだよそれが

320: 2009/01/12(月) 10:36:54.67 ID:7F50mP8s0
そういえばこの空間…長門にとってはどんな空間なんだろうか

負荷をかけるのか?関係ないのか?


そんなことを考えていたら、呼んでもいないのに人影が見えてしまった


ハルヒ「あ!なんかいる!!もしかして、異世界人?」


…んなアホな


321: 2009/01/12(月) 10:39:21.93 ID:7F50mP8s0
どうやら人形ではないようだ…どっちかって言うと、人間に近い

俺たちの知り合いかもしれない


その証拠にドールズは誰なのか分からないと言った


少しずつこっちへ近づいてくる…姿が見えそうだ


―――は?

あいつは…

322: 2009/01/12(月) 10:43:07.11 ID:7F50mP8s0
キョン「朝倉…?」


俺を殺そうとしたかつての同級生――朝倉涼子がそこに立っていた

朝倉は何も言わない


長門なら何か知っているかもしれないがとりあえずこいつが来た理由ぐらい聞いてもいいだろう

そう思って話しかけようとした…その時


古泉「逃げてください!」


古泉が叫んだ

お前そんな声出せるんだな――なんて言ってる場合じゃない

こいつ、懲りずにまたナイフもってやがる


古泉「明確な敵意を感じますね…」

長門「意識がない」


やっと喋ったと思ったら今度は…何?意識がない??

325: 2009/01/12(月) 10:50:58.95 ID:7F50mP8s0
長門「朝倉涼子の意識は制御され、操作されている」

古泉「誰でしょうか…そんなことができるとは」


なんでもいい、何とかしろ


古泉「ここは、閉鎖空間ではないので…僕は力が使えません」

長門「…来る」

朝倉はいつかの教室のように俺をナイフで襲ってきた

これまたその時のように長門が応戦する――交戦が始まった


するとその時もうひとつ声が聞こえて来た


???「ウフフフ…お久しぶりです……お姉様方…」

328: 2009/01/12(月) 10:59:18.57 ID:7F50mP8s0
いきなり現われたそいつは、右眼から薔薇が飛び出ていて奇妙な出で立ちをしていた


真「来たわね…雪華綺晶!」

水「今度こそバラバラのジャンクにしてやるわぁ!」

翠「マ…ママママスターは翠星石が守るですぅ!」

蒼「うん!」

雛「うゆ~…もう食べちゃやなの…」

金「決着をつける時が来たかしら!」


おぉ勇ましいねぇ…

6対1なら負けないだろう―――問題は長門だな

334: 2009/01/12(月) 11:06:45.63 ID:7F50mP8s0
どういうわけだか知らないが、長門は苦戦していた

以前のように行かず防戦一方で反撃に出ない

調子でも悪いのか?


古泉「ここは、彼女に負荷をかける場所ではないでしょうか?」

キョン「そうなのか?」

古泉「場所的には我々が雪山で遭難してたどりついた館に近いのかもしれません」


確かに、あのとき長門は情報統合思念体にアクセスできず、ついには倒れこんでたっけか


そこで俺はあたりを見渡した

―――あれ?朝比奈さんはいるが…ハルヒがいない??

335: 2009/01/12(月) 11:11:06.91 ID:7F50mP8s0
キョン「ハルヒがいないぞ?」

古泉「…?どうしたんでしょうか?」


そんなことは知らん

まずは朝比奈さんに付き添わねば!

俺は走って近寄って行った


朝比奈さんはふるふると震えていた


キョン「大丈夫ですか?」

朝比奈「ふえぇ」

キョン「所詮人形の戦いですよ」

朝比奈「ち…違うんです……その、涼宮さんが」

キョン「ハルヒがどうかしたんですか?」


少し間を空け朝比奈さんは消えそうな声で


朝比奈「……突然、消えました」

337: 2009/01/12(月) 11:19:18.54 ID:7F50mP8s0
キョン「どうなってるんでしょうね…」

朝比奈「さっきまでいたと思ったら…突然消えてあのお人形さんが代わりに出てきたんです」

じゃぁあいつがどこにいるかも分かんないってことか…



ひょっとして、この状況…まずくない?

341: 2009/01/12(月) 11:31:09.24 ID:7F50mP8s0
冷静になると、何やら左手が熱いことに気づいた

見ると、紫色に輝いている


水「氏になさぁい!」

多数の羽根を雪華綺晶に放たれる…

金「追撃のカノン!」

バイオリンか?音で攻撃してるのかあれは?

翠「スイドリーム!」

如雨露で何してん…うわっ。木が生えてきやがった

蒼「レンピカ!」

鋏なんかだしてどうすん…接近戦か

雛「苺わだちなの~」

……これは無理だろ

真「ローズテイル!!」

薔薇の花弁で攻撃できんのか?

一体一体の技を冷静に見ていたが、俺は異変に気付き始めた

342: 2009/01/12(月) 11:36:20.85 ID:7F50mP8s0
雪華綺晶は、除けこそするが反撃に転じない

不可解だ


雪(まだ、お姉さま方は気づいていないようですね…)

雪(そうやって力を使い続ければ、いずれミーディアムに異変が出始める)

雪(弱り始めた人間を、あの操り人形に襲わせ隙が見せれば私の…勝ち)

雪(すでに一人…もらいましたしね)


真紅は気づき始めていた

真(いつもより力が出ない…?まさか)


あたりを見回すがハルヒがいない

真(なぜ…?まさか……)

345: 2009/01/12(月) 11:47:39.96 ID:7F50mP8s0
真(まずは…目の前の敵なのだわ)


戦闘は続いていく


長門はすでにぼろぼろで、俺や古泉や朝比奈さんも少しずつふらふらしてきた


古泉「僕たちは罠にはめられていたようですね」

キョン「なんの…だ」

古泉「おそらく…僕たちの……体力を削るためでしょう」



354: 2009/01/12(月) 12:24:50.38 ID:7F50mP8s0
―――その瞬間

俺たちは落ちていた

落ちる寸前に見えたんだが…喋る兎が

355: 2009/01/12(月) 12:30:06.49 ID:7F50mP8s0
しばらくすると、落下が止まった

しかも、奇跡的にみんなちゃんといた

ハルヒも寝てはいるがいる


キョン「助かった…のか?」

古泉「よくまわりを見てください」

――なるほど、俺は勘違いしてたようだ

周りにガラスみたいな壁があり、俺たちを囲んでる


キョン「捕まっちまった…ってわけか」

359: 2009/01/12(月) 12:37:02.23 ID:7F50mP8s0
皆いるが、捕まってたんじゃぁ仕方ない

とりあえず、ハルヒ達を起こす


長門だけはそっとしておいてやった

体中ぼろぼろで、瀕氏な長門を起こしても、また負担をかけるだけだし、これ以上無理もさせたくない


状況を説明すると、真紅たちは

真「くっ…やられたのだわ」

蒼「すいません…マスター……」

翠「ここからどうやって出るですか…」

水「知らないわよ」

金「このまま飢え氏にかしら~…」

雛「最後にうにゅ~食べたいの…」


どうしたもんかね…困り果てる俺たちの目の前に

あのふざけた兎が現れた

361: 2009/01/12(月) 12:41:52.89 ID:7F50mP8s0
ラ「皆様お揃いのようで…」

キョン「てめぇのしわざか…ここから出しやがれ!」

ラ「…はい」




やけに素直に応じやがる

何の狙いがあるってんだ

怪しい…怪しすぎる……


その兎の後ろにもうひとり人間がいることをその時発見した

363: 2009/01/12(月) 12:53:52.32 ID:7F50mP8s0
???「みんな、無事か?」

誰だこいつは…見覚えがない


真&翠&雛「ジュン!!!」


ジュン?

俺に手紙をよこしたジュンってのか?

本当にそいつならなぜここにいるんだ??


古泉「僕はわかりません」


だろうな

で、何しに来たのやら

365: 2009/01/12(月) 12:56:43.92 ID:7F50mP8s0
ジュン「ラプラスに協力してもらって、お前たちを助けたんだ…間に合ってよかった」

真「なぜ?ここに…」

ジュン「話は後だ。えっと…手紙を読んだのは?」

キョン「俺だ」

ジュン「年上だったとは…まぁ、いいです。キョンさん?これから言うことをあなたに実行してもらいたいんです」

キョン「なぜ?」

ジュン「それをやればすべて通りになります」

キョン「話してみろ」

366: 2009/01/12(月) 13:00:38.19 ID:7F50mP8s0
ジュン「雪華綺晶を倒してほしい」

キョン「俺に言われてもなぁ…」

ジュン「あなたが、ドール達を導いてください」

キョン「お前がやれば…」

ジュン「ここにいる僕は思念体の一種のようなもので実体がない」

キョン「なんで俺が?」

ジュン「あの問いに答えたから」

キョン「ハルヒなんだが…まぁ、いい。何をすればいいんだ。もっと具体的に言え」

ジュン「これから言う作戦通りにドールを動かし、その攻撃のタイミングをドールに伝える役です」

キョン「やってみよう」


そういって、その少年はドール達に何やら作戦を伝えていた

368: 2009/01/12(月) 13:05:16.91 ID:7F50mP8s0
古泉「あなたに我々の命運がかかってますよ」

キョン「よせ、妙なプレッシャーになる」

古泉「長門さんがあんな状況では、仕方ないことです」

ハルヒ「私に任せなさい!キョン」


突然割って入ってハルヒが叫ぶ

ハルヒ「こういうのは、団長であるあたしの任務よ」

キョン「別に俺は構わんが…」


そうだなぁ…じゃ俺は朝比奈さんのお傍にいる役でいい


ジュンたちの話が終わったそうだ


ラプラスとやらが不敵に笑っている

薄気味悪い…


ラ「ご武運を」

また景色がゆがみだした

369: 2009/01/12(月) 13:09:08.50 ID:7F50mP8s0
キョン「……最初にいた場所か?」

それにしても、あのラプラスとか言うのはなんだったんだろうか

道化兎にしては、親切すぎる

ハルヒは…?あれ?

気づけば俺しかいない


キョン「古泉ー!。…朝比奈さーん!!。…長門ー!!。ハルヒー!!!」


誰もいない…なぜかドール達はいる


…そういうことか、ジュン

選ぶも何も、俺しかこの役目を出来ないってことか

笑わせやがる


やってやろうじゃないの

作戦を始めることにした

373: 2009/01/12(月) 13:15:56.23 ID:7F50mP8s0
まず、雛苺を一人で歩かせる。

おそらく雪華綺晶は雛苺一人ならば油断してくるはずだ。

雪華綺晶の注意を雛苺に向けさせているうちに反対側から翠星石が遠距離攻撃

挟み撃ちにして、真紅の攻撃を確実に当てさせ水銀燈がフィニッシュ

蒼星石は朝倉対策らしく、俺の援護だな

金糸雀は長門がダウン中なので参加しない…


上手くいくかな?

そんなことを考えていたら雛苺が雪華綺晶に出逢った

374: 2009/01/12(月) 13:20:16.00 ID:7F50mP8s0
雪「お久しぶりです…桃薔薇のお姉様」

雛「うぅ…」

雪「さぁ…遊びましょう?」

雪華綺晶が、手を上げる瞬間に俺は合図を出した


翠「スイドリーム!」

雪華綺晶は直前のところで避ける


雛「苺わだちなの~」

雛苺も攻撃に加わる


…ここまでは計画通りだ

375: 2009/01/12(月) 13:25:24.86 ID:7F50mP8s0
俺は合図を送った

真紅が薔薇の花弁で雪華綺晶をとらえた


水「氏になさぁい!!」

水銀燈が、剣を雪華綺晶に突き刺した


―――終わった?か??


雪華綺晶は動かない






雪「フフフ…」
雪華綺晶は笑い始めた

377: 2009/01/12(月) 13:28:34.86 ID:7F50mP8s0
何で笑ってやがる…

が、すぐに気づいた


全員体の自由がきかない


俺も動くことが出来ない


雪「そんな陳腐な作戦では…私は倒せませんよお姉様方…」

雪華綺晶は水銀燈から剣を奪い

雪「ローザミスティカも奪います…」


形勢があらぬ方向へ逆転してしまった

381: 2009/01/12(月) 13:38:29.52 ID:7F50mP8s0
雪「さようなら…黒薔薇のお姉様…」

剣を振りかざした


キョン「水銀燈!!」

もうだめだ…そう思っていた、が、

水「な…なんともないわぁ…」


水銀燈は生きていた

というか、怪我ひとつしていない…なぜ?


剣は刀身から徐々に消えていく

雪「何でしょうか…」


俺の頭が理解したのは、雪華綺晶の後ろに立っているやつも確認してからだった

382: 2009/01/12(月) 13:41:14.99 ID:7F50mP8s0
長門「…もうお終い。あなたはここで消える」


キョン「長門か!!?なんでここに?」

長門「時空断層の一部をこじ開けてきた」


よくわからんが、これで一安心だ

あいつがいるんなら…な


長門「情報統合思念体とのアクセス完了」

長門「位相空間から脱出する」


そう言い終わるや否や景色がまたぐにゃ…っと崩れ始めた

384: 2009/01/12(月) 13:45:25.88 ID:7F50mP8s0
気づくと、俺の部屋だった

全員居て、最初に見たのはよりにも寄って古泉だったが今は気にしない


俺は帰ってこれたのだ

あんな奇妙な空間は二度と行きたくないからな



古泉「お疲れ様です。うまくいったようですね」

キョン「いや、俺じゃなく…」


すると、長門が口の前で、人差し指を立てている

「言うな」ってことか


キョン「水銀燈たちのおかげだ」

ハルヒ「なんでわたしじゃなくあんたが言ってたのか気に入らないけど、まぁいいわ」


長門によれば、雪華綺晶は消えていないらしくただ、別の空間に飛ばしただけらしい



397: 2009/01/12(月) 14:23:45.85 ID:7F50mP8s0
その後また手紙が俺のベッドにあるのを見つけた


「ありがとう、おかげでこっちの世界は元に戻りつつある」

「あなたを選んでよかった」


なんか、照れるな


「ドールはこっちの世界に戻るのか?戻るのなら明日の朝には来ないといつ雪華綺晶が現れるか分からん」

「よく考えてくれ」


さて、どうしたもんか

結局ドール達に任せることにした

398: 2009/01/12(月) 14:24:35.04 ID:7F50mP8s0
保守ありがとうございました




帰ることに決めたらしい

今日の夜が最後…ってことになった

一週間も一緒にいなかったのになんだか寂しい気もするが、ここでウジウジ言っても仕方ないし

最後くらい好きにさせるか…

399: 2009/01/12(月) 14:25:11.13 ID:7F50mP8s0
朝比奈「うにゅ~って、これ?」

雛「あ!うにゅ~なの~!!ありがとうなの!」
朝比奈(ジュンくんに聞いておいてよかった…)

朝比奈「雛ちゃんは明日帰っちゃうんだよね?」

雛「今日の夜にキョンの家に来いって言われてるの…」

朝比奈「そう…じゃぁ、最後に写真撮りましょう?」

雛「わかったの!」

朝比奈「はい…チーズ!」

――カシャ


401: 2009/01/12(月) 14:26:12.11 ID:7F50mP8s0
雛「みくる?」

朝比奈「なに?」

雛「また遊びに来ても…いい?」

朝比奈「もちろんよ」

雛「今度は、巴も連れてくるの!だから、雛のこと忘れないでね?」

朝比奈「今度は、たくさん苺大福用意して待ってるからね」


402: 2009/01/12(月) 14:26:43.27 ID:7F50mP8s0
古泉「やはり、花丸ハンバーグは難しいですね」

翠「当たり前です!簡単にできてたまるかです!」

古泉「最後まで、お役に立てなくてすいませんね…」

フフ…と古泉は笑う

蒼「そんなことないです。今まで短い間だけどありがとう…マスター」

翠「また来るときは、翠星石が特別にスコーンを焼いてやるです」

蒼「翠星石のスコーンはとってもおいしいんですよ」

古泉「それはとても楽しみですね。」

403: 2009/01/12(月) 14:27:30.11 ID:7F50mP8s0
長門「…これ」

金「あ!卵焼きかしら~」

長門「作ってみた…どう?」

金「とってもおいしいかしら!」

長門「…そう」

金(また…笑ったかしら?でも、有希は笑顔がよく似合うかしら!)

長門「…?」

金「ひとつお願いがあるかしら」

長門「…何?」

404: 2009/01/12(月) 14:28:01.00 ID:7F50mP8s0
金「今度会ったときは…もっと笑っててほしいかしら」

長門「どうして」

金「有希は笑顔が一番素敵かしら」

長門「……頑張ってみる」

406: 2009/01/12(月) 14:28:31.54 ID:7F50mP8s0
真「本当においしい紅茶だわ…」

ハルヒ「わたしが淹れてるんだからおいしいに決まってるわ!」

真「もう少しおしとやかだったら、完璧なのにね」

ハルヒ「うるさいわね」

真(あ…会話が成り立った)

ハルヒ「それで、今度はいつ来るの?SOS団はいつでも待ってるわ」

真「ありがとう」

ハルヒ「あたし特製の鍋も食べさせてやるから期待してなさい!」

真「楽しみに待ってるわ」

407: 2009/01/12(月) 14:29:03.01 ID:7F50mP8s0
キョン「なぁ、一つ聞いていいか?」

水「なによぉ?」

キョン「雪華綺晶と戦ってた時、加減してただろう?」

水「なんであたしが…」

キョン「俺だけ、あまり力を使われてる感じしなかったからな」

水「別に…そんなことはないわぁ」

キョン「まるで、いつもそんな風に戦ってるみたいだった」

水「!」(以外に鋭いわね)

キョン「まぁいいや…あ。そうそう」

水「なによ」


418: 2009/01/12(月) 14:55:59.73 ID:7F50mP8s0
キョン「お前の寝顔…なかなか可愛かったぞ」

水「な…な…なに言ってるのよぉ!!///ふ…ふざけたこと言ってるとジャンクにするわよぉぉ!!///」

キョン「…」(からかいがいがあるっていうのか?)

キョン「まぁいいや。とにかく、暇になったらいつでも来い。ハルヒきっとと喜ぶだろうし、ベッドくらいなら貸してやらんでもない」

水「ふん…」

419: 2009/01/12(月) 14:56:36.40 ID:7F50mP8s0
次の日の朝、部屋に鞄はなかった

なんとなく寂しい気もするが、かくしてこの一連の事件は幕を閉じたのだ


古泉も

古泉「少しさみしいですね」

なんて柄にもないことを言いやがるし、朝比奈さんは雛苺との写真を部室に飾っていた

長門はいつもと違う本を読んでいて、後で見たら『笑顔の作り方』なんて書いてあった

…なにかあったのか?

ハルヒも少し元気がないように見えた

420: 2009/01/12(月) 14:57:07.31 ID:7F50mP8s0
そんなこんなで、一週間が過ぎた

この日は体育が…って分かってるか、サッカーだったってことさ

もう一つ言えば俺はまたハットトリックを決めたんだが

げた箱を開けると

……………

7通の手紙が入っていた

ひとつはジュンからだった

422: 2009/01/12(月) 14:57:40.48 ID:7F50mP8s0
「受験勉強を本格的にやんなきゃいけなくて、あいつらにあまりかまってやれないんだ」

「真紅、翠星石、蒼星石、雛苺をおくる」

「とおもったら、水銀燈がごねて一緒に送んなきゃなんなくなっちまった…金糸雀も、皆行くならっ…て」


「しばらく面倒みてやってくれ」


はぁ…

とりあえず、放課後団員たちに6枚の手紙を配った

朝比奈「まくの まかないの…って書いてありました」

古泉「僕のには まけですぅしか書いてないですね…あ。最後にごめんねマスターって書いてありました」

長門「…まくかしら まかないかしら」

ハルヒ「まきなさい しか書いてないけど、真紅よね?これ」


423: 2009/01/12(月) 14:58:13.87 ID:7F50mP8s0
俺のには「まきなさぁい ジャンクにするわよ」

半分脅しが書いてあった


どうやら、このごたごたはまだまだ終わりそうにないな…

俺は苦笑しつつ『まく』にしるしをつけた


        ―つづく?―

432: 2009/01/12(月) 15:03:41.77
乙!

引用元: ハルヒ「すっごいこと考えたわ!」