1: 2021/01/27(水) 21:01:03.322 ID:YQDJHUOZ0
姑「……」スッ
姑「なんですか、このお掃除は!」
嫁「!」ビクッ
姑「こんなに綺麗にして……非の打ちどころがないとはこのことだわ!」
姑「この……出来すぎ嫁! 嫁界の天下一掃除会があったらダントツで優勝よ!」
嫁「お義母様……ひどい! そんなに褒められたら……私、これ以上進歩できなくなってしまう!」
姑「ああ、ごめんなさい。そんなつもりじゃなかったの。許してちょうだいな」
夫(ここに埃見つけたけど黙っておくか)
姑「なんですか、このお掃除は!」
嫁「!」ビクッ
姑「こんなに綺麗にして……非の打ちどころがないとはこのことだわ!」
姑「この……出来すぎ嫁! 嫁界の天下一掃除会があったらダントツで優勝よ!」
嫁「お義母様……ひどい! そんなに褒められたら……私、これ以上進歩できなくなってしまう!」
姑「ああ、ごめんなさい。そんなつもりじゃなかったの。許してちょうだいな」
夫(ここに埃見つけたけど黙っておくか)
2: 2021/01/27(水) 21:04:42.504 ID:YQDJHUOZ0
嫁「ご飯よー」
夫「おっ、今日はご飯とみそ汁か」
嫁「お義母さんもどうぞ」
姑「……」ゴクッ
嫁「いかが……でしょう?」
姑「む、むむむ……なんなの、この味噌汁はッ!」
嫁「!」ビクッ
夫「おっ、今日はご飯とみそ汁か」
嫁「お義母さんもどうぞ」
姑「……」ゴクッ
嫁「いかが……でしょう?」
姑「む、むむむ……なんなの、この味噌汁はッ!」
嫁「!」ビクッ
4: 2021/01/27(水) 21:07:19.990 ID:YQDJHUOZ0
姑「うまひいぃぃぃぃぃ!!!」
姑「ダシは完璧に取れてて、あっさりとした風味の中に深いコクが隠されており、二重構造の極み!」
姑「さらに具が豆腐のみというのも素晴らしいわ。シンプルで味が濁らない。シンプルイズベスト」
姑「飲めば飲むほど活力が湧いてくる! こんな味噌汁を作れるのは世界広しといえどあなただけよ!」
姑「喉がッ、胃がッ、味噌汁を求めるゥ!」
姑「おかわり!」バッ
嫁「はい、お義母様!」
夫(あ、この豆腐ちゃんと切れてない)
姑「ダシは完璧に取れてて、あっさりとした風味の中に深いコクが隠されており、二重構造の極み!」
姑「さらに具が豆腐のみというのも素晴らしいわ。シンプルで味が濁らない。シンプルイズベスト」
姑「飲めば飲むほど活力が湧いてくる! こんな味噌汁を作れるのは世界広しといえどあなただけよ!」
姑「喉がッ、胃がッ、味噌汁を求めるゥ!」
姑「おかわり!」バッ
嫁「はい、お義母様!」
夫(あ、この豆腐ちゃんと切れてない)
6: 2021/01/27(水) 21:10:00.054 ID:YQDJHUOZ0
嫁「う~ん、今日は絶好の洗濯日和だわ」
嫁「洗濯物を……干す」バサッ
嫁「うん、どれも綺麗にはためいてるわ」
姑「……」ピクッ
姑「ちょっと、なんですかこの洗濯物は!」
嫁「なにかいけなかったでしょうか……?」
嫁「洗濯物を……干す」バサッ
嫁「うん、どれも綺麗にはためいてるわ」
姑「……」ピクッ
姑「ちょっと、なんですかこの洗濯物は!」
嫁「なにかいけなかったでしょうか……?」
7: 2021/01/27(水) 21:12:44.759 ID:YQDJHUOZ0
姑「なんて綺麗なの……!」
嫁「はうぅっ!」
姑「こんなに私の衣服を綺麗にされては魂まで浄化され、私の寿命がどんどん延びてしまうわ!」
姑「私のような古き女――オールドタイプは、汚れて朽ちていくべきなのに!」
嫁「いいえ、お義母様! いつまでも長生きして下さいませ! お義母様がいなくなったら私……!」
姑「そんな風にいわれるとますます寿命が延びてしまうわ! 筍のように!」
姑「タケノコタケノコニョッキッキ! 1ニョッキ!」
嫁「2ニョッキ!」
夫「3ニョッキ」
嫁「はうぅっ!」
姑「こんなに私の衣服を綺麗にされては魂まで浄化され、私の寿命がどんどん延びてしまうわ!」
姑「私のような古き女――オールドタイプは、汚れて朽ちていくべきなのに!」
嫁「いいえ、お義母様! いつまでも長生きして下さいませ! お義母様がいなくなったら私……!」
姑「そんな風にいわれるとますます寿命が延びてしまうわ! 筍のように!」
姑「タケノコタケノコニョッキッキ! 1ニョッキ!」
嫁「2ニョッキ!」
夫「3ニョッキ」
8: 2021/01/27(水) 21:15:16.618 ID:YQDJHUOZ0
嫁「そろそろ衣替えだし、新しい服でも買いに行きましょうか」
夫「うん」
姑「いい、二人とも?」ギロッ
姑「今世の中は不景気……無駄遣いなど絶対許しませんからね!」
姑「特に家計を担ってるあなたは……分かってますね! オシャレなどできる身分ではないのですよ!」
嫁「心得てます、お義母様……」
夫「うん」
姑「いい、二人とも?」ギロッ
姑「今世の中は不景気……無駄遣いなど絶対許しませんからね!」
姑「特に家計を担ってるあなたは……分かってますね! オシャレなどできる身分ではないのですよ!」
嫁「心得てます、お義母様……」
9: 2021/01/27(水) 21:18:08.822 ID:YQDJHUOZ0
嫁「あ、このスカーフ可愛い」
姑「きっとあなたに似合うわ! 買いましょう!」
嫁「でも、予算が……」
姑「これくらい、私のポケットマネーで出してあげるわ! ほら、財布にはお札がいっぱい!」サッ
嫁「そんな……いけません! 無駄遣いです!」
姑「無駄ぁ? あなたが綺麗になるのだから無駄などでは断じてない! ささ、レジへ行きましょう」
夫「さて、ユニクロでシャツ一枚買ってくるか」
姑「きっとあなたに似合うわ! 買いましょう!」
嫁「でも、予算が……」
姑「これくらい、私のポケットマネーで出してあげるわ! ほら、財布にはお札がいっぱい!」サッ
嫁「そんな……いけません! 無駄遣いです!」
姑「無駄ぁ? あなたが綺麗になるのだから無駄などでは断じてない! ささ、レジへ行きましょう」
夫「さて、ユニクロでシャツ一枚買ってくるか」
10: 2021/01/27(水) 21:21:26.050 ID:YQDJHUOZ0
TV『それ以後、このトンネルは幽霊が現れるようになったのです……』
夫「自頃した女性の祟りってところか……」
嫁「……」ブルッ
姑「あら怖いの?」
嫁「はい、こういう怪談話ってどうも苦手で……」
姑「家庭を守る女がそれでは、頼りないわねえ。もっとしっかりしてくれないと」
嫁「すみません……」シュン
夫「自頃した女性の祟りってところか……」
嫁「……」ブルッ
姑「あら怖いの?」
嫁「はい、こういう怪談話ってどうも苦手で……」
姑「家庭を守る女がそれでは、頼りないわねえ。もっとしっかりしてくれないと」
嫁「すみません……」シュン
11: 2021/01/27(水) 21:24:08.994 ID:YQDJHUOZ0
姑「……ん?」
嫁「怖くて……今夜一緒に寝てもらえませんか」
姑「家庭を守る女がそれでは、頼りないわねえ。もっとしっかりしてくれないと」
嫁「すみません……」
姑「今夜だけよ。さ、お入り」スッ
嫁「ありがとうございます!」モゾッ
夫(仰向けでスマホいじってたら落としちゃった……いてて)
嫁「怖くて……今夜一緒に寝てもらえませんか」
姑「家庭を守る女がそれでは、頼りないわねえ。もっとしっかりしてくれないと」
嫁「すみません……」
姑「今夜だけよ。さ、お入り」スッ
嫁「ありがとうございます!」モゾッ
夫(仰向けでスマホいじってたら落としちゃった……いてて)
13: 2021/01/27(水) 21:27:12.785 ID:YQDJHUOZ0
姑「では婦人会に行って参ります」
夫「行ってらっしゃい」
嫁「お気をつけて、お義母様」
夫「ふぅ、今夜は夫婦水入らずで過ごせるな」
嫁「うん、ゆっくりさせてもらうわ」
夫「夕食、簡単なものでいいからね」
嫁「はーい」
夫「行ってらっしゃい」
嫁「お気をつけて、お義母様」
夫「ふぅ、今夜は夫婦水入らずで過ごせるな」
嫁「うん、ゆっくりさせてもらうわ」
夫「夕食、簡単なものでいいからね」
嫁「はーい」
14: 2021/01/27(水) 21:30:28.883 ID:YQDJHUOZ0
嫁「遅い……」イライラ
夫「遅いってまだ婦人会が終わったぐらいの時間だろ?」
嫁「お義母様はしっかりしてらっしゃるけど、それでも最近足腰の調子が悪いとおっしゃってたし……」
嫁「どこかで転んで身動きが取れなくなってるのかも!」
夫「心配しすぎだって……」
嫁「車で迎えに行きましょう!」
夫「大丈夫だって……」
嫁「もし何かあったらどうするの!? 一生悔いが残っちゃうよ!?」
夫「分かった。すぐに向かおう」
夫「遅いってまだ婦人会が終わったぐらいの時間だろ?」
嫁「お義母様はしっかりしてらっしゃるけど、それでも最近足腰の調子が悪いとおっしゃってたし……」
嫁「どこかで転んで身動きが取れなくなってるのかも!」
夫「心配しすぎだって……」
嫁「車で迎えに行きましょう!」
夫「大丈夫だって……」
嫁「もし何かあったらどうするの!? 一生悔いが残っちゃうよ!?」
夫「分かった。すぐに向かおう」
15: 2021/01/27(水) 21:32:30.356 ID:YQDJHUOZ0
嫁「お義母様、よくぞご無事で!」
姑「まぁっ、車で迎えに来てくれたの?」
嫁「はい、お義母様のことが心配で心配で……」
姑「まったくもう……しょうがない嫁だこと」
嫁「ごめんなさい……」
夫「帰りは二人とも後部座席でいいよね」
姑「まぁっ、車で迎えに来てくれたの?」
嫁「はい、お義母様のことが心配で心配で……」
姑「まったくもう……しょうがない嫁だこと」
嫁「ごめんなさい……」
夫「帰りは二人とも後部座席でいいよね」
16: 2021/01/27(水) 21:35:21.234 ID:YQDJHUOZ0
嫁「同窓会行ってくるね」
夫「行ってらっしゃい」
姑「ゆっくりしてきなさいな」
夫「今夜は母子二人だね」
姑「手をわずらわせる嫁がいなくなって、しばらくは落ちついていられるわね」
夫「まあ、そういわないでくれよ。彼女だって頑張ってるよ」
姑「ふん、あんなの頑張ってるうちに入らないわ」
夫「行ってらっしゃい」
姑「ゆっくりしてきなさいな」
夫「今夜は母子二人だね」
姑「手をわずらわせる嫁がいなくなって、しばらくは落ちついていられるわね」
夫「まあ、そういわないでくれよ。彼女だって頑張ってるよ」
姑「ふん、あんなの頑張ってるうちに入らないわ」
17: 2021/01/27(水) 21:38:13.671 ID:YQDJHUOZ0
姑「遅い……」イライラ
夫「遅いってまだ8時だよ? 同窓会なら飲み会の流れになるだろうし……」
姑「それが怖いのよ!」
姑「彼女は絶世の美人! 同級生たちが狼(ウルフ)になる危険性がないとも限らない! いや高確率でなる!」
夫「そんなバカな……」
姑「危機管理があっまーい! そうやって油断してると寝取られてしまうんだからね!」
夫「遅いってまだ8時だよ? 同窓会なら飲み会の流れになるだろうし……」
姑「それが怖いのよ!」
姑「彼女は絶世の美人! 同級生たちが狼(ウルフ)になる危険性がないとも限らない! いや高確率でなる!」
夫「そんなバカな……」
姑「危機管理があっまーい! そうやって油断してると寝取られてしまうんだからね!」
18: 2021/01/27(水) 21:42:01.128 ID:YQDJHUOZ0
姑「あの子は人がいいところもあるから、同級生のハイエースにホイホイ乗り込んで……」
夫「同窓会にハイエースで来るってすごいな」
姑「そのまま拉致される恐れもある!」
夫「拉致て」
姑「車で迎えに行くわよ!」
夫「平気だって……」
姑「彼女を救える兵器は私だけなのよォ!」
夫「迎えに行こうか」
夫「同窓会にハイエースで来るってすごいな」
姑「そのまま拉致される恐れもある!」
夫「拉致て」
姑「車で迎えに行くわよ!」
夫「平気だって……」
姑「彼女を救える兵器は私だけなのよォ!」
夫「迎えに行こうか」
19: 2021/01/27(水) 21:45:24.151 ID:YQDJHUOZ0
姑「無事でよかったわ……」
嫁「迎えに来てくれたんですね、お義母様」
姑「あなたが拉致されるか心配で心配で……心肺停止しそうになったわ」
嫁「冗談でもそんなこといわないで下さい! そんなことになったら私の心肺が……!」
姑「冗談でもそんなこというのやめて! そうなったら私の心肺が……」
嫁「冗談でも――」
姑「冗談でも――」
夫「このやり取り、埒があかないな」
嫁「迎えに来てくれたんですね、お義母様」
姑「あなたが拉致されるか心配で心配で……心肺停止しそうになったわ」
嫁「冗談でもそんなこといわないで下さい! そんなことになったら私の心肺が……!」
姑「冗談でもそんなこというのやめて! そうなったら私の心肺が……」
嫁「冗談でも――」
姑「冗談でも――」
夫「このやり取り、埒があかないな」
20: 2021/01/27(水) 21:48:17.349 ID:YQDJHUOZ0
ある日――
ピンポーン…
嫁「あ、誰か来たわ」
姑「宅配便かしら?」
夫「一番玄関に近いし、俺が出るよ」サッ
嫁「ありがと」
夫「なんですか――」ガチャッ
強盗「金出せ」ギラッ
夫「!?」
ピンポーン…
嫁「あ、誰か来たわ」
姑「宅配便かしら?」
夫「一番玄関に近いし、俺が出るよ」サッ
嫁「ありがと」
夫「なんですか――」ガチャッ
強盗「金出せ」ギラッ
夫「!?」
21: 2021/01/27(水) 21:51:44.386 ID:YQDJHUOZ0
夫「なんだ君はいきなり!?」
強盗「うるせえ!」ドンッ!
夫「うわっ!」
強盗「有り金全部取ろうとはいわねえ。ある程度まとまった金を出せば出て行ってやるよ」
夫「くっ……!」
嫁「ふん、あなたなんかに渡す金はないわ!」
姑「そうよ……たとえかつてのジンバブエドルでも渡さない!」
強盗「なにい……!?」
嫁「お義母様、呼吸を合わせて!」
姑「応!」
強盗「うるせえ!」ドンッ!
夫「うわっ!」
強盗「有り金全部取ろうとはいわねえ。ある程度まとまった金を出せば出て行ってやるよ」
夫「くっ……!」
嫁「ふん、あなたなんかに渡す金はないわ!」
姑「そうよ……たとえかつてのジンバブエドルでも渡さない!」
強盗「なにい……!?」
嫁「お義母様、呼吸を合わせて!」
姑「応!」
22: 2021/01/27(水) 21:54:49.272 ID:YQDJHUOZ0
強盗「この女、刺しちまうぞ!」シュッ
嫁「動きが読め(嫁)るッ!」ヒョイッ
ガシッ!
関節技で強盗の動きを封じる。
強盗「ぐあっ!」
嫁「お義母様、さあトドメを!」
姑「顔面にシュート・滅(姑)ッ!」
ドゴンッ!
必殺の蹴りが強盗を射抜く。
強盗「ぐぶあっ!」ドザッ…
夫「ゴォールッ! ゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴォォォールッ!!!」
嫁「動きが読め(嫁)るッ!」ヒョイッ
ガシッ!
関節技で強盗の動きを封じる。
強盗「ぐあっ!」
嫁「お義母様、さあトドメを!」
姑「顔面にシュート・滅(姑)ッ!」
ドゴンッ!
必殺の蹴りが強盗を射抜く。
強盗「ぐぶあっ!」ドザッ…
夫「ゴォールッ! ゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴールゴォォォールッ!!!」
23: 2021/01/27(水) 21:57:33.908 ID:YQDJHUOZ0
……
嫁「……妊娠三ヶ月だって」
夫「おおっ、よかった!」
姑「これからは大事な体だから、家事は私に任せなさい」
嫁「ご迷惑をおかけします、お義母様」
姑「出産は私の息子に任せなさい」
夫「できねえよ」
嫁「……妊娠三ヶ月だって」
夫「おおっ、よかった!」
姑「これからは大事な体だから、家事は私に任せなさい」
嫁「ご迷惑をおかけします、お義母様」
姑「出産は私の息子に任せなさい」
夫「できねえよ」
25: 2021/01/27(水) 22:00:17.100 ID:YQDJHUOZ0
やがて――
嫁「ぐっ! うううっ! ううっ……!」
夫「どうした!?」
嫁「お、お腹がっ……!」
夫「陣痛か!?」
姑「大丈夫よ、私が! 私がついてますからね! あなたなら絶対大丈夫!」ガシッ
嫁「はい、お義母様! お義母様さえいれば……私頑張れる!」
夫「すぐ車出すね」
嫁「ぐっ! うううっ! ううっ……!」
夫「どうした!?」
嫁「お、お腹がっ……!」
夫「陣痛か!?」
姑「大丈夫よ、私が! 私がついてますからね! あなたなら絶対大丈夫!」ガシッ
嫁「はい、お義母様! お義母様さえいれば……私頑張れる!」
夫「すぐ車出すね」
26: 2021/01/27(水) 22:03:16.407 ID:YQDJHUOZ0
病院――
姑「ラマーズ呼吸、いくわよーっ!」
嫁「はぁーいっ!」
姑「ヒッヒッフーッ!」
嫁「ヒッヒッフーッ!」
姑「ヒッヒッフーッ!」
嫁「ヒッヒッフーッ!」
姑「ヒッヒッフーッ!」
嫁「ヒッヒッフーッ!」
医者「出産をご覧になりますか?」
夫「お袋に全部任せます」
姑「ラマーズ呼吸、いくわよーっ!」
嫁「はぁーいっ!」
姑「ヒッヒッフーッ!」
嫁「ヒッヒッフーッ!」
姑「ヒッヒッフーッ!」
嫁「ヒッヒッフーッ!」
姑「ヒッヒッフーッ!」
嫁「ヒッヒッフーッ!」
医者「出産をご覧になりますか?」
夫「お袋に全部任せます」
27: 2021/01/27(水) 22:06:52.221 ID:YQDJHUOZ0
赤子「おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ……!」
嫁「産まれた……!」
姑「よくやったわ!」
嫁「ありがとう、お義母様……。お義母様がいたから心強かった……」
姑「あなたの力になれてよかった……! 二人の力で新しい生命を産んだのよ……!」
医者「旦那さん……」
夫「いいんです。しばらく二人の世界に浸らせてあげて下さい」
嫁「産まれた……!」
姑「よくやったわ!」
嫁「ありがとう、お義母様……。お義母様がいたから心強かった……」
姑「あなたの力になれてよかった……! 二人の力で新しい生命を産んだのよ……!」
医者「旦那さん……」
夫「いいんです。しばらく二人の世界に浸らせてあげて下さい」
28: 2021/01/27(水) 22:09:25.255 ID:YQDJHUOZ0
嫁「名前……あなたが決めてよ」
夫「いいのかい?」
嫁「うん、なんたって長男だしね。男が決めた方がいいでしょ」
夫「必ずいい名前つけるよ」
嫁「それともう一つお知らせ。私のお父さんが来てくれるって」
夫「えっ、お義父さんが!?」
…………
……
夫「いいのかい?」
嫁「うん、なんたって長男だしね。男が決めた方がいいでしょ」
夫「必ずいい名前つけるよ」
嫁「それともう一つお知らせ。私のお父さんが来てくれるって」
夫「えっ、お義父さんが!?」
…………
……
29: 2021/01/27(水) 22:12:02.109 ID:YQDJHUOZ0
父「娘よ、出産おめで……君はッ!」
夫「お義父さぁぁぁぁぁん! 会いたかったですぅぅぅぅぅ!」
父「私もだよぉぉぉぉぉ!」
ガシッ!
夫「私が名づけることになりましてね。今夜、一晩中二人でじっくりねっとり考えませんか!?」
父「いいねえ、君と二人きりなんて最高だよ! ああ……語りたいことがエベレストほどあるっ!」
嫁「……」
嫁「いつも会えない分、私たちよりずっと激しいですね」
姑「ホントね」
―おわり―
夫「お義父さぁぁぁぁぁん! 会いたかったですぅぅぅぅぅ!」
父「私もだよぉぉぉぉぉ!」
ガシッ!
夫「私が名づけることになりましてね。今夜、一晩中二人でじっくりねっとり考えませんか!?」
父「いいねえ、君と二人きりなんて最高だよ! ああ……語りたいことがエベレストほどあるっ!」
嫁「……」
嫁「いつも会えない分、私たちよりずっと激しいですね」
姑「ホントね」
―おわり―
31: 2021/01/27(水) 22:34:51.698
乙
夫よお前もか
夫よお前もか
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