5: 2012/08/07(火) 17:14:33.20 ID:pi22yN4F0
感謝
伊織「その話うけるわ。」
P「いや待て、まだ伊織には早いというか、イメージが悪くなるかもしれないし。」
伊織「・・・私決めたの。」
P「この前のCMといい、どうしたんだ?」
伊織「なに?私がハイヒール履いてちゃ可笑しい!?」
P「・・・正直似合わないと言うか、浮いてる感じがしたよ。」
伊織「・・・っそれはまだそういう路線に慣れてないだけよ。
そんな話はいいからすぐにスポンサーと連絡とりなさい。」
そう言い捨てると伊織は俺の視界から消えていった。
伊織「その話うけるわ。」
P「いや待て、まだ伊織には早いというか、イメージが悪くなるかもしれないし。」
伊織「・・・私決めたの。」
P「この前のCMといい、どうしたんだ?」
伊織「なに?私がハイヒール履いてちゃ可笑しい!?」
P「・・・正直似合わないと言うか、浮いてる感じがしたよ。」
伊織「・・・っそれはまだそういう路線に慣れてないだけよ。
そんな話はいいからすぐにスポンサーと連絡とりなさい。」
そう言い捨てると伊織は俺の視界から消えていった。
10: 2012/08/07(火) 17:36:39.09 ID:pi22yN4F0
スタジオ
監督「スポンサーがねぇ若い子が大人の階段を上る第一歩っていうイメージを求めてるのよ。」
P「いやちょっと待って下さい。聞いてた話と違うじゃないですか。」
監督「別にこれで決まりって訳じゃないわ。あくまで候補の一つにすぎないのよ。他にもいくつかあるの。」
P「ですが、これはあまりに時期尚早だと、逆に商品のイメージを悪くするかもしれません。」
監督「でもねぇ、もう準備できちゃってるし、いまさらねぇ。」
P『伊織のイメージを悪くするから止めて下さい』そう口に出かけたところに
伊織「なに言ってるのP。これくらいなんでもないわよ。」
監督「伊織ちゃんもこう言ってるんだし問題ないわね。じゃもうすぐで始めるからスタンバってね。」
監督「スポンサーがねぇ若い子が大人の階段を上る第一歩っていうイメージを求めてるのよ。」
P「いやちょっと待って下さい。聞いてた話と違うじゃないですか。」
監督「別にこれで決まりって訳じゃないわ。あくまで候補の一つにすぎないのよ。他にもいくつかあるの。」
P「ですが、これはあまりに時期尚早だと、逆に商品のイメージを悪くするかもしれません。」
監督「でもねぇ、もう準備できちゃってるし、いまさらねぇ。」
P『伊織のイメージを悪くするから止めて下さい』そう口に出かけたところに
伊織「なに言ってるのP。これくらいなんでもないわよ。」
監督「伊織ちゃんもこう言ってるんだし問題ないわね。じゃもうすぐで始めるからスタンバってね。」
13: 2012/08/07(火) 17:58:23.24 ID:pi22yN4F0
伊織「どうかしらP?」
目の前には黒一色にドレスアップされた伊織が立っていた。
そして口元には鮮やかなワインレッドの口紅が引かれていた。
いつもと違う穏やかな声色と微かに揺れる上目遣い
P「・・・」
伊織「・・・なにも言わないの?」
監督「伊織ちゃーん。こっちに来てはじめるわよー。」
伊織「はい。今行きます。」
P「伊織びっくりしたよ。別人みたいで・・・何と言うか綺麗だ。」
俺の遅れて出た衝撃は彼女の居た薄暗闇の空間に溶けていった。
16: 2012/08/07(火) 18:10:36.83 ID:pi22yN4F0
P『いつまでも子供のままじゃないんだな・・・いずれ好きな人ができ、恋をして、彼のためにお洒落をして、やがて・・・』
P『情けないな。今更こんなこと考えるなんて、俺と伊織はプロデューサーとアイドル全く関係ない話じゃないか。』
そう自分に言い聞かせ、彼女の立つ華やかな光へと近づいて行った。
P『情けないな。今更こんなこと考えるなんて、俺と伊織はプロデューサーとアイドル全く関係ない話じゃないか。』
そう自分に言い聞かせ、彼女の立つ華やかな光へと近づいて行った。
19: 2012/08/07(火) 18:31:52.22 ID:pi22yN4F0
監督「怖いわね女って、変われば変わるものね。」
P「確かに驚きました。もしかしたら伊織自身が一番。」
監督「女ってやっぱり好きな人の前じゃ綺麗にしてたいじゃない。この前のヒールのCMだって、
私に何度も質問や提案をしてきてヒールを、そして自分を輝かせようとしてたわ。」
P「提案って、スミマセン生意気じゃありませんでしたか?」
監督「何言ってるのよ。いいもの作るのに自分の考えを遠慮してどうするのよ。だから私も遠慮しない、こういうのはお互いが意見をすり合わせないとダメなのよ。」
P「そう言ってもらえるとこっちも気が楽です。はは」
監督「はあ・・・こんなんじゃあ伊織ちゃんも前途多難ねぇ。」
P「確かに驚きました。もしかしたら伊織自身が一番。」
監督「女ってやっぱり好きな人の前じゃ綺麗にしてたいじゃない。この前のヒールのCMだって、
私に何度も質問や提案をしてきてヒールを、そして自分を輝かせようとしてたわ。」
P「提案って、スミマセン生意気じゃありませんでしたか?」
監督「何言ってるのよ。いいもの作るのに自分の考えを遠慮してどうするのよ。だから私も遠慮しない、こういうのはお互いが意見をすり合わせないとダメなのよ。」
P「そう言ってもらえるとこっちも気が楽です。はは」
監督「はあ・・・こんなんじゃあ伊織ちゃんも前途多難ねぇ。」
21: 2012/08/07(火) 18:47:38.87 ID:pi22yN4F0
監督「伊織ちゃん。CMの最後少し変更したいのだけどいいかしら?」
伊織「変更ですか?」
監督「そう。相手さんとキスして欲しいの。」
伊織「キ、キスですか1?///」
監督「ふふふ、もちろんフリよフリ。それにシルエットで流すから大丈夫よ。」
伊織「・・・」
監督「あら?フリとはいえ裏切るみたいで出来ない?
まあ、今のままでも充分いいもの撮れてるけどね。」
P「監督いくらなんでもそれは・・・」
監督「アンタは黙ってなさい!これは私と伊織の話よ。」
伊織「やります。やらせて下さい。」
監督「いい返事ね。期待してるわ。」
伊織「変更ですか?」
監督「そう。相手さんとキスして欲しいの。」
伊織「キ、キスですか1?///」
監督「ふふふ、もちろんフリよフリ。それにシルエットで流すから大丈夫よ。」
伊織「・・・」
監督「あら?フリとはいえ裏切るみたいで出来ない?
まあ、今のままでも充分いいもの撮れてるけどね。」
P「監督いくらなんでもそれは・・・」
監督「アンタは黙ってなさい!これは私と伊織の話よ。」
伊織「やります。やらせて下さい。」
監督「いい返事ね。期待してるわ。」
23: 2012/08/07(火) 19:00:12.11 ID:pi22yN4F0
P「いいのか伊織?監督も今のままでも充分だって。」
伊織「・・・大丈夫よ、心配いらないわ。
クスッ、監督喋り方はああだけど本物よ。前のCMだってお互い納得いく物ができたし、オンエア後の話題性すごかったでしょ。
だからプロデューサーはここで私の仕事ぷり見てればいいのよ。」
P「そっか。そうだな、なんたって伊織はスーパーアイドルなんだしな。」
伊織「そういうこっと。ニヒヒッ。」
伊織「・・・大丈夫よ、心配いらないわ。
クスッ、監督喋り方はああだけど本物よ。前のCMだってお互い納得いく物ができたし、オンエア後の話題性すごかったでしょ。
だからプロデューサーはここで私の仕事ぷり見てればいいのよ。」
P「そっか。そうだな、なんたって伊織はスーパーアイドルなんだしな。」
伊織「そういうこっと。ニヒヒッ。」
29: 2012/08/07(火) 19:24:22.09 ID:pi22yN4F0
監督「いいここまで出来上がってるから、見て頂戴。二人とも。」
どこか幼さが残る服装の伊織がエレベーターの中に乗り込む
みるみる昇っていく高速エレベーターの階数表示
扉が開くにつれ差し込む光が伊織を包み暗転
黒くドレスアップされた伊織が現れる
スーツ姿の男性とのキャンドルグラスをはさんでの会食
CG処理による消えゆくキャンドルの光とともに拡がって行くテーブル
ポーチから取り出されたワインレッドの口紅
口紅を塗り終わると同時に闇が一面を支配する
暗闇から現れるワインレッドの唇そして蝶の羽を生やした伊織
本物の蝶が青い花に飛んでゆき花びらに止まる
大人の恋へと羽ばたく魅惑の一本そして商品名が流れる
どこか幼さが残る服装の伊織がエレベーターの中に乗り込む
みるみる昇っていく高速エレベーターの階数表示
扉が開くにつれ差し込む光が伊織を包み暗転
黒くドレスアップされた伊織が現れる
スーツ姿の男性とのキャンドルグラスをはさんでの会食
CG処理による消えゆくキャンドルの光とともに拡がって行くテーブル
ポーチから取り出されたワインレッドの口紅
口紅を塗り終わると同時に闇が一面を支配する
暗闇から現れるワインレッドの唇そして蝶の羽を生やした伊織
本物の蝶が青い花に飛んでゆき花びらに止まる
大人の恋へと羽ばたく魅惑の一本そして商品名が流れる
33: 2012/08/07(火) 19:44:52.64 ID:pi22yN4F0
監督「蝶が花に止まった後にキスシーンを流したいのいいわね。」
伊織「・・・はい。」
P『CMのデキが思った以上にいいせいか表情にも声にもやや硬さがみられるな。』
監督「いいわね。ここのカットのデキ次第でCMがグッと変わるわよ。じゃ本番、よろしく。」
男優との身長差が頭一個分以上あるためややつま先立ちで、瞳を閉じ顔を上げて相手を待つ伊織
P『・・・なんだよ、このモヤモヤは』
伊織の両肩に男優の大きな手が添えられて静かに顔を近づけてゆく
P『・・・くっ』プイッ
伊織「・・・はい。」
P『CMのデキが思った以上にいいせいか表情にも声にもやや硬さがみられるな。』
監督「いいわね。ここのカットのデキ次第でCMがグッと変わるわよ。じゃ本番、よろしく。」
男優との身長差が頭一個分以上あるためややつま先立ちで、瞳を閉じ顔を上げて相手を待つ伊織
P『・・・なんだよ、このモヤモヤは』
伊織の両肩に男優の大きな手が添えられて静かに顔を近づけてゆく
P『・・・くっ』プイッ
35: 2012/08/07(火) 19:50:19.26 ID:pi22yN4F0
ッーーー
監督「カーーート」
監督「はーい、みんなしばらく休憩ね。」
P「どうしたんですか?監督。」
監督「どこ見てんのよ、この唐変木!こっちじゃないでしょ。」
監督「カーーート」
監督「はーい、みんなしばらく休憩ね。」
P「どうしたんですか?監督。」
監督「どこ見てんのよ、この唐変木!こっちじゃないでしょ。」
38: 2012/08/07(火) 20:00:19.65 ID:pi22yN4F0
P「伊織なにが・・・!?」
伊織「あれ??可笑しいな涙が止まらないの・・・」
両手で拭っても溢れる涙が伊織の頬を濡らしてゆく
伊織「このくらいなんてことないのにどうしてよ。」
零れ落ちる感情を必氏に救い上げようと自分を奮い立たせようとする
P「少し外に出ようか。」
そっと頭に手を置き優しく抱きしめた
伊織「・・・うん。」
伊織「あれ??可笑しいな涙が止まらないの・・・」
両手で拭っても溢れる涙が伊織の頬を濡らしてゆく
伊織「このくらいなんてことないのにどうしてよ。」
零れ落ちる感情を必氏に救い上げようと自分を奮い立たせようとする
P「少し外に出ようか。」
そっと頭に手を置き優しく抱きしめた
伊織「・・・うん。」
42: 2012/08/07(火) 20:17:05.32 ID:pi22yN4F0
非常階段に吹き抜ける風を肌に感じながら二人してしばらくくつろいだ。
P[ほら100%オレンジジュース。」
伊織「ありがとう・・・。」
P「落ち着いたか、伊織?」
伊織「うん、しかし情けないわね。あんな大見得切っといて///」
声に明るさが戻って慰めてる俺もずいぶん落ち着いてきた。
P「今更だが監督に行って止めてもらってもいいんだぞ。」
伊織「それはダメ。自分で決めたことだもの最後までやるわ。」
P「しかしまた泣いたら周りに迷惑かけてしまうだろ原因は何か分かるか?」
伊織「・・・」
P「伊織?」
伊織「鈍感!」
P[ほら100%オレンジジュース。」
伊織「ありがとう・・・。」
P「落ち着いたか、伊織?」
伊織「うん、しかし情けないわね。あんな大見得切っといて///」
声に明るさが戻って慰めてる俺もずいぶん落ち着いてきた。
P「今更だが監督に行って止めてもらってもいいんだぞ。」
伊織「それはダメ。自分で決めたことだもの最後までやるわ。」
P「しかしまた泣いたら周りに迷惑かけてしまうだろ原因は何か分かるか?」
伊織「・・・」
P「伊織?」
伊織「鈍感!」
45: 2012/08/07(火) 20:39:32.60 ID:pi22yN4F0
伊織「私プロデューサーのことが好きよ。大好き!
でも私はまだ子供だってわかってる。だから早くあなたに大人として見て貰う為、ヒールや口紅のCMをやってみたの。
まあ、これも子供の背伸びだったけどね。」
伊織「あなたが他の誰か好きになる前に一日でも早く大人になって振り向かせてみせるわ。」
P「・・・」
伊織「プロデューサー!?」
俯いていた顔をあげた伊織の瞳には真っ赤な俺の顔が映し出されていた。
P「知らなかった、伊織が俺のことそんなふうに思ってたなんて・・・
そして納得した。キスシーンでの苛立ちと涙で中断した時の安堵感。」
P「俺も伊織のこと好きだ。」
伊織「なによ・・・私一人で悩んでバカみたいじゃない。これはおしおきが必要ね。」
でも私はまだ子供だってわかってる。だから早くあなたに大人として見て貰う為、ヒールや口紅のCMをやってみたの。
まあ、これも子供の背伸びだったけどね。」
伊織「あなたが他の誰か好きになる前に一日でも早く大人になって振り向かせてみせるわ。」
P「・・・」
伊織「プロデューサー!?」
俯いていた顔をあげた伊織の瞳には真っ赤な俺の顔が映し出されていた。
P「知らなかった、伊織が俺のことそんなふうに思ってたなんて・・・
そして納得した。キスシーンでの苛立ちと涙で中断した時の安堵感。」
P「俺も伊織のこと好きだ。」
伊織「なによ・・・私一人で悩んでバカみたいじゃない。これはおしおきが必要ね。」
48: 2012/08/07(火) 20:56:36.38 ID:pi22yN4F0
監督「はい、みんなおつかれさーん。」
ガヤガヤ
P「お疲れ様です監督。今日はありがとうございました。」
監督「あら?自分でCM作っといてなんだけど効果あるみたいね、この口紅。」
P「えっ。」思わず口元を拭う
監督「付いてないわよ。バカね、二人して帰ってきた後の伊織ちゃんの顔と一発でOKだした吹っ切れた演技をみればね。」
P「///」
伊織「お疲れ様です監督。さあ帰りましょP」
P「こ、こら伊織腕をくんじゃあ・・・」
伊織「大丈夫。大丈夫。ちょっとの間だけだから///」
監督「私も使ってみようかしら。」
終わり
ガヤガヤ
P「お疲れ様です監督。今日はありがとうございました。」
監督「あら?自分でCM作っといてなんだけど効果あるみたいね、この口紅。」
P「えっ。」思わず口元を拭う
監督「付いてないわよ。バカね、二人して帰ってきた後の伊織ちゃんの顔と一発でOKだした吹っ切れた演技をみればね。」
P「///」
伊織「お疲れ様です監督。さあ帰りましょP」
P「こ、こら伊織腕をくんじゃあ・・・」
伊織「大丈夫。大丈夫。ちょっとの間だけだから///」
監督「私も使ってみようかしら。」
終わり
50: 2012/08/07(火) 20:58:53.77 ID:pi22yN4F0
支援ありがとうございました。
実力不足ですみません。
実力不足ですみません。
51: 2012/08/07(火) 21:00:08.26
乙
いおりんかわいいよいおりん
いおりんかわいいよいおりん
54: 2012/08/07(火) 21:05:31.05
乙!久しぶりにアイドルやってるおでこちゃん見れてよかった
引用元: 伊織「いつまでも子供じゃないの・・・」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります