1: 2012/07/28(土) 10:32:59.73 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ「世界は一つとなり、あとはゼロ・レクイエムを行うだけとなったな」

スザク「ルルーシュ、何かやり残したことはあるか?」

ルルーシュ「実は……俺の一生を形として残したいと考えていた」

スザク「形?教科書に載るだけじゃ不満なのか?」

ルルーシュ「皇帝ルルーシュの人格がどのような肯定を経て、築かれたのか……それを知ってもらいたい」

スザク「なんのために?」

ルルーシュ「ルルーシュ・ランペールジという人間がいたことを……残して置きたいんだよ」

スザク「ルルーシュ……」

ルルーシュ「ダメか?」

スザク「いや。それぐらいは協力するよ」

ルルーシュ「そうか。では、媒体はどうする?書籍にするか、映画にするしかないだろうが」

スザク「ギャルゲーだ、ルルーシュ。ギャルゲーにしよう」

5: 2012/07/28(土) 10:39:34.34 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ「ギャル……?」

スザク「ああ」

ルルーシュ「どういう意味だ?」

スザク「僕は君を許さない」

ルルーシュ「……」

スザク「ルルーシュ・ランペールジという存在を認めたくはないんだ」

ルルーシュ「何がいいたい?」

スザク「書籍にしても映画にしても、君が人間だった時期を多くの人が認知してしまう」

スザク「僕はそれが我慢ならない」

ルルーシュ「なら……」

スザク「でも、君の最後の願いを友人として叶えてあげたい。そう思っている」

ルルーシュ「その答えがギャルゲーなのか?」

スザク「ギャルゲーならいくつものルートを辿り、いくつかのエンディングを用意できる。その中に一つだけ、君の歴史を紛れ込ませる」

ルルーシュ「なるほど。他の可能性を盛り込むことで、ルルーシュの存在を一般人には分からなくさせるのか」

スザク「そう言うことだ」

9: 2012/07/28(土) 10:45:54.94 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ「よし。それで行こう」

スザク「まずはスタッフ集めからだな」

ルルーシュ「スタッフ?俺とお前だけで―――」

スザク「何を言ってる」

ルルーシュ「どういうことだ?」

スザク「シナリオライター、サウンド担当、原画担当、声優、色々必要だ」

ルルーシュ「そこまで本格的なのをつくるのか……?」

スザク「手を抜くつもりは一切ない」

ルルーシュ(スザクの目……本気だな……)

ルルーシュ「分かった。スタッフは手分けして探そう」

スザク「ああ」

ルルーシュ「では、ここにギャルゲー『ルルーシュの一生(仮)』プロジェクトを立ち上げる」

スザク「イエス、ユア・マジェスティ」

10: 2012/07/28(土) 10:49:50.69 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ(とはいえ……俺を良く知る人物は隣に置いておきたいな)

C.C.「ピザはまだか?」トコトコ

ルルーシュ「……」

C.C.「届いているじゃないか。全く」トコトコ

ルルーシュ「C.C.」

C.C.「なんだ?やらんぞ?」

ルルーシュ「お前、シナリオは書けるか?」

C.C.「そういうのはお前のほうが得意だろ?」

ルルーシュ「俺自身で書くと、恐らく客観的になりすぎて感情移入ができない。できれば、俺を良く知る者に書いてもらいたい」

C.C.「ふーん」

ルルーシュ「頼んでもいいか?」

C.C.「まぁ、お前を良く知るのは世界で私だけだろうな。いいだろう、引き受けよう」

ルルーシュ「よし」

14: 2012/07/28(土) 10:54:27.01 ID:bB78zX9M0
C.C.「で、どういうシナリオを書けばいい?」

ルルーシュ「ギャルゲーだ?」

C.C.「なんだそれは?」

ルルーシュ「知らないのか?」

C.C.「知らない」

ルルーシュ「……実はいうと俺もよく知らない」

C.C.「なんだ、早速暗礁に乗り上げたな」

ルルーシュ「ジェレミア!!」

ジェレミア「ここに」

ルルーシュ「この金でギャルゲーを買ってきてほしい。できれば、評判の高いもので頼む」

ジェレミア「畏まりました」

ルルーシュ「まずは資料に目を通すか」

C.C.「そうだな」

18: 2012/07/28(土) 10:58:28.69 ID:bB78zX9M0
ジェレミア「買ってまいりました」

ルルーシュ「でかした」

C.C.「じゃあ、モニターに繋げるぞ」カチャカチャ

ルルーシュ「で、これはどういうゲームだ?」

ジェレミア「は。主人公が複数人の女性を口説き落とすゲームです」

ルルーシュ「ギャルゲーとはそういうものなのか」

ジェレミア「はい」

ルルーシュ「なるほど……。つまり、登場人物は女性が殆どというわけか」

C.C.「準備ができたぞ」

ルルーシュ「よし。では、始めよう」

C.C.「ああ」

ジェレミア「……」

モニター『~CLANNAD~』

ルルーシュ「……」

C.C.「……」

24: 2012/07/28(土) 11:01:56.61 ID:bB78zX9M0
スザク「ロイドさん、セシルさん」

ロイド「どうしたの?」

セシル「スザクくん」

スザク「あの、頼みたいことがあるのですが」

ロイド「なに?皇帝陛下絡み?」

スザク「はい」

セシル「また、何かするの?」

スザク「ギャルゲーを作ろうと思っています」

ロイド「ギャルゲー?」

セシル「また、よくわからないことをするのね」

スザク「それでお二人にはプログラマーとして協力してほしいのですが」

ロイド「僕にできることなら協力しよう」

セシル「私も」

スザク「ありがとうございます」

スザク(あとは……)

27: 2012/07/28(土) 11:05:38.06 ID:bB78zX9M0
留置所

スザク「……藤堂さん」

藤堂「スザクくんか……」

スザク「実は……協力してほしいことがあります」

藤堂「私に拒否権などなかろう」

スザク「いえ。拒否していただいても構いません」

藤堂「……」

スザク「ギャルゲーを作ろうと思っています」

藤堂「ギャルゲー?」

スザク「はい」

藤堂「ふっ……」

スザク「藤堂さん……?」

藤堂「キャラは何人だ?シナリオは?ジャンルは?抜きゲーならお断りだ」

スザク「藤堂さん……ありがとうございます!!」

藤堂「礼など不要。私は氏刑囚だからな」

39: 2012/07/28(土) 11:11:20.31 ID:bB78zX9M0
数日後

モニター『~END~』

ルルーシュ「……」

C.C.「……」

ジェレミア「なんという家族愛……このジェレミア……涙で前が見えません……」

ルルーシュ「なるほど……これがギャルゲーか……」

C.C.「……」グスッ

ルルーシュ「よし。感覚は掴めた。では、第一回製作会議を行う」

ジェレミア「はっ」

C.C.「やろう。ルルーシュ。超大作を作るぞ」グスッ

ルルーシュ「当然だ。俺がプロデュースするからには、未来永劫誰も超えることができないギャルゲーを作る!!」

ジェレミア「オール・ハイル・ルルーシュ!!!」

ルルーシュ「ふははははは!!!スザクを呼べ!!!主要スタッフもだ!!!」

ジェレミア「イエス、ユア・マジェスティ!!!」

C.C.「面白くなってきたな」グスッ

48: 2012/07/28(土) 11:16:19.30 ID:bB78zX9M0
会議室

ルルーシュ「集まっているな」

スザク「……」

C.C.「……」

セシル「……」

藤堂「……」

ルルーシュ「まずは、藤堂」

藤堂「なんだ?」

ルルーシュ「何から決めるべきだ?」

藤堂「ギャルゲーはキャラだ」

ルルーシュ「ほう?」

藤堂「作品のテーマ、世界観にあわせて、魅力的なキャラを作る。キャラなくしては始まらない」

ルルーシュ「なるほど。ホワイトボードに書いてくれ」

神楽耶「はい」カキカキ

ルルーシュ「テーマと世界観……まあ、そこの骨子は既に出来上がっている」

55: 2012/07/28(土) 11:21:11.83 ID:bB78zX9M0
藤堂「聞かせてほしい」

ルルーシュ「架空の学生『ルルーシュ・ランペルージ』が織り成す学園物語だ」

藤堂「……」

ルルーシュ「どうだ?」

藤堂「ふっ……」

ルルーシュ「何が可笑しい?」

藤堂「つまらん」

ルルーシュ「なんだと?」

藤堂「ただの張りぼて。中身のない作品でプレイヤーは満足しない」

ルルーシュ「貴様……!!」

藤堂「根底にあるのがそんな安っぽいものでは、魅力的なキャラは作れないぞ?」

ルルーシュ「ならばどうすればいい?!」

藤堂「もっとファンタジー要素を詰め込むべきだ」

ルルーシュ「ファンタジーだと?」

藤堂「そうだ。そうすることで学園という閉鎖的な空間で起こる物語にも厚みが出る」

61: 2012/07/28(土) 11:25:12.90 ID:bB78zX9M0
スザク「なるほど」

C.C.「確かに私とルルーシュがプレイしたゲームもファンタジー要素はあったな」

セシル「はぁ……」

神楽耶「ファンタジー……」カキカキ

ルルーシュ「しかし、偏にファンタジーと言っても……」

藤堂「ギアス」

ルルーシュ「?!」

藤堂「お前にはギアスという能力がある。それを活かすべきだと思うが?」

ルルーシュ「ギアスを……ゲームの中に登場させるのか……?!」

C.C.「しかし!!」

藤堂「この物語はフィクションです。この一言でプレイヤーは納得する」

スザク「藤堂さん……!!」

ルルーシュ「流石は奇跡の藤堂……まだ健在だったか……!!」

藤堂「ふふふ……」

C.C.「よし。ギアスを物語に入れよう」

68: 2012/07/28(土) 11:29:37.86 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ「これで方向性はつかめてきたな」

スザク「でも、肝心のエンディングはどうするんだ?」

藤堂「簡単に言えば、特定のキャラと結ばれて終われば一番いい……だが……」

ルルーシュ「なんだ?」

藤堂「壮絶なバッドエンドを望むプレイヤーがいることも確かだ」

C.C.「本当だろうな?」

藤堂「幸せの裏で起こる不幸。それのギャップもギャルゲーの醍醐味だ」

ルルーシュ「なるほどな。確かに、全てがハッピーエンドでは成り立たないか」

スザク「バッドエンドは主人公が氏ぬってことにしたらいいんじゃないかな?」

ルルーシュ「俺の一生に繋げるのか?」

スザク「そうだ」

ルルーシュ「……ありだな」

神楽耶「バッドエンドをつくる……っと」カキカキ

藤堂「ストーリーの大まかな流れはどうなっている?」

C.C.「それは私が発表しよう」

75: 2012/07/28(土) 11:36:35.00 ID:bB78zX9M0
C.C.「舞台はアッシュフォード学校―――」

藤堂「待て」

C.C.「なんだ?」

藤堂「学校はマズい。学園にしておけ」

ルルーシュ「だが、アッシュフォード学園は既に存在してる」

藤堂「実在の団体云々といっておけばいい。それよりも学校と呼称すると、色んな制約に束縛されることになる」

ルルーシュ「どういうことだ?」

藤堂「生徒を攻略対象にできない。つまり、同級生をヒロインにできない」

スザク「本当ですか?!」

藤堂「ああ。大人の都合だ」

ルルーシュ「ちっ……そんなルールがあったのか」

C.C.「では、書き換えておくよ。ストーリーはこうだ。三年生の春に主人公ルルーシュは新たな出会いをする」

C.C.「そこで幼馴染、同級生、先輩、後輩、教師……様々な恋をし、そして少年は成長する」

C.C.「どうだ?」

藤堂「悪くない。10万本は売れる」

87: 2012/07/28(土) 11:43:02.20 ID:bB78zX9M0
スザク「よかった」

ルルーシュ「では、本題に移ろう。キャラクターだ」

C.C.「まあ、根幹ではルルーシュの一生なのだから、実在する人物をモデルにすることは確定だな」

藤堂「なるほど」

ルルーシュ「俺が考えた登場人物は……こうだ」バッ

メインヒロイン ナナリー
幼馴染     シャーリー
同級生A    ニーナ
同級生B    咲世子
先輩       ミレイ
後輩       アーニャ
友人       スザク
教師       ヴィレッタ

ルルーシュ「どうだ。この完璧な布陣。10万本プラス5万本はいけるだろう?」

C.C.「……」

神楽耶「……」

スザク「いいと思う」

藤堂「……なっていない……まるでだめだ!!これでは500本も売れん!!!」バンッ!!!

ルルーシュ「なんだと?!」

103: 2012/07/28(土) 11:50:05.88 ID:bB78zX9M0
神楽耶「あの……どうして私が入っていないのでしょうか?」

C.C.「お前の傍にいた私がいないとは、どういうことだ?」

藤堂「口リキャラがいない。やり直して貰おう」

ルルーシュ「だが……」

スザク「ルルーシュ。僕は基本的に賛成だけど、これでは君の一生は描けないよ。登場人物が少なすぎる」

ルルーシュ「少ないだと?これでか?!」

スザク「そもそもカレンを入れてあげないと可哀相だよ」

ルルーシュ「いや。カレンか咲世子かで悩んだ。だが、咲世子のほうが関わりが深いから選出したんだがな」

藤堂「お嬢様や毎日屋上や図書室にいるような不思議キャラもいない」

ルルーシュ「そんなキャラまで必要なのか?!」

藤堂「当然だ」

ルルーシュ「では、練り直そう……」

スザク「ルルーシュ、僕は攻略対象なのか?」

ルルーシュ「どっちがいい?」

スザク「……ルルーシュの好きなほうで……」モジモジ

116: 2012/07/28(土) 11:56:29.95 ID:bB78zX9M0
―――2時間後

ルルーシュ「よし……見てくれ」

メインヒロイン ナナリー
弟        ロロ
幼馴染     シャーリー
同級生A    ニーナ
同級生B    カレン
先輩       ミレイ
後輩       アーニャ
友人       スザク
友人の恋人  ユフィ
保険医     コーネリア
お嬢様     神楽耶
メイド      咲世子
不思議ちゃん 天子
教師       ヴィレッタ

ルルーシュ「どうだ?」

スザク「僕の恋人にユフィ……!?」

藤堂「……千葉……がいない……」

C.C.「そこまでするならV.V.もいれてやれよ。あとマリアンヌも」

ルルーシュ「バカをいうな!!お前!!これだけのキャラの個別ルートを書けるというのか?!」

C.C.「ああ……そうだな。これ以上増えると……大変かもしれないな」

132: 2012/07/28(土) 12:01:35.95 ID:bB78zX9M0
セシル「……」

ルルーシュ「ああ。セシルは攻略できないキャラで出しておくから」

セシル「それはどうも」

C.C.「で、私は?」

ルルーシュ「お前にはこのポジションをくれてやる」

真ヒロイン C.C.

C.C.「……ほう」

ルルーシュ「満足か?」

C.C.「……うん」

藤堂「よし。まあ、これでいいだろう」

ルルーシュ「では、シナリオ製作に入るぞ」

C.C.「了解した」

スザク「藤堂さん、原画とサウンドは……」

藤堂「任せておけ」

ルルーシュ「C.C.。別室でプロットを作るぞ」

142: 2012/07/28(土) 12:06:27.94 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ「さて……まずは共通ルートからか……」

C.C.「ルルーシュ、その前に決めておくことがある」

ルルーシュ「なんだ?」

C.C.「各キャラの特徴だよ」

ルルーシュ「どういうことだ?」

C.C.「よくあるだろ?清楚とか、ツンデレとか」

ルルーシュ「なんだそれは?」

C.C.「お前……それぐらい私でも知っているぞ」

ルルーシュ「分かった。藤堂と連絡をとる」

藤堂『―――どうした?』

ルルーシュ「キャラの特徴はどうしたらいい?」

藤堂『実在する人物をモデルにしているなら、それを参考にしたほうがリアリティがある』

ルルーシュ「なるほどな」

C.C.「なら……」カキカキ

ルルーシュ「……」

148: 2012/07/28(土) 12:18:22.06 ID:bB78zX9M0
C.C.「ルルーシュ、これでどうだ?」

メインヒロイン ナナリー(ブラコン)
弟        ロロ(ブラコン)
幼馴染     シャーリー(一途)
同級生A    ニーナ(ヤンデレ)
同級生B    カレン(ツンデレ)
先輩       ミレイ(攻められると黙るタイプ)
後輩       アーニャ(無口・無表情・クール)
友人       スザク(素直・天然)
友人の恋人  ユフィ(寝取り対象)
保険医     コーネリア(とにかく工口い)
お嬢様     神楽耶(ちょろい)
メイド      咲世子(お嬢様とセット)
不思議ちゃん 天子(珍獣)
教師       ヴィレッタ(二人っきりになるとお淑やかになる)
真ヒロイン   C.C.(絵に描いたようなヒロイン)

C.C.「……」

ルルーシュ「……この設定、活かせるのだろうな?」

C.C.「勿論だ。私を誰だと思っている?」

ルルーシュ「そうだったな」

C.C.「やってやるさ。私はC.C.だからな」

ルルーシュ(ユフィのルートが気になるな……どうなるんだ……?)

159: 2012/07/28(土) 12:26:58.73 ID:bB78zX9M0
数日後

藤堂「立ち絵と背景はこんな感じだ」

ルルーシュ「悪くない。個々の特徴を上手く捉えている」

スザク「ルルーシュ、声優の件だけど」

ルルーシュ「どうした?」

スザク「オーディションしたほうがいい?それともオファーで済ませるかい?」

ルルーシュ「オーディションだな。スザク、頼む」

スザク「わかった」

C.C.「ルルーシュ、共通ルートだけで推定のプレイ時間が60時間ぐらいになりそうだけど、いいか?」

ルルーシュ「バカ者!!多すぎる!!減らせ!!!」

C.C.「分かった!!」

藤堂「ところでイベント絵の比率はどうする?」

ルルーシュ「そうだな……一番多いのはナナリーだ。イベント絵は累計120枚ぐらいで頼む」

藤堂「少ない者は?」

ルルーシュ「ニーナでいい。やつのイベントはC.C.のプロットを見る限り、2枚でよさそうだ」

167: 2012/07/28(土) 12:34:08.70 ID:bB78zX9M0
数週間後

C.C.「このイベントでフラグが立つからな」

セシル「分かりました」

ロイド「あの~、このキャラを攻略しないと、このキャラは攻略できないってこと?」

C.C.「そうだ。まずはスザクを攻略する。その後でユフィだ」

ロイド「あは~りょ~か~い」

セシル「あまり、気乗りはしませんけど」

ロイド「でも、これすごいね。各キャラにノーマル、バッド、ハッピーの三種類のエンディングが用意されてるんだから」

C.C.「私が頑張ったんだ」

ロイド「でも、セシルくんがいないのは寂しいよね」

セシル「一応、アドバイスキャラで出演はしてますよ」

ロイド「やっぱり、攻略されたいって思ってるでしょ?」

セシル「そ、そんなことありません!!」

C.C.「いいから、早くつくれ」

ロイド「はいはい」

173: 2012/07/28(土) 12:40:21.46 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ「進捗状況は?」

ジェレミア「既に75%まで進んでおります」

ルルーシュ「そうか」

ジェレミア「しかし、問題が」

ルルーシュ「なんだ?」

ジェレミア「ここに来て、もっと待遇をよくしろと注文をつける輩が現れました」

ルルーシュ「誰だ?」

ジェレミア「紅月カレンです」

ルルーシュ「具体的になんと言っている?」

ジェレミア「なんでも……イベント絵が10枚しかないことに不満らしいのです」

ルルーシュ「まあ、好きに言わせておけ。カレンは割りと優遇しているほうだ。ロロなんて削りに削って、遂には個別ルートが消失し、ナナリールートと統合してしまったからな」

ジェレミア「分かりました。そのことを伝えておきましょう」

ルルーシュ「頼むぞ」

ルルーシュ「ふふふ……順調だな……テストプレイが楽しみだ……ふはははは……!!!」

186: 2012/07/28(土) 12:47:14.93 ID:bB78zX9M0
数ヵ月後

スザク「ルルーシュ!!!」

ルルーシュ「どうした?」

スザク「完成した……君のゲームが」

ルルーシュ「出来たのか……!!!」

スザク「テストプレイを是非、ルルーシュにやってもらいたい」

ルルーシュ「任せろ」

スザク「今、準備する」

ルルーシュ(くくく……さあ……誰から攻略してやろうか……)

ルルーシュ(やはり、ナナリーか……ナナリーしかないな……ハーッハッハッハッハッハッハ!!!)

スザク「―――できたよ」

ルルーシュ「よし」

C.C.「……」ドキドキ

ルルーシュ「ギャルゲー……ルルーシュの一生(仮)……テストプレイを行う!!!」

モニター『~コードギアス ルルーシュの一生~』

197: 2012/07/28(土) 12:55:37.59 ID:bB78zX9M0
『―――あるよく晴れた朝。俺はいつもの通学路をいつも通りに歩いていた』

『ふと視界の隅にこちらを見つめる少女がいた』

C.C.「お前……私が見えているのか?」

ルルーシュ「は?」

『頭のおかしな奴だ。春先だからこういう奴もいるだろう。俺は無視して去ろうとした』

C.C.「待て」

『鋭い声に俺の足が止まる』

ルルーシュ「なんだ?」

C.C.「私が見えているなら話は早いな。お前にギアスを授けよう」

ルルーシュ「ギアスだと?なんだそれは?」

C.C.「受け取れ……そして、私に見せてくれ。お前の可能性をな」

走り去る
呆然と少女の目を見つめる

『俺の本能がヤバいと告げる。俺は全速力でその場を走り去った』

C.C.「待て!!」

200: 2012/07/28(土) 13:00:04.27 ID:bB78zX9M0
スザク「ルルーシュ!!どうして、そっちの選択肢を選んだ?!」

ルルーシュ「違う!!俺は下を選ぼうとした!!」

C.C.「いいから、続きだ」

ルルーシュ「……」


『―――無事に学校に辿り着く。あの女はなんだったのか』

シャーリー「おはよ、ルル!」

『幼馴染のシャーリーだ。こいつとはクラスが違った例がない』

ルルーシュ「おはよう、シャーリー」

カレン「今日は珍しく遅刻じゃないのね」

ニーナ「おはよう」

『カレンとニーナ。どちらもただのクラスメイトだ。仲良くなったのは去年ぐらいだったか』

ヴィレッタ「よーし、席につけー」

『担任のヴィレッタが入ってくる。自然とみんなの視線は前に注がれる』

ヴェレッタ「今日は転校生を紹介する」

ルルーシュ(転校生か……誰だろう……)

202: 2012/07/28(土) 13:03:27.18 ID:bB78zX9M0
ヴィレッタ「はいれ」

C.C.「……」

ルルーシュ「な……?!」

ヴィレッタ「どうした、ルルーシュ?知っている顔なのか?」

ルルーシュ「お前は……!?」

シャーリー「え?誰?」

カレン「……」

ニーナ「ルルーシュの友達……?」

C.C.「ルルーシュとは将来を誓った仲だ」

『教室内がどよめく』

カレン「なんですって……?」

シャーリー「うそ……」

ニーナ「……」ギリッ

ルルーシュ「みんな!!待ってくれ、これは冗談だ!!」

C.C.「私は冗談が嫌いだ」

214: 2012/07/28(土) 13:08:52.90 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ「おい、こんなストーリーだったか?」

スザク「転校生はナナリーって聞いてたけど?」

C.C.「いいからやれ。選択肢で未来が変わる。よくある話だろ?」


ルルーシュ『いや、何を言っているんだ?!』

C.C.『お前、今朝のこと忘れたとはいわせないぞ?』

ルルーシュ『今朝だと……!?』

シャーリー『ルル!!あの子となにしたの?!』

カレン『不潔ね』

ニーナ『……』ギリギリ

ルルーシュ『貴様!!言いがかりはよせ!!』

C.C.『知るか。先生?』

ヴィレッタ『なんだ?』

C.C.『私はルルーシュの隣に座る。いいな?』

ヴィレッタ『え……あ、ああ……』

C.C.『よし』

222: 2012/07/28(土) 13:13:54.76 ID:bB78zX9M0
『複数人の視線を浴びつつ、ホームルームを乗り切った』

C.C.『……』

ルルーシュ『お前は何者だ?』

C.C.『私が見えたのだろう?』

ルルーシュ『俺だけではなく、全員が見えているようだが?』

C.C.『今は見えるようになっているだけだ』

ルルーシュ『どういうことだ?』

C.C.『それは……』

シャーリー『ちょっと、ルル!!』

ルルーシュ『な、なんだ?!』

カレン『転校生とはどういう関係なの?風紀が乱れると思うけど?』

ニーナ『……』

ルルーシュ『まて、お前たち。これは違う……』

C.C.『女の嫉妬は醜いな。しっしっ』

シャーリー『な……!!』

231: 2012/07/28(土) 13:19:45.71 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ「嫌な女だな。ヒロインじゃないぞ」

スザク「あまり攻略したくないね。とりあえず、僕が出てくるところまでメッセージスキップをしよう」

ルルーシュ「そうだな」

C.C.「なんだと?!ギアスの説明とかもすぐにあるんだぞ?!大事な伏線をスキップするのか?!」


『午後の授業も終わり、放課後となった』

ルルーシュ『お前、いつまでついてくる気だ』

C.C.『それはな……』

スザク『ルルーシュ!!』

ルルーシュ『スザクか』

ユフィ『ルルーシュ、今から帰りですか?―――あれ、そちらの人は?』

ルルーシュ『ああ。転校せ―――』

C.C.『ルルーシュのフィアンセだ』

スザク『フィアンセ?!』

ユフィ『まぁ』

ルルーシュ『違う!!これはこいつが勝手に言っているだけだ!!』

233: 2012/07/28(土) 13:24:31.21 ID:bB78zX9M0
スザク『でも……ルルーシュは……』

ルルーシュ『よせ、スザク。昔のことだ』

スザク『……』

ユフィ『スザク……あの……』

C.C.『それで何か用かな?』

スザク『あ、ああ……今から一緒に帰ろうと思ってたんだけど』

ユフィ『ご一緒にどうですか?』

ルルーシュ『そうだな……』

C.C.『ルルーシュ。私はお前と二人で帰りたい』

ルルーシュ『なに?』

C.C.『……』

スザクたちと一緒に帰る
C.C.の我侭を聞く

『俺はC.C.の我侭を聞いてやることにした』

ルルーシュ「なんだと?!選択肢は出るのに選べないぞ!!」

スザク「ルルーシュ!これじゃあ個別ルートに入ってしまう!!どうしたんだ?!』

239: 2012/07/28(土) 13:29:43.52 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ「貴様……何か細工を施したか?」

C.C.「そんなことするわけないだろ。どれだけの量の文章を作ったと思っている?」

スザク「でも、選択肢が固定されているように思えるけど」

C.C.「気のせいだ。ルルーシュがボタンを連打して、選んでしまっただけだろう?」

ルルーシュ「……」

スザク「……」

C.C.「なんだ、その目は?」

ルルーシュ「では、しばらくメッセージスキップで放置だな」

C.C.「!?」

スザク「ああ」

C.C.「ちょっと待て!!ライターの努力を踏み躙る気か?!」

ルルーシュ「そもそもメインヒロインはどこに消えた?」

C.C.「……」

スザク「アーニャも出てきていないしね」

C.C.「それは……あの……」

248: 2012/07/28(土) 13:36:07.78 ID:bB78zX9M0
『―――卒業の日。C.C.はいつもの場所で待つとだけ俺に囁いた』

C.C.の元に行く
全てを懺悔し、学園を去る

『俺はC.C.の待つ、いつもの場所へ行くことを決意した』

ルルーシュ「何があったんだろうな」

スザク「きっと壮大な何かだよ。ルルーシュ、煎餅食べる?」

ルルーシュ「日本の菓子か。もらおう」ボリボリ

C.C.「……」

ルルーシュ『C.C.』

C.C.『……お前……どうして……』

『うっすらと涙が揺れているのが分かった。俺はそのことには触れず、C.C.に近づいた』

ルルーシュ『C.C.……俺は決めた……』

C.C.『……なにを?』

ルルーシュ『―――お前を愛すとな』

C.C.『ルル……シュ……おまえ……』

ルルーシュ「スザク、何か飲み物を」

255: 2012/07/28(土) 13:43:27.85 ID:bB78zX9M0
C.C.『いいのか?私は魔女だぞ?何度も……何度もお前を苦しめた』

ルルーシュ『構わない』

C.C.『お前の運命を狂わせた……』

ルルーシュ『罪の意識があるなら、俺の傍にいろ。C.C.』

C.C.『ルルーシュ……ふふ……』

ルルーシュ『お前が魔女なら……俺が魔王になる……』

C.C.『なんだそれは?』

ルルーシュ『プロポーズのつもりだが?』

C.C.『バカ……でも……』

『俺はC.C.を強く抱きしめた。小さな体が今にも崩れ落ちそうだった―――』

ルルーシュ「……」

スザク「……」ボリボリ

『自分を~せか~いさえも~かえ~てしま~えそな~♪』

ルルーシュ「エンディングか」

スザク「感動した」

278: 2012/07/28(土) 14:02:14.74 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ「さて、C.C.?」

C.C.「なんだ?」

ルルーシュ「ナナリーの存在が完全に消えているのはどういうわけだ?」

スザク「スキップを見る限り、コーネリア様も出てきてないみたいだしね」

ルルーシュ「途中、シャーリーとニーナが氏んでいるようなイベント絵もあったな」

スザク「うん」

C.C.「あれは……その……主人公のギアスが暴走して……だな……」

ルルーシュ「そんなことはどうでもいい。とりあえず、これはどういうことだ?」

スザク「説明してくれ」

C.C.「いや……ルルーシュも悪いからな」

ルルーシュ「なんだと?」

C.C.「真ヒロインというから……もっと出番があると思ったのに……実際、シナリオを書いたら、1/10以下にされるし……」

ルルーシュ「当然だ。真ヒロインは全てのキャラを攻略してから初めて……。お前……まさか……!!」

スザク「ルルーシュ!最初の選択肢はきっと、全キャラ攻略後に出る選択肢だったんだ!!」

C.C.「……」

282: 2012/07/28(土) 14:11:55.21 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ「貴様!!フラグを弄ったのか?!」

C.C.「……」

スザク「でも強制選択っておかしいと思う。いくら隠しルートに入ったからって、少し乱暴だよ」

ルルーシュ「どうなんだ?」

C.C.「いや……だって、他の選択肢を選ぶと強制的にルートを外れる仕様なんだぞ?」

ルルーシュ「それだけ、お前の攻略は難しいということだ」

C.C.「私のエンディングを見れないまま、諦めるプレイヤーが現れたらどうする?」

ルルーシュ「C.C.ルートを見るために全キャラを攻略しないとならない。その時点で、プレイ時間は推定30時間強」

ルルーシュ「C.C.ルートで投げ出すような奴が、そこまで辿り着けるわけがない」

C.C.「なら、私のルートを見るプレイヤーは限られるということになる」

ルルーシュ「しかし!!貴様のルートはこのゲームの根幹だ!!きちんと全てのルートを通ってからではないと、感動が薄まる!!」

C.C.「どのルートを選んでも、楽しめるように作った!!問題ない!!」

ルルーシュ「ふざけるな!!俺の考えたプロットにケチをつけるのか?!」

C.C.「シナリオを書いたのは私だ!!」

スザク「二人とも!!落ち着くんだ!!―――ここは……藤堂さんに見てもらうしかないと思う」

293: 2012/07/28(土) 14:19:51.38 ID:bB78zX9M0
藤堂「―――なるほど」

ルルーシュ「奇跡の藤堂にはどう映った?」

藤堂「悪くない。むしろこのルートを最初にクリアしても、物語の全貌は明らかにされていないのは評価できる」

ルルーシュ「なに?」

C.C.「だろ?」

藤堂「ああ。上手く練られている。確かにC.C.ルートはネタバレ的な要素も含むが、全てのルートを辿らないと分からない箇所もある」

藤堂「つまり、C.C.ルートにも他ルートへの伏線が張られている」

スザク「じゃあ……」

藤堂「うむ」

C.C.「ほら、見ろ?だから、言った―――」

藤堂「―――喝ッ!!!」バキィ!!!

C.C.「……」

藤堂「メインヒロインを自身の願望のためにシナリオ上から完全に消滅させたのは許せんし、選択肢強制決定など言語道断だ」

ルルーシュ「ディスクが……」

C.C.「……っ」ウルウル

306: 2012/07/28(土) 14:26:55.57 ID:bB78zX9M0
C.C.「あぁ……ぁぁ……」オロオロ

藤堂「きちんと作り直すべきだ」

ルルーシュ「そうだな。それがいいだろう。それにこれでは俺の人生が辿れない」

スザク「ルルーシュ・ランペルージルートは相当シビアなフラグだけどね」

ルルーシュ「それでいい。俺を知っている者だけが辿り着けるルートだ」

スザク「そうか」

藤堂「どうやら、C.C.に任せてはおけないようだな」

ルルーシュ「では……」

藤堂「助っ人を頼むか」

スザク「助っ人ですか」

ルルーシュ「よし。カレンと神楽耶様を呼べ」

スザク「二人にC.C.の監視をさせるのかい?」

ルルーシュ「ああ」

スザク「わかった」

C.C.「こんなことになるなんて……」ウルウル

310: 2012/07/28(土) 14:31:16.43 ID:bB78zX9M0
数日後

カレン「できました」

ルルーシュ「来たか。ん?C.C.はどうした?」

神楽耶「出来に不満があるらしく、部屋で寝ると」

ルルーシュ「そうか」

スザク「よし。じゃあ、準備をしよう」

カレン「ねえ、ルルーシュ」

ルルーシュ「なんだ?」

カレン「……ううん。なんでもない」

ルルーシュ「そうか」

スザク「ルルーシュ、準備が整った」

ルルーシュ「よし。では、二度目のテストプレイだ」

神楽耶「……」

カレン「はぁ……」

『~こーどぎあす ラブラブのルルーシュ~』

318: 2012/07/28(土) 14:39:20.72 ID:bB78zX9M0
C.C.『受け取れ……そして、私に見せてくれ。お前の可能性をな』

『俺は彼女の目をじっと見つめていた。瞳に吸い込まれるような感覚に陥るほどに』

ルルーシュ「選択肢が出なくなっているな」

スザク「直ったんだね」

ルルーシュ『―――はっ?!俺は……何を……』

『辺りを見渡しても何もない。誰もいない』

1 このまま学園に向かう
2 辺りを散策する

ルルーシュ「……1だ」ピッ

『俺は違和感を覚えながらも、学園に向かうことにした』

『でも、なんとなく寄り道したい気分になったので、散策することにした』

ルルーシュ「……」

スザク「お煎餅、いる?」

カレン「うん」

神楽耶「いただきますわ」

ルルーシュ「まあ、いい。主人公がプレイヤーの意思に反した行動をとることはよくある」

325: 2012/07/28(土) 14:46:50.12 ID:bB78zX9M0
『遅刻は確定。今更、慌てることもないので俺は公園のベンチに座った』

神楽耶『何をされているのですか?』

『涼やかな声がした。目を向けるとそこには、年下の少女が不思議そうな顔で俺を見つめていた』

ルルーシュ『ちょっと空を見ていただけですよ』

神楽耶『そうですか』

『そういうと彼女は黙った。会話がなくても落ち着く。嫌な気分じゃなかった』

ルルーシュ『君は?』

神楽耶『私ですか?気になります?』

ルルーシュ『ああ』

神楽耶『今は秘密です』

『悪戯っぽく笑う。そして彼女は去っていく。一体、何者なんだろう。俺は彼女の姿が見えなくなるまで、その不思議な背中を見つめていた』

ルルーシュ「なるほどな」

神楽耶「ここで私のフラグが立ちました」

カレン「……」バリバリ

スザク「カレン、お茶はいるかい?」

330: 2012/07/28(土) 14:54:25.52 ID:bB78zX9M0
ヴィレッタ『では、転校生を紹介する』

『先生の声で転校生が扉を開けて入ってきた。可憐な少女だった』

ナナリー『みなさん、初めまして。ナナリー・ヴィ・ブリタニアといいます。よろしくお願いします』

『男子からは喝采が起き、女子からはその愛らしさに感心したのかため息が漏れてくる』

ヴィレッタ『えーと……席は、ルルーシュの隣だ』

ナナリー『ルルーシュ……?』

ルルーシュ『ここだよ』

ナナリー『……あ』

『彼女は何かに驚いたようだったが、その表情もすぐに笑顔に変わる』

ナナリー『よろしくお願いしますね、ルルーシュさん!』

ルルーシュ『ああ、よろしく。ナナリー』

『―――そうして俺は出会った。運命を変える少女と未来を紡ぐ少女に』

『あ~さも、よ~るもこ~いこがれて~♪』

ルルーシュ(遂に来たぞ!!!ナナリーがぁ!!!フハハハハハ!!!必ず攻略してやるからなぁ!!!ナナリー!!!)

スザク「オープニング、あったんだ」

336: 2012/07/28(土) 15:01:38.77 ID:bB78zX9M0
『―――昼食の時間となった』

シャーリー『ルル!一緒に食べよ!!』

ルルーシュ『そうだな―――』

1 ナナリーを誘う
2 カレンを誘う
3 ニーナを誘う
4 二人で食べる

ルルーシュ「1だな」ピッ

ルルーシュ『―――ナナリー』

ナナリー『はい?』

ルルーシュ『一緒に食べないか?』

ナナリー『遠慮します』

『そういうと彼女は一人、食堂へと向かっていった』

カレン『私も混ぜてよ』

シャーリー『いいよ』

『三人で食べることになった』

ルルーシュ「……」

345: 2012/07/28(土) 15:09:07.19 ID:bB78zX9M0
『―――授業は終わり。喧騒が広がっていく』

シャーリー『ルル、今日は掃除当番だからね』

ルルーシュ『分かってるって』

シャーリー『ルルは油断するといっつも逃げちゃうんだもん!』

ルルーシュ『はいはい』

ナナリー『……』キョロキョロ

『ナナリーが周囲の様子を見て、戸惑っているようだった。どうやら、自分が掃除の担当になっているのかまだ把握できていないようだ』

1 教えてあげる←
2 放っておく

ルルーシュ『ナナリー。ナナリーは俺たちと一緒に掃除だぞ?』

ナナリー『遠慮します』

『そういうとナナリーは去っていった』

カレン『私も混ぜてよ』

シャーリー『いいよ』

『三人で掃除をすることになった』

ルルーシュ(いや、まだ始まったばかりだ……焦ることはない……)

354: 2012/07/28(土) 15:17:58.83 ID:bB78zX9M0
『掃除が終わり、俺は急ぎ足で一階へと降りた』

スザク『ルルーシュ、遅かったね』

ユフィ『ルルーシュ。待っていましたよ』

『共同玄関のとこで親友のスザクと、その恋人であるユフィが居た。この三人で帰るのが恒例になっている』

ルルーシュ『悪かったな。ん?』

ナナリー『あ……』

『スザクの隣に転校生の姿があった。どういうことだ?』

スザク『この子、転校生だって聞いた。道に迷ったみたいで』

ルルーシュ『そうなのか。まあ、うちの学園は無駄に広いからな。ユフィも時々、迷子になるぐらいだ』

ユフィ『もう!ルルーシュ!!それは言わないでください!!』

スザク『あははは』

ルルーシュ『で、スザクは転校生を口説いていたのか?恋人の目の前で』

スザク『そんなことするわけないだろ』

『スザクが睨む。相変わらず冗談が通じない奴だ』

ルルーシュ『じゃあ、帰るか』

357: 2012/07/28(土) 15:23:04.16 ID:bB78zX9M0
ナナリー『あの……』

『ナナリーが何を言いかけて、俯いた』

ユフィ『どうしたの?』

ナナリー『……』

『俺はなんとなく―――』

1 一緒に帰りたいのかと思った←
2 俺に用にあるのかと思った
3 スザクに用があるのかと思った

ルルーシュ『一緒に帰るか?』

ナナリー『遠慮します』

『ナナリーはそういうと上履きのまま、学園を後にした』

カレン『私も混ぜてよ』

スザク『いいよ』

『四人で下校することになった』

ルルーシュ「……カレェェェン!!!!」

カレン「え?なに?!」ビクッ

370: 2012/07/28(土) 15:30:01.12 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ「どうなっている!!これはぁ!!!」

カレン「だから、なにが?!」

ルルーシュ「一向にナナリーが俺の誘いに乗って来ない!!いや、それはまだいい!!何故、カレンが必ず出てくる?!」

カレン「知らないわよ」

ルルーシュ「そんなわけあるか!!貴様、何か弄っただろ!?」

カレン「弄るだけの知識も技能もないってば!!」

神楽耶「ルルーシュ様」

ルルーシュ「……」

神楽耶「女性が……それもメインヒロインがそう簡単に陥落するとお思いですか?」

ルルーシュ「それは……」

神楽耶「急いては事を仕損じる……です」

ルルーシュ「……いいだろう」

カレン「あー、びっくりした」

神楽耶「……」バリバリ

スザク(僕がプレイする場合、僕自身を攻略しないとユフィとは……複雑だな)

376: 2012/07/28(土) 15:39:14.66 ID:bB78zX9M0
『―――いつものようにリヴァルとゲームセンターで遊んだ。帰路に着くころには日が暮れていた』

『門限はないが、母さんが小言をいうから早く帰らないといけない』

『薄暗い道を歩いていると、突然女性の悲鳴が聞こえた』

『俺は―――』

1 様子を見に行く←
2 恐怖心に駆られ無視する

『路地裏のほうから聞こえたな』

『緊張からか急速に喉が渇き、額に汗が浮かぶ』

『そして物陰から様子を伺うと―――』

玉城『おらぁ!!こっちにこい!!!』

ナナリー『やめて!!やめてください!!』

『ナナリー!!ナナリーが暴漢に襲われている!!俺は―――』

1 助ける
2 様子を見る

ルルーシュ「ついに緊迫の展開がきたか」

スザク「ルルーシュ!!早くナナリーを!!」

384: 2012/07/28(土) 15:45:33.38 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ『貴様!!その薄汚い手を離せ!!!』

玉城『なんだ……てめえは?』

『暴漢の鋭い目が俺を捉えた』

玉城『オラァァ!!!』ドガァ

ルルーシュ『ぐっ?!』

『唇が切れる。血が服に落ちるのが見えた』

玉城『なんだよ……まだ、やんのかぁ……?』

『男の後ろで、ナナリーが怯え、体を震わせていた。瞬間、俺の左目が熱くなるのを感じた』

ルルーシュ『貴様のような屑は―――氏ね!!!』キュィィィン

玉城『……わかった』

ルルーシュ『え……?』

『男は覚束ない足取りでその場を去っていった』

『俺は―――』

1 ナナリーに駆け寄った
2 男を追った

ルルーシュ「ナナリーを助けないとな」

390: 2012/07/28(土) 15:50:49.75 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ『ナナリー、大丈夫か?!』

ナナリー『はい』

ルルーシュ『怪我は?』

ナナリー『大丈夫です』

『ナナリーは恐怖で顔を青くし、肩を震わせている』

1 家まで送ると申し出た←
2 警察に連絡する

ルルーシュ『家まで送るよ、ナナリー』

ナナリー『遠慮します』

『ナナリーはしっかりとした足取りでこの場を後にした』

カレン『私も混ぜてよ』

『カレンを家に送ることになった』

ルルーシュ「……」

スザク「ルルーシュ、もうちょっと進めてみよう」

ルルーシュ「もういい……!!次の選択肢までスキップだ……!!!」

神楽耶「……」バリバリ

401: 2012/07/28(土) 15:55:25.18 ID:bB78zX9M0
『ナナリーが泣いている。俺は―――』

1 ハンカチを差し出した←
2 何も言えず、ただ立ち尽くした

ナナリー『遠慮します』

カレン『私に貸してよ』

ルルーシュ「ぬぅぅ……!!!」

『―――ナナリーが前を歩いていた』

1 挨拶をする←
2 昨日のこともあるから挨拶を控えた

『ナナリーは俺を無視した』

カレン『ルルーシュ、おはよう』

スザク「カレン……しつこいな……」

ルルーシュ「くそ……いつになったら……!!」

スザク「ルルーシュ、待ってくれ!!展開が変わった!!」

ルルーシュ「なに?」

『―――夏休み3日目。やることがないので公園を訪れた』

407: 2012/07/28(土) 16:00:23.63 ID:bB78zX9M0
神楽耶『貴方はいつぞやの』

ルルーシュ『ああ……ええと?』

神楽耶『神楽耶です。ルルーシュ様?』

ルルーシュ『こんな暑い日にどうしたんですか?』

神楽耶『……お迎えにあがりました』

『お迎え?どういうことだ?』

神楽耶『どうぞ、こちらへ』

ルルーシュ『ちょっと待ってくれ。どういうことだ?』

神楽耶『……ギアス』

『息を呑んだ。何故、彼女がその力を知っている……?』

神楽耶『ギアスのことでお話があります』

ルルーシュ『俺は―――』

ルルーシュ『―――分かった、従おう』

ルルーシュ「今の感じ、選択肢がでないとおかしいんじゃないのか?」

スザク「いや、ただの間かもしれない」

410: 2012/07/28(土) 16:06:39.41 ID:bB78zX9M0
『神楽耶の家は山の上にある大きな屋敷だった』

神楽耶『咲世子』

咲世子『はい』

神楽耶『この方がルルーシュ様です。丁重にお願いします』

咲世子『畏まりました』

『俺は咲世子というメイドの案内され、とある一室に向かった』

神楽耶『ルルーシュ様』

『彼女の荘厳な雰囲気に圧され、背筋が伸びる』

神楽耶『我が一族はギアスを持つ者を探しておりました』

ルルーシュ『どういうことだ?』

神楽耶『ギアスを持つ者と私は結ばれる運命にあるのです』

ルルーシュ『なに……?』

神楽耶『……』

『神楽耶の目は真剣だ。嘘を吐いているようには見えない……』

ルルーシュ「雲行きが怪しいな……スキップしておこう」

418: 2012/07/28(土) 16:14:04.44 ID:bB78zX9M0
『―――卒業式の日。カレンは姿を現さなかった。俺は神楽耶の屋敷に向かった』

ルルーシュ『神楽耶!!』

神楽耶『ルルーシュ様』

ルルーシュ『……』

咲世子『ルルーシュ様、ご決断をされたのですか?』

神楽耶『ルルーシュ様、我が一族にその身を……その命を預けるのですか?』

ルルーシュ『まだ、ギアスの運命とか……そういうのは分からない……だけど……』

神楽耶『はい……』

ルルーシュ『俺は神楽耶も咲世子も愛している』

神楽耶『ルルーシュ様……』

咲世子『……嬉しいです』

『そう。俺は決めた。ギアスという呪われた力で全てを失った彼女たちを守ることを。例え、俺のギアスが俺自身を飲み込むことになっても……!!』

『モザイクかけら、ひとつ、ひとつ、つなぎ合わせて描いていく♪』

スザク「……あれ?終わり?」

ルルーシュ「ナナリーは……ナナリーは……どうした?あれから選択肢が一つもなかったぞ……」

433: 2012/07/28(土) 16:20:39.14 ID:bB78zX9M0
神楽耶「感動しましたわ」パチパチパチ

カレン「神楽耶様!!話が違います!!!」

神楽耶「え?」

カレン「あたしのルートに絶対にいくって!!」

神楽耶「カレンさんはナナリーフラグブレイカーであるようでしたので、使わせていただきました」

カレン「酷い!!」

ルルーシュ「神楽耶さまぁ……どういうことですか……?」

神楽耶「えっと……ナナリーの好感度を上げると、私のルートに行かないようなので……ナナリーの好感度があがる選択肢を選ぶと強制的にカレンフラグが立つ仕様にしました」

スザク「でも、カレンは中盤から姿がなかったけど」

神楽耶「最初のほうに神楽耶フラグを立てると、カレンルートにはいけないのです」

ルルーシュ「しかし!!神楽耶フラグはほぼ強制的に立ちましたよねぇ!?」

神楽耶「……」バリバリ

ルルーシュ「煎餅を食うな……!!」

カレン「神楽耶さま!!あたしのルート!!あたしのルートはどこですか!?」

ルルーシュ「ええい!!くそ!!!ナナリーを攻略できないのでは意味がない!!!」

446: 2012/07/28(土) 16:27:11.36 ID:bB78zX9M0
スザク「でも、神楽耶フラグが立つだけで他のルートにはいけるみたいだね」

ルルーシュ「スザク?!」

スザク「見てくれ。ナナリーを徹底無視して中盤までスキップしてみた」

ルルーシュ「……」

スザク『ルルーシュ、今の力は?』

ルルーシュ『……ギアスだ』

スザク『ギアス?』

ルルーシュ『ああ……。人を操ることができるんだ』

スザク『そんな力が……』

ルルーシュ『スザク、俺は最低の男だ……!!』

スザク『そんなことない!!ルルーシュ!!』ギュッ

『スザクは俺を強く抱擁した』

スザク「ほら、僕のルートに入った」

ルルーシュ「……」

カレン「おっ」

460: 2012/07/28(土) 16:35:56.22 ID:bB78zX9M0
『―――今日で学園を卒業する。ギアスのこと、ユフィのこと、スザクのこと……色々あった一年は、あっという間に過ぎた』

ルルーシュ『スザク、待たせたな』

スザク『待ってないよ』

ルルーシュ『スザク……よかったのか?ユフィのことは?』

スザク『ユフィは分かってくれたから』

ルルーシュ『そうか……』

スザク『それよりルルーシュ、卒業旅行は二人で海外に行こう!!』

ルルーシュ『ああ、いい考えだな』

スザク『いつまでも一緒だよ……ルルーシュ……?』

『俺はスザクの手を握る……。もう離さない。その決意だけは揺るがない……』

ルルーシュ『スザク……大好きだ……』

『世界の終わりで、生まれた光、今、か~ぜ~のな~か~♪』

スザク「うん……うん……」

カレン「ねえ、このゲームって続編でるの?」

ルルーシュ「藤堂を呼べ!!今すぐだ!!!」

469: 2012/07/28(土) 16:44:58.99 ID:bB78zX9M0
藤堂「……」

スザク「折角、ユフィルートにいけるようになったのに……」

ルルーシュ「どうだ、藤堂?」

藤堂「そうだな……」

神楽耶「大丈夫ですわよね?」

カレン「あたしのルートがないのは……ちょっと……」

藤堂「メインヒロインがナナリーから神楽耶様に変わってしまった点以外は、非常に良質なギャルゲーといえるでしょう」

神楽耶「やっぱり!!」

ルルーシュ「しかし!!」

藤堂「きちんと男同士の友情エンドも完備しているところは好感が持てます」

神楽耶「ふふーん」

藤堂「―――粉、砕っ」ボキィ

神楽耶「……」

藤堂「申し訳ありません、神楽耶様。しかし、このように恣意的なフラグ操作でプレイヤーに攻略対象を絞らせるのは許容できません」

神楽耶「なんと……なんと……」ガクガク

478: 2012/07/28(土) 16:52:06.69 ID:bB78zX9M0
カレン「あー……」

ルルーシュ「藤堂、もうお前がフラグ等々を作ってくれないか?このままでは俺の望むゲームが出来上がらない」

藤堂「残念だが、私にはそちらの才がない」

スザク「そうですか……」

ルルーシュ「ではどうする……」

スザク「ルルーシュ……ナナリーしかいないと思う」

ルルーシュ「ナナリーだと……?」

スザク「あとはコーネリア様か」

ルルーシュ「ナナリーとコーネリア……に……?」

スザク「ナナリーはメインヒロイン扱いだし、それに優しいから……きっと……」

ルルーシュ「だが、コーネリアはどうする?奴のイベント絵は6枚な上に、全て下着姿だぞ」

スザク「でも、それは個別ルートに入ってからの話だろ?きっと上手くまとめてくれると思う」

ルルーシュ「……よし。三度目の正直にするぞ」

スザク「ああ。僕はコーネリア様を探してくる」

ルルーシュ(ナナリーなら……ナナリーならきっと……!!)

483: 2012/07/28(土) 16:57:56.35 ID:bB78zX9M0
ナナリー「お兄様の人生をゲームにしたのですか?」

カレン「ナナリーはその話、知らなかったの?」

ナナリー「はい。初耳です」

ルルーシュ「そこで、お前に制作をお願いしたい」

ナナリー「私がですか?」

ルルーシュ「ああ」

ナナリー「でも……どうして……」

ルルーシュ「お前が最も俺の近くにいたからだ」

ナナリー「お兄様……」

ルルーシュ「ナナリー……」

ナナリー「分かりました……お手伝いさせてください」

ルルーシュ「よし、こっちだ」

ナナリー「……」

カレン「ナナリー、私のルート、優遇してね」

ナナリー「……できるだけのことはしてみます」

488: 2012/07/28(土) 17:03:26.60 ID:bB78zX9M0
スザク「―――そこで、コーネリア様にもご協力をと思いまして」

ヴィレッタ「ふざけるな」

スザク「……!!」

コーネリア「私がルルーシュに協力すると思っているのか?」

スザク「……したほうがいいと思います」

ヴィレッタ「どういうことだ?」

スザク「ヴィレッタ卿、貴方も登場人物の一人です。イベント絵は8枚用意されている」

ヴィレッタ「な、なんの話だ?」

スザク「貴方は途中で記憶を失い、千草をいう名前になり主人公と―――」

ヴィレッタ「おぉい!!なんだそれはぁ!!!」

スザク「このエンディングを変えたいのなら、協力してください」

コーネリア「……私は?」

スザク「……」

コーネリア「言え!!枢木!!」

スザク「なら、ご協力をお願いします」

491: 2012/07/28(土) 17:09:10.25 ID:bB78zX9M0
セシル「ええと……これが今までのシナリオデータなんですけど」

ナナリー「……」

ロイド「変更したいところあったら、好きに弄っていいよ~」

ナナリー「私のイベントが多いですね」

ロイド「え?そりゃあ、まあ、メインだから」

ナナリー「私のイベントの4割をカットして、その分をニーナさんに回すことはできますか?」

セシル「それだと新たにシナリオを書かないといけませんよ?」

ナナリー「私が書きます」

ロイド「えぇ?ホントにぃ?」

ナナリー「あと、天子様とコーネリア姉様のイベント絵も少ないです。3枚ほど追加しましょう」

セシル「わ、わかりました。原画担当に問い合わせます」

ナナリー「それから―――」

コーネリア「ここか」

ナナリー「コーネリア姉様?」

コーネリア「それがゲームのシナリオ表か?見せてみろ」

506: 2012/07/28(土) 17:19:30.43 ID:bB78zX9M0
ナナリー「どうですか?」

コーネリア「どうして私は常に下着なのだ?」

ロイド「ルルーシュ皇帝陛下のイメージらしいです」

コーネリア「……」

ナナリー「あの。今更、リテイクは厳しいので、そのイベント絵を活かすシナリオを書き下ろしましょう」

コーネリア「どうするのだ?」

ナナリー「たとえば……空調設備がない部屋に閉じ込められて、暑さに耐えかねて……とか」

コーネリア「脱出モノにするのか?」

ナナリー「全体的のシナリオは矛盾だらけですから、コーネリア姉様のルートだけ異質でも違和感はありません」

コーネリア「なるほどな」

ナナリー「あとルルーシュ・ランペルージルートがシビアすぎます。もっと緩くしましょう」

セシル「それは皇帝陛下の拘りですから!!」

ナナリー「お兄様は私に任せてくれました。フラグを緩くしてください。その代わり、ルート突入後は選択肢を一つでも間違えるとDEADENDにしてください」

ナナリー「お兄様が問答無用でニーナさんに刺されることにします」

ロイド「そのイベント絵もいるよね。描いてもらわないと」

520: 2012/07/28(土) 17:28:11.19 ID:bB78zX9M0
コーネリア「ヴィレッタルートはどうなっている?」

セシル「これです」

コーネリア「ふむ……」

ナナリー「これは主人公と最後は……」

コーネリア「添い遂げているな。ヴィレッタルートだけ表現が生々しい」

ナナリー「では、ラストに妊娠していることにしましょう」

コーネリア「どうしてだ?」

ナナリー「ここまで描いておいて、後日談がないのは寂しいですから」

コーネリア「そうか……」

ナナリー「ヴィレッタさんのお腹が妊娠によって大きくなったイベント絵の用意もお願いします」

セシル「結構、追加されますね」

ロイド「こりゃ大変だ」

コーネリア「ナナリー、このイベントが発生した場合、ナナリールートで問題が発生するぞ。フラグが立たない」

ナナリー「……なら、いっそのことニーナさんのルートは1から作りましょう。あと、私のルートにいるロロって人の存在は消してください。邪魔です」

セシル「分かりました!」

530: 2012/07/28(土) 17:34:48.78 ID:bB78zX9M0
数週間後

ルルーシュ「まだ、できないのか?」

スザク「ナナリーが色々と手直しを加えているみたいだ」

C.C.「なんでもいくつものルートが統合しているらしいな」

ルルーシュ「なんだと?」

C.C.「もう私の作品ではないようだ……」

ルルーシュ(ナナリー……一体、どんなものを……)

コーネリア「ルルーシュ!!!」

ルルーシュ「姉上……」

ナナリー「できました」

スザク「本当かい?」

ナナリー「お兄様、テストプレイをしてください」

ルルーシュ「よし。スザク」

スザク「はっ」

C.C.(どんなものになっているのか……ナナリー、期待させてもらうぞ……)

534: 2012/07/28(土) 17:40:38.73 ID:bB78zX9M0
藤堂「私も今回は見物させてもらおう」

ルルーシュ「藤堂。かなりのイベント絵を書き下ろしたらしいな」

藤堂「ああ、累計80枚にも及んだ」

C.C.「そんなに?」

ロイド「僕もお邪魔させてもらいますよ~」

セシル「私も……失礼します」

ルルーシュ「どうした?そんなに出来上がりが気になるのか?」

ロイド「ええ。今度は今までは一味違いますから」

ルルーシュ「ほう……楽しみだな」

スザク「ルルーシュ、準備ができた」

ルルーシュ「よし。始めるか」

コーネリア「……」

ナナリー「……」

ルルーシュ「三度目の正直だ!!テストプレイを開始する!!!」

『~復讐のギアス ニーナの罠~』

544: 2012/07/28(土) 17:47:03.51 ID:bB78zX9M0
『血の雨が降った』

ユフィ『どうして……私は……』

『抗うことなどできない運命』

ユフィ『やめて……!!』

『引き金を引くときまで、何も考えなかった』

ユフィ『お願い……』

『涙が流れたのは』

『パァァン!』

ユフィ『あ―――』

『ユーフェミアが血を流し、倒れてからだった』

ルルーシュ「……」

スザク「ユフィィィィィ!!!!!」

C.C.「なんだ、衝撃のプロローグだな」

藤堂「ここだけで3枚のイベント絵。辛かった」

ルルーシュ(いや……まぁ……俺の人生といえばそうだが……なんだ、これは……)

551: 2012/07/28(土) 17:53:22.39 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ『今日も雨か……』

スザク『……』

ルルーシュ『スザク……』

スザク『ごめん……ルルーシュ……まだ、信じられないんだ……』

ルルーシュ『……』

スザク『ユフィが……殺されたなんて……!!』

ルルーシュ『今日、葬式だったな』

スザク『一緒に行ってくれるか?』

ルルーシュ『当たり前だろ。俺にとってもユフィは初恋の相手だったんだぞ……』

スザク『ルルーシュ……』

ニーナ『ユーフェミアさんが……ユーフェミアさんがぁぁ……うわぁぁぁぁん!!!!』

カレン『ニーナ……』

シャーリー『今はそっとしておきましょう』

カレン『そうね』

ニーナ『いやぁぁぁ!!!』

556: 2012/07/28(土) 17:59:00.53 ID:bB78zX9M0
『―――ユーフェミアの屋敷』

コーネリア『よく集まってくれたな』

ミレイ『いえ……そんな……』

コーネリア『さ、上がってくれ』

ルルーシュ『……』

ナナリー『お兄様……』

ルルーシュ『何も言うな』

カレン『やっぱり、お嬢様の家は豪華ね』

シャーリー『そうね』

スザク『ユフィ……』

コーネリア『ユフィ?友達がきてくれたぞ?』

ユフィ『』

ニーナ『ユーフェミアさん……!!あぁぁ……!!!』

コーネリア『綺麗な顔だろ?今にも……目を開けてくれ……うぅぅ……』

ミレイ『コーネリアさん……』

557: 2012/07/28(土) 18:04:31.83 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ『少し席を外すか……』

スザク『ルルーシュ?』

ルルーシュ『こんな姉上を見たくないからな……』

コーネリア『ユフィ……ユフィィ……』

スザク『わかったよ』

ルルーシュ『(さてと……どうするか)』

1 シャーリーに話かける
2 カレンに話かける
3 ナナリーに話かける
4 ミレイに話かける
5 屋敷の中を探索する

ルルーシュ「なんだ。急に選択肢が出たな」

ナナリー「どうぞ、これだと思うものを選んでください」

ルルーシュ「個別ルートはあるのか?」

ナナリー「個別シナリオならあります」

ルルーシュ「……とりあえずナナリーに話しかけるか」ピッ

ナナリー『なんですか、お兄様?』

559: 2012/07/28(土) 18:10:01.46 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ『疲れてないか?』

ナナリー『そうですね……少し……』

ルルーシュ『じゃあ、屋敷の中を探索がてら休もう。俺も少し疲れててさ』

ナナリー『昔はよく、ここでも遊ばせてもらいましたよね』

ルルーシュ『そうだったな。いつもナナリーは大はしゃぎして、ユフィを困らせていた』

ナナリー『そうですね……。でも、ユフィ姉様はそんな私を……』

ルルーシュ『ナナリー、無理はするな』

ナナリー『はい……』

ルルーシュ『ここは客間だったな。ここで休ませてもらおう』

ナナリー『はい』

ガチャ

ルルーシュ『……ん?お前、どうしてここ―――』

ナナリー『お兄様!!!お兄様ぁ!!!』

『薄れていく意識の中で、ルルーシュはナナリーの無事だけを願った。―――DEADEND』

ルルーシュ「……」

569: 2012/07/28(土) 18:16:40.43 ID:bB78zX9M0
コーネリア「ゲームオーバーか」

スザク「ルルーシュゥゥゥゥゥ!!!!」

C.C.「衝撃のラストだな」

ルルーシュ「まて……ナナリー……」

ナナリー「はい」

ルルーシュ「ギャルゲーでは……ないぞ……?」

藤堂「いや。ギャルゲーだ」

ルルーシュ「どこにその要素がある!?」

コーネリア「好感度が低い者に話しかけるからだ」

ルルーシュ「……え?」

藤堂「そうだ。説明書をよく読め」

ルルーシュ「そんなものがあったのか?」

C.C.「これじゃないか?」ピラッ

ルルーシュ「何々……ヒント。初期好感度が高い人となるべく行動をしましょう。コーネリア、シャーリー、カレン、ミレイ、ナナリー、スザク、ニーナの順で好感度が高い」

ナナリー「ですから、あの場合だとシャーリーさんと行動するのがいいのです。お兄様」

575: 2012/07/28(土) 18:24:13.50 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ『(さてと……どうするか)』

1 シャーリーに話かける←
2 カレンに話かける
3 ナナリーに話かける
4 ミレイに話かける
5 屋敷の中を探索する

シャーリー『どうしたの、ルル?』

ルルーシュ『いや、顔色が悪そうだったから』

シャーリー『流石にね……』

ルルーシュ『そうだな。よければ屋敷の中を案内しようか?』

シャーリー『ううん。大丈夫。それに……もう少し、ここにいたいから』

ルルーシュ『そうか』

ルルーシュ『(さてと……どうするか)』

1 屋敷を探索する
2 外に出る

ルルーシュ「……」

ナナリー「……」

ルルーシュ(どっちも危険な気がする!!!)

580: 2012/07/28(土) 18:31:17.86 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ(いや……考えろ……。前の選択肢では屋敷の中で殺された……ならば……)

ルルーシュ『(外の空気でも吸ってくるか)』

ルルーシュ『まだ、雨が降っているな……』

『キャァァァァ!!!!!』

ルルーシュ『なんだ?!』ダダダッ

ルルーシュ『どうし―――!?』

コーネリア『』

スザク『』

ナナリー『』

ルルーシュ『な、なんだ……何があった……!!』

『……』

ルルーシュ『お前は―――』

『胸を穿たれた。血液が逆流し、口から溢れる。ルルーシュはこのとき全てを察した。しかし、それは遅すぎる解決だった。―――DEADEND』

ルルーシュ「おい!!どうなっている!!」

コーネリア「ルルーシュ、不用意に外に出る奴があるか」

595: 2012/07/28(土) 18:36:54.07 ID:bB78zX9M0
スザク「ナナリー!!」

C.C.「これはなんか、ホラーだな」

藤堂「ヴィレッタ妊娠シナリオまで長そうだな」

ルルーシュ「あるのか?!」

コーネリア「当然だ。咲世子とかいうメイドも神楽耶も出てくる」

ルルーシュ「どのタイミングで……」

スザク「ルルーシュ!!やろう!!僕たち二人で!!」

ルルーシュ「スザク!」

スザク「僕の勘とルルーシュの頭脳なら、きっと最後までいける」

ルルーシュ「そうだな……やってやるぞ」

スザク「ああ」

ルルーシュ「まあ、既に犯人の目星はついているがな」

スザク「え?!本当か?!」

ルルーシュ「全ての答えはタイトルに隠されてる」

C.C.「ニーナか」

601: 2012/07/28(土) 18:42:34.53 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ『(さてと……どうするか)』

1 屋敷を探索する←
2 外に出る

ルルーシュ『(どこに行こうか)』

1 キッチン
2 客間
3 リビング
4 トイレ

スザク「ルルーシュ……ヒントがない」

ルルーシュ「客間はまずアウトだ。キッチンも凶器が山のようにある。トイレは現在地から遠いから何かが起こるだろう」

スザク「なら、リビングか」ピッ

ルルーシュ『あれ?貴方は?』

咲世子『どうも。ここのメイドをしております。咲世子というものです』

ルルーシュ『このたびは……あの……』

咲世子『お気になさらないでください』

ルルーシュ『……』

咲世子『あ、何かお持ちしますね』

602: 2012/07/28(土) 18:47:23.85 ID:bB78zX9M0
咲世子『どうぞ。紅茶です』

ルルーシュ『どうも』

1 飲む
2 飲まない

ルルーシュ「……」

スザク「ルルーシュ、ここは飲んだほうがいい」

ルルーシュ「スザク。しかし、毒を盛られている可能性も……!!」

スザク「犯人がニーナなら、きっと大丈夫だ」

ルルーシュ「いや、選択肢によって犯人が変わる可能性もある。ニーナは飽く迄も真犯人だ」

スザク「でも、僕は咲世子さんを信じたいんだ!!」

ルルーシュ「わかった……飲め」

スザク「よし」ピッ

ルルーシュ『―――美味しいですね』

咲世子『ユーフェミア様が大好きな紅茶ですから』

ルルーシュ『そうか……ユフィが……』

スザク「よかった……助かった……」

606: 2012/07/28(土) 18:51:50.62 ID:bB78zX9M0
咲世子『あの……。ユーフェミア様は殺されたと聞きました』

ルルーシュ『ええ……まだ、犯人は見つかっていないようですけど』

咲世子『……実は私……』

ルルーシュ『なんですか?』

咲世子『犯人の心当たりがあるんです……』

ルルーシュ『え……』

咲世子『……』

1 話を聞く
2 黙って立ち去る
3 ギアスをかける

ルルーシュ「……」

スザク「ルルーシュ、どうしよう。気になる選択肢が出てきた……」

ルルーシュ「どう考えても罠だな」

スザク「……ごめん!!」ピッ

ルルーシュ「スザァク!!!」

ルルーシュ『―――咲世子さん、その心当たり。忘れてください』キュィィィン

613: 2012/07/28(土) 19:00:00.54 ID:bB78zX9M0
咲世子『はい』

ルルーシュ『よし。―――紅茶のおかわり、貰えますか?』

咲世子『畏まりました』

ルルーシュ『ふぅー……危ないところだった……』

ルルーシュ『う……?!』

ルルーシュ『ごほっ……!?おぅ!?がぁぁ……!!!』

『喉が焼ける。そう感じた瞬間にルルーシュの視界は暗転した。ルルーシュは氏ぬ間際で既に敗北していたことを知る。―――DEADEND』

ルルーシュ「見ろ!!予想通りだ!!」

スザク「でも、あれはどう考えても選んでくださいと言っているようなものだ!!」

ルルーシュ「直前に戻れ!!」

スザク「わかった」

咲世子『……』

1 話を聞く
2 黙って立ち去る←
3 ギアスをかける

ルルーシュ『(危険だな。立ち去ろう)』

622: 2012/07/28(土) 19:05:07.17 ID:bB78zX9M0
シャーリー『あ、ルル』

ルルーシュ『シャーリ―――ごほっ……!?おぅ!?がぁぁ……!!!』

『喉が焼ける。そう感じた瞬間にルルーシュの視界は暗転した。ルルーシュは氏ぬ間際で既に敗北していたことを知る。―――DEADEND』

ルルーシュ「これは……!!」

スザク「まさか、紅茶を飲んだのがいけなかったのか……」

ルルーシュ「ええい!!面倒な!!」

ルルーシュ『どうも』

1 飲む
2 飲まない←

ルルーシュ『あとで頂きます』

咲世子『そうですか。ところで……』

ルルーシュ『はい?』

咲世子『実は私……犯人に心当たりがあるのです』

ルルーシュ『犯人に?』

咲世子『はい。ユーフェミア様はあの夜、人に会うと言って出て行かれたのですが』

ルルーシュ『人に?』

626: 2012/07/28(土) 19:12:17.36 ID:bB78zX9M0
咲世子『その方はユーフェミア様にとって大事な人だったようで。普段はしないようなおめかしをしておりました』

ルルーシュ『……』

咲世子『そして……その方はの名前はルル―――』

1 ギアスをかける
2 口封じする

スザク「ルルーシュ!!」

ルルーシュ「ギアスだ!!氏体を作ってしまっては後々面倒なことになる!!」

ルルーシュ『そのことは忘れろ!!!』キュィィィン

咲世子『はい』

ルルーシュ『ちっ……まさか、誰にも言うなと言っておいたのに……ユーフェミアめ……』

咲世子『あの、何か?』

ルルーシュ『いや、何でもありません』

ルルーシュ『(もしかしたら……俺がユーフェミアを殺害したことに気づいている者が他にもいるのか……?)』

スザク「なんで外道だ、この主人公」

ルルーシュ「これはあれか。お前は悪を背負っているぞといいたいのか」

スザク「ルルーシュに懺悔をさせるゲームかもしれない」

632: 2012/07/28(土) 19:17:27.79 ID:bB78zX9M0
シャーリー『あ、ルル』

ルルーシュ『シャーリー。あれ?他のみんなは?』

シャーリー『少し休むっていって、客間に』

ルルーシュ『そうか……』

シャーリー『ねえ、ルル?』

1 話を聞く
2 ギアスをかける

スザク「ギアスか?」

ルルーシュ「まて、話をきいてからのほうがいい」

ルルーシュ『―――どうした?』

シャーリー『あのね……私、見ちゃったんだ……』

ルルーシュ『なにを?』

シャーリー『ルルーシュが……ユーフェミアさんを……銃で撃っちゃうところ……』

ルルーシュ『なに……?』

シャーリー『どうして……?ねえ……?ルル……教えてよ……』

ルルーシュ『それは……あの……』

639: 2012/07/28(土) 19:23:36.92 ID:bB78zX9M0
1 正直に話す
2 ギアスをかける
3 バールのようなモノを探す

スザク「ルルーシュ。三番目を選びたい」

ルルーシュ「ダメだ。……正直に話せ」

スザク「いいのかい?」

ルルーシュ「ああ。シャーリーなら分かってくれる」

ルルーシュ『―――その通りだ』

シャーリー『ルル……』

ルルーシュ『俺がユーフェミアを頃した。それは認める』

シャーリー『何か理由があったの?』

ルルーシュ『(ギアスの暴走でユーフェミアに『人類を皆頃しにしろ』という命令を与えてしまったことを、話すか……?)』

1 話す
2 話さず、罪だけを認める
3 バールのようなモノを手に取る

スザク「ルルーシュ!!」

ルルーシュ「2だ!」

650: 2012/07/28(土) 19:30:41.60 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ『言い訳をするつもりはない。俺がユフィを頃した』

シャーリー『ルル……どうして……!!ユーフェミアさんは何もしてないのに!!あんなに……優しい人だったのに……』

ルルーシュ『シャーリー……』

シャーリー『許せないよ……ルル……』

ルルーシュ『シャーリー!!もう過去のことなんだよ!!』

シャーリー『過去?!頃しておいて……過去……?何言ってるの……ルル……おかしいよ……』

『シャーリーはバールのようなモノを手にした』

1 ギアスをかける
2 絶叫する
3 キスしてみる

スザク「ルルーシュ……キスしてみよう。ギャルゲーの感じになるかもしれない」ピッ

ルルーシュ「スザァァク!!!」

ルルーシュ『シャーリー……落ち着け。キスをすれば―――』

『ドゴォ!!!グチャ!!―――DEADEND』

スザク「くそ!!」

ルルーシュ「当たり前だ!!誰だって頃すだろうが!!」

656: 2012/07/28(土) 19:36:28.51 ID:bB78zX9M0
『シャーリーはバールのようなモノを手にした』

1 ギアスをかける←
2 絶叫する
3 キスしてみる

ルルーシュ『シャーリー!!ユーフェミアの一件は全て忘れろ!!!』キュィィィン

シャーリー『―――あれ。ここどこ?』キョロキョロ

ルルーシュ『シャーリー、もう夜になる。帰ったほうがいいぞ?』

シャーリー『うん』タタタッ

ルルーシュ『(助かった……)』

ヴィレッタ『あの』

ルルーシュ『え……?』

ヴィレッタ『今、何をされていたのですか?』

1 誤魔化して立ち去る←
2 ギアスをかける

ルルーシュ『なんでもありません。それでは』

ヴィレッタ『そうですか』

ルルーシュ『(この屋敷は危険だが、他にも目撃者がいるかもしれない……一人一人、探っていくか……)』

666: 2012/07/28(土) 19:45:08.61 ID:bB78zX9M0
スザク『ルルーシュ、話があるんだ』

1 ギアスをかける
2 とぼける

スザク「僕だ」

ルルーシュ「このスザクは頃す気満々だろうから、ギアスだな」

ルルーシュ『ユーフェミアの一件は忘れろ!!』キュィィィン

スザク『―――あれ?ルルーシュ?ここは……?』

ルルーシュ『家に帰れ。もう暗いぞ』

スザク『本当だ。それじゃ、また明日』

ルルーシュ『ああ』

ルルーシュ『(残っているのはコーネリア、ナナリー、ミレイ、カレン、ニーナか……)』

ルルーシュ『誰のところにいくか……』

1 コーネリア←
2 ナナリー
3 ミレイ
4 カレン
5 ニーナ

ルルーシュ『姉上のところに言ってみるか』

671: 2012/07/28(土) 19:47:56.44 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ『姉上』コンコン

ルルーシュ『……姉上?』

ルルーシュ『返事がない』

1 入る←
2 入らない

ルルーシュ『姉上、入りますよ』

ルルーシュ『……!!』

コーネリア『』

ルルーシュ『姉上!?―――ダメだ。氏んでる……』

ルルーシュ『どうして……』

ガチャ

カレン『……!!』

ルルーシュ『カレン!?』

カレン『ルルーシュ……一体……なにして……!!』

ルルーシュ『違う!!俺じゃない!!』

カレン『人頃し!!』

675: 2012/07/28(土) 19:51:59.07 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ『まて!!』

カレン『来るな!!』

『カレンはバールのようなものを手にとった』

1 ギアスをかける
2 コーネリアを盾にして突っ込む
3 キスしてみる

スザク「ルルーシュ……2でいいかい?」

コーネリア「お前、本気で言っているのか?」

スザク「あ……いえ。まさか」

ルルーシュ(ここでギアス……はない。恐らくトラップだ)

ナナリー「……」

ルルーシュ「キスだ!!」

スザク「……!!」ピッ

ルルーシュ『カレン!!』ギュッ

カレン『ルルーシュ……な、なによ……やめて……』

ルルーシュ『俺を……信じてくれ……カレン……』チュッ

686: 2012/07/28(土) 19:58:31.48 ID:bB78zX9M0
カレン『―――なにするのよ』

ルルーシュ『悪い……これしか思い浮かばなくて』

カレン『で……コーネリアさんはどうなったの?』

ルルーシュ『俺が来たときにはもう……』

カレン『そう……シャーリーもいなくなるし……ニーナもいないし……どうなってるの……』

ルルーシュ『ニーナがいない?』

カレン『うん……』ギュッ

ルルーシュ『分かった。ナナリーとミレイ先輩を呼んでこよう』

カレン『それでどうするの?』

ルルーシュ『ここから逃げたほうがいい』

カレン『そうね……そのほうがいいかも……』

ルルーシュ『まずは……』

1 ミレイから呼びに行く
2 ナナリーから呼びに行く
3 とりあえずリビングに行く

ルルーシュ(ニーナがいない状況になっているなら、恐らく呼びにいけば頃しの現場に居合わせる可能性がある。ならばリビングが正解か……)

692: 2012/07/28(土) 20:02:43.32 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ『リビングに咲世子さんがいるはずだ』

カレン『まずは落ち着くのね』

ルルーシュ『ああ……氏体なんて見てしまったらな……正常な判断ができない』

カレン『確かに』

ルルーシュ『咲世子さ―――』

咲世子『』

ルルーシュ『なに……!?』

カレン『咲世子さん!!咲世子さん!!』

ルルーシュ『ダメだ……息がない……』

カレン『いや……もういやだ……こんなところ!!』ダダダッ

ルルーシュ『カレン!!』

1 追う
2 追わない

ルルーシュ「ここで一人になってはニーナの思うツボだ。追え」

スザク「わかった」

697: 2012/07/28(土) 20:06:41.11 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ『カレン!!待て!!』

カレン『ルルーシュ!!』ギュッ

ルルーシュ『どうした?!』

カレン『あ、あれ……』

ルルーシュ『……!!』

スザク『』

シャーリー『』

ルルーシュ『スザク……シャーリー……』

カレン『殺される……あたしたち……誰かに……殺されるんだ……』

ルルーシュ『どうする……』

1 屋敷に戻る←
2 帰宅する

ルルーシュ『犯人はまだ外にいるかもしれない。屋敷に戻るぞ』

カレン『うん……』

ルルーシュ「はぁ……そろそろ佳境だな……」

ナナリー「……」

703: 2012/07/28(土) 20:12:31.43 ID:bB78zX9M0
カレン『ルルーシュ、ナナリーとミレイ先輩とニーナは大丈夫かしら』

ルルーシュ『そうだな』

1 ナナリーの様子を見に行く
2 ミレイの様子を見に行く
3 ニーナを探す←

ルルーシュ『ニーナがいなくなっているんだったな』

カレン『そう』

ルルーシュ『よし。探すぞ』

カレン『わかった』

1 客間を探す
2 お風呂場にいく
3 トイレにいく

ルルーシュ「風呂だ。ここで行ったことのない場所が出るということは、そこに何がある」

スザク「そうなのか」ピッ

コーネリア「ちっ……」

ナナリー「……」

ルルーシュ(どうやら正解のようだな……ふははは……)

712: 2012/07/28(土) 20:16:15.69 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ『……』

カレン『誰かいる?』

ルルーシュ『ああ……見ないほうがいい』

カレン『え……?』

ミレイ『』

ニーナ『』

ルルーシュ『二人が殺されている……』

スザク「……!!」ガタッ

ルルーシュ「バカな!!」

藤堂「なんだと?!」

セシル「嘘……」

ロイド「そんなフラグ入れてないよ!?」

コーネリア「ナナリー……?」

ナナリー「……」

ルルーシュ「ナナリー……このシナリオにはどういう意味がある。単に俺が懺悔することを望んでいるわけではないのか……?」

725: 2012/07/28(土) 20:23:02.73 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ『行こう……』

カレン『うん……』

ルルーシュ『(そうか……ナナリーなら不意打ちで頃すことはできるな……)』

ルルーシュ『ナナリー……』

カレン『ルルーシュ、あそこ』

ルルーシュ『ん?』

ナナリー『……』

ルルーシュ『ナナリー……』

ナナリー「お兄様……」

ルルーシュ「……なんだ?」

ナナリー「お兄様はこのゲームを作り、自身の一生を残したいということでしたね」

ルルーシュ「ああ……」

ナナリー「私から見たお兄様の一生は今のような感じです」

ルルーシュ「どういうことだ?」

ナナリー「ギアスという呪いを使い、人々を騙し、偽り、時には危険な目に合わせ、頃してきた。自分の目的のために」

729: 2012/07/28(土) 20:29:46.29 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ「……」

ナナリー「ルルーシュ・ランペルージルートを見せてもらいましたが……お兄様がご自身を客観的に見た、幻想に過ぎませんでした」

ルルーシュ「お前……」

ナナリー「だから、色々シナリオを変えていくうちにこういうゲームになりました」

スザク「ナナリー、じゃあ、どうしてゲームの中のナナリーも大量殺人を……」

ナナリー「私も多くの人命を消しましたから」

コーネリア「ナナリー、では、このラストは?」

ナナリー「お兄様がギアスを使い、生き延びようとすれば私が犯人として登場するようになっていました」

C.C.「脈絡もないにもないな」

ナナリー「ええ。ありません。これは私の一生でもありますから」

ルルーシュ「なんだと?」

ナナリー「何もせずただ守られていただけの私が、お兄様を止める為にこの手を血に染めた。それだけを表現できればよかったのです」

ルルーシュ「……」

ナナリー「……」

スザク「とにかく……続きを……」

734: 2012/07/28(土) 20:33:04.63 ID:bB78zX9M0
ナナリー『最後です……お兄様』

ルルーシュ『ナナリー……!!』

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3 ギアスをかける
4 ギアスをかける

スザク「な……?!」

ルルーシュ「ナナリー……」

ナナリー「……」

スザク「ルルーシュ!!どれにするんだ?!」

藤堂「どれでも一緒だろうな」

セシル「なんですか……あれ……怖いです」

ロイド「たまにあるよね。ああいう演出。他に選択肢はないぞ!って感じで」

C.C.「ルルーシュ……」

ナナリー「……どうぞ、お兄様」

ルルーシュ「甘いな、ナナリー」

ナナリー「え……?」

745: 2012/07/28(土) 20:38:31.70 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ「スザク、5番だ」

スザク「そんなのないけど……」

ルルーシュ「ある」

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           ←

スザク「……!!」

藤堂「隠された選択肢か!!」

ナナリー「どうして……」

ルルーシュ「お前の考えることぐらいお見通しだ……」

ルルーシュ『ナナリー……懺悔しよう……すまなかった……俺はお前を騙して生きてきた……俺は卑劣で卑怯だ……』

ルルーシュ『カレン……俺を殺せ』キュィィン

カレン『はい』

『―――END』

スザク「終わった……のか……」

755: 2012/07/28(土) 20:42:31.97 ID:bB78zX9M0
ルルーシュ「……これで満足か?」

ナナリー「……」

ルルーシュ「藤堂、お前がギャルゲーでもないのに協力したのはこういうわけだったのか」

藤堂「……」

ルルーシュ「全く……作り直しだな」

ナナリー「あの……」

ルルーシュ「こんなものを作ってだれが喜ぶ?バカか?」

ナナリー「ごめんなさい」

C.C.「じゃあ、シナリオの練り直しだな」

ルルーシュ「頼むぞ」

C.C.「任せろ」

スザク「戻ろうか、ナナリー」

ナナリー「はい……」

コーネリア「ルルーシュ。ヴィレッタ妊娠シナリオがまだ残っているし、私のシナリオもあるんだが……」

ルルーシュ「それは作り直したほうに入れてください。もう一周なんてとてもじゃないじゃ、できません」

763: 2012/07/28(土) 20:48:47.44 ID:bB78zX9M0
数ヵ月後

ミレイ「ルルーシュ……亡くなったあとにこういうゲームだすんだねぇ」

リヴァル「ルルーシュらしいっていうか……なんていうか……」

扇「ルルーシュのゲームか」

千葉「つまり、これゼロの一生を描いたゲームですか?」

藤堂「そういうことになる」

神楽耶「20個ください」

カレン「あたし、30個で」

C.C.「予約特典の特大チーズくんが手に入った」

ゼロ「……」

ナナリー「大盛況ですね」

シュナイゼル「私は18禁のほうで」

天子「私も出てるって」

星刻「よかったですね。私も別バージョンのほうを買いました」

天子「早速やってみないと」

778: 2012/07/28(土) 20:58:27.03 ID:bB78zX9M0
コーネリア「さてと……やってみるか」ピッ

『~らぶギアス 伝説のナイトメアの下で(R18版)~』

コーネリア「ふむ……」

コーネリア.『なにかようか?』

1 どこかに行きませんか?
2 美人なので見惚れていました←

コーネリア『何をバカなことを言っている。くだらんな』

ルルーシュ『あ、待ってください。これ、落としましたよ?』

コーネリア『ああ……すまない。ありがとう』

1 やっぱり美人ですね←
2 名前だけでも

コーネリア『だ、黙れと言っている。痴れ者が』

コーネリア「……」

コーネリア「どれくらいやらないとダメなのだ……これは……」

コーネリア「選択肢がやけに多いな……全く……」

784: 2012/07/28(土) 21:04:02.71 ID:bB78zX9M0
C.C.「ふんふーん……お、これはこっちだな」

C.C.『分かったよ。そこまでいうなら一肌脱いでやろう』

ルルーシュ『何をバカなことを!!』

C.C.『こうされるのが望みだったのだろう?』

ルルーシュ『違うな間違っているぞ!!』

C.C.『そうなのか?』

ルルーシュ『お前に求めていたのは、ただ傍にいろということだけだ』

C.C.「……」

ルルーシュ『俺のために身を挺してなんど傷ついたか覚えているのか?!』

C.C.「さあ……どうだったかな……」

ルルーシュ『お前には感謝している。だから、これ以上何も望まない』

ルルーシュ『ありがとう……C.C.……』

C.C.「ああ……こちらこそ、ありがとう」

C.C.「ふふ……お前のシナリオ、悪くないな』

792: 2012/07/28(土) 21:08:59.41 ID:bB78zX9M0
ゼロ「……」

ルルーシュ『スザク!!それ以上は危険だ!!』

スザク『大丈夫だよ、ルルーシュ』

ルルーシュ『人の話を聞け!!貴様はいつもいつも自己中心的だった!!』

ゼロ「君もだろ……」

ルルーシュ『お前の所為で何度も俺は振り回された!!どうしてお前はそう頑固なんだ!!』

ゼロ「君もだよ」

ルルーシュ『だが、お前がいてくれて助かったこともある。だから、無茶だけはするな』

ルルーシュ『そして……氏ぬな』

ゼロ「ああ……氏なない」

ゼロ「いや……氏ねないな……俺は」

ゼロ「ルルーシュ……Cの世界からみていてくれ。世界が変わるのを」

ルルーシュ『スザク!聞こえているのか!!』

スザク『聞こえてるよ!ルルーシュ!!さ、ズボンを脱いで!!』

ルルーシュ『ちっ……仕方ない……優しくしろよ!!』

802: 2012/07/28(土) 21:15:48.67 ID:bB78zX9M0
ナナリー「お兄様……」

ルルーシュ『ナナリー……今まで、本当にすまなかったな』

ルルーシュ『お前にだけは嘘を吐かないと決めていたのに……この様だ』

ナナリー『そんなことはありません!!』

ルルーシュ『ナナリー、俺はもうお前を撫でてやることもできない……だが、これだけは言わせてくれ』

ルルーシュ『俺はお前を愛している』

ナナリー「私もです……お兄様……愛しています……心から……」

ルルーシュ『ナナリー……今まで本当に幸せだった。優しい世界になるように……祈っている……』

ナナリー「さようなら……お兄様……」

ナナリー「……」ピッ

ルルーシュ『俺はお前を愛している』

ナナリー「……」ピッ

ルルーシュ『俺はお前を愛している』

ナナリー「ふふ……」

811: 2012/07/28(土) 21:22:24.64 ID:bB78zX9M0
カレン「……」

ルルーシュ『兄上……どうして貴方は兄上なのですか!!』

シュナイゼル『ルルーシュ。私が兄だからなんて関係ないよ』

ルルーシュ『兄上!!』ギュッ

シュナイゼル『ルルーシュ!!』ギュッ

カレン「……」ハァハァ

ルルーシュ『兄上の胸板……素晴らしい……』スリスリ

シュイゼル『ルルーシュの細い足も……ね……』スリスリ

カレン「……」ハァハァ

カレン(C.C.のシナリオ……サイコー……)ハァハァ

神楽耶「あの……ルルーシュ様の各人に宛てたメッセージはお聞きになったのですか?」

カレン「私のルート、バグでいけないから」

神楽耶「……ごめんなさい」

カレン「……」ハァハァ


おしまい。

812: 2012/07/28(土) 21:23:10.37
乙!

813: 2012/07/28(土) 21:23:13.01
ルルーシュはゲームの中で生きてるんだな…

857: 2012/07/28(土) 21:51:03.04 ID:bB78zX9M0
おやすみ

引用元: ルルーシュ「俺の一生を形として残したい」スザク「ギャルゲーか」