1: 2012/05/31(木) 12:47:55.27 ID:N/+y9ArH0
魔界
女勇者「きゃああっ!」

僧侶「っぐああ・・ゆ、勇者様このままでは全滅してしまいます・・」

女勇者「わ、わかっている。だが、どうしたら・・」

魔王「そろそろ降参したらどうだ?手を貸すといえば世界を全部くれてやってもいい」

魔王「全て消滅した世界でよければだがな」

女勇者「だ、だれがお前なんかに手を貸すか!」

魔王「ふ、もうすぐゲートが完成してラスボスさまがこちらの世界にやってくるのだ。」

魔王「そのときになって後悔するのはお前たちだ」

女勇者「こうなったらあれしか・・」

戦士「だが、あれを使ったらお前は・・!」

魔王「何をやろうと無駄だ。ゲートはもう我がいなくても作動するだろう」

女勇者「はああああああああああ」

魔王「勇者が金色に・・・」ピカアアアアアア

2: 2012/05/31(木) 12:49:57.02 ID:N/+y9ArH0

新宿
チャラ男「ねぇねぇ、暇ならお茶しない?」チャラァ

ギャル「え~、でもお、これから用事が~あるから~」

ゴロゴロピカァ

ザアアアアアアアアアアアア

チャラ男「おいおい、さっきまで晴れてたくせに突然雨かよ」

ギャル「びしょぬれとかちょ~うける~」

チャラ男「じゃあ、あそこで雨宿りしようよ」チャラァ

4: 2012/05/31(木) 12:51:06.27 ID:N/+y9ArH0
魔王「・・この程度か。我を倒すほどの力は残ってなか・・ゲートが!」

ぎゅるるるるるる
女勇者「お前は倒せなくてもせめてゲートだけは!」
ぎゅるるるるる

戦士「その技はとてつもなくお腹が空くのが欠点だな」

僧侶「いまいち決まりませんね」

女勇者「うるさい!」

魔王「ぐぐぐ、ゲートが不安定になっている・・これではラスボス様はこちら側には・・」

魔王「許さん!許さんぞおおおおおおお」
メラゾーマメラゾーマメラゾーマベホイミ!メラゾーマメラゾーマ

勇者一同「きゃああああ」


5: 2012/05/31(木) 12:51:32.58 ID:N/+y9ArH0

女勇者「もう、立ち上がることすら・・」

魔王「頃すだけでは足りない!絶対にゆるさ・・いや、いいことを思いついた」ニヤァ

魔王「このゲートはお前たちのせいで不安定になっている。どこと繋がっているかなんて我にもわからん」
ガシッ

女勇者「はなせ!」

魔王「我の邪魔をしたことをどこか知らない世界で後悔するがいい」
ポイッ

僧侶「勇者さまああああああああああ」

女勇者「うわあああああああ」

6: 2012/05/31(木) 12:52:21.64 ID:N/+y9ArH0
新宿

チャラ男「ほらそこのホテルで雨宿りしようよ~」

ギャル「え~、ホテルってぇ~さすがに早すぎくない~?」

チャラ男「いやいや、オレの先輩のテツさんだってやってるし」

ギャル「意味わかんないんですけど~」

ゴロロロロロビシャアア

チャラ男「ひいい」

ギャル「雷にびびるとかちょ~うける~」


ドガガガガガバリバリビシャアアア

チャラ男「ひいい。近すぎ!こええよ!い、家に早くかえらないと!ままー」ダダダ

ギャル「ちょ、ちょっと!私を送っていきなさいよ!」

8: 2012/05/31(木) 12:53:18.21 ID:N/+y9ArH0

男「雨だけでも面倒なのに雷までかよ!はぁ、はぁ」ダッタッタッ

男「今日はだいぶ遅くなってしまったな、早く帰らないと妹にまた怒られてしまう、でももう少しで出るはずなんだ!

・・ん?ここだけ黒いなにかが・・」

グニ
男「うわあ!なにか踏んだぞ」

男「コスプレした外国の女の人が倒れてる。すみません。後味は悪いが急いでるんです。ごめん」ダッ
ガシィ
男「ぎゃん!いてえよ」

ぎゅるるるるる
女勇者「お腹空いた・・」
ぎゅるるるるるるるる

男「・・・・」

9: 2012/05/31(木) 12:53:55.93 ID:N/+y9ArH0

男「仕方ない、背負って・・最近のコスプレは露出たけぇな。ゴクリ」

男「よいっしょっと。む、胸が背中に!って言えるほどないのが残念か」

ガクッ
男「って、重いいいいいい。重すぎだろ。ちっこいくせに数百キロはあるぞ」


男「ぐぐぐ、後・・少し・・だ」

妹「遅い!いつまでほっつき歩いて・・お、お兄ちゃん!?何その人!」

男「さ、先に中に入れてください」

妹「う、うん。」

11: 2012/05/31(木) 12:54:37.56 ID:N/+y9ArH0

男「ふぃ~。たった数百メートルで1時間はかかったな。明日筋肉痛だろうなぁ」

妹「お兄ちゃん!きて!」

男「どうした?。。って」

がつがつ、ずずずずずずず
女勇者「ひゃひゅふふへひひゃひゃいへふぁひふぁほう」

男「せめて食べきってから喋ってくれ」

妹「私たちの晩御飯が・・」


12: 2012/05/31(木) 12:55:19.51 ID:N/+y9ArH0
女勇者「んっ、ごくんっ。おいしい!こんな食べ物いままで食べたことがない!」

妹「ただのチャーハンにここまで喜ばれると恥ずかしいね」

女勇者「お金なら・・あれ?」あたふた

男「まあ、そうだろうと思った。って日本語ぺらぺらなんだな」

女勇者「日本語??よくわかりませんが・・ここはなんという村なんですか?」

妹「村って・・ここは東京の端っこのほうだよ」

女勇者「とうきょう?聞いたことのない村ですね」

男「そろそろその演技やめませんか?」

男「どこの国から来たのかは知りませんが日本だからって誰でもアニメオタクだと思ったら大間違いだ」

女勇者「国?そうだ!私は魔王に飛ばされて・・」

男「めんどうなやつを拾ってしまった」

13: 2012/05/31(木) 12:55:49.36 ID:N/+y9ArH0
女勇者「私の話を聞いてください!」

女勇者「じつは・・かくかくしかじか」

妹「つまり魔王に負けてゲートに放り込まれたと」

男「ゲームみたいな話だな」

女勇者「全て事実です。その証拠に・・」はあっ!

妹「庭の壁がズタズタに・・」

男「誰が直すと思ってんだ」

15: 2012/05/31(木) 12:56:36.02 ID:N/+y9ArH0
女勇者「信じてくれますか?」

男「まあ、これみたら・・な」

妹「で、女勇者さんはこれからどうするんです?」

女勇者「とりあえず、仲間と合流したいところですが、魔王はゲートは不安定といっていました」

女勇者「仲間もこの世界にいるのかどうか・・そもそも仲間もゲートに放り込まれたかどうかもわかりません」

男「はあ、仕方ない。手伝ってやるよ。」

女勇者「本当ですか!?」

男「もしお前みたいなやつがほかにも飛ばされてるならなんか噂ぐらいは・・」

テレビ「Live コスプレをした25歳前後の女性が街中で大暴れしています!」

テレビ「おおっと、取り押さえようとした警察官6名が負傷。これで計16名が病院へ搬送され・・」

男・妹「・・・」

女勇者「おおお!これは戦士だ!彼女もこの世界に」

女勇者「今すぐ迎えにいきましょう!」

男「渋谷か、まあそこそこ近いしとりあえず迎えにいくしかないんだろうなぁ」

16: 2012/05/31(木) 12:57:19.53 ID:N/+y9ArH0

戦士「うおらああああああああ」

警官「ぎゃあああああああああああ」

戦士「オレにさわんじゃねええええええええ」
ドガバキ

女勇者「戦士!」

戦士「お、女勇者じゃねえか。無事だったんだなよかったぜ」

男「男のオレよりでかい・・」

警官「こら!君たち危険だから近づいてはいけない!」

女勇者「戦士、なにがあった?」

戦士「こいつらがいきなり質問してきたかと思えば突然連れて行こうとしたんだよ」

男「職質されたんだな」


17: 2012/05/31(木) 12:57:47.62 ID:N/+y9ArH0
妹「こ、これからどうするの?」

戦士「ん?君たちは?」

女勇者「私を助けてくれた者たちだ」

戦士「そうかい。とりあえず、ここから逃げてゆっくり話を聞きたいところだな」

戦士「この世界でも呪文は使えるのか?」

妹「さっき使ってたね」

戦士「ならあれを使うぞ女勇者!」

警官×10「とりあえず全員取り押さえろー」

女勇者「よし、みんな私につかまれ!」ガシッ
ルーラ!

18: 2012/05/31(木) 12:58:08.67 ID:N/+y9ArH0
妹「へ?」

男「あれ?オレん家だ」

女勇者「いわゆるワープというやつだ」

男「なんつー便利な呪文だよ」

女勇者「といってもこの呪文じゃあっちの世界には帰ることはできないようだ」

戦士「僧侶はいないのか?」

女勇者「ああ。ということは戦士も知らないのか」

男「とりあえず、今日はもう遅いし明日探そうぜ」

戦士「そうだな!風呂にもはいりたいし」

男「ゴクリ」

妹「オニイチャン?」ギロ

男「ひい」

19: 2012/05/31(木) 12:58:40.06 ID:N/+y9ArH0
妹「女勇者さんって髪金色でとってもきれいだよね」

女勇者「これは私の唯一自慢できる誇りです」

妹「それにしても、、戦士さん胸でっかい・・」

戦士「はっはっは!私なんかより僧侶のほうがずっとでかいぞ!」

戦士「妹と女勇者は同じぐらいか」

女勇者「どうせ私はちっさいですよー」

妹「私はまだまだ成長するんです!」

女勇者「私だってまだまだ・・


男「うちの風呂が天国だったのか。って、いやいや」

男「とりあえず僧侶さんの行方を調べないとな」

キャッキャ イヤーン

男「・・・はあ」

20: 2012/05/31(木) 12:59:03.56 ID:N/+y9ArH0
妹「女勇者さんも戦士さんも寝巻き似合ってるよ!」

女勇者「そ、そうでしょうか。私なんかがこのようなかわいらしい服装なんて」

戦士「あっはっは。この歳になってこんなピンクのかわいいモンスターの寝巻き着るなんてなあ」

妹「くまさんだよ!」

女勇者「クマサンというモンスターですか。私たちの世界でいうスライムみたいなものでしょうか」

妹「たぶん全然違うと思う・・」

21: 2012/05/31(木) 12:59:24.40 ID:N/+y9ArH0
男「そういえばお前運んだときめちゃくちゃ重かったんだが」

女勇者「それはこの勇者装備のせいでしょう」

妹「かなり露出高めで薄そうなのにお、重い・・」

戦士「これは勇者にしか装備できないんだ、持ち上げるだけでもかなり重たいからいい筋トレになる」

女勇者「人の装備でそんなことを・・」

戦士「お前が風呂入ってるときにな」

戦士「でも、筋トレなんてまだマシじゃねえか。僧侶なんて匂いを・・いや、やめておこう」

女勇者「僧侶はここに置いておいたほういいのかもしれない」

22: 2012/05/31(木) 12:59:48.09 ID:N/+y9ArH0
女勇者「そろそろ就寝にしましょうか」

妹「そうだねー」

男「二人のどっちかはオレのベッドでも使ってくれ」

女勇者「それだと男の寝るところがないではありませんか」

男「オレはソファーで寝るから」

女勇者「戦士は妹さんと一緒に寝るようですし私たちも一緒に寝ればいいのではありませんか?」

男「え、いあ、ででも」

女勇者「幸い私は戦士ほど大きくありませんので丁度よいかと」

男「う、な、なら」

妹「チラチラ」ホウチョウキラーン

男「ガクガクブルブル」

男「いや、オレはソファーで寝る!ベッドは好きに使ってくれ!」

23: 2012/05/31(木) 13:00:29.17 ID:N/+y9ArH0
次の日
男「ふぁあああ。ん?」

妹「スースースピー」

男「うわああああ!なんで妹が覆いかぶさって寝てるんだ・・」

妹「あ、おはようお兄ちゃん!」

男「これはなんだ?」

妹「戦士さん寝相悪すぎるんだよ。何度ベッドから蹴落とされたことやら。だからおにいちゃんの上で寝ようって」

男「そ、そうか。とりあえず着替えたい退いてくれ」

妹「はーい」

24: 2012/05/31(木) 13:00:49.55 ID:N/+y9ArH0
男「ぐ、筋肉痛がひどい・・変な姿勢で寝たせいで首も痛い」ガラッ

女勇者「え?」スッポンポーン

男「え?」

女勇者「と、とりあえず着替えてますので・・」

男「ご、ごめん!」ガチャッ

25: 2012/05/31(木) 13:01:40.16 ID:N/+y9ArH0
数分後
女勇者「先ほどは御見苦しいものを・・」

男「いやいや、きれいだったよ!」

妹「なにが?」

男「な、ナンデモナイデス」

妹「ふーん」

男「(背は妹と同じぐらいで小さいがこれから育ちそうな胸・・きれいな金色の髪・・そんな子が勇者なのか・・・)

27: 2012/05/31(木) 13:04:08.44 ID:N/+y9ArH0

男「さて、僧侶さんを探すわけだが。どんな行動とりそうとか何かないか?」

女勇者「僧侶はたぶん大丈夫だろう」

戦士「そうだな、あいつなら這いずりながらでも執念だけで女勇者のところにくるだろうからな」

男「いやいや、いくらなんでも向こうからなんて・・」

ドカーン
男「え?」




28: 2012/05/31(木) 13:04:40.94 ID:N/+y9ArH0

妹「玄関がなくなっちゃった・・」

僧侶「うふふふふふ、みつけましたわ、みつけましたわああああ」ダッ

女勇者「ひいいいいいい」

僧侶「会いたかったですわああああああああああ」
ぎゅうううううううううううう

女勇者「く、くるしいぃい・・」

僧侶「神よ再びめぐり合わせてもらえたことを感謝します」
ぎゅうううううううううううううううううう

女勇者「ぐえええええ」

戦士「ほらな?」

男「」

30: 2012/05/31(木) 13:05:18.20 ID:N/+y9ArH0
女勇者「さて、これで全員そろったわけだが。これからどうするか」

僧侶「もう離しませんわ!」ダキッ

男「いや、そうじゃないだろ」

僧侶「キッ!私の女勇者さまに手を出さないでくださる?この豚!」

男「泣きたい」

31: 2012/05/31(木) 13:05:46.86 ID:N/+y9ArH0
戦士「まあ、僧侶もそれぐらいにしておけ」

女勇者「そ、そうだぞ。早く戻らないと魔王がラスボスを召還しているかもしれない」

僧侶「そ、そうですわね。でも、どうやって向こうに帰るんですの?」

勇者一同「・・・」

男「心当たりがある」

妹「心当たりって?」

男「女勇者を拾ったとき黒いなにかがあそこにあった」

男「よくは見てないがもしかしたらあれがゲートだったのかもしれない」

戦士「へえ、やるじゃん」

女勇者「とりあえず行ってみましょう」

32: 2012/05/31(木) 13:06:16.39 ID:N/+y9ArH0
僧侶「これは・・・ゲート・・」

女勇者「でも、だんだん小さくなってきている」

男「なら、すぐにでも・・」

女勇者「男」

男「ん?」

女勇者「短い間だったが助けてくれて本当に助かった」

男「別に・・もともとは助けるつもりなんてなかったんだ」

男「だから礼なんてやめてくれ」

女勇者「・・」チュ

男「ポカーン」

妹・僧侶「!!!!!!!!」

戦士「お、俺たちは先いってるぜ」ガシッ

僧侶「は、離しなさい!ころす!ころ 
シュン

33: 2012/05/31(木) 13:06:44.18 ID:N/+y9ArH0
女勇者「すまない、助けてもらったらこうするべきと僧侶にいわれてたんだが・・迷惑だったか?」

妹「(きっと自分にやってもらおうと思って教えていたのね)」

男「い、いや、そんなことは!むしろうれしい」

女勇者「魔王を倒したらまた会いにくる。妹の作ったご飯もまた食べたい」

妹「うん、次は10人分ぐらい作っておく!」

男「待ってる」

女勇者「ああ、待ってろ」
シュン

35: 2012/05/31(木) 13:07:06.26 ID:N/+y9ArH0
妹「いっちゃったね」

男「ああ」

妹「帰ろっか」

男「ああ」



36: 2012/05/31(木) 13:07:26.93 ID:N/+y9ArH0
魔王城

魔王「な、か、帰ってこれたというのか!」

戦士「オレたちがその程度でくたばるわけないだろ」

女勇者「不安定だったおかげで地獄ではなく天国につながったらしい」

僧侶「ころすころすころ 」

魔王「ひぃいい」

魔王「し、しかし今度こそゲートは完成した!これで全てを破壊するラスボス様はこちら側の世界へ来る!!」

女勇者「く、状況は前よりも悪化している・・でもあきらめるわけには・・」

魔王「いでよ!!!ラスボス様!!!!」
ピカアアアアアアアアアアアアアアアアアア

戦士「まぶしい・・」

37: 2012/05/31(木) 13:07:49.58 ID:N/+y9ArH0
男「え?」

女勇者「え?」

魔王「フゥーワハッハ!これでお前たちも終わり・・だ?」

38: 2012/05/31(木) 13:08:31.86 ID:N/+y9ArH0
魔王「ずいぶんひょろっとしたラスボス様だ・・だが、力は本物のはず!」

戦士「どういうことだ?なぜ男が」

女勇者「///さっきあんな別れ方したばっかりなのに・・//」

男「いや、オレにもなにがなんだか・・」

僧侶「ころす」

男「ひいい」


39: 2012/05/31(木) 13:09:15.16 ID:N/+y9ArH0
魔王「ラスボス様、あやつらを滅ぼすのです!貴方様ならできるはずだ!」

男「い、いや、俺にはそんな力なんて・・まさか・・」

魔王「!そ、そうです!その力をいまこそ!」

女勇者「な、なんで!」

戦士「まじかよ・・」

僧侶「うふふ、正当防衛でしてよ」

40: 2012/05/31(木) 13:09:43.05 ID:N/+y9ArH0
魔王「さあ!今こそ解き放つのです!エターナルフォースブリザードを!!」

男「やめてええええええ」

戦士「な、なんて強そうな呪文なんだ!一撃でやられてしまいそうだ・・」

男「ま、魔王・・さん?どこでそれを?」

魔王「我が所持する水晶は別次元を覗き見ることができる」

魔王「そのとき偶然にも貴方様を見つけたのです」

魔王「もうすぐ我が邪悪なる波動が世界を滅ぼすと叫んでいるのを」

男「もうやめて」

42: 2012/05/31(木) 13:11:28.38 ID:N/+y9ArH0
戦士「男?ど、どういうことだ?」

女勇者「お前は世界を滅ぼすというのか?」

魔王「さあ、貴方のその右腕に宿る邪龍を解き、世界を滅ぼしましょうぞ!」

男「い、いや、そんな能力あるわけないだろ?」

戦士「ほ、ほんとうか?!」

男「ああ!これはオレが放課後こっそり修行してただけの脳内設定だよ!!!!うぅうう・・・恥ずかしすぎ氏にたい」

魔王「そ、そんな馬鹿な・・」

魔王「で、では封印された右腕も見ただけで氏ぬという魔眼もどんな傷もたちまち回復するという能力も・・」

男「もう許して・・」

43: 2012/05/31(木) 13:11:54.14 ID:N/+y9ArH0
女勇者「ふふふははは!残念だったな魔王!」

戦士「お前の野望はここで終わりだ」

僧侶「ふふふ。ちょうどいいサンドバックがこんなところに」

魔王「ひいいい!ゆ、ゆるして!」

女勇者「男を巻き込むなんて絶対に許さない!」ピカアアアアアア

魔王「いやああああああああ」
ドオオオオオオオオン

44: 2012/05/31(木) 13:12:50.77 ID:N/+y9ArH0
戦士「終わった・・のか?」

女勇者「ええ」

男「これで世界は救われたんだな。かなり複雑だが」

僧侶「男さん」ヌッ

男「ひい」

僧侶「私の女勇者様を返して私の女勇者様を返して私の女勇者様を返して

男「ひいいい。お、おい女勇者!たたすけ・・

ギュルルルウルル
女勇者「お腹すいた・・・」バタ
ぎゅるるるるる

男「いやあああああああああああああ」



おわり

47: 2012/05/31(木) 13:18:07.22 ID:N/+y9ArH0
男「ひ、ひどい目にあった・・」

男「でも無事帰ってこれてよかった」

妹「お兄ちゃん!どこいってたの?」

男「ああ、ちょっと公開処刑ってのを味わってきたよ・・」

妹「?」

妹「で、さっきのキスはなに?」

男「」

49: 2012/05/31(木) 13:22:07.02 ID:N/+y9ArH0
数ヵ月後


男「ぐああああ。オレの右腕があああああああ」

妹「はいはい。ご飯食べてるときぐらいは静かにして。顔だけはいいのにもったいない」

妹「ここ最近見なくなったと思ったのに」

男「やっぱりこれがないと俺が俺じゃないんだ」

妹「ふ~ん」


ドゴーン
妹「な、なに!?」

男「ついに、ついに完成したぞ!フワーハッハッハ」

戦士「ちぃーっす!扉壊しちまった」

僧侶「お久しぶりです」


51: 2012/05/31(木) 13:26:28.65 ID:N/+y9ArH0
男「・・まあわかってたけどさ」

妹「あれ?帰ったんじゃ??」

戦士「まあね~。結局ラスボス様なんていなかったも同然だったし、」

戦士「ちょっと魔王締め上げて常に繋がってる状態にさせておいたわけよ」

男「それはそれでいろいろ問題ありそうだが・・」

男「で、女勇者は?」

戦士「あ~、あいつなら・・・」

女勇者「ひさしぶりだな!男!」

男「お、きたか。ひさしぶ・・・・り」

妹「なにこれ」

女勇者「何ってドラゴンですが?」

僧侶「ニヤニヤ」

52: 2012/05/31(木) 13:30:21.88 ID:N/+y9ArH0
男「な、なぜドラゴン?」

妹「っていうかそんな大きいのはいらないよぉ」

戦士「オレは止めたんだがなぁ」

女勇者「好意のある人の家に行くときはドラゴンが必須だと僧侶が・・」

僧侶「(男さんに嫌われればいいんですわ!!)」

男「僧侶の心の中がだいたい読めた。」

妹「だまされてるね・・」

女勇者「な、僧侶!うそだったのですか!?」

戦士「まあ、ちょうどいいじゃねーか。ドラゴン鍋なんて久しぶりだしな」

男「食べれるのか・・・」

53: 2012/05/31(木) 13:35:40.80 ID:N/+y9ArH0
食事後

男「なあ」

女勇者「はい?」

男「俺にも呪文使えないかな」

僧侶「不可能とはいいませんが厳しいと思われます」

男「ガックシ」

女勇者「で、でも男が覚えたいというのなら私が教えよう」

男「ほ、ほんとうか!」

女勇者「世界を滅ぼすなんてものは無理ですが、簡単なものなら」

男「ぜひ、教えてください!師匠!」

僧侶「な、ずうずうしいにも程がありますわよ!」

女勇者「いや、私がいいと言った。それに男と一緒に・・ゴニョゴニョ

僧侶「」

56: 2012/05/31(木) 13:41:19.56 ID:N/+y9ArH0
男「そういえば、魔王がいなくなったってことは勇者はどうなるんだ?」

妹「あ、私もきになる!遊んで暮らしたりできるのかな」

女勇者「特に何も貰いませんでした」

戦士「まあな、何かがほしくて戦ってたわけでもないしな」

僧侶「ですが仕事に困ることはありません」

男「そうか」

戦士「オレと女勇者は王様の騎士として働くことになりそうだな」

男「そうなのか。ならやっぱりなかなか会えなくなるな」

女勇者「いえ、もし男と妹がよければここに住まわせてもらおうかと」

男「え?」

妹「!?」

僧侶「!!!!!!??????」

57: 2012/05/31(木) 13:44:46.10 ID:N/+y9ArH0
女勇者「どうせ世界は平和なのです。騎士なんてただの飾りです」

女勇者「ここから通ったところで何も問題ありません」

男「い、いや、まあそうなんだが」

妹「あばばば」

女勇者「迷惑でしょうか?」

男「いや、そんなことはない!ここで暮らしていい!」

僧侶「なら私もこのゴミ虫がなにかいけないことをしないか見張るためにここで暮らします」

戦士「へえ、面白そうだし私も!」

男「まじか」

妹「大変なことになった」




おわり

59: 2012/05/31(木) 13:48:11.93 ID:N/+y9ArH0
今度こそ終わります。短いですが読んでくださった方ありがとうございました。

引用元: 男「こんなところにコスプレした人が倒れてる」女勇者「」